創約 とある魔術の禁書目録(9)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(11)
物語の概要
■ 作品概要
上条はクリスチャン=ローゼンクロイツとの戦闘を終え、第七学区の病院に入院していた。
アリスが復活してインデックスを拘束したことをきっかけに、上条は再び立ち上がる。
アリスの存在により「劇症型コタツシンドローム」が発生し、学園都市全域が暴動に包まれていた。
上条はアリスが待つ「学校」へと向かうが、過去の予言通りに死が確定し、体組織の崩壊が進行していた。
アンナやトリスメギストスが身を挺して共闘し、上条はアリスの弱点を見出したのである。上条は右腕の「竜の力」に頼らず、自らの人間の右拳でアリスを殴り倒した。上条は彼女の心を救ったのであった。
しかし、戦いの直後に上条は死亡した。カエル顔の医者が彼の死亡を確認したのである。
巻末において、上条は「外れた場所」で目を覚ました。
そこで消滅したアンナ=キングスフォードに再会し。
彼女は現世での役割を終えていた。キングスフォードから「脱獄(敗者復活)」を提案され、彼女から右手を差し伸べられ。
物語はここで幕を閉じた。
■ 主要キャラクター
上条当麻
- 立場・所属:学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
- 主人公との関係:本作の主人公。
- この巻での主な役割:アリスに捕らえられたインデックスを救い出す。アリスの歪んだ心を正すために「学校」での決戦に挑む。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスから過去の予言を突きつけられた。 アリスと出会った初日に自ら死ぬ分岐を選んだ事実を思い出す。 体内の筋肉や血管が千切れる死の確定状態に直面した。 アンナやトリスメギストスが命懸けで暴いたアリスの弱点に気づく。 右腕の「竜の力」を拒絶した。 自らの人間の右拳でアリスを殴り倒す。 戦闘後にカエル顔の医者によって死亡を確認された。 死後の「外れた場所」でキングスフォードに再会する。 彼女から「敗者復活」の提案を受けた。
アリス=アナザーバイブル(アリス=プレザンス=リデル)
- 立場・所属:『橋架結社』の頂点。実在のモデル少女「アリス=プレザンス=リデル」が魔術的に改造された存在。
- 主人公との関係:上条を「せんせい」と呼び、異様な執着を寄せる。
- この巻での主な役割:インデックスを人質に取る。上条に「死の予言」を思い出させ、彼を救うために世界を滅ぼそうとする。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 頭部を粉砕された死体の状態から復活した。 首を繋ぎ直して再び活動を開始する。 上条との「仲直り」を望む心が暴走した。 18歳ほどの金髪美女の本性を剥き出しにする。 上条に容赦なく襲いかかった。 特定の仕草に強大な意味(奇跡)を乗せて戦う。 しかし、一度に一つしか発動できない弱点を見抜かれた。 上条の右拳を受けて敗北する。 世界を歪めていたお茶会の空間を消滅させた。
アンナ=シュプレンゲル
- 立場・所属:魔術結社「薔薇十字」の重鎮。元R&CオカルティクスCEO。
- 主人公との関係:上条に救出されたかつての宿敵。現在は彼の看病や共闘を行う強い絆の相手。
- この巻での主な役割:アリスの歪みを恐れずに「学校」の図書室へ踏み込む。上条を精神的・戦闘的に強力に支える。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条をからかうために一時的に大人の姿に変身した。 上条を助けたいという意志を抱く。 アリスの放つ歪みを無視して決戦の図書室に侵入した。 アリスを前に葛藤する上条に活を入れる。 上条が自分を救ったことがアリスの絶対性のルールを既に切り替えていると指摘した。 アリスの額に自分の額を押し当てる。 「愛してほしかったのだろう」と彼女の本心を突いた。
H・T・トリスメギストス
- 立場・所属:『橋架結社』の超絶者(タイムキーパー)。青年執事。
- 主人公との関係:かつてアンナを追った敵。上条を迅速に殺害するためにアリスと引き合わせた。
- この巻での主な役割:アリスに付き従い、学園都市の刑務所で一方通行の動きを封じる。決戦の場ではアリスの弱点を見抜いて上条を助ける。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスの復活に伴い再び彼女に仕えた。 学園都市の新統括理事長・一方通行を急襲する。 彼の能力をノイズ等で一時的に封じた。 アリスの攻撃は一度に一つの奇跡しか使えない事実を実戦で暴く。 アリスに手首を掴まれて「装備」として振り回された。 手首から先を砕かれて放置される。 「この世界の人間が解決すべきだ」と決意した。 雷の魔術「Z・I・トリスメギストス」を解放して上条を支援する。
オティヌス
- 立場・所属:『魔神』としての力を失った15センチの神。
- 主人公との関係:上条の「理解者」。
- この巻での主な役割:インデックスの囮によってアリスから逃げ延び、三毛猫スフィンクスに乗って上条に危機を伝える。
- この巻で起きた重要な変化や行動: インデックスの覚悟を受け取った。 決死の逃亡を成功させる。 上条が危険なアリス戦に一人で向かうのを見抜いた。 彼を追跡して合流する。 上条の「アリスも救う」という決意に同行した。 アリスの本性に直面する。 上条に「本当のアリスを受け入れること」の救いを提示した。
インデックス
- 立場・所属:イギリス清教のシスター。一〇万三〇〇一冊の魔道書を収める図書館。
- 主人公との関係:上条の同居人。
- この巻での主な役割:オティヌスを逃がすために自ら進んでアリスに捕まり、図書室に幽閉される。
- この巻で起きた重要な変化や行動: オティヌスの逃亡を助けるためにわざと捕まった。 アリスに幽閉される。 上条を治療する魔術の存在を魔道書から検索することを求められた。 しかし、方法が存在しないため沈黙する。 上条の死が確定した瞬間を目撃した。 彼の死を深く嘆き悲しむ。
アンナ=キングスフォード
- 立場・所属:一八〇〇年代の魔術結社の指導者。永久遺体。
- 主人公との関係:アレイスターの師であり協力者。上条の死後、彼を救うために現れる。
- この巻での主な役割:アレイスターの前に無傷で復活し、鉄橋の戦いではシュプレンゲルを鼓舞する。死後の世界で上条に右手を差し伸べる。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 前巻での死から無傷で復活を遂げた。 「周囲へ奉仕するため」にアリスの待つ地死地へ向かう決意をする。 鉄橋の戦いでは、猫のダイナを弾き飛ばした。 アンナ=シュプレンゲルに「お前もイレギュラーな超絶者だ」と教える。 彼女の魔力を覚醒させた。 現世での役割を終えて消滅する。 死後の「外れた場所」で上条を待っていた。 上条に「脱獄(敗者復活)」を提案する。
アレイスター=クロウリー
- 立場・所属:魔術師。元・学園都市統括理事長。
- 主人公との関係:上条の行動と信念を信頼している。
- この巻での主な役割:キングスフォードの復活に動揺しつつ、彼女を引き止めるために魔術を用いる。
- この巻で起きた重要な変化や行動: キングスフォードの無事を知った。 安度と困惑をあらわにする。 彼女を引き止めるため「法の書」の術式を用いた。 しかし、彼女の圧倒的な奉仕の意志に敗北する。 ミナ=メイザースのオンライン通信に乱入した。 アリスの正体に関する情報整理をサポートする。
アラディア
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者。上条の相棒。
- 主人公との関係:上条を守るために戦う強い協力者。
- この巻での主な役割:第七学区の鉄橋で、上条を守るためにアリス側の超絶者たちと衝突する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: サキュバスやマリアとともに鉄橋に集まった。 上条をアリスから遠ざけるための前哨戦を開始する。 二人同時に存在する「反則」を活かした。 アリスと共鳴していた2ndサーガを撃破する。 決戦の場(学校)にも駆けつけた。 アリスと戦う上条に驚愕しながらも共闘する。
ボロニイサキュバス
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者。
- 主人公との関係:上条を気にかける協力者。
- この巻での主な役割:鉄橋の防衛戦に参加し、宿敵である花束のブロダイウェズと一対一で対決する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリス側の超絶者である「花束のブロダイウェズ」と激突した。 あらゆる快楽を激痛に反転させる「コールドミストレス」を駆使する。 ブロダイウェズの「トータルコートシップ」を撃破した。
旧き善きマリア
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者。
- 主人公との関係:上条の協力者。
- この巻での主な役割:鉄橋での戦いでアリス側の超絶者たちに急襲され、傷を負いながらも「トリビコス」で参戦する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスの追い風を受けたブロダイウェズの害魚攻撃を直接肉体に受けた。 一時的に戦闘不能に追い込まれる。 その後復活を果たす。 巨大な実験器具「トリビコス」を呼び出した。 ムト=テーベのドローン空母を上から押さえ込む。
ムト=テーベ
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者(処罰専門)。
- 主人公との関係:上条に好意を寄せる協力者。
- この巻での主な役割:ドローン空母「かげぬい」を操り、一方通行とミナ・メイザースの通信を傍受してアリスの正体を暴く。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスの劇症型コタツシンドロームに当てられた。 ドローン空母「かげぬい」で遊びながら街を破壊する。 アラディアたちの叱咤を受けて正気を取り戻した。 空母のアンテナで通信を傍受する。 アリス=プレザンス=リデルの正体に関する内容であった。
一方通行(アクセラレータ)
- 立場・所属:学園都市の新統括理事長。超能力者(第1位)。
- 主人公との関係:上条の起こす奇跡に期待しつつ、学園都市の管理を行う。
- この巻での主な役割:刑務所の独房でミナ・メイザースと交渉し、アリスの正体を調査する。トリスメギストスの急襲を受けて動きを封じられる。
- この巻で起きた重要な変化や行動: ミナ・メイザースと取引を行った。 アリス=プレザンス=リデルの正体についての情報を得る。 独房に侵入してきたトリスメギストスと対峙した。 トリスメギストスの魔術的干渉を受ける。 チョーカーの電子支援をノイズで狂わされた。 瓦礫の下に生き埋めにされて一時的に行動を封殺される。
書籍情報
創約 とある魔術の禁書目録(10)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA(電撃文庫)
発売日:2024年4月10日
ISBN:9784049156010
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
鎌池和馬『とある魔術の禁書目録』20周年! 『超絶者』編、大波乱中!
