ウォルテニア戦記 25巻 レビュー
ウォルテニア戦記 まとめ
ウォルテニア戦記 27巻 レビュー
どんな本?
学校の屋上で弁当を食べていた高校生、御子柴亮真が突然異世界に召喚される。
しかし、彼は普通の高校生ではなかった。
召喚した魔術師を殺害し、逃亡中に双子姉妹を仲間に加え、大国であるオルトメア帝国から逃れる。
安全だと思ったところで傭兵活動を始めると、ローゼリア王国の後継者争いに巻き込まれ。
その争いに勝利し、ルピスを女王として即位させるも、亮真は自由になるどころか、住民がいない荒廃したウォルテニア半島を領地として与えられ、貴族にされてしまう。
彼は歳若い奴隷を購入し、彼らに武術を教えて兵士に育成し、半島の貴重な魔獣を狩り資金を稼ぎ。
また、海賊の巣窟を攻撃し、そこで奴隷にされていたダークエルフと知り合い、彼らの特有の技術で魔剣や魔法防具を量産し、兵士たちの装備を強化に成功する。
さらに、ダークエルフの特性を持つ薬で重傷者も迅速に回復させ、損耗率を大幅に減らすことにも成功。
そんな兵士たちを率いてザルーダ王国に援軍を送り、オルトメア帝国の侵攻を食い止め。
辺境伯と北部十家との戦争にも勝利するが、貴族院での審問中に死刑が決定される前に、亮真は貴族院のメンバー全員を殺害し、自分の領地へ逃亡。
反乱を討伐するためにルピス女王が率いる20万の大軍がウォルテニア半島に攻め込むが、亮真は別動隊で貴族の領地を荒らし、後方を撹乱し、20万の軍を瓦解させる。
退却を始めたルピス女王の軍を追撃し、王都を包囲する。王都内で反乱を誘導し、首脳陣を殺害して王都を陥落させ、新女王ラディーネを擁立。
亮真は大公となるが、国の実権を握ることはせず、ウォルテニア半島の開拓に専念することを決意するのだが、、、
読んだ本のタイトル
ウォルテニア戦記XXVI (Record of Wortenia War)
著者:保利亮太 氏
イラスト:bob 氏
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あらすじ・内容
ミスト王国貴族の裏切りが亮真を襲う!!
ザルーダとミスト、二正面の戦いどちらにも早急にカタを付けたい亮真はミスト南部の都市ジェルムクの包囲を突破してミスト軍との合流に成功する。 しかしミストの王都エンデシアでは、亮真の奮闘を裏切るような密約が進行していた。北部貴族と南部貴族の対立を抱えたミストでは、南部貴族のなかにブリタニア王国との同盟を唱える一派が居たのだ。 ブリタニア同盟派貴族の蜂起によって、南北から挟み撃ちにされた亮真は最大の危機を迎えるが――。 王道異世界戦記、第26巻!
ウォルテニア戦記XXVI
感想
南部都市ジェルムクへのタルージャ&ブリタニア連合の侵攻は、”組織”が主人公、御子柴亮真を殺すための罠だった。
知らずに国王への挨拶もせず、包囲されたミスト南部の都市ジェルムクの援軍に赴いた亮真。タルージャ&ブリタニア連合軍を撃退し、ジェルムクに入城。奇襲を受け、15%ほどの兵1万を損耗した連合軍は包囲を解き、軍の再編を行っていた。
一方、守備軍は亮真が率いる御子柴軍4万が最大戦力。
ジェルムクでは1万ほどの兵が損耗し、将軍が不在。いるのは千人長(地球人で組織の回し者)で、将としての器量はなかった。
さらにミスト王国内では北部と南部貴族の政争が勃発。
ジェルムクへの援軍第一陣は、暴風のエクレシアが率いるわずか3千人の兵だった。あまりの少なさに頭を掻く亮真。
後続として約10万人規模の援軍を送る予定だったが、南部貴族が非協力的で到着時期が不確か。
軍を率いる将軍は”組織”から送られた地球人で、これが”組織”の用意した”埋伏の毒”だった。
何十年も潜伏し、ミスト王国のために戦ってきたデュラン将軍は、飛鳥と共に転移してきた元警察官の楠田が企画した作戦に協力。
怨念を溜め込んでいた宰相を唆し、国王暗殺を実行させる。
その後、宰相もデュラン将軍によって斬られ、国王と宰相が暗殺されたと演出される。
