創約 とある魔術の禁書目録(8)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(10)
物語の概要
■ 作品概要
上条はローゼンクロイツに完敗して第七学区の病院で治療を受けていた。アリスが死亡した事実に直面した上条は、アンナを諦めない決意を固め。
彼は病院に迫るローゼンクロイツを食い止めるため、仲間たちと共闘して出撃した。
学園都市の科学兵器や超絶者たちの魔術をすべて耐え抜くローゼンクロイツに、上条は自らの右腕を犠牲にする「竜王モード」を解放して立ち向かった。
最終的に上条は仲間たちとの総力戦によってローゼンクロイツを撃破したのである。
アンナは科学的治療によって一命を取り留めた。しかし、戦いの後に首のないアリスの肉体が現れ、ローゼンクロイツの醜い正体を暴いて毟り殺すという、新たな脅威の始まりを予感させてこの巻は幕を閉じたのであった。
■ 主要キャラクター
上条当麻
- 立場・所属:学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
- 主人公との関係:本作の主人公。
- この巻での主な役割:瀕死のアンナ=シュプレンゲルを救うため、病院に迫るクリスチャン=ローゼンクロイツを迎撃する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスの死を知り一時的に絶望する。 御坂美琴の「悪女を救うために人々を巻き込むべきなのか」という問いに葛藤する。 クラスメイトや医師の言葉を受け、アンナの笑顔をもう一度見るために全てを懸けて戦うスタンスを確立した。 決戦では美琴に自分の右腕を狙撃させ、自らの右腕を犠牲にして「竜王モード」の半透明のドラゴンを強制的に解放する。 アレイスターと共闘してローゼンクロイツを撃破した。
アレイスター=クロウリー
- 立場・所属:魔術師。元・学園都市統括理事長。
- 主人公との関係:かつての宿敵。上条の行動と信念を信頼している。
- この巻での主な役割:上条たちの逃走を助けるために割り込み、のちに病院でローゼンクロイツを迎え撃つ。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アンナ=キングスフォードの無残な死を目撃して慟哭する。 カエル顔の医者に諭され、上条のために全力を尽くす決意を固めた。 大悪魔コロンゾンと聖守護天使エイワスの力を借りて位相をズラし、人々を巻き込まない異界でローゼンクロイツと対決する。 敗北して血まみれになりながらも、上条を信じて時間を稼ぐ。 復活した上条とともに突撃し、ローゼンクロイツを吹き飛ばした。
アンナ=シュプレンゲル
- 立場・所属:元R&CオカルティクスCEO。魔術結社「薔薇十字」の重鎮。
- 主人公との関係:かつての敵。上条によって救出された。
- この巻での主な役割:『矮小液体』の毒に侵され、生命維持装置に繋がれた状態で病院に搬送される。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 本編の大部分ではICUで意識不明の重篤状態として描かれる。 カエル顔の医者による、血液型変更を伴う人工透析治療によって命を救われた。 目覚めた後、同じ血液型となった上条を助けるために自らの血を輸血する。 上条の問いかけに悪女としての言葉を返すものの、彼の前で涙を流して本音を明かした。
アリス=アナザーバイブル
- 立場・所属:『橋架結社』の頂点に君臨していた少女。
- 主人公との関係:上条を「せんせい」と慕っていた。
- この巻での主な役割:前巻でローゼンクロイツに頭部を粉砕され、すでに死亡している。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 死体となったアリスの肉体がローゼンクロイツによって操られ、キングスフォードの頸動脈を切り裂く。 終章にて、トリスメギストスに伴われて「首のない肉体」のまま動き出す。 触れたものの本性を暴く力を発揮し、ローゼンクロイツの本名が「ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ」であることやその醜い本性を暴き出した。 彼の肉体を容赦なく毟り取って殺害し、不気味に笑い声を上げる。
クリスチャン=ローゼンクロイツ(ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ)
- 立場・所属:『薔薇十字』の創設者とされていた伝説の聖者。
- 主人公との関係:上条の前に立ちはだかる天災のような絶対的な暴君。
- この巻での主な役割:退屈しのぎに人々を蹂躙し、すべての『超絶者』の皆殺しを目論んで病院へ侵攻する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: キングスフォードをアリスの死体を用いた奇襲で殺害する。 学園都市の兵器や他者の魔術を一切寄せ付けずに人々を黄色い砂(キトリニタス)や水で埋め尽くした。 病院で竜王モードの上条に圧倒され、初めて「生き残るための逃走」を選択する。 一方通行や少女たちの足止めを受け、上条とアレイスターの前に敗北した。 逃げ延びた先でアリスの死体に本性を暴かれ、一七世紀の偽書作家であるみすぼらしい老人の姿に戻され、毟り殺された。
アラディア
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者。
- 主人公との関係:上条の逃亡を助ける協力者であり、強い信頼関係にある。
- この巻での主な役割:病院に身を隠し、上条を守るために超絶者たちをまとめ上げて防衛戦に参加する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条を『救済条件』の対象(虐げられる魔女)と見なして彼の防衛に加わる。 ボロニイサキュバスから「全員の救済条件を合致させる」という絶対不可能なパズルを突きつけられるが、上条のために挑む決意をした。 足元の溶けたアスファルトを回して上条への攻撃を回避させる。 決戦では床を滑りながら「三倍率の装填」を準備し、逃亡するローゼンクロイツを足止めした。
ボロニイサキュバス
- 立場・所属:『橋架結社』の超絶者。
- 主人公との関係:上条をからかいながらも協力する立場。
- この巻での主な役割:生存した超絶者たちとともに病院へ駆けつけ、上条への共闘を提案する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アラディアに救済条件の矛盾を解決させる試練を課す。 上条をサキュバス特有 of 肩車トラップで抱き留める。 術式「コールドミストレス」を使い、上条の失血死を遅らせる精神的補助と、ローゼンクロイツへの激痛攻撃を実行した。
旧き善きマリア
- 立場・所属:『橋架結社』の超絶者。
- 主人公との関係:上条の協力者。
- この巻での主な役割:傷つきながらも生き残り、その『復活』の術式を切り札として温存する。
- この幕で起きた重要な変化や行動: 実験器具「トリビコス」を用いておぞましい泡を放ち、一時的にローゼンクロイツの魔術を防いだ。 『復活』を安易に使わず最後まで温存し、決戦後に死亡した美琴やアラディアたちの肉体を死後ゼロ秒に戻して心肺蘇生に成功した。
ムト=テーベ
- 立場・所属:『橋架結社』の超絶者(処罰専門)。
- 主人公との関係:かつてアンナを追った敵。現在は上条に好意を抱いている。
- この巻での主な役割:第三防衛線(第一八学区)で要塞砲トレビュケットの影を取り込んで待機する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条から砂鉄のカイロをもらい、吊り橋効果で彼に一目惚れした。 自らの影の吸収能力「デッドフェニックス」で強力な長距離砲撃を準備する。 しかし、第二防衛線を突破したローゼンクロイツの長距離攻撃を受け、瞬殺された。
御坂美琴
- 立場・所属:常盤台中学二年生。超能力者(第3位)。
- 主人公との関係:上条を心配し、彼を助けようとする。
- この巻での主な役割:上条の無謀な行動に正論を突きつけるが、最終的に彼を助けるために共に戦う。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条を傷つける悪人(アンナ)を人々を巻き込んでまで救う意味があるのかと問いかける。 上条の「笑顔を見たい」という人となりを聞き、切り捨てられなくなって参戦した。 上条にスマホを介してGPS位置(右手)を指示され、戸惑いながらも超電磁砲を放って上条の右腕を切り飛ばす。 決戦では「超電磁砲」を放ってローゼンクロイツを狙撃した。
食蜂操祈
- 立場・所属:常盤台中学二年生。超能力者(第5位)。
- 主人公との関係:上条に固執し、彼を助ける立場。
- この巻での主な役割:美琴とともに病院を訪れ、上条を助けるために共闘を宣言する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 「心理掌握」がローゼンクロイツの強固な精神には通用せず、絶望する。 しかし諦めずにテレビのリモコンを向け、術式「意識保持」によって上条の精神を失血から守るサポートを行った。
インデックス
- 立場・所属:イギリス清教のシスター。\n- 主人公との関係:上条の同居人。彼を深く心配している。
- この巻での主な役割:病院で上条をボコボコにして制止するが、彼の意志を理解して共闘する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 魔道書の知識を用い、ローゼンクロイツの術式を狂わせる「強制詠唱」を駆使して戦う。 しかし、本物の叡智を持つローゼンクロイツにはオリジナルとの格の違いを鼻で笑われた。
カエル顔の医者(冥土帰し)
- 立場・所属:第七学区の病院の医師。
- 主人公との関係:上条の主治医であり、信頼できる大人。
- この巻での主な役割:瀕死のアンナ=シュプレンゲルの治療に尽力し、上条に立ち上がるための示唆を与える。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 上条の醜いわがままを聞き入れ、医者として「助けて」と伝えることの重要さを教える。 アンナの『矮小液体』の呪いが「血」を基準に攻撃する特性を見抜いた。 人工透析によってアンナの全身の血液を完全に入れ替え、一時的に血液型を変えることで呪いを空回りさせ、アンナの一命を取り留めることに成功する。
一方通行(アクセラレータ)
- 立場・所属:学園都市の新統括理事長。超能力者(第1位)。
- 主人公との関係:上条の戦いを陰から支える。
- この巻での主な役割:第二防衛線で粒子加速器を放ち、のちに上条の決戦を全面的にサポートする。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 巨大施設「フラフープ」を暴走限界出力で稼働させ、ローゼンクロイツに一直線の電子ビームを直撃させる。 決戦では「スネークヘッド」の群れを遠隔操作して逃げるローゼンクロイツを足止めした。 上条の心臓が停止した際、彼の体内に潜り込ませた風斬氷華とクリファパズル545を操作し、心臓を直接圧迫して再起動させるアシストを行う。
アンナ=キングスフォード
- 立場・所属:一八〇〇年代の魔術結社の指導者。永久遺体。
- 主人公との関係:アレイスターの協力者であり、上条とも最期に対面した。
- この巻での主な役割:アレイスターとともにローゼンクロイツと戦い、殺害されるが、ラストで自ら体をくっつけて復活する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アリスの死体を使ったローゼンクロイツの奇襲により、頸動脈を切り裂かれ、胴体を千切られて死亡する。 最期に「世界ト其処ニ住む人ヲ頼みマしたよ」とアレイスターに託した。 終章で、千切れた胴体を「行動再開」と呟きながらくっつけて復活した。 アリスの異変に対抗するため立ち上がる。
書籍情報
創約 とある魔術の禁書目録(9)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA(電撃文庫)
発売日:2023年12月8日
ISBN:9784049153842
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
上条らが挑むのは、学園都市を蹂躙闊歩する『復活のローゼンクロイツ』!
