薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 18レビュー
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ まとめ
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 20レビュー
どんな本?
『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』は、歴史ミステリー漫画である。薬屋の少女・猫猫(マオマオ)が後宮で起こる様々な事件を解決する物語である。
また、月刊ビッグガンガンと月刊サンデーGXでコミカライズ版が連載されており、2023年、2025年にはテレビアニメ化もしている。
物語の概要
皇帝直属軍を率いる壬氏(ジンシ)は、反乱を起こした子一族の砦へ攻め入る。雪崩を利用した奇襲作戦が成功し、敵を混乱に陥れることに成功する。果たして、このまま反乱を平定し、囚われの身となった猫猫を救い出すことができるのか。
主要キャラクター
• 猫猫(マオマオ):薬の知識に長けた少女で、後宮で起こる事件を解決する。
• 壬氏(ジンシ):美貌の宦官で、皇帝直属軍を率いる。猫猫に特別な関心を寄せている。
物語の特徴
本作は、後宮を舞台にした歴史ミステリーであり、薬学の知識を駆使して事件を解決する猫猫の活躍が描かれている。複雑な人間関係や宮廷内の陰謀が絡み合い、読者を引き込むストーリー展開が魅力である。また、美麗な作画と緻密な時代考証も高く評価されている。
出版情報
• 出版社:小学館
• 発売日:2024年12月19日
• ISBN:9784091578471
• 判型/頁数:B6判 / 164頁
• 特装版:オリジナルポストカードセット付きの特装版も同時発売。屏風のような6枚綴りのポストカードが紙ケースに封入されている。
• シリーズ累計発行部数:3800万部突破
((((;゚Д゚))))
関連メディア展開として、アニメ化やドラマCD化も行われている。
読んだ本のタイトル
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~(19)
著者:倉田三ノ路 氏(https://note.com/rich_lotus967/n/n668aba3e4ba6)
原作者:日向 夏 氏
イラスト:しのとうこ 氏
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あらすじ・内容
シリーズ累計3800万部突破!
皇帝直属軍を率い、子一族の砦へと攻め入った壬氏(ジンシ)。
雪崩を使った奇襲策が的中し、敵を混乱に陥れることに成功した。
このまま反乱を平定し、猫猫(マオマオ)を救い出すことが出来るか…!?
超絶ヒットノベル、コミカライズ第十九弾!!
感想
19巻の主な出来事は以下の通り。
- 壬氏の戦場での登場
宦官である壬氏が紫紺の鎧を纏い柳葉刀を手に戦場に立ち、指揮を執ることで禁軍を鼓舞していた。 - 猫猫と壬氏の再会
猫猫は壬氏との再会を果たし、彼の正体が東宮であることを知った。壬氏は李白に猫猫の保護を命じた。 - 李白の人間性の描写
李白は猫猫の進言を受け、砦内で服毒自殺した子供たちを外へ運び出し埋葬を試みた。この行動に彼の罪への覚悟が垣間見えた。 - 砦での戦闘と子昌の登場
壬氏は広間で捕縛された子一族を追及し、子昌の登場により緊張が高まった。子昌は飛発を発射するも失敗し、そのまま命を落とした。 - 回廊での捕縛と異様な部屋
壬氏は回廊で捕虜を捕縛させ、奥の部屋で隠し通路を発見した。通路を進むと楼蘭と対峙することとなった。 - 楼蘭との対話と過去の告白
楼蘭は飛発を手に壬氏を脅迫しつつも、後宮と子一族の過去について明かした。彼女の語る真実は、先帝の時代の女帝の影響力や子一族の腐敗を含むものであった。 - 神美との対立と最期
楼蘭は母神美と対立し、母の権力乱用を指摘。神美の飛発の暴発で母が命を落とし、楼蘭は壮絶な最期を遂げた。 - 壬氏の怪我と猫猫との会話
壬氏は怪我を負い猫猫と再会。猫猫は彼の安全を求めたが、壬氏は戦場に出た理由を曖昧に語り、二人の間で楼蘭の思い出が語られた。
総評
あら、小説版より詳細にわかりやすい。
小説版だと子翠と翠苓の関係がイマイチよく判らなかった。
元々、子翠は翠苓の名前で神美に奪われてしまったらしい。
それを楼蘭が名前を借りて下女として出歩く時に子翠と名乗るようになった。
あと、小説版だと後宮が奴隷貿易の拠点のように読めてたけど、此方だと子一族の筆頭事業が奴隷貿易だったと書かれていた。
それを北の子一族を警戒していた女帝に禁止されて在庫として残った奴隷を後宮を拡張して押し込んだのが子昌だった。
