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フィクション(Novel)読書感想魔法科高校の劣等生

小説【魔法科】「魔法科高校の劣等生 (6)(7) 横浜騒乱編〈上下〉」感想・ネタバレ

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魔法科高校の劣等生 (6 7)の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

魔法科 5巻夏休み編+1
魔法科 まとめ(1年生)
魔法科シリーズ まとめ
魔法科 (8) 追憶編

Table of Contents

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  1. どんな本?
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
    1. 私見
  5. 考察・解説
    1. 横浜の密入国事件
      1. 事件の発生状況
      2. 魔法師刑事コンビによる制圧
      3. 密入国者の逃走と黒幕の存在
      4. まとめ
    2. 魔法師の刑事
      1. 魔法師の刑事が求められる理由
      2. 千葉警部と稲垣警部補のコンビ
      3. 作中での主な活躍
      4. まとめ
    3. 魔法学論文コンペ
      1. コンペの目的と意義
      2. ルールと発表形式
      3. 学校を挙げた総力戦と熱気
      4. 第一高校の状況
      5. まとめ
    4. 重力制御魔法
      1. 飛行魔法によるノウハウの蓄積
      2. 加重系魔法の三大難問:重力制御魔法式熱核融合炉
      3. 論文コンペにおける画期的な解決策
      4. まとめ
    5. 聖遺物レリックの解析
      1. 聖遺物(レリック)の定義
      2. 瓊勾玉系統の聖遺物
      3. 解析の目的と魔法式保存の意義
      4. 解析の経緯と達也の手法
      5. まとめ
    6. 横浜事変
      1. 事変の予兆とコンペ会場の襲撃
      2. 市街戦の激化と義勇軍の抗戦
      3. 呂剛虎との接触
      4. 独立魔装大隊の参戦と魔神の蹂躙
      5. 灼熱のハロウィンへの結実
      6. まとめ
    7. 呂剛虎との戦闘
      1. 千葉修次との激突(立川病院)
      2. 八王子特殊鑑別所での戦闘と捕縛
      3. 周公瑾による護送車からの奪還
      4. 魔法協会関東支部前での決戦
      5. まとめ
    8. 独立魔導大隊と司波達也の関係
      1. 達也の身分と大隊での立場
      2. 最新兵器の技術的バックボーン
      3. 戦略魔法兵器としての絶対的戦力
      4. 大隊幹部との強固な信頼関係
      5. まとめ
    9. 灼熱のハロウィン
      1. 横浜事変と相模灘での前哨戦
      2. 対馬要塞からの超長距離狙撃
      3. 鎮海軍港の消滅
      4. まとめ
  6. キャラクター紹介
    1. 国立魔法大学付属第一高校
      1. 司波達也
      2. 司波深雪
      3. 千葉エリカ
      4. 西城レオンハルト
      5. 柴田美月
      6. 吉田幹比古
      7. 光井ほのか
      8. 北山雫
      9. 七草真由美
      10. 渡辺摩利
      11. 市原鈴音
      12. 中条あずさ
      13. 五十里啓
      14. 千代田花音
      15. 服部刑部
      16. 桐原武明
      17. 壬生紗耶香
      18. 沢木碧
      19. 関本勲
      20. 平河小春
      21. 平河千秋
      22. 十三束鋼
      23. 五十嵐
      24. 廿楽計夫
      25. 小野遥
      26. 安宿怜美
      27. ピクシー(3HタイプP94)
    2. 国立魔法大学付属第三高校
      1. 吉祥寺真紅郎
      2. 一条将輝
    3. 警察
      1. 千葉寿和
      2. 稲垣
    4. 国防軍・独立魔装大隊
      1. 風間玄信
      2. 藤林響子
      3. 真田繁留
      4. 柳連
      5. 楯岡
      6. 音羽
    5. フォア・リーブス・テクノロジー(FLT)
      1. 司波小百合
      2. 牛山
    6. 大亜連合・侵攻軍
      1. 陳祥山
      2. 呂剛虎
      3. 偽装揚陸艦の艦長
    7. 犯罪シンジケート・工作員
      1. 周公瑾
      2. ジロー・マーシャル
    8. 十師族・百家・その他の家系
      1. 十文字克人
      2. 四葉真夜
      3. 千葉修次
      4. 名倉三郎
      5. 黒沢
    9. その他
      1. 九重八雲
      2. アイネブリーゼのマスター
      3. ロッテルバルトのマスター
  7. 備忘録
    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 9
    9. 10
    10. 11
    11. 12
    12. 13
  8. 魔法科高校の劣等生 シリーズ 一覧
    1. 魔法科高校の劣等生
    2. 続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー
    3. 新魔法科高校の劣等生  キグナスの乙女たち
    4. 魔法科高校の劣等生 夜の帳に闇は閃く
    5. 漫画版
    6. 四葉継承編
    7. 師族会議編
    8. エスケープ編
  9. その他フィクション
  10. アニメ
    1. PV
    2. OP
    3. ED

どんな本?

『魔法科高校の劣等生』は、佐島勤 氏による日本のライトノベル。
略称は「魔法科」。

物語は西暦2097年、3月。
魔法が現実の技術として確立し、魔法師の育成が国策となった時代を舞台にしている。

主人公は、国立魔法大学付属第一高校(通称「魔法科高校」)に通う兄妹、司波達也と司波深雪。

この作品は、原作小説の累計が1,400万部、シリーズ累計が2,500万部を突破し、大人気のスクールマギクスとなっている。
また、2024年には3期目のTVアニメが放送されることが決定している。

さらに、この作品は様々なメディアで展開されており、ライトノベルだけでなく、漫画やアニメでも楽しむことができる。

読んだ本のタイトル

魔法科高校の劣等生 (6)(7) 横浜騒乱編〈〉(The Irregular at Magic High School)
著者:佐島勤 氏
イラスト: 石田可奈 氏

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あらすじ・内容

達也VS異国から侵入した魔法師たち! 《横浜騒乱編》、開幕!

 秋。『全国高校生魔法学論文コンペティション』の季節がやってきた。
 日頃の研究成果を魔法装置を使った実演でプレゼンテーションするこの催し物は、九校戦で成績が振るわなかった学校の雪辱戦とも言える。魔法学、魔法技能、先端魔法技術を披露する最高の舞台だった。
『劣等生』司波達也は、第一高校の代表・鈴音のサポートメンバーとして参加、その魔法技能を如何なく発揮していた。
 時を同じくして、暗躍する組織の影があった。諜報員、同じ魔法科高校の生徒、大陸から来た暗殺者……。
 達也の類い希なる頭脳と能力と、その成果を狙い、コンペティションは陰謀に巻き込まれる――。
 華麗なる司波兄妹の活躍に、刮目せよ。

魔法科高校の劣等生(6) 横浜騒乱編<上>

恐るべき戦火の中、達也は“禁断の力”の解放に踏み切る――。

 横浜で催される『全国高校生魔法学論文コンペティション』。この魔法科高校生徒達の晴れ舞台に、突如謎の武装集団が侵入した。
 彼らの正体は、大陸からやってきた大亜連合軍の魔法師とその機動兵器群。目的のためには市民殺害も厭わない武装軍によって大混乱に陥る中、司波達也は生徒会メンバーと共に窮地からの脱出を模索する。
 同時刻。コンペ会場に、最新鋭魔法技術武装集団、国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊が現れる。驚く七草真由美や十文字克人を尻目に、劣等生・達也は戦場の最前線へと向かうよう命令を受ける。
 訝しむ魔法科生徒達の中、
「お兄様。ご存分に」
「征ってくる」
 深雪との『儀式』を終えた達也は、ついに、恐るべき“禁断の力”を解放する。

魔法科高校の劣等生(7) 横浜騒乱編<下>

感想

シリーズ最初の山場。
他国からの侵略をされる世界だとこの横浜編でわかる。
平和じゃ無いんだね。。

そして、その侵略によって達也の規格外の一部が主要メンバーにバレる。
どんな怪我でも時間を巻き戻して、怪我が無かった事になる魔法。

それを知ってもエリカが普通に接して来るのが司波兄妹には福音になってると思う。
この兄妹からしたら、信用出来る良い距離感の友人が出来た感じかな?

私見

魔法科高校の劣等生の最初のキーポイント横浜騒乱編。

急遽『全国高校生魔法学論文コンペティション』 に達也が参加することになる。
あまり目立ちたく無い達也だが、今回発表される物は自身が研究の目標にしていた「重力制御型熱核融合炉」の研究だったので手伝う事を承諾する。

そのコンペティションの裏で大亜連合から工作員が侵入して破壊工作を行う。
その一部が第一高校の達也にも手を出して来て警戒させてしまい、それをキッカケに破壊工作は失敗に終わる。

だが、それは大亜連合が日本に侵攻する序章だった。
高麗自治区軍が北部九州、山陰、北陸の占領を目的に大艦隊を動員して来た。
その行動に対して、日本防衛軍は相手軍港に戦略魔法マテリアルバーストを撃ち、地図から消した。

戦略魔法、マテリアルバーストが世界に大々的に披露される。
別名、灼熱のハロウィン。

この魔法のせいでUSNA、新ソ連が達也を探り出し、抹殺もしくは懐柔をしようと動き出す。

魔法科 5巻夏休み編+1
魔法科 まとめ(1年生)
魔法科シリーズ まとめ
魔法科 (8) 追憶編

最後までお読み頂きありがとうございます。

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考察・解説

横浜の密入国事件

横浜の密入国事件は、『魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編』の序盤で発生し、その後に続く大規模な侵攻や魔法技術窃取事件(横浜事変)の不穏な前兆として描かれている。

事件の発生状況

・2095年10月下旬の深夜、自動化が進み無人となっているはずの横浜山下埠頭の五号物揚場に小型貨物船が接岸し、多数の不法入国者が上陸する事件が発生した。
・人手を減らした港湾施設では、深夜の保税地域以外への接岸は禁止されていたが、密入国者たちはその網の目を潜り抜けて侵入を試みたのである。

魔法師刑事コンビによる制圧

この事態に対し、短距離無線の指令を受けた神奈川県警の千葉寿和警部と、部下の稲垣警部補が現場に急行する。二人は魔法犯罪に対処できる魔法師の刑事であった。
・武装した不法入国者たちはサプレッサー付きのサブマシンガンで乱射し、後列には遠隔攻撃魔法を放つ3人の魔法師も控えていた。
・しかし、千葉警部は重力や慣性を無視した移動魔法で空中を駆け抜け、敵の照準を躱しながら木刀で魔法師たちを制圧した。
・一方の稲垣警部補も、リボルバー拳銃型の武装一体型CADを使用し、移動・加重系複合魔法で貫通力を増大させた銃弾を放ち、逃走を図る船のスクリューを的確に破壊して離岸を阻止した。
・さらに千葉警部は、仕込み杖から白刃を抜き、千葉一門の秘剣「斬鉄」を用いて鉄板の船室扉を真っ二つに切り裂き、船内へと突入した。
・「斬鉄」は刀を単一概念として定義し、魔法式で設定した斬撃線に沿ってあらゆる物体を切断する高度な移動系統魔法である。

