ロメリア戦記外伝レビュー
まとめページ
ロメリア戦記6巻レビュー
物語の概要
■ 作品概要
ガンガルガ要塞の激闘から二年、ロメリア・フォン・グラハム率いるライオネル王国軍四万とハメイル王国軍一万からなる連合軍は、魔王軍を最後の拠点ローバーンを遮る最大の要害「グラナの長城」手前まで追い詰め、ラナル平原で対峙していた。
ハメイル王国の若き騎士団長ゼータの独断突撃を契機に始まった「第九次ラナル合戦」において、魔王軍はグラナの長城の手前にある廃棄された「ギレ山砦」や他四つの砦を急遽再建して籠城したのである。
ロメリアはギレ山砦の早期攻略を任され、ライオネル王国の王都ラクリアへ一時帰還した。
王都に残っていた二十騎士の動員、風車型新型攻城兵器の使用、そして海洋国家ホヴォス連邦との同盟や魔大陸での王位認定を条件とする大国としての繁栄策をアラタ王に提案し、裁可を取り付けた。包囲戦線に戻ったロメリアは新型兵器で砦を粉砕し、双子将軍や二十騎士を投入して魔王軍を落城寸前まで追い詰めたのである。
しかし、魔王軍の特務参謀ギャミが二年をかけて密かにガリオスに掘らせていた「地下の抜け穴」と、元財務長官ゲラシャによるグラナの長城での突如たる「謀反」が連動した。
ガリオスらは抜け穴から脱出してロメリアの偽本陣と連合軍の物資集積地「ラナル防壁」を同時に強襲し、防壁を完全に焼き払った。
その結果、連合軍を深刻な食糧不足へと追い込む兵糧攻めを成功させたのである。
退路を失い三方から包囲された魔王軍は、ガリオスの超人的な足止めとギャミの的確な退却指示、および「血の目覚め」を覚醒させたイザークによるヘイレント王国軍三千の全滅突破により、北の森への撤退を完了させた。
連合軍はギレ山砦を奪取する戦術的勝利を収めたものの、食料供給地を失ったことでグラナの長城への進軍断念を余儀なくされ、戦略的敗北による撤退という結末に至った。
■ 主要キャラクター
ロメリア・フォン・グラハム
- 立場・所属:ライオネル王国の聖女、および連合軍ライオネル王国軍四万の総指揮官。
- 主人公との関係:主人公。
- 主な役割:ギレ山砦攻略のため王都ラクリアへ一時帰還した。アラタ王との間で二十騎士の動員、新型風車型攻城兵器の使用、ホヴォス連邦との同盟、将来の魔大陸での王位承認を取り付けたのである。戦地では新型兵器で砦を粉砕したが、ギャミの防壁破壊を読み切れず戦略的敗北を喫した。
- 重要な変化や行動:増え続ける戦死者名簿を綴り、他者を死地へ追いやる欺瞞的な自分自身に対する深い苦悩を抱えていた。しかし、クインズの赤子を抱いたことで戦いを終わらせる不退転の覚悟を固めたのである。
イザーク
- 立場・所属:ガリオスの七男。装甲竜ルドに跨る若い魔族。
- 主人公との関係:魔王軍側の殿および最前線を担う戦士。
- 主な役割:ギレ山砦の修復工事において若い兵士の救助や資材調達を指揮した。指揮官不足から三百竜長へ戦時昇進を果たしたのである。
- 重要な変化や行動:双子将軍や二十騎士の猛攻で胸を射抜かれ敗北したが、兄たちの危機を前に超再生と超筋力を誇る血の目覚めを覚醒させて双子の槍をへし折った。包囲された本隊を救うため、三百竜隊を率いてヘイレント軍三千を急襲し、驚異的な武力で全滅させて活路を切り拓いたのである。
ガリオス
- 立場・所属:旧魔王軍の王弟。魔族最強の武を誇る巨躯の戦士。
- 主人公との関係:ロメリアを高く評価する好敵手、宿敵。
- 主な役割:ラナル平原での睨み合いの後、殿として兵を長城内へ撤退させる一方、一万の手勢を引き連れて再建したギレ山砦へ立て籠もった。
- 重要な変化や行動:戦争全体を俯瞰する知的な指導者へと成長していた。二年間かけて頑強な岩盤に地下の抜け穴を掘り進めて脱出路を完成させ、偽本陣とラナル防壁を急襲したのである。退路を塞がれた極限状態でも兵を叱咤し、暴君竜に跨がってアルビオンと死闘を繰り広げ、防衛線を支え続けた。
ギャミ
- 立場・所属:魔王軍特務参謀。魔王軍随一の知略を持つ極小の魔族。
- 主人公との関係:ロメリアを最大の脅威と見なす盤上の宿敵。
- 主な役割:ラナル平原の戦いにおいて消極的な陣形を維持しつつ、ギレ山砦の再建や地下抜け穴の掘削、周辺四つの砦の再建を極秘裏に進めた。
- 重要な変化や行動:風車型攻城兵器による被害を受けたものの、長城攻略の切り札を浪費させた好機と捉えたのである。本陣急襲の陽動とラナル防壁破壊による兵糧攻めを成功させ、ロメリアに戦略的敗北を突きつけた。
アルビオン(アル)
- 立場・所属:ライオネル王国焔騎士団長。ロメリア二十騎士の筆頭。
- 主人公との関係:ロメリアに絶対の忠誠を誓う部下、騎士。
- 主な役割:ラナル平原の戦いにおいて、罠に嵌まったゼータを救出するため単騎で魔王軍の戦列を破壊し、ガオンやガストンを圧倒する武勇を見せた。
- 重要な変化や行動:本陣が強襲された際、再びガリオスと大棍棒と槍斧を交えて激突した。火花を散らす神速の打ち合いで対等に立ち塞がったのである。
レイヴァン(レイ)
- 立場・所属:ライオネル王国蒼穹騎士団長。ロメリア二十騎士の一人。
- 主人公との関係:ロメリアを深く慕い、その身を案じる側近、騎士。
- 主な役割:風魔法とマントを組み合わせた空飛ぶ鎧の騎士として、魔王軍の翼竜部隊を次々と撃破した。
- 重要な変化や行動:ロメリアを翼竜に乗せて王都ラクリアを往復したのである。上空でロメリアから背中に手を置かれて温もりを共有し、彼女を支え続ける意思を強く固めた。
ゼータ
- 立場・所属:ハメイル王国隼騎士団長。ゼブル将軍の次男で、ゼファーの弟。
- 主人公との関係:当初はロメリアの才能を疑っていたが、焔騎士団に編入されてその底知れなさを知った同盟者。
- 主な役割:待機命令に背いて独断突撃を敢行したが、ギャミの罠に嵌まり部下の三割を失う窮地に陥った。
- 重要な変化や行動:兄ゼファーから一兵卒へ降格させられ、最前線での死を覚悟した戦いを命じられたのである。アルビオンとの交流を経て真の戦士として覚悟を固め、血の目覚めを覚醒させたガオンの前に突撃し、重傷を負いながらも生存して血統を認められた。
ゼファー
- 立場・所属:ハメイル王国アムブレスト公爵。宰相の補佐を務める国家の中枢重鎮。
- 主人公との関係:ガンガルガ要塞戦を共に戦い抜いたロメリアの強固な同盟者、戦友。
- 主な役割:六国会議に出席した。命令違反を犯した実弟ゼータを激しく糾弾して拳で殴りつけ、騎士団長解任と最前線への降格を命じる冷徹な決断を下したのである。
- 重要な変化や行動:レーリア公女との間に子供を授かったことが判明し、父親としての責任と不安を覗かせた。
グランベル(グラン)&ラグンベル(ラグン)
- 立場・所属:ロメリア二十騎士の一員で、ロメリア騎士団の双子将軍。
- 主人公との関係:ロメリアに絶対の忠誠を誓う部下、将軍。
- 主な役割:ギレ山砦攻略戦において北部防衛線を瞬く間に壊滅させ、立ち塞がったイザークを圧倒的な連携で串刺しにした。
- 重要な変化や行動:二身一体の槍術を完成させ、鍛錬を重ねたガオンやガストンをも容易に圧倒・貫通する驚異的な成長を遂げたのである。
ガオン、ガストン、ガダルダ
- 立場・所属:ガリオスの息子たち(三男、五男、四男)。
- 主な役割:ガオンとガストンはゼータを包囲し、救援に現れたアルビオンと対峙して敗走した。四男ガダルダは別動隊を率いてラナル防壁を完全に焼き払う偉業を成し遂げたのである。
- 重要な変化や行動:特訓を重ねたガオンとガストンは双子将軍に完敗した。しかし、退路を絶たれた際に血の目覚めを覚醒させ、二十騎士と四将軍を力任せに圧倒して撤退を支えたのである。
アラタ、アーカイト
- 立場・所属:ライオネル王国の国王(アラタ王)と王太子(アーカイト)。
- 主人公との関係:ロメリアの影響力や功績を強く警戒する政治的対立・打算相手。
- 主な役割:アーカイトは謀反人として捕縛を叫んだが、アラタ王は彼女の合理的な提案を天秤にかけ、最終的にすべての要求を受け入れて許可を与えた。
ゲラシャ
- 立場・所属:元魔王軍財務長官、現在はグラナの長城の副将。
- 主な役割:長城の守将ズィーカ将軍を殺害し、その生首を掲げて魔王軍本隊に対する謀反を決行したのである。
