スポンサーリンク
とある魔術の禁書目録鎌池和馬

小説「新約 とある魔術の禁書目録19」感想・ネタバレ

スポンサーリンク
新約とある魔術の禁書目録 19の表紙画像(レビュー記事導入用) とある魔術の禁書目録

新約 とある魔術の禁書目録(18)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(20)レビュー

Table of Contents

スポンサーリンク
  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■ 物語の特徴
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. アレイスターの変貌
    2. コロンゾンとの死闘
    3. 聖守護天使エイワス
    4. 浜面とリリス
    5. プロセッサスーツの脅威
    6. 浜面仕上と書庫
    7. 学園都市の閉鎖
  6. 登場キャラクター
    1. 学園都市
      1. アレイスター=クロウリー
      2. リリス(ニュイ=マ=アサヌール=ヘカテ=サッポー=イザベル=リリス)
      3. 上条当麻
      4. 御坂美琴
      5. 一方通行(アクセラレータ)
      6. 浜面仕上
      7. 滝壺理后
      8. 麦野沈利
      9. 絹旗最愛
      10. 半蔵
      11. 黄泉川愛穂
      12. 最終信号(ラストオーダー)
      13. 芳川桔梗
      14. 番外個体(ミサカワースト)
      15. フレンダ=セイヴェルン
      16. フレメア=セイヴェルン
      17. 黒夜海鳥
      18. フロイライン=クロイトゥーネ
    2. イギリス清教
      1. ローラ=スチュアート
      2. インデックス
      3. 烏丸府蘭(A・O・フランキスカ)
    3. 魔術結社「黄金」
      1. ミナ=メイザース
      2. ウェストコット
      3. メイザース
      4. ローズ
    4. 超越存在・魔神
      1. コロンゾン
      2. エイワス
      3. オティヌス
      4. 僧正
      5. 娘々
      6. ネフテュス
    5. 上里勢力
      1. 上里翔流
      2. 御霊冥亞
    6. 集団
      1. 警備員(アンチスキル)
      2. アイテム
      3. スキルアウト(武装無能力者集団)
      4. イギリス清教の部隊
      5. ロシア成教
      6. 上里勢力
      7. 魔神
      8. ミメティックプレデター
  7. 展開まとめ
    1. 序章 聖守護天使より神託を込めて
    2. 第一章 Lの冠を頭に戴く小さな輝き Lost_Princess.
    3. 行間 一
    4. 第二章 目を覚ます獣、 鋼の街を行く X=Scarlet.
    5. 行間 二
    6. 第三章 かの者は人の優しさを忘れず Gift_of_the_Hope.
    7. 行間 三
    8. 第四章 理 をねじ曲げる覚悟はあるか Human.
    9. 行間 四
    10. 終章 王座なき悪魔は地獄で吼える the_Devil C
  8. 同シリーズ
    1. 新約 とある魔術の禁書目録
    2. とある魔術の禁書目録
    3. 外伝
    4. とある暗部の少女共棲
    5. 同著者シリーズ
    6. ヘヴィーオブジェクトシリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

『新約 とある魔術の禁書目録(19)』は、科学と魔術が交差する学園都市を舞台にしたSFファンタジーバトル作品である。大悪魔コロンゾンによる陰謀が渦巻く中、学園都市の統括理事長アレイスター=クロウリーは銀髪の美少女の姿となって上条当麻の前に現れる。一方、記憶を失い謎の「プロセッサスーツ」を着せられた浜面仕上は、指名手配犯の身代わりとして追われる身となりながらも、廃車で見つけた赤ん坊「リリス」を守るために奔走する。それぞれの思惑が交錯する中、コロンゾンとの決戦はイギリスへと舞台を移していく。

■ 主要キャラクター

  • 上条当麻:右手に「幻想殺し(イマジンブレイカー)」を持つ高校生。美少女化したアレイスターに振り回されつつも、インデックスや烏丸府蘭を救い出すために奔走する。
  • 浜面仕上:謎のプロセッサスーツを着せられ、指名手配犯「A・O・フランキスカ」の身代わりとされる。拾った赤ん坊「リリス」を守るため、過酷な逃走劇と戦闘に身を投じる。
  • アレイスター=クロウリー:学園都市の統括理事長だが、本作では銀髪の美少女の姿となっている。娘であるリリスを救済し、大悪魔コロンゾンを討ち果たすために行動する。
  • 一方通行(アクセラレータ):学園都市第一位の超能力者。事件の真相を追い、浜面のプロセッサスーツが自身の能力を模倣していることを見抜く。
  • コロンゾン:ローラ=スチュアートの肉体を乗っ取った大悪魔。拡散を本質とし、学園都市を掌握して世界を破滅に導こうと暗躍する。
  • リリス:アレイスターの娘。生後間もなく死ぬ運命だったがエイワスの力で救済され、赤ん坊の姿で浜面に拾われる。
  • ミナ=メイザース:黒猫の魔女の姿をした魔道書「トートタロット」の意識体。インデックスをコロンゾンの支配から解放するなど重要な役割を果たす。

■ 物語の特徴

本作の魅力は、これまで物語の黒幕として君臨していたアレイスターが美少女化し、上条当麻と奇妙な共闘関係を結ぶという予測不能な展開である。また、浜面仕上が見知らぬ赤ん坊を守るために孤軍奮闘する泥臭い人間ドラマや、宇宙空間でのエイワスとコロンゾンによる次元を超えた魔術戦など、スケールの大きいバトルが交錯する点が読者を強く惹きつける。終盤では、コロンゾンとの決着がイギリスへと持ち越されるという壮大なクリフハンガーで幕を閉じる。

書籍情報

新約 とある魔術の禁書目録(19)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA電撃文庫
発売日:2017年10月07日
ISBN:9784048934053

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

打倒したはずの学園都市統括理事長が美少女に姿を変え復活し――!?
 目を覚ますと頭の先から足の裏までびっちり特殊なスーツに覆われて脱げない浜面。何かしらの犯罪に巻き込まれ街中どころか一方通行まで敵に回した彼は途中、新たな厄介ごとを背負う。それは道端に捨てられた小さな赤ん坊。その手首のタグにはLから始まる六文字が刻まれていて? 果たして馬鹿なヤンキー浜面はミニスカサンタで巨乳な恋人・滝壺理后に気づいてもらえるのか。
 一方その頃上条は窮地。何だか知らんが究極美少女と化した滅法大人気ないアレイスターから逆セクハラをお見舞いされていた。相手は宿敵だが究で極な美少女、どうするツンツン頭!

新約 とある魔術の禁書目録(19)

感想

アレイスターというシリーズ最大の黒幕の意外すぎる一面と、浜面仕上の泥臭い活躍が強く印象に残る一冊だった。

まず何より驚かされたのは、アレイスターである。

これまで長きにわたり学園都市の裏側で暗躍し、底知れない存在感を放ってきた統括理事長が、まさか美少女の姿で登場するとは予想もしていなかった。

しかも、外見は変わっても中身は相変わらずで、上条当麻を困惑させる場面の数々には思わず笑ってしまう。

シリアスな物語のはずなのに、不意に差し込まれるコミカルなやり取りが絶妙で、本巻ならではの空気を作り出していた。

一方で、その姿は単なるギャグでは終わらない。

アレイスターという人物をこれまでとは違う角度から見せるための、大きな転換点でもあったように思う。

そして、今巻でもう一人の主役と言えるのが浜面仕上である。

証券取引所襲撃の容疑を着せられ、脱げないプロセッサスーツを装着させられたまま逃亡生活を送るという状況だけでも十分に過酷だ。

そこへ偶然拾った赤ん坊まで守りながら逃げ続ける展開には、最後まで緊張感があった。

浜面は決して圧倒的な力を持つ人物ではない。

だからこそ、知恵と根性だけで困難を乗り越えていく姿には自然と応援したくなる。

一方通行や真犯人との戦いも迫力があったが、印象に残ったのは滝壺理后とのやり取りだった。

ミニスカサンタ姿の滝壺に、自分だと気づいてもらおうと必死になる浜面。

緊迫した状況の中でも、二人らしい空気が流れていて思わず頬が緩んだ。

命懸けの逃走劇の中だからこそ、こうした何気ないやり取りがより温かく感じられる。

物語が進むにつれ、事件の真相も少しずつ明らかになっていく。

プロセッサスーツの正体が、学園都市のデータベース「書庫」の本体だったという事実には驚かされた。

さらに、浜面が守り続けていた赤ん坊の正体が、アレイスターの娘・リリスだったという展開も予想外だった。

過去に失われたはずの命が、エイワスによって別の形で守られていたという事実には、このシリーズらしい壮大な物語の積み重ねを感じる。

今まで点だった出来事が少しずつ一本の線につながっていく感覚が心地よかった。

終盤では、アレイスターが府蘭を悪魔の支配から救い出し、リリスと再会する場面が印象深い。

冷酷で計算高い理事長という印象が強かっただけに、一人の父親として娘を前にする姿には意外な人間味を感じた。

これまで世界のためなら何でも切り捨てる人物だと思っていたが、その奥には失った家族への想いが今も残っていたのだと分かる場面だった。

だからこそ、コロンゾンとの対決もこれまで以上に重みが増しているように思えた。

学園都市そのものを捨てる覚悟で「書庫」の停止を選択する展開は非常に大胆だった。

自ら築き上げたものを壊してでも守りたいものがある。

その決断からは、アレイスターの並々ならぬ覚悟が伝わってくる。

一方で、少し気になったのはインデックスや御坂美琴の出番である。

今回は浜面とアレイスターを中心に物語が進んだこともあり、いつもの主要人物たちは比較的控えめだった。

物語全体を考えれば必要な構成だとは思うものの、少し物足りなさも感じた。

それでも、その分アレイスターという人物を深く掘り下げたことで、これまで見えていなかった一面を知ることができたのは大きな収穫だった。

そして最後には、コロンゾンとの決着をつけるため、上条たちはイギリスへ向かう。

長年シリーズを動かしてきたアレイスターの物語が大きく動き始め、物語はいよいよ最終決戦へ向かって加速していく。

これまで積み重ねてきた伏線がどのように回収されるのか、続きがますます楽しみになる一冊だった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

新約 とある魔術の禁書目録(18)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(20)レビュー

考察・解説

アレイスターの変貌

アレイスター=クロウリーの劇的な変貌と人間性の回復

『新約 とある魔術の禁書目録』の第18巻から第19巻にかけて、学園都市の統括理事長アレイスター=クロウリーは、肉体的にも内面的にも非常に劇的な変貌を遂げる。銀髪の美少女としての復活、究極の美少女と中身のギャップ、自ら最前線に立つアグレッシブな行動派への変化、および冷え切った心の融解と父親としての顔についての解説は以下の通りである。

