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フィクション(Novel)日向夏薬屋のひとりごと読書感想

小説「薬屋のひとりごと 1 巻 後宮編」感想・ネタバレ

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薬屋のひとりごと1巻の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

全巻まとめ
薬屋 2巻レビュー

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  1. どんな本?
    1. 概要
    2. 主要登場人物
    3. 猫猫
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察
    1. ストーリー・プロット
        1. 第1幕:後宮の薬師と「呪い」の正体
        2. 第2幕:毒見役の就任と宮中の難題
        3. 第3幕:水晶宮の看病と折檻
        4. 第4幕:園遊会の毒殺未遂
        5. 第5幕:里帰りと花街の事件
        6. 第6幕:蜂蜜の謎と真犯人の告発
        7. 第7幕:解雇と再雇用
    2. 猫猫の毒見役
      1. 毒見役としての待遇と周囲の反応
      2. 園遊会での活躍と異常な好奇心
      3. 探偵役としての側面
      4. まとめ
    3. 後宮の毒殺未遂
      1. 園遊会での毒殺騒動と調査の開始
      2. 事件の核心となる蜂蜜と過去の因縁
      3. まとめ
    4. 梨花妃の看病
      1. 看病に至る背景
      2. 侍女たちからの妨害と猫猫の恫喝
      3. 献身的な看病と環境の改善
      4. まとめ
  6. 登場キャラクター
    1. 皇族
      1. 皇帝
      2. 皇太后
      3. 東宮
      4. 鈴麗公主
      5. 皇弟
      6. 先代の皇帝
    2. 翡翠宮(玉葉妃の宮)
      1. 玉葉妃
      2. 猫猫
      3. 紅娘
      4. 桜花
      5. 貴園
      6. 愛藍
      7. 鈴麗公主の乳母
    3. 水晶宮(梨花妃の宮)
      1. 梨花妃
    4. 金剛宮(里樹妃の宮)
      1. 里樹妃
    5. 柘榴宮(阿多妃の宮)
      1. 阿多妃
      2. 風明
    6. 中級妃の宮
      1. 芙蓉妃
    7. 外廷・宮廷関係者
      1. 壬氏
      2. 高順
      3. やぶ医者
      4. 宮官長
      5. 李白
      6. 浩然
      7. 尚食の下女
      8. かぶれた宦官
      9. おしろいを隠し持っていた宦官
      10. 皇帝直属のお針子
      11. 食事係
      12. 芙蓉妃の幼馴染の武官
      13. 園遊会で毒を飲んだ大臣
    8. 花街
      1. 羅門
      2. やり手婆
      3. 白鈴
      4. 梅梅
      5. 女華
      6. 中堅娼館のやり手婆
      7. 中堅娼館の禿
      8. 豪商の三男坊
      9. 豪商の三男坊の父親
      10. 豪商の三男坊を刺そうとした女
  7. 展開まとめ
    1. 一話 猫猫(アニメ 1話)
    2. 二話 二人の妃(アニメ 1話)
    3. 三話 壬氏(アニメ 1話)
    4. 四話 天女の笑み(アニメ 1話)
    5. 五話 部屋付(アニメ 1話)
    6. 六話 毒見役(アニメ 2話)
    7. 七話 枝(アニメ 2話)
    8. 八話 媚薬(アニメ 2話)
    9. 九話 可可阿(アニメ 2話)
    10. 十話 幽霊騒動 前編(アニメ 3話)
    11. 十一話 幽霊騒動 後編(アニメ 3話)
    12. 十二話 恫喝(アニメ 4話)
    13. 十三話 看病(アニメ 4話)
    14. 十四話 炎(アニメ 5話)
    15. 十五話 暗躍(アニメ 5話)
    16. 十六話 園遊会 其の壱(アニメ 5話)
    17. 十七話 園遊会 其の弐(アニメ 6話)
    18. 十八話 園遊会 其の参(アニメ 6話)
    19. 十九話 祭の後(アニメ 6話)
    20. 二十話 指(アニメ 7話)
    21. 二十一話 李白(アニメ 7話)
    22. 二十二話 里帰り(アニメ 7話)
    23. 二十三話 麦稈(アニメ 8話)
    24. 二十四話 誤解(アニメ 8、9話)
    25. 二十五話 酒(アニメ 9話)
    26. 二十六話 自他(アニメ 9話)
    27. 二十七話 蜂蜜 其の壱(アニメ 10話)
    28. 二十八話 蜂蜜 其の弐(アニメ 10話)
    29. 二十九話 蜂蜜 其の参(アニメ 11話)
    30. 三十話 阿多妃(アニメ 11話)
    31. 三十一話 解雇(アニメ 12話)
    32. 終話 宦官と妓女(アニメ 12話)
  8. 薬屋のひとりごと 一覧
    1. 小説
    2. 漫画
  9. 類似作品
    1. 虚構推理
    2. 後宮の烏
    3. 准教授・高槻彰良の推察
    4. 全裸刑事チャーリー
  10. その他フィクション

どんな本?

『薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。

月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。

概要

花街で薬師として働いていた少女・猫猫(マオマオ)は、人さらいに遭い、後宮の下女として売り飛ばされる。
目立たず年季が明けるのを待とうとする猫猫だったが、後宮で続く乳幼児の連続死の原因が「毒入りのおしろい」である花街で薬師として働いていた少女・猫猫(マオマオ)は、人さらいに遭い、後宮の下女として売り飛ばされる。
目立たず年季が明けるのを待とうとする猫猫だったが、後宮で続く乳幼児の連続死の原因が「毒入りのおしろい」であることに気づき、好奇心と正義感から匿名で警告を発する。
この行動が美貌の宦官・壬氏(ジンシ)の目に留まり、猫猫は能力を隠しきれず、上級妃である玉葉(ギョクヨウ)妃の侍女、兼「毒見役」に抜擢される。
猫猫は、毒に対する異常な執着と薬草の知識を駆使し、後宮内で起こる幽霊騒動や食中毒事件、さらには妃の命に関わる重病を次々と解決・改善していく。園遊会での毒殺未遂事件を機に、物語は過去の世継ぎ死亡事件の真相へと繋がっていく。
蜂蜜に含まれる毒と、ある侍女頭の過失が明らかになり、後宮の勢力図が塗り替えられる。最終的に猫猫は、自身を売り飛ばした書類上の実家(商家)が風明の実家の商いの取引先であったため、連座による大量解雇の対象となって一度は花街へ戻るが、壬氏によって身請け同然に買い取られ、再び仕えることとなる。

主要登場人物

猫猫

  • 立場・所属:後宮の下女(洗濯係) → 玉葉妃の侍女(毒見役)
  • この巻での主な役割:薬草と毒に関する深い知識を用い、後宮内の謎や病を解決する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:匿名で警告文を出したことから壬氏に見出され、下女から侍女へと出世する。梨花妃を看病し、死の淵から救い出す。

壬氏

  • 立場・所属:後宮を管理する宦官
  • 主人公との関係:猫猫の能力を見出し、利用しつつ興味を抱く上官。
  • この巻での主な役割:猫猫に様々な難題を依頼し、彼女の能力を試験する。後宮の秩序を保つため、事件の調査を行う。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:猫猫の類まれな知識と、自分の美貌に全く動じない態度に強い関心を抱き、彼女を自身の陣営に引き込む。

玉葉妃

  • 立場・所属:貴妃(正一品の妃)。翡翠宮の主。
  • 主人公との関係:猫猫の主。
  • この巻での主な役割:猫猫を信頼し、毒見役として重用する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:猫猫の助言を受け入れ、娘の鈴麗公主を毒(おしろい)から守ることに成功する。

梨花妃

  • 立場・所属:賢妃(正一品の妃)。水晶宮の主。
  • 主人公との関係:当初は猫猫を敵視していたが、後に命を救われる。
  • この巻での主な役割:東宮(息子)を亡くし、自身も毒おしろいで衰弱する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:猫猫の献身的な看病(と厳しい折檻)により健康を取り戻し、猫猫に深く感謝する。

高順(ガオシュン)

  • この巻で起きた重要な変化や行動:猫猫の有能さを認め、「小猫」と呼んで信頼を寄せるようになる。
  • 立場・所属:壬氏の付添人の宦官。
  • 主人公との関係:壬氏の依頼を猫猫に伝える実務上のパートナー。
  • この巻での主な役割:猫猫の調査をサポートし、現場への案内や資料の調達を行う。

読んだ本のタイトル

薬屋のひとりごと
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏 
イラスト: #しのとうこ 氏

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

大絶賛を博したあの痛快ミステリーが待望の文庫化。中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する。

大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。
名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。
そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。
まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があったからだ。
そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。
きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

