簡単な感想
シリーズ累計2100万部!!
さらに、マンガ版も小学館版とスクエニ版が同時発売。
買ってます。
さらにアニメ化のお知らせ。
インパクトが凄い。
順風満帆。
いや、飛躍の年になりそうだ。
何だろう蝗害を思い出してしまった、、
そして、13巻も羅半兄の扱いが、、
本名は多分わかった。
本人が名乗らないから多分だけど。。
その羅半兄の日記がなかなかに、、
9巻から12巻の話の流れがよくわかる。
やっぱり羅半兄は凄い人なんだな、、
しかも、彼が残した日記が後々に編集されて農業書となるのに、、、
作者不明!!!
羅半兄〜〜!!!(涙)
どんな本?
『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。
月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。
読んだ本のタイトル
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏
イラスト: #しのとうこ 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、また以前の仕事に戻る。
薬屋のひとりごと 13
蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、平穏な日々が戻ってくるかに思えたが――。
猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。
上司のげんこつを食らいながら、毎日面白そうなものを探す天祐。
面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するか考える女華。
弟の恋についてあれこれ画策する麻美。
お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。
言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。
蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。
西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。
猫猫といえば、壬氏の思いに対して素直になる道を選ぶ。
ただ、そこに大きな問題が存在することも理解していた。
官僚の中には玉葉后の息子が東宮にふさわしくないからと、他の皇族を立てようと考える者たちがいた。
壬氏はもとより、梨花妃の皇子や、数代前の皇族の血筋までたどろうとしている様子。
国の頂きに近い者には平穏な日々など望むべくもない。
今巻は猫猫のゆかりの人々の視点からも、人生を見ていく。
彼ら、彼女らはどう考え、どう生きていくのか。
また、猫猫は壬氏をどう受け止めていくのか。
都の人々のそれぞれの思いが大きく動いていく。
前巻からのあらすじ
異国への私怨で戦争を企ていた玉鶯。
それを猫猫の実父の羅漢の部下で、実は玉鶯に族滅された戌の一族の生き残りの陸遜が一族の仇討ちも兼ねた暗殺で戦争は回避。
だがしかし!!
玉鶯の政務を任氏と陸遜が肩代わりして政務を回すのだが、、
本来、玉鶯の跡を継ぐ長男の鴟梟がグレてしまっており政務に就かないで色々と悪さをしている始末。
猫猫が腸閉塞を治療した小紅が急患がいると猫猫を連れて吹き矢で毒を盛られた鴟梟を治療をしたら雀が介入してきて、何故が猫猫は囚われの身になってしまう。
「前にもこんな事があったな」と何気に暢気な猫猫は鴟梟、小紅、クソガキ(玉隼)と共に幽閉されていたが。
鴟梟の傷が癒えると鴟梟は何処かに行ってしまい、猫猫と小紅、クソガキ(玉隼)で数人の護衛と共に僻地に行ったら、、
盗賊に襲われてしまい、護衛達に見捨てられて猫猫と小紅は盗賊に捕まってしまう。
感想
西都から1年ぶりに帰還した皇弟一行。
船酔いが酷い羅漢は、本来なら皇帝に帰還の報告をしないといけないが、全く動けないのでサッサと屋敷に帰ってしまう。
ただし、羅半兄は西都に取り残して、、、
変わりに「漢俊杰」という子供がいたらしい。
羅半兄と同姓同名らしい。
羅、、俊杰って事?
羅漢が俊杰という甥がいるという事を知ってるのが、余計にややこしくしている。
そして、体調が戻った羅漢は自身の仕事場に行くと、、
首吊り死体
裏切った武官の首吊り遺体があった。
俊杰少年が普通の反応をしているのが救いだ、、
なんせ人を駒にしか見えない羅漢と、数字にしか興味のない羅半だから、マトモな人がいないから俊杰少年がいい味を出していた。
さらに、羅漢は犯人を野次馬の中から特定しているのが恐ろしい。
だけど普通の人には説明不可能なので、医官に変死体が出たと言って劉医官と天佑、猫猫を呼び寄せて。
殺害方法、殺害動機の証拠固めを始める。
そして、犯人を特定する。
壬氏と猫猫の関係
その後、壬氏と猫猫の話になったのだが、、
中央に戻ると部屋は色々な呪具が仕込まれておりベテランの侍女、水蓮と麻美が大掃除をする。
相変わらずの壬氏の人気。
そんな壬氏を取り巻く状況は、なかなかに難しい状態。
現皇帝には息子が2人、娘が1人おり。
ただ現在の正妃は玉葉妃。
でも彼女の髪の色や眼の色が皇帝の一族に相応しく無いと言う。
梨花妃の派閥も動いており、さらに数代前の皇帝の子孫も次期皇帝の座を狙っている。
そんな状況で、月の君と呼ばれる皇弟の壬氏の気持ちに応える事にした猫猫。
彼女は羅門の養子で、遺伝的には羅漢の実娘。
羅漢は中立派なので壬氏と猫猫が婚姻をすると新たな勢力が出来てしまう。
さらに雀からの案内で、阿多妃と面会する猫猫。
彼女から壬氏は実は現皇帝の子供で阿多妃の子供でもあると聞かされてしまう。
薄々気が付いていたが、阿多妃から真実を聞かされ。
壬氏の立場を危険視する猫猫は、、
壬氏に夜に呼ばれる事に応えるが、妓楼に蓄積された避妊の技術を駆使して壬氏の下へ赴く。
そんな猫猫のガチな覚悟に、自身が浮かれていたと落ち込む壬氏。
そして、2人が何の懸念も無く夫婦になれるように現皇帝と玉葉妃の地位を盤石にする事を決意する。
