小説【shieldhero】「盾の勇者の成り上がり 20」感想・ネタバレ

小説【shieldhero】「盾の勇者の成り上がり 20」感想・ネタバレ

物語の概要

異世界召喚系ダークファンタジーである本巻では、主人公・岩谷尚文が霊亀事件の黒幕「キョウ」を追って、新たな世界へと旅立つ。絆の世界から無事帰還した尚文は、村での用事を済ませていた矢先、眩い閃光とともに村ごと知らない土地へ転移する。そこで彼らを待ち受けていたのは「盾の勇者」を名乗る青年であり、物語は最終決戦へと続く壮大な展開を見せる。

主要キャラクター

  • 岩谷尚文:盾の勇者。仲間と共に霊亀事件の真犯人キョウを追い、新世界へと足を踏み入れる。
  • ヨモギ:研究者ホルンと共に尚文の探索に協力する重要人物。霧の森にあるキョウの研究所へ同行する存在である 。
  • リーシア:転移時に尚文と共に行動する唯一の仲間であり、絆を支える存在である 。
  • キョウ:霊亀事件の真犯人。尚文たちによる最終決戦へ向けて暗躍する黒幕である。
  • 盾の勇者を名乗る青年:村ごと飛ばされた尚文たちの前に突如出現し、物語の鍵を握る謎の人物である 。

物語の特徴

本作は「村ごと転移」という斬新な展開を取り入れ、主人公一行が未曾有のピンチに直面する中で緊張感を維持する構成が特徴である。また、キョウを巡る陰謀や「盾の勇者」の対立構造といった、シリーズ後半ならではのダークかつ壮大なストーリー展開が差別化ポイントである。読者を飽きさせない伏線張りと緊迫した戦闘描写が魅力である。

書籍情報

盾の勇者の成り上がり 20
著者:アネコユサギ 氏
イラスト: 弥南せいら 氏
出版社:KADOKAWA(MFブックス)
発売日:2018年12月25日
ISBN:9784040651347
メディア展開:
TVアニメはSeason1(2019年1月-6月)、Season2(2022年4月–6月)、Season3(2023年10月–12月)まで放送済。Season4は2025年7月に放送予定

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あらすじ・内容

村ごと見知らぬ場所に飛ばされた尚文たち。待っていたのは……盾の勇者?

絆たちの世界から、元の異世界に帰還してきた盾の勇者である尚文とその一行。
セインの姉の警告もあり、警戒を強めながら溜まっていた報告や用事を済ませていた。
しかし本拠地である村に帰ってきた尚文は、何の前兆もなしに謎の眩い閃光に包まれて、村ごと見知らぬ場所に飛ばされてしまうことに!?
「俺達の言葉が嘘か本当かはお前等が決めれば良い。それよりも聞かせろ。お前等は何者だ?」
そんな尚文たちの目の前に現れたのは、盾の勇者を名乗る青年で……!
異世界成り上がりファンタジー第二十弾、ここに開幕!!

盾の勇者の成り上がり 20

感想

読了し、まず最初に感じたのは「また異世界!?」という驚きだった。
異世界召喚からの別世界、そして今度は過去へタイムスリップとは、ジェットコースターのような展開に目が回る。
Web版とは異なる展開に、良い意味で裏切られた。

やっとの思いで異世界から帰還したと思いきや、フィーロとガエリオンを置いて過去へ飛んでしまう尚文には、同情を禁じえない。
尚文に懐いて可愛いフィーロとガエリオンを置いていくなんて、想像するだけで胸が痛む。

過去で出会った先代の盾の勇者も気になる。
しかし、フィロリアル種やハクコ種が存在しない世界は、どこか寂しい気がする。
あのモフモフとした愛らしい存在がいないなんて…。

過去に行っても尚文は相変わらず商魂逞しく、村人たちに行商をさせて生活基盤を確保しようと奔走する姿は、たくましく頼もしい。
しかし、敵の出現や深まる波の謎など、全く先が読めない展開にハラハラドキドキが止まらない。

戦い、日常、人間関係…今巻も『盾の勇者の成り上がり』の魅力が凝縮されており、一気に読み終えてしまった。
特に、過去の世界で尚文がどのように立ち回るのか、そして波の謎がどのように解き明かされるのか、今後の展開が楽しみでならない。
次巻が待ち遠しい!

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場キャラクター

展開まとめ

プロローグ  怠惰が世界を救うと信じて

セインの姉の訪問と会議の開始
セインの姉が敵であるにも関わらず尚文の陣営を訪れたことを受け、ラルクの城で緊急会議が開かれた。彼女の発言は不確かであったが、慎重を期して尚文は一度元の異世界に戻る決意を固めた。セインの姉は敵側で高い地位にあり、彼女の勢力は波の尖兵を含む戦力を擁していた。

ヴィッチへの復讐とライノの貢献
ライノは尚文と同様にヴィッチに強い恨みを持ち、スパイ活動を通じてヴィッチへの致命的な打撃と七星武器の奪還に貢献していた。彼はアクセサリーのすり替えによる奪還作戦を成功させ、また敵勢力から設計図などの重要資料を入手した。

敵勢力の構造と転生者の影響
敵勢力には転生者によるハーレム構造が存在し、ヨモギやツグミはその内部から離反して尚文陣営に参加していた。ヴィッチは偶然にも敵勢力の大将に認められる形で出世し、その影響で組織内での地位を高めていた。

技術と資質強化の重要性
敵側の資質改造により、同じレベルでも大きな能力差が生まれることが示唆された。また、アクセサリーによる武器封印や拘束を解除する技術の研究が進められ、今後の戦いにおける鍵となる可能性が語られた。

波の召喚と帰還方法の模索
尚文は元の世界への帰還手段として、七星武器の転送機能に頼ることを決断した。リーシアの七星武器を利用することで波の召喚に合わせて移動する手段が確保された。ラルクはこの計画に積極的に参加を表明し、尚文の仲間たちの多くも帰還に同行する意向を示した。

シルディナの残留問題と特例処理
札の聖武器を得て四聖勇者となったシルディナは、通常なら担当世界から出られないはずであったが、例外処理により帰還が許可された。一方、絆はこの世界の柱であるため帰還が拒否された。

