小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 2巻」感想・ネタバレ

小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 2巻」感想・ネタバレ

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どんなラノベ?

転生したらスライムだった件”とは、伏瀬 氏による日本のライトノベルで、異世界転生とファンタジーのジャンルに属す。

主人公は、通り魔に刺されて死んだ後、スライムとして異世界に転生。
そこで様々な出会いと冒険を繰り広げながら、魔物や人間との交流を深めていく。

小説は2014年からGCノベルズから刊行されており、現在は21巻まで発売されている。

また、小説を原作とした漫画やアニメ、ゲームなどのメディアミックスも展開されており。

小説のタイトルは「転生したらスライムだった件」だが、略称として「転スラ」と呼ばれることもある。

読んだ本のタイトル

#転生したらスライムだった件   2 (That Time I Got Reincarnated as a Slime)
著者:#伏瀬 氏
イラスト:#みっつばー 氏

gifbanner?sid=3589474&pid=889059427 小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 2巻」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=890337679 小説【転スラ】「転生したらスライムだった件 2巻」感想・ネタバレ

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あらすじ・内容

ゴブリン族と牙狼族の主として日々を過ごすリムルの前に、突然現れた6人の鬼族(オーガ)。

ちょっとしたいざこざの末に話を聞くと、村がオーク達の手によって殲滅させられたという。

通常であればオーク達などオーガの敵ではないはずなのに……。

一方そのころ、オーク達の進撃は続いていた。次の標的はリザードマン。

果たしてこの異常事態にリムルはどう動くのか!?

3勢力の様々な想いが交差する激闘の第2弾。はやくも登場!

転生したらスライムだった件 2

感想

魔王クレイマンの命令を受けた5本指の魔人ゲルミュットによる豚頭帝(オークロード)の能力、飢餓者(ウエルモノ)によるオーク達の暴走。
その総数20万。

その被害を受けたオーガの生き残りの5人と町の周辺を巡廻してたゴブリンライダー達が戦闘する処から話は始まる。

ゴブタがハクロウに斬られて大袈裟に痛がるのが笑える。
なかなか良いリアクション。
これだけ騒げるから大した事無いと判断される事を知らなのだろうか?w

まぁ、すぐにポーションで治ったから良いのだけど。

リムルとオーガ達の戦闘になったて力の差を示したら相手が引くと思ってたら。

自棄になったオーガ達は、反対に覚悟を決める始末。

その後、オーガ達の勘違いだったと判りオーガが謝罪して場は収まるが、、

オーガ達の話を聞くと他人事じゃない。

あと、行く宛もないオーガ達を傭兵として雇うつもりだったが、、
名前を与えたら、、
オーガ達は進化をして鬼人となった。

ベニマル

シュナ

シオン

ハクロウ

ソウエイ

クロベエ

この6人に名前を与えたらスリープモードに入ってしまったのが、この6人の力の大きさなんだろう。

そんな鬼人達が町に馴染み。
シュナが加わった事で服飾関係が向上し、周辺の警備能力もソウエイが指揮をとったら良くなった。

武具関係はクロベエがカイジンと意気投合して武具作りに拍車がかかり。

ハクロウは指南役となりボブゴブリンたちの訓練を受け持ち。
ゴブタとゴブゾウが地獄を見てる、、

そんな鍛えられた軍事力をベニマルが統括する。

残ったシオンは、、

リムルの近衛兵兼任で秘書になる。
ただ料理を作ると、、

たまたま口に入れたゴブタが、、

この後、ゴブタは三途の川を見ながらも毒耐性を獲得して「ひど目にあったっす」で終わらせる豪胆さがすごい。
やっぱり良いなゴブタ。。

そんなほのぼのとしたリムル達の生活を他所に、豚頭帝が率いるオーク達は20万は、周辺のゴブリン達に食糧の供出を命じ、拒否したら滅ぼすと宣言し回る。

すぐ死ぬか、奴隷のような扱いを受けて飢えて死ぬかという究極の選択を迫られていた所に。

リザードマンの首領の息子、ガビルが父親から周辺のゴブリン達の協力を取り付けろと命じられたのに、、

勝手に配下に入れてしまうが、選択肢の無かったゴブリン達はカビルの配下に入る。

意図せぬ成功体験に味をしめたガビルは調子に乗ってリムルの村に来たが、、

成功体験のせいで増長しており、リムルに対してもナメた事を言うので、ランガに任せたら、、

何故かガビルvsゴブタとの一騎討ちとなり。

裏の意図としてゴブタがやられたら因縁をつけてから。

制裁を加えて、、と思ったらゴブタが勝ってしまった。

魔素量からしたらガビルの方が上らしいのに、、

ガビルが油断してる所に、武器を褒美で貰えると物欲丸出しな上に、負けたらシオンの料理を食わされる罰で背水の陣に追い詰められたゴブタに、鎧の隙間を狙った奇襲に屈してしまった。

その後ガビルはリムル達には不干渉になり、リムルの命令を受けたソウエイが、ガビルの頭越しにリザードマンの首領の元へ赴いて同盟を締結してしまう。

状況的にはこんな感じ。

そんなリムル達と同盟を組んで、リムル達と合流してから攻勢に出ようと計画していたリザードマン達はオーク達を湿地帯と自身の巣穴にしている洞窟へ誘導し、犠牲者が出ないように遅滞戦をしていたら、、

ラプラスを介して、ゲルミュットから変な事を吹き込まれてたのか。
ガビルが父親から軍の指揮権を奪い、短慮にもオークの群に突撃をしてしまう。

そこからリザードマン達はピンチになるのだが、、

リムル達が大活躍す流れになるのはお約束。

その後の豚頭帝がゲルミュットを殺してしまうのは不思議だった。

豚頭帝が魔王になるのがゲルミュットの願いだがらゲルミュットを喰らい進化するってか?

本末転倒だよな?
それすらクレイマンの狙い通りだったのか?

その後は、リムルが魔王化した豚頭帝を捕食者で食べて戦いは終わる。

残ったのは15万のオーク達。
彼等をジュラ森林で受け入れて食糧も確保して、さらにオーク達の飢餓者をリムルが捕食して名前を付ける事で回復させる方法をとる。
その数、、
15万。。。
リムルの試練はまだまだ続く。

その後、リザードマンの首領にもアビルという名前を贈り。
ガビルは群れから放逐されるが、、
何故かリムルの処の食卓で何気なくご飯を食べてるのを発見されて。
リムルの部下となる。

コレで豚頭帝の問題は解決したが、、
ゲルミュットを裏で操っていたクレイマンは次の手を打つ。

この巻のまとめ

オーガに襲われたら仲間になって。
オークロード出現を知り。
オークロードに攻められてるリザードマンの援軍に向かって、魔王化したオークロードを喰っちゃった。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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画像の引用元は此方です

備忘録

第一章  騒乱の始まり

ランガは自慢の攻撃「声震砲」で黒髪と青髪の大鬼族を攻撃するが、回避されてしまう。
しかし、冷静さを保ち、黒髪のオーガを狙う。
黒髪のオーガが弱いと判断したランガは、片方を無力化することで連携を阻止しようと試みるが、敵方は魔法「幻炎の防壁」を使って防御し、ランガの進行を妨げる。
さらに、敵は昏睡の香りという幻覚魔法を使い、ランガの「超嗅覚」を封じ、彼の仲間たちも昏睡状態に陥らせる。
ランガは幻覚魔法に抵抗するが、敵の桃髪の女オーガとその仲間たちの魔法と連携攻撃の実力は高く、ランガとその仲間たちは厳しい戦いを強いられる。

炎の巨人が暴れた後も、村は平和を取り戻していた。
リグルドがゴブリン・キングに任命されて以降、想像以上の統率力を発揮し、村の再建を進めていた。
彼はカイジン、ドワーフ三兄弟、ゴブリン・ロードたちと協力し、村の各種生産活動を効率よく運営していた。
リグルドは食糧調達も担当し、ガルム、ドルド、ミルドはそれぞれ衣類、道具、住居の製造を担当していた。
リリナは生産物の管理を行っており、その他のゴブリン・ロードたちは、法的・立法的・行政的役割を果たしていた。
このような体制のおかげで、新しい国作りが順調に進行していた。
また、自身のスライムの身体に不便を感じた主人公は、人間の身体を手に入れ、新しい服を作ってもらうことにした。
彼はドワーフのガルムに子供用の服を製作するよう依頼し、自身の新たな姿に合わせて服を調整してもらうことになった。