女帝には忠臣として立ち回り信用を得て、その関係で先帝とも交流するようになった子昌に自身が産ませた娘を娶らせて、孫(子翠(後の翠苓))を見せて信用を得て、20年ほど後宮に入っていた神美を下賜された。
その後に楼蘭が産まれたんだな。
そうなると、神美は当時としてかなりの高齢出産だったんだな、、
その前か後かはわからないが、神美は先帝の娘を追い出して、娘の子翠の名前から”子”を奪い、翠苓と名前を変えさせて虐待をしていたんだな。
酷い暴君だ。
まぁ、神美からしたら家を元婚約者に乗っ取られて第二婦人のような形で帝から下賜されたワケだからな。
先帝が悪いように見えるが、その原因が女帝となると、、
何か違うような、、でも、先帝の娘は追い出され、娘の翠苓は虐待されたのだから最も被害を受けた者達から考えたらやっぱり酷い国だなとも思ってしまう。
帝が現皇帝に変わったから何とも言えないが、この国は末期なのかもしれない。
そんな屋台骨が腐敗している国で権力を強固にした子一族だったが、神美の我儘で滅んだと。
何とも言えない虚しさよ。
嫁にDVされてる旦那の悲哀を感じた。
最期は反逆者として打たれて終わるか。
その表情も何とも言えない物を感じた。
国自体もどうなるのか不安定さは見える。
あと、表情と言えば序盤17ページの李白と猫猫のやり取りでの李白の表情はコミカルで面白かった。
最初は悩んで、最後は何かを悟って、、
背景の宇宙と惑星のように浮かぶ羅漢と猫猫の顔が面白かった。
あと李白の目も。
あぁ、ロクな事を考えてない目だなアレは。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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考察・解説
壬氏との再会
作中における砦での「壬氏との再会」は、緊迫した戦場の中で猫猫の冷静さと壬氏の正体発覚が交錯する、極めて印象的なシーンとして描かれている。
軍の突入に伴う紫紺の鎧を纏った姿との鉢合わせから、実年齢に関する辛辣な第一声、李白を驚かせた冷静な状況報告、そして救出後の互いの傷を巡る二人のやり取りにいたる全容は以下の通りである。
子一族との誤認を避ける中で突入してきた壬氏との鉢合わせ
李白ら禁軍が雪崩に乗じて砦に突入し、制圧を進める中でその再会は唐突に訪れた。
・猫猫は紫紺の鎧をまとい、柳葉刀を手にして部隊を堂々と指揮する壬氏の姿を目撃する。
・子一族の者と勘違いされて殺されないよう慌てて隠れようとした猫猫であったが、一歩遅かった。
・戦場を捜索し、奥へと突入してきた壬氏と直接鉢合わせることになる。
本当の身分の察知と実年齢を巡る辛辣な第一声
再会の直後、周囲の兵士が壬氏のことを東宮と呼んだため、猫猫はついに壬氏の本当の身分を察することになる。
・しかし、感動的な再会になるかと思いきや、猫猫が壬氏へ放った第一声は、老けてますね、という辛辣なものであった。
・これは、壬氏が対外的に公表している年齢が25歳であるのに対し、彼の実年齢が19歳であることを知った上での発言である。
・皇族としての実態と公表年齢の矛盾を突く、猫猫らしい冷静な一言となった。
亡くなった子どもたちの前での冷静な保護要請と李白の驚愕
猫猫は毒を飲まされて命を落とした子どもたちを前にしながらも、薬師としての冷静さを失わずに保っていた。
・状況を素早く見極めて壬氏に的確な保護を求める。
・壬氏は李白を呼び出して猫猫の保護を命じた。
・李白は、後宮から誘拐されたはずの猫猫がこの激戦地の中心になぜか居ることに心底驚愕することとなった。
楼蘭妃につけられた傷への叱責と首の痣を巡る壬氏の怒り
救出された後、猫猫が目を覚ますと目の前にはつきっきりの壬氏の姿があった。
・壬氏の怪我への叱責:壬氏の顔には楼蘭妃につけられた深い傷があり、さらしで雑に処置されていた。猫猫はその雑な処置に強い不満を覚え、彼が前線に出て無謀にも怪我を負ったことを厳しく叱責した。
・猫猫の痣に対する壬氏の怒り:一方で壬氏は、猫猫の首に残っていた痣、すなわち神美から受けた暴力の痕に気づき、執拗に原因を問いただす。猫猫が冷静に女性に叩かれた痕だと説明しても壬氏は怒りを抑えきれず、猫猫はその執拗な心配に辟易しながらも、彼の不器用な誠実さを感じ取っていた。
まとめ
砦での壬氏との再会は、国家規模の動乱の終息という大局と、二人の個人的な関係性の進展という局地が深く絡み合った名シーンである。東宮という本来の身分が明かされる緊迫した状況下で、老けてますね、と言い放つ猫猫の毒舌は二人の独特な距離感を象徴しており、凄惨な現場でも冷静さを保つ彼女の強さが際立っている。救出後に互いの負った傷を巡って叱責し合い、激しい怒りや執拗な心配を交わす姿は、宦官と薬屋という偽りの関係を超え、互いをかけがえのない存在として認め合う新たな歩みの始まりを告げている。
