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とある魔術の禁書目録鎌池和馬

小説「創約 とある魔術の禁書目録(6)」感想・ネタバレ

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創約 とある魔術の禁書目録 6の表紙画像(レビュー記事導入用) とある魔術の禁書目録

創約 とある魔術の禁書目録(5)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(7)

Table of Contents

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. 渋谷逃亡劇における主要な転換点と戦局の推移
    2. 上条当麻を中心とした人物関係の変化の全貌
    3. 上条当麻の自己認識と周囲の評価の全貌
    4. スクランブル交差点における決戦と騒乱の終息
    5. 巻末時点の状況と主要人物の動向
    6. 「領地を跨ぐ橋架結社」の理念と組織分裂の全貌
    7. 超絶者の激突と上条当麻の死闘の全貌
  6. 登場キャラクター
    1. 学園都市(学生・住民)
      1. 上条当麻
      2. 雲川芹亜
      3. インデックス
    2. 魔神
      1. オティヌス
    3. 橋架結社(超絶者)
      1. アラディア
      2. ボロニイサキュバス
      3. 旧き善きマリア
    4. 黄金系魔術師・関係者
      1. アレイスター=クロウリー
      2. アンナ=シュプレンゲル
      3. アンナ=キングスフォード
    5. その他の登場人物
      1. 綾瀬沙季
      2. 真綾
      3. 浅村
      4. 上条刀夜
    6. 登場が明確に確認できる集団
      1. 橋架結社(超絶者たち)
      2. 魔女たち
      3. 群衆(暴徒)
  7. 展開まとめ(タイムライン)
    1. 序章:体重は意外と落ちない Dying_Hungry.
    2. 第一章:飛び込み年末アルバイト Away_SHIBUYA,31.
    3. 第二章:夜と月と魔女達の女神 :ARADIA:×03.
    4. 行間 一
    5. 第三章:超絶者、開花 Sabbat_VS_Witch_Hunt.
    6. 行間 二
    7. 第四章:ただの人間で何が悪い Save_the_Stray_Devil.
    8. 終章:レコードの針が飛ぶ Irregular_Counter.
  8. 同シリーズ
    1. 創約 とある魔術の禁書目録
    2. とある魔術の禁書目録
    3. 外伝
    4. とある暗部の少女共棲
    5. 同著者シリーズ
    6. ヘヴィーオブジェクトシリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

渋谷における超絶者アラディアとの決戦と事件の全貌

手元の残金が四九円となった上条当麻は、年越しを乗り切るためのアルバイトを求め、雲川芹亜の誘いで学園都市外の渋谷へ向かうこととなった。しかし、そこで魔術結社「橋架結社」の超絶者アラディアによる襲撃を受け、死闘と蘇生を繰り返す過酷な争乱へと巻き込まれていく。事件の発端から渋谷での魔女狩り騒動、スクランブル交差点での決戦、および水面下の暗闘と結末に至るまでの経緯を以下に解説する。

学園都市脱出と度重なる死闘

年越し資金を稼ぐための移動から、超絶者による急襲と蘇生の連鎖が発生した。

・第一一学区東ゲートでの急襲:アルバイトに向かう途上、第一一学区東ゲートにおいて魔術結社「橋架結社」の超絶者アラディアに背後から急襲され、上条当麻は命を落とす。
・渋谷での再襲撃と蘇生:傷のない状態で目覚めた上条は、移動先の渋谷で再びアラディアに襲われ命を落とすが、同結社の「救出派」であるボロニイサキュバスと「旧き善きマリア」の魔術によって蘇生された。

渋谷における「魔女狩り」集団ヒステリーの発生

アラディアはアリスを巡る世界の崩壊を阻止するため、上条を危険視して社会的な包囲網を敷いた。

・SNSを利用した扇動:アラディアは現代のSNSなどを駆使し、渋谷の街全体に「魔女と魔女狩り」の集団ヒステリーを発生させ、一般人を巻き込みながら上条たちを追い詰めていく。
・ボロニイサキュバスの危機:上条の度重なる蘇生のため、ボロニイサキュバスが自らの血液を限界まで分け与えたことで瀕死の状態に陥る。

スクランブル交差点での決戦と騒乱の終息

自らを救った仲間を守るため、上条当麻は圧倒的な脅威に立ち向かった。

・決死の時間稼ぎ:ボロニイサキュバスを救命するための二〇分間を確保すべく、上条は渋谷のスクランブル交差点において単身でアラディアとの直接対決に挑む。
・アラディアの撃破:上条はアラディアの行使する魔術の弱点を見抜き、その右拳で魔術を打ち砕くことで勝利を収め、渋谷を覆っていた騒乱を収束させた。

水面下の暗闘と年越しの結末

表舞台での決戦の裏で、学園都市の統括者による工作が完了し、日常への帰還が果たされた。

・始祖の起動と暗躍の阻止:アレイスターは始祖アンナ=キングスフォードを起動させ、暗躍していたアンナ=シュプレンゲルを無力化することに成功し、橋架結社に関する手がかりを確保した。
・金欠の解消:度重なる死闘を乗り越えた上条は、父からの電子マネー送金によって経済的危機を脱し、無事に年を越すこととなった。

■ 主要キャラクター

上条当麻

  • 立場・所属:学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
  • 主人公との関係:本作の主人公。
  • この巻での主な役割:生活費を稼ぐために外の世界(渋谷)へ出たことで、橋架結社による命を賭けた上条争奪戦に巻き込まれる。アリスを巡る対立の当事者として、アラディアから命を狙われる。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:アラディアに二度にわたって急襲され、肉体を貫かれて死亡するが、ボロニイサキュバスと旧き善きマリアの手によって復活する。自分を救うために血液を分け与え瀕死となったボロニイサキュバスを救うため、二〇分のリミットの中でアラディアと正面対決を行う。

アラディア

  • 立場・所属:魔術結社「橋架結社」に属する「超絶者」。「あらゆる魔女を救う女神」としての誓いを持つ。
  • 主人公との関係:アリスに多大な影響を与えている上条を「世界を脅かす危険因子」とみなし、排除しようとする敵対者(殺害派)。
  • この巻での主な役割:上条を抹殺するため、渋谷の街で執拗な追跡を行う。現代のSNSを利用して「魔女と魔女狩り」の暴動を渋谷全域に発生させ、自身の術式「三倍率の装填」を最大化して上条を追い詰める。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:自らの善悪の判定を都合良く解釈して術式を増幅させていたが、上条に足元の「影」の弱点を見抜かれ、消防車のホースによる放水で魔術触媒(薬物)を乱される。最後は三相女神の術式を解放した瞬間に「幻想殺し」で打ち砕かれ、上条の右拳により昏倒・無力化される。

ボロニイサキュバス

  • 立場・所属:魔術結社「橋架結社」に属する「超絶者」。「救出派」に位置する。
  • 主人公との関係:アラディアから上条を救出し、匿いながら逃亡を助ける恩人。
  • この巻での主な役割:上条を殺して解決を図るアラディアに反対し、上条を抱えて空中を逃走する。上条がアリスから特別に尊敬されている可能性を見出し、彼を守るために行動する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:上条が二度死亡した際、旧き善きマリアの「復活」魔術を成立させるために、自身の血を限界まで上条に輸血していた。スクランブル交差点での激突でアラディアに敗北し瀕死となるが、上条が時間を稼ぐ間に雲川やインデックスらの手によって美容整形クリニックへ搬送され、生理食塩水の輸液とマリアの魔術によって一命を取り留める。