ガルムの工房を訪れたリムルは、仮縫いの段階の服ではなく、量産品の服と防具を試着した。着心地が良く、動きやすいと感じて満足している。
ガルムはリムル専用の装備も製作中で、その完成を楽しみにしていた。また、リムルは人間の子供の姿のまま村を歩いており、周囲の村人も彼の姿を認識していた。
リムルはリグルドと会話し、その姿でも認識されることに安心した。
リグルドはリムルの管理下で村が順調に運営されていることを報告した。

リムルはまた、久しぶりに食事を楽しむことを決め、リグルドに食事の準備を依頼した。
その後、ランガを召喚し、リグルとゴブタと共に森での狩りに同行させることを決定した。
これは万が一の事態に備えての措置であった。
ランガの力は確かで、リグルも安心して狩りに臨むことができた。
リムルは洞窟に向かい、新たなスキルを試す予定であったが、その前に塩を探し出し、味付けの準備も行った。
最終的にリムルは食事を楽しむ準備が整い、洞窟でのスキル検証にも臨むことができた。

リムルはエクストラスキル『炎熱操作』と『炎化』の統合を試み、新たなスキル『黒炎』と『分子操作』を獲得した。
『黒炎』は魔体を炎に変換する段階を省略し、直接炎を生み出せる能力であり、『分子操作』によって炎の温度や拡散を調節できる。
また、リムルは『黒雷』も獲得し、任意の強さで雷を発生させることができるようになった。

この日の実験で、リムルは『熱変動無効』という新しい防御スキルもテストした。
これにより、高温や低温から身を守れることが確認された。
さらに、『範囲結界』と各種耐性を統合し、『多重結界』を形成することも可能になった。これにより、リムルは防御能力を大幅に強化し、自身の安全を確保できるようになった。

リムルはこれらの新しい能力を使い、攻撃と防御の手段を拡大した。
これらの能力は、既存のスキルとの組み合わせによってさらに発展する可能性を持っている。
全体として、リムルは自身の能力を高め、より多様な戦術を取り入れることができるようになった。

リムルは地上へ至る洞窟を歩きながら、自身から漏れ出る妖気の抑制について考えていた。
身体から放出される微小な魔素が妖気として周囲に漏れ出し、洞窟の魔物たちを逃げ出させていた。
リムルは『多重結界』を用いて妖気を隠そうとしていたが、完全には抑えきれていなかった。

この問題を解決するため、リムルはシズさんから受け継いだ『抗魔の仮面』を装着することにした。
この仮面には『魔力抵抗』や『毒中和』などの効果が付与されており、特に『魔力抵抗』により、自身の魔力を隠蔽する効果があった。
仮面を装着した結果、リムルは漏れ出ていた妖気を完璧に隠蔽することに成功した。

リムルはこれを解決策として採用し、対外的な装いとして仮面を使うことを決定した。
この問題が片付いたことでリムルは満足し、地上へ向かった。
しかし、地上に出た瞬間、戦いの気配を感じ取り、焼肉を待つ代わりに魔素が荒れ狂う方向へ急ぐことを決めた。
そこでは激しい戦いが繰り広げられていた。

リムルが戦場に到着すると、ゴブタが白髪の老オーガに敗れていた。
老オーガの腕前は素人離れしており、戦闘ではリグルも紫髪の女オーガに苦戦している状態だった。
リムルが介入し、周囲のホブゴブリンやランガも動けない状態であったが、魔法により戦闘不能になっているだけで死亡者はいなかった。

リムルはゴブタとリグルに回復薬を施し、その後、リムルの強大な力を見せつける形でオーガたちと対話を試みた。
しかし、オーガたちはリムルを邪悪な存在と見なしており、誤解を解くことは難しい状況だった。
オーガたちはリムルとの戦いを挑んできたが、リムルの圧倒的な力により戦闘は終結した。

最終的に、リムルの力と説得によりオーガたちは誤解が解け、平和的に解決することができた。
リムルはオーガたちを村に招待し、食事を共にすることで友好的な関係を築くことを提案した。

ホブゴブリンたちが昏睡魔法から目覚め始めると、リムルは紫髪を解放し、麻痺している黒髪に対しても対処を行った。
全員が無事だったため、村に戻り豪勢な食事が用意された。リムルは食事を楽しみ、独自に採取した塩を提供することで喜ばれた。
桃髪は薬草の知識で料理の手伝いをし、食材の下拵えに貢献した。この日の宴会は大いに盛り上がり、リムルたちは一夜を共に過ごした。

第二章  進化と職業

大鬼族と遭遇した翌日、焼けた広場に建てられたログハウスで話を聞くことになった。
ドワーフ兄弟三男のミルドは、設計図を基にログハウスを建築した。
この図面は、建設会社の経験を持つ主人公が書いたもので、ユニークスキル『大賢者』を用いて詳細に描かれていた。
ミルドは図面を見て効率的な表現を評価した。
内装を確認し、オーガたちを応接間に案内する。
応接間には大テーブルと木製の椅子が用意され、リグルドとゴブリン・ロード四名、ドワーフの纏め役カイジンを含む十三名が集まった。
重要な話があるため、リムルは君臨するが統治はせずの方針を貫きたいと考え、全員を集めた。
ハルナさんがお茶を用意し、皆がお茶を嗜んだ後、話を聞くことにする。
オーガたちは再起を図るために逃げてきたと説明し、話は長くなりそうだった。

オーガたちの話によると、彼らの部族は戦争に敗れ、オークの軍隊に襲撃された。
オーガの部族は通常、強力な Bランクの魔物で構成され、総数三百体ほどの戦闘集団を形成していた。
これは小国の騎士団に匹敵する戦力であり、通常は勝敗が明白であるはずだった。
しかし、予想外にオークが勝利し、オーガたちは敗北した。
赤髪とその妹姫は逃げ延びたものの、多くが殺されたという。

オーガたちは戦争に巻き込まれた背景について話し、オークの軍隊が異常な戦力と装備を持っていたことから、何者かの支援を受けていると推測された。
また、この戦争の背後には、人間の国か、あるいは魔王の勢力が関与している可能性があると指摘された。
この地域のジュラの大森林を制覇することが目的である可能性も考えられる。

この情報から、オーガたちは上位の存在としての自覚を持ちつつ、敵としてのオークとの遭遇に疑問を持つ。
カイジンは「魔王」の勢力に与している可能性を示唆し、リムルは自身が直面する戦いへの不安を感じていた。
また、森の守護者である「暴風竜」ヴェルドラの消滅が防衛力の低下を意味していることも認識された。

皆の意見を聞いた後、リグルドがオークが森の支配権を狙っていると代表して答えた。
状況を考えながら、オーガたちは次の行動を問われた。彼らは、隙を窺いながら力を蓄え、再び挑戦することを選択し、その覚悟は固いようだった。
この提案に対し、主人公はオーガたちに部下として加わることを提案した。
リムルは衣食住を保証し、必要なら共に戦うことを約束した。オーガたちはこの提案を受け入れ、主人公の部下として加わることを決めた。
この決定により、村の戦力は増強される見込みである。

無事にオーガたちが仲間に加わり、リムルは彼らが傭兵稼業をしていたため、配下となることに忌避感はないと考えていた。
オークの軍勢と対峙するには数が必要であるため、手駒を増やすことが望ましいと思われる。
名前の必要性を説明した後、リムルはオーガたちに名前を付けることにした。
赤髪には「紅丸」、桃色の髪の姫には「朱菜」、白髪には「白老」、青髪には「蒼影」、紫髪には「紫苑」、黒髪には「黒兵衛」と名付けた。
名付けが終わると、リムルは魔素の消耗により低位活動状態に陥り、身体の制御を失った。
この事実に驚くオーガたちも、同様に疲労に襲われた。

