創約 とある魔術の禁書目録(11)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(13)
物語の概要
■ 作品概要
学園都市は上条の死の事実に直面していた。
クラスメイトや御坂美琴、食蜂操祈らは告別式の準備を行う。
しかし、火葬場で棺桶に入った上条が突如として目覚め、この蘇生をきっかけに状況は大きく変わり始める。
上条はゾンビ感染を疑う「離別部隊」の追跡を受け、路地裏でアリスと合流する。 そして二人は学生寮へと逃げ込んだ。
そこにインデックスの返還を求めるステイルが襲来する。
ステイルは魔神の力を奪う術式を用いて上条と対決。
上条はステイルを破って生存を証明しようとする。
しかし、上条一人が復活した事実はアレイスターに絶望を与えた。
アンナ=キングスフォードの消滅に対する悲しみが彼を襲う。
その結果、大悪魔コロンゾンが復活。
巻末では、最大主教ダイアン=フォーチュンが浜面仕上の前に現れる。
彼女は浜面へ共同での対抗を呼びかけた。 物語は新たな危機が学園都市に迫る場面まで進む。
■ 主要キャラクター
上条当麻
- 立場・所属:学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
- 主人公との関係:本作の主人公。
- この巻での主な役割:火葬場で奇跡的に目覚めた。ゾンビ扱いされて追われる。それでもアリスと無事に再会した。インデックスの所有権をめぐりステイルと対決する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 火葬炉に入る直前の棺桶の中で目覚めた。 ガス管を壊して火葬炉の扉を蹴り破って脱出する。 ゾンビ扱いされて「離別部隊」に追跡された。 路地裏でアリスと合流し、自身の生を実感する。 学生寮で襲撃してきたステイルと対決した。 一方通行の電撃支援を受けて彼を打倒する。 旧・領事館を安全地帯にすることを思いつく。 アレイスターの絶望からコロンゾンが復活した場面に直面した。
アリス=アナザーバイブル
- 立場・所属:『橋架結社』の超絶者の頂点。
- 主人公との関係:上条を「せんせい」と慕う少女。
- この巻での主な役割:上条の蘇生を誰よりも喜ぶ。彼に同行した。そして『魔神』やステイルから彼を保護する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条の死後、雨の路地裏で佇んでいた。 蘇生した上条と合流する。 泣きじゃくりながら彼を抱きしめた。 上条に駄菓子(イカのフライ)を差し出した。 大人の美女の姿から、小さな少女の姿に戻る。 その際、粘液が周囲に溢れた。 魔神やステイルの襲撃に対し、身を挺してペンキの盾(トランプ兵)を広げる。 学園都市への被害を防ぐために耐えた。 上条を安全な屋上へとスイングして退避させる。 上条がステイルと決闘する間、下層で魔神二人と戦った。
ステイル=マグヌス
- 立場・所属:イギリス清教『必要悪の教会』の魔術師。
- 主人公との関係:上条の過去の戦友。
- この巻での主な役割:インデックスをイギリスに穏当に引き戻す計画を進めていた。上条の蘇生によって計画が乱れる。そのため、上条を「死者」として排除しようとする。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 告別式を口実に学園都市へ不法侵入した。 上条の学生寮でルーンカードを貼り巡らせ、上条を急襲する。 ネフテュスと娘々の二人の『魔神』を同行させていた。 空中を飛翔して炎剣を操り、上条と激しく対決する。 一方通行の落雷攻撃を受けて一度は倒れた。 魔神の生命力を奪う新術式「神業交差(ゴッドクロッシング)」を発動する。 自らの命(魔法名Fortis931)を懸けた。 異文化の力を宿した右拳で上条とぶつかる。 しかし、上条の右拳を受けて敗北した。
アレイスター=クロウリー
- 立場・所属:元・学園都市統括理事長。現在はコロンゾンの肉体に魂を宿す。
- 主人公との関係:上条の生き様に救われた。彼に深い信頼を抱く。
- この巻での主な役割:上条の遺体の奪取を目論む。しかし一方通行に阻まれる。上条一人のみが蘇生した事実に絶望し、コロンゾンの復活を許してしまう。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 霊柩車から上条の遺体を盗み出そうとした。 新統括理事長の一方通行と対立する。 落雷攻撃によって制圧された。 上条の死を一度は受け入れる。 しかし、キングスフォードが復活を譲って消滅した事実を知った。 上条一人のみが蘇生した現実に激しく慟哭する。 「何故、君一人なんだ。何故見捨てて蘇った」と血の涙を流して上条を責めた。 精神の弱体化を突かれ、大悪魔コロンゾンに主導権を奪回される。
一方通行(アクセラレータ)
- 立場・所属:学園都市の新統括理事長。
- 主人公との関係:上条に敗北した。彼の生き方を認めている。
- この巻での主な役割:学園都市の秩序を守る。アレイスターの遺体強奪を阻止する。上条の戦闘中、上空からの誘雷技術で強力にアシストする。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 人工降雨技術と地中の配線を利用したベクトル操作を用いる。 アレイスターに10億ボルトの落雷を浴びせて制圧した。 死者(クローンなど)を弄ぶ技術の冒涜を厳しく戒めた。 上条の戦闘中、上空のドローンの気象条件をシミュレーションして雷をステイルに落とす支援を行う。 「魔女狩りの王」の熱風による誘雷の乱れをステイルに突かれた。 最終的に落雷をステイルに直撃させた。 「離別部隊」が木原合計の自滅によって暴走した件を処理しようとする。
御坂美琴
- 立場・所属:常盤台中学の超能力者(第3位)。
- 主人公との関係:上条を気にかける少女。
- この巻での主な役割:和服の喪服で告別式に参列する。蘇生した上条の肉体の腐敗を防ぐ。食蜂とともに彼を追跡した。そして離別部隊と戦闘を行う。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 和装の喪服で食蜂と合流した。 ハイヤーで高校の告別式へ向かう。 火葬場で上条が生き返った現場に遭遇した。 上条の司法解剖を企む木原合計の背後を襲って人質にする。 食蜂とともに、上条を全身乾燥機に入れるために火葬場を飛び出して追った。 電磁波センサーで離別部隊の駆動鎧を察知する。 「雷撃の槍」や磁力による鉄骨スイングで敵を撃破した。 暗渠の出入口を「超電磁砲」で破壊・崩落させて時間稼ぎを行う。
食蜂操祈
- 立場・所属:常盤台中学の超能力者(第5位)。
- 主人公との関係:上条の過去を知る少女。
- この巻での主な役割:露出度の高い西洋喪服で参列する。美琴とともに上条の追跡に加わった。脳のコントロールを失った敵に対して自身の無力を痛感する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 西洋喪服(スリットと透けレース)で美琴と合流した。 告別式でハロゲンヒーターに夢中になる。 火葬場で上条が蘇生するのを目撃した。 貸衣装のネックレスを破損させるほど取り乱す。 上条の腐敗を心配し、美琴とともに彼を捜索した。 「心理掌握」が駆動鎧の人間(脳を介さず機械や薬物で操作されている離別部隊)に通じず苦戦する。 倒れた駆動鎧から残留思念を読み取った。 離別部隊が企業の不祥事を隠蔽する組織であることを突き止める。
木原合計(ゴー姉ちゃん)
- 立場・所属:『木原』の一族。「離別部隊」の主任。
- 主人公との関係:上条の遺体回収を企む敵。
- この巻での主な役割:上条が生き返った火葬場に現れた。検体の回収と司法解剖を指示する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: タイトスカートと白衣、大きなマスクにパンスト姿で現れた。 一人称は「自分」である。 語尾に「〜でやんす」とつけて話す。 気軽に「ゴー姉ちゃん」と呼ぶよう美琴たちに促した。 死体を開いて使われているテクノロジーを暴く司法解剖を平然と言い放つ。 美琴に背後からチョークで拘束された。 10億ボルトで脅される。 組織の自動フローチャート(自分が死んでも組織は自動で動き続けるルール)を始動させた。 躊躇なく自ら舌を噛み切って大出血・心停止(自滅)した。
ネフテュス&娘々
- 立場・所属:『魔神』。
- 主人公との関係:かつて上条と戦った、世界を揺るがす規格外の存在。
- この巻での主な役割:ステイルの魔神化の荒行による無駄死にを阻止する。そのために彼に同行して学園都市に潜入した。アリスと激突し、最終的にステイルに魔力を強奪される。
- この巻で起きた重要な変化や行動: イギリス清教のダイアン=フォーチュンが最大主教となった件に便乗した。 ステイルに同行して学園都市に潜入する。 ネフテュスは涙を弾丸(レーザービーム)のように使ってアリスを攻撃した。 娘々は体一つでコンクリート建物を突き抜ける突撃を繰り返す。 アリスの強固なペンキの壁の処理に時間を費やした。 上条のヘッドスライディングで娘々がひっくり返される。 戦闘を切り上げようとした瞬間、ステイルの「神業交差」によって自らの魔力を強奪された。 彼女たちは床に倒れ込んで気絶した。
浜面仕上
- 立場・所属:学園都市の元「暗部」グループメンバー。無能力者(レベル0)。
- 主人公との関係:上条、一方通行と並ぶもう一人の主人公。
- この巻での主な役割:滝壺理后と部屋で過ごしていた。そこへ最大主教ダイアン=フォーチュンの襲撃を受ける。彼女からコロンゾン対策への協力を要請された。
- この巻で起きた重要な変化や行動: お互いに想い合う滝壺と二人きりでアパートで過ごしていた。 ベランダから侵入してきた最大主教ダイアン=フォーチュンと遭遇する。 アレイスターが大悪魔コロンゾンを抑えきれなくなり、コロンゾンが復活した件を聞かされた。 コロンゾンには上条の言葉(説得)が届かない。 「作り物の奇跡」を成し遂げるための協力を求められた。
ダイアン=フォーチュン
- 立場・所属:イギリス清教の臨時・最大主教。タロットの原典。
- 主人公との関係:浜面に協力を求める存在。
- この巻での主な役割:アレイスターの心の破綻を察知する。さらにコロンゾンの復活を察知した。それに対抗するために浜面を巻き込む。
- この巻で起きた重要な変化や行動: サッカーボール大の黒い箱を浮かべ、白くふわふわしたドレス姿で浜面のアパートのベランダから侵入した。 イギリス清教の大部隊や天草式を「壁」の外に配備していることを明かす。 アレイスターがコロンゾンを抑えられなくなる事実を的確に予測していた。 コロンゾンに対抗するための「作り物の奇跡(同窓会)」への協力を浜面に持ちかける。
インデックス
- 立場・所属:イギリス清教のシスター。
- 主人公との関係:上条の同居人。
- この巻での主な役割:上条が死んだ学生寮の部屋を片付け、スフィンクスを抱いて寮の鍵を閉めて去る。
- この巻で起きた重要な変化や行動: オティヌスとともに学生寮の鍵を閉めて去った。 上条の告別式は「泣き喚いて台無しにしてしまう」と考え、あえて参列を避けた。 オティヌスとともに、伝書鳩を用いたアナログな通信で指示を受け取る。
オティヌス
- 立場・所属:魔神としての力を失った15cmの存在。
- 主人公との関係:上条の「理解者」。
- この巻での主な役割:インデックスの肩に乗って行動をともにする。上条の死を彼らしい不幸体質だと表現した。彼の不在を静かに想う。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 居候であった学生寮を引き払い、スフィンクスとともにインデックスに同行する。 上条のいない現世で、自分たちの身元が不確定なため、生き残るための移動を継続する。
書籍情報
創約 とある魔術の禁書目録(12)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA(電撃文庫)
発売日:2025年4月10日
ISBN:9784049162264
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あらすじ・内容
上条当麻へ。君にさよならを言うには、あまりにも早すぎる――。
冬休み最後の日、学園都市は悲しみに支配されていた。
上条当麻の死。
あまりに唐突で、あまりに理不尽な現実に、彼を知る者たちは現実を受け入れることができない。
インデックスは寮の鍵をかけながら、もう帰ることのない主を想い、御坂美琴と食蜂操祈も、喪服の襟を正しながら、その死を未だ信じられずにいた。
吹寄制理、青髪ピアス、クラスメイトたちも、告別式の準備に追われながら、彼の存在の大きさを思い知る。
上条当麻はもういない。
果たしてこの世界はどうなってしまうのか。
感想
前巻では地獄の最下層まで降り、CRCとの決闘に勝利。
アンナ=キングスフォードから現世へ戻る権利を譲られ、ひたすら階段を上っていった上条当麻。
ただし最後まで生き返った描写はなかった。
そして12巻。
上条の告別式が普通に始まっている。
インデックスとオティヌスは学生寮を出て、美琴や食蜂は喪服姿。クラスメイトたちも上条の死を受け入れようとしている。アレイスターだけは納得できず、上条の遺体を利用してでも復活させようとするが、一方通行に止められる。
さらに火葬場へ。
棺桶は火葬炉の中へ。
さすがにこれは間に合わなかったのか?
