小説【魔法科】「新・魔法科キグナスの乙女たち(6)」感想・ネタバレ

Contents

どんな本？

魔法科高校の劣等生は主人公の達也が規格外過ぎて、学校の話が飛んでしまったのをこの作品で補完してくれてると感じている。

「とある魔術の禁書目録」のスピンオフ「とある科学の超電磁砲」のようだなと思った。

世界を相手にしている達也の活躍が読みたければ「続・魔法科高校の劣等生」を読めば良いし、学園物を読みたければ「新・魔法科高校の劣等生キグナスの乙女たち」を読めば良いと俺は思う。

読んだ本のタイトル

#新・魔法科高校の劣等生キグナスの乙女たち(6)
著者:#佐島　勤　氏
イラスト:#石田　可奈　氏

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新・魔法科高校の劣等生キグナスの乙女たち(6)

posted with ヨメレバ

佐島　勤/石田　可奈 KADOKAWA 2024年02月09日

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あらすじ・内容

魔法科高校の合同文化祭『九校フェス』が幕を開ける！

『九校フェス』。九つの魔法科高校による合同文化祭だ。夏休みが明けた第一高校は目前に控えるこのビッグイベントに浮き足立っていた。
　だが、九校フェス以外にも茉莉花を悩ませる問題が。生徒会選挙によって新たな生徒会長となったアリサの義兄・十文字勇人が、アリサに新生徒会へ入るように依頼してきたのだ。
　生徒会役員と風紀委員の兼任はできないため、風紀委員の茉莉花はアリサと離れ離れになってしまい……。
　少女は悩みを抱えたまま、九校フェスが幕を開ける――。
新・魔法科高校の劣等生キグナスの乙女たち(6)

感想

今回の舞台は『九校フェス』。

“そんなフェスあったけ？”と思ったら。

『日本魔法協会主催・全国高校生魔法学論文コンペティション』に代わって前年から始まったものだったらしい。
“何で論文コンペが無くなった？”と思ったら。

原因は「司波達也」だったらしい。

トーラスシルバーで、非公式の戦略級魔法師だった達也と、日本魔法協会との非友好的な関係が背景があったらしく。

トーラスシルバーであった達也の不参加によって論文コンペの公正性への疑問が噴出。

この不満を受けて、論文コンペの形式が変更され、九校フェスが企画された。

九校フェスは、学問的な研究発表だけでなく、展示や演芸・演奏にまで発表の対象を広げ、文化系の晴れ舞台として設けられた。

その九校フェスを舞台に、ロシアンマフィアがアリサを狙う。

今までは、魔法科の学園モノだったが、この巻から旧作の魔法科のキャラクターと夜の帳に闇は閃の黒羽家の双子が関わって来た。

九校フェスの開催場所は九島の御膝元の奈良。
そこに外国の裏工作をする者達が跳梁跋扈している状態に四苦八苦している元十師族の九島家。

そんな九島家の苦悩を横目に、四葉家の黒羽家が暗躍しマフィア達と暗闘、さらにそこに元老院の手先の誘酔早馬が様子を見るから複雑になっていた。

だがそこはアンタッチャブルの四葉家、、
達也の偽物を用意して、相手を誘導して一網打尽。
後始末は公の人達に任せて、実行犯だけを拘束して情報を抽出したら相手の車にポイ捨て。
黒羽家の双子はドンドン強くなって行く。

それに反比例して文弥の外見は、、、

強く生き、、てるな。

最後までお読み頂きありがとうございます。

新・魔法科高校の劣等生キグナスの乙女たち(6)

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佐島　勤/石田　可奈 KADOKAWA 2024年02月09日

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備忘録

1

新学期が始まり、一高では『九校フェス』への関心が高まっている。
これは魔法科高校生の文化系の晴れ舞台で、魔法協会が奈良に所有する魔法演習場で開催される。司波達也と日本魔法協会との非友好的な関係が背景にあるため、全国高校生魔法学論文コンペティションから形式が変更された。
茉莉花は風紀委員として校内を巡回し、九校フェスの準備に夢中になる生徒たちに遭遇する。生徒会長選挙と新しい風紀委員長の選出も近づいている。
アリサは義兄から生徒会書記への就任を打診され、悩むが、勇人が生徒会長に選ばれ、アリサも書記に任命される。部活動との両立が可能になったため、アリサは生徒会入りを決意する。
茉莉花は風紀委員会を辞める意向を示すが、最終的にはこの学期だけ残ることにする。

