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フィクション(Novel)薬屋のひとりごと読書感想

小説「薬屋のひとりごと 7巻 砂欧編」猫猫、官女になる! 感想・ネタバレ

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薬屋のひとりごと7巻の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

薬屋 6巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 8巻レビュー

Table of Contents

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  1. どんな本?
    1. 概要
    2. 主要登場人物
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察
    1. ストーリー・プロット
        1. 第1幕:新部署「医官付官女」の発足と試験
        2. 第2幕:軍部医局での実習と変人軍師の介入
        3. 第3幕:後宮への再出入りと愛凛の謎かけ
        4. 第4幕:砂欧の巫女と「白い娘」を巡る背景
        5. 第5幕:巫女の往診と市井での出会い
        6. 第6幕:東宮お披露目と毒殺未遂事件の発覚
      1. 主人公を中心とした人物関係の変化
      2. 主人公の認識と周囲の評価
      3. 周囲からの評価
    2. 医官付官女試験の合格と砂欧の巫女事件の全貌
    3. 官女試験の合格
      1. 受験の経緯と高順の説得
      2. 合格者の集まりと孤立
      3. 隠された実技試験と正式な合格
      4. 医官手伝いとしての新たな生活
      5. まとめ
    4. 医官付官女の執務
      1. 軍部医局での日常業務
      2. 後宮への往診と妃たちの健康管理
      3. 砂欧の巫女の診察と生活指導
      4. 毒見役と緊急時の看病
      5. 官女たちの異動とそれぞれの道
      6. まとめ
    5. 砂欧の巫女
      1. 砂欧の巫女の来訪と背景
      2. 猫猫の往診と生活指導
      3. 毒殺未遂事件と深まる謎
      4. 巫女の真の正体と自殺計画
      5. まとめ
    6. 愛凛妃の毒殺疑惑
      1. 事件の発生と愛凛妃への疑惑
      2. 猫猫の疑念と矛盾点の発見
      3. 巫女の重大な秘密と愛凛妃の自白の理由
      4. 巫女の自殺計画と猫猫の看破
      5. まとめ
    7. 壬氏の求婚
      1. 求婚の舞台と背景
      2. 曖昧な関係の打破と壬氏の明確な告白
      3. 猫猫の戸惑いと深い葛藤
      4. まとめ
  6. キャラクター紹介
      1. 猫猫
      2. 壬氏
      3. 羅門(おやじ)
      4. 燕燕
      5. 羅半
      6. 羅漢(変人軍師)
      7. 高順
      8. 姚の屋敷での療養生活
      9. 巫女
      10. 愛凛
      11. 玉葉后
      12. ジャズグル
  7. 備忘録
    1. 序話
  8. 薬屋のひとりごと 一覧
    1. 小説
    2. 漫画
  9. 類似作品
    1. 虚構推理
    2. 後宮の烏
    3. 准教授・高槻彰良の推察
    4. 全裸刑事チャーリー
  10. その他フィクション
  11. アニメ
    1. PV
      1. 二期【2025年放送決定!】
    2. OP
    3. ED

どんな本?

薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガン月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。

月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。

概要

花街の薬屋に戻っていた猫猫が、壬氏の意向を汲んだ高順の差配により、新設された「医官付官女(医局の助手)」の選抜試験を受ける場面から始まる。
首席で合格した猫猫は、軍部医局での過酷な実習を経て、同僚の姚(ヤオ)や燕燕(エンエン)と共に、砂欧(シャオウ)から入内した中級妃・愛凛(アイリン)や、賓客として来訪した砂欧の「巫女」の往診に従事することになる。
物語の核心は、砂欧の二重権力構造(王と巫女)の根幹を揺るがす「巫女の神聖性(初潮の有無)」と、かつての犯罪者「白娘々(パイニャンニャン)」の出自を巡る政治的・医学的解明にある。
最終盤、東宮お披露目の食事会において、巫女とその毒見役を務めた姚が「楝(おうち)」による中毒症状で倒れる事件が発生。
猫猫は事態の収拾と、愛凛にかけられた毒殺未遂容疑の真相究明に当たる。

主要登場人物

  • 猫猫(マオマオ):  医官付官女。元後宮の毒見役。試験を首席で突破し、その証として「色の濃い飾り紐」を授与される。専門知識と実戦判断力に長け、巫女の体調不良の正体をいち早く看破する。
  • 壬氏(ジンシ):  皇弟。猫猫を医局に送り込む。東宮お披露目の準備等で多忙を極めるが、毒殺未遂事件後は猫猫と連携し、事態の沈静化を図る。
  • 高順(ガオシュン):  皇帝付武官(臨時で壬氏付)。有力者の推薦状とやり手婆への買収を駆使し、猫猫に試験を受けさせる環境を整える。
  • 姚(ヤオ):  医官付官女の同僚。良家の娘。首席を逃したことから猫猫に対抗心を抱くが、実習や事件を通じて実力と立場を認め合う協力関係に転じる。
  • 燕燕(エンエン):  医官付官女。姚の侍女。姚を第一優先順位に置き、主人の成長のために手段を選ばない傾向がある。西方の言語に通じ、姚のために試験で意図的に加減をした疑いがあるほど有能。
  • 漢羅門(ルォメン):  猫猫の養父。元宦官の医官。巫女の診療の総責任者。猫猫には「人間を薬の材料にするな」と厳命している。
  • 羅漢(ラカン):  軍部の高官。猫猫の実父。医局に頻繁に現れ、食事会では猫猫を自らの毒見役に指名する。
  • 羅半(ラハン):  羅漢の養子。砂欧の事情と数理に明るい。愛凛の入内の背景や、巫女にまつわる外交上の切り札としての機密を猫猫に共有する。
  • 愛凛(アイリン):  砂欧出身の中級妃。猫猫たちに菓子を介した暗号(謎かけ)を送り、巫女の秘密を探るよう誘導する。
  • 巫女(みこ):  砂欧の賓客。四十路の白子(アルビノ)。「初潮を迎えていない」ことが神聖性の条件とされるが、実際は更年期障害に伴う体調不良に苦しんでいる。
  • ジャズグル:  巫女の付き人の一人。先天的あるいは後天的な失声により発声できないが、絵を描くことで高度な意思疎通を図る。

読んだ本のタイトル

薬屋のひとりごと 7
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏 
イラスト: #しのとうこ

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

コミックス2作品(小学館版1巻、スクウェア・エニックス版2巻)が2月下旬に発売。女官となった猫猫が大活躍の第7弾!