子一族の崩壊
作中における「子一族の崩壊」は、単なる国家への反乱の失敗ではなく、長年にわたる一族内部の腐敗、当主の諦観、そして家族間の深い確執が絡み合って生じた必然的な結末として描かれている。
一族の腐敗と当主の諦めから、娘である楼蘭による武器庫の爆破、討伐軍の奇襲と首謀者たちの最期、そして崩壊後の余波と生き残った者たちのその後にいたる全容は以下の通りである。
一族の横領の放置と悪役として滅ぶ道を選んだ当主の諦観
かつて子一族の当主である子昌は、女帝の信頼を得て後宮の拡大という公共事業を任されていた。
・これは表向きの事業であると同時に、行き場を失った奴隷たちを一時的に保護するという彼なりの目的もあった。
・しかし、子昌は一族内での権力が弱く、妻の神美をはじめとする一族の者たちが賄賂や国の財産の横領を繰り返す事態を制御できなかった。
・子昌はそれを隠蔽しようともせずに放置し、一族の滅亡に繋がると分かっていながら、敢えて悪役として滅ぶ道を選んでいた。
家庭の崩壊に対する失望と無謀な謀反に幕を引いた楼蘭の爆破
一族の衰退の最大の被害者であり、母・神美の身勝手さや姉・翠苓への虐待を目の当たりにしてきた娘の楼蘭(子翠)は、一族と両親に対して深い憎悪と失望を抱いていた。
・砦の中で神美が享楽にふけり家庭が崩壊状態にある中、楼蘭は最後まで責任を持つべきと父に訴える。
・彼女は自ら砦の武器庫(火薬庫)を爆破するという行動に出た。
・これにより雪崩が発生して砦の一部が埋没する。
・楼蘭は勝てない相手には潔く降るべきと父を諭し、一族の無謀な謀反の事実上の幕引きを図った。
討伐軍による夜間奇襲の成功と首謀者たちが迎えたそれぞれの最期
楼蘭が引き起こした雪崩と混乱に乗じて、壬氏や李白が率いる討伐軍が夜間の奇襲作戦を実行し、砦は次々と制圧されていった。一族の中心人物たちは、それぞれ悲惨な最期を迎えることとなる。
・子昌の最期:広間に現れて最新式の火薬兵器である飛発を手に最後の抵抗を試みたが、最終的に部下たちによって倒され、哀れな最期を遂げた。
・神美の自滅:隠し部屋で壬氏や娘たちと対峙した神美は、楼蘭から一族を衰退させた張本人であると糾弾され激高する。彼女は実の娘である楼蘭に向けて飛発を発砲しようとしたが、武器が暴発したことで自らに致命傷を与え、自業自得の結末を迎えた。
・楼蘭の壮絶な投身:壬氏に対して後宮拡大の真実や一族の過去、翠苓の本当の出自が先帝の孫であることをすべて語り終えた楼蘭は、砦の屋上へ向かう。そして、雪の中で舞うように身を投げて壮絶な最期を遂げた。
罪なき者たちへの寛大な措置と新たな環境での生活の始まり
子一族という大きな脅威は完全に滅び去ったが、一族に関わっていた罪なき者たちには新たな道が用意された。
・虐待されていた翠苓は、監視付きながらも命を許されて新しい環境へと移された。
・砦に連れ去られていた隠れ里の子どもたちの多くは、元上級妃の阿多のもとへ引き取られることとなった。
・猫猫が決死の処置で蘇生させた少年である趙迂は、花街で新たな生活を始めることになった。
まとめ
子一族の崩壊は、内部の不正を統制できなかった当主の諦めと、その歪みの犠牲となった娘・楼蘭の悲痛な決断によってもたらされた必然の滅亡劇である。神美の横暴や一族の腐敗が組織を内側から蝕む中、楼蘭が自ら火薬庫を爆破して雪崩を起こしたことで、壬氏らの討伐軍による速やかな制圧と首謀者たちの自滅的な結末へと繋がった。血脈の因縁と謀反の罪によって一族そのものは完全に瓦解したが、先帝の孫である翠苓の助命や、阿多に引き取られた子どもたち、花街で生き直す趙迂の存在など、崩壊の直後には罪なき命を救うための救済の道が確かに残された。
後宮事業の真相
作中における「後宮事業(後宮拡大)」の真相は、砦での事件の終盤、隠し部屋にて楼蘭(子翠)の口から壬氏に対して明かされる。
表向きの理由であった女帝の意向から、奴隷交易の禁止に伴う一族の困窮、当主である子昌が秘めていた奴隷保護という救済の目的、そして一族の腐敗を制御できずに自ら破滅を受け入れた諦観にいたる全容は以下の通りである。
先帝の傀儡状態と女帝による美女の送り込みという表向きの理由
当時の暗愚な先帝は、母である女帝の傀儡となっていた。
・先帝が女性に興味を示さなかったことに業を煮やした女帝の意向が背景にある。
・次々と美女を後宮に送り込んだことが、後宮拡大の表向きの理由とされていた。
他国への輸出禁止措置がもたらした売り先のない奴隷の滞留と困窮
当時、子一族の最大の収入源は奴隷交易であった。
・しかし、他国へ輸出された奴隷の扱いがあまりに酷かったため、女帝は建前として他国への奴隷輸出を禁止する。
・これにより、手元に売り先を失った奴隷が大量に残ることとなった。
・結果として、子一族の先代は急激な困窮に陥ることになった。