ラルクの参戦と戦力再編
ラルクは恩義と同盟関係を理由に同行を希望し、グラスがその代行を務めることで戦力の偏りを防ぐ体制が整えられた。魔竜も強力な助力者としてこの世界に残り、尚文たちの不在中の守りを担うこととなった。

絆と魔竜のやり取りと怠惰の呪い
絆は呪いの武器として怠惰の力を与えられそうになるが、それを拒否して自力で克服することを宣言した。魔竜はその怠惰を力に変えようとするも、絆の反発により叶わなかった。

帰還メンバーと戦力の再確認
ラフタリア、サディナ、シルディナ、リーシア、樹、尚文、フィーロなどが帰還対象となった。変幻無双流の師匠やエスノバルト、グラスなどは現地に残留し、それぞれの役割を担う体制が決定された。

異世界帰還の決定
こうして尚文たちは一時的に元の異世界へと帰還することを決定し、戦力の再編と準備のための期間に入った。全体としては、今後の戦局を見据えた戦略的撤退と準備強化が進められる展開となった。

一話  犯罪者の連行

マルドの尋問と処遇の確認
出発を前に、札で拘束されたマルドが連行されてきた。拷問の結果、彼はあっさりと情報を吐いたが、得られた内容は三勇教の一部関与など限定的であった。マルドは尚文らの異世界でも処罰されることとなり、敵の救援を妄信して現実逃避を続けていた。樹はかつての仲間であったマルドに容赦なく制裁を加え、正義を語る資格がないと断じた。サディナやライノもマルドの二重性を指摘し、尚文もその言動に否定的な姿勢を示した。

転送準備と異世界への帰還
一行は帰還の準備を整え、ラルクやテリスも同行することが判明した。魔竜は尚文との別れを惜しみつつ、竜帝の欠片を託し、魔法の補助として自身の複製人格を盾に宿す措置を施した。ラフタリアにも魔法習得の助言を与え、フィーロには護衛任務を命じた。絆には再度の捕縛を皮肉るかたちで「姫」のあだ名を与え、冗談交じりに注意を促した。一同は波の到来に合わせて元の世界へと転送された。

波の制圧と帰還の報告
転送直後、尚文たちは波の発生地に現れ、即座に波を鎮圧した。そこには元康が待ち構えており、再会に歓喜するも、フィーロに拒絶される展開となった。その後、ラルクとクズ、メルティが初対面を果たし、互いに立場を紹介し合った。メルティは女王として丁寧な応対を見せ、ラルクも感銘を受けていた。

状況説明とライノの紹介
尚文は帰還の理由として、セインの姉の不穏な発言やヴィッチの行方を挙げ、またラルクの挨拶の目的をクズに伝えた。ライノも紹介され、かつての諜報活動とヴィッチへの制裁を求める部隊の意志を明言した。クズはその要求を受け入れ、ライノに制裁の権限を委ねた。すると、ライノが預かっていた鞭の七星武器が自発的に姿を現し、消失した。

統治の重圧と錬の不在
その場を後にしメルロマルク城へ向かう中、尚文は錬の姿がないことに気づいた。クズとエクレールの説明により、錬は元康や統治責任の重圧により倒れ、村で療養していると判明した。尚文はその事実に呆れつつも、錬の責任感の強さに一定の理解を示した。支え役であったフォウルも錬の負担を軽減できなかったことに複雑な表情を見せた。

撤収と戦線の再編
尚文は現状の把握と帰還後の行動方針を固めるため、一行を率いて城へと向かった。ラルクの紹介、ライノの任命、錬の不在などを含む情報が共有され、次なる戦いへの布石が整えられた形となった。

二話  不器用な男の修行

情報交換と戦略方針の再確認

絆の世界から帰還したナオフミ達は、会議室でクズ、ライノ、ラルク、テリスと共に情報共有を行った。ライノの持ち帰った情報とラルクの報告により、テンセイシャと神を僭称する敵の存在が明らかになり、敵の脅威が再確認された。戦力不足を補うべく、修練と資質向上が急務であると判断された。アクセサリー類の解析については既に研究班に依頼されていたが、より効果的な解析のために専門家の協力が求められた。

アクセサリー商への訪問と技術交渉

ゼルトブルの商人であるアクセサリー商を訪ねたナオフミは、絆の世界から持ち帰った資料とアクセサリーの解析を依頼した。アクセサリー商は資料に興味を示しつつも、追加の資金援助を求めた。ナオフミは交渉を進め、アクセサリー商に契約改定と女王側への報告を指示した。さらにアクセサリー商は、魔竜素材を用いた鈴の出来に対して改良を施し、性能と魔力の性質についても分析した。

ラルクの突然の弟子入り志願

話が一段落したところで、ラルクが突如アクセサリー商に弟子入りを直訴した。ラルクは不器用ゆえにナオフミからの指導では理解が追いつかず、より高度な技術を求めての行動であった。アクセサリー商は当初、ラルクには職人気質が感じられないとして断ったが、執拗に懇願するラルクの真剣な姿勢と眼光に心を動かされ、最終的に弟子入りを認めた。

テリスの観察とアクセサリー商の評価

テリスは店内の装飾品を確認し、展示品と真作の違いを見抜いた。彼女はアクセサリー商の技術を高く評価しつつも、あくまで自分の好みはナオフミの作品であると述べた。この発言により、アクセサリー商は商売の本質を見透かされたことを認めた。

今後の方針と後悔交じりの締めくくり

アクセサリー商はラルクの弟子入りを認めたものの、内心では後悔していた。ナオフミはその判断に呆れつつも授業料を交渉に組み込むことで落とし所とした。今後はラルクのような者を連れての交渉は控えることを心に誓い、場は収束した。

三話  剣の勇者の責任感

村への帰還と日常への復帰

ナオフミは予定より遅れて村へ戻り、村人たちに温かく迎えられた。歓迎会こそなかったものの、皆がナオフミの料理を心待ちにしており、彼はすぐに調理を始めることとなった。イミアの作ったアクセサリーが異世界で役立ったことを伝え、その技術を称えた。

フォウルと錬の現状確認

食堂ではフォウルが挨拶に現れ、村を預かっている様子を報告した。住民たちのレベルも着実に向上しており、鍛錬が進んでいることが確認された。一方、剣の勇者・錬は極度のストレスと責任感により精神的に衰弱しており、胃潰瘍と診断されていた。ナオフミはその様子に驚き、責任を一人で背負い込む錬を案じた。

