小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 8巻」感想・ネタバレ

小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 8巻」感想・ネタバレ

どんなラノベ?

薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー! 

え?
そうだっけ?
薄幸系男子は頷けるけど、成り上がってるか?

そんな彼に惚れ込んだ人(?)達が織りなす異世界道中。

彼は穏便に事を運びたいのに、全てが大袈裟になってしまう。

そこが笑いどころ。

読んだ本のタイトル

#月が導く異世界道中  8
著者:#あずみ圭 氏
イラスト:#マツモトミツアキ  氏

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1巻から8巻までの流れ

普通に生活して寝たら。
いきなり両親の都合で異世界の女神に呼び出されて、顔がブサイクだから要らないと言われて見知らぬ土地にポイ捨てされた主人公。

荒野を彷徨っていたら、オーク(♀)と出会い、彼女を生贄に求めた上位竜を覚えたての魔法で倒して従者にする。

上位竜を配下にした結果、亜空と呼ばれる異空間を手に入れた主人公。

荒野で出会ったオーク達を亜空に移住させて彼等も配下に置く。

その直後、空腹で正気を失ってる災厄の黒蜘蛛がエルダードワーフを追って襲ってきたので撃退。

その結果、黒蜘蛛が正気を取り戻して従者になる。

上位龍を巴、黒蜘蛛を澪と名付けて、亜空の住民の投票結果で主人公は【若】と呼ばれる事になる。

その後にエルダードワーフ、巴の眷属ミスティオリザード、澪の眷属アルケーが合流して街を造る。
それでも人に会いたい主人公はベースキャンプ絶野に行くが、、

魔王のような魔力が駄々洩れのせいで魔獣と間違われて総攻撃されてしまう。

1ヶ月文字と魔力を抑える術を手に入れてベースキャンプ絶野に行くが、、、
ヒューマンは色々と悪どかった。

巴と澪が悪乗りしてベースキャンプ絶野は壊滅する。(1巻)

遂に大きなヒューマンのツイーゲの街に着いた一行。

そこで、呪病に苦しむレンブランドの依頼を目にして、彼の妻、娘2人を癒す。

そして、暗躍していたライムを懲らしめて配下に加える。(2巻)

レンブランドの家族を癒した薬の原料アンブロシアを手に入れるため、群生地に行ったらアンブロシアを守護している森鬼が襲って来た。

それらをアッサリと捕獲して、森鬼の村に潜伏していたリッチを秒殺で押さえ込んで、主人公の魔力を蓄積した指輪13個を彼に装備させ、下駄を履かせて3人目の従者にして終わる。

かなりイケメンの 主人公待望の同性の従者登場!(3巻)

そんな同性の従者と学園都市に行く途中で、主人公が転移魔法の使用中に突然戦場に拉致られた。

目の前には、大剣を振りかぶってる、王都攻略を目論むヒューマン最強のソフィア。

2人の勇者は連合軍を率いてステラ砦に進攻していたが、魔族の罠にハマってほぼ壊滅。

主人公、勇者達はそれぞれの戦場で何とか生き残る。(4巻)

突然戦争に巻き込まれ負傷してやっとたどり着いたのに、入学試験ではなく、臨時教員の試験だった。

その試験に主人公だけが合格して教職に就く。

週に1枠の授業を設けると、あまりのハイレベルな授業に上昇志向の強い数名しか残らなかった。

授業以外の日は店を開く準備をして、従業員を亜空から呼んで、、

来たのはアクエリアスコンビ。

波乱の予感しかないw(5巻)

ライムがとある組織に捕まった。

そこに図書館の書士であるエヴァも居た。

その原因は、冒険者ギルドのマスタールトの横槍。

そうなった原因は、かつての勇者の嫁であり、冒険者ギルドのギルドマスターなルト。

巴の知己で、主人公の事には興味津々。
それを威嚇する澪。

そして、店の名前で異世界人を保護する国。

ローレルに目を付けられる。(6巻)