と思ったところで、
上条、起床。
遅いよ!!
あと少し遅かったら普通に火葬されていたぞ。
そこからゾンビ扱いされて追われ、アリスと再会し、学生寮へ戻ったら今度はステイルが襲ってくる。
そして最後には、アンナ=キングスフォードを失ったことでアレイスターの精神が完全に揺らぎ、大悪魔コロンゾンまで復活。
上条が生き返っただけなのに、また世界が面倒な方向へ動き始めている。
火葬直前に棺桶から復活。そりゃゾンビだと思われるわ
今回は上条が生き返るまでが長い。
告別式まできっちり行われる。
学校では青髪ピアスや吹寄が上条の死を受け入れようとし、美琴と食蜂も参列する。上条の父・刀夜からのメッセージまで流れる。
もう完全に「上条当麻は死んだ」という前提で世界が動いている。
そして火葬場。
上条は棺桶に入れられ、そのまま火葬炉の内部へ。
そこでようやく目を覚ます。
いや、本当にギリギリだな。
しかも目覚めた上条自身も状況が分からず、目や口から葬儀用の詰め物を取り出し、スマホの明かりで周囲を確認。
火葬炉だと分かってからは必死である。
点火される前にガス管を壊し、最後には内側から火葬炉の鉄扉を蹴り破って脱出する。
その姿が、
死に装束。
額には三角の布。
火葬炉から突然出てくる。
そりゃゾンビって言われるわ。
しかも学園都市側の対応が異常に早い。
《離別部隊》なる駆動鎧の集団が現れ、未知の感染症によって死体が動き出した可能性を疑い、上条を隔離しようとする。
装備は火炎放射器。
生き返った直後に焼き直されそうになる上条。
不幸すぎる。
せっかく地獄から這い上がってきたのに、現世側から「死体は死体らしく焼かれてください」と追い返されそうになっている。
結局、裸足のまま雨の学園都市を逃走することになる。
敗者復活した直後の主人公の扱いじゃない。
逃亡先でアリスと再会。そして学生寮に帰ったらステイルが待っていた
逃げ続けた上条は、路地裏でアリスと遭遇する。
ここはかなり良かった。
前巻で上条が地獄から戻る理由を取り戻した大きなきっかけがアリスだった。
上条が死んだことで、アリスは「自分がせんせいを殺した」と自分自身を責め続けていた。
だから実際に生き返った上条を見たアリスは、泣きながら飛びついてくる。
上条自身もここで、
生き返って良かった。
と実感する。
地獄から戻った直後は火葬炉。
その後は火炎放射器を持った駆動鎧に追われる。
ろくなことがない。
それでも、アリスが泣きながら喜んでくれた。
これだけで帰ってきた意味はあったのだろう。
そして二人は学生寮へ戻る。
ようやく日常に帰れるのかと思ったら、
ステイル=マグヌス登場。
そうなるよな……。
上条が死んだことで、インデックスはイギリス清教へ返還される予定になっていた。
ところが、その上条が突然復活。
ステイルからすれば、
「死んだなら死んでろ」
という話になってしまう。
ステイルの目的はインデックスを守ること。
上条の復活を喜んで終わりにはできない。
ここでシリーズ初期からの因縁がまた戻ってくるのが面白かった。
上条とステイル。
どちらもインデックスを大切にしている。
だからこそ戦う。
本当に面倒臭い二人である。
魔神の力まで奪うステイル。それでも最後は上条の右拳
今回のステイルはかなり本気である。
ネフテュスと娘々という《魔神》まで同行している。
さらに《神業交差(ゴッドクロッシング)》によって、その魔神たちの生命力を横から奪い、自分の力に変えてしまう。
ステイル、そんなところまで行くのか。
インデックスを守るためなら自分の命まで賭ける。
一方の上条が戦う理由はもっと単純だった。
自分は死体じゃない。
ゾンビでもない。
生きている人間だ。
そしてインデックスやオティヌスたちがいた学生寮へ帰りたい。
地獄から必死に戻ってきたのも、そのためだった。
だからステイルに、
死者は死者らしくしていろ。
と言われて引けるわけがない。
途中ではロードバイクを壊して空気入れから即席の圧搾銃を作ったり、一方通行の落雷を利用したりと色々やっている。
49万円のロードバイクが犠牲になっているのは酷いけど。
最終的にはステイルが《神業交差》を使い、上条と正面から殴り合う。
そして最後は、
やっぱり右拳。
上条が勝つ。
11巻ではCRC。
12巻ではステイル。
竜王を出すより、最近は普通に拳で殴って終わる方が安心するようになってきた。
上条の場合、本当に訳の分からない能力が増えすぎているので、最後に右拳で決着すると、
ああ、いつもの『禁書目録』だ。
という感じがする。
上条が復活したと思ったら、今度はアレイスターが壊れてコロンゾン復活
そして今回、一番「え?」となったのがアレイスターだった。
上条が死んだ時点から、かなり危ない。
アレイスターは上条の死を受け入れられず、遺体を奪おうとしていた。
学園都市ならクローン、サイボーグ、人工幽霊など、何らかの方法で上条を動かせるかもしれない。
その可能性にすがっている。
それを止めるのが一方通行。
死者を外から好き勝手に弄ってはいけない。
技術的にできるからこそ、やってはいけない。
かつて《妹達》を殺した一方通行がこれを言うのが重い。
そして約10億ボルトの落雷まで使って、アレイスターを止める。
この段階でアレイスターは上条の死を受け入れた。
……はずだった。
ところが上条は生き返る。
アレイスターからすれば嬉しい話のはずである。
でも、そこで知ってしまう。
上条が戻ってこられたのは、アンナ=キングスフォードが自分の復活を諦め、上条へ譲ったから。
つまり、
上条がいる。
キングスフォードはいない。
これでアレイスターが壊れる。
「何故、君一人なんだ」
と上条を責めてしまう。
いや、アレイスター。
そんな不安定な状態だったのかよ!
