- 物語の概要
- 書籍情報
- あらすじ・内容
- 感想
- 考察・解説
- 登場キャラクター
- 展開まとめ
- 第50章:肉ツアー
- 第51章:大聖女の薔薇
- 第52章:危機との遭遇2
- 第53章:ご褒美晩餐会?
- 第54章:ご褒美晩餐会、もしくはあるべき聖女についての討論会
- 【挿話】騎士団長たちのセト離宮訪問
- 第55章:王城勤めの聖女たち
- 第56章:ナーヴ王国の癒しの花
- 第57章:王太后のお茶会 1
- 第58章:王弟サヴィス
- 第59章:王太后のお茶会2
- 特別編1:セラフィーナ、お忍び中にシリウスにナンパされる (300年前)
- 特別編2:【SIDEサヴィス】フィーアの本命として彼女の世話係を引き受ける
- 特別編3:フィーア、シリルと休日デートをする
- 特別編4:フィーア、ザビリアと城内を堂々と散策する
- 特別編5:【SIDEシャーロット】聖女としての一歩
- 特別編6:【SIDEクェンティン】新米母はか弱い雛にたぶらかされる!!!
- 特別編7:ファビアン、フィーアが聖女かどうかを確認する
- 同シリーズ
- その他フィクション
物語の概要
■ 作品概要
フィーアは道化師セルリアン(真の国王)とロイド・オルコット公爵から、10年間眠り続けるコレットを救うために「大聖女の薔薇」から正しい効能を持つ一輪を選び出す役目を託されていた。
状況が変化するきっかけは、教会から「筆頭聖女選定会」の布告が突如出されたこと、そして現筆頭聖女であるイアサント王太后が王都へ帰還したことである。
サヴィス総長の希望により、お茶会らしく見えない「お守り」として警護に同行したフィーアは、王太后の私室で開かれた親子のお茶会に同席する。
王太后が自身のお抱えの聖女ローズ・バルテをサヴィスの妃にしようと迫り、過去のわだかまりを巡ってセルリアンと激しい親子喧嘩に発展した結果、セルリアンが対抗措置として「国王推薦枠としてフィーア・ルードを筆頭聖女選定会に推薦する」と宣言する。
最終的に、新人騎士であるフィーアが本人の意思とは無関係に次期筆頭聖女候補に祭り上げられるところまで状況が進む。
■ 主要キャラクター
フィーア・ルード
- 立場・所属:第一騎士団・新人騎士(前世は大聖女セラフィーナ)。
- 主人公との関係:主人公。
- この巻での主な役割:コレット救済のために「大聖女の薔薇」の選定を託される。サヴィス総長とサシの晩餐会を行い、彼の抱える孤独や聖女への想いに触れて「あるべき姿の聖女を見せる」と約束する。王太后のお茶会にサヴィスの警護として同席し、最後にセルリアンから国王推薦枠として筆頭聖女選定会に推薦される。
- この巻で起きた重要な変化や行動:ロイドに誘われて王城の離宮を訪問し、現役の聖女たちと対面する。魔力回復薬の劣化による激痛の現状を知り、「大聖女の薔薇」の痛み取りの効能を混ぜて痛みのない回復薬を作る方法を閃く。
サヴィス・ナーヴ
- 立場・所属:黒竜騎士団総長、王弟、王位継承権第一位。
- 主人公との関係:フィーアの最上司。
- この巻での主な役割:セルリアンが約束していた食事の埋め合わせとして、フィーアを王族用の晩餐室でのサシの晩餐会に招待する。筆頭聖女選定会を前に考えを整理するために「星降の森」で魔物を狩り、シリル、カーティス、フィーアを同行させる。右目の傷を治癒することは不要だと拒絶する。
- この巻で起きた重要な変化や行動:晩餐会で聖女への嫌悪感を口にするが、フィーアから「あるべき姿の聖女を見せる」と凛とした態度で言われ、聖女に救われたいという希望の光(夢の続き)を抱き始める。
セルリアン(ローレンス・ナーヴ)
- 立場・所属:道化師。その正体は、精霊王の呪いで若返り続けている真の国王。
- 主人公との関係:フィーアの「道化師の師匠」であり友人。
- この巻での主な役割:コレットを眠りから目覚めさせるための薔薇を1か月の猶予の中で選んでほしいとフィーアに依頼する。王太后との親子お茶会で激しい口論を展開する。
- この巻で起きた重要な変化や行動:お茶会の場で、王太后が連れてきたローズ・バルテをサヴィスの結婚相手に押し付けようとしたことに激怒し、対抗策として、それまで該当者なしとしていた国王推薦枠にフィーア・ルードを推薦するとその場で宣言した。
ロイド・オルコット(ドリー)
- 立場・所属:オルコット公爵、道化師ドリー。
- 主人公との関係:フィーアの友人。
- この巻での主な役割:薔薇園でフィーアとコレット救済の計画を詰める。養女プリシラを王城の離宮の聖女たちに引き合わせるため、私服姿のフィーアを同行させる。
- この巻で起きた重要な変化や行動:プリシラと離宮の聖女たちの険悪な雰囲気を冗談で和ませようとする。フィーアがシャーロットに贈ったお土産が「最高級難易度のレア薬草」だった偶然を不審に思いつつ、彼女の想像を超える閃きや行動力に深い信頼を寄せる。
イアサント王太后
- 立場・所属:現筆頭聖女、前王妃、セルリアンとサヴィスの母。
- 主人公との関係:サヴィスとセルリアンの母。
- この巻での主な役割:セト離宮から3人の騎士団長(クェンティン、クラリッサ、ザカリー)に伴われて王都に帰還する。金の瞳と鮮やかな赤い髪を持ち、民衆から絶大な人気を誇る。
- この巻で起きた重要な変化や行動:お茶会の席で、自分が離宮で9歳から大切に育てた聖女ローズ・バルテを、サヴィス総長の妃(次期筆頭聖女)にするよう要求する。反発するセルリアンを子供扱いし、過去の責任を巡って激しい口論となる。
シャーロット
- 立場・所属:王城に勤務する聖女。
- 主人公との関係:フィーアの友人。
- この巻での主な役割:離宮でフィーアと再会し、今日が8歳の誕生日であることを告げる。
- この巻で起きた重要な変化や行動:フィーアから教わった方法をもとに、デズモンドとクェンティンが採取してきた「丸緑の実」を使って「聴力回復薬」を自力で作成する。4日目にギディオン副団長の従魔フラワーホーンディアの聴力回復の兆しを確認し、7日目には完全に完治させ、魔物と主の別れを回避する奇跡を成し遂げて聖女として一歩成長した。
シリウス・ユリシーズ (300年前)
- 立場・所属:300年前の赤盾近衛騎士団長。
- 主人公との関係:300年前の大聖女セラフィーナの近衛騎士団長、教育係。
- この巻での主な役割:特別書き下ろしに登場。
- この巻で起きた重要な変化や行動:お忍びで黒髪に変装して街へ出かけたセラフィーナを最初から見抜いており、わざと他人のふりをして口説くような演技でお仕置きをした。セラフィーナから「大好きよ、あなたを傷付けるすべてから守る」と告げられて照れ、最終的に彼女への深い愛着と責任を自覚し、月を眺めながら同行を続けた。
書籍情報
転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 9
著者:十夜 氏
イラスト:chibi 氏
出版社:アース・スター エンターテイメント
レーベル:アース・スターノベル
発売日:2023年10月18日
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
王太后とセルリアン達の根深い確執と、それぞれの思惑が交差する中、フィーアは――セルリアンに「『大聖女の薔薇』を選び取ってほしい」と懇願され、それを承諾したフィーア。薔薇園を訪れたフィーアはサヴィスと出くわし、二人きりのディナーに誘われて……!?プリシラとともに現れたロイドに連れられて、王城勤めの聖女たちに会いに行くことになったフィーアは、離宮でシャーロット含む聖女に挨拶を行い……。筆頭聖女でありサヴィスとセルリアンの母でもあるイアサント王太后が王都を訪れ、王族同士でのお茶会が開かれることになるが、サヴィスの希望により「おまもり」としてフィーアも参加することになり……!?さらには人気投票上位キャラクター達の特別書き下ろしエピソードも盛り沢山でお届け!!