薬屋のひとりごと
イマジカインフォス
イマジカインフォス

感想

花街で薬師をしていた猫猫は、薬草を取りに出かけたところを人攫いに捕まり、そのまま後宮へ売られてしまう。

本人からすれば完全な災難である。

文字が読めることも薬の知識があることも隠し、下女として2年の年季が明けるのを待つ。

余計なことには関わらない。

目立たない。

それで後宮から出る。

そのつもりだったのだが、猫猫には致命的な弱点があった。

薬と毒への好奇心が強すぎる。

後宮で生まれた御子たちが次々と衰弱していると聞いた途端、わざわざ上級妃の宮まで見に行ってしまう。

これが猫猫の運命を変えた。

アニメでは猫猫が攫われる場面や後宮で下女として働く様子も描かれており、原作より導入をかなり膨らませている印象だった。

特に1話から小蘭が噂話に振り回されているのが良い。

後宮という場所が、噂だけでいくらでも話が大きくなる世界だと分かりやすかった。

目立たず2年待つはずが、毒に気づいてしまったのが運の尽き

玉葉妃と梨花妃。

二人の妃と、その子どもたちが同じように体調を崩している。

周囲では呪いだと騒がれているが、猫猫は実際に二人を見て原因に気づく。

白粉である。

花街で薬師をしていた猫猫は、同じ白粉によって身体を壊していく妓女を何人も見てきた。

そこで自分の裳を裂き、草の汁で、

「おしろいはどく、赤子にふれさすな」

と書いて妃たちへ知らせる。原作でも猫猫が衣服の一部を使って匿名の警告を残しており、これが玉葉妃の公主を救うことにつながった。

しかし梨花妃の東宮は亡くなってしまう。

アニメでは、梨花妃側の侍女が猫猫の警告を捨ててしまう描写まで入っていた。

あれを見ると、

届いていれば助かったかもしれないのに……。

と思ってしまう。

一方、助かった玉葉妃は恩人を探してほしいと壬氏へ依頼する。

そこで壬氏がやった方法が面白い。

小柄。

痩せている。

そばかす。

そんな特徴に合う下女を集めて、文字を見せる。

文字が読めないふりをしていた猫猫だけが反応してしまう。

捕まった。

せっかく能力を隠していたのに。

その結果、玉葉妃の侍女兼毒見役へ出世。

さらに壬氏からも、

こいつ使えるな。

と認識される。

猫猫本人にとっては出世というより、

面倒事が増えただけなんだろうな。

壬氏に目を付けられた結果、媚薬から妃の看病まで便利使いされる

玉葉妃の侍女になった後は、完全に壬氏から便利使いされ始める。

贈られた点心を調べれば催淫剤入り。

すると次に、

「媚薬を作ってくれないか」

と言われる。

そこで猫猫が医局から可可阿を見つけ、作ったのが巧克力。

ほぼチョコレートである。

しかも余ったものを麺に染み込ませて置いていたら、玉葉妃の侍女たちが食べてしまう。

結果、

効果実証。

何してるんだ。

原作でも三人の侍女が誤って食べて騒動になり、猫猫が作ったものの効き目が証明されている。

その後も芙蓉妃の夢遊病。

梨花妃の治療。

手がかぶれた宦官。

園遊会の毒騒ぎ。

次から次へと猫猫のところへ話が持ち込まれる。

ちなみに異民族討伐後の兵士が中毒を起こした話で、原作1巻に出てくる植物は夾竹桃ではなく石楠花である。猫猫は石楠花の葉を例にして、「植物には葉だけでなく枝や根に毒を持つもの、生木を燃やすだけで害になるものもある」と説明している。つまり「あの場で作った箸や焚き火が原因では」という推測である。

そして梨花妃の看病では、

猫猫、怖い。

帝直々の命令なのに、梨花妃の侍女たちは玉葉妃付きの猫猫を敵視して近づけない。

ようやく診察すると、

まだ白粉を使っている。

しかも禁止された鉛入りの白粉。

そこで猫猫は化粧をしていた侍女を平手打ち。

毒だと叩き込んで看病の主導権を握る。

普段は無表情なのに、薬や命に関わることになると一気に容赦がなくなる。

この落差が猫猫の面白さだと思う。

園遊会でも毒を嬉しそうに飲む。猫猫はやっぱり普通じゃない

園遊会も好きな話だった。

寒空の下で宴会。

慣習だから仕方ない。

いや、身体に悪いだろ。

そこで猫猫は肌着に温石を入れるためのポケットを作る。

すると玉葉妃。

侍女たち。

公主。

壬氏。

高順。

ついには帝まで。

みんな欲しがる。

猫猫、

後宮の便利屋になってないか?

そして普段はそばかすを描いている猫猫が普通に化粧すると、周囲から別人扱いされる。

花街で生きてきた彼女にとって、そばかすは身を守るためのもの。

美人に見られることが必ずしも得ではない。

この辺も花街育ちの猫猫らしい。

さらに簪。

玉葉妃。

壬氏。

梨花妃。

李白。

色々な人から貰うのだが、

本人だけ意味をよく分かっていない。

壬氏から貰った簪も、

後で売れるかな。

くらいの感覚。

壬氏が不憫になってくる。

そして園遊会の最大の見せ場が毒入りの羹。

里樹妃を狙ったものが皿のすり替えによって猫猫の前へ来る。

毒を口にした猫猫。

普通なら青ざめる場面なのだが、

恍惚。

……嬉しそうだな。

しかも「毒」と報告した後、そのスープを別の大臣が飲んで倒れる。

猫猫があまりにも美味しそうに飲むから……。

さらに後で、自分で嘔吐薬を飲んでニヤニヤしながら吐いている。

壬氏が引く。

そりゃ引くわ。

毒に関してだけは、

壬氏より猫猫の方が圧倒的に変人である。

後宮を追い出されたと思ったら、結局また壬氏に拾われる

園遊会の毒事件から里樹妃の問題へつながり、さらに阿多妃と風明の過去まで掘り起こされていく。

最初は、

白粉が毒だった。

という小さな事件に見えた。

でも木簡。

火傷。

蜂蜜。

里樹妃。

阿多妃。

亡くなった御子。

それぞれ別々に見えた話が少しずつつながっていく。

この辺から『薬屋のひとりごと』の面白さがかなり出てきたと思う。

猫猫は探偵ではない。

本人も、

推測だけで断定するな。

と養父から教えられている。

だから芙蓉妃の件でも、状況からほぼ答えが見えているのに壬氏には言わない。

確証がないから。

でも玉葉妃には話してしまう。

この微妙な線引きも猫猫らしい。

そして事件が解決すると、風明の関係者がまとめて後宮から排除される。

その中に、

猫猫まで入っていた。

え?

主人公、解雇?

せっかく玉葉妃の侍女になったのに。

結局、花街へ戻って働き始める。

でもそこで終わらない。

壬氏が来る。

そして猫猫を自分の側仕えとして再雇用する。

逃げられなかった。

最初は、

2年だけ我慢して後宮から出よう。

と思っていた猫猫。

ところが好奇心に負けて白粉の毒を教えた結果、

玉葉妃に拾われ、

壬氏に目を付けられ、

毒見。

媚薬作り。

事件調査。

妃の治療。

毒殺未遂。

そして一度解雇されても、また壬氏に拾われる。

完全に人生が変わってしまった。

それでも猫猫本人は相変わらずである。

薬と毒には目を輝かせる。

壬氏には毛虫やナメクジを見るような目を向ける。

その後ろで高順が、

お願いだから抑えて。

みたいになっている。

この三人の関係も面白い。

アニメを見てから原作を読むと、アニメでは誘拐から後宮生活までかなり場面が追加されていて、登場人物の動きも分かりやすくなっている。

一方、原作は猫猫の考えていることが直接読めるので、

この子、やっぱりかなり変だな。

という部分がより強く感じられる。

事件の謎も面白い。

後宮の人間関係も面白い。

でも結局、一番面白いのは猫猫だと思う。

やっぱり面白い。

アニメから入った人にも、原作1巻を読んでほしい作品である。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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薬屋 全巻まとめ
薬屋 2巻レビュー

考察

ストーリー・プロット

第1幕:後宮の薬師と「呪い」の正体

物語開始時、猫猫は後宮の最下層の下女として、目立たぬよう洗濯作業に従事している。後宮では帝の子が次々と衰弱死しており、人々はそれを「先代の側室の呪い」と恐れていた。

  • 発端:  猫猫は、玉葉妃と梨花妃の子どもの不調、および妃たちの体調不良の噂を耳にする。
  • 行動:  薬師としての知識から、原因が当時高級品として普及していた「毒おしろい(鉛)」による中毒であると見抜く。彼女は匿名で「おしろいは毒である」という警告文を、石楠花の枝に結んで妃たちに届ける。
  • 変化:  梨花妃は警告を無視し東宮を亡くすが、玉葉妃は警告に従って使用を中止し、娘の鈴麗公主の命を救う。
  • 原因:  この警告文の主を探していた壬氏により、猫猫が文字を読めること、および医学的知識があることが露呈し、彼女は玉葉妃の宮に引き抜かれる。
第2幕:毒見役の就任と宮中の難題

玉葉妃の侍女となった猫猫は、その知識を買われ「毒見役」に指名される。

  • 展開:  猫猫は、毒見を「命の危険」ではなく「毒への好奇心」として楽しみ、周囲を困惑させる。また、壬氏から植物毒(石楠花)を用いた兵士の中毒事件について意見を求められ、環境要因による誤解であることを示唆する。
  • 行動:  壬氏の依頼で「媚薬(チョコレート菓子)」を作成し、その過程で医局の材料を自由に使える立場を確保する。
  • 変化:  幽霊騒動(芙蓉姫の夢遊病)を、彼女が想い人と結ばれるための偽装であると見抜き、玉葉妃にのみ真相を明かす。
  • 展開:  これらの解決を通じて、猫猫は「ただの下女」から「壬氏や玉葉妃が頼りにする特殊な能力者」として認識を固めていく。
第3幕:水晶宮の看病と折檻

衰弱が続く梨花妃を救うため、猫猫は帝の命により梨花妃の看病を担当することになる。

  • 発端:  水晶宮に向かった猫猫は、梨花妃の侍女たちが、禁止されたはずの毒おしろいを依然として妃に使わせている惨状を目撃する。
  • 行動:  猫猫は激昂し、侍女の一人を平手打ちして叱責、強引に毒おしろいを廃棄させる。徹底的な食事療法、換気、身体の清拭を行い、梨花妃を死の淵から引き戻す。
  • 変化:  梨花妃は回復し、猫猫に心を開く。猫猫は別れ際に、帝の寵愛を取り戻すための「秘術」を伝授する。
  • 結果:  梨花妃を回復させた猫猫は翡翠宮へ戻り、その後、玉葉妃付きの侍女兼毒見役として園遊会へ同行することになった。
第4幕:園遊会の毒殺未遂

後宮最大の行事である冬の園遊会が開催される。猫猫は玉葉妃の侍女として同行する。

  • 発端:  猫猫は寒さ対策として「温石」や「飴」を用意し、玉葉妃らの信頼を得る。宴の最中、壬氏から銀の簪を、梨花妃から紅水晶の玉飾りを贈られる。
  • 行動:  毒見の際、特定のスープに即効性の毒が含まれていることを察知し、毒を味わいながらも平然と「毒です」と告げて吐き出す。
  • 変化:  宴は混乱し、猫猫が元気そうに立ち去ったのを見て料理を口にした大臣には、毒によるしびれが現れていた。
  • 猫猫はさらに、徳妃(里樹妃)がアレルギー反応(鯖)による「いじめ」を受けていた事実を見抜き、犯人が内部の人間である可能性を壬氏に示唆する。
  • 原因:  この事件の調査過程で、過去の東宮死亡事件や、猫猫の養父である「羅門(ルォメン)」の過去が浮上し始める。
第5幕:里帰りと花街の事件