密入国者の逃走と黒幕の存在

警察の圧倒的な制圧力が勝ったかに見えたが、千葉警部が船に乗り込んだ時、中は既にもぬけの殻であった。
・密入国団は船底のハッチから海中へと脱出した後であり、彼らを乗せていた船はそのまま水没してしまう。
・海中へ逃れた16名の男たちは、現場からほど近い横浜の繁華街(中華街)にある、表通りからは見えない飲食店の裏庭の防災用井戸から這い上がった。
・そこで彼らを控えめな笑顔で出迎えたのが、「周先生」こと周公瑾という青年である。彼らの密入国は周公瑾の手引きによるものであり、彼は男たちを建物の中へ匿った。

まとめ

この時期、横浜や横須賀では相次いで密入国事件が発生しており、同時期に魔法関連メーカーを狙った盗難事件も頻発していた。この密入国事件は、外国勢力や犯罪組織が日本の魔法技術を狙って暗躍を開始したことを示す重要な端緒となっている。

魔法師の刑事

『魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編』において、「魔法師の刑事」は魔法犯罪に対処するための不可欠な存在として描かれている。作中では、神奈川県警(警察省からの出向)の千葉寿和警部と、その部下である稲垣警部補のコンビが主に活躍する。本稿では、魔法師の刑事が求められる理由と、彼らの作中での活躍について解説する。

魔法師の刑事が求められる理由

魔法が実用化された現代において、魔法師による犯罪や魔法を用いたテロに対しては、生身の通常の警察官では対抗することができない。「魔法犯に対処できるのは魔法師の刑事だけ」という事実から、警察組織内にも戦闘能力の高い魔法師が配置されているのである。

千葉警部と稲垣警部補のコンビ

二人は上司と部下の関係であるが、稲垣の方が年上であり、緊迫した現場に向かう道中でも軽口を叩き合うなど、気心の知れた相棒のような関係性を築いている。
・千葉寿和警部:百家・千葉一門の総領。飄々とした態度をとるが、重力と慣性を無視した移動魔法や、仕込み杖から白刃を抜いてあらゆる物体を切断する秘剣「斬鉄」を使いこなす凄腕の剣士である。
・稲垣警部補:真面目で勤労意欲が高く、上司である千葉にツッコミを入れる苦労人である。リボルバー拳銃型の武装一体型CADを使用し、移動・加重系複合魔法によって弾丸の軌道を固定し貫通力を増大させる射撃を得意とする。

作中での主な活躍

彼らは作中で以下のような重要な活躍を見せている。
・横浜の密入国事件の制圧:横浜山下埠頭で発生した不法入国事件において、二人は即座に現場へ急行した。千葉警部は空を駆け抜けて敵の魔法師たちを木刀(仕込み杖)で殴り倒し、稲垣警部補は魔法で強化した銃弾で逃走を図る船のスクリューを的確に破壊するなど、圧倒的な制圧力を見せた。
・独自の情報網と捜査:千葉警部は「蛇の道は蛇」として、裏社会の事情に通じる喫茶店「ロッテルバルト」のマスターから情報を得ようとするなど、独自の情報網を持っている。そこで独立魔装大隊の藤林響子と偶然接触し、彼女の素性を詮索しないことを条件に、情報窃盗団の捜査において協力関係を結んだ。

まとめ

論文コンペの日に大亜連合の偽装揚陸艦とゲリラによる侵攻(横浜事変)が始まると、千葉警部は軍の仕事は外敵を排除することであり、市民の保護は警察の仕事であるという矜持を示した。

藤林たち軍人ではなく自分たちが市民の避難する広場に残って防衛に当たり、直立戦車との戦闘では、自ら厳しい型稽古の末に会得した千葉家の秘剣「迅雷斬鉄」を繰り出し、強固な機動兵器を一撃で沈黙させる活躍を見せている。このように、魔法師の刑事は非常時において市民を守る最後の砦として、物語において極めて重要な役割を果たしているのである。

魔法学論文コンペ

全国高校生魔法学論文コンペティション、通称「魔法学論文コンペ」は、高校生が魔法学や魔法工学の研究成果を発表する重要なイベントである。日本魔法協会が主催し、毎年10月の最終日曜日に、京都と横浜で交互に開催される。本稿では、その目的やルール、そして第一高校の状況について解説する。

コンペの目的と意義

学会などでの発表機会を持たない高校生が自分たちの研究を世に問う場であり、ここで発表された論文が「魔法大全」に収録されて大学や企業に利用されたり、代表者が魔法研究機関からスカウトされたりするなど、将来を左右する可能性を持っている。
・規定上は全国の高校生が参加可能である。
・しかし過去に魔法科高校9校以外の非推薦枠から進出した例はなく、実質的には9校で競い合う「文の九校間対抗戦」として位置づけられている。

ルールと発表形式

各校から選出された3名のチームで参加する。
・論文のテーマは原則として自由であるが、公序良俗に反しないことが条件であり、過去には大量破壊魔法の開発をテーマにした論文が事前審査で除外された例もあった。
・本番では1チームにつき30分の持ち時間が与えられ、論文の発表に加えて、魔法装置を用いた壇上での魔法の実演が含まれるのが最大の特徴である。
・事前に論文の完成稿と、使用機材や術式を含めたプレゼン企画書を魔法協会へ提出する必要がある。

学校を挙げた総力戦と熱気

代表メンバーは3名のみであるが、実演に向けた魔法装置の設計・製作、プログラムの構築、テスト要員、舞台演出などに多数の生徒が必要となる。
・技術系・美術系クラブから純理論系クラブ、実技成績の上位者までが総動員され、九校戦以上の人数が準備に関わる。
・魔法科高校には一般的な学園祭が存在しないため、コンペの準備期間はそれに似た熱気と活気に包まれる。

一方で、コンペには未公開の貴重な資料が使用されるため、参加メンバーが産業スパイやデータ窃取の標的になりやすい。そのため、第一高校では風紀委員や部活連執行部から代表者に護衛を付けるのが通例となっている。

第一高校の状況

今年の第一高校代表チームは、メイン執筆者の市原鈴音、サブの五十里啓に加えて、退学騒動で欠員となった3年生の平河小春の代役として、1年生の司波達也が抜擢された。
・発表テーマは加重系魔法の三大難問の一つとされる「重力制御魔法式熱核融合炉の技術的可能性」である。
・本番では、重力制御魔法とクーロン力制御魔法を同時に発動して核融合反応を発生させ、その一連のプロセスを「ループ・キャスト」で連続させる画期的な技術を実演し、会場から惜しみない称賛を浴びた。

まとめ

しかし、今年の論文コンペは、大亜連合の侵攻軍による武力テロ「横浜事変」の標的となってしまった。第一高校のプレゼンテーションが終わった直後、会場の横浜国際会議場が武装ゲリラ兵の襲撃を受け、会場は一転して戦場と化すこととなる。

重力制御魔法

重力制御魔法は、加重系魔法に分類される高度な魔法技術であり、作中では主に飛行魔法の実用化と、熱核融合炉の実現という2つの画期的なアプローチを通じてその重要性が描かれている。

飛行魔法によるノウハウの蓄積

これまで不可能とされていた常駐型重力制御魔法(飛行魔法)が実用化されたことは、魔法学において極めて大きな意味を持つ。
・国内外の高位の魔法師たちによって飛行魔法のテストが行われた。
・その過程で、変数をわずかずつ変更しながら重力制御魔法を連続発動するという貴重なノウハウが蓄積された。
・収集されたデータが、重力制御魔法をさらに高度な技術へと応用するための重要なブレイクスルーとなった。

加重系魔法の三大難問:重力制御魔法式熱核融合炉

重力制御魔法の究極の目標の一つが、熱核融合炉の実現である。
・魔法による核融合は50年前から研究されてきたが、加重系魔法の三大難問に数えられるほど困難な課題であった。
・技術的に不可能とされてきた最大の理由は、重力制御魔法が質量を対象とする魔法であるという点にある。
・核融合反応が起こると対象の質量がエネルギーへ変換されて減少するため、質量が変化した瞬間に「対象不存在」のエラーが発生し、魔法が強制停止してしまう。
・この特性により、一瞬の核融合爆発は起こせても、継続的な核融合反応を維持することは不可能とされてきた。

論文コンペにおける画期的な解決策

全国高校生魔法学論文コンペティションにおいて、第一高校の市原鈴音は司波達也らの協力を得て、この難問に対する解決策を提示した。従来のアプローチを捨て、以下のような工夫を取り入れたことが成功の鍵となった。
・クーロン力制御魔法の併用:水素プラズマの電気的斥力を見かけ上10万分の1に低下させる魔法を併用することで、プラズマを円筒中央に集めるための重力制御魔法の必要強度を大幅に下げた。
・断続的核融合反応への転換:継続的な反応へのこだわりを捨て、達也が開発した新技術である「ループ・キャスト」を採用した。
・一連のプロセスの自動化:プラズマ化、クーロン力制御、重力制御(点火)、冷却によるエネルギー回収というプロセスを高速でループさせる断続的な核融合反応を実現させた。

まとめ

この重力制御魔法による熱核融合炉の研究は、単なるエネルギー開発にとどまらない深い思想を持っている。市原鈴音や達也は、魔法を経済活動に不可欠なエネルギー供給源にすることで、魔法師を兵器としての宿命から解放し、経済的必要性によって魔法師の地位向上を果たすという目標を共有している。重力制御魔法を用いた熱核融合炉の実用化は、魔法師が戦うための道具ではなく、人類の未来を支える存在となるための具体的な第一歩として位置づけられているのである。

聖遺物レリックの解析

『魔法科高校の劣等生 横浜騒乱編』における聖遺物(レリック)の解析は、魔法技術のさらなる発展と、主人公・司波達也の個人的な目標である魔法師の解放を繋ぐ重要な鍵として描かれている。

聖遺物(レリック)の定義

魔法研究者の間においてレリックとは、魔法的な性質を持つオーパーツ(出土した時代の技術水準を超越した加工品)を指す。これは人工物とは断定できなくても、自然に形成されたとは考え難い物質である。現代の科学技術を以てしても人工的な合成や複製が極めて困難であるため、大袈裟に聖遺物と呼ばれている。

瓊勾玉系統の聖遺物

達也の継母でありFLT(フォア・リーブス・テクノロジー)の社員である司波小百合が、国防軍からの強い要請を受けて達也のもとへ持ち込んだのが、赤味を帯びた半透明の玉である瓊勾玉(まがたま)系統の聖遺物である。軍の観測結果によれば、このレリックには魔法式を保存する機能があるという仮説が立てられており、FLTはその複製の実現を迫られていた。