アリス=アナザーバイブル。
死んだはずの少女は、意外な姿で再び復活した。
それを目撃したインデックスは窮地に陥る。しかし、共にいたオティヌスだけは逃がし、入院中の上条当麻に危機を伝えることには成功した。
そして、オティヌスから話を聞いた上条は、再び拳を握る。
インデックスを、必ず助ける。
……だけで満足すると思ったか?
せっかく蘇ったんだろ、アリス。
お前と殴り合っても良い。不幸な俺が、この終わりかけた世界で『きっちり全員救って』ハッピーエンドにしてやるよ!
感想
前巻でCRCを倒すため、自分の右腕を美琴の超電磁砲で吹き飛ばした上条当麻。
当然ながら無事で済むはずもなく、10巻の冒頭では病院送りになっている。
最近は右腕がなくなっても「まあ上条だし」と思うようになってしまったが、冷静に考えると相変わらずとんでもない。
そんな上条のもとへやって来るのが、三毛猫スフィンクスに乗った元魔神オティヌス。
絵面がすごいな。
そこで知らされるのが、インデックスがアリス=アナザーバイブルに拘束されているという話である。
インデックスといえばシリーズ最初からいるメインヒロイン。
対するアリスは創約5巻から登場した比較的新しいキャラクターである。
そのアリスにインデックスを取られ、取り戻しに向かった結果――。
上条、死亡。
いや、本当に?
と思ったらカエル顔の医師まで死亡を認めている。
これまで何度「死ぬだろ、これ」と思っても生き延びてきた上条が、とうとう公的にも死んでしまった。
『とある魔術の禁書目録』完。
……には、やっぱりならなかった。
三毛猫に乗った元神から、インデックスがアリスに捕まったと知らされる
前巻のCRC戦を終え、上条は第七学区の病院に入院している。
ここまでなら、いつもの戦闘後である。
ただ今回は休ませてもらえない。
オティヌスから、インデックスがアリスに拘束されたことを知らされる。
前巻ではCRCを食い殺すような形で復活したアリス。
やっぱり普通ではなかった。
そのアリスが今度はインデックスを押さえている。
創約5巻から登場したアリスが、シリーズ最初期から上条の隣にいるインデックスを人質のような状態にしているというのも、何とも妙な構図だった。
ぽっと出と言ってしまうとアリスには悪いけれど、こちらからするとまだ最近のキャラクターという感覚が強い。
それなのに創約では完全に中心人物になっている。
一方のインデックスは、最近は物語の中心から少し離れていた印象もある。
だからこそ今回は、
「メインヒロインを取り戻しに行く」
という構図そのものが少し懐かしく感じた。
しかも上条は入院中。
普通なら治療に専念すべき状態である。
でもインデックスが危険なら行く。
ですよね。
上条が大人しく病室にいるわけがない。
アリスを止めに学校へ。今度は本当に上条が死んだ
上条はアリスが待つ学校へ向かう。
アリスにとって上条は特別な存在であり、その感情が前巻からずっと拗れている。
上条としてもアリスを単純な敵として倒したいわけではない。
だから今回も、怪物として処理するのではなく、一人の少女として向き合おうとする。
問題は相手がアリスであること。
普通の少女として扱いたくても、持っている力が普通ではない。
そして戦いの果てに、上条はついに命を落とす。
これまでの上条も何度となく瀕死になっている。
腕は飛ぶ。
血まみれになる。
内臓も危ない。
「それ生きてるのおかしくない?」という状況を何度も突破してきた。
だから今回も、
どうせ助かるんだろ?
と思っていた。
ところが助からない。
カエル顔の医師が死亡を確認する。
ここが大きかった。
読者から見て「死んだように見える」のではなく、あの医師が医学的に死亡判定を下している。
もう誤魔化しようがない。
上条当麻、死亡。
主人公が死んだ。
完?
さすがにシリーズ終了とは思わないけれど、ここまで明確に「死」を確定させるとは思わなかった。
むしろこれまで上条があまりにも死ななかったせいで、正式に死亡判定されたことの方が驚きだった。
あの上条でも死ぬんだな……。
「上条死亡」で終わるはずもなく、アンナ=キングスフォードと再会
しかし、物語は終わらない。
死んだはずの上条は、現世とは違う「外れた場所」へ行く。
そこで待っていたのがアンナ=キングスフォード。
またアンナか。
アンナ=シュプレンゲルもいるし、アンナ=キングスフォードもいるし、最近ただでさえ新しい名前が多いのにアンナまで二人いる。
そしてキングスフォードは、死んだ上条に提案する。
このまま死者として終わるのではなく、
「脱獄」
する。
つまり敗者復活である。
死んだ主人公が死後の世界から現世へ帰ろうとする展開になった。
ここまで来ると、もう学園都市で科学と魔術が戦う話から随分遠くまで来た気がする。
上条は死んだ。
肉体的にも医師から死亡判定を受けた。
それでも死後の世界らしき場所から帰ってくる方法があるらしい。
死とは。
前巻では右腕をなくしても戻ってくることに慣れてしまったと書いたけれど、今度は本人そのものが死んでも戻ってくる流れになりそうである。
どんどん規模が大きくなってないか?
右腕再生の次は本人再生なのか。
ただ、「復活」ではなく「脱獄」と表現するのは面白い。
死者は死後の世界にいるのが正しい。
そこから勝手に出ていく。
だから脱獄。
上条らしいと言えば、かなり上条らしい。
なんか『宇宙皇子』みたいになってきた。次は死後の世界から帰還する話なのか?
この展開を読んでいて、個人的に脳裏に浮かんだのが『宇宙皇子』だった。
死後の世界や人間の魂、生と死の境界を越えていくような話になってくると、どうしてもそちらを思い出してしまう。
『とある魔術の禁書目録』って、こんな話だったっけ?