ガエリオンの問題行動と叱責

突如現れた子ガエリオンは、魔竜に影響された結果、錬やウィンディアを困らせていた。ナオフミは彼を盾で制止し、魔竜から預かった欠片を渡して待機を命じた。ウィンディアはガエリオンを連れて退場し、ナオフミはその騒動を収めた。

ルフトの成長とラフ種化の影響

ラフちゃん二号を連れたルフトが現れ、ナオフミと会話を交わした。ルフトはラフタリアに似た雰囲気を纏いながら、クラスアップの結果としてラフ種に近い姿へと成長していた。ナオフミはルフトがラフちゃんとの交流を通じて変化したことを肯定的に受け止めたが、ラフタリアはその影響に警戒を示し、ナオフミに対して強く釘を刺した。

錬の回復とフォウルの補佐

ナオフミは錬に対して回復に専念するよう促し、フォウルには精神面でのフォローを依頼した。フォウルは自分なりに村の管理を行っていたと主張し、両者の役割分担が確認された。ナオフミは錬の責任感の強さに一定の理解を示しつつ、無理をしないように助言した。

夕食の準備と騒がしい日常

サディナやシルディナの呼びかけを受けてナオフミは料理を再開し、フィーロも現れて元康たちの存在を予感させた。ナオフミは彼らの食事を後回しにさせ、村の者たちとの騒がしい夕食時間が始まった。料理の量に追われた末、ナオフミは一部住民に自給自足を命じ、自身も食事に加わった。

フィトリアへの連絡と新たな情報共有

夕食後、ナオフミはフィーロを通じてフィトリアと交信を試み、波の尖兵の正体や異世界の出来事について伝達した。フィトリアは記憶が曖昧で詳細は語れなかったが、波に仕組まれた存在の脅威は認識していた。さらに、ナオフミはエスノバルトの背景や、図書兎と呼ばれる存在が神を僭称する者に殺された経緯を説明し、フィトリアにも注意を促した。フィトリアからは改めて話し合いの機会を求める旨が伝えられ、ナオフミはそれに同意した。

再会への準備と警戒の意識

フィトリアとの再会に際し、ナオフミとラフタリアは霊亀騒動以来の久しぶりの対面になることを確認した。過去の依頼が原因で気まずくなった関係に不安を抱えつつも、ナオフミは次なる接触に備えて心を整えた。

四話  フィロリアルの遺跡

フィロリアルの聖域への到着と調査開始

ナオフミ一行はフィトリアの導きでフィロリアルの聖域に到着した。同行者には勇者や村人が含まれていたが、クズやラルク、テリスらは不在であった。元康を無理やり同行させた結果、フィトリアとの間に一悶着が起きたが、ナオフミは彼を罰として放置した。聖域内は遺跡であり、内部には大量のごみと物資が無造作に散乱していたため、一行は清掃と選別作業に取りかかった。

清掃中に発見された武具と遺物

フィーロの影響で光り物への執着が見られたが、大半は無価値な鉱石や壊れた品であった。一方で、竜特効のアスカロンや妖怪退治用の槍、三勇教教皇の武器のレプリカなど、価値ある武具も発見された。これらの品は勇者たちの武器にコピーされ、解析や活用が進められた。また、ドラゴンの骨など歴史的な遺物も多数見つかり、慎重に徴発された。

遺跡最奥部への到達と謎の祭壇の発見

一行はさらに遺跡の奥へ進み、大きな時計を模した祭壇に辿り着いた。元康が祭壇に槍を突き立てたことで装置が作動し、槍が「龍刻の長針」という新たな武器に変化した。ナオフミや他の勇者も同様の行為を試みたが、効果は元康のみに限定されていた。その後、古典的な罠や隠し通路を突破し、浮遊する石室に辿り着いた。

壁画と「0シリーズ」武器の由来

石室には、猫に似た存在や聖・眷属器の壁画が描かれており、その周囲には文字が密集していた。リーシアの解読によれば、「0シリーズ」の武器は永遠の存在や神を僭称する者に対する自衛手段であり、勇者たちは助けが来るまでの楔として位置づけられていた。ナオフミは液体を盾に吸収させ、新たに「0の盾(覚醒)」を得たが、その性能は実用的とは言いがたかった。

フィトリアの記憶と波の黒幕に対する警戒

フィトリアは壁画に描かれた猫に似た存在に見覚えがあると語ったが、その正体や善悪は不明であった。また、過去に人間からの裏切りを幾度も受けた経験から、人間との関係を限定している背景も語られた。フィトリアの発言により、この存在が神を僭称する者ではないことが明示されたが、詳細な情報は乏しかった。

液体の効果と竜種への影響の検証

ナオフミが持ち帰った赤い液体をガエリオンに近づけた際、明確に拒絶反応が確認され、これが竜に対する忌避効果を持つ毒であることが示唆された。フィトリアもこの液体を過去に飲んだ経験があり、これが不老長寿をもたらす代償として苦痛や孤独を与えるものであることが語られた。

装備の整備と「0シリーズ」の実用性の検証

勇者全員の武器に液体を一滴ずつ吸わせた結果、全員が同様に「0シリーズ」の武器を獲得した。試用した結果、見た目は派手であるが戦闘能力は皆無であり、魔物への効果もなく、使用後にすぐ破損することが判明した。しかし、神を僭称する存在への特殊な効力を持つとされ、今後に向けた重要な装備として保管された。

聖域の調査終了と帰還

遺跡の調査と清掃を終えたナオフミ一行は帰還し、発見された装備を研究対象として持ち帰った。遺跡から得られた情報と装備は、今後の戦いと波の黒幕への対抗手段として重要な布石となる可能性が示唆された。

五話  村を襲う異変

メルティの休暇と村での日常

ナオフミが武器屋への報告を終えて帰宅したところ、居間にはメルティが寛いだ様子でいた。女王であるメルティは、父の勧めでナオフミの家に休養に来ていた。彼女は激務の疲れを癒すためと、盾の勇者との親密さを各国に示すための名目で訪れており、その表向きの理由は視察であった。村では子供たちや住民たちが賑やかに過ごしていたが、フィーロの姿がなかった。メルティの説明によれば、フィーロは槍の勇者・元康から逃げ出し、後で合流すると告げていたという。