一晩が経過し、主人公は前回よりも厳しい低位活動状態に陥った。夢を見ているような感覚で、記憶が曖昧であった。
その時、シオンとシュナとの間で、主人公の面倒を見ることについてのやり取りがあったが、それも気のせいかもしれない。
目覚めた主人公は、進化して姿を変えたベニマル、シュナ、ハクロウ、シオン、ソウエイ、クロベエの六名を前にして、彼らが鬼人族へと進化したことを知った。
進化したオーガたちは、見た目が華奢になっているが、その強さは増加しており、全員がAランクオーバーに達していた。
主人公は名前を付ける際の魔素の消耗について反省し、今後は加減しなければならないと考えた。
その後、ベニマルが主人公に忠誠を誓い、家臣として召抱えられることを希望し、ベニマルたちが一斉に跪いた。
主人公は新たな仲間を得たが、その強力さに少し怖さを感じることを誰にも言えない秘密として持っていた。

オーガたちが進化し、鬼人族として大きく容姿を変えたことが確認された。
全員が身体サイズが縮小し、着ている服が少し大きくなったが、その着こなしは巧みであった。
クロベエはカイジンから借りた服を着ており、ドワーフと見間違うほどに似合っていた。
ハクロウ以外は服が古くなっていたため、新たな服と装備の準備が必要であった。
ガルムのもとへ向かい、ベニマルたちの新しい服と防具を用意することになった。
ハクロウは自前の服を持っており、クロベエは昨日の服を着用していた。

また、ハクロウが語った過去の話によると、四百年前に鎧武者の集団がオーガの里に来ており、その時に戦闘技術や武具がオーガに伝授された。
クロベエはその技術を継承しており、自分たちで武器を造ることが可能であった。
この技術を活かして、クロベエはカイジンと協力して新たな武器の製作を始めることになった。
その過程で、クロベエはユニークスキル「研究者」を獲得し、その能力は武具製造に特化していた。
最終的には、ベニマルたちの刀もクロベエに依頼することにし、彼がその作業に取り組んでいた。

ベニマルとソウエイが毛皮の服を着用し、外に出てきたところで、シュナとシオンの姿がないことが話題となる。
シュナとシオンは毛皮の服に不満を抱いており、自分たちの服を手直ししていた。
シュナは裁縫が得意であり、オーガの里近くに生息する地獄蛾の幼虫が作る繭から高濃度の魔素を含む糸を取り、絹のような素材で服を作成していた。

ガルムには戦闘用の絹製服の製作を依頼し、シュナはその製作を進める。
さらに、『粘鋼糸』も活用され、炎熱攻撃に耐えうる服の開発が期待される。
シュナは裁縫の技術を生かし、高級衣類や繊維製品の生産に情熱を注ぐ。
また、シオンはスーツ風の服を特に気に入り、シュナにその製作を依頼する。
リムルはジャージ風の服もデザインし、『思念伝達』を用いてそのイメージを伝える。
最終的に、リムルとベニマルはシュナを残してその場を後にする。

ジュラの大森林中央にあるシス湖周辺はリザードマンが支配する湿地帯で、天然の迷路となっている洞窟群がある。
この地形を利用してリザードマンは湖の支配者として君臨していたが、ある日オークの大軍が進軍を開始したという報告が入る。
首領は冷静に戦の準備を命じるものの、内心では不安を抱えていた。
報告によれば、オークの軍勢は二十万という驚異的な数で、この数は通常のリザードマンの統率力を遥かに超えるものであった。

首領と部族長たちは、この異常な事態に戸惑いつつも、もし本当に「オークロード」という伝説の存在が現れたのだとすれば、それがオークを一つにまとめ上げる唯一の説明になると考えた。
オークロードの存在ならば、二十万もの軍勢を統率することが可能と考えられたため、リザードマンにとって非常に厳しい戦いになることは間違いない。
首領は、この絶望的な状況をどう切り抜けるかを考える中で、援軍を求める決断を下す。

ジュラの大森林に激震を与える未曾有の危機の中で、ゴブリンの族長たちは集会を開いていた。
以前に比べて出席者が減少しており、その理由は多くが逃げたからである。
ある村では、見捨てられた同胞が救世主の助けを得て危機を乗り越え、牙狼族を撃破していた。
その救世主は現在、周辺の村々を復興させつつあり、見捨てたゴブリンたちは今更彼らに加わることができないでいた。

ある日、全身鋼鎧を身に纏ったオークの騎兵が村に現れ、「オークロード様の統括地として、食糧を集めるよう命じる」と宣言した。圧倒的な力の前にゴブリンたちは抵抗できず、食糧を提供するか、提供しなければ村が蹂躙されるという二者択一を迫られた。
戦えるゴブリンの数は十分でなく、逃げ場もなかった。

この状況の中、リザードマンの使者である戦士長ガビルが村に現れ、「忠誠を誓えば未来は明るい」と宣言し、多くのゴブリンが彼に従うことを決めた。
しかし、ガビル自身は、自身がリザードマンを支配する野心を抱いており、そのためにゴブリンたちを利用する計画を立てていた。
ガビルの行動は次第に大胆になり、彼の野心はさらに肥大化していった。

数日が経過し、新たな仲間であるベニマルたちは、ホブゴブリンともうまく交流している様子である。
ベニマルとハクロウは修行に励んでおり、進化した能力を確かめている。
シオンは街を案内してくれており、俺の秘書を務めている。
彼女たちとの交流の中で、シュナは特殊な解析能力を持つユニークスキル『解析者』を獲得しており、その能力によって仕事の効率が格段に向上している。
ただし、魔素量は大幅に減少しており、B+ランク程度に戻ってしまったようだが、問題ないとのことである。

ベニマルからは、政治は苦手だが軍事に関しては得意であると聞かされ、〝侍大将〟として軍事を任せることになった。
シオンは俺の護衛役として〝武士〟を任ずることに決めた。

彼女たちを始め、ベニマル、シュナ、ハクロウ、ソウエイ、クロベエもそれぞれが俺のための職業に就いており、彼らの進化した能力や特殊技能により、より強力な存在となっている。
特にソウエイは情報収集に特化した役目を与えられ、リザードマンの動向についての報告を行っている。

このように、ベニマルたちがすんなりと皆と馴染み、俺の忠実な部下となったことが示されており、それぞれが新たな職業を通じて彼らの資質に応じた魔素量が定着している様子である。

これにより、特殊能力の優劣が重要である戦闘において、彼らがどのような能力を身につけるかが興味深いポイントとなっている。

ガビルは、ゴブリンの村々からの協力を得て自身のための軍隊を組織していった。
その数は七千にのぼり、弱小部族の戦士や食糧を集めて武装させた。

ガビルには首領の言葉は既に頭になく、自分の欲望のままに行動していた。彼は牙狼族を支配下に収め、平原を自分の庭とする野望を持っていた。
ある集落には、スライムが牙狼族を含むゴブリンの集団を従えていると聞いて信じられなかったが、確認する必要があると感じた。

目的のために、多少の我慢も必要と考え、強力な平原の支配者と湿地帯の王者が手を組めば、他のリザードマンもガビルを新たな首領と認めると信じていた。
彼は、自身がジュラの大森林の支配者となり、ゲルミュッドの役に立つ日を夢想していた。

第三章  使者と会議

ベニマルたちが家臣となってから数日が経過し、彼らはリグルドたちと仲良くやっている。
シュナはソウエイが持ち帰った素材から絹織物を作製し、人気者となっている。
また、クロベエは武器工房の主としてカイジンと技術を教え合いながら活動している。
ソウエイはホブゴブリン数名を従えて町の警戒網を構築し、情報収集も行っている。
彼のエクストラスキル「分身体」を活用して情報を収集しており、彼の能力の高さが際立っている。
ベニマルはリグルドと共に町の警備体制を強化しており、新たな軍事部門の構築を進めている。
ハクロウは剣の達人としての地位を確立し、彼の剣術の訓練を受けることでリムル自身も成長を遂げている。
これらの活動を通じて、彼らの集落は徐々に国家組織としての体をなしている。

使者を出迎えるために町の入り口に集まったのは、リグルド、ベニマル、ハクロウの四人である。
リグルド達にとって、リザードマンの騎士級が来るのは大きな事であり、慎重な対応が求められていた。
一方で、シオンは秘書として労をねぎらうべき状況であったが、お茶を持ってきたところ、それが見た目にも怪しいものであったため、場は動揺する。
結局、帰ってきたゴブタがそれを飲み干すが、すぐに倒れてしまい、シオンには今後食物を人に提供する際はベニマルの許可を得るよう指示された。
リグルドはシオンによるお茶の提供とその結果に困惑し、町の安全のために厳しい措置がとられた。

