小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 8.5巻」感想・ネタバレ

小説【ツキミチ】「月が導く異世界道中 8.5巻」感想・ネタバレ

どんなラノベ?

薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー! 

え?
そうだっけ?
薄幸系男子は頷けるけど、成り上がってるか?

そんな彼に惚れ込んだ人(?)達が織りなす異世界道中。

彼は穏便に事を運びたいのに、全てが大袈裟になってしまう。

そこが笑いどころ。

読んだ本のタイトル

#月が導く異世界道中    8.5
著者:#あずみ圭 氏
イラスト:#マツモトミツアキ  氏

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1巻から8巻までの流れ

普通に生活して寝たら。
いきなり両親の都合で異世界の女神に呼び出されて、顔がブサイクだから要らないと言われて見知らぬ土地にポイ捨てされた主人公。

荒野を彷徨っていたら、オーク(♀)と出会い、彼女を生贄に求めた上位竜を覚えたての魔法で倒して従者にする。

上位竜を配下にした結果、亜空と呼ばれる異空間を手に入れた主人公。

荒野で出会ったオーク達を亜空に移住させて彼等も配下に置く。

その直後、空腹で正気を失ってる災厄の黒蜘蛛がエルダードワーフを追って襲ってきたので撃退。

その結果、黒蜘蛛が正気を取り戻して従者になる。

上位龍を巴、黒蜘蛛を澪と名付けて、亜空の住民の投票結果で主人公は【若】と呼ばれる事になる。

その後にエルダードワーフ、巴の眷属ミスティオリザード、澪の眷属アルケーが合流して街を造る。
それでも人に会いたい主人公はベースキャンプ絶野に行くが、、

魔王のような魔力が駄々洩れのせいで魔獣と間違われて総攻撃されてしまう。

1ヶ月文字と魔力を抑える術を手に入れてベースキャンプ絶野に行くが、、、
ヒューマンは色々と悪どかった。

巴と澪が悪乗りしてベースキャンプ絶野は壊滅する。(1巻)

遂に大きなヒューマンのツイーゲの街に着いた一行。

そこで、呪病に苦しむレンブランドの依頼を目にして、彼の妻、娘2人を癒す。

そして、暗躍していたライムを懲らしめて配下に加える。(2巻)

レンブランドの家族を癒した薬の原料アンブロシアを手に入れるため、群生地に行ったらアンブロシアを守護している森鬼が襲って来た。

それらをアッサリと捕獲して、森鬼の村に潜伏していたリッチを秒殺で押さえ込んで、主人公の魔力を蓄積した指輪13個を彼に装備させ、下駄を履かせて3人目の従者にして終わる。

かなりイケメンの 主人公待望の同性の従者登場!(3巻)

そんな同性の従者と学園都市に行く途中で、主人公が転移魔法の使用中に突然戦場に拉致られた。

目の前には、大剣を振りかぶってる、王都攻略を目論むヒューマン最強のソフィア。

2人の勇者は連合軍を率いてステラ砦に進攻していたが、魔族の罠にハマってほぼ壊滅。

主人公、勇者達はそれぞれの戦場で何とか生き残る。(4巻)

突然戦争に巻き込まれ負傷してやっとたどり着いたのに、入学試験ではなく、臨時教員の試験だった。

その試験に主人公だけが合格して教職に就く。

週に1枠の授業を設けると、あまりのハイレベルな授業に上昇志向の強い数名しか残らなかった。

授業以外の日は店を開く準備をして、従業員を亜空から呼んで、、

来たのはアクエリアスコンビ。

波乱の予感しかないw(5巻)

ライムがとある組織に捕まった。

そこに図書館の書士であるエヴァも居た。

その原因は、冒険者ギルドのマスタールトの横槍。

そうなった原因は、かつての勇者の嫁であり、冒険者ギルドのギルドマスターなルト。

巴の知己で、主人公の事には興味津々。
それを威嚇する澪。

そして、店の名前で異世界人を保護する国。

ローレルに目を付けられる。(6巻)

葛の葉商会の存在感が増し、安価な薬品の秘密を知りたがる連中があの手この手で主人公に迫って来る。

そして、商人ギルド長からは輸送手段の技術を公表しろと高圧的に迫られ、金銭で解決しようとしたら売り上げの9割を寄越せと凄まれる。

そんな世間の荒波に打ちのめされた主人公は・・・(7巻)

あらすじ・内容

累計32万部! 薄幸系男子の異世界ファンタジー、完全書き下ろし番外編!