ダモクレスの剣による刺突と10億超の可能性への分化による美少女化

生命維持装置の中で曖昧な姿で揺蕩っていたアレイスターは、絶望的な攻撃を経て大きな変化を遂げた。

・大悪魔コロンゾンによってダモクレスの剣で心臓を貫かれたことで、大きな転換を迎えた。

・生命維持装置から外へ出たことで際限なき分化の流れに乗った。

・自らを10億8309万2867通りに及ぶ多様な可能性の群れへと分化させた。

・その可能性の一つとして、銀の髪に白い肌、ブレザー系の制服に魔女の帽子とマントを纏った美少女の姿で上条当麻の前に復活を果たした。

容姿と精神構造のギャップと上条当麻への奔放な振る舞い

美少女の姿へ変貌を遂げたものの、その内面にはかつての性質が残されていた。

・美少女の姿になっても、その中身はかつてのフリーダムで過激なオヤジのままであった。

・上条当麻に対して女のカラダを試してみたいと語り、耐久試験から始めようと揺さぶりをかけた。

・わざとらしくスカートの中を見せつけるなどして、上条を激しく困惑させた。

・かつての冷徹で底知れない黒幕の面影を自らぶち壊し、大人気ないトラブルメーカーとして上条を振り回した。

窓のないビルの打ち上げと学園都市機能停止に伴うイギリス攻略戦の陣頭指揮

生命維持装置の外へ出たことで、アレイスターは直接的な行動を起こす存在となった。

・コロンゾンを足止めするために居城である「窓のないビル」を大気圏外へ打ち上げた。

・コロンゾンに学園都市のシステムを掌握されたと知るや否や、ウイルスを流して学園都市の機能を完全に停止させた。

・住民を集団疎開させるという強硬手段に出た。

・学園都市をあげる代わりに連合王国(イギリス本国)をもらうと宣言し、自らイギリス攻略戦の陣頭指揮を執る行動力を見せつけた。

娘リリスの救済判明と上条当麻との対話による父親としての顔の表出

冷酷な計算で世界を操作してきたアレイスターの精神構造に、決定的な変化が訪れた。

・愛娘リリスの死というトラウマから全ての魔術を憎んでいたが、上条当麻と拳で語り合ったことでその在り方が揺さぶられた。

・死んだはずのリリスが聖守護天使エイワスの手によって赤ん坊の姿で救済されていたことが判明した。

・産着に包まれた娘の小さな指に触れた瞬間、長く冷え切っていた彼の心は特殊鋼をも溶かすほどの灼熱を取り戻した。

・上条からリリスを育てる父親として胸を張るために人並みの恐怖を思い出してほしいと諭され、それを受け止めた。

・絶対的な支配者から一人の人間、そして父親としての人間味を強く覗かせるようになった。

まとめ

アレイスター=クロウリーの変貌を巡る一連の顛末は、大悪魔コロンゾンの急襲から10億を超える分化を経て美少女の姿で復活し、学園都市の機能を自ら停止させてイギリス攻略へと乗り出す過激な行動力を発揮しながらも、上条当麻との対話と赤ん坊として再会した娘リリスの温もりに触れたことで、理不尽な絶望と冷酷な支配者の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を父親としての人間性によって完璧に奪還するに至る、絶対的統治者の人間的救済と変革の記録である。美少女への転生から、奔放な言動、前線への進出、そして父親としての心の融解へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な運命の不条理や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の覚醒によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

コロンゾンとの死闘

大悪魔コロンゾンとの死闘と宇宙空間での謀略

『新約 とある魔術の禁書目録』第19巻で描かれる「大悪魔コロンゾンとの死闘」は、宇宙空間から地球全土を巻き込む壮大なスケールと、アレイスター=クロウリーの幾重にも張り巡らされた罠が交錯する激戦である。宇宙空間での天使と悪魔の激突、窓のないビルの落着と文明終焉の錯覚、理想送りによる閉鎖時系列の罠、および正史への帰還と次なる決戦の地についての解説は以下の通りである。

無重力空間における残骸の弾丸化とエイワスの消滅

アレイスターの奇策により窓のないビルごと宇宙空間へ放逐された大悪魔コロンゾンは、聖守護天使エイワスと激突した。

・ローラ=スチュアートの肉体に憑依したコロンゾンが宇宙空間でエイワスと対峙した。

・地球の魔術法則から解放された宇宙空間において、エイワスは自身が優位に立つと宣言した。

・しかしコロンゾンはローラの肉体に蓄えられていた莫大な魔力を解放した。

・無重力空間に漂う残骸を弾丸の嵐に変えてエイワスを圧倒した。

・物質界での影響力の限界を露呈したエイワスは、コロンゾンに首を折られて消滅することとなった。

最高速度の地球突入と文明崩壊への歓喜

エイワスを打ち破ったコロンゾンは、窓のないビルを広大な質量兵器として利用した。

・ビルの進路を地球へ向け直し、学園都市へ向けて最大速度で突入させた。

・あらゆる迎撃を力業で突破して落着した衝撃は、学園都市を消滅させるだけでなく世界規模の粉塵と寒冷化を引き起こした。

・生き残った人々が寒さと飢えに苦しみ争う未来を思い描いた。

・人類文明を終わらせたという究極の残虐性に強い歓喜を覚えることとなった。

壊滅都市の異常性と隔離空間における魔神たちとの遭遇

歓喜に浸るコロンゾンに対し、アレイスターの真の罠が発動した。

・壊滅した都市に血や肉の痕跡が全くないという異常に気づいた。

・魔神の娘々とネフテュスが現れ、コロンゾンが到達した場所は上里翔流の「理想送り(ワールドリジェクター)」によって作られた「閉鎖時系列」の隔離世界であることが明かされた。

・ビルを宇宙へ放ちエイワスが時間を稼いだのは、宇宙を高速で往復させることでコロンゾンをこの隔離世界へ誘導する罠であった。

・人類が存在せず退屈していた魔神たちに取り囲まれ、彼女たちの新たな玩具とされる事態に陥った。

力業による閉鎖時系列突破と学園都市機能停止に伴う英国決戦への移行

コロンゾンは隔離世界からの脱出を果たしたが、正史の世界でもアレイスターの手が打たれていた。

・複数の魔神にまとわりつかれながらも、規格外の力業によって閉鎖時系列から正史の地球へ舞い戻った。

・しかし正史では、アレイスターが「書庫」を利用して世界中のネットワークへウイルスを拡散させていた。

・学園都市の機能を完全に停止させ、住民を集団疎開させていたため、技術や住民の悪用計画は完全に阻止された。

・アレイスターは戻ってきたコロンゾンを踏みつけ、ローラの肉体の奪還を宣戦布告した。

・大悪魔との真の決着をつけるべく、戦いの舞台はイギリスへと移ることとなった。

まとめ

大悪魔コロンゾンとの死闘を巡る一連の顛末は、宇宙空間でエイワスを撃破し窓のないビルを地球へ落破させて文明崩壊を確信するも、それが理想送りの閉鎖時系列へ誘導するアレイスターの罠であり、力業で正史へ復帰した際には学園都市の全機能停止と住民疎開によって足がかりを奪われ、イギリスへと決戦の地を移すことで、理不尽な大悪魔の圧倒的威圧と絶望の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの重厚な謀略によって完璧に統括するに至る、宇宙規模の死闘と緻密な策略の記録である。宇宙での決戦から、地球への落着、閉鎖時系列の罠、そして正史での宣戦布告へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な大悪魔の武力や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の策略によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

聖守護天使エイワス

聖守護天使エイワスの全貌とアレイスターの計画における役割

『新約 とある魔術の禁書目録』において「聖守護天使エイワス」は、アレイスター=クロウリーの人生と計画の根幹に深く関わる超越存在であり、魔術や科学の枠組みを超えた特異な役割を担っている。エイワスの正体と法の書、窓のないビルでの顕現とアレイスターの目的、大悪魔コロンゾンとの死闘と囮としての役割、およびリリスの救済と神託についての解説は以下の通りである。

法の書をもたらした高次存在の性状と魔神に対抗する絶対的機能

エイワスは、アレイスターの人生を決定づける歴史的接触によってもたらされた存在である。

・1904年にアレイスターがエジプト旅行中、妻ローズの肉体を霊媒として接触した。

・魔道書「法の書」の原典をもたらした高次存在である。

・当時の世界最大の魔術結社「黄金」の基礎理論を吹き飛ばすほどのインパクトを与えた。

・純粋な物理法則の最下層に佇む天使であり、本来は全能の魔神に対抗する目的で構築された存在でもある。

・地球外知的生命体説といった異名や解釈も保持している。

位相破砕を目指した召喚儀式とミナ=メイザースによる防衛および消失

現代の学園都市において、アレイスターは緻密な手順を踏んでエイワスを降臨させた。

・上条当麻らを虹色の鎖の獣で追い立て、第三の樹にあたる亜空の山を昇らせることで召喚の儀式を整えた。

・エイワスの制御法を確立し、その絶大な力をもってエイワス以外のすべてのフィルター(位相)を破壊しようとした。

・位相の衝突が生む悲劇のない世界を取り戻すことを目的としていた。

・召喚されたエイワスは衝撃の杖の増幅も相まって上条当麻を圧倒した。

・トートタロットの原典であるミナ=メイザースが、タロットに組み込まれたエイワスの意味を利用して反旗を翻した。

・外部から御坂美琴らの攻撃でビルの完全性が崩されたことで、エイワスは失敗だと言い残して消失した。

無重力空間でのコロンゾン戦と閉鎖時系列への誘爆を果たす囮の役割

宇宙空間へ放逐された窓のないビルの内部において、エイワスはコロンゾンとの死闘を展開した。

・ローラ=スチュアートの肉体を乗っ取った大悪魔コロンゾンと激突した。

・地球の魔術法則から解放された宇宙空間において、エイワスは優位に立つと宣言した。

・しかし、霊媒(肉の器)を持たないエイワスは物質界での影響力に限界があり、最終的にコロンゾンによって首を折られ消滅した。

・この敗北すらもアレイスターとエイワスの罠であった。

・エイワスが時間を稼ぐことで、コロンゾンを正史の地球ではなく、上里翔流の「理想送り」で作られた「閉鎖時系列」の隔離空間へと誘導する囮の役割を果たした。

母胎からの生命力退避による命の継ぎ足しとアレイスターへの恩恵

エイワスが果たした最も重要な役割は、アレイスターの娘リリスの救済であった。

・1904年にローズの肉体へ降りた際、エイワスは母胎にいたリリスの構造を読み込んだ。

・生命力を別の位相へと退避させていた。

・生後間もなく死ぬ運命にあったリリスに対し、死ねば終わりという世界の理を覆し、死の先へ命を継ぎ足すことで密かに彼女を救っていた。

・アレイスターが信念を貫き通した姿勢を認め、彼にしあわせになるための努力を常に怠るなという神託をミナを通じて伝えた。

・永い苦難の道を歩み続けたアレイスターへの恩恵として、リリスの命を彼の元へ返還した。

まとめ

聖守護天使エイワスを巡る一連の顛末は、「法の書」のもたらしから始まり、窓のないビルでの位相破砕を狙った顕現、宇宙空間でのコロンゾンに対する身を比した囮としての死闘、そして何よりアレイスターの最愛の娘リリスの生命を別位相へ退避させて救済し彼の元へ返還したことで、理不尽な死や不条理な魔術位相の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を絶対的な救済と神託によって完璧に証明するに至る、超越的存在の真実と祝福の記録である。高次存在としての降臨から、位相破壊の野望、宇宙での肉体の損壊と誘導、そしてリリスの返還へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な世界の構造や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の覚悟によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

浜面とリリス

浜面仕上と赤ん坊リリスの救出劇およびアレイスターとの再会

『新約 とある魔術の禁書目録』第19巻において、浜面仕上と彼が偶然拾った赤ん坊「リリス」を巡るエピソードは、理不尽な世界に対する浜面の泥臭くも熱いヒーロー性が色濃く描かれた重要な物語である。廃車のトランクからの救出、リリスを守り抜く決意、決死の囮作戦とドローン搬送、およびリリスの正体と父親との再会についての解説は以下の通りである。