最初は超能力のある学園都市に住む高校生が、魔術師と出会う話だった。
そこから魔神が出てきて、世界そのものを何度も作り直されたり、超絶者が出てきたり、CRCと戦ったり。
そしてついに主人公が死んで、死後の世界から脱獄する。
随分遠くまで来たな。
ただ、ここまでやっても中心にいるのは結局上条である。
インデックスを助けに行く。
アリスをただ倒すのではなく、アリス自身も救おうとする。
その結果、自分が死ぬ。
そして死んだ後も、
「じゃあ戻ろう」
となる。
不幸という言葉だけでは説明できない人生になってきた。
今回一番驚いたのは、やはり上条の死亡だった。
右腕がなくなるのとは違う。
医師が確認している以上、今回は本当に一度死んでいる。
それでも物語は終わらない。
最後にアンナ=キングスフォードと再会し、「脱獄」という次の目的まで提示される。
上条当麻、死亡。
『とある魔術の禁書目録』完。
……と思わせておいて、
敗者復活戦開始。
次巻はとうとう「死んだ主人公がどうやって帰ってくるのか」を読むことになるのか。
なんか本当に『宇宙皇子』みたいになってきたな……。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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創約 とある魔術の禁書目録(9)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(11)
考察・解説
アリス=アナザーバイブルとの決戦と上条当麻の軌跡の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(10)』におけるアリス=アナザーバイブルとの決戦は、学園都市を揺るがす劇症型コタツシンドロームの混乱の中、上条当麻が自らの死の運命を受け入れつつ、人間の右拳によって少女の心を救い出した壮絶な戦いである。主要な転換点、人物関係の変化、自己認識と周囲の評価、クライマックスの激闘、および巻末時点の状況について解説する。
主要な転換点
決戦から結末にかけて状況を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
・インデックスによるオティヌスの逃亡支援:アリスの復活現場で完全に包囲されていたインデックスは、自ら囮となって捕まり、オティヌスを逃走させた。オティヌスが第七学区の上条へ事実を伝えたことで、上条がインデックス救出とアリスの救済へ動く直接の引き金となった。
・アンナ=キングスフォードの指摘とアンナ=シュプレンゲルの覚醒:第七学区の鉄橋で敗北寸前に追い込まれていたアラディアたちに対し、キングスフォードがシュプレンゲルの秘めた器を指摘した。シュプレンゲルがエイワスを召喚してアリス側の影響を相殺したことで、学校への道が切り開かれた。
・アリスによる死の予言の開示と上条の死の確定:アリスから出会った初日の行動によって死の分岐が確定していた事実を告げられ、上条の体内では組織崩壊が進行し始めた。上条は命を引き換えにしてでもアリスを正気に戻すという真の勝利条件を定めた。
・トリスメギストスによるアリスの魔術の弱点看破:アリスの奇跡は一度に一つしか発動できず、攻撃の瞬間のみ無敵が解除されるという物理的な弱点をトリスメギストスが身を挺して暴いた。これにより、クロスカウンターによる攻略の活路が生まれた。
・アンナ=キングスフォードによる「脱獄」の提示:アリスを救った代償として上条は死亡を確認され死後の世界へ至ったが、キングスフォードが彼の奉仕を称えて「脱獄(敗者復活)」を提案し右手を差し伸べたことで、次なる希望が繋がれた。
主人公を中心とした人物関係の変化
死闘と対話を経て、上条当麻を取り巻く主要人物たちとの関係性は大きく変容した。
・上条当麻とアリス=アナザーバイブル:上条を慕いながらも世界を滅ぼそうとしたアリスに対し、上条は死の予言を受け入れながら人間の右拳で立ち向かった。アリスは上条の死に直面して涙を流し、互いの関係は真の意味で相手を思いやる本物の絆へと昇華された。
・上条当麻とH・T・トリスメギストス:かつてアリスのために上条の排除を目論んでいたトリスメギストスは、自らの手首を砕かれながらもアリスの弱点を暴き、雷撃の魔術で上条を支援した。上条の意志にすべてを託す戦友としての信頼関係が確立された。
・上条当麻とアンナ=シュプレンゲル:かつての宿敵であったアンナは、アリスの前で葛藤する上条を奮い立たせ、決戦を支えた。自らの弱さを越えて上条のために命を懸け、互いに代えの利かない絶対的なパートナー関係となった。
・上条当麻とアンナ=キングスフォード:伝説の魔術師キングスフォードは、上条の他者への奉仕の生き方を深く理解し、死後の世界で確定した死を覆す「脱獄」を提案する頼もしい導き手となった。
主人公の認識と周囲の評価
上条の内面的な自己認識と、彼を取り巻く者たちからの評価の間には明確な対比が存在している。
・主人公自身の認識:上条当麻は自分を特別な資格を持たないただの高校生と捉えており、体組織が崩壊していく死への恐怖を抱きながらも、アリスを孤独な怪物にしないことやインデックスの救出を自らの命よりも優先すべき価値と認識していた。
・周囲からの評価:超絶者たちからは自らの意志で世界の歪みを正す奇跡の存在として命を預けられ、アリスからは安易な奇跡にすがらず真っ向から自分に向き合ってくれた唯一の理解者(せんせい)として見出されていた。
・認識の差が現れた場面:学校の図書室での決戦において、上条は右腕の竜の力を使えば容易に勝利できると理解しながらも、人を救うために人間の右拳だけで戦う道を選んだ。自らをただの人間と規定する上条の姿勢と、その少年の拳に怯え彼を失うことを恐れるアリスの認識の差が鮮明となった。
クライマックスにおける図書室の決戦と決着
「学校」の図書室におけるアリス=アナザーバイブルとの決戦は以下のように展開された。
・発生原因と当初の状況:図書室に幽閉されていたインデックスを救出した上条に対し、アリスは本性を解放して襲いかかった。アリスは体一つで行う仕草に奇跡を宿して一切の攻撃を寄せ付けず、上条は体組織が崩壊する死のタイムリミットに直面していた。
・登場人物それぞれの行動:
- 上条当麻:アリスの攻撃の隙を正確に狙い、自らの人間の右拳を握って突撃した。
- アリス:爪による切断や無敵回避、周囲の物体やトリスメギストスを武器化する仕草を駆使して上条を追い詰めた。
- H・T・トリスメギストス:仕草の魔術の弱点を暴き、手首を砕かれながらも雷撃を放ってアリスに一瞬の隙を作った。
- アンナ=シュプレンゲル:アリスの孤独を正面から指摘し、注意を惹きつけて上条を支援した。
- インデックス、オティヌス:安全な位置からアリスの魔術特性を冷静に分析し、上条へ情報を伝達した。
・対応と決着:上条はアリスが回復を行う隙を見極め、自らの被弾を覚悟したクロスカウンターを決断した。アリスの攻撃を空振りさせ、砕けた右拳に全体重を乗せた一撃でアリスを床に薙ぎ倒した。
・その直後の結果:アリスは敗北し、世界を歪めていたお茶会の夢が消えて現実の学校へと戻った。アリスが泣き震える中、上条は言葉を遺して立ったまま息を引き取った。
巻末時点の状況と今後の課題
決戦の終息によってアリスの暴走は食い止められたが、極めて重大な結果が残された。
・主人公の居場所と立場:上条当麻は現世において一月六日午後十一時五十八分に病院で死亡を確認され、死後の「外れた場所」に滞在している。
・主要人物の動向:アンナ=キングスフォードは現世での役割を終えて死後の世界へ移行し、上条に「脱獄」を提案した。アレイスターはキングスフォードの奉仕を受け入れ、アリスは上条の死に直面して涙を流した。
・解決した問題:アリスの暴走の停止と心の救済、インデックスの無事な救出、学園都市の暴動の沈静化、および超絶者たちとの因縁の解消と共闘が達成された。
・継続している問題と今後につながる要素:上条当麻が医学的に死亡した現実やアリスの処遇が残される中、キングスフォードが提示した「脱獄(敗者復活)」による現世帰還への道が示されている。
まとめ
アリス=アナザーバイブルとの決戦を巡る一連の全貌は、インデックスの自己犠牲による情報伝達から始まり、シュプレンゲルの覚醒による進路確保、死の予言に直面した上条の不退転の覚悟、トリスメギストスたちの支援とクロスカウンターによるアリス撃破、そして上条の肉体的な死とキングスフォードによる「脱獄」の提示に至るまで、その軌跡を明瞭に示している。
運命的な死や強大な異能という不条理な檻を打ち破り、他者の心を救う尊厳を自らの選択と確固たる意志によって貫くに至る、壮絶な魂の救済の記録である。
過酷な戦いから、絆の結集、拳による対話、命の終焉、そして死後からの再起へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
上条当麻が示した覚悟と魂の軌跡の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録』シリーズ、特に『創約8』から『創約10』にかけて描かれた上条当麻の戦いは、彼がこれまでに示してきた覚悟をさらに苛烈な領域へと押し上げるものであった。善悪を超えた救済の決断、右腕切断による竜王モードの解放、死の予言を受け入れての決闘、そして命の終焉に至るまでの覚悟の全貌について解説する。