薄幸系男子の異世界成り上がりファンタジー、完全書き下ろしの番外編! ロッツガルドが夏休みに入ったのを機に、真は自身の魔力の出力アップの訓練に取り組んでいた。そんな折、ふと手にした「魔力の物質化」に関する論文に着想を得て、真は亜空を守る新たなる力を手にする。真の圧倒的な魔力量と精神集中によって実体を帯びた変幻自在の魔力、その名も「魔力体」! 亜空の猛者達も唖然とさせるその力とは!?

月が導く異世界道中8.5

感想

亜空編、主人公の防御主体の新技術の魔力体の開発の話。 

表紙の主人公を覆う物体のような魔力の塊。

 銅貨を造る為に金貨を使うアホな技術らしい。

普通のヒューマンは複数人が全力で魔力を振り絞って砂粒一つを作るのがやっとだった。

 でも、魔力が無尽蔵にあり出力が無い主人公からしたら必要な技術だった。 

さらに、この頃から主人公の浮世離れが加速しはじめた印象。

 学園編ではジン達が亜竜にリベンジする話。 

何気にエリスが美味しい役になってるw 

ソフィアとジンの意外な関係が最後に来た。

裏話

extra16 その頃ツィーゲ ~夏休みに起こっていた事①~

extra17 その頃ツィーゲ ~夏休みに起こっていた事②~

extra18 その頃ツィーゲ ~夏休みに起こっていた事③~

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備忘録

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亜空編
1(アニメ第二幕11話)

ロッツガルド学園に勤める教師であり、クズノハ商会の主である深澄真は、夏休みを利用して一度に使える魔力の量を増やしたいと考えていた。冒険者ギルドのマスターである万色のルトに相談するも、即効性のある方法は見つからず、最大魔力の増大も通常は才能に依存すると聞かされる。ルトからは魔力の出力を上げる修練法のリストを受け取り、学園の司書であるエヴァさんからは「魔力の物理干渉、その可能性について」の論文を紹介される。真は夏休みを利用して、魔力の出力強化と論文の読破を目標にすることに決めた。また、学園では生徒たちも夏休みを利用して自己鍛錬に励んでおり、真も彼らからの懇願に応えて臨時講義を行うことになる。夏休みの間、真は学園を離れて亜空で過ごし、目標に向けて努力する予定である。

地球でも女神が管理する異世界でもない、亜空と呼ばれる世界が舞台である。この亜空は名目上、主人公の所有物とされ、住民たちにとっては彼の国と認識されている。しかし、実際にはこの亜空は、主人公と契約する前から巴が持っていた能力で生み出された異空間が変質してできたものであり、主人公の一番強い干渉能力を持っていると自覚している。夏休みを利用して亜空に長く滞在し、日々は報告と相談で忙しく過ごしている。亜空では様々な種族が住んでおり、主人公は種族内の問題は自分たちで決めるように伝えているが、実際には多くの問題が彼に持ち込まれている。今回は翼人という種族との模擬戦が予定されており、彼らは強力な種族とされているが、主人公との相性は良くないとされている。エマというハイランドオークは、翼人が非常に強いと評価しているが、主人公にはその強さが過小評価される可能性があると懸念している。主人公は翼人の力を客観的に把握するように努力しようと決意している。

エマからの助言にもかかわらず、翼人は亜空における種族の中で最も弱いと断言される。彼らの唯一の利点は高度まで飛べることだが、攻撃手段が限られており、決定的な力がないため、戦闘では押し切ることができない。模擬戦では、翼人は一方的に不利な状況に立たされ、主人公に簡単に撃墜される。彼らの戦術に慣れれば、オークやリザードも彼らを容易に打ち負かせるだろうと予測される。翼人は連携はスムーズだが、攻撃の威力が不足しており、高度への慢心が彼らの戦術の弱点となっている。主人公は翼人に対して、戦術の見直しと攻撃手段の多様化、威力の向上が必要であると指摘する。また、特攻頼りの戦法は避けるべきであり、実力をつけるまでは亜空の開拓には参加できないと伝える。翼人はこの厳しい指摘に落胆するが、主人公は彼らが力を蓄えることを勧め、現状では手に職をつけることも仕事の一つであると慰める。最終的には、翼人との模擬戦を続け、彼らが成長する機会を提供することに決める。