感想
読んで最初に感じたのは、
本編、短くない?
だった。
もちろん内容は面白い。
サヴィス総長との二人きりの晩餐会があり、王城で暮らす現在の聖女たちの生活も分かってくる。さらに現筆頭聖女イアサント王太后が帰還し、最後にはセルリアンがフィーアを筆頭聖女選定会へ推薦する。
次につながる重要な話もかなり多い。
ただ、その後に人気投票で上位に入ったキャラクターたちの書き下ろしが収録されているため、1冊全体で見ると本編部分が短く感じてしまった。
書き下ろし自体は面白い。
シリウスと前世のセラフィーナの話もあるし、サヴィスのSIDEストーリーもある。特に300年前のセラフィーナとシリウスの距離感をまた読めるのは嬉しい。
だから困る。
面白くないから不満なのではない。
面白いけど、本編をもっと読みたかった。
そんな巻だった。
今の聖女、大事にされすぎて力を活かせていないのでは?
今回特に興味深かったのが、フィーアが王城の離宮で暮らす聖女たちを訪ねる場面だった。
王城には20人ほどの聖女がいて、魔物討伐への同行、病人の治療、回復薬の作製などを担当している。
ところが、魔力にはかなり慎重である。
大量に魔力を使った後は3日ほど魔法を使わない。
魔力回復薬もあるにはあるが、飲むと激痛が走るうえに、回復まで時間がかかる。そのため基本的には使わず、自然回復を待つ。
仕方ない部分もあると思う。
300年前と比べると聖女そのものが少ない。
フィーアの前世では女性のかなりの割合が聖女だったのに、現在では貴重な存在になっている。王城に20人いるだけでも多い方で、王族や騎士団に割り振るだけでも余裕がない。
だから大事にする。
魔力を無駄遣いさせない。
危険にも晒さない。
考え方としては分かる。
ただ、読んでいて少し思った。
大事にしすぎて、逆に聖女としての力を十分に伸ばせなくなっているんじゃないか?
フィーアもサヴィスとの会話で、回復魔法も剣と同じで、使えば使うほど上達し、使わなければ腕が落ちると考えている。さらに現在は教会によって魔法の使用そのものが制限されているため、優れた聖女が育ちにくいとも見ていた。
守るための仕組みが、結果として聖女の成長を止めている。
ちょっと皮肉な状態だと思う。
300年前の「騎士と共に戦う聖女」も、それはそれで危なすぎる
では300年前のように、聖女がもっと前へ出ればいいのか。
これも簡単ではない。
前世のセラフィーナは、騎士と共に戦場へ出ていた。
フィーアにとって聖女は「騎士の盾」であり、傷ついた騎士を守り、回復させ、戦い続けられるようにする存在だった。
だからサヴィスが現在の聖女を嫌っていると知った時も、「あるべき姿の聖女と一緒に戦場に出れば考えが変わる」と言い切っている。
確かに格好いい。
ただ、今になって考えると、
聖女本人が騎士と一緒に最前線へ行くのも危なくないか?
とも思ってしまう。
回復役を敵の近くまで連れていくわけである。
しかもセラフィーナは大聖女だった。
国にとって代わりが存在しない人物なのに、本人は騎士を守るためなら普通に危険へ飛び込む。
そりゃ周囲の騎士は胃が痛くなるだろう。
現在の聖女は守られすぎている気がする。
しかし前世のセラフィーナは前に出すぎている。
どちらも極端なんだよな……。
だからこそ、300年の間に「聖女を危険へ出さない」という考え方へ変わっていったこと自体は理解できる。
問題は、その結果として聖女が閉鎖的な場所へ集められ、知識や経験まで失われつつあることなのだと思う。
そう考えると「新人騎士フィーア」はかなりのベストポジションでは?
ここまで考えて、現在のフィーアの立場って、実はかなり便利なんじゃないかと思った。
本人は聖女であることを隠し、第一騎士団の新人騎士として働いている。
だから騎士と一緒に行動できる。
魔物討伐にも行ける。
王城の外にも出られる。
薬草を見つければ自分で採りに行けるし、困っている人がいれば本人の判断で助けることもできる。
聖女として離宮に入っていたら、こうはいかなかっただろう。
実際、今回フィーアが離宮を訪れただけでも、現在では薬草として知られている種類が大幅に減り、魔力回復薬も劣化していることに気付く。
そこで即座に「大聖女の薔薇の痛みを取る効能を混ぜれば、痛くない魔力回復薬を作れるのでは?」と考える。
こういう発想ができるのも、フィーアが聖女の世界だけに閉じこもっていないからなのかもしれない。
騎士として現場を見る。
冒険者や魔物とも関わる。
薬草を自分で採る。
そのうえで前世の聖女としての知識を持っている。
かなり自由である。
もちろん本人は「聖女だとバレたら殺される」という恐怖から隠しているだけなのだが、結果的には騎士という立場がフィーアの能力を一番自由に使える場所になっている気がする。
聖女として囲われるより、騎士として動きながら必要な時だけ聖女の力を使う。
ある意味、フィーアにとってはベストポジションなのでは?
なのに最後は筆頭聖女候補。本人が一番嫌がりそうな方向へ進んでいる
そんなことを考えていたら、最後にセルリアンがやってくれる。
イアサント王太后が、自分の育てたローズ・バルテを次期筆頭聖女としてサヴィスの妃にしようとする。
サヴィスはかなり事務的に受け入れようとするのだが、それにセルリアンが激怒。
過去のコレットの件まで持ち出した親子喧嘩になり、最後には国王の権力を使って宣言する。
国王推薦枠。
フィーア・ルード。
筆頭聖女選定会へ推薦。
本人の意思、完全無視。
フィーアはずっと「私は騎士です!」と主張してきたのに、ついに正式な筆頭聖女候補へ放り込まれてしまった。
これまでなら聖女だとバレないよう逃げればよかった。
でも今回は国王推薦である。
逃げられるのか、これ?
