小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 8巻 」感想・ ネタバレ

小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 8巻 」感想・ ネタバレ

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どんな本?

転生したらスライムだった件”とは、伏瀬 氏による日本のライトノベルで、異世界転生とファンタジーのジャンルに属す。

主人公は、通り魔に刺されて死んだ後、スライムとして異世界に転生。
そこで様々な出会いと冒険を繰り広げながら、魔物や人間との交流を深めていく。

小説は2014年からGCノベルズから刊行されており、現在は21巻まで発売されている。

また、小説を原作とした漫画やアニメ、ゲームなどのメディアミックスも展開されており。

小説のタイトルは「転生したらスライムだった件」だが、略称として「転スラ」と呼ばれることもある。

読んだ本のタイトル

転生したらスライムだった件  
著者:伏瀬 氏
イラスト:みっつばー 氏

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あらすじ・内容

ヒナタをはじめとする聖騎士団との和解に成功した魔王なスライム――リムルは次なる仕掛けを画策する。
それは、自身の魔王襲名をお題目に、盟主を務める国、このテンペストで大規模なお祭りを開催するというもの。
最高峰のおもてなしと娯楽を提供するべく、魔王以下幹部達から、末端の一般市民、そして小さな魔王ラミリスも取り込んで、総力をあげての準備が始まった。
果たして無事、テンペスト祭は開催されるのか!?

転生したらスライムだった件 8

前巻からのあらすじ

展開が速く新キャラが多く出て来たから展開が早くて付いて行けなかった。

魔王になったリムルがヒナタに和解のメッセージを送った筈が、改竄されて喧嘩を売るようなモノになってしまい。 

ヒナタも和解を期待していたのが挫かれる形になり、責任を取るために単独でリムルの元へ行くが、部下達がそれを許さず同行する事になる。 

それを利用し暗躍してた教会の最高幹部達が動き出したが、、 

ディアブロとリムル、ルミナスの前に呆気なく滅ぼされる。 

感想

普段の仕事に祭りの準備と多忙を極めるリムル達。 

それでも楽しそうなのが救いでもある。
誰も嫌々で仕事をしていない。

それでも、土木業をしているゲルドは多種族の者たちとのコミュニケーションに悩むが、それをリムルが酒を飲みながら愚痴を聞くなどトラブルも発生する。

そんな中で、魔王のラミリスがリムルの街へ不法侵入し、物置を占拠してしまった。
それに黙々と従うベレッタとトレイニー。
あまりのアホさに呆れるリムル。

そんなリムルがラミリスの特殊能力「迷宮創造」に目をつけた。
リムルの街を観光用にしようと企んでいたが、思い付いたのがスタジアムによる剣闘会程度だった。
それも一回やったら一時間を置かないといけない。
だけど、ラミリスの迷宮創造でダンジョンを造ったら、、、
しかも、アミューズメント施設のようなダンジョンを創るとしたら。
冒険者はもちろん、騎士、兵士達の訓練にもなる。
コレは儲かるぞとリムルは手のひらを返してラミリスが街に住む事を許し仕事も与えた。

それにニートとボッチ脱出と喜ぶラミリス。
それにホロっとするリムルが、、

そんなお子様なラミリスを相手にした後に、夜ではミョールマイルとの悪巧みのような商談はしっかり楽しむw 

そんな準備している建国祭を行うと各国の首脳陣に告知すると同時に、自身の領域で支配下に入ってない連中を謁見させて配下に置いていく。 

そんな多忙を極めていたリムルを横目に、移住が決まったラミリスは全100層のダンジョンを創る。

そこを都市の最大の売りにするためラミリス、暇人なヴェルドラ、部下になったフレイから逃亡したミリムが真剣に作成しとんでもないダンジョンとなる。

そこに居住地に困ったエルフ族、ラミリスを慕うトレント族を住まわせる。 

更にハクロウの娘が見つかる?w

もうお腹いっぱいですww

最後までお読み頂きありがとうございます。

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序章  経過報告(漫画22巻98話

ダムラダとグランベルは、失敗した計画について話し合う。

ダムラダは、計画の失敗が自分にとって大きな痛手ではなく、今後もグランベルとの関係を有利にすることが目的であることを示唆する。

一方、グランベルはダムラダの失敗を認めつつ、新たな経済圏の誕生を防ぐために協力を求める。

しかし、ダムラダはグランベルの提案に賛同せず、自分たちには魔王リムルと敵対する理由がないと断言する。

二人は今後も良い関係を維持することに同意し、今回の件は互いに水に流すことで合意する。
グランベルはダムラダが去った後、彼らに対する怒りを露わにする。

ダムラダは、五大老との話し合いがうまく纏まったことをユウキに報告する。

ユウキはダムラダの報告に頷き、彼らとの関係が今後も維持できることを良しとする。
この少年は、秘密結社「三巨頭」の総帥であり、ダムラダの主である。

二人は、ディアブロという強力な悪魔の存在や、魔王リムルの勢力について話し合い、正面からの対決は避けることを選択する。

また、ユウキは奴隷売買の件で「奴隷商会」を潰す決断をし、特定の重要商品の取引は継続することをダムラダに伝える。

カザリームと呼ばれるユウキの秘書風の女性が加わり、カザリームはカガリと呼ばれることを希望し、今後の計画について話し合う。

二人は今後も状況を慎重に見守りつつ、自らの野望に向けて動き出すことを決める。

第一章  和解と協定(漫画22巻99話、100話、101話

魔王バレンタイン、すなわち神ルミナスの正体が露呈し、それに関する一連の騒動が収束した後、リムルとその周囲では多くの変化があった。

魔王バレンタインはルミナス・バレンタインという本名を持ち、影武者を使い分けていたが、魔王達の宴でヴェルドラによってその正体が暴露された。

ヒナタ率いる聖騎士団は魔王バレンタインと対立しており、その背後にはマッチポンプの計画があったことが明らかになる。

ヒナタはルミナスとの間で民衆を犠牲にしない約束を交わし、その意に従うことを決めた。

リムルと彼の仲間たちは、この一連の事態を受けて聖騎士団を歓迎し、和解の宴を催すことになる。
リグルドはその準備を進め、リムルはルミナスとヴェルドラの争いを止める。