上条が死んだら受け入れられない。
生き返ったら今度はキングスフォードが消えたことを受け入れられない。
かなりギリギリだったんだな……。
考えてみればアレイスターは、キングスフォードへの思い入れが相当に強い。
圧倒的な達人であり、自分たちの師に当たる存在。
その人が上条を救うために消えた。
理屈で整理できる話ではないのだろう。
そしてアレイスターの精神が崩れたことで、さらに最悪のことが起こる。
現在アレイスターが使っている肉体の中に封じ込められていた、
大悪魔コロンゾン。
復活。
おい。
上条がやっと復活したところなのに、なんで同時にそっちまで復活するんだよ。
しかも最後にはダイアン=フォーチュンが浜面のところへ現れ、コロンゾンに対抗するための《作り物の奇跡》――「同窓会」への協力を求める。
上条の死亡。
地獄巡り。
火葬場から復活。
ステイルとの決闘。
ここまでで十分だろうと思ったのに、最後にコロンゾンまで出てきた。
上条さん、ようやく現世に戻ってきたんだから少しくらい休ませてやれよ。
それにしても今回、一番意外だったのはアレイスターかもしれない。
あれだけ長く計画を張り巡らせ、世界そのものを相手にしてきた人物なのに、上条とキングスフォードを続けて失いかけただけでここまで崩れる。
魔王だろうが何だろうが、結局かなり人間臭い。
そして、その人間臭さが原因で大悪魔が復活する。
上条が生き返った。
めでたし、めでたし。
……で終わらないのが『禁書目録』なんだよな。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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創約 とある魔術の禁書目録(11)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(13)
考察・解説
上条当麻の現世蘇生と直面する新たな驚威の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(12)』における上条当麻の現世蘇生は、地獄の底から這い上がった魂が「生きている人間」として完全な復活を果たした瞬間である。しかし、その帰還を巡って現世の組織やかつての戦友との衝突が勃発し、さらにはアレイスターの絶望に伴う大悪魔の復活という最悪の事態へと繋がっていく。主要な転換点、人物関係の変化、自己認識と周囲の評価、クライマックスの激闘、および巻末時点の状況について解説する。
主要な転換点
蘇生から結末にかけて状況を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
・上条当麻の火葬場での蘇生:医学的に死亡が確認され告別式が進む中、上条当麻は火葬炉に入る直前の棺桶の中で目覚めた。ガス管を引き抜き鉄扉を蹴破って脱出したことで生きている人間として完全帰還を果たしたが、周囲からはゾンビ扱いされ、離別部隊から追われる身となった。
・木原合計の舌噛み自滅:火葬場を隔離した離別部隊に対し、御坂美琴は木原合計主任を人質に取って組織を止めようとした。しかし、合計は躊躇なく自ら舌を噛み切って心停止を招き自滅したため、離別部隊は責任者不在のまま自動フローチャートに沿って暴走を開始した。
・ステイルによる「神業交差」の発動:上条が一方通行の支援を受けて落雷でステイルを沈めた後、ステイルは再び起き上がり、ネフテュスや娘々の生命力を略奪して自らの術式に組み込んだ。自らの寿命を削る対価と引き換えに「神業交差」を強制発動し、上条との一対一の直接対決へと突き進んだ。
・アレイスターの絶望とコロンゾンの主導権奪回:復活した上条と遭遇したアレイスターは、アンナ=キングスフォードが復活の権利を譲って消滅し、上条一人のみが蘇生した現実に激しい絶望を抱いた。精神の破綻により、肉体の奥深くに封じ込められていた「大悪魔コロンゾン」が主導権を取り戻す結果となった。
上条を中心とした人物関係の変化
復活を遂げた上条当麻を巡り、周囲の人物たちとの因縁や関係性は激しく揺れ動いた。
・アリス=アナザーバイブル:自らの手で上条を殺害した罪悪感に苦しんでいたアリスは、上条の蘇生を目撃して大粒の涙を流した。上条のために魔神やステイルと戦い、上条から感謝を伝えられたことで、強い相互信頼のパートナー関係となった。
・ステイル=マグヌス:上条の死によって生じる世界のパワーバランスの崩壊を防ごうとしていたステイルは、上条が復活したことで計画を乱されたため、彼を死者として排除すべく襲撃した。魂のレベルで深くぶつかり合った末、上条にとって認めるに値する最大の強敵となった。
・アレイスター=クロウリー:上条の死を乗り越えるために蘇生計画に執着していたが、キングスフォードを救えず上条一人が蘇った事実に直面し、血の涙を流して上条を責めた。信頼が怒りと絶望へと反転したことで大悪魔コロンゾンの復活を許し、最悪の敵対関係へと変貌した。
上条の認識と周囲の評価
上条の内面的な自己認識と、彼を取り巻く者たちからの評価の間には明確な対比が存在している。
・上条自身の認識:上条当麻は自分を死んで当然の平凡な高校生と捉えており、ゾンビ扱いされて追われる現実に一度は項垂れていた。しかしアリスの涙やステイルとの対決を経て、綺麗に死んで納得することを拒み、インデックスのいるあの部屋に帰りたいという個人的な我欲を自覚し、たった一つの命を生き抜く覚悟を決めた。
・周囲からの評価:アリスからは自分の命よりも他者の幸せを最優先に選んでくれた世界で唯一の理解者(せんせい)として全肯定され、ステイルからは勝手に復活して世界を揺るがす理不尽な反則(イレギュラー)と見なされつつも、同じ我欲を宿して戦う強敵と認められた。アレイスターからは一人しか救えない状況すら覆す奇跡の少年と期待されていたため、一人のみの生存という現実に失望と怒りを買われた。
・認識の差が現れた場面:学生寮の廊下での決戦において、世界の平穏のために死を受け入れるべきだと主張するステイルに対し、上条は自らの生存が引き起こす混乱を認めつつも、インデックスたちがいる空気の温かい日常に帰りたいという素朴で泥臭いエゴを叫んだ。
クライマックスにおける学生寮の決戦と決着
学生寮の廊下におけるステイル=マグヌスとの決戦は以下のように展開された。
・発生原因と当初の状況:ステイルが神業交差を強制発動し、魔神たちから略奪した圧倒的な破壊力を宿して突撃した。戦場となった学生寮の直線通路は床がぶち抜かれて左右への逃げ場がなく、吹き荒れる熱風によって手すりが赤熱する極限の状況であった。
・登場人物それぞれの行動:
- 上条当麻:右手の「幻想殺し」の拳を固く握り締め、ステイルの攻撃をかい潜るために真正面から突撃した。
- ステイル=マグヌス:神業交差の魔力を宿した右拳を握り、リーチの差を活かして直線距離を疾走した。
- アリス:少し離れた場所で上条の覚悟を信じ、戦闘を見守った。
・予定外の出来事と危機:ステイルのリーチの方が長く先に一撃が放たれる状況であったが、インパクトの直前、ステイルの右膝が強引な魔力略奪の代償(肉体の破断)に耐えきれず不自然に崩れ落ちた。
・対応と決着:上条はステイルの驚きに歪む目を見据えながら、「この物語が、神様の作った奇跡の通りに動いているってんなら、まずは、その幻想をぶち殺す」と叫んで懐に侵入した。渾身の右拳でステイルの頬骨を捉え、廊下の床に薙ぎ倒して完全な決着を収めた。
巻末時点の状況と今後の課題
決戦の終了によって現世への敗者復活は果たされたが、学園都市の内外で新たな驚威が胎動し始めた。
・主人公の居場所と立場:半壊した学生寮の敷地から、身の安全を確保するために第一二学区の橋架結社の領事館(瓦礫の山)へと移動を開始した。肉体的な復活は果たしたものの、現世のシステム上では未だ離別部隊から追跡されるゾンビ候補のままである。
・主要人物の動向:ステイルや魔神たちは学生寮の廊下で沈黙しており、アリスは上条と行動を共にしている。アレイスターは絶望から主導権を奪われ内側に幽閉され、浜面仕上は突如侵入してきたダイアン=フォーチュンからコロンゾン復活の事実を聞かされている。
・解決した問題:上条当麻が地獄からの敗者復活を完全に果たして生きたいという覚悟を決めたこと、およびインデックスの権利を巡るステイルとの対決に勝利したこと。
・継続している問題と今後につながる要素:合計の自滅によって暴走を続ける離別部隊の追跡、上条が普通の人間であることを証明できていない現実、および拘束の危機にあるインデックスたちの安全確保という課題が残る。さらに、アレイスターの破綻により復活した「大悪魔コロンゾン」の驚威に対し、ダイアン=フォーチュンが浜面に持ちかけた「作り物の奇跡」という新たな計画が動き出そうとしている。
まとめ
上条当麻の現世への帰還を巡る一連の全貌は、火葬場からの凄絶な脱出による現世蘇生から始まり、木原合計の自滅に伴う離別部隊の暴走、インデックスの未来を懸けたステイルとの神業交差を巡る激突と右拳による打破、キングスフォードを救えなかった現実がもたらしたアレイスターの破綻と大悪魔コロンゾンの復活、そして追跡を回避しながら自らの生の主権を証明しようとする次なる戦いへの旅立ちに至るまで、その歩みを明瞭に示している。
確定した死の運命や現世の厳格なシステムという不条理な檻を打ち破り、ただ普通の高校生としての日常へ帰るために自らの意志と拳によって生の権利をもぎ取るに至る、泥臭くも圧倒的な生への執念の記録である。
上条当麻の葬儀と火葬場での覚醒の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(12)』で描かれた上条当麻の葬儀(告別式)は、深い悲しみと学園都市特有の冷酷で不条理なシステム、そして死後の世界から這い上がってきた少年の極限のハプニングが交錯する重要なイベントである。告別式の準備から進行、参列者たちの葛藤、火葬場への出棺、そして火葬炉内での覚醒と脱出劇に至るプロセスについて解説する。
式場と準備:第七学区の高校での告別式
上条の死を受け、彼が通う第七学区の高校の講堂が式場に指定された。
・講堂での式典準備:三学期の始まりではあったが、当日は始業式ではなく特別な日として扱われ、クラスメイトの吹寄制理や青髪ピアス、担任の月詠小萌らが点呼や式典の準備に追われていた。
・遺影の設置:講堂の壇上には、上条の学生証の写真を引き伸ばした畳二畳より巨大な遺影が掲げられたが、正面からの無表情な証明写真であったため、どこか悪人面に見えていた。
・司会進行:式を進行したのは、副業で司会進行を務める若い僧侶であり、マイクを握って不自然に明るい定型句で式を進行した。
父・上条刀夜の絶望と強制ミュート
学園都市の厳格な手続きにより、上条の両親は式場への立ち入りを阻まれた。
・リモート中継の実施:上条の両親(刀夜と詩菜)は申請手続きの煩雑さと時間の制約から学園都市に入ることが叶わず、自宅からリモート中継でビデオコメントを寄せる形となった。
・親としての怒りと告発:刀夜は画面越しに感謝を述べていたが、途中で感情が決壊し、息子が死んだにもかかわらず現地にも行けず死因すら明かされない現実と、安全を謳っていた学園都市の欺瞞に対し怒りの絶叫を放った。
・強制的な切断と進行の再開:刀夜が学園都市の暗部を告発しようとした瞬間、運営側によって音声が強制的にミュートされ、中継映像自体が切断された。司会者は通信の乱れとして処理し、式は何事もなかったかのように流れ作業へと戻された。
参列者たちの涙と葛藤
参列した生徒や関係者たちは、それぞれの立場で上条の死を受け止めようとしていた。
・来賓席の様子:西洋喪服姿の御坂美琴や食蜂操祈が着席していた。美琴は、学校に人脈が少ないはずの上条の葬儀に、面識のなさそうな他学年の上級生女子まで多数揃って嗚咽を漏らしている光景に違和感を抱いていた。
・青髪ピアスの後悔と涙:普段の妄想の中ではどんな危機でも上条だけは生き残ると信じていた青髪ピアスは、人間があまりにあっけなく死んでしまう現実に直面した。普段は大声を出す自分が涙を抑えきれない事実に直面し、深い後悔を滲ませていた。