しかも今回、現代の聖女たちを見たことで、フィーアが考える「本来の聖女」と現在の聖女制度との違いもかなりはっきりしてきた。
フィーアが筆頭聖女選定会へ関われば、その違いを隠し続ける方が難しくなりそうである。
個人的には、フィーアが筆頭聖女になって離宮へ収まる姿より、騎士服を着てあちこち走り回っている方が似合っていると思う。
前世のように聖女として騎士と共に戦うのも危険。
現在のように聖女を大切に囲い込むのも、能力を活かしきれない。
その中間として「騎士だけど実は大聖女」という今の状態が、意外と一番バランスがいいのかもしれない。
だからこそ、この騎士という立場をフィーアがどこまで守れるのかが気になる。
……という大事なところで本編終了。
やっぱり短い。
書き下ろしも面白いんだけどさ。
本編をもうちょっと読ませてくれ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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考察・解説
フィーア・ルードの筆頭聖女選定会推薦と波乱の全貌
新人騎士として身分を隠しながら活動するフィーア・ルードを取り巻く状況は、サヴィス総長との晩餐会や王城離宮の聖女たちへの訪問を経て大きく動いた。王太后が仕掛けたお茶会において、国王セルリアンが突如として彼女を筆頭聖女選定会の国王推薦枠に指名したことで、物語は新たな局面へと突入する。主要な転換点、人物関係の変化、自己認識と周囲の評価、クライマックスの激突、および巻末時点の状況について解説する。
主要な転換点
状況を大きく動かした決定的な転換点は以下の通りである。
・サヴィス総長とフィーアの晩餐会:聖女を利己的であるとして嫌悪していたサヴィスに対し、フィーアは「あるべき姿の聖女と一緒に戦場に出れば考えが変わる。いつか私が見せる」と約束した。サヴィスは正しい聖女が存在するかもしれないという希望を抱き、聖女に対する認識を軟化させ始めた。
・王城の離宮の聖女たちへの訪問:ロイドやプリシラとともに離宮を訪れたフィーアは、魔力枯渇後の薬草知識の乏しさや魔力回復薬の激痛の現状を知り、「大聖女の薔薇」の鎮痛効能を応用した痛みのない魔力回復薬の着想を得た。また、イアサント王太后が強力な聖女を連れてくるという情報を入手した。
・親子お茶会での激高とセルリアンの国王推薦宣言:王太后がローズ・バルテをサヴィスの妃に据えようと迫り、過去の遺恨を巡ってセルリアンが激高した。セルリアンはその場で国王権力を行使し、該当者なしとしていた国王推薦枠にフィーア・ルードを推薦すると宣言した。
フィーアを中心とした人物関係の変化
様々な出来事を通じ、フィーアと周囲の要人たちとの関係性は大きく変容した。
・サヴィス・ナーヴ:厳格な上司と警戒される部下の関係から、晩餐会を経てサヴィスが内面の孤独や片目の傷を明かす関係へと進展した。サヴィスはお茶会の警護にお守りとしてフィーアを指名し、彼女の言葉に特別な期待を抱くなど、信頼と親愛が深まった。
・セルリアン:呪いを負う道化師の師匠と大聖女の薔薇を託された弟子の関係であったが、お茶会で王太后へ反発したセルリアンにより、国王推薦の筆頭聖女候補として突如祭り上げられることとなった。
・ロイド・オルコット:互いに友人関係を認めた間柄から、離宮訪問や薬草調達での規格外な行動を通じ、幸運を呼び寄せる存在としてより強固な信頼関係を結んだ。
フィーアの認識と周囲の評価
フィーアの内面的な自己認識と、周囲からの評価の間には大きな乖離が存在している。
・主人公自身の認識:自分自身を「素直で役に立つ、どこにでもいる一介の騎士」と捉えており、前世の大聖女としての力や薬草知識は完全に隠し通せていると思い込んでいる。
・周囲からの評価:サヴィスからは感情が筒抜けで真実味のある言葉を放つ存在と見なされ、シリルやロイドからは予想外の事件を起こし人々を混乱と希望に導く天才と評されている。離宮の聖女たちからはその風格を警戒され、親友のシャーロットからは優しく桁違いの魔力を持つ尊敬すべき聖女として慕われている。
・認識の差が現れた場面:離宮で最高難度のレア薬草を偶然持ち帰ったと弁明した際や「一介の騎士」と主張した際、周囲の聖女やロイドから強い疑念の目を向けられた。また、街でデズモンドに黒竜ザビリアを友達として紹介した際、デズモンドは守護聖獣として全力で平伏していたが、フィーア自身は正体が露見していないと誤認していた。
クライマックスにおける親子お茶会の対立と候補指名
イアサント王太后の私室で行われたお茶会は、以下のような激突と結末を迎えた。
・発生原因と当初の状況:王太后が推薦する聖女ローズ・バルテをサヴィスの妃にするため王都へ戻り、お茶会を設けた。サヴィスとセルリアンの警護・お守りとしてシリル、カーティス、フィーアが同席した。
・登場人物それぞれの行動:
- イアサント王太后:ローズを現筆頭聖女推薦枠で選定会に出すと告げ、サヴィスに妃として受け入れるよう要求した。
- サヴィス・ナーヴ:王太后の要求に対し、事務的かつ淡々と同意しようとした。
- セルリアン:サヴィスの安易な同意に猛反発し、十年前にコレットを治療しなかったことや自身の育児放棄について王太后を激しく糾弾した。
・激高と決着:激しい親子喧嘩に発展した末、セルリアンは王の権力を行使することを決断した。これまで該当者なしとしていた選定会の国王推薦枠として、「フィーア・ルードを参加者として推薦する」と突如指名した。
・その直後の結果:突如候補者に祭り上げられたフィーアは、驚愕のあまり立ち尽くす事態となった。
巻末時点の状況と今後の課題
選定会への推薦が下されたことで、新たな課題と対立構図が明確となった。
・主人公の居場所と立場:王太后の私室におり、一介の新人騎士から突如として国王推薦の次期筆頭聖女候補という重大な立場へと置かれた。
・主要人物の動向:サヴィスはお守りとして同行させたフィーアが推薦された状況に直面し、ロイドはコレット救済の希望をフィーアに託している。シャーロットは難聴の従魔を治療して聖女として成長を遂げた。
・解決した問題:シャーロットが丸緑の実を用いてギディオン副団長の従魔を完治させた。また、クェンティンが保護していたグリフォンの卵が無事に孵化した。
・継続している問題と今後につながる要素:十年眠り続けるコレットを救うため、一か月以内に大聖女の薔薇から正しい花びらを選定しなければならない。さらに二週間後に迫る筆頭聖女選定会において、王太后推薦のローズ・バルテやロイドの養女プリシラと対峙することになるのか、そしてディタール聖国への遠征の行方が注目される。
まとめ
フィーア・ルードを巡る一連の全貌は、サヴィス総長への聖女観の提示と離宮訪問による新薬の着想から始まり、親子お茶会における王太后と国王セルリアンの激突、突如として下されたフィーアへの国王推薦宣言、そして一介の騎士から次期筆頭聖女候補へと立場が激変する結末に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
正体を隠しながら騎士として生きようとする意図に反し、周囲の権力闘争と因縁に巻き込まれながらも運命の舞台へと押し上げられていく軌跡の記録である。
筆頭聖女選定会の布告がもたらした影響と波乱の全貌
『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 9』の幕開けを飾る筆頭聖女選定会の布告は、フィーアたちの日常を揺るがし、物語を大きく動かす重要な発端となった。教会の独断による日程の前倒し、警備を統括する騎士団長たちの過密なスケジュール調整、楽しみにしていた遠征の延期、そして国家規模の権力闘争へと繋がる一連のプロセスについて解説する。
突如として出された布告と前倒しの日程
事の発端は、教会が突如として発した選定会実施の布告であった。
・教会の独断による日程変更:教会が朝一番に「筆頭聖女の選定会を実施する」という布告を出した。ロイドの事前情報では選定会はもう少し先の予定であり、教会の独断によって急遽日程が前倒しされた。
・遠征予定の狂い:当初は選定会が始まる前に、フィーア、デズモンド、イーノックらでディタール聖国へ肉を食べに行く遠征を実施して帰還する時間的余裕があるはずであったが、王国の予定はすべて狂わされることとなった。
疲労困憊のデズモンド団長と遠征の延期
