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とある魔術の禁書目録鎌池和馬

小説「新約 とある魔術の禁書目録 18」感想・ネタバレ

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新約とある魔術の禁書目録 18の表紙画像(レビュー記事導入用) とある魔術の禁書目録

新約 とある魔術の禁書目録(17)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(19)レビュー

Table of Contents

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■ 物語の特徴
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. アレイスターの並列計画
    2. 土御門舞夏の呪縛
    3. 窓のないビルの攻略
    4. 虹色の鎖と業
    5. 黄金夜明け結社の因縁
    6. 聖守護天使エイワスの召喚
    7. 悪魔コロンゾンの正体
    8. 御坂美琴とAAA
  6. 登場キャラクター
    1. 学園都市
      1. 上条当麻
      2. 土御門元春
      3. 土御門舞夏
      4. 御坂美琴
      5. 食蜂操祈
      6. アレイスター=クロウリー
      7. リリス
      8. 一方通行(アクセラレータ)
      9. 打ち止め(ラストオーダー)
      10. 浜面仕上
      11. 薬味久子
      12. 恋査
      13. 木原唯一
    2. イギリス清教
      1. インデックス
      2. ローラ=スチュアート
      3. 烏丸府蘭(A・O・フランキスカ)
      4. ステイル=マグヌス
      5. 神裂火織
    3. 魔術結社「黄金」
      1. ミナ=メイザース
      2. サミュエル=リデル=マグレガー=メイザース
      3. ウェストコット
      4. アラン=ベネット
      5. ローズ
      6. ダイアン=フォーチュン
      7. ポール=フォスター=ケイス
      8. アーサー=エドワード=ウェイト
      9. ロバート=ウィリアム=フェルキン
    4. 上里勢力
      1. 上里翔流
      2. 琉華
      3. 御霊冥亞
    5. 超越存在・魔神
      1. エイワス
      2. コロンゾン
      3. オティヌス
      4. 娘々
      5. ネフテュス
    6. グレムリン
      1. トール
      2. マリアン=スリンゲナイヤー
    7. イギリス王室派
      1. キャーリサ
    8. その他の登場人物
      1. 右方のフィアンマ
    9. 集団
      1. 警備員(アンチスキル)
      2. 風紀委員(ジャッジメント)
      3. 暴徒
      4. 新入生
      5. サイエンスガーディアン
      6. 人的資源
      7. イギリス清教の部隊
      8. 騎士派
      9. イギリス清教
      10. 魔術結社「黄金」
      11. スコットランドヤード
      12. 魔神
      13. ローマ正教
      14. ロシア成教
  7. 展開まとめ
    1. 序章 連結点 Destiny_Joint.
    2. 第一章 生き残るために必要な事 X.
    3. 第二章 逃げ込むべき先は Escape_to_Central.
    4. 行間 一
    5. 第三章 『黄金』 A.D.1900_Invisible_War.
    6. 行間 二
    7. 第四章 天の頂にて価値ある一戦をLight *.
    8. 終章 破裂する悪意 Devil_in_Evil.
  8. 同シリーズ
    1. 新約 とある魔術の禁書目録
    2. とある魔術の禁書目録
    3. 外伝
    4. とある暗部の少女共棲
    5. 同著者シリーズ
    6. ヘヴィーオブジェクトシリーズ
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

『新約 とある魔術の禁書目録(18)』は、科学と魔術が交差する世界観を描く、SFファンタジーバトル作品である。学園都市の支配者アレイスターに狙われ、脱出を図る土御門元春と烏丸府蘭を手助けする上条当麻だったが、その矢先に土御門の妹・舞夏が魔術の呪詛に蝕まれてしまう。事態を打破するため、上条と土御門は学園都市統括理事長の本拠地である『窓のないビル』への突入を決意する。そこで上条は、ミナ=メイザースと名乗る幻影の導きにより、アレイスターが歩んできた魔術結社『黄金』の軌跡とその壮絶な過去を追体験し、不死の魔術師との直接対決へと至る。

■ 主要キャラクター

  • 上条当麻:右手に「幻想殺し(イマジンブレイカー)」を持つ少年。舞夏の呪詛を解くため『窓のないビル』へ突入し、アレイスターの過去を知った上で彼と激突する。
  • 土御門元春:イギリス清教と学園都市の多重スパイ。義妹の舞夏を守るために学園都市からの逃亡を企て、上条と共に敵の本丸へ踏み込む。
  • 土御門舞夏:土御門の義妹。メイド見習い。アレイスターの放った呪詛の短剣で胸を貫かれ、無限に湧き出す「業の獣」の起点とされる。
  • 烏丸府蘭:イギリス清教から送り込まれたスパイ。ローラ=スチュアート直属の立場で、土御門らと共闘して学園都市からの脱出を図る。
  • アレイスター=クロウリー:学園都市の統括理事長。かつて魔術結社『黄金』を壊滅に追い込んだ魔術師であり、愛娘リリスの死をきっかけに全ての魔術を絶滅させるという大願を抱いている。
  • ミナ=メイザース:西洋喪服に黒猫の耳と尻尾を持つ魔女。『窓のないビル』に備えられた人工知能にして魔道書『トートタロット』の原典であり、上条にアレイスターの過去を見せる。
  • ローラ=スチュアート(コロンゾン):イギリス清教の最大主教。その正体はアレイスターの二人目の娘の体を乗っ取った大悪魔コロンゾンであり、アレイスターの心臓を貫き陥れるために暗躍する。
  • 御坂美琴・食蜂操祈:常盤台中学の超能力者(レベル5)たち。上条を援護するために対立を越えて協力し、A.A.A.を用いた規格外の砲撃で『窓のないビル』の装甲を外部から抉り飛ばす。

■ 物語の特徴

本作の最大の特徴は、これまで学園都市の黒幕として君臨し続けてきたアレイスター=クロウリーの壮絶な過去と、学園都市創設の真の目的が明らかになる点である。魔術結社『黄金』におけるブライスロードの戦いや、最愛の娘を喪ったことによる魔術への憎悪など、底知れない怪物と見なされてきた彼が、実は不器用で一人の「人間」であったことが克明に描かれる。また、上条当麻がアレイスターの悲劇に理解を示しつつもその思想を真っ向から否定し、拳でぶつかり合う展開は非常に熱い。終盤で大悪魔コロンゾンが正体を現す衝撃の展開や、無数に分化したアレイスターがイギリス連邦を乗っ取ろうとする予測不能のクリフハンガーなど、息もつかせぬストーリー展開が読者を強く惹きつけるポイントとなっている。

書籍情報

新約 とある魔術の禁書目録(18)
(A Certain Magical Index)
著者:鎌池 和馬 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:株式会社KADOKAWA電撃文庫
発売日:2017年5月10日
ISBN:9784048928939

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

ついに、学園都市の中枢に乗り込む、激動の最新刊!
『計画』。
 科学の総本山に鎮座する、不死の魔術師による一〇〇年越しの大願。
 それは無限に変化し、そして容赦なく牙を剥く──。
 学園都市の支配者に狙われた土御門元春と府蘭。上条当麻の部屋に転がり込んだ二人は、最終手段として学園都市からの脱出を試みる。
 しかし、緑色の手術衣を着た男は彼らを決して逃さない。その毒牙、魔術の『業』による攻撃で土御門の妹・舞夏が蝕まれてゆく。
 事態を打破するため、上条と土御門は、学園都市統括理事長の本拠『窓のないビル』突入を決意した。
 待ち受けていたのは、支配者の精神を象徴するかの如き巨大な虚無の空間。
 最上部を目指し突き進む上条だったが、突如現れたミナ=メイザースを名乗る奇妙なネコミミ喪服美女の誘いで、彼は不死の魔術師が歩んできた『黄金の軌跡』を経験する。『幻想殺し』が生み出された謎と共に──。
 ついに、幕は開く。
 これより始まるのは、一片の曇りもない『人間』アレイスター=クロウリーの物語である。

新約とある魔術の禁書目録18

感想

学園都市最大の謎であった「窓のないビル」の奥深くへ踏み込み、アレイスターという人物の真実が少しずつ明かされていく一冊だった。

これまで積み重ねてきた伏線が一気に動き出し、最後まで予想を裏切られる展開の連続だった。

序盤で印象に残ったのは、土御門元春が義妹の舞夏を連れて学園都市から脱出しようとする場面である。

普段は飄々としている土御門だが、舞夏を守るためなら危険を承知で行動する姿からは、兄としての強い覚悟が伝わってきた。

その逃走の最中、舞夏はアレイスターの呪詛を受けてしまう。

胸に刃が突き刺さるという致命的な状況でありながら、本人はどこか普段通りの様子を見せる。

深刻な状況なのに、不思議と安心させられる舞夏らしさが印象的だった。

そんな彼女を救うため、上条と土御門が「窓のないビル」へ向かう流れも熱い。

危険なのは分かっている。

それでも仲間を助けるために迷わず進む二人の姿に、このシリーズらしい王道の熱さを感じた。

今巻で特に盛り上がったのは、御坂美琴と食蜂操祈の共闘である。

普段は反発し合う二人が協力し、A.A.A.を解析して「窓のないビル」の壁へ穴を開ける場面には思わず興奮した。

長年破壊不可能とされてきた場所へ、自分たちの力で道を切り開く。

それぞれの能力が補い合うことで初めて実現する展開も見事だった。

敵対することの多い二人だからこそ、この共闘には特別な価値があるように思えた。

ビル内部では、ミナ=メイザースによってアレイスターの過去が描かれる。

ここが今巻最大の見どころだったと感じる。

これまでアレイスターは冷酷な黒幕として描かれることが多かった。

しかし、その裏には想像以上に深い悲劇があった。

なぜ魔術を憎み続けてきたのか。

何を失い、何を守ろうとしていたのか。

少しずつ真実が明かされることで、これまで抱いていた印象が大きく変わっていく。

敵でありながら、一人の人間として感情移入してしまう内容だった。

そして終盤では、さらに大きな衝撃が待っていた。

ようやくアレイスターとの決着がついたと思った直後、ローラ=スチュアートの正体が大悪魔コロンゾンだったと判明する。

しかも、それはアレイスター自身が生み出した存在ではなく、メイザースによって仕組まれていたものだった。

ここまで積み重ねてきた物語の構図そのものが覆される展開には、思わず息を呑んだ。

敵だと思っていた人物が、実は別の敵と戦い続けていた。

その事実が明らかになったことで、これまでの出来事が違った意味を持ち始める。

最後の展開も圧巻だった。

致命傷を負ったはずのアレイスターは、自らを一〇億以上の可能性へ分化させ、イギリスへの侵攻を開始する。

その規模だけでも十分に驚きだが、ビルから落下する上条を救った「銀髪の少女」の正体がアレイスター本人だった場面には、完全に予想を裏切られた。

あまりにも情報量が多く、読み終えた直後は頭の整理が追いつかないほどだった。

それでも、この混乱こそが今巻最大の魅力だったように思う。

学園都市最大の黒幕だったアレイスターは、気づけば物語の中心人物へと変わり、その過去も目的も、すべてが新たな意味を持ち始めた。

ここから敵となるのはコロンゾンという新たな存在である。

物語の構図が大きく変わった今、この先どのような戦いが待っているのか。

シリーズでも屈指の衝撃を味わえる巻であり、次巻をすぐに読みたくなる最高の引きだった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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新約 とある魔術の禁書目録(17)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(19)レビュー

