創約 とある魔術の禁書目録(7)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(9)
物語の概要
■ 作品概要
物語は一月三日、学園都市第一二学区から開始される。上条はかつての宿敵アンナを見捨てずに救い出すが、その行動により「橋架結社」、学園都市、アレイスター一派の三勢力から同時に追われる逃亡者となる。
アンナのハッキング技術により機動戦闘車「プレデターオクトパス」を奪取した上条たちは、橋架結社への脅迫(交渉)材料となる「R&Cオカルティクス魔術データベース」のバックアップを確保するため、第一五学区のシネコンを目指して決死の逃亡を開始する。
道中での超絶者ムト=テーベやアンナ=キングスフォードらの介入、アラディアの魔術による車両の飛翔などを経て第一五学区へ到達するが、追いついたムト=テーベの急襲を受ける。
アンナはアリスの力を宿した処刑霊装「矮小液体」を身に受けて瀕死となるが、上条はアラディアとアンナの命を懸けた連携によってムト=テーベを撃破する。
しかしその裏で、橋架結社は「不完全な善性」を媒介に、世を救う主「クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)」を現世に降臨させてしまう。
誕生したCRCは無償の救済を拒否して超絶者たちを薙ぎ倒し、立ち尽くしていたアリスを無惨に殺害する。上条はアリスならアンナを救えると信じ、彼女の死を知らぬまま、瀕死のアンナの手を引いて冬の学園都市を進む。
■ 主要キャラクター
上条当麻
- 立場・所属:学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
- 主人公との関係:本作の主人公。
- この巻での主な役割:アンナ=シュプレンゲルを救出・保護し、彼女の命を狙う三勢力から追われながら逃走する。ムト=テーベの襲撃からアラディアやアンナと協力して戦い、彼女を撃破する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アンナを守るためにディスカウントストアでの物資買い出しや、検問回避のためのソナー探索を行う。 かつての敵であるアンナのために「目の前の命を救う」という信念を貫き、満身創痍になりながらも右拳でムト=テーベを撃破する。 アリスならアンナを救えると信じ、彼女の死を知らぬまま移動を続ける。
アラディア
- 立場・所属:元・橋架結社の超絶者。
- 主人公との関係:かつての敵。現在は上条の信念に感化され、行動を共にする相棒。
- この巻での主な役割:上条たちの逃走を魔術(三倍率の装填)によって支え、戦闘においても多大な貢献を果たす。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 「魔女の膏薬」を用い、20トンを超えるプレデターオクトパスを空中に飛ばして水路を越え、追撃を回避する。 結社が用意した「二人目の新しいアラディア」と対峙し、上条との間に積み上げた思い出の目印(右足首のダクトテープ)を頼りに、上条の幻想殺しでの狙い撃ちを支援してこれを撃破する。 航空戦艦「ふがく」の錨を不適切な形で落とし、ムト=テーベの操る戦力を自壊させて上条の勝利をおぜん立てした。
アンナ=シュプレンゲル
- 立場・所属:魔術結社「薔薇十字」の重鎮。元R&CオカルティクスCEO。
- 主人公との関係:かつて上条をサンジェルマン等で殺しかけた宿敵・悪女。
- この巻での主な役割:自身の魔術データベースを回収して橋架結社に交渉(脅迫)を仕掛けるため、上条たちの逃走を自らの知識とハッキングで導く。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 学園都市のシステムをハッキングし、プレデターオクトパスを遠隔操作して上条たちを逃がす。 シネコン上映制御室でデータを検証する。アリスの力を込めた『矮小液体』の投げ槍を上条から身を挺して庇い、体内に毒が循環して瀕死となる。 最後の力を振り絞り、自身の本当の願いが「誰かの先生になること」であったと自覚し、プレデターオクトパスを操作してムト=テーベから影を遠ざけ、上条の勝利をアシストする。
ムト=テーベ
- 立場・所属:橋架結社に所属する、処罰専門の超絶者。
- 主人公との関係:上条たちおよび裏切り者アンナの「処罰(殺害)」を目的として追跡する刺客。
- この巻での主な役割:自らの影と他者の影を重ね合わせることで戦力を取り込む能力を用い、学園都市の兵器を模倣・拡張して上条たちを徹底的に追い詰める。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 早期警戒管制機(AWACS)の影を取り込んで索敵し、さらに次世代航空戦艦『ふがく』10隻分の影を取り込んで「白色の巨大な鳥」を構築し、シネコンを襲撃する。 『矮小液体』の槍でアンナに致命傷を負わせるが、最終的に旧アラディアの錨による自壊と、アンナの遠隔操作、そして上条の右拳を受けて撃破・拘束される。
アリス=アナザーバイブル
- 立場・所属:橋架結社の頂点に立つ少女。
- 主人公との関係:上条を「せんせい」と慕っていたが、彼に拒絶されたショックから心が硬化している。
- この巻での主な役割:大儀式の場に意思のない石像のように立ち尽くしていた。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 現世に顕現したクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)により、頭部を掴まれて無惨に砕かれ、殺害される。
H・T・トリスメギストス
- 立場・所属:橋架結社に所属する超絶者(全体儀式の取りまとめ役)。
- 主人公との関係:アリスを傷つけた上条を憎悪し、排除を目論む。
- この巻での主な役割:アリスの硬化に激怒・焦燥し、ムト=テーベを呼び出して上条たちの処罰を命じ、超絶者たちを集めて「世を救う主」を顕現させる大儀式を主導する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 大儀式によってクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)を再誕させるが、誕生したCRCから一撃で薙ぎ倒される。 目の前でアリスの頭部を砕かれ、心身ともに完全に打ちのめされた。
アンナ=キングスフォード
- 立場・所属:一八〇〇年代に生きた伝説的な「知の大女神」。
- 主人公との関係:アレイスター一派の協力者。上条たちが持つアンナ=シュプレンゲルの身柄を捜索していた。
- この巻での主な役割:認識阻害などの術式でアレイスターたちを導き、ムト=テーベが周囲へ被害をもたらすのを止めるために戦闘に介入する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: ムト=テーベの戦車砲の攻撃を容易に受け流し、自身の魔力で大悪魔コロンゾンの顕現を支援した。 CRCの暴虐とアリスの死、シュプレンゲルの決意の蹂躙に怒りを燃やし、CRCとの伝説同士の戦いに臨む。
アレイスター=クロウリー
- 立場・所属:元・学園都市統括理事長。二〇世紀の魔術師。
- 主人公との関係:アンナ=シュプレンゲルを捕縛・死なせようとしていたが、上条にアンナを救い出され、さらに上条から敵意を向けられたことで慟哭する。
- この巻での主な役割:アンナ=キングスフォードと共に上条たちを追跡し、大悪魔コロンゾンの力を自覚的に引き出してムト=テーベを攻撃する。
- この巻で起きた重要な変化や行動: アンナ=シュプレンゲルの真の目的が「CRCを現世に再誕させないこと」であったと理解する。 かつて自らが考案した「胎児に特別な魂を詰め込む術式」が悪用され、CRCという最悪の暴君が誕生したことを知り、キングスフォードと共にCRCの討伐へと立ち上がる。
クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)
- 立場・所属:薔薇十字の創設者。
- 主人公との関係:世界中に災厄をもたらす絶対的な暴君。
- この巻での最大の役割:橋架結社の大儀式により現世に再誕するが、結社が求めていた救済者ではなく、自らの自由と破壊を最優先する存在として現れる。
- この巻で起きた重要な変化や行動: 誕生後すぐに超絶者たちを一撃で薙ぎ倒し、アリス=アナザーバイブルの頭部を粉砕して殺害する。 自身の目の前に立ちはだかるアレイスターおよびキングスフォードと対峙する。
書籍情報
創約 とある魔術の禁書目録(8)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA(電撃文庫)
発売日:2023年5月10日
ISBN:9784049150100
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あらすじ・内容
学園都市、『橋架結社』、アレイスター。ケタ外れの敵を前に、上条は!?
敵対者である『悪意の化身』アンナをうっかり庇ってしまった上条。当然の如くかつてないピンチに見舞われていた。彼の前に立ちはだかるのは強大過ぎる、3つの『脅威』。
『橋架結社』の超絶者専用暗殺者ムト=テーベ。新統括理事長・一方通行(アクセラレータ)が管理する学園都市。アレイスター=クロウリーにアンナの天敵・キングスフォード。 しかし当のアンナは意外にも余裕。ただ逃げるのではなく、何か一発逆転の秘策があるらしい。それは『悪女』にしか思いつかない手段で――!!
ついに暴かれる『橋架結社』の真の目的! デレにデレた女神アラディアも忘れてはいけない『禁書目録』最新刊!