姚の旦那は?
他にも、羅の屋敷に下宿している姚と羅半との関係も、、
姚事態もその辺りは淡白。
そこに現れたのが、西都に残されて何とか帰って来た羅半兄。
姚は羅半兄を理想の旦那様ではないかと思う?
ガイ ミーツ ガール?
お巡りさーーーん!!案件か?
ん?この時代だと武官さーーーん!!か?
そんな姚の事を知らない燕燕は、羅半とはダメだと毒を吐く。
いや、下宿先の屋敷の主家族を何故に堂々と腐せる?w
それに反応する羅半の腹心で羅半を思う三番。
いや、貴女方の心配は杞憂ですよ?
馬閃と里樹の関係
さらに馬閃もアヒルを首都に連れ帰って来たw
それを母の麻生に怒られる馬閃。
そのアヒルが馬閃の想い人、元上級妃の里樹との絆だと知られる。
この2人も薔薇の道だよな、、
元、前皇帝の妃で、現皇帝の元妃。
一族は罪で地位が下がっている。
馬の一族としては何の旨味も無い、むしろマイナスな一族の娘。
でも、家の事情で振り回され、後宮では侍女からイジメを受けて、一族の騒動で没落して寺に籠っている里樹。
幸せになって欲しいな。
馬閃、気張れ!
妓楼館
妓楼では、梅梅が身請けされ妓楼から引退。
身請け先の棋聖の下で弟子として生きるらしい。
白鈴は1年ぶりに来た好みの客にルンルン。
この人はまだまだ現役だろうな、、
そしてこの巻では女華がピックアップされる。
彼女は芸を売る方の妓女なのでまだまだ息が長いが、、
将来には不安はある。
同じ妓女の娘として産まれ、公務とはいえ西都に行ったりする猫猫と自身を比べてしまう。
それぞれに生い立ちや立場がある。
それを整理してくれた13巻。
次以降はどう物語が動くのだろうか?
早く出ないかな、、
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
考察
羅漢邸の日常
変人軍師・羅漢(ラカン)とその養子である羅半(ラハン)が暮らす羅漢邸(羅半の屋敷)の、個性的で騒がしい日常について解説する。羅漢邸は、家主である羅漢の奇抜な性格を反映したかのように、様々な事情を抱えた居候や使用人が集まる、非常に賑やかで混沌とした空間となっている。
多様で賑やかな居候たち
羅漢邸には、羅漢や羅半以外にも、複雑な事情を抱えた人々が居候として滞在している。
・姚(ヤオ)と燕燕(エンエン):姚が叔父からの強引な結婚話を避けるための避難所として、羅漢邸の離れを借りて滞在している。
・漢俊杰(シュンケツ):西都遠征の際、羅半の兄と間違えられて中央へ連れてこられた孤児の少年である。羅漢の養子のような扱いとなり、実質的に羅半が世話を焼いている。
・羅半兄:西都での過酷な農業指導から久しぶりに帰還したが、屋敷の者から不審者扱いされてしまうという不遇な扱いを受けている。
使用人の二重構造と三番
燕燕の観察によれば、羅漢邸の使用人には明確な二重構造が存在する。
・普通の使用人:屋敷を実質的に管理している羅半が雇ってきた、一般的な業務をこなす者たちである。
・特別な使用人:変人軍師である羅漢が気まぐれに拾ってきた者たちである。
・三番:特別な使用人の代表格であり、結婚を嫌って家を飛び出したところを羅漢に拾われた男装の少女である。
・三番の役割:羅半の副業を手伝いながら羅漢の借金返済に奔走している。羅半に対して狂信的な愛情を抱いており、周囲を困惑させている。
物騒な事件とマイペースな家主
この屋敷では、日常的に騒動が絶えない。ある日、羅漢の執務室の中で武官の遺体が発見されるという物騒な事件が発生した。
・羅半や駆けつけた猫猫(マオマオ)たちが偽装トリックを実演し、真剣に犯人探しを行っている緊迫した状況であった。
・しかし、家主である羅漢は、その傍らで菓子を食べながら昼寝をするという、状況の重さを全く感じさせないマイペースな態度をとっていた。
燕燕の気苦労
こうした環境下で、姚の従者である燕燕は日々気苦労を絶やさない。
・羅漢の細かいスケジュールを把握しつつ、羅半を警戒して姚を彼から遠ざけようと必死である。
・三番から別の物件への引っ越しを提案されたり、三番の姚に対する不遜な態度に頭を悩ませたりするなど、休日であっても心休まらない日常を送っている。
まとめ
羅漢邸の日常は、羅半や燕燕といった常識人が苦労しながら、奇人変人たちが巻き起こす騒動や複雑な人間関係に対処し続けるという、非常に個性的で慌ただしいものである。この独特な活気こそが、羅漢邸という場所の最大の特徴といえるのである。
連続首吊り事件
変人軍師(羅漢)の執務室で発生した武官・王芳(オウホウ)の殺害事件について、その全容を解説する。当初は自殺と思われたこの事件は、猫猫(マオマオ)の検死によって巧妙な他殺の偽装が暴かれることとなった。
事件の発端と死体の発見
西都からの帰還後、羅漢の執務室で一つの首吊り死体が発見された。
・第一発見者は羅半(ラハン)と、羅漢に拾われた少年の俊杰(シュンケツ)であった
・亡くなっていたのは、羅漢がかつて引き上げた香車と呼ばれる武官の王芳であった
・王芳は生前、非常に女癖の悪い人物として知られていた
猫猫の検死と他殺の偽装の証明
事態の収拾に動いた羅半は、事件解決のために義妹である猫猫や医官たちを呼び寄せた。
・遺体を観察した猫猫は、自殺ではなく他殺の可能性が高いと即座に見抜いた
・特定の技術を用いることで、腕力のない女性であっても重い死体を吊り上げる偽装工作が可能であることを実演した
・この実演により、犯人が必ずしも屈強な男である必要がないことが証明された
容疑者の浮上と動機
現場にいた美しい新人官女3人が容疑者として浮上した。彼女たちには王芳から声をかけられていたという目撃情報が存在した。
・被害者の王芳は、この3人の官女全員と同時に交際する三股の状態にあった
・不誠実な裏切りが露見したことで、彼女たちの愛は深い憎悪へと変わった
・官女たちの共有された恨みが、計画的な殺害へと繋がったことが事件の動機であった
3人の共犯関係の立証と自白
官女たちは当初関与を否定したが、羅半と猫猫は物理的な検証を用いて彼女たちを追い詰めた。
・重い砂袋を用いた実演により、大人の男の遺体を吊り上げるには3人の協力が不可欠であることを突きつけた
