小説「薬屋のひとりごと 2 巻 」感想・ネタバレ

小説「薬屋のひとりごと 2 巻 」感想・ネタバレ

どんな本?

薬屋のひとりごと』は、日向夏 氏による日本のライトノベル作品。
中世の後宮を舞台に、薬学の専門知識で事件の謎を解く少女・猫猫(マオマオ)の物語。
小説家になろうで連載されているほか、ヒーロー文庫からライトノベル版が刊行されている。
また、月刊ビッグガンガン月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年にはテレビアニメ化も決定している。

月刊サンデーGXの方が、中華の雰囲気が強く、文化の小さい部分にも気をつけているように感じている。

色々な事件が1つの事件に繋がっていく。
猫猫自身も両親が・・・
と言ってもな。。
だからこの表紙なんだろう。

読んだ本のタイトル

薬屋のひとりごと 2
(英語: The Apothecary Diaries、中国語: 药屋少女的呢喃)
著者: #日向夏 氏 
イラスト: #しのとうこ

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あらすじ・内容

大評判につき2巻も刊行決定! ! 中世の東洋を舞台に「毒味役」の少女が今度は外廷で起こる難事件に挑んでいく。

後宮女官を解雇させられた猫猫(マオマオ)は、花街に戻ってきた。しかし、戻るや否や、今度は超美形の宦官壬氏(ジンシ)のお付として、外廷に出仕することになる。
壬氏への嫉妬から他の官女たちにからまれ、倉庫の小火、官僚の食中毒、腕利き職人が残した不変な遺言の調査など奇妙な事故や事件が多発する。
いろいろな事件が重なりあう中、それらはある一つのことに収束することを猫猫は知る。そこにはある人物の思惑があった。
そしてそんな中、壬氏に付きまとう武官羅漢(ラカン)が現れる。変人として有名なこの男は、何かにつけて壬氏に問題を持ってくるようになる。それは、羅漢が古い緑青館の馴染みで猫猫をよく知っていたためであった。
猫猫に対してただならぬ執着を持つ羅漢に対して、猫猫の態度は普段と少し違っていた。いつもの飄々とした雰囲気と違う猫猫を気づかい、羅漢から守ろうとする壬氏であるが――。
羅漢の本当の狙いとは一体?
型破りな薬屋の娘と超美形だがどこか残念な宦官、それに巻き込まれる人々。
薬と毒、宮廷と花街、官と妓女、そして過去と現在が交わる中で、物語は紡がれていく。

薬屋のひとりごと2
イマジカインフォス
イマジカインフォス

アニメ化のお知らせ(2023年10月から放送)

TOHO animation チャンネル
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感想

薬と毒、宮廷と花街、官と妓女、そして過去と現在が交わる中で、物語は紡がれていく。

上手いな、、
まさにそうだよ。

薬と毒って酒だよな?
酒の中に塩を入れたのは前の巻だったか?
でもそれも関係してる。
更に海藻の毒も、、

宮廷と花街は女の園という意味てば、、
猫猫先生の講義も大盛況ww
それを気にして聞き耳をたてる壬氏が何気にストーカー体質なのかも?w

官と妓女はパピーとマミーの件だよな?
2人してなかなかの難物で、マミーは梅毒に侵されてるのがなんともね。。

過去は猫猫の記憶で指先を切り落とされるシーンと、その当時は猫猫が原因で妓楼が苦しかった時期でもあり、、
その原因が、やり手婆に毛嫌いされてるパピーってのがね。。。

現在は、パピーは猫猫に執着を持っており、彼女が作った薬だと、どんなに苦くても喜んで飲む処も、、、

色々と残念な人だよな。
最後は思いっきり決めてくれたけどね。。
ただ、梅梅が気の毒だけど。

あと、この事件達を裏で計画した死を偽装した官女の最終目的は何だったんだろう?
壬氏の暗殺は何故起こされたのか、、

その辺りが謎だよな。。

gifbanner?sid=3589474&pid=889452053 小説「薬屋のひとりごと 2 巻 」感想・ネタバレ

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備忘録

序  話(アニメ13話)