旧き善きマリア

  • 立場・所属:魔術結社「橋架結社」に属する「超絶者」。「救出派」のリーダー的存在。
  • 主人公との関係:ボロニイサキュバスの依頼で、上条を「復活」させる処置を施した魔術師。
  • この巻での主な役割:死者を蘇生させる「復活の調法」を管理する。ボロニイサキュバスが倒れた際、彼女の体から血が失われており、そのままでは「復活」が成立しないという残酷な事実を上条に告げる。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:生理食塩水などの人工的な輸液で血圧を保てば、血が足りなくても蘇生条件を満たせるという雲川の科学的なアプローチを容認し、治療の準備を整える。

雲川芹亜

  • 立場・所属:学園都市の高校生。上条の学校の先輩。
  • 主人公との関係:上条を渋谷の年末アルバイトに誘った協力者。
  • この巻での主な役割:上条と共に渋谷へ同行し、魔術的な騒乱に巻き込まれる。卓越した頭脳と科学的知識を用いて、ボロニイサキュバスの命を救うための「生理食塩水による血圧維持」を提案する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:瀕死のボロニイサキュバスを背負い、混乱する渋谷の街をインデックスと共に潜り抜けて病院を目指す。ボロニイサキュバスが橋架結社に戻った際、組織の居場所を特定できるよう、彼女の下着の装飾部分に極小のGPS発信機を仕込んだ。

アレイスター=クロウリー

  • 立場・所属:元学園都市統括理事長。大悪魔コロンゾンの肉体に共存している。
  • 主人公との関係:かつて上条を自身の計画の中心に据えていた科学サイドの創設者。
  • この巻での主な役割:渋谷の地下深く(ミヤシタアークの多国籍レストラン奥)に隠された「永久遺体の保存施設」を捜索する。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:一〇〇年以上前に死亡していた「黄金」結社の始祖アンナ=キングスフォードの遺体を再起動させ、自力で歩かせる。アンナ=シュプレンゲルが敗北した直後、キングスフォードの物理スイッチを操作して活動を停止させ、封印されたシュプレンゲルを回収した。

アンナ=キングスフォード

  • 立場・所属:一〇〇年以上前に死亡した「黄金」創設以前の伝説的な女性魔術師。
  • 主人公との関係:アレイスターに再起動された、上条をシュプレンゲルの襲撃から救う存在。
  • この巻での主な役割:魔術とは「困っている誰かへ等しく差し出すべきもの」という、シンプルで純粋な信念を持つ。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:アラディアを殺害して結社と上条の衝突を煽ろうとしたアンナ=シュプレンゲルの前に現れる。シュプレンゲルが全力で放った高度な薔薇十字の魔術に対し、圧倒的な理解と技量をもって基礎的な魔術のみで彼女を容易に退け、完全に無力化した。

アンナ=シュプレンゲル

  • 立場・所属:魔術結社「薔薇十字」の重鎮。元R&CオカルティクスCEO。
  • 主人公との関係:かつて上条にサンジェルマンを寄生させて命を狙った宿敵。
  • この巻での主な役割:渋谷のカウントダウンに紛れ、無力化されたアラディアを殺害することで、橋架結社と上条を再び戦わせる状況を作ろうと目論む。
  • この巻で起きた重要な変化や行動:暗躍しようとした瞬間、背後に現れたアンナ=キングスフォードの圧倒的な力の前に自慢の魔術を完封される。肉体の部位を次々と失い、最終的に羊皮紙の護符で構成された円盤状の容器に封印され、顔と最低限の生命維持活動だけを残した状態でアレイスターに回収された。

書籍情報

創約 とある魔術の禁書目録(6)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA電撃文庫
発売日:2022年4月8日
ISBN:9784049143508

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

学園都市外の渋谷で、規格外の力を持ったお姉さん方が上条争奪戦を開始!?
 一二月三一日。
 金欠不幸少年・上条当麻が、頼れるセンパイ雲川芹亜に誘われてバイトにやってきたのはなんと渋谷!? 
 しかも、アウェイの中のアウェイであるこの街で、『あの』アリスのお仲間と思しき超絶の魔女アラディアが襲いかかってきた。彼女の狙いは、上条の命そのもので――!!
 渋谷の喧噪、刹那の隙に、アラディアの右手が少年の体を破壊し、上条当麻の殺害は完了した……かに思えた瞬間、彼に手を差し伸べ窮地を救ったのは、ボロニイサキュバスと名乗る、すげえー格好のセクシーお姉さん!? そんなお姉さんに手を引かれ、地獄の逃避行が始まる!

創約 とある魔術の禁書目録(6)

感想

残金四九円。

年末の上条当麻は、世界の危機以前に自分たちの食費すら危うい状態だった。

ATMが正月休みに入り、冷蔵庫にも食料がない。そこで学園都市の外へ出て短期アルバイトをすることになり、渋谷で宅配の仕事を始める。

今回はこのまま「上条さん、年末バイトで食いつなぐ」の話になるのかと思った。

当然、そんな平和に終わるはずがない。

アリス=アナザーバイブルを巡って意見が割れた「橋架結社」の超絶者たちが動き出し、上条を殺そうとするアラディアと、それを阻止しようとするボロニイサキュバスの争いに巻き込まれていく。

それにしても、命懸けで戦った後に待っていた金欠問題の真相が一番ひどい。

上条、お前……電子マネー知らなかったのか?