感想
馴染みのない名前が一気に増えて、最初はかなり戸惑った巻だった。
アンナ=シュプレンゲルを抹殺しようとする《橋架結社》の超絶者たち。新統括理事長・一方通行が管理する学園都市。そしてアレイスター、アンナ=キングスフォード、木原脳幹の一派。
その三勢力からアンナが狙われ、そこへ上条が首を突っ込む。
いや、以前自分にサンジェルマンを盛って殺しかけた相手だぞ。
それでも目の前で殺されそうなら助ける。
この辺は相変わらず上条である。
ただ、今巻で本当に気になったのはアンナ以上にアリスだった。
前巻で上条に拒絶されて止まってしまったアリス。その裏で《橋架結社》は別の計画を進め、最後にはいきなりCRCまで出てくる。
そして8巻は、上条だけがその事実を知らないまま終わる。
絶望を知るまで、もう秒読みじゃないか……。
アンナ一人を巡って三勢力から追われる上条たち
冒頭から状況がややこしい。
《橋架結社》はアンナを処刑するつもりで動いている。
一方通行側の学園都市も、過去にアンナがやってきたことを考えれば当然放置できない。
さらにアレイスターもアンナを追っている。
全部敵。
上条自身も「三つ巴の誰が一番怖いんだ」と混乱しているくらいである。
読んでいるこちらも同じ気分だった。
ムト=テーベ、H・T・トリスメギストス、ボロニイサキュバス、アンナ=キングスフォード……。
名前を覚えるだけでも大変だ。
ただ、話の軸自体は意外と単純だった。
アンナを殺させたくない上条が、アンナとアラディアを連れて学園都市の中を逃げる。
アンナには《橋架結社》の計画を暴くため、旧R&Cオカルティクスのデータベースへ向かう目的がある。そこから相手の計画を潰せる証拠を手に入れ、逆に交渉材料にしようとしていた。
敵が多すぎる割には、上条の行動原理だけはいつも通りだった。
「悪人だから殺されても仕方ない」とは考えない。
アンナが悪女なのは本人も認めている。それでも今、目の前で死にそうなら助ける。
以前自分に毒を盛った相手と一緒に逃亡するんだから、相変わらずである。
アラディアが普通に上条側にいるのがちょっと面白い
前巻まで殺し合っていたアラディアも、今巻ではかなり自然に上条と行動している。
これも地味に不思議な光景だった。
買い出しをしたり、機動戦闘車《プレデターオクトパス》で一緒に逃げたり、上条を守ったりする。
特に後半では、アンナが《矮小液体》を受けて倒れた後も、アラディアは彼女を助ける側へ回る。
さらに《橋架結社》から新しいアラディアまで出てくる。
そこで分かるのが、超絶者は唯一無二の神や悪魔そのものではなく、その役割に合わせて作られた存在でもあるということだった。
旧アラディアと新アラディア。
同じ姿、同じ術式。
でも上条と過ごした時間まではコピーできない。
上条が旧アラディアを見分ける手掛かりになるのが、以前の拘束で残った右足首のダクトテープというのも妙に良かった。
あれだけ酷い扱いを受けた痕跡が、今度は「こっちが本物だ」と分かる目印になる。
こういうところは結構好きだった。
敵だったキャラクターが単純に味方になるというより、一緒に過ごした時間そのものが差になる。
アラディアもずいぶん馴染んだな……と思ってしまう。
ポっと出のCRCに、アリスがここで退場するのか?
そして《橋架結社》側。
超絶者たちはそれぞれ異なる条件で人を救おうとしている。
しかし全員を満足させる「完全な救済」は自分たちには作れない。
そこで、自分たち以上の存在を呼び出し、世界の救済そのものを任せようとする。
その完成形として呼び出されたのが、クリスチャン=ローゼンクロイツ、CRCだった。
……誰?
というのが最初の感想である。
もちろん作中では非常に重要な名前なのだろう。
しかしこちらからすると、アリスや超絶者たちだけでもまだ把握し切れていない段階で、さらにその上らしき存在がいきなり出てくる。
しかも《橋架結社》の超絶者たちはCRCを「世を救う主」として呼び出したのに、本人は人類を救う気なんてない。
それどころか超絶者たちを一撃で薙ぎ倒す。
そして硬化したまま動けないアリスの頭まで砕いてしまう。
えっ。
アリス、ここで退場?
まだそんなに長く登場してないだろうに。
さすがにそんな訳ないと思いたい。
前巻まであれだけ中心にいたアリスが、上条との関係を拗らせて停止したまま、ポっと出てきたCRCにやられて終わりではさすがに寂しすぎる。
ただ、この時点では本当にアリスがいない。
そこが問題である。
アリスがいないことを知らない上条。この終わり方は嫌な予感しかしない
アンナは《矮小液体》を受け、普通なら助からない状態になる。
そこでアラディアが気付く。
《矮小液体》にアリスの力が使われているなら、アリス本人ならアンナを救える可能性がある。
上条もそれを信じる。
そして最後、アンナをアラディアへ預け、アリスを探しに向かう。
だが読者は知っている。
アリスはもうCRCに頭を砕かれている。
上条だけが知らない。
これがかなり嫌な終わり方だった。
上条にとって今のアリスは、アンナを救える最後の希望である。
だから必死に会いに行こうとしている。
しかし目的地へ辿り着いた時、そこにいるはずのアリスはいない。
しかも前巻でアリスを拒絶した直後である。
自分との関係を拗らせたまま姿を消したアリスが、実はその間にCRCにやられていたと知ったら、上条はどうなるんだろう。
そしてアンナには時間がない。
「アリスに頼めば何とかなる」
そう信じて進んでいる上条を見ていると、もう絶望を知るまでのカウントダウンにしか見えない。
8巻はアンナを助ける戦いとして一区切りついたようでいて、実際にはもっとヤバいものが生まれたところで終わっている。
CRCとは何なのか。
アリスは本当にこのままなのか。
そしてアリスを救いのアテにしている上条は、この後何を見ることになるのか。
嫌な予感しかしないところで終わった巻だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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創約 とある魔術の禁書目録(7)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(9)
考察・解説
学園都市の逃亡劇とクリスチャン=ローゼンクロイツ再誕の全貌
アンナ=シュプレンゲルの救出を発端とする三つ巴の追走劇は、学園都市の科学兵器の奪取から始まり、超絶者ムト=テーベとの激闘、結社が目指した救世主製造計画の露呈、そしてクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の再誕によるカタストロフへと至った。主要な転換点、人間関係の変化、自己認識と周囲の評価、クライマックスの激闘、およびその結末について以下に解説する。
主要な転換点
過酷な逃亡劇と戦局を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
- アンナ=シュプレンゲルによる「プレデターオクトパス」のハッキング強奪:
上条たちは三勢力に包囲され、徒歩での逃亡すら不可能な状況であった。アンナがR&Cオカルティクス運営時に収集していた技術情報を用いて学園都市の無人戦闘車を遠隔乗っ取りした。強力な装甲と移動手段を獲得し、科学技術のフォーマットを利用して監視網をすり抜けることが可能となった。
第一五学区の魔術データベースのバックアップがあるシネコンへ向かうための具体的な移動が可能になり、逃亡劇の主要な足場となった。 - アラディアによるプレデターオクトパスの飛翔:
水路を越えるすべての橋に検問が敷かれ、重量のあるプレデターオクトパスでは突破不可能で足止めされていた。
アラディアが自らの魔女術を用い、20トンを超える車両ごと空中へ浮遊させた。
水路と検問を無視したショートカットを達成したが、学園都市の防空システムに敵機として捕捉される事態を招いた。攻撃ヘリの群れとの空中戦に突入し、第七学区の地下施設への退避を経て第一五学区への到達へ繋がった。 - 超絶者が「交換可能な記号」である事実の露呈:
上条は超絶者を古代から生き続ける唯一無二の伝説的存在だと認識していた。ムト=テーベが古いアラディアを不要として「二人目の新しいアラディア」を召喚し、アンナが超絶者の実態(訓練と自己形成によって役割に適した衣装や条件を身につけた記号)を解説した。
超絶者たちの個人の同一性が否定され、結社の計画のためならいつでも交換可能なシステムに過ぎないことが明らかになった。
古いアラディアが同一性の否定に抗い、上条と過ごした経験(右足首のダクトテープ)をアイデンティティにして新しいアラディアを撃破し、上条の味方として完全に共闘する動機となった。 - アンナ=シュプレンゲルの『矮小液体』被弾:ア
ンナは自らの弱みを見せず悪女として振る舞い、心の底では自暴自棄に死を受け入れようとしていた。ムト=テーベの放った『矮小液体』から上条を庇うように蹴り飛ばし、自ら無数の槍を受けて致命的な体内侵蝕を被った。
アンナは瀕死となり、上条は瀕死のアンナを絶対に見捨てずに救うという信念を極限まで燃え立たせた。
