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どんな本?
「続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー」は、佐島勤 氏によるライトノベルシリーズで、司波達也の新たな物語を描かれてる。
達也は一般社団法人『メイジアン・カンパニー』の専務理事に就任し、その組織の目的は、魔法適性はあるものの実用レベルに至らない存在、メイジアンの人権保護の実現。
達也は魔法師が兵器ではなく人間として生活できる新時代へ向け、大学生ながら、確実に歩みを進めている。
彼の影響力は世界中から注目され、魔法師の結社「FEHR」から刺客が送り込まれるなど、新たな騒動が起こる。
読んだ本のタイトル
#続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(2)
著者:佐島勤 氏
イラスト:石田可奈 氏
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あらすじ・内容
メイジアン・カンパニーのメンバーは魔工院の設立準備を進めていた。達也は十師族の一員である八代家の隆雷に、学院長就任の打診をする。魔法資質保持者の人権自衛という目的のために、着実に行動していた。
そんな中、加工途中のレリックを狙った魔法師犯罪が勃発。その背後には人造レリック盗難事件の犯人が属していたUSNAの魔法至上主義過激派組織『FAIR』の影が……。達也はこれに対抗するために同じくUSNAの魔法団体『FEHR』との接触を試みる。
三つの組織が交わることでレリックを巡る争いが激化する――。
感想
メイジアン・カンパニーの事業は現在の魔法資質保有者に生き甲斐をもたらし、希望が諦念に勝る未来を創り出す。
その第一歩が魔工院の設立。
魔法工業技術専門学院は、製造分野やインフラ整備・管理分野に魔法を応用する技術を教え。
その技術を以て、魔法で身を立てていくことが難しい魔法資質保有者でも、弱い魔法力で生計を立てられるよう手助けする。
その為の教育訓練機関。
魔法工業技術専門学院設立により学院長には十師族の一角、八代家当主の弟、八代降雷が就任することになる。
電波工学では世界的に有名な人物で、魔法師でなかったら世界を股にかける電波工学士になれたほどの逸材。
その八代家も魔工院、学院長就任の条件として魔工院の経営が軌道に乗ったら学校法人化して、八代家を経営に参加させる。
そして、、恒星炉プラントとは別のマイクロブラックホールを生成する縮退炉の開発協力の要請だった。
コレのリスクは、パラサイトが此方に渡ってくるリスクが大きい事が問題となってるが、、
そこはマッドな気質がある八代家。。
その対策としてパラサイトを殺せる達也への開発の協力要請だったりする。
この辺りは後々の話の伏線ぽいな、、
八代降雷の魔工院学院長就任が日本の魔法師界に激震が走り、それを知った六塚家が協力を持ち出し達也に接触し始めた。
コレにより。
十師族内で四葉、六塚、七草、八代が側から見ると協力してるように見える。
約半数の家が関わる魔工院設立。
裏では色々と思惑があるが、、
それによって魔法師界で変革は確実に進んでいる。
そして、パラサイトになった光宣と水波は調査のためにUSNAに潜入したが、、
いきなりFAIRに襲撃される。
パラサイトである光宣を認識して襲ってきたようだ。
その襲撃者の女が1000年前くらいから居るパラサイトの可能性も出てきた。
コレも伏線の匂いがする。
そしてFAIRがレリックを狙うのも、そのパラサイトが関係している可能性もある。
そして、そのFAIRが日本の過激派新人類戦線を利用してレリックを発掘して兵器への転用にするのが狙いといきなり言う。
へ?何故に突然そう言えるの?
それを一条家の将輝に情報を流して、彼の国家公認戦略魔法師の立場を利用して陸軍のキャンプ場を模した発掘場で過激派を捕まえさせる。
そして、レリックは四葉家が裏から奪って一条家が取り逃した新人類戦線のサブリーダーを捕まえようとしたが、、、
取り逃す。
そして、新人類戦線のリーダーは古式魔法機の十六夜家に匿われており。
十六夜家は元老院がバックに付いてるようで中々手が出せない。
それを達也も元老院を通して十六夜家に直接乗り込む事になる。
そして、十六夜家の当主の弟と対峙しながらも四葉家の分家、黒羽家の文也がリーダーを取り押さえようとするが、、
そのリーダーは魔法を反射する魔法を使う。
それに苦戦する文也だったが、それを達也が手助けする。
そして、サブリーダーはメイジアン・カンパーニーの七草真由美を誘拐して、リーダーの開放を画策して真由美を襲う。
襲われた真由美は、昏倒する薬品(魔法?)を使われてアッサリと戦力を落とされる。
たまたまそこに居合わせた遠上が助けるが、、
力不足で力尽きそうになるのだが、達也からの援護で真由美が戦闘可能になり相手を撃退。
この結果により、四葉家は元老院の1人を敵に回しだかもな。。
いや、お気に入りの新人類戦線のリーダーを返却したから大丈夫かな?
九重八雲がどっちの元老院に属してるかによっては、また敵対するのか?
それとも仲間になるのだろうか?
とにかく、魔法界が達也を中心に動き出した。
続きが早く読みたい。
あ、、、
藤林の姐さんが出てきてないぞ?
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考察
メイジアン・カンパニー設立
一般社団法人メイジアン・カンパニーは、魔法師の役割を従来の兵器から生産者へと転換させるという司波達也の構想を実現するための核として設立された組織である 。以下に、その設立の経緯や背景、および周囲の反応について整理する。
設立の背景と上位組織メイジアン・ソサエティ
魔法師は21世紀を通じて国家の軍事力として育成されてきたが、司波達也は重力制御魔法式熱核融合炉である恒星炉を発表した 。これにより、魔法師がエネルギー生産という非軍事分野で活躍できる道が開かれた。
・2100年4月24日、スリランカを本部とする国際的な互助組織メイジアン・ソサエティが発足した 。
・同組織は軍事的な有用性に関わらず、魔法資質を持つ全ての人々の人権を保護することを目的としている 。
・メイジアン・カンパニーは、この理念を日本国内で具体的に実行する下部組織として位置付けられている 。
設立発表と登記の実施
2100年4月25日、恒星炉プラント事業の新会社である株式会社ステラジェネレーターの設立を祝うパーティーの席上で、司波達也よりメイジアン・カンパニーの設立が正式に発表された 。
・理事長:四葉(司波)深雪
・専務理事:司波達也
・翌日の4月26日、東京都町田市の法務局において設立登記が行われた。
ターゲット層と活動理念
従来の魔法科高校を卒業したエリート魔法師だけでなく、退学した者や入学できなかった者も含む、広義の魔法因子保有者をメイジアンと定義している。
・メイジアンが社会的弱者として扱われる現実を変えることが最大の目的である 。
・魔法を工業技術に応用することで、経済的な自立を支援する 。
・社会で活躍できる道である職業選択権を提供することが、カンパニーの最大の目的である 。
魔法界および他組織の反応と牽制
新組織の設立は、日本魔法界や十師族の間に大きな波紋を呼んだ。
・十師族からの懸念:四葉家当主の真夜に対し、達也がインド・ペルシア連邦(IPU)の要人と接触していることや国益に関する懸念の連絡が相次いだ 。
・七草家の思惑:七草家当主の弘一は、達也の真意を探るために長女の七草真由美へメイジアン・カンパニーへの就職を提案した 。真由美自身は、メイジアンが社会で活躍できる道を提供するという目的に強く共感し、入社を決意している 。
・海外組織の反応:カナダのバンクーバーに拠点を置く人権団体FEHRのリーダー、レナ・フェールも強い関心を示し、日本人のメンバーである遠上遼介にカンパニーへの潜入と情報収集を命じた 。
初期メンバーと最初の事業展開
町田に暫定本部を置き、従業員第一号として元国防軍独立魔装大隊の藤林響子を迎え入れた。続いて、それぞれの組織の思惑を背負って面接に訪れた七草真由美と遠上遼介を採用した 。