- 重要な変化や行動:ガリオスへの復讐とローバーン支配を狙い、退路を求めて集結した味方の負傷兵一万に対し、長城の上から一斉射撃と投石を行って窮地へ追い込んだ。
書籍情報
ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 5
著者:有山リョウ 氏
イラスト:上戸亮 氏
出版社:小学館
レーベル:ガガガ文庫
発売日:2024年9月18日
ISBN:9784094611748
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
ロメリアに炸裂する、魔王軍の最後の一手
ガンガルガ要塞の激闘から二年。
ロメリアと列強六か国からなる連合軍は、魔王軍をあと一歩のところまで追い詰めていた。行く手を阻むのは、最大の要害グラナの長城。この魔王軍が建設した防衛設備さえ超えれば、魔王軍の本拠地であるローバーンは目の前であった。
ロメリアと連合軍は、グラナの長城攻略のための準備を着々と整えつつあった。しかし魔王軍特務参謀のギャミが、起死回生の一手と共に軍勢を繰り出す。
魔王軍を率いるのは、魔王の実弟ガリオス。脇を固めるのは、ガリオスの息子であるガオンとガダルダ、ガストンに末弟のイザーク。
襲来する魔王軍に対し、ロメリアは絶対の忠誠を誓うロメリア二十騎士を率いて立ち向かう。アルが炎と共に槍斧を旋回させ、レイが風を纏い翼竜を駆る。グランとラグンの双子が槍を振るい、オットーが戦槌を打ち鳴らしカイルが跳ぶ。
互いに力と技の限りを尽くし、死闘を繰り広げる。そして両軍がせめぎあう中、用意周到に張り巡らされたギャミの策が炸裂する――。
ロメリアと魔王軍、歴史に刻まれる激戦が、ここに開始される。
ロメリア戦記 ~魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した~ 5
感想
魔王ゼルギスを討伐してから10年。
ガンガルガ要塞を攻略してからも2年が経過した。
もう魔王軍もかなり追い詰められている。
そう思っていたのだが、
全然終わらない。
むしろ相手も追い詰められているからこそ、やることが厄介になっている。
今回、魔王軍が始めたのは、すでに滅亡したローエンデ王国の山砦を再利用する作戦だった。
昔の人類側の防衛施設を修復して、
今度は人類相手に使う。
しかも一つだけではない。
ギレ山砦を含めて複数の砦を用意し、連合軍の戦力を分散させる。
その裏では、
ロメリアを狙う。
物資を狙う。
さらに別の計画まで動いている。
ギャミ、
相変わらず嫌なことを考えるな。
そしてロメリアもギレ山砦を落とすために新型兵器を投入。
戦術的には完全に勝っている。
でも戦争全体を見ると負けている。
この辺りが『ロメリア戦記』らしかった。
……と思っていたら、
最後に魔王軍側でまさかの反乱。
え?
どうなっちゃうの?
魔王討伐から10年。それでも魔王軍はまだ終わらない
ロメリアが魔王討伐の旅から戻って10年。
最初の20人から軍隊を作り始め、
港を作り、
同盟軍を作り、
ガンガルガ要塞まで攻略。
それでも魔王軍は残っている。
今回の冒頭ではラナル平原ですでに9回目の戦い。
もう完全に消耗戦である。
ロメリアの手元にある戦死者名簿もどんどん厚くなっている。
そして今回面白かったのが、
魔王軍側もただ正面から戦わなくなっていること。
何度もラナル平原へ兵を出す。
でも攻めてこない。
何してるんだ?
と思っていたら、
その裏で昔の山砦を少しずつ修復していた。
一気に建てればバレる。
だから兵を出して偵察を妨害しながら、
資材を運ぶ。
下準備をする。
最後に一気に完成させる。
ギャミ、
地味だけどメチャクチャ嫌な策を使う。
しかもハメイル王国のゼータが勝手に突撃すると、
そこも普通に罠として利用する。
アルとレイが救援に来なければ隼騎士団はかなり危なかった。
アルはもう人類最強クラス。
レイも翼竜から飛び出して風魔法で空中戦。
1巻の頃の新兵二人を思い出すと、
別人だな。
特にレイ。
外伝で船長から風を「生み出す」のではなく「操る」ことを教わっていたけれど、
今や普通に空を飛んでいる。
成長しすぎだろ。
ギレ山砦を新兵器で粉砕。戦術的にはロメリアの勝ちだった
ギレ山砦の攻略を任されたロメリアは、一度王都へ戻る。
そこで二十騎士を再び集め、
さらに新型の攻城兵器を持ち出す。
この兵器がまた凄い。
風魔法で巨大な風車を回し、
その力を使って爆裂魔石入りの弾を遠距離から撃ち込む。
簡単に言えば、
魔法式の超大型投石兵器みたいなもの。
これを昼夜問わず砦へ撃つ。
柵。
土塁。
城門。
次々に吹き飛ぶ。
魔王軍側からするとたまったものではない。
しかもロメリアは二十騎士まで投入する。
グランとラグンの双子将軍も強くなりすぎている。
以前ガリオスに敗れたことを踏まえ、
二人で一つの生き物みたいに動く槍術を作っている。
ガオンとガストンまで圧倒。
イザークも一度は胸を貫かれる。
いや、
ロメリア軍強くなりすぎじゃないか?
と思った。
ただ魔王軍側も成長している。
特にイザーク。
兄たちが殺されそうになったことで《血の目覚め》を発動。
傷を再生し、
筋力まで一気に上がる。
双子の槍を身体で受け止めて、
そのまま折る。
何それ。
ガリオスの息子たち、
追い詰められるたびに強くなってないか?
それでも砦全体を見れば、
連合軍側が優勢だった。
ギレ山砦は落城寸前。
ロメリアの勝ち。
そう見える。
実際、戦術的には勝っている。
問題は、
ギャミが狙っていた場所が砦だけではなかったことだった。
砦は取った。でも食料を全部焼かれた。戦術的勝利、戦略的敗北
ギャミの本当の嫌らしさが出るのがここ。
ロメリアは、
敵が自分の本陣を狙ってくる。
そこまでは読んでいた。
だから本陣を移動。
元の場所には爆裂魔石を仕掛ける。
地下の抜け穴からガリオスが攻め込んでくるが、
偽本陣を攻撃して爆発に巻き込まれる。
よし。
読んでいた。
と思った。
でも、
ギャミはそのさらに先。
本命はラナル防壁だった。
ここには連合軍の大量の食料や物資が集められている。
そこをガダルダの別動隊が襲撃。
全部燃やす。
……あ。
これ駄目なやつだ。
ギレ山砦を落としても、
食料がなければ前進できない。
何万人もの軍隊を維持できない。
グラナの長城も攻められない。
つまり、
目の前の砦では勝った。
でも戦争全体では負けた。
ロメリア自身もそこを理解している。
レイからすれば、
砦は落とせたんだから勝利では?
となる。
でもロメリアは、
戦略的には完全な敗北。
と判断する。
ここがかなり印象に残った。
普通なら、
難攻不落の砦を攻略!
新兵器大活躍!
二十騎士最強!
で終われる。
でも戦争では、
敵を何人倒したか。
砦を一つ取ったか。
だけでは勝敗が決まらない。
食料を失ったら撤退するしかない。
ロメリアがずっと補給や兵站を重視してきた作品だからこそ、
この敗北は重い。
自分が一番大事だと分かっているものを、
逆に狙われた。
ギャミもロメリアをよく分かっているな。
戦略的に負けたと思ったら、今度は魔王軍の中で反乱。え?どうなるの?
そして終盤。
さらにややこしくなる。
魔王軍も、
よし作戦成功。
とはならない。
元財務長官ゲラシャが反乱。
グラナの長城の守将を殺し、
長城を占拠する。
しかも逃げてきた魔王軍へ、
味方だったはずの長城から矢と投石を浴びせる。
え?
ここで内乱?
ガリオスたちからすれば、
前には連合軍。
後ろには裏切ったゲラシャ。
普通なら詰みである。
でもギャミは即座に撤退路を探す。
ガリオスは前線で時間を稼ぐ。
イザークはヘイレント軍を突破。
さらにガオンとガストンまで《血の目覚め》を発動。
最終的には魔王軍本隊が包囲から脱出する。
こっちも簡単には終わらない。
ただし状況は完全に変わった。
これまで、
人類連合軍VS魔王軍。
という構図だった。
そこへ、
ゲラシャ率いる反乱勢力。
が加わる。
しかもゲラシャはグラナの長城を押さえている。
連合軍は食料を失って撤退。
ガリオスたちは長城へ戻れない。
ゲラシャは長城を占拠。
魔王軍そのものが割れた。
これ、
次どうなるんだ?