廃車のトランクからの救出とLILITHタグの確認

浜面仕上は、自身が絶体絶命の危機に瀕する中で赤ん坊と遭遇した。

・証券取引所襲撃の濡れ衣を着せられ、脱ぐことのできない「プロセッサスーツ(学園都市のデータベース『書庫』の本体)」を着せられて追われる身となった。

・逃走中の路地裏において、廃車の中から赤ん坊の泣き声を聞きつけた。

・追いつめられた状況下でありながら見過ごすことができず、トランクをこじ開けて産着に包まれた赤ん坊を救出した。

・赤ん坊の手首には「LILITH(リリス)」という文字が刻まれたタグが巻かれていた。

自らの危険を顧みない保護決意と手製ベビーベッドの設営

命を狙われる極限状態の中で、浜面は赤ん坊を守る道を選択した。

・学園都市の警備員や第一位(一方通行)、真の手配犯(A.O.フランキスカ)から追われる危険な状況であった。

・ここで見捨てたら路地裏に放置した連中と同じになってしまうと考え、保護を決意した。

・恋人の滝壺理后たちと合流し、閉園した植物園に身を隠した。

・プロセッサスーツのAI「アネリ」の補助を受け、園芸用品やシルクの布を組み合わせて手製のベビーベッドを作成するなど奔走した。

ダミーを用いた囮作戦と宅配ドローンによる病院への単独搬送

リリスが原因不明の高熱を出したことで、浜面は決死の作戦を立案・実行した。

・リリスを助けるためには設備のある総合病院へ連れて行くしかないと判断した。

・リリスの鼓動や呼吸の振動をアネリに記録させ、丸めた布に再現させたダミーを作成した。

・浜面自身がダミーを抱えて手配犯や生体凶器の群れと正面から激突し、囮となって敵の注意を引きつけた。

・その隙に、本物のリリスを陸上宅配ドローンに乗せ、病院へと一人で安全に逃がす作戦を成し遂げた。

アレイスターの愛娘の真実と美少女化した父親への制裁および暗部からの恩赦獲得

病院へ運ばれたリリスの正体と、その後の再会劇は大きな展開を迎えた。

・リリスの正体は、1904年に生後間もなく死んだはずのアレイスター=クロウリーの最愛の娘であった。

・聖守護天使エイワスが母胎にいたリリスの生命力を別の位相へ退避させ、死の先へ命を継ぎ足すことで救済していた。

・病院に着いた頃には自らの絶大な力で復活し、木工芸品のベビーカーや乳母の木像を自立稼働させた。

・病院の前でアレイスターと再会するも、銀髪の美少女の姿に成り果てていた父親に対し、木製おもちゃなどで容赦なく叩きのめした。

・浜面はアレイスターの前に立ちはだかり、リリスを守った対価として「アイテム」全員を暗部から確実に見逃す恩赦を要求し、イギリスでの決戦に同行することとなった。

まとめ

浜面仕上とリリスを巡る一連の顛末は、絶体絶命の逃走劇の中で救出した赤ん坊を命懸けで保護し、ダミーを用いた決死の囮作戦で病院へ搬送して救ったのち、銀髪の美少女となった父親アレイスターとの凄惨かつコミカルな再会を経て、アイテム全員の暗部からの免責という恩赦を勝ち取ったことで、理不尽な暗部の追撃や過酷な運命の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの泥臭い執念によって完璧に奪還するに至る、不屈のヒーロー性と救出の記録である。トランクからの救出から、保護の決意、ドローン搬送、そして暗部からの恩赦獲得へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な世界の構造や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

プロセッサスーツの脅威

プロセッサスーツの全貌と内包する複数の脅威

『新約 とある魔術の禁書目録』第19巻に登場する「プロセッサスーツ」は、単なる武装を超えた複数の恐るべき脅威を内包している。AIアネリによる戦闘補助とベクトル操作の再現、生体兵器ミメティックプレデターとの連携、書庫本体としての価値、および競合排除のための冷酷な暴走についての解説は以下の通りである。

密着型装甲とAIアネリによる最適制御およびベクトル操作の機械的再現

プロセッサスーツは、着用者に驚異的な身体能力と防衛能力を付与する。

・頭の先から足の先までを覆う密着型の装甲スーツであり、一度着用すると自力では脱ぐことができない。

・装甲の隙間は状況に応じて青や黄、赤へと発光し、警戒度を示す。

・最大の特徴は内部に常駐するAI「アネリ」のサポートである。

・視界のバイザーに攻撃の軌道や最適な足の置き場をマーカー表示し、ステップを踏むだけでアクロバットな回避や格闘を可能にする。

・部分的なベクトル操作による衝撃の吸収・拡散・緩和機能を備えている。

・学園都市第一位である一方通行の能力の一部を機械的に再現した防衛機構を誇る。

生体兵器との結合による触手状マニピュレーターと圧倒的な手数

真の手配犯であるA・O・フランキスカが着用していたスーツには、さらなる機能が備わっていた。

・不定形の生体凶器「ミメティックプレデター」と連携する追加機能が組み込まれていた。

・二の腕や太股に生体兵器を結合させることで、クラゲやイソギンチャクの触手のような戦闘用マニピュレーター(槍)を展開させた。

・予測困難かつ圧倒的な手数での刺突や打撃を可能にした。

・同型のプロセッサスーツを着た浜面仕上を極限まで追い詰める戦闘力を発揮した。

学園都市の全データが集積された次代の書庫としての本質

プロセッサスーツの最も恐るべき本質は、その内部に存在する情報価値にある。

・単なる兵器ではなく、学園都市のあらゆる研究データや能力開発情報が集積された統合データベース「書庫(バンク)」の本体(次代の書庫)そのものであった。

・スーツ自体が膨大な情報処理スペックとデータベースを内蔵している。

・オフライン状態でも周囲の状況を瞬時に分析し、最適解を導き出すことができる。

認証競合エラーの発生とスレーブ化を狙った残酷な襲撃

手配犯による囮工作は、システム上のトラブルを引き起こし暴走へとつながった。

・手配犯は書庫を独占してテクノロジーを掌握する目的で、追っ手を撒く囮として浜面に同型のプロセッサスーツを着せた。

・同じ識別情報を持つスーツが二つ存在したことで、ネットワークの認証競合(エラー)が発生した。

・オンライン接続ができない状態に陥った。

・手配犯は書庫を一本化するため、囮であった浜面の演算コアを破壊し、スレーブ化(完全支配)しようと執拗かつ残酷な襲撃を仕掛けることとなった。

まとめ

プロセッサスーツを巡る一連の顛末は、AIアネリの戦闘制御とベクトル操作再現を備え、ミメティックプレデターとの連携で圧倒的な戦闘力を発揮する次代の「書庫」本体でありながら、手配犯と浜面の着用による認証競合を解消すべくスレーブ化を狙う惨劇を引き起こすも、浜面が泥臭い執念で窮地を脱したことで、理不尽な最新兵器の暴走や技術の独占という檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの戦いによって完璧に防衛するに至る、ハイテク兵器の脅威と人間性の衝突の記録である。AI制御から、生体兵器連携、書庫の本質、そして認証競合による襲撃へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な科学の脅威や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の抵抗によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

浜面仕上と書庫

浜面仕上と統合データベース書庫を巡る死闘の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』において、浜面仕上と学園都市のデータベース「書庫(バンク)」の関係は、彼が巻き込まれた理不尽な逃走劇と、赤ん坊のリリスを救うための決死の戦いとして描かれている。書庫との接触と囮としての役割、認証競合と手配犯からの襲撃、リリスの救済と書庫奪還の決意、および手配犯との決着についての解説は以下の通りである。

プロセッサスーツ着用による身代わり逃走と次代の書庫本体の判明

浜面仕上は、予期せぬ形で学園都市の最重要データと接触することとなった。

・何者かによって頭から足の先までを覆う密着型のプロセッサスーツを着せられた。

・証券取引所を襲撃した指名手配犯の身代わり(囮)として追われる身となった。

・このスーツは単なる防護服や武装ではなかった。

・学園都市の全研究データや能力開発情報が集積された統合データベース「書庫(バンク)」の次代の本体そのものであった。

同一識別情報による認証エラーとスレーブ化を狙った激しい急襲

真の手配犯による策謀は、システム上の欠陥を引き起こし自らに牙を剥く結果となった。

・真の手配犯であるA・O・フランキスカは、追っ手を撒くために浜面に同型のプロセッサスーツを着せた。

・同じ識別情報を持つスーツが同時に二つ存在したことで、ネットワークに認証競合(エラー)が発生した。

・書庫がオンライン接続できない状態に陥ってしまった。

・手配犯は書庫を自らのものとして一本化して独占するため、囮であったはずの浜面の演算コアを破壊し、スレーブ化(完全支配)しようと執拗に襲いかかってくるようになった。

高熱に苦しむ赤ん坊の救助と医療システム復旧に向けた主導権奪還の覚悟

逃走を続ける浜面は、赤ん坊の危機を通じて戦う真の意義を見出した。

・スーツの内蔵AI「アネリ」の戦闘補助を受けながら逃走する中で、廃車に捨てられていた赤ん坊「リリス」を発見し、彼女を守り抜く決意をした。

・リリスが原因不明の高熱を出して病院へ運び込まれた際、学園都市の医療機器や検査システムは書庫とのアクセスが途絶している影響で機能不全に陥っていた。

・そのため、適切な治療が受けられない状態であった。

・これを知った浜面は、手配犯を倒して自らのプロセッサスーツを唯一の書庫として確立し、オンライン接続を復旧させれば、リリスだけでなく学園都市中で治療を待つ全ての患者を救えると気づいた。

競技用自転車パーツの巨大ボウガン改造と真の勝利条件の完遂

浜面は大切な存在を守るため、自らの機転を武器に手配犯との最終決戦に挑んだ。

・リリスの安全を麦野沈利らに託した後、自らの手で書庫を取り戻すための反撃に出た。

・リハビリルームの競技用自転車を分解して手製の巨大ボウガンを作り上げた。

・無能力者ならではの機転とアネリのサポートを駆使して手配犯と激突した。

・激しい死闘の末、浜面は手配犯(その正体は悪魔に操られた烏丸府蘭)を打ち倒した。

・彼は力で勝つことではなく、リリスの命と笑顔を守ることを真の勝利条件とし、泥臭くもヒーローとしての意志を貫き通したのである。

まとめ

浜面仕上と「書庫」を巡る一連の顛末は、次代の書庫本体であるプロセッサスーツを着せられた逃走劇から始まり、認証エラーを解消すべく急襲してくる手配犯に対し、高熱のリリスや患者たちを救うため医療システム復旧を目指して立ち上がり、手製ボウガンとアネリのサポートによって手配犯を撃破したことで、理不尽なシステムエラーや暗部の謀略の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を泥臭いヒーローとしての意志によって完璧に奪還するに至る、無能力者の機転と救済の記録である。スーツの着用から、認証競合の発生、医療復旧の決意、そして手配犯の撃破へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な科学の脅威や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

学園都市の閉鎖

学園都市の閉鎖と集団疎開の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』第19巻の終盤において実施された「学園都市の閉鎖(機能停止および集団疎開)」は、統括理事長アレイスター=クロウリーが、自らの宿敵である大悪魔コロンゾンに対抗するために下した究極の決断である。ブラックアウトの引き金と書庫の停止、230万人の集団疎開、最大の成果物である人の隠匿、および都市の放棄と次なる戦いへの移行についての解説は以下の通りである。

書庫の親機を介したウイルス侵入と大規模ブラックアウトの引き起こし

コロンゾンは霊媒であるローラ=スチュアートの肉体を乗っ取り、学園都市のあらゆる技術と研究データが集積された統合データベース「書庫(バンク)」を掌握することで、学園都市そのものを自らのものにしようと目論んでいた。