・司波達也は両名のスパイ目的という背景を見抜いた上で、その能力や人脈を活かすために受け入れを決定した 。
・最初の大きな任務は、教育訓練機関である魔法工業技術専門学院(通称:魔工院)の立ち上げである 。
・真由美と遼介は、魔工院での教育を真に必要とする若者が優先的に入学できる仕組み作りや職業訓練の整備に着手し、理念を実社会に形作っていく役割を担っている 。
まとめ
メイジアン・カンパニーは、魔法師を兵器から社会を支える生産者へと転換させるための具体的な実践組織である 。魔工院を通じた専門的な教育支援と職業紹介の整備により、メイジアンが社会で自立し活躍できる環境の構築を推進していく 。
魔法工業技術専門学院
魔法工業技術専門学院(通称:魔工院)は、一般社団法人メイジアン・カンパニーが支援および運営を行う無認可の教育機関である 。本学院は、魔法師の役割を従来の兵器から生産者へと転換させるという司波達也の構想を具現化するための組織である。以下に、その設立目的や運営体制について整理する。
設立目的と提供される教育内容
魔工院の主要な目的は、魔法を工業技術に応用するための知識と技術を教育することにある。
・これまで国家の兵器として扱われてきた魔法師の役割を生産者へと変化させることを目指す 。
・魔法科高校を退学した者や入学できなかった者など、広義の魔法資質保有者であるメイジアンが、非軍事分野で生計を立てられるよう支援する 。
・司波達也が提唱するメイジアンの人権自衛を実現するための中核的な教育訓練機関として機能する 。
・本学院の運営資金は、達也の理念に賛同する多くの企業からの出資によって賄われている。
運営スタッフとその職務内容
学院の運営には、主要スタッフとして七草真由美および遠上遼介が従事している 。
・スタッフに与えられた最初の任務は、教育を真に必要とする若者が優先的に入学できる仕組みを構築することであった 。
・現在は日常的な事務作業のほか、魔法資質保有者が社会で活躍するための具体的な職業訓練や、職業紹介に向けた準備に尽力している 。
学院長の招聘と魔法界への影響
魔工院の学院長には、魔法界で高い信用を有する十師族・八代家当主の弟である八代隆雷が就任した 。
・四葉家の影響下にあるとされる組織に八代家の重鎮が就任した事実は、十師族間の相互監視に関する懸念を呼び、魔法界に大きな驚きを与えた 。
・八代隆雷は達也の理念に同意して就任したが、その背景には八代家との特定の取引が存在する 。
・取引条件には、将来的な魔工院の独立経営への参加、および司波達也個人による縮退炉(極小のブラックホールからエネルギーを取り出す発電システム)開発への技術協力が含まれている 。
施設の防衛体制とセキュリティの確保
学院が保有する魔法技術の重要性に鑑み、外部の非合法な干渉から組織を保護するための強固な防衛体制が敷かれている。
・伊豆半島には四葉家が管理する要塞兼監獄としての拠点が設けられている 。
・本拠点には、学院や関係者を脅かす進人類戦線などの犯罪組織の構成員が捕縛され、収容されることもある 。
・職員である真由美や遼介には専用の住居が用意されており、周囲には四葉家による監視カメラなどのセキュリティ網が構築されている 。
まとめ
魔法工業技術専門学院は、単なる職業訓練校という枠組みを超え、魔法師の社会的地位を根本から再定義するための社会変革の拠点である。本学院はメイジアンが経済的に自立し、社会の生産者として活躍できる環境の構築を今後も推進していく。
軌道居住施設高千穂
軌道居住施設高千穂は、対地高度約6400キロメートルの衛星軌道上に位置する宇宙ステーションである。本レポートでは、司波達也によって提供された本施設の目的、および搭載された主要機能とサポート体制について記述する。
設立の背景と居住目的
高千穂は、特定の個人の生活環境を確保し、戦略的な戦力を維持するために設立された。
・本施設は、パラサイトとなった九島光宣と桜井水波が生活するための住居として、司波達也により用意されたものである 。
・達也は光宣の極めて高い魔法技量を評価しており、彼を強力な秘密戦力として自らの陣営に留めておく狙いを持ってこの施設を提供した 。
仮想衛星エレベーターと移動システム
地上との物資輸送や空間移動を支えるため、独自の高度な技術が導入されている。
・高千穂と地上の巳焼島は、仮想衛星エレベーターと呼ばれる疑似瞬間移動技術によって接続されている 。
・この技術を用いることで、地上から高度6400キロメートルにある施設へ、パラサイドールの素体などの物資を直接送り届けることが可能である 。
・将来的には地球上のあらゆる場所への自在な移動を可能にする技術としての発展が議論されている。
・施設には地球の重力を利用した飛行システムが組み込まれており、理論上は地球上空を自由に移動できるが、その実現には追加の魔法力が必要とされる 。
パラサイドールマギーによる管理体制
居住者の任務遂行時や不在時を想定し、高度な自律型ガイノイドによるサポート体制が構築されている。
・光宣が魔法至上主義組織FAIRの調査のためにアメリカへ潜入する際、水波が高千穂で孤独にならないよう、達也は留守番役としてバッテリー式のガイノイドであるパラサイドールの素体を地上から送付した 。
・光宣が高千穂の外殻外側でこの素体を受け取り、施設内の作業室でパラサイトを移植したことにより、パラサイドールであるマギーが覚醒した 。
・マギーは居住者の不在時における施設管理や、仮想衛星エレベーターの運転といった運用サポートを任務としている 。
遠距離通信の確立と実証
運用の実戦段階において、地上と宇宙空間を結ぶ通信網の有効性が証明されている。
・サンフランシスコでの作戦時において、光宣は地上から遠距離テレパシーを用いた高千穂との通信テストを実施した 。
・このテストの結果、地上と宇宙ステーションの間で問題なく連携が可能であることが確認されており、安定した運用体制が確立されている 。
まとめ
軌道居住施設高千穂は、仮想衛星エレベーターやパラサイドールによる高度な管理機能を備えた、極めて先進的な宇宙拠点である。居住者の魔法能力とこれらの技術が融合することで、単なる住居を超えた戦略的価値を有する施設として運用されている。
過激派組織FAIR
過激派組織FAIRは、USNA(北アメリカ大陸合衆国)のサンフランシスコ郊外に拠点を置く魔法至上主義の組織であり、同時に犯罪結社としての側面も持っている。以下にその詳細な実態や活動目的について記す。
組織の実態と指導者層
FAIRは表面上、人間主義者による魔法師保護団体を装っているが、その本質は目的達成のために非合法な手段を厭わない過激派である。
・首領はロッキー・ディーンであり、その側近かつ愛人であるローラ・シモンが実務を支えている。
・組織内にはBS(Born Specialized)魔法師や妖術師と呼ばれる特異な異能者を多数抱えており、極めて高い戦闘能力を有している。
過去の因縁と他組織との関係性
FAIRは国内外の様々な組織や人物と複雑な関係を築いている。
・顧傑(グ・ジー)との繋がり:かつて司波達也らに追い詰められた無国籍華僑の怪老、顧傑と深い関連があった団体である。過去には九島光宣を一時的に匿っていた経緯もある。
・進人類戦線との結託:日本国内の過激派組織である進人類戦線と強力な協力関係にある。進人類戦線は本来、合法的な政治結社FEHRの日本支部として結成される予定であったが、非合法な実力行使を容認する思想によりFAIR側へ転じた。FAIRは彼らへの依頼の対価として、チャイニーズマフィアを経由し武器の供与を行っている。
・FEHRとの対立:魔法師の人権を合法的に守ろうとするFEHRにとって、非合法活動を繰り返すFAIRは魔法師が迫害される口実を作る存在であり、両者は強く警戒し合う対立関係にある。
主な目的と最近の活動概況
FAIRの活動は、強力な古代の遺産収集と勢力圏の拡大に集約されている。
・先史文明の遺産レリックの収集:魔法的な価値が極めて高い先史文明の遺物であるレリックを執拗に狙っている。当初は日本のFLT研究所から人造レリックの製造データを盗むためにジェイナスという犯罪魔法師を送り込んだが、達也らによって阻止された。その後は四葉家との直接対決を避け、オリジナルレリックの入手へと方針を転換している。