里樹妃との一件が片付いたのもつかの間、

猫猫の元に高順が厄介ごとを持ってやってくる。

どんな用事かと言えば、猫猫に女官試験を受けないかというものだった。

猫猫は、半ば強制的に試験を受ける羽目になる。

新しく医官専属の女官となった猫猫の前に現れるのは、

面倒くさい変人軍師に厳しい上司の医官たち、それと同僚たる同じ女官たちだが――。

猫猫は同僚たちにお約束の通り嫌がらせを受ける。

特に、女官の首領である姚(ヤオ)は猫猫に対して突っかかってくるのだった。

薬屋のひとりごと7
イマジカインフォス
イマジカインフォス

アニメ化のお知らせ

TOHO animation チャンネル
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感想

花街で薬師をしていた猫猫のところへ高順がやって来て、

「医官に準ずる立場になるつもりはありませんか?」

と言い出す。

猫猫としては断りたい。

ところが壬氏、玉葉后、さらに皇帝からの推薦まで用意済み。

しかも後ろには銀を積まれて買収されたやり手婆。

逃げ道がない。

こうして猫猫は新設された《医官付官女》になるため、再び官女試験へ挑むことになる。

前に試験へ落ちているだけに、今回は半月の詰め込み教育。

後ろにはやり手婆が仁王立ち。

猫猫、強く生きろよ……。

そして無事に試験を突破したら、今度は姚と燕燕という濃い同僚まで加わる。

この職場、

猫猫的にはかなりホームじゃないか?

本人はずっとアウェーでいたいだろうけどw

やり手婆のスパルタ教育で官女試験突破。しかも成績トップだったのか

猫猫が苦手なのは頭を使うことではない。

興味のないことを覚えることである。

薬。

毒。

医学。

この辺なら放っておいても勉強する。

でも漢詩、歴史、写経となると途端にやる気がなくなる。

そこで登場するのが、

やり手婆。

金で完全に買収されているので逃げられない。

勉強をサボれば監視。

字が汚ければ指導。

詩が駄目ならやり直し。

壬氏よりよほど怖い先生じゃないか。

その結果、猫猫は試験に合格。

しかも後になって分かるのだが、医官付官女の中では主席だったらしい。

本人、

気づいてない。

そして仕事が始まれば、お約束の女同士のイビリも発生する。

でも猫猫は下女時代が長いので、

無視される。

洗濯を押し付けられる。

掃除をさせられる。

くらいでは全然効かない。

むしろ普通に仕事する。

結果、仕事を馬鹿にしていた二人の方が医官から、

「帰っていいよ」

と切られる。

残ったのが猫猫、姚、燕燕。

この三人になってから一気に面白くなった。

姚はツンデレ。燕燕はもっとヤバい。猫猫の新しい職場、濃すぎるだろ

姚は15歳の才女。

自分が主席になるつもりだったのに、いきなり現れた謎のそばかす女に負けた。

そりゃ面白くない。

だから最初は猫猫を露骨にライバル視する。

でも根はかなり素直である。

猫猫も付き合っているうちに、

あ、これ本気で嫌ってるんじゃなくて負けず嫌いなんだな。

と分かってくる。

つまりデレが読めるようになる。

問題は燕燕。

こちらは姚の侍女なのだが、

姚への愛が重い。

試験でも本気を出せば姚より上だった可能性があるのに、主人を立てるためにわざと成績を落としている。

さらに姚の身体を「頑張って育てました」と誇らしげに語る。

何を育ててるんだ。

しかも後には壬氏の付き人へ期間限定で異動。

姚から引き離される。

燕燕、

姚成分欠乏症にならないか?

どうなる燕燕!?

しかも壬氏は燕燕が男に興味薄めで、姚への執着が強いと分かった上で使っている節がある。

壬氏、

こういうところネチッこいぞw

一方で猫猫と姚も、愛凛から送られた菓子の暗号を一緒に解くうちに距離が縮まる。

最初はイビリから始まったのに、

気がつけば普通に良い職場になっている。

医官たちも実力主義。

姚も燕燕も優秀。

薬や怪我人には事欠かない。

猫猫にとって完璧にホームでは?

本人は絶対認めないだろうけど。

外国の巫女を診察したら、後継者争いどころか正体までとんでもなかった

今回の大事件は砂欧から来た巫女である。

砂欧では王とは別に巫女が大きな権威を持っており、現在の巫女は40年以上その地位にいる。

しかも白い髪と赤い目を持つ特別な《白子》。

一国の王と並ぶどころか、政治へ強く影響できる存在である。

ところが病に伏せ、後継を巡る問題まで出ている。

そこで医官付官女になった猫猫たちの出番となる。

最初は頭痛などを診察していたはずが、東宮の食事会で姚が毒に倒れる。

愛凛が犯人として名乗り出る。

でも猫猫は、

毒の効き方がおかしくないか?

と引っかかる。

調べていくと愛凛が毒を盛ったという筋書きそのものが怪しい。

さらに巫女の身体。

長年使われていた薬。

過去に聞いた偽宦官薬の副作用。

それらをつないで猫猫がたどり着いた答えが、

巫女は女性ではない。

幼い頃に去勢され、女性として育てられた男性だった。

なんてこった。

国家の宗教的象徴が、そもそもの前提から違っていた。

そして巫女自身も、その立場から逃げるため死を選ぼうとしていた。

猫猫は自殺に使おうとした毒入りの茸粥を自分で口にし、計画を潰す。

相変わらず毒が絡むと身体を張りすぎである。

巫女は「死亡」。でも実際は保護。これ、失敗どころか豪快に解決してないか?

最終的に巫女は、

表向きには死亡。

砂欧へ返されたのも本人ではない。

つまり猫猫たちは巫女を治療できなかったことになる。

表面だけ見れば、

失敗。

でも実際には本人を生かしたまま茘で保護する。

国家を揺るがす秘密も守る。

愛凛も助ける。

巫女本人も長年背負わされてきた役目から解放する。

……普通に大成功じゃないか?

一国の最高権力者級の人間の死を偽装して、そのまま別人として生き直させる。

さすが変態軍師の娘!(本人否定ww)

やることが豪快すぎる。

皇帝と壬氏も事情を理解した上で認めているので、猫猫が表向きの失敗を責められることはなさそうである。

むしろ問題は最後。

壬氏がとうとう、

猫猫を妻にする意思をかなり明確にしてくる。

前巻までは猫猫が、

知らない。

聞きたくない。

関わりたくない。

と逃げ続けていた。

でも今回はもう逃げ道そのものを塞ぎに来た感じがある。

巫女の死を偽装した罰として、

「じゃあ壬氏の嫁になれ」

とか言われてもおかしくない流れだなw

もちろん猫猫からすれば笑い事ではない。

相手は表向き皇弟。

実際には現皇帝の息子。

嫁になった場合の政治的影響が大きすぎる。

新しい職場では姚と燕燕という仲間もできた。

医官付官女の仕事も猫猫にはかなり合っている。

なのに私生活では壬氏が着々と包囲網を狭めてくる。

仕事はホーム。

恋愛は完全にアウェー。

さて、8巻。

壬氏はどこまで猫猫の退路を塞いでくるんだろうか。

最後までお読み頂きありがとうございます。

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

薬屋 6巻レビュー
薬屋 全巻まとめ
薬屋 8巻レビュー

考察

ストーリー・プロット

第1幕:新部署「医官付官女」の発足と試験

猫猫は高順の執拗な勧誘と、玉葉后ら有力者の推薦、さらにやり手婆の買収により、新設された「医官付官女」の試験を受ける。猫猫は専門知識で他を圧倒し首席合格するが、それが姚の対抗心を煽ることになる。合格後、軍部医局での実習が開始され、猫猫、姚、燕燕の3名が配属される。