2(アニメ第二幕11、12話)

深澄真の家の裏手の森で、ハイランドオークによる開拓と調査が行われていた際、何者かの存在に気づいた戦士たちが警戒態勢を取る。彼らは未知の環境と生物との対峙に慣れており、真からの知識や記憶に基づいて対策を講じるが、突如として襲い掛かる存在の前に瞬く間に全滅させられる。主人公のアガレスだけが無傷で残り、襲撃者がオオカミの可能性を疑うが、直後に熊による強力な攻撃を受ける。アガレスは熊に対抗しようとするが、その巨体と力には太刀打ちできず、意識を失う。その後、狼が介入し、熊を制止させることでアガレスは命拾いする。アガレスたちの調査隊は、狼と熊に遭遇したという報告書を提出する。この出来事は、亜空の未知の脅威と対峙する際の危険性と、真や彼の従者から学んだ知識の重要性を再認識させるものであった。

論文読みに疲れた主人公が、魔力の「出力アップ」に関する研究について考察する。魔力は通常、魔術を使うための対価とされており、その性質は基本的に見えないものだが、特定の条件下では色を帯びて見えることがある。主人公は、魔力の物質化の可能性についての論文を読み、自身の魔力量を増やす方法についても研究する。実際に魔力を外に放出し、ブリッドの術を使いながら魔力を効率的に使う方法を試みる。一晩中実験を行い、自身の内外からの魔力を使って術を行使する新たな手法を見出すが、その過程で時間の感覚を失うほど集中し、朝になっても疲れを感じない。

その後、巴と澪から心配されるが、主人公は自身の発見に気を良くしており、さらなる研究を続けることを決意する。また、澪の料理についての話題で朝が明るくなる中、巴との軽妙な会話を楽しみながら朝食へと向かう。主人公は、新たな魔力の使い方を模索する中で、自身の魔力と身体の関係、集中の仕方についても見直し、さらに鍛錬を重ねることを決意する。

朝食後、巴からの報告を受けた主人公は、ハイランドオークの調査隊が狼と熊に遭遇したという内容に驚く。特に、狼に関しては絶滅したニホンオオカミに対する憧れと、神秘的なイメージを持っており、狼との遭遇に特別な感情を抱いている。巴は調査隊を率いて状況を確認しようと提案するが、主人公は狼に警告を受けたことを尊重し、再度の侵入を避けるべきだと考える。また、自身が取り組んでいる魔力の新たな使い方を試したいという思いもある。

主人公は巴と澪に森の外で待機し、セーフティネットとなってもらいたいと希望し、自らが狼と熊と直接話をしてみたいという。巴は主人公の我が儘を受け入れ、彼の計画を支持する。主人公は狼との遭遇に興味を持ちつつも、自身の魔力の活用方法についても考えを巡らせ、疲労感を感じない体質を活かして、さらなる修練に挑もうと決意する。

七日後、主人公は自分の体外にある魔力を内にある魔力と同じように認識し、術に活用できるようになっていた。これにより、術の発動地点を手元だけでなく自在に変えられるようになり、トランス状態になることもなくなった。しかし、外に出した魔力の完全な把握とコントロールはまだ達成していない。主人公は集落から離れた原野で独自のトレーニングを続けており、日々新たな気付きを得ている。

主人公はこの新しい能力の発見を、夏の目標である魔力の出力アップの一環としているが、論文に触発されたことも認めている。外に出した魔力を活用し、術を発動する試みに成功するも、魔力を物質化するという論文の目標からはやや離れてしまっていることに少し申し訳なさを感じている。論文で紹介された危険な実験の詠唱を使ってみた経験もあり、その危険性と著者の研究者としての執念に触れる。

主人公は自分の魔力を物体のように感じられる「スライム」を外に作り出し、それを利用して魔術を発動する実験を行う。この新しい魔力の使い方に夢中になり、外の魔力だけで術を発動することに成功する。しかし、スライムが衝撃に弱いことや、日常生活での使用には不便があることに気づく。