・逃れられないと悟った3人は共犯であることを認め、計画を実行したことを自白した
・同じ整髪料を使うほど仲が良かった彼女たちは、その結束を殺害という目的のために利用していた
事件の余波と隠された王芳の謎
事件は痴情のもつれとして一応の解決を見たが、その後に新たな謎が浮上した。
・猫猫が花街の緑青館に帰還した際、妓女の女華(ジョカ)からある不審な武官の話を聞かされた
・王芳と思われる人物が亡くなる1か月前、母の形見である割れた翡翠の玉牌を強引に買い取ろうとしていたことが判明した
・玉牌は皇族や貴族が身分を隠す際に使用する品であると推測される
・単なる女たらしと思われていた王芳の背後に、さらなる宮廷の秘密や陰謀が隠されていた可能性が示唆された
まとめ
武官・王芳の殺害事件は、3人の官女による共犯として幕を閉じた。しかし、彼が生前に求めていた玉牌の存在は、この事件が単なる個人的な恨み以上の広がりを持っていることを示している。解決したかに見えた事件の裏側には、いまだ解明されていない巨大な陰謀の影が潜んでいるのである。
西都からの帰還
二度目の西都遠征を終えた一行の帰還と、その後の様子について解説する。長きにわたる滞在を経て、物語は再び中央(都)へと舞台を移すこととなる。
帰還の決定と西都のその後
玉鶯(ギョクオウ)の死後に起きた後継者問題や様々な混乱は、一応の収束を見た。
・玉鶯の甥である鴟梟(シキョウ)が西都の政治に加わり、象徴的な役割を果たすことで陰謀論が払拭された
・食糧問題などの不安要素が落ち着きを見せたことで、皇弟である壬氏(ジンシ)の中央帰還が決定した
・猫猫(マオマオ)も一連の騒動の終わりを実感し、安堵の息を吐くこととなった
帰りの船旅と同行者たちの様子
戌西州を後にし、一行は大型の船で中央へと向かった。海賊対策として交易船が同行する中、航海は穏やかに進んだ。
・変人軍師(羅漢)は、往路と同様に激しい船酔いに苦しみ続けていた
・玉鶯の三男である虎狼(フーラン)は、猫猫に対して異様な忠誠心を見せながら雑務をこなした
・羅半(ラハン)兄は中央へ帰還するはずであったが、実際に船に乗っているか疑問視されるなど、相変わらず不遇な扱いであった
見張り台での壬氏と猫猫
帰還の船旅の中で、猫猫と壬氏の関係には確実な進展が見られた。
・見張り台にいた壬氏のもとへ猫猫が上がり、二人は手をつなぎながら静かな時間を過ごした
・壬氏から猫猫に対して軽い接吻が交わされ、二人の絆が深まっている様子が描かれた
・互いの立場や心情を不器用に探り合いながら、中央へ戻ることへの期待と不安が交錯する時間となった
都への到着と日常への復帰
船が中央の港に到着すると、皇弟の帰還を歓迎する大勢の人だかりができていた。
・羅半やその仲間である三番らが出迎えに現れ、船酔いで限界の羅漢を馬車で連れ帰った
・壬氏は到着後すぐに主上(皇帝)へ西都での出来事を報告し、再び宮廷の複雑な政治の中へと戻っていった
・猫猫は西都での過酷な経験を経て医療技術が大きく成長したが、表向きは官女のまま医務室での日常業務に復帰した
まとめ
西都での過酷な経験は、猫猫の医官としての成長と壬氏との絆をより強固なものにした。中央に戻った彼らを待ち受けるのは、再び繰り返される宮廷の日常と新たな政治的火種である。しかし、西都での試練を乗り越えた二人は、確かな変化を抱えながら次なる一歩を踏み出しているのである。
壬氏と猫猫
猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)の出会いから、数々の事件や困難を経て深まっていく二人の関係性について解説する。
出会いと有能な駒としての始まり
二人の関係は、後宮の下女であった猫猫が、帝の御子の連続死の原因が毒おしろいであることを匿名で警告したことから始まった。その知識と聡明さに気づいた美貌の宦官である壬氏は、彼女を玉葉妃(ギョクヨウヒ)の侍女および毒見役として引き抜いた。
・当初、猫猫にとって壬氏は美貌を鼻にかける面倒な雇い主であり、壬氏も猫猫を事件調査に便利な有能な駒として扱っていた
・他の女性と違って自分の美貌に全く興味を示さない猫猫に対し、壬氏は次第に強い関心を抱くようになった
命懸けの救出と重大な秘密の共有
数々の事件を解決していく中で、二人の間には強い信頼関係が芽生えていった。
・中祀(祭事)の際、猫猫は祭壇の柱が落下する事故から壬氏を身を挺して守り、足に怪我を負った
・壬氏はこの一件で猫猫を深く心配し、彼女が渇望していた高価な秘薬である牛黄(ごおう)を後に贈った
・避暑地での狩りの最中、壬氏が最新式の武器である飛発で狙われた際、壬氏は猫猫を抱えて滝壺へと飛び込んだ
・この洞窟での避難中、猫猫は彼が本物の宦官ではないという重大な秘密に気づいたが、あえて核心には触れず秘密を共有する関係となった
焼き印の覚悟とプロポーズによる葛藤
二人の関係において最大の転機となったのは、壬氏が自らの脇腹に焼き印を押した事件である。
・これは彼が皇族を離れ、人として玉葉后の敵にならないことを証明するための苛烈な決断であった
・猫猫はこの重度な火傷の処置を任されたが、自身の外科技術の自信のなさを痛感することとなった
・猫猫は医療技術を向上させるため、養父の羅門(ルォメン)に教えを請い、禁書である華佗の書を探し求めるなど、医官として本格的に成長していく決意を固めた
・壬氏は猫猫に対し明確な恋愛感情を抱くようになり、直接結婚を申し込んだが、猫猫は壬氏の出生の秘密や立場の違いを懸念し、その提案に激しく戸惑った
・猫猫は壬氏の宮を訪れる際に避妊のための薬草を持参し、玉葉后の敵にはならないという自らの強い決意を示したが、壬氏は自身の立場と彼女との関係について深く思い悩むようになった
西都での過酷な日々がもたらした安らぎ
二度目の西都(戌西州)遠征において、二人の絆は単なる主従関係を超えたものへと昇華した。
・船旅の最中から猫猫は専属で壬氏の火傷の治療を続け、物理的および精神的な距離を縮めていった
・西都で壬氏が自身の無力さに思い悩んだ際には、猫猫が彼の頬を叩いて活を入れるなど、対等に意見をぶつけ合える深い関係を築いた