第2幕:軍部医局での実習と変人軍師の介入

実習は血生臭い負傷者の処置や、さらしの煮沸消毒といった過酷な雑用から始まる。猫猫は劉医官から実戦向きの能力を高く評価される。この間、羅漢が頻繁に医局を訪れ、猫猫に接触を試みる。羅漢が腹痛と嘔吐で担架に運ばれる事件が発生するが、猫猫は「ガラス(玻璃)の徳利が太陽光を集めて内容物を温めた」ことによる唾液混入由来の細菌繁殖(食中毒)と特定し、自業自得として処理する。

第3幕:後宮への再出入りと愛凛の謎かけ

猫猫は羅門に同行し、医官付官女として後宮往診に当たる。男性医官が後宮に入るために服用する「不味い偽宦官薬」の存在を確認しつつ、梨花妃と東宮を診察。その後、砂欧出身の愛凛妃から贈られた「焼き菓子(運命餅干)」の中に隠された西方文字の暗号と、包み布の紋様を組み合わせ、「白い娘の正体を知りたいか?」というメッセージを解読する。

第4幕:砂欧の巫女と「白い娘」を巡る背景

羅半から、砂欧の王と巫女による二重権力構造が明かされる。現巫女が白子であることは神聖性の象徴だが、神聖性の条件である「一生初潮が来ない」という建前と、かつて砂欧を騒がせた「白娘々」が現巫女の隠し子である可能性の矛盾が浮上。事実関係の真偽が外交上の大きな切り札になることが示唆される。

第5幕:巫女の往診と市井での出会い

離宮に滞在する巫女を往診した際、猫猫は彼女の不調が加齢に伴う閉経(更年期障害)であることを看破。これは巫女が過去に初潮を迎えていたことの医学的証拠となる。また、市井で失声の少女ジャズグルとその保護者に出会い、彼女たちが「雪蛤(ハッシュマ/蛙の輸卵管の脂肪)」などの更年期に効く食材を大量に買い付けていた事実から、巫女側も自らの病状(=神聖性の喪失)を自覚していることを確信する。

第6幕:東宮お披露目と毒殺未遂事件の発覚

東宮お披露目の食事会が開催。猫猫は羅漢の、姚は巫女の毒見役として参加。姚が突然の腹痛と嘔吐、瞳孔散大を呈して倒れ、巫女も発症する。姚は毒見として相当量を摂取したため重症化する。愛凛が所持していた「楝(おうち)」の抹香による中毒と疑われ、愛凛に強い嫌疑がかかる中、猫猫は事態の収拾と巫女の看病のため離宮に留まる。

主人公を中心とした人物関係の変化

  • 猫猫 ⇔ 姚:  当初、首席合格した猫猫に対し姚は強烈な嫉妬と対抗心を抱いていたが、軍部での実習や愛凛の暗号解読という「秘密の共有」を経て、互いの専門性を尊重し合う同僚としての信頼関係へ移行。
  • 猫猫 ⇔ 燕燕:  燕燕は姚を第一順位としつつ、猫猫の観察眼と医学知識を高く評価。姚の成長の指標として猫猫を利用・牽制していたが、中毒事件を経て実務上の強固な協力体制を築く。

主人公の認識と周囲の評価

  • 主人公自身の認識:  専門分野(薬・毒)に偏った知識しか持たず、教養(写経・詩歌)に欠ける平均的な官女であると自認。

周囲からの評価

  • 劉医官:  雑用を厭わず的確な判断を下す姿勢を「実戦向きで非常に有能」と断定。
  • 燕燕:  首席合格の実力を正当に評価し、姚にとっての「手強い相手」かつ「目標」として認識。
  • 壬氏・高順:  猫猫の鑑定能力と毒の知識を宮廷の危機管理において不可欠な特殊技能と見なし、国家級の任務を委ねる。

医官付官女試験の合格と砂欧の巫女事件の全貌

花街の薬屋で暮らしていた猫猫は、高順の説得と有力者からの推薦を受けて新設の医官付官女試験を受験し、見事に合格を果たした。軍部の医局での実務や同僚たちとの交流を経て、来訪した砂欧の巫女を巡る毒殺未遂事件と自作自演の真相解明に奔走することとなった。ストーリープロット、主要な転換点、人物関係の推移、自己認識と周囲の評価、クライマックスの攻防、そして巻末の状況に至るまでの全容について解説する。

全体のストーリープロット

官女試験の合格から医局での勤務、そして国家の命運を左右する毒殺未遂事件の解決に至るまでの物語の流れは以下の通りである。

・第1幕(官女試験と実技の試練):高順から推薦状と銀の粒を提示され、猫猫は受験を承諾した。猛勉強の末に筆記試験を終え、実技試験として仕組まれた急病人の救護を見事に完遂して正式合格となった。

・第2幕(医局での日常と白い娘の暗号):軍部の医局で実務を開始し、羅漢の不摂生による食中毒を解決した。後宮の往診で愛凛妃から贈られた焼き菓子を調べ、姚や燕燕と共に「白い娘の正体を知りたいか?」という暗号を解読した。

・第3幕(お祭りの遭遇とじゃずぐるの保護):祭りの最中に迷子となった異国の少女じゃずぐるを保護した。その後、燕燕が一時的に皇弟付侍女へ異動となり、医局で猫猫と姚の連携が深まった。

・第4幕(砂欧の巫女の往診と食事会の惨劇):離宮の巫女を往診し、生活指導で頭痛を改善させた。その後、東宮の食事会で巫女の毒見役を務めた姚が突如として茸毒に倒れ、毒殺未遂事件として捜査が始まった。

・第5幕(愛凛妃の自白と深まる自演の疑念):愛凛妃が毒の所持を理由にあっさりと犯行を自白したが、猫猫は発症タイミングの矛盾から巫女側による自作自演を疑い、真相の追究を進めた。

・第6幕(巫女の肉体の秘密と自殺のからくり):薬の副作用と身体的特徴から、巫女が去勢された男性であることを見抜いた。離宮へ突入した猫猫は、毒粥を自ら奪って毒見を行い、巫女の巧妙な自殺計画を暴いて説得した。

・第7幕(新たな生の提示と円満解決):巫女は表向き病死として処理され、本人は茘の地で保護される合意が形成された。愛凛妃の無実が証明され、回復した姚と秘密を共有した猫猫は、壬氏からの求婚に葛藤を抱きつつ日常へと戻った。

物語を動かした主要な転換点

宮廷入りから暗号解読、事件の発生と真相の看破、そして求婚に至るまでの重要局面が展開された。

・高順による説得と受験承諾:高順から有力者の推薦状と銀の粒を提示され、猫猫が受験を決意した。これにより医官付官女として宮廷の事件に関わる立場が確立された。

・愛凛妃の焼き菓子と暗号解読:愛凛妃から贈られた菓子に隠された紙片から暗号を解読した。猫猫、姚、燕燕の3人が協力体制を築き、砂欧の暗闘へ巻き込まれる契機となった。

・東宮の食事会における姚の転倒:食事会で姚が重篤な茸毒中毒に倒れ、愛凛妃が容疑者として浮上した。毒の摂取時期の矛盾から、猫猫が巫女側の自作自演を疑う発端となった。

・去勢された男性という巫女の正体看破:薬の副作用と身体特徴を照合し、巫女が男性である真実を暴いた。愛凛妃が庇っていた理由と巫女の絶望を理解し、最悪の自殺を阻止することに成功した。