魔神も超絶者も超能力者も魔術師も。全てを超える存在、CRC(クリスチャン=ローゼンクロイツ)。
恐るべき力を持つアリスすら瞬殺する銀髪の青年は、『退屈しのぎ』に学園都市を闊歩し、人々を蹂躙する。
その天災の如き前進の先にあるのは、カエル医者の病院で眠るアンナ=シュプレンゲル、彼女の抹殺で――。
上条は、かつては敵であったその少女を見捨てられない。絶対に。
絶望的な状況の中、CRCの前に立ちふさがる上条。はたして、彼の叫びに応えてくれる『仲間』はいるのか……!!
感想
前巻のラストでは、アンナ=シュプレンゲルを救う唯一の希望だったアリスが、CRCことクリスチャン=ローゼンクロイツに殺された。
そして9巻では、その絶望を知らされた上条が、第七学区の病院に搬送されたアンナを守るためにCRCを迎え撃つ。
科学側も魔術側も総動員。
警備員の兵器。
一方通行が用意した科学兵器。
超絶者たち。
アレイスター。
それでもCRCにはまともに通用しない。
読んでいて脳裏に浮かんだのは、『エヴァ』の使徒だった。
攻撃しても効かない。
何をやっても止まらない。
そのまま目的地へ向かって淡々と進んでくる。
しかもCRCの場合、世界を滅ぼす使命があるわけでもない。
本人が面白いと思ったから暴れているだけ。
余計にタチが悪い。
アンナを守るためにCRCを止める。そこまでして助ける理由は「もう一度笑ってほしい」
アンナは《矮小液体》を受け、生命維持装置がなければ呼吸も鼓動も維持できない状態になっている。
本来ならアリスに解除してもらう予定だった。
しかし、そのアリスはすでにCRCに殺されている。
完全に詰んでいる。
そのうえCRCは超絶者を皆殺しにすると宣言しているので、放っておけばアンナのいる病院まで来る。
当然、上条は迎撃しようとする。
ここで美琴から突きつけられるのが、
「何の罪もない病院の人たちまで巻き込んで、アンナを守る必要があるのか?」
という話だった。
正論である。
アンナは上条にサンジェルマンを盛り、学園都市にも大きな被害を出した人物だ。
それでも上条は迷った末に、アンナを助けることを選ぶ。
理由が立派な正義ではないところが良かった。
青髪ピアスから「自分が最高だと思ったものを命懸けで応援すればいい」という話を聞き、カエル顔の医者からは、難しく考えず「助けて」と言えばいいと返される。
そこで上条がたどり着くのが、
もう一度アンナの笑顔が見たい。
それだけ。
善人だからでもない。
過去の罪が帳消しになったからでもない。
自分が助けたいから助ける。
上条って結局ここに戻ってくるんだよなと思った。
科学も魔術も効かないCRC。もう完全に使徒じゃないか
そこからのCRCが酷い。
警備員が戦車や無人兵器まで投入しても止まらない。
インデックスの《強制詠唱》も完全には通じない。
食蜂の《心理掌握》も効かない。
超絶者たちが集まっても、以前まとめて倒されている相手である。
そして学園都市側も本気を出す。
第二三学区では大型兵器を投入し、人工衛星からの攻撃まで行う。
さらに一方通行は、アリス対策として用意されていた粒子加速器《フラフープ》まで投入する。
光速の99.99%以上まで加速した電子ビーム。
普通ならもう何と戦っているのか分からないレベルの兵器である。
それでもCRCは倒れない。
この辺を読んでいる時に浮かんだのが、本当に『エヴァ』の使徒だった。
通常兵器では無理。
もっと強い兵器を出しても無理。
とんでもない攻撃を直撃させても、まだ動く。
そのうえCRCはロサンゼルスを丸ごと呑み込んだ《キトリニタス》まで使ってくる。
前にロサンゼルスで起きたようなことを、学園都市でも普通にやろうとしている。
「これ、どうやって倒すんだ?」
という無理ゲー感がかなり強かった。
しかもCRC本人が、世界征服とか復讐とかを目的にしていない。
猫の広告を見て泣いた直後に「人間全部殺す」とか言い出す。
感情の動き方が訳分からん。
理屈で動いていないから、戦術的にも何をしてくるのか読めない。
使徒というより、使徒に気分屋の人間性まで付いている感じで余計に怖かった。
また右腕を切断。もう腕が生えるのはお約束になってるな
科学も魔術も通じない。
アレイスターまでCRCに敗れる。
そこで上条が最後に使った方法が、
右腕を切断する。
またか。
しかも今回は自分でどうにかするのではなく、美琴に超電磁砲を撃ってもらい、自分の右腕を肩から吹き飛ばす。
そこから出てくるのが《竜王の顎》。
いわゆる竜王モードである。
ここは確かに格好いい。
それまで何をやっても止まらなかったCRCを、上条が初めてまともに押し返す。
ずっと絶望的な戦いを見せられていただけに、ようやく反撃が始まった感じも強い。
ただ同時に、
また右腕なくなったな。
とも思った。
最近の上条さん、右腕を失うハードルが低くなってないか?
以前なら右腕の中にあるものは、得体の知れない切り札という感じが強かった。
ところが何度も右腕が切断され、そのたび何かが出てくるので、
「ピンチになったら右腕を取ればいい」
という印象が少し出てきてしまった。
もちろん上条本人にとっては毎回命懸けだし、今回は美琴に自分の腕を撃たせるという異常な選択である。
それでも読者側は慣れてしまう。
右腕がなくなっても、
どうせまた生えるんだろ?
と思ってしまうのがちょっと怖い。
上条さん、マジで不死身。
それは昔からだけど、さすがに右腕というカードを安易に使いすぎている気もした。
やっぱりアリスは消えない。そして復活の仕方が怖すぎる
CRCとの戦いそのものは、上条だけで勝ったわけではない。
一方通行、美琴、食蜂、アラディア、ボロニイサキュバスたちも動き、逃げ道を潰していく。
その間にカエル顔の医者もアンナの治療を続ける。
結果としてアンナも助かる。
ここまでなら、かなり強引ながらも一応のハッピーエンドだった。
問題はその後である。
瀕死のCRCの前に現れたのが、
首のないアリス。
やっぱり生きてた。
いや、生きていると言っていいのか分からない。
前巻で頭部を砕かれた時も、
「アリスがこれで退場するわけないよな」
とは思っていた。
でも、こんな形で戻ってくるとは思わなかった。
頭がない。
それでも体だけで動く。
そしてCRCの正体を暴き、肉体を毟り取って殺す。
ここでまた脳裏に浮かんだのが『エヴァ』だった。
使徒を喰う初号機。
今回、CRCを見ながらずっと「使徒っぽいな」と思っていたのに、最後はアリスの方までエヴァっぽくなるとは。
しかもアリスの場合、本当に人間なのか何なのかがますます分からなくなった。
頭を潰されても終わらない。
首がなくても動く。
死んでいるかどうかさえ、普通の基準では判断できない。
前巻までのアリスは、とんでもない力を持っているとはいえ、上条に懐いて怒ったり泣いたりする少女として見えていた。
それが今回の最後で、
「ああ、やっぱりこの子、普通じゃないんだ」
と改めて突きつけられた感じがした。
CRCの無敵っぷりもかなり強烈だった。
竜王モードも派手だった。
でも読み終わって一番残ったのは、首のないアリスだった。
やっぱり退場するわけはないと思っていた。
思っていたけど。
そういう復活の仕方なのかよ……。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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創約 とある魔術の禁書目録(8)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(10)
考察・解説
クリスチャン=ローゼンクロイツとの決戦とアンナ救出の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(9)』のクライマックスにおけるクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)との激闘から、アンナ=シュプレンゲルの救出に至るまでの流れは、上条当麻の不退転の覚悟、学園都市側の防衛線の崩壊、右腕切断による竜王モードの解放、そしてローゼンクロイツの正体が暴かれるまでの流れを描いた局面である。主要な転換点、戦闘の経過、人物関係の変化、および巻末時点の状況について解説する。
主要な転換点
決戦から結末にかけて状況を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
- カエル顔の医者への「助けて」の懇願:
上条は美琴の正論に葛藤し、アンナを見捨てるべきか迷いを生じていたが、カエル顔の医者にすがりつき、アンナを諦めずもう一度笑顔が見たいと吐き出して「助けて」と懇願した。医者が「僕にできることは全部やる」と応じたことで、上条の中に「アンナのために最大の敵を倒す」という確固たるスタンスが生まれ、正面玄関からローゼンクロイツを迎え撃つ直接の動機となった。 - 第一防衛線での「キトリニタス」と冷水による全滅:
ローゼンクロイツが「キトリニタス」と呼ばれる黄色い砂を放ち、さらに第一二学区の消火設備を破壊して大量の冷水を流出させたことで、生存者たちは砂と水に呑まれ、防衛陣地は壊滅した。これまでの常識的な戦法では通用しないローゼンクロイツの天災のような脅威が明確となった。 - 科学の極限兵器「フラフープ」の不発と防衛線の消失:
一方通行が粒子加速器「フラフープ」による電子ビームや衛星空爆を用いてもローゼンクロイツを撃破できず、さらに第三防衛線にいたムト=テーベたちも長距離攻撃で壊滅させられた。学園都市が誇る最強クラスの科学的迎撃手段が無力化され、病院のある第七学区までの進路が開かれた。 - 御坂美琴の超電磁砲による上条の右腕切断:
ローゼンクロイツの圧倒的な魔術を防ぎ切れない中、上条は美琴にスマートフォンでGPS位置を伝え、自分の右腕を狙って超電磁砲を撃つよう指示した。美琴の攻撃によって上条の右腕は肩付近から切断され、断面から半透明の巨大な顎を持つドラゴンが出現して竜王モードへ移行した。ローゼンクロイツに初めて明確なクリーンヒットを与え、床に手をつかせることに成功した。 - 首のないアリスによる「ヨハン=アンドレーエ」の正体暴露と殺害:
瀕死となったローゼンクロイツの前に首のないアリスの肉体が現れ、彼の正体が一七世紀の偽書作家ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエであることを暴き、その肉体を毟り取って殺害した。伝説の聖者CRCという虚像が剥がれ、自ら生み出した伝説に成り代わっていた人物の正体が露わとなった。
上条を中心とした人物関係の変化
本巻では、上条当麻と周囲の人物との関係が単なる敵味方の区分を越えたものへと変化している。
- アンナ=シュプレンゲル:
かつて上条を殺しかけた宿敵であったが、上条は美琴の問いに葛藤しつつも「もう一度アンナの笑顔が見たい」という理由で救出を決意した。アンナは血液を完全に入れ替える処置によって救命され、その後、上条を助けるために輸血を行った。巻末では上条の胸元で涙を流し、敵としての因縁を越えて本音を共有できる強い関係へ変化した。 - アラディア:
