小説【魔導具師ダリヤ】「魔導具師ダリヤはうつむかない 1 巻」感想文・ネタバレ

小説【魔導具師ダリヤ】「魔導具師ダリヤはうつむかない 1 巻」感想文・ネタバレ

次巻

どんなラノベ?

は、甘岸久弥 氏によるライトノベルで、転生者である主人公ダリヤ・ロセッティが主人公。
ダリヤは魔石や魔物の素材、魔力を使った加工でアイテムを作る『魔導具師』の家に生まれ、婚約破棄されたことをきっかけに自身の商会を立ち上げ、数々の便利なアイテムを生み出して行く。

また、このシリーズはコミカライズもされており、『魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~』というタイトルで連載されている。
さらに、TVアニメ化も決定。
この物語は、ダリヤのものづくりと、彼女を取り巻く人々との交流を描いている。

KADOKAWAanime
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読んだ本のタイトル

#魔導具師ダリヤはうつむかない  ~今日から自由な職人ライフ~ 1巻
(英語名:Dahlia in Bloom: Crafting a Fresh Start with Magical Tools
著者:甘岸久弥  氏
イラスト: 氏

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あらすじ・内容

魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!

「もう、うつむくのはやめよう」
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
行きたいところに行き、食べたいものを食べ、何より大好きな“魔導具”を作りたいように作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていく。
「これも、君が作ったの!?」「この際だから商会、立ち上げない?」
ダリヤの作った便利な魔導具が異世界の人々を幸せにしていくにつれ、作れるものも作りたいものも、どんどん増えていって――。
魔導具師ダリヤの、自由気ままなものづくりストーリーが今日ここからはじまる!

魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 1

アニメ化

TVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」公式

感想

結婚後の新居での引っ越しを済ませた直後に真実の愛に目覚めたと婚約者で兄弟子でもあった相手から婚約破棄を言い渡される。

それを淡々と処理して元の家に戻ってと、かなりハードな出だし。

仕事関係で関わりのある商会に結婚が無くなったと報告したら。

最近ダリアが開発した魔導コンロの開発者名義を婚約者の名前にされてた事も発覚。

開発者名義が後々の夫になる予定だったとは言え、ダリアには何も断りを入れずに名義を自身の名前にしてしまう。

どんだけ酷い事をするんだこの婚約者は、、

そんな心傷なダリアが材料採取のために森に行くと、彼女の前に血塗れで服も鎧もボロボロな男が現れる。

その男は自身を魔物討伐隊に所属している騎士だと言う。
ワイバーンの討伐をしていたが、ワイバーンに身体を掴まれてしまい。
巣に持ち帰られる前にワイバーンを討伐したが、、
隊とはぐれてしまい。
2日間彷徨っていたらしい。

さらに怪我をしており、モンスターの返り血で目も霞んでいる騎士に男と偽って接するダリア。

それが良い出会いだったようで、ダリアは心安らぐ異性の友人を新たに手に入れる。

お互いに恋愛には苦労しているせいで恋愛関係にはならないと言うが、、

傍目から見ると。。(笑)

コレはなかなか面白い。

次巻

最後までお読み頂きありがとうございます。

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王立高等学院編

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その他フィクション

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フィクション あいうえお順

アニメ化

PV

TVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」公式
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OP

TVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」公式

ED

TVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」公式

備忘録

うつむかないと決めた日(漫画 1巻1話)

新居に移り住んだその日に、婚約者のトビアス・オルランドから突然婚約破棄を言い渡されたダリヤ・ロセッティは、彼の真実の愛が他にあることを知らされる。二人は今後の手続きとして婚約破棄を正式に行うこと、彼女の後継ぎであるエミリヤ・タリーニが新居に住むことを決定した。ダリヤは、婚約破棄が公になることで周囲の同情や噂を恐れ、オルランド商会との取引が困難になることを懸念する。

ダリヤは自分の外見や行動を彼に合わせるために多くの努力をしたが、彼にとってのダリヤの重みは軽かったことに気づき、前世での辛い経験と重なって自問自答する。しかし、彼女はこれまでの自己犠牲的な生き方を改める決意を固め、自分らしい生活を送ることを選ぶ。彼女は立ち上がり、これからは自分の感じるままに生きることを誓う。

婚約破棄の後始末(漫画 1巻1話)

ダリヤは、新居となるはずだった家を出て、王都オルディネのレンガ色の街並みを歩き出す。その街並みは多くの人々と馬車で騒々しいが、平和で治世も行き届いた国であり、若い女性が一人で街を歩けるほど治安が良いとされる。ダリヤは、幸運にも再びこの国で生まれ変わることができたことに感謝している。しかし、結婚運には恵まれず、婚約者のトビアス・オルランドに婚約を破棄されてしまう。トビアスは「真実の愛」を見つけたと言ってダリヤとの婚約を解消し、その後の婚約破棄の手続きを行うため、二人は商業ギルドへ向かう。

