小説「薬屋のひとりごと 6巻 市井編 」毛毛復帰!ネタバレあり

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薬屋のひとりごと6巻の表紙画像(レビュー記事導入用)

薬屋 5巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 7巻レビュー

どんな本?

薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガン月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。

月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。

読んだ本のタイトル

#薬屋のひとりごと  6
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏 
イラスト: #しのとうこ

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あらすじ・内容

猫猫は壬氏からのプロポーズを受けるのか? 花嫁の自殺、人気画家の食中毒、湖の上を歩いて渡る仙女……第六弾も大注目!

西都にて、壬氏に求婚された猫猫。
今まであやふやだった関係が大きく変わろうとしていた。
今までと変わりなく接したい猫猫に壬氏は焦る。
皇弟として、政に関わる者に恋という自由はない。
猫猫もまた、壬氏の心を知りつつも、己の立場を考えると
首を縦に振ることはできない。
軍師羅漢の縁者、それが西都で用意された猫猫の肩書だった。
猫猫は重い気持ちのまま、ある決断をくだすのだが────。

薬屋のひとりごと6

イマジカインフォス
イマジカインフォス

アニメ化のお知らせ(2023年10月から放送)

TOHO animation チャンネル
TOHO animation チャンネル

感想

6巻の出来事は以下の通り。

  •  壬氏の内省と馬閃との対話
    壬氏は過去の出来事を回想し、薬屋の娘に感情を動かされたことを認識する。馬閃との会話で自身の未熟さを再評価し、阿多の介入で場が混乱する。
  •  西都での事件と纏足の謎
    猫猫は異母姉の香水の悪戯と獣の興奮作用に注目する。纏足を持つ北方出身者が犯人の可能性を考察しつつ、さらなる情報収集を計画する。
  •  婚姻宴での悲劇
    猫猫が出席した婚姻宴で花嫁の遺体が焼け焦げた状態で発見される。事件の真相は不明のままで、宴は悲しみに包まれる。
  •  花嫁の偽装自殺と真相
    猫猫は花嫁の自殺が偽装であり、泣き女に紛れて逃亡を図ったことを突き止める。一族の計画を暴き、事件を収束させる。
  •  船旅と医者との出会い
    帰路の船旅で猫猫は医者の克用と出会い、彼の医術を見込んで都への同行を許可する。羅半は別行動を提案し、計画を進める。
  •  玉袁の都への来訪
    壬氏は玉袁に都への来訪を依頼し、息子の補佐を条件に同意を得る。馬閃の護衛能力が評価され、壬氏との信頼が深まる。
  •  羅半の実家と家族の確執
    羅半と猫猫は羅漢の幽閉を目撃し、家族間の確執が浮き彫りになる。羅漢との碁を通じてコミュニケーションを図る。
  •  羅半家の日常と農作業
    羅半父は甘藷の栽培に成功し、その加工品を家族に紹介する。家族間の複雑な関係性が明らかになりつつ、物語が進行する。
  •  里樹妃の心情と後宮への帰還
    里樹妃は後宮に戻る不安と期待を抱えながら旅を終える。宮廷での生活に向けて心の準備を進めるが、一ヶ月間外で生活する変更に驚く。
  •  猫猫の帰宅と新たな動き
    猫猫は緑青館に戻り、薬の在庫確認と日常の整理を行う。趙迂が画家と関わり、新たな展開が示唆される。右叫から趙迂の知人が危機に瀕していると知らされる。
  • 病に臥せる画家と毒茸事件
    中流階級の古びた家で病に臥せる画家を猫猫が看病する。
    毒茸が混入した餡餅が原因で食中毒が発生する。
    画家の仕事仲間が西方への旅を阻止するため毒茸を混入したことが判明する。
    画家の旅の背景には仙女のような女性への思いがある。
  • 村での薬草採取と巫女の伝説
    猫猫は薬草を求めて森の近くの村を訪れる。
    村には蛇や鳥を殺さない風習と巫女の伝説が残る。
    森で巫女の家系の老人と再会し、薬草採取や伝説について話し合う。
    巫女の孫が神事を利用して情報網を築いていたことが明らかになる。
  • 甘藷の栽培計画と後宮の陰謀
    壬氏は甘藷の栽培で食糧問題解決を図り、罪人を労働力とする計画を立てる。
    猫猫は里樹妃の妊娠疑惑を晴らすため奔走する。
    後宮では恋文を巡る陰謀が展開されるが、猫猫の調査により事実が解明される。
  • 里樹妃の軟禁と恋文の誤解
    里樹妃は恋文の模写が不義と疑われ軟禁される。
    猫猫と阿多が模写の真相を解明し、里樹妃の無実を証明する。
    塔内での孤独と里樹妃の心情が描かれる。
  • 書物の謎と塔内の出会い
    猫猫は里樹妃の模写した書物を市で見つけ、背景を調査する。
    里樹妃は塔内で素貞という女性と出会い、励まし合いながら過ごす。
  • 塔内での変化と反省
    里樹妃は河南への不信感から部屋を荒らし、素貞と共に最上階へ逃げる。自分の立場や行動について反省し、苛立ちを抱える。
  • 里樹妃の救出劇
    里樹妃が塔から落下しそうになるが、馬閃が危険を顧みず救出する。
    白い仙女のような女性が現れ、里樹妃を動揺させる。
    馬閃の勇敢な行動が評価され、里樹妃は感謝を示す。
  •  出家と新たな展開
    里樹妃は出家を経て実家に戻る決定が下される。
    西の女特使が亡命と中級妃の地位を望む提案を行う。
    馬閃には褒賞が与えられ、壬氏と猫猫の関係も進展の兆しを見せる。