使者の出現後、リザードマンの一団が地響きを立ててやって来た。彼らのリーダーが、一方的に彼らの配下になるように命じた。

この無礼な態度に、同行者たちは困惑し、シオンは怒りを露にしたが、リムルドは冷静に返答しようと試みた。
このリザードマンのリーダーは、牙狼族を飼い慣らした者に幹部昇進のチャンスを与えると述べ、そのリーダーがリムルドであると判明した。

一方的な発言に進展が見られず、リムルドは使者に対する対応をランガに委ねた。
ランガは使者たちを威圧し、事実上の対立姿勢を示した。シオンはリムルドを抱きかかえて怒りを表しつつも、リムルドはその態度に注意を促した。最終的に、使者たちはその場を後にした。

リザードマンの使者が去った後、主要な者たちを集めて会議を行うことにした。
場所は町で最も大きな建物に隣接する仮設小屋である。
リグルドは人を集めるためにゴブタを使って伝令を送り、リムルドもソウエイに帰還を命じた。
集まったのはホブゴブリンのリグルド、リグル、ルグルド、レグルド、ログルド、リリナ、ドワーフのカイジン、鬼人のベニマル、シュナ、ハクロウ、シオン、ソウエイ、そしてリムルド自身である。

会議では、この町の運営に関わる部門ごとの現状と課題が話し合われた。
建設・製作部門はカイジンが、管理部門はリリナが、政治部門はリグルドがそれぞれ担当している。
軍事部門はベニマルとハクロウ、諜報部門はソウエイ、警備部門はリグルがそれぞれ担当しており、各部門からはさらなる強化の必要性が指摘された。

特に、リリナは農業を担当し、食糧事情の改善に貢献している。
カイジンは製作に関する総監督として、クロベエと協力して活動しており、将来的にはさらなる研究にも打ち込みたい意向である。
組織としてはまだ発展途上であり、今後の課題が山積しているが、現状は皆が飢えずに暮らしているため、順調に進展していると言える。

ソウエイが偵察から戻り、会議が開始された。ソウエイは『分身体』を駆使して情報を収集し、その内容を報告した。
ゴブリンの村々はリザードマンの戦士長ガビルに従い、ガビルはゴブリンを含む軍隊を組織し、山岳地帯麓の平野部で野営していた。
また、湿地帯ではリザードマンの首領が軍を組織し、湖の魚を捕獲し食糧を豊富に用意していた。
最後に、オークの進軍状況について、オークの軍勢が約二十万と報告され、これには一同驚愕した。

ソウエイはオークが南からアメルド大河に沿って侵攻しており、森の各地への侵攻も確認された。
目的地は不明だが、オークが人間の国家群と衝突する可能性が指摘された。
地図がないことから、魔物間での『思念伝達』による情報共有が行われていたが、詳細な地理的知識は欠如していたため、カイジンは木の板に地形図を書き込むことで補った。
これにより、リザードマンやオークの動きがより具体的に検討されることとなった。

会議室で沈黙が流れた中、オークロードの対処法について話し合われた。
過去に発生したオークロードは全て人間によって討伐されており、オークロードのユニークスキル『飢餓者』は魔物からは能力を奪えるが、人間からは奪えないため、人間には有効な対策が存在する。
会議では、オークロードの存在を確認後に冒険者に連絡を取ることが決定された。リグルドはこの計画に同意した。

ギルドへの依頼として、魔鋼塊を用いた資金調達やドワーフ兄弟を通じた交渉が検討された。

問題として、リザードマンが敗れた場合、人間国家が次の標的になる可能性があり、その場合は人間にとっても脅威となるため、早急に準備が必要とされた。

この議論の中で、ソウエイが「分身体」に接触した樹妖精からのメッセージを伝え、ドライアドのトレイニーが登場した。
彼女は森の管理者の一人として、オークロードの脅威に対処するための協力を求めてきた。

トレイニーはオークロードの侵攻について明確な情報を持っており、その討伐を依頼する。
彼女の提案に、会議室は一時的な動揺を隠せなかったが、結局は彼女の要求に応じる形で話が纏まった。

シオンの言葉により、オークロード討伐の任務が無理やり決定された。
会議はトレイニーも参加して続行され、地図上に各勢力の駒が配置された。
リザードマンの駒の前方にはオーク本隊と別働隊が配置されている。
この配置から、ガビルがリザードマンの本拠地を襲う可能性が議論された。
ハクロウとベニマルはガビルが裏切り行動を取る可能性を指摘したが、シオンは自惚れているとし、実際に裏切るかは疑問とされた。結局、ガビルとの同盟は止めることに決定された。
トレイニーはガビルについて調査すると言い、リザードマンとの同盟が計画された。ソウエイはその交渉に向かうことになった。

作戦は二段階に分けられ、先ずはリザードマンと合流しオークと戦う。
これが困難な場合は、トレントの集落へ移り防衛に力を注ぐこととされた。
また、人間の協力も得る計画が立てられた。最後に、トレイニーは感謝の言葉を述べ、帰還魔法で退場した。

オークの軍勢が森を進み、木を切り倒している。
彼等は常に空腹であり、見つけた生き物を食料として捉える。
彼等の特徴は、戦闘能力が飢餓感に比例して強くなる「飢餓者」というユニークスキルにある。
飢えが深まるほど、その戦闘能力は向上し、死んだ仲間や敵を食べることでさらに強くなる。

彼等はオーガの集落を襲い、オーガを解体して食べていた。
彼等はオーガの力を取り込みながらも、次の獲物を求めて進軍を続ける。彼等の行動の末路は、彼等を率いるオークロードに力を供給することである。
この一連の出来事は、彼等の無限の飢餓と進軍が止まることがないことを示している。

リザードマンの首領が青ざめて報告を受ける。オーガの里が壊滅したことにより、オークロードの存在が明らかになった。

リザードマンは数の上では有利だが、オークロードの出現により単純な数の比較ではなくなった。
首領は戦うことを決意し、ゴブリンの協力も求めていたが、連絡はまだない。
鍾乳洞入り口で侵入者が現れ、首領はその強大な妖気を感じ取り、慎重に対応することを決める。
その侵入者はソウエイと名乗り、使者であることを明かす。

彼はリザードマンとの同盟を提案し、首領にオークロード討伐の支援を申し出る。
この提案は、首領が受け入れ、部下には籠城して戦力を温存するよう命じる。
首領はこの同盟がリザードマンの命運に関わる重要な選択であると感じていた。

ガビルが目覚め、自身が欺かれたと考えた。
彼とその配下のリザードマンは、自分たちが敵に騙されたと認識し、激しく憤慨する。

ガビルは自身の敗北を受け入れられず、自分が騙されたと結論付ける。
その配下もガビルの見解に簡単に同調し、彼らの間で敗北した事実は無かったことにされる。

さらに、配下の一人がガビルに首領として立つべきだと提案し、他の者たちもこれに同調する。
ガビルはこれに頷き、リザードマンの新しい首領として立つことを宣言する。こうして彼らは新たな時代を迎えることになる。

第四章  狂いゆく歯車

蜥蜴人族の首領が、ソウエイとの会合から四日後に戦況を聞き、豚頭族の厳しい攻撃を耐えている状況を把握した。

迷路を利用して防御に徹し、物量に任せたオークの攻撃を何とか凌ぐが、その戦いの強さには首領も驚いていた。

首領は自分たちの防衛が成功しているのは援軍が来る希望があるためと認識し、防衛線を死守することに集中していた。

戦士たちは怪我をした場合、直ちに交代するように厳命されており、犠牲を最小限に抑える工夫がされていた。
首領はこの状況があと三日で改善されることを希望していたが、その時、ガビルの帰還の報告がもたらされる。