考察・解説

アレイスターの並列計画

アレイスター=クロウリーが推し進める並列計画の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』において、学園都市の統括理事長アレイスター=クロウリーが推し進める「並列計画」は、通常の常識的な思考では理解できない特異な性質を持っている。直列の策謀との違い、失敗と挫折を糧とする前提、10億通りを超えるあらゆる私の展開、および失敗を利用した次なる展開についての解説は以下の通りである。

一つ壊れれば残骸を積み上げ迂回する計画構造と、直列思考を凌駕する思考ロジック

アレイスターの計画は、一般的な計画の概念を根本から覆す設計がなされている。

・一般的な人生設計や犯罪計画は、一つ一つを積み重ね、どこか一点で躓けば全てがご破算となってしまう直列の策謀である。

・これに対しアレイスターの計画は、一つが壊れればその残骸を積み上げ、二つが失われれば地面の亀裂を迂回するという構造を持つ。

・何かが失敗すること自体が、次への手がかりや足がかりを構築していくと信じている。

・正常な直列の思考に縛られた者には、彼がなぜ自ら破滅の壁へ全力でぶつかっていけるのか理解できない性質を持つ。

汝の欲する所を為せというテレマの思想と、負の力をも受け入れる法の本質

アレイスターは、妨害されることや失敗することを最初から前提として計画を進めている。

・困難と共に成功し、あまりにも簡単に失敗するが、当たり前のように決して諦めることを知らない。

・この背景には「汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん」というテレマの思想が存在している。

・たとえ万人から悪や負と位置付けられる力であっても、目的を達成できるのであれば躊躇なく手を伸ばす。

・成功すればそれで良しとし、たとえ失敗したとしてもそれを糧にして前へ進むことこそが、彼の法に基づく計画の本質である。

ツリーダイアグラムが演算した10億通り超の分岐と、あらゆる私というifの群れの同時存在

並列の概念は、物語の終盤においてアレイスター自身を無数に分化させるという展開へと発展した。

・彼が生命維持装置から外へ出た時点で、際限なき分化への流れはすでに決定していた。

・かつて存在したスーパーコンピュータ「樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)」が演算し、問答型思考補助式人工知能が証明した数値に基づいている。

・彼が選び得る選択肢とその分岐先は「10億8309万2867通り」にも及ぶ。

・彼はこの多様な可能性を具現化させ、あらゆる私というifの群れとして、無数のアレイスター=クロウリーを同時に存在させた。

コロンゾンによる学園都市乗っ取りの容認と、イギリス本国乗っ取りへの移行

大悪魔コロンゾン(ローラ=スチュアート)に学園都市を乗っ取られるという敗北を喫しても、彼にとってはそれすらも計画の一部に過ぎなかった。

・学園都市を奪われる致命的な敗北も、失敗という名の糧として織り込まれていた。

・分化したアレイスターの群れは、コロンゾンに学園都市を明け渡す選択を行った。

・代わりに、別の可能性としてイギリス連邦および連合王国(イギリス本国)そのものを乗っ取った。

・常軌を逸したスケールの次なる一手へ即座に移行することとなった。

まとめ

アレイスター=クロウリーが推し進める並列計画を巡る一連の顛末は、失敗そのものを次の一手の足がかりとするテレマの法に基づき、ツリーダイアグラムが算出した10億8309万2867通りにおよぶ分岐をあらゆる私というifの群れとして同時に具現化させ、大悪魔コロンゾンによる学園都市の乗っ取りすらも計画の過程として受け流しながらイギリス本国を乗っ取るという、理不尽な破滅の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を圧倒的な並列思考によって完璧に統括するに至る、常識を超絶した壮大な魔術的・科学的策略の記録である。直列との相違から、失敗の前提化、10億超の分化、そしてイギリス乗っ取りへと繋げたプロセスは、どれほど不条理な敗北や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の分岐によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

土御門舞夏の呪縛

土御門舞夏に見舞われた呪縛の罠と解除の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』第18巻において、土御門舞夏が見舞われた「呪縛(呪詛)」は、学園都市からの脱出を阻止し、上条当麻たちを統括理事長アレイスター=クロウリーの思惑通りに動かすための極めて巧妙で悪辣な罠であった。呪詛の発生と脱出の阻止、幻想殺しを封じる罠の構造、無限に湧き出す業の獣による強制誘導、および呪縛からの解放にいたる経緯についての解説は以下の通りである。

学園都市外周壁での黒い闇の発生と胸に刺さった黒い短剣

学園都市とアレイスターを見限った土御門元春は、義妹の舞夏を連れて街の外へ脱出することを決意した。

・上条当麻や烏丸府蘭らと協力し、学園都市の外周壁の機能を一時的に狂わせて壁を乗り越えようとした。

・しかし、舞夏が壁の上へ身を乗り上げた瞬間、壁から黒い闇のような力が立ち上がり彼女を呑み込んだ。

・落下した彼女の胸には、物理法則を無視した「闇を凝縮したような黒い短剣」が突き刺さっていた。

痛みや出血のない自覚症状の欠如とガラス細工のような脆弱性

この呪詛の最も恐ろしい点は、刺された舞夏本人に痛みや出血、苦しみの自覚症状がない一方で、特殊な危険性を秘めている点にあった。

・胸に刺さった短剣は「ガラス細工のジグソーパズル」のような脆さを持っていた。

・上条当麻の右手「幻想殺し(イマジンブレイカー)」で触れて破壊しようとすれば、砕けた欠片が舞夏の体を内側から無数に突き刺してしまう構造となっていた。

・これにより、頼みの綱である上条の右手が完全に封じられることとなった。

魔術剣を起点とするケダモノの無制限発生と業の蓄積による強制誘導

舞夏の胸に刺さった魔術剣を起点(ストック)として、周囲に異様なケダモノが無尽蔵に産み落とされ始めた。

・手錠の輪(停滞)と歯車(加速)を頭部とする虹色の鎖と透明な血肉のケダモノが湧き出し続けた。

・このケダモノを上条が右の拳で破壊すると、彼自身に「業(カルマ)」と呼ばれる虹色のもやがまとわりつき、ペナルティが蓄積していく仕組みになっていた。

・倒してもストックが消費されて次が湧き出すだけであり、立ち止まることが許されない状況を作られた。

・この無限に湧く獣たちは、上条たちを休ませることなく、アレイスターの待つ「窓のないビル」の内部へと強制的に向かわせる「猟犬」の役割を果たしていた。

窓のないビルデータベースの術式解析と土御門および府蘭による魔術行使

絶望的な呪縛を解くため、上条たちは逃走を諦め、あえてアレイスターの居城である窓のないビルへと突入した。

・ビル内部での分断や死闘を経た後、オティヌスの機転により、土御門と府蘭が窓のないビルのデータベースから「短剣を安全に引っこ抜くための術式」を検索・解析した。

・魔術を使えば副作用で体を蝕まれる土御門と、魔術師である府蘭が連携して魔術を行使した。

・舞夏の胸から呪詛の短剣は無事に消え去り、彼女を拘束していた呪縛は完全に解除されることとなった。

まとめ

土御門舞夏に見舞われた呪縛を巡る一連の顛末は、脱出を試みた外周壁で胸に黒い短剣を刺され、幻想殺しによる破壊すら跳ね返すガラス細工のような脆弱性と、無限に湧く業の獣による強圧的な誘導によって窓のないビルへの突入を余儀なくされるも、オティヌスの機転と土御門・府蘭の連携した魔術行使によって術式が解除され、理不尽な統括理事長の支配の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの覚悟によって完璧に奪還するに至る、決死の救出劇と支配への反逆の記録である。脱出の阻止から、右手の封印、ケダモノによる誘導、そしてデータベース解析による解呪へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な統治者の陰謀や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる連帯の意志によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

窓のないビルの攻略

難攻不落の要塞「窓のないビル」攻略の全貌と内部への突入

『新約 とある魔術の禁書目録』において、学園都市の統括理事長アレイスター=クロウリーの居城である「窓のないビル」の攻略は、内部への決死の突入と外部からの超火力の援護によって成し遂げられた。攻略の動機と侵入ルート、内部の異空間と試練、外部からの援護である液状被覆超電磁砲、および結末と呪詛の解除についての解説は以下の通りである。

土御門舞夏の呪詛解呪を目的とした侵入と、ロケットブースター破壊跡の大穴からの潜入

上条当麻と土御門元春は、土御門舞夏を救うために敵の本丸への突入を決意した。

・学園都市からの脱出を図ろうとした土御門の義妹・舞夏が、アレイスターの放った呪詛(胸に突き刺さる闇の短剣)を受けた。

・その呪いを解く方法を見つけるため、逃亡を諦めてあえて「窓のないビル」へ踏み込むことを決意した。

・窓のないビルは核攻撃にも耐える要塞であるが、上里翔流の「理想送り(ワールドリジェクター)」により下部のロケットブースターが破壊されていた。

・そのため、真下には侵入可能な大穴が空いていた。

・土御門はクレーン車を奪って地下空間へ突入し、クレーンのアームを足場にして破損したブースターの穴から内部へ潜り込んだ。

空間拡張された広大な縦穴の死闘と、ミナ=メイザースによる精神的揺さぶり

ビル内部は物理的な外観を大きく超える不気味な構造へと変貌を遂げていた。

・ロケットとしての機能を失った後、目的座標との接続を図るために空間が無理矢理引き延ばされていた。

・天井のない広大な縦穴のような異空間が形成されていた。

・上条たちは、舞夏の呪詛を起点として無尽蔵に湧き出す虹色の鎖の獣に追われ続けた。

・階段やエスカレーター、壁の梯子やダクトをよじ登る過酷な登攀を強いられた。

・道中では、アレイスターの問答型思考補助式人工知能であるミナ=メイザースが現れた。

・アレイスターの過去のトラウマや幻影を突きつけ、彼らの精神を激しく揺さぶった。

A.A.A.と水分操作の融合による、難攻不落の壁面を削り取る規格外の一撃

内部での激闘と並行して、外部からも強力な攻略作戦が展開された。

・外部では御坂美琴と食蜂操祈が協力してビルへの攻撃を開始した。

・美琴は「A.A.A.(対魔術式駆動鎧)」と食蜂の水分操作能力を組み合わせた。

・空気抵抗の枷を外し、天井知らずの加速を得る「液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)」を放った。