総評

壬氏が猫猫にプロポーズ??
したっけ?
足をくすぐってるイメージしか残って無いww

初っ端はBLに行ったのかと思ったら、、
どっちがどっちになるんだ?w

西部に一ヶ月以上も行って、帰って来たら癒し枠の毛毛(マオマオ)が猫猫(マオマオ)の家に、、、

米に紛れて来た?
失うには惜しい存在だもんな。

人気画家の食中毒、沼の上を歩いて渡る仙女、その裏にある西国の陰謀、、

その陰謀の被害者になる里樹妃が気の毒過ぎる。

先代の皇帝の幼女趣味の被害者になり、その後に出家させられて現皇帝の妃になるが扱いはほぼ娘。

実際、阿多元妃を母親のように慕い。
現皇帝を「ヒゲのおじさん」と呼んでたのだから。。

今回の騒動で再び出家させられて、彼女を助けた馬閃にって感じになれば良いのにね。

そして、ロミオとジュリエットのような話を読んで猫猫と壬氏の反応が蛋白で笑える。

やっぱりこの2人、普通じゃねぇww

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薬屋 5巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 7巻レビュー

考察

浮かぶ花嫁事件の解決

西都で起きた「浮かぶ花嫁」の事件とその解決について解説する。

事件の発生

西都での滞在の終盤、壬氏や猫猫たちは北方出身の家の婚姻宴に招かれた。その宴の中で、以下のような騒動が発生した。

・宴の最中に突然花嫁の姿が消える
・その後、花嫁が塔からぶら下がっているのが発見される
・人々が塔へ駆けつけるとそこには焼け焦げた遺体があり、花嫁は遠い異国の地へ嫁ぐ不安から自殺したのだとされた

猫猫の疑念と調査

悲しみに包まれる葬儀の場にあっても、猫猫はこの自殺劇に疑問を抱き、独自の調査を行った。

・焼け焦げた遺体の状況や塔の構造を冷静に分析する
・花嫁の自殺が偽装されたものであることを突き止める

事件の真相と解決

事件の真相は、花嫁の父親や叔父を含む一族が共謀し、異国の婿から花嫁を逃がすために企てた狂言自殺であった。具体的な手口と結末は以下の通りである。

・遺体を用意して花嫁が死んだと見せかける
・本物の花嫁を葬儀の泣き女に紛れさせて逃がそうと計画していた
・猫猫は偽装に使われた手段や一族の意図を解明し、花嫁が生きていることを証明して計画を暴いた

まとめ

この事件の収束を通じて、猫猫は家族の絆や、困難な状況下における選択肢の重要性について考えを深めることになった。

里樹妃の不義疑惑

里樹妃(徳妃)の不義疑惑から軟禁、そして落下事件に至るまでの一連の騒動について解説する。

疑惑の発端と軟禁

市の噂で皇帝が粛清を始めると囁かれる中、16歳の上級妃である里樹妃が不義の嫌疑をかけられ、軟禁状態に置かれる事態が発生した。

・かつて不治の病になった有力者や先帝の兄たちが連れてこられた隔離用の塔に軟禁された
・そばには唯一の侍女である河南だけが付き従っていた

不義の証拠とされた恋文の真相

不義の証拠とされたのは、里樹妃が書いたとされる恋文であった。しかし、その手紙の正体と事件の真相は以下の通りである。

・実際には西洋の悲恋劇(敵対する家の男女が愛し合い悲劇的な結末を迎える物語)を翻訳した小説の模写であった
・里樹妃は親しくなった女官のためにこの小説を書き写していただけであった
・元の本が検閲を逃れて後宮に持ち込まれたものであり、後宮内に同じ文章が存在しなかったため、本物の恋文であると誤解(あるいは悪用)されてしまった
・恋文の相手とされた使用人の息子とも、幼少期に面倒を見てもらっただけの関係に過ぎなかった
・猫猫が市の書店でこの劇の翻訳本を発見し、真相を突き止めるに至る

疑惑の裏に隠された陰謀と皇帝の真意

この不義疑惑の騒動は、複数の思惑が絡み合った結果であった。

・元侍女頭の陰謀:里樹妃の元侍女頭が、恋文(小説の模写)を利用して彼女を陥れ、自身の仕える主を乗り換えようと企んでいた
・皇帝の配慮の裏目:皇帝は里樹妃の亡き母と古い知り合いであり、里樹妃を娘のように大切に思っていた
・皇帝は異母姉や侍女たちからの凄惨ないじめや暗殺の危機から彼女を守るため、一時的に出家させようと配慮していたが、その行動が結果的に周囲の陰謀を招き、事態を悪化させてしまった

塔での孤立と落下事件

塔に軟禁された里樹妃は、孤独と不安の中で侍女の河南に対する不信感を募らせていく。さらに、謎の人物による介入が彼女を精神的に追い詰めることとなる。

・姿の見えない素貞という女性と管越しに会話するようになり、彼女に誘われるまま塔の最上階へと逃げ出してしまう
・この背後には白娘々(白い仙女)が関与しており、彼女が使用した香による幻覚作用も里樹妃を追い詰める原因となっていた
・塔の最上階に追い詰められた里樹妃の前に謎の女性である白娘々が突如姿を現し、恐怖し動揺した里樹妃は手すりから落下してしまう