葛の葉商会の存在感が増し、安価な薬品の秘密を知りたがる連中があの手この手で主人公に迫って来る。

そして、商人ギルド長からは輸送手段の技術を公表しろと高圧的に迫られ、金銭で解決しようとしたら売り上げの9割を寄越せと凄まれる。

そんな世間の荒波に打ちのめされた主人公は・・・(7巻)

あらすじ・内容

2021年TVアニメ化決定! 学園都市ロッツガルドの学園祭を彩る一大イベント、闘技大会決勝戦の直後、激闘を制した真の教え子達の前に、敗北したはずのイルムガンドが化け物へと変異して再び立ちふさがった。彼の変貌を皮切りに街は化け物で溢れ返り、壊滅の危機に瀕するロッツガルド。学園の講師である真は、事態の収束と原因の究明を目指し、従者と共に行動を開始した――。残念風雲児・深澄真、混迷を極める学都防衛に奔走する!!

月が導く異世界道中8

感想

試合終了後に対戦相手がバケモノに変身してしまう。

 それは街中にも発生し大混乱となる。

 街の兵士では歯が立たず、対応出来るのはクズノハ商会のメンバーのみ。

どうやら魔族の将軍ロナが仕込んだ罠が炸裂して人々が魔物に変わり、学園都市ロッツガルドが大混乱に陥る。

その混乱を自身の地位を盤石にするため、すぐ鎮圧できるが敢えてせず。

ある程度被害が出てから颯爽と鎮圧して復興にも協力する。

それによって葛の葉商会の軍事力を見せつけ、さらに物資調達能力、再建能力を認めさせる。

そして、住民の支持を得て、権力を盾に力を差し出せと言う既得権益層を黙らせる。

そんなエグい計画を主人公と従者達は企画する。

でも、目の前で殺されそうな人は全員助けるのが主人公らしい。

あと、アクエリアスコンビもやらかすw

女神アテネに教えて貰ったようで、聖闘士星矢のキグナスのような結界技を炸裂させるが、穴を掘ったら通れちゃったww

それに悔しがるエリスがツボ。

裏話

ざわめく闘技場の真

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備忘録

MBSアニメ&ドラマ

1(アニメ第二幕16話?)

澪と巴が観客席から闘技大会を興味深く観戦していた中、深澄真も同じく観戦していた。彼らの教え子であるジン、イズモ、ユーノのチームが、ホープレイズ家の次男イルムガンド率いるチームとの試合で勝利を収めた。ジンたちのチームは従来の戦い方から逸脱した異次元の戦闘スタイルでイルムガンドを圧倒し、彼はほとんど抵抗できずに敗北した。試合後、イルムガンドからは異質な魔力が放出されていることが感知され、彼の魔力は水属性であることが判明する。深澄と識は、この異変が計画的なものであり、イルムガンドが人から人ならざる者へと変異していく過程にあることを理解する。そして、この計画には高度な魔術と薬物が使われており、魔族が関与している可能性が示唆される。
ライドウはロナに念話で連絡し、闘技大会が終わるまでの期間、ロッツガルドに潜ませている魔族を都市から退去させるように依頼した。ロナはこれを承諾し、魔王との会談を報酬として提案した。結局、ロナは約束通り、十三名の魔族を学園祭が終わるまで退去させることに同意した。ロナはライドウとの間に具体的な「何もしない」という約束はなかったが、彼の頼みを聞いてくれ、魔王に会う機会も提案した。一方で、識はロナが約束を破っていないと指摘し、魔族との複雑な関係性を示唆する。ライドウはヒューマンとしての自身の立場と、魔族や他の勢力との関係について葛藤している。巴と澪はライドウのために感情を表明し、彼を支持する。ライドウはロッツガルドでの自身の役割と、亡国ケリュネオンの復興計画について再考し、自分自身とその計画への確信を問い直している。
エヴァ
エヴァは闘技大会を観戦し、その後ライドウから夜遅くに話があると呼び出された。彼女はライドウの商会へ行き、二人きりの会話を持つことになった。ライドウはエヴァに対して衝撃的な提案をし、それはエヴァの思惑を超えるものだった。彼女はその提案について二日間考える時間を与えられた。この提案はエヴァの望みを叶える可能性があるが、同時にアーンスランドの名とケリュネオンの運命を大きく変えるものであった。
ライドウには、街で怪物が暴れているという報告がエヴァとルリアからもたらされた。彼女たちは息を切らせてライドウのもとに駆けつけ、状況を伝えた。ライドウは、この混乱の中で自分の不甲斐なさに絶望している場合ではないと考え、イルムガンドの変異が個別の異常事態ではないことを悟る。彼はロナに裏切られたと感じつつも、事態の収拾に向けて行動を起こす決意を固める。そして、エヴァとルリアから知っている情報を共有するよう求め、先日の夜に持ちかけた提案に対する彼女たちの答えも聞くことにする。ライドウは、物理的な力で解決できる状況に自信を持ち、魔族との関わりに対する甘い考えを反省しつつ、今後の方針を決定するために、姉妹の返答を待つ。