商業ギルドでは、ダリヤは受付で婚約破棄を報告し、契約書の提出を依頼する。商業ギルドの職員はダリヤの事情を聞き、公証人を呼ぶ手配をする。公証人の役割は契約や取り決めの確認と証明であり、不正行為を防ぐために重要である。また、ダリヤは副ギルド長のガブリエラ・ジェッダとも再会し、彼女も会議室での話し合いに参加することになる。

ダリヤの婚約が破棄されたことは彼女にとって大きな痛手だが、それでも彼女は前向きに次のステップを踏み出そうとしている。彼女の魔導具師としての仕事も続ける予定で、商業ギルドでの役割も変わらず重要であることが示されている。

会議室には、ダリヤとトビアスが立会人、公証人と共に集まっていた。公証人はドミニク・ケンプフェルで、双方の父親から信頼されている人物である。手続きは、まず共同名義口座の解消から始まり、それぞれに金貨二十枚が返還された。続いて、トビアスが婚約破棄の原因を作ったため、ダリヤに慰謝料として金貨十二枚が支払われることになった。さらに、二人が新築した家について話し合いが行われ、トビアスが家を所有する意向を示したため、ダリヤには購入時に支払った金貨五十枚が返却されることになったが、トビアスは全額を支払うことができず、残りの支払いを後日行うことになった。このため、名義変更は支払い完了後に行われることとなった。トビアスの非協力的な態度に、周囲は困惑しつつ、ダリヤはこれからの自由な生活に向けて前向きな姿勢を見せていた。

馬車で移動するダリヤは、緑の塔と呼ばれる蔓草に覆われた古い石造りの塔に到着する。幼い頃から父と共にこの塔で生活していたが、結婚を機に出ていた。ダリヤが元の自宅であるこの塔に戻ることになったのは、トビアスの立地のこだわりからである。塔の自動開閉門は、特に魔石を使用せずに動作し、その機構は祖父によって設計されたが、設計図は残されていない。この日の荷物運びは運送ギルドの手によって迅速に行われた。荷物の運び入れ後、ダリヤはマルチェラからの夕食の誘いを断り、荷ほどきに専念する。夕食はクルミパンと赤ワインを楽しんだ後、ドライフルーツとナッツを食べる。忙しい一日の終わりに、トビアスへの未練は完全になくなり、涙は出なかった。感情はむしろ、亡き父への思い出からこぼれたものだった。

ダリヤの翌日の目覚めは、最悪であった。睡眠不足の中、塔のドアベルが鳴り、出てみると元婚約者のトビアスが立っていた。トビアスは、彼の新しい婚約者のために急ぎで婚約の腕輪を作りたいが、資金と時間に余裕がないと言って、ダリヤに返却を求めた。ダリヤは腕輪を含むアクセサリーを渡し、トビアスは以前ダリヤが贈った未加工の宝石を返した。その後、ダリヤはトビアスの登録を消し、彼の門の利用を不可能にした。そして、浴室でリラックスしながら、水の魔石の使用について考え、新たな研究や泡ポンプボトルのアイデアを思いついた。トビアスのことはすっかり忘れ去られていた。

午後を少し過ぎた頃、ダリヤはイルマの美容室を訪れ、感謝の意を示し夕食用のハムとソーセージを渡した。その後、ダリヤは自身の外見を改善するために、髪をばっさり切り、染めた色を元の赤に戻すことを決めた。イルマはそれに応じ、髪を肩より少し上で切り、色を落とす作業を行った。作業が終わると、ダリヤは赤い髪が軽やかになり、すっきりした気持ちになった。そして、イルマからコーヒーを飲みながら、トビアスが婚約の腕輪を返してほしいと訪れたことを話し、イルマはその非常識さに驚愕した。二人はその後も話し込み、ダリヤは今後の恋愛に対して消極的な気持ちを明かし、仕事に専念することを選んだ。

魔物討伐の騎士(漫画 1巻2話)

翌朝、ダリヤは王都の外の森へ採取に出かけた。街道近くで石や砂を採る軽い予定で、気分転換が目的だった。一人で移動するため、訓練された八本脚馬と金属扉のある丈夫な箱馬車をレンタルし、安全を確保した。この馬車は小型魔物や賊からの保護を提供し、自動で王都に戻る機能もあった。途中、森で大きな動物の音を聞き、警戒したが、茂みからは頭からつま先まで血だらけの人間が現れた。その人物は騎士団の魔物討伐部隊に属するヴォルフで、怪我を負っていた。ダリヤは彼に水を提供し、ポーションで治療を行った。その後、彼を王都に連れて行くことになり、共に馬車で移動した。