行き場を失った人々を保護し教育を施すための公共事業の提案
この深刻な状況を打開するため、若かりし頃の子昌が女帝に提案したのが、後宮拡大を公共事業と位置付けることであった。
・その真の目的は、家族から売られた若い娘や去勢された男など、行き場を失った奴隷たちを後宮という施設で一時的に保護することであった。
・彼らを後宮に集めて教育を施すことで、後に身分が改善される可能性を与える狙いがあった。
・ひいては、子どもを売らざるを得なかった家族の罪悪感を減らすという、子昌なりの救済の意図が込められていた。
妻らの賄賂や横領を止められず悪役として滅ぶ道を選んだ当主の諦め
この事業は本来、女帝と子一族の双方に利益をもたらすはずの計画であった。
・しかし、子昌自身は一族内での権力が弱く、妻の神美をはじめとする一族の者たちがこの事業を利用して賄賂を受け取り、国の財産を横領する事態を止めることができなかった。
・子昌はそれらの不正を隠蔽しようともせずに放置する。
・それが一族の滅亡に繋がると分かっていながら、あえて悪役として一族もろとも滅ぶ道を選んだという悲しい事実が語られている。
まとめ
後宮事業の真相は、単なる権力者の欲望や贅沢のためではなく、行き場を失った奴隷たちを救済・保護するために子昌が立ち上げた、一種の福祉政策としての側面を持つ公共事業であった。しかし、子昌自身の権力基盤の弱さゆえに、妻の神美らによる横領や賄賂といった内部の腐敗を抑えることができず、善意の計画は国家への謀反という大罪へと変質してしまった。一族の滅亡を予見しながらも不正を放置し、あえて悪役として破滅を受け入れた子昌の諦観は、血脈の呪縛と時代の波に抗いきれなかった一族の悲劇的な宿命を浮き彫りにしている。
蜂起の終焉
作中における子一族の「蜂起(謀反)の終焉」は、討伐軍による砦の制圧と首謀者たちの悲惨な最期、そして楼蘭の壮絶な自己犠牲によって劇的に幕を閉じる。
奇襲作戦による砦の陥落から、首謀者たちが迎えた最期、楼蘭による告白と壮絶な幕引き、そして戦の終わりと生き残った子どもたちのその後にいたる全容は以下の通りである。
雪崩に乗じた奇襲作戦の成功と陰謀の完全なる瓦解
楼蘭(子翠)が自ら火薬庫を爆破したことで発生した雪崩による混乱に乗じ、李白や壬氏が率いる討伐軍が夜間の奇襲を仕掛けた。
・突然の事態に対して子昌の私兵たちは対応に手間取り、討伐軍によって次々と制圧、捕縛されていく。
・捕らえられた一族の者たちは、これまでの国の資金横領や反逆行為について厳しく追及されることとなった。
・この電撃的な攻略により、長きにわたる子一族の陰謀は完全に打ち砕かれた。
広間での抵抗と隠し部屋での兵器暴発による首謀者たちの最期
謀反の中心にいた首謀者たちは、砦の崩壊とともにそれぞれ悲惨な最期を迎えることとなった。
・子昌:砦の主である子昌は、最新兵器である飛発を手にして広間で最後の抵抗を試みたが、最終的に部下たちによって倒され、哀れな最期を遂げた。
・神美の自滅:隠し部屋で娘の楼蘭から一族を衰退させた責任を追及された神美は激高し、楼蘭に向けて飛発を発砲しようとする。しかし、武器が手元で激しく暴発したことによって自ら致命傷を負うという、自業自得の結末を迎えた。
後宮拡張の真実の吐露と雪の中へ消えた楼蘭の壮絶な投身
一連の蜂起に対し、事実上の幕引きを図ったのは娘の楼蘭であった。
・彼女は壬氏を隠し部屋に誘導し、後宮拡張の真実や、すべては母・神美の我儘によるものであったという過去の罪を告白する。
・そして、その我儘の印として壬氏の顔に深い傷を付けた。
・すべてを語り終えた後、楼蘭は砦の屋上へと向かい、雪の中で舞うように身を投げて壮絶な最期を遂げた。
・その姿はまるで一つの舞台劇の終わりのようであり、見届けた壬氏の心に消えない深い印象を残した。
救出された猫猫との再会と生き残った子どもたちの新たな道
激しい戦いが終わった後、傷を負った壬氏は無事に保護した猫猫と再会を果たした。
・二人は楼蘭という複雑な背景を持つ人物について語り合うが、彼女の真意を完全には理解できないまま、その死を静かに悼んだ。
・また、この蜂起には隠れ里の子どもたちも巻き込まれており、中には毒を飲まされて命を落とした者もいた。
・しかし、猫猫の決死の蘇生措置によって息を吹き返した少年である趙迂は、花街で新たな生活を始めることとなる。
・他の生き残った子どもたちも元上級妃である阿多のもとへ引き取られることになり、生き残った者たちには新たな救済の道が示された。
まとめ
子一族の蜂起の終焉は、討伐軍の圧倒的な制圧と、一族の呪縛を自ら断ち切ろうとした楼蘭の悲壮な決断によってもたらされた。子昌の無惨な最期や神美の自滅は因果応報の結末であったが、楼蘭が壬氏に語った後宮の真実と彼女の壮絶な投身は、この謀反劇が一族の深い愛憎の歴史であったことを物語っている。砦は完全に陥落し、一族の野望は潰えたものの、猫猫の執念によって命を繋ぎ止めた趙迂の新しい生活や、阿多に保護された子どもたちの未来など、滅びの跡には新たな希望の種が確かに蒔かれている。