・具体的な発掘活動:日本では進人類戦線を利用し、乗鞍岳山麓や糸魚川から翡翠のレリックや勾玉を盗掘しようと試みた。また、アメリカ国内ではシャスタ山において貴重な魔法的遺物の発掘、すなわちシャンバラ探索を企てている。
・南米での支配地域拡大と魔法兵器開発:黒羽文弥の調査により、南米に自組織の支配地域を構築しようとしていることや、独自の魔法兵器開発を計画しているといった危険な動向も判明している。
まとめ
FAIRは世界各地で暗躍しながら強力な魔法遺産や兵器の収集を進め、魔法師至上主義の実現を目論む極めて危険な組織である。その活動は国際的な緊張を高める要因となっており、今後も厳重な監視と対策が必要である。
進人類戦線の暗躍
進人類戦線は、当初は反魔法主義運動への対抗手段として、魔法師の人権保護団体FEHRの日本支部設立を目的に結成された組織である。しかし、次第にFEHRの穏健な姿勢を否定し、非合法な実力行使を厭わない過激な思想へと傾倒していった 。その過程でアメリカの魔法至上主義組織FAIRと協力関係を結び、犯罪結社としての側面を強めることとなった 。また、その背後には元老院の四大老である樫和主鷹の関与が認められている 。
糸魚川での遺物盗難と乗鞍岳襲撃の経緯
進人類戦線はFAIRと結託し、先史文明の遺産であるレリックの奪取を目的とした複数の事件を引き起こした。
・糸魚川の博物館に展示されていた、古墳時代の翡翠製勾玉(レリック加工途中品)を盗み出した 。
・チャイニーズマフィアからの武器提供を受ける見返りとして、乗鞍岳の南西山麓にある発掘現場からオリジナルレリックを盗み出す作戦に従事した 。
・飛驒高山の現場では一条将輝らと交戦し、組織のメンバーに捕縛者を出した 。
・サブリーダーの深見快宥が率いるグループは、黒羽文弥と亜夜子によって発見されレリックを奪還されたが、有毒ガスを使用して逃走に成功した。
リーダー呉内杏の捕縛と特殊異能
組織のリーダーである呉内杏は、元老院の特別な任務に従事し、十六夜調の屋敷に身を寄せていた。
・彼女は正規の魔法訓練を受けていないが、固有時間加速や魔法攻撃の自動反射といった特異な異能を持つ霊媒師であった。
・追跡してきた黒羽文弥を異能で翻弄したが、司波達也が術式解散を用いて介入したことで、最終的に文弥によって捕縛された。
・身柄は四葉家が伊豆に保有する要塞兼監獄へと送られ、一時的に拘束された。
残党による七草真由美襲撃事件
リーダーが捕らえられた混乱の中、進人類戦線の残党は四葉家への対抗策として七草真由美を人質に取る計画を立てた。
・6月9日、勤務先から帰宅途中の真由美に対してガスなどを用いた不意打ちを仕掛けた。
・現場に居合わせた遠上遼介が障壁魔法リアクティブ・アーマーを展開して防衛にあたった。
・最終的には真由美自身の反撃と遼介の加勢により、襲撃グループは返り討ちに遭い撃退された。
事件の結末とリーダーの釈放
伊豆に拘禁されていた呉内杏は、四葉家から一条家を経て国防軍、さらには警察へと引き渡された。
・飛驒高山での襲撃事件に対する直接的な関与の証拠が立証されなかったため、法的な拘束を解かれ釈放された。
・彼女は釈放された当日のうちに警察の監視網を潜り抜け、現在もその行方は判明していない。
まとめ
進人類戦線は、人権保護という当初の目的から逸脱し、国内外の勢力と結びついて数々の非合法活動を展開した。リーダーである呉内杏の失踪を含め、組織の全容解明には至っておらず、魔法界や治安当局にとって依然として不安定な火種となっている。
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キャラクター紹介
メイジアン・カンパニー / メイジアン・ソサエティ
司波達也
魔法師の役割を兵器から生産者へと変化させることを目指す存在である。魔法資質を持つ者の人権保護を目的とする団体の設立を主導する。深雪やリーナと行動を共にし、魔法界の歴史に大きな転回をもたらした。
・所属組織、地位や役職
株式会社ステラジェネレーター社長。メイジアン・ソサエティ副代表。一般社団法人メイジアン・カンパニー専務理事。
・物語内での具体的な行動や成果
恒星炉プラント事業を黒字化させ、新会社や保護団体の設立を発表した。不法侵入者ジェイナスの捕獲作戦を指揮し、進人類戦線の動向を監視して一条家への身柄引き渡しを調整する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
単独で国家と対等に戦争ができる存在と世界に認められている。複数の組織のトップ層に就任し、十師族や国際的な団体にも強い影響力を持つ。
司波深雪
達也と行動を共にし、彼の活動を公私にわたって支援する存在である。リーナとはライバルでありながら親友の関係にある。達也の決断や方針を深く理解し常に寄り添う。
・所属組織、地位や役職
一般社団法人メイジアン・カンパニー理事長。
・物語内での具体的な行動や成果
メイジアン・カンパニーの設立を発表し、真由美の入社面接に立ち会って承認を与える。ジェイナス捕獲作戦では精神干渉系魔法を用いて敵を無力化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
メイジアン・カンパニーの理事長に就任し、達也の事業の表舞台に立つ重要な役割を担っている。
アンジェリーナ=クドウ=シールズ
達也や深雪と親しく、彼らの日常や任務に同行する女性である。優れた戦闘能力を持ち、周囲の動向に鋭い警戒心を抱く。元同僚との情報網を活用して達也を裏から支援する。
・所属組織、地位や役職
東道理奈として活動する魔法師。元米軍士官。
・物語内での具体的な行動や成果
達也の面接を受けた遼介の戦闘能力を推し量り、元同僚のカノープスに遼介の身辺調査を依頼する。ジェイナス捕獲作戦では幻影魔法で敵を混乱させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アメリカ国籍から日本へ帰化して東道理奈と名乗るようになったが、依然としてアンジェリーナとしての活動も続けている。
七草真由美
達也が設立した組織の目的に関心を抱き、転職を希望した人物である。七草家の当主である父の指示を受けつつも、社会変革の理念に共鳴している。遠上遼介と共に新たな職場で業務に取り組む。
・所属組織、地位や役職
七草家長女。メイジアン・カンパニーの従業員(事務員)。
・物語内での具体的な行動や成果
メイジアン・カンパニーの面接を受けて採用され、魔工院での職業訓練や職業紹介の準備作業に従事する。FLTラボへの侵入事件では、遠隔視系知覚魔法を用いて賊を察知し迎撃に参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
四葉家の影響下にあるとされる組織に七草家から就職したことで、多方面から関心を集めている。進人類戦線による襲撃を受けるが、遼介と共にこれを撃退した。
遠上遼介
バンクーバーから帰国し、魔法因子保有者の保護という理念に賛同して求職活動を行う青年である。他組織のリーダーと連絡を取り合いながらも、与えられた任務に真摯に向き合う。真由美と協力して困難に対処する。
・所属組織、地位や役職
FEHRのメンバー。メイジアン・カンパニーの従業員。
・物語内での具体的な行動や成果
達也との面接を経てメイジアン・カンパニーに正式採用され、魔工院の準備作業に携わる。FLTラボの防衛戦や、進人類戦線による真由美襲撃事件において、障壁魔法を駆使して敵を制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
FEHRのメンバーとしての背景を達也に見抜かれつつも、両組織の協力関係を築くための使者として重用されている。
八代隆雷
十師族の一つである八代家当主の弟である。達也の社会変革の理念に同意し、新たな教育機関の長を引き受ける。縮退炉の開発に対して強い関心を持つ。
・所属組織、地位や役職
八代家当主の弟。魔法工業技術専門学院(魔工院)の学院長。
・物語内での具体的な行動や成果
達也からの提案を受け、魔工院が独立した後の経営参加と縮退炉開発への協力を条件に、学院長の職を受諾した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