猫猫は園遊会で李白から受け取った簪を利用し、李白を身元引受人として三日間の里帰りを許された。

  • 展開:  武官・李白を保証人として利用し、花街へ戻る。実家で養父と再会し、薬師としての平穏な時間を過ごす。
  • 行動:  滞在中、心中を装った娼館での中毒事件に遭遇。麦の茎(麦稈)を使ったトリックを見抜き、事件の裏にある復讐劇を解明する。
  • 変化:  後宮に戻った猫猫は、李白と過ごしたことを壬氏に誤解され、冷遇を受けるが、後に誤解は解ける。
  • 展開:  壬氏から「酒好きの官僚の不審死」や「堀で見つかった女官の遺体」について相談を受け、それらが事故や自殺ではなく、後宮の暗部に繋がるものであることを察知する。
第6幕:蜂蜜の謎と真犯人の告発

里樹妃の毒殺未遂事件の再調査から、物語は16年前の世継ぎ死亡事件へと遡る。

  • 発端:  里樹妃が蜂蜜を忌避している理由を調査した猫猫は、乳幼児にとって蜂蜜が毒(ボツリヌス菌)になり得ることに気づく。
  • 行動:  淑妃(阿多妃)の侍女頭・風明(フォンミン)が、良かれと思って東宮に蜂蜜を与え、死に至らしめた過去を突き止める。風明は里樹妃がその知識を持っていることを恐れ、園遊会で彼女を毒殺しようとしていた。
  • 変化:  猫猫は風明と対峙し、真相を認めさせる。風明は里樹妃の毒殺未遂と過去の罪を認めて自首した。
  • 結果:  事件解決後、壬氏は風明の実家と関係を持つ商家の名簿に猫猫の名前を見つけた。書類上の猫猫の実家が風明の実家と取引していたため、猫猫も連座による大量解雇の対象となった。
第7幕:解雇と再雇用

後宮を去った猫猫は、花街で再び薬師の見習いとして働き始める。

  • 発端:  貴人の宴に駆り出された猫猫は、そこで客として訪れていた壬氏と再会する。
  • 行動:  壬氏は、化粧で美しく装った猫猫を一目で見抜き、「身請け」を提案する冗談を交えつつ、彼女を再び雇い入れる意思を示す。
  • 変化:  壬氏は猫猫を自分のもとで雇うことを持ちかけた。猫猫も壬氏のもとで再び働くことを受け入れ、後日、壬氏は金と冬虫夏草を携えて緑青館を訪れ、猫猫を正式に買い取った。
  • 結末:  壬氏との奇妙な縁が継続し、物語は次なる謎へと続いていく。

猫猫の毒見役

猫猫(マオマオ)は、文字が読めることと毒物に関する深い知識を持っていることから、壬氏によって玉葉妃の新しい侍女および毒見役に抜擢された。玉葉妃自身は侍女を増やすことに消極的であったが、猫猫の専門知識が妃やその家族を守る力になることが評価され、この役割に就くことになったのである。

毒見役としての待遇と周囲の反応

彼女の主な仕事は食事をすることであり、以下のような多岐にわたる料理の毒見を担当している。

・玉葉妃の食事
・公主(姫)の離乳食
・皇帝が訪問した際に出される料理

過酷な毒見役が決まったことで他の侍女たちは安堵し、猫猫の痩せぎすの体型を見て同情を寄せていた。しかし、猫猫自身は自分に毒への耐性があることを自覚しており、追加の給金が得られるため経済的に得をすると考え、複雑な感情を抱きつつもこの任務を受け入れている。

園遊会での活躍と異常な好奇心

毒見役としての手腕が最も際立ったのが、四夫人が集まる園遊会の宴席である。そこでの彼女の活躍と特異な行動は以下の通りである。

・他の毒見役よりも迅速に、かつ積極的に毒見を行い周囲の注目を集める
・ある料理に毒が盛られていることを見事に看破し、宴席にどよめきを起こす
・万が一に備えて自ら解毒剤も所持している周到さを見せる

彼女はただ有能なだけでなく、毒に対して常軌を逸した好奇心を持っている。宴席で毒入りの料理を吐き出した後も体調を崩すことはなく、むしろ毒を美味しく食べるという自身の向上心から、もっと味わいたかったと吐き出したことを後悔するほどであった。このような毒に対する偏愛ぶりは、壬氏には全く理解されなかった。

探偵役としての側面

猫猫は単に食事の毒をチェックするだけでなく、その知識と観察眼を活かして事件の真相にも迫っていく。

・徳妃(里樹妃)の食事に毒が混入された事件に遭遇する
・器に触れた人物の指紋を調べる
・徳妃の毒見役が意図的に食事を入れ替えた内部犯によるいじめであると推測する

これらの観察と推測に基づき、彼女は高順に対して的確な見解を伝えている。

まとめ

このように、猫猫の毒見役としての役割は、単なる危険な裏方作業にとどまらず、彼女自身のマニアックな知的好奇心を満たす場となっている。同時に、後宮で渦巻く陰謀や人間関係の闇を解き明かす重要なポジションとして機能しているのである。

後宮の毒殺未遂

後宮での毒殺未遂事件は、主に園遊会で発生した事件と、その裏に隠された悲しい過去の因縁が結びついて展開される。

園遊会での毒殺騒動と調査の開始

事の発端として、猫猫は玉葉妃の侍女および毒見役として園遊会の宴席に参加する。そこでの騒動と彼女の行動は以下の通りである。

・食事の毒見中、提供された料理の一つに毒が混入していることを迅速に見抜き、宴席にどよめきを起こす
・猫猫自身は毒への強い好奇心から毒を美味しく食べようとする向上心を見せ元気そのものであったが、この騒動を通じて事件の調査を進めることとなる
・器に残された指紋などを調べた結果、徳妃(里樹妃)の毒見役が意図的に食事を入れ替えた可能性を示唆し、これが内部によるいじめや意図的な犯行であると高順に説明する
・さらに里樹妃を呼び出し、彼女が特定の食物に対してアレルギー反応を示すことを明らかにして注意を促す

事件の核心となる蜂蜜と過去の因縁

この毒殺未遂の核心には「蜂蜜」が深く関わっていた。事件の真相と結末は以下のように繋がっていく。

・後日のお茶会で、里樹妃が幼い頃に蜂蜜で大病を患って以来、蜂蜜を避けていることが判明する
・猫猫が過去の記録を調べると、16年前に現帝の東宮時代に阿多妃(淑妃)の乳幼児が死亡している事実に行き着く
・真相は、阿多妃が寵愛していた侍女頭の風明が、過去に阿多妃の子供に対して誤って蜂蜜を与え、死なせてしまったというものであった
・風明はこの深い罪悪感と過去の過ちを隠蔽するため、蜂蜜の危険性を知っている里樹妃の存在を恐れて毒殺(口封じ)を企てたのである
・最終的に風明は自首し、阿多妃は上級妃の座を降りて南の離宮へと去ることになる

まとめ

なお、これらの意図的な毒殺未遂とは別に、物語の序盤でも「毒おしろい」による乳幼児の連続死や衰弱という無自覚な中毒事件が起きていた。猫猫がこのおしろいの危険性を匿名で警告したことが壬氏の目に留まり、彼女が玉葉妃の毒見役に抜擢されるという、一連の事件に関わる大きなきっかけとなっているのである。

梨花妃の看病

猫猫による梨花妃の看病の経緯とその詳細について解説する。

看病に至る背景

梨花妃は、白いおしろいに含まれる毒によって幼い東宮を亡くし、自身も侍女に毒おしろいを使われ続けたことで著しく衰弱していた。東宮を失った悲しみも重なり、死の淵に立たされていたのである。その後、皇帝の直接の命を受けた猫猫が、梨花妃の容体改善のために看護を任されることとなる。

侍女たちからの妨害と猫猫の恫喝

猫猫はまず食生活の改善から手をつけようとするが、水晶宮(梨花妃の宮)の侍女たちから妨害を受けることとなる。具体的には以下のような問題が発生した。

・侍女の一人が「梨花妃にふさわしくない」という理由で、猫猫が用意した食事を床にぶちまける
・禁止されたはずの「毒おしろい」を女官が未だに梨花妃に使用していることが発覚する

梨花妃の健康を著しく損なうこの行為に対し、猫猫は女官の一人を平手打ちにして厳しく叱責し、毒の危険性を力ずくで認識させた。猫猫の態度に恐れをなした女官たちは直ちに清掃を始めた。なお、この一連の行動は壬氏に静かに観察されており、彼は女性の恐ろしさを実感することになるが、猫猫自身は後に自分の衝動的な行動を恥じて後悔している。

献身的な看病と環境の改善

梨花妃の容体回復において最大の壁は「食事をとらないこと」であった。猫猫は以下の基本的な療養環境の整備に努めた。

・根気よく粥を食べさせ続ける
・部屋の換気を行う
・身体の清潔を保つ

この看病の裏で、猫猫の用意した食事を落とした侍女は謹慎処分となり、毒おしろいを隠し持っていた宦官は鞭打ちになるなど、周囲の問題も粛清された。

まとめ

猫猫の根気強い世話の結果、梨花妃は少しずつ回復し、やがて自分で散歩に出かけられるまでに持ち直した。精神的に深く傷ついていた梨花妃は「どうしてあのまま死なせてくれないのか」と問いかけるが、猫猫は彼女に対して食事をとることの生への意味を説いている。

看病の最後には、猫猫が梨花妃へ遊郭の小姐たちの秘術(覚えていて損はない技術)を教えるという展開を迎える。その結果として帝の梨花妃への御通りが復活したためか、それまで帝の相手を務めていた玉葉妃が睡眠不足から解放されるという結末につながったのである。

登場キャラクター

皇族

皇帝

茘の国を治める君主である。彼は三十代半ばの年齢である。 彼は後宮の妃たちを大切にする。 猫猫に対して直接命令を下す立場にある。

・所属組織、地位や役職  茘の国の皇帝。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫に対して梨花妃の治療と看病を直接命令した。彼は東宮の病死を深く悲しんでいた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  後宮内に強い権限を持つ。彼の命令は絶対的な影響力を有する。

皇太后

皇帝の母親である。彼女は年齢よりも若々しく見える。 鈴麗公主をあやす優しい面を持つ。

・所属組織、地位や役職  茘の皇太后。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会の休憩時間中に鈴麗公主をあやしていた。彼女は四夫人の中心に座った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  先代皇帝の妃である。彼女は非常に幼い年齢で入内した。