ガビルが戻り、自らが豚頭族に対して戦いを挑もうとするが、首領は既に別の同盟軍との合流を計画しており、ガビルの提案を退けた。

これに憤慨したガビルは、首領が老いぼれて現実が見えていないと非難し、自らがリザードマンの新たな首領であると宣言する。
その後、首領と親衛隊に向けて武装解除を命じ、リザードマンの指導者としての象徴である水渦槍を手にする。
ガビルはこれをもって自らがリザードマンの新しい指導者であると証明し、同盟軍の到着を待たずに出陣を決意する。
親衛隊長である妹からの抗議を無視し、首領の反対を押し切ってリザードマンの時代を変えようとした。

首領はソウエイによる警告を思い返し、自らの息子ガビルに裏切られた事実に打ちのめされていた。
彼は親衛隊長であり、自分のもう一人の子である妹に対して、同盟相手にこの事態を伝えるよう指示した。
親衛隊長は、首領の指示に従い、急いで走り出した。
首領はこの場に残り、親衛隊長の成功を祈りながら、自らの不甲斐なさとガビルの行動によるリザードマンの危機を痛感していた。
首領は、自分が最後の防衛の要として少しでも時間を稼ぐ決意を固めた。
この行動は、リザードマン全体が滅びるのを防ぐために必要な最後の努力であった。

その日、湿地帯はオークの軍によって埋め尽くされていた。
オーク達が洞窟の入り口に殺到する様子は、上空から見ると蟻の行列のように見えた。
この軍勢は、森林を抜けて湿地帯に進軍する一部に過ぎなかったが、同時に大河に沿って北上する本隊も存在していた。

リザードマンはその場に立ちはだかる者もなく湿地帯を埋め尽くし、洞窟に雪崩れ込んでいた。
しかし、オークの群れが湿地帯で何者かに襲撃され、リザードマンとの戦闘が始まった。
リザードマンは高い戦闘能力を持ち、悪条件の泥の中でも素早い移動が可能で、ガビルの指揮のもとで戦闘を開始した。
ガビルは戦術として、オークの群れを撹乱するために素早く移動し、連続的に打撃を加える戦法を採用していた。
これにより、オークの群れを短期間で大きく減少させることができ、オーク軍を撤退させる見込みであった。
しかし、ガビルがオークロードの真の力を知らないため、その読みが甘くなってしまうことが予測された。

その日、湿地帯はオークの軍によって埋め尽くされていた。オーク達は洞窟の入り口に殺到し、リザードマンの戦士団に襲い掛かっていた。
ガビルはオークの数を見くびり、リザードマンの高速移動能力を信じて、地形の利点を活かした戦法で敵を分断し撃破する計画であった。
しかし、オーク達は予想外に素早く動き、リザードマンの動きを封じた。
ガビルは戦局が変わったことに気付きつつも、自軍の機動力を過信していたため、オーク軍に深く攻め込む過ちを犯していた。
最終的には、オーク軍の動きが格段に速くなり、ガビルとその軍は完全に包囲されてしまった。
ガビルは自分の計画が失敗に終わったことを認め、リザードマンが力強く戦うことを鼓舞しながら、避けられない敗北に向き合った。

首領は後悔していた。オークロードの恐怖を具体的に話して聞かせていなかったことを悔やんでいた。

今では、リザードマンが滅びの危機に瀕していた。
湿地帯から逃げる道はあるが、逃げるには手狭であり、混乱は避けられないと考えていた。しかし、逃げなければリザードマンは全てが滅ぶだけである。

首領は少しでも時間を稼ぎ、援軍を待つしかないと考えたが、その希望もすぐに否定された。通路からは戦闘の音が響き、オークが現れた。

そして、予想以上に強いオークジェネラルの登場により、リザードマンの運命は決定的なものとなった。首領は最後まで戦うことを決意し、自分の死地を悟りながらも、最後の戦いに挑むのであった。

リザードマンの親衛隊長は、首領の命令を受けて森を駆けていたが、目的地に到達する保証はなかった。
親衛隊長は疲労が蓄積されつつも、森の中をひたすら走り続けていた。

彼女はリザードマンとしての義務と、同盟を申し出た相手への義理を果たすために走っていた。
しかし、兄であるガビルの首領への忠誠と認められることを知っていたにも関わらず、それを首領に告げることはできなかった。

疲労の極限に達した彼女の前に突如としてオークジェネラルが現れ、数十体のオークが背後に付き従っていた。
彼女は勝敗が明らかに不利な状況であるにもかかわらず、誇りを失わずに戦いに挑むことを選んだ。

怪しい男、ラプラスは、陽気に水晶球を弄んでいた。それらは戦場の様子を映し出す魔法道具で、依頼主からの仕事で使用されていた。

彼は戦場の映像を楽しんでいる様子で、視覚共有のためにオークジェネラル三体を水晶球に登録していた。

そのとき、突然樹妖精のトレイニーが現れ、彼を排除すると宣言した。トレイニーは上位精霊シルフィードと同一化し、ラプラスを捕らえようとしたが、彼は逃亡に成功した。
トレイニーは戦場の状況を冷静に監視し続け、彼女の使命を全うしようとしていた。

ガビルは絶望的な状況の中で戦いを続けていた。
リザードマンとゴブリンの連合軍は、止まることなく攻めてくるオーク兵によって次第に削られ、包囲網から抜け出すことができなかった。特に機動力に劣るゴブリンは、逃げ場を失い、犠牲になっていった。

戦場は次第にガビルたちに不利に進展し、オーク軍は一切の降伏勧告もなく、彼らを根絶やしにする意図で攻撃を続けた。

この無慈悲な攻撃は、リザードマン達に本能的な恐怖を引き起こし、その恐怖はすぐに陣形の崩壊を招いた。

組織的な行動が困難になる中、ガビルはなおも鼓舞を続け、オーク兵の包囲を突破しようと努力したが、そのとき一団のオークジェネラルが現れた。

これらのオークジェネラルは通常のオーク兵と比較しても、その装備と統率が段違いであり、軍としての強さを誇った。
特に際立つオークジェネラルの存在は、戦局に決定的な影響を及ぼした。

ガビルは、すでに疲労困憊でありながら、最後の戦いを挑む決心を固め、オークジェネラルに一騎討ちを申し出た。
その申し出は受け入れられ、ガビルは武人としての死を選ぶことにした。

しかし、一騎討ちが始まるとすぐに、ガビルはオークジェネラルの圧倒的な力に直面し、優位に立てる見込みはほとんどなかった。
その危機的な瞬間、予期せぬ援助が現れ、ガビルは命拾いをした。
そして戦場に突如として新たな展開が起こり、オーク軍も大混乱に陥ったのであった。

第五章  大激突

ゴブタがガビルを救出した瞬間、俺は戦場を上空から観察していた。眼下には豚頭族軍が支配していた戦況が、数人の鬼人たちによって一瞬で覆される様子が広がっていた。

戦場の混乱は予想外だった。俺はソウエイを蜥蜴人族のもとへ送り、戦に出るメンバーを速さを重視して選んだ。

戦の準備と町の建設を進める一方、状況に応じて樹人族の集落への移動も準備した。
決戦は湿地帯で行うことにし、もし負けた場合はトレントの集落へ逃れる計画を立てた。

俺は町の魔物たちに演説し、不満を持つ魔物たちに対して戦の計画を説明した。

選ばれた者たちはベニマル大将の下、狼鬼兵部隊百名と少数精鋭で出陣することに決まり、その他の魔物たちは町での役割を担うことになった。
リグルには町周辺の警備強化を任せた。

会議が終わった後、ソウエイからリザードマンの首領と会えたとの報告があり、同盟の話を進めるためにも湿地帯での会談を準備した。

その結果、戦の準備を先に進めることにし、もし同盟の話が流れた場合は即座に撤退し、トレントの集落へ移転する計画を立てた。
同盟が成立することを願いながら、リザードマンとの関係がどう展開するかを見守ることにした。

カイジンによって狼鬼兵部隊用の百組の武具が急ぎで用意された。
ベニマル、ハクロウ、シオンへの武具は後回しとされた。
一方、ソウエイの帰還を待ちながら、狼鬼兵部隊の編成が進められ、ゴブタが隊長に選ばれた。
製作部門では、シュナとガルムが服と防具を担当していた。
準備が整った後、シュナがリムルたちのために作成した衣類は、それぞれの妖気に適応する特性を持っていた。
シュナの織物技術は非常に高く、使用された『粘鋼糸』が追加の効果を与えていた。
狼鬼兵部隊は、最終的に百名の選出が迅速に決定し、出発準備が進められた。
全員が新しい装備に満足し、高い士気で湿地帯への出発を果たした。