ダリヤは馬車へ向かい、八本脚馬に水と紫葡萄を準備した。この馬は昼は水だけで足りるが、おやつに紫葡萄をあげると機嫌が良くなると聞いていたので、多めに購入した。八本脚馬は紫葡萄を見ると喜び、目を大きく見開いた。その日、護衛としてだけでなく人命救助も行ったため、紫葡萄を全部与えることにした。川原でたき火を起こし、昼食の準備を始めた。パンにチーズをのせ火のそばに置き、ソーセージを焼いた。また、大きな葉を探しドライフルーツとナッツを盛り付けた。ヴォルフが川から上がる音を聞きながら、赤ワインを温めて彼に提供した。食事は彼の好みに合い、すぐに完食した。食後、彼らはたき火のそばで魔導具や魔剣についての話で盛り上がり、互いの知識を共有した。移動が必要になったため、たき火を消し、馬車に荷物を片付け、王都へ向かった。ヴォルフは途中で着替え、彼の半乾きの服は馬車にかけられた。王都の門近くで彼を降ろし、彼は感謝の意を表して別れた。ダリヤにとっては、有意義で楽しい一日であった。

王都の北部に位置する王城は、広大で高い白い石造りの防壁に囲まれている。王城の入り口では、魔物討伐部隊の隊員たちが雨に濡れながら、ヴォルフの帰還を待ち構えていた。ヴォルフが現れると、隊員たちは彼を取り囲んで歓迎した。ヴォルフは、ワイバーンに連れ去られてからの二日間が過ぎ、部隊の多くが彼の安否を諦めかけていた中での帰還であった。ヴォルフは、ワイバーンの腹を刺して落ち、その後人々に助けられたと説明した。隊員たちは彼の無事に安堵し、彼がワイバーンと共に行方不明になったことを冗談交じりに話した。また、彼の服には魔物の血の臭いがついており、砂蜥蜴のコートだと判明したが、裏地はワイバーンの皮でできていることがわかった。彼のコートは王都に送ってくれた人から借りたもので、その人の正体や所在について隊員たちと話し合った。ヴォルフは彼女との再会を望みつつ、部隊員たちに彼の状態が普段と異なることを心配され、医務室に直行させられた。

医務室から解放されたヴォルフは、魔物討伐部隊の隊長、グラート・バルトローネ侯爵との面会のため隊長室を訪れた。彼はワイバーンに捕獲され、自力で逃れた経緯を報告した。ヴォルフの報告により、ワイバーンを一人で仕留めたため、「龍殺し」として評価され、近衛隊への推薦が提案されたが、彼はそれを固辞した。さらに、彼は森で助けてくれた市民に対する感謝の意を表し、商業ギルドへの紹介状を侯爵に依頼した。ヴォルフはその人物が商人であると推測していたが、具体的な身元や店の名前は不明であった。グラート侯爵は紹介状を書き、ヴォルフはその後、部屋を後にした。

ダリヤは作業場で魔導ランタンの火の魔石を入れ替え、そのランタンを吊るした。外は雨が降っていた。祖父が最初に作った魔導具である魔導ランタンは、油の代わりに火の魔石を使用し、長時間の使用が可能であるため、多くの人に重宝されている。彼女の国では生活魔導具が特に発展しており、冷蔵庫や送風機など、多種多様な魔導具が日常生活で利用されている。また、盗聴防止や解毒などの特殊な機能を持つ魔導具も存在する。

ダリヤは石鹸水用の泡ポンプボトルの試作に取り組み始めた。これは魔導具ではないが、魔法を使って部品の硬度や形状を調整することができるため、彼女にとっては創造的な作業である。使用する金属には、ミスリルやオリハルコンなど、珍しい素材も含まれており、彼女の魔力は庶民にしては多いが、貴族と比べると中程度である。彼女は魔導具師としてのスキルを活かし、試作品の調整に没頭した。

作業中、ヴォルフとの出会いを思い出し、彼との会話が楽しかったことを振り返る。彼女はヴォルフの目が治ることを祈りながら、仕事を続けた。

兄弟子(漫画 1巻3話)

翌日の昼過ぎ、ダリヤは商業ギルドを訪れた。以前はトビアスと共同で仕事をしていたが、今後は一人で活動することになる。商業ギルドにて、先ずは登録魔導具の収益を確認し、新たな仕事も受け入れる計画だった。二階で受注担当の男性職員から、運送ギルドからの防水布十枚の依頼があることを知らされ、これを受けることに決めた。

その後、ダリヤは契約関連のカウンターでイヴァーノと再会し、登録魔導具の収益確認を行った。しかし、最近登録した小型魔導コンロの利益契約書がトビアスの名前で登録されていることが判明し、これに対してダリヤは困惑した。ダリヤはその魔導コンロの開発を自身で行い、トビアスは図面の確認のみをしていたが、彼が商業ギルドに登録を任せた際、彼が自分の名前で書き換えたことが明らかになった。これについて、若い女性職員が誤ってトビアスの名義を使ってしまったと説明し、ダリヤは婚約破棄したトビアスとは現在他人であるため、利益契約書の名義変更方法を静かに尋ねた。イヴァーノは謝罪し、対応を約束した。