・壬氏からの明確な求婚:壬氏が猫猫へ直接的な言葉で求婚した。曖昧であった主従関係が、将来のお妃候補という極めて重い局面へと大きく前進した。

主人公を中心とした人物関係の推移

医局での勤務と命懸けの事件解決を通じ、周囲の人物との関係性はより深く進展した。

・壬氏:官女試験の合格を支援され良好な関係を保っていたが、終盤に直接的な求婚を受けた。一人の男性として意識せざるを得なくなり、立場や周囲への影響を恐れて深い葛藤を抱くこととなった。

・姚:当初は見下され冷遇されていたが、暗号解読や看病を通じて絶対的な信頼を寄せられる関係となった。事件の裏の真相を共有し、共に医官付官女として励む戦友となった。

・燕燕:姚への忠誠心から警戒されていたが、有能な実務家として互いに敬意を払い合う関係となった。姚を思いやる猫猫の誠実さに深い感謝を抱くようになった。

・砂欧の巫女:神聖な女性の象徴から、去勢された男性という真実を暴いて自殺を阻止した。生きる希望を取り戻させ、茘での新たな人生を受け入れさせる絆を結んだ。

主人公の認識と周囲の評価

実利と薬理の探求を重んじる猫猫の自己認識と、彼女の卓越した能力を重用する周囲の評価との間には明確な落差が存在した。

・主人公自身の認識:薬や毒に執着する平凡な下女に過ぎないと自認し、漢詩や写経を苦手とし、宮廷の政治闘争や外交問題には関わりたくないと考えていた。

・周囲からの評価:壬氏や高順からは不可欠な頭脳として高く評価され、羅門や同僚の医官からも的確な医療技術を絶賛された。姚もまた事件を経て有能な官女として深い敬意を払うようになった。

・認識の差が現れた場面:官女試験後の実技試験において、猫猫は目の前の病人を助ける当然の行動として処置を施したが、試験官の医官たちはその迅速で完璧な救護技術を絶賛した。また、巫女への水分補給指導も、猫猫自身は初歩的な助言と捉えていたが、周囲からは長年の難病を治した成果として評価された。

クライマックスにおける毒見の敢行と自殺阻止

国家を揺るがす秘密を抱えた巫女の自殺計画に対し、身を挺した介入が行われた。

・自作自演の背景:政治的傀儡として去勢され女に仕立て上げられた巫女は、正体の露見と不本意な婚姻を避けるため、愛凛妃に罪を着せて自らは毒死する計画を立てていた。

・離宮への突入:致死量の茸毒が仕込まれた粥を口にしようとする巫女の前に、猫猫が立ちはだかった。

・身を挺した毒見:猫猫は匙から毒粥を奪って自ら口にし、客観的な毒の証拠を突きつけた。直後に毒を体外へ吐き出し、愛凛妃を見殺しにして死を選ぶ過ちを強く説いた。

・和解と生存の合意:真相を突かれた巫女は絶望を吐露し、生き抜くことを決意した。表向きは病死として骨を砂欧へ返し、本人は極秘に茘で保護される合意が成立した。

巻末時点の状況と今後の展望

事件の円満解決により日常が回復した一方で、新たな関係性と外交の課題が残された。

・解決した問題:砂欧の巫女を巡る毒殺未遂の真相解明、愛凛妃の無実証明、巫女の極秘保護、および姚の中毒からの完全回復が達成された。

・主人公の所在と立場:姚の屋敷を見舞った後に花街の実家へ戻り、医官付官女としての職務を継続している。

・継続している問題と布石:姚の完全復職への課題や、砂欧国内の情勢、じゃずぐるが描いた予言の絵の謎、そして壬氏からの求婚に対する最終的な返答が今後の重要な焦点として残されている。

プロット構造の整理

全体の因果関係は以下のように整理される。

・開始地点:花街の薬屋で暮らす日常から、高順による官女試験受験の要請。

・発端:推薦状と銀の粒により受験を承諾し、試験を突破して医官付官女となる。

・展開:医局での実務、羅漢の食中毒解決、愛凛妃の菓子から暗号を解読する。

・中盤の転換:砂欧の巫女を往診し、生活指導で症状を改善させる。

・クライマックスへの導線:東宮の食事会で姚が茸毒に倒れ、愛凛妃が自白する外交問題へと発展する。

・クライマックス:猫猫が離宮へ突入して毒粥を奪い、身を挺して毒見を行って自殺を阻止する。

・到達地点:巫女の保護と愛凛妃の無実が確定し、姚と秘密を共有して信頼を深める。壬氏からの求婚に戸惑いながら日常へ帰還する。

まとめ

医官付官女試験の合格と砂欧の巫女事件を巡る一連の全貌は、高順の説得による官女試験突破から始まり、医局での実務と同僚との連携、東宮の食事会で発生した茸毒事件の推理、身を挺した毒見による巫女の自殺阻止と国家危機の回避、そして壬氏からの求婚に至るまで、その歩みを明瞭に示している。優れた薬理の知識と冷静な洞察力で複雑な陰謀を暴き、他者の命と尊厳を救いながら自らの進路に向き合っていく猫猫の足跡を刻んだ記録である。

官女試験の合格

猫猫(マオマオ)の官女試験合格と、それに至る経緯および合格後の出来事について解説する。

受験の経緯と高順の説得

猫猫は高順から、医官に準ずる立場になるための官女試験を受けるよう提案された。当初は即答で拒否したが、最終的に受験を決意するに至った。
・皇帝付の壬氏、玉葉后、そして主上(皇帝)からの推薦状がすでに届いていた
・高順が説得のために銀の粒を見せたことで受験を承諾した
・やり手婆たちの助けも借りながら試験勉強に励み、無事に合格通知を受け取った

合格者の集まりと孤立

合格通知を受け取った後、猫猫は特に着飾るなどの準備をせずに指定された場所へと向かった。
・合格者の集まりでは、すでに他の女性たちの間で小さなグループが形成されていた
・猫猫はその中で若干孤立した状態になっていた

隠された実技試験と正式な合格

集まりの最中、その場で突然若者が倒れるという事態が発生した。これが彼女の能力を試す場となった。
・猫猫はすぐさまその若者の救助を行った
・実はこれは隠れて様子を見ていた医官たちによる実技試験の一環であった
・迅速かつ的確な救助行動が評価されたことで正式に合格と認められ、官女としての新しい生活をスタートさせた

医官手伝いとしての新たな生活

試験を突破した猫猫は、外廷の医局で働き始めた 。
・姚や燕燕ら他の合格者と共に医官付の官女(医官手伝い)となった
・推薦状があったからといって特別扱いはされなかった
・医局での業務として、洗濯や煮沸消毒といった基本的な作業を黙々とこなした ・自らの実力によって医官たちからの評価を得ていくことになった

まとめ

このように、猫猫は持ち前の知識と機転を活かして難関を突破し、外廷の医局という新しい環境で官女としての生活を送り始めたのである 。

医官付官女の執務

猫猫(マオマオ)らが従事した医官付官女(医官手伝い)の執務内容とその活躍について解説する 。猫猫は官女試験に合格した後、姚(ヤオ)や燕燕(エンエン)を含む5人の合格者とともに、軍部近くの医局に配属された 。彼女たちの執務内容は、日常的な雑務から後宮での往診、さらには外交に関わる重要任務まで多岐にわたる 。