突然の布告は、王都の警備体制に直接的な負荷をかける結果となった。
・警備責任者の激務:王都警備と憲兵司令官を兼任する第二騎士団長のデズモンドは、布告への対応によって前日からほとんど睡眠を取れないほどの激務に追われた。
・食堂での奪い食い:疲労困憊の状態で一般騎士用の食堂に現れたデズモンドは、フィーアの前に座り込み、彼女のトレーから白パンやオレンジジュース、肉の皿を奪い食いした。
・肉ツアーの延期通告:楽しみにしていたディタール聖国への遠征が延期になったという知らせが、フィーアへと直接伝えられた。
五人の騎士団長を巻き込む国家規模のスケジュール調整
選定会の開催に伴い、王国の防衛体制と騎士団長の配置に大規模な調整が必要となった。
・王太后の迎え入れ任務:選定会を執り行うため、セト離宮で暮らしている現筆頭聖女のイアサント王太后を王都へ迎える必要が生じた。この護衛任務にはクラリッサ(第五)、クェンティン(第四)、ザカリー(第六)の三人の騎士団長が割り当てられた。
・王都警備の制約:王国の防衛上、五人もの騎士団長が同時に王都を離れることは不可能であった。また、選定会の期間中は警備責任者であるデズモンド自身も王都を離れられないため、三人が先に離宮へ急行し、遠征は選定会終了後まで延期せざるを得なくなった。
まとめ
筆頭聖女選定会の布告を巡る一連の全貌は、教会の独断による日程の前倒しから始まり、王都警備を担うデズモンド団長の激務と私的な遠征計画の延期、そしてイアサント王太后を迎えるための複数騎士団長による大規模なスケジュール調整に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
一見すると日常的な遠征の延期という身近な出来事でありながら、その裏では国家体制に関わる大きな地殻変動が始まっており、王太后の帰還を促して後の国王推薦という激変へと繋がっていく重要な発端の記録である。
大聖女の薔薇園の歴史とコレット救済を巡る動向の全貌
王城の北東に位置する「大聖女の薔薇園」は、眠り続ける少女コレットを救い出すための約束の地として重要な舞台である。300年前から受け継がれる規則や現在の厳重な管理状況、コレット救済計画の進展、そして薔薇園を巡る人間模様について解説する。
薔薇園のロケーションと300年前のルール
300年前の大聖女の象徴であった薔薇は、現在も王城の一角に受け継がれている。
・場所の変遷:かつて南側にあった薔薇園の跡地には男子寮が建設されているが、ギディオン副団長の案内により、王城の北東の庭園の一角に原種である薄緑色の薔薇が12株現存しているのが確認された。
・交配防止の厳格な規則:300年前の王城では、大聖女の薔薇が他の品種と自然交配して雑種化するのを防ぐため、敷地内には大聖女の薔薇の原種のみを植えるという厳格な決まりが存在した。この規則が守られ続けた結果、現在も純粋な血統の株のみが残存している。
現在の薔薇園における厳重警備体制
フィーアによる魔力注入によって薔薇が変異したことで、周辺の警備体制は大幅に強化された。
・大聖女の薔薇への変異:フィーアが原種に日々魔力を注ぎ込んだことにより、12株のうち2株が宝石のように輝く大聖女の薔薇へと変異を遂げた。
・第一級禁域並みの封鎖:異常な美しさと輝きによる盗難や混乱を防ぐため、シリル第一騎士団長はデズモンド第二騎士団長に依頼し、該当区域を第一級禁域並みの立ち入り禁止区域に指定した。現在は24時間体制で厳重な警備が敷かれている。
コレット救済を巡る1か月の猶予と約束
筆頭聖女選定会の布告を受け、薔薇園においてコレット救済に向けた具体的な方針が固められた。
・選定の作戦会議:ロイド・オルコット公爵とフィーアは薔薇園を訪れ、コレットを眠りから目覚めさせるための正しい花びらを選び出す手順について協議を行った。
・魔力注入の猶予期間:通常の薔薇が魔力を受けて大聖女の薔薇へ変化するには約1か月を要する。新筆頭聖女が選出されて治療体制が整うまでの1か月の間に、フィーアが魔力を注ぎ続けて目覚めの効能を持つ薔薇を準備するという約束が交わされた。
薔薇園を巡るエピソード
重大な救済計画が進められる一方で、薔薇園では様々な出来事が発生している。
・道化師たちの物色:セルリアン、ロイド、ロンの3名が道化師の姿のまま薔薇園へ入り、目覚めに適した花びらの色や形状について真剣に議論を交わした。その傍らでは黒竜ザビリアが噴水で戯れる姿が見られた。
・総長との密会疑惑:フィーアが魔力注入のために通っていた際、偶然サヴィス総長と立ち話をした光景が目撃された。これが城内の噂好きの間で歪められ、サヴィス総長が赤い髪の女性騎士と薔薇園で密会していたという誤解に基づく熱愛の噂として広まる事態を招いた。
まとめ
大聖女の薔薇園を巡る一連の全貌は、300年前の交配防止ルールによって守られた原種の発見から始まり、フィーアの魔力注入による変異と第一級禁域指定、10年間眠り続けるコレット救済に向けた1か月の魔力注入の約束、そして道化師たちの物色や総長との逢引きの噂に至るまで、その歩みを明瞭に示している。前世からの因縁と切実な救済の願い、そして規格外の魔力が交錯する中で、静かに希望を育む重要拠点の記録である。
サヴィス総長とフィーアの晩餐会における交流と絆の全貌
サヴィス総長とフィーアの晩餐会は、軽妙なやり取りの中に王国の根幹に関わる感情が交錯する重要なエピソードである。この特別なディナーが開催された経緯から、食事中の交流、聖女に対するサヴィスの本音の吐露、フィーアが交わした約束、そして二人の関係性に与えた決定的な影響について解説する。
晩餐会が開催された経緯とシチュエーション
晩餐会の実施には、約束の履行と思考の整理という複数の背景が存在していた。
・開催の経緯:国王セルリアンがフィーアへ約束していた食事の報奨を果たしていなかったため、サヴィス総長がその埋め合わせを兼ねて招待した。また、サヴィス自身が間近に迫る筆頭聖女選定会を前に、自らの考えを整理したいという意図も含まれていた。
・会場と装い:会場は王城の奥深くにある王族専用の絢爛豪華な晩餐室であり、業務外のため互いに私服で同席した。フィーアはサヴィス総長の私服姿や鍛え抜かれた体躯を絶賛し、総長を苦笑させた。
フィーアの豪快な食事と旺盛な食欲
一流料理人の手による極上の料理を前に、フィーアは旺盛な食欲を示した。
・料理の完食:テーブルに並んだ多数のカトラリーを器用に使いこなし、並べられた料理を次々と平らげた。
・底なしの食欲:肉料理の食感に感動し、満腹後もデザートを別腹に収める姿に対し、サヴィスはその並外れた食事量に呆れつつ感嘆した。
・飲酒と宣言:フィーアはワインを楽しみながら、翌日には記憶を残さない旨を豪語してグラスを重ねた。
サヴィスの吐露:聖女への深い嫌悪
周囲の給仕が退出して二人きりになった際、話題は将来の婚姻へと移った。
・聖女への嫌悪感:サヴィスは、利己的かつ独善的で自己顕示欲の強い聖女との結婚は唾棄すべき行為であると述べ、普段は他者に見せない激しい嫌悪感を吐露した。
・義務としての苦行:王族としての義務に基づく聖女との婚姻を、祝うべきものではなく苦行として捉えている実情を明かした。
フィーアの約束:「あるべき姿の聖女をお見せします」
サヴィスの苦悩に満ちた表情を受け、フィーアは正面から自らの信念を伝えた。
・戦場への同行の提案:教会によって歪められる前の正しい聖女のあり方に触れ、あるべき姿の聖女と共に戦場へ赴くことを提案した。
・救済の約束:総長が全てに絶望し、それでも聖女が拠り所となり得る際には自身に伝えるよう求め、その時はあるべき姿の聖女を見せると凛とした態度で約束した。
サヴィスにもたらされた「夢の続き」と翌朝の展開
フィーアの言葉はサヴィスの内面に大きな変化をもたらし、その後の行動へと繋がった。
・希望の芽生え:聖女を忌避していたサヴィスは、フィーアの言葉によって正しい聖女が存在する可能性という一筋の光、すなわち夢の続きを見たいと願うようになった。
・記憶の消失と総長の決断:翌朝、フィーアは飲酒の影響で前夜の記憶を失っていたが、サヴィスはあの夜をなかったことにしないため、記憶が残っている前提で接すると宣言した。
・お守りとしての指名:王太后とのお茶会を乗り切るため、聖女らしさを感じさせないフィーアを精神的支柱(お守り)として同行させるべく、シリル第一騎士団長へ正式に護衛要請を出した。