四葉家と関連が深いメイジアン・カンパニーの教育機関に就任したことで、魔法界や十師族の間に大きな驚きと波紋をもたらした。
アーシャ・チャンドラセカール
インド洋地域で魔法学の最高権威とされる人物である。達也と協力し、魔法資質を持つ者の保護を目指す。国際的な連携に積極的な姿勢を見せる。
・所属組織、地位や役職
インド・ペルシア連邦(IPU)の魔法学最高権威。メイジアン・ソサエティ代表。
・物語内での具体的な行動や成果
スリランカのゴールに本部を置くメイジアン・ソサエティの設立手続きを達也と共に行う。FEHRとの提携条件を文書化し、達也に交渉を任せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦略級魔法師の保護や派遣に関し、政府と直接交渉を行うなどの強い政治的影響力を有している。
四葉家 / 黒羽家 / 津久葉家
四葉真夜
四葉家を率いる当主であり、達也の活動を背後から監督する立場にある。他家や政府からの問い合わせに対し、冷静かつ的確に対応する。組織の国益への影響を慎重に見極める。
・所属組織、地位や役職
四葉家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
メイジアン・カンパニー設立に関する十師族からの電話対応を行い、国益に反しない旨を説明した。達也からFAIRの危険性について報告を受け、詳細な調査を指示する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
当主としての強力な権限を持ち、六塚家からの協力の申し出を遠回しに断るなど、他家との距離感を厳密に管理している。
津久葉夕歌
十師族間の情報共有に関わる人物である。達也に対して、組織の動向に関する重要な情報を提供する。
・所属組織、地位や役職
津久葉家の関係者。
・物語内での具体的な行動や成果
十師族によるオンライン会議の内容や、進人類戦線とFAIRの協力関係に関する追加情報を達也に伝達した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
黒羽亜夜子
四葉家の諜報活動を担う黒羽家の関係者である。達也に有益な情報をもたらし、実戦でも双子の弟である文弥と連携して任務を遂行する。大学内では周囲の反応に気を配る一面を見せる。
・所属組織、地位や役職
黒羽家の諜報活動担当者。
・物語内での具体的な行動や成果
遼介とレナ・フェールの通信を盗聴し、その内容を達也に報告する。飛驒高山での作戦では、文弥とともに進人類戦線の後方支援グループを発見し、現場に急行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
達也の情報網および実働部隊として、重要な役割を果たし続けている。
黒羽文弥
亜夜子の双子の弟であり、中性的な外見を活かして目立たずに諜報活動を行う。達也の指示に忠実に従い、実戦では容赦なく敵を制圧する。戦闘状況を冷静に分析し対応策を練る思考力を持つ。
・所属組織、地位や役職
黒羽家の関係者。達也の再従弟。
・物語内での具体的な行動や成果
ジェイナス捕獲作戦において、貨物船をシージャックする計画を立案し多数の敵を昏倒させた。飛驒高山での作戦では、進人類戦線のメンバーを系統外魔法で制圧し、レリックの回収に成功する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
呉内杏との戦闘では達也の支援を受けて困難な状況を打開し、対象の捕縛任務を完了させた。
黒羽家の部下
黒羽家の指示に従い、標的の監視や追跡を行う実働要員である。上官の命令に忠実に行動する。
・所属組織、地位や役職
黒羽家の部下。
・物語内での具体的な行動や成果
飛驒高山にて、進人類戦線の逃走支援要員が潜伏する場所の監視任務を遂行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
十師族 / 師族家系
吉田幹比古
達也の友人の一人である。実家が魔法の道場であり、伝統的な環境で育っている。
・所属組織、地位や役職
吉田家の関係者。魔法大学の学生。
・物語内での具体的な行動や成果
大学の学食で達也たちと再会し、研究や実家の道場に関する話題について軽く議論を交わした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
一条将輝
魔法大学に通いながら、国家公認の戦力として任務をこなす青年である。達也からの助言を受け、重大な事件の捜査に乗り出す。実戦では高い戦闘能力を発揮する。
・所属組織、地位や役職
十師族・一条家の関係者。国家公認戦略級魔法師。
・物語内での具体的な行動や成果
父親から糸魚川の博物館で起きた盗難事件の調査を命じられる。舞鶴基地で発掘現場の情報を得た後、飛驒高山で進人類戦線と交戦し、一部メンバーの確保に成功する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
達也から進人類戦線リーダーの引き渡し交渉を受け、身柄を国防軍へ移送する役割を担った。
一条剛毅
十師族の一角を担う家系の長である。息子の将輝に重要な任務を指示し、的確な助言を与える。
・所属組織、地位や役職
十師族・一条家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
糸魚川の博物館から勾玉が盗まれた事件を受け、将輝に調査を命じる。加工途中の遺物も標的になり得ると指摘し、東京での待機を指示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
七草弘一
娘の行動を通じて、新設された組織の動向や意図を探ろうとする思慮深い人物である。十師族間のルールや勢力図に敏感である。社会変革の理念の力を軽視していると娘から評されている。
・所属組織、地位や役職
十師族・七草家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
真由美に対してメイジアン・カンパニーへの転職を提案し、組織の目的について質問する。八代隆雷の学院長就任に対し、相互監視のルール違反への懸念を抱く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
六塚温子
十師族の一人として、達也の事業に強い関心と熱意を持つ女性である。自らも世の中を変えたいという前向きな意思を示す。
・所属組織、地位や役職
十師族・六塚家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
四葉家に対して達也の事業への協力を申し出る。真夜に断られつつも、個人としての協力を模索する姿勢を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
十六夜調
自身を家系で最も優れた魔法師だと自負する人物である。表面上は協力的に振る舞いながら、裏で密かに術を操る。達也に対して強い嫉妬と敵意を抱く。
・所属組織、地位や役職
十六夜家の魔法師。
・物語内での具体的な行動や成果
進人類戦線のリーダーである呉内杏を屋敷に匿う。古式魔法を用いて呉内に追跡者の感覚を逸らせる能力を与えていたが、達也に術を破られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
達也に軽々と術を破られたことで自信を根底から揺さぶられ、強い敵意を抱くようになる。
衛星軌道居住施設「高千穂」
九島光宣
極めて高い魔法の技量と超治癒力を持つ青年である。達也からの依頼を受け入れ、危険な任務に身を投じる。水波との平穏な時間を何よりも大切にしている。
・所属組織、地位や役職
衛星軌道居住施設「高千穂」の居住者。
・物語内での具体的な行動や成果
達也の依頼でアメリカの過激派組織の調査へ向かう。サンフランシスコでの観光中に襲撃を受けるが、敵を撃退して未知の魔法に関する情報を達也に報告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