まとめ

この絶体絶命の危機を救ったのが、壬氏の側近である馬閃(バセン)であった。以前、西都の宴で巨大獅子が暴れた際にも里樹妃を救っていた彼は、今回も危険を顧みずに塔から飛び降り、あらかじめ敷き詰めておいた布団の上に彼女を抱きかかえて落下した。馬閃自身は大きな怪我を負うが、この勇敢な行動によって里樹妃の命は救われることとなる。

事件後、里樹妃の潔白は無事に証明された。皇帝の命により彼女は1年間の出家を経た後に実家へ戻ることとなり、後宮の複雑な権力闘争から解放されることになったのである。また、命懸けで彼女を救った馬閃には、皇帝から任意の褒賞が与えられることとなった。

塔の落下事故

里樹妃(徳妃)を巡る塔の落下事故の背景から結末までを解説する。この事件は、後宮の複雑な人間関係や陰謀、そして馬閃(バセン)の身を呈した救出劇が交差する重大なエピソードである。

塔への軟禁と孤立

事の発端は、里樹妃が使用人の息子へ宛てた不義の恋文を書いたという嫌疑をかけられ、不治の病の者などが送られる塔へ軟禁状態にされたことであった。その経緯と状況は以下の通りである。

・不義の恋文とされたものは、実際には西洋の悲恋劇の翻訳本を模写したものに過ぎなかった
・塔の中で孤独と絶望を深めた里樹妃は、唯一の侍女である河南(カナン)に対する不信感を強める
・結果として部屋を荒らし、自ら塔の最上階へと逃げ出してしまう

塔の最上階での危機と白い仙女の出現

塔の最上階に逃げ込んだ里樹妃に対し、周囲は救出を試みるが事態はさらに悪化する。

・塔での異変の知らせを受けた猫猫と壬氏は、急いで現場へと向かう
・危険な状態にある里樹妃に対し、壬氏が説得と救出を試みるが、恐怖に駆られた彼女は反応できなかった
・その緊迫した状況の中、突然白い仙女(白娘々)と称される謎の女性が現れ、里樹妃をさらに激しく動揺させる
・のちに、この時の幻覚や混乱は、白娘々に関係する香が原因であったことが判明している

落下と馬閃の決死の救出

動揺した結果、里樹妃はついに手すりから落下してしまう。猫猫も手を伸ばして救おうとするが間に合わなかった。しかし、その後の地上での救出劇は以下の通りである。

・地上では壬氏の側近である馬閃が、緊急の準備として地面に大量の布団を敷き詰めていた
・落下してくる里樹妃を見た馬閃は、以前の西都での宴から彼女に恩義を感じており、自身の危険を顧みずに飛び降りて彼女を抱きかかえ、敷かれた布団の上へと落下した
・この決死の行動によって里樹妃の命は救われたが、馬閃自身は大きな怪我を負うことになった
・里樹妃は自らの命を救ってくれた馬閃に深く感謝し、彼に対する認識を大きく改めた

まとめ

事件後、この一連の騒動の裏にあった真実が明らかになる。里樹妃が嫌疑をかけられ塔へ送られたのは、実は皇帝(主上)自身の命によるものであった。

皇帝は里樹妃の母と古い知り合いであり、里樹妃を娘のように大切に思っていたのである。異母姉や侍女たちからのいじめ、そして命を狙われる危険から彼女を保護するために行った隔離措置であったが、結果的にそれが裏目に出てしまい、今回の悲劇的な事故を引き起こすこととなった。また、この騒動に乗じて元侍女頭が仕える主を乗り換えようと画策していたことも明らかになっている。

最終的に、里樹妃は帝の決定により、1年間の出家を経た後に実家へと戻ることになった。そして、彼女の命を救った馬閃の勇敢な行動は皇帝からも高く評価され、任意の褒賞が与えられることとなったのである。

薬屋 5巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 7巻レビュー

キャラクター紹介

壬氏

過去の出来事を回想し、自己の未熟さを痛感する人物である。猫猫の態度に心を動かされている。周囲の人物との関係性を深めつつある。

・所属組織、地位や役職
 権力者(具体的な地位は不明)。

・物語内での具体的な行動や成果
 西都での後始末として玉袁に都への来訪を命じる。食糧輸出や亡命受け入れに関する会談を行う。塔から落下しそうになる里樹妃の救出を試みた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 馬閃の成長を願い、彼に目をかける。猫猫との関係が徐々に進展している。

猫猫

冷静に状況を観察し、事件の真相を探求する性格である。薬に関する豊富な知識を持つ。周囲で起きる問題の解決に尽力する。

・所属組織、地位や役職
 薬屋、薬師。

・物語内での具体的な行動や成果
 浮かぶ花嫁の自殺が偽装であることを突き止める。羅漢を正気に戻すために碁を通じたコミュニケーションをとった。里樹妃の不義の疑いを晴らすため調査を行う。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 壬氏の心を動かす存在である。日常のささやかな出来事から国家間の陰謀まで幅広く関与する。

馬閃

真剣な性格であり、壬氏を深く心配する。女性に対して奥手な一面を持つ。身体能力に優れている。

・所属組織、地位や役職
 壬氏の護衛。

・物語内での具体的な行動や成果
 壬氏の練習相手を申し出る。里樹妃の軟禁されている塔へ猫猫を案内した。塔から落下した里樹妃を身を呈して救出する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 里樹妃を救った勇敢な行動が帝から高く評価される。その功績により任意の褒賞が与えられることとなった。