・それを阻止するため、アレイスターは浜面仕上が着せられていた書庫の親機(プロセッサスーツ)の内部基板ポートを利用した。

・フラッシュメモリからウイルスを流し込んだ。

・これにより、学園都市を経由するすべてのコンピュータがウイルスに感染した。

・ネットワーク全体がダウンする大規模なブラックアウトが引き起こされた。

ネットワーク麻痺に伴う230万人全住人の疎開声明発表

ネットワークの停止により、学園都市の機能は完全に麻痺した。

・アレイスターはこの結果を受けた。

・大規模なブラックアウトから復旧の目処が立たないため、預かっている学生たちの生活水準を守る、という名目を掲げた。

・230万人におよぶ該当地域の全住人を集団疎開させる声明を発表した。

能力者や重要機密の拡散とコロンゾンの悪用防止

この集団疎開には明確な真の狙いが存在していた。

・真の狙いは、学園都市の最大の成果物である能力者という人を都市から流出させ、コロンゾンに悪用されないようにすることであった。

・さらにアレイスターは、「妹達(シスターズ)」やヒューズ=カザキリといった重要機密の存在も拡散・隠匿させた。

・コロンゾンの目や手の届く範囲から完全に逃がした。

もぬけの殻となった都市とイギリス連邦乗っ取り計画への移行

宇宙空間での死闘の末、「理想送り」による閉鎖時系列から正史の地球へと帰還したコロンゾンが見たものは、すでにシステムが停止し、もぬけの殻となった学園都市であった。

・アレイスターは大悪魔に学園都市という盤面をくれてやる選択をした。

・代わりに、コロンゾンの本拠地であるイギリス連邦および連合王国(イギリス本国)そのものを乗っ取るという、次なる計画(並列計画)へと移行した。

・この学園都市の閉鎖と放棄により、物語の舞台はイギリスへと移っていくこととなった。

まとめ

学園都市の閉鎖を巡る一連の顛末は、書庫へのウイルス侵入による全機能停止と230万人の集団疎開によって、能力者や重要機密を大悪魔コロンゾンの手から完全に隠匿し、もぬけの殻となった学園都市を捨て去ってイギリス本国乗っ取りへと舞台を移したことで、理不尽な大悪魔の支配と都市機能掌握の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を冷徹かつ大胆な決断によって完璧に確立するに至る、絶対的統括者による都市の切り捨てと次相への遷移の記録である。ウイルスの流入から、全住人の疎開、機密の保護、そしてイギリス攻略への移行へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な大悪魔の脅威や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の果断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

新約 とある魔術の禁書目録(18)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(20)レビュー

登場キャラクター

学園都市

アレイスター=クロウリー

学園都市の統括理事長である。かつて魔術結社「黄金」を内側から崩壊させた魔術師だ。愛娘リリスの死をきっかけに、すべての魔術を絶滅させようと企んでいる。上条当麻を自らの計画のために利用してきた。

・所属組織、地位や役職
 学園都市統括理事長。元魔術結社「黄金」所属の魔術師。

・物語内での具体的な行動や成果
 窓のないビルの内部で上条当麻と交戦した。大悪魔コロンゾンに肉体を奪われた後、銀髪の少女の姿となって上条の前に現れた。学園都市の機能を停止させて住民を疎開させ、イギリス連邦を乗っ取る次なる計画へ移行している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 コロンゾンに致命傷を負わされ、無数の可能性として分化した。かつての冷徹な統括理事長の立場から、前線で自ら戦う存在へと変わっている。

リリス(ニュイ=マ=アサヌール=ヘカテ=サッポー=イザベル=リリス)

アレイスターの最初の娘である。生後間もなく病死したとされていた。浜面仕上に裏路地の廃車から救出された。

・所属組織、地位や役職
 アレイスターの娘。

・物語内での具体的な行動や成果
 聖守護天使エイワスの力によって死の先へ命を継ぎ足され、赤ん坊の姿で現代に復活した。高熱を出して苦しむが、自らの意思で木目調の乳母やベビーカーを呼び出して操っている。再会した父親を木製のオモチャで容赦なく攻撃した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 彼が魔術を憎悪し、計画を進める最大の動機となった存在である。

上条当麻

右手に幻想殺しを持つ高校生である。目の前で苦しむ人を見過ごせない性格をしている。魔神オティヌスやアレイスターらと対峙する。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の高校生。

・物語内での具体的な行動や成果
 大熱波の中でエレメントと戦い、オティヌスを守るために全世界を敵に回してデンマークへ向かった。窓のないビルへ突入し、アレイスターの過去を知って激突した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 異能の力を打ち消す右手により、学園都市や魔術サイドの様々な事件の中心に引き寄せられている。

御坂美琴

常盤台中学に所属する超能力者だ。彼に追いつくため、強大な力を求めている。食蜂操祈とは犬猿の仲である。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第三位の超能力者。常盤台中学の生徒。

・物語内での具体的な行動や成果
 大熱波の中で対魔術式駆動鎧を用いてエレメントを掃討した。食蜂と協力し、液状被覆超電磁砲を放って窓のないビルの装甲を破壊している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 純粋な科学側の能力者でありながら、対魔術式駆動鎧に触れたことで鼻血などの副作用に体を蝕まれた。

一方通行(アクセラレータ)

学園都市最強の超能力者である。かつては闇の中で活動していたが、現在はそこから手を切っている。番外個体や打ち止めと共に行動する。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第一位の超能力者。

・物語内での具体的な行動や成果
 新入生の企みを察知し、浜面と共にフレメアを救出した。プロセッサスーツを着た浜面と交戦し、スーツの機能を破壊している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔術らしきものを行使した経験があり、学園都市の科学だけでなく魔術の存在にも気づき始めている。

浜面仕上

無能力者の少年である。滝壺理后やアイテムの仲間を守ることを第一に考えている。廃車で見つけた赤ん坊を見捨てずに保護した。

・所属組織、地位や役職
 元武装無能力者集団のリーダー。アイテムの元メンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 指名手配犯の身代わりとしてプロセッサスーツを着せられ、警備員や第一位から追われた。赤ん坊を守りながら手配犯と交戦し、これを撃破している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 無能力者でありながら、機転と行動力で超能力者や最新兵器を相手に生き延びている。

滝壺理后

アイテムに所属する少女である。無能力者の少年の恋人だ。彼を深く信頼している。

・所属組織、地位や役職
 暗部組織アイテムのメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 彼からの電話を受け、指定された場所へベビー用品を届けた。プロセッサスーツ姿の人物が彼であると見抜き、赤ん坊の世話をした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 彼が命を懸けて暗部の危険から守ろうとしている対象である。

麦野沈利

アイテムのリーダーである。無能力者の少年を気にかけている。敵に対しては容赦のない態度をとる。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第四位の超能力者。暗部組織アイテムのリーダー。

・物語内での具体的な行動や成果
 プロセッサスーツを着た彼を不審者と判断して襲撃した。その後、赤ん坊を護衛するため病院へ向かった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 かつて彼と対立したが、現在は行動を共にしている。

絹旗最愛

アイテムに所属する少女である。格闘戦を得意とする。無能力者の少年を雑に扱うことが多い。

・所属組織、地位や役職
 暗部組織アイテムのメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 病院で彼と合流し、彼を小児科へ案内した。手配犯のプロセッサスーツと戦うため、病院の警護にあたっている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

半蔵

武装無能力者集団に所属する少年である。無能力者の少年の友人だ。駒場利徳の遺志を継ごうとしている。

・所属組織、地位や役職
 武装無能力者集団のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 フレメアを匿い、駆動鎧から逃走した。超小型無人偵察機を作成し、彼の追跡を支援している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

忍者のような技術を持つ少女である。半蔵に協力している。彼と連絡を取り合う。

・所属組織、地位や役職
 所属不明。

・物語内での具体的な行動や成果
 半蔵に少女の状況を伝えた。廃ビルで彼らに武器を提供し、エスカレーターを爆破して駆動鎧を迎撃した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

黄泉川愛穂

警備員に所属する女性教師である。第一位や打ち止めを自宅に居候させている。面倒見の良い性格をしている。

・所属組織、地位や役職
 警備員。学校の教師。

・物語内での具体的な行動や成果
 第一位に買い物を頼んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

最終信号(ラストオーダー)

ミサカネットワークの管理者である。第一位に懐いている。番外個体とよく口論になる。

・所属組織、地位や役職
 クローン人間の上位個体。

・物語内での具体的な行動や成果
 第一位と共に買い物へ出かけた。第一位の背後に隠れる番外個体を見て騒いだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

芳川桔梗

研究者の女性である。女性教師のマンションに居候している。

・所属組織、地位や役職
 研究者。

・物語内での具体的な行動や成果
 テレビ番組の録画予約をするため自室へ戻った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

番外個体(ミサカワースト)

ミサカネットワークの悪意の集合体である。第一位と行動を共にする。彼をからかうことが多い。

・所属組織、地位や役職
 第三次製造計画で造られたクローン人間。

・物語内での具体的な行動や成果
 第一位と共にスーパーで買い物へ行った。工作車両に残された新入生の見張りを処理している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

フレンダ=セイヴェルン

アイテムの元メンバーである。すでに死亡している。フレメアの姉だ。

・所属組織、地位や役職
 元暗部組織アイテムのメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 物語開始時点で故人となっている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 彼女の死が、無能力者の少年が他者を助ける動機となった。

フレメア=セイヴェルン

フレンダの妹である。無能力者の少女だ。駒場利徳や半蔵に守られている。

・所属組織、地位や役職
 小学生の少女。

・物語内での具体的な行動や成果
 新入生の駆動鎧に狙われ、彼らに救出された。大金庫に保護された後、第一位によって扉が破壊され外へ出ている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 第一位と無能力者の少年を結びつけ、学園都市上層部に脅威と認識させるための囮として利用された。

黒夜海鳥

新入生に所属するサイボーグの少女である。第一位の思考パターンの一部を移植されている。残虐な性格をしている。

・所属組織、地位や役職
 暗部組織「新入生」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 小学生の少女を襲撃する計画を進めた。無数の人工の腕から窒素爆槍を放って第一位と交戦したが、右手に幻想殺しを持つ少年によって攻撃を打ち消されて意識を失った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

フロイライン=クロイトゥーネ

不死の性質を持つ少女である。

・所属組織、地位や役職
 所属不明。

・物語内での具体的な行動や成果
 右手に幻想殺しを持つ少年が窓のないビルの外壁に穴を空けて救出した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

イギリス清教

ローラ=スチュアート

イギリス清教の最大主教である。その肉体は大悪魔に奪われている。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教最大主教。

・物語内での具体的な行動や成果
 大悪魔に体を乗っ取られ、窓のないビルを宇宙へ打ち上げられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 その正体は彼(アレイスター)の二人目の娘であった。

インデックス

イギリス清教のシスターである。一〇万三〇〇〇冊の魔道書を記憶している。右手に幻想殺しを持つ少年の家に居候している。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教所属。魔道書図書館。

・物語内での具体的な行動や成果
 大悪魔の支配を受けたが、黒猫の魔女の原典を強制記憶させられたことで支配から解放された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

烏丸府蘭(A・O・フランキスカ)

イギリス清教から派遣されたスパイである。理想送りを持つ少年の救出を目的に行動している。大悪魔に操られていた。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教所属のスパイ。最大主教直属の部下。

・物語内での具体的な行動や成果
 手配犯としてプロセッサスーツを着て無能力者の少年と戦った。悪魔に侵食されながらも交戦し、最後は彼(アレイスター)の手術によって悪魔から解放された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

魔術結社「黄金」

ミナ=メイザース

西洋喪服に黒猫の耳と尻尾を持つ姿をしている。トートタロットの意識体だ。彼の過去を右手に幻想殺しを持つ少年に見せた。

・所属組織、地位や役職
 問答型思考補助式人工知能。トートタロットの原典。

・物語内での具体的な行動や成果
 窓のないビルで大悪魔を大気圏突入まで足止めした。魔道書図書館の支配機構を焼き切って彼女を救出している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ウェストコット

魔術結社「黄金」の創設者の一人である。彼(メイザース)と対立している。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」の創設者。

・物語内での具体的な行動や成果
 ブライスロードの戦いにおいて、彼(アレイスター)の放った幻想殺しの矢に射貫かれた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

メイザース

魔術結社「黄金」の創設者の一人である。彼(アレイスター)と敵対している。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」の創設者。