解析の目的と魔法式保存の意義

このレリックが持つ魔法式を保存する機能は、それぞれの立場において非常に大きな意味を持っている。
・国防軍および小百合の目的:魔法式を保存できるシステムが実用化されれば、魔法の自動化や半永続的な魔法装置の作成が可能となる。レリックを大量に複製できれば、魔法師がいない部隊にも魔法兵器を配備できるようになり、戦力を飛躍的に向上させることができる。
・司波達也の目的:重力制御型熱核融合炉を実用化するための手段としてこの機能に強い関心を抱いていた。核融合を維持するために魔法師が魔法を掛け続けなければならないのなら、魔法師は兵器から核融合炉の部品に役割が変わるだけであり、解放にはつながらない。そのため、魔法師がいなくても魔法を持続・自動発動できる仕組みのヒントとして解析を欲していた。

解析の経緯と達也の手法

小百合は達也の異能を当てにして解析を依頼したが、達也の影響力拡大を恐れるがゆえに彼が提示した条件を拒否し、一度は決裂した。しかしその直後、小百合はレリックを狙う大亜連合の非合法工作員から襲撃を受けることとなる。
・達也の迅速な対処により小百合は救出されたが、強奪の恐怖に駆られた彼女は、最終的に無理やり達也にレリックを預けることとなった。
・自宅でレリックを預かった達也は、現代技術では分析不可能とされる構造を、自身の固有能力である精霊の眼(エレメンタル・サイト)を用いて意味的に解析した。
・得られた情報を化学式に翻訳するという、既存の科学の枠組みを超えた方法で解析を進めていった。

まとめ

聖遺物の解析は、単なる失われた技術の再現に留まらず、魔法師を道具として使い潰す社会構造を打破するための重要なステップとして位置づけられている。達也はこの未知のデバイスを読み解くことで、魔法師が兵器としての宿命から解き放たれ、エネルギー供給という経済的に不可欠な役割を担う未来を切り拓こうとしているのである。

横浜事変

西暦2095年10月末に発生した横浜事変は、大亜連合による日本への奇襲上陸作戦である。この軍事衝突は、後に灼熱のハロウィンとして世界史に名を刻む大規模な戦乱となった。その詳細な経緯と結末について、主要なポイントを整理する。

事変の予兆とコンペ会場の襲撃

事変の発端は、10月30日に横浜国際会議場で開催された全国高校生魔法学論文コンペティションであった。
・大亜連合は事前にスパイや工作員を潜入させ、論文データの窃取や妨害工作を企てていた。
・第一高校のプレゼンテーションが終了した直後、武装した不正規兵が会場に乱入し、魔法技術関係者や生徒を襲撃した。
・司波達也ら第一高校の生徒たちは即座に反撃を開始し、テロリストを制圧した。
・七草真由美や中条あずさの指揮のもと、市民や生徒の避難誘導が迅速に行われた。

市街戦の激化と義勇軍の抗戦

大亜連合は山下埠頭に停泊していた偽装揚陸艦から機動部隊を上陸させ、横浜市街へ侵攻した。彼らの主な標的は日本魔法協会関東支部であった。
・日本側は国防軍だけでなく、十文字克人や一条将輝らを中心とした魔法師の義勇軍が防衛線を構築した。
・十文字克人は多重障壁魔法ファランクスを駆使して戦況を押し戻した。
・一条将輝は一条家の秘術である爆裂を用い、最前線で敵兵を退けた。

呂剛虎との接触

侵攻軍の中には、大亜連合屈指の戦闘魔法師である呂剛虎が参加していた。
・彼は鋼気功を増幅する白虎甲を纏い、魔法協会支部へと迫った。
・迎撃にあたった渡辺摩利、千葉エリカ、西城レオンハルトらは、呂剛虎の圧倒的な戦闘力の前に苦戦を強いられることとなった。

独立魔装大隊の参戦と魔神の蹂躙

戦闘が激化する中、達也は風間玄信少佐率いる国防陸軍独立魔装大隊に合流し、特務士官の大黒竜也特尉として戦線に投入された。
・飛行魔法を駆使する独立魔装大隊は、圧倒的な機動力で敵部隊を蹂躙した。
・達也は自身の魔法である再成によって仲間の負傷を瞬時に癒やす一方、雲散霧消によって敵の兵器や兵士を次々と消し去った。
・その姿に恐怖した敵兵たちは、彼を摩醯首羅(マヘーシュヴァラ)と呼び、戦意を喪失して敗走した。

灼熱のハロウィンへの結実

敗走した大亜連合軍に対し、達也は究極の分解魔法マテリアル・バーストを発動した。
・逃走を図る偽装揚陸艦を、甲板上のわずかな水を燃料として一瞬で消滅させた。
・翌10月31日、日本政府の認可のもと、対馬要塞から鎮海軍港へ向けて再びマテリアル・バーストを放った。
・約1キログラムの質量をエネルギーに変換して生じた熱量は、軍港に集結していた大規模艦隊と軍事施設を完全に蒸発させた。

まとめ

10月31日に発生した大規模破壊は、後に灼熱のハロウィンと呼ばれ、魔法が近代兵器に対して絶対的な優位にあることを世界に知らしめた。横浜事変は単なる都市防衛戦に留まらず、世界のパワーバランスを根本から変容させる歴史的転換点となったのである。

呂剛虎との戦闘

大亜連合の特務部隊エースであり、人喰い虎の異名をとる世界屈指の近接戦闘魔法師・呂剛虎との戦闘は、横浜事変前後において複数回にわたり繰り広げられた。気功を魔法に発展させた鉄壁の防御術式である鋼気功と、恐るべき体術を駆使する呂剛虎と日本側の魔法師たちによる激闘の経緯を整理する。

千葉修次との激突(立川病院)

最初の本格的な戦闘は、呂剛虎が国立魔法大学付属立川病院を襲撃した際に発生した。
・病院内で千葉修次と遭遇した呂剛虎は、修次が放つ斥力の刃である圧斬りを鋼気功を展開した素手で受け止めるなど、驚異的な防御力を見せつけた。
・目にも止まらぬ白兵戦の末、修次が呂の脇腹に短刀を深く突き刺したが、修次自身も呂の打撃によって右手に重傷を負うこととなる。
・最終的に、渡辺摩利が断熱圧縮による衝撃波で援護に入ったことで呂剛虎は撤退し、この勝負は痛み分けに終わった。

八王子特殊鑑別所での戦闘と捕縛

その後、呂剛虎は拘留中の工作員を始末するため、八王子特殊鑑別所を強襲した。
・そこで訊問中であった司波達也、七草真由美、渡辺摩利の3名と交戦することになる。
・呂剛虎は真由美のドライアイス弾や摩利の攻撃を鋼気功で防ぎながら肉薄したが、防御を切り替えた一瞬の隙を達也に狙われた。
・達也の術式解体によって鋼気功の鎧を完全に剥ぎ取られ、防御を失った呂剛虎に対し、摩利が低酸素攻撃と三方向からの圧斬りを仕掛けたことで、呂剛虎は制圧され拘束された。

周公瑾による護送車からの奪還

拘束された呂剛虎であったが、外国人刑務所へ移送される途中で、日本国内で暗躍する周公瑾の手引きによって護送車が襲撃された。
・この結果、呂剛虎は大亜連合側に奪還されてしまう。
・この奪還劇により、彼は直後に起こる横浜事変において再び日本の魔法師たちの前に立ち塞がることとなった。

魔法協会関東支部前での決戦

横浜事変当日、呂剛虎は自身の鋼気功を増幅する呪法具である白い鎧、白虎甲を身に纏い、精鋭部隊を率いて魔法協会関東支部を襲撃した。
・協会支部前では摩利、真由美、千葉エリカ、西城レオンハルトの4人が迎え撃った。
・白虎甲で防御を極限まで高めた呂剛虎は、エリカの山津波やレオの薄羽蜻蛉といった強力な技すらも受け切り、圧倒的な強さを見せた。
・しかし最後は摩利と真由美の連携が勝敗を分けた。摩利の薬品攻撃によって呂剛虎が呼吸を乱した一瞬の隙を突き、真由美がドライミーティアを肺の奥深くに直接叩き込んだのである。

まとめ

世界屈指の近接戦闘能力を誇る呂剛虎を相手に、日本の魔法師たちは個人の技量だけでなく、緻密な連携によって立ち向かった。特に最終決戦における摩利と真由美のコンビネーションは、呂剛虎の防御の特性を冷静に分析した結果であり、魔法戦闘における戦略の重要性を裏付ける結果となった。この見事な連携によって、人喰い虎は完全に行動不能となり、再び捕縛されることとなったのである。

独立魔導大隊と司波達也の関係

司波達也と独立魔装大隊(国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊)の関係は、単なる一兵卒と所属部隊という枠を超え、技術開発、軍事作戦、そして個人的な信頼関係において深く結びついている。その関係性について、以下の重要なポイントに分けて解説する。

達也の身分と大隊での立場

・達也は独立魔装大隊において特務士官として所属しており、階級は特尉、コードネームは大黒竜也を与えられている。
・彼は十師族・四葉家の戦闘要員であり、普段は魔法科高校の生徒であるという身分を隠さなければならない。
・そのため、彼が独立魔装大隊の特務士官であることは国家機密保護法に基づく最高機密として扱われており、作戦行動中以外はその関係を周囲に悟られないよう徹底されている。

最新兵器の技術的バックボーン

・独立魔装大隊は、最新の魔法技術を軍事に活用するための実験部隊である。
・達也は単なる戦闘員としてだけでなく、大隊の装備開発においても中核的な役割を担っている。
・隊員たちが着用する防弾・耐熱・対BC兵器性能を備えた漆黒の戦闘服ムーバル・スーツは達也が考案したものである。
・技術士官である真田繁留大尉はスーツに飛行ユニットを組み込むなどして達也の設計を形にしているが、兵器の基幹部品を達也に完全依存している状況すらある。

戦略魔法兵器としての絶対的戦力

・実戦において、達也は大隊の切り札として運用される。
・横浜事変においては、敵の揚陸艦や朝鮮半島の鎮海軍港を殲滅するため、達也の究極の分解魔法マテリアル・バーストが統合幕僚会議の認可を受けた戦略魔法兵器として投入された。
・この魔法を行使するため、大隊から達也専用の大型特化型CADサード・アイが提供されている。
・達也の分解魔法雲散霧消で敵を塵に変え、回復魔法再成で致命傷を負った味方の兵士を瞬時に無傷の状態へ復元させるその戦いぶりから、敵軍からは摩醯首羅(マヘーシュヴァラ)として悪夢のように恐れられている。