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登場キャラクター
宮廷・軍関係者
猫猫
薬師としての知識を持つ後宮の下女である。不運を受け入れつつも、好奇心と正義感から問題に目を逸らせない性格を持つ。毒や薬に対して強い執着と探求心を示す。壬氏や高順らと協力して事件を解決する立場にあり、羅門を養父としている。
・所属組織、地位や役職
後宮の下女、洗濯係。のちに玉葉妃の侍女、毒見役。その後、外廷の官女として勤務し、再び翡翠宮の侍女に復帰する。
・物語内での具体的な行動や成果
乳幼児の連続死の原因がおしろいの毒であることを指摘した。園遊会で料理に毒が入っていることを見抜いた。砦に連れ去られ、拷問部屋の蟇盆に入れられるが持ち物を駆使して切り抜けた。地下で火薬の製造現場を発見する。砦で服毒自殺した子どもたちを蘇生させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
下女から玉葉妃の侍女に昇格した。解雇を経て外廷勤務となり、再び後宮へ戻る。事件解決に貢献し、壬氏や妃たちから強い信頼を得ている。
壬氏(東宮)
青年であり、無欠の宦官を演じている。正体は現皇帝の弟であり、華瑞月という名を持つ。猫猫を高く評価し、彼女の推理力や知識に頼ることが多い。
・所属組織、地位や役職
宦官。本来の姿は皇族(東宮、皇弟)。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫を玉葉妃の侍女として抜擢した。砦の攻略において紫紺の鎧を纏い、柳葉刀を手にして自ら禁軍の奇襲部隊の指揮を執った。隠し部屋で楼蘭に脅迫され、物語を聞かされる。顔に傷をつけられる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
仮初の宦官としての立場を捨てて、本来の姿で戦陣に立つ。
李白
軍部の武官である。緑青館に頻繁に通い、猟犬の訓練に勤しむ姿が描かれている。猫猫と軽口を叩き合う関係である。
・所属組織、地位や役職
軍部の武官。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫から呼び出され緑青館へ向かった。軍勢を率いて夜間に砦へ奇襲を仕掛け、雪崩を利用して敵陣を制圧した。猫猫の進言を受け、服毒自殺した子どもたちを砦外へ運び出し非公式に埋葬を試みる意志を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
軍部で出世している。
羅漢
片眼鏡をかけた男である。碁と将棋、噂話を好む。猫猫の実の父親であり、彼女に強い執着を持つ。壬氏に対して苛立ちを隠さず辛辣な言葉を投げる。人の顔を区別できない特性を持つ。
・所属組織、地位や役職
軍師。名門出身の官僚。
・物語内での具体的な行動や成果
壬氏に彫金細工師の遺言の謎解きを依頼した。壬氏に対し、逆賊と断定した子昌を討つため禁軍を動かすよう要請する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
宮中において他を圧倒する独特な才覚を持つ。皇帝の弟である壬氏にも軍の動員を強く進言する影響力を有する。
大尉
娘を持つ父親である。李白の軽口の中で言及される。
・所属組織、地位や役職
軍の武官(大尉)。
・物語内での具体的な行動や成果
文書内に直接的な行動の描写はない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
大尉の娘
大尉の娘である。猫猫と同じく誘拐され、砦の部屋にいたと推測される。
・所属組織、地位や役職
所属組織や役職の詳細は文書内に明記されていない。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫と同じ状況に置かれ、彼女と繋がっていた。猫猫に父親の名前を聞こうとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
医官
医療に従事する者たちである。「やぶ医者」などが該当する。
・所属組織、地位や役職
医局の医官。
・物語内での具体的な行動や成果
猫猫や羅門と共に後宮で診療を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
兵士
壬氏の周囲にいる軍の構成員である。
・所属組織、地位や役職
軍の兵士。
・物語内での具体的な行動や成果