阿多

冷静に状況を見守る立場にある。壬氏と馬閃の微妙な空気に戸惑う様子を見せる。里樹妃の心情に寄り添う。

・所属組織、地位や役職
 里樹妃の同行者。

・物語内での具体的な行動や成果
 花嫁の葬儀に参加する。船旅の後に都へ戻る里樹妃を見送った。猫猫と共に里樹妃の恋文が小説の模写であることを確認する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 里樹妃の置かれた状況について猫猫と情報共有を行う。

里樹妃

自身の立場や恋愛について複雑な感情を抱える。不遇な状況に置かれやすい。帝から娘のように思われている。

・所属組織、地位や役職
 上級妃(16歳)。後に元妃。

・物語内での具体的な行動や成果
 不義の疑いをかけられ塔に軟禁される。塔の最上階から落下し、馬閃に救出された。最終的に一年間の出家を命じられる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 帝の配慮が裏目に出て周囲から命を狙われる事態に陥る。出家後に実家へ戻ることが決定する。

羅半

交渉事に長けた人物である。猫猫と行動を共にすることが多い。一族の問題に関与する。

・所属組織、地位や役職
 羅の一族。

・物語内での具体的な行動や成果
 計らいで克用を船に乗せる。西の特使との食糧輸出に関する会談に参加した。甘藷の栽培と販売について父親と話し合う。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 実家を訪れ、家族の複雑な人間関係に直面する。

羅漢

羅半の親族にあたる人物である。「変人軍師」という異名でも呼ばれる。衛生観念が乏しい傾向にある。極端に酒に弱い体質を持つ。

・所属組織、地位や役職
 軍師。

・物語内での具体的な行動や成果
 都を追われて田舎で隠遁生活を送る。幽閉された状態で猫猫たちに発見された。正気を取り戻すため、猫猫や羅半と碁を通じた対話を行う。その後、羅半の家族の会合に参加した。風呂に入って清潔にする行動を見せる。しかし、猫猫の仕掛けた高濃度の酒精により意識を失う結果となった。自身が購入した妓女との関係を挨拶するため、羅半祖父を都に呼んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 家族内の確執や権力争いが原因で、現在の境遇に置かれている。精神状態が不安定であることが示唆されている。

玉袁

西都を治める有力者である。息子の補佐について条件を提示する慎重さを持つ。人物を評価する目を持つ。

・所属組織、地位や役職
 西都の有力者。

・物語内での具体的な行動や成果
 壬氏の求めに応じて都へ向かうこととなる。息子の補佐に中央の知識がある者を要求した。馬閃の護衛としての能力を称賛する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 名を受けるために一時的に西都を離れることとなる。

克用

疱瘡のあばたが残る青年である。医者を名乗る。都へ行くことを強く願う。

・所属組織、地位や役職
 医者。老人の手伝い。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫と出会い、羅半の計らいで船に乗る。羅半に酔い止めの薬を提供した。都で職を探す最中に老人に拾われる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 猫猫の旧知の間柄である。

左膳

猫猫の薬屋を手伝う人物である。情報収集の役割も担う。留守中の管理を任される。

・所属組織、地位や役職
 薬屋の留守番。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫の留守中に薬屋を管理する。風邪の流行により薬の在庫をすべて使い切った。里樹妃に関する不穏な噂を猫猫に伝える。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき地位の変化は記述されていない。

画家

美しい桃源郷の絵を描く人物である。美人画を得意とする。西への旅に強い情熱を抱く。

・所属組織、地位や役職
 絵描き。

・物語内での具体的な行動や成果
 毒茸が混入した餡餅を食べて食中毒になる。猫猫から水分補給の治療を受けた。趙迂に絵を教える。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 過去に仙女のような女性を見たことが旅の動機となっている。

老人

沼地の近くの小屋に住む人物である。薬草の管理を行う。巫女の家系に連なる。

・所属組織、地位や役職
 小屋の管理者。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫と薬草について話し合う。克用を拾って手伝いにする。自身の家族が巫女としての役割を担っていたことを明かした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 猫猫の過去の知り合いである。今後の行動計画のために猫猫から協力を求められる。

素貞

塔の四階に住む女性である。軟禁状態にある。他者との交流を求める。

・所属組織、地位や役職
 塔の住人。

・物語内での具体的な行動や成果
 見えない管を通じて里樹妃と会話する。最上階へ行くことを里樹妃に提案した。里樹妃の孤独を癒やす存在となる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき地位の変化は記述されていない。

白娘々

白い仙女と称される謎の女性である。里樹妃を陥れる原因を作る。事件の裏で暗躍する。

・所属組織、地位や役職
 不明。

・物語内での具体的な行動や成果
 塔の最上階に現れ、里樹妃を動揺させる。香を通じて里樹妃に幻覚を見せた。最終的に捕縛される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 西の女特使から保護を求められる存在である。

女特使

西方から訪れた使者である。政治的な駆け引きを行う。自身の保身を図る。

・所属組織、地位や役職
 西の女特使。

・物語内での具体的な行動や成果
 元侍女頭が主の乗り換えを図っていた情報を提供する。白娘々の保護を求めた。亡命を選択し、中級妃の位を望む提案を行う。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 子の一族との関連が示唆されている。