大隊幹部との強固な信頼関係

・隊長である風間玄信少佐をはじめ、真田大尉、柳大尉、藤林響子少尉といった大隊の主要メンバーと達也は非常に強い信頼関係で結ばれている。
・達也は彼らを、その確かな実力において高く評価している。
・作戦外でも彼らと連絡を取り合うことがあり、特に電子の魔女の異名を持つ藤林少尉には、個人的にサイバー攻撃の逆探知やハッキング犯の特定を依頼し、彼女もそれに応じて的確な情報を提供するなど、公私にわたる強力なバックアップ関係が築かれている。

まとめ

司波達也と独立魔装大隊は、技術、武力、信頼の三点において極めて密接な協力体制にある。この関係は単なる軍の指揮系統を超えたものであり、日本の国防における事実上の最重要戦力として機能している。互いの能力を最大限に引き出し合うこの連携は、今後も国家機密の核心として維持されていくのである。

灼熱のハロウィン

灼熱のハロウィンは、西暦2095年10月31日に司波達也が究極の分解魔法マテリアル・バーストを行使し、大亜連合の軍港と艦隊を完全に消滅させた未曾有の軍事行動である。後世の歴史家によって名付けられたこの呼称は、世界情勢を劇的に変える契機となった。その詳細な経緯と歴史的な意義について解説する。

横浜事変と相模灘での前哨戦

10月30日に大亜連合のゲリラや機動部隊が横浜を襲撃した横浜事変において、達也は独立魔装大隊の大黒竜也特尉として出撃し、敵兵力を次々と殲滅した。
・事変の終盤、相模灘を南下して逃走を図る敵の偽装揚陸艦に対し、達也は専用の特化型CADサード・アイを使用した。
・甲板上のわずか1滴の海水(50ミリグラム)を対象にマテリアル・バーストを発動した。
・質量を直接エネルギーに変換するこの魔法により、TNT換算1キロトン相当の熱量が発生し、敵艦は一瞬で撃沈された。

対馬要塞からの超長距離狙撃

翌日の10月31日、達也は対馬要塞の作戦室に入った。当時、朝鮮半島の鎮海軍港には十隻近くの大型艦船とその倍に上る駆逐艦・水雷艇の大亜連合艦隊が集結し、日本への本格的な侵攻を企図して出港準備を進めていた。
・日本国防軍は統合幕僚会議の認可のもと、戦略魔法兵器である達也の投入を決定した。
・達也は対馬要塞の第一観測室から、成層圏プラットホームの監視カメラ映像とサード・アイの精密照準補助システムをリンクさせた。
・はるか遠く鎮海軍港の敵旗艦に翻る約1キログラムの戦闘旗に照準を合わせ、魔法を発動した。

鎮海軍港の消滅

マテリアル・バーストが発動すると、1キログラムの質量はアインシュタインの公式に従って光速の二乗の倍率でエネルギーに変換された。
・これによりTNT換算20メガトンという規格外の熱量が生み出された。
・旗艦の上に突如として生まれた太陽のような高熱は船体の金属を蒸発させ、爆発的な衝撃波と熱線をもたらした。
・この一撃により、集結していた艦隊や港湾施設のみならず周辺の軍事施設までが跡形もなく消滅した。
・さらに海面が炙られたことで大規模な水蒸気爆発と津波が発生し、対岸の巨済島要塞をも飲み込む壊滅的な被害を与えた。

まとめ

一人の魔法師がもたらしたこの凄まじい破壊は、対馬要塞のスタッフたちを嘔吐させるほどの衝撃を与えた。10月31日の出来事は、後に灼熱のハロウィンと呼ばれ、機械兵器やABC兵器に対する魔法の絶対的な優越を世界に決定づけた歴史的転換点と見なされている。そして同時に、これは魔法師という種族の栄光と苦難の歴史の真の始まりの日として歴史に刻まれることになったのである。

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キャラクター紹介

国立魔法大学付属第一高校

司波達也

妹を大切にしている。冷静沈着な判断力を持つ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年E組、二科生。風紀委員。独立魔装大隊・特尉。トーラス・シルバー。四葉家のガーディアン。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペのサポートを行う。横浜事変ではゲリラを撃退した。マテリアル・バーストで敵艦隊を消滅させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 分解や再成といった規格外の魔法を行使する。

司波深雪

兄を深く敬愛している。達也の力を封じる役割も担う。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年A組、一科生。生徒会副会長。四葉家。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペのサポートを行う。横浜事変では強力な冷凍魔法で敵を無力化した。精神干渉魔法「コキュートス」を使用した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 容姿端麗で周囲の目を惹く。

千葉エリカ

活発で負けず嫌いな性格である。千葉家の娘としての誇りを抱く。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年E組、二科生。
・物語内での具体的な行動や成果
 レオに剣術を指導する。横浜事変では大蛇丸を振るった。直立戦車を撃破した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 千葉家の秘剣「薄羽蜻蛉」と「山津波」の使い手である。

西城レオンハルト

気さくで体力に自信を持つ。エリカから剣術を学ぶ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年E組、二科生。
・物語内での具体的な行動や成果
 エリカから薄羽蜻蛉を伝授される。横浜事変では薄羽蜻蛉を用いて直立戦車を両断した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 四分の一が研究所ルーツの強化された肉体である。

柴田美月

控えめな性格である。霊子放射光過敏症の体質を抱える。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年E組、二科生。美術部。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペでは差し入れ隊として活動する。横浜事変では眼を使って幹比古の魔法をサポートした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 水晶眼の持ち主である。

吉田幹比古

真面目な性格である。古式魔法の知識が豊富だ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年E組、二科生。
・物語内での具体的な行動や成果
 克人の練習相手を務める。横浜事変では精霊魔法で索敵や敵の無力化を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神道系古式魔法を扱う。

光井ほのか

達也に好意を抱いている。素直な性格である。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年A組、一科生。生徒会書記。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペの準備をサポートする。横浜事変では光屈折魔法で偵察や光学迷彩を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 光を制御する魔法に優れる。

北山雫

口数が少なく冷静である。ほのかの親友として行動を共にする。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年A組、一科生。
・物語内での具体的な行動や成果
 横浜事変ではフォノン・メーザーを用いてヘリを襲う蝗の化成体を迎撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 北山家の令嬢である。

七草真由美

前生徒会長として責任感が強い。十師族としての義務を果たす。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。前生徒会長。十師族・七草家長女。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで発表前のパニックを鎮めるようあずさに指示した。横浜事変ではドライミーティアを用いて敵を制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 遠隔精密射撃魔法に優れる。

渡辺摩利

男勝りで正義感が強い。修次と交際している。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。前風紀委員長。
・物語内での具体的な行動や成果
 関本の尋問を行う。横浜事変では三節刀や気流操作によるガス攻撃を駆使して戦った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 様々な魔法を組み合わせる戦闘技術に長ける。

市原鈴音

冷静沈着で分析力に優れる。母校に強い愛校心を持つ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。生徒会会計。論文コンペ代表。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで重力制御型熱核融合炉についてプレゼンを行った。ゲリラの人質にされた際、人体に直接干渉する魔法で相手を無力化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 一花の血を引くエクストラ・ナンバーズである。

中条あずさ

気弱な面があるが、生徒会長としての責任感を持ち合わせる。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。生徒会長。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで会場審査員を務める。爆発発生時、情動干渉魔法「梓弓」で聴衆のパニックを鎮めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特定の魔法専用のデバイスを持つ。

五十里啓

温厚な性格である。刻印魔法の知識が深い。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。論文コンペ代表。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペでデモンストレーション機器を操作する。横浜事変では伸地迷路や防壁で敵の足を止めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 戦闘中に重傷を負うが達也の再成により回復する。

千代田花音

感情的になりやすいが正義感が強い。五十里の婚約者である。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。風紀委員長。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで五十里の護衛を務める。関本を捕縛した。横浜事変では振動地雷を用いて敵の足を止めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 地面を液状化させる魔法を扱う。

服部刑部

真面目で責任感が強い。摩利や克人を補佐する。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。生徒会副会長。
・物語内での具体的な行動や成果
 鈴音の護衛を務める。横浜事変では地下通路のゲリラを魔法で迎撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 複数の魔法を組み合わせる技術を持つ。

桐原武明

好戦的だが後輩思いの一面を持つ。紗耶香に好意を寄せている。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。剣術部。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで鈴音の護衛を務める。横浜事変では高周波ブレードを用いて直立戦車を破壊した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 戦闘中に脚を失う重傷を負うが達也の再成により回復する。

壬生紗耶香

真面目で思い詰める性格である。過去の過ちを悔いている。

・所属組織、地位や役職
 第一高校2年生。剣道部。
・物語内での具体的な行動や成果
 千秋を説得しようとする。横浜事変では投剣術を用いて直立戦車の火器を無力化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 過去にブランシュのテロに加担した経験がある。

沢木碧

格闘術に優れ、実戦に慣れている。

・所属組織、地位や役職
 第一高校。第一高校警備部隊の指揮を執る。
・物語内での具体的な行動や成果
 克人の練習相手に幹比古を誘う。横浜事変では空気甲冑を用いて地下通路のゲリラを素手で殴り倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

関本勲

オープンソース主義に傾倒している。プライドが高い。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。風紀委員。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペのデモ機からデータを盗もうとし、花音に捕縛された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 外国の組織からマインドコントロールを受けていた形跡がある。

平河小春

気が弱く、妹を心配している。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也に千秋の通信ログを提供し、事後処理を委ねた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 九校戦の事故に責任を感じている。

平河千秋

姉思いであるが、思い込みが激しい。達也に強い恨みを抱く。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年G組。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也への嫌がらせとして妨害工作を企てる。横浜事変では崩落から十三束に救助された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 周公瑾から復讐の手段を提供されていた。

十三束鋼

正義感が強く、困っている人を放っておけない。

・所属組織、地位や役職
 第一高校。
・物語内での具体的な行動や成果
 地下通路が崩落した際、逃げ遅れた千秋を救出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 レンジ・ゼロの異名を持つ十三束家の出身である。

五十嵐

百家本流の誇りを持つ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校1年生。
・物語内での具体的な行動や成果
 克人の練習相手を務めるが、重圧に耐えかねて敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

廿楽計夫

マイペースな研究者肌である。多面体理論の権威だ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校教師。魔法大学助教授。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペの校内選考責任者を務める。地下通路が崩落した際、ポリヒドラ・ハンドルを用いて瓦礫のアーチを作り生徒を守った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 数字付きの廿楽家の出身である。

小野遥

カウンセラーを装いながら諜報活動を行う。藤林に苦手意識を持つ。

・所属組織、地位や役職
 第一高校カウンセラー。公安の情報員。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也に情報窃取事件の情報を教える。論文コンペ会場で藤林から警告を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