壬氏は、皇帝との賭けに勝つため、非常に困難な願いを叶えなければならない立場にある。皇帝の命令で「花の園を手入れする庭師」としての役割を果たすことになるが、本当に欲しいものは手に入らないと感じている。一方、猫猫は、妓女の梅梅から仕事に見合うようにと化粧品や衣類を渡され、後宮への出仕を前に準備をする。梅梅は猫猫に対して、いい旦那を見つけるよう助言する。

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猫猫は後宮を出てから半月後、壬氏によって再び後宮で働くことになり、以前よりも規則が緩い条件のもとで働くことになる。猫猫は、調合道具を持っていくことをおやじに止められ、新しい生活への準備を進める。最後に、猫猫はおやじと一緒に寝床で過ごし、再び後宮での仕事に向けて心の準備をする。

1話(アニメ13話)

猫猫は後宮ではなく外廷での勤務が決定し、高順によって新しい職場である宮殿内を案内される。

彼女の仕事は後宮での下女時代と変わらず、清掃や雑用が主であるが、試験に落ちたため、壬氏が希望していた仕事に就くことはできなかった。

外廷の官女たちからは疑問の目で見られ、時に絡まれることもあるが、猫猫は巧みに事態を収める。

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ある日、官女の一人と遭遇し、彼女が武官のお付であることや、特有の匂いを持つ布包みを持っていたことに気付く。猫猫は武官たちが多くいる東側への興味を持ちつつも、そこへの立ち入りをためらい、結局は壬氏の執務室へ戻ることに決める。

2話(アニメ14話)

壬氏は後宮だけでなく外廷の仕事もしており、多忙な毎日を送っていた。ある日、猫猫は壬氏の執務室で反古をかき集めて焼却処分する任務を受ける。外廷へ向かう途中、高順から寒さ対策として綿入れを渡され、その綿入れが実は壬氏からのものだったことが判明する。

ごみ捨て場に向かう途中で李白と出会い、話をする中で、李白が軍部で出世していたことや、彼が緑青館に頻繁に通っていることが語られる。その後、猫猫は李白と一緒に倉庫で発生した小火の原因を探っている最中、粉塵爆発の実験を行い、李白に火事の原因が粉塵爆発であることを実演して見せる。この実験を通じて、猫猫は火事の原因が倉庫での煙草の吸い殻であった可能性を示唆する。最後に、猫猫は焼け残った煙管を見つけ、それが火事の原因に関連している可能性を考えながら、それを修理して売ることを考える。

3話(アニメ14話)

後宮内の講堂前で、上級妃たちが学んでいる最中、壬氏やお付の女官たちが外で待機していた。好奇心を掻き立てられる中、なぜか講師がそばかす顔の若い女官、猫猫であることが注目されている。ある日、壬氏から猫猫に上級妃たちへの妃教育の講師をするよう命じられ、玉葉妃と梨花妃からの推薦もあって猫猫は仕方なく受け入れる。猫猫は妓楼から必要な教材を取り寄せ、上級妃たちに対して後宮における秘術について教える。

授業の内容は詳細に記されていないが、妃たちの反応は様々で、満足した様子から戸惑いや照れを見せる者までいた。授業終了後、猫猫は疲れ果てるも、報酬を楽しみにしている。

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壬氏がどんな授業だったのかを尋ねると、猫猫は皇帝に感想を聞くよう返答し、具体的な授業内容は読者の想像に委ねられる。

4話(アニメ15話)

高順が猫猫に古い事件の資料を見せ、それが最近起こったような事件について話した。猫猫はその話に興味を示し、詳細を聞く。

事件は河豚の毒によるもので、料理人は河豚を使っていないと主張しているが、似た症状で官僚が倒れたことがある。猫猫は、高順と壬氏、そして他の関係者と共に事件の調査を進める。調査の結果、毒を含む海藻が原因であることが判明し、それが南方から持ち込まれたことがわかる。猫猫は、自ら実験を行い、海藻の毒を確認するが、その過程で嘔吐剤を飲まされるなどのトラブルに見舞われる。

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最終的に犯人は役人の弟であることが判明し、動機は兄への嫉妬と家族内の問題が背景にあることが明らかになる。事件解決後、猫猫は自分の役割と好奇心について考え、日常に戻る。