国を統べる皇帝である。里樹妃の幸せを願っている。功績を正当に評価する。

・所属組織、地位や役職
 皇帝。

・物語内での具体的な行動や成果
 里樹妃を再び出家させる決定を下す。里樹妃を救った馬閃の勇敢な行動を評価した。馬閃に任意の褒賞を与えることを決める。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 里樹妃に対する配慮が裏目に出て、彼女を危険な状況に晒す結果を招いた。

薬屋 5巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 7巻レビュー

備忘録

序話

冷え込む夜、壬氏は火鉢を囲みながら、過去の出来事に思いを馳せている。彼は薬屋の娘とのある出来事を回想し、その余韻に浸っていた。薬屋の娘は壬氏の期待を裏切り、彼の心を動かすことに成功したが、それは彼女にとって何でもないことのようだった。壬氏はこの出来事から自分の未熟さを痛感し、反撃の機会を探していたが、薬屋の娘はすでに去ってしまっていた。その夜、壬氏は馬閃と共に過ごし、彼らの間で特別な会話が交わされる。馬閃は壬氏を心配し、自分が何か役に立てないかと提案する。この提案に壬氏は驚くが、馬閃の真剣さに心を動かされる。馬閃は壬氏の練習相手となることを申し出たが、壬氏はその提案を受け入れかねる状況にあった。その時、阿多が部屋に突然入ってきて、壬氏と馬閃の間にあった微妙な空気を目撃する。この突然の侵入によって、壬氏と馬閃は動揺し、阿多もまた、見たことに戸惑う。この一件によって、壬氏は自己の誤解を認識し、自分の感情や立場を再評価することになる。最終的に、この夜は予期せぬ叫び声とともに幕を閉じる。

一話 西都 四日目

西都での四日目の朝、猫猫は重いまぶたを開けて新しい一日を迎える。夜の寒さから解放され、太陽の暖かさにより布団が暑苦しく感じられる。不意に聞こえた叫び声によって一度目覚め、そのせいで睡眠が浅くなってしまった。朝食が届けられるのを待つ間に、猫猫は西都風の衣装に着替えるが、銀の簪はつけずに懐にしまう。馬閃が訪ねてきて、異母姉の侍女が持っていた強烈な悪臭の香水について話す。この香水が前夜の宴で里樹妃に使われたものであり、獣を興奮させる作用があることが示唆される。異母姉は、この香水を悪戯のつもりで使ったと言いながらも、獅子をけしかける意図は否定する。猫猫と馬閃は、この事件が異母姉だけの仕業ではない可能性や、異母姉の行動背後にある動機について議論する。馬閃は、人相書きを持参し、その中で特に履の装飾が細かく描かれていることから、犯人が纏足をしている可能性を指摘する。西都では珍しい纏足の風習を持つ者が犯人かもしれないと考え、猫猫はその情報をもとに、犯人が北部出身者である可能性を示唆する。しかし、猫猫は事件に関して完璧な解答を出せるわけではないとし、さらなる情報収集を待つことにする。馬閃は壬氏の様子がおかしいことにも触れ、猫猫に何か知っていないか尋ねるが、猫猫は何も知らないふりをする。その後、馬閃からの報告により、異母姉が纏足をしていたことが確認されるが、事件の真相は依然として不明である。最終的に猫猫は、事件の謎を解明する前に再び眠りにつくことを選ぶ。

二話 浮かぶ花嫁 前編

夕方に目覚めた猫猫は、本来なら街での買い物を計画していたが、昨晩の騒ぎでその気分もなくなっていた。着替えを忘れたことに少し後悔しながら、部屋を出ると廊下で壬氏と馬閃に遭遇する。壬氏は厳しい表情をしており、猫猫に急いで着替えて一緒に出かけるよう命じる。行き先は北方出身の家の婚姻宴であり、婚姻する娘の家が戌の一族の遺産を引き継いだ場所だった。宴では、花嫁の姿が一時的に消える騒動が起きる。その間、猫猫は周囲の人々から様々な意図を持って接触されるが、特に行動を起こすことなく状況を観察する。突然、花火が打ち上げられ、宴の場が一時的に和やかな雰囲気に包まれるが、その直後、花嫁が塔からぶら下がっているのが発見される。壬氏、馬閃、その他の出席者たちはすぐに塔へ駆けつけるが、花嫁の姿は見つからず、代わりに焼け焦げた遺体が発見される。この悲劇的な光景は宴の雰囲気を一変させ、花嫁の死によって宴は悲しみに包まれる。猫猫はこの出来事に直接関与することなく、ただ事態の推移を静観することに終始する。

三話 浮かぶ花嫁 後編

阿多と猫猫は、予定していた観光を断念し、花嫁の葬儀に参加することになる。花嫁は自殺したとされ、その理由は遠い異国の地への不安とされていた。しかし、猫猫はこの自殺劇に疑問を持ち、真相を探ることにする。花嫁の死体は塔からぶら下がっていたが、その後、焼けた遺体として発見される。遺体の状況や、塔の構造から、猫猫は花嫁の自殺が偽装されたことを突き止める。花嫁の一族は、異国の婿から花嫁を逃がすために自殺を装い、真の花嫁を泣き女に紛れさせて逃がそうとした。この計画は、花嫁の父親や叔父を含む一族によって立てられた。猫猫は花嫁を泣き女として紛れさせようとする一族の試みを暴き、花嫁が生きていることを証明する。猫猫は、花嫁の自殺を装うために使われた手段や、一族の意図を解明し、事態を収束させようとする壬氏の態度を静観する。この事件を通じて、猫猫は家族の絆や、困難な状況における選択肢の重要性について考えを深める。