火葬場への出棺とスマホの副葬品
告別式の終了後、棺は火葬場へと搬送された。
・第一〇学区への移動:告別式が滞りなく終了すると、棺は霊柩車に乗せられ、第一〇学区の火葬場へと向かった。同行したのは上条のクラスメイトや美琴、食蜂ら一握りの関係者のみであった。
・副葬品の配置:最後のお別れの際、青髪ピアスは最近上条がスマートフォンを持つようになって喜んでいた姿を思い出し、棺桶の中の上条の枕元にスマートフォンをそっと置いた。この好意による副葬品が、その後の奇跡的な脱出の鍵となった。
火葬炉の中での覚醒とゾンビパニック
棺桶が火葬炉に収められた直後、死後の地獄から帰還した上条の魂が肉体に宿った。
・炉内での覚醒:死後の世界から這い上がってきた上条の魂が遺体に重なり、上条は静かに目を開けた。喉に詰められた綿や脱脂綿を取り除き、青髪が遺したスマートフォンのライトを点灯させた。
・炉内からの脱出行動:点火直前の火葬炉内にいることを認識した上条はパニックに陥りながらも、棺桶を横に倒して脱出した。さらに狭い炉内を這い、ガスの噴射口に繋がっていた太いガス管を力任せに引き抜いて破壊した。
・鉄扉の破壊:充満するガスの中、上条は火葬炉の分厚い鉄扉の裏側にある開閉ギミックに向けて全力の踵落としを繰り出し、扉を外へと蹴り破った。
・火葬場での混乱と逃走:頭に死に装束の三角頭巾を巻いた上条が這い出てきた瞬間、吹寄制理をはじめとする参列者はゾンビが現れたと誤認し、場内は阿鼻叫喚の大混乱に陥った。上条は生き返ったもののゾンビ扱いされたまま、火炎放射器を備えた駆動鎧の離別部隊に追われ、冷たい雨の降る外へと裸足で逃走した。
まとめ
上条当麻の葬儀と火葬場での覚醒を巡る一連の全貌は、第七学区の高校講堂における不条理な告別式の進行と父親の通信遮断から始まり、青髪ピアスによるスマートフォンの副葬、火葬炉内での魂の再融合とガス管破壊による脱出、そしてゾンビと誤認されたことによる離別部隊からの逃走に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
死者として処理され社会から消去されかけた不条理な檻を打ち破り、力ずくで火葬炉の扉を蹴破って現世の生の主権を取り戻すに至る、壮絶な蘇生と大混乱の記録である。告別式の悲哀から、不穏な通信切断、副葬品の奇跡、そして火葬場からの逃走へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
学園都市の新旧統括理事長の対立と信念の衝突の全貌
学園都市における統括理事長の対立は、初代アレイスター=クロウリーと二代目一方通行(アクセラレータ)という、新旧の指導者が掲げる支配と倫理の絶対的な断絶を描いた思想的な局面である。学園都市の頂点の座を受け継いだ二人がどのような信念の衝突を起こし、いかなる結末を招いたのか、そのプロセスと因果関係について解説する。
統括理事長としての二人の資質と方針の対比
二人の学園都市の治め方は、その本質において対照的であった。
・アレイスター=クロウリーの計画(プラン):目的達成のためなら他者の命やクローンの犠牲、自らの失敗や挫折さえも次のステップへの予備プランとして組み込み消費し続ける。勝利も敗北もフローチャートの流れに整えれば同じことと捉え、他者をパーツとして扱う支配者の論理を貫いた。
・一方通行の手錠(ハンドカフス):過去にクローンを殺戮する実験に自ら参加した罪を噛み締め、自首して鉄格子の中から暗部の一掃(オペレーション・ハンドカフス)を実行した。例外を作れば次の暗闇を生むという信念に基づき、暗部を排除して正しいルールによって治めようとする指導者としての論理を貫いた。
上条当麻の死と遺体を巡る激突
二人の決定的な対立は、死亡した上条当麻の遺体の処遇を巡って勃発した。
・アレイスターの失敗の上塗り:上条一人のみが蘇生しアンナ=キングスフォードが消滅した摂理に対し、アレイスターは激しく絶望した。本来自分たちが解決すべき事件を彼一人が背負って死んだ現実に慟哭し、クローン技術やサイボーグ技術などの闇のテクノロジーを駆使してでも死んだ上条を外からいじくり回して蘇生させようと遺体回収を目論んだ。
・一方通行の死者の尊厳の死守:これに対し一方通行は暗部的な手法を断固として拒絶した。多数のクローンを殺害した経験から死の意味を知っているとし、死に抗うのは生きている人間の自由であるが死んだ人間を外からいじくるのは種類が異なり、失敗から上塗りしても世界が歪むだけであるとして、死者を部品扱いする例外を絶対に認めなかった。
一方通行による刑務所からの遠隔制圧と論破
この対立は、一方通行の力の行使によって強制的に決着した。
・掟の遵守と遠隔操作:一方通行は独房から一歩も外に出ない掟を守りつつ、地中の配線を利用して研ぎ澄ましたベクトル操作を実行した。
・落雷による制圧:離れた屋上にいたアレイスターに対し気圧差を生んで大気を操り、十億ボルトに達する強大な落雷を天から垂直に落としてアレイスターの動きを完全に制圧した。
・非情な正論の提示:地べたに崩れ落ちたアレイスターに対し、一方通行は周囲のせいにせず自分が選び取った選択肢の山であり切り札の出しどころを間違えた結果であると告げ、アレイスターを激しい慟哭へと追い込んだ。
対立がもたらした最悪の結末:コロンゾンの復活
二人の対立と一方通行による論破は、結果として最悪の事態を引き起こす要因となった。
・アレイスターの精神破綻:一方通行に敗北し上条を失った現実に直面したアレイスターは、精神が完全に破綻した。
・大悪魔コロンゾンの主導権奪回:精神の崩壊を突かれ、肉体の奥深くに封じ込められていた大悪魔コロンゾン(数価333)が主導権を奪い返して復活を遂げた。
・新たな脅威の顕現:二人の指導者が正しさを競い合い例外を徹底的に潰した結果、心の隙間から大悪魔が蘇り、学園都市は再び魔術サイドの脅威に晒されることとなった。
まとめ
新旧統括理事長の対立を巡る一連の全貌は、他者をパーツとして消費するアレイスターの支配論理と、過去の罪から例外なき規律を重視する一方通行の指導論理の断絶から始まり、上条当麻の遺体蘇生を巡る暗部的手法と死者の尊厳を重んじる姿勢の衝突、刑務所からのベクトル操作による落雷制圧とアレイスターの論破、そして精神の破綻を突いた大悪魔コロンゾンの主導権奪回に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
支配と贖罪という相容れない理念の檻を打ち破り、互いの正義を賭してぶつかり合うに至る、思想闘争と因果の激変の記録である。理念の対立から、遺体を巡る舌戦、遠隔の制圧、そして大悪魔の復活へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
死者蘇生の禁忌(タブー)と世界の理不尽の全貌
『とある魔術の禁書目録』シリーズ、特に上条当麻の死と蘇生が物語の中心軸となる『創約』終盤において、死者蘇生の禁忌は魔術サイドおよび科学サイドの双方から、世界の在り方を揺るがす絶対的な不条理として冷徹に描写されている。死者が蘇ることが忌み嫌われ、排除されるべき禁忌とされる要因について、複数の視点からその因果関係を整理して解説する。
世界の絶対的な物理ルールとしての死の不可逆性
死とは本来、何者であっても覆すことのできない絶対的な境界線である。
・死の不可逆の摂理:死者は蘇らず、別れは永遠であるというのが世界の普遍的な摂理であり、特定の個人のために抜け道が用意されることは不自然なイレギュラーに過ぎない。
・魔神にとっての困難さ:世界を意のままに再構築できる魔神であっても、生者を死者に変えることは容易だが、死者を元の生者に戻すことは世界構造を根本から作り変えない限り不可能である。これは結晶化したダイヤモンドを元の炭素に戻すことと同様に極めて困難である。
十字教(魔術サイド)における「生前を騙る者」への排除
宗教的教義において、死者蘇生は神の領域に対する明確な侵犯と定義されている。
・魂の行き先と地上の不在:ロシア成教などの教義において、死んだ魂は天国、煉獄、地獄のいずれかへと旅立つため、地上に留まる魂は存在しないとされる。
・生前を騙る者の処罰:地上に死者らしき姿で活動する者が現れた場合、本物の幽霊であろうと偽物であろうと弁明を聞くことなく、生前を騙る者として一括で処分・撲滅するのが彼らの流儀である。
・奇跡の例外性:歴史上、神の子や最高峰の聖人による復活の伝承は存在するが、それは例外的な偉業であり、一般的な死者が蘇ることは問答無用で敵対事象として処理される。
世界のパワーバランスを破壊する引き金
上条当麻の蘇生という事実は、政治的・軍事的な秩序を激しく揺るがす要因となる。
・勢力均衡の崩壊:上条が死没または復活するたびに、インデックスの所有権や十字教三大勢力の取り決めといった世界のパワーバランスが大きく変動する。
・火薬庫への点火:上条の死によって保たれていた均衡に対し、不自然な蘇生は世界の火薬庫に火を付ける行為と同義となる。
・ステイルによる排除の論理:ステイル=マグヌスは上条を死んでいるのが当然の存在と切り捨て、世界の辻褄を合わせるために再び彼を排除することに躊躇しなかった。
科学サイド(学園都市)における「ゾンビ」としての処理
科学の街においても、死者の蘇生は生命の定義を乱す異常事態として扱われる。
・バグデータとしての認識:死亡確認が取られた人間が火葬場で覚醒した際、学園都市の防衛システムは生存者ではなく異常なバグデータとして認識した。
・離別部隊による焼却処分:都市の防衛システムである離別部隊は、上条を特例遺体(ゾンビ)と判断し、火炎放射器を用いて即座に完全焼却処分を行おうと機械的に暴走した。
・社会秩序の維持:蘇生した個体を放置すれば社会的な死の定義や秩序が崩壊するため、科学サイドにおいても速やかに排除すべき対象となる。
達人たちの「等価交換を無視した邪道」の代償
無理を通して成し遂げられた死者蘇生には、過酷な物理的現実が付きまとう。
・反則によるチケットの譲渡:一九世紀の達人アンナ=キングスフォードが自らの消滅と引き換えに、一人分の復活枠を上条に譲り渡すという反則を強行したことで蘇生が成立した。
・非情な肉体の現実:ルールを捻じ曲げて成し遂げられた蘇生であるため、現世に戻った上条にはエンバーミングを施され防腐液が循環して心臓が停止した遺体という、冷酷な物理的現実が立ちはだかることとなった。
まとめ
死者蘇生の禁忌を巡る一連の全貌は、死の不可逆性という物理法則の絶対性から始まり、十字教教義に基づく生前を騙る者の徹底排除、インデックスの権利を巡る世界勢力の均衡維持、学園都市におけるゾンビとしての機械的焼却処理、そして等価交換を無視した復活に伴う心停止遺体という過酷な代償に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
世界の秩序を守るための禁忌の遵守と、大切な人々の元へ帰るために禁忌を突破しようとする生への執着の衝突を描いた記録である。
死の確定から、教義の刃、組織の追撃、そして肉体の限界へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
離別部隊による追跡と自動暴走システムの全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(12)』における離別部隊の追跡は、生き返った上条当麻を待ち受けていた、学園都市特有の極めて機械的で容赦のない排除システムを描いた局面である。不条理な追跡劇の経緯、指揮官の自滅に伴うシステムの自動暴走、少女たちによる救出行動、そして治外法権エリアへの逃走に至るプロセスについて解説する。
追跡の理由:ゾンビ(特例遺体)の完全処分
死後の世界から蘇生した上条当麻に対し、都市の防衛システムは冷酷な対応をとった。