次期国王にはオーウェン・シュピーゲルが就任。
新国王はダルージャ&ブリタニア連合に協力し、デュラン将軍が率いる約13万の軍勢がジェルムクへ侵攻する。
後退したザルーダ&ブリタニア連合軍は10万以上に膨れ上がり、合計でおよそ25万の兵が亮真を南北から攻め寄せる。
亮真の軍はわずか4万。
孤立無縁な状況の亮真は自国への撤退を決意するが、状況は極めて困難。
まだ包囲網が完成していないと判断し、ルブア平原で10万以上のダルージャ&ブリタニア連合軍の戦象部隊を双子姉妹の”雷帝爆轟槌”と仕掛けた罠で壊滅させ、連合軍の出鼻を挫く。
一方、ウォルテニア半島で政務を務める御子柴浩一郎は、海賊を討伐して保護した者の中から、、
何者かを救助。
コレが新たな騒動の元になるらしい。
続きはよ!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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ウォルテニア戦記 25巻 レビュー
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備忘録
プロローグ
ザルーダ王国の不安
曇天の下、御子柴大公家に仕えるリオネは東の空を見つめ、オルトメア帝国と戦うザルーダ王国の状況を憂えていた。
ザルーダ王国は鉄鉱石などの鉱物資源に恵まれる一方、山地が多いため農業には不向きで、食料自給率が低かった。国民は頑強で愛国心も強かったが、長期戦となれば食料事情が国家存亡の弱点となり得た。
さらに深刻なのは、王族、官僚、貴族、国民の意思が統一されていないことであった。貴族たちは徹底抗戦から無条件降伏まで意見が分かれ、愛国心だけでなく保身や私欲も判断に影響していた。国王も病床にあり、全軍を統一して指揮できる存在が不在となっていた。
リオネは、この状態では戦場で一部の兵が逃げただけでも動揺が全軍へ広がり、軍隊そのものが機能しなくなる危険があると考えていた。
ロベルトの奮戦
そのような中、ロベルト・ベルトランは少数の兵でオルトメア帝国軍と戦い、防衛線を維持するだけでなく押し返す戦果を挙げていた。
ロベルトの強襲戦術に加え、ザルーダ王国のオーサン・グリードが支援することで戦線は保たれていた。しかし国王不在の影響は大きく、前線の勝利だけでは国家全体の不安を払拭できなかった。
リオネはジョシュア・ベルハレスにも期待していたが、彼は戦の才を持つ一方、政務の経験が乏しかった。シグニスはジョシュアの努力を認めながらも、リオネが彼へ求める水準が高いことを指摘した。
第一章 届けられた積み荷
ジェルムク包囲解除後
ブリタニア王国とタルージャ王国の連合軍が城塞都市ジェルムクの包囲を解いてから七日後、御子柴亮真は城壁から周囲を監視していた。
先の奇襲によって包囲網を突破し、連合軍に大きな損害を与えたものの、敵軍そのものを壊滅させたわけではなかった。そのため亮真はマルフィスト姉妹と共に警戒を続けていた。
亮真は黒エルフ族が製作した特殊な双眼鏡を使用していた。それは視力強化や暗視、遮光、防水、曇り止めなど複数の機能を備えており、亮真はその完成度を高く評価した。
黒エルフ族の技術
亮真は黒エルフ族の技術力を評価する一方、職人たちの欲求や生産体制について考えていた。
長寿である黒エルフ族にとって、ただ生き延びるだけの暮らしでは満足できず、食や芸術、技術開発といった楽しみが必要であった。一度豊かな文化や技術を知れば、それ以前の暮らしへ戻ることは難しかった。
しかし高度な職人技は製作に時間が掛かり、材料も簡単には手に入らず、品質にも差が生じた。効率化は必要であったが、現場を無視して改革を押し付ければ逆に生産性や安全性を低下させる可能性があった。
亮真は、現場の作業を理解せずに煩雑な規則だけを増やせば、実際の作業では別のやり方が生まれてしまうと考えた。そのため、目的を明確にした上で職人たちと直接話し合う必要があると判断していた。