達也から強力な秘密戦力として高く評価されており、地上と宇宙空間を行き来する実験の重要な協力者となっている。
桜井水波
光宣と共に行動し、彼を支える女性である。公的には光宣の妹という設定だが、新婚に近い感情を抱いている。
・所属組織、地位や役職
衛星軌道居住施設「高千穂」の居住者。
・物語内での具体的な行動や成果
光宣と共にパラサイドールへのパラサイト移植作業を行う。サンフランシスコへの調査任務に同行し、現地の観光を楽しむ中で襲撃事件に巻き込まれた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
マギー
施設に留守番役として配置された存在である。光宣たちの不在時に施設管理や支援を行う。
・所属組織、地位や役職
衛星軌道居住施設「高千穂」の管理サポート用パラサイドール。
・物語内での具体的な行動や成果
高千穂の作業室において、光宣と水波の手で電子頭脳にパラサイトが移植されたことで覚醒する。地上との通信実験でも連携を成功させる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
仮想衛星エレベーターの運転を含む地上サポート機能を任されている。
FAIR
ロッキー・ディーン
魔法至上主義を掲げる過激派組織のトップである。目的のためには非合法な手段をいとわない。四葉家との直接対決を避ける慎重さも持ち合わせる。
・所属組織、地位や役職
過激派組織「FAIR」首領。
・物語内での具体的な行動や成果
人造レリック奪取の失敗を認め、オリジナルレリックを手に入れる方針に切り替える。進人類戦線に発掘現場からの盗掘を依頼した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
ローラ・シモン
組織のトップを傍で支える女性である。遺物に関する情報を分析し、次の行動指針を提案する。
・所属組織、地位や役職
FAIRの首領の側近兼愛人。
・物語内での具体的な行動や成果
オリジナルレリックの発掘場所や加工素材に関する情報をディーンに提供する。採掘現場から直接レリックを盗み出す作戦を進言した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
ブルーノ・リッチ
視覚系の異能を持つFAIRのメンバーである。標的を追い詰めようとするが、相手の力を測り誤る。
・所属組織、地位や役職
FAIRのメンバー(視覚系異能者)。
・物語内での具体的な行動や成果
サンフランシスコで光宣と水波をタクシーに強要し襲撃したが、反撃に遭い倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
FEHR
レナ・フェール
魔法師の人権を合法的に守ろうとする団体のリーダーである。強力な精神干渉系魔法とカリスマ性を持ち、メンバーから厚い忠誠を受ける。魔法師が迫害される原因を作る過激派組織を強く警戒する。
・所属組織、地位や役職
政治結社「FEHR」代表。
・物語内での具体的な行動や成果
遼介にメイジアン・カンパニーへの潜入と情報収集を命じる。遼介に対して犯罪魔法師ジェイナスの能力に関する的確なアドバイスを与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
自らの名や組織への所属を公にすることに躊躇がなく、達也率いる組織との連携に向けて重要な存在となっている。
シャーロット・ギャグノン
法律と捜査の専門知識を持ち、リーダーを論理的にサポートする人物である。
・所属組織、地位や役職
FEHRの参謀役。元FBI捜査官および弁護士。
・物語内での具体的な行動や成果
レナ・フェールからの相談を受け、FAIRのシャスタ山での動向を分析し監視メンバーの派遣を決定した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
アイラ・クリシュナ・シャーストリー
強力な魔法力を有するが、能力が不安定であるとされる人物である。
・所属組織、地位や役職
国家公認戦略級魔法師。アーシャ・チャンドラセカールの護衛。
・物語内での具体的な行動や成果
IPUの要人護衛としてメイジアン・ソサエティ設立の会合に同行する。FEHRへの派遣計画が進められている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
保護を目的とした出国交渉が行われており、国際的な連携の要となりつつある。
進人類戦線
深見快宥
研究機関で能力を満たさなかった過去を持つ青年である。社会の体制に対して強い不満を抱く。遼介の生き方に対して非難の言葉をぶつける。
・所属組織、地位や役職
進人類戦線のサブリーダー。第二研の「数字落ち」。
・物語内での具体的な行動や成果
FAIRからレリック盗掘の依頼を引き受け、乗鞍岳の南西山麓での作戦を立案する。事件後に警察署で遼介と対面し彼を問いただした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
呉内杏
魔法訓練を受けていないが、特殊な異能を持つ霊媒師である。陰の権力者から指令を受け、逃走のために手段を選ばない。
・所属組織、地位や役職
進人類戦線のリーダー。
・物語内での具体的な行動や成果
十六夜調の屋敷に匿われていたが逃走を図り文弥と交戦する。魔法攻撃を自動的に反射する異能で抵抗したが、最終的に捕縛された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
捕縛後に警察へ引き渡されるが、釈放された直後に監視を逃れて姿を消した。
進人類戦線のメンバー
過激な思想に傾倒し、暴力的な行動を厭わない集団である。
・所属組織、地位や役職
進人類戦線構成員。
・物語内での具体的な行動や成果
糸魚川の博物館から勾玉を盗み出す。リーダーが捕縛された報復として、真由美をガス等で襲撃するが返り討ちに遭う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
飛驒高山での作戦に失敗し、一部のメンバーが生け捕りにされて四葉家の施設へ収容された。
元老院
東道青波
日本の裏社会や政治に絶大な影響力を持つ陰の権力者の一人である。達也たちの行動に理解を示す。
・所属組織、地位や役職
元老院四大老の一人。
・物語内での具体的な行動や成果
呉内杏が十六夜調に匿われている事実を知らされておらず、達也たちの引き渡し要求に協力的な姿勢を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
樫和主鷹
大物政治家すらも逆らえない権力を持つとされる人物である。進人類戦線を裏から支えている。
・所属組織、地位や役職
元老院四大老の一人。
・物語内での具体的な行動や成果
進人類戦線のリーダーである呉内杏に特別な任務を与え、彼女の保護を命じていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
文書内に地位の変化に関する具体的な記載はない。
続・魔法科 (1)レビュー
続・魔法科 まとめ
魔法科シリーズ まとめ
続・魔法科 (3)レビュー
備忘録
1
巳焼島の恒星炉プラントおよび町田のFLT研究所での人造レリック盗難未遂事件後、達也が魔法大学の学食で友人たちと再会する。達也はステラジェネレーター社長、メイジアン・カンパニー専務理事、メイジアン・ソサエティ副代表として、三つの団体の設立に関わる。彼らは達也が関わる組織や、七草先輩がメイジアン・カンパニーに就職したことについて話し合う。また、幹比古の研究や彼の家の日常についても触れられる。幹比古の家が魔法の道場であることや、男女別の浴室があることも明かされ、彼らはリアルとフィクションの違いについて軽く議論する。
七草真由美がメイジアン・カンパニーに就職したことは、魔法界だけでなく、国防軍や警察、反社会勢力にも関心を引いている。メイジアン・カンパニーは四葉家と見なされがちだが、実際には七草家と四葉家の間の直接的な結びつきはない。真由美は『魔工院』の事務作業に携わり、魔法資質保有者のための職業訓練と職業紹介に努めている。達也はまだ魔工院の学院長を決定しておらず、真由美と遠上遼介は魔工院の準備作業に取り組んでいるが、特に遼介は事務作業に不慣れである。達也と真由美は、学院長に魔法界で信用のある人物を選ぶべきだと意見を交わしている。
