魔法科高校の劣等生シリーズ(3年生編)
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続・魔法科 メイジアン・カンパニー
本ページでは、3年生編の21巻から32巻ごとのあらすじ・感想・物語の見どころを巻数別に整理している。
初めて読む人も、続巻の内容を振り返りたい人も参考にできる構成となっている。
魔法科高校の劣等生(21)(22) 動乱の序章編

2097年春、南米でブラジル軍が戦略級魔法「シンクロライナー・フュージョン」を用いた大爆発が報じられ、犠牲拡大と非戦闘員被害への疑念が広がった。達也と深雪は入学式準備を進め、新入生総代の三矢詩奈は聴覚過敏を抱えつつも生徒会書記として迎えられ、矢車侍郎の暴走も詩奈の責任で収められる。戦略級魔法の公認は反魔法師運動を世界的に激化させ、佐渡近海では一条剛毅が罠で重態に陥り、達也は支援を決意した。北海道では新ソ連の「トゥマーン・ボンバ」系魔法が暗躍し、達也は無効化と分析に苦慮する。若手会議は決裂し、国防軍情報部は詩奈を演習で連行、さらにUSNA工作員拠点を襲撃して洗脳兵を使い深雪周辺を揺さぶる。達也は介入し工作員を救出するが、遠山つかさとの衝突は克人の仲裁で中断となった。
魔法科高校の劣等生(23)孤立編

アフリカの武装勢力が、達也が九校戦向けに開発した魔法「アクティブ・エア・マイン」を対人攻撃に転用し、複数人を殺害したとの報道が流れる。国内ではマスコミが「非人道的魔法の開発責任」を煽り、達也は未成年でありながら名指しで糾弾され、学校でも腫れ物扱いとなる。ところが世論は処罰や対策を具体化せず、矛先だけが九校戦の制度批判へ移り、大会は情報管理見直しを名目に中止へ追い込まれる。
同時期、USNAのクラーク博士が「リオーネ計画」を掲げ、協力者としてトーラス・シルバーを指名し、その正体が司波達也であると大使館経由で密告する。十師族会議では達也の真の戦略級としての価値を知らぬ当主らが協力を迫り、説得役は十文字に押し付けられる。一方、四葉真夜は引き離しの危険を見抜き「自主性に任せる」として離脱する。
裏では国防軍情報部が達也を危険思想と見なし拉致・再教育を企図し、十文字との決闘後の消耗を狙う。これを察知したエリカらが実働部隊の制圧に動き、深雪は達也を守るため四葉の封印を解除する。さらにUSNA側は最終的に世界へ「トーラス・シルバー=司波達也」を暴露し、包囲網は一段と強まっていく。
魔法科高校の劣等生 (24)(25)エスケープ編

USNAは日本の非公開戦略級魔法師である司波達也を「ディオーネ計画」に参加させ、木星圏へ隔離しようと画策するが、達也は自らの構想「escapes計画」を優先し、四葉家もこれを支持する。圧力は魔法協会や十師族、外務省へ波及し、混乱の中で魔法協会会長は胃潰瘍で倒れる。一方、新ソ連の戦略級魔法師ベゾブラゾフは達也暗殺を狙い「トゥマーン・ボンバ」を放つが、水波の防御で阻まれ、彼女は魔法演算領域に致命的な損傷を負う。
水波は魔法師として再起不能となり、達也は彼女に「魔法を捨てて生きてほしい」と願う。これに対し九島光宣は、水波を救うため自らパラサイトを受け入れ、人に近い存在から魔法的存在へと変貌する道を選ぶ。光宣は水波にもパラサイト化を提案し、人格を保ったまま生存させようとするが、達也は人であることを奪う選択に立ちはだかる。
同時期、USNAではスターズ内部でパラサイト感染が拡大し、リーナは反乱者として追われ日本へ亡命する。国際社会はディオーネ計画とescapes計画を軸に分断され、国内でも達也を巡る認識は割れる。水波の生存を巡り、光宣の「魔法を得て生きる」道と、達也の「魔法を捨てて生きる」道が対峙し、最終的な選択は水波自身に委ねられた。
魔法科高校の劣等生 (26) インベージョン

光宣は水波接触のため病院や旧第九研へ侵入し、USNA由来のパラサイトも日本へ潜入する。四葉家は亡命したリーナの引き渡し要求を拒否し、処刑チーム来日を察知した達也は座間基地で先制攻撃を行い、四体のパラサイトを封印する。一方、横須賀基地には別働の三名が侵入に成功する。光宣は七草家と十文字に阻まれて撤退後、USNAのパラサイトと結託し、旧第九研からパラサイトドールを奪取する過程で九島烈を殺害する。達也は封印術の確立と戦略魔法の分散を進め、政府・軍との軋轢を抱えつつ事態収拾を図る。国外ではUSNA内部の暴走と新ソ連・大亜連合の戦争が同時進行し、侵入と対処の連鎖が次の局面を呼び込むのである。
魔法科高校の劣等生 (27) 急転編