町を出発して三日経過した。予定よりも早い到着となったのは、荷物を最小限にして速度重視で移動したためである。
また、途中で水飲み場がないことから、リムルが「胃袋」から水を補給し、休憩も少なめに走り続けることができた。
その水には魔素が濃厚に含まれており、疲労回復と体力向上効果があったようだ。

湿地帯に到着した一行は、休息を取りつつ、リザードマンの首領との会談に向けた事前調査を行うことにした。
リムルはソウエイに周辺の状況確認と、敵の位置把握を任せた。
ベニマルは戦闘への意気込みを示し、リムルは撤退の合図を出すことを念を押したが、ベニマルはそれに対し自信満々に応じた。

ソウエイからの報告により、リザードマンの首領の側近がオークの上位個体と戦っている場面が確認された。
リムルはソウエイに状況の観察を続けるよう命じ、必要なら側近を助けるようにと指示した。

その後、リムルは野営の中止を宣言し、即座に戦闘準備に移るよう指示を出した。
敵の数が五十体程度であること、オークロードが敵の能力を取り込む可能性があるため、無理をせずに撤退も選択肢とするように伝えた。

計画通り、ベニマルとハクロウ、ゴブタらが敵を囲い込み、速やかな殲滅を開始する。
リムルとシオンも行動を開始し、ランガに跨りソウエイのもとへ向かった。
敵の能力を理解することが、今後の戦いに役立つと考えていた。

リムルたちがソウエイの元に到着した際、ソウエイはオークの将と交戦中であった。
そのオークは二刀使いであり、半月刀を両手に持つ上位個体、オークジェネラルであった。
交戦中のソウエイは厄介そうな動きをしていたが、リムルはそれが非常に弱く見えたと感じた。

シオンはオークジェネラルに対し、リムルに対する無礼を指摘し、厳しい視線を送った。
同時に、傷つき虫の息のリザードマンがリムルに助けを求めた。リムルはリザードマンに回復薬を渡し、劇的に回復させた。
これによりリムルの印象が改善されたとリムルは考えた。

リザードマンはリムルに父と兄を助けるよう懇願し、リムルに深く感謝した。
ソウエイは情報収集を試みたが、シオンがオークジェネラルを攻撃し、情報収集の機会を失った。

戦闘が一段落した後、リザードマンの親衛隊長であることを明かし、リザードマンの首領の娘であること、そして兄のガビルが反乱を起こし首領を拘束したことをリムルに報告した。
リザードマンの親衛隊長は、リムルに同盟を求め、助けを懇願した。

リムルは、ソウエイに首領の救出を命じ、「影移動」で現場へ向かわせた。
また、リザードマンの親衛隊長も同行することになった。
リムルはソウエイに回復薬を渡し、重傷者への使用を指示した。ソウエイとリザードマンはすぐに「影移動」でその場を離れた。

結局、リムルは問題を解決するために積極的に行動し、リザードマンの親衛隊長の要求に応じて支援を決定した。

リムルとその仲間たちは、首領の救出をソウエイに任せ、ガビルの状況を調査するため戦場へ向かうことにした。
しかし、リムルがガビルを助けるかどうかはガビルの状態に依存するとし、シオンやベニマルはリムルの参戦に反対し、彼らが戦場に出ることで十分だと主張した。

リムルは上空から戦場を観察し、必要に応じて指示を出すことに決定した。
ベニマルが地上での指揮を担当し、リムルが戦場全体の監督を行う形で計画を立てた。
また、リムルは自分たちの安全を最優先に考え、必要があれば撤退も選択肢として持っていた。
リムルの指示に全員が頷き、戦場への準備を整えた。

服が邪魔になることを感じたリムルは、翼を出そうとしていた。シュナからの説明によると、彼の衣類は「魔糸」で編まれ、所有者の意思に応じて変化するという。

この機能により、翼を出す際に自動的に服に穴が開き、翼が収まると再び閉じた。

リムルはこの便利な機能に感謝しつつ、飛行を利用して戦場を俯瞰し、情報を分析した。ガビルがリザードマンを指揮しているが、彼らは囲まれて動けなくなっている状況にあった。

リムルはゴブタとランガにガビルの救出を命じた。リムルはベニマルに指示を出し、彼には戦場で自由に行動することを許可した。
彼は状況を見守りつつ、必要に応じて部下を支援する準備が整っていた。

斧槍の一撃で首領の槍が折れたが、オークジェネラルとの戦いをよく凌いだ。
首領は、武器がなくとも戦えると豪語したが、その言葉は偽りであることが明らかだった。
鎧も砕け、鱗には無数のヒビが入っていた。
親衛隊に対し、女子供を守るよう命じ、希望を失わずに戦うよう激励した。
首領はリザードマンの象徴であり、希望でもあった。

彼がオークジェネラルを倒せば生きる道が開けると信じていた。
しかし、オークジェネラルは首領を斬り、リザードマンの希望は無残に砕かれた。
首領が倒れた後、彼の前にソウエイが現れ、リザードマンの運命が変わったのである。

ソウエイは薄く笑みを浮かべた。彼は自らが主の役に立てていることを実感していた。
ベニマルは前主君の息子であるが、ソウエイにとっての主ではない。
ソウエイは自身が一族を纏める長であり、ベニマルとは同年代のライバルであった。
ベニマルが跡目を継いだ際、ソウエイは配下となる予定であったが、その時は訪れなかった。
代わりにリムルという主を得た。戦乱のない平和が続き、森の魔物や下位竜の脅威もなかった。
技術を使ってみたいという本音もあったが、集落がオークの軍勢に襲われた際、何もできなかったことを悔やんだ。
しかし、新たな主のもとで仇を討つ機会を与えられたことに感謝している。敗北から多くを学び、屈辱の記憶と愚かさを心に刻んでいる。
主のために技術を磨き、敵を排除するために自身を研ぎ澄ます。
命令されることは至上の快楽であり、与えられた命令を忠実に実行に移すのである。

静かに立つ男を見上げた首領は、その男が自分と面会した魔物、ソウエイであることを気付いた。ソウエイは上位魔人であり、同盟依頼を持ちかけた張本人である。
首領は命が尽きかけている中、ソウエイに後の事を託そうとしたが、娘である親衛隊長が回復薬を持って駆け寄り、首領は完全回復した。
ソウエイは静かな声で、オークジェネラルを動けなくしていることを明かし、その後、情報を漏洩することが許されないためオークジェネラルを殺害することを決めた。
さらに敵の動きを調べるために少し情報を流すことを計画した。
オーク兵たちが戦いを続ける中、ソウエイは自ら作り出した『分身体』を用いてオーク兵たちを一掃し、リザードマンたちはその圧倒的な強さに畏怖した。
ソウエイは『分身体』に任せ、新たな役目を求めて主リムルのもとへと向かった。

ゴブタとランガが移動した後、ベニマルはホブゴブリンたちに影移動の可能性を問うた。
ホブゴブリンたちは、自力では影移動できないが、ランガのような相棒と一緒なら可能だと答えた。
この回答に満足したベニマルは、ホブゴブリンたちにゴブタのもとへ直接向かうよう命じた。
その戦略は、ベニマルが敵を引きつける間にゴブタがリザードマンたちの体勢を立て直し、その後でベニマルたちが合流して敵を惑乱させる流れであった。
これを聞いて、ホブゴブリンたちはリムルの計画を理解し、即座に行動を開始した。
その後、ベニマルは鬼人二人と共に戦場への準備を整え、リムルに感謝しつつ、新たな戦いへと赴いた。
ベニマルは戦闘種族出身であり、自らの主リムルと共に戦える現在の立場を高く評価していた。彼は鬼人達と共に戦場で強力な攻撃を行い、敵を圧倒する。

ガビルが死を覚悟していたが、ゴブタによって救われた。
ゴブタの顔を見て、以前村で見たホブゴブリンと一致し、助けに来てくれたと認識した。しかしゴブタはガビルの言っていることが理解できず困惑した。

