小説「理想のヒモ生活 14」側室を迎えたばかりなのに、【感想・ネタバレ】

小説「理想のヒモ生活 14」側室を迎えたばかりなのに、【感想・ネタバレ】

どんな本?

理想のヒモ生活」とは、渡辺恒彦 氏によるライトノベル。

日本でブラック労働をしていた善治郎は久しぶりの休みの日に異世界に召喚された。
その召喚主は善治郎の好みドストライクの美女だった。
そんな彼女は大国の女王で、善治郎に婿に来て欲しいと言う。
善治郎は躊躇なく「はい」と返事をして地球で婿に行く準備をしていざ異世界へ、、

後宮に引き篭もるヒモ生活を享受出来ると思っだが、、
女王が妊娠したら悪阻が酷く、彼女の代理として政治の表舞台へと行くと、世間が彼を後宮に引きこもる事を許してくれなくなった。

さらに彼の持ち物のビー玉が隣国双王国の付与魔術の媒体として最高品であると判ると、、
さらに善治郎の血統も、、

そんなタイトル詐欺と言いたくなるほど大忙しな善治郎のヒモ生活。

北方大陸から来た姫君を大陸間交易をする絆を得るため、姫君を側室として迎えるため120日もの大航海を乗り越えて相手国に行き要件を伝えると。

可愛い妹をヒョロヒョロな弱い男に嫁がせられないと姫君の兄に言われ、その強さを証明するために善治郎は成人の儀と呼ばれる狩猟をする事になる。

自身の魔法と魔法具を駆使して成人の儀を乗り越えて姫君を側室として迎える事に成功する。

簡単な感想

側室を迎えたばかりなのに、もう新たな側室の話が出て来た。
今度は双王国から側室を迎えないといけないようだ。

本妻との間で板挟みって云うより、完全に国の事情じゃん。

読んだ本のタイトル

理想のヒモ生活  14 
著者:渡辺恒彦 氏 
イラスト:文倉十 氏

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あらすじ・内容

シリーズ累計270万部突破! ヒモ男に新たな側室? 本妻との間で板挟み? 宝石をくわえた猫? コミックスも絶好調!

善治郎と女王アウラは、ルクレツィアから双王国と『白の帝国』、
そしてウトガルズの隠された歴史について知らされる。
双王国は『白の帝国』の末裔であり、
ウトガルズは古の巨人族の自治都市『ウートガルド』と
密接な関係があると。
看過できない情報に、女王アウラは一刻も早く、
双王国のブルーノ先王との密議をこらす必要性を確信する。
数日後、善治郎は双王国に『瞬間移動』する。
表向きは鍛冶師ヴェルンドへの弟子入りを熱望する
マルガリータ王女を迎えるためだが、本当の目的は、
秘密裏にブルーノ先王をカープァ王宮に飛ばし、
女王アウラとの極秘会談を成立させるためであった。
一方、双王国滞在中の善治郎は、エレハリューコ、
リーヤーフォンの両公爵から新型双燃紙の礼として
走竜の贈与を伝えられる。
それを受けてカープァの後宮に帰った善治郎は、
女王アウラ、フレア姫と共に後宮の中庭で騎竜術の訓練を始める。
その後、双王国が白の帝国の末裔であるという情報を伝えるため、
善治郎は単身『瞬間移動』でウップサーラ王国に飛ぶ。
グスタフ王とユングヴィ王子と善治郎は秘密裏に会談して
情報の共有を図り、『教会』勢力に対するカープァ王国、
双王国、ウップサーラ王国の連携構築を図る。
その話し合いの最中、緑色の石をくわえた灰色の猫が現れる。
「灰色猫は『ウトガルズの使い』だ」。
緑色の石はほどけて緑色のプレートに変じたが、
そのプレートはウトガルズへの招待状だった。
そこに書かれた名前は――。