東宮

皇帝の跡継ぎとなるはずの男児であった。彼は生前に梨花妃から深く愛されていた。 彼は毒おしろいの影響により幼くして命を落とした。

・所属組織、地位や役職  茘の東宮。

・物語内での具体的な行動や成果  鉛を含む毒おしろいにより健康を損なった。彼は治療の甲斐なく病死した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  皇帝の唯一の男児であった。彼の死は後宮内に大きな動揺を与えた。

鈴麗公主

玉葉妃が産んだ幼い皇女である。彼女は周囲から温かく見守られている。 猫猫の警告によって一命を取り留めた。

・所属組織、地位や役職  茘の皇女、公主。

・物語内での具体的な行動や成果  おしろいの毒を避けられたことで健康を取り戻した。彼女は這いはいができるようになった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  皇帝と玉葉妃から深く愛されている。彼女の成長は後宮の明るい話題となった。

皇弟

皇帝の年の離れた実の弟である。彼は病弱な性質を持つ。 人々は彼に対して様々な憶測を立てている。

・所属組織、地位や役職  茘の皇弟。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会の席を病気のために欠席した。彼は普段から自室に引きこんでいる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  第一皇位継承権を保持している。彼の存在には多くの謎がつきまとっている。

先代の皇帝

茘の先代の君主である。彼は特異な女性の好みを抱いていた。 現在の皇太后を極めて幼い時期に妃とした。

・所属組織、地位や役職  茘の先代の皇帝。

・物語内での具体的な行動や成果  五年前まで国を統治していた。彼は後宮に非常に多くの妃を囲っていた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  現在はすでに死亡している。彼の治世や好意は物語に影を落としている。

翡翠宮(玉葉妃の宮)

玉葉妃

翡翠宮の主であり、皇帝の寵愛を受ける。彼女は赤毛と翡翠の瞳を持つ妃である。 猫猫の知識を高く評価し、彼女を信頼している。 聡明でありながらお転婆な一面も併せ持つ。

・所属組織、地位や役職  茘の後宮、貴妃。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫を毒見役として翡翠宮に引き抜いた。彼女は猫猫に豪華な首飾りを贈った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  玉葉妃は皇帝の寵愛を受ける貴妃であり、鈴麗公主の母であった。彼女は実家が交易の中継地であり強い影響力を持つ。

猫猫

花街で育ち、さらわれて後宮に入った。彼女は薬と毒に対して強い執着を見せる。 壬氏からの厄介な調査を解決する立場にある。

・所属組織、地位や役職  後宮・翡翠宮の侍女、毒見役。

・物語内での具体的な行動や成果  おしろいの毒を指摘して鈴麗公主を救った。彼女は梨花妃を看病して衰弱から回復させた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  下女から翡翠宮の毒見役に抜擢された。彼女は一時的に解雇されたが、のちに再び雇われる。

紅娘

翡翠宮を取り仕切る優秀な侍女頭である。彼女は生真面目で実用的な性格をしている。 猫猫の能力を早くから見抜いていた。 手際よく仕事をこなし、部下を指導する立場にある。

・所属組織、地位や役職  翡翠宮、侍女頭。

・物語内での具体的な行動や成果  翡翠宮の限られた侍女たちを統率する。彼女は猫猫に危険手当としての追加給金を与えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  三十路を前にした黒髪の美しい侍女頭である。彼女は仕事に対して非常に厳しい姿勢を維持している。

桜花

翡翠宮に仕える働き者の侍女である。彼女は明るく、少し夢見がちな部分がある。 猫猫に対して深い同情を寄せていた。 玉葉妃に絶対的な忠誠を誓っている。

・所属組織、地位や役職  翡翠宮、侍女。

・物語内での具体的な行動や成果  新入りの猫猫を労わり、仕事を減らす配慮をした。彼女は園遊会で梨花妃の侍女たちと張り合った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  実家は地方の貧しい官の家系である。彼女は自らの体力を活かして働く。

貴園

翡翠宮に仕える穏やかな侍女である。彼女はおっとりとした性格をしている。 猫猫を優しく見守る関係にある。

・所属組織、地位や役職  翡翠宮、侍女。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会で猫猫とともに鈴麗公主の温石を交換した。彼女は武官から贈られた簪を喜んで受け取った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  おしゃべりを好む若い女性である。彼女は翡翠宮の日常業務を担当する。

愛藍

翡翠宮に仕える長身の侍女である。彼女は気立ての良い性格をしている。 貴園や桜花と仲が良い。

・所属組織、地位や役職  翡翠宮、侍女。

・物語内での具体的な行動や成果  茶会で猫猫が作った蜂蜜漬けを運んだ。彼女は先代皇帝と里樹妃の複雑な婚姻関係について語った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  おしゃべりを好む若い女性である。彼女は日常業務を忠実にこなす。

鈴麗公主の乳母

公主の育児を任されていた女性である。彼女は自分の肌を白く見せることに執着していた。 玉葉妃から健康状態を不安視される関係にあった。

・所属組織、地位や役職  翡翠宮、公主の乳母。

・物語内での具体的な行動や成果  毒性のある白いおしろいを好んで使用していた。彼女はおしろいの影響で体調を崩した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  玉葉妃によって暇を出された。彼女は宮廷から去ることとなった。

水晶宮(梨花妃の宮)

梨花妃

水晶宮の主であり、皇帝の妃である。彼女は東宮を失った悲しみで深く衰弱していた。 猫猫の徹底的な看病により命を救われた。 自身の過ちを深く反省する理性的な妃である。

・所属組織、地位や役職  茘の後宮、賢妃。

・物語内での具体的な行動や成果  鉛中毒による死の淵から健康を回復した。彼女は園遊会で猫猫に信頼の証として簪を贈った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  回復後、猫猫から遊郭の秘術を授けられた。彼女は再び皇帝の寵愛を取り戻す。

金剛宮(里樹妃の宮)

里樹妃

金剛宮の主であり、最年少の上級妃である。彼女は非常に世間知らずで不器用な性格をしていた。 自身の侍女たちから軽んじられ、孤立している。 アレルギー体質であり、魚介や蜂蜜を食べられない。

・所属組織、地位や役職  茘の後宮、徳妃。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会で毒入りのスープを盛られたが、猫猫の機転で助かった。彼女は茶会で出された蜂蜜漬けに顔を青ざめさせた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  先代皇帝の妃となった後に一度出家した。その後、現皇帝の妃として再び入内している。

柘榴宮(阿多妃の宮)

阿多妃

柘榴宮の主であった上級妃である。彼女は男装の麗人のような凛々しさを備えている。 皇帝とは幼馴染の間柄にある。 かつて男児を出産した際に子宮を失っている。

・所属組織、地位や役職  茘の後宮、淑妃。

・物語内での具体的な行動や成果  退去前夜に城壁の上で猫猫と酒を酌み交わした。彼女は去り際に、淑妃の冠を壬氏に返した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  主上の命で後宮を去り、南の離宮へ移り住んだ。

風明

柘榴宮を長年取り仕切る侍女頭である。彼女は阿多妃に深い忠誠を誓っていた。 過去に引き起こした赤子の死に罪悪感を抱いている。 里樹妃の存在を恐れていた。

・所属組織、地位や役職  柘榴宮、侍女頭。

・物語内での具体的な行動や成果  阿多妃の赤子に誤って蜂蜜を与えて死亡させた。彼女はその秘密を知る可能性のある里樹妃の毒殺を企てた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  猫猫に真相を指摘されて自首した。彼女は罪人として処刑されることとなった。

中級妃の宮

芙蓉妃

北側の棟に住む美しい中級妃である。彼女は繊細で引きこもりがちな性格をしていた。 舞踏の技術に非常に長けている。 皇帝の夜伽を避けるために夢遊病を演じていた。

・所属組織、地位や役職  茘の後宮、中級妃(正四品)。

・物語内での具体的な行動や成果  夜間に城壁の上で白い衣を着て踊る姿を猫猫たちに目撃された。彼女は皇帝に選ばれないための行動をとっていた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  二年間、御手付きにならず身を清らかに保った。彼女は幼馴染の武官に下賜されることとなった。

外廷・宮廷関係者

壬氏

整った容姿を持つ宦官である。彼は後宮の管理と監視を行う立場にある。 猫猫の知識と能力を非常に高く評価している。 彼女に対して子供のような不貞腐れた態度をとることがある。

・所属組織、地位や役職  後宮管理・統括、宦官。

・物語内での具体的な行動や成果  警告文の主である猫猫を見つけ出し、毒見役に抜擢した。彼は後宮内の様々な事件の捜査を猫猫に依頼した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  猫猫は、壬氏と阿多妃の容貌が似ていることから、十六年前に阿多妃が産んだ赤子と皇弟が入れ替えられた可能性を想像した。ただし、猫猫自身も荒唐無稽な想像として打ち消しており、この巻では事実と確定していなかった。

高順

壬氏の側近を務める宦官である。彼は実直で生真面目な性格をしている。 猫猫の調査を陰から手厚く支援する関係にある。 壬氏の気まぐれにいつも頭を悩ませている。

・所属組織、地位や役職  後宮の宦官。壬氏の副官。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫とともに幽霊騒動の調査を行った。彼は猫猫の依頼で過去の古い書物を調べる。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  実は高官の身分であり、武官のような引き締まった体格を持つ。彼は苦労人として知られている。

やぶ医者

後宮の医療を任されている中年の医官である。彼は非常にお人よしだが、医療技術は未熟である。 猫猫の知識を頼り、彼女に頼ることが多い。 穏やかで、商家の奥方のような言葉遣いをする。

・所属組織、地位や役職  後宮の医局、医官(お人よし医官)。

・物語内での具体的な行動や成果  松茸を焼いて猫猫や他の宦官と一緒に食べた。彼は猫猫が作る優秀な薬を喜んで受け入れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  後宮の人手不足により、現在の地位に居座り続けている。彼は猫猫を深く信頼している。