ライドウに対して、エヴァとルリアは、ケリュネオンの地を含むすべてを再スタートの代償として提供することに同意した。二人の決断は一致しており、ライドウは彼女たちに後悔がないか最終確認を行った。ライドウは、契約を破ることがあれば重大な結果をもたらすと警告し、エヴァとルリアもこれを受け入れた。その後、街では怪物が暴れ、イルムガンドは異形の姿に変異していた。ライドウとその従者たちは、この混乱をどう収拾するかについて議論し、巴はクズノハ商会が正義の味方のように振る舞って街を救い、住民の支持を得る戦略を提案した。この計画には、タイミングが重要であり、ライドウと従者たちは慎重に行動を決めた。識は、ライドウが本当に守りたいものは何かを問い、ライドウは自分の周りの人々とクズノハ商会の安全を最優先に考えることを示した。巴と澪は、この戦略を支持し、レンブラントも心配しながらライドウのもとに駆けつけた。ライドウは、彼らの心配を和らげるためにも、提案された計画に沿って行動することを決意した。
ステラ砦での重要な作戦会議中に、魔将ロナは外に出て、砦の外周壁に設けられた見張り台で遠くを眺めていた。もう一人の魔将、イオが彼女に声をかける。ロナはライドウからの念話を受けており、ロッツガルドでの騒動について報告していたが、これによる作戦への影響はないとしている。ロナはロッツガルドから魔族の人員を引き上げることを決定し、ライドウとの約束を守る形で行動することを示唆している。一方、魔族はヒューマンとの戦争に勝利するため、女神の力を封印する指環を開発していた。初期試作型の指環での成功を経て、中期試作型へと進化させており、これを使ってヒビキを含むヒューマンの勇者たちを打ち砕く計画である。この策略は、魔族が豊かな土地と精霊の加護を享受し、ヒューマンを荒野へ退かせることを目的としている。魔族は女神の対処手段を先読みし、ヒューマン達が指環への対策を講じるよう情報操作も行っている。