理想のヒモ生活 14

感想

フレア姫を正式に迎えて、早速彼女が強請るのが交易船。

でも善治郎の国には、大航海出来る造船技術が無い。

そうなったら、以前乗っていた黄金の木葉号をと思ったらアレは北方の国の旗艦だからダメらしい。

それなら技術を寄越せと云う善治郎の正妻殿。

でも、はいそうですかとは行かないのがお国の事情。


さらに双王国の側室候補は、結婚するまでしか考えておらず、結婚後の生活に全く想像が及んでおらず。
その辺りは全て善治郎に丸投げされるのに善治郎は、そんな無責任に相手の人生を背負えないと思っている。

そんな事を言う善治郎に、嫁2人は価値観の違いで理解出来ないと頭を抱える。

周辺の男達は全てを背負い、引っ張って行く事が誇りだと思っているのに。
善治郎はそれが重いと言う。

北方五ヶ国筆頭のウトガルズからの紹介状が来て。

招待されたのは善治郎とあと1人。

それに付いて行くと言う双子の兄妹が、、

駄々っ子のように床に寝転んで手足をバタつかせて行きたいと主張するのが、、

やっぱりこの2人は双子なんだなと思ってしまう。
身内だから見れる態度なんだろうな、、

備忘録

遥か昔、「白の帝国」と称される大国が存在し、十二の王家によって統治されていた。彼らは十二種類の血統魔法を駆使して大陸に一大文明を築き上げたが、自信が過信に変わり、竜が生息する「聖域」への侵略を試みた結果、七日間で帝国は滅んだ。竜種の炎は帝国の人間とその創造物のみを焼き尽くしたが、王族の中には竜の審判を免れた者も少なからず存在した。

その後、世界は変化し、「使徒」と「勇者」が「竜信仰」を通じて人々をまとめるようになったが、時間が経つにつれ「教会」は「白の帝国」の末裔を大罪人として扱うようになった。カープァ王国の王宮で、ルクレツィア・ブロイが女王アウラと王配善治郎にこの話を語ったが、フレア姫はこの会話から排除された。ルクレツィアは、双王国が所有する魔道具が「白の帝国」時代の遺産であることを証拠として挙げた。

「白の帝国」の末裔と「教会」との対立が予見され、カープァ王国もこれに巻き込まれる可能性がある。ルクレツィアは「教会」を警戒していたことを認め、本国への連絡は自身が担うと申し出た。女王アウラは、この件をフランチェスコ王子とボナ王女に知らせないことを承諾し、ルクレツィアに本国への連絡を任せることに同意した。

第一章では、善治郎とフレア姫の結婚をカープァ王国でお披露目するための夜会が開催された。善治郎はタキシード、フレア姫はカープァ王家の象徴色である赤いドレスを着用した。この夜会では、普段は身分の低い者でも二人に祝福の言葉を直接伝えることが許された。ウップサーラ王国の外交官、フレデリック・オースルンドとの交流も描かれ、善治郎の瞬間移動能力の重要性が強調された。また、善治郎とフレア姫は、新しい生活や環境への適応について語り合い、フレア姫の侍女たちがカープァ王国の暑さに苦労していることが語られた。夜会の後、二人は別棟での生活について語り合い、フレア姫は北大陸から来た侍女たちの環境改善を考えた。女王アウラは、一人でカープァ王国と北大陸の政治的状況を考える中で、善治郎とフレア姫の結婚とその影響をどう受け止めるか葛藤している様子が描かれた。

第二章では、数日後、善治郎が『瞬間移動』を使ってシャロワ・ジルベール双王国に訪れる。彼は王女マルガリータから熱烈な歓迎を受けるが、その目的は表向きマルガリータの依頼であるが、実際はカープァ王国との極秘訪問であった。この訪問では、善治郎は双王国の軍指揮官エラディオや放浪民族の公爵家の代表と会い、魔法や政治に関する話し合いを行った。また、善治郎は『風の鉄槌』という魔道具の恩恵についてマルガリータから感謝され、彼女の技術について議論した。