・エラーデータとしての認識:死後の世界から這い上がり火葬炉の鉄扉を蹴破って脱出した上条に対し、学園都市のシステムは奇跡の生存者とは見なさなかった。死亡確認が取れた人間が再び動き出す事象は、生命の定義を揺るがす深刻なエラーデータとして処理された。
・特例遺体の認定:都市の「離別部隊」は上条をゾンビ(特例遺体)として認識した。
・焼却処分の開始:得体の知れない存在を社会から完全に消去するため、放水や火炎放射器を備えた駆動鎧を用いて、上条の身柄確保と排除に向けた追跡を即座に開始した。
指揮官・木原合計の自滅とシステムの完全自動暴走
部隊を率いる指揮官の異常な決断により、追跡は歯止めの利かない自動暴走へと移行した。
・司法解剖の企て:火葬場を隔離して部隊を指揮していた科学者の木原合計は、生き返った上条の肉体を回収して司法解剖にかけ、その謎を解明しようと企てた。
・人質の無力化:その場に居合わせた御坂美琴に拘束されて部隊停止を要求された合計は、自身が捕まっても任務が継続するよう設計された自動フローチャートを作動させた。
・舌噛み自滅の決行:人質としての価値を自ら破棄するため、躊躇なくその場で舌を噛み切って心停止を招き自滅した。
・自動暴走への移行:指揮官の自滅により美琴たちは交渉手段を失い、残された離別部隊は責任者不在のまま標的を機械的に追い詰める完全自動化された暴走システムへと変貌した。
全身乾燥機をめぐる少女たちの追跡
離別部隊の追撃と並行して、御坂美琴と食蜂操祈による独自の追跡が展開された。
・肉体の腐敗への懸念:火葬場から脱出して冷たい雨の降る外へと裸足で逃走したずぶ濡れの上条を目撃し、美琴と食蜂はエンバーミング処置を施された遺体が雨水で一気に腐敗してしまうのではないかと危惧した。
・乾燥機への収容目的:上条の肉体が崩壊するのを防ぐため、彼を捕獲して一刻も早く全身乾燥機に入れなければならないという切実な動機を抱いた。
・二重の追走劇:上条はゾンビとして焼き殺そうとする離別部隊と、腐敗から保護するために乾燥機に収容しようとする美琴たち双方から追われる過酷な逃走を強いられた。
逃走の結末:治外法権の瓦礫シェルターへ
過酷な追跡を回避するため、上条は特殊なエリアへの避難を決断した。
・アリスとの合流:死に装束の白い三角頭巾を巻いたまま裸足で逃亡した上条は、復活したアリスと合流を果たした。
・生存証明の猶予確保:自分たちが物理的にも戸籍上にも生きている人間であることを医師に証明するための時間と安全を確保する必要に迫られた。
・橋架結社の領事館跡の選定:第一二学区にある完全な瓦礫の山と化した橋架結社の領事館跡へ逃げ込む計画を立てた。
・天然のシェルター:このエリアは治外法権が敷かれていた特殊な土地であり、行政の手や離別部隊の巡回ルートから外れているため、身を隠して作戦を立てるための最適なシェルターとして機能した。
まとめ
離別部隊による追跡劇を巡る一連の全貌は、火葬場から蘇生した上条当麻を特例遺体として焼却処分しようとする都市防衛システムの作動から始まり、木原合計の舌噛み自滅に伴う責任者不在の自動フローチャート暴走、肉体の腐敗を阻止しようとする美琴や食蜂による追走、そして第一二学区の治外法権エリアである領事館跡への避難に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
指揮官が自ら命を絶ってでもマニュアル通りの排除を貫こうとする学園都市の冷酷なシステムの檻を打ち破り、生きている人間としての尊厳を証明するために疾走するに至る、過酷な逃走と生存への執念の記録である。
システムの誤認から、指揮官の自滅、二重の追走、そして瓦礫シェルターへの到達へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
学園都市の復旧プロセスと多面的な復興の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録』シリーズ終盤(『創約9』から『創約12』)において描かれる学園都市の復興は、相次ぐ超常的な天災による物理的・精神的な大打撃から、都市のシステムと人々が日常を再構築しようとする多面的で複雑なプロセスである。物理的な瓦礫の撤去、狂気からの精神的復帰、新統括理事長・一方通行によるシステム管理、および日常への強制的な帰還の側面から解説する。
物理的な復旧:瓦礫と爪痕の残る街並み
度重なる激闘は、学園都市のインフラに甚大な破壊をもたらした。
・インフラ破壊の規模:クリスチャン=ローゼンクロイツによる蹂躙およびアリスの暴走による被害は、学園都市全域に深刻な爪痕を残した。
・復旧優先順位による格差:高度なインフラ復旧技術をもってしても全域の即時復旧は困難であり、治外法権エリアであった第一二学区の橋架結社の領事館跡などは瓦礫の山のまま放置された。
・避難場所としての活用:上条当麻とアリスは、この行政の手が届かない治外法権の瓦礫地帯を、追っ手から逃れるための作戦会議の安全地帯として利用する計画を立てた。
精神的復興:「劇症型コタツシンドローム」からの目覚め
物理的被害以上に深刻であった精神汚染災害からの脱却が進められた。
・暴動の終息:アリスの暴走に伴い装甲車の横転や街頭暴動を引き起こしていた劇症型コタツシンドロームは、上条当麻が人間の右拳でアリスを倒し、お茶会の位相を消滅させたことで速やかに収束した。
・正気への復帰と混乱:人々は一時の狂気から醒めて平穏な日常へと戻されたが、自らが暴動を起こした理由も判然としないまま、街の損壊に対する罪悪感や事後処理という泥臭い復旧作業を背負うこととなった。
管理と倫理の復興:新統括理事長・一方通行の新秩序
都市の機能不全を防いだのは、二代目統括理事長・一方通行による冷徹なシステム統制であった。
・独房からの遠隔統制:自首して刑務所の独房に留まりながらも、都市全体のネットワークを監視し、インフラの最適化や交通機関の復旧を迅速に指示し続けた。
・暗部の徹底排除:混乱に乗じて利権を狙う旧暗部の残党や、上条の遺体を非人道的な技術で利用しようとした木原合計のような暴走部隊を、例外なく切り捨てて排除(オペレーション・ハンドカフス)した。
・新秩序の構築:単なる物理的修復にとどまらず、二度と暗部という例外を作らない真っ直ぐな倫理観に基づく新秩序の構築を推し進めた。
日常への「強制的な帰還」とフローチャートの不条理
都市運営側は、悲劇を速やかに処理して生活サイクルを再開させようとした。
・式典の事務的進行:三学期の始まりである一月八日、学校側は上条の死を悼む生徒たちに配慮するよりも先に点呼を取り、告別式を事務的に進行して生徒たちを日常のレールへ引き戻した。
・不都合な現実の隠蔽:上条刀夜の悲痛な訴えがリモート中継でミュートされたように、都市の平穏と秩序を誇示するため、不都合な悲劇を速やかに処理して日常を装う学園都市の冷酷なシステムが作動した。
まとめ
学園都市の復興を巡る一連の全貌は、爪痕を残す街並みと放置された瓦礫の山という物理的現実から始まり、劇症型コタツシンドロームの収束に伴う精神的混乱と罪悪感の処理、一方通行による独房からのインフラ復旧と暗部なき新秩序の推進、そして悲劇を形式的に処理して日常を装う冷酷なフローチャートの運用に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
大規模な破壊と混乱という不条理な檻を打ち破り、システムの規律と人間の生活を両立させて平穏な日常を取り戻すに至る、過酷な再建と秩序回復の記録である。災害の爪痕から、狂気の脱却、新体制の統制、そして形式的な日常への回帰へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
ステイル=マグヌスとの対立とエゴの激突の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(12)』におけるステイル=マグヌスとの対立は、かつてインデックスを救うために共闘した戦友同士が、互いに譲れないエゴを懸けて激突する決闘である。この対立が発生した背景、ステイルの悲壮な覚悟と新術式、互いのエゴの衝突、そして決戦の結末に至るプロセスについて解説する。
対立の背景:上条の死によって取れた世界の辻褄
上条当麻の蘇生は、保たれつつあった魔術サイドの均衡を揺るがす契機となった。
・インデックスの所有権の再編:上条が死亡した際、魔術サイドでは一〇万三〇〇一冊の魔道書を脳内に収めるインデックスの身柄をイギリス清教へ引き戻す計画が進行していた。
・パワーバランスの安定:上条の死によって世界の利害関係の辻褄が合い、彼女を巡る争奪戦の再発を防ぐ安定したバランスが整いつつあった。
・蘇生による均衡の崩壊:上条が不自然に蘇生した事実は、この均衡を根底から崩すイレギュラーとなった。
・ステイルの排除行動:ステイルは上条の生死の往復がインデックスを危険に晒す現実を危惧し、世界の整合性を保って彼女を守るため、上条を本来あるべき死者として処理すべく刃を向けた。
ステイルの悲壮な覚悟と新術式「神業交差」
ステイルは自らの身を削り、極限の覚悟で戦いに臨んでいた。
・魔神化への挑戦と監視:魔道書図書館を守るためなら自己犠牲も辞さないと考え、魔神に至る荒行に挑んでいた。同行していた魔神ネフテュスや娘々は、彼の無駄死にを阻止し見守るために現れていた。
・落雷による沈黙からの再起:上条は一方通行の気象シミュレーション支援による落雷で一度はステイルを沈めたが、ステイルは魔法名「Fortis931」を体現するように再び立ち上がった。
・神業交差の強制発動:同行する魔神たちの生命力を強引に簒奪・略奪してエネルギーへと変換し、自らの寿命と肉体を削る新術式「神業交差(ゴッドクロッシング)」を起動した。
我欲(エゴ)の激突:「あの部屋に帰りたい」
世界の秩序を語る論理と、生身の人間の本音が真っ向から衝突した。
・大局論と泥臭い本音:ステイルは世界の平穏のために死者は死んでいるべきだという論理を掲げ、上条はゾンビ扱いされる現実に項垂れつつも、「狭くても良い、貧乏でも良い、インデックスがいてみんながいて、空気の温かいあの部屋に帰りたい」と泥臭いエゴを叫んだ。
・根底にある共通の我欲:二人の根底にあったのは、インデックスという一人の少女のためにすべてを使い果たすという共通の我欲であった。
・引けない衝突:世界の均衡のために彼女を連れ帰ろうとするステイルと、不条理な死を破って日常へ帰ろうとする上条のエゴが、学生寮の狭い直線通路で交差した。
決戦の結末:肉体の破断と先を往く者の右拳
極限の一騎打ちは、肉体の限界と意志の力によって決着を迎えた。
・直線通路の疾走:二人は一撃を叩き込むために通路を疾走した。ステイルは神業交差の魔力を宿した右拳のリーチを活かして打倒を図った。
・肉体の破断:インパクトの直前、魔神の力を強引に奪った負荷に耐えきれず、ステイルの右膝が崩壊して姿勢が崩れた。
・幻想殺しによる撃破:わずかに狂ったステイルのリーチをかい潜り、上条は「この物語が、神様の作った奇跡の通りに動いているってんなら、まずは、その幻想をぶち殺す」と叫び、右拳でステイルの頬骨を捉えて床に薙ぎ倒した。
・日常への前進:ステイルや魔神たちが沈黙する中、上条はインデックスの待つ日常へ向けて前進することとなった。
まとめ
ステイル=マグヌスとの対立を巡る一連の全貌は、上条当麻の死によって保たれていた世界のパワーバランスの崩壊から始まり、インデックスを守るために自らの肉体を削って神業交差を発動したステイルの覚悟、温かい日常の部屋へ帰りたいと願う上条の泥臭いエゴの衝突、そして肉体の限界を迎えたステイルへの右拳による撃破に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
大局的な秩序や世界の辻褄合わせという不条理な檻を打ち破り、一人の少女への想いと自らの生の主権を拳によって貫き通すに至る、かつての戦友同士の魂の激突の記録である。
世界の均衡から、新術式の行使、本音の交差、そして右拳での決着へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