壬氏は仕事で忙しく、また別の人物とのやりとりに苦労していることを猫猫に話す。猫猫は壬氏の話に関心を示しながらも、自分の世界に戻っていく。

羅漢という名の軍師が、壬氏のもとを訪れる。羅漢は、碁と将棋、噂話を好み、独特な趣味を持つ中年の変人である。彼は緑青館に昔馴染みの妓女がいたと話し、その妓女について興味を示す。その妓女は、客を圧倒するほどの碁と将棋の腕前を持ち、羅漢も彼女に碁で負けていたという。羅漢はその妓女を身請けしようとしたが、他の金持ち二人によって価格が吊り上げられ、結局諦めたと話す。

羅漢はさらに、彼がその妓女に強い興味を持ち、彼女の希少価値を下げるために汚い手を使ったと暗に示唆する。そして、羅漢は壬氏の新しい下女に興味を持ち、彼女が謎解きが得意であることを知って、ある依頼を持ちかける。羅漢の知人である彫金細工師が亡くなり、その秘伝の技術を三人の弟子に伝えずに亡くなったため、その技術を知る手がかりを見つけることができないかと壬氏に相談する。亡くなった彫金細工師は何か手がかりを残していると羅漢は信じているが、それを見つけることができずにいる。

羅漢は、その秘伝を探るために壬氏の下女の助けを借りたいと考えている。壬氏は羅漢の提案に対して乗り気ではないが、話だけは聞くことに同意する。

5話(アニメ16話)

壬氏が猫猫に細工職人の家族の問題を持ちかける。

亡くなった職人が遺した形見分けは、三人の息子たちにそれぞれ異なる品を残し、遺言で「昔のように茶会でもするといい」と言い残していた。長男には作業小屋、次男には細工が施された箪笥、三男には金魚鉢が渡されるが、その遺言の真意や秘伝の技術については明かされないままであった。

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猫猫と壬氏の知り合いの武官、馬閃は、問題解決のため職人の家を訪れる。そこで、猫猫は職人の残した品々と遺言の意味を推理し、金魚鉢を使った日光の反射を鍵に、箪笥の鍵を開けることに成功する。その結果、箪笥からは異なる金属の塊が見つかり、それぞれの塊が職人の技術の秘密と関係があることを示唆する。

猫猫は、この発見が兄弟間の関係や秘伝の技術の継承にどのように影響するかは明言しないが、解決の手がかりを提供する。最終的に、猫猫は自分の役割を終えたと感じ、金魚鉢を使った実験を通じて得られた知見を兄弟に残し、場を去る。

6話(アニメ17話)

壬氏が猫猫に化粧について尋ねる。

猫猫は、壬氏が化粧を必要とする理由に困惑するが、壬氏は自分自身のために化粧が必要だと語る。猫猫は化粧品を作る方法を壬氏に説明し、彼の要望に応じて化粧品を準備することに同意する。

翌日、猫猫は壬氏を平民の男性に見せかけるための化粧と変装を施す。

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これには、肌の色を変えるためのおしろい、声の変化をもたらす特別な飲み物、そして平民らしい服装が含まれる。高順と水蓮は、猫猫の行動を不安そうに見守る。

変装が完了すると、壬氏は平民の男性として完全に変貌し、その姿に高順も水蓮も驚く。壬氏の美しさは化粧で隠され、普通の平民と見分けがつかないほどになる。変装の目的は明らかにされないが、壬氏は猫猫に感謝し、猫猫も彼の変装に成功したことに満足する。しかし、猫猫が実家に帰る予定だったその日、高順は壬氏も同じ道を通ることを提案し、猫猫に壬氏の主人として同行するよう促す。猫猫はこの提案に反対するが、水蓮の提案で猫猫も変装することになり、不安を感じつつも壬氏と共に出かける準備をする。

7話(アニメ17話)

壬氏と猫猫は宮廷から花街への手前にある飯屋に向かうために、それぞれ変装して街を歩く。壬氏は完璧な変装を施し、猫猫は彼の偽名「壬華」として行動する。壬氏は平民の服装に身を包みながらも、その姿勢や振る舞いがなお上品であることから、猫猫に姿勢が美しすぎると指摘される。一方、猫猫は水蓮による見立ての服を着ており、壬氏からはお嬢様らしい格好だと評される。