達也を搦め手で地球から排除しようとする国際的な思惑が交錯する中、パラサイトの暗躍と九島光宣の独自行動が事態を複雑化させる。新ソ連の侵攻を受けた大亜連合は敗退し、戦略級魔法師・劉麗蕾の引き渡しを要求されるが、彼女は日本へ亡命する。一方、日本では達也が封印術「封玉」を修得し、新ソ連侵攻を想定した戦略魔法の基礎設計を一条家へ託す。その成果として一条将暉は戦略級魔法「海爆」を完成させ、新ソ連極東艦隊を撃滅し新たな戦略級魔法師となる。
USNAはスターズを用いて己焼島の恒星炉プラント破壊を狙い、達也をディオーネ計画へ追い込もうとするが、達也の介入で失敗に終わる。裏で光宣はパラサイト化したスターズを操り、己焼島を襲撃させて達也を引き離し、その隙に病院を急襲して桜井水波を攫う。深雪は光宣を討とうとするが、水波が庇い連れ去られる結果となる。各国の戦略級魔法師が日本周辺に集中し、軍事均衡が大きく揺らぐ中、達也と光宣、水波を巡る対立は新たな局面へ進むのである。
魔法科高校の劣等生 (28)(29) 追跡編

桜井水波が九島光宣に拉致され、司波達也は救出のため単独で追跡を開始する。深雪は囮として使われたパラサイトを排除しつつ撤退し、達也は飛行装備で光宣の逃走経路を追うが、封印されていたパラサイトの妨害により取り逃がす。光宣は強力な幻術と「鬼門遁甲」によって隠れ家を秘匿し、水波の意思を尊重すると約束しながらも国外脱出を企図する。十師族と国防軍の捕獲計画は水波誘拐により破綻し、USNAの介入や非合法部隊の潜入で情勢は不安定化する。
日本は新ソ連艦隊を撃退し、一条将輝が国家公認の戦略級魔法師となる一方、達也は水波探索を妨害され続ける。学園では監視と誘拐が相次ぎ、達也は「仮装行列」と「蹟兵八陣」の解析を進め、青木ヶ原樹海の結界を突破する。偽装により光宣と水波を取り逃がすが、達也は関係者との戦闘を経て結界を破壊し、逃亡先の手掛かりを得る。最終的に光宣と水波は米海軍潜水艦で国外へ脱出し、達也は帰還して次の局面に備えるのである。
魔法科高校の劣等生 (30) 奪還編

桜井水波拉致事件の続報として、司波達也と深雪は表向きは日常を装いながら、水波救出に向けた準備を進める。達也は水波の位置探索を続けるが、九島光宣の「鬼門遁甲」に阻まれ、国防軍や十師族からは警戒と距離を置かれる立場となる。一方、光宣と水波は米軍輸送艦で北西ハワイ諸島へ移送され、基地内ではパラサイト排除を目的とした混乱が発生する。
達也は東道青波の了承を得て特務士官の地位を返上し、合法的に軍事力を行使する準備を整える。四葉真夜の策により達也は重傷を装って世間の目を欺き、原子力潜水空母から単独でミッドウェー基地へ侵入し、カノープス少佐らを救出する。その裏で光宣とレイモンドは基地を脱出するが、水波を残して離脱する選択を迫られる。
最終局面で達也は空中戦と基地内戦闘を突破し、混乱の続くパールアンドハーミーズ基地から水波の救出に成功する。帰還した達也と水波は深雪に迎えられ、長期に及んだ拉致と追跡の一連はひとまず終結を迎えるのである。
魔法科高校の劣等生 (31) 未来編

2097年夏、ミッドウェー基地とパールアンドハーミーズ基地が正体不明の襲撃を受け、USNAは犯人を司波達也とほぼ断定し、エドワード・クラークは各国の戦略級魔法師を巻き込んだ排除工作を進める。日本では民間戦力とシビリアンコントロールを巡る論争が起き、達也は巳焼島で水波の復帰を迎えつつ、リーナを「バージニア」へ送りスターズ再建を促す。
一方でUSNA強襲揚陸艦グアムの目的が不明なまま接近し、四葉家は国防軍の島への部隊駐留計画を潰して迎撃体制を整える。8月4日、グアムの上陸作戦が始動すると、達也と深雪、巳焼島守備隊はパラサイト混成部隊と艦艇、無人機、ミサイル攻撃を撃退し、達也は「アストラル・ディスパージョン」などで敵を完全排除、さらにベゾブラゾフを特定して抹殺する。クラークの逃走も阻止され、巳焼島事変として世界を震撼させる。
戦後、政府は達也の武力行使を合法と認め、USNAは和解と恒星炉支援、リーナの協力提供を提案し、達也は受諾する。しかし抑止力としての存在が確定し、達也と深雪の「普通の未来」は一層遠のくのである。
魔法科高校の劣等生 (31) サクリファイス編/卒業編

2097年8月、巳焼島事変の後始末としてUSNAは国防長官を来日させ、表向きの和解の裏で司波達也との関係構築を狙う。達也は利害を見極めつつ協力を受け入れ、同時に水波へ憑依したパラサイトの封印問題に直面し、解除の鍵となる九島光宣の行方を追わせる。光宣は米西海岸から密入国して帰国し、東富士演習場で決着を求める。達也は人間へ戻す策を試すが、光宣は自らの死を水波の安全装置にする道を選び、水波も共にパラサイトとして生きる覚悟を示す。達也は巳焼島地下の牢へ二人を収容し、人工冬眠で安定させて幕を引く。
その後、卒業期を迎えた一高では黄金世代の門出が描かれ、深雪が最優秀卒業生、達也が特別表彰で卒業する。卒業パーティーでは一条将輝が深雪への想いを告げ、達也と衝突するが、深雪の選択により二人の婚約が周囲へ確定する。エピローグでは大学進学後の仲間たちの進路が示され、2100年に達也が光宣と水波へ宇宙住宅計画を提示し、改造潜水艦「高千穂」を軌道へ上げて新たな居場所を与えるのである。
魔法科 2年生編
魔法科 まとめ
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