上条を守り続けるボロニイサキュバスがかなり献身的だった

今回特に印象に残ったのは、表紙にもいるボロニイサキュバスである。

見た目はピンクの角と翼を持った、いかにも悪魔らしい女性。

表紙だけ見ると、かなり危ない。

上条とこの距離感で一緒にいるところをビリビリに見られたら、事情を説明する前に雷撃の槍が飛んできそうだ。

下手したら超電磁砲まで撃ち込まれるんじゃないか、この絵面。

ところが実際に読んでみると、かなりいい人だった。

アラディアたちは、上条がアリスに与えた変化を危険視し、上条を殺して元に戻そうとする。

それに対してボロニイサキュバスは、何もしていない上条を殺すことに反対する。

彼女が守ろうとしているのは上条個人というより、「罪のない人間を勝手な理屈で殺してはいけない」という線なのだと思う。

そして何より驚いたのが、上条の蘇生を支えていた方法だった。

旧き善きマリアは肉体そのものを修復できても、失った血液までは戻せない。

そこでボロニイサキュバスは、自分の血を上条へ分け与えていた。

上条が背骨や胃を損傷した時、さらに肝臓を破壊された時にも大量の血を失っており、それを補うために彼女自身が限界まで輸血していたことが明かされる。

だから最後には本人が瀕死になる。

そこまでして守るのか。

最初は怪しさしかなかったのに、読み進めるほど印象が変わるキャラクターだった。

最初はやられっぱなしでも、最後はやっぱり上条の右手

今回のアラディアはかなり厄介だった。

「三倍率の装填」によって善行を力へ変え、その結果を三倍にして返してくる。

上条は最初から圧倒され、何度も致命傷を負わされる。

幻想殺しがあるとはいえ、そもそも右手を当てるところまで持っていけなければどうにもならない。

毎度のことながら、上条は能力だけ見ると便利なのに、戦い方はものすごく泥臭い。

ただ、そこから攻略法を探していくのが面白かった。

アラディアが植物や鉱物由来の薬品を使って術式を組み立てていることに気づき、さらに水との相性が悪いと判断する。

そこで使うのが消防車の消火ホース。

大量の水をぶっかける。

魔術師との決戦なのに、攻略法が放水。

こういうところが上条らしい。

渋谷でそれまで見聞きした植物や薬品の情報まで繋がって攻略法になっているのも面白かった。

そして最後、アラディアが明確な魔術を使った瞬間。

そこは幻想殺しの領分である。

結局、右拳でぶん殴る。

やっぱり最後はこれか。

どれだけ相手が複雑な魔術理論を積み上げても、最後に上条の右手が全部ぶち壊すと妙な安心感がある。

ただ今回は、アラディアの「魔女を救いたい」という考え自体を上条が否定していないのも印象に残った。

方法は止める。

でも、その願いまで否定するわけではない。

そのうえで今はボロニイサキュバスを助ける。

相手の事情を理解しても、目の前で誰かが犠牲になることだけは認めない。

この辺りは昔から変わらない上条当麻だった。

二〇分以内にボロニイサキュバスを助ける展開が一番緊張した

アラディアとの戦いそのものも大変なのだが、個人的にはボロニイサキュバスの救命の方が気になった。

輸血によって血液を失いすぎているため、このままでは旧き善きマリアの「復活」すら成立しない。

そこで雲川芹亜たちは、輸液によって血圧を維持し、蘇生可能な条件まで持っていこうとする。

問題は時間。

残り約二〇分。

その間にも渋谷は魔女と魔女狩りの騒動で大混乱している。

普通に救急車を呼んで病院へ、とはいかない。

だから上条はボロニイサキュバスを仲間に託し、自分はアラディアを止める。

ここは単なる「敵を倒すための二〇分」ではない。

時間を稼げなければ、自分を何度も助けてくれたボロニイサキュバスが死ぬ。

しかも彼女が瀕死になった理由は、上条へ血を分け与えたからである。

そりゃ上条も退けない。

あれだけボロボロにされても戻って戦う理由として十分すぎた。

そして金欠の原因……上条、お前「ヘイヘイ」を知らなかったのか

命懸けの戦いが終わり、年越しが近づく。

そこで最初から続いていた金欠問題にも決着がつく。

父親から電話が来て、

「金がないなら送る」

となる。

しかしATMは一月四日まで使えない。

だから上条は必死になって年末アルバイトをしていた。

そこで出てくるのが電子マネー。

「ヘイヘイ」。

父親から電子マネーへ送金してもらえば、普通にコンビニなどで使える。

……終わった。

上条、現金しか知らなかったのか。

学園都市の高校生なのに?

科学の最先端都市で暮らしているのに?

雲川からも「基本的なアプリの使い方くらい覚えてくれ」と呆れられている。

しかも「ヘイヘイ」という名前が妙に腹立つ。

上条が残金四九円で必死に働き、殺され、蘇生され、魔女と戦っている横で、電子マネー「ヘイヘイ」。

煽ってるのか?w

結局、この事実を知ったインデックスとオティヌスから制裁を受ける。

これは仕方ない。

今回、上条は渋谷を巻き込んだ超絶者同士の抗争を右手で終わらせた。

ボロニイサキュバスの命も何とか繋がった。

それでも一番最初の「金がない」という問題だけは、本人が電子マネーを知らなかったせいだった。

世界を救えても、自分の財布は救えない。

このどうしようもないオチまで含めて、やっぱり上条当麻だなと思ってしまった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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創約 とある魔術の禁書目録(5)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(7)

考察・解説

渋谷逃亡劇における主要な転換点と戦局の推移

学園都市から渋谷へと舞台を移して繰り広げられた魔術結社「橋架結社」との抗争において、上条当麻の度重なる死と蘇生、超絶者たちの内情露呈、そして命懸けの決断が物語を大きく動かす契機となった。第一一学区東ゲートでのアラディアの急襲、ボロニイサキュバスによる救出と内情開示、ボロニイサキュバスの命の限界と二〇分の猶予発生、およびアレイスターによるアンナ=キングスフォードの再起動という4つの主要な転換点と、そこから生じた状況の変化について解説する。

第一一学区東ゲートでのアラディアの急襲

  • それ以前の状況:上条は残金四九円の生活困窮者であり、雲川芹亜と共に年末の短期出稼ぎアルバイトへ向かう普通の日常を送っていた。
  • 出来事:橋架結社の超絶者アラディアが突如として上条を襲撃し、背後から五指を突き通して殺害した。
  • 変化:上条は最初の死を経験し、その後一五分の記憶の空白を経て傷一つない衣服の状態で目覚めた。この不可解な事態が、今回の渋谷逃亡劇の不気味な幕開けとなった。
  • 次への影響:一度目の死が現実の出来事であることに上条が気づき、渋谷でのアラディアとの再遭遇および、ボロニイサキュバスによる救出劇へと繋がった。

ボロニイサキュバスによる上条救出と結社の内情開示

  • それ以前の状況:上条は渋谷の街で再びアラディアに肉体を抉られて二度目の死を迎えていた。
  • 出来事:ボロニイサキュバスが上条を抱えて空中へ逃走し、「旧き善きマリア」の術式によって彼を蘇生させたのち、橋架結社とアリスを巡る殺害派と救出派の対立を説明した。
  • 変化:上条は自分が世界法則を書き換えるアリスの機嫌を損ねないための鍵(せんせい)として、超絶者たちから狙われている事実を把握した。
  • 次への影響:逃亡に協力するボロニイサキュバスとの信頼関係が芽生え、ミヤシタパーク(ホットスパ)でのアラディアとの最初の直接対決のきっかけとなった。

ボロニイサキュバスの命の限界と「二〇分」の猶予の発生

  • それ以前の状況:ボロニイサキュバスは魔女のサバトから上条を逃がすための囮となり、アラディアに敗北して瀕死の状態になっていた。
  • 出来事:旧き善きマリアにより、ボロニイサキュバスが上条を二度復活させるために自らの血を限界まで分け与えていた真実が明かされ、失血死まで二〇分しかないことが判明した。
  • 変化:上条はボロニイサキュバスがただの気まぐれな悪魔ではなく、身を挺して自分を救ってくれた命の恩人であることを強く認識し、彼女を死なせないために覚悟を決めた。
  • 次への影響:雲川やインデックスがボロニイサキュバスを渋谷の美容整形クリニックへ搬送する時間を稼ぐため、上条が一人でスクランブル交差点へ戻り、アラディアと二〇分の決戦に臨む決意を固めた。

アレイスターによるアンナ=キングスフォードの再起動

  • それ以前の状況:アレイスターはコロンゾンの肉体に宿り、世界に潜む危機を排除するための次の一手を模索していた。
  • 出来事:ミヤシタパークの多国籍レストラン業務用厨房奥の大型冷凍庫から、一〇〇年以上前に亡くなった黄金以前の始祖アンナ=キングスフォードの遺体を見つけ出し、彼女を再起動させた。
  • 変化:魔術結社「黄金」に決定的な影響を与えた本物の始祖(キングスフォード)が、アレイスターの強力な安全装置として現世へ引き戻された。
  • 次への影響:渋谷のカウントダウンの影で動こうとしたアンナ=シュプレンゲルの排除に繋がり、シュプレンゲルを無力化して結社の全貌を聞き出すためのカードを確保した。

