ウォルテニア戦記 26巻 レビュー
ウォルテニア戦記 まとめ
ウォルテニア戦記 28巻 レビュー
どんな本?
学校の屋上で弁当を食べていた高校生、御子柴亮真が突然異世界に召喚される。
しかし、彼は普通の高校生ではなかった。
召喚した魔術師を殺害し、逃亡中に双子姉妹を仲間に加え、大国であるオルトメア帝国から逃れる。
安全だと思ったところで傭兵活動を始めると、ローゼリア王国の後継者争いに巻き込まれ。
その争いに勝利し、ルピスを女王として即位させるも、亮真は自由になるどころか、住民がいない荒廃したウォルテニア半島を領地として与えられ、貴族にされてしまう。
彼は歳若い奴隷を購入し、彼らに武術を教えて兵士に育成し、半島の貴重な魔獣を狩り資金を稼ぎ。
また、海賊の巣窟を攻撃し、そこで奴隷にされていたダークエルフと知り合い、彼らの特有の技術で魔剣や魔法防具を量産し、兵士たちの装備を強化に成功する。
さらに、ダークエルフの特性を持つ薬で重傷者も迅速に回復させ、損耗率を大幅に減らすことにも成功。
そんな兵士たちを率いてザルーダ王国に援軍を送り、オルトメア帝国の侵攻を食い止め。
辺境伯と北部十家との戦争にも勝利するが、貴族院での審問中に死刑が決定される前に、亮真は貴族院のメンバー全員を殺害し、自分の領地へ逃亡。
反乱を討伐するためにルピス女王が率いる20万の大軍がウォルテニア半島に攻め込むが、亮真は別動隊で貴族の領地を荒らし、後方を撹乱し、20万の軍を瓦解させる。
退却を始めたルピス女王の軍を追撃し、王都を包囲する。王都内で反乱を誘導し、首脳陣を殺害して王都を陥落させ、新女王ラディーネを擁立。
亮真は大公となるが、国の実権を握ることはせず、ウォルテニア半島の開拓に専念することを決意するのだが、、、
読んだ本のタイトル
ウォルテニア戦記XXVII (Record of Wortenia War)
著者:保利亮太 氏
イラスト:bob 氏
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あらすじ・内容
“ウォルテニア軍に迫る難敵! 亮真の銘刀「鬼哭」が唸る!!”
ブリタニア王国、タルージャ王国との泥沼の戦いに引きずり込まれ ようとする、御子柴大公ひきいるローゼリア王国軍。 優勢に戦いを進める亮真だったが、敵軍として姿を現したのはタル ージャのさらに南方からやって来た「マニバドラの民」だった。 これまで見たこともない彼らの戦術に動揺する亮真の軍。果たして反撃の術(すべ)はあるのか?
ウォルテニア戦記XXVII
【プロローグ】
ミスト王国は西方大陸東部に位置する商業国家であり、首都エンデシアは経済力が非常に強く、多くの商人や冒険者が集まる。王国軍は十五万人を超え、ジェルムクに向けて進軍中である。アレクシス・デュラン将軍は兵士たちの士気を高めるため、忠誠を誓う貴族たちを適切に扱いながら、物資や糧食の管理に苦労している。国王フィリップの死後、新国王オーウェン・シュピーゲルの支持を固めるために策略に携わり、進軍が突如停止する事態に直面し、その原因を探るべく側近が前方へと向かう。
【第一章】