宮官長

後宮の女官たちを統括する中年の女性である。彼女は規律を重視する立場にある。 美しい壬氏に対して顔を赤らめる一面を持つ。

・所属組織、地位や役職  宮廷の宮官、宮官長。

・物語内での具体的な行動や成果  壬氏の依頼により、おしろいの警告文を書いた可能性のある女官たちを自分の部屋に集めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  後宮の実務を円滑に進めるための責任者である。彼女は壬氏に頼まれて、よく部屋を貸し出す。

李白

鍛え上げられた体を持つ若い武官である。彼は気風が良く、豪快な性格をしている。 猫猫に頼まれて彼女の里帰りの身元引受人となった。 緑青館の高級妓女である白鈴に惹かれている。

・所属組織、地位や役職  宮廷の軍部、武官。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会で猫猫に桃色珊瑚のついた簪を渡した。彼は猫猫に連れられて緑青館を訪れ、贅沢な時間を過ごした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  年齢は若いが、順調に出世している優秀な武官である。彼は猫猫의紹介により白鈴の顧客となった。

浩然

真面目に仕事に取り組む官僚であった。彼は仕事熱心な性格をしていた。 過去に妻と子を流行病で亡くしている。 甘いものしか食べられなくなる味覚の病気にかかっていた。

・所属組織、地位や役職  宮廷の官僚。

・物語内での具体的な行動や成果  宴席で大量の塩が入った酒を瓶ごと一気飲みした。彼はその塩分過剰摂取により死亡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  過去に幼い頃の壬氏を世話した経験を持つ。彼の死は壬氏に深い悲しみを与えた。

尚食の下女

尚食の部署で働いていた下女である。彼女は気が弱く、周囲の指示に従う立場にあった。 毒殺未遂事件に加担させられていた。

・所属組織、地位や役職  後宮・尚食の下女。

・物語内での具体的な行動や成果  園遊会のスープに毒を盛る役目を果たした。彼女はのちに他殺とみられる状態で後宮の堀から遺体で発見された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  自殺として片付けられた。彼女は風明の計画を助けるために利用された。

かぶれた宦官

松林でごみの片付けをしていた年配の宦官である。彼は手のかぶれを呪いと恐れていた。 自分の仕事に誇りを持っている。

・所属組織、地位や役職  後宮の下官(ごみ片付け係)。

・物語内での具体的な行動や成果  衣に包まれた古い木簡をごみ穴の火にくべた。彼は炎が様々な色に変わる様子を目撃して恐れおののいた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  猫猫から化学的な火色反応の説明を受け、呪いではないと知り安堵した。

おしろいを隠し持っていた宦官

後宮内におしろいを取り込んでいた宦官である。彼は禁令に背いて裏取引を行っていた。

・所属組織、地位や役職  後宮の宦官。

・物語内での具体的な行動や成果  鉛を含む毒おしろいの回収を怠り、買い置きを許してしまった責任を問われ、罰として鞭打ちの刑に処された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  処刑を免れ、罰として鞭打ちの刑に処された。

皇帝直属のお針子

皇帝に仕える専門の技術を持った職人である。彼女は衣服の仕立てを得意とする立場にある。 猫猫の工夫に関心を寄せた。

・所属組織、地位や役職  宮廷、皇帝直属のお針子。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫から園遊会の寒さ対策である「温石を入れるポケット」の作り方を教えてもらい、それを実践した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  宮廷の衣服の質を高めるための重要な役割を担う。

食事係

宮廷の料理を作る担当者である。彼は食事の提供を行う立場にある。

・所属組織、地位や役職  宮廷、食事係。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫から生姜とみかんの皮を用いた「体を温める生姜飴」の作り方を習った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  園遊会における寒さ対策として、彼の作った飴が参加者全員に振る舞われることとなった。

芙蓉妃の幼馴染の武官

異民族の討伐で活躍した優秀な武官である。彼は高い武勇を誇る。 芙蓉妃と幼馴染の間柄にあり、彼女を深く愛していた。

・所属組織、地位や役職  茘の国の武官。

・物語内での具体的な行動や成果  討伐の勲功として皇帝に芙蓉妃を下賜してほしいと願い出た。彼は彼女を妻に迎えることに成功する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  異民族の襲撃を防ぎ、功績を認められた。彼は芙蓉妃を連れて中央門を去っていった。

園遊会で毒を飲んだ大臣

茘の国を支える高官の一人である。彼は毒の危険性を認識していなかった。

・所属組織、地位や役職  宮廷の大臣。

・物語内での具体的な行動や成果  猫猫が元気そうに立ち去ったのを見て料理を口にした大臣には、毒によるしびれが現れていた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  一時危篤状態に陥ったが、治疗を受けて一命を取り留めた。

花街

羅門

猫猫の養父であり、医学と薬学を教えた師匠である。温和で穏やかな性格をしている。 彼は足が悪く、片足の膝の骨を抜かれていた。 過去に後宮で働く優秀な医官であったが、追放された経緯を持つ。

・所属組織、地位や役職  花街の薬師。元宦官、元医官。

・物語内での具体的な行動や成果  心中を装った心中事件の治療をおやじとして手際よく行った。彼は猫猫の危険な自傷実験を心配し、呆れていた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  十六年前、阿多妃と皇太后の出産が重なり、医官である羅門は皇太后の処置へ回された。そのため阿多妃への処置が遅れ、阿多妃が子宮を失った責任を問われた羅門は、膝の骨を抜く肉刑を受けて後宮を追放された。

やり手婆

緑青館を取り仕切る金に汚い老女である。彼女は一生を花街に捧げて生きている。 猫猫を非常に高く評価しており、彼女を人気の妓女に育て上げようと企てていた。

・所属組織、地位や役職  高級妓楼、緑青館のやり手婆。

・物語内での具体的な行動や成果  里帰りした猫猫から給金の半分を強引に回収した。彼女は猫猫を短期雇用の給仕として高官の宴席に連れて行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  かつては「真珠の涙を持つ」と謳われた美しい遊女であった。現在は誰もが恐れる緑青館の実質的な支配者である。

白鈴

緑青館の三姫と呼ばれる人気の妓女である。彼女は舞踊の技術に非常に秀でている。 男性の肉体に強い執着を見せる性格をしていた。 李白のような鍛え上げられた男性を好む。

・所属組織、地位や役職  緑青館、上級妓女(三姫)。

・物語内での具体的な行動や成果  李白を迎え、彼を蕩とろけさせるような極上の時間を提供した。彼女は宴席で華麗な演舞を披露した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  一晩で農民の一生分の銀を稼ぐとされる人気の妓女である。彼女は猫猫の紹介で李白とねんごろになる。

梅梅

緑青館の三姫の一人であり、非常に高い教養を持つ。 彼女は知的な客を相手にすることが多い。 猫猫を妹のように可愛がっている。

・所属組織、地位や役職  緑青館、上級妓女(三姫)。

・物語内での具体的な行動や成果  高官の宴席に参加し、高貴な人々の前で詩歌や音楽を披露した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  茘の国の高官たちからも深く愛されている。彼女の部屋にはいつも高級な手土産が届いている。

女華

緑青館の三姫の一人であり、気が強く、きりっとした性格をしている。 白鈴の派手な行動をしばしばたしなめる立場にある。

・所属組織、地位や役職  緑青館、上級妓女(三姫)。

・物語内での具体的な行動や成果  宴席で羽目を外そうとする白鈴の脇腹を小突いて注意した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  彼女も非常に高い人気を誇り、緑青館を支える大きな支柱となっている。

中堅娼館のやり手婆

花街にある中堅の娼館を取り仕切る女性である。 彼女は借金に追われる立場にある。 薬師である猫猫やおやじを頼っていた。

・所属組織、地位や役職  中堅の娼館、やり手婆。

・物語内での具体的な行動や成果  心中事件を解決した猫猫たちに美味しい金時を振る舞った。彼女はおやじに多めの治療代(口止め料)を支払った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  豪商の息子が自分の店で死亡することを避けた。彼女は事件の発覚を恐れていた。

中堅娼館の禿

娼館で働く幼い女童である。 彼女は客の身勝手な行動を深く恨んでいた。 おやじがいない時間を計算するなどの知恵を持つ。

・所属組織、地位や役職  中堅娼館の禿(遊女見習い)。

・物語内での具体的な行動や成果  豪商の三男坊が倒れている部屋に侵入し、彼を小刀で刺し殺そうとした。彼女は猫猫に頭突きを食らわされ、平手打ちをされて泣き崩れた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  かつて自分の姉を豪商の三男坊によって自殺に追い込まれた過去を持つ。彼女は姉の復讐を望んでいた。

豪商の三男坊

甘い顔立ちをした、わがままな金持ちの息子である。 彼は多くの女性を騙して遊んでいた。 父親の権力を利用して何でも解決しようとする。

・所属組織、地位や役職  豪商の三男坊(客)。

・物語内での具体的な行動や成果  妓女と心中を図ったように見せかけ、実際は毒を盛られて死亡しかけていた。彼は猫猫の応急処置によって一命を取り留めた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  以前、往来で別の女性に刺されそうになった。今回の事件以降、花街全体から出入り禁止の処分を受ける。

豪商の三男坊の父親

非常に強力な権力と財力を持つ豪商である。 彼は自分の息子を甘やかす傾向にある。 息子の不始末を常に金で解決しようとしていた。

・所属組織、地位や役職  豪商の当主。

・物語内での具体的な行動や成果  お気に入りの妾が産んだ三男坊のために、お付きの護衛を雇って昌館に派遣した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  金に物を言わせるやり方から、花街の住人たちから嫌悪されていた。

豪商の三男坊を刺そうとした女

過去に、豪商の三男坊を深く恨んでいた女性である。 彼女は彼の不義理な行動に逆上していた。

・所属組織、地位や役職  花街の関係者(身分は不明)。

・物語内での具体的な行動や成果  通り(往来)で豪商の三男坊に対して刃物を向けて刺そうとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項  彼の父親が用意した金によって、この事件も公にされることなくもみ消された。

薬屋 全巻まとめ
薬屋 2巻レビュー

展開まとめ

一話 猫猫(アニメ 1話)

猫猫は後宮の下女として生活しているが、本来は薬師としての知識を持つ。彼女は後宮の洗濯係として働き、自分の身に降りかかった不運を受け入れつつも、そこで生じる様々な問題に対する好奇心と正義感から目を逸らせない性格である。

後宮に売りとばされた状況にも関わらず、その知識と能力を隠し続けている。ある日、後宮で起こる乳幼児の連続死に関して、その真相を探ることになる。

二話 二人の妃(アニメ 1話)