軍部医局での日常業務

医局では毎日、様々な怪我を負った武人たちが治療を求めてやってくる 。医官付官女たちは特別扱いされることはなく、実力で評価を得なければならなかった 。

・猫猫は洗濯や医療器具の煮沸消毒といった基本的な作業を黙々とこなし、薬の分類作業なども任されていた ・同期の中には血を見て失禁してしまう者もおり、仕事に慣れるまで苦労する官女も存在した ・猫猫は休日に独自に蛙を捕まえてその油を薬に混ぜる実験を行っていたが、老医官に没収されるといった一幕もあった

後宮への往診と妃たちの健康管理

医官付官女たちは、おやじ(羅門)ら外部の医官に同行して後宮へ派遣されることもあった 。

・任務は後宮の女性たちの健康状態をチェックすることであり、梨花妃やその赤子の診察を行った ・新たに中級妃として後宮に入った砂欧(シャオウ)の特使である愛凛(アイリン)の診察も担当した ・後宮における医官の訪問スケジュールは、外部の医官が10日に1度、上級妃が月に1度、中・下級妃が3ヶ月に1度と定められている

砂欧の巫女の診察と生活指導

医官付官女たちの極秘かつ重要な任務となったのが、宮廷近くの離宮に滞在する砂欧の巫女の治療であった 。

・猫猫は巫女の身体的特徴や食生活から病気の原因を推測した ・砂欧では習慣のなかったこまめな水分補給や夜間の散歩といった生活指導を行った ・これらの指導により巫女の頭痛が減少し、大きな効果を上げた

毒見役と緊急時の看病

東宮の食事会では、猫猫が変人軍師(羅漢)の指名で毒見役を務めることになり、姚は巫女のそばに留まった 。

・食事会の最中、姚と巫女のもう一人の毒見役が突如倒れて嘔吐する事件が発生した ・猫猫は羅門の指示に従い、毒に倒れた彼女たちの看病に奔走した ・事件の真相である巫女への毒殺未遂の偽装を推理していくことになった

官女たちの異動とそれぞれの道

執務を続ける中で、官女たちの環境にも変化が生じた 。

・燕燕は自ら異動願を出し、皇弟殿下(壬氏)の付き人として期間限定で医局を離れることになった ・壬氏は彼女の能力と、男が苦手であり女色の気があるという特性を評価し、異動を承諾した ・毒に倒れて自宅療養を余儀なくされた姚も、医官付官女としての仕事への強い情熱を持ち、一刻も早い復帰を望んでいた

まとめ

このように、猫猫たちは医官付官女として、専門的な知識と地道な努力を積み重ねながら、宮廷内外の様々な困難に立ち向かった 。彼女たちの活躍は、単なる医療補助にとどまらず、国家間の外交や事件解決においても重要な役割を果たしているのである 。

砂欧の巫女

砂欧(シャオウ)の巫女にまつわる背景、事件、そして彼女(彼)の衝撃的な正体と結末について解説する。

砂欧の巫女の来訪と背景

砂欧は、王と巫女の二つの柱で成り立っている国である。今回の来訪と背景には以下の事情が存在していた。

・現在の巫女は色素が薄い白子(アルビノ)であり、特別な存在として崇拝されている
・砂欧と茘(リー)の関係強化や大きな式典を理由に茘を訪れ、離宮に仮住まいしていた
・中級妃として後宮入りした愛凛(アイリン)は、自国の政敵への牽制と巫女の病を治療させるための布石として猫猫たちを医官付官女に選抜させた

猫猫の往診と生活指導

猫猫や養父の羅門(ルオメン)は、巫女の診察のために離宮を訪れた。

・巫女は原因不明の頭痛などに悩まされていたが、猫猫は身体的特徴や砂欧の環境からその原因を推測した
・砂欧は水が貴重で日差しが強いため、白子である巫女には過酷な環境であった
・猫猫はこまめな水分補給や、日差しの弱い夜間の散歩といった生活指導を行った
・これらの指導により巫女の頭痛は減少し、体調は改善に向かった

毒殺未遂事件と深まる謎

東宮の食事会の日、離宮に残っていた姚(ヤオ)や巫女の毒見役が突如嘔吐して倒れる事件が発生した。

・巫女に毒が盛られた可能性が浮上し、愛凛妃が犯行を自白した
・猫猫は使われた茸毒(きのこどく)の性質や発症のタイミングから、愛凛の犯行に疑問を抱いた
・当初は自作自演の毒殺未遂を疑ったが、事態の真相はさらに深刻なものであった

巫女の真の正体と自殺計画

事件の裏には、砂欧の国家を揺るがす重大な秘密が隠されていた。

・巫女は実は男として生まれ、去勢されて巫女に仕立て上げられた男性であった
・長年、王派を廃するための政治的な駒として他人に操られ、自分の本来の名前すら忘れるほどその座に縛り付けられていた
・人生が偽りであったことに絶望した巫女は、すべてを終わらせるために毒入りの茸粥(きのこがゆ)を食べて自殺を計画していた
・愛凛は、巫女の秘密を守るために自ら罪を被ろうとしていたのである

まとめ

猫猫が自殺の計画を看破したことで、巫女は深刻な選択を迫られることとなった。最終的に、巫女は表向きには病死したことになり、身代わりの骨が砂欧へ帰された。生き延びた本物の巫女には、壬氏と阿多(アードゥオ)からその知識と経験を活かした新たな道が提案された。彼は愛凛や白娘々の安全確保を条件にこれを受け入れ、過去の呪縛から解放されて新たな人生を歩み始めたのである。

愛凛妃の毒殺疑惑

愛凛(アイリン)妃の毒殺疑惑と、その裏に隠された砂欧(シャオウ)の巫女の重大な秘密について解説する。

事件の発生と愛凛妃への疑惑

事の発端は、砂欧から来訪した巫女をもてなすための東宮の食事会であった。

・宴の最中、巫女の付き添いをしていた官女の姚(ヤオ)と、巫女の毒見役が突然嘔吐して倒れる事件が発生した
・砂欧出身の中級妃であり、国内の政争から逃れるように後宮に入っていた愛凛妃が、巫女に茸毒(きのこどく)を盛ったのではないかという疑いが浮上した
・愛凛妃自身が犯行を自白し、罪を認める方向で事態は収束するかのように見えた

猫猫の疑念と矛盾点の発見

猫猫は愛凛妃の自白に強い疑念を抱き、独自の調査を行った。

・倒れた者たちの中毒症状の差異や発症のタイミングを分析し、毒が盛られたのは食事会の場ではなく、それ以前に巫女たちが滞在していた離宮であったと推測した
・愛凛妃が犯人ではなく、巫女側が自演で毒を盛り、意図的に愛凛妃に罪を着せたか、あるいは愛凛妃が自ら罪を被っている可能性を指摘した

巫女の重大な秘密と愛凛妃の自白の理由

猫猫と羅半の推理によって、事件の根底にある重大な秘密が浮かび上がった。

・砂欧の象徴として崇められていた巫女の正体は、男として生まれ、去勢された男性であった
・この事実が公になれば砂欧の政治体制に致命的な影響を及ぼし、巫女自身の命も危うくなる
・愛凛妃は、この国家を揺るがす秘密を守り、巫女を庇うために、あえて自ら毒殺未遂の罪を被って自白していたのである