2

レンブラント夫妻が無事であることを確認し、ライドウは彼らからの状況についての尋ねに応える。レンブラントは娘たちがイルムガンドの変異体と戦うことについて心配し、学園の治安維持や生徒の安全に疑問を投げかける。ライドウは従者達と共に留まり、学園を守ることを決め、レンブラントは商人ギルドに向かうことを決意する。奥様も同行を決め、ライドウは彼らにミスティオリザードの護衛を提供し、商人ギルドまでの安全を確保する。レンブラントは商人ギルドの代表との古い関係を語り、彼の商人としての経験を生かして今回の混乱を収拾しようとする。ライドウは二人を護衛のもとに送り出し、再び学園へ戻る。
ライドウは闘技場に戻り、イルムガンドが変異体として暴れている様子を確認する。学園側は紫軍団と呼ばれる魔術師の一団を戦闘に投入するが、彼らはイルムガンドによって容易く餌食にされてしまう。ジンたち生徒も戦闘に参加しようとするが、有効に行動できずにいる。巴に街の被害状況を調べさせ、識にも協力を求める。戦況はイルムガンドの圧倒的な強さによって悪化している。ライドウはこの状況を利用して、商会の印象を良くするため、正義の味方として来賓を安全な場所に避難させることを計画する。巴とともに来賓席へ向かい、安全な場所への避難を手助けすることにする。彼は、暴力を含むすべての手段を使って事態に臨むことの重要性に気づき、クズノハ商会の行動方針を決める。この行動は、ロッツガルド及び周辺都市の防衛能力の不足を露呈し、学園及びロッツガルドの防衛体制を強化するきっかけとなる。また、ライドウと巴の行動は、クズノハ商会の評価を高め、彼らの存在感を示す機会となる。

3

ライドウと巴は、怪物化したイルムガンドとの戦闘が行われている闘技場の来賓席に到着し、来賓たちを安全な場所へ転移させることを提案する。この提案は最初、学園長や来賓たちから信じられないと受け取られるが、ルトの助言とデモンストレーションにより、転移の実現可能性が示される。リリ皇女や他の来賓たちは、巴とライドウの提案に賛同し、安全な場所への転移を受け入れることになる。一方、リミア王とその一行は、イルムガンドに直接対面しようと決意し、ライドウに転移を依頼する。ライドウは巴から脇差(転移能力を持つと説明された剣)を預かり、リミア王やその一行を戦闘が行われている場所の近くへ転移させる。この過程で、ライドウとリミア王との間で、イルムガンドの状況やライドウの生徒たちの戦闘能力についての会話が交わされる。リミア王は、イルムガンドの変異とその背景について、息子であるイルムガンドの父ホープレイズから説明を求める。ホープレイズは自身の関与を否定し、息子の行動が独断であったことを訴える。最終的に、リミア王はイルムガンドに直接対峙するため、自らが戦場に向かうことを決意し、ライドウにその転移を依頼する。ライドウはリミア王とその一行を指定された場所に転移させ、彼らがイルムガンドとの対面を果たすための手助けをする。

4

ライドウは、イルムガンドとの戦闘が行われている場にリミア王とその一行を転移させる。リミア王はライドウの転移技術を高く評価し、後で詳しく話を聞きたいと言う。イルムガンドの異変について、リミア王はホープレイズ氏に対し、その末路について覚悟を示す。戦闘は一進一退の様相を呈しており、ライドウはイルムガンドが火属性以外に弱点を持たないことを説明する。しかし、戦闘中に変異体が観客席に現れ、ライドウはリミア王たちを守るために行動を起こす。戦闘の中で、王子が女性であることが偶然明らかになるが、ライドウはそれを気にしながらも変異体を倒すことに集中する。最終的に、ライドウは変異体を無力化し、リミア王たちを安全に保つことに成功する。

5

アベリア
識と澪に支えられながら戦っているアベリアは、イルムガンドとの戦いに苦慮していた。仲間たちも、かつての同級生との戦いに躊躇い、攻撃の手を緩めてしまっている。しかし、イルムガンドは怪物へと変異し、強大な力で反撃を続けていた。アベリアは、勝利のためにはイルムガンドを殺すしかないとの決断を下し、シフとイズモの力を借りて攻撃を仕掛ける。シフの魔術を付与した矢でイルムガンドの急所を狙い、最終的には彼を討ち取ることに成功する。戦いが終わり、アベリアは脇腹の負傷と共に落下し、意識を失う。その間、イルムガンドの父親であるリミア王国ホープレイズ家の現当主の姿もあり、彼女の行動は運命の悪戯と感じられた。戦闘はアベリアたちの手によって終結し、彼女は仲間とともにこの試練を乗り越えたが、その過程で多くの葛藤と苦痛を経験する。