2

一高では、月例試験と生徒会長選挙の後、九校フェスに向けた準備が活発化している。
このフェスは文化系クラブの生徒たちにとって特に重要で、生徒会の負担も大きい。SNS上では一高OBの司波達也がフェスに来場するという噂が流れ、その影響力や彼に対する敵視が生徒会で議論される。
魔法大学一年生の黒羽文弥と黒羽亜夜子は、外国の殺し屋一味の情報を共有し、九校フェスの会場の安全確認のため奈良へ行く計画を立てる。
多摩地区では、安西勲夫が新ソ連の工作員とロシアンマフィアの関係について報告を受け、公安に協力を求めてマフィアを捕らえることを決定する。
部活連の新会頭・五十院紀歌は九校フェスの下見のために奈良への同行を茉莉花とアリサに依頼し、最終的には生徒会長・勇人の同意を得て、前生徒会長・三矢詩奈と前会計・矢車侍郎も同行することになる。

3

九校フェスが九島家のテリトリー内の奈良市北部で開催されることになり、外国の工作員や強化人間の流入が九島家にとって問題となっている。
この不穏な状況の中、三矢家から三矢詩奈が九校フェスの下見のために奈良を訪れるという連絡が九島家に入る。九島朱夏は、十師族への拘りが強く、訪問に備えて準備を進めることになった。

一方、早馬は新ソ連工作員として活動している軽部絢奈の監視をしており、絢奈がマフィアに接触する場面を目撃する。
絢奈は公安によって拘束され、その訊問結果は安西に報告される予定である。黒羽文弥と亜夜子は金曜日の夜に奈良へ向かい、九島家の協力を得てマフィア・ブラトヴァ一味の隠れ家を襲撃し、尋問することになった。

土曜日、茉莉花とアリサは、部活連会頭の五十院紀歌、三矢詩奈、矢車侍郎と共に奈良へ向かい、九島朱夏に出迎えられた。
九校フェスの会場下見後、侍郎が不審者を見つけるが逃がしてしまい、彼らは呪物の分析を行い、それが一種の煙幕であることを突き止める。侍郎は呪物を安全に扱うために封印を施した。

司波達也の暗殺を企てていたマフィア・ブラトヴァの殺し屋は、黒羽文弥とその部下に捕縛される。早馬は、アリサの身辺警護を強化するため、彼女と一緒に登下校することになる。しかし、アリサたちは自分たちが狙われていることに気づかず、就寝前の会話で、未知の第三勢力が彼女たちの味方であることを推測する。

5

黒羽亜夜子は調布の黒羽家のマンションで、マフィア・ブラトヴァ一味の訊問結果を記した報告書を読んでいた。
双子の弟、文弥が帰宅し、二人はマフィア・ブラトヴァによる大規模テロの計画について議論した。
文弥は奈良で本家の花菱さんと会い、マフィアが全面対決を辞さずに自爆テロを仕掛ける可能性、特に超小型戦術核によるテロの可能性を伝えた。
盗まれたウラン235から作られる可能性のある核爆弾について、達也が精製されたウランの大雑把な場所を特定しているが、具体的な所在地は不明である。

亜夜子と文弥は、達也の影武者を使ってマフィアを九校フェスの会場に誘い出し、彼らを狩る作戦を立てる。影武者役を務めるのは達也と体形が酷似している古葉敦也で、彼は達也の代わりとしてマフィアのターゲットになることを受け入れている。

この計画はリスクを伴うが、敦也は自己犠牲の精神を持ち、達也の影武者としての役割を果たすことに疑問を抱かない。

6

九校フェスは十月二十二日から三日間にわたって開催され、魔法科高校生なら誰でも参加可能であった。交通費は協賛企業や十師族を含む有志の寄付で賄われ、宿泊費は魔法大学と魔法協会が半額ずつ負担する。
小陽はバイク部とロボ研のデモンストレーションの準備のために日和と共に奈良へ向かい、アリサと明は堀越愛茉の研究発表のリハーサルを手伝い、茉莉花も参加した。
愛茉の研究は全感覚型VRゲームシステムに関するもので、将来的には空中や水中の仮想現実も実現可能とされている。