・西都での過酷な事件が重なり、疲労の絶頂に達した猫猫は、無意識のうちに壬氏の執務室へと足を運び、壬氏の体温と安心感に包まれながら深い安眠を得た
・壬氏もまた猫猫の寝息に安心感を覚え、互いが精神的に深く寄り添い、安らぎを与え合う不可欠な存在となっていることが描かれた
まとめ
西都から中央へ戻る帰路の船上で、二人は手をつなぎながら静かな時を過ごし、壬氏から猫猫へ軽い接吻が交わされた。互いの立場や心情を不器用に探り合いながらも、二人の絆は確実な前進を見せているのである。
羅半兄の農業
羅半兄(ラハンあに)の農業に対する並々ならぬ情熱と、西都における実践的な農業指導の全容について解説する。
農業の専門家としての背景
羅半兄は都の文官ではなく、本質的に農家であり、農業に対して深い知識と技術を持つ人物である。
・実父は田舎で農夫として生活し、痩せた土地でも育つ甘藷(芋)の栽培に成功している
・羅半兄自身も日々農作業に従事しており、土に触れ作物を育てることに情熱を注いでいる
・彼にとって農業は単なる仕事ではなく、生活そのものであるといえる
西都での過酷な任務と実践的指導
蝗害(飛蝗の大量発生)の危機が迫る西都において、壬氏(ジンシ)は羅半兄の農業知識を見込み、極めて過酷な任務を命じた。
・わずか2ヶ月の間に戌西州の全農村地区を回り、秋耕を教え、甘藷の栽培を開始させるという命令であった
・秋耕は地中に産み付けられた飛蝗の卵を掘り起こして駆除するために不可欠な作業である
・羅半兄は自ら畑の土の状態を確かめ、農民たちに麦踏みの重要性を力説するなど、実践的な指導を行った
食糧危機を見据えた独自の工夫と対策
西都が蝗害による食糧不足に陥る中、羅半兄は将来を見据えた独自の対策を実行した。
・収量が増える可能性のある特別な小麦の種を見つけ出し、持ち帰った
・栄養不足からくる疾患を防ぐため、物置を改造して苜蓿(うまごやし)のもやしを栽培し始めた
・飛蝗退治の際に作成した地図を基に、どの地域でどの作物を育てるべきかという詳細な作付計画を猫猫(マオマオ)たちと検討した
農業への飽くなき情熱と阿兄正伝
羅半兄を主人公とした記録である阿兄正伝には、彼の農業への熱い思いが詳細に描かれている。
・乾燥した戌西州の土地を潤すための灌漑施設の構想を練った
・食糧不足や盗賊の襲撃といった困難に直面しながらも、農業を通じて人々の生活を支えようと奮闘した
・政治的な騒動に関わらず、ひたすら農業に専念し続ける決意を固めていた
まとめ
羅半兄は単なる技術指導者にとどまらず、土と作物を愛し、自らの足と手を使って西都の食糧危機を救った真の農業専門家である。彼の献身的な活動は、困難な状況下にある人々に希望を与え、西都の再建に向けた大きな力となったのである。
キャラクター紹介
猫猫
医局の見習いとして働く少女である。薬草や毒物に関して深い知識を持っている。複雑な事件の真相を冷静に分析する。壬氏に対しては実務的な配慮と複雑な感情を抱いている。
・所属組織、地位や役職
医局・医官手伝い(見習い)。
・物語内での具体的な行動や成果
羅漢の執務室で見つかった首吊り死体の検死を行った。死体が自殺に見えるよう偽装されていた事実を実演で証明した。犯人が三人の官女であることを突き止める。阿多から壬氏の出生にまつわる真実を打ち明けられた。壬氏の宮を訪れ、避妊のための薬草や道具を持参して自らの決意を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
西都での経験を経て、医官の助手として施術を任されるほど技術が向上している。玉葉后の敵にならないという強い覚悟を持っている。壬氏との関係について現実的な将来を考え始めている。
壬氏
皇族の地位にある青年である。西都から帰還し、主上への報告や各所への挨拶に追われている。猫猫に対して深い愛情と執着を持っている。自らの血筋が周囲に与える影響を常に案じている。
・所属組織、地位や役職
皇弟。
・物語内での具体的な行動や成果
主上に対して西都の状況を簡潔に報告した。皇族の男児が少ない現状に危機感を抱いている。水蓮が用意した特別な部屋で猫猫と対面した。猫猫の将来を守るために自らの欲望を抑え、彼女を帰宅させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
皇族をやめることを真剣に検討し始めている。猫猫との関係を進展させたい願いと、彼女を巻き込みたくない思いの間で葛藤している。
羅半
羅漢の養子であり、実務能力に長けた青年である。義父である羅漢の多額の借金を返済するために奔走している。数字に強く、物事を合理的に判断する性格である。
・所属組織、地位や役職
文官。
・物語内での具体的な行動や成果
西都から帰還した羅漢を港で出迎えた。執務室で発見された首吊り死体事件の調査を主導した。猫猫を呼び寄せて事件の解決を図る。三人の官女による犯行の動機に共通点があることを見抜いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
西都から連れてこられた漢俊杰の世話を引き受けている。姚に対して不器用な関心を持っている。
羅漢
羅半の養父であり、軍部の高官である。独自の感性を持ち、周囲からは変人として扱われている。多額の借金を抱えながらも、身寄りのない者を拾い育てる一面を持つ。
・所属組織、地位や役職
軍部・漢の一族の長。
・物語内での具体的な行動や成果
西都から船で帰還したが、ひどい船酔いに見舞われた。自らの執務室で遺体を発見し、医官見習いたちに検死を提案した。事件の調査中も菓子を食べて昼寝をするなど、自由奔放に振る舞う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
西都から漢俊杰を連れ帰った。猫猫を溺愛しており、彼女の機嫌を常に気にしている。
三番
羅漢に拾われた商家の娘である。男装をして羅漢の屋敷で働いている。羅半に対して狂信的な愛情を抱いている。
・所属組織、地位や役職
羅漢の屋敷の使用人。
・物語内での具体的な行動や成果