街を歩きながら、二人は市場での買い物を楽しんだり、串焼き屋で食事をしたりする。

この過程で、猫猫は壬氏との会話を通じて彼の異なる一面を見ることになる。

壬氏が飯屋で知り合いとの待ち合わせをしていたことから、彼がわざわざ変装して街を歩く理由が徐々に明らかになる。

猫猫は、壬氏のために変装の助言をしたり、彼が飯屋に入るのを見守ったりする中で、彼の私生活に少し関わることとなる。また、猫猫自身も養父である羅門のことを思いやる一面を見せ、壬氏とのやり取りの中で自身の過去や羅門の留学経験などについて語る。

最終的に、壬氏は猫猫と別れて飯屋に入り、猫猫は市へ戻ってさらに買い物をすることを決める。

8話(アニメ18話)

猫猫は、外廷に出仕してから初めての休みを得て、養父である薬師のもとに戻る。養父から緑青館へ行くよう頼まれ、そこで梅毒に侵された妓女の世話をする。この妓女はかつては美しかったが、梅毒により醜い姿になってしまっており、猫猫は彼女に養父が作った薬を与える。病気の進行はもはや止められず、彼女は庭で遊んでいた幼少期の記憶に戻っているようだ。

梅梅との会話から、猫猫が妓女になることを望む客人がいることが明かされる。この客人は金払いがよく、緑青館の運営には重要な存在だが、猫猫にとっては受け入れがたい選択である。梅梅は猫猫に妓女としての人生を考えるよう促すが、猫猫はその提案に乗り気ではない。

緑青館での猫猫の行動は、彼が持つ他者への深い共感と、猫猫自身が抱える複雑な背景を示している。また、梅梅との会話は、妓女としての人生が持つ厳しさと、その中で見出される小さな希望や絆を浮かび上がらせる。梅梅はまだ若く美しいが、妓楼を離れる決心がつかず、現状を受け入れて生きていく決意を新たにする。

壬氏は、前日の出来事で疲れた様子で書類に判子を押している。変装して市井に出た理由があったが、猫猫を途中まで同伴させることになった。その提案をしたのは、壬氏の従者である高順だった。壬氏は市井歩きについて思いを巡らせながら、猫猫の養父が元宦官で医官だったことについて話す。その話題を変え、来訪者を待つ。

来訪者は、片眼鏡の変人、羅漢で、彼は以前の三兄弟の話を持ち出し、末の息子が一番できると語る。羅漢は、その職人の技術が祭具にも映えると言い、埋れた才能を活かすべきだと述べる。壬氏は羅漢の言葉に一定の説得力を感じるものの、羅漢の胡散臭さにも苦笑いする。

羅漢は部屋付きの女官たちに果実水を残して帰り、壬氏は以前に羅漢から聞いた妓女の話をもう一度聞こうとするが、羅漢はその話題を避けるように去っていく。壬氏は羅漢の行動に対して複雑な感情を抱きつつ、彼の部下に書類を渡し、羅漢の去った後を見守る。

9話(アニメ18話)

羅漢が壬氏の執務室を訪れ、変人からの果実水の土産を置いていった。猫猫はその日、奇妙な夢を見たことが気にかかっていたが、日常の仕事に戻る。壬氏は、猫猫に緑青館の馴染みについて尋ねるが、守秘義務を理由に詳細は話せないとされる。その後、妓女の価値を下げる方法についての話になり、猫猫は上位の妓女が客を取る仕組みや、妓女の価値について説明する。高位の妓女の価値は、接触を控えることで高まり、手つかずの状態が最も価値があると言及される。子を孕ませることでその価値はほとんどなくなるとも述べられる。猫猫は、羅漢の訪問や自身の夢について思いを巡らせながら、日々の業務を続ける。