その後、遠くで大きな音が聞こえ、ゴブタはベニマルたちが参戦したことを察知した。
二人は状況に追いつくために急いで防御陣形を整える行動に移った。

その頃、ランガはオークジェネラルと対峙し、その強さを見せつけた。
リムルの下僕と自己紹介し、オークジェネラルとの対話から戦いに至る。
ランガはその戦闘中に自らの力を最大限に発揮し、『黒雷嵐』を使い敵を圧倒した。

この戦いでランガは自身の進化と能力を完全に理解し、戦場で圧倒的な強さを証明した。

その後、ランガは戦いの余波で魔力を回復する一方で、ゴブタとベニマルの部隊がオーク軍を退ける様子を見守り、勝利を確信する。

ゲルミュッドは、水晶球を通じてオークジェネラルと同調し戦況を観察していたが、最後の水晶球が壊れてしまった。

彼は数年にわたって魔王誕生の儀式を計画し、ジュラの大森林で自らの支配下に置くべく種を撒いていた。
彼の目的は、強者同士を戦わせ、最終的には魔王を生み出すことだった。

しかし、ヴェルドラの消失により計画は狂い、オークロードを利用して新たな魔王を作る計画に変更した。
その途中でオークロードの腹心の一体が倒され、計画が頓挫することを恐れたゲルミュッドは慌てて移動を開始した。彼は自身の野望が潰え、破滅を恐れていた。

第六章  全てを喰らう者

観察者は湿地帯の戦況を上空から見ていた。
戦場では突然の閃光が迸り、黒い半球形が現れ、その後には高温でガラス状になった地面が残った。

シオンは剣撃でオーク兵を容易く倒しており、その攻撃は7メートルの射程を持ち、直線上の敵をなぎ倒していた。

一方、ベニマルは「黒炎獄」と名付けた自己開発の技を用いて広範囲の敵を焼き尽くし、ランガは「黒稲妻」と「風操作」を併用して竜巻を発生させていた。

これらの攻撃により、敵勢力の一角を壊滅させた。戦闘が進む中、観察者は自らの役割を冷静に果たし、敵の指揮官をターゲットにして戦況を有利に進めていた。
この光景から、抑止力の重要性と戦術の冷静な運用の必要性を再認識していた。

観察者は湿地帯での戦闘を上空から観察し、圧倒的な光景に直面していた。

特にベニマルとシオンの戦闘は目を引いており、その一方で、ベニマルは自己開発した技「黒炎獄」を使用し、範囲内の敵を高温で焼き尽くしていた。

ランガも「黒稲妻」と「風操作」を使い、竜巻を引き起こして敵を壊滅させていた。

これらの戦闘能力の展示は、リムル配下の抑止力としての重要性と戦術の冷静な運用の必要性を再認識させるものであった。

湿地帯での戦いが進行中であり、目の前に広がる悲惨な光景に苦しむオークロードが描かれている。
彼は魔人に拾われ、魔人の命令に忠実に従いつつ、自分の養父の望みに報いるために力をつけ、ジュラの大森林をオークの楽園とする計画を進めている。
彼が森の上位種族を喰うことで得られる力は、彼らが新たな楽園を築く手助けとなると信じている。

ゲルミュッドと名乗る魔人がオークロードに向けて魔力弾を撃つものの、彼の防御には通用しなかった。
ゲルミュッドが状況の悪化に絶望する中、オークロードが突然行動を開始し、ゲルミュッドを始末する。
その行動により、オークロードは魔王種への進化を遂げる。

戦場では、ゲルミュッドがオークロードに魔王になれと望んでいたことが明らかになり、オークロードはその望みに応えるために最短で進化する道を選択していた。
オークロードはゲルミュッドの首を刎ね、その力を自分のものにしてしまう。

ゲルミュッドの野望を叶え、自ら魔王となったオークロードは、新たな力を手に入れたことで、さらに強大な存在となる。
彼の行動は、彼が受けた養育と忠誠から導かれたものであるが、結果として自己の力を極めることに成功する。

ゲルドと呼ばれる魔王が、自らの腕を食べて再生する驚異的な回復力を持っている様子が描かれている。
また、彼はオークジェネラルを容赦なく殺害し、食べることでさらに力を得ている。
この魔王の能力の中心には「自己再生」と強力な回復魔法があり、ほぼ無限に再生する能力を持っていることが明らかである。
さらに、魔王ゲルドは「混沌喰」と呼ばれる技を使い、周囲の死体を腐食させて食べる異常な力を見せつける。

この魔王に対抗するため、リムルと彼の部下たちは後方へ退避を余儀なくされる。
魔王ゲルドは「餓鬼之行進演舞」という技を使い、腐食効果を持つ魔力弾を放つ。
これにより、直接的な接触だけでなく遠隔からでも致命的な攻撃が可能となっている。

戦いの最中、リムルはこの状況に恐怖するどころか、歓喜を感じている。
彼は自身の配下でも勝てないほどの強敵である魔王ゲルドとの戦いに興奮しており、本能的に挑戦を楽しんでいる。
これにより、彼は魔王ゲルドとの直接対決に臨む覚悟を決める。
この激しい闘争は、リムルが魔王ゲルドと全力で戦う決意を固める瞬間となる。

黄色い妖気を纏ったまま刀を抜くリムルが、魔王ゲルドに対して攻撃を仕掛けるものの、力及ばず逆に弾き飛ばされる。
その強さは、リムルよりも力が強いシオンや、剣術の腕前が優れるハクロウでも通用しなかった相手である。しかし、リムルは繰り返し攻撃を試み、自らの弱さを自覚する。
一方で、ランガやベニマル、ハクロウ、シオン、ソウエイ、シュナ、クロベエといった配下たちは、リムルから受け継いだスキルをより効果的に使いこなしており、主人公一人よりも強いと自覚する。

この事実を踏まえ、リムルは『大賢者』によるシミュレーションを行い、魔王ゲルドとの戦闘を分析する。

結果、主力五名でも魔素が尽きるまで戦っても勝利は望めないとの結果が出る。
しかし、自身が持つモノではない能力を理解し、使いこなす必要があることを認識し、生まれつき持っていた能力を使えば、戦い方が変わると考える。
そして、リムルは『大賢者』に命じ、敵を打ち倒すよう自動戦闘状態に移行させる。
この決断が、リムルの問いへの答えとなる。

魔王ゲルドは強力な魔物たちをエサとして捉え、喜んでいた。
その中で、仮面を被った魔物が立ちはだかる。
魔物は人間のように見えたが、実際には翼を持つ魔物であった。

ゲルドはこの魔物をも殺すつもりであったが、予想外にその攻撃が通用せず、エサたちを逃がしてしまう。
仮面を外した魔物の正体は、邪悪な笑みを浮かべた可愛らしい少女のような姿であった。

その妖気が溢れ出すと、ゲルドは違和感を覚える。攻撃を繰り返すも、その魔物は無駄な攻撃に見えた。
しかし、その魔物の刀には黒炎が纏わり、ゲルドの左腕を斬り飛ばし、瞬く間に炭化させる。

これによりゲルドは敵としての存在を認識し、全力で立ち向かう。
しかし、魔物の攻撃によりゲルドの肉切包丁は溶け去り、魔物はゲルドの膝を破壊する。
ゲルドは黄色い妖気で魔物への侵食を開始し、魔物の体を溶かしてゆく。

リムルは、ユニークスキル『大賢者』のサポートを受けて、最適化された戦闘方法で魔王ゲルドと戦った。
リムルは自身の能力を完全に『大賢者』に任せ、戦闘をコントロールさせた。

魔王ゲルドは次第にリムルの速さに対応し始めたが、リムルは戦闘を力勝負に持ち込むことでゲルドを手玉に取った。

しかし、リムルが最後に『炎化爆獄陣』を用いてゲルドを討ち取ろうとしたところ、ゲルドが炎に耐性を持っていることが判明し、計画は失敗した。

それでもリムルは、自らの策に動揺することなく、状況を受け入れた。
そして、自分が主導権を取り戻し、自ら戦うことを決めた。
リムルは『大賢者』が計画した通りに戦わず、自身の本能に従って戦うことを選び、結局はゲルドとの戦いに自信を持って臨んでいた。