まとめ
渋谷における一連の転換点は、日常からの唐突な離脱を告げる第一一学区での最初の死から始まり、救出派による二度の蘇生とアリスを巡る結社対立構図の把握、自らを救った恩人の命を繋ぐための二〇分の時間稼ぎとスクランブル交差点での決死の迎撃決意、そしてアレイスターによる始祖キングスフォードの再起動とシュプレンゲル無力化に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
超絶者の圧倒的な理不尽や死の連鎖という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の救済劇と水面下の戦略的勝利の記録である。
急襲の受難から、結社の真相把握、恩人救命の覚悟、そして始祖の現世降臨へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

上条当麻を中心とした人物関係の変化の全貌

渋谷における橋架結社との抗争を通じて、主人公である上条当麻を取り巻く主要人物たちとの関係性は劇的に変化した。超絶者アラディアおよび救出派のボロニイサキュバスとの関係性の推移について、それぞれの局面から解説する。

アラディアの関係変化

  • 開始時:全く面識のない初対面の関係であった。アラディアはアリスを狂わせる危険因子として上条を一方的に急襲し、二度にわたり殺害した。
  • 主な出来事:上条はアラディアの魔女を救うという大義を理解しつつも、目の前の他者(ボロニイサキュバス)を犠牲にする彼女の手段を拒絶し、正面対決で彼女の術式を打ち砕いた。
  • 巻末時:戦いに敗れたアラディアは昏倒し、上条に抱えられて保護される。上条は「ボロニイサキュバスを救った後、必ずお前にも手を伸ばして救い出す」と決意しており、敵対関係から上条が救うべき対象へと変化した。

ボロニイサキュバスの関係変化

  • 開始時:上条を抱えて逃走する、妖艶で正体の見えない変態お姉さんのような悪魔であった。上条はどこまで彼女を信頼して良いのか把握できていなかった。
  • 主な出来事:彼女が最初から一貫して無関係な上条を助け、冤罪を防ぎ、上条を二度生き返らせるために自らの血液を限界まで輸血して身を滅ぼしていた真実が明かされる。
  • 巻末時:上条にとって「何があっても死なせてはならない、命を預けられるほどの恩人」へと関係が深まった。ボロニイサキュバスは治療を終え、上条を温かくからかうような穏やかな絆で結ばれた。

まとめ
上条当麻を中心とした人物関係の変化を巡る一連の全貌は、一方的に命を奪う敵対者であったアラディアを正面対決の末に救済の対象へと位置づけ直した歩みから始まり、正体不明の逃走協力者であったボロニイサキュバスの自己犠牲の真実を知り命の恩人としての強固な絆を確立するに至るまで、その軌跡を明瞭に示している。
超絶者の圧倒的な理不尽や死の連鎖という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の救済意志と人間関係深化の記録である。
敵対と疑惑の遭遇から、対決の決着、自己犠牲の受容、そして救出と絆の確立へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

上条当麻の自己認識と周囲の評価の全貌

渋谷における橋架結社との抗争において、主人公である上条当麻自身の自己認識と、彼を取り巻く超絶者や魔術師たちからの評価には決定的な乖離が存在していた。上条自身の認識、周囲からの評価、および認識の差が現れた具体的な場面の各点から解説する。

上条当麻自身の認識
上条の内面には、自らを特別視しない徹底した日常感覚が存在している。

  • 自己像の認識:上条は自分を、ただの「金欠で腹を空かせた、何一つ特別な力を持たない高校生」と捉えている。
  • アリスとの関係に対する認識:アリスの件についても、自分はアリスから直接否定され、いらないから捨て置かれたと感じており、橋架結社の超絶者たちが自分を巡って世界規模の暗闘を繰り広げていることに対し、ひどく場違いで不条理な状況に巻き込まれたという被害者的な認識を持っている。

周囲からの評価
上条が抱く自己評価の低さとは対照的に、魔術サイドの有力者たちからは世界の命運を左右する存在として極めて重く見られている。

  • ボロニイサキュバスからの評価:上条がアリスから一方的に見捨てられたのではなく、むしろ世界で唯一アリスが尊敬し、素直に何でも言うことを聞く相手であると評価している。上条の存在一つで、世界を滅ぼしかねないアリスを間接的にコントロールできるほどの価値がある(でっかいボタンを抱えている)と見ている。
  • アラディアからの評価:上条当麻は「無邪気な暴君アリスを悪政に導きかねない、最も危険な少年」であり、彼の存在そのものが魔術サイド全体の調和を崩壊させる引き金になると極めて高く警戒している。
  • アンナ=キングスフォードからの評価:上条当麻を「理不尽を極めた魔術の脅威にさらされた一般人」と認識し、魔術師として彼を無条件で保護・救済すべき対象として好意的に捉えている。

認識の差が現れた場面
自己評価と他者評価の乖離は、アリスに対する影響力を巡る対話において顕著に示された。

  • ミヤシタパークでの対話:ボロニイサキュバスが「あなたがでっかいボタンを抱えている。ちょっと耳元で囁くだけでアリスを含めて世界ごと吹き飛ばせる」と語りかけた。
  • 上条の反応と困惑:これに対し、上条が「マジかよ、俺だってアリスにはずっと振り回されっぱなしだったんだぞ。誰かの都合で操るなんて冗談だろ」と呆れ、周囲の誇大な評価と自分自身のただの高校生としての実感のズレに困惑する場面に、その認識の差が顕著に表れている。

まとめ
上条当麻の自己認識と周囲の評価を巡る一連の全貌は、自らを単なる無力な金欠高校生と見なす上条の主観から始まり、アリスを制御可能な唯一の存在と位置づけるボロニイサキュバスの評価、世界調和を脅かす危険因子として警戒するアラディアの視線、保護すべき一般人と認めるキングスフォードの態度、そしてアリスへの影響力を巡るミヤシタパークでの認識ギャップに至るまで、その歩みを明瞭に示している。
超絶者たちの誇大な思惑や世界規模の暗闘という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の日常感覚と揺るぎない自己同一性の記録である。
自己の過小評価から、超絶者たちの警戒、認識の衝突、そして自身の意志に基づく救済の貫徹へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

スクランブル交差点における決戦と騒乱の終息

瀕死となったボロニイサキュバスの命を救うため、上条当麻は渋谷スクランブル交差点において超絶者アラディアとの直接対決に臨んだ。魔女のサバトと集団ヒステリーが渦巻く極限状態の中、術式の看破から放水による触媒破壊、そして渾身の右拳による決着に至る一連の攻防について解説する。

決戦の背景と当初の状況
瀕死の仲間を救うための時間稼ぎと、狂騒に包まれた渋谷の状況は以下の通りである。

  • 発生原因:瀕死のボロニイサキュバスの命を救うため、病院に搬送して治療を施す「二〇分」の猶予を確保する必要があった。渋谷を埋め尽くす魔女のサバトと、それに対抗する暴徒(魔女狩り)の集団ヒステリーがスクランブル交差点を覆う中、上条は騒動の中心であるアラディアを直接叩いて騒ぎを終わらせることを決意した。
  • 当初の状況:ボロニイサキュバスは既に心停止寸前で雲川たちに預けられ、上条は一人スクランブル交差点でアラディアと対峙する。アラディアの周囲には、SNSを通じて集まった無数の魔女たちがひしめき、交差点は車のヘッドライトに照らされた不気味なサバトの熱気に支配されていた。