上条が死を覆すためにアリスの元へ行く決意を固めてムト=テーベとの決戦に臨み、アンナ自身が「死にたくない、先生になりたい」という本当の望みを自覚して上条を援護する引き金となった。 - クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の再誕とアリス=アナザーバイブルの死:橋架結社は「世を救う主」が誕生すれば世界が偏りなく救済されると信じ、大儀式を完了させようとしていた。
再誕したCRCが救済を拒否して超絶者たちを蹂躙し、石像のように動きを止めていたアリスの頭部を掴んで粉砕・殺害した。
結社が求めていた理想の救済は完全に破綻し、アリスすら敵わない絶対的な暴君が現世に解き放たれるカタストロフが発生した。
アレイスターとキングスフォードがCRC討伐へ立ち上がり伝説同士の死闘が開始される一方、上条はアリスが殺されたことを知らぬまま、瀕死のアンナを救うための失われた希望を求めて歩む皮肉な結末へと繋がった。
上条当麻を中心とした人物関係の変化
死闘と逃避行を通じて、上条当麻を取り巻く主要人物たちとの絆は大きく変容した。
- アラディア:
大晦日の渋谷で幾度も上条を殺害した宿敵として始まり、上条は彼女をダクトテープで拘束していた。
逃走を共にする中で上条のお人好しな信念に感化されて協力者となり、ガソリンスタンドでの休息を経て穏やかな態度へ変化した。
戦闘では二人目のアラディアを倒すため、上条と積み上げた思い出(右足首のダクトテープ)を目印に共闘した。
アラディアが役割を否定されても「魔女達の女神」として上条を守り抜く強い信頼関係となり、瀕死のアンナを抱えて共に逃走する無二の相棒となった。 - アンナ=シュプレンゲル:
劇症型サンジェルマンを投与するなど上条を弄んできた宿敵であった。救出後は上条を利用して生存を図るが、キングスフォードへの恐怖から放心した際、上条から必死に励まされた。さらにムト=テーベの『矮小液体』から自分を守るため盾になろうとした上条を蹴り飛ばして身代わりに被弾し、自分の本当の願い(先生になりたい、教え導く者を守りたい)を自覚してプレデターオクトパスを遠隔操作し上条を援護した。意識不明の瀕死となったアンナを救うため、上条は彼女を連れて死地を進み続けるという、因縁を越えた強い絆で結ばれた。 - アリス=アナザーバイブル:
上条を「せんせい」と慕う無邪気な少女として始まった。前巻で上条に拒絶されたショックにより、心が硬化して石像のように立ち尽くしていた。再誕したCRCによって頭部を粉砕され殺害されたが、上条は彼女の死を知らず、アンナを救える唯一の希望として彼女を求め続けるという悲劇的なすれ違い状態となった。
上条当麻の認識と周囲の評価
上条の内面的な自己評価と、彼を取り巻く者たちからの評価の間には明確な対比が存在している。
- 上条当麻自身の認識:上条当麻は自分を「不幸な高校生」であり、悪女だろうと目の前で死にそうなら助ける行為は、特別な正義ではなく「自分が後味悪く笑えないのが嫌だから」という極めて個人的な感情に基づくものであると認識している。
- 周囲からの評価:アラディアやアンナ=シュプレンゲルは、その「敵をも生かして救う」お節介な信念こそが、冷酷な救済条件に囚われた超絶者にはない奇跡を開くものとして、命を懸けて守るに値する存在と評価している。
ムト=テーベら橋架結社からは、アリスを傷つけアンナの逃亡を幇助する不条理なイレギュラーであり、任務遂行のために速やかに排除されるべき障害とみなされている。
アレイスターからは、人を助けたいという思いを上条から拒絶され敵意を向けられたことで深く苦悩する対象となっている。 - 認識の差が現れた場面:ムト=テーベとの戦いにおいて、上条は「一人で武器をたくさん持っても意味はない、本当に頼りになるのは仲間だ」と個人の絆や意志をぶつけた。
これに対し、ムト=テーベは超絶者や人間を「交換可能な記号」としか扱わず、全体の大儀式を滞りなく進めるための配役としてのみ判断した。
個人としての心や絆を重んじる上条と、システムとしての配役を重んじる超絶者との決定的な認識の差が、シネコンでの死闘において正面衝突した。
クライマックスにおける航空戦艦上の死闘と決着
第一五学区のシネコンにおけるクライマックスの攻防は以下の通りである。
- 発生原因と当初の状況:第一五学区のシネコン上映制御室に、次世代航空戦艦『ふがく』10隻分の影を取り込んだムト=テーベが襲撃し、アンナ=シュプレンゲルが『矮小液体』の毒に侵され瀕死となった。上条はアンナを救うため、新アラディアを引き受けた旧アラディアと共に二対二の決戦へ突入した。
- 登場人物それぞれの行動:アラディアは新しいアラディアと激突し、右足首のダクトテープを頼りに上条の幻想殺しの直撃を誘導して撃破した。上条は艦内へ潜入してムト=テーベを追撃した。
ムト=テーベは人域離脱『デッドフェニックス』を起動し、航空戦艦の設備を武器に変えてスクリュー、炎、ウォータージェット、燃焼後の酸欠空気や高圧放電で上条を追い詰めた。 - 予定外の出来事と危機:酸欠空気と高圧放電により、上条の肉体は力が入らず起き上がることもできない絶体絶命の危機に陥った。
- 対応と決着:アラディアが『ふがく』の錨を不適切に落として船体を傾斜させ、ムト=テーベのバランスを崩して共に甲板から地上へ落下した。瀕死のアンナが「先生になりたかった」と自覚して奮起し、スマートグラスでプレデターオクトパスを遠隔操作して街灯を砲撃し、ムト=テーベが利用しようとした兵器の影を遠ざけた。
上条は「頼れるのは仲間だ」と叫び、隙が生じたムト=テーベの頬へ渾身の右拳を叩き込んで撃破した。 - その直後の結果:ムト=テーベと新しいアラディアは無力化され、上条はアラディアにアンナの体を預け、アリスの元へ急ぎ出発した。
まとめ
学園都市の逃亡劇とCRC降臨を巡る一連の全貌は、機動戦闘車の強奪による三つ巴の包囲網突破から始まり、第一五学区シネコンにおける超絶者の記号性の露呈とアンナの自己犠牲、アラディアとアンナの援護を結集した上条の右拳によるムト=テーベ撃破、そして結社の大儀式成就によるクリスチャン=ローゼンクロイツの再誕とアリスの喪失に至るまで、その軌跡を明瞭に示している。
個人の尊厳を否定する機械的な儀式や絶対的な暴力という不条理な檻を打ち破り、目の前の命を救う意志と仲間の絆を自らの選択と確固たる意志によって貫くに至る、真摯な闘志と悲劇の記録である。
逃走の開始から、絆の確認、死闘の勝利、そして絶対的な脅威の顕現へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
アンナ=シュプレンゲルの救出と過酷な逃避行の全貌
アンナ=シュプレンゲルの救出は、かつての因縁を乗り越えて「目の前の命を絶対に救う」という上条当麻の信念が最も純粋に、かつ過酷な形で示された一連の出来事である。フィルム缶からの解放から『矮小液体』による被弾、ムト=テーベ戦での連携、アンナ自身の心情の変化、そして待ち受ける過酷な結末に至るまでの経緯について解説する。
フィルム缶からの解放と逃亡劇の幕開け
新宿の高層ビルにおいて、上条当麻はすべての勢力を敵に回す救出劇を敢行した。
・宿敵との因縁:アンナ=シュプレンゲルは、かつて上条に劇症型サンジェルマンを投与して瀕死の苦痛に陥れた宿敵であった。
・封印の破壊:彼女がアレイスターによって映画用フィルム缶に封印され、学園都市側と結社側の双方から死を前提に拘束されていた際、上条はアレイスターらの前に割り込んだ。
・救済の決断:アンナがどれほどの悪女であろうとも、周囲の都合で目の前の人間が機械的に殺されようとしている状況を受け入れず、右手の幻想殺しでフィルム缶の封印を完全に粉砕した。
・逃亡者の立場:解放されたアンナの手を掴んで逃走を開始し、上条は学園都市と橋架結社の双方から狙われる逃亡者の立場へと自ら飛び込むこととなった。
『矮小液体』の被弾と身代わりに倒れたアンナ
逃亡劇のさなか、処罰専門の超絶者ムト=テーベによる襲撃が発生した。
・霊装による襲撃:ムト=テーベが対超絶者特化霊装『矮小液体』の無数の槍を放ち、上条たちを追い詰めた。
・身代わりの被弾:上条は自ら盾になってアンナを守ろうとしたが、アンナは上条を蹴り飛ばしてアラディアの側へ送り、自らが代わりに無数の槍を全身に受けて倒れ、体内に毒が循環して瀕死となった。
・アリスという希望:『矮小液体』による死は通常の手段では回復できないが、アリス本人に頼れば死を覆せる可能性があることが判明した。
・決戦への覚悟:上条はその唯一の希望を信じ、復活の助けもない状況でムト=テーベとの正面決戦に挑んだ。
三人の連携が手繰り寄せたムト=テーベ戦の勝利
逃亡者である三人の連携によって、圧倒的な戦力を誇るムト=テーベが撃破された。
・アラディアの奮戦:新しいアラディアを撃破し、次世代航空戦艦『ふがく』の錨を不適切な形で落として船体を傾斜させ、ムト=テーベのバランスを崩して地上へ転落させる隙を作った。
・瀕死のアンナの援護:スマートグラスを操作して地下のプレデターオクトパスを遠隔操作し、周囲の街灯を砲撃して光源を変えることで、ムト=テーベが利用しようとした兵器の影を遠ざけた。
