小説「三日月が新たくなるまで俺の土地! 1」感想・ネタバレ

小説「三日月が新たくなるまで俺の土地! 1」感想・ネタバレ

どんな本?

ニュータイプの時代小説、誕生!!

読んだ本のタイトル

#三日月が新たくなるまで俺の土地! ~マイナー武将「新田政盛」に転生したので野望MAXで生きていきます~
著者:#篠崎冬馬 氏
イラスト:#長沢克泰  氏

あらすじ・内容

ニュータイプの時代小説、誕生!!

「俺はこの田名部を豊かにしたい!」
時は戦国、所は本州最果ての地・下北半島プロ経営者の生まれ変わり、新田吉松は前世の知恵と経験をフル動員して弱小武将の新田家を盛り上げていくしかし時代は喰うか喰われるか領地を狙うハイエナ武将どもから吉松はサバイバルできるのか!?

三日月が新たくなるまで俺の土地!~マイナー武将「新田政盛」に転生したので野望MAXで生きていきます~

感想

時代は戦国時代。
北方からの天下統一を狙う話。
主人公は、新田正盛。
北部の大家、南部家の重臣となった武将らしく、南部家の御家騒動で活躍したらしい。
年齢は徳川家康の5歳下。
彼が産まれた年に家康は、今川家から織田家に誘拐されて人質にされたらしい。

でも、そんな新田正盛が2歳の時に高熱を出し。

そこに令和で亡くなった老人の魂が入り込む。

県有数の住宅メーカーの社長で80歳近くまで生きてから世界規模で流行した疫病に罹患してこの時代に転生する。

経済の鉄火場を経験しているようで、金儲けの話になると幼児のくせに悪魔のような顔をして悪巧みする姿が散見される。

家族は高熱が出た時に人格が変わって人では無い何かに取り憑かれると思っているが、なんだかんだと慣れてしまった。

そして、本家の八戸に赴いた父と兄がいない事をいい事に。
領地経営でやりたい放題をした。
米だけではなくヒエアワを作付けし、さらにマタギ達を使って肉を食べさせるようにした。

その結果。
3000石だった田名部を数年で1万石まで石高を成長させる。

さらに住民には飢えぬ、震えぬ、怯えぬを徹底して教え込む。
一向宗の乱取りに襲われて奴隷として、田名部に連れてこられ者が逃亡しても。
帰って来たら飯を食わせろと部下に命じているほど厚遇する。

そうやって彼の下で領地は発展していったのだが、、
本家の南部に居た父親が帰って来たら勝手に領地を弄ったと怒り出し。
父親を家から追い出してしまう。
さらに本家の南部には、ただの親子喧嘩だと報告して、騒ぎを起こしたお詫びに200石の米を上納すると本家に報告する。

そのせいで、親から完全に独立した吉松はさらに領地を発展させるために、口減しされる周辺領地の住民を受け入れて行くと、、

噂が噂を呼び働き盛りの若い男性の領民まで田名部に流れて来るようになってしまった。

それを面白く思わない周辺の国人領主が領民を返せと戦争をふっかけて来た。
南部家は、新田家と周辺領主達と和睦案を持って来るが、、、、
新田家は拒否してしまう。

そして戦が始まると、、
多勢に無勢と思い偵察すらしていなかった周辺領地の領主軍は、スリングショットを使った投石で長距離攻撃を行った。
反撃できない遠距離攻撃で相手は崩れて退却。

新田家は戦に勝利して逆侵攻して、領主たちの土地を占領してしまう。

南部家を怒らせないためにギリギリの富国強兵を行っている新田家は、、

北方で源氏の時から領地にしがみついているくせに、石高を上げる領地開発をしない国人領主達から領地を奪い、彼等の変わりに領地を開拓して発展させる。

領地開発は農民がやる事だと臆面もなく言う時代に、国人領主自ら資金を出して領地を発展させ。
領民を餓えぬ、震えぬ、怯えぬを遵守して領地を発展させ。

それを日本全国で行い外国と渡り合える国にすると誓う。

出来るのか?

最後までお読み頂きありがとうございます。

その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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