善悪を超えて「悪女」を救うエゴの覚悟
上条当麻の最初の大きな覚悟は、宿敵アンナ=シュプレンゲルを見殺しにしないと決めた瞬間であった。
・突きつけられた正論:クリスマスに学園都市を大混乱に陥れ自らの命を脅かした悪女を救うため、罪のない人々を巻き込むべきかという御坂美琴の正論に対し、上条は深く葛藤した。
・個人的なエゴの受容:上条が選択したのは正義や論理ではなく、「もう一度彼女の笑顔が見たい」という極めて個人的なわがままであった。
・医師への懇願:自らの甘さを自覚した上でカエル顔の医者に涙を流して「助けて」とすがりつき、目の前の倒れた少女を諦めないという泥臭いスタンスを確立した。
「バケモノ」になってでも敵を穿つ右腕切断の決断
暴君クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)を前に、右手の幻想殺しに縛られていては勝てないことを悟った上条は、凄まじい反則を選択した。
・超電磁砲による意図的切断:上条は御坂美琴にスマートフォンで自らの右手のGPS位置を示し、彼女の超電磁砲の狙撃によって自らの右腕を肩から切断させた。
・竜王モードの強制解放:右手を盾にする安全圏を破棄し、肩の断面から規格外の異能である「竜王モード(ドラゴン)」を強制解放した。
・人間性を捨てる覚悟:透明なドラゴンに自らの存在を侵蝕される自滅の危険を伴いながらも、「今日ここで人間を辞めることになっても構わない」という悲壮な覚悟でCRCに初めて床に手をつかせる一撃を与えた。
「死の予言」を受け入れアリスを救い出す覚悟
『創約10』において、上条の覚悟は自らの死を完全に受け入れるという極限の領域に達した。
・確定した死の宣告:復活したアリス=アナザーバイブルから、出会った初日の行動により死ぬ分岐が100%確定したという絶対的な予言を告げられ、体内で血管や筋肉が千切れていく組織崩壊が進行した。
・竜の力の明確な拒絶:死の恐怖を前にしながらも、上条は「アレはもう二度と人には向けない。アリスを殺して終わるやり方なんか絶対に認めない」と竜の力を借りることを拒絶した。
・人間の拳での対峙:安易な破壊の力に頼らず、あくまで一人の人間の男の右拳だけでアリスと向き合い、彼女を孤独な化け物にせず救い出す選択肢を選び抜いた。
命の灯火が消える瞬間の「不幸論」
アリスの放つ奇跡の猛攻を前に、上条は自らの死を覚悟した上で前へ踏み込み、人間の右拳でアリスの頬を完璧に捉えて彼女の暴走を止めた。
・クロスカウンターの決着:自らの被弾を覚悟して前へ踏み込み、右拳の一撃でアリスを薙ぎ倒して世界の歪みを正した。
・遺された言葉:血を吐き致命的な崩壊を遂げながら、泣き震えるアリスへ「自分より不幸な人間なんか一人も見たくはねえんだよ」と言葉を遺した。
・立ったままの絶命:この言葉を残し、上条は立ったまま息を引き取った。
・徹底された利他の意志:自分がどれほど傷つき死に至ろうとも、手の届く範囲にいる人間を誰一人として自分より不幸なまま置き去りにはしないという、徹底した奉仕の意志が示された。
まとめ
上条当麻の覚悟と戦いを巡る一連の全貌は、アンナ=シュプレンゲルを救うためのエゴの受容から始まり、CRCを撃破するための右腕切断と竜王モード解放に伴う自己犠牲、死の予言を受け入れながらも人間の右拳でアリスの心を救い出した決戦、そして立ったまま迎えた壮絶な絶命に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
死の運命や絶対的な異能という不条理な檻を打ち破り、他者の笑顔と尊厳を守るために自らの命を捧げるに至る、真摯な奉仕と不屈の闘志の記録である。医学的な死を迎えた後も、死後の世界でアンナ=キングスフォードから「脱獄(敗者復活)」を提示されたように、どれほど過酷な現実によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
アリス=アナザーバイブルの復活と暴走の全貌
アリス=アナザーバイブルの復活は、物語の因果を決定的に変えた最大の異変である。彼女はクリスチャン=ローゼンクロイツによって頭部を粉砕され、一度は完全に死亡した。超絶者「旧き善きマリア」の「復活」でも、序列の差によりアリスには干渉できなかった。だが、アリス本人の肉体には特殊な回復システムが備わっている。彼女は生きていようが死んでいようがお構いなしに、地脈や天使の力を操る魔術を実行できる。この規格外の能力により、彼女は自力で自己を修復(セルフリカバリー)していった。
首のない肉体の暗躍と自己修復プロセス
首を失った状態から完全復活に至るまでの過程は、以下の通りである。
・偽書作家の急襲と正体の暴露:アリスの首のない肉体は、まず第二学区で敗走するローゼンクロイツを急襲した。彼の肉体を容赦なく毟り取り、その醜い正体を暴き出した。
・頭部の再構成現象:第一二学区のトランクルームにおいて、インデックスとオティヌスが完全な復活の瞬間を目撃した。首のない血染めの少女の肉体から、砕けた卵の殻を逆回しにするかのように細かい破片が次々と宙に浮かび、お互いに繋ぎ合わされていくプロセスが展開された。
・完全な少女の姿の復元:薄くて柔らかいものをめくり上げるような音とともに、何事もなかったかのようにあどけない少女の顔が首の上に再構成された。傍らに控える青年執事H・T・トリスメギストスは、主に恭しく一礼を捧げた。
精神の不安定化と都市規模の異変
復活後のアリスの内面と、それに伴い引き起こされた事態は以下の通りである。
・デリケートな暴走状態への突入:復活を遂げたアリスだが、その精神状態は素の状態から大きく脱線(不安定化)していた。上条当麻に拒絶された傷や一度死亡した経験により、彼女の心は極めてデリケートな暴走状態に陥った。
・劇症型コタツシンドロームの発生:「上条と仲直りしたい」という純粋な願いを歪んだ形で暴走させた結果、彼女の不安定な存在に呼応して学園都市全域に「劇症型コタツシンドローム」の暴動が発生した。
・インデックスの拘束と最終決戦の契機:さらに彼女は、インデックスを捕縛して人質(幽閉)とした。この一連の復活劇こそが、上条当麻が自らの確定した死の運命を受け入れつつ、彼女を救うために最後の決戦(学校での戦い)へ挑む直接の引き金となったのである。
まとめ
アリス=アナザーバイブルの復活を巡る一連の全貌は、クリスチャン=ローゼンクロイツによる頭部粉砕の死を自らの地脈・天使の力の操作によって乗り越えた自己修復から始まり、首のない肉体による偽書作家の処刑、卵の殻を逆回しにするような頭部の再構成、そして精神の不安定化に伴う劇症型コタツシンドロームの誘発とインデックスの拘束に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
常識的な生死の境界という不条理な檻を打ち破り、自らの意志と規格外の魔術によって現世へ舞い戻るに至る、驚異的な復活と歪んだ救済の記録である。
頭部の粉砕から、自己修復、暴君の断罪、少女の再生、そして学校での決戦へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
インデックスの拘束と救出支援の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(10)』におけるインデックスの拘束は、復活したアリス=アナザーバイブルの歪んだ暴走と、上条当麻が再び立ち上がる契機を示す重要な出来事である。アリスが復活を遂げた直後から図書室に救出されるまでのプロセス、およびその後の決戦における役割について解説する。
捕縛の経緯:オティヌスを逃がすための自己犠牲
アリスの復活現場において、インデックスは自らを犠牲にして危機を伝える選択を下した。
・交渉の決裂:第一二学区のトランクルームにおいて、首を繋ぎ直したアリスと青年執事H・T・トリスメギストスが復活を遂げた際、対峙したインデックスとオティヌスによる交渉や時間稼ぎは一切通用しなかった。
・囮としての自己犠牲:戦っても勝ち目がない状況に直面したインデックスは、オティヌスだけでも確実に逃がして上条当麻に危機を伝えるため、自ら進んでアリスたちの前に残り囮となって拘束された。
・情報の伝達:オティヌスはコンテナの隙間に逃げ込み、スフィンクスに乗って脱出に成功し、上条へ事態を知らせることに成功した。
幽閉の状況:お茶会の歪みに閉ざされた牢獄
インデックスが囚われた空間は、物理的な拘束を超えた概念的な牢獄であった。
・夢のルールによる支配:アリスはインデックスを「学校」の図書室に幽閉した。物理的な拘束具は一切使われず、扉や窓も通常のままであったが、アリスが構築した歪んだお茶会の夢の強制力により、内側からは絶対に開けられない強固な牢獄と化していた。
・魔道書の検索要求と沈黙:トリスメギストスはアリスの復活や上条の死を覆す術式をインデックスの頭脳から検索させようとしたが、短期間に「マリアの復活」を繰り返して体組織が崩壊していく上条を救う魔術は存在せず、インデックスは沈黙するしかなかった。
