どんな本?
私がこの本『理想のヒモ生活 17』に出会ったきっかけは、小説版を先に読んでいたからです。
最初は漫画版を小説版の補完として捉えていましたが、最近小説版の新刊が出なくなってきたため、漫画版を楽しみにするようになりました。
漫画の絵も綺麗で、物語がさらに鮮明に浮かび上がってくるのが魅力的だと感じました。
この本の話は、新たな魔道具がもたらす新時代へと舵を取る物語です。
主人公の善治郎は、カープァ王国でビー玉作製に成功し、「魔道具を作製する魔道具」の実現が近づく中、様々な困難や政治的問題に直面します。
そして、善治郎の次なる大きな挑戦として「北大陸」への航海が始まります。
物語は、彼と仲間たちが未知の海を冒険し、様々な困難を乗り越えて目的地に辿り着くまでのドラマを描いています。
読んだ本のタイトル
理想のヒモ生活 (18)
漫画:日月ネコ 氏
原作: 渡辺恒彦 氏
キャラクター原案:文倉十 氏

あらすじ・内容
新たなる魔道具がもたらす新時代へ! 【未知への乗船篇】出航!
ついにビー玉作製に成功したカープァ王国。
理想のヒモ生活 (18)
「魔道具を作製する魔道具」の実現性が高まったことに危機感を覚える善治郎だが
その懸念を排除する方法は、二人目の側室をもうけることで――!?
一方、着々と「北大陸」への渡航準備が進んでいるワレンティア。
『凪の海』と共に訪れていたルクレツィアも、遂に行動を起こす!?
新たなる魔道具がもたらす新時代へ!
【未知への乗船篇】出航!
感想
この物語は、カープァ王国が新しい魔道具、ビー玉の作製に成功したところから始まります。
魔道具の核となるビー玉。
魔道具を早く制作できるビー玉の量産の実現が近づく中、善治郎はその危機感を強く感じます。
一方、ワレンティアでは「北大陸」への渡航の準備を進めており、”凪の海”を運搬したルクレツィアもついに行動を開始します。
彼女の動向と新たな魔道具の導入がどのような影響をもたらすのかは物語の中で続々と明らかになります。
物語が進むにつれ、「黄金の木の葉号」にて「北大陸」へ向かう善治郎は、船のスペースの問題で王族でありながら護衛の騎士と部屋を共に旅をすることになり、ルクレツィアもメイドたちと同室で過ごすこととなります。
善治郎が自国に家族を残して航海するのは、カープァ王国とウップサーラ王国との大陸間交易の利益のため。
そのためにもフレア姫を側室にしないといけないのだが、、
北の国ではマッチョな男が尊ばれる。
見た目、中身も貧弱な善次郎は苦労します。
物語の終盤には、善治郎とアウラ女王が航海用の魔道具と随行者の選定を行うシーンが描かれ、それに続いて善治郎が新たな側室を迎えることが話し合われます。
双王国から二人目の側室をもうけることをアウラから提案されます。
ルクレツィアが側室入りを目指して善治郎とアウラとの面会を持ち、その目的と秘訣を明かす場面も読者にとっては非常に興味深いポイントとなります。
そして物語は、「黄金の木の葉号」が大海原へと出航するところで終わります。
次巻への期待感を抱えつつ、航海がどのような冒険と展開を見せるのか楽しみにしています。
読んだ感想としては、新たな舞台となる北大陸への航海が始まったことで、これからの物語がどのように進行するのか非常に楽しみであると感じました。
また、キャラクター間の対話が多く描かれた今巻は、キャラクターの心情や考えが深く掘り下げられ、読者にとっても新しい発見が多い一冊となったと思います。
さらに、今巻に描かれた新技術や魔道具の可能性についても、今後の物語にどのように影響するのか興味津々です。
全体として、この本は魔道具と政治が巧妙に絡み合う物語として非常に魅力的で、次巻が待ち遠しいと感じさせる作品となりました。
この本で特に印象的だったシーンは、善治郎とアウラがフランチェスコとのやり取りをする場面です。
その中での会話が非常に深く、登場人物たちの心情や考えがよく描かれていました。
また、善治郎とアウラが航海用の魔道具や随行者の選定について話し合うシーンも面白かったです。
一方で、航海が始まるまでの準備や政治的な問題を扱う部分は、少し長く感じる部分もありましたが、それがこの物語の魅力でもあると思います。
私自身も仕事で困難な状況に直面することがありますが、善治郎たちの冒険を読むことで、前向きな気持ちになれました。
最後までお読み頂きありがとうございます。

理想のヒモ生活 シリーズ
漫画版


小説版














その他フィクション

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