・上条の右拳:アラディアが盤面を崩し、アンナが影を奪ったことで、上条の渾身の右拳がムト=テーベの頬へ直撃し、撃破と拘束に成功した。
アンナの本当の望み:「先生になりたかった」
死に直面したアンナの内面には、根本的な心境の変化が生じていた。
・自暴自棄の崩壊:心の奥底で悪事への報いとして死を受け入れようとしていたアンナであったが、自分のために抗い続ける上条の姿を前に、「最後まで悪女として笑って死ぬ」という覚悟を崩され、生への執着を自覚した。
・教育者としての願い:かつて求めていた「王」とは自分を縛る存在ではなく、王となるべき者に自らの手で正しい教育を施したかった(先生になりたかった)という、本来の願いに気づくこととなった。
楽観の果てのカタストロフ
激戦を制した上条を待ち受けていたのは、極めて残酷な結末であった。
・アリスを求める疾走:ムト=テーベを撃破した上条は、アラディアに瀕死のアンナを預け、彼女を救うためのアリスを求めて冬の学園都市を進み続けた。
・アリスの喪失:同じ頃、橋架結社の大儀式によって誕生したクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)により、硬化して立ち尽くしていたアリスは頭部を粉砕され、すでに殺害されていた。
・すれ違う希望:上条はアリスが殺された事実を知らぬまま、失われてしまった最後の希望を求めて歩き続けることとなった。
まとめ
アンナ=シュプレンゲルの救出と逃避行を巡る一連の全貌は、フィルム缶の封印破壊による因縁を越えた救出から始まり、『矮小液体』の直撃を受けたアンナの自己犠牲と上条・アラディア・アンナの命懸けの連携によるムト=テーベ撃破、死への絶望を越えて「先生になりたかった」という本心を自覚したアンナの精神的変容、そして結社の大儀式で降臨したCRCによるアリスの殺害とすれ違う救済への道に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
過去の因縁や機械的な選別という不条理な檻を打ち破り、目の前の命を救う尊厳と生の主権を自らの選択と確固たる意志によって貫くに至る、真摯な救済意志と悲劇の記録である。
封印の破壊から、毒の受難、共闘の結実、本心の吐露、そして失われた希望を追う疾走へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
「橋架結社」の計画とクリスチャン=ローゼンクロイツ降臨の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録』シリーズにおいて明かされた「橋架結社」の計画は、世界規模の救済を掲げながらも、非人間的な魔術的システムに支えられた大規模な儀式であった。計画の全貌、システムと魔術的アプローチ、アンナ=シュプレンゲルが介入した真意、そして計画が招いた破滅的な結末について解説する。
計画の全貌:不完全な者たちによる「世界救済の委ね」
超絶者たちは自らの限界を克服するため、絶対的な存在を降臨させようとしていた。
・救済条件の限界:橋架結社に集う「超絶者」たちは、個人で魔術サイド全体に匹敵する力を持ちながらも、「冤罪被害者のみを救う」「虐げられた魔女のみを救う」といった機械的な救済条件に縛られている。
・偏りなき救済の模索:条件に当てはまる者は命を賭して救う一方、条件外の者は同胞であっても切り捨てるため、自力では世界全体を偏りなく救済する目的を達成できない。
・世を救う主の擁立:彼らは自分たちでは解けない世界救済の答えを出す存在として、十字を象徴とする聖者「クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)」を物理世界に再誕させ、世界の救済を委ねようと画策した。
計画のシステムと魔術的アプローチ
儀式の実行には、アレイスター=クロウリーの術式思想と冷酷な配役システムが用いられた。
・クロウリー式術式の応用:アレイスターが考案した外部の影響を選別して特別な魂を肉体へ導く術式思想を応用し、妊婦の代わりに無菌の容器を用いて儀式を執り行った。
・交換可能な儀式の記号:超絶者たちは神々や賢者そのものではなく、役割に合わせた衣装をまとい、救済条件を身につけた「儀式用の交換可能な記号(配役)」に過ぎない。
・歪みに対する交代措置:上条当麻に感化されて歪みが生じたアラディアは用済みとされ、同じ姿と術式を持つ「二人目の新しいアラディア」へ容易に交代させられた。
・大儀式のパレード:三十人以上の超絶者たちが一昼夜以上にわたりH・T・トリスメギストスの統率のもとで順番に役目を果たし、硬化したアリス=アナザーバイブルをも装置の一環として組み込むことで儀式を進行させた。
アンナ=シュプレンゲルの真の目的と介入
世界中で暗躍してきたアンナ=シュプレンゲルには、計画を阻止するための明確な理由が存在していた。
・分析用組織としてのR&Cオカルティクス:アンナが立ち上げた巨大IT企業「R&Cオカルティクス」は、橋架結社の脆弱性を探るために構造を酷似させて作った分析用の組織であった。アリスに上条の情報を吹き込んで懐かせ、計画の脱線を狙っていた。
・暴君CRCの顕現阻止:アンナが命懸けで計画を妨害していたのは、再誕するCRCの真の危険性を知っていたためである。
・災厄の封殺:結社が思い描いた聖者像とは異なり、CRCの実像は自らの自由を最優先して世界を蹂躙する絶対的な暴君であり、アンナはその解き放ちを防ぐために暗躍していた。
計画が招いた最悪のカタストロフ
儀式の成就は、結社にとって取り返しのつかない破滅をもたらした。
・CRCの誕生と拒絶:結社の大儀式は完了し、ガラス容器から急速に成長したクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)が誕生した。しかしCRCは人間を無償で救う理由はないとして救済を拒絶し、超絶者たちを一撃で薙ぎ倒した。
・アリスの喪失:CRCは抵抗できずに立ち尽くしていたアリス=アナザーバイブルの頭部を掴んで粉砕し、殺害した。
・すれ違う救済:橋架結社の救済計画は絶対的な暴君を招く最悪の結末を迎えた。上条当麻はアリスが殺された事実を知らないまま、瀕死のアンナを救うための失われた希望を求めて冬の学園都市を進み続けることとなった。
まとめ
橋架結社の救済計画を巡る一連の全貌は、超絶者たちの救済条件の限界を打破すべく試みられたクリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の再誕計画から始まり、クロウリー式術式の応用と超絶者を交換可能な記号として配置した大儀式の進行、CRCの実像を知るアンナ=シュプレンゲルによる命懸けの介入、そして誕生したCRCによる超絶者たちの蹂躙とアリス殺害という破滅的カタストロフに至るまで、その歩みを明瞭に示している。
都合の良い救世主への依存や人間を部品として扱う冷酷なシステムという不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立しようとする、狂信的な儀式と残酷な現実の記録である。
条件の縛りから、救世主の希求、記号の配置、暴君の降臨、そして失われた希望を追う逃避行へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
超絶者ムト=テーベの追撃と攻略戦の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(8)』における処罰専門の超絶者ムト=テーベによる上条当麻たちへの追撃は、学園都市の最先端科学兵器の「影」を魔術的に取り込み拡張して繰り広げられた過酷な戦いである。追撃の契機から各段階における攻防、そして上条、アラディア、アンナの連携による決着に至るプロセスについて解説する。
追撃の契機と「影の吸収能力」
アリスの失踪を機に発令された処罰の号令と、ムト=テーベの能力特性は以下の通りである。
・追撃の号令:アリスが姿を消した際、青年執事H・T・トリスメギストスは上条をアリスを傷つける危険分子、アンナ=シュプレンゲルを裏切り者と断定し、処罰専門の超絶者ムト=テーベに排除を命じた。
・白色の影の特性:エジプト神話の軍神ムトを媒介とする彼女は、自らの地肌が作る影と対象となる兵器や器物の影を接触させることで、その戦力を自身の「白色の武装」として実体化・行使する能力を持つ。
・戦場との相性:先進テクノロジーが密集する学園都市は彼女にとって武装の宝庫であり、極めて凶悪な戦場となった。
早期警戒管制機の影と索敵の暴走
逃亡する上条たちに対し、ムト=テーベは広域索敵を用いて追撃を開始した。
・サキュバスによる位置特定:療養中だったボロニイサキュバスが牛乳と唾液を用いた術式を実行し、上条たちの居場所を割り出してムト=テーベに共有した。
・AWACSのレドーム吸収:ムト=テーベは上空を飛ぶ早期警戒管制機の影を取り込み、背中に巨大なレドームを構築して学園都市全域を覆う高出力レーダーで上条たちの位置を捕捉した。