救出と共闘:安全圏からの分析支援
救出されたインデックスは、安全圏から的確なサポートを展開した。
・図書室からの解放:学校に到達した上条は、アリスの案内により図書室の引き戸を開け、インデックスを無事に救出した。
・上階からの観察:救出されたインデックスは最前線には立たず、オティヌスとともにアリスの攻撃が届かない上階の安全な扉側へと退避し、アリスが繰り出す攻撃の性質を冷静に観察した。
・仕草の魔術の言語化:アリスが体一つで行う原始的な仕草に規格外の奇跡が宿る魔術システムを解析し、オティヌスと共に言語化して下階の上条へと伝え続けた。
・攻略情報の確立:この支援により、トリスメギストスが身を挺して暴いた「アリスの奇跡は一度に一つしか発動できない」という物理的な隙が、正確な攻略情報となって上条へと伝達された。
まとめ
インデックスの拘束と救出を巡る一連の全貌は、アリスの復活現場におけるオティヌス逃亡のための自己犠牲から始まり、お茶会の夢のルールによる図書室への幽閉、上条当麻による救出、そして上階の安全圏からの仕草の魔術の分析と上条への情報伝達に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
物理的な檻のみならず世界の理不尽な法則という不条理な檻を打ち破り、仲間への信頼と冷静な知性によって活路を切り拓くに至る、献身的な支援と頭脳戦の記録である。
自己犠牲の決断から、幽閉の受難、無事な救出、そして的確な分析支援へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
アンナ=シュプレンゲルの共闘と精神的成長の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(10)』におけるアンナ=シュプレンゲルの共闘は、それまで上条当麻に救われる側であった彼女が、自らの意志で上条と共に戦い彼を支える対等な相棒へと成長した重要なプロセスである。前哨戦における魔力の覚醒、アリスの領域への乱入と上条への叱咤、決戦での直接支援、および二人の絆の昇華について解説する。
前哨戦(鉄橋の戦い):魔力の覚醒とエイワスによる相殺
第七学区の鉄橋において、アンナ=シュプレンゲルは自らの力を覚醒させ戦況を打開した。
・味方の危機:第七学区の鉄橋において、アラディアたちはアリスと共鳴して追い風を受ける超絶者たちの猛攻に晒され、敗北寸前に追い込まれていた。
・キングスフォードによる示唆:同行していたアンナ=キングスフォードから「お前もアリスと同じイレギュラーな超絶者であり、彼女を超える頂点(等量)になれる」と告げられ、アンナは自らの力を卑下するのをやめて魔力を覚醒させた。
・エイワス召喚による相殺:切り札である聖守護天使エイワスを召喚し、戦場を支配していたアリスの強力な追い風を力ずくで相殺することに成功した。
・進路の確保:この覚醒によりアラディアやボロニイサキュバスたちがアリス側の超絶者を撃破し、学校への道を切り拓く最大の要因となった。
精神的共闘:アリスの領域への乱入と上条への叱咤
決戦の場となった学校において、アンナは上条の精神的な支えとして行動した。
・図書室への侵入:上条が一人で決戦の場である学校へ向かった際、アンナはアリスが構築した歪んだお茶会のルールを無視し、自らの意志で図書室へと踏み込んだ。
・絶望への介入:図書室でアリスから死の予言を突きつけられ、体組織が崩壊していく現実に葛藤し絶望しかけていた上条に対し、アンナは激しく活を入れた。
・実績による後押し:世界中から悪女として命を狙われていた自分を上条が救い出した実績こそが、アリスの信じる絶対的なハッピーエンドのルールを既に塗り替えていると伝えた。
・覚悟の再点火:この言葉が、上条にアリスを殺さず人間の右拳だけで彼女を救い出すという最後の覚悟を決めさせる決定的な契機となった。
決戦での直接支援:アリスの孤独への肉薄
本性を剥き出しにしたアリスに対し、アンナは自らの身を挺して立ち向かった。
・正面からの接近:美女としての本性を剥き出しにして物理的な暴力を振るうアリスに対し、アンナは命の危険を顧みずに肉薄した。
・額を合わせた対峙:アリスと真正面から向き合い、自らの額をアリスの額へと強く押し当てた。
・孤独の指摘:「お前はただ、誰かに愛してほしかったのだろう」と告げ、アリスの暴走の裏にある本質的な動機を指摘した。
・隙の創出:アリスの心の傷に直接触れて動揺を誘ったことで、アリスの精神と防御に一瞬の隙が生じ、トリスメギストスの魔術支援と連動して上条の最後の一撃(クロスカウンター)が届く道筋を作った。
まとめ
アンナ=シュプレンゲルの共闘を巡る一連の全貌は、鉄橋におけるエイワス召喚によるアリスの追い風の相殺から始まり、図書室への乱入と上条当麻への叱咤による覚悟の再確立、決戦でのアリスの孤独への直接介入による決定的な隙の創出、そしてかつての宿敵から対等なパートナーへの昇華に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
過去の因縁や己の無力感という不条理な檻を打ち破り、自分を救ってくれた存在のために自らの命と力を捧げて平穏な未来を共に確立するに至る、真摯な成長と共闘の記録である。
魔力の覚醒から、精神的支柱としての叱咤、肉薄による隙の創出、そして最後の一撃の成就へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
上条当麻の死と魂の救済の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(10)』のクライマックスにおいて描かれた上条当麻の死は、シリーズの歴史においても最大の衝撃であり、「誰も不幸にしない」という彼の信念がもたらした過酷で崇高な結末である。この死が発生した肉体的要因、アリスが告げた予言と運命の分岐、竜の力を拒絶した最期の決闘、死亡確認の瞬間、そして死後の世界で提示された新たな希望に至るプロセスについて解説する。
肉体的な限界:繰り返された「死と復活」の代償
上条当麻の肉体を終わらせた直接の原因は、過酷な戦いの中で重ねてきた死と再生の超高頻度な反復にあった。
・致命傷と蘇生の反復:クリスチャン=ローゼンクロイツとの決戦を含め、上条は何度も心肺停止レベルの致命傷を負っては、超絶者である旧き善きマリアの「復活」の術式によって死後ゼロ秒で現世へと引き戻されていた。
・体組織の崩壊:神の領域の魔術をもってしても、人間の肉体に蓄積する限界までは相殺できなかった。短期間に死と生を異常な頻度で反復した結果、上条の体組織(筋肉、血管、内臓)は内側から千切れて崩壊していくという、修復不可能な死のタイムリミットが作動していた。
アリスが告げた「死の予言」と運命の分岐
この死は、アリス=アナザーバイブルと出会った初日に上条自身が選んだ分岐の確定によるものであった。
・現実への帰還と予言の確定:出会ったあの日、アリスは上条に「あっち(現実)に戻れば死んでしまう」と警告していたが、上条はおとぎ話の世界に安住することを拒み、不幸な現実へと戻る道を選択した。アリスの予言は確定するため、上条が死を回避するルートは存在しなかった。
・お茶会の夢の真意:アリスがインデックスを人質に取り、世界を歪めてまで「お茶会」の夢を構築したのは、上条が死ぬという確定した現実をルールごと書き換え、彼を死から救い出したいという歪んだ愛情と救済の暴走であった。
「竜の力」を拒み、人間の右拳にこだわった最期
死が秒読み段階にあることを自覚した上条は、それでもなお自らの信念を貫き通した。
・竜の力の明確な拒絶:右腕の奥に眠る竜王(ドラゴン)の力を解放すれば、アリスの奇跡を食い破り肉体を強引に維持して生存し続ける道もあったが、上条は「アレはもう二度と人には向けない。アリスを殺して終わるやり方なんか絶対に認めない」と頑なに拒絶した。
・人間の拳による救済:強大な力でアリスを蹂躙するのではなく、血の通った一人の人間の男の右拳だけで向き合うことを選択した。全身の骨が露出し内臓が破裂して吐血しながらも、アリスの奇跡の一瞬の隙を正確に狙い、砕けた右拳を振り抜いてアリスを殴り倒し、彼女の心を孤独から救い出した。
立ったままの絶命と、カエル顔の医者による死亡確認
決戦の終息後、上条当麻は立ったまま命の火を燃やし尽くした。
・最後の言葉と絶命:アリスの夢の空間が消え去り冷たい現実の学校が戻った時、上条は泣き震えるアリスの頬に自らの血のぬくもりを残し、「自分より不幸な人間なんか一人も見たくはねえんだよ」と言葉を遺して立ったままの姿勢で息を引き取った。
・医学的な死亡宣告:一月六日午後十一時五十八分、第七学区の病院にて、これまで幾度となく彼の命を繋ぎ止めてきたカエル顔の医者(冥土帰し)によって、上条当麻の医学的な死亡が厳粛に確認された。
死の先にある希望:アンナ=キングスフォードの「脱獄」
現世から消失した上条当麻であったが、物語は死の先へと繋がっていた。
・外れた場所での再会:死後の世界である「外れた場所」(真っ白で地平線のない無音の世界)で目を覚ました上条の前に、現世での役割を終えて消滅したはずのアンナ=キングスフォードが現れた。