かつての敵から、上条の信念に影響を受けた協力者となった。アラディアは上条を守るために超絶者たちと共に防衛戦へ参加し、決戦では「三倍率の装填」を用いてローゼンクロイツの行動を阻害した。互いに命を預け合うほどの信頼が成立し、上条が人間のまま帰還したことを安堵できる関係となった。 - 御坂美琴:
美琴は上条を心配する立場にあり、罪のない人々まで巻き込んでアンナを救う意味があるのかという正論を突きつけたが、上条から事情を聞くことで共闘へ参加した。さらに上条からの依頼を受け、超電磁砲によって彼の右腕を撃ち抜くという重大な役割を担った。上条が自分たちより先にアンナを許したことに呆れながらも、命を懸けて戦った上条と、アンナを救えた結末を受け入れている。 - アレイスター=クロウリー:
かつての宿敵であり、アンナを救い出した上条を病院へ運んだ後、独自にローゼンクロイツへの対処を進めていた。アレイスターは上条のために時間を稼ぐべく、位相をずらした空間でローゼンクロイツと直接対決し、敗北して血まみれになりながらも上条の可能性を最後まで信じた。上条と並んでローゼンクロイツへ同時に突撃し撃破に成功し、かつての敵対関係を越えて同じ目的のために背中を預けられる共闘関係が成立した。
クライマックスにおける病院での総力戦と決戦
第七学区の病院を舞台としたクリスチャン=ローゼンクロイツとの総力戦は以下のように展開された。
- 発生原因と当初の状況:
防衛線を突破したローゼンクロイツが第七学区の病院へ到達し、アレイスターが特殊な空間で時間を稼ぐも敗北したため、上条はアンナを守るため通常の手段では勝てないことを認めて自らの右腕を犠牲にする決断を下した。上条は美琴の超電磁砲によって右腕を失い、その断面から半透明の巨大な顎を持つドラゴンを出現させ、真正面から渡り合える状況を作り出した。 - 登場人物それぞれの行動:
- 上条当麻:ドラゴンの巨大な顎を使ってローゼンクロイツの攻撃を噛み砕き、初めて床に手をつかせるほどの一撃を与えた。
- ローゼンクロイツ:上条の力を脅威と認識し、生き残るために窓からの逃走を選択した。
- 一方通行:自爆型無人機「スネークヘッド」の群れを利用して窓の外を塞ぎ、逃走を阻止した。また、風斬氷華とクリファパズル545を利用して上条の心臓を再起動させた。
- 食蜂操祈:上条の意識を維持するための支援を行い、戦線離脱を防いだ。
- ボロニイサキュバス:「コールドミストレス」を用いて上条の意識を支えながら、ローゼンクロイツの逃走を妨害した。
- アラディア:「三倍率の装填」を用意し、ローゼンクロイツへの攻撃に加わった。
- 御坂美琴:超電磁砲による攻撃でローゼンクロイツを狙撃した。
- 対応と決着:
カエル顔の医者がアンナの血液を入れ替える処置を完了し、『矮小液体』による脅威を取り除いて彼女を救命した。その直後、上条とアレイスターが並び立ち、同時にローゼンクロイツへ突撃して病院の外まで吹き飛ばし、戦闘不能に追い込んだ。戦闘によって死亡した者たちは旧き善きマリアの『復活』によって蘇生され、病院をめぐる戦いはいったん終結した。
巻末時点の状況と今後の課題
戦いの終了によってアンナ=シュプレンゲルは救われ、クリスチャン=ローゼンクロイツも排除されたが、新たな問題が残されている。
- 主人公の居場所と立場:
上条当麻は学園都市第七学区の病院に滞在している。アンナを救うという目的を達成し、自身も右腕を取り戻して生存しており、周囲の協力によって命をつないだ。 - 主要人物との関係:
アンナ=シュプレンゲルとは敵対関係を越えた強い絆が成立し、アレイスター=クロウリーとも互いを信頼して共闘する関係となった。アリス=アナザーバイブルは『復活』が適用されず死亡したものの、首のない肉体が再び動き出し、瀕死のローゼンクロイツの前に現れてその正体を暴いた上で殺害した。 - 解決した問題:
クリスチャン=ローゼンクロイツの脅威排除、アンナ=シュプレンゲルの救命、および防衛戦で死亡した仲間たちの蘇生が成し遂げられた。 - 継続している問題と今後につながる要素:
死亡したはずのアリス=アナザーバイブルの首のない肉体がなぜ動き続けているのか、その正体や今後の影響が判明していない。首のないアリスの肉体という異変に対し、アンナ=キングスフォードが再び動き始めるなど、物語全体としては次なる問題へ直結する不穏な状態で幕を閉じている。
まとめ
本巻のクライマックスは、上条一人の力によって勝利したのではなく、科学サイド、魔術サイドを問わず、多くの人物がそれぞれの役割を果たした総力戦によってローゼンクロイツを退けている。上条の右腕切断によるドラゴンの解放が突破口となった一方、巻末時点ではアンナ救出とローゼンクロイツ撃破という大きな目的が達成された一方で、死亡したはずのアリスの肉体が動き出したことで新たな脅威と謎が生まれている。
アンナ=シュプレンゲルの肉体的・精神的救済の全貌
アンナ=シュプレンゲルの救済は、『創約 とある魔術の禁書目録(8)』の絶望的な状況から『創約 とある魔術の禁書目録(9)』にかけて、科学の論理と上条当麻の愚直な信念が合致することで成し遂げられた劇的な局面である。
魔術的解決手段の消滅、上条が下した決断、医学による呪いの無力化、そして精神的な解放に至る一連の経緯について解説する。
魔術的解決ルートの完全な消滅
アンナの肉体を蝕む呪いに対し、魔術的な手段による治療法は完全に断たれていた。
・霊装による死の宣告:アンナはアリスの力を宿した処刑霊装『矮小液体』の槍を身に受けて瀕死となった。
・蘇生術式の限界:この『矮小液体』による死の呪いは、通常の超絶者である旧き善きマリアの「復活」術式をもってしても、アリスとの序列の差から干渉できない性質を持っていた。
・唯一の希望の喪失:解除手段はアリス本人に力を解除してもらうことのみであったが、アリスがクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)によって殺害されたため、魔術的な解決ルートは完全に失われることとなった。
葛藤の克服と上条当麻のエゴ
正論と直面した上条は、自らの個人的な感情を受け入れて立ち上がった。
・突きつけられた正論:第七学区の病院のICUで生命維持装置に繋がれるアンナを前に、御坂美琴から「罪のない人々や患者を危険に巻き込んでまで悪人であるアンナを助ける意味があるのか」という問いを突きつけられた。
・少女の実像の自覚:上条は葛藤しながらも、アンナが完璧な超人などではなく、駄菓子を喜び、おびえ、それでも自分たちを助けてくれた一人の人間であることを知っていた。
・医者への懇願:「アンナの笑顔がもう一度見たい、悪人だからといって見殺しにする理由にはならない」という個人的なわがままを自覚し、主治医であるカエル顔の医者にすがりついて「助けて」と涙ながらに懇願した。
科学の勝利:血液型変更による『呪い』の無力化
魔術の理屈を知らない医師が、純粋な医学的アプローチによって超常の呪いを打破した。
・呪いのシステムの看破:医者は、アンナの全身を蝕む『矮小液体』の病巣が、患者の血液を基準に個人識別を行って致死の攻撃を実行している仕組みを見抜いた。
・人工透析による血液型の変更:全身の血液を完全に入れ替える人工透析治療を実施し、透析機材から体内へ血液を戻す段階で加工を施すことで、アンナの血液型を一時的に別の種類へと変更した。
・呪いの自滅:個人識別の基準を書き換えられたことで『矮小液体』の呪いは標的を見失って空回りを起こし、時間の経過とともに分解・自然消滅してアンナは一命を取り留めた。
精神的救済:「いもしない王様」からの解放
決戦の終息後、アンナの内面に宿っていた長年の呪縛が解き放たれた。
・上条への輸血:病室で目覚めたアンナは、自らの右腕を切断して戦い大量出血に陥っていた上条を救うため、一時的に同じ血液型となった自身の血を上条へと輸血していた。
・因縁を越えた対話:アンナからの「どうして悪人である自分を助けたのか」という問いに対し、上条は「見殺しにする理由にはならない」と即答した。
・王の否定と居場所の提示:上条は「この世界にはもっと大きな傘があり、多くの頼れる人がお前のために戦ってくれる。いもしない王様を捜して世界をさまよう必要はない」と伝えた。
・本当の願いの成就:アンナは上条の胸に額を押しつけて涙を流し、自身が真に望んでいた「王となるべき者を正しく導く先生になりたい」という願いを自覚し、長きにわたる孤独から救われることとなった。
まとめ
アンナ=シュプレンゲルの救済を巡る一連の全貌は、アリスの死による魔術的解決ルートの完全消滅から始まり、美琴の正論に対する葛藤を越えてカエル顔の医者へ「助けて」と懇願した上条当麻の決意、血液型の一時的変更という科学の透析処置による『矮小液体』の呪いの無力化、そして輸血を通じた上条との絆と「いもしない王様」からの解放に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
絶望的な死の呪縛や悪女という過去の因縁という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、医学の勝利と魂の救済の記録である。
魔術の断絶から、エゴの受容、科学による打破、血の共有、そして涙による真の解放へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の降臨と正体の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録』の第8巻および第9巻にわたり、物語を未曾有の危機と極限の決戦へと引きずり込んだ最大の脅威、クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)。世界中にその名を轟かせる「おとぎ話の聖者」の降臨、天災と称される圧倒的な力、そして終章で暴かれた正体の詳細について解説する。
降臨の背景と橋架結社の致命的な誤算
超絶者たちが自らの限界を克服すべく試みた儀式は、最悪の暴君を呼び覚ます結果となった。
- 超絶者たちの限界:橋架結社に所属する超絶者たちは、個人で世界を揺るがすほどの力を持ちながらも、各々が「冤罪の被害者のみを救う」といった機械的な救済条件に囚われていた。そのため、自力では世界全体を偏りなく無償で救済する目的を達成できなかった。
- 再誕計画の実行:彼らは自分たちに代わって世界全体を救う主として、十字架を象徴とする伝説の聖者クリスチャン=ローゼンクロイツを現世に再誕させる計画を立てた。アレイスター=クロウリーが考案した術式(ガラス円筒の中の受精卵に作為的な影響を与えて目的の魂を宿す術式)を応用し、一昼夜以上に及ぶ大儀式を完了させて彼を降臨させた。
- 救済の拒絶と暴虐:しかし、現れたCRCは彼らが夢見た聖者ではなかった。青年のような外見に似合わない老人の声で「何故、この老骨が人を救わなくてはならぬ? 何故、この老骨が見返りを求めてはならぬ?」と言い放ち、無償の救済を即座に拒絶した。
- 超絶者の蹂躙とアリス殺害:CRCは集まっていた超絶者たちを一撃で薙ぎ倒し、その場に心が硬化して立ち尽くしていた少女アリス=アナザーバイブルの頭部を自らの手で粉砕して殺害した。
アンナ=シュプレンゲルの暗躍の真意