・路面砲撃による足止め:高出力マイクロ波の照射を受けながら逃走する中、追いついたムト=テーベに対し、上条の指示でアンナが手前の路面を砲撃して回避不能の障害壁を作り、一時的な足止めに成功した。
地下駐車場の突破とキングスフォードの介入
退路を塞ぐムト=テーベに対し、科学技術を駆使した突破と外部勢力の介入が行われた。
・地下駐車場のスロープ戦:ムト=テーベは照明弾で新たな影を作り、巨大なワイヤーリールを取り込んで攻撃した。上条たちは教会の地下駐車場へ逃げ込み、一本道の下りスロープで一二〇ミリ砲を直撃させて吹き飛ばし、そのまま反対側の出口を破って検問を回避した。
・キングスフォードとアレイスターの急襲:吹き飛ばされたムト=テーベの前にアンナ=キングスフォードが現れ、無関係な人々を傷つける行為を止めるべく攻撃を加え、背中のレドームを粉砕した。さらにアレイスターが大悪魔コロンゾンの力を引き出して追撃を仕掛けた。
次世代航空戦艦『ふがく』の吸収
キングスフォードたちとの交戦後、ムト=テーベは更なる巨大戦力の確保へと動いた。
・巨大艦の発見:ムト=テーベは係留されていた全長三〇〇メートルの次世代航空戦艦HsB-AD-CVA01『ふがく』に目をつけた。
・白色の巨大な鳥の現出:第一五学区のシネコンに到達した際、彼女は一〇隻分の『ふがく』の影を取り込み、全長六〇〇メートルを超える白色の巨大な鳥を形成して現れた。船体を折り曲げて鳥の関節とし、艦載機やレーザー兵装を一人で操る規格外の戦力を誇った。
・アンナの被弾:この巨大な鳥が壁を破壊して現れた際、アンナが上条の身代わりに『矮小液体』の槍を受けて瀕死となった。
人域離脱『デッドフェニックス』と三人の絆による決着
新アラディアを旧アラディアが引き受ける中、上条はムト=テーベ本体との決戦へ挑んだ。
・デッドフェニックスの猛攻:ムト=テーベは人域離脱『デッドフェニックス』を発動し、巨大スクリュー、ボイラーの炎、ウォータージェット、高圧放電などの艦内設備を自在な武器へ変えて上条を攻撃した。
・酸欠空気による窮地:さらにボロニイ機関燃焼後の酸欠空気を充満させ、酸素を奪われた上条は起き上がることもできない絶体絶命の危機に陥った。
・アラディアの錨による崩壊:空中戦を展開していた旧アラディアが『ふがく』の錨を不適切な形で落とし、巨大な質量バランスを崩して船体を傾斜させ、ムト=テーベと上条を地上へ転落させた。
・アンナの援護と右拳の直撃:路上で新たな影を取り込もうとするムト=テーベに対し、瀕死のアンナがプレデターオクトパスを遠隔操作して周囲の街灯を砲撃・破壊し、光源を変えて影を遠ざけた。上条は「頼れるのは仲間だ」と叫び、隙が生じたムト=テーベの頬へ渾身の右拳を叩き込んで撃破した。
まとめ
超絶者ムト=テーベの追撃戦を巡る一連の全貌は、アリス失踪に伴う処罰命令と影を媒介とする白色武装化能力の脅威から始まり、早期警戒管制機の影による全域索敵と路面砲撃による回避、地下駐車場の突破とキングスフォード一派の介入、次世代航空戦艦『ふがく』一〇隻分の影を纏った巨大な鳥の現出とアンナの自己犠牲、そして人域離脱『デッドフェニックス』の猛威をアラディアの錨の機転とアンナの街灯砲撃、上条の右拳によって打ち破った決着に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
科学兵器を魔術に転換する圧倒的な力という不条理な檻を打ち破り、仲間への信頼と生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立するに至る、不屈の共闘と知略の記録である。
索敵の回避から、巨大艦の激突、毒の受難、三者の連携、そして渾身の拳による完全決着へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)の降臨とアリス殺害の全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(8)』のクライマックスにおいて発生した「CRC(クリスチャン=ローゼンクロイツ)の降臨」は、「橋架結社」の救済計画を根底から粉砕した最悪のカタストロフである。隔離された儀式場での準備、クロウリー式術式の応用、再誕の瞬間、直後に発生した惨劇、そして伝説同士の対決に至るプロセスについて解説する。
降臨の舞台:トランクルームの「隔離された儀式場」
儀式の執行場所として選ばれたのは、外界から完全に遮断された特殊な区画であった。
・世俗空間の聖域化:儀式が執り行われたのは、多数のコンテナが並ぶトランクルームの敷地内であった。
・完全な隔離:結社の超絶者たちは、方角や星の並びに従って道具を配置し、清め、香を焚いて陣を敷くことで、世俗の空間を外界から完全に隔絶された儀式場へと作り変えた。
降臨のシステム:クロウリー式「胎児への魂の封入術式」の悪用
伝説の聖者を現世へ招くため、アレイスター=クロウリーの研究思想が悪用された。
・ガラス容器内の命の種:アレイスターの術式思想を応用し、無菌のガラス容器に封入された命の種に対し、周囲の環境を徹底的に調整することで目的の存在を作為的に宿らせようとした。
・超絶者による配役の配置:超絶者たちは自らの肉体を儀式用の「交換可能な記号」として配置した。それぞれが役割に応じた衣装をまとい、救済条件を身につけて一昼夜以上にわたり儀式を繋ぐことで、受精卵へ影響を与える色や形となった。
・タイムキーパーによる完了:アリス=アナザーバイブルが硬化したまま舞台に立たされる中、管理役のH・T・トリスメギストスが最後に儀式へ加わったことで、すべての準備が完了した。
クリスチャン=ローゼンクロイツの再誕
大儀式が最終段階に達した瞬間、目的の存在が肉体を獲得した。
・容器の破砕と急速な成長:儀式が極相に達した瞬間、ガラス容器が内側から激しく砕け散った。
・青年の肉体の完成:器となった肉体は急速に成長し、銀髪にあごひげを生やした青年の姿となってクリスチャン=ローゼンクロイツが誕生した。
降臨直後の惨劇とアリスの死
結社の超絶者たちが出迎えた「世を救う主」は、彼らの期待を即座に踏みにじった。
・無償の救済の拒絶:結社は偏りなき世界救済を求めて頭を下げたが、CRCは「なぜ自分が人間を無償で救わなければならないのか」と冷酷に問い、弱者にすがられることを拒絶した。
・超絶者たちの蹂躙:自らの自由を最優先するCRCは力を解放し、その場に集まっていた超絶者たちを一撃で薙ぎ倒した。
・アリスの頭部粉砕:さらにCRCは、硬化したまま立ち尽くしていたアリス=アナザーバイブルに目を留め、抵抗もできない彼女の頭部を掴んで粉砕し、その場で殺害した。
・トリスメギストスの絶望:アリスを敬愛していたトリスメギストスは、目の前で少女を失い完全に打ちのめされた。
アンナ=シュプレンゲルの真の目的と伝説同士の決戦
惨劇の発生により、アンナ=シュプレンゲルがこれまで暗躍してきた真意が露わとなった。
・暴君の顕現阻止:アンナはCRCの実像が世界を滅ぼし尽くす絶対的な暴君であることを知っていたため、この最悪の怪物を現世へ出さないために結社の計画を妨害し続けていた。
・始祖討伐の開戦:アリスを殺されアンナの努力を踏みにじられた怒りから、アンナ=キングスフォードはアレイスター=クロウリーと共にCRCの討伐を決意し、伝説同士の正面衝突が始まった。
・すれ違う希望:上条当麻はアリスが殺された事実を知らぬまま、瀕死のアンナを救う唯一の希望としてアリスを求めて歩みを進めていた。
まとめ
クリスチャン=ローゼンクロイツの降臨を巡る一連の全貌は、トランクルームの隔離空間における大儀式の執行から始まり、クロウリー式術式の悪用と超絶者たちを記号として配置した再誕プロセスの完了、顕現したCRCによる世界救済の拒絶と超絶者たちの蹂躙、抵抗できないアリスの頭部粉砕による殺害、そしてCRCの暴虐を阻止すべく立ち上がったアレイスターおよびキングスフォードとの決戦勃発に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
都合の良い救世主への盲信や独善的な儀式という不条理な檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を自らの選択と確固たる意志によって完璧に確立しようとする、狂信の果ての破滅と伝説の激突の記録である。
大儀式の進行から、主の再誕、救済の拒絶、アリスの死、そして始祖討伐の戦端へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
アリス=アナザーバイブルの死と残酷なすれ違いの全貌
『創約 とある魔術の禁書目録(8)』の後半において発生したアリス=アナザーバイブルの死は、それまで圧倒的な規格外として世界を塗り替えていた「アリスのおとぎ話」の時代の終焉と最悪のカタストロフを決定づけた凄惨な出来事である。殺害の瞬間、トリスメギストスの絶望、キングスフォードの激怒、そして上条当麻との残酷な認識のすれ違いについて解説する。
殺害の瞬間:絶対の暴君による無慈悲な粉砕
大儀式の場に立ち尽くしていたアリスは、降臨した存在によって容赦なく命を奪われた。