・この規格外の一撃が窓のないビルの壁面を抉り飛ばした。

・難攻不落とされた要塞の装甲を外側から次々と削り取っていった。

完全性の崩壊に伴うストレージデータ奪取と、最上層におけるアレイスターとの対峙

外部からの攻撃は、ビルの絶対的な防衛システムに決定的な亀裂を生じさせた。

・美琴たちの攻撃によってビルの密閉状態が破壊された。

・アレイスターが構築したシステムの「完全性」が崩れ去った。

・その隙を突き、土御門と烏丸府蘭がビルのストレージからデータを引きずり出した。

・インデックスの知識を借り、舞夏の胸に刺さった刃を安全に抜き取る術式を導き出すことに成功した。

・上条当麻は、ついに最上層で待つアレイスター=クロウリー本人の元へとたどり着いた。

・世界を巻き込んだ直接対決へと突入していくこととなった。

まとめ

「窓のないビル」の攻略を巡る一連の顛末は、舞夏にかけられた呪詛の解呪を目指す上条と土御門がブースター跡の大穴から内部へ侵入し、無制限に生じる獣やミナ=メイザースの精神攻撃に耐えながら縦穴を登り詰めると同時に、外部から美琴と食蜂の液状被覆超電磁砲によってビルの密閉性と完全性を破壊し、内部での術式解呪と最上層でのアレイスター本人との直接対峙を果たしたことで、理不尽な統括理事長の支配の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの連携によって完璧に奪還するに至る、要塞攻略と絶対的権力への反逆の記録である。侵入ルートの確保から、内部の試練、外部からの火力支援、そして最上層への到達へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な防衛システムや過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる連帯の意志によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

虹色の鎖と業

統括理事長アレイスターが放つ呪詛「虹色の鎖」と「業」の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』において描かれる「虹色の鎖」とそれに伴う「業(カルマ)」は、統括理事長アレイスター=クロウリーが上条当麻たちを追い詰め、自らの計画のレールに乗せるために放った極めて悪辣な呪詛のシステムである。呪詛の起点と虹色の鎖の獣の誕生、幻想殺しを封じる業のペナルティ、アレイスターの狙いと猟犬としての役割、および解決への道についての解説は以下の通りである。

土御門舞夏の胸の短剣を起点とするケダモノの発生と、手錠および歯車が示す象徴

この呪詛は、土御門元春の義妹である舞夏の胸に突き刺さった「闇を凝縮したような黒い短剣」を起点(ストック)としている。

・この短剣から無尽蔵に産み落とされるのが、手錠の輪や自転車の歯車を頭部とし、虹色の鎖の骨格に透明な血肉(水飴のようなもの)を纏ったケダモノである。

・手錠は「停滞(女性原理)」、歯車は「加速(男性原理)」を象徴している。

・本来の魔術的役割にはない象徴武器(シンボリックウエポン)として機能している。

殺生に伴う虹色のもやの蓄積と、右手の打ち消しが招く無限ループの罠

この刺客の最も恐ろしい点は、上条当麻の右手「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の性質を逆手に取っている点にある。

・上条がこの虹色の鎖のケダモノを右手で破壊(殺害)すると、空気から滲み出たような「虹色のもや」が上条の腕に絡みつく。

・これは自業自得の「業(カルマ)」、特に「殺生のカルマ」を意味しており、敵を殺せば殺すほどペナルティが蓄積していく仕組みになっている。

・仮に上条が右手で「絡みついた業(カルマ)そのもの」を打ち消そうとしても、「カルマを殺したという新たなカルマ」が生じるだけである。

・親の仇を討った子を返り討ちにしても、その兄弟が襲いかかってくるような状態であり、右手の行使が無限ループの罠に陥る構造となっている。

立ち止まりを許さない無制限の湧出と、既定のレールへ急き立てる猟犬の機能

ケダモノを倒しても、ストックである舞夏の胸の短剣から次々と新たな個体が湧き出すため、立ち止まることが許されない。

・この無限に湧き出す獣たちは、上条や土御門たちを休ませることなく追い立てる「猟犬」の役割を果たしていた。

・アレイスターは、上条たちを直接的に特定の場所へ誘い込むというよりも、既定のレールから外れないように背後から急き立てていた。

迫りくるケダモノの撃破断念と、窓のないビル内部への突入による解呪模索

この絶望的な呪縛から逃れるためには、迫りくるケダモノを倒すのではなく、根本の原因である「舞夏の胸の短剣」を安全に抜く術式を見つけるしか存在しなかった。

・上条たちは逃亡を諦め、アレイスターの本拠地である「窓のないビル」の内部へと突入することを決意した。

・ビル内部のデータベースから解決の糸口となるデータを探し求める道を選択することとなった。

まとめ

「虹色の鎖」と「業」を巡る一連の顛末は、舞夏の胸に刺さった黒い短剣をストックとして発生するケダモノが、右手で破壊するたびに殺生のカルマを付与して幻想殺しを無力化し、休む間もなく背後から急き立てる猟犬として機能するも、上条たちがケダモノの撃破を諦めて窓のないビルへの突入を強行し根本原因の解呪を目指したことで、理不尽な統括理事長の呪詛の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの決断によって完璧に奪還するに至る、悪辣な呪術システムとの死闘と反逆の記録である。短剣の発生から、カルマのペナルティ、猟犬の機能、そしてビル突入による解呪模索へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な呪詛の罠や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の決断によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

黄金夜明け結社の因縁

世界最大の魔術結社である黄金との因縁と学園都市創設の動機

『新約 とある魔術の禁書目録』において、「黄金(黄金夜明)」と呼ばれる魔術結社は、学園都市統括理事長アレイスター=クロウリーの過去や、彼が学園都市を創設するに至った根本的な動機に深く関わる存在である。世界最大の魔術結社とその目的、派閥争いとメイザースの野心、愛娘リリスの死と魔術への憎悪、ブライスロードの戦いと結社の崩壊、および現代への影響についての解説は以下の通りである。

安全な工作キットの構築と集合的回答装置による知識停滞の破砕

黄金は、ウェストコットやメイザースらによって創設され、有史以来最大の発見と実践を繰り返した世界最高峰の魔術結社である。

・一部の選ばれた者にしか扱えない難解で危険な魔道書の原典のような猛毒ではなく、段階を踏んで誰もが安全に魔術を学べる精巧な工作キットの構築を目指していた。

・師弟関係を問わず匿名で疑問を解決できる集合的回答装置を作ることで、魔術知識の停滞を打ち破ろうとしていた。

組織拡大に伴う主導権争いとアレイスターを利用した成果の上書き

組織が拡大するにつれて、創設者であるウェストコットとメイザースの間で主導権争いが勃発した。

・メイザースは、新参者であった若き日のアレイスター=クロウリーを利用した。

・皆で作り上げた魔術の工作キットを上書きし、自分個人の成果物として歴史に名を残そうと目論んだ。

位相の衝突による火花と愛娘リリスの病死に伴う魔術絶滅の誓い

アレイスター=クロウリーが黄金に牙を剥いた決定的な理由は、最愛の娘であるリリスの唐突な病死であった。

・友人のアラン=ベネットから、世界中で行使される魔術が位相の衝突による火花(飛沫)を生み、それが人々の運気や寿命に不条理な影響を与えている事実を告げられた。

・黄金の上層部はその危険性を理解しながらも、自分達だけは結社の秘宝の庇護下にあるとして黙認していた。

・この理不尽な世界の仕組みを知ったクロウリーは、すべての位相を砕き、魔術そのものを絶滅させることを誓った。

命令書の偽造とブライスロードの戦いによる両派の暗殺および壊滅

クロウリーは、メイザースの血を用いて命令書を偽造し、ブライスロードの儀式場を占拠することで、ウェストコット派とメイザース派の武力衝突を意図的に引き起こした。

・ブライスロードの戦いと呼ばれる凄惨な内戦に乗じて、クロウリーは結社の武器を奪った。

・両派の魔術師を互いの犯行に見せかけて次々と暗殺した。

・結社を壊滅状態に追い込む結果となった。

科学サイドの創設と窓のないビルにおける過去のトラウマの配置

クロウリーによって中枢を破壊された黄金は空中分解し、その後はかつての面影もない小規模な結社へと分散して生き延びることとなった。

・レイヴィニア=バードウェイが率いる「明け色の陽射し」などの小規模組織へ分散した。

・魔術を憎悪したクロウリーは「科学サイド」という概念を作り上げた。

・すべての魔術を駆逐する計画の舞台として学園都市を創設した。

・しかし彼は、学園都市の「窓のないビル」の内部において、かつての因縁の相手であるミナ=メイザース(メイザースの妻)らの幻影をあえて配置した。

・自らの挫折と傷口を抉り続けることで、計画への純度と強い意志を保ち続けている。

まとめ

「黄金」との因縁を巡る一連の顛末は、誰もが扱える工作キットを目指した最高峰の結社が内部の野心で歪む中、愛娘リリスを不条理な魔術の犠牲で失ったアレイスターがブライスロードの戦いを仕掛けて内部から撃滅し、すべての魔術を地上から駆逐すべく科学サイドと学園都市を構築しながらも、窓のないビルに過去のトラウマを配して自らを追い込み続けることで、理不尽な魔術世界の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を絶対的な科学計画によって完璧に確立するに至る、近代魔術史の崩壊と学園都市誕生の記録である。結社の目的から、内紛の勃発、愛娘の死、ブライスロードの凄惨な暗殺、そして学園都市創設へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な運命の火花や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる復讐の意志によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

聖守護天使エイワスの召喚

聖守護天使エイワスの召喚とアレイスターの真の目的

『新約 とある魔術の禁書目録』において、学園都市統括理事長アレイスター=クロウリーが行った「聖守護天使エイワス」の召喚は、彼の人生を決定づけた過去の出来事と、現代の「窓のないビル」における上条当麻との死闘という、二つの重要な場面で描かれている。過去における召喚と法の書、窓のないビルでの召喚儀式、エイワスの正体と真の目的、および圧倒的な力と召喚の終焉についての解説は以下の通りである。