・物語内での具体的な行動や成果
 ブライスロードの戦いにおいて、彼(アレイスター)の幻視した巨大な剣で切り裂かれた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大悪魔コロンゾンの真の召喚者であった。

ローズ

彼(アレイスター)の最初の妻である。彼の娘の母親だ。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」所属。彼の助手。

・物語内での具体的な行動や成果
 エジプト旅行中、聖守護天使を口寄せする霊媒の役割を果たした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

超越存在・魔神

コロンゾン

拡散を本質とする大悪魔である。最大主教の肉体を乗っ取っている。彼(アレイスター)を破滅させようと企んでいる。

・所属組織、地位や役職
 大悪魔。

・物語内での具体的な行動や成果
 窓のないビルで聖守護天使を撃破した。地球へ帰還して学園都市を掌握しようとしたが、彼(アレイスター)によって阻止されている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 かつて彼(メイザース)によって召喚され、彼(アレイスター)を陥れるために暗躍していた。

エイワス

物理法則の最下層に立つ天使である。彼(アレイスター)に法の書を授けた存在だ。

・所属組織、地位や役職
 聖守護天使。

・物語内での具体的な行動や成果
 窓のないビルで彼(アレイスター)に召喚され、右手に幻想殺しを持つ少年を圧倒した。宇宙空間で大悪魔と激突し、敗北を装って彼女を閉鎖時系列へ誘導している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 一九〇四年に母胎の赤ん坊の生命力を退避させ、死の先へ命を継ぎ足すことで彼女を救済していた。

オティヌス

魔神の一人である。右手に幻想殺しを持つ少年の理解者だ。彼と共に行動している。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 彼の精神を折るために世界を黒く塗り潰し、様々な位相を作り出して彼を追い詰めた。その後、彼に救われ、一五センチの妖精の姿となって同行するようになった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔神としての力を失い、妖精化している。

僧正

魔神の一人である。即身仏のような姿をしている。右手に幻想殺しを持つ少年を魔神たちの採点者にしようとした。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 学園都市でビルを引っこ抜いて投げつけるなど、大規模な破壊行動を行った。彼らの連携により、マスドライバーで宇宙へ射出されている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

娘々

魔神の一人である。尸解仙のような姿をしている。ぶかぶかの袖から無数の武器を取り出す。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 閉鎖時系列の地球へ現れた大悪魔を取り囲んだ。理想送りを持つ少年の力によって新天地へ消し飛ばされている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ネフテュス

魔神の一人である。褐色の肌を包帯で覆った姿をしている。泣き女の逸話を持つ。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 バードウェイの妹の体を救うために自らの力を使った。理想送りを持つ少年の力によって消滅させられている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

上里勢力

上里翔流

右手に理想送りを持つ少年である。魔神を消滅させる力を持つ。どこにでもいる平凡な高校生を自称している。

・所属組織、地位や役職
 上里勢力の中心人物。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔神たちを理想送りで次々と新天地へ追放した。手配犯(木原唯一)と対峙し、少女たちを守るために自ら犠牲となって消滅している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔神の願いの集積体である理想送りを宿していたが、手配犯に右手を奪われた。

御霊冥亞

幽霊少女の姿をした勢力のメンバーである。ネットやスフィアを駆使して大衆を操る。彼の帰還を願っている。

・所属組織、地位や役職
 上里勢力所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 避難所のスフィアを利用してデマを流し、右手に幻想殺しを持つ少年たちを炙り出そうとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

集団

警備員(アンチスキル)

学園都市の治安を維持する組織である。学校の教師たちが務めている。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の治安維持機関。

・物語内での具体的な行動や成果
 無能力者の少年をスーパーで包囲し、逮捕して中央詰め所へ連行した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

アイテム

学園都市の暗部組織である。麦野沈利、絹旗最愛、滝壺理后らが所属している。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の暗部組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 赤ん坊を保護し、手配犯の襲撃に備えて病院の警護にあたった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

スキルアウト(武装無能力者集団)

無能力者たちで構成された集団である。駒場利徳がかつてのリーダーであった。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の無能力者集団。

・物語内での具体的な行動や成果
 半蔵や浜面がかつて所属し、現在もその繋がりや技術を活用している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

イギリス清教の部隊

イギリス清教に所属する部隊である。

・所属組織、地位や役職
 魔術サイドの組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 スパイの少女の要請を受け、学園都市の外周で回収要員として待機した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ロシア成教

ロシアの魔術組織である。

・所属組織、地位や役職
 魔術サイドの組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 総大主教が対魔神用の術式を用いて、右手に幻想殺しを持つ少年に七つの大罪を当てはめて攻撃した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

上里勢力

理想送りを持つ少年を慕う一〇〇人の少女たちで構成された集団である。それぞれが異形や異能を持つ。

・所属組織、地位や役職
 彼の仲間たち。

・物語内での具体的な行動や成果
 彼の手配犯に右手を奪われたことで操られ、右手に幻想殺しを持つ少年たちを執拗に追跡した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

魔神

世界を自在に作り変えるほどの力を持つ魔術の神々である。

・所属組織、地位や役職
 超越的な魔術師の到達点。

・物語内での具体的な行動や成果
 彼らが世界を破壊したほか、現世に出現して学園都市で破壊活動を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 理想送りを持つ少年の力によって次々と新天地へ消し飛ばされた。

ミメティックプレデター

不定形の生体兵器である。周辺環境を走査して姿を変えることができる。

・所属組織、地位や役職
 手配犯の追加装備。

・物語内での具体的な行動や成果
 プロセッサスーツと連携してクラゲの触手のように攻撃したほか、少女の姿に擬態して無能力者の少年を騙そうとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 彼(アレイスター)の霊的蹴たぐりによって一掃された。

新約 とある魔術の禁書目録(18)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(20)レビュー

展開まとめ

序章 聖守護天使より神託を込めて

少女となったアレイスター

上条当麻は地上へ戻り、少女の姿となったアレイスター=クロウリーと対面した。銀髪の少女は新たな肉体を確かめながら奔放な発言を繰り返し、上条を困惑させた。上条が彼女を殴ると、アレイスターは痛みや体格差まで実験対象として受け止めた。

這い出すコロンゾン

窓のないビルの破損箇所から、ローラ=スチュアートの肉体を霊媒とするコロンゾンが長い金髪を伸ばして這い出そうとしていた。アレイスターは正面から戦う価値はないと告げ、窓のないビルそのものを宇宙へ打ち上げて時間を稼ぐと決めた。

飛び立つ窓のないビル

アレイスターは複数の自分を消費して力を生み、ロケットブースターを失った窓のないビルを浮上させた。巨大構造物は猛烈な水蒸気を噴き出しながら大気圏へ向かい、上条達もその余波に巻き込まれた。アレイスターは、コロンゾンがこれで倒れることはなく、安心せず次の戦いに備えるよう上条へ告げた。

ミナの足止め

窓のないビル内部では、コロンゾンが大気圏突入前に脱出しようとしていた。しかしトートタロットの意識体であるミナ=メイザースが現れ、金髪を掴んで引き戻した。ミナは自分が焼失すると承知しながらも、アレイスターの目的へ少しでも貢献するため、コロンゾンを大気圏突入まで足止めしようとした。

聖守護天使の救援

コロンゾンがミナを踏みにじろうとした時、聖守護天使エイワスが現れた。エイワスは、幸せになるための努力を放棄して死を受け入れるのはつまらないと断じ、ミナの存在を大型演算機器から新たな魔道書へ移し替えた。こうしてミナは黒猫祭祀秘録を新たな器とし、窓のないビルの外へ脱出した。

ミナへの神託

エイワスはミナに対し、どれほど不遇であっても幸せになる努力を怠るなと告げた。さらに、長く理不尽に耐えてきた泣き虫へも同じ言葉を伝えるよう頼み、その痛みに見合う祝福を必ず与えると宣言した。ミナは新たな魔道書を抱え、閉ざされた運命から開かれた世界へ飛び出した。

天使と悪魔

窓のないビルにはエイワスとコロンゾンだけが残った。コロンゾンは、霊媒を持たないエイワスは本来の力を出せないと指摘したが、エイワスは自分に地球外知的生命体という説があることを明かした。地球の魔術に縛られるコロンゾンと、宇宙へ出ることで解放されるエイワスの条件は逆転しようとしていた。

大気圏の決戦

窓のないビルは大気圏へ突入し、周囲は灼熱に包まれた。エイワスは、自分もまた幸せになるための努力を怠らないと宣言した。こうして天上の煉獄で、聖守護天使エイワスと大悪魔コロンゾンの戦いが始まった。

第一章 Lの冠を頭に戴く小さな輝き Lost_Princess.

浜面を包む黒い装甲

浜面仕上は記憶が途切れた状態で交差点に倒れており、全身を未知の強化スーツに包まれていた。視界には高速で情報が流れ、スーツにはアネリが組み込まれているらしかった。大熱波で素養格付のデータを失った浜面は、学園都市の暗部から再び狙われたのではないかと警戒した。

覆面犯の指名手配

飛行船のニュースでは、浜面と同じ姿の覆面犯が証券取引所を襲撃したと報じられていた。周囲の人々は浜面を危険人物とみなし、警備員も接近してきた。浜面は自分ではないと訴えたが聞き入れられず、反射的に逃走したことで状況をさらに悪化させた。

コロンゾンへの備え

上条当麻は、少女となったアレイスター=クロウリーに連れられ、密閉された部屋へ入った。アレイスターは、大悪魔コロンゾンの影響を検知する護符を作るため、信頼できる仲間を確保しようとしていた。上条の幻想殺しも儀式に利用できると説明したが、アレイスターの奔放な提案に上条は強く反発した。

遠回りの儀式

上条がアレイスターの簡便な儀式を拒否したため、二人は日用品や薬品を用いる複雑な手順へ切り替えた。アレイスターはコーヒーサイフォン、圧力鍋、薬などを調達するよう指示し、合成と還元によって代用品を作ろうとした。そしてコロンゾンは宇宙へ追放されても終わらず、その悪意は今も地上に残っていると警告した。

プロセッサスーツの力

警備員から逃げる浜面を、スーツは常人離れした動きで補助した。武装車両を飛び越え、突進してきた車を弾き飛ばし、銃撃も予測された足場を踏むだけで回避した。浜面は圧倒的な力に恐怖し、誰かを傷つける前に麦野沈利、絹旗最愛、滝壺理后と合流しようと決めた。

一方通行の監視

高層ビルの屋上から浜面を見ていた一方通行は、スーツがベクトル操作を利用していると見抜いた。窓のないビルの装甲にも使われていた技術であり、浜面を包む装備が自分の能力を再現していると察していた。

滝壺への連絡

浜面は公衆電話を使い、滝壺へ連絡した。混乱した説明は十分に伝わらなかったが、指名手配され、謎のスーツを着せられた危機的状況にあることを訴えた。通話が切れる直前、浜面は午後七時に第七学区南駅前の像の前で待ち合わせると伝えた。

一方通行の襲撃

電話ボックスを不可視の攻撃が切り裂き、一方通行が浜面の前に現れた。彼は浜面をA・O・フランキスカという人物か、その関係者だと疑い、プロセッサスーツが自分の能力をどこまで再現しているか確かめようとした。浜面は一方通行の一撃で吹き飛ばされたが、スーツに守られて生き延びた。

戦いを拒む浜面

アネリは一方通行との戦闘を続けられると判断し、多数の行動候補を示した。しかし浜面は、強い力を得ても戦いを望まなかった。危機の中で活躍するより、退屈で平穏な幸福を選びたいと考え、いったん足を止めた。

廃車からの泣き声

浜面は裏路地の廃車から赤ん坊の泣き声を聞いた。施錠されたトランクを鉄パイプでこじ開けると、産着に包まれた幼い子供が閉じ込められていた。冬の屋外に放置された状況は命に関わるものであり、浜面は自分が追われる立場であることに苦悩した。