6

巴はリミア王国の一行を除く来賓をシェルターへ避難させ、その後護衛という名目でシェルター入口の守りに就く。彼女は、来賓たちの動向を探り、商会のメンバーに念話で指示を出すために留まっていた。ルト(ファルス)との会話からは、現在の騒動についてや、若(真)の今後の道についての話が交わされる。ルトは巴に若の内面や能力の変化について問い、巴は若が能力面で完全に開花したことを示唆する。ルトはヒューマン社会の切り札について言及し、女神に愛される特殊な血統のヒューマンの存在を明かす。巴は情報を交換し、ルトと別れる。巴はその後も商会への指示を続け、避難所の情報を更新しながら、混乱する街での活動を続ける。彼女は商会の従業員たちと共に、混乱に見舞われた街で冷静に対応していく。
シェルター内でルトは一人、巴から若(真君)が自分を倒せるほど強くなっていることを聞いて、ショックを受けつつも楽しみを感じていた。彼は、真君が女神すら討つ可能性があるほどの存在になり得ること、そして、女神が動けない現状を踏まえると、真君が非常に幸運かもしれないと考えていた。ルトは真君の力を拝む日を楽しみにし、いつか彼と肩を並べて同じ景色を見たいと願っていることを小さく呟いた。彼の表情は満足げで、近寄りがたい雰囲気を纏っていた。

7

アベリア・ホープレイズがイルムガンドを殺した事実に関する思索がなされ、戦闘での生徒たちの迷いや葛藤が語られている。識からの助言にもかかわらず、戦闘は生徒たちにとって明確な迷いを生じさせた状況であった。リミア王国のホープレイズ家との関係が示唆される一方で、塾の先生のような立場から生徒の個人的事情に踏み込まない姿勢が示される。生徒たちの戦いは、残念ながら及第点には達していないが、イルムガンドを助けようとする心情から起きた行動として評価される。リミア王とヨシュア王子、そしてリミア王国の騎士たちとのやり取りがあり、王子が国境に待機させていた部隊をロッツガルドへ向かわせる決断をする。生徒たちは戦闘による疲労や精神的な負担を抱えており、特にアベリアの憔悴ぶりが酷いことが指摘される。識からの治療を受けたものの、戦闘の記憶や複雑な心情による重い空気が生徒たちの間に漂っている。ライドウは、生徒たちに休息を取るよう促し、彼らがまだ学生であり、戦闘を行う必要がないことを説明する。リミア王国の方々を避難させるための措置が講じられ、ホープレイズ氏が激昂する一幕もあるが、最終的には避難への同意が得られる。

8

クズノハ商会の店舗が変異体によって破壊されたことを受け、その代表であるライドウは心を痛めつつも、状況に対処しようとする。巴からは、店舗の看板以外はすべて放棄し、大事なものはすでに保管済みであると聞かされる。ライドウは店舗の現場を見て落胆するが、再建を前向きに考える。その後、ライドウは娼館通りで悲鳴を聞き、変異体に襲われている人々を発見し、救助を決意する。戦闘では、タコの形をした変異体と対峙し、これを退治する。退治後、多数の人々が避難所へと案内されることとなり、ライドウはエステルという女性と協力して避難所へと向かう。このエピソードは、ライドウが変異体による破壊から人々を救う様子を通じて、彼の決意と勇気を描いている。
澪はジン達学生が闘技場を後にする際、識に先に行くように指示し、自身は舞台に残ることを選ぶ。そこで、再生しようとする変異体の肉塊と対峙する。この肉塊は、かつてのイルムガンド・ホープレイズの残滓であり、彼の記憶や人格が何らかの形で残っていた。イルムガンドは自らの愚かな行動を恥じながらも、生き延びる意志を見せる。しかし、澪は彼の過去の行動を償う機会として、彼の再生した肉体を破壊することを選ぶ。イルムガンドは抵抗するものの、澪には敵わず、最終的には彼女によって命を奪われる。この一連の出来事は、澪がイルムガンドに対して抱いていた敵意と、彼がライドウに与えた迷惑に対する「制裁」として描かれている。最後に、澪はリミアの勇者「響」という名前について考えつつ、識との合流を果たす。