セイリオスからの積み荷
エクレシアからミスト王国軍の状況を聞いた亮真は、アレクシス・デュランが再び軍の編制に関わっていることを知った。
デュランは病床から復帰し、軍内部で依然として高い信頼を保っていた。亮真はその事実を警戒した。
そこへセイリオスから積み荷が届けられた。その中には、今後の戦争の形を変える可能性を秘めた新兵器が含まれていた。
エクレシアはその正体を尋ねたが、亮真は実際の効果を確認するまでは情報を明かさない方針を貫いた。
第二章 埋伏の毒
デュランとオーウェン
王都エンデシアのデュラン男爵邸を、宰相オーウェン・シュピーゲルが訪れた。
長年ミスト王国の三将軍として戦ってきたデュランは、屋敷で政務に追われながらオーウェンを迎えた。
二人の話題はエクレシア・マリネールと南部貴族へ向けられた。エクレシアは軍事的な実績と経済力を持っていたが、その存在を快く思わない南部貴族も多かった。
デュランとオーウェンは、エクレシアが将軍として優秀である一方、政治経験ではまだ若いと見ていた。
噂による締め付け
デュランは、反抗的な貴族たちを動かすために噂を利用する策を示した。
噂そのものが真実である必要はなく、謀反を企んでいるという疑惑が広がるだけで貴族家にとって大きな打撃となった。国からの要請を拒み続けている貴族ほど疑惑を否定しにくく、身の潔白を示すためには自ら国への忠誠を証明しなければならなかった。
必要であれば噂を現実のものとして処断することも可能であり、デュランは国家を守るためなら味方を切り捨てる覚悟も持っていた。
楠田と組織
デュランの周囲には楠田も関わっていた。
楠田は大地世界へ召喚された際、地球人特有の服装から組織の者に発見され、保護された。その恩と組織の目的への共感から構成員となっていた。
楠田は、デュランが若い頃から組織の支援を受け、長い年月をかけてミスト王国の将軍という立場まで上り詰めたことを知った。
今回の任務には須藤秋武も関与しており、標的の一つが御子柴亮真であった。しかし楠田には、須藤が本当に亮真を排除しようとしているのか、その真意までは読み取れなかった。
それでも楠田は与えられた役割を果たすため、デュランと共に行動を続けた。
第三章 エンデシアの政変
秘密兵器の準備
エクレシアが三千の兵と共にジェルムクへ入城して十日ほど経った頃、亮真たちは伊賀崎衆から敵軍の動向について報告を受けた。
ブリタニアとタルージャの連合軍は一度退却したものの、戦争そのものが終わったわけではなく、新たな軍事行動へ向けた動きも確認されていた。
亮真は情報収集の強化を指示すると同時に、セイリオスから届いた秘密兵器の実用試験を行うことを決めた。
翌日、ジェルムクの中庭で試験を実施し、戦場で使用可能かどうかを確かめる予定であった。
技術情報の秘匿
亮真は新技術を無条件で公開することに否定的であった。
情報公開によって競争が生まれ、技術が進歩する場合もあるが、軍事技術やセキュリティに関わる情報は敵に知られることで致命的な弱点となる。
武術でも奥義や技の仕組みを秘匿するのと同様、軍事技術も公開すべきではなかった。
エクレシアたちが友軍であっても他国の人間である以上、亮真は必要以上の情報を与えない方針を取った。
フィリップ国王の暗殺
王都エンデシアでは、フィリップ国王が異母弟オーウェン・シュピーゲルを称賛していた。
フィリップはオーウェンへ報酬を与えようとしたが、その直後、オーウェンはフィリップを刺殺した。さらにデュランも行動を開始し、王宮では火災が発生した。
やがてジェルムクにも国王死亡の知らせが届き、オーウェンが新国王として即位したことが伝えられた。
揺らぐジェルムク
同時に、エクレシアが北部貴族から暗殺を狙われているという噂も広がった。
亮真は、国王の死と政変によってミスト王国の情勢が根本から変わったと理解した。