結婚を嫌って家を出た過去を持つ。羅半と共に羅漢の借金を返済するために副業に励む。姚と燕燕に対し、新しい住居への引っ越しを提案した。羅半のためなら二番目の立場でも構わないという独自の結婚観を語る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
羅漢が拾ってきた「特別な使用人」の一人である。燕燕からは警戒されているが、羅半への献身的な態度は変わらない。
姚
猫猫と共に働く官女である。名家の出身だが、自立した女性を目指している。叔父からの結婚の圧力を避けるために、燕燕と共に羅漢の邸宅に滞在している。
・所属組織、地位や役職
医官付官女(見習い)。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫が不在の間、医療技術の習得に励んだ。宿舎が満室のため、退去を余儀なくされる。羅半の兄である羅半兄と対面し、彼の人柄を尊敬するようになる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
医療関連の技術において確かな成長を見せている。猫猫を良きライバルであり友人として大切に思っている。
燕燕
姚に仕える侍女であり、官女としても有能である。姚を第一に考え、彼女の安全と幸せを常に守ろうとしている。羅半に対しては強い嫌悪感を抱いている。
・所属組織、地位や役職
医官付官女(見習い)、姚の侍女。
・物語内での具体的な行動や成果
姚を羅半の手から救うために猫猫に協力を求めた。姚の結婚相手として羅半兄が適しているのではないかと思案する。三番から提案された引っ越し先の物件について検討を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
羅漢邸の離れで姚を献身的に支えている。姚を嫁に出す際は自らが選定したいという強い意思を持っている。
羅半兄(俊杰)
羅半の実兄であり、農業の天才である。西都で蝗害対策に尽力し、多くの人々の命を救った。真面目すぎる性格ゆえに、損な役回りを引き受けることが多い。
・所属組織、地位や役職
農業指導員。
・物語内での具体的な行動や成果
西都での農業実習と蝗害対策を完遂して帰還した。灌漑施設の構想や新しい作物の栽培方法を確立した。邸宅で不審者と間違えられるが、その誠実な行動で姚たちの信頼を得た。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本名が不明なまま、周囲からは「羅半兄」という呼称で定着している。彼の記した記録は、後に作者不明の優れた農業書として扱われることになる。
馬閃
壬氏の護衛を務める武官である。実直な性格で、壬氏に対して忠誠を誓っている。西都から家鴨の「舒鳧(じょふ)」を連れ帰り、大切に育てている。
・所属組織、地位や役職
武官。壬氏の護衛。
・物語内での具体的な行動や成果
西都での任務を終えて壬氏と共に帰還した。肩に乗せた家鴨を家族として扱い、周囲に反対されても手放そうとしない。出家した里樹妃(元上級妃)に対して特別な想いを寄せている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
家鴨を通じて里樹妃との絆を深めている。姉の麻美からはその不器用な恋路を心配されている。
天祐
猫猫と同じ医局で働く青年である。元猟師という異色の経歴を持ち、解剖や外科的な処置に興味を示している。掴みどころのない性格である。
・所属組織、地位や役職
医官見習い。
・物語内での具体的な行動や成果
発見された死体の内臓を取り出すことに執着を見せた。西都からの帰還後、医務室で猫猫と共に残務処理を行う。姚と燕燕の住居事情に興味を示し、先輩の李医官に叱責された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
解体の手際が非常に良く、死体に対しても独自の観察眼を持っている。
麻美
馬一族の長女であり、馬良と馬閃の姉である。政治的な動きや噂話に精通しており、壬氏を補佐している。弟たちの将来を案じる世話好きな一面を持つ。
・所属組織、地位や役職
壬氏の補佐役。
・物語内での具体的な行動や成果
壬氏に対し、中央で起きている噂や男系皇族の存在について報告した。馬閃の恋路を支援しつつ、家鴨の扱いについて苦言を呈する。水蓮が猫猫のために準備した状況を壬氏に伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
馬一族の文官としての能力を発揮し、壬氏の周囲を固めている。
女華
「緑青館」で三姫と称される高名な妓女である。高い知性と教養を持ち、科挙の受験生からも尊敬を集めている。自らの出生に謎を抱えている。
・所属組織、地位や役職
緑青館・妓女(三姫)。
・物語内での具体的な行動や成果
常連の学者や若手官僚の相手を務める。自身の持つ割れた翡翠の牌を、形見として大切に守り続けている。牌を買い取ろうとする武官の申し出を毅然と断った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
皇族の血を引いているという噂があるが、本人はそれを否定している。猫猫の調査により、父親が身分を隠した貴族であった可能性が浮上した。
阿多
元上級妃であり、壬氏の実の母親である。現在は後宮を離れ、離宮で暮らしている。「子の一族」の生き残りや翠苓を密かに守っている。
・所属組織、地位や役職
元妃。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫を離宮に招き、壬氏の出生にまつわる入れ替えの真実を語った。猫猫に対し、壬氏との将来から逃げ出す選択肢を提示した。猫猫の決意を確認し、自らの宝物を提供することを申し出る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
壬氏が自分と同じ苦しみの道を歩まないよう願っている。雀の真の主人であり、裏で情勢を監視している。
雀
馬良の妻であり、阿多に仕える隠密である。西都での戦いで右腕が不自由になったが、明るい性格を失っていない。
・所属組織、地位や役職
壬氏付の侍女、阿多の密偵。
・物語内での具体的な行動や成果