安宿怜美

おっとりとした性格である。戦闘能力を持たない。

・所属組織、地位や役職
 第一高校保健医。
・物語内での具体的な行動や成果
 気を失った千秋を診察する。論文コンペ会場で千秋に付き添った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 生体放射を視覚的に捉える能力を持つ。

ピクシー(3HタイプP94)

機械として忠実に命令に従う。

・所属組織、地位や役職
 第一高校ロボット研究部の備品。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也にコーヒーを提供し、睡眠ガス発生時に防毒マスクを渡した。達也の命令で関本の犯行映像を記録した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 顔認証システムでユーザーの嗜好を学習する機能がある。

国立魔法大学付属第三高校

吉祥寺真紅郎

知的好奇心が強い。将輝の参謀役を自任している。

・所属組織、地位や役職
 第三高校1年生。
・物語内での具体的な行動や成果
 論文コンペで達也に宣戦布告を行う。横浜事変では同級生の避難を指揮した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「基本コード」の発見者であり「カーディナル・ジョージ」の異名を持つ。

一条将輝

責任感が強く、好戦的である。一条家の長男としての誇りを持つ。

・所属組織、地位や役職
 第三高校1年生。
・物語内での具体的な行動や成果
 横浜事変で爆裂や叫喚地獄を用いてゲリラを殲滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「クリムゾン・プリンス」の異名を持つ。

警察

千葉寿和

飄々とした態度を取るが、正義感は強い。エリカの兄である。

・所属組織、地位や役職
 警察省から神奈川県警に出向中の警部。千葉家総領。
・物語内での具体的な行動や成果
 密入国者の制圧を行う。横浜事変では迅雷斬鉄を用いて直立戦車を破壊した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 藤林響子に興味を抱いている。

稲垣

真面目で勤労意欲が高い。上司の寿和に呆れつつも従う。

・所属組織、地位や役職
 神奈川県警警部補。
・物語内での具体的な行動や成果
 密入国者の船を魔法で破壊した。横浜事変ではヘリに同乗し避難誘導をサポートした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

国防軍・独立魔装大隊

風間玄信

冷静で決断力がある。達也の能力を高く評価している。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊隊長。少佐。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也にマテリアル・バーストの使用を命じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

藤林響子

諜報活動に長けており、巧みな話術を持つ。達也を気にかけている。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊。少尉。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也から提供された映像データを分析する。論文コンペ会場で真由美たちに避難を促した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「電子の魔女」「ミズ・ファントム」の異名を持つ。

真田繁留

技術開発に熱心である。達也の技術力を認めている。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊。大尉。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也にムーバル・スーツやサード・アイを提供する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

柳連

好戦的であり、魔法と体術を組み合わせた戦闘を好む。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊。大尉。
・物語内での具体的な行動や成果
 千畳返しを用いて敵の装甲車を横転させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 古式魔法の術者である。

楯岡

任務に忠実である。克人の防壁魔法に感心する。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊。軍曹。
・物語内での具体的な行動や成果
 克人の魔法協会支部への移動を護衛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

音羽

冷静な運転技術を持つ。

・所属組織、地位や役職
 国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊。伍長。
・物語内での具体的な行動や成果
 克人を乗せた車両を運転し、ミサイルの着弾時も動じなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

フォア・リーブス・テクノロジー(FLT)

司波小百合

感情的になりやすい。達也の才能に嫉妬しつつも利用しようとする。

・所属組織、地位や役職
 FLT。達也の継母。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也に瓊勾玉の解析を依頼する。帰宅途中に密入国者の襲撃を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

牛山

達也を強く尊敬している。技術者としての責任感が強い。

・所属組織、地位や役職
 FLT開発第三課。
・物語内での具体的な行動や成果
 ハッキングを受けた際に所員に指示を出す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

大亜連合・侵攻軍

陳祥山

冷酷で目的のためには手段を選ばない。鬼門遁甲を操る。

・所属組織、地位や役職
 大亜連合軍特務部隊。上校。
・物語内での具体的な行動や成果
 横浜事変で侵攻軍を指揮する。魔法協会支部に侵入するが深雪に氷結させられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

呂剛虎

非常に高い戦闘力を持ち、好戦的である。

・所属組織、地位や役職
 大亜連合軍特殊工作部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
 修次と互角の近接戦闘を行う。横浜事変で真由美と摩利の連携により敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「人喰い虎」の異名を持ち、鋼気功を扱う。

偽装揚陸艦の艦長

作戦の失敗に苛立ちを見せる。

・所属組織、地位や役職
 大亜連合侵攻軍総指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果
 工作員の連絡途絶を受け、機動部隊の上陸を命じる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 マテリアル・バーストにより艦ごと消滅する。

犯罪シンジケート・工作員

周公瑾

慇懃な態度だが、国家の弱体化を企む邪悪な思想を持つ。

・所属組織、地位や役職
 犯罪シンジケート関係者。
・物語内での具体的な行動や成果
 千秋に復讐を唆す。中華街で将輝を欺き、捕虜を引き渡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 遁甲術を扱う。

ジロー・マーシャル

冷静でプロ意識が高い。

・所属組織、地位や役職
 非合法工作員。
・物語内での具体的な行動や成果
 エリカたちに警告を与える。その後、呂剛虎に殺害された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

十師族・百家・その他の家系

十文字克人

強い責任感と統率力を持つ。十師族としての義務を重んじる。

・所属組織、地位や役職
 第一高校3年生。部活連前会頭。十師族・十文字家次期当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 幹比古の練習相手を務める。横浜事変では義勇軍を指揮しファランクスで敵を粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

四葉真夜

上品な振る舞いの裏に威圧感を持つ。達也の動向を把握している。

・所属組織、地位や役職
 四葉家現当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 深雪に通信を入れ、日曜日に屋敷へ来るよう告げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 世界最強の魔法師の一人である。

千葉修次

気さくだが、戦闘においては圧倒的な実力を持つ。摩利を大切にしている。

・所属組織、地位や役職
 千葉家次男。「幻刀鬼」。
・物語内での具体的な行動や成果
 病院で呂剛虎と交戦し、右手に重傷を負いながらも彼を退かせた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「圧斬り」の使い手である。

名倉三郎

真由美に忠実である。

・所属組織、地位や役職
 七草家ボディガード。
・物語内での具体的な行動や成果
 真由美を戦闘ヘリで迎えに来る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

黒沢

雫の指示に忠実に従う。

・所属組織、地位や役職
 北山家ハウスキーパー。
・物語内での具体的な行動や成果
 ダブルローターの輸送ヘリを操縦し、避難民の救助に向かう。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

その他

九重八雲

飄々としているが、鋭い洞察力を持つ。達也に助言を与える。

・所属組織、地位や役職
 寺の住職。忍術使い。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也に新しい遠当て用の練武場を試させる。敵の存在や方位に関する警告を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆事項に関する記述はない。

アイネブリーゼのマスター

気さくでお喋り好きである。

・所属組織、地位や役職
 喫茶店「アイネブリーゼ」のマスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 達也たちにコーヒーを提供する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 北ドイツの血を四分の一引いている。

ロッテルバルトのマスター

無口で職人気質である。広い情報網を持つ。

・所属組織、地位や役職
 喫茶店「ロッテルバルト」のマスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 千葉と稲垣にコーヒーの準備をする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 犯罪歴はない。

魔法科 5巻夏休み編+1
魔法科 まとめ(1年生)
魔法科シリーズ まとめ
魔法科 (8) 追憶編

備忘録

1

西暦2095年10月、港湾施設の大部分は自動化され、無人で運営されている。通関作業は日中に行われ、夜間は完全自動化されている。人手削減の一方で、密入国者対策のために保税地域と市街地の間の遮断が強化されており、船舶の乗組員の上陸も制限されている。しかし、ある夜、横浜山下埠頭にて不法入国者が上陸し、二人の魔法師刑事が対応にあたる。彼らは魔法を駆使して不法入国者たちを迅速に制圧し、密入国者が使用した船を停止させる。

一方、国立魔法大学付属第一高校では新生徒会が発足し、達也は昼食を仲間たちと共に食堂で過ごしている。新生徒会役員としてのほのかの状況や、役員間のコミュニケーションが描かれる。達也はまた、学校の図書館で研究に没頭しており、「エメラルド・タブレット」や「賢者の石」に関する文献を調査している。彼の研究は重力制御魔法式熱核融合炉に関連しており、その魔法式を保存する機能に興味を持っている。

さらに、達也は魔法協会主催の全国高校生魔法学論文コンペティションに参加することになる。彼は論文の執筆者として選ばれ、そのテーマは「重力制御魔法式熱核融合炉の技術的可能性」である。達也はこの論文コンペで自身の研究成果を発表することになり、彼の研究とプレゼンテーションの準備が詳細に説明される。論文コンペの背景、参加資格、テーマの自由度、過去の出来事などが語られ、達也がこの論文コンペにどのように貢献できるかが描かれている。

2

現代の近距離公共交通システムは、カーシェアリングの概念を発展させ、大量輸送から少人数小型輸送へと移行している。三十年前に始まったこの動きは、大都市圏でほぼ完成し、中小地方都市でも普及率は八割に達している。通勤や通学には連結電車や大型バスがほとんど使用されず、同じ電車やバスを利用する学生の姿も珍しくなっている。達也と深雪は学校から駅までの道のりを友人たちと共に歩くことが多いが、途中で喫茶店やファーストフード店に寄ることもある。この通学路には学生向けの店が多く、特に魔法教育関連の品揃えが豊富である。
達也は論文コンペの代表に選ばれたことを友人たちに話し、そのニュースには驚きの声が上がる。しかし、達也はその事実をあっさりと受け止めている。その夜、彼らは駅で別れ、達也と深雪は家へ帰る途中、義理の母・小百合と再会する。小百合は九ヶ月ぶりに家に帰ってきたが、達也と深雪には冷たく、また彼女には自分の部屋がないことが示される。達也は小百合に対して冷たい態度をとり、彼女が提案する研究室での仕事を断る。小百合は達也の魔法の才能に頼りたいが、達やはそれを拒絶し、結局小百合は失望して去っていく。

3

達也はプレゼン資料の準備のために図書館を訪れる。そこで、七草真由美と遭遇し、彼女が推薦入試を辞退した理由を知る。真由美は、優秀な生徒が推薦を辞退することで、他の生徒にチャンスを与えるという学校の不文律に従ったと説明する。その後、達也は自宅でデータ処理中にホームサーバーへの攻撃を発見し、逆探知を試みるが、攻撃源を特定できない。翌日、達也はカウンセリングルームで遥に相談し、魔法関係の秘密情報売買について話す。遥は最近の密入国事件と企業への盗難が関連している可能性を示唆し、論文の提出はオンラインではなく物理的に行うことを勧める。
達也は論文コンペの警備について風紀委員会との会議に参加する。そこで、チームメンバーの身辺警護とプレゼン資料の保護が議論される。花音が五十里の護衛を引き受けることになり、達也は自身に護衛は不要であると主張する。議論の中で、論文コンペには貴重な資料が使われ、参加メンバーが産学スパイの標的になることがあるため、警戒が必要であることが強調される。