砦の制圧時に壬氏を「東宮」と呼んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
禁軍
国家の危機に対処する正規の軍隊である。
・所属組織、地位や役職
国家の正規軍。
・物語内での具体的な行動や成果
雪崩を利用して砦内部に突入した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
皇族
先帝
暗愚な皇帝である。母である女帝の傀儡となって政を行っていた。女性に興味を示さなかったとされる。
・所属組織、地位や役職
皇帝(先帝)。
・物語内での具体的な行動や成果
大宝という侍女に手を出して吾子を産ませた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
すでに亡くなっている。
女帝
先帝の母である。国政に強い影響力を持っていた。息子のために後宮を拡大し、美女を送り込んだ。
・所属組織、地位や役職
女帝。先帝の母。
・物語内での具体的な行動や成果
後宮に居る娘を人質にして他国への奴隷の輸出を禁じた。北方の一族から上級妃を選び出すために族長に要請した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
先帝を傀儡として支配していた。
吾子
先帝の血を引く娘である。女帝を恐れたせいで帝の吾子として扱われず、認知を拒否された。
・所属組織、地位や役職
先帝の子。
・物語内での具体的な行動や成果
子昌を夫に迎え、翠苓を産んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
皇族の血を引きながらも、医官の娘として後宮から追放された。
子の一族・砦関係者
子昌
北方の王家の養子である。一族内での権力が弱く、妻の神美らの行動を制御できない。
・所属組織、地位や役職
子の一族の当主。宮中の高官。
・物語内での具体的な行動や成果
後宮を奴隷の保護場所として利用することを提案した。女帝の命令で吾子を妻に迎えた。一族の滅亡に繋がると分かっていながら、あえて悪役として滅ぶ事を選んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
後宮事業を通じて一族の信用を回復しようとしたが、一族を衰退させた。
神美
子昌の妻であり、楼蘭の母親である。子一族の権力を利用し、国の財産を横領して浪費してきた。
・所属組織、地位や役職
子の一族の当主の妻。
・物語内での具体的な行動や成果
子昌が吾子を妻に迎えた褒美として下賜された。娘の楼蘭から一族の腐敗の一因であると糾弾される。激高して飛発を向けるが、暴発により致命傷を負った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
一族の衰退の張本人として娘から非難された。
楼蘭
神美の娘である。煤と焦げた髪で荒れた姿になりつつも、人間味があふれる表情を見せる。
・所属組織、地位や役職
後宮の妃。子の一族の娘。
・物語内での具体的な行動や成果
壬氏に銃口を向けて隠し部屋へ誘導した。後宮と子一族に隠された過去の真実を語った。母親の神美を一族の腐敗の一因と糾弾した。壬氏の顔に傷を付け、雪の中を舞いながら砦の屋上から身を投げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
妃としての立場を捨てて一族の謀反の幕引きを図り、壮絶な最期を迎える。
翠苓(子翠)
吾子と子昌の間に生まれた娘である。楼蘭と似た顔立ちを持つ。
・所属組織、地位や役職
外廷の官女(過去)。
・物語内での具体的な行動や成果
隠し部屋で楼蘭や神美と共にいた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
先帝の孫にあたる血筋を持つ。出生時の名前は子翠と名付けられていた。
大宝
神美が後宮に入った時に着いてきた侍女である。
・所属組織、地位や役職
神美の侍女。
・物語内での具体的な行動や成果
先帝が手を出して吾子を産ませた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
皇族の血を引く子の母親となった。
子一族の先代
子の一族の以前の当主である。奴隷交易を主要な収入源としていた。
・所属組織、地位や役職
子の一族の当主(先代)。
・物語内での具体的な行動や成果
女帝に奴隷の輸出を禁じられ、手元に売り先のなくなった奴隷が多く残り困窮した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
奴隷交易の禁止により一族を困窮させた。
子の一族
北方に基盤を持つ一族である。かつては奴隷交易で栄えた。
・所属組織、地位や役職