ルミナスはリムルの顔を立て、ヴェルドラに対する直接的な制裁を見送ることにする。
宴では、リムルとルミナスの間で和解が成立し、聖騎士団もこの新たな状況に適応し始める。

リムルたちの町の住民と聖騎士団との間で信頼関係が築かれ始める中、ルミナスの執事ギュンターは、ルミナスの安全を気にかけつつも、彼女の意思を尊重して立ち去る。

リムルとその仲間たちは、聖騎士団を迎えて風呂を提供することにした。

彼らは風呂の習慣に慣れているが、魔物が風呂を利用することには驚いている様子だった。

リムルはこの国の風呂を自慢し、温泉や様々な種類の風呂を紹介する。

また、戦闘で汚れた聖騎士団の衣服のために、新規開発した甚平や浴衣を用意することにした。

ルミナスが風呂の存在と美肌効果に興味を示したが、個人風呂を期待していたルミナスに対してリムルは、男女別の大浴場や混浴場があることを説明した。

聖騎士団の男性メンバーは混浴場に興味を示したが、ヒナタの冷たい視線を受けてリムルは案内を断念する。

シオンがリムルの代わりに女風呂を案内することになり、リムルは男風呂へと向かう。

しかし、シュナによってリムルが男風呂に行く計画は変更され、自宅の風呂に入ることになった。
リムルはなぜシュナが怒っているのか理解できずにいたが、彼女の決定を受け入れざるを得なかった。

早風呂を済ませたリムルは、新たに建設された宴会場の準備状況を確認することにした。
この円形ドーム状の建物は、体育館のような広さを持ち、大人数を収容できる。

建物は鉄骨製だが、時間が経つと魔鋼に変質することが期待されている。
食事の準備が進み、手の込んだ料理が膳に載せられて運ばれてきた。

リムル自身が焼いた茶碗を子供たちが真似して作り、その結果、色鮮やかな茶碗が多く使われている。

今日の料理は天麩羅であり、シュナの手腕によるものである。

この宴会では和食系の料理が紹介され、特に白米にこだわりが見られた。
リムルはこの国が豊かな食文化を持つことを誇りに思っている。

シオンのユニークスキル『料理人』を利用して、難しいとされる日本料理の品種改良に成功している。

今回の宴会では、特に魔王ルミナスをもてなすために、贅沢な品揃えがされている。リムルは、この晩餐会が今後の関係構築に役立つことを期待している。

座席がコの字形に配置され、リムルが中心に座り、ヴェルドラとルミナスが左右に座る形で宴会が始まった。

風呂上りの聖騎士達は用意された浴衣や甚平を着用し、席に着いた。

ヒナタはリムルに対し、過去の行動について謝罪したが、リムルはこれを受け入れ、すでに問題は解決していると説明した。

その後、ヒナタの浴衣がはだける場面があり、リムルはその魅力に圧倒されたが、事態はシュナの介入で収束した。

ヒナタはリムルの配下にも謝罪し、聖騎士達もこれに追随した。

リグルド、ベニマル、ソウエイは受け入れの姿勢を見せ、シオンは最初は迷ったものの、最終的にはリムルの考えに同意し、人と魔物の間の区分けを超えた判断を下すことを約束した。

ルミナスもこの和解に同意し、ヒナタは魔物を一律に悪と断じることを禁止する方針を採ることを宣言した。
これにより、互いの誤解が解け、和解が成立した。

乾杯を合図に宴会が始まり、リムルたちは様々な料理や酒を楽しむ。
特に魔黒米が人気を博し、その魔力回復効果に聖騎士達も驚愕する。

食事や酒の美味しさを共有することで、魔物達と聖騎士達の間には親睦が深まり、リムルはこの光景を守ることを決意する。

宴会は盛り上がり、酒乱となったヴェルドラとルミナスの勢いにリムルも巻き込まれてしまうが、ヒナタは微笑みを浮かべていた。

翌日、リムルは頭痛を抱えながら重要な会談に参加する。

会談の目的は、魔国連邦と神聖法皇国ルベリオスの今後の関係について話し合うことである。

リムルと聖騎士ヒナタは、過去の対立について認識を共有し、相互理解を深める。

リムルは、賠償を要求するよりも友好関係を築くことを望んでいる。会談では、魔国連邦側からリムルたち、神聖法皇国ルベリオス側からルミナス、ルイ、ヒナタらが参加する。

会談では、過去の敵対行動の背後にあった黒幕の存在や、それに関連する事件の真相について話し合われる。特に「七曜」の裏切り行為と、彼らが裏で糸を引いていた疑いが浮上する。

しかし、その「七曜」の中でも特に影響力のあった「日曜師」グランがルミナスの命により粛清されていたことが明らかになる。

また、会談では東の商人たちが事件の黒幕である可能性や、中庸道化連との関連性についても触れられる。
リムルは、全ての問題が解決したわけではなく、まだ警戒が必要であることを認識する。

最終的に、リムルたちは、黒幕が残っている可能性が高いことを認識し、今後も警戒を続けることに合意する。
リムルは、思い込みに基づく行動は避け、確かな証拠に基づいた判断を心がけることを決意する。