交錯する思惑と術式の看破
圧倒的な魔術の猛威に対し、上条とオティヌスは冷静に観察を重ねて対抗策を模索した。

  • 登場人物それぞれの行動:上条はアラディアの「三倍率の装填」の術式のパズルを解くため、彼女の挙動を注意深く観察する。対するアラディアは、上条の攻撃をわざと受け流し、自身の「善行」として術式を再装填・増幅させ、圧倒的な閃光と衝撃の魔術を放って上条を圧倒する。オティヌスは上条の肩の上で、魔女の術式の基礎が植物や鉱物から得られる薬品(ハーブ)であることを指摘し、アラディアの足元の影に注意を向けるよう助言した。
  • 予定外の出来事:アラディアがどれほど空中に飛び跳ねて物理的な距離を取ろうとも、彼女の魔術の起点である「地べたの影」だけは、周囲の光に影響されず常に足元に一つだけ張り付いたまま不自然に静止していた。これにより、アラディアが裸足の皮膚から分泌される汗や皮脂と、純金の飾りから削り落とした薬草や鉱物の粉末を足元の地面で調合し、そこを基準に術式を展開している事実が暴かれた。

危機的状況と消防ホースによる逆転
魔術の猛攻に晒されながらも、上条は機転を利かせて術式の基盤を物理的に破壊した。

  • 危機:アラディアは上条の接近を許さず、強力な風と衝撃の魔術を用いて上条をキッチンカーに叩きつけ、彼の足と身体に激しいダメージを蓄積させる。上条の幻想殺しだけでは、物理的に増殖・包囲する魔女たちの暴動を打ち消しきれない限界が近づいていた。
  • 対応:上条は、薬品系の除染(魔術触媒の破壊)の基本が大量の水であることに気づき、スクランブル交差点に放置されていた消防車のホースを確保する。消火ホースから放たれる大量の放水をアラディアに浴びせ、足元の影に展開されていた薬品の調合パレットと、空中に漂うハーブの粉末を一気に洗い流した。術式の基盤を物理的に乱されたアラディアは、初めて上条の肉体打撃を受けて大きくぐらついた。

決戦の決着と直後の結果
追い詰められた超絶者の大技を打ち砕き、渋谷の狂騒は終息へと向かった。

  • 決着:精神的にも追い詰められたアラディアは、自身を三相女神(ヘカテ、イシス、モリガン、フレイヤの側面)として定義するリスクの高い術式を強引に解放し、自らの影を三方向へ同時に伸ばして上条を輪切りにしようとする。しかし、彼女が完全に魔術の領域へ足を踏み込んだその瞬間こそ、幻想殺しの真の標的であった。上条は状況の歪みを一気に無効化し、隙だらけになったアラディアの顎に渾身の右拳を叩き込んで彼女をアスファルトの上に吹き飛ばし、完全に沈黙させた。
  • その直後の結果:アラディアが意識を失い戦闘が終結したことで、渋谷を覆っていた魔女狩りの集団ヒステリーの基盤が崩れ、群衆は正気を取り戻してカウントダウンの夜空へと視線を戻した。ボロニイサキュバスは、雲川が確保した美容整形クリニックでの迅速な鉄分配合溶液の輸液処置と、マリアの復活魔術によって、心停止を免れ無事に一命を取り留めた。

まとめ
スクランブル交差点における決戦と騒乱の終息を巡る一連の全貌は、瀕死のボロニイサキュバスを救命するための二〇分の時間稼ぎの決意から始まり、サバトと集団ヒステリーが支配する交差点での対峙、足元の影に秘められた薬品調合パレットの看破、消防ホースの大量放水による魔術触媒の洗い流し、三相女神術式の隙を突いた右拳による撃破、そして街の狂騒沈静化と恩人の一命救出に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
超絶者の圧倒的な魔術や狂乱の群衆という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の闘志と知略の記録である。
時間稼ぎの出撃から、術式の看破、物理的妨害、右拳の決着、そして平穏の奪還へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

巻末時点の状況と主要人物の動向

大晦日から年明けにかけての渋谷における超絶者アラディアとの死闘を経て、主人公である上条当麻の置かれた立場や主要人物との関係性、そして解決した課題と今後の展望が明確化された。事件の結末における詳細な状況と今後の展開について解説する。

上条当麻の所在と立場
激戦を終えた時点における上条当麻の環境と置かれた立場は以下の通りである。

  • 所在:学園都市の外、大晦日の夜を越した直後の東京・渋谷のスクランブル交差点周辺(路上)にいる。
  • 立場:手元に現金二五〇〇円(アルバイト代)を確保したものの、未だに学園都市への帰りの電車賃や今後の生活費を心配する金欠少年のままである。ただし、アリスを巡る橋架結社の殺害派の急先鋒であるアラディアを打倒したことで、一時的に生命の危機を脱している。

主要人物との関係性
渋谷での動乱を通じて、各人物との関係性はそれぞれ新たな局面へと移行した。

  • ボロニイサキュバスとの関係:上条を二度復活させるために命を削ってくれた無二の恩人として、深い感謝と信頼で結ばれた。彼女は渋谷の美容整形クリニックへ運ばれ、緊急処置ののち完全に回復している。
  • アラディアとの関係:上条によって拘束・無力化されているが、上条は彼女をただの敵として見捨てることはせず、今後は彼女の抱える「魔女の迫害を救う」という闇にも向き合う覚悟を決めている。
  • インデックスおよびオティヌスとの関係:いつものように空腹やいたずらによって上条に襲いかかる、賑やかでタフな同居人としての関係に戻った。
  • 雲川芹亜との関係:上条の無謀さに呆れつつも、ボロニイサキュバスにGPSを仕込んで次の対決に備えるなど、頼れる知的な先達としてのポジションを維持している。
  • アレイスターおよびキングスフォードとの関係:上条たちのあずかり知らぬ場所で、彼らを裏から守るセーフティ(キングスフォード)として、アンナ=シュプレンゲルの脅威を取り除き、次の戦いの準備を終えた。

解決した問題
渋谷を揺るがした騒乱や個々の危機において、確かな決着がもたらされた。

  • 渋谷の魔女暴動の鎮圧:アラディアの打倒により、渋谷を揺るがした集団ヒステリーと魔女のサバトは完全に沈黙した。
  • ボロニイサキュバスの救命:輸液による血圧維持とマリアの魔術の組み合わせにより、彼女の失血死を回避した。
  • 年末の飢え死にの危機:父親からの電話により、ATM不要でコンビニなどでチャージ・支払いできる電子マネー(ヘイヘイ)の仕送り方法を知り、当面の食料確保に成功した。

継続している問題と今後につながる要素
表向きの騒乱は収束したものの、魔術サイドの暗闘に関わる重大な火種は残されている。

  • 「橋架結社」の脅威:今回はアラディアを退けたものの、彼女たちの背後にいるアリス=アナザーバイブルや、結社の他の超絶者たちが上条の存在をどのように処理するかは依然として不透明であり、本質的な対立は解決していない。
  • アンナ=シュプレンゲルの封印と尋問:アンナ=キングスフォードに敗れ、護符の容器に封じられたシュプレンゲルをアレイスターが回収した。今後、彼女の口から橋架結社やアリスの重大な秘密が引き出されることになる。
  • 雲川のGPS発信機:ボロニイサキュバスの下着に仕込まれたGPSが、今後「橋架結社」の本拠地や動向を科学的に追跡するための重大な手がかりとなる。