赤ん坊の保護

浜面は赤ん坊をその場へ残せず、滝壺達へ預けて病院や警備員のもとへ連れていってもらうことを決めた。アネリの指示に従って慎重に抱き上げると、赤ん坊は無邪気に浜面のバイザーへ手を伸ばした。その手首には名前らしき文字が記されたタグが巻かれていた。

リリスの名

浜面はタグに並んだ文字を読み取り、赤ん坊の名前がリリスである可能性に気づいた。アレイスターが失った娘と同じ名を持つ幼い命が、学園都市の裏路地で浜面の腕に託されたのだった。

黒猫の魔女の自由

ミナ=メイザースは魔道書の原典を新たな器として実体を得て、学園都市の夜を歩いていた。重力や空気に支えられる身体を新鮮に感じながら、管理者アレイスターを探そうとしたが、途中で目に入るものへ猫のように興味を移していた。

赤子を抱く装甲の人物

ミナはプロセッサスーツを着た人物が赤ん坊を抱えて移動する姿を見つけた。同時に、その人物へ殺気を向ける一方通行が立ちはだかったため、赤ん坊を巻き込ませないよう戦闘へ介入した。

ミナと一方通行

一方通行は落ち葉を弾丸へ変えて攻撃したが、ミナはパレットナイフで防いだ。やがて武器を捨て、人間の肉体的限界に縛られない動きと演算能力を用いて一方通行の反射を突破し、拳を顔面へ叩き込んだ。ミナは初めての実戦的な身体操作に興奮し、戦いを続けようとした。

カメさん像の滝壺

浜面仕上は赤ん坊のリリスを抱え、待ち合わせ場所のカメさん像へ到着した。そこには普段と異なる衣装を着た滝壺理后が待っていたが、顔も声も変わった浜面を本人と信じられなかった。浜面は二人だけが知る情報を並べて証明しようとしたものの、滝壺を羞恥させるだけだった。

麦野と絹旗の襲撃

そこへ麦野沈利と絹旗最愛も現れ、浜面を不審者と判断した。リリスの言葉まで誤解を深めたため、浜面はプロセッサスーツの補助を受け、赤ん坊への衝撃を最小限に抑えながら二人の攻撃を回避して逃走した。

リリスの生活用品

滝壺達への引き渡しに失敗した浜面は、自分でリリスの世話をするため、ネット通販を利用しようと考えた。スーパーのATMから通販サイトへ接続し、粉ミルク、哺乳瓶、紙おむつ、防寒具や玩具などを注文した。その途中で一方通行が口にしたA・O・フランキスカを検索したが、正体につながる情報は得られなかった。

浜面の投降

ATMの利用履歴と防犯映像から浜面の身元が特定され、警備員がスーパーを包囲した。閃光と大音響はスーツに遮られたが、無防備なリリスには危険だった。浜面は彼女を守るため反撃を拒み、地面へそっと下ろして投降した。警備員達は浜面を取り押さえ、リリスを保護した。

ゲームセンターの休戦

一方通行とミナの戦いは決着がつかず、二人はゲームセンターへ移動していた。ミナはパンチングマシンで身体能力を試し、一方通行はプロセッサスーツが自分の能力の一部を防衛用に再現していると説明した。さらに、その装備が自分以上の価値を持つ何かを守るために作られた可能性を示した。

浜面の逮捕

浜面は警備員中央詰め所へ運ばれ、取調室で事情を聞かれた。彼はスーツを自力で脱げないと訴え、リリスの安全や、彼女を捨てた親へ戻さないよう求めた。警備員は浜面の説明を疑いながらも、改めて証言を取ろうとした。

中央詰め所の襲撃

突然、建物を揺らす衝撃と共に電源が落ち、何者かが正面玄関から警備員中央詰め所へ侵入した。警備員達は浜面を取調室へ残して応戦に向かったが、やがて銃声も人の気配も消えた。浜面は保護されたリリスを心配し、アネリに居場所を探させた。

リリスの救出

リリスが同じ階の託児所にいると分かると、浜面は逃走罪を問われる可能性を承知で取調室を出た。彼は銃声の響く暗い建物を進み、赤ん坊を戦闘へ巻き込ませないため託児所を目指した。

真の手配犯

階段の下から現れたのは、浜面と同じプロセッサスーツを着た人物だった。その外装には不定形の物質が備わり、浜面を襲った一方通行とは別人であることが判明した。相手こそが真の手配犯、A・O・フランキスカであり、双方の装甲は敵意を示す赤へ変わった。

行間 一

宇宙へ放逐されたコロンゾン

窓のないビルは地球を離れ、壁に大穴を空けたまま宇宙空間を漂っていた。エイワスは平然としていたが、ローラ=スチュアートの肉体を霊媒とするコロンゾンは、方位や大気のない環境によって苦しみ始めていた。

霊媒への負担

エイワスは、地球から離れれば東西南北や北極星の意味も失われると指摘し、ローラの肉体が耐えられるのかと挑発した。コロンゾンは、この程度で自分を封じたつもりかと反発したが、霊媒への負担は隠し切れていなかった。

地上に残した切り札

コロンゾンは、利用できる霊媒がローラ一人だけではないと明かした。自分が宇宙へ追放されている間にも地上を掻き回せると告げ、その切り札としてA・O・フランキスカの名を挙げた。

学園都市の奪取

コロンゾンは、イギリス連邦よりも科学サイドの最先端である学園都市を自分のものにすると宣言した。一時的にアレイスター側が優勢でも、彼はいずれ失敗すると見越し、学園都市を起点に状況を奪い返そうとしていた。

第二章 目を覚ます獣、 鋼の街を行く X=Scarlet.

擬態する生体兵器

第七学区警備員中央詰め所襲撃の直前、不定形の生体兵器は周囲に溶け込む疑似餌へ姿を変え、保護を求める幼い少女を装って正面入口へ近づいていた。警備員が救助しようと接近すると、その少女の体は縦に裂け、全身を開く捕食形態へ変貌した。

A・O・フランキスカとの交戦

中央詰め所内で浜面仕上は、同じプロセッサスーツを纏うA・O・フランキスカと対峙した。相手は不定形の生体兵器を両腕と両脚へ集め、触手状の武器で攻撃した。浜面はアネリの誘導に従って回避し、拳へ全身の力を集約して触手を破壊した。

疑似餌の少女

生体兵器は幼い少女へ擬態して浜面を惑わせようとしたが、浜面は無視して蹴り飛ばした。しかしその姿や声には人間の罪悪感を刺激する仕掛けがあり、浜面は一瞬動きを鈍らせた。その隙にA・O・フランキスカが天井から襲撃し、同等の性能を持つ二人の戦いは膠着した。

床の崩落

長期戦では生体兵器を持つ相手が有利になると判断した浜面は、A・O・フランキスカではなく床を攻撃した。階下へ崩落させて手配犯を足止めし、さらに姿を変え続ける生体兵器を窓から投げ捨てた。浜面自身も装甲を傷つけられたが、リリスの救出を優先して託児所へ向かった。

警備員の願い

途中で浜面は負傷した女性警備員を見つけ、アネリの指示で足を固定した。警備員はリリスが託児所にいると教え、犯人を誘導するための偽札が保管された倉庫の鍵を託した。そして同じスーツを着た男を信用せず、リリスを守ってほしいと頼んだ。

リリスとの再会

浜面が託児所へ到着すると、リリスは警備員達からミルクや玩具を与えられ、無事に保護されていた。浜面は警備員達への恩を感じながら、リリスだけを抱き上げて建物から連れ出そうとした。

第一位の介入

A・O・フランキスカは偽札の罠を無視し、生体兵器と一体化して託児所へ侵入した。浜面はリリスを抱えたまま逃げ道を塞がれたが、壁を破って現れた一方通行が手配犯へ攻撃した。その隙に浜面は窓から飛び出し、走行中のトラックへ着地して逃走した。

護符による判別

上条当麻と少女の姿になったアレイスター=クロウリーは、コロンゾンの影響を検知する護符を使いながらインデックスや御坂美琴達を探していた。護符が無事である間は、その場にコロンゾンの介入がないと判断できるため、無関係な出来事と策謀を区別する役割を持っていた。

学園都市への回想

アレイスターは、かつて日本を訪れて鎌倉の大仏に感銘を受けたことや、一九四七年に再起の場所として日本を選んだ経緯を語った。科学と学問の街として学園都市を築いたものの、現在の景色が本当に自分の求めた日本だったのか疑問を抱いていた。

消えた仲間達

アレイスターは古本屋を訪れながら仲間達の反応を探ったが、インデックスや美琴だけでなく、土御門元春や烏丸府蘭も姿を見せなかった。個人で使える魔術による追跡すら行われていないことから、第三者による妨害の可能性を疑った。

狙われる書庫

アレイスターは、コロンゾンが学園都市を利用して最重要施設である書庫を狙うと説明した。書庫には能力開発を含む学園都市の研究データが集積されており、科学的叡智を悪魔に奪われれば世界規模の脅威になるためであった。街で起きる事件も、書庫を奪うための駒として利用されている可能性があった。

上条の役割

アレイスターは、事件への疑念が妄想へ変わらないよう、公平な視点を持つ者が必要だと考えていた。かつて本気で対立した上条なら自分の意見への対案となり、偏見を防げるとして、その役割を託していた。

土御門への合図

仲間と合流するため、アレイスターは魔術の専門家である土御門にだけ伝わる騒ぎを起こそうとした。二人は深夜のサウナへ入り、少女の姿となった統括理事長が男湯に現れたという話題を広め、土御門へ自分達の居場所を知らせようとした。

桃色の風

アレイスターは、現在の事件が上条を中心とした従来の構図とは異なるため、固定観念を捨てる必要があると語った。馬鹿げた行動によって認識を一度リセットしようとし、桃色の風が世界を救うと断言したため、上条は再び拳を振り上げた。

植物園の避難場所

警備員にも頼れなくなった浜面仕上は、寒さからリリスを守るため閉園後の植物園へ侵入した。温度管理された施設内でアネリの指示を受け、園芸用品や布を組み合わせて安全なベビーベッドを作った。さらに警備室から無線機を借り、離れていてもリリスの声を確認できるようにした。

滝壺への買い物依頼

浜面は公衆電話から滝壺理后へ連絡し、紙おむつ、哺乳瓶、粉ミルク、軟水などのベビー用品を買って指定場所へ置くよう頼んだ。顔を合わせれば再び誤解されると考え、品物を置いた後はすぐ帰るよう念を押した。事情を知らない滝壺は、浜面が自分に何をさせようとしているのか困惑した。

プロセッサスーツの調査

上条当麻とアレイスター=クロウリーはネット喫茶へ移り、行方不明の仲間や街の事件について調べた。土御門元春との接触に失敗したため、アレイスターは電子機器の異常を手がかりに御坂美琴を探そうとした。また、コンピュータへ何らかのコードを書き込み、別の備えも整えた。

コロンゾンと生体兵器

アレイスターは、コロンゾンの本質が世界の秩序を結び付けず、悪意を拡散させる存在であると説明した。さらに総合証券取引所襲撃に使われたプロセッサスーツと、不定形の生体兵器ミメティックプレデターに注目した。科学と魔術の区別はアレイスターが作った枠に過ぎず、この怪物もコロンゾンが人の技術を利用した結果だと考えた。

浜面を見抜いた滝壺

浜面が指定場所へベビー用品を取りに行くと、滝壺は帰らずに待っていた。彼女は顔や声ではなく、歩き方や雰囲気、能力追跡で捉えた信号から、スーツの中身が浜面であると見抜いた。浜面は彼女を抱えて建物の屋上を移動し、A・O・フランキスカという同じスーツを着た人物がいるため、手の甲の傷で自分を見分けるよう伝えた。