ローズの口を介した高次存在との接触と、魔術結社黄金の理論を覆す口伝の書籍化

アレイスターの魔術理論の集大成は、過去の歴史的な接触体験に基づいている。

・妻のローズを助手としてエジプト旅行中に試みた高次存在との接触によってもたらされた。

・ローズの口を借りて接触してきた存在こそが聖守護天使エイワスである。

・エイワスからもたらされた口伝を書籍化したものは、当時の世界最大の魔術結社である黄金の基礎理論や、メイザースの新理論をも吹き飛ばすほどセンセーショナルなものであった。

・大悪魔コロンゾンの召喚と並んで、アレイスターの人生を大きく切り替える分岐点となった。

虹色の鎖の獣による誘導儀式と、能力者からの力吸い上げによる降臨

現代において、アレイスターは窓のないビルの最上層で上条当麻を迎え撃つ際、再びエイワスを召喚した。

・あらかじめ上条当麻を虹色の鎖の獣(業の獣)で追い立てていた。

・この第三の樹にあたる亜空の山を昇らせる行為のすべてが、エイワス召喚のための巨大な儀式であった。

・学園都市全体の能力者(食蜂操祈など)から力を吸い上げるシステムを稼働させた。

・思考を縛る鎖を逆手に取ってガイドと為し、我が目的を完遂せよと唱え、太陽よりも眩い光とともに聖守護天使エイワスを降臨させた。

純粋なる物理法則の世界に佇む天使の性状と、位相の破砕による魔術絶滅の悲願

オティヌスの見立てによれば、エイワスは特殊な領域に位置する存在である。

・一番下層の「純粋なる物理法則の世界に佇む天使」と定義されている。

・アレイスターの悲願は、最愛の娘リリスの命を理不尽に奪った「魔術による位相の衝突(火花)」を無くすことであった。

・エイワスの制御法を確立し、その莫大な力をもってエイワス以外のすべてのフィルター(位相)を破壊しようとしていた。

・魔術のないまっさらな世界を取り戻すことを目指していた。

・エイワスは元々オティヌスのような全能の魔神に対抗する目的で構築された存在でもあった。

衝撃の杖による威力増幅と、魔術剣の除去による召喚基盤の崩壊

召喚されたエイワスの攻撃は、上条当麻を絶体絶命の危機に追い詰めた。

・幻想殺しを持つ上条当麻でさえ受け止めきれないほどの絶大な威力を誇った。

・アレイスターの「衝撃の杖(ブラスティングロッド)」で威力が10倍に増幅されていたため、上条は一方的に壁へ叩きつけられた。

・問答型思考補助式人工知能であり「トートタロット」の原典でもあるミナ=メイザースが、タロットに組み込まれていたエイワスの意味を利用して借り物の力を引き出し、上条の盾となって時間を稼いだ。

・外部の御坂美琴らの攻撃でビルの完全性が崩れた隙を突き、インデックスらが土御門舞夏の胸に刺さった魔術剣の除去術式を実行した。

・この魔術剣はエイワス召喚に安定性を持たせるための要であったため、召喚を支える計画の基盤が崩壊した。

・結果として、最大強者であったエイワスはノイズを走らせながら消失することとなった。

まとめ

聖守護天使エイワスの召喚を巡る一連の顛末は、過去の「法の書」編纂から窓のないビルでの巨大儀式に至るまで、能力者の力を集約して降臨させたエイワスと衝撃の杖の10倍増幅によって上条当麻を圧倒するも、ミナ=メイザースの時間稼ぎと外部からのビル攻撃、そして要であった土御門舞夏の魔術剣除去によって召喚基盤が崩壊して消失し、理不尽な魔術位相の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの連携によって完璧に奪還するに至る、位相破壊の計画と絶対的降臨の記録である。過去の接触から、ビルの降臨儀式、位相破砕の目的、そして魔術剣除去による消失へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な高次存在の力や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる連帯の意志によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

悪魔コロンゾンの正体

ローラ=スチュアートの正体と大悪魔コロンゾンの真実

『新約 とある魔術の禁書目録』において、イギリス清教の最大主教であるローラ=スチュアートの正体は、大悪魔コロンゾンである。コロンゾンの真の召喚者と命令、霊媒として乗っ取られた肉体の真実、アレイスターへの精神的拷問、および枷の解除と学園都市・イギリス乗っ取りについての解説は以下の通りである。

メイザースによる真の召喚とアレイスター破滅への秘密命令

コロンゾンはアレイスター=クロウリーが召喚した悪魔だと思われていたが、実際の経緯は異なっていた。

・真の召喚者はアレイスターの宿敵であるサミュエル=リデル=マグレガー=メイザースである。

・メイザースはコロンゾンに対し、アレイスターに初めて召喚されたふりをして彼を破滅に導け、という命令を下していた。

・北アフリカからパピルスの山に紛れて英国に流れ着いたコロンゾンは、メイザースの命令に従い、アレイスターの計画を内側から崩壊させる機会を窺っていた。

・スチュアートというファミリーネームは、かつての王朝復活を願っていたメイザースの執着から拝借したものである。

アレイスターの第二子の肉体占有と愛娘の声を用いた精神的嘲笑

悪魔コロンゾンが霊媒(器)として乗っ取っていたローラ=スチュアートの肉体には、悲惨な事実が隠されていた。

・ローラの肉体は、実はアレイスターの二人目の娘であった。

・正体を現す際、ローラを束ねていた長大な金髪が光の絨毯のように広がり、背中一面に禍々しく巨大な悪魔の顔が浮かび上がる。

・コロンゾンはアレイスターを絶望させるため、あえて愛娘の姿と声を使って、お父さん、お父さん、助けてお父さん、と命乞いをするふりを見せた。

・父親としての尊厳を徹底的に踏みにじり嘲笑した。

契約全うによる制約解除とアレイスターの肉体を用いた大規模乗っ取り

これまでローラは、善行と悪行をきっちり秤に乗せて水平を保つ、という制約のもとに行動していた。

・ダモクレスの剣でアレイスターの心臓を貫いたことでメイザースとの契約を全うし、その枷から解放された。

・自由になったコロンゾンは、新たな霊媒として倒れたアレイスター自身の肉体へ潜り込んだ。

・学園都市の掌握に留まらず、イギリス連邦および連合王国そのものを乗っ取ろうと大規模な襲撃を開始した。

まとめ

ローラ=スチュアートの正体を巡る一連の顛末は、メイザースによって召喚されたコロンゾンがアレイスターの第二子の肉体を奪って潜伏し、愛娘の姿で父親としての尊厳を踏みにじる攻撃を加えてアレイスターを刺し貫いた後、その肉体を乗っ取って学園都市やイギリス連邦の奪取へと動き出すという、かつて越えられなかった深淵の象徴たる最大の敵が立ちはだかりながらも、理不尽な悪魔の支配と精神的拷問の檻を打ち破り、自らの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの反逆によって完璧に確立するに至る、宿命の因縁と絶望的な死闘の記録である。真の召喚者の判明から、娘の肉体の利用、心臓の刺突、そして国家規模の乗っ取りへと繋げたプロセスは、どれほど不条理な悪魔の罠や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

御坂美琴とAAA

御坂美琴と対魔術式駆動鎧A.A.A.の相克と共闘の全貌

『新約 とある魔術の禁書目録』において、御坂美琴と「A.A.A.(対魔術式駆動鎧)」の関係は、彼女が上条当麻と同じステージに立つための決死の選択であり、同時に自らを蝕む危険な力として描かれている。A.A.A.を求めた動機と挫折、A.A.A.との接触と決断、エレメント戦での圧倒的な火力、魔術の副作用と呪詛による昏倒、および食蜂操祈との共闘と「窓のないビル」攻略についての解説は以下の通りである。

魔神僧正との逃走劇における無力感と上条当麻の隣に立つための力への渇望

美琴が危険な力を手にとるきっかけは、自身の力の限界と強い焦燥感であった。

・『魔神』僧正との激しい逃走劇の中で、上条当麻が自分の理解を超える遥か上のステージで戦っていることを痛感した。

・学園都市第三位の超能力者である自分の力(超電磁砲)が全く通じず、お荷物にしかなっていないという強い無力感と焦燥感に苛まれた。

・上条の隣に立ち続けるため、周回遅れを取り戻すための新たな力を渇望するようになった。

木原脳幹のスペア保管庫での遭遇とサンジェルマンウィルス下の救出劇

美琴は、本来触れてはならない技術と遭遇し、命懸けの決断を下した。

・第一一学区の冷凍倉庫(木原脳幹のスペア保管庫)に落ちた際、大量の兵器群であるA.A.A.に遭遇した。

・システムの中に電子制御では読み取れない科学では説明のつかない何か(魔術のブラックボックス)が組み込まれていることに気づき、触れてはならないものだと直感した。

・しかし、木原唯一によって上条当麻がサンジェルマンウィルスによる侵蝕という絶体絶命の危機に陥った際、彼を救うためにタブーを犯す覚覚悟を決めた。

・美琴は自らの能力に合わせてA.A.A.を再構築し、要塞攻略用大口径レールガンを放って木原唯一を吹き飛ばし、上条を救出した。

常盤台中学を拠点とした空中戦と翼の生えた悪魔と称された火力性能

A.A.A.を完全に身に纏った美琴は、圧倒的な戦闘能力を発揮した。

・大熱波とエレメントが学園都市を襲った際、自前で組み上げたA.A.A.を身に纏った。

・常盤台中学を拠点にして空からエレメントを一方的に掃討する活躍を見せた。

・手足の装甲や背中から無数の大砲を伸ばし、鋼翼で大空を飛ぶその姿は、上条から翼の生えた悪魔と形容されるほどの凄まじい火力を誇った。

科学側の能力者への拒絶反応とアレイスターの呪詛による血吐昏倒

規格外の力を振るう代償として、美琴の身体は内側から激しく蝕まれていった。

・A.A.A.の中核は魔術であり、純粋な科学側の能力者である美琴が使用すると、拒絶反応として原因不明の鼻血を出すなどの副作用に体を蝕まれていた。

・さらに、辺獄へ追放された上里翔流を救出する儀式のため、美琴がオリジナルのA.A.A.にアクセスしようとした瞬間を狙われた。

・統括理事長アレイスターが放った強力な呪詛(アブラ・クアタブラの呪詛返し)を受け、大量の血を吐いて倒れてしまった。

食蜂操祈の心理掌握による脳のサポートと液状被覆超電磁砲の発射

美琴は一人での限界を悟り、宿敵とも言える食蜂操祈との連携へ踏み切った。

・深刻なダメージと未知の負荷という壁に直面した美琴は、アレイスターの居城である「窓のないビル」を攻略するため、犬猿の仲である食蜂操祈と手を結んだ。

・食蜂の「心理掌握」によって美琴の脳をサポートし、A.A.A.運用にかかる負担を二人で分担することで限界を突破した。

・空気抵抗の枷をなくして超電磁砲を撃ち出す「液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)」を放った。