まとめ
渋谷での激闘を経た巻末時点の全貌は、路上での金欠状態と一時的な生存確保という上条の日常的立場の維持から始まり、命を救われたボロニイサキュバスとの深い恩義の絆や敗者アラディアへの救済の意志、渋谷の魔女暴動鎮圧と電子マネーによる生活危機の打開、そして依然として残る橋架結社・アリスの脅威やシュプレンゲル封印・GPS追跡を通じた次なる戦乱への布石に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
超絶者の猛威や死の連鎖という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の救済意志と新たな闘争への布石の記録である。
急襲の受難から、恩人の救命、暴動の鎮圧、生活の確保、そして結社追跡への移行へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

「領地を跨ぐ橋架結社」の理念と組織分裂の全貌

「領地を跨ぐ橋架結社」は、既存の科学や魔術の枠組みを遥かに超えた「超絶者」と呼ばれる規格外の魔術師たちが集う秘密組織である。その理念と圧倒的な力、世界構築システムと少女アリスの存在、アンナ=シュプレンゲルの介入による計画の崩壊、および上条当麻を巡る結社の二大分裂について解説する。

結社の理念と圧倒的な力
橋架結社は、特定の目的のために規格外の魔術師たちが結集した組織である。

  • 独自の理想の追求:構成員である超絶者たちはそれぞれが人々のために夢を叶えようと集まっており、自身が救いたい対象や理想の世界像を持っている。(例:アラディアは差別や偏見にさらされてきた魔女の救済、ボロニイサキュバスは冤罪被害者の名誉回復を目的としている)
  • 妥協のない手段:目的を達成するためであればあらゆる手段を厭わず、保護対象の外側がどうなろうが知ったことではないという極めて妥協のない強い意志を持っている。
  • 規格外の戦力:所属する魔術師たちは、一人一人が魔術サイド全体に匹敵する規格外の強大な力を有する。

世界構築のシステムとアリスの存在
結社が目指す世界の実現には、絶対的な力を持つ少女の存在が不可欠であった。

  • 理想世界の対話:特定の個人の都合を押し付け合えば不満が爆発して破綻することを知っているため、構成員全員の要求が過不足なく通った理想の世界を創ることを目指して対話を重ねていた。
  • 核となる少女アリス:計画の核となる存在が、最強のジョーカーである少女アリス(アリス=アナザーバイブル)である。彼女の持つ万能の術式を用いて、メンバーの夢を繋ぎ合わせた世界を直接創らせようとしていた。
  • 制御の困難さ:アリスの無邪気で残忍な気まぐれさは非常に制御が難しく、少しでも機嫌を損ねれば世界ごと木っ端微塵に破算してしまうため、結社の超絶者たちは細心の注意を払いながら彼女を誘導していた。

アンナ=シュプレンゲルの介入による計画の崩壊
外部からの介入により、結社が積み上げてきた緻密な計画は一変した。

  • 上条当麻への傾倒:アンナ=シュプレンゲルが結社の会議に介入してアリスに干渉したことで、アリスは本来出会うはずのなかった上条当麻に盲目的に懐いてしまった。
  • 計画の破棄:アリスは、上条が彼女の都合の良い加護を拒絶した姿を見て、結社の元の計画を「せんせいが喜ばないから」という理由だけであっさりと破棄した。
  • 計画の脱線:これにより、橋架結社が苦労して積み上げてきた世界移行計画は根本から脱線することとなった。

上条当麻を巡る結社の二大分裂
アリスの制御と計画修正を巡り、結社内部は真っ二つに分裂した。

  • 救出派(ボロニイサキュバス、旧き善きマリアなど):上条当麻をアリスの暴走を抑える唯一のストッパーとして生かしたまま保護し、アリスをアリスとして救おうとする立場である。
  • 殺害派(アラディアなど):アリスの一時的な激怒を招くリスクがあっても、極めて不安定なイレギュラー要素である上条当麻を早期に殺害・排除することで、アリスの関心を断ち切り、元の計画に力技で軌道修正しようとする立場である。
  • 渋谷騒乱の引き金:この救出派と殺害派の深刻な対立と上条当麻の暗殺計画が、大晦日の東京・渋谷を未曾有の暴動と混沌の渦へと巻き込む引き金となった。

まとめ
「領地を跨ぐ橋架結社」を巡る一連の全貌は、独自の理想を持つ超絶者集団の結成から始まり、万能の術式を持つ少女アリスを利用した理想世界構築計画、アンナ=シュプレンゲルの介入によるアリスの上条当麻への傾倒と計画破棄、そして上条の扱いを巡る救出派と殺害派の決定的な分裂に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
既存の秩序や理不尽な迫害という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立しようとする、超絶者たちの傲慢と葛藤の記録である。
結社の結成から、アリスの誘導、計画の崩壊、二大派閥の対立、そして渋谷の暴動へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

超絶者の激突と上条当麻の死闘の全貌

『創約 とある魔術の禁書目録(6)』で描かれた超絶者の激突は、これまでの魔術サイドの歴史における神話の再現や教義の解釈といった枠組みを根本から破壊する、規格外のルールと極限の感情がぶつかり合う凄絶なものであった。
その戦闘の本質は、既存の魔術戦とは全く異なる術式の論理と、泥臭い人間味に溢れた他者を救う意志のぶつかり合いに集約される。スクランブル交差点での超絶者同士の戦闘、隠されていた即死と復活の真実、および上条当麻とアラディアによる直接対決の各点から解説する。

渋谷スクランブル交差点における超絶者同士の戦闘
上条当麻の殺害を目的とするアラディアと、それを阻止して上条を救おうとするボロニイサキュバスの激突は、お互いの術式の相性と特性が極端に尖った、極めてシビアな削り合いとなった。

  • ボロニイサキュバスのコールドミストレス:あらゆる快(食欲、性欲、睡眠欲など)の信号を激痛に変換し、他者の欲望そのものを否定して封殺する強大な魔術である。一人で魔術サイド全体を相手に戦えるほどの制圧力を持つが、これは相手の攻撃から身を守る防御の術式ではない。
  • アラディアの三倍率の装填(リロードスリータイムス):魔術による善行が巡り巡って三倍になって自らに返ってくるという、実践魔女の鉄則を応用した術式である。アラディアは「迷子の案内」「落ちたICカード拾い」「猛犬の引き離し」「暴走車からの歩行者救助」などの善行を重ねて力を増幅させていた。さらに渋谷に一〇万人もの魔女を増殖させてサバトを形成し、その全員が起こした事象(渋谷の騒乱)を「魔女狩りからの解放」という善行として認識させて力を集束させた。
  • 戦闘の決着:防御を持たないボロニイサキュバスに対し、アラディアはサバトから集束した圧倒的な質量の力を一斉に解き放った。交差することすら許されず、ボロニイサキュバスの体は錐揉み状に吹き飛ばされ、アスファルトの路面へと叩きつけられて敗北を喫することとなった。

隠されていた「即死と復活」の凄絶な事実
ボロニイサキュバスが路面に倒れた瞬間、アラディアの口から残酷な真実が明かされた。

  • 二度の即死:逃避行の過程において、上条はすでにアラディアの手によって二度も直接胴体を破壊され、本来なら即死していた。
  • 命を削る輸血:上条の胴体が破れて失われるはずだった大量の血液を補うため、ボロニイサキュバスは自身の血液を限界まで上条へ輸血し、彼を二度も強引に復活させていた。
  • 恩人の危機:上条が死の恐怖や痛みの記憶に耐えられないことを察した彼女は、思いやりからその事実を上条に伝えていなかった。見ず知らずの他人のために自らの血液を全て分け与えた結果、ボロニイサキュバスは自分自身が復活するための生命力すら失い、二〇分で生命活動が完全に停止するほどの瀕死の状態に陥っていた。