第一高校の購買部は一般の高校の売店と比較して、魔法実習関連の教材など、生徒が必要とする特殊な品揃えを有している。しかし、全ての必需品を購入できるわけではなく、校外の商店街で購入する必要があることもある。達也と五十里は、論文コンペ用の3Dプロジェクター用記録フィルムを購入するために、購買部が在庫切れだったため駅前の文具店へ向かった。達也は花音の振る舞いに辟易していたが、五十里はサンプルを確認するために同行を望んだ。店での買い物後、達也は監視されていることに気づき、花音と五十里は追跡を試みる。追跡中、逃走する少女はロケットエンジンを起動させたスクーターで逃走するが、この行動は非常に危険であり、普通では考えられない行為である。達也、五十里、花音は、少女の行動に驚愕し、彼らもまた、事態が思いがけず平穏に終わったことに安堵する。

改造スクーターを使用した後、ある少女は協力者が待つ車に逃げ込んだ。彼女は逃走中の恐怖と後悔に苛まれていたが、行動の動機は特定の男性への不満に由来していた。技術者を目指す彼女は、なぜ怪しい集団と行動を共にしているのかと疑問を感じていた。その集団の拠点では、中年の男が少女の安全と情報の秘密保持に関して懸念を表明していた。彼らは魔法関連企業の名称の意味を警戒し、魔法大学付属第一高校とその生徒たちに注目していた。司波達也と司波深雪の名前に関心を示し、その高校を活動対象に追加するよう指示を出し、少女への支援を強化することを決定した。男は指令を出した後、部屋を去った。

4

論文、発表原稿、プレゼン用データの提出日である。鈴音、五十里、達也は最終チェックのために集まり、形式点検を行っている。昨日の出来事と関連して、オンライン提出を避け、鈴音が直接提出することになっている。三人は校内ネットワークへの不正アクセスの危険性について話し合い、校内での警戒を強化することに同意した。一方で、達也は教室に戻るとエリカに遭遇し、美月が不自然な視線を感じていると知る。幹比古は校内で異常な精霊の活動を感知し、異国の術式が使われている可能性を指摘する。神奈川県警の千葉警部と稲垣警部補は、密入国者に関する聞き込み捜査を行っているが、目撃者の情報は得られていない。二人は「蛇の巣穴」と称される喫茶店で情報収集を試みる。そこで千葉は藤林響子と名乗る女性と出会い、彼女が藤林家の令嬢であることに驚く。

達也たち八人が久しぶりに一緒に学校を出る。論文コンペの準備について話し合い、その後、喫茶店「アイネブリーゼ」で休憩を取る。達也はデモ用の術式の調整を担当しており、彼らはそれぞれの役割について談笑する。しかし、達也は尾行されていることに気づき、喫茶店に寄って尾行をやり過ごそうと提案する。その間、彼らは自分たちの役割について冗談を言い合う。

一方で、ジロー・マーシャルと名乗る男が彼らを尾行していた。彼は魔法科高校生徒を経由して先端魔法技術が東側に盗み出されないよう監視し、対処する任務に就いている。彼はエリカとレオに自分は敵ではないと説明し、結界が解除される。彼は退散する前に、学校内での警戒を促す。

その後、ジロー・マーシャルは呂剛虎という人物に遭遇し、彼に殺される。呂剛虎はマーシャルの死体を燃やし、跡形もなく消し去る。

同じ頃、藤林は喫茶店「ロッテルバルト」で千葉警部と会話をしており、達也たちの周りの情報を整理するために行動を開始する。彼女は魔法を使って達也たちの周りで起こった魔法の使用に関する記録を改竄しようとする。

5

学食でエリカが昨日の出来事について考え込んでいるところから話は始まる。彼女は、USNA情報部の非合法工作員らしき男に出し抜かれたことを悔しがっていた。エリカは学校内での安全について心配し、以前テロリストの手先に利用された紗耶香のことを考えている。達也は、物理的な盗難の心配はないと説明し、不審人物による撹乱に注意するように言う。

一方、紗耶香は一年生の平河千秋に接触し、彼女が持っていた無線式のパスワードブレーカーについて問い詰める。紗耶香は千秋に、犯罪者と手を組んでいる危険性を説くが、千秋は拒絶する。その後、千秋が紗耶香と桐原に対して閃光弾と疑似神経ガスを使用し、桐原が倒れる。しかし、レオが千秋を押し倒して事態を収束させる。

保健室で意識を失った一年生と治療を受けている二年生を見た花音は、事の経緯を紗耶香から聞く。非合法な電子機器を持っていた一年生の行為に対し、風紀委員長として花音は罰と罪のバランスについて指摘する。エリカは学友を保護しようとしたと主張し、保健医の安宿怜美は一年生の容態について心配無用と伝える。

花音は護衛役でもあり、騒動を起こしたエリカに対して責任を感じている。騒ぎを聞きつけた達也と深雪は、エリカが何事か注意されている様子を見る。達也は関本先輩に対して、護衛の邪魔をしないようにと説得する。一方で、平河千秋は達也に対して逆恨みを持ち、彼の行動によって姉が退学に追い込まれたと信じている。しかし、達也とその友人たちは、千秋の動機を理解しつつも、彼女を止める必要があると考える。

一年生の千秋は、達也を困らせることが目的だったが、その計画は失敗に終わる。五十里と花音は千秋と対話し、彼女の姉と達也の関係を明らかにしようとするが、千秋は達也に強い憎悪を持っていることがわかる。

レオとエリカは、スパイを捕まえるために行動を共にすることになる。エリカはレオに戦闘技術を教えることを申し出る。二人は今後の対策について話し合い、相手の計画を阻止するための準備を始める。

品川の料亭で周青年が陳と会い、一年生の失敗について話し合う。周青年は陳に対し、一年生がこちらの素性を何も知らないと安心させる。陳は周青年の計画に同意し、二人は今後の行動について話し合う。

6

昼食時の学生食堂では、深雪の登場が周囲の注目を集め、その場の雰囲気を一変させた。達也たちはいつものように昼食を共にするが、エリカとレオの不在について話題が出る。達也たちは、二人が一緒に休んでいることについて様々な憶測を交わし、最終的にはレオがエリカに訓練されている可能性を冗談交じりに話す。

一方、達也は八雲の寺で射撃訓練に励んでいた。深雪も同行し、訓練に挑むが、達也の技術には及ばない。八雲からは、瓊勾玉に関する忠告を受け、達也と深雪は敵に対する警戒を強められる。

論文コンペの準備で全校が一丸となり、発表に使う実験装置の改良や準備が進められていた。体育会系の生徒からインドア派の生徒まで、それぞれの才能を活かし、万全の態勢で臨むこととなる。一方、幹比古は克人の訓練相手として選ばれ、模擬戦での経験を積む。彼は克人の圧倒的な強さを肌で感じながら、自身の成長を実感していた。

レオは千葉家の道場で剣術の修行に励み、エリカからの厳しい指導を受ける。誤ってエリカを見てしまったことから、二人の間にはわずかな誤解が生じるが、レオはその経験を通じてさらに成長する機会を得る。

学校では、論文コンペの準備が進み、生徒たちはそれぞれの役割を果たしながら、学園祭に似た盛り上がりを見せていた。幹比古と美月は、配達の最終地点で偶然にも近づくが、小さなハプニングを通じて、互いに特別な感情を抱くようになる。

7

日曜日でありながら、達也と妹の深雪は論文コンペの準備ではなく、フォア・リーブス・テクノロジーのラボへ向かっていた。目的はレリックのサンプルを返却することであり、達也はこの作業にも参加する予定である。彼らは再度の襲撃を警戒して公共交通機関を使用せず、バイクで移動していた。道中、達也は尾行を感知し、化成体の使い魔であることを深雪に伝えた。深雪は達也の指示で使い魔を撃ち落とす。一方、開発第三課のラボでは、ハッキング攻撃に対処していた。達也はラボに到着し、ラボがサイバー攻撃を受けていることを知り、深雪と共に対処法を模索する。その攻撃は陳と呂によって指示されていたが、その目的は明確ではなかった。達也と深雪は、ラボを守りながら、レリックのサンプルを安全に返却するための策を練るのであった。

日曜日だが、達也と妹の深雪は学校に行くために制服に着替える。自宅に戻ったところ、秘密を保持するために非転送設定されたメッセージがあり、平河小春からのものだった。小春は以前、達也に迷惑をかけたことを謝罪し、妹が窃盗団と接触していたログデータを達也に渡す。達也はこの情報を利用することにした。学校に着いたが、雨のために野外作業ができなくなった。ロボット研究部では、達也が単独でデバッグ作業を行う。作業中、突然睡魔に襲われるが、自己修復術式で回復する。原因は空調システムに細工された睡眠ガスだった。Humanoid Home Helper、ピクシーが防毒マスクを提供し、強制換気を行う。その後、侵入者が現れ、データを盗もうとするが、花音が現れて侵入者を制止する。関本は風紀委員としての立場を悪用していたが、花音の迅速な対応で状況は収束する。達也は事件の記録をメモリーキューブに保存し、その後データを破棄するようピクシーに指示する。

国立魔法大学付属立川病院において、青年が病室を訪れる様子が描かれている。この青年は、以前から何度も病院を訪れていたようで、目立つ姿ながらも、周囲からは特に気にされていない。彼は病院の間取りにも詳しく、迷うことなく目的の場所へと向かっている。一方で、病院のロビーには、別のカップルがおり、彼らは特定の患者を訪ねる目的で病院へ来ていた。

病院内では、非常警報が鳴り、それに反応して特定の青年が行動を起こす。さらに、修次と呼ばれる青年は、非常警報に対応し、患者を守ろうとする。修次と彼のパートナーである摩利は、暴力行為に対処するために病院内を移動し、危険な状況に立ち向かっていく。

この物語では、個々のキャラクターたちがそれぞれの目的や関係性を背景に持ちながら、病院という共通の場所で交錯する。特に、修次と摩利の行動は、病院内で発生する危機に対する彼らの対応能力を示しており、彼らの間には強い絆があることがうかがえる。

さらに、物語には外部からの脅威として、特殊能力を持つ者たちの存在が示されており、彼らの活動は主要なキャラクターたちに直接的な影響を及ぼしている。これらのキャラクターたちの関わり合いは、複雑な状況を生み出しており、物語全体を通じて緊張感を高めている。