9

学園都市は魔族の仕業と思われる変異体騒動により混乱している。主人公は亜人のスラムで避難生活を送り、情報交換や状況確認を行うが、特に新しい発展はない。通信ネットワークが機能しなくなり、街の各所に仕込まれた魔術装置による念話の妨害が発生。これら装置は魔族により長期間かけて設置されたもので、ヒューマンの念話を阻害している。また、変異体の増加や避難所での変異発生など、状況は悪化の一途をたどる。商人ギルドは自衛のために部隊を編成し、変異体の排除に乗り出す。主人公は亜人のスラムから出て学園へ向かい、途中で娼館の女性エステルと会話。彼女からは今後の儲けにつながる話があると伝えられる。主人公は普通に念話が使えるため、不安は感じておらず、積極的に動き出すことを決意する。変異体やヒューマンと遭遇しないようにしながら学園に向かい、今後の対応を模索する。
臨時講師ライドウは、非常時に学園にいないことで学園長から激しく叱責された。彼は学園長が変異体排除に向けて動いていると聞き、自らも住民の避難支援に努めていたことを説明する。学園のシェルターでは、念話術の使い手が多く、複数の部隊との交信が行われている。ライドウは、彼の行動を問うよりも事態の解決に協力を求める声が上がり、彼にロッツガルドの北東区画の変異体討伐の担当が任される。リリ皇女や彩律からも感謝され、彼らとの協力が約束された。ライドウは商人ギルドでの活動を心掛け、巴と共に北東区画へ向かうことになる。
学生寮において、生徒たちは大きなストレスを感じており、疲労感が漂っていた。ライドウは、寮で治療や看護を受けている生徒たち、特にジンたちと会い、彼らの状況を確認した。ライドウは生徒たちに現状を説明し、彼らが学園の外に出ることの危険性を警告した。生徒たちは、変異体と戦いたいという意志を示したが、ライドウは彼らに寮で他の生徒を守ることを求めた。ジンたちは最終的にこれを受け入れ、ライドウは従者たちと共に北東区画での変異体討伐の任務に向かった。ライドウは、生徒たちの家族も安全であることを伝え、彼らの安心を促した。
ギルドへの道中は殲滅戦のようであり、ライドウは巴、澪、識と共に変異体を蹴散らしながら進んだ。十五の変異体を討伐し、商人ギルドに近づくにつれ、残りの変異体は六体と判明した。ギルドに到着すると、レンブラントとザラ代表が出迎えた。レンブラントはライドウに抱きつき、娘たちの安全を気遣い、ザラ代表も苦戦している現状を語った。ライドウは、避難所での安全確保と住民の誘導を優先していたこと、学園に遅れて参加した理由を説明した。レンブラントはライドウの商会従業員が強力であることを認め、ザラ代表も協力を約束した。ライドウは、変異体討伐の後に再びギルドに戻ることを告げ、巴を残して変異体の発生を防ぐ品物の回収を依頼した。討伐作戦中、ライドウは残りの変異体を識と澪に競争させることを提案し、勝者には特別な願いを一つ叶えると約束した。澪と識はこの提案に興奮し、ライドウは自分で解決できる願い事に限定する条件を付け加えた。
レンブラントとザラ代表は昔馴染みの間柄であり、レンブラントはザラに対してフランクで粗野な口調を使っていた。ザラはクズノハ商会の存在について狼狽し、彼らの強さについて怒りと困惑を露わにしていた。レンブラントはザラの反応を楽しむかのように、クズノハ商会の強さと彼らの行動の異常さを認めつつも、その強さがロッツガルドにとって有益であると強調した。ザラはクズノハ商会が商売の基本を無視していると非難し、その非伝統的な方法に対して疑問を投げかけた。しかし、レンブラントは「良い物をより安く」という商売の基本を実践しているクズノハ商会を評価し、その方法が結果的に街や世界に利益をもたらしていると反論した。ザラがクズノハ商会の強さとその行動について理解できずにいる中、レンブラントは彼らがただの薬売りの商人ではなく、その背後には計り知れない力があることを示唆した。巴や澪のようにレベル1500を超える強力な存在がクズノハ商会にはいることを知り、ザラは驚愕した。二人は過去の戦争で得た教訓や現在の状況について語り合い、商売を通じて病気や呪病をなくすクズノハ商会の理念について考えを巡らせた。レンブラントはクズノハ商会がもたらす変化を肯定的に捉え、ザラにもその動きに乗るよう勧めたが、ザラはまだ完全には認められないでいた。最終的に、クズノハ商会の行動や存在がロッツガルドにどのような影響を与えるのか、その結果がどうなるのかは不透明であるが、レンブラントはクズノハ商会の支援を続けることを強く決意していた。

