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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかフィクション(Novel)読書感想

小説【ダンまち 外伝】「 ソード・オラトリア 12」感想・ネタバレ

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ソード・オラトリア 12の表紙画像(レビュー記事導入用) ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

ソード・オラトリア 11
【ダンまち】小説版全巻 あらすじ・ネタバレ・まとめ
ソード・オラトリア 13

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  1. どんな本?
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 前巻からのあらすじ
  5. 感想
    1. アイズの決着
    2. レフィーヤも一区切り
    3. 地上でも
  6. 考察・解説
    1. 人造迷宮の魔城化
      1. 魔城化の引き金と「緑肉」の氾濫
      2. 「異界」としての絶対防壁
      3. 魔城に隠されたエニュオの「真の狙い」
      4. まとめ
    2. 精霊の六円環
      1. 古代の大秘術「天の扉」
      2. 人造迷宮における構造
      3. 黒幕の真の狙いと「隠れ蓑」
      4. まとめ
    3. レフィーヤの再起
      1. 絶望の底からの決起
      2. 「千の妖精」としての覚醒
      3. 少年の姿から得た戦う意志
      4. 友を救うための決断と別離
      5. まとめ
    4. ベルの英雄的一撃
      1. 「盤外の駒」への託宣
      2. 英雄たちへの憧憬と決死の防衛線
      3. 大鐘楼の音色(グランドベル)と戦局の逆転
      4. 極光の解放と神意の打破
      5. まとめ
    5. 主神ディオニュソスの正体
      1. 神酒による「自己暗示」と完璧な偽装
      2. 貧窮の女神ペニアを利用した送還の偽装
      3. 狂気に満ちた真の目的「オルギア(狂乱の宴)」
      4. まとめ
  7. キャラクター紹介
    1. ロキ・ファミリア
      1. ロキ
      2. フィン・ディムナ
      3. リヴェリア・リヨス・アールヴ
      4. ガレス・ランドロック
      5. アイズ・ヴァレンシュタイン
      6. ティオナ・ヒリュテ
      7. ティオネ・ヒリュテ
      8. ベート・ローガ
      9. アナキティ・オータム
      10. ラウル・ノールド
      11. レフィーヤ・ウィリディス
      12. エルフィ・コレット
      13. アリシア
      14. ナルヴィ
      15. クルス
      16. ラクタ
      17. カルミリア
    2. ヘスティア・ファミリア
      1. ヘスティア
      2. ベル・クラネル
      3. リリルカ・アーデ
      4. ヴェルフ・クロッゾ
      5. ヤマト・命
      6. サンジョウノ・春姫
    3. フレイヤ・ファミリア
      1. フレイヤ
      2. オッタル
      3. アレン・フローメル
      4. ヘディン・セルランド
      5. ヘグニ・ラグナール
      6. アルフリッグ・ガリバー
      7. ドヴァリン・ガリバー
      8. ベーリング・ガリバー
      9. グレール・ガリバー
    4. ヘルメス・ファミリア
      1. ヘルメス
      2. アスフィ・アル・アンドロメダ
      3. ファルガー
      4. ルルネ・ルーイ
    5. ディオニュソス・ファミリア / ペニア・ファミリア
      1. ディオニュソス
      2. フィルヴィス・シャリア(仮面の人物 / エイン)
      3. アウラ・モーリエル
      4. ペニア
    6. デメテル・ファミリア
      1. デメテル
      2. ペルセフォネ
    7. ガネーシャ・ファミリア
      1. ガネーシャ
      2. シャクティ・ヴァルマ
      3. イルタ・ファーナ
    8. ヘファイストス・ファミリア
      1. ヘファイストス
      2. 椿
    9. ディアンケヒト・ファミリア
      1. ディアンケヒト
      2. アミッド・テアサナーレ
    10. カーリー・ファミリア / 闘国
      1. カーリー
      2. アルガナ・カリフ
      3. バーチェ・カリフ
    11. 元イシュタル・ファミリア / 戦闘娼婦
      1. アイシャ・ベルカ
      2. レナ・タリー
      3. サミラ
    12. ニョルズ・ファミリア
      1. ニョルズ
      2. ロッド
      3. ルバート
    13. ゴブニュ・ファミリア
      1. ゴブニュ
    14. ソーマ・ファミリア
      1. ソーマ
    15. タケミカヅチ・ファミリア
      1. タケミカヅチ
    16. ミアハ・ファミリア
      1. ミアハ
    17. ギルド / 地下勢力
      1. ウラノス
      2. ロイマン・マルディール
      3. ミィシャ・フロット
      4. ハーフエルフの受付嬢
      5. フェルズ
    18. 異端児(ゼノス)
      1. リド
      2. ウィーネ
      3. レイ
      4. グロス
      5. アステリオス
      6. アルミラージ(アルル)
      7. ヘルハウンド
      8. トロール
      9. 一角獣
      10. 巨大蜂
      11. 蜥蜴人
      12. 半人半蛇
    19. 闇派閥(イヴィルス)/ 怪人・モンスター
      1. エニュオ
      2. タナトス
      3. レヴィス
      4. オリヴァス・アクト
      5. バルカ・ペルディクス
      6. ヴァレッタ・グレーデ
      7. 精霊の分身
      8. 穢れた精霊
      9. ニーズホッグ
      10. 宝玉の胎児
      11. 食人花
      12. 晶眼
      13. ゴブリン
    20. その他のファミリア
      1. アレス
      2. イシュタル
      3. ゼウス
      4. ヘラ
      5. マグニ・ファミリア
      6. モージ・ファミリア
      7. デリング・ファミリア
    21. その他のキャラクター・集団
      1. リオン(リュー・リオン / 覆面の冒険者)
      2. ボールス・エルダー
      3. ドルムル
      4. ルヴィス
      5. フィナ
      6. ライ
      7. ルゥ
      8. マリア
      9. 地精霊の司書
  8. 展開まとめ
    1. プロローグ◆少女が最後に見た景色
    2. 一章◆敗戦の代償
    3. 二章◆闇の兆し
    4. 三章◆Rabbit Oracle
    5. 四章◆名前のない英雄達
    6. 五章◆Final War
    7. 六章◆暗黒神意
    8. 七章◆Final War II
    9. 八章◆英雄斉歌
    10. エピローグ◆光の雨
  9. ダンまち シリーズ一覧
    1. ダンジジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア
  10. ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか  一覧
    1. アストレア・レコード
    2. ファミリアクロニクル
  11. その他フィクション

どんな本?

【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。
最強と名高い女剣士は今日も仲間達と共に、広大な地下迷宮『ダンジョン』へと繰り出していく。
灰へと朽ちた竜の死骸、忍び寄る異常事態、様々な謎と脅威が襲いかかる深層域50階層で、アイズが風を呼び、迷宮の闇へと一閃を刻む!
これは、もう一つの眷族の物語、――【剣姫の神聖譚】――

つて書いてあるけど、、レフィーヤとフィルヴィスが主役な気がする。
アイズの影がドンドン薄くなって行く、、

読んだ本のタイトル

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア12
(Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon? On the Side: Sword Oratoria)
著者:大森藤ノ 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
キャラクター原案: ヤスダスズヒト 氏
出版社:SBクリエイティブGA文庫
発売日:2019年7月13日
ISBN:978-4-8156-0264-2

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あらすじ・内容

結論から言えば。
それは語り継がれることのない物語だ。
誰が勝ち、誰が負け、誰が生き、誰が死に、誰が吠え、誰が嗤い、誰が哭いた
のか。そこに富と名誉はなく、倒れた者は歴史に名を刻むこともなく。誰の記憶にも残らぬまま、天の葬列に加わるのみ。
けれど、『彼女達』は臨むのだ。
巨大な悪に、邪悪極まる闇に。秩序のため、誇りのため、絆のため、『彼女達』は――冒険者達は最後の決戦に臨むのだ。

「1000年の時を越えて、もう一度冒険者達が下界平和の礎となる! ――ここに新たな神聖譚を記せ!!」

これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚】──

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア12

前巻からのあらすじ

「斬れなかった……モンスターを」
ベルとの戦いを経て、失意に沈むアイズは思い悩んでいた。己の戦う意味、破られた誓い、怪物の涙。全てを自覚した上で少女はもう一度少年に会いに行く。
「作戦開始は――十日後だ」
そして時計の針は進む。
迫りくる人造迷宮攻略作戦。垣根が取り払われた神々は結託し、冒険者達は意志を一つにし、異端の怪物達もまた、その運命の日に集う。待ち受けるは闇派閥残党、怪人達、そして――都市の破壊者。迷宮都市の命運をかけた戦いが今、幕を切る!
これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚】──

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア11

感想

1巻から続いた迷宮での騒乱がこの巻で決着した。
ただ、アイズが主役のはずなのにレフィーヤの成長の話に変わって行ったのが、、
それでもヒロインはアイズなんだと思うが、ある程度完成されたヒロインの不遇を感じてしまうソード・オラトリア。
とりあえず一区切り。

破壊者の騒乱。

歴史に残らない騒乱。

だが迷宮都市オラリオが総力を上げて抵抗した破壊者の騒乱。

ゼウスがオラリオから去った頃から男神ディオニュオスが15年の歳月をかけて計画した騒乱。

女神デメテルを脅迫して偽りの眷属を作り。
彼等を切り捨て、人造迷宮にも二重三重に罠を張った計画は勇者フィンとの勝負にも勝ったが、、

それはあくまでも、昔から練った計画で。
男神が言っていた、昔の下界の子がやった想定外の成長に崩された。

練りに練った計画が。
鬼札の一手で破綻した。

男神からしたらつい最近。
半年前に冒険者となり、半年でレベル4に急成長したゼウスの養い子のスキルで、、、

ディオニュオスの郷の近くで頭を抑えていたゼウスが育てた子が、いつも自身の計画を無意識に潰すヘスティアの眷属となり。
ロキの眷属であるアイズに憧れて急成長し、フィンの計画に組み込まれ決定打を撃つ。
これぞ男神が求めた英雄。

アイズの決着

さらに、アストレア・レコードでも暴れて、このソード・オラトリアでも最初から絡んでいた 闇の眷属だった怪人は剣姫に斬られ。
やっと決着した。
何とも終わり方はアッサリしてたけど終わった。
復活しないよな?
さすがにもうしないよな?