ルブア平原で、戦象部隊が御子柴亮真の罠にかかり、壊滅する直前のシーンから始まる。この平原はミスト王国とブリタニア王国の戦場となり、激しい戦いが繰り広げられている。ブリタニアとタルージャの兵士たちは、御子柴亮真によるジェルムクの奇襲を受け屈辱を味わい、雪辱を果たすべく熱い士気で燃えている。ラーヒズヤという男が率いる特異な部隊は、布で顔を覆い、片刃の湾曲した刀を装備しており、その部隊は内部の対立と外敵の脅威に直面している。
【第二章】
御子柴亮真が立案した戦術が成功し、敵の副将ラウル・ジョルダーノを討ち取ることで敵軍の士気を大きく削ぐ。この情報を広めて連合軍の士気をさらに下げる計画を立て、通信機器「ウェザリアの囁き」を使用して情報を伝える。亮真は勝利を受け、戦況をさらに有利に進めるための次の手段を模索する。
【第三章】
ブルーノ・アッカルドはルブア平原の朝に目覚め、徹夜で書類に取り組んだ疲れから一時の休息を取る。彼はブリタニア王国とタルージャ王国の未来を左右する重要な交渉の準備に追われており、自らの責務を重く感じつつも、連合軍の士気回復のために酒を許可する決断を下す。
【第四章】
亮真はイラクリオンで瞑想し、戦についての分析と次の戦略を模索している。ルブア平原の戦いを前哨戦とみなし、アレクシス・デュランの策略を見破り、ミスト王国軍を巧みに撤退させたことを英断と評価する。彼は情報収集の強化を指示し、今後の対策を練り直している。
【エピローグ】
タルージャ王国の国境近くの港町バーミンゲンで、須藤秋武が楠田智弘に高級ワイン「スクリーミング・イーグル」を味わわせ、彼の今後の動向について話す。須藤は楠田の力量と忠誠心を試すためにこの状況を設け、楠田は組織内での役割を再確認し、今後の展開を期待する。
感想
御子柴亮真を抹殺せんと攻めて来た約30万の軍勢の包囲網が出来る前に、ルブア平原でタルージャ王国の軍が頼りにしていた戦象部隊をマルフィスト姉妹の魔法で壊滅させ。
タルージャ王国から軍を率いている猛将ラウルのいる本陣までクリスが突撃して、ラウルを討ち取った。
さらに亮真は、もう1人の将軍、ブルーノを討ち取ろうとしたが手傷を負わせるだけで終わる。
戦況は御子柴軍の有利だったが、戦場の勝利に固執せずに亮真は軍をミスト王国からローゼリア王国へ撤退させ。
自身が有名になったイラクリオンに留まる。
危機は凌げたが、戦略的に不利なのは変わりない。
ローゼリア国王、ラディーネはエレナと相談して、ミスト王国からローゼリア王国に撤退して来た亮真の全権委任は解かずに維持する事を決定。
危機的な状態である亮真は、起死回生の一手を思いついたらしく、その策謀の準備を始める。
その一手はかつて飛鳥を保護してくれていた聖騎士達の名前も上がっており。
この策略に現在保護下に置いてる飛鳥に戦を手伝わせる事に亮真は戸惑いを感じでもいた。
そんな中で、戦象部隊を率いていた「マニバドラの民」は普通の人ではなく亜人らしく、彼等を差別しない亮真は彼等を自身の陣営に加えたいと思っており、捕虜にした族長筋の者が目覚めるのを待っていた。
さらに、今回の御子柴亮真抹殺を企てた組織の楠田は秘密の宿屋で上役の須藤に今回の作戦の採点をされていた。
点数は及第点。
抹殺対象だった御子柴亮真を逃しはしたが、採点者の須藤自身も亮真の撤退のタイミングが読めなかったと楠田をフォローしていた。
とりあえず一息ついて、自身の有利を確認していた須藤と楠田だったが、亮真の策略で自身が確信している有利が覆される事を彼等は知らない。
いや、読者も知らんからな。
どんな事をするんだろう?