貴族・高官の一族。
・物語内での具体的な行動や成果
一族の者たちが賄賂や横領を繰り返していた。砦で禁軍と交戦した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
謀反を起こし、討伐されて滅亡に向かった。
子ども達
隠れ里や砦に連れ去られていた幼い者たちである。
・所属組織、地位や役職
所属組織や役職の詳細は文書内に明記されていない。
・物語内での具体的な行動や成果
砦で服毒自殺を図った。猫猫の進言により、李白によって非公式に埋葬が試みられた。一部は猫猫によって蘇生された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項に関する詳細な記述はない。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 18レビュー
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ まとめ
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 20レビュー
展開まとめ
(著者の備忘録)体調が悪かったらしい
GX最新号告知と近頃の雑感
ノミネートとか新刊とか
GX最新号告知と新刊と年末雑感
第七十七話 再会
壬氏の登場
雪崩を利用して砦内部に突入した禁軍。それを砦内から確認していた猫猫は、紫紺の鎧をまとい、柳葉刀を手にした壬氏の姿を目撃した。
本来、宦官である壬氏が戦場にいることは異例であったが、彼の指揮によって部隊は更なる勢いを得ていた。
捕らわれた猫猫との再会
禁軍の突入で、子一族の者だと勘違いされて殺されないように隠れようとしていた猫猫だったが、一歩遅く猫猫は突入して来た壬氏と再会した。
猫猫は冷静に状況を見極めて、壬氏に保護を求めた。
周りの兵士から東宮と呼ばれた壬氏の正体を察した猫猫。
最初のコメントは「老けてますね」だった。
壬氏の公開されてる年齢は25歳。
でも実年齢は19歳と知ってのコメントだった。
その後に、壬氏は李白を呼び出し猫猫の保護を命じたが猫猫を見た李白は、この場に居るはずの無い猫猫に驚き、彼女が誘拐されてこの場にいると初めて知る。
そこで、同じ状況の大尉の娘と猫猫が繋がり猫猫に父親の名前を聴こうとしたら顔が凶悪になった。
李白の脳裏に羅漢と猫猫の顔が浮かぶシーンが面白い。
戦場の余韻と人間性の描写
李白は猫猫の居る部屋で服毒自殺した子ども達を猫猫の進言により、李白は子どもたちを砦外へ運び出し、非公式ながら埋葬を試みる意志を示した。
その際、彼は猫猫との軽口(大尉をパパと呼べ等)を交わしつつも、罪に問われる覚悟を持って行動した。
李白のこうした行為は、戦場における人間性の一端を垣間見せるものであった。
第七十八話 悪役
砦への進行と飛発の罠
壬氏は笛の音を耳にし、猫猫が無事に砦の外へ運び出されたことを知り、緊張を解いた。彼は部下たちとともに長い回廊を進み、大広間の扉に到達した。
嫌な予感から部下たちに身を避けるよう指示し、扉を開けた瞬間、弾丸が彼の横をかすめた。
敵は火薬を用いた飛発を装備していたが、その準備不足を突かれ、広間での抵抗はあっけなく制圧された。
広間での尋問と子昌の登場
捕縛された子一族の者たちは、国庫の横領や武装の不正使用について追及されたが、彼らは責任を他者に押し付けようとした。
そこへ、子昌が飛発を手に悠然と姿を現した。
壬氏は帝の勅命書を示して子一族の罪を告げたが、子昌は冷笑を浮かべるばかりであった。
子昌の最期とその不可解さ
子昌は飛発を発射するも弾丸は背後に居た兵の脚に当たり、別の兵士の反撃の末に命を落とした。
彼は最後まで笑みを浮かべ、観劇のような態度で死を迎えた。
その行動の真意は不明のままだったが、彼の振る舞いはあたかも自身の最期を舞台として演じているかのようであった。
捕縛と回廊での対峙
壬氏たちは広間を通過した回廊で、薄着の女たちと派手な男たちに遭遇した。女たちは命乞いをし、男たちは子一族ではないと主張した。壬氏はその醜態に顔を背け、捕縛を臣下に任せた。その後、一番奥の部屋に元上級妃楼蘭とその母神美がいると聞き、調査を進めた。
異様な部屋と隠し通路の発見
壬氏が部屋に入ると、乱れた寝台や衣服、漂う香の匂いが広がり、異様な雰囲気を感じ取った。露台にも人影はなく、部屋の構造に違和感を抱いた壬氏は調査を開始した。箪笥の奥に隠し通路を発見し、内部を進むと薄明かりの向こうに楼蘭が立っていた。
第七十九話 昔語り
楼蘭との対話と脅迫
楼蘭は新型の飛発を手にし、壬氏に銃口を向けながら同行を要求した。煤と焦げた髪で荒れた姿の楼蘭は、脅迫という形で壬氏を隠し部屋へと誘導した。
狭い通路を進む中、彼女の表情は後宮時代よりも人間味があふれていた。