ロメリア側からすれば、
魔王軍が内部分裂したのは好機にも見える。
でも食料がない。
すぐに攻めることもできない。
ガリオスとギャミがゲラシャを先に潰すのか。
逆にロメリアがどちらかと一時的に手を組む可能性もあるのか。
そもそもゲラシャは何処まで勢力を広げるつもりなのか。
魔王討伐から10年。
もう終盤だろう。
と思わせておいて、
ここで勢力図そのものをひっくり返してくるとは思わなかった。
今回、
ロメリアは砦を落とした。
でも戦略的には負けた。
魔王軍は連合軍を撤退させた。
でも自分たちの長城を奪われた。
どちらも勝ったのに、
どちらも負けている。
そんな状態で5巻が終わる。
え?
どうなっちゃうの?
魔王軍を倒すところまで、まだ何段階あるんだ。
そしてロメリアは、
最初から目標にしている魔大陸へ本当に辿り着けるのか。
ここまで来たら、
続き早よ!!
最後までお読み頂きありがとうございます。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
ロメリア戦記外伝レビュー
まとめページ
ロメリア戦記6巻レビュー
考察・解説
ラナル平原の戦いとギレ山砦攻防戦の全貌
本作第5巻において描かれるラナル平原の戦いおよびギレ山砦の攻防は、長城手前の防衛拠点を巡る激しい攻城戦と、背後で交錯する高度な謀略によって戦局が劇的に変動した一戦である。ゼータの独断突撃から王都での王座取引、新型風車型兵器による砦粉砕、ゲラシャの謀反とラナル防壁の炎上、そしてイザークの覚醒による魔王軍の脱出に至るまでの全容について解説する。
主要な転換点
戦況の推移と勝敗の帰勢を決定づけた出来事は以下の通りである。
・ゼータの独断突撃と攻城戦への移行:ハメイル王国の若い騎士団長ゼータが手柄を焦って命令に背き突撃を強行した。ギャミの罠に嵌まり部隊の三割を失う打撃を受け、連合軍全体が救出に動かざるを得なくなった結果、魔王軍はギレ山砦など五つの拠点を再建して膠着した攻城戦へ持ち込んだ。
・王都での王座取引と戦力増強:ロメリアは王都へ帰還し、ホヴォス連邦との同盟や造船技術獲得、新兵器使用を提案するとともに、将来の魔大陸での王位承認を要求した。私兵が海の彼方へ去る利点を見出したアラタ王から裁可を得て、二十騎士と風車型攻城兵器を最前線へ投入した。
・アザレアの洞察とゲラシャ謀反の察知:秘書官アザレアが物資不備や部隊移動の書類から副将ゲラシャの謀反を看破し、ギレ山砦へ急行して報告した。ゲラシャは守将を殺害し、長城へ集結した味方の負傷兵一万に一斉射撃を加えて退路を塞ぎ、魔王軍を最大の窮地へ追い込んだ。
・地下抜け穴からの脱出とラナル防壁炎上:ガリオスが二年かけて掘り抜いた地下抜け穴から脱出して偽本陣を強襲する一方、別動隊が物資集積拠点であるラナル防壁を焼き払った。食料供給源を失った連合軍は深刻な兵糧攻めに晒され、長城攻略の断念を余儀なくされた。
・イザークの血の目覚めと包囲網突破:三方から包囲された窮地において、イザーク三百竜長が血の目覚めを発現させてヘイレント軍三千の防衛線を粉砕した。瞬く間に退路を切り拓き、魔王軍本隊は捕虜を一人も出さずに北の森への撤退を完了させた。
主人公を中心とした人物関係の変化
政治的駆け引きと極限の戦闘を通じて、各陣営との関係性は大きく変化した。
・ロメリアとアラタ王:王宮からの強い猜疑心を「将来魔大陸の王になる」という条件で逆利用し、二十騎士の動員や新兵器使用の許可を取り付け、強固な政治的取引関係を構築した。
・ロメリアとレイヴァン(レイ):王都往復の飛行行を共にし、背中に触れ合って重荷と温もりを共有した。本陣急襲時にも救出を果たすなど、公的な関係を超えて孤独を支え合う絶対的な信頼関係を深めた。
・ロメリアとヴェッリ特別顧問:王都で砦攻略の盤上戦略を夜徹して練り上げ、救世教会からの後押しを取り付けるなど、裏から軍略を支える最強の師としての絆を再確認した。
・イザークとアザレア:イザークはアザレアのギャミに対する深い献身を理解しつつ、墜落の危機から救出して傷ついた彼女を守るため敵陣へ突撃した。不器用な恋心に区切りをつけ、深い感謝を寄せられる関係となった。
主人公の認識と周囲の評価
戦術的成果に満足しないロメリアの自己評価と、周囲の視線には明確な乖離が存在している。
・主人公自身の認識:自身を武力のない脆弱な存在と自覚し、兵士を死地へ追いやる欺瞞に自責の念を抱いている。砦の奪取に成功しながらも、防壁炎上による兵糧攻めを防げなかった視野の狭さを猛省し、戦略的完全敗北と冷徹に断じた。
・周囲からの評価:連合軍の重鎮からはギレ山砦を攻略できる唯一の英雄として全幅の信頼を寄せられ、魔王軍からも国家を利用して追い詰めてくる最大の宿敵と畏怖された。自国の王宮からは王座を脅かす謀反の脅威として警戒された。
・認識の差が現れた場面:砦を落城寸前まで追い詰めた戦果に対し、周囲は勝利と称賛したが、ロメリアは物資拠点を失い長城攻略が不可能となった因果関係を見抜き、戦略的敗北であると認識していた。
クライマックスにおける包囲戦と北の森への脱出
裏切りと奇襲が連動する中、双方の死力が尽くされた激闘が展開された。
・長城の封鎖と三方包囲:ゲラシャの謀反により退路を断たれた魔王軍負傷兵一万に対し、ライオネル軍三万三千が包囲殲滅を狙って突撃した。
・将星たちの激闘と時間稼ぎ:ガリオスが暴君竜に跨がりアルビオンと一騎打ちを繰り広げ、ギャミが迅速に退却路を指示した。ガオンとガストンも血の目覚めを発現させて二十騎士を弾き飛ばし、南の戦線を維持した。
・ヘイレント軍の粉砕と撤退完了:イザークの超人的突撃によってヘイレント軍三千が瞬く間に瓦解し、開かれた活路を通って魔王軍本隊は北の森へ脱出した。
・決着と戦略的敗北の確定:ロメリアはギレ山砦を手に入れたものの、食料供給地を失ったことで進軍継続が不可能となり、雨の中で敵軍の撤退を見送った。
巻末時点の状況と今後の展望
戦線は一旦の区切りを迎えたものの、新たな対立構図と深刻な被害が残された。
・主人公の現在地と立場:ラナル平原の旧本陣付近におり、砦攻略という戦術的勝利を収めながらも食料喪失により撤退を余儀なくされた総指揮官の立場にある。
・解決した問題:ギレ山砦の攻略および籠城部隊の排除、風車型攻城兵器の実戦配備と運用の確立。
・継続課題と今後の展望:ゲラシャの謀反による魔王軍内部の内紛激化、ラナル防壁炎上に伴う連合軍の食糧枯渇、主要将軍たちの負傷による戦力低下。今後は連合軍の再編成を進めつつ、魔王軍の内紛の推移を見極める局面へ移行する。
まとめ
ラナル平原の戦いとギレ山砦攻防戦を巡る一連の全貌は、ゼータの独断突撃による戦線膠着から始まり、王都での政治的妥協を経た風車型兵器の投入、ゲラシャの謀反とガリオスの抜け穴奇襲によるラナル防壁の炎上、イザークの血の目覚めによる包囲網突破、そして食料喪失に伴う連合軍の戦略的撤退に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
拠点の奪取という局地的な勝利の裏で、兵糧線の遮断という致命的な戦略的打撃を受け、戦争全体の構造を見据えた冷徹な判断が下された激戦の記録である。
ギレ山砦攻略戦における戦術的勝利と戦略的敗北の全貌
本作第5巻の中核となるギレ山砦攻略戦は、新型兵器の投入による拠点の奪取という戦術的勝利の裏で、兵糧線の遮断による戦略的敗北を喫するという重層的な因果関係が描かれた激戦である。天然の要害における包囲戦の背景から王座の取引による戦力増強、防衛線での激闘、偽本陣とラナル防壁の炎上、ゲラシャの謀反と魔王軍の包囲突破、そして冷徹な戦略的決着に至るまでの全容について解説する。
攻略戦の背景と天然の要害への籠城
長城手前でのにらみ合いから、若き将の独断専行を契機に山砦での攻城戦へと移行した。
・ゼータの独断突撃と戦線膠着:ハメイル王国の若い騎士団長ゼータが手柄を狙って待機命令を無視して突撃し、特務参謀ギャミの罠に嵌まり大損害を出した。
・ギレ山砦の再建と籠城:これを契機に魔王軍は廃棄されていたギレ山砦や他四つの砦を数日で堅牢な山砦へと修復し、一万の兵力で立て籠もった。
・峻険な地形と単独攻略の決定:細く険しい登山道しか存在しない天然の要害に対し、海軍力を持たないライオネル王国(ロメリア)が単独で攻略を担当することが六国会議で決定した。
アラタ王との王座の取引と新型兵器の投入
王都への緊急帰還を経て、猜疑心の強い王家から決定的戦力を引き出す政治的取引を成立させた。
・王座の取引の提示:ロメリアは王都ラクリアへ帰還し、将来魔大陸を切り拓いた際には自身をその王として認める条件を提示した。
・戦力動員の承認:私兵が海の彼方へ去る政治的利点を見出したアラタ王から、二十騎士の最前線派遣と新型風車型攻城兵器の使用承認を取り付けた。
・新型兵器の猛威:風魔法で風車を高速回転させ、爆裂魔石入りの球弾を長距離射出する新型兵器を投入した。昼夜を問わぬ精密射撃により、魔王軍の柵や土塁を容易に粉砕して防衛線を次々と崩壊させた。
防衛線の激戦とイザークの血の目覚めの覚醒
落城寸前の極限状態において、若き将兵の覚醒が防衛線を一時的に維持させた。
・12の防衛線の突破:新型兵器の破壊力により城門が陥落し、防衛線が次々と破られて魔王軍は落城寸前へ追い詰められた。
・イザークの迎撃と重傷:現場指揮を執るイザーク三百竜長が立ち塞がったが、双子将軍(グラン、ラグン)の神速の槍術によって胸を射抜かれ敗北寸前に陥った。
・血の目覚めの発現:兄たちの危機を前に超再生と超筋力を誇る血の目覚めを覚醒させ、双子の槍をへし折って防衛線を繋ぎ止めた。
ギャミの最後の一手:偽本陣とラナル防壁の炎上
包囲網の裏をかく地下脱出路により、連合軍の生命線が焼き払われた。
・地下抜け穴からの脱出:ガリオスが二年間かけて岩盤を砕き極秘裏に完成させていた地下の抜け穴から、五千の兵と共に脱出して包囲網の背後へ回り込んだ。
・偽本陣の爆破トラップ:ガリオスはロメリアの本陣を急襲したが、先読みして本陣を退避させていたロメリアの爆裂魔石の罠により、爆発の直撃を受けて麓まで吹き飛ばされた。
・ラナル防壁の大炎上:別動隊を率いたガダルダが物資供給拠点であるラナル防壁を強襲し、備蓄されていた大量の食料や物資をすべて焼き払った。これにより連合軍は深刻な食糧枯渇(兵糧攻め)に追い込まれた。
ゲラシャの謀反と魔王軍の電撃的突破
味方の裏切りによる絶体絶命の危機を、超人的な武力と的確な指揮で突破した。
・ゲラシャの裏切りと退路遮断:長城の副将ゲラシャが守将ズィーカ将軍を殺害し、長城へ逃れようとする自軍の負傷兵一万に一斉射撃と投石を加えて退路を塞いだ。
・ヘイレント軍の粉砕:前後を塞がれ全滅の危機に瀕した魔王軍であったが、ギャミの指示の下、イザークが血の目覚めを発現させてヘイレント王国軍三千を瞬く間に粉砕し、北の森への活路を切り拓いた。