主人公はこの新しい発見の可能性に興奮しながらも、実用化に向けての課題を認識している。魔力の出力アップとは異なる方向での進展であるが、追求する価値があると感じている。学園での講義の日であることを思い出し、急いで帰宅することになる。

3(アニメ第二幕11話)

夏休み期間中、ミスティオリザードと生徒たちの間で行われた模擬戦では、ジンたちが初勝利を収める。一方、ミスティオリザード側も彼らの成長に触発され、訓練を強化している。特に格闘技への関心が高まっており、これがジンたちの新たな訓練相手となる予定だが、現時点ではタイミングが悪いと判断されている。ジンたちはその後、レベル上げ用の狩り場で亜竜との遭遇により混乱し、精神的に打撃を受けている。

亜空の住人たちは発表会を開催し、それぞれの新技を披露。この中で、ゴルゴン族の石化能力やミスティオリザードのブレス技術の進化、エルダードワーフのベレンによる斧技「山斬り」などが目立つ。

また、エリスとアクアは強力な結界を発表するが、その結界は地下からのみ効果があり、実際には容易に突破可能であったことが明らかになる。

最後に、主人公は「魔力体」と名付けた新技を披露。これは魔力を物質化させる技で、攻撃だけでなく防御にも利用可能。しかし、その披露は観客にとってあまりにも予想外で、反応は鈍かった。主人公自身もこの技の利用に際して新たな問題が発生することを認識する。発表会はその後、平穏に終了し、参加者はそれぞれの感想を持ち帰った。

発表会が終わり、夜になっても主人公はその日の出来事を引きずっている。特に、エリスとアクアが示した驚きの技について考え込んでおり、水の上を走ることにインスピレーションを受けた。これを契機に、主人公は「魔力体」という新技を完成させるためのアイデアを得る。片栗粉と水を混ぜた特殊な液体を使って実験を行い、この液体が強く叩くと固体に、優しく触れると液体の性質を示すことを発見する。この性質を自身の「魔力体」に応用し、攻撃時には固体として機能し、日常生活では液体のように他人との触れ合いを妨げない素晴らしい防御手段を編み出す。

この新たな防御手段により、主人公は亜空を守るための「盾」を手に入れたと感じ、狼に会いに行くことを決意する。主人公の魔力体は、攻撃を受けても安全を確保できるだけでなく、魔術の発動点を魔力体自体にすることで、攻撃の隙を減らすことができる。

エリスからの別件の報告を受けつつも、主人公は亜空へ戻り、新たな技の実用化に向けて前進する。この新技のおかげで、主人公は以前よりもさらに自信を持って、未知の存在との対話や亜空の保護に取り組むことができるようになる。

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4(アニメ第二幕12話)

主人公は巴と澪を連れて、アガレスから報告のあった森に向かう。彼らは森の入口で待機し、主人公だけが森へ入る。森の中で、主人公は魔力体を展開し、熊と遭遇するが、熊に対する恐怖は感じない。熊を魔力体で拘束し、その触感に感動する一方で、狼の存在を感じ取り、彼らとの対話を試みる。攻撃してくる狼に対し、主人公は反撃せずに話し続ける。

突如、更に巨大な熊が現れ、その存在に驚く主人公。しかし、この熊は友好的な態度を示し、「ひーちゃん」と名乗る。狼も熊も、主人公を亜空の王と認め、友となることに同意する。主人公は狼と熊の棲む森を保護し、互いに支配しない共存の関係を約束する。

この出来事により、主人公は森に棲む狼たちとの間に友情を築き、以後、その森は「狼の森」と呼ばれ、聖域として守られることになる。主人公はこの一件を通じて、力とは異なる形での共生と理解を深め、新たな友人との関係を築くことに成功する。

真が森を去った後、狼と熊は森の奥深い場所で会話を交わしていた。狼は、深澄真との戦いの中で自身の力が増大していくのを感じ、これが真によって与えられたものであると自覚し、彼を王と認めるに至った。その力は戦いの最中にのみではなく、今も狼の中に留まっており、狼はこれによって真がこの世の全てを統べる王たる存在に思えたと述べる。熊もまた、狼の話に耳を傾け、真が天や神のような存在であるかもしれないと考える。

二匹は、今後も今まで通りの生活を許されたことに感謝し、もし真との関わりが必要になれば彼の方から姿を見せるだろうと話す。彼らは空を見上げ、日常が変わらず続くことに安堵しながら、それぞれの場所での生活を大切にしようと誓い合う。