隠し部屋での再会と物語の始まり
隠し部屋には楼蘭と似た顔立ちの娘翠苓、そして派手な装いの中年女性神美がいた。
楼蘭は壬氏を神美の望みを果たすために連れてきたと語り、壬氏に対する憎しみや嫉妬が神美の表情に浮かんでいた。
その後、楼蘭は燭台を置き、過去の物語を朗々と語り始めた。
その内容は、後宮と子一族に隠された真実を明かすものであった。
女帝の支配と後宮の拡大
楼蘭は、先帝の時代における女帝の影響力と後宮の拡大について語った。暗愚な先帝は母である女帝の傀儡となり、政を行っていた。女帝は、息子が女に興味を示さないことに業を煮やし、後宮に次々と美女を送り込んだ。その中で、北方の一族から上級妃を選び出すために族長に要請した経緯が語られた。
後宮の拡大の裏に隠された目的
当時、子の一族の稼ぎの筆頭は奴隷交易だった。
それを女帝が目を付けて、後宮に居る娘を人質にして他国への奴隷の輸出を禁じてしまった。
自国内での奴隷制度は花街の妓女と同じ扱いだったが、他国に出された奴隷の扱いが酷かったので、それを建前に禁止されてしまった。
手元に売り先のなくなった奴隷が多く残った子一族の先代は困窮してしまった。
そんな奴隷たちを一時的に保護する場所として後宮を利用しようと若かりし子昌が提案した。
こそに家族から売られた若い娘や去勢された男を集め、教育を受けた後に身分が改善される可能性があり、売った家族の罪悪感を減らす可能性もあった。
第八十話 事の始まり
(著者の備忘録)
悩めるコミカライズマン2【80話あれこれ】
子昌の策略と後宮事業の背景
楼蘭の父である子昌が、後宮事業を通じて一族の信用を回復しようとしたことが語られた。
彼は女帝の信頼を得るため、後宮拡大を「公共事業」として提案した。
同時に、後宮を奴隷交易に代わる事業と位置付け、女帝と一族の双方に利益をもたらすよう策を練っていた。
しかし、子昌は一族内での権力が弱く、神美を含む一族の者たちが賄賂や横領を繰り返す事態を制御できなかった。
翠苓の出生と子昌の思惑
楼蘭は、異母姉である翠苓の出生についても明かした。
翠苓は神美が後宮に入った時に着いてきた侍女の大宝が先帝が手を出して産ませた吾子の娘だった。
だが、吾子は先帝の血を引く者でありながら、女帝を恐れたせいで帝の吾子として扱われない。
認知を拒否された存在であった。
その後、吾子は後宮に勤務していた医官の娘として追放され。
それを気にしていた帝の命令で子昌は彼女を妻に迎え、娘(翠苓)が産まれた。
その時の名前は子翠と名付けられていた。
その褒美に後宮に19年間入り、帝の通いの無かった神美を下賜された。
この背景には、先帝と女帝の双方からの圧力や、子昌自身の複雑な立場が影響していた。
子昌、メッチャ苦労してる。
神美との対立と衝撃の告白
楼蘭は、母である神美との対立を激化させた。
神美が一族の権力を利用し、国の財産を横領して浪費してきたことを指摘した楼蘭は、母親が子一族の腐敗の一因であると糾弾した。
子昌はそれを隠蔽しようともせずに放置していた。
それが、子一族の滅亡に繋がると分かっていながら、敢えて悪役として滅ぶ事を選んでいた。
神美は激高し、楼蘭に飛発を向けるが、それは暴発し神美自身に致命傷を与える結果となった。
第八十一話 悪女
楼蘭の最期の舞台
楼蘭は母の死を前にしつつも、壬氏に過去の罪を告白し全ては神美の我儘によるものだったと供述。
そんな神美の我儘の印として、楼蘭は壬氏の顔に傷を付け。
閂をかけていた扉が開かれたのを契機に、砦の屋上で雪の中を舞いながら壮絶な最期を迎えた。
その姿は壬氏を含む全員に深い印象を残し、楼蘭の人生が一つの舞台劇のように終わりを告げた。
第八十二話 戦の終わり
目覚めと壬氏の怪我
怪我の治療を受けた壬氏は猫猫の居る場所を聞いて、馬車へと入って行った。
そして、彼女の無事な姿を確認するため近づくと猫猫が目を覚ましてしまった。
猫猫は壬氏の頬に大きな傷がある事に気が付き、雑に縫われた痕になってる事を確認した。
猫猫は怪我の原因を尋ねたが、壬氏は軽く受け流した。
猫猫は苛立ちながらも彼に安全な行動を求めたが、壬氏は戦地に出た理由を「妙なお願いを聞いた」とぼかした。
楼蘭との思い出
壬氏は猫猫に楼蘭との関係を尋ねた。
猫猫は「友人かどうかはよくわからない」と答えたが、壬氏もまた彼女のことを理解できないまま終わったと話した。
猫猫は楼蘭が託したものを守る覚悟を再確認し、壬氏に休息を勧めた。
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ 18レビュー
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ まとめ
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