レフィーヤも一区切り

唯一、残った男神ディオニュオスの眷属フィルヴィスも同胞のレフィーヤと狼人のベートによって倒れた。
前巻で分身して自身で自身を攻撃させるか、、
完全に騙されてたよ。

その分身を1つに戻したらベート以上に強くなり圧倒していたが、レフィーヤがフィルヴィスに習った魔法で彼女は痛手を受けて分裂する。
一つはレフィーヤの腕の中で、もう一つは男神ディオニュオスの下に行き。
男神から「使えない、そんなお前が愛おしい」と言われて歓喜の中で滅び。
その直後、男神ディオニュオスも自害して強制送還される。

地上でも

そんな主力がゴッソリ抜けた地上のオラリオへの奇襲もギルドと冒険者達の頑張りで鎮圧。
あのギルド長が活躍するとは、、

モルドはいたか?

そして、当てにしていた怪物は、ベル・クラネルの英雄願望のおかげで勝てた。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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ソード・オラトリア 11
【ダンまち】小説版全巻 あらすじ・ネタバレ・まとめ
ソード・オラトリア 13

考察・解説

人造迷宮の魔城化

『ソード・オラトリア』第11巻から第12巻にかけて描かれる「人造迷宮(クノッソス)の魔城化」は、黒幕エニュオの狡猾な罠によって引き起こされた、都市の存亡を揺るがす最大の絶望として描かれている。単なる地下迷宮が、意志を持って命を喰らう要塞へと変貌したこの現象について、その全容と黒幕の真の狙いを論じる。

魔城化の引き金と「緑肉」の氾濫

人造迷宮の魔城化は、「第一進攻」の終盤における神(ディオニュソスとタナトス)の天界への送還を「起動合図(トリガー)」として発動した。

  • これを契機に、迷宮各所に配置されていた「精霊の分身」たちが共鳴して大術式を起動し、その肉体を異常に肥大化させる。
  • そして、空間という空間を埋め尽くす「緑肉」の濁流を発生させた。
  • この緑肉は意志を持ったように動き、冒険者や闇派閥の残党、モンスターの区別なく、領域内のあらゆる生命を捕食・吸収し、自らの「養分」へと変えていった。
  • この圧倒的な蹂躙により、【ディオニュソス・ファミリア】は全滅し、派閥連合は決死の敗走を余儀なくされた。

「異界」としての絶対防壁

ウラノスの私兵である魔術師フェルズは、この現象を「精霊の奇跡に類する上位存在」であり、「穢れた精霊」の力が関わった「異界」だと分析した。

  • 通路を埋め尽くす緑肉は物理的な侵入を極めて困難にし、焼き払いながら掘り進めるには多大な労力と時間を要する。
  • そのため、都市崩壊の秒読みが迫る中では致命的な障害となった。
    かつては名工ダイダロスの妄執によって造られた迷宮であったが、この瞬間をもって、より醜悪で強靭な要塞である「魔城」へと生まれ変わったのである。

魔城に隠されたエニュオの「真の狙い」

この魔城化は、単に侵入者を排除するための防壁ではなかった。黒幕であるディオニュソス(エニュオ)の真の目的は、都市の破壊そのものではなく、次代を担う「英雄の器」である第一級冒険者たちを根絶やしにすることにあった。

  • エニュオは、六体の精霊の分身による大秘術「精霊の六円環(天の扉)」を発動させることでオラリオの最強戦力をこの魔城内部(十層)へと誘き寄せた。
  • そして、彼らが精霊の対処にかかりきりになっている隙に、第七の精霊である邪竜「ニーズホッグ」を特大の爆弾として起爆させ、迷宮ごと冒険者たちを全滅させるという、逃げ場のない二段構えの罠を構築していたのである。
    魔城は、英雄たちを閉じ込めて逃がさないための巨大な「檻」でもあった。

まとめ

「第二進攻」において、【ロキ・ファミリア】をはじめとする派閥連合と異端児(ゼノス)たちは、再びこの魔城へと突入する。

  • 精霊の分身が大秘術に魔力を集中させていたため、皮肉にも緑肉の迎撃や自己再生能力は弱まっており、冒険者と異端児たちは緑肉を焼き払い、破壊しながら血路を切り開いた。
  • 最終的に、冒険者たちの総力戦と、盤外の駒であったベル・クラネルの一撃によって全ての精霊が討ち果たされたことで、迷宮中を覆っていた緑肉は黄土色に変色し、腐り落ちた。
    これにより、都市を絶望に陥れた「魔城」はその機能を完全に停止し、ただの石造りの迷宮へと還っていったのである。

精霊の六円環

『ソード・オラトリア』において「精霊の六円環」は、黒幕エニュオ(ディオニュソス)が迷宮都市オラリオに仕掛けた都市消滅の大秘術であり、同時に彼の真の目的を隠すための巨大な「囮」として機能した極大殲滅術式である。

以下にその詳細と、物語における役割について論じる。

古代の大秘術「天の扉」

「精霊の六円環」は、古代において下界を絶望の淵に追いやった最古の厄災である邪竜「ニーズホッグ」を滅ぼしたとされる大魔法である。

  • 別名を「天の扉」と呼び、大規模な祭壇に配置された精霊を媒介として、神の力にも匹敵する「天柱」を召喚する。
  • その破壊力は凄まじく、発動すればオラリオのみならず周辺の大地ごと根こそぎ消し飛ばすほどの威力を誇る。

人造迷宮における構造

エニュオは、人造迷宮(クノッソス)の十層に存在する六つの大空間に「精霊の分身」を配置した。

  • これら六つの地点を繋ぐことで、オラリオの中央(ダンジョンの大穴)を包囲する巨大な魔法円(円環)が形成される仕組みとなっていた。
  • 各精霊は都市を滅ぼすための超長文詠唱を響かせ、膨大な魔力の「炉心」として機能していた。

黒幕の真の狙いと「隠れ蓑」

オラリオを消滅させるこの大術式は、それ自体が計り知れない脅威であったが、エニュオの真の狙いは「都市の崩壊」ではなく「冒険者(英雄の器)の絶滅」にあった。

  • 彼は、過去に都市が破壊されても英雄が再び時代を切り拓いた歴史を知っており、次代を担う第一級冒険者たちを根絶やしにしない限り、自らの望む「永遠の狂乱の時代(モンスターが地上に跋扈する時代)」は訪れないと結論づけていた。
  • そのため、エニュオはこの「精霊の六円環」の脅威をあえてオラリオの最強戦力(【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】などの連合軍)に認識させ、彼らを人造迷宮の十層へと誘き寄せた。
  • そして、冒険者たちが六体の精霊の討伐にかかりきりになっている隙に、十一層に隠していた「第七の精霊(邪竜ニーズホッグ)」を特大の爆弾として起爆させ、冒険者たちを迷宮ごと全滅させるという二段構えの罠を構築していたのである。
  • つまり「精霊の六円環」は、第七の精霊から目を逸らさせるための壮大な「隠れ蓑」であった。

まとめ

全てはエニュオの計算通りに進むかに見えたが、盤外の駒であったベル・クラネルの介入や、それに触発されたフィン達の機転、異端児(ゼノス)たちの協力により計画は破綻する。

  • 最終的に六体の「精霊の分身」は各部隊の総力戦によって全て討ち果たされた。
  • 起爆寸前だった第七の精霊もベルの「英雄の一撃」によって消滅し、「精霊の六円環」による都市消滅の危機は完全に回避されたのである。

レフィーヤの再起

『ソード・オラトリア』第12巻におけるレフィーヤ・ウィリディスの「再起」は、彼女が深い絶望と喪失を乗り越え、真の「千の妖精」へと覚醒し、自らの手で過酷な運命に決着をつけるまでの精神的成長として描かれている。

以下に、その再起のプロセスと決戦での活躍について論じる。

絶望の底からの決起

人造迷宮での第一進攻において、レフィーヤは親友であるフィルヴィスが仮面の人物に惨殺され、モンスターに喰われるという凄惨な光景を目の当たりにした。

  • この惨劇によって彼女の精神は完全に砕かれ、自室で涙を流し続けるだけの廃人同然の状態に陥ってしまう。
  • しかし、第二進攻の作戦会議直前、主神ロキが彼女の部屋を訪れ、「仮面の人物の正体はフィルヴィスである」という残酷な仮説を突きつけた。
  • レフィーヤは最初、同胞への侮辱だと激怒したが、これまでの迷宮内での不可解な出来事とロキの推理が線で繋がってしまった。
  • レフィーヤを再び立ち上がらせたのは復讐心ではなく、「神の仮説を否定し、真実を自分の目で確かめる」という強い意志であった。

「千の妖精」としての覚醒

戦場に復帰したレフィーヤは、以前の未熟な少女から脱却していた。

  • 決戦を前に神の血による恩恵の更新を受け、Lv.4へのランクアップを果たす。
  • さらに、新たなレアスキル【二重追奏(ダブル・カノン)】を発現させた。これは、先行詠唱した魔法を待機状態に保ったまま、別の魔法を並行して詠唱・発動できるという既存の魔導士にはありえない二重制御の能力である。
  • この力を得た彼女は、激戦の中で「大木の心」と呼ばれる精神調律の術を駆使し、攻撃・防御・回復を瞬時に切り替えて前衛を指揮・支援するようになった。
  • 【万能者】アスフィや【麗傑】アイシャ、そして【疾風】リューといった名だたる第一級冒険者たちをも動かし、彼女たちから「こっちが守られている」と感嘆されるほどの圧倒的な戦場支配力を発揮した。

少年の姿から得た戦う意志

彼女の再起の底流には、迷宮街で目撃したベル・クラネルの姿が強く影響している。

  • 打算や私欲ではなく、ただ純粋な意志と渇望だけで黒い猛牛(アステリオス)と死闘を繰り広げたベルの「冒険」に、レフィーヤは強く魅せられていた。
  • 戦場の極限状態において、フィルヴィスの圧倒的な力の前に仲間たちが次々と倒れ、レフィーヤ自身も絶望しかけた際、迷宮中に響き渡った大鐘楼の音(ベルが放った英雄の一撃の合図)を聞き、彼女は再び立ち上がった。
  • あの少年が戦っているのなら自分も負けてはいられないと、苦痛を振り払い、限界を超えて魔力を振り絞ったのである。

友を救うための決断と別離

激闘の末、仮面の人物の正体が分身魔法を駆使していたフィルヴィス本人であると暴かれる。

  • 怪人へと堕ち、死ぬこともできず絶望の中で狂気を演じるしかなかった友の悲惨な現実を知り、レフィーヤは涙を流した。
  • しかし、泣き叫ぶフィルヴィスを前にして、レフィーヤは彼女の誇りをこれ以上穢させないために「貴方を倒す」という決断を下す。
  • 最後は自身の魔法【アルクス・レイ】と、かつてフィルヴィスから託された白き盾【ディオ・グレイル】が衝突した隙を突き、自らの手で短剣を握り、フィルヴィスの胸の魔石を貫いて引導を渡した。