まとめ
サヴィス総長とフィーアの晩餐会を巡る一連の全貌は、国王の埋め合わせに端を発する私服での会食から始まり、豪快な食事風景、サヴィスが明かした聖女への根深い嫌悪と苦悩、フィーアによる「あるべき姿の聖女を見せる」という決死の約束、そしてサヴィスが夢の続きを求めてフィーアをお守りとして指名するに至るまで、その歩みを明瞭に示している。
義務と不条理に縛られていた総長の心を一介の騎士の言葉が打ち破り、互いの信頼を一段上の領域へと押し上げた重要な転換点の記録である。
王城離宮の実態と聖女たちの現状の全貌
ナーヴ王国の王城最奥に位置する王城離宮は、王城勤めの聖女たちが集団で生活する拠点である。王国において最も尊ばれる存在である聖女たちの生活実態や技術の形骸化、幼き聖女シャーロットの境遇、そして次期筆頭聖女の座を巡る権力闘争の構図について解説する。
離宮の概要と聖女たちの三つの公務
王城離宮では、約二十名の聖女たちがドロテ・オベールを取りまとめ役として生活している。
・三つの主要公務:聖女たちの業務は、騎士団の魔物討伐への同行、王族を主対象とした病の治療、および回復薬の作製という三点に集約されている。
・魔力消費と休養規定:聖女の魔力量には限りがあるため、魔物討伐などで魔力を大量消費した後は三日間魔法を使用しない規則が定められている。
・非魔法期間の学習:魔法を使用しない期間は、図鑑と実物を照合しながら薬草知識の習得に充てられている。
現代における聖女の劣化と回復薬の形骸化
三百年前の大聖女の視点と比較すると、現代の聖女たちの技術や製薬工程には著しい形骸化が見られる。
・簡略化された製法:三百年前のように自然の湧水地で生命力に敬意を払い手作業で作るのではなく、長椅子に横たわったまま井戸水と緑色の液体を混ぜた瓶に微弱な魔力を通すのみの簡易な製法が常態化している。
・激痛を伴う劣化回復薬:雑な工程の結果として本来備わるべき痛み消しの効果が失われ、服用時に激痛が走る透明な回復薬へと劣化している。
・痛みのない回復薬への着想:この現状を目の当たりにしたフィーアは、劣化回復薬に大聖女の薔薇が持つ鎮痛効果を応用することで、痛みを伴わない魔力回復薬を作製できる可能性を見出した。
離宮で暮らす幼き聖女シャーロット
傲慢になりがちな聖女社会の中で、幼き聖女シャーロットは特異な立場に置かれていた。
・出来損ないとしての孤独:三歳で聖女認定を受けて母親から引き離されたものの、魔力が弱く回復薬を上手く作れなかったため、周囲から出来損ないとして扱われ肩身の狭い生活を強いられていた。
・フィーアによる導きと成長:フィーアとの出会いを通じて適切な魔力の流し方を教わったことで、聖女として着実な成長を遂げ、八歳の誕生日には私服で訪れたフィーアを家族のように歓迎した。
次期筆頭聖女を巡る対立と権力闘争
ロイド・オルコット公爵が養女プリシラを伴って離宮を訪れた際、聖女同士の激しい対立が表面化した。
・プリシラの大聖堂育ちの自負:最高峰の大聖堂で英才教育を受けてきた自負から、プリシラは離宮の聖女たちを見下す態度を取った。
・希少薬草を巡る騒動:シャーロットが所持していた黄風花、赤甘の実、海大葉という大聖堂でも揃わない最高難易度の希少薬草が発覚し、入手経路を巡って厳しい追及が行われた。
・王太后の秘蔵っ子の存在:プリシラの態度に対抗し、離宮の聖女たちはイアサント王太后が手元で育てる鮮やかな赤い髪の聖女ローズ・バルテの存在を挙げ、次期筆頭聖女の座を巡る火花を散らした。
まとめ
王城離宮を巡る一連の実態は、三つの公務に定められた規則的な生活から始まり、製法の手抜きによる回復薬の劣化と痛みのない新薬への着想、出来損ない扱いされていたシャーロットの成長、そして大聖堂育ちのプリシラと離宮の聖女たちによる次期筆頭聖女の座を巡る確執に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
尊ばれる聖女の花園という表層の裏で、技術の退行と地位を巡る思惑が交錯する生々しい実態の記録である。
国王セルリアンの聖女推薦宣言と波乱の全貌
『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す 9』のクライマックスで起きた国王(セルリアン)の聖女推薦宣言は、新人騎士であるフィーアを次期筆頭聖女候補の闘いへと引きずり込み、物語の状況を劇的に変えた極めて重要な出来事である。この宣言がなされた背景、緊迫した親子対立、そして物語に与えた影響について解説する。
宣言に至るお茶会の背景と聖女ローズ・バルテの登場
王太后の帰還に伴い開催されたお茶会において、次期筆頭聖女を巡る要求が突きつけられた。
・お茶会の招集と護衛の同席:現筆頭聖女であるイアサント王太后のセト離宮からの帰還を受け、王太后の私室にてサヴィス総長、セルリアン、王太后による親子のお茶会が設定された。サヴィス総長の希望により、お守りとしてフィーア、シリル、カーティスが護衛として同席した。
・秘蔵っ子の紹介:王太后の隣には、離宮で9歳から大切に育てられてきた18歳の聖女ローズ・バルテが同席していた。
・王太后の要求:王太后はローズを現筆頭聖女推薦枠で選定会に参加させると告げ、サヴィス総長に対して選定後は妃として正しく扱うよう要求した。
激化する親子対立と過去の糾弾
王太后の要求を巡り、家族間の深い確執が表面化した。
・サヴィスの事務的同意:サヴィス総長は王族の義務として淡々と同意しようとしたが、これに対し真の国王であるセルリアンが猛烈に反発した。
・過去の仕打ちへの追及:セルリアンは王太后の偏った聖女至上主義を嫌悪し、10年前に瀕死のコレットを治療しなかった冷酷な対応を強く糾弾した。
・責任転嫁と怒りの頂点:王太后から、サヴィスが重責を背負う原因は王位を放棄したセルリアン自身にあるとなじられたことで、セルリアンの怒りは限界に達した。
激高と国王推薦宣言の行使
感情が決壊したセルリアンは、国王としての強大な権力を行使する決断を下した。
・権力の行使宣言:セルリアンはテーブルを強く叩いて立ち上がり、自らが王である以上使える権力を行使すると宣言した。
・国王推薦枠の変更:それまで該当者なしと回答していた筆頭聖女選定会の国王推薦枠について方針を転換した。
・フィーアの指名:王太后の子飼いであるローズの台頭を阻止するため、同席していた新人騎士のフィーア・ルードを国王推薦の筆頭聖女候補として突如指名した。
宣言がもたらした衝撃と三つ巴の選定会構図
突如として下された宣言により、次期筆頭聖女選定会は極めて激しい対立構図へと移行した。
・当事者の驚愕:一介の新人騎士として前世の力を隠そうとしていたフィーアは、本人の意図と関係なく次期筆頭聖女候補という最高位の争奪戦に巻き込まれ立ち尽くした。
・三つの有力推薦枠の確定:
- 王太后推薦枠:王太后が離宮で育成した赤い髪の聖女ローズ・バルテ
- 公爵家推薦枠:ロイド・オルコット公爵が極秘に養女とした大聖堂育ちの聖女プリシラ
- 国王推薦枠:新人騎士でありながら規格外の力を持つフィーア・ルード
・弟を守るための執念:この推薦宣言は、重荷を背負わせた弟サヴィスを王太后の支配から救い出し、王家の未来を切り開こうとするセルリアンの強い執念が具現化した瞬間となった。
まとめ
国王セルリアンによる聖女推薦宣言を巡る一連の全貌は、王太后によるローズ・バルテの妃擁立要求から始まり、過去の遺恨と教育方針を巡る親子間の激しい衝突、テーブルを叩いて立ち上がったセルリアンによる国王権力の行使、そして一介の新人騎士フィーアが次期筆頭聖女候補として指名された衝撃の結末に至るまで、その歩みを明瞭に示している。
前世の力を隠し騎士として生きようとする個人の意図を超え、王家の権力闘争と弟を救うための執念によって運命の舞台へと押し上げられた劇的な転換点の記録である。
登場キャラクター
第一騎士団
フィーア・ルード
第一騎士団に所属する新人騎士である。前世は大聖女セラフィーナの記憶を持つ。自分の正体を周囲にひた隠しにして生活する。セルリアンやロイドと友人になり、深く信頼されている。
・所属組織、地位や役職
第一騎士団・新人騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