少し時間を置いてから、ダリヤとイヴァーノは副ギルド長のガブリエラの執務室に来た。ガブリエラはダリヤに対して、商業ギルド代表として謝罪し、イヴァーノが小型魔導コンロの書類の確認とトビアスに対する正式抗議の計画を説明した。ダリヤは、トビアスとの訴訟ではなく、名義を変更することのみを望んだ。ガブリエラはダリヤがトビアスに対して未練がないことを確認したが、ダリヤはトビアスを兄弟子として尊敬しているため、彼の将来を考えペナルティの回避を提案した。ダリヤは解約と再登録の手続きを行うために、トビアスに直接会うことを決め、一人で対応するとガブリエラに伝えた。この間、イヴァーノとガブリエラはダリヤの対応を静かに見守り、彼女が兄弟子としての義務感に従って行動していることを理解し、その深い感情について考えた。

ダリヤはオルランド商会を訪れ、トビアスの母と対面した。トビアスの母は、状況をダリヤに説明し、謝罪した。ダリヤはこの訪問が商業ギルドの件であることを伝え、トビアスを呼ぶよう要求した。トビアスが現れ、小型魔導コンロの契約書に関する問題について話を始めた。彼は、ダリヤが婚約解消後も自分の名前で商業活動を続ける計画があったことを明らかにし、ダリヤはそれを否定した。トビアスは契約書をその日のうちに解約するよう要求され、この問題を法的に訴える可能性があることを知らされた。ダリヤはトビアスに彼女とのつながりを断つことを求め、トビアスが利益を求めて行った行動が、彼女の父、カルロの遺産としての評判に影響を与えることを懸念していた。ダリヤは最終的にトビアスとの全てのビジネス関係を終了することを決定し、商業ギルドでの手続きをその日のうちに完了させるように要求した。

ロセッティ商会(漫画 1巻3話 2巻4話)

ダリヤは商業ギルドに戻り、オルランドからの解約手続きと新しい商会との取引開始をイヴァーノに依頼した。さらに、新しい仕入れ先を探すための支援も求めた。マルチェラからの助言を受け、新しい商会として「ロセッティ商会」の設立が提案された。ガブリエラ、マルチェラ、そしてメッツェナなどから保証人としての支援が申し出られ、ガブリエラはさらに自分の夫であるギルド長の名前を使って保証人になることも提案した。この急な展開に、ダリヤは圧倒されながらも、提案された新しい商会設立に同意し、その計画を進めることに決めた。

ダリヤは、魔導具師としての情熱に突き動かされ、商業ギルドに再度訪れた。前日、トビアスが小型魔導コンロの解約手続きを済ませており、ダリヤはその再登録を進めた。その過程は公証人ドミニクによって完了し、トビアスにペナルティが記録されることはなかったが、商業ギルド内の噂は避けられないものだった。

事務所での噂を耳にしたダリヤは、トビアスとの関係や自分の誤解された名前に冷静さを保ちつつ、不快感を抱いていた。そこにガブリエラが現れ、彼女の提案でダリヤは商業ギルドを出て、新しい役割にふさわしい外見を整えるための服装選びに挑戦することになった。庶民向けだが質の高い服を扱う店で、服や下着、靴を選び、ガブリエラの助言により新たなスタイルを確立しようとした。その過程でダリヤは、見た目が信頼や印象に大きく影響するというレッスンを受け、自分の商会長としての役割に相応しい装いを選んだ。

ダリヤは服飾店での買い物の後、化粧品店に向かった。新たな商会長の地位にふさわしい外見を整えるためである。化粧に関してほとんど経験がなかったダリヤは、店員の指導のもと、基本的なメイク技術を学んだ。メイクのプロセスは魔導具作りの手順に例えられ、これが彼女にとっては非常に興味深い体験となった。

化粧の各ステップが説明された後、ダリヤは自身でメイクを試み、成功した。これにより、彼女の自信も高まる。店員はダリヤに対し、化粧品の選び方や魔物素材を利用した新しい商品について教え、これがダリヤの関心を引いた。特にレッドスライムやクラーケンの外皮を利用した製品は、彼女の好奇心を刺激した。

最終的に、ダリヤは化粧品店から基本的なメイク用品一式を購入し、多くのおまけも得た。この日の経験は、ダリヤの商会長としての自己表現とプロフェッショナリズムを高める重要な一歩となった。

ダリヤとガブリエラは喫茶店で午後のお茶を楽しんでいた。二人は互いを呼び捨てにすることで親密さを示し、フルーツと生クリームが豊富に添えられたパンケーキを味わいながら、会話を交わした。ダリヤはこれまで服飾やメイクに興味がなかったが、必要なものと似合うものについて学び、今後は外見にも気を配るようになったと感じている。また、ガブリエラからは、見た目だけでなく、眼鏡を外すことも勧められた。これにより、神殿で視力の治療を受けることが提案された。