・心が硬化したアリスの状況:前巻において上条当麻に拒絶された精神的ショックから、アリスの心は硬化し、意志のない石像のように大儀式の場に立ち尽くしていた。
・CRCの降臨と超絶者の蹂躙:橋架結社の超絶者たちはアリスを舞台の中央に据えたまま世を救う主「クリスチャン=ローゼンクロイツ(CRC)」の再誕儀式を完了させたが、降臨したCRCは無償の救済の願いを一蹴し、超絶者たちを一撃で薙ぎ倒した。
・アリスの頭部粉砕:CRCは無防備に立ち尽くしていたアリスに目を留め、その頭部を手で直接掴むと、抵抗もできない彼女の頭蓋骨を一瞬にして粉砕し、その場で殺害した。
トリスメギストスの絶望とアリスの無垢な実像
大切な少女を失った青年執事は、取り返しのつかない悲劇の前に完全に打ちのめされた。
・悲鳴を上げない死:アリスは頭部を砕かれて殺害された際、悲鳴すら上げず、残された小さな肉体はしばらく突っ立ったままぶらぶらと手足を垂らし、地面へと倒れ込んで赤黒い液体を広げた。
・トリスメギストスの絶望:アリスを深く敬愛し陰から支えていた青年執事H・T・トリスメギストスにとって、この光景は心身を完全に打ち砕くに十分な悲劇であった。
・無垢な少女の面影:アリスが振るう力は世界を歪めるほど絶大であったが、本質は「自分をもてなしてくれるトリスメギストスをすごーいと褒め、お弁当のミートボールにはしゃぐ」純粋で無垢な少女そのものであった。脳裏にフラッシュバックする生前の笑顔はバラバラに散らばった部品へと変わり、彼は怒りすら忘れて地面に伏して絶望した。
アンナ=キングスフォードの「奉仕」から「激怒」への変化
周囲への奉仕を掲げてきた伝説の魔術師は、残酷な現実を前にして激しい怒りを燃え上がらせた。
・踏みにじられた努力:アンナ=キングスフォードは、アリスの無残な死と、アンナ=シュプレンゲルがCRCの顕現を阻止すべく命懸けで重ねてきた努力が一瞬で踏みにじられたことを目の当たりにした。
・CRC討伐の決意:キングスフォードはメガネの奥からローゼンクロイツを睨みつけ、このような災厄を解き放つわけにはいかないと決意を固めた。
・伝説同士の正面衝突:自分の死を賭した復讐劇を繰り広げてきたアレイスター=クロウリーと共に、魔術の始祖であるCRCを徹底的に叩き潰すため、決戦が開始された。
上条当麻との「残酷な認識のすれ違い」
学園都市の裏側で起きた絶望的な現実を、上条当麻は知る由もなかった。
・矮小液体の被弾と唯一の仮説:上条はムト=テーベの『矮小液体』を被弾して瀕死となったアンナ=シュプレンゲルの命を救うため、「アリスに頼れば死を覆せる」という仮説に縋っていた。
・失われた希望:アリスという最後の希望がすでに暴君CRCによって無残に殺害され、この世から完全に失われている事実を知らぬまま、瀕死のアンナの手を引いて暗闇を進み続けていた。
・残酷な余韻:この認識のすれ違いは、物語の結末をひどく残酷でやるせない余韻に包んでいる。
まとめ
アリスの死とそれに伴うすれ違いを巡る一連の全貌は、心臓の硬化したアリスが大儀式の場でCRCに頭部を粉砕されて殺害される惨劇から始まり、アリスの無垢な実像を思い返して怒りすら忘れて絶望するトリスメギストスの姿、アンナの死と努力を踏みにじられた怒りからCRC討伐へ立ち上がるキングスフォードの決意、そしてアリスがすでに死亡している事実を知らぬまま瀕死のアンナを連れて暗闇を進み続ける上条当麻の残酷な認識のすれ違いに至るまで、その構造を明瞭に示している。
圧倒的な規格外として君臨したおとぎ話の終焉と、最悪の暴君降臨に伴う救済の崩壊という不条理な現実に直面しながらも、なおも命を救うための歩みを止めない人間の不屈の意志と哀切な現実の記録である。
アリスの無残な死から、執事の絶望、魔術師の怒り、そして失われた希望を追う疾走へと繋がったプロセスは、どれほど不条理な事態の混迷や過酷な環境の激変によって状況が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。
創約 とある魔術の禁書目録(7)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(9)
登場キャラクター
ご提示いただいたキャラクターリストおよび『創約 とある魔術の禁書目録(8)』の資料に基づき、すべての登場人物や集団について、ご指定のフォーマットに沿って整理した。
本紹介文はすべて「である調」に統一し、一文一意を徹底しつつ、同じ語尾が3回以上連続しないよう文末の表現に変化を持たせて作成している。
上条当麻の同行者
上条当麻
彼は学園都市の高校生である。目の前で困っている人間を見捨てない。かつての因縁を乗り越えてアンナを保護する。アラディアからは強い信頼を寄せられている。
・所属組織、地位や役職
学園都市の高校生。無能力者(レベル0)。
・物語内での具体的な行動や成果
アンナを守るために行動した。プレデターオクトパスの車内でアラディアに抱き寄せられて危機を脱する。ディスカウントストアで買い出しを行った。一時的に貧血のため意識を失う。
第一五学区のシネコンでムト=テーベと対峙した。旧アラディアと協力して戦闘に臨む。瀕死のアンナによる遠隔操作の援護を受けた。
ムト=テーベの放電や酸欠空気に苦しむ。体当たりを仕掛けて飛行甲板から地上へ転がり落ちた。隙が生じたムト=テーベに渾身の右拳を叩き込んで撃破する。
戦いの後、アリスならアンナを救えると信じて歩き続けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
科学と魔術の三勢力から追われる逃亡者となった。アリスの死を知らないまま移動している。
アラディア
彼女は元の橋架結社に所属していた超絶者である。上条の信念に感化されて協力者となった。上条を「坊や」と呼ぶ。上条を温かく見守る立場だ。
・所属組織、地位や役職
元・橋架結社の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果
上条と共にディスカウントストアで買い出しを行う。20トンを超えるプレデターオクトパスにまたがった。自らの魔術により車両を浮かせて水路を越える。
シネコンで新しいアラディアと激突した。右足首のダクトテープを目印に古いアラディアが上条を導く。上条が新しいアラディアを撃破した。
航空戦艦の錨を落として船体を崩壊させる。ムト=テーベのバランスを崩して上条を支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
結社から不要とみなされた。上条の確固たる相棒として逃亡を助ける。
アンナ=シュプレンゲル
彼女は魔術結社「薔薇十字」の重鎮である。自分の欲望を最優先する悪女を自認している。本当は「誰かの先生になりたい」という願いを持つ。上条に対しては素直になれない態度を取るのだ。
・所属組織、地位や役職
魔術結社「薔薇十字」の重鎮。元R&CオカルティクスCEO。
・物語内での具体的な行動や成果
学園都市のシステムをハッキングした。プレデターオクトパスのコントロールを乗っ取る。
シネコンの制御室で魔術データベースを起動した。データベースから結社の計画の全貌を明かす。
ムト=テーベの放った『矮小液体』の槍から上条を庇った。自ら無数の槍を全身に受けて瀕死となる。
最後の瞬間に本当の願いを自覚した。スマートグラスでプレデターオクトパスを遠隔操作する。周囲の街灯を破壊してムト=テーベの影を遠ざけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
結社を裏切ったことで最優先の処罰対象となっていた。『矮小液体』の毒に侵され、意識を失って瀕死の状態である。
領地を跨ぐ橋架結社
ムト=テーベ
彼女は橋架結社に所属する処罰専門の超絶者である。自らの職務を公平に執行することに執着している。例外を認めない冷徹な性格だ。上条たちを排除するために追跡を行う。
・所属組織、地位や役職
橋架結社の処罰専門の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果
早期警戒管制機の影を取り込んで索敵能力を拡張した。学園都市全域をレーダーで補足する。
アンナ=キングスフォードに攻撃されて一時的にレドームを粉砕された。アレイスターたちとも戦闘を行う。
航空戦艦『ふがく』10隻分の影を取り込んで白色の巨大な鳥を構成した。『矮小液体』を放ってアンナを貫く。
人域離脱『デッドフェニックス』を起動した。スクリューや酸欠空気で上条を追い詰める。
旧アラディアの錨による崩壊とアンナの遠隔操作により隙が生じた。上条の右拳を受けて撃破された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦闘後は上条たちに全身を拘束され、無力化された。
アリス=アナザーバイブル
彼女は橋架結社の頂点に立つ少女である。上条に拒絶された精神的ショックにより心が硬化している。意思のない石像のように大儀式の場に立ち尽くす。超絶者たちから敬愛される立場だ。
・所属組織、地位や役職
橋架結社の頂点。
・物語内での具体的な行動や成果
本編では石像のように動かない状態で儀式場に置かれた。