・他者への奉仕の称賛:キングスフォードは、自らの命を投げ打ってアリスの心さえも救い出した上条の「他者への奉仕」を深く称賛した。
・脱獄(敗者復活)の提示:死という監獄から這い上がるための奥義「脱獄(敗者復活)」を提案し、上条に向けて自らの右手を差し伸べた。
まとめ
上条当麻の死を巡る一連の全貌は、短期間の蘇生反復に伴う体組織崩壊という肉体的限界から始まり、アリスとの出会いの日に選んだ運命の分岐の確定、竜の力を拒み人間の右拳だけでアリスの心を救い出した決闘、立ったまま迎えた絶命と病院での死亡確認、そして死後の「外れた場所」におけるキングスフォードからの「脱獄(敗者復活)」の提示に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
死の運命や絶対的な異能という不条理な檻を打ち破り、目の前の人間を救うために自らの命を捧げるに至る、利他精神の極致と壮絶な結末の記録である。
過酷な戦いから、信念の貫徹、拳による救済、肉体の死、そして死後からの再起へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
アンナ=キングスフォードによる敗者復活の提案と魂の救済の全貌
アンナ=キングスフォードが死後の世界(外れた場所)で上条当麻に持ちかけた「敗者復活(脱獄)の提案」は、上条が命と引き換えに貫き通した「奉仕」が、世界の絶対的なルールさえも動かしたことを示す救済の瞬間である。理不尽に対する反則の概念、奉仕への応答、右手の対称性がもたらす意味、そして不幸な少年の本質に至るまでの全貌について解説する。
理不尽に対する「反則」:達人の魔術観の真髄
世界の決定した因果に対し、一九世紀の達人は規格外のアプローチを提示した。
・確定した死の現実:上条の肉体は、マリアの「復活」を繰り返した負荷による崩壊と、アリスの「死の予言」という因果の絶対性によって、現世では完全な「死亡」を迎えた。科学的にも、通常の魔術のルールでも、彼の死を覆す手段は存在しなかった。
・一九世紀の魔術師の流儀:キングスフォードは、そのような決定した因果を前にして「理不尽には理不尽を、反則には反則を世界にきっちり返すのが一九世紀の魔術師の流儀」であると告げた。
・システム外からの脱走:彼女が提示した「地獄巡り」あるいは「脱獄(敗者復活)」とは、死を絶対の牢獄とする世界に対し、確定した最悪の末路ごと力ずくで蹴飛ばしてシステムの外から脱走するという、規格外の魔術的アプローチであった。
「奉仕」への極上のアンサー
キングスフォードの魔術観と、上条が貫いた利他の精神が完全に共鳴した。
・魔術の本質としての奉仕:キングスフォードは、魔術とは困っている誰かへ等しく差し出すべきものだという自らの魔術観(奉仕)を重視していた。
・泥臭い戦いへの正当な評価:自分の命が消えかけている極限状態の中で、元凶であるアリスをただ倒すのではなく救い出すために最後まで足掻き続けた上条の泥臭い奉仕を、彼女は誰よりも深く正しく評価した。
・報われない結末への拒絶:「頑張った人が報われずにただ沈んでいくのを黙っていられるほど心が強くない」とし、利益や戦局に関係なく他者を救おうとした上条の生き方に魂を揺さぶられた。
・奉仕に対する奇跡の応答:この「敗者復活」は、上条の示した奉仕に対し、さらなる奉仕(奇跡)をもって応える最大の敬意の表れとなった。
「右手」を差し出す対称性のカタルシス
救う側から救われる側への劇的な転換が、右手の描写を通じて描かれた。
・感覚を失った上条の右手:死後の真っ白な世界で目を覚ました上条は、身体に重みやぬくもりを感じられず、自分の右手(幻想殺し)からも何の鼓動も聞こえない、自らが幻想そのものになってしまったような感覚に囚われていた。
・差し伸べられた救いの手:そんな彼に向けて、キングスフォードは自らの血の通った「右手」を真っ直ぐに差し伸べた。
・因果の逆転:これまであらゆる者の身勝手なハッピーエンドを右手ひとつで壊し現実へと引き戻してきた上条が、今度は他者の右手によって理不尽な死から救い上げられ、現世へと帰還するための切符を渡されるという劇的な構図が成立した。
不幸な少年が「信じない」という本質
甘い奇跡に安易に縋らない姿勢こそが、上条当麻のアイデンティティである。
・都合の良すぎる話への疑念:完璧なハッピーエンドの誘いを前にしても、不幸な少年はこれが全部本当のことだなどという都合の良すぎる話を簡単には信じない。
・甘えの否定と自らの足での前進:どれほど奇跡を見せられても、上条は不幸な自分を自覚し、自らの足で泥を這って進むことを選択する。
・意志による未来の獲得:この「絶対に信じない(甘えない)」という頑固なスタンスこそが、これから始まる脱獄の旅路が与えられた奇跡ではなく、彼自身の意志で未来を掴み取るための戦いになることを示している。
まとめ
アンナ=キングスフォードによる敗者復活の提案を巡る一連の全貌は、確定した死という世界の決定事項に対する「反則には反則を返す」という一九世紀の魔術思想から始まり、アリスを救い出した上条当麻の徹底した奉仕に対するキングスフォードからの最大の敬意と応答、幻想を殺し続けてきた少年に他者の右手が差し伸べられる因果の逆転、そして都合の良すぎる奇跡に甘えず自らの意志で進もうとする上条の揺るぎないスタンスに至るまで、その歩みを明瞭に示している。
絶対的な死の因果という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の再起と魂の救済の記録である。
死の受容から、達人の介入、救いの手の提示、そして現世への脱獄の決意へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
創約 とある魔術の禁書目録(9)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(11)
登場キャラクター
主人公とその関係者
上条当麻
学園都市に住む高校一年生の少年である。彼は右手に「幻想殺し(げんそうころし)」と呼ばれる特殊な能力を宿す。自分自身が不幸な境遇にあると自認している。他者を救うために自らの命を惜しまない性格だ。
・所属組織、地位や役職
学園都市内の高校に在籍する。特定の地位や役職は持たない。
・物語内での具体的な行動や成果
アリスに捕らえられたインデックスの救出を決意した。アリスが訪れたいと望んだ学校に向かう。アリスの美女としての本性と対峙した。満身創痍になりながらもアリスの頬に右拳を叩き込む。アリスの暴走を食い止め彼女を救った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦闘を終えた直後に医学的な死を迎えた。死亡が医師によって正式に確認される。死後に「外れた場所」で目を覚ました。
インデックス
上条当麻の家に居候しているイギリス清教所属の修道女である。彼女の頭の中には一〇万三〇〇一冊の魔道書が記憶されている。上条に対して強い信頼と深い愛着を抱く。
・所属組織、地位や役職
イギリス清教に所属する。必要悪の教会に籍を置く。
・物語内での具体的な行動や成果
アリスに遭遇して窮地に陥った。オティヌスを逃がすために自ら囮となる。アリスたちに身柄を拘束された。上条の死を病院のヘリポートで目の当たりにする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条を救う方法を見出せず深い絶望に沈んだ。上条の死に直面して涙を流す。
オティヌス
かつて世界を滅ぼした北欧神話の元神である。現在は魔神としての力を失い一五センチのサイズとなっている。上条当麻を自らの唯一の「理解者」と定めている。
・所属組織、地位や役職
かつては魔神として世界を支配した。現在は上条の肩の上を定位置とする。
・物語内での具体的な行動や成果
インデックスによってコンテナの隙間に逃がされた。三毛猫のスフィンクスの背に乗って脱出を果たす。上条の入院する病院へ到着しアリスの危機を伝えた。上条に同行してアリスの待つ学校へ乗り込む。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
インデックスを救えず自らの非力を嘆いた。上条の死を「理解者」として見届ける。
スフィンクス
上条当麻の部屋で飼われている三毛猫である。インデックスがどこからか拾ってきた。
・所属組織、地位や役職
上条のペットという立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
オティヌスを乗せて病院まで走った。野良猫の群れを荒々しく蹴散らす活躍を見せる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特に地位の変化などはない。
御坂美琴
常盤台中学に通う電気を操る超能力者(レベル5)である。上条当麻に対して好意を寄せている。
・所属組織、地位や役職
常盤台中学に在籍する。学園都市第3位の超能力者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