10

北東区画の変異体殲滅を終えた後、商人ギルドで巴と再合流し、学園のシェルターにある司令室へ定時報告を行った。報告と指示のやり取りは識が担当し、次の行動として北西区画への討伐と念話障害の原因調査が決定された。識は、学園長が支持を得たい意向と、学園長の失脚が確実であること、そして学園長の振る舞いが間違っていると冷静に分析した。また、巴は商人ギルドの代表に食料、水、毛布を施しとして提供し、クズノハ商会の名を少し出すよう交渉した。この対策は、商人ギルドに有益であり、クズノハ商会の名も目立たせる効果があった。その後、彼らは北西区画に向かい、討伐活動を続けることになった。また、澪と識による変異体討伐の競争が行われ、澪が勝利した。勝者には若(真)がお願いを一つ聞くというご褒美が与えられたが、これに巴が非常に興味を示した様子が描かれている。
ライムとモンド、二人の男が北西区画で変異体の殲滅を進めていた。モンドは森鬼と呼ばれ、樹刑の奥義で変異体を一撃で樹木に変える能力を持つ。彼らは近隣住民の避難を終え、職人達の誘導も行い、変異体の発生を抑えながら避難所を守りきっていた。避難所は広く、住民の密度が低いため、比較的住民のストレスも低い状態を維持している。ライムとモンドは、避難所で高い護衛能力を発揮し、住民から頼りにされている。彼らは、変異体を放った者の目的について疑問を抱きつつも、真とクズノハ商会の手足になり、必要な時には情報を共有するという姿勢を見せる。ライムは、かつての願いを巴に伝える時を待ちながら、モンドと共に更に変異体の駆除を進め、真たちの到着に備えることにした。
学生寮は変異体の騒動により避難所となっており、不安が高まっていた中、澪と識が護衛を失った状態であった。寮の護衛を任されていたアクアとエリスは、学生寮を「保護」するために強力な氷の壁で寮全体を閉じ込める魔術を実行した。この術は非常に大規模で強力であり、通常の防衛術ではない。二人は魔力を譲渡し合うことで術を完成させたが、その過程でエリスがアクアを操る場面があった。術の完成後、二人は寮内に軟禁されることとなった。エリスはこの術を独断で実行し、アクアはやむを得ず協力した形となる。最終的に二人は学生寮内に閉じ込められる状況に陥り、外への出口を考える場面で終わる。
モンドが学生寮付近の異常を察し、ジャンピング土下座をした。変異体の騒動で北西区画を掃除し終えた彼らは、学生寮の氷に覆われた異常を調査するよう指示された。この氷の結界はアクアとエリスによるものであり、かなり堅牢なものだった。モンドはこの状況を自身の責任と感じていたが、真はそれを否定し、学生寮の中に閉じ込められている学生たちにとってこの状況が実は都合が良いと考えた。食料は数日分あるため、一時的に外に出られなくても生命の危険はない。この結界をどう扱うかはまだ決定しておらず、一旦現状維持とする方向で話が進んだ。彼らは学園に戻り、次の行動を検討することになる。商人ギルドや学園の今後の対応も話題に上がり、特にザラ代表がどう動くかが焦点となった。彼らはこの事件を通じて、魔族の仕業が明らかになると予想しており、それによってクズノハ商会の立場がどう変わるかを見守ることになった。