大悪魔コロンゾンの復活と現世への影響の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(12)』の終盤で描かれた大悪魔コロンゾンの復活は、上条当麻の不条理な蘇生と、それに伴うアレイスター=クロウリーの精神的崩壊が引き起こした世界を揺るがす最大の不測の事態である。この復活が起きた原因、肉体の主導権奪回のプロセス、現世への影響、および対抗策について解説する。
復活の引き金:アレイスターの絶望と精神の破綻
大悪魔復活の直接の原因は、上条当麻の単独蘇生に伴うアンナ=キングスフォードの完全な消滅にあった。
・キングスフォード消滅への絶望:アレイスターにとって唯一無二の敬意を払う存在であったキングスフォードが、上条に復活枠を譲って消滅した事実に対し、アレイスターは血の涙を流して上条を責め立てた。
・背負わせたツケへの自責:自分たちが解決すべき問題の責任を上条一人が背負って死に、さらに彼を救うためにキングスフォードが消え去ったという非情な現実に、アレイスターの精神は耐えきれず完全に破綻した。
・一方通行による論破と制圧:新統括理事長・一方通行によって死者の尊厳を侵す例外を拒絶され、落雷によって肉体的に制圧されたことで、アレイスターの精神防壁は完全に消失した。
肉体の主導権奪回:コロンゾン(数価333)の覚醒
精神の崩壊を突かれ、封じ込められていた悪魔の本性が表層へと現れた。
・依代の支配喪失:アレイスターが使用していた肉体は、かつて支配下に置いた大悪魔コロンゾンの肉体であった。
・精神的防壁の崩壊による奪還:アレイスターの強固な意志によって抑え込まれていたが、精神の極限までの弱体化に伴い、肉体の奥深くに封じられていたコロンゾン自身が一気に主導権を奪い返した。
・大悪魔の再顕現:数価333(拡散)を司る大悪魔コロンゾンが再び現世へと顕現し、制御役であった前統括理事長を失ったことで、世界全体に対する最悪の脅威として解き放たれることとなった。
コロンゾンへの対抗策:ダイアン=フォーチュンの「同窓会」
大悪魔の再臨に対し、魔術サイドの有力者が迅速な動きを見せた。
・ダイアン=フォーチュンの来訪:イギリス臨時最大主教ダイアン=フォーチュンが、浜面仕上と滝壺理后の滞在するアパートへ突如侵入した。
・共同戦線の画策:コロンゾンの脅威を退けるため、かつて大悪魔と戦い抜いた面々や魔術師たちを再び集結させる「作り物の奇跡(同窓会)」を画策した。
・浜面仕上の巻き込み:この対抗計画を始動させるための重要な鍵として、浜面を巻き込む方針が提示された。
まとめ
大悪魔コロンゾンの復活を巡る一連の全貌は、上条当麻の蘇生と引き換えに発生したキングスフォードの消滅に対するアレイスターの絶望から始まり、一方通行による制圧に伴う精神防壁の完全崩壊、コロンゾンによる肉体の主導権奪回と再顕現、そしてダイアン=フォーチュンが浜面仕上に持ちかけた「同窓会計画」による対抗策の始動に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
一人の少年が地獄から這い上がった救済の光の裏で、抑え込まれていた大悪魔という強大な影が呼び戻されるに至る、因果の激変と新たな危機の記録である。
奇跡の蘇生から、精神の破綻、大悪魔の覚醒、そして新たなる共同戦線へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
創約 とある魔術の禁書目録(11)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(13)
登場キャラクター
主人公とその関係者、クラスメイト
上条当麻
地獄の淵から現世へと生還した少年である。 彼は火葬場の棺桶の中で突如として目を覚ました。 周囲の人々にゾンビと疑われて追跡を受ける。 彼はアリスと合流して学生寮へ逃げ帰った。 立ち塞がったステイルを右拳で撃破したのである。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 火葬炉の内部でガス管を引っこ抜いて点火を阻止した。分厚い鉄扉を蹴破って脱出を遂げる。廊下の手すりを越えて隣の棟へジャンプした。ステイルの頬骨に右拳を叩き込んで勝利する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 医師による正式な死亡判定の後に蘇生を果たした。
インデックス
イギリス清教に所属する修道女である。 彼女は脳内に一〇万三〇〇一冊の魔道書を記憶する。 上条当麻の死を目の当たりにして深い喪失感に沈んでいた。 上条のいない学生寮の鍵を閉めて一度は部屋を後にする。 涙をこぼしながらも主人の霊柩車を遠くから見送った。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教『必要悪の教会』に所属する魔道書図書館。
・物語内での具体的な行動や成果 上条の死をきっかけに部屋の荷物をまとめた。三毛猫のスフィンクスを抱き上げて部屋から退出する。告別式の席を離れて雨の中で霊柩車を見送った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の死亡によって所有権の返還を巡る暗闘が世界中で発生する。
オティヌス
北欧神話の魔神であった存在である。 現在は一五センチの極小のサイズで生活する。 上条の「理解者」として彼の肩の上を定位置としていた。 彼女はインデックスと行動を共にする。
・所属組織、地位や役職 北欧神話の元魔神。上条の唯一の理解者。
・物語内での具体的な行動や成果 インデックスとともに学生寮から退出する準備を進めた。テーブルの上から指示を出して荷物整理を急かす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の死によって学園都市の庇護を失い、世界中の結社に追われる危機に直面した。
スフィンクス
上条当麻の部屋で飼われている三毛猫である。 彼はインデックスに抱き上げられて移動する。 人間の複雑な事情を理解せずに無邪気に振る舞う。 この猫は上条の部屋での暮らしに慣れていた。
・所属組織、地位や役職 上条のペット。
・物語内での具体的な行動や成果 部屋を引き払うインデックスの腕に抱かれて外へ出た。雨に打たれる彼女の腕の中で黙って佇む。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
御坂美琴
常盤台中学に通う電気を操る超能力者である。 彼女は上条当麻に密かに好意を寄せている。 彼の突然の死を信じられず、喪服を身に纏って告別式に参列した。 火葬場で突如復活した上条の安否を案じて行動を開始する。
・所属組織、地位や役職 常盤台中学の生徒。学園都市第3位の超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 黒を基調とした和の喪服を身につけて告別式に臨んだ。火葬場に突入してきた木原合計を背後から締め上げて拘束する。上条がずぶ濡れで腐敗するのを防ぐため、食蜂とともに彼を追跡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 合計の自滅に驚愕しながらも、上条を救うために駆動鎧の軍勢と交戦した。
食蜂操祈
常盤台中学に通う精神を操る超能力者である。 彼女は他人の心を自在に支配する。 御坂美琴とともに上条当麻の死を深く悲しんでいた。 美琴とともに喪服の襟を正して告別式に向かう。
・所属組織、地位や役職 常盤台中学の生徒。学園都市第5位の超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 露出度の高い西洋喪服を身に纏って告別式に参列した。美琴に引き止められて携帯カイロに顔を埋める。上条を腐敗から防ぐため、美琴とともに出口へと疾走した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 木原合計に『心理掌握』が通じない異常事態に直面した。
吹寄制理
上条当麻のクラスメイトである。 彼女はイベント関係の運営委員をよく引き受ける。 講堂で行われた上条の告別式の運営を手伝っていた。 クラスメイトの死を受け入れられずに涙を浮かべる。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 青髪ピアスとともに暗い教室で点呼を待っていた。告別式の最中に隣の席でハンカチを広げて涙を堪える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の突然の生還とパニックを火葬場で直接見届ける。
青髪ピアス
上条当麻のクラスメイトである。 彼はオタク趣味をこよなく愛する少年だ。 告別式の暗い雰囲気の中で、上条の死に実感を伴う重みを感じていた。 彼は友達の死に大きな影響を受ける。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 告別式の前に、吹寄とコンビニの休業やイベント運営について語り合った。上条の遺影の前に、彼が気に入っていたスマホを遺品としてそっと手向けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条が棺桶を蹴り破って出てきた瞬間を目の当たりにする。
月詠小萌
上条当麻のクラスの担任を務める教師である。 彼女は一三五センチの極めてコンパクトな体躯を持つ。 生徒たちからは小萌先生と呼ばれて慕われている。
・所属組織、地位や役職 第七学区の高校教師。
・物語内での具体的な行動や成果 引き戸を開けて教室に入り、生徒たちの点呼を行った。告別式で代表として壇上で献花を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に変化などはない。
姫神秋沙
上条当麻のクラスメイトの少女である。 彼女は物静かな性格をしている。 月詠小萌のクラスに在籍する。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 小萌先生が教室に入ってきた際、点呼の対象として名前を呼びかけられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 直接本巻において行動する描写は点呼シーンのみである。
浜面仕上
学園都市の暗部で活動していた高校生である。 彼は恋人の滝壺理后を誰よりも大切にしている。 テレビの通販番組を見て恋人と語り合っていた。
・所属組織、地位や役職 高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 マンションの自室で滝壺とベタベタした時間を過ごしていた。テレビの通販番組や健康器具について彼女と語り合う。ベランダから侵入してきたダイアン=フォーチュンに驚愕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 大悪魔コロンゾンに対抗するための「同窓会計画」への協力をダイアンから要請された。
滝壺理后
浜面仕上と同居しているジャージ姿の少女である。 彼女は能力の解析などを得意とする。 浜面と一緒にテレビの健康番組を見ていた。
・所属組織、地位や役職 元「アイテム」のメンバー。
・物語内での具体的な行動や成果 テレビの健康器具の番組に夢中になっていた。浜面の脇腹を肘でつつくなどの無口なやり取りを行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 浜面とともにダイアンの突然の訪問と説明に立ち会う。
麦野沈利
「アイテム」のリーダーである。 彼女は原子崩しと呼ばれるレベル5の超能力者だ。 浜面仕上たちと同じ組織に所属する。