惨劇の発生により、悪女アンナ=シュプレンゲルがこれまで暗躍してきた真の動機が明らかとなった。
- CRCの実像の把握:アンナは薔薇十字の重鎮であり、創設者であるCRCの本当の恐ろしさを密かに把握していた。世間一般の伝説とは異なり、実際のCRCはルールもモラルも無視し、世界を一面まっさらに滅ぼし尽くすまで決して止まらない絶対の暴君であった。
- 命懸けの防衛戦:アンナがこれまで行ってきた数々の暗躍(巨大IT企業「R&Cオカルティクス」の構築と自壊など)は、この最悪の怪物であるCRCを現世に再誕させないために、自らの手段で橋架結社の計画を潰そうとしていた防衛戦であった。
右手(幻想殺し)を飽和させる天災のごとき戦闘力
学園都市を蹂躙するCRCの戦闘力は、近代兵器や異能の常識を遥かに超越していた。
- 科学兵器の無力化:学園都市の警備員たちが投入した戦車や攻撃ヘリ、一方通行が放った光速の粒子加速ビーム「フラフープ」、衛星軌道上からの重金属空爆すら、CRCの髪の毛一本焦がすことなく無傷で耐え抜かれた。
- 幻想殺しの飽和:上条当麻の持つあらゆる異能を打ち消す右手「幻想殺し(イマジンブレイカー)」ですら、彼の魔術を消し切ることができなかった。CRCが振るう魔術は炭素を操る「サンジェルマン」の術式の応用であり、ダイヤモンドの結晶が常に膨らみ続ける性質(物質の無限の増殖・展開)を持っていたため、幻想殺しの処理許容量を超えて飽和させ、上条の右肩を抉って肉体を破壊した。
- 街の壊滅:CRCは「キトリニタス(黄色い砂)」を解き放って人々を砂の中に分解・幽閉し、さらに消火設備を破壊して極寒の一月に大量の冷水を街へ充満させ、生存者を全滅させていった。
竜王モード(ドラゴン)の強制解放と総力戦による完全撃破
追い詰められた上条当麻は、自らの右腕を切断する反則的な手段によって戦況を覆した。
- 右腕切断とドラゴンの解放:上条は御坂美琴にスマートフォンで自らの右手のGPS位置を指示し、超電磁砲の狙撃によって自らの右腕を肩から切断させた。右腕を失った肩の断面から、半透明の塊が飛び出して凶暴な牙を持つ巨大な顎「竜王モード(ドラゴン)」が強制的に解放された。
- 世界の威圧:この竜の王の力は、流れ弾や人質などの偶然要素、無機物の建物の壁や天井に至るまで、世界のすべてを威圧して従わせ、あらゆる魔術的防壁を食い破る規格外の力であった。上条はこの大顎を用いて、初めて床に手をつかせる一撃をCRCに叩き込んだ。
- 逃走の阻止と仲間たちの連携:敗北の恐怖を覚えたCRCは窓を破って逃走を図ったが、学園都市の仲間たちや超絶者たちによる総力戦がそれを阻んだ。
- 一方通行:無人機『スネークヘッド』の群れを遠隔操作して窓の外を塞ぎ、風斬氷華とクリファパズル545を上条の体内に潜り込ませて心臓を直接圧迫・再起動させた。
- 食蜂操祈:術式『意識保持』で上条の精神を失血死から守った。
- ボロニイサキュバス:快楽を激痛に置き換える『コールドミストレス』でCRCの体を狂わせた。
- アラディア:『三倍率の装填』でCRCの足元を狙った。
- 御坂美琴:『超電磁砲』を放って狙撃し、足止めを行った。
- 人外なる二撃による撃破:カエル顔の医者がアンナの血液を入れ替える人工透析を完了させ、アンナを救うことに成功した直後、アレイスター=クロウリーと上条が並び立ち、同時に突撃した。神浄の討魔とクロウリーの拳が同時に放たれ、CRCの肉体を病院の外まで吹き飛ばして完全撃破した。
暴かれた醜悪な正体:ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ
瀕死の重傷を負って逃走したCRCの前に、真実を暴く絶対的な存在が現れた。
- 首のないアリスの出現:第二学区へ逃げ延びたCRCの前に、彼が真っ先に殺害したはずのアリス=アナザーバイブルの「首のない肉体」が現れた。アリスは旧き善きマリアの『復活』すら適用されない死体でありながら、生前と変わらず地脈や天使の力を操って動き出し、逃げる彼の肉体を容赦なく毟り取った。
- 偽書作家としての実像:アリスの力によって伝説のヴェールが剥ぎ取られ、彼の実の正体は薔薇十字の創設者ではなく、一七世紀初頭に『化学の結婚』などを創作した偽書作家「ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ」であることが暴かれた。
- 憎悪と成りすましの動機:アンドレーエは、自分が一時の悪戯心で捏造した架空の神話が本物の魔術として一人歩きし、後の魔術師たちに本物の聖者として祀り上げられていく現実に精神を押し潰されていた。自分が生み出した架空のキャラクター(CRC)を深く憎悪しており、自らCRCに成りすまして虐殺や蹂躙を繰り返すことで、世界中の人々に薔薇十字への完全な幻滅と破壊を与えようとしていた。
- 老人の末路:本性を暴かれた老人は、薬品に似た煙とともに銀の青年の姿から骨と皮だけのしわくちゃな老人の姿へと戻され、アリスによって肉体を毟り取られて二度と立ち上がることのない死を迎えた。
まとめ
クリスチャン=ローゼンクロイツを巡る一連の全貌は、橋架結社の大儀式による再誕から始まり、無償の救済の拒絶とアリス殺害、科学と魔術を圧倒する天災的な破壊力の行使、右腕切断による竜王モードの解放と総力戦による完全撃破、そして首のないアリスによって暴かれたヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエとしての哀れな正体と処刑に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
自らが生み出した創作物の伝説に押し潰され、それを破壊するためだけに暴君に成りすました老人の欺瞞を打ち破り、仲間たちの絆と不屈の意志を結集して未来の平穏を自らの手で確立するに至る、壮絶な決戦の記録である。
神話の捏造から、暴君の顕現、防衛線の崩壊、右腕の犠牲、そして偽りの主の終焉へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
第七学区の病院における攻防戦と総力戦の全貌
第七学区の病院での攻防戦は、『創約 とある魔術の禁書目録(9)』のクライマックスにして、科学と魔術、そしてそれまで敵味方に分かれていた者たちすべてが上条当麻の信念のために一つにまとまった総力戦である。絶望的な状況を覆すべく展開された緊密な連携と決断のプロセスについて、段階ごとに解説する。
アレイスターの遅滞戦と「異界」の構築
防衛線を突破したクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)に対し、病院ロビーでの迎撃が行われた。
・位相をズラした異界の展開:第一から第三防衛線までがCRCによって蹂躙され、第七学区の病院に到達した際、ロビーで待ち構えていたアレイスター=クロウリーは大悪魔コロンゾンと聖守護天使エイワスの力を借り、一般の人々を巻き込まないよう位相をズラした異界を構築した。
・命懸けの時間稼ぎ:アレイスターはCRCと直接対決に臨み、圧倒的な力の前に肉体を切り裂かれ血まみれになって敗北したものの、上条当麻が準備を整えるための決定的な時間を稼ぎ出した。
上条の右腕切断と「竜王モード」の解放
追い詰められた上条は、自らの右腕を犠牲にする反則的な手段によって戦況を打破した。
・右手の限界の自覚:ロビーでCRCと対峙した上条は、右手の幻想殺しを構えているだけではCRCの無限に増殖・展開する攻撃を防ぎきれずに瞬殺されるという現実を痛感していた。
・超電磁砲による右腕切断:上条は美琴にスマートフォンを介して自らの右手のGPS位置を指示し、彼女の超電磁砲によって自らの右腕を肩から切断させた。
・竜王モードの顕現:右腕が消失した肩の断面から半透明の塊が飛び出し、凶暴な牙を持つ巨大な大顎「竜王モード(ドラゴン)」が強制的に解放された。
・世界の威圧とクリーンヒット:この力は周囲の壁や天井などの無機物から放たれる魔術、こぼれ落ちる瓦礫に至るまで世界のすべてを威圧して従わせる異能であり、上条は竜の顎を振るってCRCの防御を食い破り、初めて床に手をつかせるクリーンヒットを叩き込んだ。
逃亡する暴君を阻んだ「一分未満の総力戦」
敗北の恐怖から逃走を図るCRCに対し、仲間たちによる刹那の包囲戦が展開された。
・一方通行の包囲と心肺維持:無人機「スネークヘッド」の群れを遠隔操作して病院の窓の外を塞ぎ、CRCの逃げ道を遮断した。さらに過負荷で停止しかける上条の心臓を動かすため、体内に潜り込ませていた風斬氷華とクリファパズル545を操作し、心臓を直接圧迫して強制的に心肺機能を維持させた。
・食蜂操祈による精神維持:術式「意識保持」によって、右腕を失い失血死の危機にある上条の精神を繋ぎ止めた。
・ボロニイサキュバスの妨害:快楽を激痛に置き換える術式「コールドミストレス」を送り込み、CRCの肉体に激痛を与えて動きを鈍らせた。
・アラディアの足止め:三倍率の装填を施した攻撃を床を滑りながら放ち、CRCの足元を狙い撃った。
・御坂美琴の追撃:自らの超電磁砲を放ち、CRCを狙撃して最後の足止めを完了させた。
奇跡の決着と「血液型透析」の完了
足止めの間に医療処置が完了し、二人の魔術師による決定的な打撃が放たれた。
・人工透析の成功:仲間たちが作り出した一分未満の足止めの裏で、カエル顔の医者によるアンナの全身血液を完全に入れ替えて一時的に血液型を変える人工透析が成功し、『矮小液体』の呪いが標的を見失って自然消滅した。
・人外なる二撃:アンナの生存を確信した上条は異界のロビーでアレイスターと並び立ち、瀕死の二人が同時に突撃して神浄の討魔とクロウリーの拳を炸裂させ、CRCの肉体を第七学区の外まで吹き飛ばして完全撃破を成し遂げた。
切り札「旧き善きマリア」の復活
限界を超えた戦いの代償は、温存されていた術式によって清算された。
・心肺停止からの蘇生:この激闘により美琴やアラディアたちの肉体は一時的に心肺停止のフェーズへと突入していたが、超絶者の一人である旧き善きマリアが自らの「復活」術式を最後の最後まで切り札として温存していた。
・全員の生存確定:マリアは戦いを見届けた直後、死後ゼロ秒の肉体に術式を適用し、倒れた仲間たち全員をその場で心肺蘇生させ、生存させることに成功した。
まとめ
第七学区の病院における攻防戦を巡る一連の全貌は、アレイスターによる位相をズラした異界の構築と遅滞戦から始まり、超電磁砲による上条の右腕切断と竜王モードの解放、一方通行・食蜂・サキュバス・アラディア・美琴の連携による逃走阻止、カエル顔の医者による血液型変更透析の完了と上条・アレイスターの同時突撃によるCRC撃破、そして旧き善きマリアの「復活」による仲間全員の蘇生に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
絶対的な絶望と個人の限界という不条理な檻を打ち破り、目の前の命を救う意志のもとに科学と魔術の全力を結集して平穏な生の主権を自らの手で確立するに至る、奇跡的な総力戦の記録である。異界の展開から、右腕の犠牲、一分間の連携、呪いの打破、そして全員の生還へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