上条当麻 VS アラディア:人間と超絶者の「二〇分間」の決戦
瀕死の恩人を救うため、上条はアラディアとスクランブル交差点の真ん中で一対一の対決に挑んだ。アラディアは三倍率の装填によって、上条の攻撃の空振りすらも術式のエネルギーに変換し、圧倒的なスペック差で攻め立てた。

  • 水による魔術基盤の破壊:上条はオティヌスの助言と観察から、アラディアが植物や薬品などの物質的な媒介を足元(ほうきに塗る膏薬)に仕込んで術式を組み立てて飛行していることを見抜いた。さらに、その弱点となる影が常に地べたに張り付いたままであることに着目する。上条は消防車の消火ホースを奪い、アラディアに向けて大量の水を放出した。これにより、足元や空中に展開されていた薬品や粉末が吹き飛ばされて術式が完全に乱れ、飛行用のホウキ代わりとしていた歩行者用信号機の柱からアラディアを叩き落とすことに成功した。
  • 三相女神の解放と幻想殺しによる完全粉砕:追い詰められ、初めて肉体的なダメージを負ったアラディアは、自らのすべてを解放して三相女神(ヘカテ、イシス、モリガン、フレイヤの側面)としての本質を現出させる極限の魔術(リスク4、三重封印分解・人域離脱)を起動し、自身の影を三方向へと広げた。しかし、この前提そのものを変えるほどの明確な魔術への突入こそが、右手の幻想殺しが最も力を発揮する領域であった。上条はアラディアが放った極限の神秘を右の掌で一瞬にして粉砕し、無防備となった彼女の顎へ渾身の右拳を叩き込んで完全な決着をつけた。

まとめ
渋谷における超絶者の激突と上条当麻の死闘を巡る一連の全貌は、欲望を激痛に変えるボロニイサキュバスと善行を増幅させるアラディアによる超絶者同士の凄絶な戦闘から始まり、二度の即死を自らの血液で蘇生させていたボロニイサキュバスの自己犠牲の露呈、瀕死の恩人を救うための二〇分の時間稼ぎと消火ホースによる魔術触媒の物理的破壊、そして三相女神として顕現した極限魔術に対する幻想殺しの直撃と右拳による完全決着に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
強大な魔術という都合の良いおとぎ話や死の連鎖という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、泥臭い現実の意志と他者救済の記録である。
超絶者の激突から、隠された真実の把握、弱点の看破、物理的妨害、そして右拳の粉砕へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

創約 とある魔術の禁書目録(5)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(7)

登場キャラクター

学園都市(学生・住民)

上条当麻

学園都市の高校生であり、右手に異能を打ち消す「幻想殺し」を宿す少年である。金欠を解消するために年末の出稼ぎアルバイトへ向かった先で、超絶者同士の争いに巻き込まれる。命の恩人であるボロニイサキュバスを救うため、強大な力を持つアラディアに立ち向かう。
・所属組織、地位や役職
学園都市・高校生。
・物語内での具体的な行動や成果
渋谷での宅配アルバイトをこなして当面の現金を稼いだ。アラディアに致命傷を負わされるが、旧き善きマリアの術式とボロニイサキュバスの輸血によって蘇生する。スクランブル交差点での決戦では、消防ホースの放水で相手の薬品を乱し、右拳でアラディアの術式を粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
超絶者の術式を真正面から打ち破り、渋谷全域に広がった魔女と暴徒の騒乱を終息へ導いた。

雲川芹亜

上条当麻の学校の先輩であり、高い知性と判断力を備える女子生徒である。現実的な解決策を素早く見出し、後方から状況を的確に制御する。
・所属組織、地位や役職
学園都市・高校生。上条当麻の先輩。
・物語内での具体的な行動や成果
上条に渋谷での年末出稼ぎアルバイトを提案して同行した。重傷を負ったボロニイサキュバスを救うため、人工輸液による血圧維持を提案して移送を主導する。ボロニイサキュバスの下着へ密かに超小型GPS発信機を仕込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
医療機関の選定や追跡工作を成功させ、橋架結社への対抗手段を確保した。

インデックス

イギリス清教に所属するシスターであり、完全記憶能力を持つ少女である。十万三千冊の魔道書を記憶しており、膨大なオカルト知識を提供する。
・所属組織、地位や役職
イギリス清教・必要悪の教会所属シスター。
・物語内での具体的な行動や成果
上条の出稼ぎアルバイトに同行して渋谷へ向かった。実践魔女の歴史や『アラディア、あるいは魔女の福音』の背景を分析し、敵の術式の構造を解き明かす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
敵の魔術体系に関する知識を提示し、戦闘における分析基盤を支えた。

魔神

オティヌス

かつて世界を意のままに改変した北欧の魔神である。現在は力を失って十五センチほどのサイズとなり、上条当麻の肩の上で助言を与える。
・所属組織、地位や役職
魔神(現在は力を喪失)。上条当麻の理解者。
・物語内での具体的な行動や成果
上条へ渋谷での適切な仕事選びを助言した。アラディアとの戦闘時には、足元の影や装飾金具に隠された魔女の薬品調合の仕掛けを見抜き、弱点攻略の糸口を伝える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
神としての洞察力を発揮し、上条の窮地を戦術面から支援した。

橋架結社(超絶者)

アラディア

夜と月と魔女達を統べる女神の超絶者である。差別や偏見にさらされてきた魔女達を救済することを己の誓いとしている。アリスの変化の原因と見なした上条当麻を排除しようとする。
・所属組織、地位や役職
橋架結社・超絶者(殺害派)。
・物語内での具体的な行動や成果
第一一学区東ゲートおよび渋谷で上条を襲撃して致命傷を与えた。渋谷の若者たちへ魔女の知識を広げてサバトを形成し、善行の返報を利用する『三倍率の装填』を駆使して戦う。スクランブル交差点で上条の幻想殺しによって術式を粉砕され、敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条に敗れて意識を失い、身柄を確保された。

ボロニイサキュバス

あらゆる冤罪を激しく憎む女悪魔の超絶者である。桃色の角と翼を持ち、奔放な言動の裏で理不尽に苦しむ者を助けようとする強い意志を秘めている。
・所属組織、地位や役職
橋架結社・超絶者(救出派)。
・物語内での具体的な行動や成果
アラディアに殺害された上条を救うため、自らの血を二度にわたって輸血し、旧き善きマリアに修復を依頼した。快楽を激痛へ変える『コールドミストレス』を用いてアラディアに抗戦する。失血により瀕死へ陥るが、雲川達の機転によって病院へ運ばれ、輸液処置を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
自身の命を顧みず上条を守り抜き、橋架結社内での独自の立場を示した。

旧き善きマリア

死者を医学的に修復する力を備えた超絶者である。ゆったりとしたワンピースと大きな帽子を身に着けている。冷静かつ淡々とした態度で自らの術式を行使する。
・所属組織、地位や役職
橋架結社・超絶者(救出派)。
・物語内での具体的な行動や成果
致命傷を負った上条の肉体を修復し、蘇生させた。ボロニイサキュバスが失血限界にある事実を上条に告げる。人工輸液による生命維持条件が整えば、ボロニイサキュバスを蘇生できると認めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。