・所属組織、地位や役職 学園都市第4位の超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 本巻では浜面たちのマンションから外出中であることが言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 直接本編での登場は外出中の言及のみである。
絹旗最愛
「アイテム」に所属する窒素を操る少女である。 彼女は映画の鑑賞などを好む。 麦野沈利たちと同じ組織に所属する。
・所属組織、地位や役職 元「アイテム」のメンバー。
・物語内での具体的な行動や成果 本巻では浜面たちのマンションから外出中であることが言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 直接の登場は外出中としての言及のみである。
学園都市の機関、防衛、医療
一方通行
学園都市の新統括理事長を務める少年である。 彼は第一〇学区の刑務所内から都市全体のシステムを監視する。 死者の尊厳を冒涜する「例外」を許さない冷徹なスタンスを持つ。 彼は自らの罪と向き合いながら都市を管理していた。
・所属組織、地位や役職 学園都市・新統括理事長。学園都市第1位の超能力者。
・物語内での具体的な行動や成果 アレイスターの遺体強奪計画を察知し、人工降雨の雷撃で彼を制圧した。上条に気象操作(落雷)のアシストを送ってステイルの「魔女狩りの王」の軌道をそらす。独房の液晶モニタを通じて離別部隊の情報収集を進めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 新統括理事長としての冷徹なシステム管理を刑務所の独房から遂行している。
黄泉川愛穂
警備員を務めながら高校の体育教師も兼ねる女性である。 彼女は胸の大きなジャージ姿の大人だ。 一方通行のいる第一〇学区の刑務所との通信を担当する。
・所属組織、地位や役職 警備員。第七学区の高校の体育教師。
・物語内での具体的な行動や成果 講堂の前で列誘導などの指示を出していた。モニタ越しに一方通行へ告別式が無事に終わったことを報告する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 一方通行との連絡役を遂行した。
クリファパズル545
一方通行の契約悪魔として活動する人造の存在である。 彼女は彼をサポートするパートナーだ。 科学の枠組みを超えた魔術的な知識を保持している。
・所属組織、地位や役職 一方通行の補助役。人造の悪魔。
・物語内での具体的な行動や成果 一方通行から「ヤッたヤツ(アリス)は今どこにいる」と尋ねられ、嬉しそうに返答した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 一方通行の問いかけに応じるアシスト役を担う。
アネリ
一方通行の統括理事長用のアシスタントAIである。 彼女はシステム管理を補佐する。 指定されたプログラム通りに動く。
・所属組織、地位や役職 新統括理事長専用の管理システム。
・物語内での具体的な行動や成果 一方通行からの呼びかけに対し、電子音でアクセス拒否の反応を返した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 管理者権限が別の人間に設定されていることが示される。
カエル顔の医者
第七学区の病院に所属する優秀な医師である。 彼はこれまで何度も上条の命を治療によって繋いできた。 人間の右手の及ばぬ死の領域の限界に静かに直面している。
・所属組織、地位や役職 第七学区の病院の医師。
・物語内での具体的な行動や成果 霊柩車に上条の遺体を乗せて送り出した。待合室のソファで一人冷たいコーヒーを飲む。その後、工事現場での急患の受け入れのために踵を返した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の死に対して医者として辛い役割を全うした。
木原合計
離別部隊を指揮する木原一族の女性研究者である。 彼女はおっぱいの大きなお姉さんだが、語尾に「〜でやんす」とつけて話す。 科学的な成果や検体の回収を何よりも優先する。 彼女は生物隔離を実行する専門部隊を指揮していた。
・所属組織、地位や役職 離別部隊の主任。木原一族の研究者。
・物語内での具体的な行動や成果 火葬場に到着し、責任者から権限の譲渡を受けた。上条の遺体を回収して司法解剖にかける計画を平然と話す。美琴に拘束されて電撃で脅されたが、自らの舌を噛み切ってその場で心停止に陥った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 自らの自滅(自殺)によって、離別部隊を「自動化された暴走システム」へと移行させた。
イギリス清教、天草式、その他の魔術師
ステイル=マグヌス
イギリス清教に所属するルーンを操る神父である。 彼はインデックスの魔道書図書館としての身柄を守る。 上条が蘇生したことで、再び世界中に争奪戦が起きるバグを排除しようとした。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教『必要悪の教会』に所属する魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果 告別式への参列を口実に入国し、上条の学生寮を襲撃した。大量のルーンカードを壁に貼り、強力な炎剣や「魔女狩りの王」を顕現させて上条に襲いかかる。魔神の力を強引に略奪する「神業交差(ゴッドクロッシング)」を展開した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 一本道の通路で上条と拳と拳の一騎打ちに臨んだ。突撃の直前に右膝が自壊し、上条の右拳に顔面を撃ち抜かれて撃破される。
神裂火織
イギリス清教に所属する『聖人』の魔術師である。 彼女は天草式十字凄教の元女教皇だ。 上条当麻の死を巡る事後処理のために派遣された。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教。元天草式十字凄教・女教皇。
・物語内での具体的な行動や成果 羽田の国際空港に日本刀を紛れ込ませて入国した。機内でずっと泣き続ける五和を心配そうに見守る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の死に伴い、必要な処理と行動を確認するために日本へ派遣された。
五和
イギリス清教の保護下にある天草式の魔術師である。 彼女は上条当麻に対して強い好意を抱いていた。 彼の死を告げられて激しい哀しみに囚われる。
・所属組織、地位や役職 天草式十字凄教の魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果 上条の死を告げられた飛行機の中から入国後まで、目元を真っ赤にしてずっと泣き崩れていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の死に強い衝撃を受け、感情をコントロールできなくなっている。
建宮斎字
天草式十字凄教の法皇代理を務める少年である。 彼は神裂火織の補佐として行動を共にする。 五和の深い悲しみを見守っていた。
・所属組織、地位や役職 天草式十字凄教・法皇代理。
・物語内での具体的な行動や成果 羽田空港に到着した際、泣き崩れる五和を見守り、感情を堪えながらも静かに行動を共にしていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 天草式の一員として神裂に従って行動する。
対馬
天草式十字凄教の魔術師の少女である。 彼女は建宮斎字たちとともに活動する。 神裂火織の指示に従って行動を共にした。
・所属組織、地位や役職 天草式十字凄教の魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果 羽田空港にて、神裂や五和、建宮らとともに入国する様子が描かれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 天草式の一員として行動を共にする。
ダイアン=フォーチュン
イギリス清教の暫定の最大主教に就任したタロットの化身である。 彼女は魔道書の「原典」としての性質を持つ。 アレイスターが大悪魔を抑えられなくなることを危惧していた。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教・暫定最大主教。タロットカードの化身。
・物語内での具体的な行動や成果 浜面仕上のアパートのベランダから室内に突然侵入した。上条の告別式に便乗して学園都市に入国したことを語る。アレイスターの心が破綻して大悪魔コロンゾンが復活したことを浜面に伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 コロンゾンに対抗するため、浜面に「作り物の奇跡(同窓会計画)」を持ちかける。
レイヴィニア=バードウェイ
魔術結社「明け色の陽光」のボスである。 彼女は上条当麻と関わりのあった少女だ。 告別式においてイギリスからメッセージを送る。
・所属組織、地位や役職 「明け色の陽光」の指導者。
・物語内での具体的な行動や成果 上条の告別式において、イギリスからの哀悼の電報として彼女の名前が代表して読み上げられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 直接本人は登場しておらず、告別式での電報の名前としての言及である。
黄金系魔術師、魔神、悪魔
アレイスター=クロウリー
西洋魔術にその名を轟かせる元統括理事長である。 現在はベージュ色の修道服を着た少女の姿で活動している。 上条当麻の遺体をクローンやサイボーグ技術で蘇生させようと強硬手段を画策した。
・所属組織、地位や役職 学園都市元統括理事長。
・物語内での具体的な行動や成果 ビルの屋上で、上条の棺を運ぶ霊柩車を襲撃して遺体を強奪しようとする。一方通行の人工雷撃に阻まれて制圧された。キングスフォードが消滅した事実を知り、激しい慟哭に包まれる。上条の前に現れて血の涙を流しながら彼を責め立てた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 キングスフォードの完全消滅を前に精神が完全に決壊(破綻)した。これによって、自らの肉体の主導権を「大悪魔コロンゾン」に奪い返される。
木原脳幹
アレイスターの相談相手を務める人語を話すゴールデンレトリバーである。 機械義肢を操り、キューバ産の最高級葉巻を好む。 彼はアレイスターの感情の泥臭さに好感を抱いていた。
・所属組織、地位や役職 木原一族の一員。ゴールデンレトリバーの姿をした犬。
・物語内での具体的な行動や成果 ビルの屋上で、上条の遺体強奪に執着するアレイスターの様子を傍らで見守っていた。雨によって火が点かない葉巻を咥えていた。アレイスターの感情の泥臭さを否定せずに佇む。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 一方通行とアレイスターの雷撃を巡る問答を近くで見届けた。
アンナ=キングスフォード
一九世紀の魔術結社「黄金」を創設した伝説の達人である。 死後の世界から上条当麻を現世に還した気高い精神を持つ。 彼女は自分の蘇りよりも上条の命を優先した。
・所属組織、地位や役職 西洋魔術結社「黄金」の元指導者。永久遺体。
・物語内での具体的な行動や成果 前巻での約束を違えず、上条を「脱獄」させて現世へと送り出した。しかし彼女自身は現世に生き残ることができなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条への蘇生チケットの譲渡に伴い、彼女自身は完全に消滅する結果となった。
サミュエル=リデル=マグレガー=メイザース