村の安全とルフトの成長

村にはラフ種が存在するため、外部の暗殺者が潜入するのは困難であった。メルティ自身も戦闘能力を高めており、勇者以外の脅威には十分対処可能な状態にあった。かつての敵であるタクトの一派の残党による襲撃も想定されていたため、警戒は続けられていた。ラフタリアと縁のある少年ルフトは、メルティの補佐として優秀な働きを見せており、王族の意図を即座に汲み取り、文書管理や警備にも貢献していた。ナオフミは将来的にルフトにクテンロウの統治を任せたいと考えていた。

周囲の動向と不穏な気配

メルティは、ナオフミの留守中に一部勢力が女王の座に異議を唱えるなど、小規模な反抗があったと報告した。また、フォーブレイでは小競り合いも発生しており、ナオフミの父であるクズが警戒を強めていた。ナオフミはセインの姉やヴィッチの潜伏の可能性を懸念し、状況の推移を見守ることにした。

突如として発生した異変

その日の夜、メルティも交えた狩りの予定を立てようとしていたところ、村のラフ種が異常に反応し、警戒態勢に入った。直後、セインの姉からテレパシーのような声が届き、避難を促された。同時に村全体が強い魔力のような力場に包まれ、空間に雷光が走った。ナオフミたちは家の外へと飛び出し、戦闘態勢を取ったが、瞬間的な閃光と浮遊感の後、村の風景自体は変わらないように見えた。

村の外に現れた異変の兆候

しかし、村の外の景色には明らかな変化があった。見覚えのない山や森が出現し、ポータルシールドの転移先も村以外にはなくなっていた。ナオフミはこの異常が何を意味するのか理解できないまま、突然の異変に直面することとなった。

六話  絶滅したはずの魔物

点呼と情報収集の準備

フォウルの発言から始まり、村周辺の様子に異変があることが示唆された。通信が途絶えており、フィーロやガエリオンとの連絡も取れなかった。ラフタリアやフォウルを中心に村人の点呼が始められ、ルフトやキールも協力して状況を落ち着けていた。メルティも混乱を抑えようと自らを律し、住民の把握に加わった。

仲間たちの所在確認と不在者の整理

療養中の錬は無事に村にいたが、元康や樹、フィーロやガエリオン、サディナやシルディナ、さらには奴隷紋で確認できない者たちは不在であった。ガエリオンはプチ家出中とされ、ウィンディアもその所在を把握していなかった。ラフちゃんにも状況確認を試みたが、有効な情報は得られなかった。

潜伏者の登場と村の防衛体制の緩さ

三勇教事件で暗躍していた影が、メルティの護衛として潜伏していたことが明かされた。ラフ種の忍者装束姿で現れたその姿は注目を集めたが、村の警備体制の緩さも露呈した。ラフ種の一部も影の存在を察知していたが、見逃していたことが判明し、安全性への懸念が浮上した。

村の異常な状況と仮説の構築

村に残っていた者は村内にいたことが共通しており、外の風景が異なる点やポータルの不調などから、村全体が何らかの力で転送されたと推察された。異世界に飛ばされた可能性も検討されたが、転送先のレベル等の情報から否定され、転送妨害結界の存在が仮定された。ラフタリアやセインも転送スキルを使用できず、外部調査の必要が確認された。

探索体制の構築と村の分担

ナオフミは探索隊を複数の方角に分けて編成した。自身はラフタリア、メルティ、セインらと北へ、フォウルは戦闘要員と東へ、錬はエクレール、ウィンディアと西へ、影はラフ種と南へ向かった。村の守りはルフトやラトが担当することとなり、警戒のもと捜索が開始された。

未知の魔物との遭遇と戦闘

北へ向かったナオフミ達は、スネークバルーンという絶滅寸前とされていた魔物に遭遇した。この魔物はシルトヴェルト付近にかつて生息していたが、現在は姿を消したとされていたものである。戦闘はナオフミのスキル「流星盾」と仲間たちの連携により一瞬で終結した。

地理的手がかりと探索の継続

メルティは景色に既視感を覚え、フォウルも山に見覚えがあると語った。ラフタリアは特に記憶がなかったが、メルティとフォウルは過去の経験からこの土地に何かしらの関係を感じていた。やがて街道を発見し、近隣に町や村があると予想して探索を続行したが、三十分の範囲では到達できなかった。

絶滅魔物の再発見と学術的意義

村へ戻ったナオフミ達は、他の探索隊とも合流した。ラトは持ち帰られた魔物の死骸に強い興奮を示し、絶滅したはずの魔物の再発見が魔物学的に大発見であると主張した。ナオフミは感情的な興奮は示さなかったが、ラトの熱意は衰えなかった。

異常事態の発生と緊急出動

探索に出た錬の隊が予定時刻を過ぎても戻らず、やがて彼らの方向に照明弾が上がった。これを異常事態と判断したナオフミは、メルティに村の守りを託し、ラフタリア、セイン、ラフちゃんを連れてヒヨちゃんの背に乗り出動した。

魔法障害の兆候と追撃の開始

移動中、ナオフミはリベレイション・オーラを詠唱したが、魔法強化が不完全であることに気付き、魔法や盾の機能が部分的に制限されていることを再認識した。魔竜の加護による支援を受けつつも、錬達の元へ急行し、事態の確認を急いだ。

七話  二人の盾の勇者

交戦の発端と援護の開始

尚文が照明弾の場所に到着した際、錬たちは糸を操る敵と戦闘中であり、エクレールとウィンディアは糸に捕らわれていた。錬は防戦一方であり、相手はセインに似たハサミを持つ女と、盾を構えた全身鎧の男であった。尚文たちは救出と戦闘支援のために参戦した。

敵の正体不明と戦闘の激化

襲いかかってきた敵に対し、尚文たちは応戦を開始し、ラフタリアや錬らが連携してスキルを使用した。敵の盾使いは尚文と同じスキルを使い、両者の盾が拮抗する中、セインは糸使いとの技を競い、ラフタリアは剣撃を仕掛けたが防がれた。錬は尚文の指示に従って強力な剣技を使用し、尚文は自ら攻撃を受け止めながら防御を展開した。