・難攻不落の「窓のないビル」の装甲を力技で抉り飛ばすという規格外の戦果を挙げた。

まとめ

御坂美琴とA.A.A.を巡る一連の顛末は、上条当麻の隣に立つべく魔術の入った駆動鎧を纏い、拒絶反応やアレイスターの呪詛で血を吐いて倒れながらも、食蜂操祈との共闘によって脳の負荷を分担し液状被覆超電磁砲で「窓のないビル」を抉り飛ばすことで、理不尽な無力感や科学と魔術の隔絶の檻を打ち破り、自分たちの尊厳と平穏な生の主権を命懸けの決断によって完璧に奪還するに至る、超能力者の限界突破と決死の成長の記録である。力への焦燥から、タブーの解禁、エレメントの掃討、呪詛による倒壊、そして食蜂との共闘へと繋げたプロセスは、どれほど不条理な世界の構造や過酷な環境の激変によって生の自由が脅かされようとも、本質を突いた人間の知性と確固たる意志の連携によって打破され、新しい生き方を切り拓く輝かしい未来の道が厳密に証明されている。

新約 とある魔術の禁書目録(17)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(19)レビュー

登場キャラクター

学園都市

上条当麻

右手に異能を打ち消す「幻想殺し」を持つ高校生である。苦しむ人を見過ごせない性格を持つ。オティヌスやアレイスターなど多くの人物と対峙し、後に彼らの理解者となる。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の高校生。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔神オティヌスを救うために全世界を敵に回して戦った。「窓のないビル」へ突入し、アレイスターを打ち倒す。その後、イギリスへ侵攻しコロンゾンと対峙する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

土御門元春

金髪にサングラスをかけた少年である。妹の舞夏を大切にしている。魔術と科学の両方に精通する。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の高校生。イギリス清教と学園都市の多重スパイ。

・物語内での具体的な行動や成果
 妹を救うためアレイスターを裏切り、「窓のないビル」へ突入した。学園都市からの脱出を図る。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

土御門舞夏

土御門元春の義妹である。メイド見習いとして生活している。兄の元春を信頼する。

・所属組織、地位や役職
 学園都市のメイド見習い。

・物語内での具体的な行動や成果
 アレイスターの放った呪詛を受け、胸に短剣が刺さった状態となる。兄と共に学園都市から脱出しようとする。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

御坂美琴

常盤台中学に所属する超能力者である。上条の力になるため強さを求めている。食蜂操祈と協力することがある。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第三位の超能力者。常盤台中学の生徒。

・物語内での具体的な行動や成果
 対魔術式駆動鎧を装着し、エレメントの掃討や「窓のないビル」への攻撃を行った。上条と共にイギリスへ向かう。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

食蜂操祈

常盤台中学に所属する超能力者である。精神系能力の頂点に立つ。上条との過去の記憶を持つ。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第五位の超能力者。常盤台中学の生徒。

・物語内での具体的な行動や成果
 御坂美琴と協力し、対魔術式駆動鎧の解析や液状被覆超電磁砲による攻撃を支援した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

アレイスター=クロウリー

学園都市の統括理事長である。かつて魔術結社「黄金」を崩壊させた魔術師だ。魔術の絶滅を目論む。

・所属組織、地位や役職
 学園都市統括理事長。元魔術結社「黄金」所属の魔術師。

・物語内での具体的な行動や成果
 大悪魔コロンゾンを倒すため、学園都市の機能を停止させてイギリスへ侵攻した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 コロンゾンに致命傷を負わされ、無数の可能性に分化した。銀髪の少女の姿となっている。

リリス

アレイスターの娘である。生後間もなく病死したとされていた。

・所属組織、地位や役職
 アレイスターの娘。

・物語内での具体的な行動や成果
 現代に顕現し、高熱を出しながらも自らの意思で木像やベビーカーを操った。浜面によって廃車から救出される。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アレイスターが魔術を憎む最大の動機となった存在である。

一方通行(アクセラレータ)

学園都市最強の超能力者である。打ち止めや番外個体と共に行動する。闇から手を切り、平穏を望んでいる。

・所属組織、地位や役職
 学園都市第一位の超能力者。

・物語内での具体的な行動や成果
 アレイスターのイギリス侵攻に同行する。ロンドンで敵勢力と交戦し、クリファパズル545と契約を結んだ。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔術の存在を認識し、異質な知識を利用しようとしている。

打ち止め(ラストオーダー)

ミサカネットワークの管理者である。一方通行に懐いている。

・所属組織、地位や役職
 クローン人間の上位個体。

・物語内での具体的な行動や成果
 一方通行と穏やかな日常を過ごしている。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

浜面仕上

無能力者の少年である。滝壺理后や仲間を大切にしている。自らの身の危険を顧みず行動する。

・所属組織、地位や役職
 元武装無能力者集団のリーダー。アイテムのメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 謎のプロセッサスーツを着せられ、手配犯として追跡された。廃車からリリスを救出し、イギリスへ向かう。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

薬味久子

学園都市の統括理事会の一人である。

・所属組織、地位や役職
 学園都市統括理事会所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 「人的資源」プロジェクトを利用しようとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

恋査

「人的資源」プロジェクトに関わるサイボーグである。

・所属組織、地位や役職
 所属不明。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔道書から力を引き出す記述を利用した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

木原唯一

木原一族の科学者である。上里翔流の右手を奪い、彼に復讐しようと企む。

・所属組織、地位や役職
 木原一族の科学者。

・物語内での具体的な行動や成果
 エレメントを放ち、学園都市に甚大な被害をもたらした。地下空間で上里勢力と交戦する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 上里翔流の「理想送り」を自らの右手に移植している。

イギリス清教

インデックス

一〇万三〇〇〇冊の魔道書を記憶するシスターである。上条と行動を共にする。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教所属。魔道書図書館。

・物語内での具体的な行動や成果
 大悪魔に操られて自動書記モードを起動したが、ミナによって支配から解放された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ローラ=スチュアート

イギリス清教の最大主教である。その肉体は大悪魔に乗っ取られている。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教最大主教。アレイスターの二人目の娘。

・物語内での具体的な行動や成果
 大悪魔コロンゾンに肉体を奪われ、窓のないビルと共に宇宙空間へ打ち上げられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

烏丸府蘭(A・O・フランキスカ)

イギリス清教から派遣されたスパイである。上里の帰還を願っている。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教所属の魔術師。上里勢力のメンバー。ローラ直属の部下。

・物語内での具体的な行動や成果
 UFO少女として振る舞い、宇宙ステーションから大熱波を発生させた。大悪魔に操られ手配犯として行動した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ステイル=マグヌス

イギリス清教の魔術師である。炎を操る大男だ。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教第零聖堂区・必要悪の教会所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロンドン塔の尋問室で、上条に対して紙人形を用いた拷問を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

神裂火織

世界に二〇人しかいない聖人の一人である。長大な日本刀を扱う。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教第零聖堂区・必要悪の教会所属。天草式十字凄教の女教皇。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロンドンへ侵攻してきたアレイスターを迎え撃ち、交戦した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

魔術結社「黄金」

ミナ=メイザース

黒猫の耳と尻尾を持つ西洋喪服の女性である。トートタロットの意識体だ。

・所属組織、地位や役職
 問答型思考補助式人工知能。トートタロットの原典。

・物語内での具体的な行動や成果
 上条にアレイスターの過去を幻視させた。大悪魔コロンゾンを足止めし、インデックスの支配を解除した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

サミュエル=リデル=マグレガー=メイザース

魔術結社「黄金」の創設者の一人である。アレイスターを憎んでいる。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」の創設者。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、アレイスターへ復讐するため姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大悪魔コロンゾンの真の召喚者である。

ウェストコット

魔術結社「黄金」の創設者の一人である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」の創設者。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

アラン=ベネット

魔術結社「黄金」の魔術師である。アレイスターの師と呼べる人物だ。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 医療用阿片によって中毒症状に陥っていた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ローズ

アレイスターの最初の妻である。

・所属組織、地位や役職
 所属不明。アレイスターの妻。

・物語内での具体的な行動や成果
 エジプト旅行中に聖守護天使エイワスの口寄せに利用された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ダイアン=フォーチュン

魔術結社「黄金」の魔術師である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ポール=フォスター=ケイス

魔術結社「黄金」の魔術師である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

アーサー=エドワード=ウェイト

魔術結社「黄金」の魔術師である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ロバート=ウィリアム=フェルキン

魔術結社「黄金」の魔術師である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社「黄金」のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 ウェストミンスター寺院の墓地で復活し、姿を現した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

上里勢力

上里翔流

右手に「理想送り」を持つ少年である。魔神を消滅させる力を持つ。どこにでもいる平凡な高校生を自称する。

・所属組織、地位や役職
 上里勢力の中心人物。

・物語内での具体的な行動や成果
 魔神たちを次々と新天地へ追放した。木原唯一と対峙し、少女たちを守るために自ら犠牲となって新天地へ消滅した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 木原唯一に右手を奪われている。

琉華

海賊の帽子と眼帯を身につけた少女である。時間や空間の魔術に長ける。

・所属組織、地位や役職
 上里勢力のメンバー。魔術師。

・物語内での具体的な行動や成果
 上里の帰還を願い、コンテナヤードで魔術儀式を行った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

御霊冥亞

死に装束を着た幽霊少女である。スフィアを操作して情報戦を行う。

・所属組織、地位や役職
 上里勢力のメンバー。

・物語内での具体的な行動や成果
 避難所のスフィアを利用してデマを流し、大衆を操作した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

超越存在・魔神

エイワス

物理法則の最下層に立つ天使である。アレイスターに知識を授けた。

・所属組織、地位や役職
 聖守護天使。

・物語内での具体的な行動や成果
 窓のないビルで召喚され、上条を圧倒した。宇宙空間でコロンゾンと激突する。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

コロンゾン

世界の結合を妨げる大悪魔である。ローラの肉体を乗っ取っている。

・所属組織、地位や役職
 大悪魔。

・物語内での具体的な行動や成果
 アレイスターを破滅へ導くため暗躍した。宇宙へ追放されたが、再び地球へ帰還した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 かつてメイザースによって召喚された。

オティヌス

魔神の一人である。世界を破壊し上条と対峙したが、後に理解者となる。現在は一五センチの妖精のような姿をしている。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 世界を破壊し上条の精神を折ろうとした。ロンドン塔に投獄された上条を救出するなど、彼と共に行動している。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔神としての力を失い、妖精化している。