黄金系魔術師・関係者

アレイスター=クロウリー

科学サイドの統括者であった魔術師である。現在は少女の肉体に宿り、独自の計画を進行させている。
・所属組織、地位や役職
魔術師。元学園都市統括理事長。
・物語内での具体的な行動や成果
ミヤシタパーク奥の冷凍保管施設から、永久遺体として保存されていたアンナ=キングスフォードを回収した。背中の物理スイッチを操作して彼女の活動を制御する。敗北したシュプレンゲルの身柄を押さえ、橋架結社に関する尋問を開始した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
キングスフォードを切り札として実戦投入し、シュプレンゲルの無力化に成功した。

アンナ=シュプレンゲル

『薔薇十字』の重鎮であり、かつて世界規模の混乱を巻き起こした魔術師である。自らの欲求と退屈しのぎを優先して行動する。
・所属組織、地位や役職
薔薇十字・重鎮。橋架結社・超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果
渋谷の混乱を観察し、無力化されたアラディアを殺害して騒乱を再燃させようとした。立ち塞がったキングスフォードに対し全力の術式を放つも、基礎魔術の前に完敗する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
肉体の各部位を羊皮紙の符へ封じられ、顔面のみの円盤容器に閉じ込められてアレイスターに回収された。

アンナ=キングスフォード

『黄金』創設以前から西洋魔術の基礎を築いた伝説の女性魔術師である。魔術を知識の誇示ではなく、困っている人々への平等な奉仕として捉える思想を持つ。
・所属組織、地位や役職
魔術師(近代西洋魔術の源流)。
・物語内での具体的な行動や成果
アレイスターによって永久遺体から再起動された。アラディアを抹殺しようとしたシュプレンゲルの前に現れ、圧倒的な魔術の運用技術でその術式を完封する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シュプレンゲルを完全に無力化し、戦闘終了後にアレイスターの手で待機状態へ戻された。

その他の登場人物

綾瀬沙季

浅村と生活を共にする女子学生である。合理的かつ実用的な思考を重視する。
・所属組織、地位や役職
学生。
・物語内での具体的な行動や成果
浅村へプレゼントを渡したことを真綾へ報告した。サプライズの意義について真綾と意見を交わす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。

真綾

沙季の友人の女子学生である。感情やイベントの記憶を彩るサプライズを重んじる。
・所属組織、地位や役職
学生。
・物語内での具体的な行動や成果
沙季に対し、予想を裏切る贈り物が持つ価値を熱心に説明した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。

浅村

沙季と関わりを持つ青年である。
・所属組織、地位や役職
学生。
・物語内での具体的な行動や成果
沙季から事前に確認された希望通りの品物を受け取った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。

上条刀夜

上条当麻の父親である。息子の生活を気にかける保護者である。
・所属組織、地位や役職
会社員。上条当麻の父親。
・物語内での具体的な行動や成果
年末に金欠で困窮する当麻へ電話をかけ、電子マネーへの送金が可能であることを教えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。

登場が明確に確認できる集団

橋架結社(超絶者たち)

アリス=アナザーバイブルを中心に集まった、強大な力を持つ魔術師の集団である。個々の理想を叶えるために集まっており、上条当麻の処遇を巡って内部で意見が対立している。
・所属組織、地位や役職
魔術組織。
・物語内での具体的な行動や成果
アリスの精神的変化を抑えるため、殺害派のアラディアと救出派のボロニイサキュバスが渋谷で激突した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
内部対立を露呈させつつも、世界全体を揺るがす脅威として存在し続けている。

魔女たち

アラディアの呼びかけに同調し、渋谷に集まった女性たちの集団である。秘密の合言葉を共有し、実践魔女の知識を記した紙束を用いて行動する。
・所属組織、地位や役職
アラディアに従う魔女集団(サバト)。
・物語内での具体的な行動や成果
渋谷の街路を埋め尽くして上条達を包囲し、集団で圧迫を加えた。魔女狩りを仕掛ける一般群衆と各所で衝突する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アラディアの敗北に伴い、活動の求心力を失った。

群衆(暴徒)

ボロニイサキュバスの術式によって不安と不快感を刺激され、暴徒化した一般市民の集団である。身近な異物である魔女たちを排除しようと激しく衝突する。
・所属組織、地位や役職
渋谷の一般市民・滞在者。
・物語内での具体的な行動や成果
魔女狩りの群れとして街中で魔女たちを襲撃し、警察車両などを巻き込む大規模な騒乱を引き起こした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
超絶者同士の決着後、年越しのカウントダウンへ意識を移して沈静化した。

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創約 とある魔術の禁書目録(5)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(7)

展開まとめ(タイムライン)

序章:体重は意外と落ちない Dying_Hungry.

年末の金欠を脱するため外へ向かった上条当麻が、物流拠点で謎の女性に突如急襲される。

  • 【所持金四九円での年末アルバイト志望】 / 【雲川芹亜の案内による年末出稼ぎ】
  • 【第一一学区東ゲートへの到着】 / 【背後からの不可解な急襲と致命傷】

第一章:飛び込み年末アルバイト Away_SHIBUYA,31.

傷のない身体に困惑しつつ渋谷で労働に励む上条が、再び謎の女性の襲撃を受ける。

  • 【消えた致命傷と渋谷への徒歩移動】 / 【食品宅配アルバイトの開始と集金】
  • 【大食いチャレンジ店での悪寒】 / 【再現された致命傷と二度目の襲撃】

第二章:夜と月と魔女達の女神 :ARADIA:×03.

救出派の魔女に助けられた上条が、自らの命を狙う超絶者アラディアと激突する。

  • 【ボロニイサキュバスによる救出と逃走】 / 【統括結社内の対立構造とアリスの脅威】
  • 【温泉施設での追跡攪乱作戦】 / 【アラディアとの直接対決と辛勝】

行間 一

アレイスターが秘密施設へ侵入し、保存されていた伝説の魔術師を再起動させる。

  • 【無人の複合施設奥の冷凍保管庫探索】 / 【保存されていた小柄な遺体の発見】
  • 【アンナ=キングスフォードの再起動】 / 【贈り物の価値観を巡る日常会話】

第三章:超絶者、開花 Sabbat_VS_Witch_Hunt.

渋谷全体が魔女の暴動に呑まれる中、瀕死となった恩人を救うため上条が立ち上がる。

  • 【隠れ家での仲間との合流と情報整理】 / 【渋谷全域へ増殖する現代の魔女集団】
  • 【スクランブル交差点での魔女同士の激突】 / 【恩人の輸血事実の判明と二〇分の猶予】

行間 二

理不尽な迫害により命を落とす魔女の最期に触れ、アラディアが全ての救済を誓う。

  • 【理不尽な罪を着せられ焼かれる森】 / 【死にゆく者が託した次なる救済の願い】
  • 【全魔女の救済を誓うアラディアの決意】

第四章:ただの人間で何が悪い Save_the_Stray_Devil.

恩人の命を繋ぐタイムリミットが迫る中、上条が術式の弱点を突きアラディアを打破する。

  • 【二〇分の制限時間内での激闘開始】 / 【瀕死の魔女の必死の病院搬送作戦】
  • 【消火活動を利用した術式の無力化】 / 【三相女神の解放と幻想殺しによる粉砕】

終章:レコードの針が飛ぶ Irregular_Counter.

騒乱が収束へ向かう裏で始祖の魔術師が暗躍者を圧倒し、上条は年越しの真実を知る。

【活動停止とアレイスターによる身柄確保】 / 【電子マネー送金の報せと年末の結末】

【年越し直前の渋谷での事後処理】 / 【蘇った始祖によるシュプレンゲルの圧倒】

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まとめ
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