会話の中で、ガブリエラはダリヤの父カルロとの関係を明かし、彼が夫婦を結びつけた恩人であること、そしてカルロがダリヤのためにアドバイスを残したことが語られた。ダリヤは自分が知らなかった父の側面を知り、新たな発見に感激する。カルロの趣味が、実は人に秘密の貸しを作ることだったという話で、二人は笑いながら過去を振り返った。

騎士との再会(漫画 2巻4話)

ダリヤは眼鏡を外し、視界がはっきりした喜びを感じていた。神殿で視力回復の治療を受け、その効果を実感する中、街並みや着ている服の色合いを新鮮な眼で見ていた。治療後は神殿から中央区まで歩き、商会の開設を記念して一人で食事を楽しむことに決めていた。その途中で、ヴォルフと偶然再会し、共に食事をすることになった。ヴォルフはダリヤの性別を森で気づいており、その後の接触も偶然ではなかったようだ。二人は食事を共にしながら、ダリヤが魔導具師であることや、彼女が開発した防水布について話し合った。ヴォルフはダリヤの才能に感謝の祈りをささげ、彼女の技術で野営が楽になることを期待していた。

視線を避けたい人物として記憶にある男から呼ばれたダリヤは、自らの名を呼ぶ少女に謝罪される。しかし、ダリヤはその謝罪に心を動かされなかった。その場にはダリヤの気分を害するような出来事が展開され、周囲の視線も彼女に集中していた。そこへヴォルフが現れ、ダリヤに未練があるかどうか尋ねた。ヴォルフはダリヤに食事への誘いをかけ、二人は一緒にその場を離れた。ヴォルフが王城騎士団所属であることが明らかになり、トビアスとエミリヤは困惑する。ヴォルフは彼らに対してさらに言葉をかけず、ダリヤに食事へと誘う姿勢を見せた。ダリヤはその誘いに応じ、二人は店を後にした。

店を出たダリヤは、ヴォルフに感謝の言葉を述べる。ヴォルフは、ただ場を離れたかっただけであり、自分の行動がダリヤに不利にならないかを尋ねた。ダリヤは特に問題はないと答え、互いに前の出来事について話をする。彼らはさらなる飲食のために再び外食することを決め、庶民向けの店で食事を楽しんだ。ヴォルフは会話の中で、自身が貴族の末子であり、将来的には貴族籍を離れることを検討していることを明かした。また、彼は魔法付与について熱心に話し、ダリヤも魔導具制作に情熱を持つことを共有した。二人は互いに尊敬し合いながら、友好的な関係を築いている様子が描かれている。

アクアビットを飲み干した後、ダリヤとヴォルフは店を出て、初夏の夕暮れを楽しみながら散歩を始める。ダリヤは護身用の強化された氷結リングを持っているため、一人で帰ることを選ぶが、ヴォルフは心配して一緒に歩くことを申し出る。彼は魔物討伐部隊の鍛錬について語り、訓練の厳しさをダリヤに教える。その後、二人は王都の治安について話し合い、強盗や痴漢に対処する方法について交換する。また、ヴォルフはダリヤに再び会う約束をし、共に魔導具屋を訪れる計画を立てる。夕焼けが夜に変わる中、二人は互いに「おやすみなさい、よい夢を」と言い合いながら別れる。

幕間  色あせた幸福

トビアスは婚約破棄の翌日から新居に移り、エミリヤもすぐにそこで暮らし始めた。商業ギルドを通じて、エミリヤの噂が広まらないように配慮したためである。彼は婚約破棄による反対は少なく、実際には母がエミリヤを支持していたことに内心驚いていた。仕事を再開する計画を立てていたが、ダリヤに依存していた仕事をエミリヤに頼むと、彼女は計算が苦手で、書類作業も上手くできなかった。夕食の準備も彼女には難しいようで、トビアスは家事手伝いを雇うことを検討していた。

彼はダリヤの名を無意識に呼び、過去の共同作業を思い出していた。ダリヤとは長い間共に仕事をしており、その関係が自然に感じられていた。エミリヤが失くしたブローチを探していた際、ダリヤの家具と荷物が絡む可能性があったため、ダリヤに確認しに行った。ダリヤは全く違う姿で、以前の彼女とは別人のようだった。彼女はトビアスを拒絶し、彼との過去を完全に断ち切る様子を見せた。彼女の変貌と冷たさに、トビアスは動揺して声をかけることができず、その場を立ち去った。