学園都市の多重防衛線と崩壊の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(9)』において、クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の侵攻を阻止すべく展開された学園都市の防衛戦は、科学サイドの最先端兵器、超能力者、魔術師の総力を投じながらも圧倒的な力によって蹂躙されていく過酷な遅滞戦闘の記録である。第一、第二、第三防衛線における攻防と崩壊のプロセス、および病院決戦へ至る因果関係について解説する。
第一防衛線(第一二学区):魔術と科学の即席連合
夕暮れの第一二学区において、最初の迎撃戦が開始された。
・警備員の初期抵抗:治安維持部隊は自爆型無人機「スネークヘッド」や戦車、重火器を大量に投入して防衛線を構築した。しかしCRCは指一本動かすことなくこれらの兵器を粉砕し、警備員部隊を瞬く間に無力化した。
・上条・美琴・食蜂・インデックスの共闘:駆けつけた上条たちは共同戦線を展開した。インデックスが術式を阻害する「強制詠唱」を放ち、御坂美琴は磁力で自動車の盾を作り、食蜂操祈は「心理掌握」による精神支配を試みた。
・キトリニタスと冷水による決着:本物の魔術の叡智を有するCRCにはこれらの攻撃が通用せず、食蜂の精神攻撃も効果を発揮しなかった。CRCは「キトリニタス(黄色い砂)」を放ち、さらに学区内のセントラル消火槽を破壊して極寒の冷水を路地に充満させた。逃げ遅れた人々は砂と水の中に呑まれて分解・幽閉され、第一防衛線は壊滅した。
第二防衛線(第二三学区):科学の極限兵器と「フラフープ」
第一防衛線を突破したCRCに対し、広大な滑走路を持つ第二三学区において最大火力が投じられた。
・陸海空および宇宙からの波状攻撃:滑走路には試作型全地形装甲戦闘車「アナコンダ」が展開し、上空からは大型ガンシップ「スポットライト」による射撃が浴びせられた。さらに軌道上の巨大人工衛星から、地上の標的を穿つタングステン製の重金属空爆が連続で投下された。
・一方通行の切り札の投入:新統括理事長・一方通行は、巨大円環状粒子加速器「フラフープ」を起動させた。暴走限界出力で稼働したフラフープから放たれた光速の九九・九九%以上に達する電子ビームが滑走路を沸騰させて直撃した。
・科学兵器の無力化:これほどの飽和攻撃が直撃したにもかかわらず、CRCは傷一つなく悠然と立ち上がった。学園都市が誇る極限兵器の数々は、彼を止める決定打とはならなかった。
第三防衛線(第一八学区):超絶者ムト=テーベの迎撃と消失
病院へ至る最後の砦として機能するはずだった第一八学区の防衛線も、一瞬にして突破された。
・要塞砲と超絶者の配置:ここには処罰専門の超絶者ムト=テーベが待機していた。彼女は周囲の巨大な要塞砲「トレビュケット」の影を取り込み、最大火力でCRCを迎え撃つ準備を整えていた。
・不可視の長距離砲撃による破壊:しかしCRCは、ムト=テーベが攻撃を仕掛けるよりも前に遥か遠方から超長距離の魔術攻撃を放った。第三防衛線はムト=テーベたち超絶者ごと一瞬にして爆破され、防衛線としての機能を喪失した。
防衛戦全体の総括と病院決戦への推移
三段階にわたる防衛戦を通じて、科学技術や通常の手段ではCRCを立ち止まらせることすら不可能であるという現実が示された。
・通常戦術の限界の露呈:都市全域を覆うバリケード、超能力者の全力、宇宙からの質量攻撃、そして光速の電子ビームすら防がれたことで、通常の手段を温存していては病院のアンナを守ることはできないという認識が固まった。
・極限の決断への直結:この防衛線の崩壊を経たことで、上条当麻は第七学区の病院に到達したCRCを前にして、美琴に自分の右腕を超電磁砲で撃ち抜かせて切断し、反則である竜王モード(ドラゴン)を強制解放するという決断を下すこととなった。
まとめ
学園都市の多重防衛線を巡る一連の全貌は、第一二学区における即席連合の抵抗とキトリニタス・冷水による壊滅から始まり、第二三学区でのアナコンダ・衛星空爆・フラフープによる飽和攻撃の不発、第一八学区におけるムト=テーベと要塞砲の超長距離攻撃による瞬殺、そして防衛線完全崩壊を受けた上条当麻の右腕切断と竜王モード解放の決断に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
近代科学の粋や常識的な魔術体系という不条理な檻を打ち破り、目の前の命を救うために自らの身を賭して平穏な生の主権を確立するに至る、絶望的な遅滞戦闘と覚悟の記録である。各学区での激突から、超兵器の投入、防衛陣地の消失、そして病院での最終決戦へと繋がったプロセスは、どれほど過酷な世界の理不尽によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
上条当麻の「竜王モード(ドラゴン)」解放と異能の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(9)』における上条当麻の「竜王モード(ドラゴン)の解放」は、極限の決戦において「右手」を巡る設定を覆し、シリーズの根幹に潜む異能の正体に肉薄した超常現象である。自ら右腕を失う決断を下した経緯、解放された「竜の王」が発揮した規格外の能力、過去の切断描写との連続性、および人間としての枠を超える代償について解説する。
解放の決断:幻想殺し(イマジンブレイカー)という「枷」の破壊
上条当麻はクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)との敗北を重ねる中で、自らの戦い方に対する重大な矛盾を自覚した。
・限定された選択肢の打破:右手に「幻想殺し」があることで、右拳で防ぎ右拳で殴るという限定された手段に縛られ、CRCの無限に増殖・展開する攻撃を防ぎきれずに敗北を招いていた。
・超電磁砲による意図的切断:上条は御坂美琴にスマートフォンを介して自らの右手のGPS位置を伝え、彼女の「超電磁砲」の狙撃によって自らの右腕を肩から切断させた。
・竜王の大顎の出現:右腕が消失した肩の断面から血液とは異なる半透明の塊が飛び出し、凶暴な牙を持つ巨大な大顎「竜王の顎(ドラゴン)」が強制的に解放された。
・内なる声の激怒:解放の瞬間、上条の頭の中から「こっちだって、いい加減にムカついていたところだ。もう我慢はナシ。テメエがやらなきゃ俺が勝手に表に出ていたところだぜえ!!!!!!!」と激怒の声が響いた。
「竜王モード」が発揮した規格外の異能
解放された竜の力は、物理現象や魔術の法則そのものを自らに服従させる複数の特性を発揮した。
・防御不可攻撃の噛み砕き:CRCが放つ不可視の高圧飛び道具を、竜の大顎(乱杭歯)が直接噛み潰して現実の瓦礫ごと抹消した。
・竜王の「威圧」による世界の服従:牙が鳴らす威圧の音は意志を持つ生物のみならず無機物をも従わせ、病院の壁や天井が自ら左右に大きく裂けて攻撃を回避し、何事もなかったかのように再び結合した。
・流れ弾の「意味の消失」:必殺の意志が衝突した結果、狙いを外した流れ弾からは破壊の意味やマクロな影響が速やかに消失して虚空へ消える空間の歪みが生じた。
・変温動物の擬態と舌:竜の顎からカメレオンのような長い舌を伸ばし、周辺環境に自らを完全に溶け込ませて気配と姿を消す擬態能力を駆使した。
・トカゲの尻尾による身代わり:CRCの不意打ちで上条の頭部が消失した際、竜の尾が身代わりとなってひしゃげ、上条の頭部は瞬時に再生した。
・高圧毒液ブレスと鱗の散弾:大顎の表面から刃物のような鋭い鱗を一斉に射出する散弾攻撃や、体内に蓄えた毒液を高圧で放つ紫のブレスを放ち、CRCが展開した分厚い雲の秘術を引き裂いてダメージを通した。
・ロールシャッハテスト(魔術の自動発動):上条から飛び散った血液が、CRCしか知らないはずの秘奥の術式やキトリニタス、紅蓮の蛇などの魔法陣を自動で描き、敵対者の深層を反射して魔術を行使した。
これまでの「右腕切断時」の異能との連続性
上条当麻の右腕切断時に現れる異能は、過去の激闘においても段階的に描写されてきた。
・アウレオルス=イザード戦:右腕を肩口から切断された際、血飛沫が形を成すようにして「竜王の顎(ドラゴンストライク)」が出現した。
・右方のフィアンマ戦:右腕を奪われた際、傷口の奥から見えない力の渦が集束し、肩口から現れた巨大な口が見えない力を丸ごと呑み込んで右腕を再生させ、幻想殺しを取り戻した。
・大悪魔コロンゾン戦:右腕切断時に断面から現れた三角面の集合体から複数の竜の群れが飛び出し、コロンゾンを圧倒して巨大構造物を両断した。
人間としての枠を超える「侵蝕」の代償
この竜王の力は、上条自身を破滅へと追い詰める危険な側面を孕んでいた。
・肉体への侵蝕:竜の力を振るうほどに上条の肉体はドラゴン側に侵蝕され、足元の影が不安定に明滅を繰り返して自滅のタイムリミットが迫っていた。
・鉄の意志の貫徹:アンナ=シュプレンゲルや仲間たちを守るため、上条は人間としての枠を超える代償を呑み、CRCを敗北の恐怖へと叩き落とす一撃を叩き込んだ。
まとめ
上条当麻の竜王モード解放を巡る一連の全貌は、幻想殺しによる選択肢の制限を打破するための超電磁砲による右腕切断から始まり、不可視攻撃の噛み砕きや世界の威圧、流れ弾の無効化、擬態や再生、そして敵の術式を自動模倣するロールシャッハテストといった規格外の異能の発揮、過去の切断現象との整合性の証明、そして自滅の危機を冒してでも仲間を守り抜く鉄の意志の結実へと至る軌跡を明瞭に示している。
己の限界や世界の理不尽という檻を打ち破り、目の前の命を救う意志を自らの選択によって貫くに至る、壮絶な決断と異能行使の記録である。
クリスチャン=ローゼンクロイツの真の正体である「偽書作家」ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ
世界の在り方を歪めた暴君クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の仮面の裏に隠されていた、哀れで醜悪な「偽書作家」の真実を整理する。
伝説を捏造した作者の正体
暴虐の限りを尽くした怪物の実像は、一人の人間であった。
・実在の偽書作家:クリスチャン=ローゼンクロイツの真の正体は、一七世紀初頭に生きた実在の偽書作家「ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ」である。
・『化学の結婚』の創作:彼は一九歳の時に、捏造神話として小説『化学の結婚』を創作した。
・修道院長としての経歴:後に彼は、ドイツで修道院長を務めている。
・架空の神話の始まり:彼が悪戯心(イタズラ)として流布した架空の神話こそが、すべての始まりであった。
「嘘から出た真」に押し潰された悲劇と怨念
自らの創作物が一人歩きした現実が、彼を狂気へと追い込んだ。
・嘘の一人歩き:アンドレーエは、自らの創作した嘘が勝手に一人歩きを始めたことに困惑した。
・否定の試みと不信:彼は真っ赤な嘘を否定し、伝説の広まりを堰き止めようと試みたが、当時の人々は彼の作った伝説を本気で信じていた。