阿多の手紙を猫猫に渡し、彼女を離宮へと導いた。自身の体の傷や右腕の負傷を隠さず、馬良との絆を深めている。阿多と猫猫の対面を影で支えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
真の主人は阿多であり、彼女の命を受けて動いている。不自由な体になりながらも、その諜報能力は衰えていない。
備忘録
一話 羅半と三番
港で皇弟の帰還を迎える人だかりができている中、羅半と彼の養父である羅漢の借金を返済するために奔走している三番も出迎えに加わっていた。三番は商家の娘で、結婚を嫌って家を出たところを羅漢に拾われた。羅半と三番は副業によって羅漢の借金を返しており、三番は男装をしている。羅半は、羅漢が船酔いしてしまうため、彼を馬車に乗せて帰宅することにする。その途中、羅半の義妹である猫猫の話題が出るが、彼女に会うことはできなかった。また、羅半の屋敷には猫猫の友人たちが滞在しており、彼らの出迎えもあったが、羅半はその場から逃げるように立ち去った。
二話 羅半と首吊り死体 前編
西都から帰ってきた義父、羅漢のもとに新たな孤児(?)、漢俊杰が加わる。羅半は彼が西都から兄と間違えられて連れてこられたことを理解し、彼の世話をすることになる。羅漢の執務室で首吊り死体が見つかり、羅半と俊杰少年はその現場に遭遇する。死体は羅漢が以前引き上げた「香車」と呼ばれる武官であり、羅漢はこの中に犯人がいると指摘する。羅半はこの事態の対応に追われ、羅漢は医学の勉強のために医官見習いたちに新鮮な遺体の検死を依頼することを提案する。羅半は事件の解決には猫猫の力が必要だと考え、彼女を呼び寄せる策を講じる。
三話 羅半と首吊り死体 中編
羅半は義妹の猫猫や他の医官たちと共に羅漢の執務室で発見された首吊り死体の調査を行う。猫猫は羅漢に対して不機嫌な様子を見せるが、羅漢は彼女に甘く接する。調査中、劉医官や医官見習いの天祐も参加し、死体の観察を進める。首吊り死体は自殺ではなく他殺の可能性が高いことが示唆され、猫猫は特定の技術を用いて首を吊った死体を偽装する方法を実演する。その過程で、猫猫は犯人が女性であることを示唆し、羅半もこの推理に同意する。犯人特定に向けて、羅半と音操は事件現場にいた女性たちを呼び出すことを決める。調査は進むが、羅漢は菓子を食べながら昼寝をするなど、状況の重さを感じさせない態度を取る。
四話 羅半と首吊り死体後編
首吊り死体の事件に関連し、新人官女3人が容疑者として呼び出される。彼女たちはそれぞれ美しいが、遺体の処理を心配し、早く帰りたいと震えていた。羅半は、この女性たちに死体を偽装した殺害の動機があるかもしれないと示唆する。王芳という男が彼女たちに声をかけていたことが目撃されていたためである。女性たちは自分たちとは無関係だと反論するが、羅半と猫猫は実演を通じて、2人では重い砂袋を吊り上げることがかろうじて可能であることを示す。しかし、犯行には3人目の協力が必要だったことを暗示する。最終的に3人の女性は共犯であることを認め、王芳を殺害したことを告白する。彼女たちは同じ整髪料を使うほど仲が良く、王芳による三股がばれたことで彼に対する憎悪が爆発し、計画的に殺害に至った。羅半は、女性たちが殺害に至った動機が痴情のもつれだとしながらも、官女たちの経歴に何かしら共通点があるかもしれないと感じ、さらなる調査を決意する。事件の解決後、羅半は羅漢と音操のみが執務室に残り、死体の処理と今後の手続きを考える。
五話 壬氏と報告
壬氏は玉座の間で、久しぶりに見る主上に帰朝を報告していた。主上からの軽い冗談に翻弄されつつも、壬氏は自身の西都からの報告を簡潔に済ませる。報告後、壬氏は主上から後宮への同行を提案されるが、これは冗談であった。その後、壬氏は馬閃と共に、皇太后や東宮、玉葉后への挨拶を済ませる計画を立て、猫猫に対する想いを少し語りつつ、自分自身の立場を再認識する。玉葉后との会話では、玉鶯の後継についてや、玉葉后自身の立場に関する話が交わされる。また、壬氏と玉葉后は、お互いに後宮時代からの関係を肯定し合い、現在の関係を確認する。壬氏は後宮にいる間に起きたことや、玉葉后や他の皇族にかけた影響について思いを馳せる。最後に、麻美から中央で起きた出来事や、壬氏に関わりのある噂についての報告を受ける。その中には、皇族の男児が少ないことから、壬氏に女性が接近しようとする動きや、別の男系皇族の存在に関する話が含まれていた。壬氏は、報告を聞きながら食事を取ることを提案し、さらなる情報の聞き出しを予定していた。
六話 天祐の医務室日誌
天祐は医務室で新鮮な首吊り死体を前に、内臓を取り出すことについて話していた。天祐の医官としての前職は猟師で、解体の手際が良いが、人間の死体に対してもその感覚が働くことがある。しかし、その提案は同僚から却下される。天祐と医官手伝いの猫猫は、西都からの帰還後、比較的仕事が少ない医務室で細々とした仕事をしている。李医官、天祐の先輩も西都から帰ってきたばかりで、西都での生活で精神的にも肉体的にも鍛えられた様子が描写される。姚とその従者燕燕が医務室を訪れ、遺体の処置について尋ねる場面もある。さらに、女子の宿舎が満室で、姚と燕燕が宿舎を出ることになった経緯が語られ、天祐は彼らの住居に興味を示すが、仕事に集中するよう促される。最終的に天祐は、李医官によって仕事に戻され、特殊な処置事例の確認作業を任される。この日誌は、医務室内の日常と、天祐や猫猫などのキャラクター間の関係性、さらには西都からの帰還後の変化に焦点を当てた内容である。
七話 麻美と不器用な弟
麻美は約一年ぶりに会った弟たちの変わりように驚いていた。上の弟馬良の嫁、雀は右腕が使えなくなり、体には多数の傷があった。下の弟馬閃は、家鴨の舒鳧を肩に乗せており、その家畜臭さに麻美は戸惑う。麻美の母桃美と雀は馬閃が家鴨を家族として飼うことに反対していたが、馬閃は譲らなかった。麻美は弟たちに対する不満や疑問を持ちつつも、馬閃が西都から持ち帰った家鴨に愛情を感じていることを知る。馬閃は家鴨を重宝しており、その家鴨を手放す意思がない様子だった。馬閃が家鴨を持ってきた理由や、その後の対応について麻美が問い詰めると、馬閃は出家した元上級妃に関心を持っていることが明らかになる。麻美は、弟が異性に興味を持つことを応援したいが、出家した元上級妃との関係は複雑であるため、どう支援すべきか悩む。麻美は馬閃に家鴨を元いた場所に戻すよう促し、馬閃が出家した元上級妃と関わることを間接的に支持する。しかし、馬閃の愛情の対象が家鴨であり、その家鴨を通じて出会った元上級妃に想いを寄せていることが判明する。