2
衛星軌道居住施設「高千穂」は、九島光宣と桜井水波という二人のパラサイトの住居として用意された。この施設を提供したのは、司波達也であり、彼は光宣の技量を高く評価し、秘密戦力として彼を味方につけたいと考えていた。光宣は、魔法至上主義過激派組織「FAIR」の調査を達也から依頼され、その準備を進めていた。高千穂には地球の重力を利用した飛行システムが組み込まれており、光宣の計算に基づく実験を達也が監視していた。
光宣は、自分がアメリカに潜入する間、水波を一人にしないよう達也に願い出た。達也は短期間であれば水波を巳焼島で匿うことができると答え、光宣が地上に降りている間、高千穂に留守番をさせるためのパラサイドール(バッテリー式ガイノイド)の用意を提案した。この提案は、光宣にとっては有益な道具として最適であると受け入れられた。達也はこのパラサイドールを使って光宣に様々な実験をしてもらうつもりでいた。
3
五月十六日、司波達也、四葉深雪、そしてリーナは福岡へ向けてリニア新幹線に乗車した。目的地は博多駅であり、目的は十師族・八代家当主の自宅を訪れることだった。彼らの用件は、八代家当主の弟、隆雷にメイジアン・カンパニー設立の目的である「魔法工業技術専門学院」の学院長を引き受けてもらうことであった。達也は隆雷に対し、魔法資質保有者でも生計を立てられるように手助けする教育訓練機関であること、そして自分の目的がメイジアンの人権自衛であることを説明した。隆雷は達也の提案に同意し、八代家からの条件として、魔工院が独立した後の経営への参加と、達也個人として重力制御魔法を用いた縮退炉の開発に協力して欲しいと求めた。縮退炉は極小のブラックホールからエネルギーを取り出す理論上の発電システムで、達也はパラサイト発生のリスクがあるにもかかわらず、この計画に協力することを承諾した。これにより、達也は魔工院の学院長として八代隆雷の招聘に成功し、メイジアンの職業選択権の拡大に向けた一歩を踏み出した。
4
USNAサンフランシスコ郊外には『FAIR』という団体が存在している。これは表向き人間主義者による魔法師保護団体だが、実際には魔法至上主義を掲げる過激派であり、非合法の手段も辞さない。リーダーはロッキー・ディーンで、側近兼愛人のローラ・シモンからオリジナルレリックの発掘場所や素材に関する情報を得ている。発掘場所は乗鞍岳の山麓、素材は翡翠で、赤瑪瑙と思われていたが、硫化水銀を用いた加工が行われていることが判明している。
一方、USNAの中部州旧新潟県糸魚川では、世界最古の翡翠原石産地であり、古墳時代の翡翠製の勾玉半製品が発掘され、地元博物館に展示されていたが、魔法を使って盗まれる事件が発生した。盗難された勾玉はレリックに加工中の物だったことが後で判明し、魔法師による犯罪であることも明らかになった。
これを受けて、魔法大学に通う一条将輝は十師族・一条家当主である父親から呼び出され、糸魚川の博物館から盗まれた勾玉の調査を命じられた。将輝はこの任務を引き受け、犯人が次に狙う可能性のある物を調べることになった。剛毅は将輝に対して、聖遺物だけでなく加工途中の遺物も標的になり得ると指摘し、東京に戻り出番に備えるよう告げた。
十師族の間で急遽オンライン会議が開催されたのは、糸魚川の博物館から古墳時代の出土品である加工途中の翡翠製勾玉が盗まれたことに関連していた。この勾玉は、レリックに加工する途中のもので、盗難が魔法師の犯行と判明したことから、再調査された。会議ではこの件の情報共有と今後の対策について話し合われたが、犯人の行方や正体については特定できていなかった。盗難犯が進人類戦線である可能性が高いとの情報があり、FAIRとの関連が指摘された。
達也は津久葉夕歌からこの会議の内容と追加情報を受け取った。犯人グループが進人類戦線であり、FAIRと協力関係にある可能性があること、また進人類戦線が元々FEHRの日本支部を作る目的で結成されたが、非合法の実力行使を厭わない思想からFAIRに鞍替えしたことなどが明らかになった。達也はこの情報を受け、必要に応じて手伝うことを了承した。
5
魔法工業技術専門学院(魔工院)の学院長に八代隆雷が就任した。彼は十師族・八代家当主の弟であり、この就任はメイジアン・カンパニー内外に大きな驚きをもたらした。メイジアン・カンパニーは達也が設立した社団法人であり、四葉家と密接に関連している。八代家からの学院長就任は、四葉家と八代家の間に何らかの取り決めがあったことを示唆する。達也は八代隆雷が自らの理念に共鳴したから学院長を引き受けたと語ったが、この話には疑問が残る。
真由美は七草家からメイジアン・カンパニーに送り込まれた事務員であり、この事件に対する家族の反応を目の当たりにする。彼女の父、七草弘一は、八代隆雷の就任とそれが示す四葉家と八代家の関係について深く考え込む。特に、この動きが十師族間の相互監視のルールに違反していないか懸念される。
八代隆雷が個人的な理由で達也に協力している可能性が指摘されるが、真由美はメイジアン・カンパニーの事業が社会変革を目指していると確信している。彼女は、達也と八代隆雷が社会の変革を目指し、それが八代隆雷を動かした大きな理由の一つであると考えている。社会変革の理念は人を動かす強力な力であり、それを真由美の父は理解していないと彼女は感じている。
八代隆雷の魔工院学院長就任が広く知られると、四葉家と八代家に多くの問い合わせがあった。これらの家は「同盟関係を結んだ事実は無い」と回答した。六塚家当主、温子から四葉家に対し、達也の事業への協力を申し出たが、距離や十師族の務めとの両立の難しさから、真夜はそれを遠回しに断った。しかし、温子は個人として協力することに強い関心を示し、真夜は達也と話すことを提案した。温子は達也の事業を通じて、自分も世の中を変えたいという気持ちに気づいたと語った。このやり取りから、温子の熱意と真夜の理解を感じることができる。
6
四葉家と八代家に対する疑心暗鬼が日本魔法界に広がる中、達也はメイジアン・ソサエティ代表のアーシャ・チャンドラセカールとの国際暗号通信に集中していた。彼は、魔法至上主義団体FEHRとの協力可能性について話し合い、FEHRと接触する意向を示した。チャンドラセカールはこの提案に対して肯定的であり、FEHRとの提携条件を文書化し、達也に最初の交渉を任せることに同意した。
達也は家族との夕食の場で、FEHRとの協力関係について語り、リーナと深雪から意見を聞いた。リーナは反対の意を表明し、達也はリスクを避けつつもチャンスを逃さないようにする必要があると説明した。深雪は、達也がFEHRを監視し、非合法活動への傾斜を防ぐ意図を理解し、支持した。
翌日、チャンドラセカールは提携案を送付し、達也は内容を確認した。一つの条件が達也の予想を超えていたが、それは彼に不利ではなかった。さらに、チャンドラセカールは戦略級魔法師アイラ・クリシュナ・シャーストリーをFEHRに派遣する計画を明かし、彼女の保護と能力の不安定さを理由に出国を許可するよう政府と交渉していることを達也に伝えた。達也はこの事情を了承し、提携条件に基づき交渉を進めることを決めた。
7
糸魚川の博物館から盗まれた半製品の翡翠勾玉は、FAIRのサンフランシスコ拠点に運び込まれ、分析されたが、レリックの製法について新たな発見はなかった。ローラは、オリジナルレリックを採掘現場から盗み出すことを進言し、ディーンはそれに同意した。彼らは進人類戦線に依頼を考え、房総半島の秘密拠点にいるサブリーダーの深見に連絡を取った。深見は依頼内容を聞き、国防軍が警備する乗鞍岳の南西山麓からレリックを盗む作戦を立て、FAIRに受諾の返事を送った。
8
五月二十五日の夜、達也は深雪とリーナと共に巳焼島南西部にある仮想衛星エレベーターに来ていた。荷物をエレベーターの魔法陣中央に降ろした後、彼らは荷物を対地高度約六千四百キロメートルの衛星軌道へ送った。荷物はパラサイドールの素体とパラサイト封印の器を納めた「棺」であった。光宣は高千穂の外殻の外側に接する宇宙空間で棺を受け取り、高千穂内の作業室へ運んだ。そこで、彼と水波はパラサイトをガイノイドの電子頭脳に移植し、新たなパラサイドール「マギー」を覚醒させた。マギーには高千穂の管理と仮想衛星エレベーターの運転を含む地上でのサポートが任された。