・本隊の撤退完了:ガオンとガストンも覚醒して追撃する二十騎士を弾き飛ばし、ガリオスやギャミら魔王軍本隊は捕虜を一人も出さずに北の森への撤退を完了させた。
決着における戦術的勝利と戦略的敗北
拠点の占領という局地的な戦果の裏で、戦争全体における重大な敗北が確定した。
・無人の砦の奪取:敵が撤退したギレ山砦を手に入れたことで、作戦目標としての戦術的勝利を収めた。
・戦略的完全敗北の自覚:ラナル防壁を焼かれ食料を失ったことで長城への進軍維持が不可能となり、魔王軍が海上決戦へ戦力を集中できる状況を許してしまった。周囲の歓喜とは対照的に、ロメリア自身は自軍の戦略的完全敗北を冷徹に自覚した。
まとめ
ギレ山砦攻略戦を巡る一連の全貌は、ゼータの独断専行による戦線膠着から始まり、王座の取引を経た新型風車型兵器の投入、イザークの血の目覚めによる防衛線の維持、ガリオスの地下抜け穴脱出とラナル防壁の炎上、ゲラシャの謀反による混乱と魔王軍の電撃的突破、そして食料喪失に伴う戦略的完全敗北に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
新型兵器による城塞粉砕という戦術的優位を確立しながらも、兵糧線の遮断というギャミの深謀遠慮によって戦争全体の主導権を奪われ、冷徹な撤退を強いられた激闘の記録である。
風車型攻城兵器の開発経緯と実戦運用の全貌
本作第5巻において投入された新型の風車型攻城兵器は、ロメリア・フォン・グラハムの柔軟な発想力と魔術工学の粋を結集して開発された画期的な決戦兵器である。嵐の体験から得た着想の原点から驚異の稼働メカニズム、王座の取引による使用許可の獲得、ギレ山砦での圧倒的な破壊力、そして特務参謀ギャミの策略による戦略的代償に至るまでの全容について解説する。
着想の原点と開発の経緯
かつての過酷な旅の記憶と、特定の強敵を討伐するための明確な目的から新兵器が生み出された。
・嵐の風車小屋での教訓:魔王討伐の旅の途中で嵐に遭遇した際、風車の猛烈な回転によって石臼が粉砕され周囲を破壊した光景を目撃した。この恐怖体験から、風車の円運動が持つ強大なエネルギーを物理的破壊力へ変換する着想を得た。
・対ガリオス兵器としての設計:本来は砦を崩すためではなく、不死身の肉体を誇る魔王の弟ガリオスを討つために開発された。彼を一個の魔族ではなく動く城塞と定義し、従来の投石機の限界を突破する小型かつ超高威力の兵器として設計が進められた。
驚異の稼働メカニズムと魔石弾ビーズ
軽量な構造による高い機動性と、人工の突風を利用した長距離精密射撃を実現した。
・三十名の魔法兵による人工の嵐:魔道具の杖を持つ三十名の風魔法兵を内部に配置し、一斉に魔術を行使させることで瞬間的に嵐に匹敵する突風を発生させ、風車の羽根を高速回転させた。
・連動機構による超長距離射出:羽根の回転エネルギーを強固な支柱と金属歯車を通じて車輪へ蓄積し、最大風速に達した瞬間に固定縄を引いてガイド筒から弾を高速射出する機構を採用した。
・魔石弾ビーズの圧倒的破壊力:射出される弾は爆裂魔石をぎっしり詰めた球体であり、愛らしい外見からビーズと通称された。従来の投石機を大きく凌駕する射程、威力、命中精度を誇り、直撃と同時に土塁や防護柵を粉砕する質量兵器として機能した。
アラタ王との王座の取引による使用許可
国家最高機密であった決戦兵器を最前線へ投入するため、王都での政治的取引が決行された。
・秘匿兵器の早期投入の必要性:長城突破まで秘匿される予定であったが、ギレ山砦の早期攻略と戦力不足を補うため、王都に残る二十騎士の動員と共に使用許可が求められた。
・王座の取引と裁可:ロメリアは王都ラクリアへ戻り、ホヴォス連邦との同盟締結を材料にしつつ、将来魔大陸を切り拓いた際には自身をその王として承認することを要求した。私兵が海の彼方へ去る政治的利点を評価したアラタ王から快諾を得て、兵器と騎士団の派遣が実現した。
ギレ山砦攻略戦における圧倒的な戦果
前線に配備された三台の風車型兵器は、防衛線を次々と灰燼に帰せしめた。
・防衛陣地の徹底的粉砕:昼夜を問わず的確に撃ち込まれたビーズにより、魔王軍が突貫で築いた土塁、柵、城門が次々と粉砕され更地へ変貌した。
・落城寸前への追い込み:絶え間ない精密爆撃と二十騎士の突進により、魔王軍は12の防衛線を突破され、砦は瞬く間に落城寸前へと追い込まれた。
戦術的勝利の裏に潜むギャミの思惑と戦略的敗北
兵器の威力を誇示して拠点を奪取したものの、魔王軍の深謀遠慮によって戦争全体の主導権を奪われた。
・切り札の露呈と分析の機会:特務参謀ギャミは前線の損害を冷徹に受け止め、長城手前で人間の切り札を使わせたことを好機と捉えた。長城攻略戦の前に新兵器の威力や弱点を分析する機会を完全に得た。
・ラナル防壁炎上と食糧枯渇:砦の包囲に意識を集中させていた隙を突かれ、ガリオスの抜け穴脱出と別動隊の強襲により、物資集積拠点であったラナル防壁の食料がすべて焼き払われた。
・戦略的完全敗北の確定:食料供給を断たれた連合軍はこれ以上の進軍維持が不可能となり、砦の占領という戦術的勝利を収めながらも、長城攻略を断念して撤退を余儀なくされた。
まとめ
風車型攻城兵器の投入を巡る一連の全貌は、嵐の記憶と対ガリオス戦を見据えた開発の端緒から始まり、風魔法と歯車機構を融合させた高速射出システム、アラタ王との王座の取引による最前線配備、ギレ山砦の防衛線を粉砕した圧倒的戦果、そしてギャミによる切り札の浪費誘導とラナル防壁炎上による戦略的敗北に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
自然現象を工学と魔術で具現化した卓越した兵器技術を示しながらも、大局を見据える敵参謀の戦略によって兵糧攻めの呼び水と化し、戦術的成功が戦略的敗北へと直結した頭脳戦の記録である。
アラタ王との政治的王座取引と冷徹な打算の全貌
本作第5巻において、ギレ山砦の早期攻略と新型風車型攻城兵器の実戦投入を巡り交わされたアラタ王との政治的王座取引は、ロメリア・フォン・グラハムの先読みと王家の猜疑心を逆手に取った高度な頭脳戦である。王家が抱く強烈な警戒心の背景からロメリアが突きつけた三つの具体的方針、魔大陸における王位認定という規格外の要求、アラタ王の冷酷な打算と快諾、そして双方が手にした政治的成果に至るまでの全容について解説する。
王家が抱くロメリアへの強烈な猜疑心
内乱を経て即位した新王権にとって、救国の英雄であるロメリアの存在は最大の潜在的脅威であった。
・絶大な国民的人気と私兵の掌握:魔王を倒した救国の聖女として国民の圧倒的支持を集め、過去に王命を無視して救出に動いたアルビオンやレイヴァンらの強力な騎士団を掌握していた。
・実父による国家中枢の掌握:実父グラハム伯爵が宰相として内政の実権を握っており、王家から見ればいつでも王座を脅かし得る危険な存在とみなされていた。
・増援と新兵器投入の拒絶:謀反への警戒から、アラタ王とアーカイト王太子は王都に残る二十騎士の増援や、最高機密である新型攻城兵器の使用を頑なに拒んでいた。
ロメリアが提示した三つの要求と合理的利益
猜疑心の壁を突破し短期決戦を果たすため、王都ラクリアへ緊急帰還したロメリアは具体的な提案を突きつけた。
・二十騎士の前線派遣:カイルやオットーら優秀な指揮官をギレ山砦の包囲戦線へ投入することを求めた。
・新型風車型攻城兵器の使用許可:国家機密に指定されていた決戦兵器の実戦投入の承認を要求した。
・ホヴォス連邦との軍事同盟締結権限:新兵器の威力を誇示して長城攻略を望む海洋国家ホヴォス連邦を動かし、自国に不足している最新の造船・操船技術を引き出す外交カードとする戦略的利点を提示した。
魔大陸における王位認定という規格外の要求
交渉の膠着を打ち破ったのは、将来の領土拡大を見据えた前代未聞の条件提示であった。
・大航海時代の到来の予見:いずれ魔導船が完成して海を渡る時代が訪れることを見据えていた。
・魔大陸の開拓と王座の要求:自ら海を渡り魔大陸(ゴルディア大陸)を開拓して奴隷を解放した暁には、自身をその地の王として承認することをアラタ王に要求した。
アラタ王の冷酷な打算と取引の快諾
反逆とも受け取れる要求に対し、国王は王権維持における極上のメリットを見出した。
・潜在的脅威の自主的国外退去:国内最大の懸念材料であるロメリアが、強力な私兵をすべて率いて海の彼方へ去っていく点に最大の政治的利点を見出した。
・王権の安定と国際的名誉の確立:危険分子を体よく国外へ追放することで王座の安全を確保しつつ、魔大陸の奴隷を解放した人類の守護者としての名誉をライオネル王国が享受できると計算した。
・要求の全面承認:エゴと打算を天秤にかけたアラタ王は、二十騎士の派遣、新兵器の使用、ホヴォス連邦との同盟交渉の全権をその場で快諾した。
まとめ
アラタ王との政治的王座取引を巡る一連の全貌は、救国の聖女に対する王家の猜疑心と増援拒絶から始まり、二十騎士派遣・新兵器投入・海洋同盟権限の提示、魔大陸での王位認定を求める前代未聞の要求、そして脅威の自主的退場と国際的名誉獲得を計算したアラタ王による快諾に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
自身が王家にとって最大の脅威である現実を逆手に取り、海の向こうの王座と引き換えに軍の実権と外交権を勝ち取った、冷徹な国家戦略と個人の野望が交錯する政治劇の記録である。
魔王軍による兵糧攻めと連合軍の戦略的敗北の全貌
本作第5巻において描かれる敵軍による兵糧攻めは、魔王軍の特務参謀ギャミが仕掛けた、攻守の常識を覆す最後の一手である。地下の抜け穴を利用した包囲網の脱出から偽本陣への陽動とラナル防壁の炎上、籠城側による逆兵糧攻めの構造、そして戦術的勝利の裏で喫した決定的な戦略的敗北に至るまでの全容について解説する。
地下の抜け穴を利用した裏への回り込み
包囲された籠城戦の極限状態において、周到に準備された秘密通路が活用された。
・二年間かけた脱出路の掘削:通常、包囲された籠城部隊は外部補給が途絶えれば飢えを待つのみとなるが、特務参謀ギャミは二年をかけて王弟ガリオス自らに岩盤を掘り進めさせ、極秘裏に地下の抜け穴を完成させていた。
・包囲網の完全脱出:砦が落城寸前に追い詰められた決定的な局面において、ガリオスはこの抜け穴から五千の兵を率いて脱出し、連合軍の背後へ回り込むことに成功した。
偽本陣への陽動とラナル防壁の大炎上
注意を引きつける陽動工作と連動し、連合軍の生命線が集中的に攻撃された。
・ガリオスによる陽動急襲:ガリオス自らがロメリアの偽本陣を強襲して陽動となり、連合軍の警戒と注意を一身に引きつけた。
・ラナル防壁の壊滅:陽動の隙を突き、別動隊を率いた四男ガダルダが連合軍の物資供給拠点であるラナル防壁を強襲し、備蓄されていた大量の食料や物資をすべて焼き払った。