まとめ

戦いの終わり、灰となって消えゆくフィルヴィスを抱きしめながら、レフィーヤは「貴方は弱かったが、誰よりも誇り高く美しかった」と彼女の存在をすべて肯定した。

  • 二人がかつて約束した故郷の「光冠」を思わせる光の雨が降り注ぐ中、レフィーヤは別れの涙とともに友の最期を看取った。
  • この一連の出来事は、レフィーヤが庇われるだけの少女から、悲壮な覚悟と圧倒的な実力を併せ持つ真の英雄へと至る、完全な自立と再起の物語となっている。

ベルの英雄的一撃

『ソード・オラトリア』第12巻のクライマックスで描かれる「ベルの英雄の一撃」は、迷宮都市の命運を懸けた人造迷宮攻略戦において、黒幕エニュオの完璧な計画を打ち砕き、全ての戦場を救う決定打となった。

以下に、その経緯と物語における意義を論じる。

「盤外の駒」への託宣

エニュオの真の切り札である「第七の精霊(邪竜ニーズホッグ)」の存在に気付いたフィンは、都市最強の戦力が各戦場で足止めされている絶望的な状況下で、一つの活路を見出す。

  • それは、神の計算外にあり、盤上にありながらエニュオの視界に入っていない「盤外の駒」すなわちベル・クラネルを第七の精霊のもとへ送り込むことであった。
  • フィンは歌人鳥(レイ)の機動力を利用して彼を目標地点へと導き、「あの白い光」に下界の命運の全てを託したのである。

英雄たちへの憧憬と決死の防衛線

第七の精霊の前に降り立ったベルは、自らの切り札であるスキル【英雄願望(アルゴノゥト)】を発動させる。

  • その際、彼が胸に思い浮かべたのは、フィンやアイズをはじめとする【ロキ・ファミリア】の偉大な冒険者たちへの「憧憬」であった。彼らの力を借り、意志を重ね合わせるように極光の力を収束させていく。
  • 一方、彼を迎えたラウルをはじめとする予備隊の団員たちは、ベルのチャージを完了させるため、身を挺して「白兎の脚を守れ」と叫び、決死の防衛線を構築して第七の精霊の攻撃を牽制した。

大鐘楼の音色(グランドベル)と戦局の逆転

【英雄願望】のチャージに伴い、ベルの拳から鳴り響く音が「大鐘楼の音色」となって迷宮全域に轟いた。

  • この鐘の音は、絶望的な死闘を繰り広げていた冒険者たちにとって、不条理に逆らう「希望の咆哮」となった。
  • 黒い炎に呑まれかけていたアイズに本来の白い自分を取り戻させ、絶望して倒れ伏していたレフィーヤやベートたちに再び立ち上がる勇気を与えた。
  • この音色に鼓舞され、全戦場の冒険者たちが一斉に反撃に転じたことで、劣勢だった戦局は一気に覆ったのである。

極光の解放と神意の打破

最大までチャージされた純白の極光「英雄の一撃」は、自爆の臨界を迎えようとしていた第七の精霊を完全に消滅させた。

  • 誰にも知られることのない場所で放たれたこの一撃により、十五年という歳月をかけて練り上げられたエニュオ(ディオニュソス)の都市崩壊と冒険者絶滅の完璧な計画は、完全に破綻した。
  • 神は下界の「未知」の可能性の前に敗北したのである。

まとめ

ベルの放った「英雄の一撃」は、単に敵を打ち倒す物理的な力にとどまらず、絶望に抗う冒険者たちの魂を揺さぶり、再び立ち上がらせる「暁鐘」としての役割を果たした。

  • 神の筋書きを打ち破り、下界の可能性を示したこの一撃は、彼がただの憧憬を抱く少年から、名実ともに時代を切り拓く「英雄」へと至ったことを証明する歴史的な瞬間として描かれている。

主神ディオニュソスの正体

『ソード・オラトリア』第12巻において、第一進攻で黒幕の犠牲となり「操られた道化」として送還されたと思われていた主神ディオニュソスの正体は、一連の事件の真の黒幕である「都市の破壊者(エニュオ)」本人であったことが明かされる。

以下に、彼がいかにしてその正体を隠し、どのような目的で動いていたのか、そしてその結末について論じる。

神酒による「自己暗示」と完璧な偽装

ディオニュソスがロキやヘルメスといった鋭い神々の目を欺き続けることができた最大の理由は、「神酒」による自己暗示であった。

  • 彼はソーマでさえ驚嘆するほど完璧な神酒(葡萄酒)を自ら作り出し、それを日常的に飲むことで「自分は正義の味方であり、仇を追う神である」と思い込ませていた。
  • この二重人格とも言える状態を作り出していたため、ロキ達がいくら探りを入れても、ディオニュソスの語る決意や誓いには「嘘」がなく、神の目をもってしても彼の本性を見抜くことはできなかったのである。

貧窮の女神ペニアを利用した送還の偽装

第一進攻の際に起きた「ディオニュソスの送還」と「眷族の能力封印」も、緻密に計算された偽装工作であった。

  • 彼は同郷の貧窮の女神ペニアにも神酒を飲ませて傀儡にし、自分の眷族たちをあらかじめ【ペニア・ファミリア】へと改宗させていた。
  • アウラ達を含む彼の眷族は、神酒の酔いによってペニアをディオニュソスだと思い込んでいたに過ぎず、第一進攻の日に殺害され送還されたのはペニアであった。
  • こうして彼は自らの死を完璧に偽装し、誰の疑いも向けられない安全な場所から「エニュオ」として暗躍を続けたのである。

狂気に満ちた真の目的「オルギア(狂乱の宴)」

彼がオラリオを崩壊させ、第一級冒険者たちを絶滅させようとした真の目的は、「下界の是正」などという高尚なものではなかった。

  • ロキにその建前を看破されたディオニュソスは、ついに本性を剥き出しにする。彼が求めていたのは、古代のように人々が怪物に蹂躙され、逃げ惑い、恐怖と絶望のあまり理性を失って笑い出す「狂乱の宴(オルギア)」を鑑賞することであった。
  • 神の退屈を紛らわせるための、純粋な破壊衝動と悪意のみで、彼は十五年もの歳月をかけて迷宮都市の崩壊計画を練り上げていたのである。

まとめ

完璧に思われたディオニュソスの計画は、神の計算外に存在した「未知の駒」であるベル・クラネルの英雄的な一撃によって第七の精霊(ニーズホッグ)が破壊されたことで、完全に破綻する。

  • 計画が潰え、下界の可能性に敗北したことを悟ったディオニュソスは逆上し、ロキを直接殺害しようと刃を向けるが、神の本性をあらわにしたロキに返り討ちにされ、無様に踏みにじられる。
  • 最期は、計画の手駒として残酷に利用し尽くした怪人の少女・フィルヴィスに対し「私のせいで壊れゆくお前の悲鳴が、何よりも心地よかった」という倒錯した愛情を囁き、自ら胸を刺して神の送還を発動させ、彼女とともに天界へと去っていったのである。

ソード・オラトリア 11
【ダンまち】小説版全巻 あらすじ・ネタバレ・まとめ
ソード・オラトリア 13

キャラクター紹介

ロキ・ファミリア

ロキ

ヘルメスやソーマと協力し、エニュオの正体を突き止めるべく暗躍する主神である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ディオニュソスの貯蔵庫から神酒を発見し、ヘルメスと共に黒幕の正体を推理した。十二層で正体を現したディオニュソスと対峙し、彼を出し抜いて制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

フィン・ディムナ

都市最大派閥を率いる小人族の勇者であり、冷静沈着な総指揮官である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・団長。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 人造迷宮攻略の第二進攻を立案し、自ら第一部隊を率いて突入した。敵の罠に気付き、盤外の駒であるベル・クラネルに七体目の精霊討伐を託した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

リヴェリア・リヨス・アールヴ

都市最強の魔導士であり、ハイエルフの王族である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・副団長。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第二部隊を率いて進攻し、結界魔法で敵の砲撃を防いだ。白黒の騎士と連携し、殲滅魔法で精霊の分身を焼き尽くした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ガレス・ランドロック

豪快で屈強なドワーフの大戦士である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・首脳陣。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第三部隊を率いて人造迷宮を進み、精霊旗を用いて敵の魔法を防いだ。命の重力結界を盾にして前線に上がり、精霊の分身に決定打を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アイズ・ヴァレンシュタイン

風を操る剣士であり、怪物への復讐心を抱く少女である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 人造迷宮十二層でレヴィスと一騎打ちの死闘を繰り広げた。黒き炎に呑まれかけるが、大鐘楼の音で正気を取り戻し、白き風を纏ってレヴィスを打ち倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ティオナ・ヒリュテ

大双刃を振るうアマゾネスの少女である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第四部隊として進攻し、バーチェと共に精霊の分身へ突撃して大きな損傷を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ティオネ・ヒリュテ

フィンに恋慕するアマゾネスの少女である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第四部隊として進攻し、アルガナと共に精霊の分身を拘束して攻撃を叩き込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ベート・ローガ

好戦的で口の悪い狼人である。弱者を遠ざけるが、本心では仲間を見捨てない。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第五部隊を率いて進軍中、罠に落ちて分断された。完全体となったフィルヴィスと死闘を繰り広げ、禁忌の魔法「ハティ」を解放して彼女を炎で包み込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アナキティ・オータム

冷静に状況を判断する猫人の女性である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・副官。第二級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第五部隊の指揮を任されていたが、罠でベート達が分断された後は残存部隊を率いて任務を続行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ラウル・ノールド

凡庸さを自覚しながらも、前へ進む青年である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。第二級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 予備隊を率いて人質救出を行い、イレギュラーな状況で第七の精霊を発見した。ベルが放った極光の一撃の結末を見届け、勝利の歓呼を上げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

レフィーヤ・ウィリディス

フィルヴィスの死を乗り越え、戦場に復帰したエルフの魔導士である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・魔導士。
・物語内での具体的な行動や成果
 フィルヴィスの生存と真実を知り、彼女を救うために戦うことを決意した。二重追奏を用いて後衛から的確な支援と攻撃を行い、最後に短剣でフィルヴィスの魔石を貫いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 Lv.4へランクアップし、新スキル「二重追奏」を発現させた。