防御と回復による戦線維持

尚文は錬の攻撃を意図的に受け、魔竜のアシストによって回復魔法を展開し、戦線を維持した。敵の盾使いも気を使った攻撃を行い、尚文もそれを読み合いで返す形となった。一方、錬は技から魔法攻撃へと連携し、敵に向けて真空の嵐を放った。

影による人質確保と戦闘の停止

敵側の亜人の一人を影が人質に取ったことで、敵の攻撃が停止した。尚文は状況を見て対話を試み、敵が聖武器の勇者が侵略してきたと誤解していることが明かされた。尚文は自身の盾が本物であり、事件に巻き込まれて転移してきたと説明した。

異世界の勇者たちの正体と誤解の解消

敵の盾使いの男は「城野守」、その仲間の女は「レイン」と名乗り、レインは裁縫道具の眷属器に選ばれた勇者であった。セインも同様の武器を持っていたことから偶然が判明し、双方の武器が共鳴するように光を放った。尚文は自身が四聖勇者の盾の勇者であることを名乗り、守もまた同じく盾の勇者であると名乗った。

異なる世界の制度と波の進行度の違い

尚文の世界では四つの聖武器が存在し、既に三度目の波を迎えていたが、守の世界では双聖勇者と呼ばれる制度で二度目の波の進行中であった。互いの世界の状況が異なることが確認され、異世界間でのすれ違いが原因で戦闘が生じたことが明らかとなった。

ラフタリアと守の関係の示唆

守がラフタリアに似た人物を知っていると発言し、ラフタリアは驚きを示した。また、守が知っている「クテンロウ」という国名が両世界に存在することが発覚し、両者の会話に齟齬が生じ始めた。エクレールも守の名に反応を示し、ラフタリアがその名を知っていることが判明した。

過去の伝説との繋がり

ラフタリアは、シルトヴェルト建国の伝説に登場する四聖勇者の中に「マモル」という名の盾の勇者がいたと語った。その名と今目の前にいる守が一致することから、尚文たちはさらなる混乱と驚愕に直面することとなった。

八話  信仰される勇者

未来から来た可能性と過去の盾の勇者の正体

尚文は、守との会話と周囲の情報から、自分たちが未来から過去へとタイムスリップしてきた可能性に思い至った。レベルが初期化されない点や絶滅種の魔物の出現、見覚えのある風景などがその仮説を補強していた。尚文は守を、波に立ち向かっていた先代の盾の勇者である可能性があると推測した。守は混乱しつつも、尚文たちの説明を受け入れ、争いを避けて協力する意志を示した。

時空干渉への懸念と警戒の維持

未来から来た事実が過去の流れを変える可能性について、尚文と守は危惧を共有した。尚文は、同じ盾の勇者であっても警戒は解かず、敵対の意志が見えれば容赦はしないと明言した。守もそれに理解を示し、勇者が常に正義ではないこと、また利用される危険性を含めて自らの過去を語った。

村での再会と伝説の検証開始

守たちは尚文たちとともに村へ赴き、メルティやフォウルらと合流した。尚文は過去の盾の勇者に関する情報を求め、メルティは母である先代女王から聞いた知識を共有した。そこでは、守にあたる人物がシルトヴェルトを建国した英雄であり、戦う術を授けたことで信仰の対象となっていたことが語られた。

光と闇の両面を持つ伝説と国の成り立ち

メルティは、シルトヴェルトにおける盾の勇者が信仰されている一方で、敵対国メルロマルクでは「盾の悪魔」「魔王」として忌み嫌われていたことも伝えた。さらに、メルロマルクの起源には槍や剣の勇者が関係していることが示唆され、世界の融合による伝承の混在が明らかになった。

伝承との照合とフォウルの血筋の確認

メルティとフォウルは、守に対して盾の勇者にまつわる伝承を語った。その中で、四つの代表種族の一つ「ハクコ」の末裔としてフォウルの存在が挙げられたが、守たちの時代にはその種族が存在していないことが判明した。これにより、ハクコ種が後世に出現したか、あるいは歴史の中で隠された存在である可能性が浮上した。

尚文による命名癖と名前に対する懸念

尚文が敵や名乗らない者に対して便宜上付けたあだ名についての話題が広がり、過去の出来事や命名由来が語られた。ウィンディアが「谷子」と呼ばれていた事実も明かされ、当人の不満とラフタリアの懸念が表出した。尚文は自身の命名行動を正当化しつつも、名が歴史に残る可能性については無関心であった。

守との信頼構築と拠点視察の提案

守たちは尚文たちを信じ、協力関係を築くことに同意した。守は自らの拠点も見てほしいと申し出たが、尚文は警戒を解かず、村の守りを固める必要性を説いた。信頼を力に変える盾の強化システムとの矛盾を守に指摘されつつも、尚文は慎重な姿勢を崩さなかった。

ラトの申し出とラフ種の信頼

ラトは研究者としての意欲を示し、絶滅魔物の調査や古文書の知識を背景に、自らの有能さをアピールした。ラフ種たちの支持もあり、尚文はラトの同行を許可した。これにより、魔物医療に加え技術面でも信頼を得ていることが明らかとなった。

移動と同行メンバーの編成

メルティは王族として責任を持ち、尚文の警護の下で同行を決意した。影やセインも加わり、ラフタリア、ラフちゃん、ラトを含めた一行が形成された。守とレインのパーティ勧誘を受け、尚文たちは転送スキルを使い、守たちの拠点である城の中庭へと移動した。

九話  古代シルトラン国

古代シルトラン国の町並みと違和感

尚文たちは、メルロマルクに比べて建物が古びた印象の町に到着した。ここは「古代シルトラン国」と呼ばれ、シルトヴェルトよりもさらに前の時代に存在していた国であった。町は戦争の爪痕が残り、殺風景で瓦礫が多く、中世風ながらより古びた様相を呈していた。龍刻の砂時計も城の近くに設置されており、地形との照合から未来のシルトヴェルトとの関連が疑われたが、完全な一致は見られなかった。

城内での応対とシルトラン国の現状

尚文たちは守に案内され、古びたが整った造りの城内へ入り、大臣を務める羊獣人の執事に迎えられた。シルトラン国の王はすでに死亡しており、裏切り者の魔術師によって敵国ピエンサに首を持ち去られたという。現在は守が実質的な指導者として国をまとめていた。尚文たちは未来から来た勇者として紹介され、地図などの資料提供を受けた。