籠城しながら兵糧攻めを仕返す知略の逆転
攻め手と守り手の力関係を逆転させる前代未聞の奇策が成立した。
・常識を覆す逆兵糧攻め:城攻めにおいて攻め手が守り手を飢えさせる従来の定石を覆し、籠城側でありながら攻め手の食料拠点をピンポイントで破壊した。
・深刻な食糧枯渇の発生:突如として深刻な兵糧攻めに追い込まれたのは包囲していた連合軍側であった。部下が砦の攻略を楽観視する中、ロメリア自身は籠城しながら仕掛けられた兵糧攻めの冷徹な意図を正確に認識していた。
戦術的勝利と決定的な戦略的敗北
拠点の制圧を果たしながらも、作戦全体の継続が完全に断念された。
・ギレ山砦の奪取:敵が北の森へ撤退した後の砦を手に入れたことで、局地的な戦術的勝利を収めた。
・進軍断念と戦略的敗北:ラナル防壁の焼失により今後の食料をすべて失ったため、悲願であったグラナの長城への進軍維持は不可能となった。遠征継続を断念して撤退を余儀なくされた連合軍は戦略的敗北を喫し、魔王軍に対して陸の懸念を払拭させて海上決戦へ戦力を集中できる環境を与えてしまった。
まとめ
魔王軍による兵糧攻めを巡る一連の全貌は、二年をかけて掘削された地下抜け穴からの五千の兵の脱出から始まり、ガリオスの陽動とガダルダによるラナル防壁の完全炎上、包囲側を飢えさせる逆兵糧攻めの成立、そしてギレ山砦奪取という戦術的勝利の裏での長城進軍断念と戦略的完全敗北に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
拠点の攻防に目を奪われた連合軍の間隙を突き、生命線である補給路を断つことで遠征そのものを破綻させた、ギャミの冷徹な知略を象徴する戦術的逆転劇の記録である。
ギレ山砦攻略戦における戦略的敗北と全軍撤退の全貌
本作第5巻における戦略的敗北と撤退は、新兵器投入による局地戦での大勝利が、冷徹な兵站破壊によって一瞬にして全軍撤退という結末へと反転させられた重要な局面である。戦術的勝利と戦略的敗北のねじれから逆兵糧攻めの完成、撤退がもたらした戦略的帰結、そして魔王軍内部で発生したゲラシャの謀反に至るまでの全容について解説する。
戦術的勝利と戦略的敗北のねじれ
局地戦での完全勝利を果たしながらも、補給線の壊滅により戦争全体の主導権を喪失した。
・新型兵器による砦の奪取:風車型攻城兵器を投入して強固な防衛線を粉砕し、魔王軍を砦から完全に追い落として無人で手に入れる戦術的勝利を収めた。
・補給拠点の壊滅と食料喪失:特務参謀ギャミが地下の抜け穴を利用して背後へ回り込み、連合軍の唯一の物資供給拠点であるラナル防壁を焼き払った。
・戦略的敗北の確定:拠点を確保したものの今後の進軍や維持に必要な食料をすべて失い、決定的な戦略的敗北を突きつけられた。
逆兵糧攻めの完成と不可避となった撤退決断
攻め手と守り手の立場が逆転し、包囲側が大軍の維持不能に追い込まれた。
・攻守逆転の兵糧攻め:城を包囲した側が兵糧を断たれるという前代未聞の逆兵糧攻めが完成し、攻め手である連合軍が飢えによる撤退を迫られた。
・周囲の楽観と指揮官の冷徹な自覚:部下たちが砦の陥落を勝利と喜ぶ中、ロメリア自身は物資喪失により長城への進軍維持が物理的に不可能となった現実を自覚した。
・全軍撤退の断行:食料を失った四万以上の大軍を維持することは全軍餓死を意味するため、ギレ山砦からの戦略的撤退を決断した。
撤退がもたらした最悪の戦略的帰結
陸路侵攻の頓挫は、敵勢力に対して決定的な軍事的優位を与える結果となった。
・長城攻略ルートの完全閉鎖:足がかりとなる砦を得ながらも食料不足により長城そのものを攻めることができず、陸路からの魔王軍本拠地ローバーン侵攻ルートが完全に閉ざされた。
・魔王軍の海上決戦への戦力集中:陸からの侵攻懸念が払拭されたことで、魔王軍は陸上防衛の兵力を最小限に抑え、次に控える海上決戦へ全戦力と資源を集中できる環境を手に入れた。
撤退の最中に発生した魔王軍の内紛
連合軍の撤退と並行して、敵陣営内部でも予測不能な反逆劇が勃発した。
・ゲラシャによる長城占拠:長城の副将ゲラシャが守将ズィーカ将軍を殺害して長城を武力占拠した。
・身内切りと敵本隊の孤立:砦から長城へ逃れようとした自軍の負傷兵一万に一斉射撃と投石を加えて退路を塞いだ。
・北の森への逃亡:ガリオス、ギャミ、イザークら魔王軍本隊も退路を断たれ、北の森へ逃亡せざるを得ない事態へと追い込まれた。
まとめ
ギレ山砦からの戦略的敗北と撤退を巡る一連の全貌は、風車型攻城兵器による砦奪取という戦術的成功から始まり、ラナル防壁炎上に伴う逆兵糧攻めの完成、四万の大軍維持不能による長城進軍断念と撤退決断、魔王軍の海上決戦への戦力集中環境の創出、そしてゲラシャの謀反による魔王軍本隊の退路遮断に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
どれほど圧倒的な兵器や武勇で拠点を制圧しても兵站を断たれれば軍は退却せざるを得ないという戦争のシビアな原則を示し、戦いの舞台を陸から海へと移行させた決定的な転換点の記録である。
ロメリア戦記外伝レビュー
まとめページ
ロメリア戦記6巻レビュー
登場キャラクター
ライオネル王国
ロメリア・フォン・グラハム
ライオネル王国の聖女である。連合軍のライオネル王国軍を率いる総指揮官を務める。部下の生命を重んじる現実的かつ強力な指導者である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・聖女。ライオネル王国軍総指揮官。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦の攻略を任された。王都ラクリアへと一時帰還した。アラタ王と政治的な取引を行った。新型の風車型攻城兵器を実戦へ導入した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
将来の魔大陸における王位の認定を王家から勝ち取った。
アルビオン
ライオネル王国の騎士である。ロメリア二十騎士の筆頭を務める。ロメリアに対して絶対の忠誠を誓う。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・焔騎士団長。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
第九次ラナル合戦において包囲されたゼータを救出した。敵の将星であるガオンやガストンを圧倒した。本陣急襲時にはガリオスと対等に交戦した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
驚異的な武勇によりロメリアを傍らで支える。
レイヴァン
ライオネル王国の騎士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・蒼穹騎士団長。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
空中で魔王軍の翼竜部隊を撃破した。翼竜を駆ってロメリアの王都往復を支援した。本陣急襲時にはロメリアを救い出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
風の魔法を自在に操る才能を持つ。
カイル
ライオネル王国の斥候である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・隠密。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
敵のガオンやガストンと死闘を繰り広げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの指示により影から戦いを支える。
オットー
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・兵士。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
最前線において巨大な戦槌を振るって戦った。新型攻城兵器の固定や調整を担った。ガオンたちの急襲を前に負傷した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
並外れた怪力を有する。
ベン
ライオネル王国の料理人である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の料理人。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの王都帰還に伴い最前線へと動員された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
食いしん坊な性格である。
ブライ
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の兵士。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの指示により最前線へ派遣された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの忠実な部下として任務に当たる。
ゼゼ
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の兵士。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
最前線へと動員された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
過去の軍律違反により降格された経歴を持つ。
ジニ
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の五十人隊長。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの命令に従い前線へ動員された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ゼゼの過去を知る人物である。
ボレル
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の兵士。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
最前線へ派遣され任務に当たった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの命令に忠実に従う。
ガット