当初はジェルムクで籠城し、敵を迎え撃つことも検討していたが、エクレシアが率いてきた兵士たちは国王暗殺や政変の知らせによって動揺していた。
味方の士気が低下した状態では籠城戦を続けることは難しく、亮真は王都から派遣される軍の動きを見極めながら新たな判断を迫られた。
第四章 怒れる雷帝
デュラン軍十三万
ジェルムクへ向け、アレクシス・デュラン率いる十三万の大軍が進軍しているとの報告が届いた。
亮真とエクレシアたちは会議を開き、当初は城壁を利用した籠城戦を検討した。しかしデュラン軍がこの時期に進軍を開始したこと自体が不自然であった。
さらに内部から情報を流していたハンス・ランドールの存在が明らかになった。亮真はハンスの処分を命じ、エクレシアも一連の状況から、デュランが単なる味方ではないことに気付いた。
デュランへの疑惑
フィリップ国王が暗殺された直後、北部貴族への疑惑が流され、そのタイミングでデュランが十三万もの軍勢を率いてジェルムクへ向かっている。
亮真はこれらを偶然とは考えなかった。
デュランこそが政変へ深く関与し、フィリップ暗殺にも関わった側の人間であると判断した。
この状況ではジェルムクに籠城してデュラン軍を迎え撃つ意味がなく、亮真は撤退して態勢を立て直す方針へ転換した。
エクレシアもオーウェン新国王と対立する覚悟を決め、亮真と行動を共にすることを選んだ。
亮真はさらにジェルムク周辺の住民を避難させ、デュラン軍の進路を塞ぐことで追撃を遅らせる策を用意した。
戦象部隊への罠
撤退戦の途中、亮真たちはブリタニアとタルージャ側の戦象部隊と激突した。
亮真は重装歩兵へ斜陣を形成させ、真正面から戦象の突進を受け止めず、力の方向を逸らして受け流した。
戦象は一度走り始めると容易には止まれず、隊列が崩れたことで乗っていた兵たちにも動揺が広がった。
亮真はこの瞬間を狙っていた。
雷撃と爆発
待機していたマルフィスト姉妹が連携法術を発動し、広範囲へ雷撃を落とした。
さらに雷撃は地中に仕掛けられていた爆発物を誘爆させ、巨大な爆発が戦象部隊を飲み込んだ。
戦象と兵士たちは大混乱に陥り、連合軍の陣形は崩壊した。
亮真はその混乱を利用して全軍へ突破を命じた。御子柴大公軍は敵陣を突き破り、撤退路を確保することに成功した。
こうして亮真はデュラン軍との直接対決を避けながら、ブリタニアとタルージャの追撃部隊にも大きな損害を与え、ジェルムクから離脱した。
エピローグ
浩一郎の留守居役
亮真たちが戦場で戦っている頃、ウォルテニア半島では御子柴浩一郎が留守居役として政務に追われていた。
八十歳を超える浩一郎は、戦場に立つ武人としては今なお高い能力を持っていたが、現在任されているのは都市開発や補給物資の管理をはじめとする膨大な書類仕事であった。
浩一郎は愚痴を漏らしながらも、孫である亮真から頼られていることには満更でもない様子で仕事を続けていた。
不足する内政人材
御子柴大公家にはザルツベルグ伯爵やゼレーフ伯爵など内政能力の高い人物もいたが、それぞれ重要な役割を担っており、ウォルテニア半島の留守居を任せる余裕はなかった。
その結果、戦闘能力に優れる浩一郎が政務を担わざるを得なかった。
浩一郎自身も、自分が書類仕事に向いていないことを理解していた。それでも現在の御子柴大公家では人材が不足しており、必要な役割を誰かが引き受けなければならなかった。
ネルシオスとの会談
浩一郎は現在の仕事を通じて、武力だけでなく人脈や金銭、行政能力の重要性を改めて認識していた。
若い頃にもっと多くを学んでおけば良かったという思いも抱いたが、過去を変えることはできなかった。
その日にはネルシオスとの重要な会談も予定されていた。
人材不足という問題を抱えながらも、浩一郎は御子柴大公家とウォルテニア半島を支えるため、慣れない政務を続けていた。
ウォルテニア戦記シリーズ 一覧

































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