四話 帰路

猫猫とその仲間たちは西都の滞在を終え、帰路につく。猫猫は観光ができなかったことを残念に思いつつも、船旅に向かう。途中、疱瘡のあばたが残る青年、克用と出会う。克用は自分が医者であると名乗り、都に行きたいと願う。彼が病気ではないと猫猫が説明し、羅半の計らいで船に乗せてもらうことになる。克用は医者としての腕を見せ、羅半に酔い止めの薬を提供する。また、羅半は船旅が終わる次の船着き場で阿多たちとは別行動を取ることを提案し、自分の父親がいる場所へ行くことを猫猫に告げる。

五話 西都の後始末

西都での後始末として、壬氏は玉袁に都への来訪を求める。玉袁は、名を受けるため都に行くことになり、一時的に西都を離れることを懸念する。玉袁の息子には中央の知識がある者を補佐につけることを条件として提示し、壬氏はそれを受け入れる。玉袁は馬閃を高く評価し、彼の護衛としての能力を称賛するが、息子の補佐には別の人物を考えている。その後、壬氏と馬閃は都に帰ることを話し合い、馬閃の結婚についても触れる。馬閃は女性に対して奥手であることを自覚しており、壬氏はそれを理解しつつも、彼の成長を願っている。

六話 羅の一族 前編

猫猫と羅半が羅半の実家を訪れると、羅半の兄と遭遇し、彼らは納屋で会話を交わす。羅半の父、つまり羅漢が都を追われ、田舎で隠遁生活を送っていることが明らかになる。羅漢の家族との再会は緊張感に満ちており、羅漢自身は幽閉された状態で見つかる。羅漢の幽閉の背後には家族内の確執や権力争いがあることが示唆され、羅漢の精神状態は不安定である。羅半と猫猫は、羅漢を正気に戻すために碁を通じて彼とコミュニケーションをとる。その過程で羅半の父が現れ、家族間の複雑な関係性が浮き彫りになる。羅半の父は農夫としての生活を送っており、羅漢の兄弟間でも相違があることが示される。最終的に、家族内の確執や個々の人物の思惑が絡み合いながら、物語は展開していく。

七話 羅の一族 後編

陸孫が羅半の屋敷に到着し、羅半の家族が別の部屋に隔離された後、羅半父、羅半、猫猫、陸孫、そして変人軍師が一同に会する。羅半父は農作業に興じる一方、変人軍師は衛生状態が悪く、猫猫に注意される。変人軍師は風呂に入り、清潔になる努力をするが、酒に弱く、猫猫の仕掛けた酒精により意識を失う。一方、羅半父は甘藷の栽培に成功し、その加工品を猫猫と羅半に紹介する。羅半と羅半父は甘藷の販売と栽培方法について話し合い、羅半父はこれを快く提供する。羅半兄は農作業に従事しており、羅半父は田舎での生活を楽しんでいることを明らかにする。変人軍師は、自身が購入した妓女との関係を挨拶するために羅半祖父を都に呼んだが、その意図は満たされず、複雑な家族関係と変人軍師の心情が浮き彫りにされる。

八話 里樹妃の旅の終わり

里樹妃は長い旅の終わりを迎え、船の甲板で阿多や他の同行者たちと共に過ごしていた。里樹妃は十六歳で成長が止まり、女性らしい体つきになることに挑戦したが、失敗し自分を受け入れるしかないと感じている。彼女は後宮に戻ることについて心配しつつも、侍女たちや下女との関係が改善されたことで少しは心強く感じている。しかし、皇帝との夜伽が待っていることや、過去に憧れていた「夜の君」との関係について考えを巡らせる。里樹妃は自分の立場や恋愛について複雑な感情を抱えながら、帝と阿多が最も似合うと思っているが、自分がその関係に割り込む形になることを躊躇している。阿多と別れ、都に戻る途中で里樹妃は手を怪我し、過去の出来事を思い出す。盗賊や獅子から助けられた従者に対する感謝の気持ちや、礼儀知らずな自分に対する後悔を抱えつつ、彼女は後宮への帰還を前にして心の準備をする。しかし、宮廷に戻る途中で、後宮の外で一ヶ月間生活するよう告げられる。これは里樹妃にとって予期せぬ変更であり、その理由や今後についての不安を感じさせる終わり方である。

九話 帰宅

猫猫は長旅の後、緑青館に帰宅する。旅路で必要とされた衣服や、西都の名産品、珍しい薬、そして大量の芋が荷物として降ろされた。やり手婆が現れ、猫猫が新しい商売を始めるつもりかと問う。猫猫が米を送ってきたことに感謝しつつも、蔵にこれ以上入らないとも言う。蔵には既に猫猫から送られた米があり、やり手婆には事前に文で知らせていた。その後、猫猫は薬屋に戻り、留守中の状況を確認する。左膳が薬屋の管理をしていたが、風邪が流行し、薬がすべてなくなったことを知る。猫猫は、薬の在庫を確認し、部屋の片付けを始める。梅梅から、趙迂が新進気鋭の画家に絵を習っていること、そしてその画家が美人画を得意としていることを聞かされる。趙迂は、その画家から絵を学び、毛毛をモデルにした扇の絵を描き始めている。最後に、右叫が猫猫を呼び出し、趙迂の知り合いが死にかけていると伝える。