エルフィ・コレット

レフィーヤを心配する同室の魔導士である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア・魔導士。
・物語内での具体的な行動や成果
 予備隊としてラウルと共に人質救出に向かい、デメテル・ファミリアのペルセフォネを助け出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アリシア

エルフの女性冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ディオニュソスがフィルヴィスを突き放したことに対して激しい怒りを覚えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ナルヴィ

第二軍の女性冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ノームの大図書館で文献調査を行った。予備隊として人質救出中に食人花の群れに襲われ、ベルに助けられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

クルス

第二軍の犬人の冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 十層での人質救出中にモンスターの襲撃を受け、ベルの加勢によって危機を脱した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ラクタ

地図作成を得意とする兎人の少女である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ラウルと共に予備隊として行動し、未知の大空間と第七の精霊を発見した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

カルミリア

ファミリアの団員である。

・所属組織、地位や役職
 ロキ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ナルヴィの指示で、ベルに大剣を手渡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘスティア・ファミリア

ヘスティア

眷族を想う炉の女神である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 下町で子供達と交流し、都市の異変を感じ取っていた。かつてディオニュソスの本性を「怖い」と評していた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ベル・クラネル

英雄に憧れる白髪紅眼の少年である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 遊撃として人質救出部隊を援護し、モンスターの群れを圧倒した。レイに運ばれて第七の精霊のもとへ赴き、英雄願望による一撃でこれを消滅させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神の計画を打ち破る未知の駒として活躍した。

リリルカ・アーデ

小人族のサポーターであり、指揮官としての才を持つ少女である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア・サポーター、指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果
 ベルを守るためフィンに指揮の一部譲渡を申し出た。変身魔法でフィンに成りすまし、第二・第三部隊の指揮を見事に執り行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヴェルフ・クロッゾ

対魔力魔法と魔剣を操る鍛冶師である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア・鍛冶師。
・物語内での具体的な行動や成果
 階位昇華を受け、第二部隊の援軍として前線に出た。精霊の詠唱を魔力暴発させ、魔剣の炎で大きな損害を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヤマト・命

重力魔法を操る極東出身の少女である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 階位昇華を受け、第三部隊の援軍として参戦した。重力結界で敵の砲撃を逸らし、味方の前衛が突撃するための盾となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

サンジョウノ・春姫

階位昇華の妖術を持つ狐人の少女である。

・所属組織、地位や役職
 ヘスティア・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 アイシャ達やレフィーヤ、そしてベートに階位昇華を付与し、戦力の大幅な向上に貢献した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

フレイヤ・ファミリア

フレイヤ

美と戦いを司る女神である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 フィンの説得を受けて共闘を決断し、眷族を率いて人造迷宮へ進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

オッタル

都市最強と称される猪人の武人である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 圧倒的な力で精霊の分身に迫り、黒大剣の一撃で柱を両断した。ベルの一撃を見届け、新たな英雄の誕生を確信した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アレン・フローメル

都市最速の脚を持つ猫人の青年である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア・副団長。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第一部隊に加わり、超高速の機動で精霊の分身の詠唱を阻止し、首と魔石を破壊した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘディン・セルランド

白妖精の魔法剣士である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘグニと共に第二部隊へ合流し、雷撃魔法で精霊の分身を圧倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘグニ・ラグナール

黒妖精の魔法剣士である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘディンと共に第二部隊へ合流し、黒き長剣による斬撃で精霊の分身を蹂躙した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アルフリッグ・ガリバー

小人族の四兄弟の長兄である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 兄弟と共に第三部隊に合流し、精霊旗を用いて火炎の迎撃魔法を無効化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ドヴァリン・ガリバー

小人族の四兄弟の一人である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 兄弟と連携し、精霊旗で雷の迎撃魔法を叩き伏せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ベーリング・ガリバー

小人族の四兄弟の一人である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 兄弟と連携し、精霊旗で吹雪の迎撃魔法を薙ぎ払った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

グレール・ガリバー

小人族の四兄弟の一人である。

・所属組織、地位や役職
 フレイヤ・ファミリア。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 兄弟と連携し、精霊旗で閃光の軌道をずらして無効化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘルメス・ファミリア

ヘルメス

飄々とした態度の裏で暗躍する男神である。

・所属組織、地位や役職
 ヘルメス・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ロキと共にエニュオの正体を推理し、デメテルと対峙して彼女が黒幕ではないと見抜いた。盤外の駒としてベルを戦場へ投入した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アスフィ・アル・アンドロメダ

多忙を極める万能者の女性である。

・所属組織、地位や役職
 ヘルメス・ファミリア・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 デメテル・ファミリアの隠れ家を調査し、ヘルメスの指示で裏工作を行った。フィルヴィスとの戦闘では武器庫を構築し、凍炸薬で敵の動きを封じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ファルガー

虎人の男性冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ヘルメス・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 アスフィの指示でデメテル・ファミリアの隠れ家を捜索した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ルルネ・ルーイ

犬人の女性冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ヘルメス・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 デメテル・ファミリアの隠れ家を捜索した。フィルヴィスとの戦いでは春姫の護衛を務めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ディオニュソス・ファミリア / ペニア・ファミリア

ディオニュソス

都市の破壊者エニュオの正体である。狂乱の宴を望み、他者を傀儡として操る。

・所属組織、地位や役職
 ディオニュソス・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 神酒を用いて自己暗示をかけ、正義の神を演じていた。正体を見破られてロキに制圧されると、フィルヴィスと共に神の力で天へ送還された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 下界から退場した。

フィルヴィス・シャリア(仮面の人物 / エイン)

ディオニュソスに盲従するエルフの怪人である。自らの穢れに絶望している。

・所属組織、地位や役職
 ディオニュソス・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 仮面の人物として暗躍し、分身魔法を用いて同時存在を実現していた。ベート達を蹂躙するが、レフィーヤの言葉と魔法に心を揺さぶられ、魔石を貫かれて灰となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 死亡した。

アウラ・モーリエル

ディオニュソスの元眷族である。

・所属組織、地位や役職
 ペニア・ファミリア(元ディオニュソス・ファミリア・副団長)。
・物語内での具体的な行動や成果
 神酒で操られ、自身がディオニュソス・ファミリアだと信じ込まされたまま第一進攻で命を落としたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 死亡している。

ペニア

貧窮を司る女神である。

・所属組織、地位や役職
 ペニア・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ディオニュソスに神酒を飲まされて傀儡となり、彼の身代わりとして第一進攻の日に殺害され送還されたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 天へ送還されている。

デメテル・ファミリア

デメテル

豊穣を司る心優しい女神である。

・所属組織、地位や役職
 デメテル・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 黒幕に眷族を人質に取られて脅され、隠れ家に引きこもっていた。ヘルメスに真相を語り、計画を止められなかったことを涙ながらに悔いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ペルセフォネ

デメテルの眷族の少女である。

・所属組織、地位や役職
 デメテル・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 人造迷宮の隠し部屋に監禁され、衰弱しきっていたところをエルフィ達に救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ガネーシャ・ファミリア

ガネーシャ

群衆の主として都市の治安を守る神である。

・所属組織、地位や役職
 ガネーシャ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 フレイヤの前に立ち塞がり、名乗りを上げて存在を主張した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

シャクティ・ヴァルマ

冷静沈着な女性冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 ガネーシャ・ファミリア・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 作戦会議で防衛や避難より討伐を優先する決断を下し、第一部隊でフィンの指揮の元、戦線を支えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

イルタ・ファーナ

血気盛んなアマゾネスの戦士である。

・所属組織、地位や役職
 ガネーシャ・ファミリア・副団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 第二部隊に同行し、リヴェリアやヴェルフの護衛を務めて敵の砲撃を打ち払った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘファイストス・ファミリア

ヘファイストス

鍛冶を司る女神である。

・所属組織、地位や役職
 ヘファイストス・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 地上の混乱に対し、鍛冶師達に魔剣を用いた砲撃戦を指示し、都市防衛の指揮を執った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

椿

豪快なハーフドワーフの鍛冶師である。

・所属組織、地位や役職
 ヘファイストス・ファミリア・団長。第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 第三部隊で精霊旗を振るって敵の魔法を撃ち落とし、ガレスと共に精霊の分身へ突撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ディアンケヒト・ファミリア

ディアンケヒト

治療師を束ねる男神である。

・所属組織、地位や役職
 ディアンケヒト・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 本拠で逃げる準備をしろと騒ぎ立てていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アミッド・テアサナーレ

都市最高位の治療師の少女である。

・所属組織、地位や役職
 ディアンケヒト・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 第四部隊で治療に専念し、戦線崩壊を防ぐために尽力したが、敵の集中砲火を受けて負傷した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

カーリー・ファミリア / 闘国

カーリー

闘争を好む幼い姿の女神である。

・所属組織、地位や役職
 カーリー・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘルメスの手引きでオラリオへ侵入し、フレイヤとの闘争に代わる宴として眷族を人造迷宮へ送り込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アルガナ・カリフ

好戦的で、強い雄を求めるアマゾネスである。

・所属組織、地位や役職
 カーリー・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 第四部隊の援軍として現れ、フィンを巡ってティオネと張り合いながら、共に精霊の分身を圧倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

バーチェ・カリフ

冷静なアマゾネスの戦士である。

・所属組織、地位や役職
 カーリー・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 第四部隊の援軍として現れ、ティオナと共に精霊の分身に毒の拳を叩き込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

元イシュタル・ファミリア / 戦闘娼婦

アイシャ・ベルカ

面倒見が良く、実力のあるアマゾネスの戦士である。

・所属組織、地位や役職
 元イシュタル・ファミリア(戦闘娼婦)。
・物語内での具体的な行動や成果
 ベートのもとへ援軍として駆けつけ、階位昇華を受けてフィルヴィスと接近戦を繰り広げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

レナ・タリー

ベートに好意を寄せるアマゾネスの少女である。

・所属組織、地位や役職
 元イシュタル・ファミリア(戦闘娼婦)。
・物語内での具体的な行動や成果
 倒れたベートに涙ながらに罵倒と懇願をぶつけ、彼を再び立ち上がらせる原動力となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

サミラ

戦闘娼婦のアマゾネスである。

・所属組織、地位や役職
 元イシュタル・ファミリア(戦闘娼婦)。
・物語内での具体的な行動や成果
 アイシャ達とともにフィルヴィスに向かっていき、蹂躙された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ニョルズ・ファミリア