ピエンサの脅威と戦争の懸念

シルトラン国は隣国ピエンサと敵対関係にあり、尚文たちの村がその間に出現したことが判明した。ピエンサは力による支配を是とする国家で、過去には守を暗殺しようとしたこともあるという。レインからの歴史的な補足では、最終的にピエンサはシルトヴェルトに敗れ、滅びる運命にあるとされたが、尚文たちには注意が必要と警告された。

盾の勇者としての違いとスキルの話題

尚文は自身が攻撃できない盾の勇者である一方、守は盾で攻撃可能な存在であると判明した。尚文の攻撃力はスキルによる補助がなければダメージが入らず、ステータス的にも防御特化型であった。スキル習得条件の違いや聖武器の仕様の違いから、尚文は自分の立場に苛立ちを覚えた。守との情報交換を通じて、異なるスキル習得条件が明らかとなり、互いに技術や知識を共有した。

レインとセインの能力と天人種の正体

レインが背中に光翼を持つ天人種であることが明かされ、セインも同様の能力を持っている可能性が示唆された。レインの指導によりセインの能力強化が期待され、波に対抗する戦力の一つとして育成が始まった。また、天人種の能力が過去の歴史で抹消されている背景から、神を僭称する者たちの暗躍が関与している可能性が示唆された。

子供たちとの交流と未来の話題の拡散懸念

守が保護している亜人の子供たちとの交流が行われた。子供たちは尚文の雰囲気に親しみを覚え、「優しそう」と口にしたことから尚文は戸惑いを隠せなかった。また、攻撃力がないことを理由に性的な話題が冗談として浮上し、尚文は強く反発した。この話題が拡散することに懸念を抱き、絶対に知られてはならないと決意した。

レインの出自と世界間の関係性

レインは自分の世界で守と出会い、妹であるセインを追ってこの世界に関与するようになったことを語った。レインの世界には鎧と指輪の聖武器が存在し、それぞれ防御や魔法に特化した特性を持っていた。尚文の世界とは異なる聖武器の性質が判明し、波によって複数の世界が交差している実態が再確認された。

遺跡の壁画と神を僭称する者への疑念

尚文は過去の遺跡に描かれていた猫獣人の壁画を守たちに示し、彼らが神を僭称する者に対抗する存在である可能性を問うたが、守たちは知らなかった。このことから、該当する存在は尚文たちの時代より後に登場したことが推察された。

盾の勇者同士のスキル交換と情報共有

守と尚文はスキルの出現条件について情報交換を行い、ネタとして作成された盾のコピーや、特定のモンスター由来のスキルの取得について話し合った。尚文は守から「異国の王国の盾」をコピーし、懐中電灯のような効果を持つスキル「シャインシールド」を取得したが、実用性に疑問を抱いた。

協力体制の確立と今後の展望

尚文たちはシルトラン国内での活動許可を得て、守たちと協力関係を築くこととなった。それぞれの目的、特に元の時代に戻る手段の模索のため、今後は情報共有と行動を共にすることが決定された。

十話  邪悪な研究者

村への帰還と不審者の出現

尚文たちは龍刻の砂時計で登録を済ませた後、村へと帰還した。到着早々、村に侵入者がいるとの報告を受けた。侵入者は先代の盾の勇者の仲間の知人とされていたが、村の魔物たちに触れたり、研究所に興味を示したりするなど、不審な行動を取っていた。警戒した住人たちは避難を実施し、尚文は自ら対応に当たることとなった。

ホルンとの対面とラトとの関係性

侵入者の正体はホルン=アンスレイアと名乗る白衣の女性で、鞭の勇者かつ研究者であった。彼女はラトと同じ姓を持ち、どうやらラトの先祖であることが判明した。ホルンは尚文たちの未来から来た存在や村の構造物、特にバイオプラントに強い関心を示した。やや強引かつ独特な話し方をするが、研究者としての能力は高く、ラトも彼女の実力を認める形となった。

時代移動の原因と研究協力の開始

尚文はホルンに、自分たちが何らかの力によって過去の時代に飛ばされたことを説明し、元の時代に戻る手段について協力を求めた。ホルンはその研究に乗り気で、村の境界に作用する特殊な植物ネットワークを解析し、空間の切り取りが行われた可能性を示唆した。さらに、研究所の端末にアクセスして隠しファイルを表示し、ラトの研究における姿勢や内容を即座に把握した。

未来技術と魔物研究の議論

ホルンとラトは馬車型魔物や神経接続実験について意見を交わし、時に衝突しながらも互いの研究者としての才を認め合った。尚文はホルンから、聖武器や眷属器の中には遺伝子改造に関わるものがあると知らされ、ラフ種の強化提案を受けたが、ラフちゃんの自律進化により不用意な改造は避けるべきと判断した。ホルンはその特性を参考にする旨を述べた。

守との合流と正式な協力体制の成立

ラフタリアが守を連れて戻ると、ホルンは正式にシルトラン国の研究者として尚文たちに協力することを表明した。ラフタリアの刀による異世界経由の帰還は不可能であることが判明し、過去の異世界に飛ばされる危険も指摘された。そのため、現地での情報収集と原因究明を優先することとなった。尚文はホルンとラトに調査を任せ、帰還の道を模索する方針を固めた。

村の対応と住民の意識

村の住人たちは尚文の帰還を歓迎し、キールやイミアをはじめとする子供たちは過去の時代での生活を秘密基地のように楽しんでいた。彼らは尚文たちを信頼し、過去の出来事を異世界転移と同様に捉えることで、不安を抑えていた。尚文はその姿勢に感心し、自らが育ててきた村人の成長を実感した。

今後の課題と役割分担の整理

メルティは女王として村の代表を務め、尚文たちが行動しやすいように外交調整を担当することを決めた。尚文には情報収集と金銭面の確保を任せ、行商活動の再開が提案された。メルティは冷静に状況を見極め、現実的な提案を行い、尚文もその判断を支持した。フィーロと元康の存在には警戒を見せつつも、生活基盤の整備が急務であることを再確認した。

一日の終わりと前向きな姿勢

村では食事が振る舞われ、キールを中心に陽気な空気が流れていた。村の面々は異世界漂流と同様の状況を受け入れ、過度な不安を見せることなく前向きに生活していた。尚文は、召喚やタイムスリップに翻弄されつつも、平和のために強くなり情報を集めるという変わらぬ使命を再認識し、明日からの活動に向けて決意を新たにした。