11

学園では、エリスとアクアが原因で突如現れた氷のオブジェにより騒ぎが起きていた。理由を聞きに内部に入った主人公は、エリスが首謀者であることを確信していた。学生寮を隔離した理由は、エリスの暴走にアクアが付き合った結果で、特に深い意図はなかったようだ。しかし、エリスは富裕層が多く住む地域に特殊な道具を使って変異体を統率する首謀者がいるという新しい情報を提供した。この情報は学園の現状を理解する上で重要である。その後、主人公は彩律さんとの会話で、各国がクズノハ商会の活動を認識しており、念話の回復を望んでいることが明らかになった。彩律さんは、念話が復旧すれば援助物資の動向を把握しやすくなり、避難所のストレス緩和にも役立つと述べ、クズノハ商会に協力を求めた。主人公は、巴に相談して念話の復旧を目指すことにした。会話を通じて、主人公は政治的な駆け引きに疲れるものの、巴や識がいてくれることで支えられていると感じている。
学園では、エリスとアクアによる強固で攻撃的な結界が話題となっていた。巴とルトは、この結界について話し合っており、ルトはその力に驚きつつも、自分の本来の姿に戻らずには破壊できないため、結局は手を出さないことにした。巴は、富裕層の救出を後回しにしている理由を、社会の悪意に鈍感な真にはまだ見せるには早すぎると感じていること、そして、魔族に青い肌以外の協力者がいることを澪が対処する予定であることを語る。巴は、念話の復旧を真から許可され、ルトはそれに驚きつつも、何かを隠しているように見える。しかし、彼は巴に対して念話が復旧したらすぐにわかるだろうと言い、運命についての神妙な呟きを残す。その後、真による念話の復旧のための光球が打ち上がり、魔族が仕込んだ装置を無力化し、街全体に念話による通信を復活させることに成功する。巴とルトは、これで念話が完全に復旧したかどうかは不明だが、多分これで全てだろうと推測する。
エリスによると、真は「土の竜」という漢字を使って、結界内に侵入した。これは土を掘る能力を指し、穴掘りを通じて最強であることを証明したという。実際には、真が念話の妨害装置を除去するために使った術であり、彼は土を掘って結界内に入ったのである。この出来事により、アクアとエリスは打ちのめされた状態であった。

12

ローレルの祭事を取り仕切り、政治的な発言力も強い彩律は、真が念話の妨害装置を除去したことに驚愕し、彼の能力の非常識さを改めて認識した。彼女は、真をローレルに取り込む必要があると考え、他国との接触を減らすことに注力することを決意する。一方、リミア王とグリトニアの皇女は、魔族の襲撃により王都と帝都が攻撃を受けている緊急事態に直面しており、ライドウの力を借りることを決定する。彩律はこの事態についての詳細を知りたがり、三者ともライドウに接触を試みる。ライドウは、リミア王、グリトニアの皇女、彩律から事情を聞き、彼らが魔族に対する怒りから来ると思っていた表情の歪みは、実際には別の理由によるものだった。夜は更けていく中、彼らは緊急事態への対応を協議する。

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月が導く異世界道中 8.5
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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

2件のコメント

グビグビ(コーヒー 投稿日:00:06 - 2024年4月16日

ちょっとすっきり。
アニメの終わり方が後味悪すぎ。闘技だけで済ませとけばいいのに。

    こも 投稿日:06:15 - 2024年4月16日

    コメントありがとうございます。
    ザラ代表の圧迫面接は、真の人族嫌いを促進させるための一手なので、どうしても必要なんだと思います。
    ただ、ザラ代表のアレは私のトラウマを刺激するので飛ばして読んでます。
    アニメも多分、飛ばします。

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