襲撃の目的

浜面と滝壺は、A・O・フランキスカが浜面を身代わりとして利用しただけなら、中央詰め所を襲って本物の存在を明かす理由がないと考えた。計画を変更してまで回収しなければならない何かが生じた可能性を検討し、その対象が浜面の拾ったリリスではないかと推測した。一方通行が口にした親という言葉も、その疑いを強めた。

リリスの笑顔

植物園へ戻ると、リリスは浜面の姿が見えないため泣いていたが、抱き上げられるとすぐに笑顔を見せた。滝壺はリリスを可愛がり、ミルクやおむつの世話をしようとした。浜面は赤ん坊の気持ちを理解できず、滝壺から呆れられた。

燃えないタグ

二人はリリスの手首に付けられたタグを手がかりとして調べた。滝壺が煮沸用の容器で高温にさらしても、タグは溶けず、変色も燃焼もしなかった。単なるプラスチックではない材質だと判明し、リリスの出自への疑問はさらに深まった。

リリスへの優しさ

滝壺は、どれほど不可解な事情があってもリリスには何の罪もないと断言した。浜面も、正体への不安を理由に彼女を見捨てれば、廃車へ放置した者達と同じになると考えた。二人はリリスと遊び、最悪だった一日を少しでも良い記憶で終わらせようと決めた。

浜面仕上への着目

ネット喫茶を追い出された上条当麻とアレイスター=クロウリーは、カプセルホテルへ移動していた。アレイスターはネット上の映像や関係者の行動を分析し、第一位や第四位は事件を感知して動いた側に過ぎないと考えた。麦野沈利の周辺人物を絞り込み、今回の騒動の中心にいるのは浜面仕上であると特定した。

眠れない浜面

植物園ではリリスと滝壺理后が眠り、浜面だけがプロセッサスーツを脱げないまま起きていた。浜面はA・O・フランキスカとの接点を探るため、その日の出来事を振り返ったが、明確な手がかりは得られなかった。

リリスの発熱

眠っていたリリスは呼吸を詰まらせ、高熱を出していた。滝壺は汗をかかない発熱や異常な呼吸を確認し、素人では判断できない状態だと告げた。浜面は警備員へ通報される危険を承知しながらも、リリスを小児科のある病院へ連れていくと決断した。

浜面だけの泥船

滝壺は自分がリリスを運ぶと申し出たが、浜面は彼女まで手配対象になるとして拒んだ。浜面は自分がリリスを病院へ運び、滝壺には麦野と絹旗最愛へ連絡して病院を裏から守らせるよう頼んだ。自分だけが捕まればよいと考え、リリスを見捨てない一線を守ろうとした。

黒猫の魔女の空腹

実体を得たミナ=メイザースは初めての空腹に苦しみ、コンビニの廃棄品を探した。店長に見つかったものの、売り物にならない弁当を分けてもらい、初めて食事と満腹感を味わった。

木原加群の幸福

コンビニ店長は、自分を顧みず子供達を守ろうとしていた教師について語った。ミナはその人物が木原加群であると見抜き、彼が復讐を続けられたのは、それほど価値のある幸福な日々を持っていたからだと告げた。ミナ自身は、これから目的を探す学園都市の子供達と同じ立場だと名乗った。

植物園への襲撃

植物園の電飾が消え、強化ガラスのドームが砕け落ちた。浜面はリリスを抱え、滝壺へ覆い被さって破片から守った。襲撃者がリリスの存在を承知して攻撃したと悟った浜面は、滝壺を外へ逃がし、麦野と絹旗による病院の護衛を整えようとした。

偽りのリリス

浜面はアネリにリリスの呼吸や鼓動を記録させ、シルクの布を丸めた偽物へ同じ振動を再現させた。A・O・フランキスカとの戦闘では、赤ん坊を守る動きを装って相手を欺き、触手が産着の塊を貫くよう誘導した。本物のリリスは浜面にも滝壺にも抱かれていなかった。

病院へ向かう陸上ドローン

リリスは植物園の端末から手配された陸上宅配ドローンの貨物箱へ乗せられ、小児科と緊急外来を備えた病院へ送られていた。浜面は自分達を囮にしながら、リリスだけを戦場から切り離していた。

全力戦闘への転換

リリスを抱えているという制約が偽物だと明かした浜面は、保護用の行動制限を解除した。アネリの補助で全運動を拳へ集中させ、生体兵器の触手ごとA・O・フランキスカの胸を撃ち抜いた。続く踵落としで手配犯を床へ叩き伏せ、プロセッサスーツの機能を停止させた。

ミメティックプレデターの大群

倒れたA・O・フランキスカが指を鳴らすと、無数のミメティックプレデターが植物園を包囲した。幼い少女の姿をした生体兵器達は浜面へ殺到したが、浜面は鉄パイプを振るい、敵同士を衝突させて群れを崩した。

空を覆う生体兵器

生体兵器達は戦法を変え、植物園の鉄骨へ登って頭上を埋め尽くした。一斉に落下して浜面を押し潰そうとしたため、アネリも有効な突破口を示せなくなった。

第一位の降臨

一方通行が天上から落下し、その衝撃だけで数千の生体兵器を吹き飛ばした。浜面は、なぜ学園都市最強の一方通行がリリスを追うのか問い詰めたが、一方通行はリリスが事件の中心ではないと否定した。

浜面の敗北

一方通行の登場によって浜面とアネリの前提は崩れた。アネリは勝利の可能性を見失い、行動候補を消していった。一方通行は理解できないなら退場しろと告げ、浜面の腹部へ軽く触れただけでプロセッサスーツを致命的に破壊し、その意識を断った。

行間 二

天使と悪魔の攻防

酸素も重力も存在しない『窓のないビル』の内部では、エイワスとコロンゾンが激しく衝突していた。コロンゾンはローラ=スチュアートの肉体に蓄えられた莫大な魔力を解放し、爆発で生じた無数の破片を弾丸のように操って襲い掛かった。一方のエイワスは翼の力だけでそれらを容易く逸らし、互いに攻撃を交えながら言葉を交わした。

ミナを巡る問答

エイワスはアネリとミナ=メイザースを原典と写本ほど異なる存在だと語り、ミナを浜面仕上へ結び付ける考えを否定した。さらにコロンゾンの切り札がA・O・フランキスカだけではないと見抜きつつ、ミナの行動は彼女自身の人生であり、自らが強制するつもりはないと断言した。

世界の在り方

コロンゾンは世界は拡散へ向かい、秩序より混沌の方が容易であると主張した。それに対しエイワスは、世界は誕生以来むしろ収斂と安定へ向かい続けており、その流れに逆らうアレイスターこそが希少で観察に値する存在だと反論した。そして、自身は合理や効率ではなく変革をもたらすために存在する聖守護天使であると語り、コロンゾンの考えを退けた。

第三章 かの者は人の優しさを忘れず Gift_of_the_Hope.

緊急システムスキャン

アネリはシステムの深刻な損傷を報告し、破損部分を凍結した上で最低限の機能だけを維持するセーフモードへ移行した。性能は大幅に低下し、不安定な状態のまま再起動を行った。

浜面の再起

浜面仕上は植物園で目を覚ましたが、プロセッサスーツは著しく損傷し、アネリからの応答も途絶えていた。それでもリリスだけでなく事件全体を守るには全員と合流する必要があると判断し、第七学区の病院へ向かう決意を固めた。

一方通行とミナの合流

一方通行は再び現れたミナ=メイザースと情報を交換した。ミナはプロセッサスーツが病院へ向かっていると伝え、一方通行は平穏な日常を取り戻すことだけが目的だと語ると、二人はそれぞれの思惑を胸に病院へ向かった。

病院の混乱

浜面は病院で麦野、絹旗、滝壺と再会し、リリスが保護されていることを知って安堵した。しかし学園都市の統合データベース『書庫』との接続が途絶えた影響で医療機器や検査が停止し、多数の患者が適切な治療を受けられない危機的状況に陥っていた。

プロセッサスーツの正体

病院の混乱を知った浜面は、プロセッサスーツそのものが『書庫』の本体であり、膨大な情報を内蔵していると推理した。同型機が二つ存在することで認証競合が発生し、オンライン接続できなくなっていることも判明し、自分が狙われる理由を理解した。

『書庫』を巡る思惑

一方通行も『書庫』が人型プロセッサスーツへ移行した経緯を見抜き、学園都市の各勢力がその奪取や阻止を巡って争っていると結論づけた。一方、浜面は手配犯を倒して『書庫』を正常化すればリリスだけでなく街中の患者も救えると考えた。

病院への侵入

病院へ侵入した手配犯に備え、浜面はリリスの護衛を麦野たちへ任せ、自らはリハビリルームで競技用自転車を分解して巨大なボウガンを製作した。特殊素材に対抗するため砂入りのペットボトルを弾とする独自の武器を完成させ、迎撃へ向かった。

病院内の死闘

浜面は病院内でA・O・フランキスカと激突した。手製の武器で視界を奪うなど善戦したものの、格闘戦では圧倒され、激しい攻撃で追い詰められた。それでもリリスを救うという決意だけは失わず、『書庫』を取り戻す意志を貫いた。

リリスの覚醒

絶体絶命の浜面の前に、木目調の人形たちを従えたリリスが姿を現した。木像の貴婦人が代読する形で自らの意思を語り、世界の定めを覆して結末を変えると宣言する。そして浜面へ立ち上がるよう促し、戦いへの介入を開始した。

魔女の一撃

病院の外では雨の中を飛ぶ魔女が手配犯へ狙いを定めていた。手配犯がその姿を認識した直後、魔術による閃光が放たれ、A・O・フランキスカへ直撃して病院を貫いた。

行間 三

リリスの秘密

コロンゾンは、エイワスが自らの計画を覆したことに激しく動揺した。エイワスは一九〇四年にローズの肉体へ降りた際、母胎に宿っていたリリスへ干渉する機会が存在したと明かし、その時点から死後の復活を見据えた準備を進めていたと語った。

死の先へ続く救済

エイワスは、リリスは生後間もなく死ぬ運命だったが、その先に新たな生命を継ぎ足すことで救済したと説明した。死を終着点と決めつけること自体が誤りであり、運命を覆してでも救う意志こそが重要であると断言した。

アレイスターへの試練

コロンゾンは、現在のリリスが本物である保証はないと反論した。しかしエイワスは、真偽を確かめることも含めてアレイスター自身が答えへ辿り着くべき試練であり、彼は決して歩みを止めないと語った。

『書庫』を巡る布石

エイワスは、霊媒A・O・フランキスカを利用して『書庫』を確保し、学園都市の技術を掌握しようとするコロンゾンの計画を見越した上で、人々がそれを阻止できるかを静かに見届けていた。また、自身やミナも敵の注意を引くための囮だったと明かした。

不完全なリリス

エイワスは、保護していたリリスの生命は不安定であり、そのままでは長く保てないと説明した。そのためアレイスターが新たな肉体を用意できるようになるまで、リリスは高熱を出しながら木像や木工芸品を操る特殊な存在として生き続けることになった。

アレイスターへの祝福

コロンゾンの問いを退けたエイワスは、長年苦難の道を歩み続けたアレイスターへ祝福を贈った。努力を積み重ねた者だけが奇跡に報われると語り、信念を貫き続けた末に自ら勝ち取った恩恵を胸を張って受け入れるよう告げた。

第四章 理 をねじ曲げる覚悟はあるか Human.