十話 傷んだ餡餅

連れてこられた先は、都の中央に位置する中流階級の住宅街にある古びた家だった。この家は外見は老朽化していたが、中は意外と綺麗で壁一面に美しい桃源郷の絵が描かれていた。猫猫は家の奥へと進むと、病に臥せる画家とその仕事仲間に遭遇する。画家は食中毒の症状を示しており、猫猫は塩と砂糖の水溶液で水分補給を行う。食中毒の原因は、傷んだと思われた餡餅に実際は毒茸が混入していたことによるものだった。この餡餅を画家は焼いて食べてしまい、重い食中毒に陥ってしまった。仕事仲間は画家の西方への旅を阻止するために意図的に毒茸を混入させたが、食中毒になることで旅の計画を遅らせることが目的だった。最終的に、画家は毒茸による食中毒から回復の兆しを見せるが、猫猫はこの一連の出来事が画家の西方への旅に対する思いと、その計画を阻止しようとする仕事仲間の思惑によるものだと理解する。男が画家を気遣う気持ちがある一方で、画家が再び西方への旅を決意した背景には、過去に西で見たという仙女のような女性の美しい姿が関係していることが示唆される。

十一話 踊る水精

猫猫は薬草を仕入れるために近くの村へ出かける準備をしており、その過程で様々な人物とのやり取りが描かれている。猫猫は薬師としての仕事以外にも、周囲の人々との関係や、村の外への小旅行を通じて、日常の中にある小さなドラマや人間関係の機微を経験する。特に、猫猫が訪れる村には、過去に絵描きが目撃したという、水の上を踊る白髪赤目の美女の伝説があり、その神秘的な話題が物語に深みを加えている。また、猫猫は家を留守にする間、左膳に家の留守番を頼むなど、日常の中のささやかなやりとりが丁寧に描写されている。この物語は、猫猫の日常と冒険、そして人々との関わり合いを通じて、人間模様や伝説の真相に迫ろうとする試みが描かれている。猫猫と趙迂は、森の近くにある村へと馬車で到着する。村は川沿いにあり、水田や野菜が栽培されている。村への到着後、猫猫は村長の家を訪ねるが、村長は昨年亡くなっていたことを知る。村長の息子から、森への入場料は不要と言われるが、村には奇妙な注連があり、蛇や飛ぶ鳥を殺さないようにという風習があることが明らかにされる。猫猫と趙迂は森へ入り、薬草を採取しながら進むが、趙迂は疲れを訴える。趙迂が疲れを見せつつも猫猫と一緒にいたいと願う中、二人は木苺を食べたり、興味深いものを探索しながら森を探検していく。途中、霊芝や蒲黄などの薬草を見つけた猫猫たちは、沼地の近くにある小屋を訪れる。小屋には薬草を管理する老人がおり、彼は猫猫の過去の知り合いだった。薬草を選びながら、趙迂は小屋の外で鳩を観察し、猫猫は老人と薬草について話を交わす。その後、克用という若者が現れ、彼は都で職を探している最中に老人に拾われ、現在は手伝いとして暮らしていた。克用と猫猫は旧知の間柄で、猫猫は克用の話から、以前後宮に送られた巫女とその孫についての情報を得る。巫女の話は、村の伝統として巫女が蟒蛇さまの神事に関わり、時には生贄として沼に沈められたこと、そしてその習わしが廃れた経緯を含む。猫猫は老人から、巫女の後継者が新たな「蟒蛇さま」に仕え、村に変化をもたらそうとしていることを知る。老人は巫女の家系であり、彼の家族が巫女としての役割を担っていたことを明かす。猫猫は、巫女やその孫が村で起こした「神事」が、実際は自然の変化や巧妙なトリックによるものだと推測し、これを証明しようと試みる。さらに、老人との会話から、巫女の孫が使っていた鳩を通じて、西都と都の間で情報がやり取りされていたことも突き止める。猫猫はこの情報網を利用し、今後の行動計画を立てるために老人に協力を求める。

十二話 里樹妃の受難

壬氏が猫猫から受け取った文は、西の使者との非公式会談の翌日であり、その使者は砂欧の特使の一人である愛凛だった。壬氏は忙しく、西からの使者との会談は食糧輸出か亡命の受け入れという重要な話題を含んでいた。この時、羅半も関与しており、輸出については甘藷という作物が話題に上がる。壬氏は甘藷の栽培により食糧問題を解決しようと計画し、罪人を労働力として使うことを決定する。一方で、白娘々に関する問題も発生し、猫猫はその解決に向けて動く。白娘々を捕まえることに成功した後、馬閃から里樹妃の妊娠疑惑について質問を受ける猫猫。猫猫は里樹妃を調べることになり、宮廷へ向かう。里樹妃の検査を行い、彼女の潔白を証明するが、元侍女頭が恋文を持ち出して里樹妃を陥れようとする。猫猫は報告書を作成し、医官たちと話しながら、後宮内の複雑な人間関係や権力闘争について考察する。要約すると、壬氏と猫猫は、外交問題と後宮内の権力闘争という二つの問題に直面している。食糧輸出という大きな問題を背景に、後宮では里樹妃の潔白を巡る陰謀が展開される。猫猫は里樹妃の無実を証明しようと奔走し、後宮の複雑な人間関係と闘う。