互いの状況認識の確認を終えた後、リムルとヒナタは今後の関係構築について話し合う。

この過程で、スコーンとポテトフライが提供され、場が和む。

ヒナタは過去の謝罪を受け入れてもらえたか確認し、リムルは今後良好な関係を築く意向を示す。

しかし、ルミナスは賠償を提案し、双方がどのような形であれ誠意を見せることを望む。

リムルは国交樹立の提案をし、ルミナスはこれを受け入れるが、ヴェルドラへの怒りを露わにする。

会話は、教義との関係や、魔国連邦と神聖法皇国ルベリオス間の国交について、さらに議論が深まる。

ルミナスは、教義を自分が定めたものではないとして、魔物の存在を認める方向性を示す。

この決定には、聖騎士たちも驚くが、ルイの解説により、教義が人々を守るためのものであったことが明らかにされる。

最終的には、リムルとヒナタが相討ちとなったという話を広めることで、問題を解決する方向で合意。

また、ルベリオスにおける「七曜」の影響を排除し、魔国連邦の住人が悪しき者ではないことを発表することで、今後の関係構築に向けた大枠が定められる。

聖騎士達の中には、教義に対する懸念を示す者もいるが、リムナスの決断やヒナタの提案により、新たな関係構築へと進む道筋がつけられた。

難しい話し合いを終えた後、リムルたちはルミナスと手打ちし、神聖法皇国ルベリオスに認められることになった。

今後は百年の期間を利用して相互理解を深め、聖騎士たちとの定期的な交流を行うことが決定された。

最初の交流として技術交流が行われ、戦闘で傷んだ聖騎士たちの武器の修復が申し出られた。

これは我が国の技術力を見せつけると同時に、聖騎士たちの武器の性能をチェックするためであった。
リムルは聖騎士たちから光の武装を頂き、その解析を行った。

リムルはヒナタに対して、自らが作った剣をプレゼントした。
この剣はヒナタが使用していた伝説級の「月光の細剣」を解析し改良したもので、特殊能力を再現している。

また、壊れた「竜破聖剣」も頂き、そのショボイ性能に思わず感想を漏らすリムルだった。
さらに、ヒナタの持つ「聖霊武装」の解析も試みられたが、公開はされなかった。

しかし、智慧之王先生が戦闘中に情報収集を行い、「聖霊武装」を解析済みであることが判明する。

これにより、聖属性の武具を魔属性へ改造することも可能となった。
リムルはこの技術を用いて、国の武装をより洗練されたものにする計画を立てている。

リムルたちはルミナスと神聖法皇国ルベリオスとの間で問題を解決し、夕方になっても聖騎士たちは帰る気配を見せず、リムルの招待で宴を楽しむことになった。

意外にも聖騎士たちは残ることを望み、リムルはすき焼きで彼らをもてなす。

この交流は相互理解を深める貴重な時間となり、リムルと聖騎士たちは互いに友好的な関係を築くことができた。

リムルは自分たちの計画を聖騎士たちに語り、特に通信網の整備について詳しく説明する。

しかし、この情報は本来なら国家機密にあたるもので、ヒナタに指摘されるが、リムルはすでに天使との戦いに備え、共闘の可能性を考えていた。

最終的には、神聖法皇国ルベリオスがドワーフ王国の存在を正式に認め、ジュラ・テンペスト連邦国との国交を樹立すると発表する。
これは人類と魔物、亜人が共存する新たな時代の始まりを意味していた。

第二章  各国と招待状(漫画23巻102話

ジュラの大森林周辺諸国の首脳部に、聖人ヒナタが魔王リムルに敗北したという噂が広まった。

この噂は多くの国々にとって重要な情報となり、各国はそれぞれの立場からこの情報を慎重に扱った。

さらに、聖人ヒナタと魔王リムルが引き分け、神聖法皇国ルベリオスとジュラ・テンペスト連邦国との間で休戦協定と不可侵条約が締結された正式な情報も届いた。

これらの情報が背景にある中、魔王リムルからの招待状が届き、西側諸国の首脳部は、常識が覆され、世界が変わろうとしているという共通認識を持つに至った。

ドワーフ王国では、国家の重鎮たちが集まり会議を行い、この情報をどう扱うか議論された。

国王ガゼル・ドワルゴは、リムルの強さとその可能性を認め、リムルが人類の敵になるとは思えないとの立場を表明した。会議では、リムルとの友好関係を維持し、共に進むことが決定された。