コレットを眠りから目覚めさせるための薔薇の選定を託された。サヴィス総長との晩餐会に参加した。王太后とのお茶会には護衛として同席している。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
セルリアンから国王推薦枠として筆頭聖女選定会に推薦された。本人の意思とは無関係に次期筆頭聖女候補に祭り上げられる。
シリル
第一騎士団長にしてサザランド公爵である。王弟サヴィスを支持する一派に属する。フィーアに対しては厳しく説教をほのめかす。
・所属組織、地位や役職
第一騎士団・団長。サザランド公爵。
・物語内での具体的な行動や成果
セルリアンからの要望を受け、フィーアを専属護衛として送り出した。お茶会前にサヴィスの魔物狩りに同行している。休日にフィーアと買い物に出かけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
サザランドの悲劇への悔恨を抱え、コレット救済に力を貸す。休日デートと称してフィーアに様々な贈り物を手渡した。
ファビアン
第一騎士団に所属する新人騎士である。情報通であり、フィーアの近くでアドバイスを送る。王太后のパレードをフィーアと一緒に見守った。
・所属組織、地位や役職
第一騎士団・新人騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
パレードを見るために人だかりに押されていたフィーアを最前列に招待した。フィーアにシリル団長からの伝言を伝える。書き下ろしでは、街で出会った子供から聖女と呼ばれたフィーアに事情を確認した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
フィーアの髪色が大聖女様の赤と同じであると見抜く。周囲にバレたら大変だと忠告した。
第二騎士団
デズモンド
第二騎士団長であり、王都警備と憲兵司令官を兼任する。情報通の立場で、フィーアやシャーロットの力になる。
・所属組織、地位や役職
第二騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
筆頭聖女選定会の布告による激務をフィーアに報告した。楽しみにしていた肉ツアーの延期を伝える。シャーロットの依頼で、クェンティンを連れて丸緑の実を採取した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
フィーアの肩に乗るザビリアの正体が黒竜だと見抜いた。彼は睡眠不足による幻覚だと主張し、その場で全力で敬意を払う。
第四魔物騎士団
クェンティン
第四魔物騎士団長である。従魔ギザーラが産み落とした卵を温め、自分で雛を育てる。
・所属組織、地位や役職
第四魔物騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
王太后の案内のためセト離宮を訪問した。従魔が育児放棄した卵を騎士服の内側に入れて温め続ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
無事にグリフォンの雛を孵化させた。雛が不器用でか弱いと思い込み、過保護に甘やかしている。
ギディオン
第四魔物騎士団の副団長である。クェンティンの補佐を行う。
・所属組織、地位や役職
第四魔物騎士団・副団長。
・物語内での具体的な行動や成果
クェンティンの孵化した雛が邪悪な本性を見せていると主張した。耳が聞こえなくなった従魔ローズに縋りついて従魔舎で泣く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シャーロットの治療により従魔が完全に聴力を回復した。これにより保養施設への送致と別れを回避できた。
パティ・コナハン
第四魔物騎士団に所属する女性騎士である。従魔を大切に思っている。
・所属組織、地位や役職
第四魔物騎士団・騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
従魔舎でシャーロットに声を掛けた。耳の不自由になったギディオンの従魔が保養施設へ移される事情を説明する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
最後の夜のために緑の回復薬を分けてほしいと依頼した。シャーロットが起こした奇跡に深く感謝する。
第五騎士団
クラリッサ
第五騎士団長である。サヴィス総長の噂話などを会議で楽しそうに共有する。
・所属組織、地位や役職
第五騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
王太后をお迎えするためにセト離宮を訪問した。会議の場で、フィーアの本命がサヴィス総長であると勝手に暴露する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
サヴィス総長がフィーアを妃にするために選定会を画策しているのではないかと邪推した。
Sixth Sixth Sixth第六騎士団
ザカリー
第六騎士団長である。無骨な性格であり、お迎えなどの任務に真面目に取り組む。
・所属組織、地位や役職
第六騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
セト離宮へ出向き、イアサント王太后の護衛を担当した。レストランから出てきたシリルとフィーアに対し、食事の量についての感想を述べる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項はない。
第十三騎士団
カーティス
第十三騎士団長である。フィーアに対して絶対的な忠誠を誓う。
・所属組織、地位や役職
第十三騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
薔薇園でフィーアの薔薇の選定に同行した。サヴィスのお茶会の護衛に自ら志願して同行する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
フィーアにサヴィスやシリルに深く関わらないよう警告した。将来的に近衛騎士団長に就任する予定である。
第十四騎士団
ドルフ・ルード
第十四騎士団の副団長を務める。フィーアの父親である。
・所属組織、地位や役職
第十四騎士団・副団長。
・物語内での具体的な行動や成果
王城の庭でフィーアと久しぶりに再会した。噂になっている大聖女の生まれ変わりの騎士について、真実の調査を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
サヴィスが赤い髪の女性騎士と薔薇園で逢引きしていたという噂をフィーアに伝えた。彼女の肩に乗るザビリアが黒竜だと気づき、隠し通すように警告して走り去る。
ナーヴ王国(王族・高位貴族・その他)
ロイド・オルコット
オルコット公爵家の当主である。道化師ドリーとしてセルリアンを支える。
・所属組織、地位や役職
オルコット公爵。道化師ドリー。
・物語内での具体的な行動や成果
薔薇園でフィーアとコレット救済の計画を話し合った。私服姿のフィーアを王城の離宮の聖女たちに引き合わせる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
フィーアの予想外の閃きや薬草知識に驚かされる。養女プリシラを筆頭聖女選定会へ送り出した。
セルリアン
普段は道化師のリーダーとして活動する。正体は精霊王の呪いにより若返り続けるナーヴ王国国王である。
・所属組織、地位や役職
ナーヴ王国国王(真の国王)。
・物語内での具体的な行動や成果
コレットの治療に必要な薔薇の選定をフィーアに託した。王太后とのお茶会で激しい親子喧嘩を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ローズ・バルテを妃に押し付けようとした王太后に対抗した。フィーアを国王推薦枠として筆頭聖女選定会に推薦する。
サヴィス・ナーヴ
黒竜騎士団の総長を務める。王弟および王位継承権第一位である。
・所属組織、地位や役職
黒竜騎士団総長。王弟、王位継承権第一位。
・物語内での具体的な行動や成果
晩餐室での特別なサシのディナーにフィーアを招待した。お茶会を前に星降の森で魔物を討伐する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