壬氏は、猫猫との会話が気にかかり、その答えを求めて現れた羅漢と再び話し合う。

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羅漢は猫猫の実の父親であり、長年緑青館の妓女として壬氏にかっさらわれた猫猫を取り戻そうとしていたことが明らかになる。羅漢は、猫猫に会いたいとの意向を壬氏に伝えるが、猫猫の表情が変わり、壬氏はその強烈な感情の表出に心を動かされる。

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壬氏は猫猫の意向を尊重し、羅漢との会見を断ることを決意する。この事実を認めることの複雑さと、猫猫に対する羅漢の存在の重さが描かれている。

10話(アニメ18話)

猫猫は、自分が軍部に行くことを避けていた人物について予感していた。壬氏と高順が外出している間、猫猫は水蓮と共に床磨きをして、その後で茶を飲む。水蓮は精進料理を準備し、猫猫にもそれに合わせた行動を促す。その後、猫猫は水蓮から医局へ薬を取りに行くよう頼まれる。

医局で猫猫は、翠苓という官女と再会し、彼女の冷たい反応に遭遇する。猫猫は医局の近くにある畑で薬草を見つけ興味を持ち、翠苓との会話を通じて薬師としての興味を深めるが、彼女からは冗談めかして「蘇りの薬」について言及される。このやりとりから、猫猫は自分の興味と翠苓の態度について考えることになる。最終的に、猫猫は水蓮の指示で厳しい掃除を行う羽目になる。

11話(アニメ19話)

外廷の回廊で掃除をしていた猫猫のもとに、武官の李白が急ぎ足で近づいてきた。彼から、ある盗難事件について話を聞く。別の倉庫で祭具が盗まれたという。犯行は小火が起きた混乱に乗じて行われたものだという。管理が杜撰だったわけではないが、関連する責任者が不在で、事態が複雑化しているという。李白は猫猫に、この事件について何か知らないか尋ねた。猫猫は、偶然にもこの事件と関連しそうな事情を知っており、それが偶然か必然かについて考えを巡らせる。李白は、煙管をくれた官女について述べ、その官女が薬のにおいがしたことから、猫猫が何か関連しているかもしれないとほのめかす。猫猫は、この一連の出来事が偶然に重なったものではなく、何か意図的なものかもしれないと推測する。

壬氏と高順が現れ、李白は去った後、猫猫は壬氏に事件について詳しく話す。壬氏は、この一連の出来事につながりがあると考え、どう対処すべきかを思案する。猫猫は、事件の背後にある意図や計画が何かはっきりとはわからないが、もし偶然が重なって必然となるとすれば、それに関与している人物がいるのではないかと指摘する。壬氏は猫猫に牛黄を与えることを示唆し、その報酬として事件の調査に協力するよう促す。猫猫は牛黄の提供に興味を示し、壬氏の要求に応じて情報収集に協力することを決める。

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12話(アニメ19話)

猫猫は公的な文書を保管する書庫で、宮廷内で起きた事故や事件に関する巻き物を調べていた。特に食中毒や祭事に関連する記録に興味を持ち、文官の協力を得て、情報を集める。祭具が盗まれた事件の調査中、祭事を司る礼部の官職に気づき、そこから祭事に関連する設計図を手に入れる。設計図を見た猫猫は、祭壇の構造上の危険性に気づき、それを止めようとするが、武官に阻まれてしまう。

そこに、冷やかな声で猫猫を支持する人物が現れ、武官たちは後退する。猫猫は、祭壇に駆け寄り、祭祀を行っている男を押し倒し、大きな柱が落下する事故を防ぐ。その過程で猫猫自身が足を負傷するが、壬氏(美しき宦官)の介入により、事態は収束に向かう。猫猫は壬氏に対し、牛黄をいただけるかと尋ねるが、その場の緊迫した状況を鑑みると、牛黄をもらうことは二の次となる。結局、猫猫は力尽きてしまい、壬氏に心配されながら意識を失う。

13話(アニメ20話)

猫猫は壬氏の寝室で目を覚まし、事故による怪我の治療を受けていたことを知る。壬氏や高順、馬閃が集まり、猫猫は最近の事件について説明する。彼女は、一連の事件が偶然ではなく計画的なものだと推測し、特に祭具の盗難や職人一家の死に疑問を投げかける。盗まれた祭具の代わりに使われたものが、特定の職人によって作られた可能性を示唆する。