達也は、深雪とリーナと共に巳焼島に一泊し、光宣がパラサイドールを使った実験をサポートするため、東京へ戻らなかった。三人は通常授業があるにも関わらず、高千穂での不測の事態に備えるためにこの選択をした。達也は自力で宇宙空間へ到達できないため、深雪とリーナが仮想衛星エレベーターを操作する必要があった。その夜、二人はゆったりとした時間を過ごし、達也は深雪に二人での旅行を提案した。翌日、光宣はサンフランシスコに降り立ち、遠距離のテレパシーを使って高千穂との通信を確認した。この成功により、地上から衛星軌道への移動実験は順調に進んでいることが示された。
9
バンクーバーに本拠を置くFEHRは、魔法資質保有者の人権を合法的に主張する政治団体であり、魔法師を迫害する人間主義団体を対立相手としている。リーダーのレナ・フェールは、魔法師が組織的に法を犯すことが反魔法主義者による迫害の口実となることを懸念しており、特にサンフランシスコに拠点を置くFAIRを警戒している。ある日、FEHRの監視員からレナに対し、FAIRがシャスタ山に何かを企んでいる可能性があるとの報告が届く。レナはシャーロット・ギャグノン、元FBI捜査官であり弁護士資格を持つ、FEHRの参謀役に相談を持ち掛ける。二人は、FAIRがシャスタ山で何か魔法的に貴重なものを手に入れようとしている可能性が高いと推測し、FEHRのメンバーをシャスタ山に派遣し、FAIRの活動を監視することを決定する。
レナはこの情報を遠上遼介にも伝えるべきだと考え、彼にアストラルプロジェクションを使って直接連絡を取る。遼介は、レナの報告を受け、この件を司波達也に報告する許可を得る。レナは、自らの名前を出しても構わないと遼介に許可を与え、彼女がFEHRの一員であることを公にすることに対しても躊躇がない様子を見せる。遼介はレナの決断に感謝し、彼女の訪問を喜ぶ。
レナ・フェールからの訪問と情報提供の約一時間後、遼介は魔工院に出勤し、同僚の真由美に明るい様子を指摘されるが、特に理由は語らなかった。真由美自身、視線を感じる不安を抱えていることを遼介に話す。その後、遼介は司波達也に呼び出され、メイジアン・ソサエティからの依頼で、FEHRとの提携交渉の打診をバンクーバーで行うことを命じられる。遼介は達也に自分がFEHRのメンバーであることを告白し、達也はその事実を受け入れ、遼介にバンクーバーへの旅支度を進めるよう指示する。
達也はその後、魔法大学で亜夜子と文弥に糸魚川でのレリック原材料の盗難とFAIRの動向について説明する。亜夜子と文弥は、遼介がFEHRに属していることを知り、遼介をFAIRに「返す」ことを冗談めかして提案する。夕食時、達也は家族にも同様の話をし、リーナと深雪は達也の情報と計画に興味を示す。達也はレリックが先史文明の遺物である可能性についての自説を家族に説明し、彼らは達也の推測に驚きつつも、その可能性を考える。
10
五月二十八日午前二時に、光宣と水波はUSNAへ降下し、現地時間の二十七日午前十時に観光を開始した。彼らにはFAIRの調査という目的があったが、それだけに留まらない予定もあった。光宣と水波は、魔法資質保有者にとっては訪れるのが難しい地であり、彼ら自身にとっても祖国の土を踏むことが難しい状況だった。しかし、達也の手配により偽造パスポートとクレジットカードを持っていたため、彼らはサンフランシスコを観光できた。観光中、水波はケーブルカーに乗り、フィッシャーマンズワーフでウィンドウショッピングを楽しんだ後、ロブスターロールやクラムチャウダーを味わった。
観光の途中、光宣は水波と共にゴールデンゲートブリッジを訪れ、その後アルカトラズ島を遠くから見る遊覧船に乗る計画を立てた。彼らの関係は、公的には兄妹という設定になっており、二人は新婚に近い感情を抱いていた。
しかし、彼らの幸せな時間は突然の危機に見舞われた。有人タクシーに乗るよう強要された後、光宣は銃で脅されるが、彼の超治癒力と魔法技能により危機を脱した。その過程で、光宣と水波は、彼らを襲った者たちがFAIRの視覚系異能者ブルーノ・リッチとそのパートナーであることを知る。最終的に、光宣は彼らを倒し、二人は何事もなかったようにサンフランシスコ湾クルーズを楽しんだ後、高千穂に戻った。
光宣は日本時間の五月二十八日午後に巳焼島との通信を開いて達也と連絡を取り、サンフランシスコでの出来事を報告した。彼はFAIRのメンバーとの遭遇と交戦について説明し、敵が使用した未知の魔法と、敵から現れた想子情報体について話した。達也はその想子情報体が魔女に取り憑いていた可能性を示唆した。また、FAIRによる情報漏洩のリスクについて議論し、光宣と水波は新しいパスポートを受け取るために巳焼島に再訪することになった。
五月三十日、約束の通り達也は仮想衛星エレベーター近くで光宣と水波を迎えた。達也はFAIRがシャスタ山でレリックを発掘しようとしている可能性について語り、それが高い価値を持つ理由を説明した。光宣は、単一のレリックだけでは目的を果たすには不十分だと指摘し、複製技術の必要性を提案した。達也は古代文明が魔法的効果を持つ道具を作り出していた可能性を示唆した。
その日の終わりに、達也は新しいパスポートと国際運転免許証を光宣に手渡し、彼らが安全に行動するように注意を促した。達也と深雪は、光宣と水波の安全を願いながら、彼らが宇宙を目指して去っていくのを見守った。
11
遼介の自宅に『深見快宥』と名乗る青年が訪れ、彼が第二研の数字落ちであることを明かした。深見は遼介に、四葉家や七草家のような十師族が支配する組織で働くことへの不満をほのめかし、遼介がその現状に満足しているか尋ねた。遼介は深見の持論に呆れ、彼の訪問を無駄と感じた。
一方で、四葉家当主・真夜は進人類戦線とFAIRの関係を調査しており、その組織間のビジネスライクな関係を指摘。特に、進人類戦線がFAIRの依頼を果たす対価として、チャイニーズマフィア経由で武器を受け取っていることが判明した。達也の自宅に訪れた黒羽文弥はこの情報を共有し、FAIRが南米で支配地域を作ろうとしている可能性や、魔法兵器の開発を計画していることを報告した。また、FAIRが乗鞍岳のレリック発掘現場を狙っているとの推測がなされた。
この計画に対し、達也と文弥は、進人類戦線の次なる動きとして乗鞍岳の発掘現場を狙うことを見込み、その場所の監視と犯人の追跡・捕獲を計画した。達也はFAIRについての情報を聞き出すことを文弥に依頼し、文弥はその任務を引き受けた。
五月三十一日に大学で達也は将輝に会い、糸魚川の事件について話をするために彼を食堂へと誘った。達也は遮音フィールドの魔法を展開し、その強度に将輝たちは驚いた。達也は将輝に、オリジナルレリックが発掘された場所を警戒するよう話したが、その詳細な場所は国防義務に抵触するため明かせなかった。
翌日、将輝は舞鶴基地を訪れ、司令官にレリックの発掘現場について尋ねた。司令官は将輝の要求に応じ、レリックの発掘現場とされる地点の情報を提供した。この情報提供は、将輝が国家公認の戦略級魔法師として訓練中の将兵を激励するという建前に基づいていた。
五月三十一日に大学で達也は将輝に会い、糸魚川の事件について話をするために彼を食堂へと誘った。達也は遮音フィールドの魔法を展開し、その強度に将輝たちは驚いた。達也は将輝に、オリジナルレリックが発掘された場所を警戒するよう話したが、その詳細な場所は国防義務に抵触するため明かせなかった。
翌日、将輝は舞鶴基地を訪れ、司令官にレリックの発掘現場について尋ねた。司令官は将輝の要求に応じ、レリックの発掘現場とされる地点の情報を提供した。この情報提供は、将輝が国家公認の戦略級魔法師として訓練中の将兵を激励するという建前に基づいていた。
将輝と一条家の手勢は、飛驒高山の発掘現場で張り込みを開始し、賊の侵入を監視していた。監視員からの連絡を受け、将輝たちは現場に急行し、ゲリラ戦が勃発していることを目の当たりにした。賊は一部が囮となり、本命のグループが他の場所でレリックを掘り出そうとしていた。将輝は女性二人を無力化し、賊を追跡するも、途中でトンネルが塞がれたため、賊を捕捉することはできなかった。しかし、進人類戦線の一部メンバーを生きたまま確保することに成功した。