これにより、リムルの開催する祭りに参加することが決定され、魔国連邦との更なる協力関係が確立されることとなった。

魔導王朝サリオンの皇帝エルメシアは、その私財で美しい庭園を維持しており、彼女の莫大な財力を示している。

エラルド公爵は魔物の国からの招待状を皇帝に見せ、参加するかどうかを相談する。

エラルドは、魔国連邦との技術提携の進捗を再開させるためにも、皇帝の機嫌を取る必要があると感じている。

皇帝エルメシアは魔王リムルについて議論し、リムルが長命種であり、人間社会を熟知していること、また魔王としての地位を活用していることを指摘する。

エラルドは、魔国連邦への参加人選について危惧を表明するが、皇帝は調停者や魔法士団を動員することで問題を解決することを提案する。

最終的に皇帝の外遊が決定し、エラルドはその準備に追われることになる。

ブルムンド王国にある商館で、大商人であるミョルマイルは、終わるとも知れぬ面会者との対応にうんざりしていた。

彼の元には、金の無心をする者や新たな商取引を持ちかける者、さらには怪しげな取引を持ち込む落ちぶれた貴族も訪れる。

そんな中、カザック子爵が奴隷を使った店の開店資金を融資する話を持ちかけたが、ミョルマイルはその計画が成功する見込みがないと感じていた。

カザック子爵はエルフの奴隷を使う計画を打ち明けるが、これは犯罪組織が絡む危険な話であることから、ミョルマイルは関わることを避けようとした。

その時、魔王リムルが乱入し、ミョルマイルはリムルを歓迎する。カザック子爵との取引を断り、彼を追い出したミョルマイルは、リムルの相手をすることを選ぶ。

リムルはミョルマイルにとって重要な人物であり、彼との関係を大切にする決意を新たにした。

彼がミョルマイルの館を訪れ、執事に歓迎された。ミョルマイルは以前の訪問者との案件について、その人物が厄介な貴族であることを述べ、手を切りたいと思っていた。

その貴族は、エルフを奴隷として扱うという犯罪行為を提案していたが、ミョルマイルはそのような行為には手を染めないと決めていた。

彼はミョルマイルに新しい仕事を依頼し、テンペスト開国祭の計画を話し合う。

この祭りには、ジュラの大森林の魔物たちや人類国家の首脳たちが招待されており、シュナと吉田さんがタッグを組んで喫茶店を開く計画がある。

また、ヴェルドラが鉄板焼きの店を出す計画についても話され、彼には偽名を使うよう提案された。

ミョルマイルはこの提案に驚くが、彼からの特別ボーナスの約束を受けて協力することを決める。

リムルがミョルマイルに新たな任務を依頼した。それは魔国連邦で開催される開国祭での余興として、武闘大会の運営を手伝うことであった。

この企画を成功させるため、ミョルマイルは自身の商人魂を燃やし、リムルの提案する多くのアイディアに興奮し、協力を誓った。

さらに、リムルはミョルマイルに対し、この大会が成功したら魔国連邦の商業担当部門や広報担当部門、財務総括部門の責任者としての役割を任せたいと提案した。

ミョルマイルはこの提案を快諾し、自身もリムルの臣下となることを決意する。

彼は自身の身辺整理を行い、番頭バッハに店を任せることを決めた。
バッハはミョルマイルの親戚で、店での修行を積んできた人物である。

ミョルマイルはバッハと他の家人に対しても、魔国連邦での新しい生活について説明し、自身と共に来たい者は自由に選択させた。

結果、多くの者がミョルマイルに同行することを選び、一緒に旅立つこととなった。

ミョルマイルは、リムルの提案により魔国連邦で重要な任務を任されることに興奮し、新たな野望と夢に胸を膨らませる。

彼はこの機会を活かし、大成功を収めるために全力を尽くす決意を固めた。

リムルはミョルマイルに新たな任務を依頼し、彼が財務責任者になることでリムルのお小遣いも増やしてもらえることを期待している。
人材不足を解消し、国家運営の効率化を図る目的もある。

ミョルマイルがこの任務を引き受けたことにより、リムルは武闘大会の開催などのアイデアも得て、これを実現させるためには円形闘技場の建設が必要であることを認識している。

建設部門の責任者が不在の中、リムルはゴブキュウという職人に闘技場の建設を依頼しようと考え、その設計図を作成している。

さらに、ミョルマイルへの護衛の手配も考慮しているが、リムル自身も保護の準備はしている。

自由組合にも立ち寄る予定であり、リムルは多忙ながらも国の発展と娯楽の提供に努めている。

リムルはミョルマイルに護衛をつけることを決め、自由組合のブルムンド支部を訪れて、支部長のフューズに会う。

リムルは自らの身分を示すカード型の身分証を提示し、受付からフューズに案内される。

フューズとの会話では、西方聖教会との和解が話題になり、リムルは魔王としての自己紹介を含む開国祭の招待状をフューズに渡す。

リムルはまた、自由組合総帥のユウキにも心配されていることを知り、彼を開国祭に招待することを決める。

フューズはこの招待を引き受け、リムルが去る際には、魔王ミリムも開国祭に参加することが判明し、フューズを驚かせる。

リムルが自由組合の建物から出ると、ゴブエモンと名乗る人鬼族の一人が現れ、リムルに敬意を表して跪く。

リムルはゴブエモンにミョルマイルの護衛を命じ、彼の人心掌握術を学ぶことを勧める。
ゴブエモンは野心家であり、自分の部隊を持つことを目指している。

リムルはゴブエモンの成長を期待し、褒美として自分が使っている打刀を約束する。
ゴブエモンは喜びを表し、ミョルマイルの護衛に向かう。

リムルは部下からの信頼を得ることの重要性を認識しつつ、ゴブエモンに自分なりの道を歩んでほしいと願う。

そして、リムルは開国祭の準備を進める決意を新たにする。

第三章  開催準備(漫画23巻103話

ある小さな会議室で、ラミリスとその従者であるベレッタとトレイニーが集まっていた。

ラミリスは場所を移動したいと力強く提案するが、その提案は以前にリムルに却下されていた。

ベレッタはその計画の実現性に懐疑的であり、ラミリスの提案に対して現実的な問題を指摘する。

一方でトレイニーはラミリスの考えを全面的に支持し、リムルが彼女の要望を受け入れると楽観視していた。

ベレッタはリムルの傍に引っ越したいという自身の願望も持ちつつ、現状の問題をどう解決するかに頭を悩ませている。

ゴブエモンが去った後、リムルは魔国連邦の町に戻り、すぐにランガから状況報告を受ける。
ラミリスが魔国連邦の町に不法占拠をしている事態に直面し、彼女を問い詰める。

ラミリスは自分たちが以前の迷宮を放棄し、新たな場所への引っ越しを望んでいると主張し、そのために町の外に小屋を建てようとしていた。

トレイニーはラミリスの行動を全面的に支持しているが、ベレッタはその行為に対して問題提起をする。

リムルは、ラミリスの提案に関して考え直し、この新しい迷宮が町にとって新たな観光地や冒険者たちの魅力的な目的地となる可能性を考え、ラミリスとの協力に向けて前向きな姿勢を見せる。