その後、猫猫は死体置き場を訪れ、翠苓という官女の死について調査する。

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医官の話から、翠苓が自殺した可能性が浮上するが、猫猫は翠苓が使用した可能性のある薬に着目し、曼荼羅華と河豚毒を使った「蘇りの薬」の存在を示唆する。死体置き場での調査を通じて、翠苓が生きている可能性が示され、彼女が自分を死んだように見せかけた可能性が高まる。

猫猫は、翠苓が事件の背後にいると推測し、彼女の計画と勇気を称賛する。医官に足の傷を再度縫ってもらいつつ、猫猫は翠苓との再会を楽しみにしている様子を見せる。

14話(アニメ20話)

壬氏は湯浴み後に酒を楽しみながら、最近続く頭痛の種について考えていた。特に、死体置き場の事件と翠苓に関する謎は深まるばかりで、その解決にはまだ時間がかかりそうだ。翠苓の棺を納品した業者について調査したが、依頼を受けた記憶がないという。翠苓の過去についても不明な点が多く、彼女の後見人が医官の師であったことがわかったが、詳しい情報は得られなかった。

高順は、壬氏の見送りを担当しており、先日の事件で壬氏を守った際の猫猫の怪我のことも心配している。また、壬氏は羅漢という人物にも警戒を強めている。中祀の際の乱入事件や、猫猫を殴った武官に対する処罰など、壬氏の周りでは常に何かしらの事件が起きている。

後宮に新しく入った楼蘭妃は、様々な衣装を身にまとうことで皇帝の興味を引こうとするが、皇帝はそれほど乗り気ではない様子だ。一方で、壬氏と高順は、後宮における皇帝の子供の誕生を期待しているが、現状では具体的な結果には至っていない。

壬氏は、後宮の妃たちとの関係や、後宮での生活についても様々な思いを抱えている。新しい妃たちの間では競争や緊張があるものの、壬氏はその中でバランスを取りながら、後宮の平和を保っている。

壬氏は後宮の話を猫猫にしている間に、水蓮に丁寧に薄皮を剥いた蜜柑を食べていた。猫猫は仕事をしており、足の調子が完全ではないため座りながら銀食器を磨いていた。玉葉妃の月経が途絶えているという話が出たとき、それが妊娠の可能性を示唆していることに猫猫は気づいた。鈴麗公主の懐妊時に玉葉妃が毒殺未遂に遭ったこともあり、猫猫は心配している。壬氏が後宮へ行くことについて、猫猫は気にしていない様子で、水蓮から話しかけられると、仕事に集中することにした。

15話(アニメ20話)

猫猫は久しぶりに後宮での生活を楽しんでおり、自分が女性だらけの環境で育ったことが、その雰囲気に合っているのかもしれないと感じている。足の怪我にも関わらず、毒見、調合、散策の日々を送っている。玉葉妃の妊娠についてはまだ確定していないが、翡翠宮では万が一の対策が進められている。皇帝には夜の行為を控えるように伝えられており、皇帝は訪問回数を減らさずに玉葉妃と楽しい時間を過ごしている。楼蘭妃については、その変わった衣装が話題となっている。後宮では相変わらずの噂話が広がっており、猫猫はその会話を聞きながら日々を過ごしている。

16話(アニメ21話)

猫猫は医局を訪れ、そこでやぶ医者と再会する。医局では掃除が必要な状態で、猫猫は掃除を始めることに決める。掃除をしながら、やぶ医者から実家が紙を作っている話を聞く。しかし、やぶ医者の家が作る紙の質が悪く、宮中の御用達でなくなる可能性があるという手紙が届く。猫猫は紙の作り方に問題があることを指摘し、牛の唾液が紙の質を下げている可能性を示唆する。やぶ医者は猫猫の助言に気づき、対策を講じるために行動を起こす。猫猫はこの経験を通じて、自分の行動が大きな問題の解決に繋がることを実感する。

17話(アニメ21話)

猫猫は後宮と外界をつなぐ部屋で李白と会い、妓女の身請けについて相談される。李白は特定の妓女に興味があり、身請け金について尋ねる。猫猫は身請け金の相場を説明し、李白の給金と妓女の価値を考慮しながら、李白が身請けできるかを検討する。