現世に降臨したクリスチャン=ローゼンクロイツに頭部を掴まれる。そのまま無残に粉砕されて死亡した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クリスチャン=ローゼンクロイツの手によって死亡した。
H・T・トリスメギストス
彼は橋架結社に所属する超絶者である。アリスを深く敬愛している。一般の人々の平均値を守る思想を持つ。アリスを傷つけた上条を激しく憎悪するのだ。
・所属組織、地位や役職
橋架結社の超絶者。全体儀式の取りまとめ役。タイムキーパー。
・物語内での具体的な行動や成果
アリスが硬化したショックから自らの体を縦に引き裂いた。怒りのままにムト=テーベを呼び出す。上条たちの処罰を彼女に命じた。
超絶者たちを集めて世を救う主を再誕させる大儀式を主導する。
クリスチャン=ローゼンクロイツを現世に降臨させた。誕生した聖者から一撃で薙ぎ倒される。アリスの無残な死を目撃して絶望した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
世を救う主として誕生させたローゼンクロイツに裏切られ、心身ともに完全に打ちのめされた。
ボロニイサキュバス
彼女は橋架結社に所属する超絶者である。冤罪の被害者を無条件で救う信念を持っている。上条を救おうとする救出派に属する。しかし悪女アンナは救済条件から外れているため敵とみなす。
・所属組織、地位や役職
橋架結社の超絶者。
・物語内での具体的な行動や成果
渋谷の戦いの負傷から回復した。輸液のチューブを外して自由の身となる。
自身の唾液と牛乳を用いた占術を実行した。アンナたちの位置を特定する。ムト=テーベに情報を教えて処罰活動を支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
自らの救済条件に従って行動し、ムト=テーベを間接的にサポートした。
新しいアラディア
彼女は橋架結社が元のプランを進めるために用意した二人目のアラディアである。古いアラディアを不要な存在として排除する方針である。古い個体と全く同じ容姿や術式を有している。
・所属組織、地位や役職
橋架結社の超絶者(新しいアラディア役)。
・物語内での具体的な行動や成果
ムト=テーベに召喚されてシネコンに出現した。同じ「三倍率の装填」の魔術を用いる。
古いアラディアと激突した。空中戦などで互角に渡り合う。しかし右足首のダクトテープという目印により上条に見分けられた。上条の右拳を受けて撃破された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
敗北後は上条たちに拘束され、両手両足を縛られた。
アレイスター一派
アンナ=キングスフォード
彼女は一八〇〇年代に生きた伝説的な「知の大女神」である。周囲への奉仕を第一に考える柔和な性格だ。アレイスターたちに同行し、上条たちの捜索に協力する。
・所属組織、地位や役職
一八〇〇年代の魔術結社の指導者。アレイスター一派の協力者。
・物語内での具体的な行動や成果
認識阻害の基本術式を用いてアレイスターたちを導いた。これによって学園都市の警備をすり抜ける。
ムト=テーベの砲撃を容易に受け流した。魔力を周囲に満たす。アレイスターのコロンゾン召喚を支援した。
CRCの暴虐とアリスの無残な死を目の当たりにする。彼に対して激しい怒りを燃やした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
物語のラストで、アレイスターと共に最悪の暴君CRCを討伐するために伝説同士の戦いに臨む。
アレイスター=クロウリー
彼は二〇世紀最大の魔術師と称される存在である。大悪魔コロンゾンの肉体を乗っ取った状態だ。アンナ=シュプレンゲルの行動の裏にある目的を理解した。
・所属組織、地位や役職
元・学園都市統括理事長。魔術師。
・物語内での具体的な行動や成果
キングスフォードと共に上条たちを追跡した。ムト=テーベとの戦闘に臨む。コロンゾンの力を自覚的に引き出して攻撃を行った。
かつて自らが考案した「胎児への魂の封入術式」が悪用されたことを知る。アンナ=シュプレンゲルの真の目的がCRCの再誕阻止であったと理解した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
キングスフォードと共に暴君CRCの討伐へと立ち上がる。
木原脳幹
彼は学園都市のゴールデンレトリバーである。アレイスターたちの散歩を装って同行する。魔術を理解しつつも、科学の立場から冷静に事態を観察している。
・所属組織、地位や役職
学園都市の科学者。アレイスターの協力者。
・物語内での具体的な行動や成果
アレイスターたちに付き従った。学園都市の警備をすり抜ける。
魔術に関する議論を交わす二人の横に並んだ。冷静に科学兵器の危険性などについて語る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔術の深部へと進むアレイスターたちから立ち去ることを推奨されるが、同行を続ける。
学園都市(統括理事会・治安維持勢力など)
一方通行
彼は学園都市の新統括理事長である。刑務所の独房から学園都市の管理と防衛に心を砕く。上条がアンナと共に行動している意図を測りかねていた。
・所属組織、地位や役職
学園都市・新統括理事長。超能力者(第1位)。
・物語内での具体的な行動や成果
学園都市全域に「戒厳令」を発令した。群衆の無気力化に伴う予測不能な動きを防ぐために封殺を図る。クリファパズル545とカザキリを耳目として利用した。
大量の超絶者の侵入に関する報告を受ける。カザキリに状況確認を命じた。クリファパズル545を救援するよう指示する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
正規戦力を領事館に差し向けるなどの決断を下した。
クリファパズル545
彼女は一方通行と契約を結んだ人造の悪魔である。一方通行の耳目として情報の収集を行う。非常に有能な探索能力を持っている。
・所属組織、地位や役職
人造の悪魔。一方通行の契約相手。
・物語内での具体的な行動や成果
第一二学区で戦闘が発生したことを一方通行に報告した。検問に乱れが生じている情報も伝える。
外壁を越えて大量の超絶者が侵入してきた事実を報告した。その直後に通信が途絶する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
多数の超絶者の侵入により、一時的に音信不通となった。一方通行は彼女を助けるようカザキリに命じている。
ヒューズ=カザキリ
彼女は学園都市の科学の天使である。一方通行の耳目として活動を行う。他者を助けるために自らの身を省みない強い正義感を持っている。
・所属組織、地位や役職
科学の天使(風斬氷華)。一方通行の部下。
・物語内での具体的な行動や成果
クリファパズル545との通信途絶の際、一方通行の受話器を通じて生存を報告した。
侵入した超絶者の数について伝える。見えるだけでも二、三〇人規模に達している事実を報告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
一方通行から、クリファパズル545を救援するために行動するよう指示を受けた。
白井黒子
彼女は学舎の園のゲート付近を警備する少女である。風紀委員(ジャッジメント)として活動する。大型車両の重量制限エリアへの進入を厳しく取り締まろうとした。
・所属組織、地位や役職
風紀委員(ジャッジメント)。常盤台中学の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
お嬢様エリアの治安を維持するために警備にあたった。プレデターオクトパスを発見する。車両に対して警告を試みた。
しかし御坂妹の強引な行動に巻き込まれてしまう。上条たちから注意を逸らされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
同じ顔をした妹達に一斉に囲まれ、脳がバグるほどの困惑を味わった。
御坂妹(一〇〇三二号)
彼女は御坂美琴のクローン少女である。白井黒子と共にゲートの警備にあたる。上条たちの正体に気づきながらも、彼らの逃走を助けるためにわざと注意を逸らした。
・所属組織、地位や役職
『妹達(シスターズ)』の一人。
・物語内での具体的な行動や成果
プレデターオクトパスを警備員の車両とみなして見逃した。お出汁の自販機が気になると主張する。自らの持ち場を一時的に離れた。
白井黒子を抱っこして黙らせる強硬手段に出る。上条たちのプレデターオクトパスが去り際に頭を下げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
上条に対して密かに味方をする姿勢を見せた。
その他の登場人物・魔術的存在
聖守護天使エイワス
彼はアンナ=シュプレンゲルがその力を引き出すシークレットチーフである。アンナの巫女としての活動を支える。アンナの内面の本当の望みを見抜いていた。