巫女の自殺計画と猫猫の看破

事件の真の目的は愛凛妃の暗躍ではなく、巫女自身による自作自演の自殺計画であった。

・巫女は自分が王を廃するための駒として利用され、他人の手によって人生を捻じ曲げられてきた事実に絶望していた
・猫猫は、巫女に提供されていた茸粥に二段階で効く毒が仕組まれていることを見抜いた
・自らその粥を毒見するという強硬手段に出ることで、巧妙な自殺計画を暴いた
・真相を突きつけられた巫女は自らの過ちと生い立ちを告白し、その後の運命について深刻な選択を迫られることになった

まとめ

このように、愛凛妃の毒殺疑惑の裏には、一国の存亡に関わる重大な秘密と巫女の深い絶望が隠されていた。猫猫の鋭い観察眼と行動力によって偽りの自白の裏にある真実が明らかになり、最悪の結末は回避されたのである。

壬氏の求婚

壬氏(ジンシ)から猫猫(マオマオ)への求婚に至るまでの経緯と、二人の関係性の変化について解説する。

求婚の舞台と背景

壬氏から猫猫への決定的な求婚は、二人の親密ながらも日常的なやり取りの中で行われた。

・猫猫が壬氏の寝間着の着替えを手伝い、多忙で疲労する彼の健康を気遣って眠りにつきやすい薬湯を提供していた際のことである
・その時、二人の間には過去の数々の共同作業の回想や、現在の猫猫の立場に対する微妙な感情が交錯していた

曖昧な関係の打破と壬氏の明確な告白

これまで壬氏は、不器用なアプローチを繰り返してきた。西都の夜に簪に触れて自身の妃候補の選択肢の一つであると暗に告げたことや、滝裏の洞窟で正体が露呈した際に関係を進めようとした振る舞いがその例である。

・猫猫は面倒事を避けるために、これまでのアプローチを冷静にかわし続けてきた
・この場面で猫猫が二人の間の曖昧な関係性について不満を漏らすと、壬氏はそれから逃げることなく直接的に返答した
・彼は猫猫に対する自らの感情をはっきりと明確にし、ついに直接的な言葉で結婚を申し込むという行動に出た

猫猫の戸惑いと深い葛藤

明確な求婚に対し、猫猫は激しく戸惑い、混乱に陥った。彼女が即答できなかった理由は、単なる照れや恋愛感情の有無だけではない。

・猫猫は壬氏が抱える真の出生の秘密を察していた
・壬氏の提案を受け入れれば、自分や周囲の人々、さらには宮廷全体に甚大な影響と波紋を与えることを現実的に懸念したためである
・権力の中枢に巻き込まれる恐怖と壬氏の真剣な想いの狭間で、彼女は深い葛藤を抱えることとなった

まとめ

このエピソードは、これまで身分や立場、そして互いの不器用さから踏み込めなかった二人の関係において、極めて重要な転換点となっている。壬氏が自身の感情をごまかさず正面からぶつけたことで、物語は二人の新たな局面を描き出しているのである。

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キャラクター紹介

猫猫

薬や毒に対して異常なまでの執着を見せる少女である。鋭い洞察力を武器に、宮廷内で発生する不可解な事件を次々と解明していく。

・所属組織、地位や役職
 医官付官女(医官見習い)。

・物語内での具体的な行動や成果
 官女試験に合格し、本格的に医局での実務を開始する。砂欧の巫女が関わる毒殺未遂事件において、自演の可能性を指摘し、その裏にある砂欧の政治的背景を推理した。壬氏からの求婚を受け、自らの立場や周囲への影響を深く危惧し葛藤する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 実父である羅漢(変人軍師)からの干渉を疎ましく思っている。壬氏との関係が明確な求婚という段階に至ったことで、平穏な生活が大きく揺らぎ始めている。

壬氏

皇帝の弟である「皇弟」の地位にある青年である。公務に忙殺される日々を過ごしており、猫猫の能力を高く評価し、全幅の信頼を寄せている。

・所属組織、地位や役職  皇弟(表向きは後宮を管理する宦官として活動していたが、現在はその正体を明かしている)。

・物語内での具体的な行動や成果  高順を一時的に自らの直属に戻し、猫猫へ官女試験の受験を促した。執務室で毒入りの茶を提供されるなどの嫌がらせを受けるが、冷静に公務を継続する。物語の山場において、猫猫に自らの想いを伝え、直接的な言葉で求婚した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  皇弟としての立場から、次期皇帝候補としての重責と期待を背負っている。猫猫への求婚は、二人の関係性と物語の進展における重大な転換点となった。

羅門(おやじ)

猫猫の養父であり、優れた医術を持つ。温厚な性格で、猫猫からは「おやじ」と呼ばれ慕われている。

・所属組織、地位や役職
 医官。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫たちを連れて後宮の女性たちの健康状態をチェックする。異国人との薬の買い取り交渉において、多言語能力を活かして活躍した。姚が倒れた現場で迅速な処置を行い、猫猫に巫女の優先を指示する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 後宮や医局において、その知識と経験から周囲に一目置かれている。

向上心の強い官女であり、燕燕の主人である。正義感が強く、医官付官女としての仕事に情熱を燃やす。

・所属組織、地位や役職
 医官付官女。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫とともに医局で働き、切磋琢磨する。愛凛から贈られた菓子の謎解きに協力した。東宮の食事会にて突然倒れ、深刻な中毒症状に陥る。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 巫女の毒見役として中毒被害に遭うが、自宅療養を経て仕事復帰を目指している。

燕燕

姚の侍女であり、彼女を過剰なほどに保護しようとする。冷静で有能な能力を持ち、姚の世話を焼くことを生きがいとしている。

・所属組織、地位や役職
 医官付官女、後に皇弟付侍女。

・物語内での具体的な行動や成果
 官女試験において高い成績を収める。姚を監視しながら、猫猫との関係も少しずつ改善させた。辞令を受け、期間限定で皇弟殿下の付き人として勤務することになる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 男嫌いであり女色があるという特性を壬氏に評価され、採用された。

羅半

変人軍師の養子であり、数字や利益に敏い人物である。愛凛を後宮へ送り込む計画など、政治的な策謀にも関与する。

・所属組織、地位や役職
 文官。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫たちに高級酒楼で愛凛の入内の背景を説明した。巫女が男性である可能性や砂欧の政治状況について猫猫と議論する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 猫猫に特別手当の交渉を任されるなど、金銭や利害に関する仲介役を担う。

羅漢(変人軍師)

軍部を統べる高官であり、「変人軍師」の異名を持つ。猫猫の実父であり、彼女に対して異常なまでの執着と愛情を抱いているが、当の本人からは激しく嫌われている。

・所属組織、地位や役職  軍部高官、軍師。

・物語内での具体的な行動や成果  自らの不摂生により腐敗した飲料を飲み、中毒症状を起こして医局へ運ばれる。猫猫を東宮の食事会における毒見役に指名し、彼女を行事に関わらせた。砂欧の巫女を巡る政治的計画にも深く関与しており、羅半を通じて猫猫たちを動かしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  軍師としての卓越した知略を持つ一方で、私生活では奇行が目立つ。家族間の複雑な確執を抱えつつも、その権力は宮廷内で無視できないほど大きい。