エミリヤ・タリーニは労働者用の集合住宅で母と二人で暮らしていた。彼女は幼少期から「本当は貴族だった」と母に聞かされて育ち、母は子爵である父との別れを認められずにいた。学校生活を経て、母の死後、エミリヤはオルランド商会で働き始め、そこでトビアスに出会い、彼に惹かれた。トビアスは当初、ダリヤと婚約していたが、エミリヤとの関係が深まり、ダリヤとの婚約を解消し、エミリヤと結婚することになった。エミリヤは自身の幸運を信じていたが、ダリヤとの偶然の再会で、トビアスが依然としてダリヤに感情を持っていることを感じ、深い不安に襲われた。ダリヤは以前とは異なり、美しく変身しており、エミリヤはトビアスが再びダリヤに戻るのではないかと恐れた。エミリヤはトビアスを失うことに強い嫉妬と恐怖を感じている。

共に出かける日(漫画 2巻5話6話)

昨日、運送ギルドから緑の塔に防水布が届けられた。ダリヤはそれを点検し、ブルースライムの粉末を使って溶剤を作成、塗布して定着魔法をかける作業を行っていた。作業中にトビアスが訪れ、エミリヤの琥珀のブローチについて尋ねたが、ダリヤはそのブローチを見たことがなかった。彼女はトビアスに不快感を示しながらも、翌日のヴォルフとの約束に備えて夜遅くまで作業を続けた。

今日、ダリヤは遅めに起床し、ヒヤシンスブルーのアンサンブルと紺色のロングスカートで身支度を整えた。出かける準備を終えた彼女は窓を開けると、フード付きマントを着たヴォルフが早くも到着していた。彼と話しながら、二人は北区の貴族街へと向かった。

貴族街に着いた後、ヴォルフは黒いフードを外し、シンプルながら洗練された服装で注目を集めた。ダリヤはヴォルフが熱中症にならないよう心配しつつ、彼と共に「銀の枝」と「女神の右目」という二つの魔導具店を訪れる計画を立てた。二人は店での貴族らしい振る舞いを心がけながら、魔導具を探るために共に努力することを誓った。

魔導具店『銀の枝』に一年数ヶ月ぶりに訪れたダリヤは、店内を自由に見て回った。店は三階建てであり、生活関連の魔導具から貴族向けの魔導具まで様々な商品が置かれていた。一階では主に生活関連の魔導具が並び、ダリヤは特に家電に相当する魔導具に興味を持っていた。彼女は便利さを追求する精神をもっており、自身も多くの魔導具を開発している。

二階では、貴族関連の魔導具が多く置かれていた。こちらの商品群はファンタジックなものが多く、防音や盗聴防止の魔導具、さまざまな種類の灯り関連の魔導具などがあり、光の色や効果が幅広く提供されていた。その中でも、ダリヤは特に防水布や給湯機など自分が関わった商品に感慨深く思うことがあった。

ヴォルフとダリヤは商品を見て回りながら、様々な魔導具について興味を示した。ヴォルフは特に大きな冷蔵庫に注目し、その便利さに惹かれていた。また、二人は装飾品としても機能する魔導具アクセサリーにも関心を持ち、特に解毒効果のある金の指輪をヴォルフが購入した。店を後にする際、ダリヤは店内での魔導具についてのさらなる話を楽しみにしていた。

魔導具店「銀の枝」を訪れた後、ダリヤとヴォルフは話しながら次の店に向かった。店の製品が小型化されていることに感心したダリヤは、日差しの中、騎士団の酒豪たちの話や、冷蔵庫の大型化の希望について語った。貴族向けの魔導具には盗聴防止装置やアクセサリーが豊富であったことに驚いた。次に訪れた魔導具店「女神の右目」で、彼らはオズヴァルド・ゾーラと再会し、オズヴァルドはダリヤに特別なカードを渡した。カードは店の自由な入店を可能にするものだった。ダリヤの父、カルロがオズヴァルドに借りがあったこと、オズヴァルドが冷風送機を発明した背景にダリヤが関与していたことが明かされ、ダリヤは過去と現在をつなぐ瞬間に感動した。最後に、彼女は父の筆跡で署名されたカードを手にしながら、父の思い出に涙した。

ヴォルフは落ち着いたダリヤを連れ、近くの喫茶店に入り、貴族女性向けのドレッサー付きのレストルームを借りた。ダリヤはそこで顔を洗い、メイクを直した。彼女はオズヴァルドについての過去をオブラートに包んで説明したが、具体的な苦労話は省いた。その代わり、オズヴァルドが彼女の父と話し、魔導具開発のきっかけを得たこと、小さい頃にダリヤも彼に会ったらしいこと、彼女に店に入れるカードをくれたことなどを話した。ヴォルフは彼女の話を聞き、安堵のため息をついた。

ダリヤは店の話を聞いたことが原因で涙が出たと伝えた。彼女はまだ父のことが心に残っているようで、署名されたカードに触れると父の思い出に感情が溢れた。ヴォルフはダリヤがオズヴァルドの店に行く際は一緒に行くことを求めた。これはオズヴァルドの態度が気になるからであり、オズヴァルドがダリヤを次の奥さんとして見る可能性を危惧していたためである。ダリヤはこれを明確に否定し、一緒に行くことを約束した。