アリサは生徒会室で九校フェスの最終準備を行い、部活連会頭の五十院紀歌が追加予算を要求したが、先日寄付された大金を用いてこの要求は受け入れられた。
九校フェス初日にはアリサと茉莉花が他校の生徒と交流し、バイク部＆ロボ研のデモンストレーションや三高の剣舞を観賞した。

九校フェス二日目は、一日目に比べて混雑が少なく平和に終わり、ステージの演奏や演芸はこの日で終了し、展示は翌日も続いた。

紀歌は一日目と二日目に見回りに加わらなかったことを謝罪し、明日の見回りに参加することを約束した。アリサは紀歌に各部の撤収作業の監督を頼んだ。

7

九校フェス二日目の夜、会場は静まり返り、怪しい集団が侵入していたが、九島朱夏が指揮する「九」の合同部隊によって暗殺工作員たちは捕縛された。一方、一高生たちはホテルで平和な時間を過ごしており、翌日の研究発表チームが到着した。
勇人は代表の愛茉を出迎え、アリサと茉莉花は疲れた明を大浴場でリラックスさせた。しかし、逃げ延びた最後の暗殺者が一高生が宿泊するホテルへ向かったが、早馬によって捕縛された。

この事件は、アリサが暗殺の対象とされる噂に関連しており、逮捕されたロシア人強化人間は公安の超法規的取調施設に運ばれた。
早馬が公安と関連があることや、その背後に四大老・安西勲夫がいることが示唆された。ロシア人強化人間がホテルに逃げ込んだのは、黒羽家の魔法師たちの誘導によるものであったが、九島朱夏や早馬はその裏で黒羽家が動いていたことに気付いていなかった。

8

九校フェスの最終日には、各校代表による研究発表会が行われ、順位を付けずに自由な発表がなされた。
一高の研究発表チームは、愛茉による疑似全感覚VRシステムの核となる発表を行い、魔法の新たな用途を提案した。
勇人と早馬は、アリサの安全とテロリストの動向に警戒を続けていた。発表会では多くの研究者が参加し、一高の発表は大きな関心を集めたが、客席には司波達也の影武者が紛れ込んでいる疑惑が浮上し、勇人は九島家に対策を依頼した。

一方、黒羽亜夜子と文弥は、マフィア・ブラトヴァ一味のメンバー全員を捕獲し、奈良での暗殺計画に終止符を打った。
彼らは、テロリストとしてマークされていた危険人物を処理し、重要な情報を持つ者は持ち帰り、その他は警察に引き渡した。
事件の背後には、九校フェスを狙ったマフィア・ブラトヴァの暗殺工作員の動きがあり、九島朱夏が指揮する「九」の合同部隊がこれを阻止した。
九校フェスは、テロリストの侵入を警戒しながらも、成功裏に終了し、学生たちは互いに支え合う姿を見せた。

9

九校フェス終了後、一高の生徒たちは通常の学校生活に戻り、月例試験は中止された。生徒会室では勇人と一二三がフェスの費用処理に追われており、アリサと明は比較的忙しい日々を送り、茉莉花はお菓子作りに勤しんでいた。
勇人は作業に没頭する一方で、他のメンバーには休憩を促していた。この間、明は司波達也からの手紙とFLTへの招待を受け、達也が明の重力制御魔法に興味を持っていることがFLT招待の理由であることを知り、興奮していた。

安西の使者として鈴里が早馬を訪ね、早馬は奈良での任務について謝罪するが、鈴里からはその必要がないと告げられる。
早馬には新たな任務が与えられ、一週間以内に奈良を訪れ、九島朱夏に安西の言葉を届けることが求められた。九島朱夏が同意すれば、早馬が彼女を安西のもとへ案内することになり、朱夏が拒否した場合は特に行動を要求されない。
早馬はこの任務を受け入れ、安西への忠誠を示した。