善治郎はシャロワ・ジルベール双王国の王族や公爵家からの感謝の印として、貴重な走竜を贈られ、その走竜を使って砂漠の放浪民の生活を改善するための提案を受けた。特に、水源の確保とオアシスの保全が重要なテーマとなった。これらの会談を通じて、善治郎は双王国の複雑な社会や政治、魔法の使い方について学び、双王国とカープァ王国との関係を深める機会となった。シャロワ・ジルベール双王国からカープァ王国に毎日のように訪れる客人たちの中に、ブルーノ先王が紛れていた。これはカープァ王国の若き女王アウラとの秘密会談であり、両国間の深い秘密や将来の計画について話し合われた。話題は、『白の帝国』の血統魔法とその遺産、ウートガルドの巨人族および古代竜族との契約、そして南大陸と北大陸間の潜在的な脅威とその対策に及んだ。女王アウラは、ウップサーラ王国の技術力を借りて大陸間航行船を量産し、北大陸に対抗する計画を持っており、ブルーノ先王はこれに対し協力を約束する。この会談は、両国間の信頼と協力を深め、未来への共同対策を模索する一歩となった。

第三章では、ウップサーラ王国の最高の鍛冶師であるヴェルンドが、長年の腰と膝の痛みから解放されたことに驚喜する場面から始まる。この奇跡のような治癒は、シャロワ王家のマルガリータ王女と彼女の専属治癒術士によってもたらされた。マルガリータ王女はカープァ王国王宮でヴェルンドと会い、彼に弟子入りすることを願い出る。ヴェルンドは最初、自分の体調と王女の身分を理由に断るが、治癒術士による治療を受けて完全に治癒した後、彼女の熱意と鍛冶師としての資質に感銘を受け、弟子入りを許可する。ただし、工房では王族の肩書きを忘れ、厳しい訓練を受けることを条件に。マルガリータ王女はこの条件を喜んで受け入れ、弟子としての訓練を始めることになる。カープァ王国後宮において、女王アウラと善治郎の側室であるフレア姫が対面する。彼女らは、電化製品を含む現代技術について触れることなく、日常の軽い会話を交わし、その中でフレア姫は善治郎の心の安らぎについて女王に尋ねる。フレア姫は、善治郎が自分と過ごす時間を心から楽しんでいるかどうか、そして後宮が善治郎にとって心休まる場所であるかを気にかけている。また、フレア姫は双王国のルクレツィアが善治郎の新たな側室になることについても話題に挙げ、それに対する女王の意見を求める。

女王アウラは、善治郎に双王国から側室を迎えることが、ほぼ確定していると説明し、ルクレツィアがその第一候補であることを明かす。北大陸の脅威が明確になったため、カープァ王国と双王国はできるだけ早く同盟を強化し、準備を進めなければならない状況にある。この婚姻外交は、善治郎の側室を増やすことによって双王国との絆を強化するための手段として必須となっている。

フレア姫は、ルクレツィアが善治郎にとって負担にならないように願っており、ルクレツィアの善治郎への理解が不足していると懸念を表明する。しかし、女王アウラとフレア姫は、ルクレツィアが善治郎の新たな側室として適切かどうかについて、その個性と善治郎への影響を考慮しつつ、善治郎の心の平穏を最優先に考えることに同意する。フレア姫はまた、ルクレツィアが善治郎を「愛する対象」として見るようになれば、後宮での関係がどのように変化するかについても考察する。善治郎はカープァ王国に帰国し、女王アウラと再会。二人は後宮でエアコンの効いた寝室で再会を喜び、近況を報告し合う。善治郎はエレハリューコ公爵とリーヤーフォン公爵から走竜を贈られ、走竜術の習得を決意。女王アウラは、走竜術の基礎を教えることを提案し、フレア姫と女戦士スカジも参加する形で練習を始めることになる。また、善治郎は双王国からの「専属契約」の提案を受けることにし、付与魔法の呪文伝授の交渉を進めることを決定。善治郎は北大陸の発展を目の当たりにし、カープァ王国の技術力向上の必要性を痛感している。後宮の中庭では、走竜の騎乗練習が行われ、善治郎とアウラは走竜に乗り、フレア姫とスカジは見守る。練習は走竜の賢さと気性の良さに助けられ、善治郎は初めての騎乗に苦労しながらも、基本的な操作を学ぶ。練習の後、フレア姫は走竜に親近感を示し、その賢さに感心する。