娘々

魔神の一人である。尸解仙のような姿をしている。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 学園都市へ現れ、上里の「理想送り」によって新天地へ消し飛ばされた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ネフテュス

魔神の一人である。包帯で覆われた褐色の肌を持つ。

・所属組織、地位や役職
 魔神。

・物語内での具体的な行動や成果
 学園都市へ現れ、上里の「理想送り」によって新天地へ消滅させられた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

グレムリン

トール

魔術と科学の融合組織グレムリンのメンバーである。雷神の力を持つ。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社グレムリン所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 上条と共闘し、オッレルスなどを出し抜いた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

マリアン=スリンゲナイヤー

魔術結社グレムリンに所属する魔術師である。霊装製造者だ。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社グレムリン所属。霊装製造者。

・物語内での具体的な行動や成果
 木原病理や上条と交戦した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

イギリス王室派

キャーリサ

イギリスの第二王女である。

・所属組織、地位や役職
 イギリス王室第二王女。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロンドン塔の独房から上条たちに声をかけ、看守の変装を見破った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

その他の登場人物

右方のフィアンマ

元ローマ正教の暗部組織に所属していた男である。

・所属組織、地位や役職
 元ローマ正教「神の右席」所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロシアから第三次世界大戦を起こしたが、上条の活躍により敗北した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

集団

警備員(アンチスキル)

学園都市の治安を維持する組織である。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の治安維持部隊。

・物語内での具体的な行動や成果
 大熱波の後や、都市機能が停止した学園都市で住民の避難誘導にあたった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

風紀委員(ジャッジメント)

学園都市の治安維持を補佐する生徒たちの組織である。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の治安維持機関。

・物語内での具体的な行動や成果
 美琴のコネクションを通じて、街の動きに影響を与えた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

暴徒

学園都市の混乱に乗じて暴れる人々である。

・所属組織、地位や役職
 所属不明。

・物語内での具体的な行動や成果
 大熱波とインフラ停止により、学園都市内で暴動を起こした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

新入生

学園都市の暗部組織である。

・所属組織、地位や役職
 学園都市の暗部組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 フレメアを巡って浜面や一方通行と敵対し、撃破された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

サイエンスガーディアン

反学園都市を掲げる二七社からなる組織である。

・所属組織、地位や役職
 反学園都市組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 東欧のバゲージシティで格闘大会を開催し、学園都市のアイデンティティを破壊しようとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

人的資源

薬味久子が利用したプロジェクトである。

・所属組織、地位や役職
 学園都市のプロジェクト。

・物語内での具体的な行動や成果
 フレメアを起点に大量のヒーローを生み出し、利用しようとした。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

イギリス清教の部隊

イギリス清教に所属する戦闘部隊である。

・所属組織、地位や役職
 イギリス清教所属。

・物語内での具体的な行動や成果
 学園都市外周で回収要員として待機した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

騎士派

イギリスの防衛を担う騎士の集団である。

・所属組織、地位や役職
 イギリスの軍事組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 ロンドン防衛のためにクロウリーズ・ハザードと交戦した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

イギリス清教

イギリスの魔術サイドを統括する宗教組織である。

・所属組織、地位や役職
 イギリスの十字教組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 最大主教がコロンゾンに乗っ取られ、組織全体が混乱に陥った。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

魔術結社「黄金」

アレイスターの過去に関わる世界最大の魔術結社である。

・所属組織、地位や役職
 魔術結社。

・物語内での具体的な行動や成果
 かつてアレイスターによって内側から壊滅させられたが、創設者たちがウェストミンスター寺院で復活した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

スコットランドヤード

イギリスの警察機関である。

・所属組織、地位や役職
 イギリスの警察。

・物語内での具体的な行動や成果
 物語の背景で言及された。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

魔神

世界を自在に作り変えるほどの力を持つ魔術の神々である。

・所属組織、地位や役職
 超越的な魔術師の到達点。

・物語内での具体的な行動や成果
 世界を破壊したほか、現世に出現して学園都市で破壊活動を行った。上里によって新天地へ消し飛ばされた。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ローマ正教

世界最大規模の十字教宗派である。

・所属組織、地位や役職
 十字教組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 かつて第三次世界大戦に関わった。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

ロシア成教

ロシアの魔術組織である。

・所属組織、地位や役職
 十字教組織。

・物語内での具体的な行動や成果
 かつて第三次世界大戦の主要戦力として活動した。

・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は確認できない。

新約 とある魔術の禁書目録(17)レビュー
新約 とある魔術の禁書目録まとめ
新約 とある魔術の禁書目録(19)レビュー

展開まとめ

序章 連結点 Destiny_Joint.

アレイスターという人間

表の歴史を紐解くだけでも、アレイスター=クロウリーを表す言葉はいくつも存在していた。汝の欲する所を為せ、全ての男女は星である、愛は法だという思想は混沌として見えたが、そこに計画という単語を置けば、彼の行動は一つの目的へ向かうものとして整理できた。

並列する計画

アレイスターの計画は、一点で失敗すれば崩れる直列の策謀ではなかった。困難と共に成功し、あまりにも簡単に失敗しながらも、その残骸を次の足場に変えていく並列の計画だった。だからこそ、常識的な思考に縛られた者には、彼がなぜ破滅の壁へ何度もぶつかっていけるのか理解できなかった。

人間らしい逸話

アレイスターは非人道的な存在と見なされがちだったが、官能小説を書き、結社仲間を作品に登場させて鬱憤を晴らし、彫刻の装飾を盗んで社交場へ出るような逸話も持っていた。さらに、幼くして亡くした娘の日記には涙の跡が残っていた。彼は唯我独尊でありながら、家族には普通の世界からはみ出してほしくないという矛盾した優しさも抱えていた。

失敗を繋ぐ計画

今回の件でアレイスターにとって最大の損失は、大熱波やエレメントではなく、自分が窓のないビルから表へ出たことだった。しかし彼はそれすら次へ繋げようとし、ローラ=スチュアートと直接繋がる烏丸府蘭を手中に収めようとした。彼にとって失敗は終わりではなく、別の流れへ切り替えるための素材だった。

ただの人間

結局、アレイスターは理解不能な怪物ではなく人間だった。怪物と決めつけた時点で、歴史研究家達は迷いの森へ踏み込んでいた。彼がなぜ並列の計画を積み上げ、多くを壊しながら先へ進み続けたのかを見つめ直すことで、アレイスター=クロウリーという一人の人間の物語が始まろうとしていた。

第一章 生き残るために必要な事 X.

部屋の先客

上条当麻とインデックス達が学生寮へ戻ると、土御門元春と烏丸府蘭が勝手に部屋へ上がり込み、非常食を食べていた。冷蔵庫と炊飯器は大熱波後の停電で惨状となっており、上条は地獄のような中身に打ちのめされた。インフラは戻っていたが、家電は壊れたままで、日常の復旧にはまだ手間が残っていた。

土御門の相談

土御門は、舞夏を守る契約をアレイスターが果たさなかったため、学園都市を見限ると告げた。彼はアレイスターを撃ったことで街にいられなくなり、舞夏と共に脱出するつもりだった。府蘭もイギリス清教の魔術側のスパイとして、ローラ=スチュアート直属の立場を使い、外で回収要員を呼んでいた。

舞夏の承諾

上条達は、第七学区駅前の炊き出し会場で舞夏を見つけた。土御門は学校を辞めて逃げる話を切り出そうとしたが、舞夏は兄が行くなら自分もついていくと即答した。メイドの勉強は学園都市でなくても続けられるため、彼女に迷いはなかった。

外周への移動

一行は第一一学区の外周へ向かった。街は復旧し、物流や交通も戻り始めていたが、土御門達にとっては学園都市の外へ出ることが目的だった。厚い外壁には監視や迎撃設備があるため、普通に通ることはできず、土御門は壁内部の加速器設備を一時的に狂わせ、その間に越える作戦を用意していた。

王水とドリル

土御門は大型ドリルと王水を使い、外壁と地下構造へ繋がる送電線を破壊した。安全装置が加速器保護を優先する間、迎撃機能が大きく低下するという読みだった。停止音が響くと、土御門はロープ状のLEDを壁へ投げ、舞夏と府蘭を先に越えさせようとした。

舞夏への呪詛

舞夏が壁の上へ身を乗り上げた瞬間、壁から黒い闇のような力が立ち上がり、彼女を呑み込んだ。舞夏は落下して土御門に受け止められたが、胸には黒い短剣のような呪詛が突き刺さっていた。出血はないものの体は力を失い、上条の幻想殺しで触れればガラス細工のように砕け、体内を傷つける罠だと分かった。

アレイスターの壁

インデックス、オティヌス、土御門、府蘭が揃っても、呪詛をすぐ解く方法は見つからなかった。上条は、美琴を襲った呪詛と同じ相手が、幻想殺しに対応する形で手口を更新したのではないかと考えた。彼らは、学園都市統括理事長アレイスター=クロウリーという壁に直面していた。

窓のないビルへ

土御門は、舞夏を救うにはアレイスターの懐を探って解呪の方法を見つけるしかないと方針転換した。逃げるのではなく、窓のないビルへ踏み込むという選択だった。上条は、上里翔流が理想送りでロケットブースターを破壊したため、ビルの真下には侵入できる大穴が残っていると見抜いた。

当たり前のための反撃

壁を越える猶予は失われ、呪詛を排除しなければ安全に脱出することもできなくなった。上条と土御門は、学園都市のルールよりも舞夏の命を守るという当たり前を選んだ。二人は、逃亡者として裁かれる立場であっても恥じる理由はないと覚悟し、全部ぶっ潰してやろうと宣告した。

第二章 逃げ込むべき先は Escape_to_Central.