魔王ゲルドとリムルは相互に互いを捕食しながら戦っていた。
ゲルドは自らの同胞を食べ、魔王になることを目指しており、罪深いことを自覚しつつも、飢えを満たすためなら何でもする覚悟でいた。
彼は、自らが負ければ同胞が罪を背負うと考えていたため、負けるわけにはいかないと強く思っていた。

一方、主人公はすでに勝利を確信し、戦いをコントロールしていた。戦闘の結果、ゲルドの意識はリムルに吸収され、「飢餓者」というスキルも「捕食者」と統合された。
最終的に、リムルはゲルドの罪も含めて全てを引き受けることを決めた。
ゲルドの罪と共に彼の飢えも満たされ、平穏ではない未来がリムルを待っていると予見されたが、彼はそれを受け入れた。​

その場所で静寂に包まれながら、リムルは勝利を宣言した。
その瞬間、ゴブリンとリザードマンの陣営からは歓声が上がり、一方でオーク陣営からは悲嘆の声が聞こえた。

豚頭族の侵攻はこの時点で終了し、流れ込んできた思念からゲルミュッドの野望が原因であることが明らかになった。
ただ、ゲルミュッドを操る背後の存在が気になるが、その真偽は今となっては確かめようもない。
戦後のジュラの森での重要な会談が予定されており、オークたちを放置するわけにはいかないため、問題はまだ解決していない。

第七章  ジュラの森大同盟

豪華な部屋に寛ぐ男が笑みを浮かべた仮面を被っており、側仕えたちを手振りで下がらせた。

その男と対面しているのは、奇抜な服装と怪しい仮面をしたラプラスである。

二人は新しい魔王を生み出す計画について語り合い、最後にレオン・クロムウェルという人間出身の魔王について触れた。
ラプラスはその後、四つの水晶球を取り出し、オークジェネラルや豚頭将軍の視点映像を示す。
最後の水晶球には、魔人と思われる子供と四体の上位魔人が登場し、圧倒的な力を持つことが描かれていた。
二人の魔王はこの新たな勢力について深く思案し、ラプラスはクレイマンに協力を申し出てその場を去った。

戦いは終わり、ユニークスキル『飢餓者』を獲得し、『捕食者』と統合されて『暴食者』へと進化した。
この新スキルは『捕食、胃袋、擬態、隔離』に『腐食、受容、供給』を加えた七つの能力を持つ。

これにより、影響下にある魔物から能力を獲得し、また、その能力の一部を配下に授与することが可能となる。
『大賢者』が俺への告知を通じて能力の詳細を説明し、俺はその圧倒的な新能力を実感した。

翌日、湿地帯中央に仮設されたテントで各種族の代表が集まり、会議が行われた。

会議では、オークの罪を問う話題が中心となったが、俺はオークの罪を引き受けると宣言し、処罰を行わないことを主張した。
その後、ベニマルやリザードマンの首領も、戦いにおける損害に対して補償を求めない姿勢を示した。

会議は戦後の問題に焦点を当て、今後のジュラの森における大同盟計画について議論が交わされた。
これにより、種族間の新たな関係構築が模索されることとなった。

食糧不足に直面している生き残ったオークたちは、各個にリザードマンやゴブリンの村を襲う可能性がある。この根本的な問題を解決するために、ジュラの森大同盟が提案された。リザードマンからは水資源と食糧を、ゴブリンからは住む場所を提供し、オークからは労働力を得る。住む場所は山岳地帯、麓部、川辺、森林内部に散らばる形となるが、連絡伝達はオークが担う。
技術支援は提供者の町で行い、オークたちは最終的には自ら町を作れるようになる計画である。
この提案に対し、会議参加者からは一様に賛同が得られ、ジュラの森大同盟が成立した。

しかし、会議はまだ終わらない。
最大の問題である食糧問題が残っており、オークの持つ兵糧の備蓄は二週間分しかない。
この問題に対して、トレイニーが解決策を提案し、彼女の守護するトレントも同盟に参加することを表明した。
これにより、会議は終結し、多種族共生国家の基盤が築かれた。

ジュラの森大同盟が成立した日は、記念すべき日となり、オークを含む十五万の魔物たちに名前を付けることが決定された。

この作業は、統率を維持し、彼らの進化後の繁殖率を抑えるために有効であると考えられた。
名前付けの方法として、部族名に続けて数字を用いる方式が採用された。

この方法により、大規模な名前付けが比較的スムーズに進行した。
一方で、トレントからは豊富な食糧支援があり、スターウルフ族の助けを借りて、食糧運搬が効率的に行われた。
これにより、オークたちが飢えることなく生活できるようになり、食糧問題も無事解決された。

十日間の集中作業を経て、十五万の魔物たちに名前を付けることが完了した。その過程で、豚頭族は猪人族へと進化し、魔物としての格はCランクまで落ち着いた。

知性が向上し、特質も残っているため、より応用力のある種族となった。進化した彼等は各地に散り、彼等の移住先では技術指導とテントの支援が行われる予定である。

また、トレイニーが移住予定地の種族へ事前通達を行い、大きな問題が起こらないよう準備された。

オークジェネラルとその一団は、リムルの下で働くことを望み、受け入れられた。

彼らはハイオークへ進化し、体力を活かして町の建設に貢献する。
オークジェネラルは「ゲルド」と名付けられ、魔人王へと進化した。
リムルはユニークスキル「美食者」を獲得し、このスキルを通じて食料を分配する能力を持つこととなった。

こうして名付けと食糧配布の任務が終わり、リムルはリザードマンの首領に挨拶をし、彼に「アビル」という名を与えた。
これにより、リザードマンの中で名前が普及するきっかけとなり、後には龍人族が生まれることとなる。

最終的に、森の騒乱は終息し、リムルは自身の役割を果たした満足感と共に静かに寛ぐ時間を迎えた。

ガビルは戦争の終結と同時に牢に入れられ、二週間の孤独な獄生活を送っていた。
彼は自らの謀反の責任を認め、その結果が種族の滅亡の危機に至ったことを受け入れていた。
しかし、彼が最も心に残っていたのは、かつて信じていた者からの裏切りと、それを救った魔人の存在であった。
この魔人が意外にもスライムであり、特別な存在であることにショックを受けていた。
彼はなぜ自分が助けられたのか、その理由を知りたがっていた。

判決の日、ガビルは首領である父アビルの前に立たされ、彼は破門を言い渡されると思っていたが、実際には自由を与えられ、二度とリザードマンを名乗ることなく出て行くよう命じられた。
その際、父は彼に魔法武器:水渦槍を渡し、ガビルはこの決定に混乱しながらも礼を言い、その場を去った。

外に出たガビルは、彼を待っていた百名の配下たちと再会し、彼らもまた破門されていた。
彼らの忠誠に心を動かされたガビルは、新たな決意を固め、彼らと共に未来へと歩み始めた。
彼の心には、父から受け継いだ威厳と新たな自信が宿っていた。
ガビルとその仲間たちは、その後、リムルと再会することとなる。

終章  安らげる場所

三ヶ月が経過し、リムルは自室で寛いでいた。蜥蜴人族の首領アビルに挨拶を終えた後、影移動を用いて町に帰還し、住民たちに無事を報告した。
町には新たな住民が増える予定で、住民たちは寝床を用意し、受け入れ態勢を整えた。ベニマルたちや狼鬼兵部隊が帰還し、町は日常を取り戻した。
労働力が増えたことで、町は建設ラッシュとなり、住民たちは各地に散った猪人族を支援しながら、自給自足の生活を目指していた。

ゲルドは「美食者」スキルを活用して物資の運搬を効率化し、各集落間での連携を強化していた。
星狼族が「影移動」を活用し、物資運搬に協力していた。
町の設備は改善され、水洗トイレが設置されるなど、生活環境が向上していた。
その後、ゴブリンたちが町にやって来て、彼らにも名前を付け、新たな軍団として編成した。
リムルは町の発展と共生を目指し、引き続き町を盛り立てることを望んでいた。

慌ただしい中で、魔物の町が完成し、一万を超える魔物たちが集って暮らしている。
彼らはこの地をより良い場所にするために協力して頑張っていた。
この町は彼らの安住の地となっている。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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