5(アニメ第二幕12話)

「木守り」とは、木に実った果実をいくつか残して、来年も実をつけてもらうための願いを込めた風習を指す。柿などの果物を全て収穫しない考え方が含まれており、自然との共存の精神を示している。主人公は、この考えを好むが、巴とコモエちゃんが柿狩りで果実を根こそぎ収穫してしまい、その重要性を説明する。その話を聞いていた岩鳥(ロック鳥)という存在は、主人公を「王」と呼び、彼の考えに感銘を受ける。この岩鳥は空を統べる力を持ち、自らをロック鳥と名乗ることを主人公に願い出る。主人公とロック鳥は互いに敬意を持って交流し、亜空の世界での共存のあり方について語り合う。この出来事は、自然や他の生き物との調和を大切にする主人公の姿勢を強調し、亜空という世界の深いつながりと謎を示している。

ロッツガルドに戻った主人公がエリスから受けた報告によると、ジンたちはかつてエリスが討伐した亜竜へのリベンジを計画している。しかし、彼らが亜竜に再挑戦しようとしていることは、主人公や識に内緒にしようとしていた。レンブラント姉妹も、この計画に参加していることが判明し、ライムからの報告でその詳細が伝えられる。エリスはジンたちに亜竜の居場所を誤って伝え、実際には亜竜がいない場所を指摘していた。識は、亜竜が生息地から離れて群れを形成している異常を調査することになる。最終的に、主人公は亜竜との対決を計画するジンたちを支援することを決め、自らも魔力体の試験を兼ねて亜竜の存在する水場を訪れることにする。エリスと識はそれぞれの役割を担い、ジンたちの挑戦が安全に行われるように手配する。

以前、ジンたちが訪れた森の奥深くにある湖畔を中心に識は調査を開始し、湖から数キロ離れた場所で奇妙な魔力反応と大量の血痕を発見する。これらの痕跡から、識は数々の逸話を持つ、エリュシオンの護国の神器「竜群王笏」の使用を疑う。この神器は、竜を呼ぶ力を持つが、エリュシオンの滅亡とともに失われたはずであった。識は、魔王に忠誠を誓う魔族の女、ロナが竜群王笏を使用している可能性を考えるが、彼女の行動の目的は不明である。

識は真に連絡を取り、現在いる場所の近くに同様の痕跡がないか尋ねる。結果として、竜群王笏を発動させるための贄が少なくとも二度調達されたことが明らかになる。識はこの行動が非効率的であると考え、別の首謀者の可能性も考慮に入れる。その後、識は夜を徹して調査を続け、神器の使用に関する手がかりを掴む。

識は、水場からの痕跡と真から得た情報を基に、犯人を追跡する。魔術や神器の使用により残された痕跡を元に、犯人を特定していく。ジンたちが竜がいる荒れ地に到着した頃には、識は既に犯人たちの隠れ家に近づいていた。識は、山脈の中腹にある目立たない洞穴に向かい、犯人たちに接触する準備を整える。

識が探索した洞穴に潜んでいたのは、魔王の支配に反感を持つ魔族のグループであった。この場所で見つかった死体は、彼らが魔族領から持ち去ったと思われる神器「竜群王笏」のテストを行っていたが、識によって始末された。識は、真に対して魔族間の内紛や反魔王派の存在を報告するべきか悩むが、真が魔王や魔族に傾倒することを避けるため、そして彼が自身の信念に基づいて決断できるように、今回の件は真に教えずに終わらせることを選択する。報告内容は、術者の死亡により追跡不可能で、亜竜の異常行動は召喚系アイテムのテストと推測される、とするものだった。夏が終わり、秋が近づく中、クズノハ商会と真にとって重要な転機が訪れようとしていた。

学園都市編
1(アニメ第二幕12話)