ゴブキュウと職人たちに小屋の解体と門番の休憩小屋への改築を依頼した。

その間に、ラミリスと共に会議室に移り作戦会議を行った。

ラミリスは緊張して言葉遣いがおかしくなったが、普段通りに話すよう励まされた。

ゴブキュウには闘技場の地下に避難用の空間の可能性を確認し、扉の設置を依頼した。

この提案は、ラミリスに地下迷宮を作らせ、その管理を任せるものであった。

地下迷宮は冒険者にとって訓練の場となり、回復薬の販売や飲食店も設置する予定だった。

ラミリスは住む場所と仕事、お小遣いを得ることができ、互いに利益を得ることになる。

ラミリスは、この提案に興奮し、了承した。
また、ラミリスの能力「迷宮創造」についても語られた。

この能力により、迷宮の内部構造の変更や、内部での死亡者の蘇生が可能であることが明らかにされた。

迷宮内での活動により、ラミリスと冒険者は互いに利益を享受することができると期待された。

ラミリスの提案を受け、町の南東区画の空き地に闘技場を建設することになった。

地下には地下迷宮が設置され、高級保養施設のある北西区画には歌劇場が建設される予定である。しかし、闘技場の建設は時間的に厳しいものがあった。

そこで、主人公とラミリスを含む仲間たちが協力して、短期間での建設を目指すことになる。

主人公は自らも作業に参加し、獣人たちもこの計画に協力する。

作業は驚くほど迅速に進み、テントが立ち並んでいた場所は、あっという間に更地になった。

ラミリスの「迷宮創造」の力により、地下迷宮や生活空間が一瞬で形成された。

その後、ラミリスは地下迷宮の拡張に取り掛かり、最終的に百階層の迷宮を作成することを約束する。

主人公はラミリスに地下迷宮内に魔物を増やす計画を説明し、二人は進化型地下迷宮の構想を立てる。
ラミリスはやる気に満ち溢れ、迷宮創造に全力を尽くすことを約束した。

最後に、主人公とラミリスはお互いに頑張ることを誓い合い、計画の成功に向けて前進するのだった。

主人公は、迷宮の外へ出て、日が沈みかけるのを見て、今日の作業が終わったことを知った。

その後、クロベエの作業場へ向かい、市場に出せない特徴的な武器や防具を譲ってもらうためだった。

クロベエの工房では、主人公が夕食を共にし、その後、倉庫に案内された。

倉庫には使いこなせないほどの特異な品々が保管されており、クロベエはこれらを主人公に提供した。これらの装備は、地下迷宮に設置する宝箱に入れる予定であった。

また、クロベエは主人公専用の直刀を完成させ、これを主人公に渡した。

この武器は、主人公の魔力に馴染むように作られ、強度に重点を置いていた。

主人公はこの直刀を非常に気に入り、クロベエの技術を称賛した。

主人公は、これらの特別な武具を地下迷宮の宝箱に配置し、迷宮内の階層守護者に守らせる計画を立てた。

この行動は、冒険者と魔物との交流を促進し、魔国連邦の魅力を実感してもらうための一環である。

さらに、冒険者が得たアイテムを鑑定屋で評価してもらい、冒険者に役立つアイテムを提供することで、国の経済を活性化させる計画もある。

主人公は、闘技場や地下迷宮、宿泊施設などを通じて、魔国連邦の発展と冒険者の潤いを目指すと同時に、さまざまなイベントや訓練を企画していることを明かした。

これらの施策は、商業目的だけでなく、様々な用途に利用できる可能性を秘めている。

撒き餌としての品々を入手した主人公は、地下迷宮の完成後の有用性については後回しにして、計画の要であるヴェルドラとの交渉を終わらせようと考えた。

ヴェルドラは主人公の小屋で漫画を読みながら寛いでおり、最初は忙しいと言いつつも、主人公の言葉に興味を示し、話を聞くことに同意した。

主人公はヴェルドラに地下迷宮の計画を説明し、ラミリスが引っ越してきて迷宮を創ることになったこと、ヴェルドラがその守護者としての役割を担うことを提案した。

ヴェルドラは、迷宮での妖気の解放が可能であることに興奮し、また、リアルシミュレーションゲームのように冒険者を迎撃するアイデアにも乗り気になった。

主人公の提案により、ヴェルドラは迷宮内での妖気を解放し、魔物を生み出す魔素発生機関の役割を担うことになり、迷宮の王としての出番を楽しみにしている。

この計画によって、主人公はヴェルドラの協力を得ることができた。

ヴェルドラの迷宮内での役割は、ただの守護者ではなく、迷宮内で自由に妖気を解放し、その魔素で魔物を生み出すことにある。

このアイデアは、ヴェルドラに新たな仕事を与え、同時に迷宮をより魅力的な場所にすることを目的としている。

翌日、主人公とヴェルドラはラミリスの元へ向かい、地下迷宮の拡張作業の様子を確認した。

ラミリスはフラフラながらも、満足気に十五階層まで増やせたことを報告した。
主人公は、ヴェルドラの住む予定の場所を最下層に設定し、その内装を整えることにした。

最下層はまだ何もない空間であったが、ラミリスの能力によって、瞬く間に壁や階段が形成され、荘厳な雰囲気の大広間が出現した。
さらに、家財道具一式を設置し、ヴェルドラが寛げるようにした。

その後、迷宮が百階層まで完成し、内部構造の変更が可能になった。
特に十階層ごとに記録地点を設け、特定の条件を満たすと空間移動が可能となる機能を追加した。

主人公は、蘇生用のアイテム「復活の腕輪」と緊急脱出用の「帰還の呼子笛」も用意し、迷宮入り口で販売することにした。

ヴェルドラは、百階層目の大広間で本来の姿を解放し、長らく抑圧されていた妖気も解放した。

この妖気の解放により、迷宮内に高濃度の魔素が浸透し、強力な魔物が生じる可能性がある。主人公は、この魔素を利用して、魔鉱石を魔鋼石へと変質させる倉庫の設置も計画した。