後宮で噂話が広がる中、皇帝のお気に入りの二人の妃、玉葉妃と梨花妃の子どもたちの健康状態について心配する下女たちの様子が描かれている。梨花妃と玉葉妃の子どもはそれぞれ半年と三か月の年齢で、不調を訴えている。下女たちはこの状況を不吉な呪いだと噂するが、主人公の猫猫はそうではないと考え、病気や遺伝的な要因を疑っている。

TOHO animation チャンネル

後宮で男子に優先されがちな中、女性の病気や健康問題に対する無関心や誤解を目の当たりにしながら、猫猫は真実を探求しようとする。後宮の日常生活の描写を通じて、階級や性別による差別、偏見、そして皇帝家の子どもたちの不幸な健康状態についての噂や憶測が織り交ぜられている。

三話 壬氏(アニメ 1話)

後宮での騒動を収めることが壬氏の役割の一つである。壬氏は東宮が亡くなったことを知り、梨花妃がそのショックで痩せ細っている様子を目の当たりにする。一方、鈴麗公主は体調を回復し、帝を慰めている。玉葉妃は公主がなぜ病から回復したのかを壬氏に説明する。原因はおしろいにあったと言う。おしろいには毒が含まれており、それが子どもたちの病気の原因であった可能性がある。玉葉妃は梨花妃にその事実を伝えようとしたが、逆効果であった。壬氏はこの問題に気づいた人物を探すことを決意し、玉葉妃はその人物に感謝の意を示すと言う。壬氏は後宮内でのおしろいの使用に関する警告を含む布を持ち帰り、その問題に対処しようと考える。

四話 天女の笑み(アニメ 1話)

東宮の死を知った猫猫は、喪のために黒い帯をつけ、肉類が提供されない食事に不満を感じる下女たちの中で、東宮の病の真の原因を知っていた。それは梨花妃と侍女たちが使用していた白いおしろいに関連していた。猫猫は、おしろいの危険性を妃たちに伝えようと匿名で警告したが、その努力が認識されることを期待していなかった。喪が明けた後、猫猫は噂を耳にし、宦官から宮官長の部屋に呼び出された。部屋には他の下女たちも集められていたが、最終的に猫猫だけが特別に残された。

そこで彼女は、噂に聞いていた美しい宦官に出会い、その宦官から直接居残りを告げられた。この宦官は、猫猫の警告を知っているようで、彼女に対して特別な注意を払っている様子だった。

五話 部屋付(アニメ 1話)

猫猫が文字が読めるという噂を耳にした壬氏に連れられ、猫猫は居心地悪さを感じながらもついていく。壬氏は、猫猫が匿名で送った警告の文書について知っているようで、そのことがばれた理由を猫猫は不思議に思う。

目的地は玉葉妃の住む宮で、玉葉妃は猫猫に対して深い感謝の意を表す。猫猫は自分が勘違いされていると否定するが、壬氏は証拠を提示する。最終的に、猫猫は自分がどうすればよいかを尋ね、玉葉妃の侍女になることが決まる。

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猫猫は翌日から新しい生活を始める準備をし、その出世を同僚たちはうらやましく思うが、猫猫はそれを淡々と受け入れる。

六話 毒見役(アニメ 2話)

壬氏は、文字が読める猫猫を玉葉妃の新しい侍女として、毒見役に選んだことを都合が良いと考える。

玉葉妃のもとには侍女が少なく、新しく侍女を増やすことに対して玉葉妃自身も消極的だったが、猫猫は毒物に関する知識があり、その知識を活かして玉葉妃とその家族を守ることができる。

猫猫が毒見役として選ばれると、侍女たちは安堵し、猫猫の待遇は大幅に向上する。猫猫は宮廷料理の毒見を行うことになり、その任務は玉葉妃の食事だけでなく、公主の離乳食や皇帝の訪問時の料理にも及ぶ。猫猫はこの新しい役割に対して複雑な感情を抱きつつも、毒見役としての追加給金を得ることになり、経済的にも得をすることになる。

七話 枝(アニメ 2話)

玉葉妃の下で働く四人の侍女たちは、翡翠宮の運営に必要なほとんどの仕事をこなしており、新しく加わった猫猫の仕事は限られていた。特に毒見役としての役割に加え、猫猫は食事をすることが主な仕事となっている。猫猫は、自身が毒に対して耐性があることを自覚していたが、その痩せぎすの体型から、他の侍女たちに同情されていた。ある日、猫猫の前に壬氏が訪れ、玉葉妃との会話の中で、異民族討伐の帰途に起きた食事の毒問題を話す。猫猫は、その話を聞いて不安を感じるが、石楠花の枝を例に出して、後宮内でも毒を持つ植物の存在を指摘し、野営時に毒になる可能性がある環境を指摘する。

この情報は、壬氏と玉葉妃に十分な手がかりを与え、村人が受けた誤解の可能性を示唆する。猫猫は、自分の行動が何らかの形で影響を与えることを期待しつつ、場を離れる。

八話 媚薬(アニメ 2話)

美貌の青年、壬氏が訪れた際、猫猫は彼から媚薬作りを依頼される。猫猫は毒見役としての役割に加え、匂いを嗅いだだけで催淫剤が含まれていることを見抜くが、健康に害はないため問題ないと断る。

侍女たちは壬氏の美貌に心を奪われている様子だが、猫猫はそうではなく、他に興味がある。

その後、猫猫は医務室で薬草や薬材を探索することになり、自らの興味と知識を活かして媚薬作りに挑む。この過程で、猫猫は自分の専門知識を存分に活かす機会を得て、医務室で見つけた材料に興奮する。

しかし、必要な種子が足りないことが判明し、それを入手するためには更なる努力が必要であることが示される。壬氏はこの状況を容易に解決するよう提案し、猫猫に協力する。

九話 可可阿(アニメ 2話)

猫猫は、壬氏からの依頼で媚薬を作成する。可可阿を主成分とした粉末を使い、様々な高級品とともに、食欲を刺激し気分を高揚させる点心を作る。

しかし、完成した点心が原因で、猫猫を含めた台所にいた者たちは意図しない騒動に巻き込まれる。三人の侍女がその点心を誤って食べてしまい、桃色の空間が広がる。猫猫は事態を収拾しようとするが、紅娘からは非難される。壬氏は、猫猫が作った媚薬の効果を確認し、その効果の強さに驚く。

最後に、壬氏がこっそりと一つの点心を持ち去り、猫猫はその後の影響を心配しつつ、夜の更なる展開を待つ。

十話 幽霊騒動 前編(アニメ 3話)

幽霊騒動の前編では、玉葉妃に仕える侍女の桜花が主人への忠誠心を示しながら、他の侍女たちと共に猫猫という新人侍女を温かく迎え入れる様子が描かれている。猫猫の腕には薬や毒を自分で試した際の傷が残っていたが、桜花たちはそれを虐待の痕と誤解し、猫猫が親に売られた不幸な娘だと思い込んでいた。そのため猫猫を気遣い、仕事を減らそうとしていた。一方、猫猫は医局で薬を作り、その知識と技術で周囲の人々から信頼を得ている。

ある日、後宮で怪奇現象として噂される「宙を舞う白い女」の正体を探るため、猫猫と宦官の高順が城壁に向かう。

そこで目撃したのは、中級妃である芙蓉の幻想的な姿だった。彼女は来月、功労としてある武官に下賜される予定の姫であることが明らかにされる。

この話は、後宮の日常とそこで生きる人々の人間関係、さらには後宮内で起こる超自然的な出来事への対応を通じて、後宮の複雑な人間模様と政治的背景を描いている。

十一話 幽霊騒動 後編(アニメ 3話)

夢遊病に関する話から始まる幽霊騒動の後編では、夢遊病の遊女の話と、それに似た状況の芙蓉姫の話が織り交ぜられている。夢遊病の遊女は、身請け話が持ち上がった際に夢遊病を発症し、話が破談になると症状が治まった。これは身請け話が不本意だったことを示唆している。また、芙蓉姫についても、後宮に入ったが皇帝の御手付きにならず、幼馴染の武官に下賜されることになり、幽霊のように後宮を徘徊するようになった。これは、姫が幼馴染と結ばれることへの願いと、皇帝に御手付きにされないための行動だったと推測される。

猫猫はこの話を玉葉妃に語るが、壬氏には話すつもりはない。芙蓉姫の行動の背後には、彼女の幼馴染への深い愛があり、その愛が彼女を美しく見せたのかもしれないと猫猫は考える。しかし、姫がどのようにして高い城壁を登ったのかは謎のままだ。このエピソードは、後宮の複雑な人間関係と愛情の力を描いている。

十二話 恫喝(アニメ 4話)

水晶宮での出来事は、猫猫が梨花妃の食生活の改善を試みるが、妃に仕える侍女たちから妨害を受ける内容である。ある侍女が猫猫の用意した食事を床にぶちまけ、梨花妃にふさわしくないと非難する。猫猫は皇帝から梨花妃の世話を命じられており、彼女の容体改善のため食生活から手をつけるが、侍女たちに受け入れられない。

皇帝の命により梨花妃の看護を任された猫猫は、梨花妃の食事を巡って女官とトラブルになる。猫猫は禁止された毒おしろいを梨花妃に使用している女官を厳しく叱責し、梨花妃の健康を損なう行為を指摘する。

この過程で、猫猫は女官の一人を平手打ちし、毒おしろいの危険性を認識させる。女官たちは猫猫の態度に恐れをなし、清掃を始める。

猫猫の行動は壬氏に静かに観察されていた。壬氏は猫猫の評価をし、女性の恐ろしさをつぶやく。猫猫は壬氏の前での行動を恥じ、自らの衝動的な行動を後悔する。

十三話 看病(アニメ 4話)

梨花妃の容体は非常に悪く、猫猫は粥を食べさせるなどして看病する。食事をとらないことが大きな問題であり、猫猫は根気よく食事を与え続ける。部屋の換気や身体の清潔を保つための努力も行い、徐々に梨花妃の容体は改善していく。猫猫に折檻を受けた侍女は謹慎、おしろいを隠し持っていた宦官は鞭打ちになるなど、猫猫の周りでは複数の事件が発生する。