常盤台の空白

御坂美琴は常盤台中学で食蜂操祈と出会い、他の生徒が誰も来ていないことを確認した。校舎の破壊や暴徒の襲撃だけでなく、生き残るために能力を具体的な力として使った自分達が、すぐに元の学校生活へ戻れるのか分からなくなっていた。食蜂は、力を持つ恐怖を覚えた上で折り合いをつけることも必要だと語った。

A.A.A.の相談

美琴は、自分が怖いのは超電磁砲ではなく、能力の外にあるA.A.A.という力だと食蜂に打ち明けた。A.A.A.に代償や呪詛の後遺症があるとしても、普通の病院では確信を得られず、使用をやめても不安は消えなかった。食蜂は、美琴がすでに半分答えを出しており、A.A.A.を自分で分析するしかないと背中を押した。

業の獣

舞夏は胸に闇の短剣を刺されたまま目を覚ましたが、痛みも恐怖も感じていなかった。その周囲には手錠や歯車から鎖の獣が生まれ、上条当麻が幻想殺しで倒すたびに虹色のもやのような業がまとわりついた。アレイスターは、刺客を壊すことでさらに業を背負わせる仕組みを仕掛けていた。

クレーン車の突破

歯車の獣は府蘭の魔術の配色を狂わせ、魔術を暴発させた。次々と現れる獣に押される中、土御門元春は巨大なクレーン車で包囲を突き破り、上条達を乗せて第七学区へ走った。刺客は舞夏の周囲に何度でも現れるため、逃げ切ることはできなかったが、一行は窓のないビルの地下入口へ向かった。

地下への侵入

土御門はクレーン車の鉄球で地下への入口を破壊し、上条達は木原唯一の城だった巨大地下空間へ突入した。そこには上里翔流が理想送りで壊したロケットブースターの穴が残っており、窓のないビルへ入る突破口になっていた。土御門はクレーンのアームを伸ばし、上条達はそれをよじ登って内部へ進んだ。

土御門の魔術

鎖の獣が追ってくる中、上条は幻想殺しを使わずに蹴落としながら進んだ。土御門は魔術の暴走を織り込み済みで折り紙の龍を放ち、鉄砲水を起こしてクレーンアームごと後続の獣を振り落とした。しかし能力者であり魔術師でもある土御門の体は反動に蝕まれ、彼は盛大に吐血した。

窓のないビルの内部

上条達は窓のないビルへ入り、異様に高く引き延ばされた内部空間を見上げた。ロケットとしての機能を失っても、内部は目的座標へ繋がるように歪められており、セフィロトでもクリフォトでもない第三の樹のような構造になっていた。舞夏の短剣が獣を産み続けるため、一行は上へ逃げるしかなかった。

霧の中の記憶

上条は階段の手すりが壊れて落ちたと思った瞬間、霧の世界へ迷い込んだ。そこでは幼い銀髪の少年エドワードが、信仰や正しさを振りかざす大人や子供達に理不尽に責められていた。上条はその記憶の中で、少年が妄信の先に真理はなく、自分が失われた道を取り戻すと決意する場面を目にした。

アレイスターの銃撃

元の階段へ戻った上条達の前に、鎖の獣の中からアレイスターが現れた。彼は指を銃の形にして不可視の攻撃を放ち、鎖の獣を吹き飛ばしながら上条達へ迫った。土御門は折り紙の鳳凰で障壁を作って防いだが、攻撃の余波は四方へ散り、守られていたはずの上条達にも襲いかかった。

再びの落下

衝撃を受けた上条は、上下左右の感覚を失い、周囲の仲間の状況も分からなくなった。彼は霧の世界で味わった感覚と同じように、どこまでも落ちていく状態へ陥った。

行間 一

魔術師への糾弾

十字教による魔術師への中傷は、魔女狩りへの批判が広がったことで鳴りを潜めていた。代わって彼らを攻撃したのは、現代から見れば未熟な三流新聞だった。新聞は赤子の肉や淫蕩な儀式といった話を盛んに書き立てたが、皮肉にもその行為は魔術師の実像を覆い隠す役割も果たしていた。

生体実験の禁忌

一九世紀末から二〇世紀初頭の魔術師達は、研究や実験に明確な線引きを設けていた。生体を材料にした実験、動物や人間の血を使った魔法陣、脂肪や臓物を使った薬品などは禁じられていた。ただし、禁じられたからといって行為そのものが消えたわけではなく、あえて禁を破って目的へ進む者も存在していた。

深淵を越える魔術師

一人の魔術師は、アフリカ旅行中に三羽の鳩の血で魔法陣を描き、セフィラとセフィラの間を越えようとした。彼は深淵と同化することで霊的なダメージを避け、目的を達しようとしていた。その成否は別として、この時点で人類社会は一つの名と触れることになった。

八文字の悪魔

その存在は、Cから始まる八文字の名を持つ悪魔だった。既存の邪悪の樹にも収まらず、獣の魔法名を持つ男の制御の鎖さえ引き千切った存在であった。

第三章 『黄金』 A.D.1900_Invisible_War.

黒猫の魔女

上条当麻は落下の感覚の中で、ミナ=メイザースと名乗る黒猫の魔女に出会った。彼女は、自分達がアレイスター=クロウリーにとって天敵であり、挫折とトラウマの象徴だと語った。アレイスターは自分の純度を保つため、あえて傷口を抉り続けるように彼女達を再現していた。

黄金の魔術師達

ミナは、黄金という魔術結社について説明した。ウェストコット、メイザースらが始めたその結社は、世界最高峰の頭脳が集まった一団であると同時に、アレイスターが破壊して灰に帰した場所でもあった。上条は、霧の都ロンドンでブライスロードの戦いへ至る歴史を見せられた。

イシス=ウラニア聖堂

上条は、黄金の儀式場であるイシス=ウラニア聖堂の別館を幻視した。そこは豪華な神殿ではなく、新聞や酒瓶やカードが散らばるアパートの一室だった。ウェストコットとメイザースはチェスをしながら言い争い、メイザースは新人であるアレイスターを迎え入れる裁量を勝ち取っていた。

魔術の工作キット

幻視の中で、メイザースは魔術を誰でも扱える工作キットのように整える構想を語った。神の奇跡を待つのではなく、呪文や記号を組み合わせ、自分の手で必要な奇跡を調達する仕組みである。上条にはそれが、複雑な言語を知らなくても扱えるアプリ開発ツールのように見えていた。

鳩の血の儀式

次の幻視で、銀髪の青年アレイスターは鳩の血を使った魔法陣で儀式を行っていた。ウェストコットは生体を材料にすることや邪悪の樹を扱う危険性を批判したが、メイザースは負の力も世界を語る言葉に変えられると見ていた。儀式は一見暴走したが、アレイスターはその力を魔法陣の中へ押し留め、成功へ変えた。

黄金の内紛

ミナは、黄金の中でウェストコットとメイザースが主導権争いをしていたと語った。メイザースはアレイスターを利用し、皆で作るはずだった魔術の工作キットを自分の成果物へ塗り替えようとしていた。しかし後世に残った魔術の多くはアレイスターの成果と評価され、メイザースの野望は果たされなかった。

A.A.A.の解析

一方、御坂美琴は食蜂操祈と共に第一一学区でA.A.A.の残骸を調べていた。美琴は意味の分からない基板に電流を通し、食蜂の携帯電話から取り出したスピーカーをつなげて信号を音に変えようとした。A.A.A.は何かを受信しており、美琴はその向こうに神浄の討魔という言葉を見出した。

舞夏との合流

上条は幻視から戻り、窓のないビルの内部で土御門舞夏と再会した。舞夏の胸には闇の短剣が刺さったままであり、周囲には手錠や歯車が落ち続けていたが、足場が狭いため怪物として形を保てず落下していた。上条は舞夏を支えながら、はぐれた土御門を探すため上へ進むことになった。

見えないミナ

ミナは上条には見えていたが、舞夏には見えていなかった。彼女は舞夏の短剣を召喚儀礼に関わる魔術剣だと説明し、負の力を退けるだけでなく、都合のよい方向へ誘導する役割も持つと語った。上条は、舞夏の胸の短剣が歯車や手錠を呼び寄せている構造を改めて意識した。

危険な登山

上条と舞夏は、ダクトや室外機を足場にして上へ進んだ。舞夏はスカートからバールとダクトテープを取り出し、即席の命綱を作ったが、固定した突起が折れ、上条は再び落下の感覚へ引き込まれた。現実と幻視が何度も切り替わる中、上条は府蘭とも合流したが、彼女のバルーンを巡って揉めた末、また落下の導入に巻き込まれた。

ローズとの出会い

上条当麻は、アレイスター=クロウリーがローズという女性と出会い、普通に恋をする姿を幻視した。黒猫の魔女ミナは、クロウリーが変人らしい奔放さを持ちながらも、この時は女性を気遣う好青年のように振る舞っていたと語った。やがて二人は結婚し、ローズは魔術研究にも関わるようになった。

エイワスとの接触

クロウリーは妻ローズを助手にし、高次存在との接触を試みていた。その集大成が、エジプト旅行中にローズの口を通じて接触したエイワスだった。エイワスからもたらされた口伝は、黄金の基礎理論やメイザースの新理論さえ吹き飛ばすほど、クロウリーの人生を大きく変える分岐点となった。

リリスの誕生

アレイスターとローズの間には娘リリスが生まれた。クロウリーは魔術師としての穢れを気にするように距離を置きながらも、長い時間をかけて我が子に指を伸ばし、小さな手に掴まれた。ミナは、この時期こそアレイスターにとって最も温かい時期であり、そこから先は転落しかなかったと告げた。

リリスの死

アレイスターは母子の容態が安定した後、遅れた魔術研究を取り戻すため旅に出た。だが彼が知ったのは、幼い娘リリスの唐突な病死だった。最愛の娘の死に目に立ち会えず、結果だけを押し付けられたことが、彼が世界の運命を呪い尽くす始まりとなった。

アラン=ベネットの告白

幻視はアラン=ベネットの書斎へ移った。彼は、魔術が位相同士の衝突による火花を増やし、人々の運気や事故や病気に影響している可能性を語った。黄金はその危険を知りながら、ブライスロードの秘宝に守られている自分達だけは問題ないと黙認していたのだった。

師への一撃

アランは、アレイスターが黄金全てを敵に回すなら、同じ黄金に属する自分も見逃してはならないと告げた。アレイスターは一度ためらったが、アランの覚悟に押され、霊的蹴たぐりの応用でフリントロック銃を幻視し、師であり友であるアランを撃った。アランは最後に息災を願い、アレイスターの復讐の始まりを受け入れた。

ブライスロードの戦い

アレイスターはメイザースと正面衝突したが、黄金の増援により戦局は不利になった。彼はその場から撤退したように見せかけ、メイザースの血を使って命令書を偽造し、ブライスロードの儀式場を占拠した。これによりウェストコット派とメイザース派の対立が激化し、黄金内部の戦争が始まった。

黄金の破壊

アレイスターは混乱に乗じて黄金の武器庫から秘宝を持ち出し、両派の魔術師を狩りながら互いの犯行に見せかけていった。やがて彼は、聖者の右手を素材にした追儺霊装である幻想殺しの矢でウェストコットの半不死性を貫いた。さらにメイザースを追い詰め、黄金の重鎮達に終止符を打った。