ヴォルフとダリヤは喫茶店を出た後、屋台で昼食を取ることにした。中央区の公園周辺には多くの屋台が並び、エールや各種食べ物が提供されていた。ダリヤはポルケッタを、ヴォルフは白エールを購入し、さらに二人はクレスペッレも楽しんだ。屋外での食事とエールは二人にとって幸せな時間であり、ダリヤはこの自由な食事が、以前の制約された生活と大きく異なることに感じ入っていた。ヴォルフはさらに赤エールを追加するかどうか悩みながら、二人はこの心地よい時間を満喫していた。

ダリヤは赤エールを買うために屋台を訪れたが、知らない男に声をかけられ、しつこく誘われた。ダリヤが拒否すると、男は手首を掴んで引っ張り、ダリヤは自衛のために氷結リングを使って氷の柱を作り、その場から逃れた。屋台の女性はダリヤを称賛し、事態を解決した後、無料で赤エールを提供した。ヴォルフが心配して現れ、彼女が無事であることを確認した後、二人は公園に戻った。その後、ダリヤは屋台での出来事についてヴォルフに説明し、彼はダリヤのナンパ防止の責任を感じ、彼女を守ることを再確認した。

武器屋の店主フロレスは、店での午後の休憩を考えていた時、ドアベルが鳴り、見慣れない女性とその後ろを押さえる背の高い黒髪の男が入ってきた。男性は過去にも店を訪れたことがある美丈夫で、女性は赤毛で一見武器屋には不似合いな風貌だったが、目立つ外見をしていた。フロレスは二人がデート中かと感じたが、店の挨拶には丁寧に応えた。女性は、特に短剣に興味を示し、分解可能で魔法付与が可能な短剣を求めた。彼女が魔導具師であることが話の中で明らかになり、最終的には特定の短剣を選んで、その部品を複数注文した。支払いは男性が行い、二人は店を後にした。フロレスは彼らの様子を微笑ましく見送り、次に女性から武器についてもっと聞いてみたいと考えた。

友達(漫画 2巻6話7話8話)

トビアスとのストレス、魔導具店の感動、そしてナンパのショックの後、ダリヤはいろいろな物を大量に購入してしまった。短剣四本と付属品、食料品、そしてワイン一ダースがそれである。これらの荷物を、ヴォルフが全て持つと申し出た。ナンパから守ってくれなかった負い目から、彼は荷物の支払いと持ち運びを自ら負担することにした。

帰宅後、ヴォルフはダリヤの住む緑の塔まで荷物を運び、玄関ではなく居間のある二階まで持っていくことになった。ダリヤはヴォルフともっと話がしたくなり、彼を家に招き入れた。彼女は恋愛は避けたいが、ヴォルフとは友人として親しくなりたいと考えている。

彼らは居間で座り、ダリヤはヴォルフに水を渡し、白ワインとクラッカーを用意した。続いて、チーズフォンデュを作り、ヴォルフにその新しい料理を試してもらった。ヴォルフはチーズフォンデュに大いに感動し、それをもっと食べたいと願った。

食事を終えた後、ヴォルフは皿洗いを含め、片付けを手伝い、ダリヤは彼の行動に感謝した。ヴォルフとの一日は、ダリヤにとって新たな信頼関係を築く機会となった。

食事を終えた後、夜風が部屋に吹き込む中、ヴォルフはもう少し話をしたいと述べた。二人は恋愛に対して自由な王都の風潮について話し合い、その自由度の高さについて語った。話の流れで、恋愛に対する自分たちの気持ちについても語り合い、互いに恋愛への興味が薄れていることを確認した。

二人はさらに親しくなり、魔導具や魔剣について話をする友人としての関係を築くことに同意した。ヴォルフは過去の失敗した恋愛経験を明かし、ダリヤは彼の話に共感を示した。お互いの過去や現在の感情について開かれた会話を持つことで、新たな理解と信頼の関係が生まれた。

最後に、ヴォルフは恋愛における苦痛と失敗から逃れるため、魔導具師としてのダリヤの能力に期待を寄せた。ダリヤはヴォルフの顔を隠す魔導具を作ることを提案し、二人はそのプロジェクトに取り組むことに決めた。

昨年に亡くなった父が注文したものの、一度も使われずに残されていた銀ブチの眼鏡をダリヤは取り出した。ヴォルフに試着させたところ、サイズはぴったりだった。ダリヤは、視認阻害効果が期待される妖精結晶を使った色つきのレンズに交換することを提案した。この作業には、彼女の父が以前に失敗した妖精結晶の粉を使用し、魔法付与を試みる計画である。

魔法付与のプロセスは困難であり、ダリヤは成功する確率が低いと予測しながらも、ヴォルフのために努力を続けた。作業は精密で時間がかかり、成功するまでには複数の試行を必要とした。妖精結晶の粉を使用して、認識阻害効果を持つレンズを作成することに成功した。その結果、ヴォルフの目がより一般的で目立たない色に変わり、彼の顔の印象が大きく変わった。