ニョルズ

海を司る神である。

・所属組織、地位や役職
 ニョルズ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 港街から駆けつけ、地上の防衛戦に加わりロキにエールを送った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ロッド

港街の漁師である。

・所属組織、地位や役職
 ニョルズ・ファミリア・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 魔法の粉を使って食人花を誘導し、地上の混乱を収拾した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ルバート

ギルド支部長から漁師に転職した男である。

・所属組織、地位や役職
 ニョルズ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 泣き叫びながら食人花を誘導する役割を担わされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ゴブニュ・ファミリア

ゴブニュ

鍛冶を司る老神である。

・所属組織、地位や役職
 ゴブニュ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ファミリアの蔵を解放し、冒険者達に第一等級武装を提供して地上防衛を支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ソーマ・ファミリア

ソーマ

酒造りを極める男神である。

・所属組織、地位や役職
 ソーマ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ディオニュソスの貯蔵庫で発見した神酒を鑑定し、それが神をも酔わせる代物であると保証した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

タケミカヅチ・ファミリア

タケミカヅチ

武を司る神である。

・所属組織、地位や役職
 タケミカヅチ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 デメテルの異変に気付き、かつてヘルメスに相談を持ちかけていたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ミアハ・ファミリア

ミアハ

ファミリアの主神である。

・所属組織、地位や役職
 ミアハ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 地上の混乱時、ロイマンの指示で東区画へ向かわされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ギルド / 地下勢力

ウラノス

都市の地下で神意を巡らせる創設神である。

・所属組織、地位や役職
 ギルド・最高神。
・物語内での具体的な行動や成果
 フェルズの報告を受け、全軍の出撃を命じて反撃の狼煙を上げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ロイマン・マルディール

ギルドの長を務めるエルフである。

・所属組織、地位や役職
 ギルド・ギルド長。
・物語内での具体的な行動や成果
 地上の混乱を収拾するため、各ファミリアに指示を飛ばし、都市防衛の指揮を執った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ミィシャ・フロット

ギルドの受付嬢である。

・所属組織、地位や役職
 ギルド。
・物語内での具体的な行動や成果
 ロイマンの指示で、豊穣の酒場へ人手を借りるために走らされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ハーフエルフの受付嬢

ギルドの受付嬢である。

・所属組織、地位や役職
 ギルド。
・物語内での具体的な行動や成果
 ロイマンの指示で各ファミリアの連携を徹底させるために送り出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

フェルズ

黒衣を纏うウラノスの私兵である。

・所属組織、地位や役職
 地下勢力・魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果
 透明化の魔道具で人造迷宮に潜入し、祭壇の心臓部を爆破して魔力の循環を阻害した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

異端児(ゼノス)

リド

蜥蜴人の戦士である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 第六部隊としてダンジョン側から緑肉を破壊しながら進軍し、精霊の分身と交戦した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ウィーネ

竜の少女である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 レイの安否を心配しながら、リド達と共に緑肉の掘削作業に同行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

レイ

金翼を持つ歌人鳥である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 反響定位を用いて隠し部屋を探り当て、人質救出に貢献した。さらにベルを第七の精霊のもとへ運んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

グロス

石竜の異端児である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 フェルズの使いとしてアステリオスを迎えに行き、戦場へ案内した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アステリオス

漆黒の体軀と両刃斧を持つ最強の異端児である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 グロスに連れられて第六部隊の援軍として現れ、圧倒的な突撃で祭壇の支柱を粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

アルミラージ(アルル)

ウサギ型の異端児である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 深層でアステリオスを探し出したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘルハウンド

異端児の個体である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 深層でアステリオスを探し出したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

トロール

大型の異端児である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑肉を破壊しながら進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

一角獣

異端児の個体である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑肉を破壊しながら進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

巨大蜂

大型の異端児である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑肉を破壊しながら進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

蜥蜴人

異端児の集団である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑肉を破壊しながら進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

半人半蛇

異端児の集団である。

・所属組織、地位や役職
 異端児。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑肉を破壊しながら進軍した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

闇派閥(イヴィルス)/ 怪人・モンスター

エニュオ

都市の破壊者を名乗る黒幕である。

・所属組織、地位や役職
 闇派閥。
・物語内での具体的な行動や成果
 正体はディオニュソスであり、オラリオを崩壊させ英雄達を殲滅する計画を進めていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

タナトス

死を司る神である。

・所属組織、地位や役職
 タナトス・ファミリア・主神。闇派閥。
・物語内での具体的な行動や成果
 第一進攻の際に自刃して送還されたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 天へ送還されている。

レヴィス

アイズへの執着を見せる赤髪の怪人である。

・所属組織、地位や役職
 怪人。
・物語内での具体的な行動や成果
 人造迷宮十二層でアイズと対峙し、精霊の力を取り込んで肉の鎧を纏い激戦を繰り広げたが、魔石を両断されて灰となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 死亡した。

オリヴァス・アクト

白髪鬼と呼ばれる怪人である。

・所属組織、地位や役職
 闇派閥。
・物語内での具体的な行動や成果
 かつて24階層で都市を滅ぼすと豪語したことや、27階層の悪夢を引き起こした張本人であることが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 死亡している。

バルカ・ペルディクス

闇派閥の幹部である。

・所属組織、地位や役職
 闇派閥。
・物語内での具体的な行動や成果
 第一進攻の際、罠を仕掛けてロキ・ファミリアを分断したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヴァレッタ・グレーデ

闇派閥の幹部である。

・所属組織、地位や役職
 闇派閥。
・物語内での具体的な行動や成果
 過去にアイシャ達戦闘娼婦を事件に巻き込んだことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

精霊の分身

穢れた精霊から生み出された巨大な柱の怪物である。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 上部で都市崩壊の術式を詠唱し、下部の三面で迎撃魔法を放って冒険者達を苦しめた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 冒険者達の総力によって全て討伐された。

穢れた精霊

深層に潜む古代の精霊である。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 アイズの存在に気付いて下層へ進出し、ディオニュソスと結託して計画に加担したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ニーズホッグ

古代に下界を絶望に突き落とした最古の厄災である。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。第七の精霊。
・物語内での具体的な行動や成果
 宝玉の胎児が寄生した竜の幼児であり、大爆発を起こして冒険者達を殲滅する爆弾として機能しようとしたが、ベルの一撃で消滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 死亡した。

宝玉の胎児

成長して怪物となる種である。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 名もなき竜に寄生し、ニーズホッグを構成したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

食人花

花弁と触手を持つモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 エニュオの罠によって地上に大量発生し、迷宮街でも人質救出部隊を襲撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

晶眼

小型のモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 人造迷宮内で食人花と共に予備隊を襲撃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ゴブリン

下級モンスターである。

・所属組織、地位や役職
 モンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 異端児のリドに進言した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

その他のファミリア

アレス

軍神である。

・所属組織、地位や役職
 アレス・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 彼の国が過去にオラリオへ攻め込んできたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

イシュタル

美の女神である。

・所属組織、地位や役職
 イシュタル・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 過去に送還されたことや、エニュオに宝玉の胎児を渡されていたことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 天へ送還されている。

ゼウス

かつてオラリオを牽引した神である。

・所属組織、地位や役職
 ゼウス・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 十五年前の黒竜討伐に失敗して失脚したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ヘラ

かつてオラリオを牽引した女神である。

・所属組織、地位や役職
 ヘラ・ファミリア・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 十五年前の黒竜討伐に失敗して失脚したことが語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

マグニ・ファミリア

ファミリアの集団である。

・所属組織、地位や役職
 マグニ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ギルドの強制任務により、人造迷宮へのルートを掘り進めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

モージ・ファミリア

ファミリアの集団である。

・所属組織、地位や役職
 モージ・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 ギルドの強制任務により、人造迷宮へのルートを掘り進めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

デリング・ファミリア

ファミリアの集団である。

・所属組織、地位や役職
 デリング・ファミリア。
・物語内での具体的な行動や成果
 地上の混乱時、ロイマンの指示で東区画へ向かわされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

その他のキャラクター・集団

リオン(リュー・リオン / 覆面の冒険者)

アイシャ達と共闘するエルフの元冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 なし(覆面の冒険者)。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘルメス・ファミリアの武器を借りてフィルヴィスとの戦闘に参加し、高速の斬撃で彼女を追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ボールス・エルダー

リヴィラの街の元締めである。

・所属組織、地位や役職
 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 地上で食人花に襲われ悪態をついていたが、ゴブニュ・ファミリアの武器を受け取って反撃に転じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ドルムル

巨漢のドワーフの冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルヴィスと口論しながら、ギルドの強制任務で緑肉の撤去作業を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ルヴィス

隻腕のエルフの冒険者である。

・所属組織、地位や役職
 冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 ドルムルと口論しながら、ギルドの強制任務で緑肉の撤去作業を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

フィナ

下町に住む犬人の少女である。

・所属組織、地位や役職
 迷宮街の住民。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘスティアに抱き着き、都市の異変の噂を伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ライ

下町に住むヒューマンの少年である。

・所属組織、地位や役職
 迷宮街の住民。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘスティアと会話した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ルゥ

下町に住むハーフエルフの子供である。

・所属組織、地位や役職
 迷宮街の住民。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘスティアと会話した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

マリア

下町に住む女性である。

・所属組織、地位や役職
 迷宮街の住民。
・物語内での具体的な行動や成果
 迷宮街の行く末を心配していたとフィナに語られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

地精霊の司書

ノームの大図書館の職員である。

・所属組織、地位や役職
 ノームの大図書館・司書。
・物語内での具体的な行動や成果
 ティオナから壁画について尋ねられたが、首を横に振って答えられなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特になし。

ソード・オラトリア 11
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展開まとめ

プロローグ◆少女が最後に見た景色

光冠に映る約束の光景

意識を失ったはずの少女は、宙に浮かぶ光の輪と無数の光の欠片が織りなす白い階段を目にしていた。それはかつて交わした約束の景色であり、現実ではないと理解しながらも、少女にとって何よりも美しいものとして映っていた。

涙への悔恨と届かぬ想い

少女は、悲しみに満ちた声と止まぬ慟哭を感じ取り、自分がその涙を生み出してしまったことを深く悔いていた。まだ伝えたいことは数多く残っていたが、もはや言葉を届けることも、想いを紡ぐことも叶わなかった。

未練として残る願い

自らの存在が消えゆく中で、少女は相手に自分を忘れてほしいと願えないことを自覚していた。それを弱さであり未練だと理解しながらも、ただ彼女が再び笑える未来だけを願い続けていた。