八話 阿兄正伝
余寒の晴天に麦踏みを行う場面から始まるこの物語は、農業に情熱を注ぐ主人公の日々を描いている。季節ごとに異なる農作業や、その中で起こる様々な出来事が記されている。春には羅半からの仕事の依頼があり、その仕事を通じて宮中への出仕も夢ではないと感じる。しかし、主人公は農村だけで終わる男ではないと自身を奮い立たせる。信頼できる農民に畑の管理を任せ、羅半に案内された先は港であり、海路を通じて西都での農業実習へと向かうことになる。船旅の間、羅漢伯父さんとともに乗り物酔いに苦しむ中、調理場で料理を手伝ったり、釣りを楽しんだりする。西都に到着後、大きな屋敷に滞在し、猫猫という人物と出会い、「羅半兄」として認識される。農村での芋の栽培指導や、戌西州での乾燥した土地での灌漑施設の構想など、農業に関する様々な活動が繰り広げられる。物語は、蝗害の発生、食糧不足による社会の混乱、盗賊に襲われるなど、困難に直面しながらも、主人公が農業を通じて人々の生活を支えようとする姿を描く。最終的には、猫猫との関わりや、政治的な騒動にも巻き込まれながら、農業に関する知識を広め、人々の食糧問題に取り組む。日記の最後には、西都の長が変わり、政治的な動きがありながらも、主人公は農業に専念し続けることを決意する。しかし、帳面は誰のものか特定できず、結局作者不明の農業書として編集されることになる。
九話 燕燕の休日
医官とその手伝いである燕燕たちの休日は基本的に十日に一度であり、その取り方について燕燕は問題を抱えている。燕燕は、なぜ自分だけが出勤しなければならないのかと猫猫に問いかけるが、猫猫はそれが当番制だからと答える。二人が会話を交わしている場所は、姚と燕燕が借りている羅漢邸の離れである。猫猫は、燕燕との約束で休日に呼び出されており、燕燕は羅漢さまの日程を細かく把握していることを明かす。燕燕は、猫猫に羅半さまの魔の手から姚を救ってほしいと頼むが、猫猫は呆れる。二人の会話の中で、羅半の内面の悪さや姚に対する燕燕の心配が浮かび上がる。燕燕は、猫猫に羅半と距離を置きたいと訴えるが、猫猫は燕燕の要求に対して消極的である。燕燕は、羅半の外見や性格について辛辣な評価を下すが、猫猫はそれを聞いても特に反応しない。議論の末、燕燕は羅半とは距離を置き、姚を嫁に出す意志があることを明かすが、猫猫はそれが現実的ではないと指摘する。その時、部屋に子どもが入ってきて、燕燕に会いたがっている三番という人物の存在が明らかになる。燕燕は、猫猫も一緒に三番に会いに行くことを決め、猫猫は渋々同意する。
十話 燕燕と恋話
案内された三番の部屋は、使用人用にしては広く、羅漢邸には普通の使用人と特別な使用人がいることが燕燕には分かっていた。普通の使用人は羅半が連れてきた人間で、特別な使用人は羅漢が拾ってきた人間である。三番もその一人で、性別は女だが男物の服を着ている。三番は燕燕と猫猫を呼び出し、姚と燕燕に新しい住居を勧める。三番は燕燕たちが羅漢邸に滞在していることについて、誰も得をしないと主張し、市場や仕事場に近く治安も良い物件を紹介する。三番は燕燕と猫猫に対して、姚を下に見ているような態度を取る。燕燕は三番の提案が悪くないと感じながらも、姚への敬意が感じられないために承諾に躊躇する。三番は羅半を愛していると公言し、彼のためなら二番目でも構わないと言い、将来の奥方には自分が支えたい人物になってほしいと願う。燕燕と猫猫は、三番が羅半に対して持つ狂信的な愛情に驚き、羅半の性格や行動について疑問を持つ。猫猫は羅半の性格を辛辣に評価し、三番に現実を見るよう促すが、三番は羅半への愛情を貫くことを選ぶ。最終的に、燕燕の休日は三番の提案や姚への不安感により、悩みが大きくなる一方で終わってしまう。
十一話 女華という花
娼館「緑青館」の三姫である女華は、四書五経を全て暗記しており、その才能で客を惹きつけている。彼女のもとへは科挙の受験生が人気を集め、緑青館は科挙受験者にとって縁起が良い場所とされている。女華の常連である老師は学者であり、彼の後ろ盾となっているのは、まだ若い彼の教え子である。この教師は自分の教え子が科挙に合格することを期待しており、女華に指導を依頼している。女華はただの妓女ではなく、自分の知識と才能で名声を築いている。ある日、老師とその教え子が訪れ、女華は彼らの前で経典を暗誦する。その後、老師は女華に教え子の前途について相談するが、女華は教え子がまだ準備が足りないと辛辣に評価する。その夜、老師は女華に対し、教え子が科挙で成功するようなアドバイスを求めたが、女華はその期待に応えられないと答える。後に、若手官僚である柳野郎が、自分の友人である芳を連れて女華を訪ねる。柳野郎は女華に対し、彼女の才能を称賛するが、女華は彼らの興味が自分の出自にあることを見抜く。芳は女華に対し、宮中で働く娘の話を持ち出し、女華が皇族の血を引いている可能性に興味を示す。しかし、女華はその噂を否定し、自分の出自に関する神秘性を保とうとする。訪問の最後に、芳は女華に、彼女が持っている割れた翡翠の牌を売ってほしいと頼むが、女華はそれを拒否する。彼女はその牌を母の形見として大切にしており、金銭に換えるつもりはないと断る。やり手婆が部屋に現れ、客人たちに退去を促す。女華はいつものように客を見送り、彼女の日常が終わる。
十二話 女華と妹分