ライオネル王国の兵士である。ロメリア二十騎士の一人を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメ隊の兵士。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの指示により最前線へ動員された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
読み書きの訓練を受けて成長している。
アラタ
ライオネル王国の国王である。ロメリアに対して強い警戒心を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・国王。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアから提示された取引に応じた。二十騎士の動員や新兵器の使用を許可した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
国家の安定を最優先に考える冷徹な統治者である。
アーカイト
ライオネル王国の王太子である。ロメリアを反逆者として非難している。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・王太子。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの要求を謀反の兆しであると主張した。彼女の捕縛を求めて声を荒らげた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアに対して強い敵意を隠さない。
セルゲイ
ライオネル王国の親衛隊長である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・親衛隊長。
・物語内での具体的な行動や成果
謁見の間においてロメリアや王の傍らに控えていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王宮の警備を統括する。
グラハム
ライオネル王国の伯爵である。ロメリアの父親を務める。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・宰相。
・物語内での具体的な行動や成果
王都へ帰還したロメリアを自邸に迎えた。国王との面会の仲介を担った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王国の政治的な実権を握る。
クインズ
ライオネル王国の教師である。かつてロメリアに勉強を教えていた。
・所属組織、地位や役職
王都の教師。
・物語内での具体的な行動や成果
ヴェッリとの間にフィーを授かった。王都に帰還したロメリアを温かく迎えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの精神的な支えとなる存在である。
フィー
クインズとヴェッリの子供である。まだ幼い赤子である。
・所属組織、地位や役職
クインズとヴェッリの子供。
・物語内での具体的な行動や成果
ロメリアの胸に抱き上げられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
その温もりがロメリアに戦いを終わらせる不退転の覚悟を決意させた。
ヴェッリ
ライオネル王国の特別顧問である。ロメリアの幼い頃の教師を務めていた。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国・特別顧問。
・物語内での具体的な行動や成果
クインズの夫となった。ロメリアと共にギレ山砦攻略の戦略を練り上げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの軍略を裏から支える理解者である。
ノーテ
ライオネル王国の聖職者である。
・所属組織、地位や役職
救世教会・枢機卿。
・物語内での具体的な行動や成果
ヴェッリの依頼を受けてロメリアの行動を教会側から後押しした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王宮内での政治的交渉に影響力を及ぼした。
グランベル
ライオネル王国の将軍である。ラグンベルの双子の兄弟を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団・双子将軍。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦攻略戦において防衛線を壊滅させた。立ち塞がったイザークの胸を槍で射抜いた。ガオンやガストンをも槍術で圧倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ラグンベルとの見事な連携攻撃を得意とする。
ラグンベル
ライオネル王国の将軍である。グランベルの双子の兄弟を務める。
・所属組織、地位や役職
ロメリア騎士団・双子将軍。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
グランベルと共に敵の陣形を次々と突破した。敵の将星を神速の槍術で圧倒してみせた。ガオンたちの血の目覚めによって武器を破壊された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
グランベルと一心同体の槍術を繰り出す。
ハメイル王国
ゼータ
ハメイル王国の若い騎士である。手柄を焦って命令違反を犯した。
・所属組織、地位や役職
ハメイル王国・元隼騎士団長。のちに一兵卒。
・物語内での具体的な行動や成果
消極的なにらみ合いに痺れを切らして独断で突撃した。敵の罠に嵌まり部隊の3割を失う全滅の窮地に陥った。アルビオンたちの救援により命拾いした。最前線の過酷な戦闘を命じられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
兄ゼファーによって団長職を剥奪され、一兵卒へ降格された。
ジスト
ハメイル王国の将軍である。
・所属組織、地位や役職
ハメイル王国・将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
ゼータに対して待機命令を下していた。その命令を無視されて部隊に損害を出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
連合軍の軍規の厳守を求める立場にある。
ゼブル
ハメイル王国の将軍である。故人である。
・所属組織、地位や役職
ハメイル王国・元将軍(故人)。
・物語内での具体的な行動や成果
かつて高名な将軍として活動していた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ゼファーとゼータの父親である。
ゼファー
ハメイル王国の貴族である。国家の中枢重鎮を務める。
・所属組織、地位や役職
ハメイル王国・アムブレスト公爵。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議に出席した。命令違反を犯した実弟ゼータを殴り飛ばして激しく糾弾した。彼を最前線の一兵卒へ降格させる処分を下した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
レーリアとの間に子供を授かったことが判明した。
ヒューリオン王国
ヒュース
ヒューリオン王国の国王である。
・所属組織、地位や役職
ヒューリオン王国・第十五代国王。
・物語内での具体的な行動や成果
ガンガルガ要塞での六国会議に出席した。ギレ山砦の攻略をロメリアへ任せる方針を支持した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの軍略的な才覚を高く評価している。
フルグスク帝国
グーデリア
フルグスク帝国の皇女である。
・所属組織、地位や役職
フルグスク帝国・皇女。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議において各国の利害を調整する交渉に参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの実力を認めている重鎮である。
ヘイレント王国
ヘレン
ヘイレント王国の王女である。
・所属組織、地位や役職
ヘイレント王国・王女。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議に国を代表して出席した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
人類連合軍の一角を担う指導者である。
ホヴォス連邦
ドレッド
ホヴォス連邦の提督である。
・所属組織、地位や役職
ホヴォス連邦・提督。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議に出席した。海上決戦に向けた過酷な決死の軍略を提示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
最新の造船技術を持つ海洋国家の代表である。
レーリア
ホヴォス連邦の公女である。
・所属組織、地位や役職
ホヴォス連邦・公女。アムブレスト公爵夫人。
・物語内での具体的な行動や成果
夫であるゼファーとの間に子供を身ごもった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ホヴォスとハメイルの強固な結びつきを象徴する。
魔王軍
ゼルギス
魔王である。故人である。
・所属組織、地位や役職
魔王(故人)。
・物語内での具体的な行動や成果
かつてロメリアやアンリ王子らによって討伐された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
その死後も魔王軍の残党たちが人類の脅威として活動を続けている。
ギャミ
魔王軍 of 特務参謀である。極めて優れた知略を誇る。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・特務参謀。
・物語内での具体的な行動や成果
ラナル平原でゼータをおびき寄せる罠を張った。ギレ山砦の再建やガリオスの地下抜け穴の工事を極秘裏に進めた。連合軍の物資拠点であるラナル防壁を焼き払う作戦を成功させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアに戦略的敗北を突きつけた好敵手である。
ガオン
魔王軍の将星である。ガリオスの息子を務める。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の戦士。ガリオスの三男。