月曜日の朝、達也は電車から降りてくる深雪を待っており、その際、クラスメイトのエリカとレオが別の車両にいるのを発見した。深雪は達也の表情から何かを察してエリカとレオに注目した。その日の通学路では、通常より人数が少ない四人だけが一緒に登校した。レオはなぜ早いのかを不機嫌に尋ね、達也は論文コンペを控えているため、と答えた。エリカにも早起きの理由を問うと、彼女は普段から早起きだと答えたが、達也と深雪の視線を感じていた。

その後、クラスに戻った達也は、エリカが不機嫌である様子を目にし、彼女の機嫌を直そうとココアの缶を手渡した。エリカは当初は拗ねていたものの、達也の気遣いに少しずつ心を開いていく。

授業後、達也は関本勲に面会する申請をするが、花音からは「ダメ」と断られた。理由を問う達也に対し、花音は達也がトラブルを引き寄せるとして、面会を認めない理由を述べた。

千秋は病院のような場所で退屈に苛まれていた。彼女は怪我や病気でそこにいるわけではなく、他の理由で自由を奪われていた。ある日、看護師が面会禁止を伝えに来たが、千秋には面会を望む人がいなかった。彼女は自分が以前関わった人々から消されるかもしれないと感じていたが、それを受け入れていた。突然、周という人物が千秋の病室を訪れ、彼女を励ました。彼は千秋に「復讐」のための手段を与えた人物であった。

一方、達也は摩利、真由美と共に関本が拘留されている施設を訪れた。そこで彼らは侵入者との戦闘に巻き込まれる。戦闘中、摩利は「ドウジ斬り」という技を使い、侵入者の一人を倒した。その後、摩利は達也にその技の秘密を他言しないよう頼んだ。摩利は自分の家が源氏の秘剣を使えることが外に知れると問題が起こると考えていた。達也はその秘密を守ることを約束した。

藤林から達也への電話があった。三日間でほぼ全てのスパイ実働部隊を拘束したこと、達也の情報が非常に役立ったことを伝えた。隊長の陳祥山は逃げたが、達也たちが呂剛虎を確保したため、概ね満足していると言った。軍の経理データが漏洩し、それが情報漏洩の原因だったことが明らかになった。達也は論文コンペの準備とスパイ対策の両方に疲れを感じており、深雪は達也の疲労を心配していた。深雪が達也のソファに膝をつく一幕があり、達也が深雪を気遣う様子が描かれていた。

一方で、陳と周は中華街で会話しており、陳は周に対し、呂剛虎の身柄が横須賀の外国人刑務所への移送を助けるよう依頼した。周は協力を約束し、移送ルートの詳細を提供した。陳は中華街に被害が及ばないようにと周に頼み、周はそれを念押ししていた。達也はこれから起こる嵐にまだ気づいていなかった。

横浜港を望む高層ビル複合施設、横浜ベイヒルズタワーの最上階に近いバーラウンジで、一組のカップルが夜景を楽しみながらルビー色の液体が湛えられたグラスを傾けていた。藤林はばっちりメイクアップ&ドレスアップしており、千葉寿和警部は焦ったように振舞っていた。藤林はワインの出来立てを楽しんでいると述べ、寿和はこれがプライベートワイナリーのものであると説明した。藤林の協力により事件の捜査に目処が立ったことを感謝し、寿和はこの日をお礼として企画した。しかし、藤林との約束を思い出し、彼女の素性と目的を詮索しないことに気をつけた。

藤林は寿和を次の日も一緒に過ごすことを提案し、桜木町の駅で朝8時半に会うことを提案した。国際会議場で開催される全国高校生魔法学論文コンペティションに知り合いが出場するため、応援に行きたいと述べた。寿和は藤林の誘いを夜のみの付き合いと勝手に解釈していたが、藤林は朝からの計画であると明かした。さらに、藤林は千葉警部に部下に声をかけ、武装デバイスや実弾銃の準備も依頼した。何も起こらなければ良いが、準備は必要であると藤林は述べ、ワイングラスを傾けた。

9

全国高校生魔法学論文コンペティションの開催日、達也と深雪は特段のトラブルもなく予定どおり会場に到着した。エリカと花音の間の険悪な雰囲気を達也が仲裁し、エリカには客席から応援してもらうことになった。その後、遥が公安の情報員として達也の動向を監視し、藤林が達也と深雪に会いに来た。藤林はムーバルスーツの完成と、これから起こるかもしれない問題について達也に報告した。達也と深雪はその情報を基に準備を進める。控え室で交代し、客席に向かう途中、深雪は一条将輝と再会し、エリカは客席で旧知の人物に気づく。会場ではクラスメイトや美月、ミキも応援に来ており、エリカは達也と一緒に座ることになった。

午前9時、全国高校生魔法学論文コンペティションが開幕した。この論文コンペは大学、企業、研究機関などの大人が対象であり、将来の就職先に影響を与えることもある。開会の辞後、第二高校のプレゼンが始まり、遥は喫茶室で居眠りを考えていたが、知り合いの安宿に声を掛けられる。安宿は病み上がりの平河さんと来ており、遥はその様子を観察する。午後の部が始まり、一高の代表である鈴音が会場に到着。達也たちは最終打ち合わせに入る。エリカたちは客席で襲来に備え、遥はロビーで人の流れを観察していた。廿楽先生から「嫌な予感」がすると聞かされ、遥はその予感が現実にならないことを願った。

午後3時、第一高校代表チームのプレゼンテーションが予定通り開始された。注目の一つは、加重系魔法の技術的三大難問の一つ「重力制御型熱核融合炉」の発表である。舞台では、鈴音がプレゼンテーションを行い、五十里がデモンストレーション機器を操作し、達也がCADのモニターと起動式の切り替えを行った。鈴音は、限定された空間内のクーロン力を大幅に低下させる魔法式の開発に成功し、重力制御魔法とクーロン力制御魔法を組み合わせて、核融合反応を実現したことを発表した。この新技術「ループ・キャスト」により、継続的ではないが断続的な核融合反応を実現し、大きな拍手を受けた。発表後、達也は次のチームの準備を手伝い、三高の吉祥寺真紅郎と短い会話を交わした。その際、吉祥寺は達也たちのプレゼンテーションを称賛し、自分たちも負けないと意気込んだ。その瞬間、会場が轟音と振動に揺れた。

10

西暦2095年10月30日午後3時30分に起きた「横浜事変」は、「灼熱のハロウィン」として後世に語り継がれる人類史の転換点となった。一高の発表直後、寿和と藤林はそれぞれ異なる連絡を受け、一方は現場へ、もう一方は大隊本部へ急行することになる。出入港管制ビルが自爆車両により炎上し、その後、停泊中の貨物船からロケット弾が発射されるなど、横浜は未曾有の危機に見舞われる。この攻撃は偽装された機動部隊によるものであり、寿和は迅速な対応を求める。

会場では、司波達也が彼らに向けられた銃弾を手で摑み取るという非常識な行動で侵入者を圧倒する。その後、ナイフを持つ侵入者に対しても、同様に魔法を使って無力化する。この一連の出来事に会場は驚愕し、侵入者は全員、共同警備隊によって制圧される。深雪は達也が受けた傷を魔法で清掃し、血糊を落とす。達也は深雪と共に正面入り口へと向かうが、吉祥寺真紅郎によって「分子ディバイダー」を使用したのではないかと問い詰められる。しかし、達也はその場を去り、真由美とあずさに早急に退避するよう勧める。

克人が強大な魔法の気配を感知し、ミサイルの雨に遭遇したのは、ある場所で質量が一瞬で拡散する現象を捉えたからである。彼はこの現象に好奇心を抱き、調査のためにその場所へと向かう。到着するや否や、国防陸軍の大尉からミサイル攻撃を受けるが、克人は瞬時に多重防壁を構築し、攻撃を無効化する。この大尉は国防陸軍第一〇一旅団独立魔装大隊の真田繁留大尉であり、克人と共に会議場内へ向かう。

一方、藤林は国防陸軍少佐、風間玄信と共に達也たちの前に現れ、特殊な状況下で情報統制が一時的に解除されたことを説明する。風間は達也に出動を命じ、ムーバル・スーツを準備する。達也は出動するが、その前に深雪が達也の前に立ち、彼の額に接吻し、達也の魔法の源となる粒子が活性化する。この行動は、達也に妹の全責任において行われ、彼を縛る枷を外す決断であった。達也は戦場となった横浜の街へ出陣する。

11

第一高校の生徒・職員らは、地下道で武装ゲリラと遭遇戦を繰り広げたが、沢木らの活躍により敵を無力化し、避難を続けていた。一方、藤林の隊は車両を使って避難を支援し、克人は魔法協会への責務を果たすため、車両の提供を藤林に求めた。第三高校の代表団はバスでの避難を計画していたが、バスがロケット砲により損傷する事態に見舞われる。吉祥寺はタイヤ交換の準備を指揮し、将輝が敵との交戦を担当することになった。

あずさら一高の生徒・職員グループは、地下シェルターへの入り口に遅れて到着し、地下通路の崩壊に直面する。しかし、廿楽の迅速な魔法の介入により、生徒たちは生き埋めになることなく避難することができた。崩壊から逃れた千秋は、十三束に救出され、安全な場所へと誘導された。この一連の出来事は、魔法と人々の連携により大惨事を回避できたことを示している。

真由美たち一行は、藤林の部下に先導されて地下シェルターが設置された駅前広場に到着するが、そこは大きく陥没し、二機の直立戦車が現れていた。直立戦車は東欧で開発された市街地での歩兵掃討を目的とした兵器で、その重量は一機あたり約八トンにもなる。花音が魔法を発動しようとするが、五十里に止められる。その後、真由美と深雪が事前に直立戦車を無力化していた。幹比古は地下が無事であることを確認し、一行は今後の行動を協議する。

真由美は、逃げ遅れた市民のために輸送ヘリを呼ぶことを決意し、一行の中から多くの者が自らも残ることを申し出る。その後、千葉警部が現れ、市民の保護を警察の仕事と宣言し、藤林には本隊と合流するよう指示する。エリカと寿和は、直立戦車の残骸の片付けとパイロットの訊問に向かわず、兄妹の会話を楽しむ。寿和はエリカに「大蛇丸」という大太刀を渡し、彼女はこれを受け取る。

克人は、地下シェルターへの最短距離でベイヒルズに向かい、敵の上陸部隊と遭遇する。克人は領域魔法で車両を保護し、敵のミサイル攻撃を防ぎながら進行する。

真由美たち一行は、藤林の部下に先導されて地下シェルターが設置された駅前広場に到着するが、そこは大きく陥没し、二機の直立戦車が現れていた。直立戦車は東欧で開発された市街地での歩兵掃討を目的とした兵器で、その重量は一機あたり約八トンにもなる。花音が魔法を発動しようとするが、五十里に止められる。その後、真由美と深雪が事前に直立戦車を無力化していた。幹比古は地下が無事であることを確認し、一行は今後の行動を協議する。