梨花妃は猫猫の世話を受け、少しずつ回復し、自分で散歩に出かけるまでになる。梨花妃は猫猫に「どうしてあのまま死なせてくれないのか」と尋ねるが、猫猫は食事をとることの意味を説く。

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最後に、猫猫は梨花妃に「覚えていて損はない」という遊郭の小姐たちの秘術を教える。

その後、帝の御通りが減り、玉葉妃は睡眠不足から解放されるという結果になった。

十四話 炎(アニメ 5話)

洗濯をするついでに松林で松茸を見つけた猫猫は喜び、どじょう髭の医官のもとへ持って行くことにする。途中、情報源である小蘭にも立ち寄る。梨花妃の看病で疲弊した猫猫は、後宮での生活を再び始め、友人の小蘭との交流を深める。医局では、かぶれた宦官の治療を行いつつ、やぶ医者と一緒に松茸を焼いて食べる。その過程で、宦官が「呪いを解く薬」を求めるが、猫猫は化学的な反応を利用して炎の色を変える実験を行い、呪いではなく物理的な現象であることを示す。

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事件は科学的な解説で終わりを迎えるが、壬氏の登場で新たな展開を予感させる。

十五話 暗躍(アニメ 5話)

猫猫は壬氏に連れられて宮官長の部屋に来る。壬氏と二人きりになることに抵抗を感じるが、高順の登場で安堵する。壬氏は猫猫に色のついた粉について尋ね、どのように木簡に色をつけるかを探る。猫猫は水以外のもので溶ける粉もあると説明する。猫猫は壬氏から園遊会のための暖房策を求められ、渋々承諾する。その後、猫猫は翡翠宮で新しい侍女服の試着と、園遊会に向けた準備をする。玉葉妃は侍女たちに翡翠の装飾品をつけ、猫猫に首飾りをかける。しかし、猫猫が化粧をしていることが侍女たちに露呈し、驚きを持って迎えられる。猫猫がすでに化粧済みの顔であったことが明らかになる。

十六話 園遊会 其の壱(アニメ 5話)

園遊会の前に、玉葉妃と侍女たちは庭園で時間を待っている。猫猫の用意した温石と温めた飴のおかげで皆が寒さを感じずに済んでいた。玉葉妃は猫猫の助けに感謝し、猫猫は公主の世話を忠告する。高順は壬氏の振る舞いを観察し、壬氏は玉葉妃に対して特別な好意を持っていることを示唆する。

猫猫は壬氏から男物の銀の簪を頭に挿されるが、その意味を理解していない。

玉葉妃は猫猫に簪を挿し直し、猫猫が彼女だけの侍女ではなくなったことを指摘する。

十七話 園遊会 其の弐(アニメ 6話)

園遊会は宴席で開かれ、席は四夫人の敵対心を煽る配置に見える。猫猫には関係ないと思いつつ、強い風が吹き、寒さで困る。猫猫は温石で寒さをしのぐが、他の侍女たちは震えている。四夫人の侍女たちは代理戦争をするが、玉葉妃の侍女は数が少なく不利に見える。

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衣装のことで揉めている様子があり、猫猫はその場を静かにするために動く。猫猫の正体に気付いた侍女たちは恐れて退く。桜花は猫猫をかばい、寒さ対策のために温石の確認をする。徳妃と淑妃の侍女たちも代理戦争をしており、徳妃と淑妃の間には年齢差による複雑な関係があることが示唆される。猫猫はこの後宮の複雑な人間関係に頭を悩ませる。

十八話 園遊会 其の参(アニメ 6話)

徳妃里樹の第一印象は、空気が読めない子だった。猫猫と貴園は公主のもとへ向かい、温石を交換する。里樹妃が不機嫌な様子で侍女たちと現れ、挨拶をせず去る。猫猫は周囲の侍女たちに温石を配り、暖を取らせる。しかし、水晶宮の侍女たちは猫猫から距離を置く。

猫猫は、李白と名乗る武官から簪を受け取るが、特に感激しない。梨花妃が現れ、猫猫に紅水晶の玉飾りを挿す。猫猫は玉葉妃の毒見役として働き、宴席での毒見を積極的に行う。

食事の毒見中に、他の毒見役よりも迅速に行動し、宴席の注意を集める。

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ある料理が毒であることを指摘し、宴はどよめきの中で終わる。

十九話 祭の後(アニメ 6話)

猫猫は、宴席で毒が入った料理を吐き出し、その場を離れた後、壬氏に出くわす。

壬氏は猫猫を医務室に連れて行こうとするが、猫猫は元気そのもので、毒に対する好奇心から吐き出したことを後悔している。猫猫は、毒を美味しく食べる自分の「向上心」を主張し、壬氏には理解されない。毒を食べても元気な猫猫を見て、宴席で食べた人がいたことを壬氏は告げる。その人物は大臣であり、猫猫は解毒剤を持っていたが、使用する機会はなかった。

猫猫は、徳妃里樹を呼び出し、彼女が特定の食物にアレルギー反応を示すことを明らかにし、彼女の安全を確保するために注意を促す。猫猫はその後、壬氏による不適切な触れ合いを拒否し、玉葉妃のもとへ報告に向かう。壬氏は徳妃が狙われたのかを問い、猫猫は他の皿に毒がなければそういうことになると答える。壬氏が考え込む中、猫猫は部屋を退出する。

二十話 指(アニメ 7話)

猫猫は、翡翠宮で特別な看護を受けた後、いつものそばかすを作るためのおしろいを使って顔を整え、仕事に戻る。玉葉妃と公主の世話をしていた紅娘を探しに行き、自分の不在を謝る。しかし、玉葉妃は猫猫の寝坊を心配する一方で、猫猫が先日の宴席で毒と言い出してから注目されていることを伝える。

猫猫は、高順から羹が入った銀の器を受け取り、その器に触れた人物の指紋を調べることで、徳妃の毒見役が意図的に食事を入れ替えた可能性を示唆する。猫猫はこの事件が内部によるいじめであると推測し、高順にその見解を説明する。

高順は壬氏にこの事態を報告し、壬氏は猫猫の物言いに感心するが、内部犯による事件の可能性に頭を悩ませる。壬氏は、自分の仕事を急いで終わらせることを決意する。

二十一話 李白(アニメ 7話)

宮廷内の毒殺騒動が大きな問題となっている中、猫猫は洗濯小屋の裏で下女の小蘭と話している。小蘭は猫猫に関する噂に興味津々で、猫猫が毒を食べた侍女だと思っている。猫猫は、自分が当事者であることを隠しつつ、会話を進める。その過程で、小蘭から後宮からの出口に関する話を聞く。一方、武官の李白は、猫猫から簪を介して呼び出され、翡翠宮へ行く。李白は猫猫から、簪を使って後宮の外へ出たいという頼みを聞き、その対価として提示された高級妓楼・緑青館での花見に驚いた。猫猫は、自分を後宮から出すために李白を利用しようとしているが、李白は当初は猫猫の提案を信じられない。しかし、猫猫が持つ紹介状と簪を見て考えを変える。

玉葉妃と紅娘は、猫猫が後宮から出ることについて話し合っているが、猫猫本人はその意味を完全に理解していないようだ。猫猫は出発の準備をしながらも、周囲の人々からは祝福されるが、その背後には彼女が計画の全貌を把握していないという事実がある。壬氏が猫猫の出発後に翡翠宮を訪れると、玉葉妃は何か計画をしているようで、紅娘はこれから起こるであろう事態を恐れている。

二十二話 里帰り(アニメ 7話)

猫猫は李白と共に、彼女が帰りたいと願っていた花街へと向かっている。花街は宮廷の反対側にあり、歩いて行ける距離にある。猫猫は懐かしい風景や食べ物の匂いに心を動かされつつ、緑青館という老舗の高級妓楼に到着する。

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猫猫は緑青館へ赴き、その昔「真珠の涙を持つ」と呼ばれた元遊女で、現在は緑青館を取り仕切っているやり手婆と再会した。李白は白鈴という名高い妓女との出会いを楽しみにしているが、猫猫は彼が上客として扱われることに感謝している。

やり手婆は猫猫から給金の半分を受け取るが、それだけでは不十分だと言い、さらなる金銭を要求する。猫猫は身売りから解放されるためには、さらに金銭が必要であり、困難に直面している。

やり手婆は猫猫に対して、高級妓女になることを勧め続けており、猫猫は自分の未来について思案する。最終的に猫猫は、花街の脇道を抜け、自分の家に戻る。家では、年老いた父親が彼女を迎え、二人は簡素な夕食を共にする。父親は後宮での猫猫の体験を聞きつつ、彼女の安否を気遣う。猫猫は父親の優しさに触れながら、簡素ながらも温かい家庭の中で安らぎを見つける。

二十三話 麦稈(アニメ 8話)

猫猫は鶏の鳴き声と共に目覚め、家の外に出ておやじが畑に出ていることに気づく。外で「さわるな」と書かれた木箱を見つけるが、中を確認した後、何もなかったことにする。その後、騒がしく扉を叩く女童によって、中堅の娼館へと連れていかれる。そこで、男女が中毒状態で倒れており、猫猫は応急処置を行う。おやじが到着し、さらに治療を施す。猫猫はこの男女が何によって中毒状態になったのか、おやじと共に調べ上げる。

この事件は、男女が心中を図ったように見えるが、実際は妓女が客の男を殺そうとした計画があったことが暗示される。妓女は麦稈を使って毒を避け、男だけが毒を摂取するよう仕向けた。事件の背後には複雑な人間関係があり、特に男は過去に多くの女性を傷つけており、その復讐の対象となっていた。

猫猫はこの複雑な人間関係と心中事件の背後にある計画を理解し、その場を後にする。花街の複雑な世界に再び足を踏み入れた猫猫は、後宮と花街が異なるようでいて、本質的には閉じ込められた空間であることを感じ取る。そして、自分にはこの事件とは関係ないことを自覚しつつ、緑青館へと向かい、もらい湯をすることに決める。

二十四話 誤解(アニメ 8、9話)