光に託された最後の祈り

降り注ぐ涙のような光を清らかなものとして受け止めながら、少女は最後の祈りを光冠に託した。自らが消えた後も光の欠片となって残り、折れそうな少女を守り続けたいという願いだけを残して、少女の意識は静かに途絶えていった。

一章◆敗戦の代償

フィルヴィスの死と空白に沈む意識

レフィーヤは、なぜフィルヴィスが死ななければならなかったのかという問いだけを繰り返していたが、その思考に答えは存在しなかった。怒りや悲しみすら形を成さず、心と意識は白く塗り潰されたような空白に支配され、感情と痛みの境界すら曖昧な状態に陥っていた。

断片化する記憶と叶わぬ約束

意識の奥底では、フィルヴィスとの記憶が断片的に浮かび上がっていた。守ると誓った言葉や共に未来へ向かう約束は蘇りながらも、すでに果たされることのないものとなっており、心はそれらを拒絶しつつも記憶の再生は止まらなかった。

止まらぬ涙と喪失の現実

レフィーヤは何度も泣き叫んでいたにもかかわらず、涙は尽きることなく流れ続けていた。周囲の声すら認識できないほど精神は崩壊し、ただフィルヴィスの名を呼び続けるだけの存在となっていた。

アイズの呼びかけと崩壊した心

アイズはレフィーヤの名を呼び続けたが、その声は届かなかった。レフィーヤは糸の切れた人形のように崩れ落ち、反応を示すことなく涙を流し続け、ただ喪失の中に沈んでいた。

仲間の声と届かぬ想い

エルフィやティオナ、ティオネ、リヴェリアらも必死に声をかけ続けたが、誰の言葉もレフィーヤには届かなかった。仲間たちは訪れるたびに言葉を失い、彼女に何もしてやれない現実に直面していた。

惨劇による精神崩壊と現実の判断

フィルヴィスの死と、その後の惨劇を目撃した衝撃により、レフィーヤの精神は完全に砕かれていた。仲間たちは彼女を案じながらも、第一級冒険者として冷静に再起不能である可能性を認識していた。

寄り添うしかできない無力

仇討ちや怒りを促すこともできず、アイズ達はただ寄り添うことしかできなかった。レフィーヤの手を握っても反応はなく、壊れたままの姿がそこにあった。

静まり返る大食堂と敗北の重圧

ラウルは本拠の大食堂に立ち尽くし、言葉を失っていた。敗走の結果、多くの犠牲を出した事実と他派閥を見捨てた現実が重くのしかかり、空間は葬儀のような沈黙に包まれていた。

ラウルの無力感と自己認識

ラウルはこれまで場を和ませる役割を担ってきたが、今回ばかりは何もできなかったことを痛感していた。自分は仲間を避難させることしかできず、誰かの絶望を背負うこともできなかったと理解していた。

ベートの登場と変わらぬ姿勢

沈鬱な空気の中に現れたベートは、普段通りの粗暴な態度を崩さなかった。その姿はラウルにわずかな安心感を与え、同時にベート自身もまた敗北と向き合っていることが示された。

前進への猶予と覚悟

ベートは立ち直れない者は好きなだけ落ち込めばよいと突き放しながらも、やがて動くべき時が来ることを示した。フィン達が動く間に各々が心を整える必要があると示唆された。

被害状況の整理と士気低下

フィンはリヴェリアとガレスから報告を受け、被害は主に【ディオニュソス・ファミリア】に集中していたと確認した。しかし同業者を見捨てた事実は団員達の士気を大きく低下させていた。

冷静な判断と再進攻への決意

フィンは負い目を抱えながらもそれを整理し、第二進攻に向けて動く決意を固めた。沈んだ団員達を導くため、再びエニュオへ挑む必要があると判断した。

変貌した人造迷宮の脅威

人造迷宮は緑肉に覆われ、魔窟ではなく魔城と呼ぶべき状態に変貌していた。撤去作業も困難を極め、第一進攻の優勢は崩れ去っていた。

エニュオの沈黙への疑念

エニュオが次の行動を起こさず沈黙を保っていることに対し、フィン達は罠の可能性を疑った。状況の意図は不明であり、判断は保留された。

壁画に示された手がかり

フィンは壁画の写しを取り出し、邪竜と六人の乙女の図像に注目した。その中心に描かれた存在は古代の厄災ニーズホッグである可能性が示唆された。

古代の厄災への不安

ニーズホッグに関する情報は乏しく、その脅威は未知数であった。六人の乙女という構図に不吉な関連性を感じながらも、結論は出せなかった。

不在の主神への視線

助言を求める視線がロキの席へ向けられたが、その席は空のままであった。

ロキの推理とヘルメスの動揺

ロキはヘルメスに対しエニュオの正体に関する推理を語り、ヘルメスは衝撃を受けながらもその内容を精査した。

神酒による異常性の証明

証拠として提示された神酒は神すら酔わせる危険な代物であり、その異常性がディオニュソスの不審を裏付ける要素となった。

推理の受容と行動決定

ヘルメスは決定的証拠こそないものの、推理を受け入れ、それに基づいて行動することを決断した。

強制捜索と無人の館

ヘルメス・ファミリアは即座に捜索を開始したが、対象の館はすでに無人であり、内部は徹底的に荒らされていた。

地下室の血文字と新たな脅威

地下室では血で書かれた禍々しい文字が発見され、そこが【デメテル・ファミリア】の拠点であったことが判明した。その内容は明確な敵意と破滅を示すものであり、事態は新たな局面へと進んでいった。

二章◆闇の兆し

仮面の裏に潜む邪悪

その神は、善神の仮面を被りながら、内に宿した邪悪を解き放つ時を待ち続けていた。平穏な都市や日常を享受する者達に嫌悪と殺意を抱き、周囲に本性を悟らせないまま、冥府を開いて怪物を地上へ呼び戻す計画を進めていた。

エニュオの嘲笑と計画の進行

エニュオは、阻止の機会を暗示として与えていたつもりであり、それでも自分に届かない者達を嘲笑していた。計画はすでに後戻りできない段階に達し、彼は酩酊と狂気の狭間で都市の行く末を見下ろしていた。

デメテル疑惑とフェルズの動揺

【デメテル・ファミリア】にエニュオの痕跡が残されたことで、フェルズは強く動揺した。デメテルは都市の食料供給を支える善神であり、彼女が黒幕であるとは信じがたい存在であった。

ウラノスの判断と捜索命令

ウラノスは、デメテルが都市内外を自由に行き来できる立場にあり、神酒の材料を扱える点からも疑う要素は揃っていると判断した。フェルズは動揺を抑え、デメテル捜索と人造迷宮調査を進める命を受け入れた。

都市に広がる不安

二柱の神の送還は隠しきれず、都市には不穏な噂が広がっていた。ギルドの説明に対する不信、ダイダロス通りへの疑念、モンスター出現の記憶が混ざり合い、市民や冒険者達は異変の気配を感じ取っていた。

緑肉撤去の強制任務

人造迷宮では信頼できる派閥だけが動員され、緑肉の撤去作業に当たっていた。ドルムルやルヴィス達は、蠢いて冒険者を取り込もうとする肉壁を前にし、任務の異常性とギルドの余裕のなさを感じていた。

ガネーシャ派の役割と現場の緊張

作業に同行する【ガネーシャ・ファミリア】は監視役ではなく、緊急時の護衛であるとルヴィスは見抜いていた。緑肉そのものが異常事態であり、現場には常に張り詰めた空気があった。

下町の不安とロキの動き

下町では、ディオニュソスの不在が住民の不安を招いていた。ヘスティアは子供達との会話から、ロキが誰かを探していたことを知り、都市全体に広がる嫌な気配を感じ取った。

黄昏の館に匿われたレイ

歌人鳥レイは第一進攻で冒険者達を救ったため、極秘裏に黄昏の館へ匿われていた。怪物である自分が人の部屋にいることに恐縮していたが、ティオネは現状ではそこが最も安全だと判断していた。

レイに向き合うアリシアとティオネ

アリシアはレイに救われた身でありながら、怪物である彼女と向き合うことに戸惑っていた。一方、ティオネは迷わずレイに感謝を伝え、直後にフィンへの牽制も忘れなかった。その変わらぬ態度が、張り詰めた空気を少し和らげた。

怪物の恋と共感

レイは想いを寄せる相手がいると明かし、誰かに抱き締めてもらいたいという願いを語った。その姿は怪物ではなく恋する少女そのものであり、ティオネはレイと話してみたいと思うようになった。

人と怪物が手を取り合う願い

アリシアはレイに力を貸してほしいと頼み、レイは当然のように応じた。レイは、怪物達が地上の光に認められ、人間達と手を取り合う日を夢見ているのだと語った。

異端児達による緑肉の掘削

人造迷宮内部では、リド達異端児が緑肉を焼き払い、削りながら道を切り開いていた。緑肉は人も怪物も区別なく取り込もうとし、迷宮そのものが敵となったような異常な状況であった。

レイの保護と関係の変化

ウィーネはレイの安否を心配していたが、リドは【ロキ・ファミリア】に保護されていると伝えて安心させた。人間が怪物を保護するという事実は、迷宮街の戦い以降に生まれた変化を示していた。

緑肉に取り込まれた犠牲者

掘削中、異端児達は【ディオニュソス・ファミリア】の冒険者達の遺体を発見した。遺体は原形を失っており、緑肉が取り込んだ者を養分へ変えている可能性が浮かび上がった。

リドが察知した奥の異変

リドは、緑肉の抵抗が弱まっていることと、取り込まれた養分の使い道に疑問を抱いた。やがて緑肉に手を当て、その奥から何かが響いていることを感じ取り、敵の真の目的に繋がる異変を直感した。

三章◆Rabbit Oracle

大図書館での調査開始

アイズ達は「ノームの大図書館」で、邪竜と六人の乙女が描かれた壁画について調べていた。しかし膨大な蔵書を誇る図書館でも、ニーズホッグに関する情報はほとんど見つからなかった。

曖昧なニーズホッグの伝承

ニーズホッグは古い童話に登場する存在であり、竜ではなく蛇として語られることもあった。呼び名や性質も一定せず、討伐についても神による浄化など曖昧な記述しか残されていなかった。