他の病棟に入院していた。上条の死を目撃することになる。病院のヘリポートで上条の死に直面した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条の死に際して悲鳴をあげた。
食蜂操祈
常盤台中学に通う精神を操る超能力者(レベル5)である。上条当麻を巡る複雑な関係性を持っている。
・所属組織、地位や役職
常盤台中学に在籍する。学園都市第5位の超能力者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
他の病棟に入院していた。病院のヘリポートで上条の死に直面する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ヘリポートで涙をこぼした。
カエル顔の医者
第七学区の病院に勤務する優秀な医師である。これまで上条当麻の怪我を何度も治療してきた。「冥土帰し(ヘヴンキャンセラー)」の異名を持つ。
・所属組織、地位や役職
第七学区の病院に所属する。天才的な技量を持つ心臓外科医だ。
・物語内での具体的な行動や成果
上条の死亡を確認した。上条当麻の死亡時刻を午後一一時五八分と宣告する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
死者だけは蘇らせることができないと首を振った。
一方通行
学園都市の第1位の超能力者である。現在は第一〇学区の刑務所に服役している。新統括理事長として都市を管理する立場だ。
・所属組織、地位や役職
学園都市・新統括理事長を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
ミナとアリスの正体について取引を行った。トリスメギストスの不意打ちを受ける。チョーカーの電波を妨害された。瓦礫の下に一時的に生き埋めにされる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
行動を一時的に封殺される事態に陥った。
クリファパズル545
一方通行をサポートする人造の悪魔である。彼の活動を陰から支える存在だ。
・所属組織、地位や役職
一方通行の補助役を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
一方通行の独白の中で言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本巻では直接的な行動は描かれていない。
吹寄制理
上条当麻のクラスメイトである。規律に厳しい性格をしている。
・所属組織、地位や役職
第七学区の高校に在籍する。
・物語内での具体的な行動や成果
劇症型コタツシンドロームの暴徒の説明の中で言及された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本巻では直接的な活躍は少ない。
青髪ピアス
上条当麻のクラスメイトである。オタク趣味を全力で楽しむ少年だ。
・所属組織、地位や役職
第七学区の高校に在籍する。
・物語内での具体的な行動や成果
上条と一緒に病院を退院した。劇症型コタツシンドロームの暴動を上条とともに見守る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
いつものようにオタク趣味の会話を繰り広げた。
黄金系魔術師とその関係者
アレイスター=クロウリー
世界最大級の近代西洋魔術師である。現在は少女の姿などで活動している。
・所属組織、地位や役職
学園都市の元統括理事長だ。
・物語内での具体的な行動や成果
キングスフォードが自分のせいで死んだと慟哭した。復活した彼女と再会し驚愕する。一方通行の通信に割り込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
キングスフォードにねじ伏せられ、彼女の出発を阻めなかった。
アンナ=キングスフォード
一九世紀に実在した黄金系魔術結社の伝説的な達人である。アレイスターから「先生」と呼ばれ深い敬意を払われている。
・所属組織、地位や役職
黄金系魔術結社の指導者を務めた。
・物語内での具体的な行動や成果
アレイスターの前に無傷で復活した。学校に赴き、猫のダイナなどの玩具を押し留める。アリスの攻撃を防いで弱点を付与した。死後の「外れた場所」で上条を出迎える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
激戦により永久遺体の寿命が限界を迎えて消滅した。上条に「脱獄(敗者復活)」を提案した。
ミナ=メイザース
黄金系魔術結社の指導者の一人である。自称黒猫の魔女として活動している。
・所属組織、地位や役職
かつての黄金系魔術結社の幹部だ。
・物語内での具体的な行動や成果
ニュルンベルクでコロンゾン対策の調査を行った。一方通行にアリスの正体を伝える取引を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
科学と魔術を繋ぐ取引材料を一方通行に提示した。
ダイアン=フォーチュン
黄金系魔術結社の魔術師の一人である。タロットカードの化身として活動している。
・所属組織、地位や役職
かつての黄金系魔術結社の魔術師だ。
・物語内での具体的な行動や成果
ニュルンベルクでミナと一緒に調査を行った。仕事の愚痴を言いながら同じテーブルに突っ伏す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本巻ではニュルンベルクでの調査に終始した。
リリス
アレイスター=クロウリーの娘である。赤ん坊の姿をしている。
・所属組織、地位や役職
アレイスターの愛娘だ。
・物語内での具体的な行動や成果
ミナたちが調査するテーブルの上でタロットで遊んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
無邪気な様子でその場を和ませた。
エイワス
アレイスター=クロウリーが召喚した聖守護天使である。圧倒的な存在感を持つ超越的な精神体だ。
・所属組織、地位や役職
聖守護天使という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
アンナ=シュプレンゲルによって召喚された。アリスの追い風を相殺する役割を果たす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シュプレンゲルの才能を認めて彼女を「善き天才」と呼んだ。
「橋架結社」
アリス=アナザーバイブル(アリス=プレザンス=リデル)
「橋架結社」の中心核に位置する超絶者である。実在のモデル少女「アリス=プレザンス=リデル」が改造された存在だ。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」の中心人物を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
インデックスを拘束した。上条に死の予言を告げる。18歳ほどの美女に変身して狂暴化した。上条に殴り倒されて泣き崩れる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条の言葉によって本来の少女の心を取り戻した。
H・T・トリスメギストス(Z・I・トリスメギストス)
「橋架結社」に所属する黒髪の青年執事である。アリスに傷をつけられた際にも忠実に仕える存在だ。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」の超絶者を務める。
・物語内での具体的な行動や成果
刑務所の一方通行をノイズと瓦礫で封殺した。図書室で上条を案内する。アリスの奇跡の弱点を暴いた。Z・I・トリスメギストスに変節し雷撃を放つ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アリスに手首を砕かれ武器として振り回された。
アンナ=シュプレンゲル
「橋架結社」に一時所属していた魔術師である。現在は上条当麻の病室で看病する間柄だ。
・所属組織、地位や役職
かつての「橋架結社」の幹部だ。
・物語内での具体的な行動や成果
上条の病室で看病を行った。学校の図書室へ先回りする。アリスの歪みに抗い、上条を叱咤した。キングスフォードに励まされエイワスを召喚する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アリスの追い風を相殺して戦闘を支援した。
アラディア
「橋架結社」に所属する夜と月を支配する魔女の超絶者である。上条当麻に救われたことで彼に好意を抱く。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
第七学区の鉄橋でブロダイウェズたちと衝突した。二人存在する「反則」を活かして2ndサーガを撃破する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アリスの追い風を破り、前哨戦の勝利に貢献した。
ボロニイサキュバス
