「ヴィンランド・サガ 20巻」バルト海戦役.3 感想・ネタバレ

「ヴィンランド・サガ 20巻」バルト海戦役.3 感想・ネタバレ

どんな本?

11世紀頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くしたヴァイキング。

その中でも最強と言われていたヨーム戦士団の戦鬼トールズの子。
トルフィンと名づけられた男が主人公。

アイスランドで産まれ、農夫&漁師の息子として育ったのだが、、
ヨーム戦士団のフローキがドールズの暗殺を傭兵のアシェラッドに依頼。
ドールズはトルフィンの目の前で殺されてしまう。

親の仇のアシェラッドを追いかけて幼くして戦場を生き場所としていくトルフィン。

そんな中で、アシェラッドはデンマーク・ヴァイキングの第二王子クヌートと組み。

王座奪取のためアシェラッドはクヌートにされた。

動揺したトルフィンは、クヌート王子の顔を斬りつけてしまう。

デンマーク南部のケティルの農場に奴隷として売られ。

イングランドで奴隷にされたエイナルと出会う。

奉公人から差別と嫌がらせを受けながらも、農地を開拓して奴隷から解放された2人だったが、クヌートの農場接収に巻き込まれてしまう。

クヌートとの会談の結果。
クヌートの統治から逃げ出した人達の受け入れ場所。
ヴィンランドに平和の国を造ると宣言。

10数年ぶりに地元に帰り。
家族に生存を伝え。

新たな大陸、ヴィンランドに平和の国を造るための資金を稼ぐため。
旅を始めるのだが・・
純粋なノルドの戦士のこの男に巻き込まれた。

読んだ本のタイトル

#ヴィンランド・サガ 20巻
著者:#幸村誠 氏

あらすじ・内容

北海最強の武力集団ヨーム戦士団の跡目争いにはイングランド・デンマーク統一王のクヌートの思惑も絡んでいた。だが闘争心に火が付いたトルケルはクヌートの目論見から逸脱し、もはや誰にも止めることができない。最凶の槍使い・ガルムは人質をとりトルフィンをヨムスボルグに誘い出す。最強の戦士達がヨムスボルグに集結。大きな戦いが幕を開けた!

ヴィンランド・サガ(20)

前巻からのあらすじ

ヨーム戦士団、団長の席を巡ってフローキとヴァグンの争いに巻き込まれてしまったトルフィン。

先代が突然死亡して、次期団長を誰にするか4人いる幹部の中でヴァグン。

孫を団長にしたいフローキが暗闘していた。

そんな状況下に戦争を求めてイングランドからデンマークに来たトルケルと、トルケルに挨拶しに来ただけだが、、
トルケルの兄、二代目シグヴァルディの孫にして”ヨームの戦鬼”トールズの子!”侠気”のトルフィン・カルルセヴニが現れた。

トルフィン本人は団長の席には全く興味が無いと言うのだが、、

フローキからしから邪魔者。
それなので刺客を放たれたが、その中にヴァグンの新派がおり、トルフィンをヴァグンの下に連れて来てしまう。

そして、ヴァグンからトルフィンの父、トールズ暗殺をアシェラッドに依頼したのは、、

フローキだと知らされる。

それを知ったトルフィンは、あまりの事にノルドの戦士として仇を討つ事に一瞬意識を奪われてしまう。

彼の後ろには、トルフィンに父親を殺されて仇討ちを待ってくれているヒルドが居るのに、、、

何とか落ち着いてヒルドに強くなりたいと言う。

そんなトルフィンが心の整理をしているところに。

トルケルがヴァグンに戦を仕掛けて来た。

ヴァグンの軍は蜂の巣を突いたような状態になり迎撃に動き出すが、、

当のトルケルはヴァグンの軍に襲いかからなかった。
むしろ、ヴァグンの準備が終わるのを待っていたのだが、、

出撃準備に軍が混乱している最中、ヴァグンに暗殺者のガルムが襲いかかり、ヴァグンを討ち取って逃亡してしまう。

そのせいで、ヴァグン軍はいつまで経っても出撃して来ないのでトルケルがブチギレてしまう。

何かあったと判断したトルケルはヴァグン軍側に単船で向かい。
休戦を申し込む。

そして、首の無いヴァグンの遺体と対面。
フローキが放った暗殺者にヴァグンが撃たれてしまったと知る。

一流の戦士達との戦争を楽しみにしていたのに、フローキが放った暗殺者に獲物を掠め取られ。
完全にブチギレたトルケルは、さっきまで戦争をしようとしていたヴァグン軍を吸収してフローキを攻めると決める。