・物語内での具体的な行動や成果
ラナル平原でゼータを包囲したが、乱入したアルビオンに敗退した。ギレ山砦で双子将軍に完敗した。ゲラシャの裏切り時には血の目覚めを覚醒させて二十騎士を圧倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
双剣を操る優れた戦士である。
ガストン
魔王軍の将星である。ガリオスの息子を務める。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の戦士。ガリオスの五男。
・物語内での具体的な行動や成果
ガオンと共にアルビオンと対峙して撤退した。双子将軍との戦いで右太ももを深く貫かれた。窮地において血の目覚めを覚醒させて敵の包囲網を力任せに打ち破った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
双頭の槍を操る。
イザーク
魔王軍の戦士である。ガリオスの息子を務める。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・三百竜長。ガリオスの七男。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦の修復工事において現場の指揮を執った。双子将軍との戦闘で急所を突き刺された。絶体絶命の窮地において「血の目覚め」を完全に覚醒させ、敵の槍を素手でへし折った。三百竜隊を率いてヘイレント軍三千を粉砕し、本隊の退路を切り拓いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
武功により現場から三百竜長へと戦時昇進を果たした。
ガリオス
魔族最強の武を誇る戦士である。旧魔王軍の王弟を務める。
・所属組織、地位や役職
旧魔王軍・王弟。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦に手勢を引き連れて立て籠もった。自ら堅固な岩盤を掘り抜いて地下の抜け穴を完成させた。本陣強襲の陽動となってアルビオンと死闘を繰り広げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアがその武力と器量を最も警戒する強敵である。
ダムドラ
魔王軍の指揮官である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の将。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦においてイザークと共に防衛線を維持しようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
新型兵器の破壊力の前に防衛線の後退を余儀なくされた。
ビレン
魔王軍の指揮官である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・百竜長。
・物語内での具体的な行動や成果
新型風車型攻城兵器による苛烈な爆撃攻撃を受けて戦死した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
最前線で激しい砲火の犠牲となった。
ゴノー
魔王軍の若い兵士である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の兵士。
・物語内での具体的な行動や成果
陥落間際のギレ山砦において負傷しながらもイザークに保護された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
イザークが命がけで守ろうとした部下の一人である。
サーゴ
魔王軍の若い兵士である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の兵士。
・物語内での具体的な行動や成果
ゴノーと共に最前線に取り残されていたところをイザークによって救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
イザークの戦時昇進の契機となる戦場に居合わせた。
アザレア
ギャミの秘書官である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・秘書官。
・物語内での具体的な行動や成果
後方からの書類の不備からゲラシャの謀反を察知した。ボロボロの翼竜を駆ってギレ山砦へ強行着陸し、ギャミに一大事を伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アスタロート家という身分を隠してギャミに仕えている。
ゲラシャ
元魔王軍の財務長官である。ガリオスへの強い復讐心を抱く。
・所属組織、地位や役職
グラナの長城・副将。
・物語内での具体的な行動や成果
長城の守将ズィーカ将軍を殺害した。その生首を掲げて大反逆を決行した。長城に押し寄せていた自軍の負傷兵一万に対して無差別に射撃や投石を加えて退路を塞いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
二年前の要塞戦の失態で失脚した過去を持つ。
ズィーカ
グラナの長城の守将を務める魔族である。
・所属組織、地位や役職
グラナの長城・守将。
・物語内での具体的な行動や成果
ゲラシャの謀反により突如として殺害された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
その生首はゲラシャによって城壁から掲げられた。
ガダルダ
魔王軍の将星である。ガリオスの息子を務める。
・所属組織、地位や役職
魔王軍の戦士。ガリオスの四男。
・物語内での具体的な行動や成果
イザークの戦時昇進を強力に推薦した。別動隊を率いて連合軍の「ラナル防壁」を襲撃し、すべての備蓄食料を焼き払った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔力を自在に操る優れた適性を持つ。
ドルガ
魔王軍の将軍である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
ゲラシャの裏切りによる退路喪失に際し、ギャミの的確な命令を受けて部隊を再編した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ギャミの指揮を信じて迅速に動いた。
ケリーガ
魔王軍の将軍である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍・将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
ギャミの指示に従い、退避行動のための防衛戦線を構築した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
包囲網からの撤退戦において自らの役割を果たした。
集団
人類連合軍
列強六カ国からなる同盟軍である。魔王軍を滅ぼすために結成された。
・所属組織、地位や役職
国家同盟軍。
・物語内での具体的な行動や成果
魔王軍の本拠地を攻めるためラナル平原に対峙した。ギレ山砦の攻略戦を展開した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
内部の政治的な対立や食料の喪失により、最終的に撤退を余儀なくされた。
魔王軍
魔王ゼルギスの意思を継ぐ軍勢である。人類と長年にわたる戦争を続けている。
・所属組織、地位や役職
魔族の軍勢。
・物語内での具体的な行動や成果
グラナの長城の手前に五つの砦を修復して立て籠もった。ギャミの計略を用いて連合軍の背後を襲撃した。ゲラシャの反逆に直面したが、ヘイレント軍を全滅させて北の森へ逃れた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ゲラシャの謀反により、現在は内部分裂の危機に直面している。
隼騎士団
ハメイル王国の騎士団である。ゼータが率いていた。
・所属組織、地位や役職
ハメイル王国軍。
・物語内での具体的な行動や成果
ゼータの独断命令に従って魔王軍二万に向かって突撃した。おびき寄せの罠に嵌まり、部隊の3割を失う多大な損害を被った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
第九次ラナル合戦において全滅の危機に直面した。
焔騎士団
ロメリア二十騎士のアルビオンが率いる騎士団である。ライオネル王国の精鋭を揃えている。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍。ロメリア直属。
・物語内での具体的な行動や成果
窮地に陥った隼騎士団を救出するために突撃した。魔王軍の戦列を一撃で粉砕してみせた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアに対する高い忠誠心を持つ。
蒼穹騎士団
ロメリア二十騎士のレイヴァンが率いる騎士団である。空中戦を得意とする。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍。ロメリア直属。
・物語内での具体的な行動や成果
翼竜を駆って戦場へ現れた。空中から爆石を降らせる魔王軍の翼竜部隊を圧倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ライオネル王国軍唯一の飛行戦力である。
重装歩兵
魔王軍の頑強な歩兵部隊である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍。
・物語内での具体的な行動や成果
突撃してきたハメイルの隼騎士団の退路を塞ぎ、包囲網を形成した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
極めて強固な守備力を誇る。
翼竜(プテラ)部隊
魔王軍の飛行部隊である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍。
・物語内での具体的な行動や成果
上空から爆裂魔石を投下して隼騎士団に大損害を与えた。しかし、レイヴァン率いる蒼穹騎士団の急襲を受けて駆逐された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
空中からの爆撃を主な戦術とする。
大型竜部隊
魔王軍が操る恐竜型魔獣の部隊である。ガオンやガストンが率いる。
・所属組織、地位や役職
魔王軍。