十三話 醜聞 前編

数日後、左膳が里樹妃に関する不穏な話を持ってくる。市の噂では、帝が粛清を始めるとあり、里樹妃が16歳の上級妃として不義の嫌疑で軟禁状態にあることが語られる。猫猫はこの事態を重く見て、阿多を訪ねるが留守と知らされる。待ち続けた後、阿多が帰宮し、里樹妃の状況について話し合う。里樹妃は恋文を書いたとされるが、実際には小説の模写であり、その事実を猫猫と阿多が確認する。模写された小説は、里樹妃が仲良くなった女官のために書かれたものであったが、検閲を逃れて入ったものであり、後宮に同じ文章は存在しなかった。猫猫は馬閃によって里樹妃の軟禁されている塔へと連れて行かれる。塔はかつて不治の病になった有力者や先帝の兄君たちが連れてこられた場所である。猫猫は里樹妃と面会し、実際に彼女から話を聞く。里樹妃は恋文を送ったとされる使用人の息子とは、幼少期に面倒を見てもらっただけの関係であると語る。また、模写された小説の内容を書き写してもらうよう依頼される。里樹妃は、軟禁されている塔内で孤独と戦っており、唯一の侍女である河南のみが彼女のそばにいる。塔内では他にも軟禁されている者がおり、里樹はその存在に気がかりを感じている。ある夜、奇妙な音を聞き、誰かがいるのではないかと疑問に思うが、直接的な接触はなく、物語は未解決の状態で終わる。

十四話 醜聞 中編

猫猫は、里樹妃が書いた文章の元となった本を探している。市の書店で親爺とその息子から、最終的に翻訳された西洋の劇に基づく本を見つける。この本は里樹妃が模写したものと似ているが、細部が異なり、翻訳時に自分好みに変更されていたことがわかる。猫猫はこの本を購入し、里樹妃が不義の疑いで軟禁されている背景を解明しようとする。一方、里樹妃は軟禁されている塔で毎日を過ごしており、隣の部屋から声をかけてきた素貞という女性と会話を楽しむようになる。素貞は四階に住んでおり、里樹妃とは見えない管を通じて会話をしている。二人はお互いの状況を共有し、少しでも楽しく過ごそうと励まし合う。ある日、素貞は最上階に上がって都を一望する提案をするが、里樹妃は侍女がいるために簡単には動けないと考える。素貞は里樹妃に上階の景色を見せたいと願っているが、里樹妃はその提案に対して躊躇する。最終的に、里樹妃は朝餉を食べるが、海鮮粥は冷めており、味わい深い食事とはならない。

十五話 醜聞 後編

猫猫は購入した書物について理解できないと感じ、妓女たちはその書物に魅力を感じる。書物は敵対する家の男女が愛し合い、最終的に悲劇的な結末を迎える内容である。猫猫はこの理解できない愛の物語を里樹妃が模写した理由を考える。一方で、猫猫は普段の薬作りに飽き足らず、珍しい薬材に興味を持つ。そこに壬氏が現れ、二人は鹿茸を巡って争い、その後、壬氏にくすぐられる猫猫の様子が描かれる。里樹妃の方では、河南に対する不信感が強まり、絶望感から部屋を荒らす。その後、素貞からの誘いに応じ、最上階に逃げ出す。そこで、自分をいじめる周囲への苛立ちを感じながらも、自分自身の立場や行動について反省する様子が描かれる。

十六話 馬閃と里樹

猫猫と壬氏は、塔からの落下事故の知らせを受けて急いで現場に向かう。塔の最上階で、里樹妃が危険な状態にあることを目撃し、壬氏が彼女を救出しようと試みる。しかし、里樹妃は恐怖に駆られていたため、壬氏の説得に反応しない。その間に、馬閃は緊急の準備をして地面に布団を敷き詰める。突然、白い仙女と称される謎の女性が現れ、里樹妃を更に動揺させる。その結果、里樹妃は手すりから落下してしまう。猫猫は里樹妃を救おうとするが間に合わず、彼女は落下してしまう。その瞬間、西都の宴で里樹妃に恩を持つ馬閃が、彼女を救うために危険を顧みず飛び降りる。彼は里樹妃を抱えて布団が敷かれた場所に落下するが、その過程で自身は大きな怪我を負う。里樹妃は馬閃の行動に感謝し、彼に対する認識を新たにする。

終話

猫猫は異国の悲恋物語を読み返し、壬氏と共にその内容について話す。元妃である里樹は再び出家することになり、その決定は帝自身によるものだった。里樹の母と帝は古い知り合いであり、帝は里樹を娘のように思っていた。しかし、彼女の幸せを願う帝の試みは裏目に出てしまう。侍女や異母姉たちのいじめ、そして命を狙われることになる。この一連の出来事は、帝による命の危険を危惧した配慮から始まったものだった。西の女特使からの情報を基に、元侍女頭が主の乗り換えを図ろうとしていたことが明らかになる。白娘々との不運な出会い、そして香を通じた幻覚の原因も白娘々から来ていたことが判明する。馬閃は里樹を救うために自身を犠牲にし、その勇敢な行動が帝から評価される。里樹は一年間の出家後、実家に戻ることになるが、馬閃には任意の褒賞が与えられることになった。また、西の女特使は白娘々の保護を求め、子の一族との関連が示唆される。女特使は亡命を選択し、中級妃の位を望む大胆な提案をする。最終的に、壬氏と猫猫の間では未解決の問題が残るが、二人の関係は徐々に進展している。

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いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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