三日間の里帰りを終えた猫猫は、緑青館で李白に贅沢な体験をさせてしまったことを後悔しつつ、翡翠宮に戻る。

しかし、戻ってみると、壬氏が何かについて不満を抱いている様子で、猫猫を冷たく迎える。

猫猫は李白を身元引受人にした対価として「一夜の夢に大変ご満足いただけた」と報告したため、壬氏は猫猫が自らの身体を売ったと誤解して顔面蒼白となり、持っていた茶碗を取り落として割ってしまう。
直後に玉葉妃が事の真相(高級妓女の白鈴を紹介したこと)を高順に説明し、壬氏の早とちりであったことが判明した。 

その後、壬氏は玉葉妃や高順と話す中で、猫猫が実際には李白とどのような関係にあったのか、そして彼女が後宮に戻ってきた真意を理解する。猫猫は自室に戻り、壬氏からのさらなる対応を待つことになるが、壬氏は自分の誤解を反省し、猫猫との間に誤解が生じたことを悔やんでいる。猫猫が帰宮したことによって引き起こされた誤解や不満は、後宮内の人間関係に微妙な影響を及ぼし、猫猫はその中で自分の立ち位置を再確認することになる。

二十五話 酒(アニメ 9話)

酒の飲み過ぎで死亡したとされる官僚の死因を巡り、玉葉妃と壬氏は猫猫にその真相を探るよう依頼する。猫猫は、浩然が以前から味覚を失っており、大量の塩が入った酒を異常と感じないまま飲み干した可能性を示した。塩分の過剰摂取が死亡につながったと推測されたが、塩が混入した経緯や事件性までは確定しなかった。
死亡した官僚は、ある日から急に甘いものしか食べなくなったという過去があり、味覚が失われていた可能性があることから、塩の味を感じることができずに過剰摂取してしまったと推測される。

壬氏はこの事実にショックを受けつつも、猫猫に感謝の意を示す。

そして、壬氏は猫猫に酒を贈り、猫猫はその酒の匂いに喜びを感じる。しかし、その後壬氏は、酒に関する年齢制限を設ける法案が出ていることを猫猫に告げる。猫猫はこの法案が通らないようにと壬氏に懇願するが、壬氏は結論を出さず、猫猫をからかうような態度を取る。

この話では、猫猫が宮廷内での謎解きに挑む様子や、壬氏とのやり取りを通じて、彼らの関係性や宮廷内の人間模様が描かれている。

二十六話 自他(アニメ 9話)

高順は、やけどの女官の調査結果を壬氏に報告する。調査の結果、柘榴宮の淑妃の侍女頭、風明が関与していることが判明する。

その後、猫猫はやぶ医者と共に、後宮の堀から発見された女官の死体を調査することになる。死体は尚食の下女で、自殺とみられていたが、猫猫は一人で城壁を越えて堀に入ることは不可能だと指摘する。死因や自殺か他殺かは明らかにされないが、猫猫は生きたまま堀に落ちたと推測する。
猫猫は、遺体の下女が纏足によって足を縛り固められていたため、城壁の突起に足をかけてよじ登ることは不可能であり、他者が関与している可能性が高いと指摘した。

この話では、猫猫が死体の調査を行い、その過程で壬氏とのやり取りを通じて、後宮の暗部に触れる。

また、猫猫の死に対する考え方や、彼女が持つ独特の価値観が描かれている。最終的に、死んだ娘が毒殺騒ぎの場にいたことと自殺とされる結末について、猫猫が風の噂で知ることになる。

二十七話 蜂蜜 其の壱(アニメ 10話)

お茶会は後宮における重要な情報交換の場であり、玉葉妃も頻繁に参加している。お茶会では表面的には流行の話題が中心だが、実際には各妃たちが互いを探り合っている。玉葉妃は、特に西方出身の中級妃との会話で盛り上がっており、彼女の実家との関係が今後の鍵を握っているようだ。また、玉葉妃は情報を文に残す仕事も担っており、その出身地が交易の中継地点であるため、人や時勢の流れを読み取る能力が重要視されている。

ある日、里樹妃との茶会が開かれるが、これは珍しいことであり、特に上級妃同士の茶会は非常に珍しい。茶会では玉葉妃が中心となって話を進め、里樹妃は緊張している様子だった。茶会で提供された蜂蜜が里樹妃にとって不快なものだったことが判明し、代わりに生姜湯が提供される。

後宮における毒殺事件の黒幕がいるかどうかは不明であり、猫猫は柘榴宮での任務に就くことになる。

柘榴宮では、侍女頭の風明が人手不足のために猫猫を手伝いに呼び出していた。猫猫は風明とともに掃除を行い、その過程で風明の実家が養蜂をしていることを知る。また、里樹妃が柘榴宮を訪れていることに猫猫は気づくが、その理由は不明である。

猫猫は、柘榴宮での経験を壬氏に報告し、その過程で蜂蜜に関する何かが気になっていることを感じる。

壬氏は猫猫に蜂蜜を指で口に入れようとするが、その行為は玉葉妃によって中断される。

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この出来事を通じて、猫猫は後宮における複雑な人間関係や情報のやり取りに直面している。

二十八話 蜂蜜 其の弐(アニメ 10話)

高順によって金剛宮に案内された猫猫は、里樹妃との面会を果たし、蜂蜜に関する話題を切り出す。里樹妃は幼い頃に蜂蜜で大病を患い、それ以来蜂蜜を避けていたことが明らかになる。この話題によって里樹妃の侍女たちが猫猫に対して敵意を露わにするが、猫猫は壬氏の名前を持ち出すことで彼女たちを黙らせる。

その後、猫猫は高順に宮廷の書庫で調査を依頼し、十六年前の後宮内の出来事についての記録を調べ上げる。記録からは、現帝の東宮時代に生まれた子が乳幼児期に死亡し、その母親である淑妃が唯一の妃だったことが明らかになる。また、ある医官が追放された記録も発見され、猫猫はその医官が自分の知る薬師、つまり彼女の養父であることに気づく。この医官は、元宦官であり、足を引きずる老婆のような男性であったことが示される。

このエピソードでは、猫猫が後宮における様々な秘密や謎、人間関係に巻き込まれていく様子が描かれ、彼女が過去の出来事と現在の後宮内の状況をつなげる手がかりを掴む過程が描かれている。

二十九話 蜂蜜 其の参(アニメ 11話)

猫猫は風明に玉葉妃からの文を届け、その中には小瓶の蜂蜜と喇叭型の赤い花が入っていた。風明は猫猫との会話の中で、阿多妃が子を産めなくなったこと、そして自分がその原因に関わっていることを認める。
十六年前、阿多妃の出産は皇太后の出産と重なり、医官の羅門が皇太后に取られたことで処置が遅れて子宮を失った。さらに、病後の阿多妃に代わって赤子の世話をしていた風明が、滋養に良いと信じて与えた蜂蜜によって赤子を死なせてしまっていた。風明は、後宮で再会した里樹妃から蜂蜜の毒性を教えられたことで己の過ちを悟り、阿多妃に真実が露見することを恐れて里樹妃の毒殺を企てたのであった。
猫猫は、阿多妃の子が亡くなった真実について話し、それが風明によるものであることを指摘する。風明は過去に起きたことに対する罪悪感を抱えており、阿多妃の子の死に深く関わっていたことが明らかになる。

猫猫は、風明の罪がいずれ露見し、極刑を免れないことを理解していた。そこで風明の犯行動機を、阿多妃を四夫人の座に残すためという一つの理由に絞り、赤子へ蜂蜜を与えて死なせた事実だけは阿多妃へ知らせないよう提案した。それは風明へ死を受け入れるよう求める残酷な選択であったが、権力を持たない猫猫にできる唯一の方法であった。 

三十話 阿多妃(アニメ 11話)

猫猫が夜中に後宮を抜け出し、偶然にも阿多妃と外壁で酒を共にする。

阿多妃は猫猫に対して、自分が皇帝の友人であったこと、息子が亡くなってからの心境、そして後宮最後の夜を過ごす心情を語る。

翌日、後宮を去る阿多妃の姿を見ながら、猫猫は阿多妃が壬氏に似ていることに気づき、さまざまな妄想を巡らせる。その妄想の中で、阿多妃の子が実は生きていて、皇弟と入れ替わった可能性を考えるが、その思考をくだらないと自己否定する。

また、阿多妃が後宮にとどまり続けた理由、および彼女やその周りの人々がとった行動の背景についても考察する。阿多妃の立場、彼女が抱える複雑な感情や秘密、そして後宮を去る際の彼女の堂々とした態度が描かれている。

一方で、里樹妃が阿多妃に会いに行く様子も描かれ、阿多妃と里樹妃の間の微妙な関係性や、後宮内での彼女らの立場が示唆されている。阿多妃の後宮去就が描かれつつ、猫猫の内面や彼女が抱く後宮の人々への思いやりが浮き彫りになるエピソードである。

三十一話 解雇(アニメ 12話)

壬氏は書類を眺めながら憂鬱な顔をしていた。書類には風明の事件に関連した彼女の実家およびその関係者の名簿が含まれており、関係者は財産を奪われ、肉刑に処されていた。後宮にはその子女が多数存在しているが、主の阿多妃には何もされていなかった。高順は隠蔽するかを問い、壬氏が望むならば従う意向を示した。壬氏は悩みつつ、名簿に見慣れた名前が記載されていることに気づき、その対応に頭を悩ませた。

猫猫は解雇されることを恐れつつ、壬氏に従うことを決意していた。最終的に、猫猫は解雇通知の後、礼儀正しく周囲に感謝の意を示しながら去っていった。

壬氏は猫猫の代替として新しい人物を用意しようとしたが、問題が続き、高順は解決策を模索していた。

終話 宦官と妓女(アニメ 12話)

猫猫はやり手婆にせっつかれて、貴人の宴に参加するため立派な馬車で大きな屋敷に連れて行かれる。他の妓女たちとともに、宮廷に仕える高官たちの前で演舞や詩歌を披露することになるが、猫猫はそういった芸能には長けておらず、お酒を注ぐ役割に徹する。

その宴には、意外にも壬氏も客として参加していたが、彼は猫猫を認識できず、化粧で大きく変わった彼女の姿に驚く。

二人は会話を交わし、壬氏は猫猫を買い取ると提案し、彼女の唇に触れた指先の紅を自らの唇へと移してあどけない笑みを浮かべた。
猫猫が後宮勤めに戻ることも悪くないと考える中、数日後、壬氏は大金と虫から草が生えた奇妙な生薬(冬虫夏草)を携えて緑青館に現れ、猫猫を直接買い取っていった。 

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