この一連の出来事により、地下迷宮は完成し、新たな段階に進む準備が整った。

翌日、主人公とヴェルドラはラミリスのもとに向かい、ベレッタとトレイニーも加わった状況で地下迷宮の作業を進めた。

ヴェルドラは前日から魔素を解放し続け、快適に過ごしていたことを伝えた。
その後、ベレッタの忠誠について確認し、彼がラミリスに仕えることを正式に決定した。

ベレッタはラミリスに仕えることを喜び、主人公から製作者命令を解除され、真の主としてラミリスを受け入れた。

迷宮内でのヴェルドラの妖気解放は成功し、高い魔素濃度を利用して鉄鉱石を魔鋼石に変質させる計画も進められた。

この迷宮は、冒険者の誘致、ヴェルドラのガス抜き、そして魔素研究に役立つことが明らかになった。

ベレッタとトレイニーはラミリスの配下として「不滅」の属性を得て、迷宮内で何度でも復活可能となり、特定の記録地点からの転移が可能になった。

ラミリスの能力は配下に有益なものであり、彼女の防衛力は高いが、主としてのラミリスはその優秀な能力を最大限に活かすことはなさそうである。

迷宮の内部構造と設置可能な罠について話し合われる。迷宮は逆ピラミッド構造で、ヴェルドラが最下層で妖気を放出する設計になっている。ラミリスの力により、様々な罠が設置可能であることが確認される。

しかし、地形効果層の実現にはラミリスの力だけでは限界があることが明らかになり、ミリムが提案する「竜を捕獲する」案が出される。

そのとき、予期せず魔王ミリムが現れる。ミリムは迷宮作りに興味を持ち、参加を申し出る。

ヴェルドラとラミリスはミリムの参加に当初反対するも、ミリムの意欲とシュナの介入により、最終的には彼女の参加が受け入れられる。

ミリムは「竜を捕獲する」任務を買って出るが、自分の部下の管理については軽率に考えているようで、自由奔放な性格が示される。

竜に関する議論が展開される中で、ドラゴンと「竜種」の違いが強調され、迷宮計画は次の段階へと進む。

ヴェルドラは、この世界のドラゴンが星王竜ヴェルダナーヴァの劣化した因子を持つ魔物であると説明する。

ドラゴンは物質生命体であり、竜族とは異なる存在だ。星王竜は滅んで以来、復活の兆しを見せていない。

ドラゴンの起源は星王竜がミリムに与えたペット、精霊竜であり、その死によって竜の因子がばら撒かれた。

ミリムは竜王を捕獲するのは無理だが、属性を持つ上位龍族を捕まえて地形効果を与えることは可能と述べる。

ドラゴンは縄張りを自分好みに作り変えるため、迷宮に彼らを放し飼いにする計画が立てられる。

ミリムが捕獲した竜は、ラミリスの配下に加わることとなる。

ミリムが竜を捕獲してくるのを待ちつつ、ベレッタとトレイニーが罠の設置を終える。
クレイマンの部下から得た特質級の武器や防具は、宝箱に入れることに決めた。

迷宮の最初の9階層は親切設計で、10階目から難易度が上がり、ボス部屋が設置される。

ヴェルドラから漏れ出た妖気により、魔物が近づかない状況が発生している。ラミリスからは、魔物を繰り返し復活させるための首輪を受け取る。

迷宮内で冒険者が獲得した品物を買い取る施設の設置については、利益を考慮して、特定の階層に安全地帯を設けることにし、その場所で回復薬や食事を提供する計画が立てられた。

彼らは迷宮の各階層を点検しながら、細かな調整を行い、百階層までの完成を確認した。

迷宮は極めて難易度が高く、罠や上級魔物の配置により、一般の冒険者にとっては過酷な挑戦となることが予想される。

ミリムが捕獲してきた竜を迷宮内に放ち、魔素濃度の調整と魔物の調整を行ったが、ボスの設定は三十階層までしか完了していない。
しかし、地上では円形闘技場の建設が進んでおり、開国祭に向けて準備は順調である。