魔術絶滅の宣言

メイザースとの戦いの末、アレイスターは全ての魔術を絶滅させると宣言した。彼は位相と火花がもたらす偶発の悲劇を許さず、誰もが当たり前に憤り、疑問を持てる世界を取り戻そうとしていた。黄金を呪うなら自分自身にも刃を向ける必要があり、彼はそのルールを貫いたのだった。

上条当麻のための街

アレイスターは、上条当麻へ学園都市が彼を誘引するための舞台だったと告げた。幻想殺しは異能が集まらなければ存在を示せず、上条も救いを求める者がいなければ力を発露できない。だから超能力が当たり前に存在し、暴力的な事件が繰り返される街として、上条が最も活躍できる環境が整えられていたのだった。

上条の反論

上条は、自分のために街が作られたとしても、今さら過去を変えることはできないと受け止めた。原因や共感できる理由があっても、アレイスターの方法は明らかに間違っていると判断した。彼は薄汚れた拳を握り、世界に認められなくてもアレイスターを止めると決めた。

A.A.A.の一撃

その時、A.A.A.の砲撃が窓のないビルを貫き、アレイスターの虚像を吹き飛ばした。御坂美琴はA.A.A.を使って接続者の位置を突き止め、食蜂操祈と協力して液状被覆超電磁砲を放っていた。二人の力は空気抵抗の枷を外し、難攻不落の壁を力技で抉り抜いた。

少女の言葉

美琴と食蜂は、上条に向けてその歩んできた道の正しさを保証すると叫んだ。上条が生きて前を向いて突っ走るだけで救われた命があり、勇気をもらった者もいた。誰に何を言われても自分の道を進めという少女の言葉を受け、上条は再び強く右拳を握り直した。

食蜂操祈の一歩

その言葉が御坂美琴のものだったのか食蜂操祈のものだったのかは、当人達にも分からなかった。食蜂は、上条に自分の顔を記憶してもらえなくても、今だけは御坂美琴の言葉として爪痕を残せると受け止めた。彼女は頬を叩いて気持ちを切り替え、久しぶりに暴れると呟いた。

行間 二

黄金と自然科学の時代

十字教の宗教観で世界を説明していた旧来と異なり、蒸気機関を中心とする自然科学が世界を席巻し始めた時代は、魔術師達にとって長い冬の終わりでもあった。黄金もまたその時代に生まれ、聖書以前の古代宗教や、その変遷に目を向けていた。

エジプト神話への着目

黄金の魔術師達は、母体となるヘルメス学の影響もあり、地中海の向こうにあるエジプト神話へ強い関心を向けていた。神殿にイシスやオシリスといった名をつけていたことからも、その影響は窺えた。十字教の善や正義にうんざりしていたアレイスター=クロウリーにとって、この時代は居心地の良いものだった。

ホルスの時代

黄金は内紛によって空中分解したが、アレイスターはその後もイシス、オシリス、ホルスの時代という概念を提唱し続けた。晩年にはトートの名を冠した独自のタロットを編纂し、旧来の最後の審判を前提とするタロットとは異なる、新しい時代の到来を示そうとしていた。

法の書

アレイスターの主張では、一九〇四年にはすでに最後の審判が果たされ、十字教の支配体制が消滅した次の時代が始まっていた。その根拠となったのが、聖守護天使エイワスとの接触であり、法の書と呼ばれる魔道書の原典が世界に投じられた出来事だった。

第四章 天の頂にて価値ある一戦をLight *.

宇宙の頂上

上条当麻は透明な螺旋階段を昇り切り、青い地球を足元に望む宇宙のような空間へ到達した。そこにはアレイスター=クロウリーが待っており、地球に縛られた魔術から脱するため、窓のないビルを異次元の塔として伸ばしていたのだと語った。上条は、リリスが愛したのはアレイスターの闘争者としての顔ではないはずだと告げ、拳で決着をつけるために駆け出した。

衝撃の杖

アレイスターは霊的蹴たぐりによる幻視の銃撃や剣撃を放ち、さらに衝撃の杖で上条の想像した威力を増幅させた。上条は幻想殺しで攻撃を打ち消しながら迫ろうとしたが、位相の衝突が生む火花や飛沫を狙って撃ち込む術式により、肋骨や肩を破壊された。それでも彼は折れた肩を嵌め直し、戦闘を続けた。

エイワスの召喚

アレイスターは、鎖の刺客で上条を追い立て、第三の樹にあたる亜空の山を昇らせた全てが儀式だったと明かした。そして学園都市全体の能力者の力を吸い上げるようにして、聖守護天使エイワスを召喚した。食蜂操祈は街そのものが脈打つような異変を感じ、能力が吸われていることに気づいた。

聖守護天使エイワス

エイワスは、物理法則の最下層に立つ天使であり、魔神に対抗するための存在だった。アレイスターはエイワスの制御を確立し、その力で魔術の位相を破壊しようとしていた。エイワスの攻撃は幻想殺しを持つ上条でも受け止めきれず、衝撃の杖で一〇倍に増幅された力が彼を壁に叩きつけた。

オティヌスの助言

上条と別行動になっていたインデックス、オティヌス、府蘭、舞夏、土御門達も異変を感じていた。オティヌスは、エイワスが魔術の位相の下にある純粋な物理法則の世界に立つ天使であり、アレイスターがそれ以外のフィルターを破壊しようとしているのだと説明した。さらに全ての男女は星であるという言葉を逆に考えるよう促した。

美琴と食蜂の砲撃

窓のないビルの外では、御坂美琴と食蜂操祈がA.A.A.を使い、液状被覆超電磁砲でビルの装甲を削り続けていた。彼女達はアレイスターの計画の詳細を理解していなかったが、相手の予定調和を崩すには要塞の装甲を剥がすしかないと判断した。最後の一撃を担えなくても、同じ舞台に立って状況を左右するために攻撃を続けた。

黒猫の魔女の正体

エイワスの攻撃から上条を守ったのは、ミナ=メイザースの姿をした存在だった。彼女は幻影ではなく、窓のないビルに備えられた問答型思考補助式人工知能であり、同時にトートタロットという魔道書の原典でもあった。トートタロットにはエイワスの意味も組み込まれていたため、彼女は借り物の力でエイワスの攻撃を防いでいた。

計画の崩壊

美琴達の外部攻撃によって窓のないビルの完全性が崩れ、トートタロットはアレイスターの計画に反旗を翻す余地を得た。オティヌスは、舞夏に刺さった魔術剣を安全に除去する術式こそが、エイワス召喚を支える計画を崩す危険因子になると見抜いた。インデックスは引き出された文書から術式を読み取り、土御門と府蘭は役割を入れ替えて対応に動いた。

エイワスの消失

舞夏の魔術剣への対処が進んだことで、エイワスの輪郭にノイズが走った。最大強者であるはずのエイワスは、また失敗だと楽しげに受け止めながら消失した。エイワスから力を借りていたトートタロットも力を失いかけたが、彼女は上条へ結末までの時間を稼ぐ役割を果たした。

リリスのその後

アレイスターは、全ての位相を破壊し、悲劇が仕方ないで埋もれる世界を作り替えると叫んだ。上条は、位相が出会いや別れ、もう一度立ち上がる力にもなり得るのではないかと問い返した。そして、何の罪もないリリスの魂が天国へ向かったと信じる行いまで踏みにじるのかと突きつけた。

父親の敗因

上条は、魂や天国の正体を説明できなくても、リリスが死後も報われないなど絶対に間違っていると叫んだ。アレイスターはなお攻撃を続けたが、黒猫の魔女が衝撃の杖を妨害し、上条はついに懐へ潜り込んだ。不可視の一撃で肋骨を抉られながらも、上条の拳はアレイスターの顔面を捉えた。

崩れ落ちるアレイスター

沈黙の後、アレイスターはどうしてと呟いた。上条は、アレイスターの敗因はリリスの魂と尊厳を守る側に立てなくなったことだと告げた。それ以上の言葉はなく、アレイスター=クロウリーの体は真下へ崩れ落ちていった。

終章 破裂する悪意 Devil_in_Evil.

機械の空間

上条当麻はアレイスター=クロウリーを倒し、宇宙のような空間ではなく、無骨な機械が並ぶ人工の空間へ戻っていた。黒猫の魔女は静かに一礼して消え、上条はインデックス達と合流した。土御門元春は血まみれになりながらも舞夏を救い、彼女の胸に刺さっていた短剣は消えていた。

ダモクレスの剣

上条達が出口を探そうとした直後、倒れていたアレイスターの左胸を分厚い刃が貫いた。凶器はダモクレスの剣であり、傷口から放たれた閃光によって上条達は弾き飛ばされた。その後に現れたのは、イギリス清教の最大主教ローラ=スチュアートだった。

ローラの正体

ローラは、アレイスターに成り代わって学園都市と科学サイドを手に入れようとしていた。だが彼女は、自分がただのローラではなく、メイザースに召喚され、アレイスターを破滅へ導く命令を受けた悪魔コロンゾンであることを明かした。さらにローラは、アレイスターの二人目の娘でもあった。

父親への嘲笑

コロンゾンはローラの体を霊媒として利用し、アレイスターの前で娘としての尊厳を踏みにじるように嘲笑った。ローラは最後に父を呼んで助けを求めていたと告げ、アレイスターの怒りを煽った。だがアレイスターは心臓を貫かれて動けず、コロンゾンは新たな霊媒として彼の体へ潜り込んだ。

連合王国への襲撃

コロンゾンは契約から解放され、善行と悪行の均衡を保つ必要もなくなった。そこへ通信術式で、イギリス連邦勢力圏と本国が同時多発的な襲撃を受け、ロンドン郊外まで落とされたという報告が入った。冗談のようにロンドン陥落を口にしたローラは、実際にそれが起きていると知って動揺した。

無数のアレイスター

誰もいないはずの空間に、複数のアレイスター=クロウリーが現れた。彼は、生命維持装置から外へ出た時点で無数の可能性へ分化する流れにあり、一〇億八三〇九万二八六七通りのアレイスターが存在すると告げた。敗北も失敗も計画の一部であり、コロンゾンに学園都市をくれてやる代わりに、イギリス連邦と連合王国をもらうと宣言した。

落下する上条

上条当麻は窓のないビルの破損部から外へ放り出された。A.A.A.を纏った御坂美琴が仲間達を拾い集めていたが、上条には届かなかった。しかし彼の落下は、ホウキに乗った少女によって止められた。

少女のアレイスター

少女は、コロンゾンの包囲網にはまだ抜け道があり、エイワスのコアには上条の幻想殺しと一方通行が必要になると告げた。さらに、ミナ=メイザースのバックアップとしてアネリが機能すると説明した。上条の前に現れた少女は、自分を数ある可能性の一つであるアレイスター=クロウリーだと名乗った。

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