十一話  パンの木と食料問題

パンの木の発見と食料自給への期待

キールが発見した不思議な植物は、見た目がパンそのものである実を付けるバイオプラントであった。ホルンの実験により生まれたものであり、毒性はなく、普通に食べられる代物であった。この植物は様々な形状のパンを実らせ、食料問題の解決に貢献する可能性を秘めていた。ナオフミは管理の厳格化を検討しつつも、将来的な自給自足の一助として利用を考えた。

キールとイミアによる行商体制の整備

キールは行商に強い意欲を見せ、イミアも同行して実地調査に向かうこととなった。ラフ種や村の仲間たちの協力もあり、食料を中心とした移動販売の体制が整備され始めた。ナオフミは供給する料理の調整や材料の在庫管理を行いながら、キールに責任を持たせて意欲を引き出した。

シルトラン城への挨拶と行商の本格始動

ナオフミたちはシルトラン城に赴き、守へ挨拶と活動許可の申請を行った。守は歓迎の意を示し、流通面での支援を期待していた。また、村人たちの言語問題が発覚するが、イミアや一部の者が通訳を担うことで対応が可能とされた。キール達は自信満々に城下町を見学し、興味を持つ子供たちと交流を深めていった。

守が保護する子供達との交流と親睦の芽生え

キールの天真爛漫な振る舞いにより、守が保護していた戦災孤児たちとの距離が一気に縮まった。ふんどし姿でワンコモードとなったキールに子供達は興味津々で、彼らの心を和ませた。イミアやルフトも親善に貢献し、ラフタリアもその様子を温かく見守った。

チョコレートの木と過去の勇者の遺産への言及

メルティの口から、過去の勇者によって広まった「チョコレートの木」の話が語られ、幻想的な植物が異世界に存在していたことが明かされた。ホルンはその研究にも関心を示し、ナオフミは自身の帰還方法の研究を優先すべきだと釘を刺した。

シルトラン国内での行商体制と今後の展望

ナオフミは守と相談し、国内の情勢と必要物資、運搬ルートを把握したうえで、行商による復興支援を開始した。戦争による物資不足と治安の問題があったが、キール達の意気込みと行商経験、フィロリアルやラフ種の協力により、物々交換を含めた柔軟な経済活動が展開された。

守の子供達の行商参加と信頼関係の深化

ナオフミは守に提案し、彼が保護していた子供達も行商に参加させることを決定した。これは監視と教育を兼ねた試みであり、守もこれに同意した。キールと子供達の信頼関係も深まり、現場では親睦が着実に築かれていった。

勇者としての格と信頼の在り方

ナオフミは守の高いカリスマ性と国民からの絶大な信頼を目の当たりにし、自身との違いを実感した。信頼が盾の聖武器の強化に影響を及ぼすことを認識しつつ、自らは子供たちとの親密さを築くことで間接的に信頼を得る道を模索した。

行商の実態と戦争被害の反映

ナオフミたちの行商は、単なる商取引を超えて、町から町への物資運搬と食材調達、調理・販売を伴う移動屋台として機能していった。戦争の影響で魔物は増加していたが、それを逆手に取り、適切な処理と料理で町民に提供することで需要を満たし、復興に寄与した。

復興と流通の進展、そして新たな兆し

行商による物資の循環と経済活動が進むなか、ルーモ種をはじめとする建築作業も進行し、城下町の復興が加速した。そんななかで、過去世界への転移から一週間が経過した頃、順調だった状況を一変させる事件が発生した。

十二話  戦争への決意

連合軍の侵攻と避難勧告

深夜、ナオフミのもとを訪れた守は、連合国がシルトランへの進軍を開始したことを告げ、村人たちに避難を促した。目的はナオフミたちを巻き込まず、技術を守るためであった。ナオフミは村人たちの動揺を感じ取りつつ、戦争回避の姿勢に懐疑を抱いた。

侵略の目的と聖地の存在

メルティの説明により、連合軍の標的は、先代の勇者が建国した「聖地」であることが明らかになった。その地には強力な武器や魔法が眠っているという伝承があり、ピエンサ国王はそれを信じ、波の脅威に打ち勝つために国家統一を正当化していた。

ピエンサと弓の勇者の思想

ピエンサは弓の勇者を抱え、過去の勇者の土地を狙って侵略を進めていた。弓の勇者は魔物の軍事利用を志向し、特にドラゴン以外の魔物を排除する傾向があった。これに反発したホルンは、かつてピエンサから亡命し、現在は盾の勇者に協力している。

村人たちの戦う決意と戦力差

キールやイミアたちは過去の悲劇から戦う決意を固めたが、敵軍は数と練度で圧倒しており、戦力差は歴然としていた。守の話によれば、敵軍はドラゴン部隊を先鋒に立て、後方に本隊を控えているとのことであった。

村の放棄による未来への影響と抵抗の必要性

ホルンとラトは、村が未来から来た存在であることを指摘し、放棄すれば帰還手段が失われる恐れがあると警告した。更に技術流出の危険もあり、村の維持と防衛が望ましいと判断された。

ドラゴン部隊の正体とホルンの過去

ドラゴン部隊の構成にはホルンが設計に関与した改造型ドラゴンの発展形が含まれていた。ホルンはピエンサの弓の勇者と価値観の不一致から離反しており、ドラゴン以外の魔物の排斥に強く反発していた。

錬とウィンディアの贖罪と選択

錬はかつてウィンディアの親を討った負い目から、戦う決意をウィンディアに委ねた。ウィンディアは村を守るため、錬に戦うことを託し、錬もまた贖罪のために剣を取る覚悟を固めた。

ナオフミの決断と戦争への参戦

キールたちの決意に後押しされ、ナオフミも参戦を決意した。ただし、キールたちを直接戦闘に参加させることは避け、情報収集や陽動など間接的な関与に留める判断を下した。

影による偵察と敵軍の急速接近

影の報告により、敵軍の接近が現実であることが裏付けられた。侵攻の加速にはナオフミたちの行商による復興支援が影響しており、敵はシルトランの発展を阻止しようとしていた。

戦略会議と作戦の立案

ナオフミ、メルティ、ルフトらは、正面衝突を避けつつ戦況を有利に進めるための作戦を練った。弓の勇者との早期会談による正当性の崩壊を狙い、奇襲と陽動を組み合わせた多段階戦略を構築した。