高順

実直で誠実な武官である。壬氏の側近として長年支え続けており、猫猫からも信頼されている。

・所属組織、地位や役職
 武官(壬氏の補佐)。

・物語内での具体的な行動や成果
 怪我をした息子の馬閃に代わり、臨時で壬氏の世話を担当した。猫猫に官女試験の受験を説得するため、銀の粒を見せて交渉する。

姚の屋敷での療養生活

巫女

砂欧から訪れた国政の柱とされる存在である。白子(アルビノ)という身体的特徴を持ち、神秘的な象徴として扱われている。

・所属組織、地位や役職
 砂欧の巫女。

・物語内での具体的な行動や成果
 病気療養の名目で茘を訪れる。実は男性であり去勢されていたという秘密を持つ。食事会で毒を盛られたように見せかけ、愛凛を陥れようと自演の毒殺未遂を企てた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 猫猫の説得により自らの過ちを認め、最終的には巫女の座を降りて新たな人生を歩み始める。

愛凛

砂欧の出身で、新たに中級妃となった女性である。政治的な対立から逃れるようにして茘の後宮に入った。

・所属組織、地位や役職
 中級妃。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫たちに謎かけを込めた菓子を贈る。巫女毒殺未遂事件において、一度は自白して罪を認めようとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 巫女の正体を知っており、彼女を庇うために自らを犠牲にしようとした。

玉葉后

皇帝から最も寵愛を受けている妃である。正室としての地位を確立し、後宮内で強い影響力を持つ。

・所属組織、地位や役職
 皇后。

・物語内での具体的な行動や成果
 猫猫を後宮の茶会に招き、往診の付き添いを許可する。猫猫に翡翠の簪を贈り、彼女の復帰を歓迎した。

ジャズグル

巫女に付き従う、言葉を話すことができない異国の少女である。絵を描くことに長けている。

・所属組織、地位や役職
 巫女の従者。

・物語内での具体的な行動や成果
 市場で迷子になっていたところを猫猫たちに助けられる。未来を予言するかのような絵を描き、猫猫に羊皮紙を渡した。

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備忘録

序話

異国への船旅

ジャズグルは奴隷として売られた後、美しい主人に仕え、隣国へ向かう大きな船に乗っていた。言葉を話せず文字も書けなかったが、絵を描くことを勧められ、体の弱い主人のために働こうとしていた。遠い国での新しい生活に期待し、話せない分だけ周囲の言葉をよく聞こうと決意していた。

一話 官女試験

官女試験への挑戦

猫猫は馬閃の負傷によって壬氏付へ戻っていた高順と再会し、医官に準ずる立場になるよう勧められた。当初は拒否したものの、壬氏、玉葉后、皇帝から推薦され、報酬まで示されたため試験を受けることになった。周囲の助けを借りて勉強し、官女試験に臨んだ。

克用との再会

試験後、猫猫は花街へ戻る途中で克用と再会した。女装して試験を受けようとしていた克用は間に合わず、職を探していたため、猫猫は花街への出張勤務を提案し、話をまとめた。

二話 嫌がらせ

官女試験の合格

猫猫は受験勉強を乗り越えて合格通知を受け取り、指定された場所へ向かった。合格者たちの中では孤立気味だったが、突然倒れた若者を救助すると、それが隠れていた医官たちによる実技試験だったと知らされた。猫猫の対応は評価され、官女として働くことになった。

三話 医官手伝い

医局での仕事

猫猫を含む五人の官女は、軍部近くの医局で仕事を始めた。怪我人の治療補助や洗濯、煮沸消毒などをこなす中、血を見て倒れる者もいたが、猫猫は黙々と仕事を続けた。特別扱いされることなく実力を求められながら医局の仕事に慣れていった。

後宮への派遣

宿舎で壬氏や花街からの連絡を受けながら過ごしていた猫猫は、後宮への手伝いを求められ、派遣されることになった。

四話 後宮

後宮での往診

猫猫、羅門、姚、燕燕らは身体検査を受けて後宮へ入り、梨花妃やその赤子、新たな中級妃となった愛凛を診察した。愛凛は官女たちに焼き菓子を贈った。

菓子に隠された紙

医局へ戻った猫猫は、愛凛から受け取った菓子の中に紙が隠されていることに気づき、それを持ち帰った。

五話 運命クッキー

白い娘への問い

猫猫は姚、燕燕とともに菓子に入っていた紙を調べた。紙だけでは意味を成さなかったが、包み布の模様と組み合わせることで、白い娘の正体を知りたいかという文が現れた。猫猫は白娘々を思い出し、壬氏へ報告しようとした。

三人の共同調査

姚と燕燕は猫猫だけで報告することを止め、試験の一環である可能性も考えて三人で情報を共有することになった。

六話 軍師倒れる

変人軍師の中毒

医局へ毒を盛られたという変人軍師が運び込まれ、猫猫たちは治療にあたった。調査の結果、軍師自身が果実水に唾液を混ぜて放置したため腐敗し、中毒を起こしたことが分かった。猫猫は原因が軍師自身にあると羅半たちへ説明した。

燕燕との距離

その後、猫猫は燕燕と試験成績などについて話し、少しずつ関係を改善した。しかし燕燕は、自分が主席になることはないと意味深に答えた。

七話 愛凛妃の思惑

砂欧の巫女

猫猫たちは愛凛の招待を受けて羅半と会い、愛凛が政敵から逃れるため後宮へ入ったことを知らされた。さらに、砂欧の巫女を治療するために医官付官女が選ばれており、猫猫たちの選抜もその計画の一部だった。

愛凛の政治的役割

砂欧では王と巫女が国を支えており、白子である巫女の病は政治問題にも関わっていた。愛凛の入内には巫女の治療と政敵への牽制という目的があり、羅半も深く関与していた。

八話 思惑の思惑

巫女と白娘々

休日に花街へ戻った猫猫は趙迂や左膳、克用と再会した。その後、羅半から、砂欧の巫女が本物の巫女ではない可能性や、巫女に子がいた場合、その子が白娘々かもしれないという話を聞いた。

茘への来訪計画

砂欧の巫女が大きな式典に合わせて茘を訪れる予定であり、両国関係の強化も絡んでいることが分かった。猫猫はやり手婆や壬氏まで計画に関与していると知り、報酬交渉を羅半に任せた。

九話 皇后

玉葉后の立場

玉葉后は正室としての地位を明確にし、その存在を周囲へ示す必要があった。猫猫たちは往診に付き添って玉葉后と交流し、茶会では燕燕が出した料理にまつわる謎を猫猫が解いた。