聖女を深く嫌悪していたが、フィーアの言葉に希望を抱くようになった。お茶会の護衛としてフィーアを同行させる。
イアサント王太后
現筆頭聖女を務める。サヴィスとセルリアンの母親である。
・所属組織、地位や役職
現筆頭聖女。前王妃。
・物語内での具体的な行動や成果
セト離宮から3人の騎士団長の護衛で王都へ帰還した。お茶会でサヴィスにローズ・バルテとの婚姻を迫る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
大聖女の再来と民衆に絶賛されている。セルリアンとコレットを巡る過去の出来事や責任で対立した。
プリシラ
ロイド・オルコット公爵の養女となった聖女である。大聖堂育ちの優秀な実力を持ち、非常に自尊心が高い。
・所属組織、地位や役職
聖女。オルコット公爵家養女。
・物語内での具体的な行動や成果
離宮の聖女たちと口論を展開した。シャーロットが持つ超レア薬草の入手方法を厳しく追及する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
大聖堂で常に最も高い魔力と能力を発揮してきた。次期筆頭聖女の最有力候補として選定会に臨む。
シャーロット
王城付きの聖女である。フィーアと最も仲の良い親友である。
・所属組織、地位や役職
王城勤務の聖女。
・物語内での具体的な行動や成果
離宮でフィーアと再会し、8歳の誕生日を祝福された。フィーアから貰った丸緑の実を使い、聴力回復薬を自力で作成する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ギディオン副団長の従魔ローズの聴力を完全に完治させた。これにより聖女として大きな成長を遂げる。
ドロテ・オベール
王城の隣にある離宮を管理する聖女である。
・所属組織、地位や役職
王城離宮のまとめ役の聖女。
・物語内での具体的な行動や成果
ロイドたちに離宮の施設を案内した。聖女たちの生活実態や魔力回復薬の激痛の現状を説明する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆事項はない。
ローズ・バルテ
イアサント王太后が離宮で9歳から育てていた聖女である。
・所属組織、地位や役職
イアサント王太后お抱えの聖女。
・物語内での具体的な行動や成果
王太后の私室で行われたお茶会に同席した。会話は行わず静かに手元を見つめ続ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王太后の「現筆頭聖女推薦枠」として選定会に参加することが決定した。サヴィス総長の妃候補とされる。
ロン
バルフォア公爵であり、道化師ロンとしてセルリアンに仕える。
・所属組織、地位や役職
バルフォア公爵。道化師ロン。
・物語内での具体的な行動や成果
セルリアンたちと薔薇園で薔薇を物色した。自分の好みの花を選ぶセルリアンたちに一喝して本来の目的を思い出させる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
3人組 of 道化師の中で一番の常識人で苦労人として振る舞う。
ナーヴ王国(300年前)
セラフィーナ
300年前の大聖女であり、ナーヴ王国の王女である。
・所属組織、地位や役職
大聖女。ナーヴ王国王女。
・物語内での具体的な行動や成果
黒髪の変装をして街へお忍びに出かけた。オーデュボン男爵に強引に誘われて困惑する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シリウスの口説くようなお仕置きを受けた。彼の愛着と本心を自覚する。
シリウス・ユリシーズ
300年前の赤盾近衛騎士団長である。
・所属組織、地位や役職
赤盾近衛騎士団・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
お忍び中のセラフィーナを助けるために登場した。オーデュボン男爵を投げ飛ばして骨折させる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
セラフィーナのお忍びを事前に見抜いていた。わざと初対面の他人のふりをして口説くような演技をして彼女をお仕置きする。
カノープス
300年前の騎士である。
・所属組織、地位や役職
大聖女セラフィーナの護衛騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
セラフィーナのお忍びに同行した。オーデュボン男爵からセラフィーナを守ろうとする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
お忍びがシリウスにバレて露見することを恐れていた。
シェアト
300年前の近衛騎士である。
・所属組織、地位や役職
近衛騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
セラフィーナにお忍び計画の中止を熱心に訴えた。オーデュボン男爵を投げ飛ばしたシリウスに怯える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シリウスの機嫌を直したセラフィーナの手腕を評価して走り去った。
オーデュボン男爵
300年前の貴族である。
・所属組織、地位や役職
ナーヴ王国の男爵。
・物語内での具体的な行動や成果
お忍び中のセラフィーナに声を掛けて強引に屋敷へ誘おうとした。現れたシリウスによってごきりと投げ飛ばされる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
投げ飛ばされて腕を骨折した。恐怖のあまり泡を吹いて逃げ去る。
魔物・精霊
ザビリア
フィーアの従魔である黒竜である。
・所属組織、地位や役職
魔物・黒竜。フィーアの従魔。
・物語内での具体的な行動や成果
お酒を飲んで記憶をなくしたフィーアに昨夜の様子を伝えた。デズモンドやロイドたちの前に堂々と姿を見せる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シリルからお返しとして貰った黄金像を自分の巣の材料として敷き詰めた。デズモンドを粛清リストの第一位に据えている。
ローズ
ギディオン副団長の従魔である。
・所属組織、地位や役職
魔物・フラワーホーンディア。ギディオン副団長の従魔。
・物語内での具体的な行動や成果
耳を悪くして音が聞こえなくなっていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
シャーロットの作成した聴力回復薬によって完治した。これにより保養施設への送致とギディオンとの別れを回避する。
ギザーラ
クェンティン団長の従魔である。
・所属組織、地位や役職
魔物・緋色のグリフォンの王。クェンティンの従魔。
・物語内での具体的な行動や成果
卵を2つ産み、1つの卵を自分で孵化させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
もう1つの見捨てた卵が無事にクェンティンの手によって孵化された。その雛が自分以上の変異種や特別種であることを察知する。
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展開まとめ
(タイムライン)
第50章:肉ツアー
教会による選定会布告と王太后の帰還予定により、騎士団の遠征計画が変更を余儀なくされる。
- 【選定会布告によるツアー延期】 / 【イアサント王太后の帰還任務】
- 【同行予定の騎士団長たちの調整】 / 【ロイドによる朝食の介入】
第51章:大聖女の薔薇
眠り続ける妹を救うため、薔薇の選定作業と筆頭聖女の治癒に向けた準備期間が設定される。
- 【薔薇の選定猶予と保存方針】 / 【精霊王の祝福解除への模索】
- 【目覚めの儀式への立ち会い条件】 / 【呪いと祝福の代償に関する対話】
第52章:危機との遭遇2
前回の行動をめぐり上司から追及を受けつつも、王族護衛としての特別任務が正式に下される。
- 【街での聖女姿に関する追及】 / 【騎士としての適性の主張】
- 【国王専属護衛としての要請受諾】 / 【過去の事件との関連性の示唆】
第53章:ご褒美晩餐会?