六人の乙女という謎

壁画に描かれていた六人の乙女は、既存の伝承には見られない要素であった。情報が不足する中、ティオナの提案により、調査はギルドや神々への聞き込みへと広げられた。

ベルとの偶然の再会

ギルドへ向かう途中、アイズ達は遠征帰りのベルと再会した。ベルは負傷した腕に補助具を付けていたが、その姿からアイズは彼の成長を感じ取っていた。

ベルがもたらした手がかり

ティオナが壁画の模写を見せると、ベルはそれを知っていると答えた。彼は祖父から聞いたお伽噺として、邪竜ニーズホッグを滅ぼした「精霊の六円環」について語った。

精霊の六円環の判明

ベルの話により、六人の乙女は邪竜を滅ぼした六精霊であり、結界と詠唱による大秘術を示していることが判明した。六精霊は命と引き換えにニーズホッグを消滅させたとされていた。

人造迷宮に重なる円環

リヴェリアは人造迷宮の設計図に六つの地点を示し、それらを繋ぐことで巨大な円環が形成されることを確認した。その位置は都市中央、ダンジョンの大穴を囲む形であった。

天の扉という大秘術

ロキは「精霊の六円環」が別名「天の扉」と呼ばれる極大殲滅術式であると説明した。六体の精霊の分身を核として、神の力に迫る破壊を引き起こす術式であった。

都市消滅という目的

術式が発動すれば、オラリオと周辺の大地は消し飛ぶと見られた。敵の目的は都市崩壊ではなく、迷宮都市そのものの完全消滅であると結論づけられた。

崩壊の序曲

その夜、地底から六つの歌声が響き始めた。穏やかでありながら禍々しいその斉唱は、都市を滅ぼす大術式の始まりを告げる崩壊の序曲であった。

四章◆名前のない英雄達

絶望に沈むレフィーヤ

朝が訪れても、レフィーヤは反応を示さなかった。心は暗闇に閉ざされ、絶望に何度も切り裂かれながら、ただこのままでよいのかという問いだけが内側で響いていた。

ロキの来訪と仮面の人物への言及

ロキはレフィーヤの前に膝をつき、再び立ち上がることを求めた。続けて、仮面の人物について語ると、それまで無反応だったレフィーヤの手がわずかに動き、拳を握った。

レフィーヤの再起

部屋の外で待つアイズ達は、レフィーヤの復帰を祈るしかなかった。やがて部屋から叫び声が響き、ロキと共に現れたレフィーヤは憔悴しながらも、確かな決意を宿して歩み出した。

最終作戦の決定

バベル三十階では、各派閥の代表が集まり、都市崩壊を阻止する作戦会議が行われた。敵の狙いは「精霊の六円環」による大規模殲滅術式であり、六体の精霊の分身を同時に撃破する作戦が決定された。

異端児との共闘

不足する一部隊は異端児が担うことになった。各派閥は葛藤を抱えながらも、都市を守るために人間と怪物が共に戦う体制を受け入れた。

無名の英雄としての覚悟

フィンは、この戦いには富も名誉もなく、誰にも知られず命を落とす可能性があると告げた。それでも冒険者達は、名前のない英雄として都市を救う覚悟を固めた。

ヘルメスの裏工作

ヘルメスはアスフィに手紙の配達と都市門の開放を命じ、戦局を動かすための仕込みを進めた。さらに自らもデメテル・ファミリアの隠れ家へ向かう準備を整え、決戦の裏で別の策を動かしていた。

アミッドへの依頼と切り札

ヘルメスはアミッドのもとを訪れ、以前依頼していた魔道具の完成を確認した。アミッドはその意図に疑念を抱いたが、ヘルメスは勝利のため手段を選ばないと告げ、自らの切り札を切る決意を示した。

レフィーヤのランクアップ

レフィーヤはロキによる恩恵の更新を受け、保留されていたランクアップを解放された。Lv.4となった彼女は、過去の無力さと決別し、全てを終わらせるため戦場へ向かう覚悟を固めた。

決戦前夜の集結

ダイダロス通りには、ロキ・ファミリア、ガネーシャ・ファミリア、ヘファイストス・ファミリア、ディアンケヒト・ファミリアの戦力が集結していた。アイズは別部隊にいるレフィーヤの変化を感じ、自らも静かに闘志を燃やした。

フィンの演説と総攻撃開始

フィンは全軍に向け、失われた命を無意味にしないため戦い続けるのだと告げた。その言葉に冒険者達は奮い立ち、名もなき英雄として世界を救う覚悟を胸に、「魔城」と化した人造迷宮へ突入した。

五章◆Final War

総攻撃の開始と各部隊の進攻

冒険者達はダイダロス通りの縦穴から人造迷宮九層へ降下し、六体の精霊の分身を討つため各経路へ分かれて進攻した。緑肉の活動は一時的に静まり、各部隊は軽口を交えながらも、決戦の場である十層へ向かった。

レフィーヤの再起と第五部隊の前進

第五部隊では、レフィーヤが犠牲者の痕跡に触れ、改めて戦う決意を固めた。ベートの言葉にも背を押され、彼女は過去の喪失を抱えたまま前へ進んだ。

十層に広がる大術式の構造

十層には巨大な魔法円が張り巡らされ、迷宮そのものが都市消滅の術式として機能していた。精霊の詠唱が響き、膨大な魔力が蓄積される中、各部隊は時間との戦いに突入した。

迷宮全体による迎撃

各部隊は、迷宮全体から放たれる炎・氷・雷などの迎撃魔法に襲われた。フィンの指示により精霊の護布や精霊旗を用いて対処し、部隊は損耗しながらも前進を続けた。

精霊の分身との対峙

第三部隊が到達した大空間には、巨大な緑肉の柱と三つの相貌を持つ精霊の分身が存在していた。柱の上部では精霊本体が都市消滅の詠唱を続け、下部の三面は侵入者を排除する迎撃機構として機能していた。

祭壇の支柱と防衛機構の判明

フィンは、下部の三面が十層全体の迎撃魔法を制御する「祭壇の支柱」であると見抜いた。これを破壊しない限り精霊本体には届かないため、各部隊は砲撃の嵐をかいくぐり、支柱の撃破を優先する方針へ切り替えた。

第五部隊への奇襲と分断

第五部隊が大空間へ近づいた時、仮面の人物が現れ、ダイダロス・オーブを使って落とし穴を作動させた。ベートやレフィーヤを含む一部の冒険者は十層より下へ落下し、部隊は分断された。

アナキティの苦渋と進撃続行

アナキティはフィンへ事態を報告したが、合流は困難であった。フィンは予備隊を回す一方、残存部隊には進撃続行を命じた。都市を救うため、仲間の救出より精霊の分身討伐が優先された。

アイズとレヴィスの再会

同じ頃、第二部隊の前に怪人レヴィスが現れた。アイズはリヴェリアに進軍を託し、自らはその場に残った。両者は余計な言葉を交わさず、決着をつけるため対峙した。

黒き風の覚醒と決戦の幕開け

アイズはレヴィスを怪物として認識し、【復讐姫】を発動させた。黒い炎を伴う風が彼女を包み、圧倒的な力でレヴィスを押し込んだ。対するレヴィスも精霊の力を取り込み、異形の鎧を纏って応じた。両者は命を削る最終決戦へ突入した。

六章◆暗黒神意

静寂の隠れ家とヘルメスの到達

夜の山間にある建物は完全な静寂に包まれていた。ヘルメスは単独で内部へ踏み入り、遠くのバベルを見据えつつも歩みを止めず、目的地へと進んだ。内部には人の気配がなく、不自然な静けさが支配していた。

デメテルとの対面と異様な対話

露台に立っていたデメテルは、ヘルメスの来訪に驚くことなく応じた。都市を見下ろしながら語るその姿は、従来の慈愛の女神とはかけ離れており、内面に歪みを抱えた存在として描かれていた。

ロキの潜入と迷宮最奥の発見

一方でロキはレイの助力を得て人造迷宮へ潜入し、焼け焦げた戦場を進んだ。隠し通路を発見して奥へ進むと、骸が積み重なる惨状とともに、ディオニュソスに繋がる痕跡を見出した。

黒幕の正体への接近

ロキは迷宮奥で仮面の存在と対峙し、それを真の黒幕と断定した。同時にヘルメスもデメテルの言動を否定し、彼女が操られている側であることを見抜いたことで、真の敵の存在が明確となった。

ディオニュソス=エニュオの正体判明

調査と証言により、仮面の正体はディオニュソスであると判明した。彼は神酒による自己暗示で人格を分け、正義の神として振る舞いながら裏で都市破壊を進めていた。

支配と利用による計画の構築

ディオニュソスはデメテルを脅迫し、眷族を人質に取ることで従わせていた。さらに自らの眷族にも神酒を用いて意識操作を行い、計画のために使い捨てる存在として扱っていた。

レフィーヤ達の落下後の対峙

レフィーヤ達は落とし穴により下層へ転落し、仮面の人物と対峙した。膠着状態の中、レフィーヤは過去の違和感を整理し、その正体へと迫っていった。

フィルヴィスの正体と分身の真実

仮面の人物の正体は、死んだはずのフィルヴィスであった。さらに同一の存在が二体現れたことで、彼女が分身魔法を用いていたことが明らかとなった。

怪人化の過去と絶望の連鎖

フィルヴィスは「27階層の悪夢」で穢れた精霊に敗北し、魔石を埋め込まれて怪人となった存在であった。再生能力により死ぬこともできず、長く絶望の中で苦しみ続けていた。

ディオニュソスの誘惑と堕落

その絶望の中でディオニュソスに救いを見出し、彼の計画に加担する道を選んだ。しかしレフィーヤとの絆により心は揺らぎ続け、命令と感情の狭間で葛藤していた。

決別と怪物としての覚醒

レフィーヤの呼びかけを拒絶したフィルヴィスは、自身が戻れない存在であることを示し、分身を統合して完全体へと変貌した。かつてのエルフの姿は失われ、怪物としての力を解放した。

圧倒的戦力差による蹂躙

完全体となったフィルヴィスは上級冒険者達を圧倒し、戦場は絶望的状況に陥った。彼女は涙を流しながらもディオニュソスの願いを遂げるため戦い続けた。

地上に広がる破滅の兆し

同時に地上では紅い光粒と歌声が現れ、都市全体が巨大な魔法円へと変貌していった。市民と神々は異変に気付き、破滅が現実として迫っていることを認識した。

フェルズによる内部破壊工作

迷宮内部ではフェルズが潜入し、魔力供給を担う心臓部を同時爆破した。これにより魔力循環が乱れ、精霊の分身の迎撃能力は一時的に弱体化した。

反撃への転換と全軍出撃

フェルズの工作を契機に、ウラノスは反撃の決断を下した。さらにフレイヤ・ファミリアをはじめとする各勢力が参戦し、戦局は一気に反撃段階へ移行した。

最後の切り札としての英雄

ヘルメスは勝利の鍵として「英雄」の存在を求め、最後の切り札を戦場へ送り出す決断を下した。その存在はベル・クラネルであり、未完の英雄として戦場へ加わることとなった。