女華の妹分である猫猫が約一年ぶりに緑青館に帰ってきた。彼女は西都での医官見習いとしての経験や蝗害、盗賊に襲われたことなど、多くの出来事を経験して帰ってきた。猫猫と緑青館の住人たちは再会を喜び、猫猫は女華や白鈴に西都での出来事を話す中で、西都で起きた首吊り死体の事件に触れる。その死体は女癖の悪い武官で、三股をかけた結果、殺されたという。一方、女華は一か月前に訪れた客が武官で、彼女の持つ割れた翡翠の牌に興味を示していたことを思い出す。その客は「芳」と名乗り、玉牌を譲ってほしいと言っていたが、女華は断った。猫猫が話した首吊り死体の武官も「王芳」という名前だったため、女華はその客が同一人物だった可能性に気づく。女華の母が言っていた、女華の父についての話や、その父が皇族か盗賊かという疑問が再び浮上する。猫猫は玉牌を詳しく調べ、皇族や貴族が自分の身の安全のために身分を隠すために使うものだと推測する。しかし、女華には玉牌の残り半分の所在はわからない。猫猫は女華にこれ以上の情報を伝えない選択をし、女華もその秘密を追及しないことにする。女華は自分の謎めいた存在が売りであると再認識し、その謎を保ちながら妓女としての生活を続ける決意を固める。
十三話 姚と、羅半兄の帰還
猫猫が西都に行っている間、姚は医官の補佐やその他の仕事を覚え、特に医療関連の技術に磨きをかけていた。一方、猫猫も帰還後、医官の助手や施術を任されるほどに成長している。しかし、官女の仕事の領分を超える行為は表に出ることはなく、どんなに技術があっても公に認められることはない。その現状に、姚は猫猫がどのように感じているかを気にかけるが、猫猫は特に悩む様子を見せず、人間関係について軽く触れる程度だ。一方で、姚は羅漢邸に滞在し続ける理由を自問自答しており、叔父の結婚話から逃れるため、そして猫猫の安否を気にかけるためにいたが、猫猫の帰還後は新たな滞在の理由を模索している。そんな中、羅半の兄である「羅半兄」が久しぶりに帰還する。彼は西都で蝗害対策に尽力し、多くの命を救った功労者であるが、羅漢邸では些細な誤解から不審者扱いされてしまう。しかし、彼の人柄と行動から、従業員や姚たちはすぐに彼を受け入れ、尊敬する。姚は羅半兄に初めて会い、彼が変わった人物であると感じつつも、燕燕が述べた「理想の旦那さま」に近いのではないかと考えるが、それを口に出すことはない。
十四話 阿多の真実
阿多の宮では、『子の一族』の生き残りである子どもたちが元気に遊んでいる。阿多はこれらの子どもたちと、先帝の孫でありながら存在を隠されている翠苓を匿っている。阿多の宮には、客人として猫猫が訪れることになっており、阿多は彼女との対面を控えていた。猫猫の訪問は、阿多からの手紙を受けてのもので、雀を通じて手紙が渡されたことが明らかになる。雀は、阿多に仕えることを命じられた人物で、彼女の真の主人は阿多であることが示される。阿多は猫猫に、月(阿多の実の息子)と自身の関係、そして月が本物の皇弟と入れ替えられた真実を明かす。阿多と月の関係が猫猫には既に予想されていたこと、そして月との将来について猫猫がどのように考えているかが語られる。猫猫は、月との関係を受け入れる上での現実的な覚悟を持っている。阿多は、自身が月と猫猫の関係に介入していいのか葛藤しつつ、猫猫に逃げ出す選択肢も提示するが、猫猫はそれを拒否する。猫猫と雀の間の軽口と会話から、阿多は自身の考えを見直し、猫猫の強さと柔軟さを認める。最後に、阿多は猫猫に対して、自身の妃時代の宝物を提供することを申し出る。猫猫は、治療に使える真珠や珊瑚を求め、阿多はそれを笑って許諾する。阿多は、月が自身と同じ道を歩まないようにと願いながら、猫猫と雀とのやり取りに心を温かくする。
十五話 壬氏の動揺、猫猫の決意
壬氏の宮では、水蓮が何か企んでいる雰囲気が漂っていた。夕餉が重たく、部屋には強い香りが満ちており、寝台には季節外れの薔薇の花びらが散らされていた。壬氏はこれらの準備が猫猫の訪問のためであることを悟る。猫猫は壬氏に文を送っており、やんわりと会いたいと伝えていた。水蓮の準備は、壬氏と猫猫の関係が進展していることを示唆している。猫猫が到着し、壬氏は彼女を歓迎するが、部屋の雰囲気に動揺を隠せない。猫猫もまた、特別な準備をして来たことを明かす。彼女は避妊のための薬草や道具を持参しており、もしもの場合には自ら処置を行うことも覚悟していた。この準備は、玉葉后の敵になるつもりはないという猫猫の決意を示している。壬氏は猫猫の考えに感銘を受けつつ、彼女に気を使わせてしまったことを謝罪する。最終的に壬氏は猫猫に、その日は帰っても良いと告げ、夕餉を持ち帰るよう勧める。猫猫が帰った後、壬氏は自分の立場と猫猫との関係について深く悩む。皇族をやめることを含め、自分の将来について真剣に考えるようになる。
十六話 猫猫の遅い夕餉
猫猫は壬氏の宮から帰宅し、宿舎の厨房で夕餉を温めていた。壬氏との予期せぬ結果に拍子抜けしつつも、安堵している。彼女は自分の感情に戸惑いながら、持ち帰った夕餉を布団の中で食べることに決める。食事は滋養強壮料理が中心で、断食していた猫猫には特に美味しく感じられる。壬氏が猫猫を拒んだ理由を考え、猫猫は壬氏の遠慮ある行動を理解している。今後の壬氏との関係について思い悩みながら、猫猫はしばらく会わないことを選択する。酒を楽しみながら眠気に誘われ、羅半兄の帰還や梅梅小姐に会いたいという思いを巡らせる。さまざまな人物との繋がりや、皇族のご落胤をめぐる情報を思いめぐらせた後、猫猫は眠りにつく。彼女の心中は、壬氏との出来事、将来の不安、そして眠気と酒の影響で複雑な感情が渦巻いている。
薬屋のひとりごと 一覧
小説

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
漫画

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
類似作品
虚構推理
お薦め度:★★★★☆

後宮の烏
お薦め度:★★★★★

准教授・高槻彰良の推察
お薦め度:★★★★☆

全裸刑事チャーリー
お薦め度:★★★★★

その他フィクション

アニメ
PV
二期【2025年放送決定!】
OP
ED
同シリーズ
小説















漫画


















類似作品
虚構推理
お薦め度:★★★★☆

後宮の烏
お薦め度:★★★★★

准教授・高槻彰良の推察
お薦め度:★★★★☆

全裸刑事チャーリー
お薦め度:★★★★★

その他フィクション

Share this content:

コメントを残す