戦力不足と情報戦の活用

儀式魔法の撃ち合いに対抗する手段を欠いたシルトランは、物理戦力だけでは劣勢であった。ナオフミは過去の経験に基づき、戦力を水増しするためにバルーンの戦術を応用する作戦を立案し、迅速に準備を開始した。

配役と役割の割り振り

ナオフミは自ら奇襲部隊を率い、ラフ種やラフタリアに潜伏任務を託した。錬には鏡のスキルを通じて援護魔法の発動を指示し、セインには国内の撹乱任務を任せた。各人が連携しつつ、戦局に応じて柔軟に動く体制が整えられた。

ナオフミの出撃と総力戦の開幕

全体の作戦方針が固まった後、ナオフミはヒヨちゃんに騎乗してルフトやラフ種とともに出撃した。敵に対抗するため、ナオフミは自らが奇襲の先鋒となり、戦争の主導権を握るべく夜を徹して行動を開始した。

十三話  オンラインゲームの迷惑行為

ドラゴン軍団との交戦と作戦の開始

ナオフミたちは丘の上から前線を見下ろし、ドラゴン軍団の規模に驚愕していた。錬はスキルを使わずに剣のみで奮戦し、フォウルやキールが彼を補佐した。義勇軍と村人達も加わり、錬とフォウルは勇者であることを隠して陽動作戦に従事した。敵軍後方には三種族の混成部隊がおり、異質な構成であった。

野生魔物による奇襲作戦の実行

ナオフミはシャインシールドとヘイトリアクションを用いて野生魔物を引き連れ、敵軍の背後から突撃した。プリズムライトシールドを展開し、光の中に突入して姿を消すことで混乱を誘い、魔物たちはドラゴン軍団とピエンサ軍に襲いかかった。結果、敵は混乱し、指揮系統が崩れ始めた。

敵司令官の確保と戦線の撹乱

ナオフミは戦場を観察し、指揮を執る魔術師風の男を見つけ、幻覚魔法で姿を隠して接近、捕縛した。ドラゴンのボディガードと兵士達の反撃を受けたが、盾のカウンター能力により被害を与え、混乱を拡大させた。さらにルフトたちの支援により、敵の妨害を退けつつ捕虜を確保した。

仲間たちの活躍と敵軍の崩壊

ルフトは幻覚と斧を使って果敢に戦い、ラフちゃんズやキール、ヒヨちゃんもそれぞれ戦闘に貢献した。セインは転移によって現れ、裏切り者を糸で拘束し捕縛の手助けを行った。ナオフミたちは撤退しつつ、錬やフォウルが強力なスキルを次々と使用しドラゴン軍団に大打撃を与えた。

情報戦と戦後処理

ナオフミは敵司令官を捕らえたことで、情報戦を有利に進めるべくメルティに広報を任せた。ピエンサ軍の撤退と指揮系統の崩壊により、聖地侵攻はしばらくの間回避される見通しとなった。ナオフミは戦後の戦勝会よりも休息を優先し、後処理を守たちに任せて撤収を決定した。

守との合流と弓の勇者との戦況報告

ナオフミ一行は戦場を離れ、守やラフタリアたちと合流した。ラフタリアは弓の勇者がナオフミの出現に混乱しつつも、真面目で協力的な一面もあると報告した。弓の勇者は力押しでは攻略困難な連携を見せていたが、ピエンサ軍の敗北を受けて撤退していた。

捕虜の処遇と戦後の展望

ナオフミは捕らえた裏切り者の魔術師を本陣で拘束し、ピエンサの要求にも応じるつもりはなかった。今後の侵攻を防ぐため、しばらくは現地に留まる姿勢を示した。戦場の混乱を利用した作戦は成功に終わり、敵軍の士気を打ち砕くことに成功した。

戦後の余韻と今後への備え

レインはナオフミの作戦を賞賛しつつ、守にも同様の行動を求めたが、ナオフミは疲労のため戦勝会を夜に回すと主張した。戦後処理はルフトや料理班が行い、魔物やドラゴンの死体は処理されて村へ運ばれた。ナオフミは短い休息を取り、次なる戦いに備えた。

エピローグ  星座の違い

戦勝会と村の賑わい

戦いの後、ナオフミの村では守たちの兵士や協力者を交えた大規模な戦勝会が開かれた。村の名物やドラゴンの肉を使った料理が振る舞われ、亜人や獣人たちは飢えを満たすように夢中で食べていた。料理班は魔物の肉の処理と調理に奔走し、ホルンやラトは解体や肉の性質についての研究を進めていた。魔物の倒し方や処理の仕方によって味が左右されることも語られ、勇者専用のスキルによる品質改変も話題となった。

政治的配慮と今後の交渉材料

ルフトは行商団の代表として兵士達に紹介され、シルトラン軍の士気向上にも貢献していた。キールやフォウルは調理にも加わり、村の活気を支えた。ナオフミは見返りを求めず協力していたが、将来的な交渉のために魔物の素材を提供してもらうよう提案した。フィロリアルに興味を示す守の様子から、ナオフミは技術提供の可能性も見据えていた。

仲間たちの葛藤と成長

シアンは守に影響を受けて強くなりたいと願い、錬・ウィンディア・エクレールの三人はそれぞれの関係性や立ち位置に悩みながらも絆を深めていた。エクレールは自らの立場と能力に葛藤し、ルフトに対する劣等感を吐露した。錬は彼女に寄り添い助言を試みたが、即答できない難問に直面した。ナオフミは統治者に必要なのは帝王学と理解し、エクレールに視野を広げるよう促した。

過去世界への戸惑いと未来への決意

ラフタリアとメルティは夜空を見上げながら、星座の違いから時代や世界の変化を実感していた。フィーロを心配するメルティに対し、ナオフミは強く生きることの大切さを説いた。過去の世界に迷い込んだ現状にあっても、仲間たちは決して諦めず、元の時代に帰還する決意を新たにした。ナオフミは魔術師を捕らえたことで敵に対する反撃の意志を強め、仲間との結束をより固めていった。

シリーズ

盾の勇者の成り上がり

小説版

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盾の勇者の成り上がり 20

漫画版

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盾の勇者の成り上がり 24
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その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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