・物語内での具体的な行動や成果
怪腕竜や剣竜を投入し、突撃してきたゼータの隼騎士団に大打撃を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
強大なパワーで地上の戦列を粉砕する。
ライオネル王国軍
ロメリアが率いる王国の本隊である。四万人規模の軍勢を誇る。
・所属組織、地位や役職
人類連合軍の一角。
・物語内での具体的な行動や成果
難攻不落とされたギレ山砦の攻略を一手で担当した。新型兵器を駆使して砦を崩壊寸前まで追い詰めた。ラナル防壁を焼かれたことで撤退を決断した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
二十騎士の合流により、実戦での戦闘力が大幅に向上した。
ハメイル王国軍
ハメイル王国が派遣した一万人の軍勢である。
・所属組織、地位や役職
人類連合軍の一角。
・物語内での具体的な行動や成果
ラナル平原において魔王軍と対峙した。ゼータの独断専行により初期に多大な損害を被った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アムブレスト公爵ゼファーが重鎮として軍を監督する。
フルグスク帝国
人類連合を構成する大国の一つである。
・所属組織、地位や役職
大帝国。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議に参加し、魔王軍を討伐するための共同の作戦計画に合意した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
軍事力や経済力において連合内で大きな発言権を持つ。
ヘイレント王国
人類連合を構成する国の一つである。
・所属組織、地位や役職
王国。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦の北東側に陣を敷いて魔王軍の退路を塞ぐ役割を担った。しかし、覚醒したイザークらの電撃的な突撃を受けて三千人の部隊が全滅させられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
指示の遅さが原因となり、魔王軍に容易に突破される結果となった。
ホヴォス連邦
海洋交易を統べる連合国家である。
・所属組織、地位や役職
海洋国家連邦。
・物語内での具体的な行動や成果
六国会議において、海からローバーンを突くための連合艦隊の結成を提案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
最新の造船や操船の技術を有し、ライオネル王国と同盟を結ぶこととなる。
連合艦隊
ドレッド提督が提唱した海洋連合軍である。各国の寄せ集めの船で構成される。
・所属組織、地位や役職
海洋戦闘部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
一隻一隻の相打ちを前提とした過酷な決死の海戦計画が企てられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔王軍との海上決戦における最大の鍵となる戦力である。
二十騎士
ロメリアが信頼を置く二十人の精鋭部隊である。
・所属組織、地位や役職
ロメリア直属の精鋭騎士団。
・物語内での具体的な行動や成果
王都から最前線へと動員された。ギレ山砦の攻略戦において個々の圧倒的な戦闘力を発揮した。ガオンやガストンの血の目覚めの前に多くが負傷させられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロメリアの最も強力な政治的かつ軍事的な私兵戦力である。
救世教会
人類側の宗教組織である。
・所属組織、地位や役職
教会組織。
・物語内での具体的な行動や成果
ノーテ枢機卿を介して、ロメリアの新兵器投入や二十騎士動員の計画を政治的に後押しした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
民衆や王家に対しても多大な政治的影響力を誇る。
ライオネル王国親衛隊
アラタ王の安全を守るために組織されたエリート部隊である。セルゲイが隊長を務める。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍。
・物語内での具体的な行動や成果
王城ラクラーナでの謁見の間を厳重に警備した。ロメリアを包囲するための実戦力を有する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王家に絶対の忠誠を誓う。
風車型攻城兵器の魔法兵
新型兵器の稼働を支える三十人の風魔法兵である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍・魔法兵部隊。
・物語内での具体的な行動や成果
魔道具である杖を一斉に操り、兵器内部に嵐に匹敵する人工の強風を発生させて風車の羽根を猛烈に回転させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
新型攻城兵器を稼働させるための中核となる専門兵員である。
ヘイレント王国軍
ギレ山砦の包囲戦に参加したヘイレント王国の軍勢である。
・所属組織、地位や役職
人類連合軍の一角。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦の退路を封鎖していたが、イザーク率いる三百竜隊の急襲を受けて三千の兵が粉砕され全滅した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
司令部からの命令伝達が遅く、魔王軍の電撃的な突破を許した。
三百竜隊
イザークが指揮する竜騎兵の部隊である。
・所属組織、地位や役職
魔王軍。
・物語内での具体的な行動や成果
ヘイレント王国軍三千の戦列へ突撃した。イザークの超人的な「血の目覚め」の武力に支えられ、一方的な猛攻で敵陣を粉砕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
魔王軍本隊の北の森への撤退を成功させるための活路を切り開いた。
四将軍
ライオネル軍の最前線を率いる四人の精鋭指揮官(カイル、オットー、グラン、ラグン)である。
・所属組織、地位や役職
ライオネル王国軍。ロメリア二十騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ギレ山砦攻略において活躍した。しかし、退路を求めて逆襲してきた血の目覚め覚醒後のガオンとガストンの凄まじい怪力によって、ことごとく叩きのめされ負傷した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ライオネル軍の前線指揮を担う。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
ロメリア戦記外伝レビュー
まとめページ
ロメリア戦記6巻レビュー
展開まとめ(タイムライン)
第一章:~ラナル平原で魔王軍と戦った~
ラナル平原で魔王軍とのにらみ合いが続く中、ハメイル王国のゼータによる独断突撃をきっかけに戦端が開かれる。危機に陥った隼騎士団を救うため、アルビオンとレイヴァンが出撃して敵の包囲を打ち破る。
- 【戦死者名簿をなぞるロメリアの苦悩と覚悟】 / 【第九次ラナル合戦前の本陣軍議】
- 【ゼータ率いる隼騎士団による独断専行の突撃】 / 【魔王軍の二頭の大型竜による迎撃の罠】
- 【アルビオンの槍斧による敵戦列の一撃粉砕】 / 【イザークの装甲竜突入とアルビオンとの激突】
- 【魔王軍の翼竜部隊による急降下爆撃】 / 【レイヴァン率いる蒼穹騎士団の空中迎撃】
- 【グラナの長城前での魔王の実弟ガリオスとの対峙】 / 【ギレ山砦および周辺四砦の再建発覚】
第二章:~六国会議に出席した~
ガンガルガ要塞で開かれた六国会議において、命令違反を犯したゼータが最前線へ降格され、ギレ山砦の単独攻略がライオネル王国へ委ねられる。ロメリアは戦力不足を補うため、レイヴァンの翼竜に乗って一日で王都ラクリアへ緊急帰還する。
- 【ガンガルガ要塞主塔での六国会議の開幕】 / 【ヘレン王女やゼファー公爵夫妻との再会】
- 【ゼファーによる実弟ゼータへの殴打と降格処分】 / 【ヒューリオン王とドレッド提督による海戦構想】
- 【ライオネル王国によるギレ山砦攻略の受諾】 / 【レイヴァンの翼竜による王都ラクリアへの飛翔】
- 【グラハム伯爵邸への立ち寄りと父への面会依頼】 / 【クインズ先生宅での赤子抱擁と覚悟の再確認】
- 【ヴェッリ特別顧問とのギレ山砦攻略の戦略検討】 / 【アラタ王との謁見と二十騎士・新兵器の交渉妥結】
- 【再集結した二十騎士たちとの再会と出陣準備】 / 【実家での着替えと父ヴィルヘルムとの抱擁】
第三章:~ギレ山砦を新型兵器で攻撃した~
新型の風車型攻城兵器を投入したロメリア軍はギレ山砦の防衛線を次々と粉砕し、防衛に奔走するイザークを落城寸前まで追い詰める。追い詰められたイザークは双子将軍との死闘の中で「血の目覚め」を覚醒させ、危機を脱する。
- 【イザーク百竜長によるギレ山砦の突貫修復工事】 / 【倒壊事故での女魔族救出と怪力の発揮】
- 【ガオンとガストンの無謀な真剣特訓への介入】 / 【アザレアの翼竜着陸とイザークの秘めた想い】
- 【本陣軍議でのガリオスとゲラシャの対立】 / 【新型風車型攻城兵器によるビーズ弾の発射】
- 【魔王軍の防衛線崩壊とイザークの奮戦】 / 【双子将軍の連携槍術とガオン・ガストンの敗北】
- 【イザークの血の目覚めによる双子の槍の粉砕】 / 【日暮れの退き太鼓とギャミによる三百竜長昇進】
第四章:~ギャミの一手~
焔騎士団に加わったゼータが見守る中、ガリオスが地下の抜け穴から突如本陣を急襲するが、ロメリアは事前に偽本陣へ爆弾の罠を仕掛けて脱出する。しかし魔王軍の真の狙いによりラナル防壁が焼き払われ、食糧を失った連合軍は戦略的敗北を悟る。
- 【焔騎士団客員となったゼータの戦場待機】 / 【風魔法を応用した突撃加速陣形の展開】
- 【東の森から出現したガリオスによる偽本陣急襲】 / 【翼竜によるロメリア脱出と埋設魔石の爆発】
- 【ガリオスとアルビオンによる大棍棒と槍斧の激突】 / 【別動隊によるラナル防壁の放火炎上と食糧喪失】
- 【補給断絶に伴うロメリアの戦略的敗北の自覚】 / 【ローバーン参謀部でのアザレアによる書類不備調査】
ロメリア戦記外伝レビュー
まとめページ
ロメリア戦記6巻レビュー
ロメリア戦記 シリーズ
その他フィクション

Share this content:








コメント