・作者の忘却:世界の都合に合わせて彼の否定の言葉はことごとく抹殺され、やがて彼自身の存在そのものが忘却されていった。
・作者の怨嗟:自分が生み出した架空のCRCが永遠の名声を得る一方で、作者である自分自身が消し去られる現実に彼は深い恨みを抱いた。
「CRC」に成りすました狂気の目的
伝説を破壊するために自らキャラクターを演じるという、倒錯した動機が存在していた。
・キャラクターの貶め:アンドレーエは、世界が信奉する「CRC」というキャラクターを自らの手で貶める意図を抱いた。
・成りすましによる露悪的破壊:そのために彼は自ら「CRC」に成りすますことを選択し、学園都市で露悪的な殺戮を繰り返した理由は、薔薇十字伝説を徹底的に破壊するためであった。
・末裔の抹殺意図:薔薇十字の末裔であるアンナ=シュプレンゲルを抹殺しようとしたのも、同様の意図によるものであった。
・自己欺瞞の隠蔽:すでに薔薇十字という巨大なシステムは作者の手を離れて自由に世界を渡り歩いており、自らの本性や心の弱さを誰にも悟られたくないがために、『超絶者』の全滅をも目論んで暴虐の限りを尽くした。
アリスによって暴かれた醜い末路
決戦の後、彼の本性は冷酷に白日の下に晒された。
・首のないアリスの出現:決戦の後、彼の前に首のないアリス=アナザーバイブルの肉体が出現した。
・本性を暴く力:アリスには、触れたものの本性を強制的に暴き出す力が宿っていた。
・伝説の剥奪:アリスが彼に触れたことで伝説の聖者の仮面は完全に剥ぎ取られ、不快な薬品のような煙とともに若き銀髪の青年の姿は消失した。
・老人の死:そこに残されたのは骨と皮だけのしわくちゃな老人であり、アンドレーエはアリスの手によって肉体を毟られ、みすぼらしい死を迎えた。
まとめ
クリスチャン=ローゼンクロイツの真の正体を巡る一連の全貌は、一七世紀初頭の偽書作家ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエが一九歳で創作した『化学の結婚』という架空の神話から始まり、嘘から出た真として一人歩きした伝説に押し潰され作者自身が忘却された怨念、伝説のキャラクターであるCRCを貶め破壊するために自ら成りすまして殺戮を繰り返した狂気、そして首のないアリスによって本性を暴かれ骨と皮だけの老人となって迎えたみすぼらしい最期に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
自らが生み出した創作物に囚われ、その破壊のために暴君に成りすました老人の欺瞞を打ち破り、真実を露わにするに至る、哀切で不条理な偽書作家の結末の記録である。
神話の捏造から、作者の忘却、成りすましの暴虐、仮面の剥奪、そして老人の死へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く確かな未来の道が厳密に証明されている。
創約 とある魔術の禁書目録(8)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(10)
登場キャラクター
主人公とその関係者
上条当麻
上条当麻は学園都市の高校生である。 彼は右手にあらゆる超常能力を打ち消す幻想殺しを宿している。 敵であったアンナ=シュプレンゲルを見捨てない決意をした。 彼は目の前で苦しむ人を助けたいという強いエゴを抱く。 仲間たちの協力に感謝しながら最大の敵に立ち向かったのである。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 美琴に右手を撃ち抜かせて「竜王モード」を解放した。病院でクリスチャン=ローゼンクロイツと交戦する。アレイスターと突撃して敵を撃破した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘による大量の失血で一時的に心停止となった。アンナ=シュプレンゲルからの輸血によって一命を取り留める。
インデックス
インデックスはイギリス清教に所属する修道女である。 彼女は脳内に一〇万三〇〇一冊の魔道書を記憶している。 上条当麻に対して強い信頼を寄せているのだ。 彼の無謀な行動を心配して叱責する場面もあった。 今回は上条を助けるために美琴らと合流したのである。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教『必要悪の教会』に所属する魔道書図書館。
・物語内での具体的な行動や成果 上条と共闘してクリスチャン=ローゼンクロイツに立ち向かった。「強制詠唱」を放って敵の術式を乱す。戦闘終了後にオティヌスとともに敗北した敵の元へ走った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条の「竜王モード」を解析しようと試みる。
オティヌス
オティヌスは北欧神話の元魔神である。 現在は力を失い一五センチのサイズに縮んでいる。 上条当麻を自らの「理解者」と呼ぶのだ。 彼の肩の上に乗り適切なアドバイスを授けていた。 インデックスと行動をともにして上条の救出に向かうのである。
・所属組織、地位や役職 北欧神話の元魔神。上条の理解者。
・物語内での具体的な行動や成果 上条の肩の上からクリスチャン=ローゼンクロイツの戦術を分析した。戦闘の後に敗北した敵を見つける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 インデックスとともに上条の無事を近くで見守った。
御坂美琴
御坂美琴は常盤台中学に通う超能力者である。 彼女は電気を自在に操る力を保持している。 上条当麻に対して好意を寄せているのだ。 悪女であるアンナを助ける上条に最初は反対した。 しかし彼の熱い思いに動かされて共闘を決意するのである。
・所属組織、地位や役職 常盤台中学の生徒。学園都市第3位の超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 第一防衛線および第二防衛線でクリスチャン=ローゼンクロイツと交戦した。上条の指示により彼の右手を「超電磁砲」で撃ち抜いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後にマリアの「復活」によって蘇生させられた。
食蜂操祈
食蜂操祈は常盤台中学に通う超能力者である。 彼女は他人の精神を支配する力を保持している。 上条当麻に対して特別な感情を抱いているのだ。 彼が悪の道を歩むとしても応援する立場を取る。 御坂美琴とは反発し合いながらも息を合わせたのである。
・所属組織、地位や役職 常盤台中学の生徒。学園都市第5位の超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 クリスチャン=ローゼンクロイツに「心理掌握」を仕掛けたが効果はなかった。上条が気絶しないように「意識保持」の精神サポートを行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後にマリアの「復活」によって蘇生させられた。
青髪ピアス
青髪ピアスは上条当麻のクラスメイトである。 彼はオタク趣味を全力で楽しむ少年だ。 入院先の病院で上条と偶然再会したのである。 悩んでいた上条に対して自らのオタクの信条を語る。 その言葉が上条の覚悟を決めるきっかけとなったのだ。
・所属組織、地位や役職 学園都市第七学区の高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 ラーメン二浪を食べた衝撃で再入院した。「可愛い女の子が笑ってくれる選択肢一択」と上条に説く。後半では小さな少女を庇う姿を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
一方通行
一方通行は学園都市の第1位の超能力者である。 彼は現在学園都市の新統括理事長を務めている。 学園都市を守るためにあらゆる権力を駆使したのだ。 上条当麻の実力を信頼して切り札を集中させる。 陰から都市の安全を徹底的に管理していたのである。
・所属組織、地位や役職 学園都市・新統括理事長。第1位 of 超能力者(レベル5)。
・物語内での具体的な行動や成果 アリス対策として開発していた粒子加速器「フラフープ」による砲撃をクリスチャン=ローゼンクロイツに向けて発射した。スネークヘッドの群れを遠隔操作して敵の逃亡を阻止する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条を陰から強力にバックアップした。
打ち止め
打ち止めは御坂美琴のクローンである。 彼女は一〇歳ほどの少女の姿をしている。 芳川桔梗とともにマンションで暮らしていたのだ。 ガラクタの仕分けを楽しそうに行う。 外から聞こえるアナウンスに耳を傾けたのである。
・所属組織、地位や役職 御坂妹。一五〇〇二号。
・物語内での具体的な行動や成果 マンションの部屋でクレーンゲームの人形などのガラクタを可愛いと可愛くないに仕分けていた。一方通行が放ったタヌキ型のペットロボットに興味を惹かれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
芳川桔梗
芳川桔梗は学園都市の元研究者である。 現在は黄泉川愛穂のマンションで暮らしている。 打ち止めの保護者として面倒を見ていたのだ。 部屋の荷物整理を打ち止めに促す。 外から聞こえる避難アナウンスに眉をひそめたのである。
・所属組織、地位や役職 元研究員。
・物語内での具体的な行動や成果 打ち止めと一緒にマンションの部屋の片づけを行っていた。玄関の外から聞こえる清掃ロボットの避難アナウンスを耳にする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
浜面仕上
浜面仕上は学園都市の高校生である。 彼は「アイテム」の下っ端として活動していた。 滝壺理后とともにマンションで過ごすのだ。 戒厳令が発令された都市の様子を気にしていた。 清掃ロボットの避難指示アナウンスに困惑したのである。
・所属組織、地位や役職 高校生。
・物語内での具体的な行動や成果 マンションの部屋で滝壺理后と過ごしていた。清掃ロボットから最寄りの避難所へ退避するように指示される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
滝壺理后
滝壺理后は能力の解析を得意とする少女である。 彼女は浜面仕上とともにマンションで暮らす。 ジャージを着てぼんやりとした態度を取っていたのだ。 スマホの動画の読み込みが止まることを指摘する。 都市の不穏な空気を静かに察知したのである。
・所属組織、地位や役職 元「アイテム」のメンバー。
・物語内での具体的な行動や成果 マンションで浜面仕上とともに過ごしていた。動画の読み込みが遅くなっていることを浜面に伝える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
カエル顔の医者