その過程で、猫猫は李白の身体を詳しく観察し、妓女の好みに合うかを確認するが、その様子を後宮管理官に見られてしまう。後宮管理官は猫猫に何をしていたのかと問い詰め、猫猫は相談を受けていただけだと答える。

猫猫は、李白が白鈴にとって好ましい身体を持っているかを検討していたことを説明し、李白と白鈴の関係性を考える。しかし、猫猫は壬氏に身体を見せることは白鈴にとって意味がないと結論付ける。

李白は、宮廷で美しい宦官・壬氏と遭遇し、突然の友好的な態度に戸惑う。壬氏は李白が気になる女性、白鈴の身請け金を肩代わりすると提案するが、李白は自分の力で彼女を請けることを望む。

壬氏はその決断を尊重し、今後も話をする可能性を示唆する。李白は、自分と白鈴の関係をどう進めるか考えながら、彼女への文を送ることを決意する。

貴園が猫猫に渡した木簡には、白鈴からの返事が書かれていた。白鈴はまだ現役であり、いつか迎えに来る公子様を夢見ていること、そして身請け金についても、白鈴が本当に好きな男なら、高額を要求することはなく、祝い金程度に収まることが示唆されている。猫猫は李白が順調に出世すれば、必要な金額を工面できると考え、白鈴との結びつきを強化することに注目している。文の最後には、白鈴が「あの人」が身請けの話をしていたと書いており、猫猫にはその人物が誰か明白だった。壬氏が翡翠宮を訪れ、以前の不機嫌さとは変わり、今はご機嫌な様子を見せていた。

18話(アニメ22話)

春の訪れと共に、猫猫は日常の業務に追われている中、玉葉妃の妊娠が確実になり、翡翠宮では皆がその喜びを共有していた。

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そんな折、美しい宦官・壬氏が現れ、青い薔薇を探す任務を猫猫に依頼する。青い薔薇に関する話は、猫猫にとっては無理難題に感じられたが、それが来月の園遊会のためと知り、さらに薔薇が咲く時期がまだ先であることを指摘する。話は軍師からの持ちかけであり、猫猫は状況を受け入れ、必要なものと場所を求めて任務に取り組むことにする。

春の園遊会が開かれ、赤い毛氈が敷かれた庭園で様々な色の薔薇が活けられた花瓶が注目される。特に、青い薔薇を含む色とりどりの薔薇は多くの人の驚きを買い、壬氏はこれを宴席の上座に飾り、帝に献上する。壬氏の容姿や行動は多くの視線を集め、そこには様々な感情が交錯していた。一方、羅漢という狐のような目をした男が場の空気を読まずに食事を楽しむ一幕があり、彼の行動によって高官たちの間で小さな騒動が起きる。しかし、壬氏は笑顔を絶やさずに帝への献上を完遂し、園遊会は色々なドラマを含みつつも進行していく。

宴席から少し離れた東屋で、桜花が猫猫の面倒を見ている場面から始まる。猫猫は再び水晶宮に通い、青薔薇を作成するための準備に追われていた。その過程で猫猫は過労になり、体調を崩している。水晶宮の蒸気風呂を利用し、大量の薔薇を育てる実験を行っており、そのために多大な労力を費やしていた。

猫猫は、薔薇のつぼみを白い花びらだけに見えるように調整し、茎の内側から青い液体を吸い上げさせて花びらを青く染め上げていた。この方法で、青い薔薇を宴席でお披露目することに成功する。この一連の過程を、皇帝には秘密にしておくことで、誰かが言いがかりをつけても皇帝が説明をかって出てくれるようになっていた。最後には、壬氏との会話で、青い薔薇の作り方が明かされ、猫猫が爪を染める様子が描かれる。

19話(アニメ22、23話)

宴席で色とりどりの薔薇が注目を集めており、羅漢はそれをぼんやり眺めていた。彼は管弦の音楽に退屈し、ついには隣の官の冠と毛の塊を手にしてしまう。羅漢は片眼鏡を調整しながら宴の中心に置かれた薔薇を見ていたが、活け手の性格の悪さを感じている。宴は贅を尽くしたものであったが、羅漢にとっては記憶に残らないものだった。しかしながら、爪紅の流行には興味を示し、懐かしい妓女の名前と共に、爪紅をしている小柄な女官、猫猫の姿が目に留まる。