一方、進人類戦線のサブリーダーとそのグループは、後方支援を行っていたが、黒羽文弥と亜夜子によって発見された。文弥は系統外魔法『ダイレクト・ペイン』を用いて賊を昏倒させ、盗掘されたレリックの回収に成功した。進人類戦線の後方支援要員が潜んでいた場所に、亜夜子と文弥は疑似瞬間移動で現れ、有毒ガスに覆われた状況の中で賊を捕捉しようとしたが、賊は逃走した。
黒羽家の部下は、逃走支援要員の潜伏場所を監視していたが、賊は有毒ガスを発生させて逃走に成功した。この有毒ガスは、第二研で開発されたものであり、進人類戦線に第二研のメンバーが所属している可能性が高いことが示唆された。
12
進人類戦線は、反魔法主義運動に対するアンチテーゼとしてスタートし、当初はFEHRをリスペクトしていたが、次第にその姿勢が中途半端に見え始め、暴力を伴う行動に出るようになった。組織の非合法化の経緯と、その背後には大物政治家も逆らえない影の権力者がいることが明らかになる。達也の自宅に文弥と亜夜子が訪れ、進人類戦線のメンバーの捕縛について報告する。リーダーの呉内杏は十六夜調の屋敷に匿われており、これが問題となる。呉内の保護を命じているのは元老院四大老の一人であることが判明し、達也と深雪は対応を協議する。最終的にはリーナを通じて東道に相談することを決める。進人類戦線の背後には、日本を陰で支配する元老院とその四大老が関与しており、その中の一人が進人類戦線を支えていることが示唆される。
達也たちは、十六夜調の自宅を訪問し、進人類戦線のリーダーである呉内杏の引き渡しを要求した。東道青波からの封書を持っており、東道自身も十六夜調に呉内が匿われている事実を知らされていなかったことから、東道は達也たちの行動に協力的であった。十六夜調は達也たちに対し、表面上は協力的であるものの、実際は時間稼ぎをしていたことが示唆される。一方で、呉内杏は古式魔法を伝える家の出身であるが、自身は魔法の訓練を受けておらず、異能者および霊媒師の素質を持つ。彼女は元老院四大老・樫和主鷹から特別な任務を受けていた。逃走中の呉内は、人を締め出す結界を用いて四葉家からの追跡を振り切ろうとするが、文弥に阻まれる。文弥はナックルダスターをはめた手で彼女の前に立ちはだかる。
文弥は呉内杏を捕縛しようとしたが、彼女は突然消えて逃走を図った。これは彼女の異能である「固有時間加速」によるもので、自分自身の時間を加速する能力だった。文弥は自己加速魔法を使用して彼女を追跡し、捕縛しようとするものの、呉内は再び姿を消し、文弥の魔法攻撃を自動的に反射する異能を持っていたことが明らかになる。文弥は部下に呉内に直接攻撃しないよう命令し、呉内の逃走を阻止しようとする。
一方、十六夜調の自宅では達也と調が対峙し、調は達也の質問に答えつつも、意識を別の場所に向けていた。この間、達也は「眼」を使って文弥と呉内の戦いを観察していた。
呉内杏は十六夜調から受けた古式魔法の効果で追跡者の感覚を逸らせ、一時的に時間を加速させる能力を使って逃走を試みる。しかし、彼女は最終的に文弥に追い付かれ、彼の攻撃を直接反射することで自己防衛する状況に陥る。文弥は呉内に向けて魔法攻撃を試みるが、その魔法が反射されてしまい、自らが痛みを感じる結果となった。文弥はその現象を理解し、魔法の反射を意識して対策を練る。一方で、呉内は内心で進人類戦線の現状と自分の立場について思いを巡らせていた。
深雪と調のやり取りの最中、達也は文弥と呉内杏の戦いを観察していた。文弥は呉内に反射魔法を使わせながら戦い、そのスタミナ切れを狙っていたが、達也は呉内がただの中継点に過ぎず、別の術者が魔法を操作していることに気づく。達也はこの魔法を過去に経験しており、魔法資質の有無に関わらず中継できることを知っていた。達也は呉内に使わせられている反射魔法に興味を持ちつつ、文弥が戦況を打開できないことに気づき、介入を決意する。彼は「呪刻」を対象として「術式解散」魔法を発動し、文弥に「ダイレクト・ペイン」を使用する機会を与えた。文弥は達也の支援を受け、呉内に決定的な一撃を与えた。
一方、調は達也の介入を察知し、自分の術が破られたことに衝撃を受ける。彼は達也が自分の術を軽々と破ったことに戦慄と嫉妬を感じる。調は自身を十六夜家で最も優れた魔法師だと自負していたが、達也によってその自信を根底から揺さぶられた。この出来事は調の心に達也に対する強い敵意を植え付けることとなった。
13
文弥に捕らえられた呉内杏は、四葉家が伊豆半島に設けた拠点に送られた。この施設は、魔法技術を守るための監獄兼要塞として機能している。四葉家は、魔工院の有用性を考慮し、非合法活動から守る必要があると判断した。呉内以外にも飛驒高山で捕らえたメンバーが既に収容されていた。四葉本家では、呉内とその配下の処遇について話し合われ、彼らの一部は四葉家での利用が検討された。残りは、一条家を通じて国防軍に引き渡される予定だ。
進人類戦線の残りのメンバーは、リーダーの呉内が四葉家に捕らえられたと知り、混乱していた。彼らは、四葉家が関与していると断定し、七草真由美を人質に取る計画を立てる。この計画は、彼らが犯罪組織であることを示している。
2100年6月9日、真由美は仕事が長引き、いつもより遅い時間に帰宅途中、ガスによる目眩を感じる。彼女はこれが攻撃であることを察知し、自分を守ろうとするが、意識を失ってしまう。その時、遼介が現れ、真由美を守る。遼介はリアクティブ・アーマーという魔法を使い、進人類戦線のメンバーと戦い、真由美を救う。真由美も、自身の魔法技術で反撃に参加する。敵の一人が遼介に鎖を巻き付けるが、遼介はそれを振り払い、最終的には真由美と共に敵を撃退する。戦いの後、二人は無事であることを確認し合う。遼介は真由美の強さに感心し、二人はお互いに感謝の意を示す。
真由美が進人類戦線に襲われた事件は魔工院の社宅の監視カメラで記録され、四葉家の東京本部でリアルタイムで視聴されていた。その映像を見た四葉家の人々は、進人類戦線のメンバーが警察に引き渡されること、そして真由美と遼介が事件に巻き込まれた経緯を話し合っていた。文弥は撤収の指揮を執り、警察が到着する前に現場から離れる。真由美と遼介は警察で事情聴取を受けた後、解放される。真由美は遼介をディナーに誘い、二人は一緒に外食を楽しむ。
一方、達也は四葉家のVIP用レストランで他の四葉家のメンバーと食事をしており、進人類戦線の事件について話し合う。達也は遼介をレナ・フェール宛の使者として使う計画について説明し、リーナは遼介の監視役を担うことになる。達也はこの配役について、ソサエティとFEHRの提携が互いの利益になるためだと説明する。食事中、彼らは事件の顛末やそれに関わる計画について意見を交わし、楽しい雰囲気の中でディナーを終える。
14
遼介は警察署に呼び出され、深見快宥と会う。深見は進人類戦線のサブリーダーで、「二」の数字落ちだと判明している。深見は遼介に、社会への絶望や行動を起こさなかった理由を問いただす。遼介は、彼が大切に思う人物の意向を尊重するため、犯罪の手段を選ばなかったと答える。深見は、それを聞いてもがきながらも、遼介を非難し、二度と会うことはないだろうと言い残す。
翌日、達也は将輝を晩餐に招き、真由美が進人類戦線に襲われた件と進人類戦線リーダーの身柄を一条家に引き渡す交渉について話す。真由美は、四葉家からのけじめとして、進人類戦線リーダーの身柄の引き渡しを受け入れることを了承する。これにより、達也は真夜から命じられたミッションを完遂し、進人類戦線のリーダーは無事一条家に引き渡された。
一条家は進人類戦線のリーダー、呉内杏の身柄を四葉家から引き取った後、国防軍に引き渡した。国防軍では呉内が飛驒高山の襲撃に直接関与した証拠を見つけられず、彼女の身分が文民であるため軍法会議での裁判もできなかった。そのため、憲兵隊は彼女を警察に引き渡したが、警察も直接的な関与を立証できず、彼女を釈放して秘密裏に監視することにした。呉内杏は釈放されたその日に警察の監視を逃れ、行方をくらました。
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