約束の埋め合わせとして王族専用の晩餐に招かれ、格式高い料理と酒を前に歓談が行われる。
- 【薔薇園での総長からの晩餐招待】 / 【魔力注入による副産物の懸念】
- 【私服姿の総長とのサシ晩餐】 / 【酔態の中で語られる身体への投資】
第54章:ご褒美晩餐会、もしくはあるべき聖女についての討論会
聖女の存在意義や婚姻の義務をめぐり、理想と現実の狭間で互いの信念が交錯する。
- 【聖女に対する総長の本音と嫌悪】 / 【300年前の聖女騎士団の話題】
- 【叶わない現実に対する個人の信念】 / 【理想の聖女を見せるという約束】
【挿話】騎士団長たちのセト離宮訪問
王太后を王都へ迎えるため離宮を訪れた騎士団長たちが、専属部隊の警備状況と周囲の熱気を確認する。
- 【セト離宮前での挨拶役の譲り合い】 / 【イアサント王太后との対面】
- 【赤花近衛騎士団の観察と評価】 / 【王都に向けた護衛部隊の出発】
第55章:王城勤めの聖女たち
王城の聖女離宮を訪れた一行は、薬草や回復薬の現状を知るとともに対立の火種を目撃する。
- 【前夜の記憶喪失と周囲の困惑】 / 【王城離宮の聖女たちへの訪問】
- 【レア薬草の入手経路を巡る追及】 / 【魔力回復薬の激痛と新たな閃き】
- 【大聖堂と王太后の聖女を巡る噂】 / 【選定会に向けた対決の予感】
第56章:ナーヴ王国の癒しの花
絶大な人気を誇る現筆頭聖女の帰還パレードが行われ、王都中がその象徴的な姿に沸き立つ。
- 【熱気に包まれる王都のパレード】 / 【赤髪と金の瞳を持つ王太后の登場】
- 【大聖女の象徴色を巡る考察】 / 【第一騎士団長室への出頭要請】
第57章:王太后のお茶会 1
王太后との家族茶会を前に、護衛同行の経緯とそれぞれの親族関係への思いが語られる。
- 【総長のお守り役としての護衛任命】 / 【王族と騎士団長らの親族関係】
- 【お茶会を嫌がる国王の逃走未遂】 / 【王太后から身を守るための配置】
第58章:王弟サヴィス
茶会の延期に伴い森で魔物討伐が行われ、王家の宿命や身体の欠損に対する本心が吐露される。
- 【晩餐の約束を巡る真意の確認】 / 【星降の森での単独魔物討伐】
- 【右目の治療拒否と王家のスペア論】 / 【限界を決めずに救うという覚悟】
第59章:王太后のお茶会2
次期筆頭聖女の選定と婚姻を巡り激しい親子喧嘩が勃発し、突如として国王推薦枠が宣言される。
- 【王太后が連れてきた推薦聖女】 / 【次期筆頭聖女と婚姻の要求】
- 【過去の対応を巡る激しい舌戦】 / 【国王推薦枠への予想外の指名】
特別編1:セラフィーナ、お忍び中にシリウスにナンパされる (300年前)
街へ身分を隠して出かけた王女に対し、近衛騎士団長が変装を見抜いた上で特別な対応を仕掛ける。
- 【身分を隠した王都の探索計画】 / 【絡んできた貴族の即時制裁】
- 【初対面を装った口説きの仕置き】 / 【月明かりの下での変わらぬ忠誠】
特別編2:【SIDEサヴィス】フィーアの本命として彼女の世話係を引き受ける
泥酔した部下の言動に振り回されつつも、その独自の感性と忠誠心を受け止めて寮まで送り届ける。
- 【騎士団長会議での本命発言の波紋】 / 【夜の庭で遭遇した泥酔部下】
- 【本命の真意と右目に関する対話】 / 【世話係としての護衛と送迎】
特別編3:フィーア、シリルと休日デートをする
買い出し名目で街へ連れ出された部下が、上司の周到な気配りとお礼の品々に圧倒される。
- 【休日の外出誘いと役割の誤認】 / 【女性向け用品の買い出しと同伴】
- 【好物尽くしの昼食とデート宣言】 / 【大量の贈り物と黄金像の回収】
特別編4:フィーア、ザビリアと城内を堂々と散策する
従魔の正体を検証するため城内を歩く中、周囲の騎士や家族との認識のズレが浮き彫りになる。
- 【黒竜を肩に乗せた城内散策】 / 【不眠症を装い平伏する騎士団長】
- 【国境警備副団長である父との遭遇】 / 【道化師たちとの遭遇と即座の降伏】
特別編5:【SIDEシャーロット】聖女としての一歩
仲間の従魔が抱える聴力障害を治すため、教わった技術をもとに新薬の調合と治療に挑む。
- 【緑の泉の維持と魔力の限界】 / 【引退危機の従魔と副団長の悲嘆】
- 【騎士団長の協力による素材採取】 / 【聴力回復薬の分割投与と完治】
特別編6:【SIDEクェンティン】新米母はか弱い雛にたぶらかされる!!!
託された卵から孵化した特別な個体をめぐり、過保護な親心が周囲の冷静な観察と対立する。
- 【執務室での卵の孵化と母性の覚醒】 / 【母竜への報告と名付けの委任】
- 【弱者を装う雛への過保護な世話】 / 【大聖女と黒竜による本質の看破】
特別編7:ファビアン、フィーアが聖女かどうかを確認する
街中で聖女と認識された場面を取り繕うため、騎士としての立場と慎み深さを必死に主張する。
【負傷確認のための肌の露出】 / 【慎み深さによる追及の回避】
【救助された子どもからの感謝】 / 【道化師の余興という言い訳】
同シリーズ











同著者の作品
敵国に嫁いで孤立無援ですが、どうやら私は最強種の魔女らしいですよ?

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