・所属組織、地位や役職
シークレットチーフ。アンナ=シュプレンゲルの切り札。
・物語内での具体的な行動や成果
アンナの絶叫に応じて召喚された。アンナ=キングスフォードと激しい衝突を起こす。
アンナの体内侵蝕が進む中で彼女の意識に語りかけた。アンナが王を求めていた理由を指摘する。正しい教育を施して世界を良くしたかったのだと語った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
キングスフォードとの対決では決定的な打撃を与えられず、アンナの恐怖を呼び起こす結果となった。
浜面仕上
彼は学園都市の不良少年である。あちこちに包帯を巻いた退院直後の状態だ。街に敷かれた戒厳令に驚きつつも、日常の買い物を続ける。
・所属組織、地位や役職
学園都市の少年。元「アイテム」の部下。
・物語内での具体的な行動や成果
第一二学区のディスカウントストアの前を訪れた。停車しているプレデターオクトパスを目撃する。
滝壺理后と共に買い物を楽しんだ。お正月のメニューについて滝壺と会話を交わす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
学園都市全域に戒厳令が敷かれている異常事態をスマホの緊急メッセージで知った。
滝壺理后
彼女は浜面仕上の同行者である。ピンクのジャージを着用している。のんびりとした様子で浜面と共に買い物を進める。
・所属組織、地位や役職
学園都市の少女。
・物語内での具体的な行動や成果
特定の店舗やサービスが平常運転なら地球は平気だと語った。買い物カートを用意して店に入る。
今夜のメニューにローストビーフ丼を提案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戒厳令の緊急アラートをスマホで受け取っていた。
大悪魔コロンゾン
彼女はアレイスターが自覚的にその力を引き出した大悪魔である。アレイスターの問いかけに対して不敵な笑い声を上げる。
・所属組織、地位や役職
大悪魔。
・物語内での具体的な行動や成果
アレイスターの身体を通じて顕現した。コウモリに似た翼を広げる。
ムト=テーベに対して激しい攻撃を放った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アレイスターが自らの悪徳を自覚的に受け入れたことで、その強大な力を発揮した。
クリスチャン=ローゼンクロイツ
彼は橋架結社の大儀式によって誕生した伝説の聖者である。しかし結社が期待していた救済者ではなかった。自らの自由と破壊を最優先する、極めて邪悪な暴君だ。
・所属組織、地位や役職
「薔薇十字」の創設者。伝説の賢人。
・物語内での具体的な行動や成果
大儀式の末にガラス容器から出現した。瞬時に肉体を成長させる。赤い衣を羽織った。
集まっていた超絶者たちを一撃で薙ぎ倒す。人間を救う価値などないと主張した。
動かないアリスの頭部を掴む。頭部を無残に粉砕して殺害した。アレイスターたちの前に立ちはだかる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
現世に絶対的な厄災として誕生した。ラストシーンでキングスフォードとの対決を開始した。
集団
警備員
彼らは学園都市の治安維持を担う大人たちである。新統括理事長の戒厳令に伴い、都市の各所に検問を敷く。
・所属組織、地位や役職
学園都市治安維持組織(アンチスキル)。教職員の集まり。
・物語内での具体的な行動や成果
交通の要所にバリケードを築いた。通行するトラックを検問する。段ボール箱まで開けて厳重に検査した。
志願を申し出る青年たちに音響を浴びせる。自主的な帰宅を促した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
大量の実弾兵器や戦車、多連装ロケット砲を街に展開し、厳戒態勢を敷いている。
妹達
彼女たちは御坂美琴の遺伝子マップから作られた約一万人のクローン少女たちである。新統括理事長の意向により、公共活動などの実験政策として社会の各所に配属されている。
・所属組織、地位や役職
「妹達(シスターズ)」。
・物語内での具体的な行動や成果
白井黒子と共にゲート付近の警備にあたった。白井の注意をそらすために行動する。
一斉に彼女を取り囲んで抱きかかえた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
一方通行の指示のもと、徐々に社会参加を果たしつつある。
風紀委員
彼らは学園都市の治安を守る学生たちの組織である。正月早々から腕章を巻いてパトロールや現場整理に駆り出される。
・所属組織、地位や役職
風紀委員(ジャッジメント)。
・物語内での具体的な行動や成果
白井黒子のように街頭で車両の取り締まりを行った。ゲート付近の警備にあたる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戒厳令に伴い、自宅待機を無視してのこのこ外に出てくる学生たちを警戒していた。
創約 とある魔術の禁書目録(7)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(9)
展開まとめ
(タイムライン)
序章:三つ巴が襲ってくる Proclaim_ML.
三つ巴の包囲網が狭まる中、上条らは機動戦闘車を奪取して包囲を脱出する。
- 【第一二学区での警報と包囲】 / 【機動戦闘車プレデターオクトパスの出現】
- 【聖守護天使と大魔術師の衝突】 / 【ムト=テーベの急襲と車両ハッキング】
- 【第一五学区への逃走方針決定】
行間 一
拒絶により硬直したアリスを前に、超絶者達が追撃と処罰の号令を下す。
- 【領事館内でのアリスの完全硬直】 / 【トリスメギストスの激情と号令】
- 【処罰専門ムト=テーベの出撃】 / 【ボロニイサキュバスの探索支援】
第一章:逃げるのはもう飽きた Break_Through_MCV.
戒厳令下の市街地を進む一行は、影を操るムト=テーベの追撃を退け水路を突破する。
- 【ディスカウントストアでの買い出し】 / 【極度疲労による上条の一時昏倒】
- 【占術による探知と奇襲の発生】 / 【地下駐車場を利用した検問突破】
行間二
第一位が学園都市の異常を分析する中、東側外壁から多数の超絶者が侵入する。
- 【刑務所内での情報収集と分析】 / 【第一二学区での砲撃戦発生検知】
- 【外壁を越える大量の超絶者の出現】
第二章:超絶者ムト=テーベ the_Death_Penalty_WH.
高出力レーダーの脅威と魔術師の介入を経て、一行は車両ごと空中を跳躍する。
- 【早期警戒機の影による索敵暴走】 / 【進路路面への砲撃による防衛】
- 【キングスフォードと大悪魔の介入】 / 【砲身にまたがる車両の跳躍飛行】
行間三
戦闘から離脱したムト=テーベは、新たな戦力として次世代航空戦艦に着目する。
- 【エアバッグによる衝撃回避と脱出】 / 【係留された航空戦艦ふがくの発見】
- 【巨大兵器の影の取り込み開始】
第三章:R&Cオカルティクスにすがる日 Secret_DB.
シネコンで結社の真の儀式を突き止めるが、超絶者の猛攻でアンナが倒れる。
- 【防空迎撃を凌ぐ強行着陸と潜伏】 / 【シネコン隠蔽データの検証開始】
- 【超絶者の正体と救世主製造計画】 / 【航空戦艦の影を纏う敵の急襲】
- 【二人目のアラディアの召喚】 / 【矮小液体の直撃によるアンナの重体】
行間 四
致命傷を負い死を受け入れかけたアンナは、泥臭く抗い続ける上条の声を聞く。
- 【致命傷による死の覚悟と自暴自棄】 / 【最後まで諦めない上条の叫び】
- 【悪女の心に生じる生への執着】
第四章:救う少女は自分で決めろ Battle_of_HsB-AD-CVA01.
二対二の死闘が繰り広げられる中、連携と機転により処罰専門の超絶者を打ち倒す。
- 【同格の超絶者同士の空中戦】 / 【足首の目印による偽物への一撃】
- 【人域離脱デッドフェニックスの猛威】 / 【錨の投下による航空戦艦の傾斜崩壊】
- 【遠隔砲撃による光源破壊と逆転】 / 【渾身の右拳によるムト=テーベ撃破】
終 章:楽観の果て Catastrophe_XXX.
大儀式により降臨した救世主が全てを薙ぎ払い、最悪の惨劇が幕を開ける。
【始祖達とCRCの決死の開戦】 / 【惨劇を知らぬ上条の失われた希望】
【儀式完了の宣告と超絶者の拘束】 / 【大儀式によるCRCの現世降臨】
【救済の拒絶と超絶者達の壊滅】 / 【アリスの頭部粉砕と命の喪失】
創約 とある魔術の禁書目録(7)
まとめ
創約 とある魔術の禁書目録(9)
同シリーズ
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外伝


とある暗部の少女共棲

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ヘヴィーオブジェクトシリーズ

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