続きが大変気になる。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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ウォルテニア戦記 26巻 レビュー
ウォルテニア戦記 まとめ
ウォルテニア戦記 28巻 レビュー
備忘録
プロローグ
難民による進軍阻止
ミスト王国軍十五万以上を率いるアレクシス・デュランは、城塞都市ジェルムクへ進軍していた。しかし前方にジェルムク周辺から避難してきた数十万規模の住民が現れたため、行軍は停止した。
デュランは、大軍と民衆が衝突する前に独断で停止を命じた部下の判断を評価した。軍規を守ることよりも、状況に応じて被害を防ぐ判断を下せることが重要だと考え、その部下を今後側近として取り立てようとした。
住民の避難は偶然ではなく、御子柴亮真がミスト王国軍の進軍を妨害するために仕掛けた策であった。デュランは自らの意図を読み切った亮真の知略を認め、敵として対峙することへの興味を深めた。
第一章 誇りと代償
マニバドラ部族の対立
ルブア平原では、ブリタニア王国とタルージャ王国の連合軍が御子柴亮真との戦いに備えていた。その中には、軽装と湾曲した片刃の刀を特徴とするマニバドラ部族の戦士たちも加わっていた。
部族を率いるラーヒズヤは、父ドゥルーヴと共に部族の存続と繁栄のため権力を求め、タルージャ王国との契約によって食料や物資を確保していた。一方、族長の娘ハリシャは他国のために戦うことを部族の誇りに反すると考え、ラーヒズヤと激しく対立した。
ラーヒズヤは契約を破れば支援物資を返却する必要があり、部族を危険に晒すと現実的な問題を突きつけた。ハリシャは反発しながらも、自ら戦象部隊を率いて先鋒となることを申し出た。
戦象部隊の壊滅
ハリシャ率いる戦象部隊は御子柴亮真の罠へ誘い込まれた。亮真の策略によって戦象は制御を失い、部隊は壊滅した。
ハリシャは、反対していた戦争へ自ら進んで参加した選択を悔いた。しかし戦場の混乱の中で意識を失い、戦象部隊は連合軍の先鋒としての役割を果たせなくなった。
ラウル・ジョルダーノの死
戦象部隊の壊滅によって、タルージャ王国の猛将ラウル・ジョルダーノが率いる中軍も混乱した。御子柴大公軍はその隙を逃さず側面から攻撃し、連合軍の陣形を崩した。
追い詰められたラウルはクリス・モーガンへ一騎討ちを求めた。すでに戦場は御子柴大公軍に掌握されていたが、クリスは要求を受け入れた。二人は槍を交え、最後はクリスの一撃によってラウルが討ち取られた。
ラウルの死によって、ルブア平原の戦いは決定的な局面へ入った。
第二章 疑心という名の毒
ラウル戦死の利用
亮真は、ラウルが討ち取られた報告を受けると、その情報を敵軍全体へ広めるよう指示した。敵将の死を知らせることで、連合軍の戦意をさらに削ぐ狙いであった。
情報伝達には【ウェザリアの囁き】が利用された。亮真は通信能力に改善の余地を感じながらも、伝令を危険に晒さず戦場へ情報を伝えられる利点を活用した。
亮真は戦争では敵兵を殺すだけでなく、敵の心を折ることが重要だと考えていた。ラウルの死も、敵軍内部へ恐怖と疑念を広げるための材料として利用された。
ブルーノへの突撃
亮真は御子柴大公軍を率いて連合軍中軍へ突撃した。ラウルの死を知らされたブルーノ・アッカルドは、自軍の士気が急速に低下していることを認識し、戦況を立て直すことが困難になりつつあると悟った。
亮真はそのまま敵本陣へ迫り、ブルーノと直接刃を交えた。亮真はブルーノの武器を破壊したが、周囲の兵士たちが主将を守るため集結したため、無理に討ち取ることを避けて撤退した。
その際、亮真はあえてブルーノの奮戦を称賛した。それはブルーノを救うためではなく、ブリタニア王国とタルージャ王国の間に、ブルーノが亮真と通じているのではないかという疑念を生じさせるための布石であった。
戦闘を終えた亮真はエクレシアたちと合流し、ローゼリア王国の城塞都市イラクリオンへ向かうことを決めた。
第三章 戦の残り火
敗戦後のブルーノ
ルブア平原で生き残ったブルーノは、戦後処理の書類に追われていた。以前負傷した右腕にはまだ痛みが残っており、自分だけが貴重な秘薬による治療を受けたことにも複雑な感情を抱いていた。
一方、敗北によって落ち込んだ兵士たちの士気を回復させるため、酒を支給することを認めた。真実だけでは軍を維持できない場合には、希望を与えるための虚構も必要だと考えていた。
ブルーノにはさらに、ミスト王国のアレクシス・デュランとの交渉が控えていた。ブリタニア王国とタルージャ王国がミスト王国と協力する方向へ進んでいたが、その真意を読み切れず警戒していた。