真由美は、逃げ遅れた市民のために輸送ヘリを呼ぶことを決意し、一行の中から多くの者が自らも残ることを申し出る。その後、千葉警部が現れ、市民の保護を警察の仕事と宣言し、藤林には本隊と合流するよう指示する。エリカと寿和は、直立戦車の残骸の片付けとパイロットの訊問に向かわず、兄妹の会話を楽しむ。寿和はエリカに「大蛇丸」という大太刀を渡し、彼女はこれを受け取る。

克人は、地下シェルターへの最短距離でベイヒルズに向かい、敵の上陸部隊と遭遇する。克人は領域魔法で車両を保護し、敵のミサイル攻撃を防ぎながら進行する。

独立魔装大隊の一員として、達也は新型のムーバル・スーツを着用し、柳大尉の隊と合流するために飛行魔法を使って出動する。この装備には防弾、耐熱、緩衝機能のほか、簡易的なパワーアシスト機能や飛行ユニットが搭載されている。一方、侵攻軍は山下埠頭に機動部隊を上陸させ、二手に分かれて進攻するが、その一部は独立魔装大隊によって迎撃される。柳大尉は特化型CADを使用して装甲車を転覆させ、達也は偵察機を無力化し、侵攻軍の情報収集能力を削ぐ。

戦闘では、エリカとレオが特殊な技術と魔法を駆使して直立戦車を破壊する。エリカは「山津波」という加重系・慣性制御魔法を使って直立戦車を破壊し、レオは「薄羽蜻蛉」という武装デバイスを使用して装甲を切り裂く。また、桐原と紗耶香はそれぞれの技術を用いて敵を制圧する。この一連の戦闘は、独立魔装大隊および関わる人物たちの技術と連携を示すものである。

侵攻軍は、魔法協会関東支部の制圧と市民の人質化を目的としており、そのためには市民を殺傷すること自体が目的ではないと鈴音は分析する。達也の行動は、侵攻軍の偵察機を無力化することで敵の情報収集を妨害し、侵攻軍の混乱を引き起こす。

達也と柳は、敵の装甲車からソーサリー・ブースターと呼ばれる装置を発見する。この装置は呪術的な回路で操作され、装甲車の対物防御魔法を増幅していたことが判明する。二人はこれをもって敵の正体が明らかになったと考え、次の行動を計画する。一方で、達也たちは民間人が避難民脱出用のヘリを手配していることを知り、救援を決定する。救援活動には七草真由美と北山雫が関わっていることが判明し、達也は彼女たちからの要請に全力で応えるよう指示される。

同時刻、エリカたちは敵の直立戦車を調査し、その動きが人間的であることから何らかの術を併用していると推測する。幹比古はこれを剪紙成兵術、つまり人形使役の術式であると特定し、敵が大亜連合である可能性が高いと結論付ける。この技術は国内では廃れた技であり、大亜連合の魔法師が使用していると推測される。

さらに、幹比古たちは柴田美月の特殊な能力を利用して敵の術式を無力化する計画を立てる。美月は初めての前線参加に戸惑いながらも、幹比古たちの陣取る場所へ向かうことを決意する。

12

現地時間午後四時三十分、戦況は反転の兆しを見せていた。侵攻軍は長時間の戦闘を予定していなかったため、大型貨物船に偽装した一隻の艦艇のみでの侵入となり、高校生魔法学論文コンペティションの会場などへの襲撃は部分的なダメージに留まった。しかし、魔法協会による義勇軍の迅速な抵抗と国防軍の支援で、侵攻軍は撤退し、市民の脱出が必要ないほどに状況は改善していた。

一方、侵攻軍の指揮官は、戦況の悪化と民兵の強い抵抗に直面し、内陸方向への転進を命じた。鶴見から来た部隊によって、海岸沿いのルートは押さえられており、無人偵察機も全て撃墜された状況であった。

その頃、北山雫は自宅のハウスキーパーと通話しており、七草真由美は避難民の脱出支援のためにテキパキと指示を出していた。しかし、ヘリに乗れなくなる市民の不満や緊張は高まる一方であった。

一方、装甲車との戦闘では、五十里の「伸地迷路」や花音の「地雷原」などの魔法が活躍し、装甲車は内側から機能停止に追い込まれた。さらに、桐原や紗耶香の活躍によって敵兵は撃退された。

最終的に、北山家のハウスキーパーが操縦するダブルローターの輸送ヘリが到着し、季節外れの蝗の大群が飛来したが、達也の活躍によって蝗は消滅させられ、輸送ヘリは安全に着陸を開始した。

達也は化成体の蝗を作り出していた魔法式を分解し、その術者を排除するために動いた。一方、黒尽くめの兵士たちがヘリの護衛を行いながら、真由美たちはヘリに搭乗し安全に脱出する手配を進めた。この兵士たちは国防陸軍の特定分野に突出した実験部隊であり、高い魔法能力を持つ。

その後、鈴音は人質として脅されるが、彼女の冷静な対応と未承認の人体干渉魔法を用いて状況を解決した。一方、敵軍の攻勢が激しくなる中、義勇軍は後退を余儀なくされるが、克人の参戦により戦況が逆転する。彼の使用した多重障壁魔法「ファランクス」は攻防一体の魔法であり、敵の攻撃を防ぎつつ、敵を押し潰す力を持っていた。

最終的には、真由美たちが無事に脱出する手配が整い、達也は任務を完了させる。克人の活躍により、義勇軍の士気は高まり、敵の攻勢を抑え込むことに成功する。

将輝は、敵を一箇所にまとめて攻撃する戦術に切り替え、「叫喚地獄」という魔法を使用して敵兵を殲滅し、幻影魔法を使う敵魔法師を討ち取った。一方、深雪たちのグループは、真由美からの連絡を受けて、七草が手配したヘリで脱出する準備を整えた。しかし、ヘリが敵の攻撃を受けた際、真由美は敵兵を一掃する魔法を使用し、グループを救った。

その後、摩利たちは敵の奇襲に遭遇するが、深雪の強力な魔法「コキュートス」によって敵を制圧する。達也は重傷を負った五十里と桐原に対して「再成」という魔法を使い、彼らの怪我を元通りに治白いた。この行動により、彼らは無傷となり、深雪と達也は兄妹の絆を改めて確認した。

侵攻軍は魔法協会支部のデータを奪取し、魔法師を殺害することを目的に最後の攻撃を試みるが、独立魔装大隊の飛行兵部隊によって撃退される。侵攻軍は絶望的な状況の中で、「摩醯首羅」という正体不明の魔人に恐怖し、全滅に至る。一方、克人は義勇軍を率い、侵攻軍に対する追撃を指揮し、侵攻軍の敗走を決定づける。将輝は中華街の門前で侵攻軍に対峙し、周公瑾と名乗る青年と交流するが、彼らが侵略者とは無関係であることを確認する。

その後、脱出するヘリの中では、達也が使用した「再成」という魔法についての説明がなされる。この魔法は、過去24時間以内の傷を完全に治癒することができるが、達也自身が受ける苦痛は非常に大きい。この事実に対して、ヘリにいる者たちは驚愕し、深雪は達也の負担の大きさを語る。この魔法により、達也は他の魔法をほとんど使えなくなっているが、その力で多くの命を救うことができる。しかし、その代償として達也が経験する苦痛は計り知れないものであることが強調される。

大亜連合軍特務部隊の陳祥山上校は、部下たちと共に作戦案二号を実行し、横浜ベイヒルズタワーに向かう。同時に、真由美たちが乗るヘリからは、ベイヒルズタワー周辺で敵の奇襲を察知し、協会支部への支援を決定する。敵部隊は少数ながら、特に呂剛虎が率いる精鋭部隊の襲撃が危険であった。真由美たちは急遽、ヘリで協会支部に戻り、敵の奇襲に対処することになる。

呂剛虎は白虎甲を纏い、協会支部への攻撃を試みるが、摩利、エリカ、レオ、真由美らによって迎撃される。特に摩利は様々な魔法を駆使し、呂剛虎を戦闘不能に追い込む。真由美のドライミーティアによって呂剛虎は撃退され、協会支部の危機は回避される。戦闘後、摩利たちはお互いの無事を確認し、エリカは軽い脳震盪を負っていたが、全員が敵の襲撃を撃退し、安堵の笑みを交わす。

陳祥山は、鬼門遁甲を使い魔法協会関東支部へ侵入しようとするが、司波深雪によって阻止される。深雪は、見えないものが見える魔法師の助けを借りて陳の術を看破し、彼を無力化する。一方、達也と柳たちは独立魔装大隊を率い、飛行デバイスとムーバル・スーツを駆使して侵攻軍を後背から攻撃し、効果的に敵を撃退する。その中で、達也の使用する「雲散霧消」は、静かでありながら敵を消滅させる力を持つ魔法として、敵の戦意を奪う。結局、敵軍は兵力の損耗と士気の喪失に耐えられず潰走を始める。

13

独立魔装大隊が敵本陣である偽装揚陸艦を発見し、敵軍は装甲車、直立戦車、兵士ともに大きな損耗を受けて壊滅状態に陥っている。克人は義勇軍の指揮官として敵の撤退を確認し、余計なリスクを避けて後は国防軍に任せると決める。一方、敵艦が撤退を始めたが、藤林の報告によりヒドラジン燃料の使用が確認され、直接攻撃が見送られる。その代わり、達也が「マテリアル・バースト」を用いて敵艦を遠隔から撃沈する。この作戦は成功し、敵艦は消滅する。作戦完了後、周公瑾はこの出来事を知り、国家の力が弱まることで個人の自由が増すという自身の考えを反映させつつ、今後の展開を冷静に見守る。

深雪は一人自宅で過ごしている。彼女の兄、達也は独立魔装大隊の演習のために家を空けており、深雪は兄からの連絡を受けている。兄は常に深雪を見守り、守っている。深雪は達也がいない夜に、彼らの叔母である四葉家現当主、四葉真夜から電話を受ける。真夜は世界最強の魔法師の一人であり、深雪たち兄妹の母親の双子の妹である。真夜は深雪の無事を確認し、近くに達也がいるか尋ねる。深雪は達也が風間に同行して対馬へ向かったことを伝える。叔母との通話後、深雪は達也に傍にいて欲しいと願う。

達也は対馬要塞におり、過去の悲劇を振り返りながら、敵海軍の動きに警戒している。達也たちは敵艦隊を「マテリアル・バースト」で攻撃し、壊滅させる計画を立てる。計画は成功し、敵艦隊は消滅する。これは魔法の力が機械兵器や他の兵器に優越していることを示す歴史的な出来事となる。

この出来事は、「灼熱のハロウィン」として後世に語り継がれる。それは魔法師という存在の栄光と苦難の歴史の始まりを告げる事件である。

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佐藤ミキ 「名もない花」「魔法科高校の劣等生」ED
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