カエル顔の医者は第七学区の病院の優秀な医師である。 彼はこれまで上条当麻の怪我を何度も治療した。 アンナ=シュプレンゲルの生死を気にしているのだ。 科学の技術だけで呪いを取り除く方法を考えた。 悩む上条に対して医師としての強いプライドを示したのである。
・所属組織、地位や役職 第七学区の病院に所属する医師。
・物語内での具体的な行動や成果 上条を治療し、集中治療室でアンナ=シュプレンゲルを管理した。血液を丸ごと入れ替えて一時的に血液型を変更する透析を行ってアンナの呪いを除去した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アレイスターを説得して上条の支援に向かわせた。
風紀委員(ジャッジメント)・警備員(アンチスキル)
白井黒子
白井黒子は常盤台中学に通う風紀委員である。 彼女は空間移動の能力を保持している。 御坂美琴を「お姉様」と呼んで慕うのだ。 立入禁止のエリアにいる美琴を注意した。 避難誘導などの治安維持活動に尽力したのである。
・所属組織、地位や役職 常盤台中学の生徒。第177支部所属の風紀委員。
・物語内での具体的な行動や成果 第二防衛線である第二三学区で美琴と遭遇した。立入禁止エリアにいる美琴に対して注意を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
メガネの風紀委員
メガネの風紀委員は第177支部所属の風紀委員である。 彼女は風紀委員の治安活動に従事していた。 白井黒子の同僚として行動を共にするのだ。 試作兵器のアナコンダに興味を示した。 お堅い白井に対してバイク女子としての感性をのぞかせる。
・所属組織、地位や役職 第177支部所属の風紀委員。
・物語内での具体的な行動や成果 第二防衛線で黒子とともに活動した。試作型戦闘車「アナコンダ」の設計やコンセプトについて美琴たちに説明する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
木原脳幹
木原脳幹は人語を話すゴールデンレトリバーである。 彼は科学の街でロマンを追求している。 アレイスター=クロウリーを陰から補佐する立場だ。 敗北したアレイスターの絶望を近くで見つめた。 彼の復活を何も言わずに待ち続けていたのである。
・所属組織、地位や役職 木原一族の一員。ゴールデンレトリバーの姿をした犬。
・物語内での具体的な行動や成果 病院の廊下で床に崩れ落ちたアレイスターの近くに佇んでいた。アレイスターが復活した際には「同じ末路をなぞるヤツがあるか」と言い放つ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アレイスターの忠実な補佐役としての立場を維持している。
黄金系魔術師
アレイスター=クロウリー
アレイスター=クロウリーは伝説的な魔術師である。 現在はベージュの修道服を着た少女の姿だ。 キングスフォードの死に血の涙を流して慟哭した。 カエル顔の医者に諭されて再び戦う覚悟を決める。 上条当麻のために時間を稼ぐ盾となるのである。
・所属組織、地位や役職 学園都市の元統括理事長。西洋魔術における魔王。
・物語内での具体的な行動や成果 コロンゾンとエイワスの力を借りて位相をズラし、病院内に異界を構築してクリスチャン=ローゼンクロイツと交戦する。大破するが、再び立ち上がって上条とともに敵を撃破した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条と並び立つ「伝説」としての役割を遂行した。
アンナ=キングスフォード
アンナ=キングスフォードは西洋魔術の達人である。 彼女は生と死の境界を超越しているのだ。 アレイスターから「先生」と呼ばれて敬意を払われた。 ローゼンクロイツに不意打ちを喰らい一度は大破した。 しかし何事もなかったかのように胴体を繋いで復活する。
・所属組織、地位や役職 黄金系魔術結社の元指導者。永久遺体。
・物語内での具体的な行動や成果 クリスチャン=ローゼンクロイツと圧倒的な術式戦を繰り広げた。首なしアリスの死体に頸動脈を千切られ、胴体も分断されて死亡する。後半のラストにて自ら胴体を繋いで再起動した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 インデックスやオティヌスがアリスの不気味な復活に直面した際、彼らを救うために再び行動を開始する。
ミナ=メイザース
ミナ=メイザースはかつての黄金結社の魔術師である。 現在は黒猫の魔女として活動しているのだ。 アレイスター=クロウリーのために行動する立場だ。 できない弟子のダイアンに対して厳しく指導する。 ニュルンベルクでドイツ第一聖堂の真実を追うのである。
・所属組織、地位や役職 黄金系魔術結社の幹部。アレイスターの計画ナビゲーター。
・物語内での具体的な行動や成果 ニュルンベルクの空港でダイアン=フォーチュンと合流した。抱っこヒモで赤ちゃん(リリス)をあやしながら、ドイツ第一聖堂の遺跡をスケッチして記録する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アンナ=シュプレンゲルが「嘘から生まれた本物」であるという推論を導き出した。
ダイアン=フォーチュン(ヴァイオレット=ファース)
ダイアン=フォーチュンはかつての黄金結社の魔術師である。 彼女の本名はヴァイオレット=ファースだ。 イギリス清教の暫定の最大主教に就任した。 師であるミナ=メイザースに対して頭が上がらない。 ドイツのニュルンベルクへ向けて長旅を敢行する。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教・暫定最大主教。タロットカードの化身。
・物語内での具体的な行動や成果 ロンドンのランベス宮で旅行カバンのパッキングを完了した。ドイツのニュルンベルクへ向かい、ミナ=メイザースと合流してドイツ第一聖堂の調査を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 本名をミナにバラされて涙目で怒る姿を見せた。
リリス
リリスはアレイスター=クロウリーの娘である。 彼女は現在赤ん坊の姿をしているのだ。 ミナ=メイザースに抱かれて移動している。 無邪気な様子で周囲を和ませる存在だ。 旅の道中で哺乳瓶から食事を摂取する。
・所属組織、地位や役職 アレイスターの愛娘。
・物語内での具体的な行動や成果 ミナ=メイザースの抱っこヒモの中に収まってニュルンベルクにやってきた。哺乳瓶からのミルクをミナに与えられて美味しそうに飲む姿が描かれた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
エイワス
エイワスは聖守護天使と呼ばれる存在である。 彼は近代西洋魔術における超越的精神体だ。 アンナ=シュプレンゲルを自らの巫女としている。 病院のロビーでクリスチャン=ローゼンクロイツを歓迎した。 アレイスター=クロウリーに力を貸して参戦を促す。
・所属組織、地位や役職 聖守護天使。シークレットチーフの一角。
・物語内での具体的な行動や成果 病院の待合ロビーのソファに半透明の姿で腰かけていた。缶のお汁粉をくちばしで飲みながらローゼンクロイツと会話を行う。アレイスターの降臨をサポートした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アレイスターと上条をサポートする役割を担った。
イギリス清教
アニェーゼ=サンクティス
アニェーゼ=サンクティスはイギリス清教の修道女である。 彼女はかつてアニェーゼ部隊を率いていた。 暫定最大主教となったダイアンを補佐する役目だ。 無駄に偉ぶるダイアンに冷たい目を向ける。 ドイツに向かう彼女のパスポートを心配した。
・所属組織、地位や役職 イギリス清教所属の修道女。アニェーゼ部隊のリーダー。
・物語内での具体的な行動や成果 ロンドンの官邸でダイアンの荷造りを手伝った。ダイアンに対して、EU内であってもパスポートを忘れないようにと親切にアドバイスを送る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
シスター・ルチア
シスター・ルチアはイギリス清教の修道女である。 彼女はかつてアニェーゼ部隊の主力戦闘員だった。 ダイアンとアニェーゼのやり取りを近くで見つめる。 激昂しそうになったアニェーゼを取り押さえた。 ダイアンの偉そうな講釈を静かに聞き流す。
・所属組織、地位や役職 アニェーゼ部隊所属の修道女。
・物語内での具体的な行動や成果 ランベス宮でダイアンに対して激怒しそうになったアニェーゼを、アンジェレネとともに後ろから羽交い締めにして必死に止めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
アンジェレネ
アンジェレネはイギリス清教の修道女である。 彼女はアニェーゼ部隊に所属する戦闘員だ。 ルチアとともにアニェーゼの側に控える。 アニェーゼが逆上するのを近くで制止した。 ダイアンの長旅の準備を静かに手伝う。
・所属組織、地位や役職 アニェーゼ部隊所属の修道女。
・物語内での具体的な行動や成果 ランベス宮の官邸において、ダイアンの言葉にキレそうになったアニェーゼをルチアとともに後ろから羽交い締めにして羽交い締め状態で制止した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 特に地位の変化などはない。
『橋架結社』(超絶者含む)
クリスチャン=ローゼンクロイツ(ヨハン=ヴァレンティン=アンドレーエ)
クリスチャン=ローゼンクロイツは再誕した大魔術師である。 その本性は一七世紀の捏造作家ヨハンだ。 自分の架空のキャラクターであるCRCを深く憎む。 彼は自らの伝説をぶち壊すために悪虐を繰り返した。 情念と遊び心だけで世界中を蹂躙するのである。
・所属組織、地位や役職 テュービンゲン大学の元神学生。薔薇十字の創始者。
・物語内での具体的な行動や成果 キングスフォードを不意打ちで殺害した。学園都市の第一および第二防衛線を破壊し、科学の試作兵器や一方通行の粒子加速砲を無傷で突破する。病院で上条(竜王モード)と交戦し敗北する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 逃走中に首なしアリスに毟り取られて醜い老人の本性を暴かれ、そのまま絶命した。
アリス=アナザーバイブル
アリス=アナザーバイブルは圧倒的な力を持つ超絶者である。 彼女はクリスチャン=ローゼンクロイツに瞬殺された。 死した肉体は敵に悪用されることになる。 しかし死してなお彼女の強大さは不変だった。 最期に恐るべき方法で敵を殺害するのである。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。アリス=プレザンス=リデルがモデル。
・物語内での具体的な行動や成果 首を握り潰されて死亡した。死体をローゼンクロイツに操られ、キングスフォードの首を引き千切る。後半のラストでは首なし死体のままで復活し、敗走するローゼンクロイツの肉体を毟り取って殺害した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 本性を暴いて敵にトドメを刺した。