その裏でトルフィンは、トルケル軍が現れた時に護衛を振り切り。
さらにヴァグン達に徴収された娘達を連れて戦場になるヴァグンの駐留地から離れて行った。

その逃走中に、ヴァグンを暗殺したガルムが現れ彼の本来の依頼であるトルフィンの暗殺に動き出す。
言動がアホなガルムだったが、実力は確かにあった、、

それでも、怪我をしながらも逃走に成功するトルフィンだったが、、

待ち合わせしていたレイフ達をガルムに拉致されてしまう。

感想

今回のヨーム戦士団の御家騒動。
半年前からクヌートが暗躍しており、、

病死となってる前代団長をどうやらクヌートが毒殺したようだった。

目的は経費を圧迫する増え過ぎた戦士達の間引き。
本来なら戦士を辞めて農民になって欲しいと願うクヌートだったが、ノルドの戦士にはそれは無理なので共喰いしてもらう事になった。

そして、争いを求めているトルケルを投入したら、クヌートの思惑通り増えすぎた狼(ヨーム戦士団)の共喰いが始まった。

地位を欲するフローキに団長候補と祭り上げられたバルドル。

それを良しとしないで抵抗していたヴァグンだったが、フローキが放った暗殺者ガルムによってヴァグンは殺されてしまう。

それでトルケルは、フローキから貰った軍資金を返却してヴァグン軍を吸収してフローキが籠るヨムスボルグへと攻め寄せる。

それでもトルケルとの戦争を回避しようとしたフローキは、ヴァグンを殺したガルムを手土産にして停戦交渉をするも、、

戦争を求めて襲い掛かろうとしたのに、獲物(ヴァグン)を横取りされたトルケルは戦争に飢えていた。
しかも、一流の戦士の塊であるヨーム戦士団の本拠地ヨムスボルグが目の前に居るのに我慢なんて出来るわけが無い。

そんな戦争に飢えて、一度お預けを食らっているトルケルは止まらない。

勝手に動いて事態を混乱させた張本人。
ガルムは、戦争に飢えているトルケルと決闘をする。

強い奴と戦うのが大好きな両者が激突。
決闘大好きなトルケル軍は大盛り上がり。

激闘の末、決着は引き分け。

メインディッシュのヨムスボルグ攻略が控えているのを忘れてしまうくらいトルケルは決闘に没頭していた。

ガルムもトルフィンの身内を人質にしてヨムスボルグに呼んでいたのを思い出し。
トルケルに気に入られガルムは開放され、ヨムスボルグに舞い戻る。

そんな前座戦を終えて、始まるトルケル軍&ヴァグン軍残党vsフローキ軍との戦闘。

強固な砦のヨムスボルグを攻めるトルケルだったが、、
ハシャギ過ぎて丸太攻撃を一身に受けて怪力で丸太を止めたのは凄かったが、火を付けられ炎上して負傷してしまう。

普通なら重傷なのにトルケルは後方に下がって治療を受ける事になる。

その頃のヨムスボルグでは、、

そしてガルムに捕まり、攻められてるヨムスボルグに拘束されているレイフ達は、、

フローキの孫、バルドルが牢屋から出し。

秘密の通路から外に脱出して、トルフィンに戦士団団長の地位を譲るから戦闘をやめて欲しいと言って欲しいとレイフ達にお願いする。

それを聞いたレイフ達は、トルフィンが率先して戦士団の団長に就任しようといているとかあり得ないと言いながらも、逃げれるならとバルドルの手引きで脱出するのだが、、

途中で発見されてグズリーズが取り残されてしまう。

さらに砦から離れる時にレイフも負傷。

エイナルがレイフを担いで、トルケル軍の陣営に辿り着き。
トルケル軍に参戦していたシグルドと鉢合わせしてしまう。
そして、ヨムスボルグの中にグズリーズが取り残されたと知る。

それでも負傷しているレイフを治療するために後方行くと、

ガルムを追って来たトルフィンがトルケルの陣地に到着しており。
トルケルに挨拶をしている処だった。

そこに、負傷したトルケルの様子を見に来たヴァグン軍の戦士エスキルも来て、、

トルフィンに一気に話しかける。

混沌し過ぎているが役者は揃った。

最後までお読み頂きありがとうございます。

Twitter
ホームページ

同シリーズ

ヴィンランド・サガ

ヴィンランド・サガ 9
ヴィンランド・サガ 10
ヴィンランド・サガ 11
ヴィンランド・サガ 12
ヴィンランド・サガ 13
ヴィンランド・サガ 14
ヴィンランド・サガ 15
ヴィンランド・サガ 16
ヴィンランド・サガ 17
ヴィンランド・サガ 18巻
ヴィンランド・サガ 19
ヴィンランド・サガ 20
ヴィンランド・サガ 26

その他フィクション

フィクション(novel)あいうえお順

Share this content:

こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

コメントを残す

CAPTCHA