七章◆Final War II

地上に現れた新たな脅威と都市の混乱

人造迷宮へ援軍が突入する中、地上では食人花の群れが突如出現し都市を襲撃した。戦力不足の中で残存戦力が応戦するも苦戦し、市民の避難と戦闘が同時進行することで混乱は拡大していった。

各勢力の支援と都市防衛の成立

ニョルズ・ファミリアが敵の誘導を行い、ゴブニュやヘファイストスの支援により戦況は徐々に安定した。ギルドは全体指揮を担い、都市全体が戦場となる総力戦へと発展していった。

迷宮内部での戦局転換と援軍到達

地下ではフェルズの工作による防衛機構の弱体化により、後続部隊が無傷で突入を果たした。フレイヤ・ファミリアの参戦により戦況は一気に押し返され、各部隊は反撃へと転じた。

最強戦力の投入による突破

ガリバー兄弟やカーリー・ファミリアの参戦により防衛機構は破壊され、アレンやオッタルの攻撃によって精霊本体にも損傷が与えられた。戦局は劣勢から優勢へと明確に転換した。

異端児戦線とアステリオスの参戦

異端児達の戦場では援軍が来ず限界が迫っていたが、最強の異端児アステリオスが到着した。彼は単独で柱を粉砕し、戦況を一気に覆す存在として反撃の契機をもたらした。

ヘスティア・ファミリアの到達と戦場認識

迷宮へ到達したヘスティア・ファミリアは、戦場の異常な規模と圧力を理解した。ベルは迷いなく参戦を決意し、その姿は周囲に英雄としての資質を認識させた。

リリルカの指揮と戦術の確立

リリルカはフィンから指揮権の一部を託され、変身魔法によって統率を維持した。戦場情報を整理し、部隊の再配置と役割分担を行うことで戦術的運用を開始した。

精霊本体との戦闘激化と突破口の形成

精霊本体が戦闘に加わり戦況は再び激化したが、命の結界によって防御が成立し、前衛が攻勢へ転じた。ヴェルフの魔法による暴発が決定打となり、精霊に致命的損傷が与えられた。

救出作戦とベルの活躍

予備隊は人質救出に成功するもモンスターの襲撃を受け窮地に陥った。しかしベルが介入し、圧倒的戦闘力で敵を殲滅することで部隊は救われた。

春姫の葛藤と参戦への決断

後方にいた春姫は無力感に苦しみながらも、戦場に立つか否かの選択を迫られた。仲間の戦いを前に、彼女は自らの意思で参戦する決断へと向かっていった。

第五部隊の壊滅とベートの孤戦

第五部隊は壊滅し、ベートのみが前線を維持していたが、フィルヴィスの圧倒的戦力の前に敗北した。戦場は完全な絶望に支配され、生存者達は追い詰められていった。

フィルヴィスの内面崩壊と葛藤

フィルヴィスはレフィーヤへの想いと命令の狭間で精神が崩壊しており、歓喜と悲嘆が交錯する異常状態に陥っていた。その苦悩は戦闘の中でさらに深まっていった。

レフィーヤの決断と最終戦への覚悟

レフィーヤはフィルヴィスを救うために倒すという決断を下した。感情と責務の間で葛藤しながらも、戦う意思を固めた。

援軍集結と反撃体制の確立

アイシャやアスフィ達が合流し、さらに春姫の妖術によって戦力が強化された。分散していた戦力は統合され、フィルヴィスに対抗する体制が整えられた。

連携の成立と決戦開始

レフィーヤは指揮を執り、仲間達はそれを守る形で連携を確立した。寄せ集めの戦力でありながら一つの部隊として機能し始め、フィルヴィスとの最終決戦が開始された。

八章◆英雄斉歌

戦場の分散と多層戦の構造

人造迷宮の戦場は八つに分かれ、各地で精霊の分身との戦闘、レフィーヤ達とフィルヴィスの対決、アイズとレヴィスの死闘が同時進行していた。戦局は広範囲に拡散しながらも、各戦場が密接に影響し合う状況であった。

戦況優勢の中に潜む違和感

援軍の到着により戦況は優勢へと傾いていたが、フィンはその順調さに強い違和感を抱いていた。過去の経験から敵がこのまま終わらせるはずがないと判断し、思考誘導の可能性に辿り着いた。

第七の精霊と真の目的の発覚

ラウルの報告により、第七の精霊の存在が明らかとなった。それは邪竜ニーズホッグとして顕現し、迷宮全体の魔力を吸収して爆発的破滅を引き起こす存在であった。敵の目的は都市破壊ではなく、冒険者戦力の殲滅であることが判明した。

絶望的戦況とフィンの決断

戦力が完全に分散された状況下で打開策は存在せず、フィンは自ら十一層へ向かう決断を下した。合理性を超えた選択であったが、未知の可能性に賭けることが唯一の突破口であった。

ベル投入という最後の一手

フィンは神の計算外にある存在としてベルを第七の精霊へ送り込む決断を下した。歌人鳥レイの機動力を利用し、戦場へと投入されたベルは全てを賭けた一撃の準備を整えた。

大鐘楼の音と戦意の再燃

突如響いた鐘の音は戦場全体に影響を与え、精霊の動きすら一時停止させた。冒険者達はこの音によって士気を取り戻し、全戦場で反撃が開始された。

英雄の一撃と第七の精霊撃破

ベルは【英雄願望】を発動し、全ての力を集束させた一撃を放った。その白光の一撃は第七の精霊を消滅させ、迷宮全体に決定的な影響を与えた。

各戦場の反撃と精霊殲滅

ベルの一撃を契機に、各部隊は一斉に攻勢へ転じた。リヴェリアやガレス、アレン、アステリオスらの活躍により精霊の分身は次々と撃破され、戦局は完全に反転した。

アイズとレヴィスの決着

黒き力に呑まれかけたアイズは鐘の音により我を取り戻し、白き風へと力を転換した。最終的に魔石を断ち切ることでレヴィスを討ち取り、長き因縁に終止符を打った。

フィルヴィスとの最終決戦

レフィーヤ達は連携を取りながらフィルヴィスと戦い、ベートの禁忌魔法と総力攻撃によって追い詰めた。最後はレフィーヤが魔石を貫き、彼女を倒すという決断を果たした。

ディオニュソスの敗北と送還

計画の崩壊によりディオニュソスは敗北を認めつつも狂気に陥り、最後は自ら神の力を発動して送還された。フィルヴィスもまた光の中で消滅し、全ての戦いは終結した。

戦いの終結と無名の英雄達

都市には勝利の歓声が広がったが、その功績は表に出ることのないものであった。名も残らぬまま戦った冒険者達が都市を救い、戦いは静かに幕を閉じた。

エピローグ◆光の雨

戦後の迷宮と交錯する想い

戦いが終結した迷宮には、勝利の実感と安堵が広がる一方で、失われた仲間への悲しみと追悼の念が重く残っていた。居場所を守り抜いた達成感と犠牲の現実が交錯し、単なる勝利では語り尽くせない複雑な感情が場を満たしていた。

傷を抱え歩き続けるアイズ

精霊の脅威が消え、迷宮が本来の姿へと戻りつつある中でも、アイズは満身創痍の体を引きずりながら進み続けていた。もはや敵の気配は存在しなかったが、それでも彼女は探し求める存在のために歩みを止めなかった。

戦後拠点の様相と冒険者達の現実

ラウル達は臨時拠点を築き、撤退命令に従いながら負傷者の救助にあたっていた。勝利に歓喜する者もいれば、仲間を失い沈黙する者もおり、それぞれが戦後の現実と向き合っていた。

ベルとの再会

アイズはやがて、壁にもたれて眠るベルを見つけた。極限の戦いを終え、力尽きた彼の姿を前に、アイズは静かに隣へ腰を下ろした。

勝利への感謝と心の回復

アイズはベルに語りかけるように、勝利が彼の力によるものであったと伝えた。鐘の音に導かれた瞬間が自身を救い、黒き衝動から解き放ったことを実感していた。戦いの中で失われかけた自分を、わずかに取り戻した感覚を抱いていた。

安らぎの中の眠り

やがてベルの頭がアイズの肩に寄りかかり、アイズもまた力尽きるように身を預けた。何を得て何を失ったのか定かではないまま、ただその瞬間だけは安らぎに包まれ、二人は静かに眠りについた。

フィルヴィスの最期とレフィーヤの慟哭

一方でレフィーヤは、崩れゆくフィルヴィスの体を抱きながら涙を流していた。魔石を貫かれたフィルヴィスは灰化を進めながらも意識を保ち、これでよかったのだと静かに語りかけた。

二つの自我の肯定

レフィーヤは、ディオニュソスに縋ったフィルヴィスと、自身に救われていたフィルヴィスのどちらが本物なのか分からず苦しんでいた。しかしフィルヴィスは、そのどちらも自分自身であり、分裂した心の全てが本物であったと認めた。

懺悔と自己否定

フィルヴィスは自らを穢れた存在であると語り、強さも美しさも持たないと否定した。壊れたまま生き続けたことへの懺悔が、その最期の言葉として吐き出された。

レフィーヤの肯定と想いの告白

それに対しレフィーヤは、フィルヴィスが弱い存在であったことを認めながらも、それでも誇り高く、誰よりも美しかったと断言した。共に過ごした記憶と想いを言葉にし、その存在を強く肯定した。

最後の別れ

フィルヴィスは微笑みながら感謝を伝え、出会えたことへの喜びを告げた。そして共に在ることを示す言葉を残し、静かに灰となって消滅した。

光冠の顕現と約束の象徴

フィルヴィスの消滅とともに白い光の粒が舞い上がり、やがて光の輪を形作った。それはレフィーヤの故郷に伝わる光冠に酷似しており、二人の間で交わされた約束を象徴するものであった。

涙の雨と静かな見送り

光の破片が降り注ぐ中、レフィーヤは声を上げて泣き続けた。仲間達はその姿を見守りながら静かにその場を離れ、彼女一人に別れの時間を委ねた。白い光と涙が重なり合い、悲しみはやがて静かで美しい余韻となって迷宮に満ちていった。

ソード・オラトリア 11
【ダンまち】小説版全巻 あらすじ・ネタバレ・まとめ
ソード・オラトリア 13

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