迷宮は大きなアトラクションとして完成し、訪問者には「復活の腕輪」の購入を勧めることで、安全性を確保している。
準備が整い、開国祭を迎える準備が整った状況である。

第四章  謁見式(漫画23巻104話、105話漫画24巻106話

主人公は迷宮の準備が一定の段階に達したため、町へ戻る。

ヴェルドラ、ラミリス、ミリムは迷宮に残り、罠の設計に夢中になっている。

三人は主人公が設置した罠に触発され、自分たちもより凄い罠を設計しようと決意する。

地下迷宮は五十階層までが主人公の仕掛けた罠で、残りの階層は三人に任される。

九十五階層には獣人たちの避難所があり、将来的には休憩場所や宿として利用される可能性がある。

その後、主人公はミョルマイル一行の到着を迎え、新しく建設された邸宅に案内する。

ミョルマイルは商業部門と広報部門の責任者に任命される予定であり、開国祭の成功後に正式な幹部として迎え入れられることになる。

ミョルマイルはこの任務に自信を持ち、成功を約束する。

リグルドとミョルマイルとの打ち合わせでは、開国祭の準備と町での対応策について話し合われる。

ミョルマイルは自分の責任範囲を拡大し、国の財務総括部門も担当することになる。

リグルドはミョルマイルの提案を支持し、彼に必要な支援を提供することを約束する。

打ち合わせの終わりに、主人公とリグルドはミョルマイルが計画に加わることを歓迎し、彼の成功を期待する。

彼らはミョルマイルの実績を通じて、他の住民が彼を幹部として受け入れることを望んでいる。

準備が着々と進む中、開国祭に向けての期待が高まる。

ミョルマイルが新居に大いに満足し、その豪華さに驚愕する。

その家はブルムンド王国にあった彼の館を模しており、多くの家人も一緒に住めるよう配慮されていた。

料金はサービスとして提供され、これはミョルマイルにこれからも儲けさせてもらうという意味合いも含む。

また、南西区画の安宿も良いサービスを提供しており、保養地としての地位を確立している。

ミョルマイルは、地下迷宮が冒険者の職場として機能し、ジュラの大森林で仕事を失った冒険者にとって救済策になると気付く。 

迷宮内の魔物を狩ることで冒険者に定期収入を提供し、町で散財させる計画に感心する。

彼はこの計画に積極的に協力する意向を示し、地下迷宮を活用した経済循環の可能性を見出す。

最後に、リムル様とミョルマイルは、互いの計画と実行力を認め合い、計画の成功を信じて握手を交わす。
ミョルマイルはこの町の魅力に引かれ、計画の成功を約束する。

その晩、ミョルマイル邸での食事後、ミョルマイルがビッドとゴブエモンを呼び出した。

ゴブエモンはリムルの命令でミョルマイルの護衛をしていたが、そのことはミョルマイルには既に知られていた。

さらに、ゴブエモンの右腕が失われていたことにリムルは気づき、その経緯を聞くことになる。

カザック子爵の襲撃を受けた際、ゴブエモンはビッド達と共に村を守り、Bランク以上の魔物と戦い、その際に石化ガスを受けて自ら腕を切断した。

この行動によって、村は救われたが、犯人は逃亡し、ゴブエモンは自身の行為を失敗と考えていた。

リムルはゴブエモンに、仲間に頼ることの重要性を説き、部下と協力することで成長する機会を与える。

そして、ゴブエモンに回復薬を与えて腕を再生させ、今後はミョルマイルのもとで自由に行動し、成長するようにと促した。

ミョルマイルもゴブエモンを歓迎し、ビッド達と共に鍛えられることになった。

ミョルマイルはリムルに感謝し、地下迷宮を冒険者の職場として計画を立て、その管理を任される。

ミョルマイルの能力と努力により、開国祭の準備は順調に進み、大規模なイベントが予定されている。

リムルはミョルマイルの採用が成功だったと実感し、その手腕を高く評価した。

時間が経つのは早く、町は祭り気分で盛り上がっていた。
闘技場の建設も順調で、ミルドの加わりにより美術的価値を持つ建築物へと進化した。

一方で、ミョルマイルの部下が屋台を開き、繁盛していた。地下迷宮の管理はラミリスとヴェルドラに任せていた。

ジュラの大森林から各種族の代表が集結し始め、彼らは新たな魔王である自分に忠誠を誓う目的で来ていたが、力なき魔王には反乱を起こす可能性もあった。

謁見式では、各種族の反応は崇拝、観察、畏怖に分かれた。
中でも兎人族は、自分に恐怖していたが、話し合いにより彼らを安心させ、正式に傘下に加えた。

続いて、アビルとガビル父子の関係も和解し、猪人族からの報告では、生活が向上し、子供たちの未来が明るいことを伝えられた。

樹人族の移住については、ラミリスの提案で迷宮内への移動が決定した。

これにより、樹人族は活き活きとした生活を送ることができるようになり、迷宮内部の環境も安定した。

樹人族はラミリスの配下として、迷宮管理の手助けをすることになった。

最終的に、樹人族の集落の移住は成功し、地下九十五階層には森林型の都市が形成された。

これは後に「迷宮都市」と称され、地下迷宮を突破した者にのみ癒しと更なる力を与える繁栄する幻想の都となった。

翌日、牛頭族と馬頭族が謁見の場で言い争い、互いに威圧し合っていた。

百年以上続く彼らの争いは、どちらが先に謁見するかということで火がついたようだった。
争いを好む彼らの態度はふてぶてしく、魔王にも直接大口を叩いた。

しかし、リグルドが介入しようとした際に、外からの攻撃が始まり、町には別の危機が迫っていた。

三名の魔人が町を攻撃し、警備兵や門番が倒れていた。

この三人は魔王ダグリュールの息子で、彼らは魔王リムルの下で修行するよう命じられていた。

シオンが三人と対峙し、彼らを圧倒した。

これを見た牛頭族と馬頭族は、リムルに忠誠を誓うことを決意した。リムルは彼らの忠誠を受け入れ、争いをやめさせることに成功した。

リグルドやシオンも、この結果に納得し、牛頭族と馬頭族は大人しくすることを約束した。

この出来事は、リムルがさらに部下を増やし、彼の権力を固める機会となった。

また、ダグリュールの息子たちがリムルの下で修行することとなり、町の警備や訓練に新たな力が加わることとなった。

謁見はスムーズに進んだ後、耳長族の長老とそのお付きが登場した。

彼らは魔王に感謝の意を表し、その背景には牛頭族と馬頭族の一件が関わっていた。

エルフは戦争の拡大によって生活圏を脅かされ、多くの困難に直面していた。

しかし、魔王の介入により、安全な居住地を求めるエルフにとっての希望が見えた。

魔王はエルフを受け入れる準備を進めることにした。

地下迷宮の九十五階層にある森林地帯にエルフを迎え入れ、彼らに様々な仕事を提供する計画を立てた。

エルフの長老はこの提案に大変喜び、一族を連れて新たな生活を始める準備に取り掛かった。

しかし、長老から出稼ぎに出たエルフが戻ってこないという懸念が提起された。

魔王はカザック子爵によるエルフ奴隷の商談の噂を思い出し、この問題の調査をソウエイに命じた。

エルフの安全と、彼らの受け入れ準備が整うまでの間に、何らかの情報を掴むことを目指す。

この事件をきっかけに、魔王はエルフの安全と、彼らが直面する問題に対する責任感を強く感じ、エルフのために行動を起こす決意を固めた。

謁見式の最終日が到来し、開国祭まで残りわずかとなった。

特に大きな問題は発生しておらず、町内でも魔物たちの間で目立ったトラブルは起きていなかった。
そんな中、この日は特に重要な客人、長鼻族の謁見が予定されていた。

長鼻族、即ちテングは、ジュラの大森林の境界線上にあるクシャ山脈を住処とする独立勢力で、山狼族の身体に天使族が受肉した種族である。
彼らは獣人の一種であり、大神とも崇められていた。