一九世紀末に実在した西洋魔術結社「黄金」の創設者の一人である。 彼はアンナ=キングスフォードの直接の弟子であった。 歴史上の優れた魔術師として知られている。
・所属組織、地位や役職 「黄金」の元創設メンバー。
・物語内での具体的な行動や成果 前巻で彼らを退治したアンナ=キングスフォードが、自らの消滅を少年に譲った事実を巡る説明 of 箇所で名前が言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 歴史上の魔術師としての言及のみである。
ウィリアム=ウィン=ウエストコット
西洋魔術結社「黄金」の創設者の一人である。 彼はアンナ=キングスフォードの直接の弟子であった。 メイザースとともに魔術結社を指導した。
・所属組織、地位や役職 「黄金」の元創設メンバー。
・物語内での具体的な行動や成果 メイザースと同様に、キングスフォードが死の脱獄のために利用したプロセスの説明の箇所で名前が言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 歴史上の魔術師としての言及のみである。
リリス
アレイスター=クロウリーの愛娘である。 現在は赤ん坊の姿をしている。 かつて大悪魔コロンゾンとの死闘の鍵となった。
・所属組織、地位や役職 アレイスターの愛娘。
・物語内での具体的な行動や成果 アレイスターが上条と並び立って彼女をコロンゾンから守るために共に戦った過去の経緯として言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アレイスターの過去の思い出の回想の箇所での言及である。
ネフテュス
エジプト神力を極めて魔神となった包帯姿の美女である。 彼女は一月の冷たい雨よりも冷酷な態度で上条に死を宣告した。 彼女は魔道書図書館の所有権を巡ってステイルと共闘する。
・所属組織、地位や役職 エジプト神話の魔神。
・物語内での具体的な行動や成果 ステイルと共闘して上条を急襲する。長い銀髪に息を吹きかけて大気を削り取る涙のレーザーを放った。廊下の手すりでステイルと合流して上条の攻撃を退ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ステイルに魔神としての生命力を略奪(神業交差)されたことで、一時的に廊下に気絶して倒れ込んだ。
娘々
自らの死を偽装して俗世を離れた仙人あがりの魔神である。 改造ミニチャイナドレスを身につけた小柄な少女の姿だ。 彼女はネフテュスとともにステイルに加勢した。
・所属組織、地位や役職 体は尸解仙の魔神。
・物語内での具体的な行動や成果 廊下に駆動鎧のバケツ型の頭部装甲を放り投げて上条たちを牽制した。ヘッドスライディングを繰り出した上条に両足首を掴まれてひっくり返される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ネフテュスと同様に、ステイルに生命力を略奪されたことで気絶して戦線から脱落した。
大悪魔コロンゾン
人類の進化と成長を阻む「数価三三三」を司る大悪魔である。 彼女はかつてアレイスターによって肉体を乗っ取られていた。 アレイスターの心の決壊(破綻)によって再び覚醒する。
・所属組織、地位や役職 生命の樹の見えざるセフィラに居座る怪物。
・物語内での具体的な行動や成果 アレイスターがキングスフォードの完全消滅を前に精神崩壊(決壊)したため、彼の肉体の主導権を奪い返した。背中からコウモリのような禍々しい巨大な翼を生やし、完全な復活を遂げて咆哮をあげる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 前統括理事長アレイスターという強固な精神のブレーキを失い、世界を脅かす大悪魔として解き放たれた。
「橋架結社」
アリス=アナザーバイブル
「橋架結社」のトップに君臨していた不思議の国を具現化する少女である。 彼女は上条を殺してしまったことを深く後悔し、雨の路地裏で項垂れていた。 生き返った上条当麻と再会して激しく涙を流して彼に飛び込んだ。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の中心人物。アリス=プレザンス=リデルがモデル。
・物語内での具体的な行動や成果 雨の路地裏で上条と再会し、抱き着いて彼の復活に大泣きした。一時的にムチムチのグラマラスな大人の美女の姿から、いつもの小さな少女の姿に「脱皮(べりっと裂けて分裂)」して戻る。廊下でネフテュスたちの攻撃から上条を守るためにトランプ兵のペンキの盾を張って耐えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の命を守るために自らの勝手を抑えて「裏方に徹する」という精神的成長を見せた。
アンナ=シュプレンゲル
かつてアリスとともに結社を束ねていた西洋魔術師である。 彼女は上条当麻に助けられて病室に横たわっていた。 上条の命懸けの守りによって本音を引き出される。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の元幹部。
・物語内での具体的な行動や成果 上条がかつて自分を見捨てずに救ってくれた過去の戦闘の思い出の箇所(アレイスターの慟哭シーン)で言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 本巻では上条の過去の思い出と、彼が勝ち取った可能性の象徴として名前が挙げられた。
ヴィダートリ
「橋架結社」に所属する運命を操る超絶者である。 バラバラの球体関節人形を伴って活動する。 アリスの危機を察知してアレイスターを抑えようとした。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 半壊した学生寮の敷地で、球体関節人形が粉々に砕けた状態でアスファルトに横たわっていた。アリスに遭遇し「ヤツ(アレイスター)が来る、あいつは何かおかしい」と声を振り絞って警告する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 大悪魔化の兆候を見せるアレイスターに倒され、重傷を負って転がされていた。
アラディア
「橋架結社」に所属する夜と月を支配する魔女の超絶者である。 彼女は虐げられる人々を救う使命を背負う。 上条当麻を「魔女の一人」として救済していた。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 アリスとの戦いののち、現世からは消滅している状態(アリスが世界をリセットした結果)であることがアリスの独白の中で言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 現在は世界から消滅した状態として名前が挙げられた。
ボロニイサキュバス
「橋架結社」に所属する淫らな悪魔の性質を持つ超絶者である。 彼女は冤罪被害者を助けることを救済条件とする。 上条を助けるためにアラディアたちと活動した。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 アラディアと同様に、アリスが暴走した後の結果として消滅している事実がアリスの口から言及される。また、年末の渋谷で寒さに震えていた過去の言及がある。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 現在は世界から消滅した状態として名前が挙げられた。
旧き善きマリア
「橋架結社」に所属する回復を専門とする超絶者である。 彼女は他人の死を嫌い、救済条件を課している。 実験器具「トリビコス」を破壊して発生させた泡で守る。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 過去に上条を死から生き返らせるプロセス(アリス戦での一時的な経験など)の説明の箇所で名前が言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 過去の蘇生経験の文脈での言及である。
H・T・トリスメギストス
アリス=アナザーバイブルに執事として仕える超絶者である。 彼は科学や魔術の枠組みを超えて主のみに忠仕する。 領事館の戦いで上条たちと対峙した。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 かつてアリスやマリアたちと領事館をぶっ壊した大ゲンカの当事者として、上条の回想の中で領事館の被害の説明として言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 過去の領事館破壊の説明の箇所での言及である。
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創約 とある魔術の禁書目録(11)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(13)
展開まとめ
(タイムライン)
序章:死に至る過程 Silent_Road.
アリスの手で命を落とした上条が、達人達の介入を経て地獄からの脱出を模索する局面を描く。
- 【死の受容と地獄への転落】 / 【人造地獄を乗っ取った脱出計画】
- 【達人の犠牲と生存確率の変動】 / 【確定した死の運命の絶対性】
第一章:白と黒の景色で the_DEATH.
上条の死が現実となる中、遺体奪還を狙う旧統括理事長を現統括理事長が雷撃で阻む。
- 【高校での告別式の準備進行】 / 【学生寮からの退去と別れの決意】
- 【喪服に身を包んだ少女達の動向】 / 【遺体強奪を図るアレイスター】
- 【新統括理事長の雷撃による制圧】 / 【死者の尊厳を巡る激しい問答】
第二章:葬儀 Good_Bye_Bad.
告別式を経て火葬炉へ運ばれた上条が突如蘇生し、追っ手を振り切って雨中へ脱出する。
- 【告別式の進行と父親の悲痛な叫び】 / 【第一〇学区火葬場への棺の移送】
- 【火葬炉内部での上条の奇跡の蘇生】 / 【点火阻止と鉄扉破壊による脱出】
- 【火炎放射器を持つ離別部隊の突入】 / 【土砂降りの雨の中への逃走劇】
第三章:死んだ方が良い世界 Soul_Hazard.
蘇生した上条がアリスと再会するも、所有権を巡り現れた神父や魔神達の急襲を受ける。
- 【離別部隊主任の自滅と追跡の開始】 / 【暗渠のガス爆発と地下からの脱出】
- 【雨の路地裏でのアリスとの再会】 / 【学生寮への帰還とステイルの急襲】
- 【魔神ネフテュスと娘々の戦線参入】 / 【死者の存在意義を巡る刃の交錯】
第四章:結果に抗う者達 Ultra_VS_Wisdom.
魔神や神父の猛攻に対し、上条とアリスが共闘して即席の機転と右拳で執念の勝利を掴む。
- 【魔神と超絶者による異能の激突】 / 【即席圧搾銃の作成と屋上での死闘】
- 【第一位の落雷支援と神父の撃墜】 / 【魔神の力を奪う新術式・神業交差】
- 【通路での一騎打ちと右拳の激突】
終章:望まれぬ裏技 Open_Your_Lock.
生還を証明しようとする上条の前に絶望した魔術師が現れ、封じられていた大悪魔が復活する。
- 【生還証明に向けた領事館への移動】 / 【達人の消滅に慟哭する旧理事長】
- 【大悪魔コロンゾンの完全なる復活】 / 【最大主教による浜面への協力要請】
創約 とある魔術の禁書目録(11)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(13)
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外伝


とある暗部の少女共棲

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ヘヴィーオブジェクトシリーズ

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