翡翠の簪

玉葉后は猫猫に翡翠の玉が付いた簪を贈り、後宮へ戻ったことを歓迎した。

十話 暗躍

壬氏への毒

蒸し暑い中、壬氏は執務室で書類仕事を続けていた。官女が置いていった水出し茶を銀の匙で確かめると毒が入っていたが、壬氏は周囲を騒がせず仕事を続けた。

水蓮の忠告

夕方、水蓮は壬氏に妃を迎えれば官女を巡る問題も減ると話し、後悔のない人生を送るよう忠告した。壬氏はその難しさを感じていた。

十一話 祭の前

祭を前にした医局

夏の祭りを前に都へ異国人が増え、医官たちは怪我人の治療や薬作りに追われた。猫猫も忙しく働く一方、休日には蛙を捕まえて薬への利用を試していた。

雪蛤

食堂では異国の話題が飛び交い、点心として姚の好物である雪蛤が出された。猫猫は、その材料が蛙の生殖器であることを知っていた。

十二話 異国の娘

じゃずぐるとの出会い

羅門、猫猫、姚、燕燕は異国人との薬の取引に同行し、市場で言葉を話せない異国の子ども、じゃずぐると出会った。彼女は食材を探していたが意思疎通が難しく、やがて保護者らしい異国人女性と再会した。

絹の礼

じゃずぐるを助けた礼として、猫猫たちは高価な絹を受け取った。そこから、じゃずぐるの主人がかなり裕福な人物であると分かった。

十三話 皇弟付侍女

燕燕の異動

燕燕は期間限定で皇弟付きとなる辞令を受け、医官手伝いを離れることになった。壬氏は新たな側近候補を選ぶ中で燕燕の能力を評価し、本人からの異動願も受け入れた。

十四話 巫女との対面

巫女の診察

猫猫、姚、羅門らは砂欧の巫女が滞在する離宮を訪れた。猫猫は巫女の身体的特徴や食生活から、本人が自分の異常を理解し、特定の食材を意識して取っていると考えた。

偽宦官薬

医局へ戻った猫猫と姚は薬を探す中で、後宮へ入る男性が性欲を抑えるために使う偽宦官薬の存在を知った。副作用もあるため、巫女への処置は慎重に検討されることになった。

十五話 マァーマァー

巫女への生活指導

巫女は水分を多く取ることで頭痛が減り、日差しの弱い茘では夜間の散歩も楽しめるようになっていた。猫猫たちは、砂欧との生活環境の違いが巫女の体調に影響していることを知った。

東宮の食事会

医局へ戻ると、変人軍師が猫猫を東宮の食事会の毒見役に指名していた。姚は巫女のそばへ残ることになり、猫猫は国際問題を避けるためにも毒見役を引き受けた。

十六話 食事会

毒見役の猫猫

食事会当日、猫猫は燕燕と再会した後、妃たちへ蚊よけ線香を配り、変人軍師の行動を紐で制限しながら毒見を務めた。愛凛から巫女の体調を尋ねられ、病気ではないと答えたが、愛凛自身の様子には疑問を抱いた。

姚と巫女の中毒

食事会の最中、姚が突然倒れて嘔吐し、巫女の毒見役も体調を崩した。羅門は姚の看病を引き受け、猫猫に巫女を優先するよう命じたため、猫猫は離宮へ向かった。

十七話 容疑者

茸毒の疑い

猫猫は巫女と毒見役を看病し、症状と発症時期から茸毒だと考えた。愛凛が犯人と疑われていたが、食事会より前に離宮で毒を摂取した可能性が高いと判断した。

巫女の自演

猫猫は、巫女側が自ら毒を用い、愛凛に罪を着せようとした可能性を考えた。その背景には巫女が子を産み、その子が白娘々であるという秘密が関係している可能性があったが、猫猫自身も完全には納得していなかった。

十八話 男女の駆け引き

壬氏の求婚

猫猫は壬氏の着替えを手伝い、眠りやすくする薬湯を渡した。二人の曖昧な関係について話す中、壬氏は猫猫への感情を明確にし、結婚を申し込んだ。

猫猫の戸惑い

猫猫は突然の求婚に混乱し、自分だけでなく周囲へ及ぶ影響や、壬氏の出生に関わる事情まで考え、不安を抱いた。

十九話 真実の真実

愛凛の自白

巫女毒殺未遂事件では愛凛が罪を認めたが、猫猫はその内容に納得できなかった。羅半から自白の詳細を聞き、愛凛が別の秘密を守るために罪を被った可能性を考えた。

巫女の正体

猫猫と羅半は、巫女が去勢された男性なのではないかと推測した。その秘密が公になれば砂欧の政治へ大きな影響が及ぶため、猫猫は巫女が自ら命を絶つために外遊へ出た可能性まで考えた。

二十話 茸粥

巫女としての人生

巫女は長く特別な存在として扱われる中で、自分自身の名前さえ失っていた。じゃずぐると交流しながら、自分が男として生まれ、去勢され、王を廃するための駒として巫女に仕立てられた過去を振り返った。

茸粥を食べた官女

巫女は自らの終わりを受け入れようとしていたが、部屋へ突然入ってきた茘の官女が巫女の茸粥を食べた。その行動により、巫女と巫覡は計画を見抜かれたと悟り、動揺した。

二十一話 巫女の告白

二段階の毒

猫猫は茸粥をさらに食べようとして止められたが、毒見が終わっていないとして追及した。姚の手記などから、毒が二段階で作用するよう仕組まれ、巫女自身の死を目的としていたと推測した。

巫女の告白

猫猫が愛凛の自白について問い詰めると、巫女は自らの生い立ちや巫女として利用されてきた人生を語った。猫猫は過ちを認めた巫女に、残された人生を贖罪へ使うことを提案した。

二十二話 未来の巫女

巫女の死と新しい人生

巫女は表向きには死亡し、その遺体も確認された。しかし壬氏と阿多は彼女の知識と経験を惜しみ、別人として生きる道を提示した。巫女は愛凛と白娘々の安全、茘からの援助を条件に受け入れ、新たな人生へ進むことになった。

じゃずぐるの絵

猫猫はじゃずぐるが描いた絵を見せられた。巫女は、砂欧の巫女には何かを欠く代わりに別の力があり、自分は正体を知ったことでその力を失ったと話した。猫猫には理解できない絵も残されていた。

終 話

療養中の姚

夏が終わり始めた頃、猫猫は自宅療養している姚を訪れた。姚は早く仕事へ戻りたがっており、猫猫は薬湯を渡した。猫猫は、姚を毒に巻き込みながら犯人を生かす結果となり、表向きには姚が毒見に失敗したことになった点を気にしていた。

日常への帰還

姚は燕燕や自分の将来について語り、猫猫が何かを隠していることにも気づいていたが、それ以上聞かないよう求めた。猫猫は屋敷を後にし、祭りを終えて日常へ戻る街を歩きながら、異国の巫女の死も人々にとっては一時の話題に過ぎなかったことを感じていた。

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afea601d9f1243d263ec66438959acb1 小説感想(⚠️ネタバレあり)「薬屋のひとりごと 11巻 西都編」
虚構推理短編集 岩永琴子の密室

後宮の烏

お薦め度:★★★★★

3f2dbdcfa71477001cc771df27b4b7e7 小説感想(⚠️ネタバレあり)「薬屋のひとりごと 11巻 西都編」
後宮の烏

准教授・高槻彰良の推察

お薦め度:★★★★☆

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准教授・高槻彰良の推察

全裸刑事チャーリー

お薦め度:★★★★★

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全裸刑事チャーリー

その他フィクション

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