最終的に、ダリヤは妖精結晶を使用した眼鏡をヴォルフに手渡し、彼は新たな眼鏡で外見の変化に驚いた。彼らはこの新しい眼鏡がヴォルフの日常生活にどのように役立つかを話し合い、その価値を認めた。ダリヤは魔導具師としての彼女の技能と情熱を再確認し、ヴォルフはその技術を尊重して報酬を支払うことを申し出た。

幕間  オルランド商会長

トビアスは魔導具の素材を手配するため、実家であるオルランド商会を訪れていた。店内の異常な静けさと母の不在に不安を覚えているところに、兄のイレネオが現れる。イレネオはオルランド商会の現商会長であり、トビアスに複数の重要事項を伝えるために来た。まず、トビアスがギルドから借りた借金を全額返済し、彼の口座に金貨三十枚を入れたこと、そして商業ギルドでの魔導具登録の件やダリヤとの婚約破棄による悪評が商会の信用に影響を与える可能性について警告する。

さらに、イレネオはトビアスの私生活と今後の対応策について助言を加える。特にダリヤが別の男性と関係を持っているという情報を基に、トビアスとダリヤの過去の関係やトビアスの新しい恋人であるエミリヤに関しても言及する。エミリヤとの関係が商会にとってプラスにはならないことや、エミリヤの出自が商会にとって有利でないことを説明し、トビアスにはそれ以上の問題を起こさないよう促す。

この会話からトビアスは、自分の行動が家族や商会の他のメンバーにどれほど影響を与えているかを痛感し、兄からさらなる商会としての責任と対応策について学ぶ。イレネオは商会長としての重責と、トビアスへの兄としての支持ともに示すが、トビアスは自身の選択とその結果に対する重みに苦悩する。

魔導具師ダリヤ(漫画 2巻8話)

ヴォルフは緑の塔を出発し、王城に戻った。王城の門での認識阻害眼鏡の鑑定には時間がかかったが、鑑定士によるとこのタイプの眼鏡は一般的であり、ヴォルフがどこで購入したかは問われなかった。しかし、眼鏡の変化効果はヴォルフにしか現れず、他の人が着用しても顔の印象は変わらなかった。その後、ヴォルフは兵舎で休もうとしたが、眠りは浅く、すぐに起きてしまい、市場が賑わう中央区に向かった。多くの人々が集まる市場を通り抜ける中、ヴォルフは誰にも特別な注目をされることなく、普通の一市民として溶け込むことができた。これが非常に新鮮な体験であり、王都の一部として受け入れられたことを強く感じた。最終的に、ダリヤと一緒に座った公園のベンチに辿り着き、清々しい空の下で一粒の涙をこぼした。

ヴォルフは緑の塔を出発し、王城に戻った後、認識阻害眼鏡の鑑定に時間を費やした。鑑定士からは、この種の眼鏡が一般的であることが説明されたが、眼鏡が彼にのみ顔の印象を変える効果を持つことに気づいた。市場が賑わう中央区を訪れ、彼は初めて人ごみに気づかれずに溶け込む経験をした。これにより、彼は王都の一部として受け入れられたことを実感し、新鮮な感覚を楽しんだ。その後、彼はかつてダリヤと座った公園のベンチを訪れ、感動の涙をこぼした。

番外編  父と娘の魔導具開発記録 ~ドライヤー ~(アニメ1話)

TVアニメ「魔導具師ダリヤはうつむかない」公式

ダリヤは鮮やかな赤い髪と優しい緑の目を持つ六歳の少女である。彼女は魔導具師である父、カルロの影響を受けており、幼いながらに魔導具に関連した言葉を多く覚え、父と共に魔導具制作を楽しんでいる。四歳で父の作業を静かに見守り始め、独自のスペースで魔導具の本を読み、遊びとしても魔導具を学んでいる。五歳の誕生日には、自分も将来は魔導具師になると宣言し、父はそれを全力で支持している。

ダリヤの興味と才能は予想を超えるものがあり、自発的に魔導具の制作を試みた結果、ある日事故を起こしてしまう。彼女は「ドライヤー」と名付けた髪を乾かす装置を制作しようとし、そのプロセスで火事をほぼ起こしかけた。父はこの時彼女に出力計算と魔力の制御を教え忘れていたことを反省し、彼女のアイディアを実現させるために一緒に改良を重ねる。

改良した「ドライヤー」は成功し、二人はその成果を祝う。しかし、そのプロセスでダリヤが徹夜をしてしまい、帰宅した家のメイド、ソフィアによってカルロは叱られる。ダリヤは魔導具師としての道を歩むことを続け、父親としてのカルロは彼女の成長と幸せを一番に考えている。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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