「橋架結社」に所属する淫らな悪魔の超絶者である。アラディアたちとともに行動している。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
鉄橋でブロダイウェズたちと戦闘を行った。対爆スーツを破壊されたブロダイウェズを撃破する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
前哨戦の勝利に貢献した。
旧き善きマリア
「橋架結社」に所属する回復の超絶者である。実験器具「トリビコス」を操る。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
鉄橋でヴィダートリと対峙した。ヴィダートリを撃破して川に落とす。上条にかけた「復活」が限界を迎えていることを告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
瀕死の重傷を負いながらも任務を全うした。
ムト=テーベ
「橋架結社」に所属する処罰専門の超絶者である。ドローン空母「かげぬい」を操る。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
アリスの追い風にのまれて暴れ回った。正気に戻された後にアリスの情報を傍受する。傍受した情報を上条たちに繋いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アリスの正体を上条に伝える重大な役割を果たす。
花束のブロダイウェズ
「橋架結社」に所属する花の超絶者である。アリス共鳴側(殺害派)として鉄橋で対峙した。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
害魚を操りアラディアたちを追い詰めた。ボロニイサキュバスに撃破される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
敗北して力を失う恐怖に怯えた。
ヴィダートリ
「橋架結社」に所属する運命の超絶者である。アリス共鳴側(殺害派)として活動している。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
「ダートリ」の人形とともにマリアと対峙した。旧き善きマリアに撃破され、川に落とされる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
マリアに敗れ、戦闘から脱落した。
2ndサーガ
「橋架結社」に所属する架空の北欧女神の超絶者である。アリス共鳴側(殺害派)として活動している。
・所属組織、地位や役職
「橋架結社」に所属する超絶者だ。
・物語内での具体的な行動や成果
アラディアと対峙した。二人のアラディアの連携攻撃に敗れ、撃破される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アラディアに敗れ、戦闘から脱落した。
アリスの玩具
猫のダイナ
アリスが飼っているもふもふの巨大な猫である。体育館ほどのサイズを誇る。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具の最高峰に位置する。
・物語内での具体的な行動や成果
巨大な体躯で学校の校舎を踏み潰した。キングスフォードによって弾き飛ばされる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
キングスフォードに弱点を付与された。
グリフォン
アリスの玩具の一つである。ライオンの胴に猛禽の頭と翼を持つ怪物だ。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
上条に襲いかかるが、フラミンゴのバットに阻まれた。アリスに掴まれて武器として利用される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本巻では武器として消費された。
処刑人
アリスの玩具の一つである。水晶のように透き通った骨の姿をしている。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
ハリネズミと衝突した。アンナによって両断される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アンナに一撃で破壊された。
三月ウサギ
アリスの玩具の一つである。二足歩行のウサギの姿をしている。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
時計は持たずに活動する。ボロニイサキュバスと取っ組み合いになった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
本巻ではボロニイとの小競り合いに終始した。
フラミンゴのバット
アリスの玩具の一つである。ピンク色のバットの姿をしている。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
上条の味方としてグリフォンと交戦した。上条にじゃれつく様子を見せる。アリス戦ではアリスに弾き飛ばされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条を最後まで守ろうと奮闘した。
ハリネズミ
アリスの玩具の一つである。ぽんぽんと跳ねる爆弾のような性質を持つ。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
上条の味方として爆発した。処刑人たちの軍勢と戦闘を繰り広げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条の学校での突破口を開いた。
料理番
アリスの玩具の一つである。アイロンや鍋を投げつける性質を持つ。
・所属組織、地位や役職
アリスの玩具という立場である。
・物語内での具体的な行動や成果
キングスフォードに襲いかかった。キングスフォードの水の散弾で抉り取られる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
達人の術式により一瞬で撃破された。
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創約 とある魔術の禁書目録(9)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(11)
展開まとめ(タイムライン)
序章:アリス=アナザーバイブル Back_to_Memory.
復活したアリスと対峙したインデックスが自ら囮となり、オティヌスが上条へ急報を届けるため脱出する。
- 【首を復元して復活するアリス】 / 【インデックスによる自発的囮行動】
- 【コンテナ隙間からの単独離脱】 / 【三毛猫の加勢と第七学区への疾走】
第一章:世界はそこまで強くない the_End_of_Real.
病室でアリス復活と仲間の危機を知った上条が、暴動が広がる街へ単身で救出に向かう。
- 【病室での悪女による騒がしい看病】 / 【合流した軍神による緊急事態伝達】
- 【街を呑み込む劇症型コタツ現象】 / 【一人で決着をつけるための単独出撃】
第二章:極彩色へようこそ Little_Queen_Wonderland.
アリスの出自判明と統括理事長の足止めを経て、鉄橋で超絶者同士による前哨戦が勃発する。
- 【アリスの出自とモデル少女の判明】 / 【第一位の足止めと青年執事の介入】
- 【鉄橋での超絶者同士の大規模衝突】 / 【悪女と始祖の共闘による戦況逆転】
第三章:予言 Last_Branch(of_Die).
学校の図書室でアリスと対峙した上条が、過去の選択によって自らの死が確定していた事実を知る。
- 【始祖が下した自らの役割の終了宣告】 / 【学校図書室でのアリスとの再会】
- 【過去の選択による死の予言の確定】 / 【悪女の乱入と絶対性の否定】
第四章:不幸な少年がそれでも見据えたもの Over_the_River.
変貌したアリスとの死闘の末、上条が限界を迎えた肉体で渾身の拳を放ち少女を正気に戻す。
- 【肉体を改造し変貌したアリスの本性】 / 【攻撃の瞬間を狙うクロスカウンター】
- 【仲間達の連携による退路の封鎖】 / 【渾身の右拳によるアリスの打倒】
終章:上条当麻 Notice_of_the_Death.
立ったまま息を引き取った上条が、死後の空間で始祖と再会し敗者復活の手を差し伸べられる。
- 【立ったまま迎えた完全な機能停止】 / 【病院での医師による死亡宣告】
- 【死後の白い世界での始祖との対面】 / 【理不尽を覆す敗者復活への誘い】
創約 とある魔術の禁書目録(9)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(11)
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とある暗部の少女共棲

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