ラディーネの決断
ローゼリア王国では、ラディーネ・ローゼリアヌスがエレナ・シュタイナーから亮真の撤退を知らされた。
ラディーネは当初、撤退を敗北と受け止めかけたが、エレナは御子柴大公軍がラウルを討ち取るなど十分な戦果を挙げた上で、戦況を考慮して撤退したものだと説明した。
ラディーネは亮真の判断を信頼し、今後についても大きな権限を委ねることを決めた。エレナも、その判断に国王としての成長を感じていた。
第四章 次なる一手
イラクリオンでの再検討
ルブア平原の戦いから十日後、亮真は城塞都市イラクリオンに滞在していた。
亮真は戦闘そのものでは連合軍へ大きな損害を与えたものの、フィリップ国王の死とオーウェン・シュピーゲルの即位によってミスト王国の情勢が一変したため、戦略的には十分な成果を得られなかったと考えていた。
それでもラディーネとエレナからの支持は揺らいでおらず、ローゼリア王国内の貴族たちも大きな動きを見せていなかった。亮真は状況を再分析し、次の行動を決めるため幹部たちを招集した。
ミスト再遠征の保留
会議にはマルフィスト姉妹、エクレシア、クリス、レナードらが参加した。
クリスは補給後に再びミスト王国へ進軍する案を示したが、エクレシアとレナードは国内情勢が不透明なまま再遠征する危険を指摘した。亮真も第三勢力の存在やアレクシス・デュランの意図を警戒し、即座の再侵攻を避けた。
その一方で、現在の情報収集体制では負担が大きすぎるため、情報網の強化が必要だと判断した。
そこでサーラが、本来の目的であるザルーダ王国への救援を優先する案を提示した。亮真たちも、その方針が現在の状況では最も妥当だと認めた。
不透明な四ヶ国連合
亮真はローゼリア王国の防衛をエレナに任せられると考えていたが、依然としてアレクシス・デュランの存在を警戒していた。
さらに、本来ザルーダ王国を支援するはずのエルネスグーラ王国も、食料価格の高騰や砂嵐を理由として本格的に動いていなかった。
そのため、亮真はエルネスグーラ王国の参戦を前提とした戦略を組むことを危険視した。ザルーダへの援軍を急ぐ必要がある一方、ミスト王国とエルネスグーラ王国の動向が読めず、具体的な方針を決めきれない状態が続いた。
ブルーノへの疑念
亮真には状況を変えるための二枚の札があった。
その一つがブルーノ・アッカルドであった。亮真がルブア平原でブルーノを殺さず、あえて賞賛して撤退したことによって、連合軍内部ではブルーノへの疑念が生まれる可能性があった。
亮真はブルーノ本人を倒すのではなく、味方から信用されない状態へ追い込むことで、ブリタニア王国とタルージャ王国の関係を内部から崩そうとしていた。
その謀略を進める人材として、タルージャ王国出身のロドニー・マッケンナとメネア・ノールバーグを候補に考えた。
マニバドラ部族との接触
もう一つの策として、亮真はマニバドラ部族との関係構築を考えた。
戦象部隊の壊滅や部族内部の対立によって、マニバドラ部族は大きく揺れていた。その状況を利用して彼らを味方へ引き込めれば、軍事的な戦力だけでなく、南部諸王国に対する新たな足掛かりも得られる可能性があった。
亮真は敵を正面から倒すだけでなく、ブルーノへの疑念とマニバドラ部族への働き掛けを利用し、敵対勢力を内部から崩していく方針を進めようとしていた。
エピローグ
海竜亭の須藤秋武
ブリタニア王国の港町バーミンゲンにある宿屋【海竜亭】へ、楠田智弘が姿を現した。
海竜亭は表向きこそ寂れた宿屋であったが、実際には組織が所有する施設であり、そこで須藤秋武が楠田を待っていた。
楠田はアレクシス・デュランを利用した計画が想定通りに進まなかった責任を問われると考え、緊張しながら須藤の部屋へ向かった。しかし須藤は楠田を叱責せず、希少な高級ワイン【スクリーミング・イーグル】を振る舞った。
楠田への評価
須藤は楠田の行動について、失敗ではなく及第点だと評価した。
本来の目的はミスト王国を四ヶ国連合から切り離すことであり、その目的自体は一定程度達成されていた。ただし完全な成功ではなかったため、満点ではないという評価であった。
楠田も自らの力量不足を認め、その評価を受け入れた。
須藤は今後も情勢の監視と牽制を続けるよう楠田へ指示した。こうして亮真がザルーダ救援と敵対勢力への謀略を進めようとする一方、その背後では須藤秋武たちも独自の思惑に基づいて次の手を進めようとしていた。
亮真の作戦と敵側の動きを対比する四ヶ国連合の目的を冒頭で整理する
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