ロッツガルド学園都市には世界中から優秀な学生が集まり、常に活気に満ちた環境がある。しかし、夏休みに入ると多くの学生が帰省し、街の賑わいは少し落ち着く。この期間、本校には普段見ない分校の学生たちが特別講義を受けるために訪れる。ロッツガルドには本校と、衛星都市にある分校から成り、学園内では本校生徒と分校生徒間に格差が存在する。夏休み期間、ジンと彼の仲間たちはレベル上げのために冒険に出る。彼らは本校の学生だが、分校の生徒たちとの予期せぬ衝突が起こる。分校の生徒たちはジンたちのレベルを低く見積もるが、ジンたちは彼らを簡単に倒してしまう。これは彼らにとっての夏の一幕であり、レベル上げの旅は彼らに多くの経験をもたらすだろう。しかし、彼らがまだ知らないのは、目的地の湖で遭遇する亜竜によって再び彼らの自信が試され、彼らを見守る影が存在することだった。

夏休みも終盤に差し掛かり、ロッツガルド学園の学生たちは休み明けの学園祭の準備に取り組んでいた。中には、戦闘技術の大会に向けて特訓を重ねる者もいた。主人公もその一人で、以前の失敗を糧にレベルアップを目指している。ある日、アベリアから飲みに誘われる。彼女との会話を通じて、主人公は夏休みの間に自分たちが経験した敗北を乗り越えるため、再びある目標に挑戦することを決意する。その目標とは、かつて全滅寸前に追い込まれた亜竜との再戦であった。

その後、主人公たちは偶然にもダエナたち三人組と出会い、彼らも同じ目標を抱えていることが判明する。一致団結した彼らは、再戦のためにライドウ先生やエリスさんに相談することを決める。その過程で、主人公は過去の自分の経験と初恋の相手であるミランダについて語り、彼女への未練と強くなるための動機が明らかになる。彼らの絆が深まる中、共に亜竜との再戦に向けて準備を進めることを誓い合う。

驚くべきことに、亜竜の捜索をエリスさんが即座に引き受けてくれた。当初はライドウ先生や識さんにまで話が及ぶと予想していたため、その予想を超える展開に驚いた。エリスさんは翌日の昼には亜竜を見つけ出し、さらにはレンブラント姉妹が戻った後に彼らを現地へ転移させることも申し出た。アクアさんにも話を聞かれたが、彼らの志を理解してもらえた。翌日、レンブラント姉妹がロッツガルドに帰還し、亜竜狩りへの意気込みを見せた。帰省中にも鍛錬を怠らなかった彼女たちは、予想以上に力をつけているかもしれないと感じた。

2(アニメ第二幕12話)

我々は装備、体力、精神の準備を整え、決戦の日を迎えた。エリスは我々の自立を促し、支援を控えると述べた。転移された場所は荒れた原野で、亜竜の位置を把握し、戦闘態勢に入った。アベリアは咆哮対策を施し、前線は自己強化に集中した。戦いではアベリアの防御魔術、シフとイズモの攻撃魔術が重要な役割を果たした。ミスラは亜竜のブレスを吸収する新技を発揮し、ダエナは二段階の強化を施した。戦いはシフの大規模な魔術により決着し、亜竜は倒された。戦後、我々は戦利品を収集し、ミスラの新技やシフの魔術の実戦使用について反省した。この体験を通じて、我々は成長を感じ、今後の挑戦への自信を深めた。

ヒューマンと魔族の勢力圏の中間に位置する地域を舞台に、竜殺しソフィアと上位竜御剣という二人の同志が、共通の目的を追求する物語である。二人は過去にライドウとの遭遇を除き、計画を順調に進めてきたと語り合う。ソフィアはかつて自分を狩ろうとした上位竜を討ち、御剣はその一匹であった。彼らの目的は他の上位竜である蜃や砂々波を討つことにあり、その準備を進めている。

ビルロアン村を経由しながら、ソフィアは過去に自分がキメラを討った森へと御剣を導く。彼女は幼いころ、村でただ魔物と戦わされてきたが、異常な強さを持っていた。ある時、森でスペルハンドキメラと遭遇し、己の力を解放して討ち取るが、それにより自分の真の素性を知る。

ソフィアは自分の出自を知り、自身が特別な存在ではなく、異形の者の力を持つことを受け入れる。その後、彼女は「ソフィア」という名前を自らに刻み、上位竜の長である万色のルトを食うことを人生の目的と定める。

御剣はソフィアがかつて暴れた工房から手がかりを見つけ出し、二人はグロント狩りの準備に向かう。しかし、その前に彼らはある招集に応じなければならなくなる。ソフィアは御剣と共に次なる行動に移るが、彼女の心は依然として孤独であり、過去の記憶に対する未練はない

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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