アンナ=シュプレンゲル
アンナ=シュプレンゲルはかつて結社を統率した魔術師である。 彼女は上条当麻に助けられて病室に横たわっていた。 処刑霊装『矮小液体』を浴びて瀕死の状態だ。 上条が自分を命懸けで守ってくれたことを知る。 自分の本音を受け止めてくれた上条に対して涙を流した。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の元幹部。
・物語内での具体的な行動や成果 第七学区の病院の集中治療室で心肺停止状態にあったが、カエル顔の医者が血液を入れ替えて血液型を一時的に変更する透析を行ったことで呪いが除去された。生き返った後は上条に輸血をして彼を助ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条に「王様なんか探す必要はない」と諭され、彼の胸に顔を埋めて号泣した。
アラディア
アラディアは夜と月を支配する魔女の超絶者である。 彼女は虐げられる魔女を救う使命を負う。 上条当麻を「魔女の一人」として救済対象に認定した。 彼とともに第七学区の病院へ逃れ、共闘を決意する。 他の超絶者たちを上条の戦いに巻き込む役割を担った。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」に所属する超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 上条を助けて病院まで搬送した。病院の病室でナースコールのボタンを押し、闘病する少女に希望を与える。病院のロータリーでの最終決戦では「三倍率の装填」を行い、上条をサポートした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後にマリアの「復活」によって蘇生させられた。
ボロニイサキュバス
ボロニイサキュバスは淫らな悪魔の性質を持つ超絶者である。 彼女は冤罪被害者を助けることを救済条件とする。 アリスの死により空中分解した結社から生き残った。 上条当麻を助けるためにアラディアたちと合流する。 お色気担当として食蜂操祈と張り合う場面もあった。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」に所属する超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 第二防衛線に翼を使って降臨し、上条を抱き留めた。クリスチャン=ローゼンクロイツに対して自らの大技「コールドミストレス」を放ち、彼の情念を激痛へと変換した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後にマリアの「復活」によって蘇生させられた。
旧き善きマリア
旧き善きマリアは回復の力を専門とする超絶者である。 彼女は他人の死を嫌い、救済条件を課している。 冷静な性格で戦況を客観的に見つめるのだ。 クリスチャン=ローゼンクロイツの攻撃を正面から防御した。 最後に残された切り札として仲間たちの希望を繋ぐ。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」に所属する超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果 第二防衛線で、実験器具「トリビコス」を破壊して発生させたおぞましい灰色の泡の洪水でローゼンクロイツを呑み込み、攻撃を防御した。上条の失血死を前にしても焦らず、彼を信じてマリアの「復活」を温存する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後に温存していた「復活」を使用して、死んだ仲間たち(美琴、食蜂、アラディア、ボロニイ等)を全員蘇生させた。
ムト=テーベ
ムト=テーベは処罰を専門とする褐色肌の超絶者である。 彼女は厳罰をもって結社のメンバーを守る立場だ。 アンナへの矮小液体の直撃により一度は任務を終えた。 現在はローゼンクロイツを結社の脅威とみなす。 上条当麻の上着にくるまってぬくぬくする一面も見せた。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」に所属する超絶者。処罰専門の戦闘員。
・物語内での具体的な行動や成果 上条の上着を勝手に共有して日本の冬を凌いだ。第一八学区の第三防衛線において、要塞砲「トレビュケット」の影を取り込もうとしていたが、ローゼンクロイツの長距離攻撃によって吹き飛ばされ全滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 戦闘の後にマリアの「復活」によって蘇生させられた。
H・T・トリスメギストス
H・T・トリスメギストスはアリスに仕える執事である。 アリスの死後は一時的に消息不明となったのだ。 彼は己の救済条件を徹底して守る立場だ。 科学や魔術の枠組みを超えて主のみに忠誠を誓う。 物語のラストにおいて再び姿を現した。
・所属組織、地位や役職 「橋架結社」の超絶者。アリスの青年執事。
・物語内での具体的な行動や成果 アリス=アナザーバイブルの死後は行方を晦ましていた。後半のラスト、第二学区の片隅で、復活したアリスの首なし死体の傍らに、燕尾服を着て静かに佇んでいた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アリスの唯一無二のサポート役としての行動を再開した。
人工の存在
風斬氷華
風斬氷華は科学の天使と呼ばれる存在である。 彼女は学園都市の虚数学区から構成される思念体だ。 新統括理事長の一方通行によって活動を活性化される。 上条当麻を救うために自らの力を注ぎ込んだ。 彼の窮地を陰からアシストする役割を果たすのである。
・所属組織、地位や役職 学園都市の虚数学区・五行機関。科学の天使。
・物語内での具体的な行動や成果 新統括理事長・一方通行によって戦闘力を極限まで励起された。クリファパズルとともに、上条当麻の千切れた右腕の内部に潜み、彼の心臓が停止した際に血液循環などのアシストを行って彼の命を繋いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条当麻の勝利を確実にするための重要な補助を行った。
クリファパズル545
クリファパズル545は人造の悪魔と呼ばれる存在である。 彼女は一方通行をサポートするパートナーだ。 一方通行の命令により、風斬氷華とともに活動する。 上条当麻の体内に潜り込んで彼の生命を繋ぎ止めた。 彼らの尽力によって上条はリミットを乗り越える。
・所属組織、地位や役職 人造の悪魔。一方通行の補助役。
・物語内での具体的な行動や成果 新統括理事長・一方通行の意志によって戦闘力を励起された。風斬氷華とともに上条当麻の右肩の断面から彼の体内に潜み、上条の心臓が止まりそうになった際に血液の循環を人工的にコントロールしてアシストした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 上条当麻の窮地を土壇場で救い出した。Gemini Notebook は不正確な場合があります。回答は再確認してください。
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創約 とある魔術の禁書目録(8)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(10)
展開まとめ
(タイムライン)
序章:頂点の削り合い Zenith_of_the_Magic.
再誕したCRCが圧倒的な力で始祖やアリスを屠り、立ち向かった上条も一撃で沈められる。
- 【再誕したCRCと始祖の魔術戦】 / 【首を失ったアリスによる急襲】
- 【致命傷を負った始祖の消滅】 / 【上条の突撃と一撃による惨敗】
第一章:スタンスを決めろ Right_or_Wicked.
ICUで目覚めた上条は悪女を救う決意を固め、病院に迫る脅威を食い止めるため動き出す。
- 【ICUでの目覚めと絶望的な宣告】 / 【悪女の救済を巡る葛藤と対話】
- 【青髪ピアスが示す独自の選択基準】 / 【カエル顔の医師への救済懇願】
行間 一
イギリス清教の暫定トップが結社の始源を調べるため、師と共にドイツ調査へ乗り出す。
- 【最大主教によるドイツ渡航の準備】 / 【始まりの魔術結社を巡る調査目的】
- 【黒猫の魔女からの通信と合流要請】
第二章:それはまるで年輪のような Open War,1st Defense Line.
第一二学区へ侵攻するCRCに対し、上条や仲間達が防衛線を敷くも黄色い砂に呑み込まれる。
- 【第一二学区を蹂躙するCRC】 / 【上条と少女達による迎撃戦の開始】
- 【黄色い砂と冷水による学区の崩壊】 / 【意味ある敗北としての第二防衛線退避】
行間 二
ドイツの地に降り立った魔術師達が、架空とされていた第一聖堂の真実を検証し始める。
- 【ニュルンベルク空港での師弟合流】 / 【存在しないはずの第一聖堂の遺跡】
- 【結社と象徴を巡るスタンスの問い】
第三章:踏破 Cut_a_Road_to_Allover_the_Goal.
第二三学区に集結した学園都市の全兵力と科学の極限が、侵攻する強敵へ一斉に放たれる。
- 【第二三学区の滑走路防衛線の展開】 / 【装甲戦闘車と重爆撃による総攻撃】
- 【粒子加速器による最大出力電子ビーム】 / 【第三防衛線の壊滅と病院への到達】
第四章:中心点にて Duel_and_Struggle,CRC.
病院に到達したCRCに対し、上条が右腕を切断して竜を解放し総力戦の果てに打ち倒す。
- 【病院ロビーでの位相をずらした死闘】 / 【超電磁砲による右腕切断と竜の解放】
- 【総力戦による包囲と二人の同時突撃】 / 【人工透析によるアンナの呪い解除】
行間 三
第一聖堂の遺跡を調査した魔術師達が、歴史に刻まれたアンナ達の真実の姿を解き明かす。
- 【第一聖堂の捏造遺跡が残された理由】 / 【名声を求めて虚構を演じた背景】
- 【語り継がれる創設者の実像への疑問】
終章:とある真実と全ての崩壊 Black_Humor.
平穏を取り戻した病室の裏で、首なきアリスがCRCの正体を暴き惨劇の幕を引く。
- 【病室でのアンナとの対話と和解】 / 【仲間達の蘇生と平穏の回復】
- 【首なきアリスによるCRCの正体看破】 / 【偽者の処刑と始祖の不気味な再始動】
創約 とある魔術の禁書目録(8)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(10)
同シリーズ
創約 とある魔術の禁書目録















とある魔術の禁書目録


外伝


とある暗部の少女共棲

同著者シリーズ
ヘヴィーオブジェクトシリーズ

その他フィクション

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