第四章では、女王アウラはカープァ王家の秘密の孤島で魔道具の実験を行い、『爆炎』の魔道具を成功させる。一方、王配善治郎は王宮の中庭でブロイ侯爵家令嬢ルクレツィア・ブロイと軽食を取りながら会話を交わす。二人は共和国の話題や大陸間航行の経験について語り合う。善治郎はルクレツィアに側室になることへの意思を確認し、ルクレツィアは善治郎を選ぶと答える。しかし、ルクレツィアの結婚後の生活に対する展望は非常に漠然としており、善治郎はその回答に負担を感じる。アウラの魔道具実験と善治郎のルクレツィアとの会話は、それぞれが次への準備と向き合う様子を示している。善治郎、女王アウラ、フレア姫は後宮本棟のリビングルームで集まり、今後の話し合いの場を定期的に設けることを決定。善治郎はルクレツィアとの会話を共有し、彼女が善治郎の側室になることを熱望していることを明かす。アウラとフレアは、ルクレツィアの側室入りに関する話を進め、善治郎はこの提案に対して複雑な感情を抱く。また、フレア姫はシャロワ・ジルベール双王国が『白の帝国』の末裔であることを初めて知り、その情報に驚愕する。

話し合いの中で、ルクレツィアの側室入りを急ぐべきかどうかが議論され、善治郎はルクレツィアとの関係改善に時間が必要であると感じる。一方で、カープァ王国と双王国、そしてウップサーラ王国との関係強化のために、ルクレツィアの側室入りを前倒しする必要性が指摘される。フレア姫は、ウップサーラ王国と双王国間で直接対話の必要性を提案し、善治郎が交渉役を引き受けることになる。二人は善治郎を心配させるため、わざと目配せをし、意味深な笑みを浮かべる。テーブルを迂回して善治郎の左右に座り、親密さを演出し、善治郎を緊張させる。アウラとフレアは善治郎に対して、自分たちの間で事前に話がついていることを示唆し、善治郎にプレッシャーをかける。結局、二人は善治郎の左右に座り、彼を心地よくもあり、同時に圧倒的なプレッシャーを感じさせる状況に置く。

その後、フレア姫は電化製品に興味を示し、特に冷蔵庫の冷気に魅了される。三人は電化製品についての話を交わし、フレア姫は電化製品が魔道具ではないことに驚く。さらに、冷蔵庫の前で涼を取るフレア姫の姿は、善治郎にとって微笑ましくもあり、彼女の行動が電気代に影響しないことにもホッとする。

女王アウラは、今後もこうした親密な会話が増えることを善治郎に伝え、彼がこの状況に慣れるように促す。また、三人は共に生活していく上での常識や価値観の違いについて語り合い、理解を深めようとする。フレア姫は電化製品についての説明を受け、その新奇さに興味を示すが、冷蔵庫の前で長時間過ごす彼女を善治郎は軽くたしなめる。

第五章では、善治郎がフレア姫の故国ウップサーラ王国で、ウトガルズからの招待状を受け取る。この招待状は特殊な「魔法文字」で書かれており、読む者の言語に自動で翻訳される。ウトガルズの代表からの招待は善治郎ともう一名のために送られたが、そのもう一名の選定については、ユングヴィ王子が強く希望し、最終的に善治郎はこの件を自国で相談することに決める。ウトガルズとの接触は、古代から伝わる魔法技術や政治的な背景を含む複雑な問題を抱えていることが示されている。

終章では、善治郎がウップサーラ王国での出来事を女王アウラとフレア姫に報告し、ウトガルズからの招待状を示す際、フレア姫はウトガルズに同行したいと強く望み、駄々をこねる。しかし、ウップサーラ王国との関係を考慮し、善治郎はユングヴィ王子を同行者として選ぶ。この招待状には、見る者の言語に自動で翻訳される「魔法文字」が使われていることが明らかになる。善治郎は、フレア姫のダダをなだめつつ、ウトガルズ訪問の代わりにプレゼントを約束するが、フレア姫は大胆な要求をする。最終的に、女王アウラがフレア姫をたしなめる場面でエピローグは終わる。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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