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一方、壬氏は猫猫の要望を無視して東屋にいた。猫猫は羅漢を将棋で勝負に誘い出し、賭けの代償を決める。羅漢が勝てば猫猫を「うちの子」とするが、猫猫が勝った場合は緑青館の妓女を身請けすることになる。さらに、猫猫は勝負の度に勝者が負け者に飲ませる酒に薬を混ぜるという条件を加える。

勝負は羅漢が二連敗するが、猫猫も二杯の酒を飲み干してしまう。

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しかし、三戦目で猫猫が勝ち、羅漢が酒を飲んだ後、急に具合が悪くなる。猫猫は羅漢に水を飲ませ、彼が実は酒に弱いことを明かす。勝負の結果、羅漢が酔っ払ってしまい、猫猫の狙い通りになる。

20話(アニメ23、24話)

羅漢は、鳳仙という妓女との過去を思い出す。彼女との碁や将棋の勝負で唯一負けた記憶があり、その時の鳳仙の優雅な爪紅が印象的だった。

羅漢は人の顔を区別できない特性があり、人々を碁石や将棋の駒に例えて覚える。鳳仙との関係は碁や将棋を通じて深まり、彼女の身請けを考えたが、金銭的に太刀打ちできず、関係は途絶えた。

三年後、羅漢は戻った妓楼で鳳仙がもはやいないことを知り、彼女の末路を知って絶望する。その後、羅漢は緑青館の妓女、梅梅の部屋で目を覚ます。

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羅漢が飲んだのは猫猫が作った強い酒で、羅漢はその味に驚く。やり手婆に導かれ、妓女を選ぶことになるが、羅漢の心を動かすものはない。

しかし、病人部屋で痩せた女、鳳仙を見つけ、彼女を身請けすることを決意する。羅漢はやり手婆に金を渡し、彼女の手に碁石を渡す。その瞬間、羅漢は彼女の顔にわずかな赤みを見つけ、彼女がまだ美しいと感じる。

21話(アニメ24話)

猫猫は泥酔した羅漢を仮眠室に送り、帰路についている途中で、楼蘭妃の一団とその父親を見かける。この時、猫猫は同行していた馬閃という官から、楼蘭妃の父親に対する不快感を感じ取る。その夜、猫猫は壬氏の棟に泊まることになり、壬氏や高順と会話を交わす。猫猫は、羅漢(狐目の男)に対して恨みは持っていないと話すが、彼の異常な執着には苦手意識を持っていることを明かす。また、羅漢が人の顔を認識できない「顔盲」であるために起きる問題や、彼が事件の解決に無意識のうちに役立っていたことも語られる。

猫猫は自分の出生と関わる羅漢への複雑な感情を吐露し、彼女自身が羅門を本当の父親として見ていること、そして羅漢への感謝と距離感を保つ姿勢を示す。彼女は羅漢を敵に回すことなく、自身の立場を守りつつ、彼との関係を客観的に評価しようとする。会話の中で、壬氏や高順との間にも深い理解や共感が交わされ、猫猫の成長や彼女を取り巻く人間関係の複雑さが浮かび上がる。

終話(アニメ24話)

猫猫は梅梅から身請けの知らせと共にひれが入った荷物を受け取る。彼女は身請けされた妓女を祝うために、一張羅に身を包み、かつて習った舞踏を思い出しながら踊り始めた。

その最中、猫猫は壬氏と偶然出会い、足の傷を再び開いてしまう。

壬氏は猫猫を抱きかかえて治療のために連れて行く。猫猫はこの機会に、ずっと言いそびれていた「牛黄をください」という要求を壬氏に伝える。この出来事を通じて、猫猫と壬氏の関係の深さが示された。また、猫猫の過去や彼女の周りの人々との複雑な関係が描かれ、彼女が社交界での立場や、自分と他人との間に存在する微妙なバランスをどのように扱っているかが示されてた。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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