病院への到着

上条当麻は、状況が急変したことへの焦りを抱えながら病院へ急行した。現場では浜面仕上が、人の形を取った『書庫』をまとったまま、不可解な現象に困惑していた。

リリスの導き

リリスは、A・O・フランキスカを物理的に吹き飛ばしたのではなく、魔術によって自ら壁へ激突させたと説明した。浜面は内容を理解できなかったものの、リリスだけは信じられる存在だと改めて確信し、彼女を追って病院の外へ向かった。

父娘の再会

雨の中でアレイスターと対面したリリスは、感動の再会とは正反対に、木製のおもちゃや乳母の木像を総動員してアレイスターを容赦なく叩きのめした。銀髪の少女の姿へ変わっていた父親に強い不満をぶつけ、周囲を巻き込んだ騒がしい再会となった。

府蘭の正体

A・O・フランキスカは再び姿を現したが、損傷したプロセッサスーツが砕け、装着者が烏丸府蘭であることが明らかになった。アレイスターは、ローラ=スチュアート直属の部下だった府蘭もコロンゾンに利用され、自覚のないまま操られていた可能性を示した。

悪魔に侵された府蘭

府蘭の頭頂部には三つの赤い宝石で構成された異形の顔が現れ、悪魔の支配を受けていることが判明した。浜面は、府蘭は加害者ではなく必死に抵抗し続けていた被害者だと悟り、救い出す決意を固めた。

生体兵器との激戦

府蘭の周囲には多数の生体兵器が集結し、浜面と上条は連携して迎え撃った。浜面が敵を打ち倒し、上条が幻想殺しで完全に消滅させる戦法を取りながら戦う中、悪魔に強化された府蘭自身も驚異的な身体能力で襲い掛かり、激しい近接戦となった。

府蘭の限界

リリスは、悪魔の力によって府蘭の生命力が強引に増幅されているだけであり、長時間戦えば肉体そのものが耐えられなくなると説明した。それでも府蘭は暴走を止めず、浜面はリリスや滝壺へ被害が及ぶ前に戦い続けた。

第一位と自動書記

病院の外では一方通行が白い人影と対峙していた。相手は『自動書記』モードを起動し、敵性排除を開始すると宣言した。

インデックスの支配

ローラの支配は府蘭だけでなく、禁書目録であるインデックスにも及んでいた。アレイスターは制御用の魔術陣を破壊するよう上条へ促し、上条は失われた記憶の痛みに苦しみながらも、インデックスを救うため立ち向かう決意を固めた。

ミナ=メイザースの決意

病院へ向かうミナ=メイザースは、自らを世界にとって不要な存在ではなく、暴走した運命を止めるための安全装置になり得る存在だと考えた。そして魔道書の『原典』を携え、騒乱の中心へ足を踏み入れた。

ミナによる解放

上条当麻とインデックスが激突する直前、ミナ=メイザースが両者の間へ割って入った。ミナは自らの『原典』をインデックスに強制記憶させ、その毒を利用してコロンゾンが埋め込んだ支配機構を焼き切った。インデックスはその場に倒れたが、上条に抱き留められ、支配から解放された。

アレイスターへの神託

ミナは、リリスの復活がアレイスターの復讐や苦難を否定するものではないと語った。『黄金』を壊滅させ、同じ悲劇を止めるために歩んだ道は必要なものであり、その失敗や敗北も全て現在へ至るための積み重ねだった。ミナはエイワスの言葉を伝え、幸せになる努力を怠らず、そこから逃げるなとアレイスターへ告げた。

リリスの手

生命力だけで存在していたリリスは限界を迎え、木製の乳母やベビーカー、オモチャが崩れていった。産着姿へ戻ったリリスを抱いたアレイスターは、震える手で指を差し出した。リリスがその指を握ると、長く冷え切っていたアレイスターの心に再び熱が戻った。

生体凶器の一掃

アレイスターは府蘭の周囲を埋めるミメティックプレデターへ霊的蹴たぐりを放った。標的の想像力へ宇宙規模の爆発を植え付け、さらに『衝撃の杖』で威力を増幅させた結果、数え切れない生体凶器だけが一掃された。府蘭自身は救出のため、意図的に攻撃対象から外されていた。

コロンゾンへの宣告

府蘭を操るコロンゾンは、失敗続きのアレイスターに誰かを救えるはずがないと嘲った。だがアレイスターは府蘭の全身を精密に解析し、悪魔の痕跡だけを特定して取り除くと宣言した。

悪魔だけを狙う手術

アレイスターは霊的蹴たぐりによって、多数の検査機器や医療技術の像をコロンゾンへ強制的に思い描かせた。さらにガンマナイフの性質を利用し、府蘭の肉体を傷つけず、内部に巣食うコロンゾンだけを正確に切り刻む術式を構築した。そして悪魔だけを完全に消し去るための異様な手術を開始した。

行間 四

エイワスの敗北

宇宙へ放逐された『窓のないビル』では、コロンゾンが霊媒ローラ=スチュアートの肉体を利用し、エイワスを圧倒した。肉体を持たないエイワスは物質界での影響力に限界があり、最後には首を折られて消滅した。

地球への突入

コロンゾンは『窓のないビル』の進路を地球へ向け直し、学園都市へ最大速度で突入した。堅牢なビルそのものを巨大な投射物とし、あらゆる迎撃を力ずくで突破して都市を消滅させた。

文明の終焉

落着の衝撃は学園都市だけでなく、世界規模の粉塵と寒冷化を引き起こした。コロンゾンは人々を寒さや飢えで追い詰め、限られた資源を巡って争わせる未来を思い描き、人類文明を終わらせたと確信した。

コロンゾンの歓喜

コロンゾンは、救われた命や積み重ねられた幸福を理不尽に奪い去ることに強い歓喜を覚えた。人間が守ろうとする幸福や正義を嘲り、純粋な残虐性こそが知性ある存在の証であると考えた。

消えた人類

しかしコロンゾンは、壊滅した都市から血や肉の痕跡が全く感じられないことに気づいた。あまりにも静かで清潔な光景は、最初からこの地球に人類が存在していなかったことを示していた。

閉鎖時系列の地球

そこへ娘々とネフテュスが現れ、コロンゾンが到着した場所は、上里翔流の『理想送り』によって作られた閉鎖時系列の地球であると明かした。高速で宇宙を往復した結果、コロンゾンは正史から時間軸のずれた世界へ誘導されていた。

浦島太郎の罠

アレイスターがコロンゾンを宇宙へ放り出し、エイワスが早々に敗北したのは、この閉鎖世界へ送り込むための罠だった。エイワスが残した浦島太郎の孤独という言葉は、その結末を示していた。

魔神たちの玩具

閉鎖時系列には人類を含む既存生命は存在せず、残されていたのは規格外の力を持つ魔神たちだけだった。娘々やネフテュスをはじめとする魔神たちは、新たな獲物として現れたコロンゾンを取り囲み、当分退屈せずに済むと喜んだ。

終章 王座なき悪魔は地獄で吼える the_Devil C

アレイスターの代償

上条当麻は、インデックスや烏丸府蘭を救いながらコロンゾンと渡り合ったアレイスターの実力に圧倒された。アレイスター自身は魔術の反動で血を吐きながらも、それは他者へ被害を及ぼさず自分一人で代償を負った証だと静かに受け入れた。

イギリス攻略の決断

アレイスターは、コロンゾンは『理想送り』だけでは完全に封じられず、イギリス清教やイギリス連邦各国へ仕込まれた細工を全て排除しなければ根絶できないと説明した。そして自らイギリスへ向かうと決め、上条にも同行を命じた。

浜面の恩赦要求

一方通行と上条がアレイスターを糾弾しようとする中、浜面仕上は両者へ武器を向けて争いを制止した。そして『暗部』から自分や滝壺、『アイテム』の仲間たちを守る恩赦を条件に、アレイスターを守ると宣言した。アレイスターもその要求を受け入れ、契約が成立した。

一方通行の宣告

一方通行はアレイスターを許したわけではなく、人並みの恐怖を思い出させた上で決着をつけると告げた。アレイスターはその言葉を受け止め、自らの責任として向き合う姿勢を示した。

コロンゾンの帰還

『理想送り』へ閉じ込められていたコロンゾンは、複数の魔神を引き連れたまま正史世界へ帰還した。魔神たちは取り残されたものの、コロンゾンだけは再び学園都市へ姿を現した。

学園都市の封鎖

アレイスターは『書庫』を利用して世界中のネットワークへウイルスを拡散し、学園都市を含むシステムを停止させた。さらに住民を集団疎開させ、『妹達』やヒューズ=カザキリも避難させることで、コロンゾンが利用できる都市も研究成果も残さない方針を打ち出した。

宣戦布告

ローラ=スチュアートの肉体にはまだ本人の意識が残っていると見抜いたアレイスターは、必ず娘を取り戻すと宣言した。そしてコロンゾンを踏みつけながら宣戦布告し、孤独の城で待つよう言い渡した。

上条の願い

上条は、アレイスターには恐怖を思い出してほしいと語った。それは罰ではなく、リリスを育てる父親として胸を張って生きるために必要なものだと伝えた。アレイスターはその言葉を黙って受け止め、上条はインデックスたちの元へ戻っていった。

新たな戦いの始まり

こうしてコロンゾンとの決着は持ち越され、舞台はイギリスへ移ることとなった。上条、一方通行、浜面、そしてアレイスターは、それぞれの目的を胸に大悪魔との最終決戦へ歩み始めた。

新約 とある魔術の禁書目録(18)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(20)レビュー

同シリーズ

新約 とある魔術の禁書目録

新約とある魔術の禁書目録 1の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(1)
新約とある魔術の禁書目録 2の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(2)
新約とある魔術の禁書目録 3の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(3)
新約とある魔術の禁書目録 4の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(4)
新約とある魔術の禁書目録 5の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(5)
新約とある魔術の禁書目録 6の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(6)
新約とある魔術の禁書目録 7の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(7)
新約とある魔術の禁書目録 8の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(8)
新約とある魔術の禁書目録 9の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(9)
新約とある魔術の禁書目録 10の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(10)
新約とある魔術の禁書目録 11の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(11)
新約とある魔術の禁書目録 12の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(12)
新約とある魔術の禁書目録 13の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(13)
新約とある魔術の禁書目録 14の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(14)
新約とある魔術の禁書目録 15の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(15)
新約とある魔術の禁書目録 16の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(16)
新約とある魔術の禁書目録 17の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(17)
新約とある魔術の禁書目録 18の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(18)
新約とある魔術の禁書目録 19の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(19)
新約とある魔術の禁書目録 20の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(20)
新約とある魔術の禁書目録 21の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(21)
新約とある魔術の禁書目録 22の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(22)
新約とある魔術の禁書目録 22-2の表紙画像(レビュー記事導入用)
新約 とある魔術の禁書目録(22)リバース

とある魔術の禁書目録

とある魔術の禁書目録indexの表紙画像(レビュー記事導入用)
【とある魔術の禁書目録】あらすじ・ネタバレ・まとめ 一覧&考察
新約とある魔術の禁書目録indexの表紙画像(レビュー記事導入用)
【新約 とある魔術の禁書目録】あらすじ・ネタバレ・まとめ
創約とある魔術の禁書目録 indexの表紙画像(レビュー記事導入用)
【創約 とある魔術の禁書目録】 あらすじ・ネタバレ・まとめ

外伝

とある科学の超電磁砲の表紙画像(レビュー記事導入用)
とある科学の超電磁砲
とある魔術の禁書目録外伝 エース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈!!の表紙画像(レビュー記事導入用)
とある魔術の禁書目録外伝 エース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈!!

とある暗部の少女共棲

とある暗部の少女共棲indexの禁書目録indexの表紙画像(レビュー記事導入用)
【とある暗部の少女共棲】あらすじ・ネタバレ・まとめ 一覧&考察

同著者シリーズ

ヘヴィーオブジェクトシリーズ

ヘヴィーオブジェクトの表紙画像(レビュー記事導入用)
「ヘヴィーオブジェクト」

その他フィクション

e9ca32232aa7c4eb96b8bd1ff309e79e 小説「とある魔術の禁書目録(2)」感想・ネタバレ
フィクション あいうえお順

Share this content:

コメント

タイトルとURLをコピーしました