今回の会談の相手は、テングの若い長である美しい少女で、彼女は実質的にテングの長であった。
テングの長老は体力が衰えているため、実際の運営はこの少女が行っているのだ。

テングとの関係は繊細であり、彼らに支配権を主張すれば反感を買い、戦争に発展する可能性があった。

しかし、ベニマルが先に挨拶に出向いたことで、魔導王朝サリオンとの街道建設に関する交渉は無事成立していた。

しかし、ベニマルとアルビスは使者としてテングを訪れた際に何かしらの疲労や機嫌の悪さを感じており、詳細は語られなかったが、何らかの問題があったことが示唆されていた。

最終的には、ベニマルとの個別の飲み会でその内容を探ることになった。

ベニマルはアルビスと紅炎衆を伴い、テングの隠れ里を訪れた。

彼らはテングの若武者によって洞窟の『結界』を通る許可を得て、里に案内される。里では、テングの長老の娘モミジに出迎えられる。

ベニマルはジュラの大森林とクシャ山脈の通行許可と、将来的なトンネル建設の許可を求めた。

しかし、トンネル建設の提案はテングたちに動揺を与え、モミジは不快感を示す。

アルビスとモミジの間で緊張が高まり、ベニマルが間に入るまでには、双方の力を示すやり取りがあった。

その後、テングの長老が現れ、モミジの行動を叱責する。

長老との会話の中で、ベニマルはテングの長老がかつて自分の剣術の流派「朧流」を学んだこと、そしてベニマルの師匠の関係者であることを知る。

驚くベニマルに対し、長老はテングも魔王リムルの属国となること、そしてベニマルがモミジの伴侶となることを提案する。

ベニマルは動揺するが、モミジは自分を好きになってもらうことを望み、話は持ち帰り検討されることになる。

カエデは魔王リムルとテングの関係を良好に保ちたいと願い、自身がすでに力をほとんど失っていること、そして娘への後ろ盾作りのための願いを明かす。

訪問は偶然だったが、カエデにとっては希望であり、話し合いの結果、モミジが魔王リムルに挨拶に行くことになった。

ベニマルがテングの隠れ里を訪れた際の話になっている。

アルビスとともに、テングの若武者に案内された彼らは、モミジという美しい娘に出迎えられる。モミジはテングの長老の代理である。

ベニマルはクシャ山脈を通る通行許可と、将来的にトンネルを掘る許可を求めたが、トンネルの提案はテングを動揺させ、緊張が生じる。

アルビスとモミジの間で戦いが勃発しそうになるが、ベニマルが介入し事態は収束する。

モミジの母であるテングの長老が登場し、ベニマルをモミジの婿候補として提案するが、この話は一旦保留となる。

その後、ベニマル、リムル、ハクロウで相談が行われ、問題を先送りにしていたが、モミジがリムルに挨拶に来ることになる。

モミジはリムルに対し、フレイがテングの領土に野心を持っていると勘違いしていたが、話を聞いて誤解が解ける。

フレイは実際には魔導王朝サリオンの首都への興味を持っており、テングの領土ではなかった。

この勘違いの解消により、モミジは落胆し、リムル達は勘違いの重要性を理解する。

結果的に、モミジの勘違いが明らかになり、テングとリムル達との間での誤解は解消された。

リムルはモミジとテングに対し、敵意は持っておらず、平和的な関係を望んでいることを伝える。

誤解が解けた後、テングの若武者が細かな協定を確認し、モミジの誤解も解けたことで、協定が締結される。

ハクロウとモミジの関係、そしてベニマルとモミジの婚姻についての議論は、結論が出ず先送りにされていた。

カエデからリムルに宛てた書状が届けられ、内容はモミジの婚姻についての期待と、ハクロウに対する愛情が綴られていた。

モミジはハクロウと感動の再会を果たし、ハクロウはモミジに剣の技量を教えることを約束する。

モミジはベニマルの伴侶の座を獲得すると宣言し、アルビスも挑戦を表明する。

結果として、ベニマルを巡る女性たちの競争が始まり、魔物の国には「自由戦闘恋愛主義」という新しい風習が生まれた。

終章  総括会議(漫画24巻107話

謁見式の最終日後、幹部たちは会議場で集まり、近況報告会を行った。

ヴェルドラ、ラミリス、その従者、そしてミョルマイルが紹介された。

ミョルマイルは開国祭の成功後に財務総括部門の責任者に任命される予定である。

開国祭の概要としては、前夜祭、宮廷晩餐会、開会式、武闘大会、歌劇鑑賞会、技術発表会などが計画されていた。

また、地下迷宮の新たなボスとしてアダルマンが、六十階層のボスに、八十階層のボスとしてはゼギオンが候補に挙げられた。

クマラは八十一から九十階層の管理を任されることになり、彼女が名前を与えられた際、意外な強化を遂げた。

これらの問題は解決され、地下迷宮の運営に向けた期待が高まった。

謁見式の最終日後の報告会で、ソウエイからの驚愕の報告があった。

勇者によって奴隷商会という犯罪組織が壊滅し、関連する貴族も逮捕された。

勇者マサユキは、西側諸国で最強と評され、耳長族奴隷を解放した事実もあり、リムルはお礼を言うことを考えている。

しかし、マサユキがリムルを討伐するという噂も流れており、リムルは自ら対応することに決めた。

開国祭を前にして、このような厄介な問題が発生し、リムルは不安に感じていたが、熱く激しい祭りの日々が始まろうとしていた。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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