小説【ダンまち外伝】「ソード・オラトリア 3」感想・ネタバレ

小説【ダンまち外伝】「ソード・オラトリア 3」感想・ネタバレ

物語の概要

ジャンルおよび内容
本作は、地下迷宮(ダンジョン)探索をテーマとしたダンジョン・ファンタジーであり、既存シリーズ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」の世界観を引き継ぐ外伝作品である。第3巻では、主人公格の剣姫が上位階層に昇格した直後、謎めいた調教師と遭遇し、また自身が知るはずのない“名前”を別の者が知っていたという不可解な事態に直面した。さらに、新たなクエストとしてダンジョン探索が提示され、表面的な勝利の裏に隠された“答え”を求めて一行が動き始めた。

主要キャラクター

  • アイズ・ヴァレンシュタイン:本作の中心人物。〈ロキ・ファミリア〉所属の剣姫として名を馳せ、Lv.6に昇格した。だが昇格後に白髪の少年との再会を逸したこと、及びその少年の名前を謎の女が知っていたことを契機に、己の「何故戦うか」を改めて見つめ直す。
  • レフィーヤ・ウィリディス:エルフの魔導士であり、アイズを慕う若き冒険者。アイズの内面の変化を敏感に察知し、探索の仲間としてその変化に影響を与える存在である。
  • フィン・ディムナ:〈ロキ・ファミリア〉の団長で、アイズの“先輩”・統率者として物語の鍵を握る。探索やファミリアの判断を司り、アイズの成長を裏から支える立場にある。

物語の特徴
本作の魅力は、強さを手にした直後の「心の揺らぎ」や「未知との遭遇」を描いている点である。多くのダンジョン・ファンタジーが“昇格→無双”という王道を歩む中、本作では昇格を果たした剣姫がむしろ「手に入れたもの」と「失ったもの」を見比べるという逆説的展開がある。また、ダンジョン探索そのものが“戦闘だけでなく謎解き・再会・問い”の場として構成されており、「名も知らぬ少年」「名前を知る女調教師」というミステリアスな要素が物語に深みを与えている。外伝作品でありながら、単なるスピンオフに留まらず、キャラクターの内面に踏み込む描写が多い点も他の類似作品と差別化される。さらに、女性主人公を中心に据えた視点や、ファミリアという組織を通じた“仲間”“絆”の描写も読者に強く訴えかける。

書籍情報

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 3
(Is It Wrong to Try to Pick Up Girls in a Dungeon? On the Side: Sword Oratoria)
著者:大森藤ノ 氏
イラスト:はいむらきよたか 氏
出版社:SBクリエイティブGA文庫
発売日:2014年12月14日
ISBN:978-4-7973-8203-7

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あらすじ・内容

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』外伝、待望の第三弾!
「アイズたんLv.6キタァアアアアアア!!」

先のダンジョン探索において、謎の女調教師、階層主・ウダイオスとの激戦を経たアイズ。
しかし念願のLv.6に昇格した【剣姫】の表情が冴えないのには理由が。

「こ、恋煩い? アイズたん、男なんか?」
一つ――やっと出会えた白髪の少年に、またもや全力で逃げられてしまったこと。

「……そうか、お前が『アリア』か」
二つ――自分しか知るはずのないその名前を、調教師の女が知っていたこと。

だが、そんなアイズを試すように再びダンジョン探索のクエストが舞い込む。
まるでそこに答えがあるかのように……

これは、もう一つの眷族の物語、
──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア3

感想

アイズ・ヴァレンシュタインがレベル6に昇格する物語。
しかし、その昇格の裏には、新たな謎と彼女自身の出生に関わるかもしれない秘密が隠されている。

今回の物語は、24階層に大量発生したモンスターの討伐依頼から始まる。黒ローブの男から依頼を受けたアイズは、ヘルメス・ファミリアの面々と共にダンジョンへと向かう。
厳しい戦いを経てレベル6へと到達したアイズの力は、まさに圧巻の一言。ベートやレフィーアといった仲間たちの助けもあり、困難を乗り越えていく姿は読んでいて胸が熱くなる。

しかし、ダンジョンから一歩出ると、アイズの頭の中はベル・クラネルのことでいっぱいになる。
ピンチを救い、膝枕までしてあげたのに、傷つけたことを謝る前に逃げられてしまったことが、彼女の心を深く傷つけているようだ。
まるで恋する乙女のようなアイズの姿には、思わず笑みがこぼれてしまう。本人の性格上、色恋の気配は全く感じられないけれど、ベルへの想いがレベル6到達よりも優先されているあたり、相当重症だなと感じてしまう。

この巻で特に印象に残ったのは、ヘルメスのお供で苦労人のイメージしかなかったアスティの魅力が光っていたことだ。彼女の活躍は、物語に新たな彩りを添えている。
また、ヘイトキャラとして描かれることの多いベートの、オスとしての意地を見ることができたのも、この巻の大きな見どころの一つだろう。

『ソード・オラトリア』は、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』本編と対をなす物語として描かれている。
本編ではベルの出生の秘密が仄めかされているのに対し、外伝ではアイズの出生の秘密が語られようとしている。混成パーティによる他ファミリアとの交流を深めたりと、それぞれの物語が互いに影響しあい、補完しあっている点が、このシリーズの大きな魅力だと改めて感じた。

レベル6になったアイズの無双ぶりを期待していたのだが、物語はそう簡単には進まない。成長を綴るこのシリーズに、楽勝の文字は存在しないのだ。だからこそ、物語は熱く、読者の心を掴んで離さないのだろう。次巻では、アイズの出生の秘密がどのように明かされるのか、そして、ベルとの関係はどのように進展していくのか、今から楽しみでならない。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場キャラクター

アイズ・ヴァレンシュタイン

寡黙な剣士であり、自責と向上心が強い。少年への謝意と再会を望み、行動を優先したのである。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 ウダイオスを撃破。白兎の捜索と救援を実施。24階層食料庫で群勢を殲滅。レヴィスと交戦。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 Lv.6へ昇格。発展アビリティ「精癒」を選択。遠征の主戦力として評価が定まった。

ロキ

軽妙な主神であり、情報収集と采配を担う。配下の心理も把握する立場である。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 首脳会議を主導。装備方針と遠征計画を決裁。追跡隊を編成。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ギルド最上層や他派との連絡窓口として影響力を示した。

リヴェリア・リヨス・アールヴ

理知的な魔導士であり、冷静に事象を整理する。危険因子の抽出に長ける。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・幹部。
・物語内での具体的な行動や成果
 宝玉の性質と敵の狙いを分析。アイズ周辺のリスクを提示。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 会議での技術判断が作戦の骨子となった。

フィン・ディムナ

慎重な指揮官であり、速断と統制を両立する。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 追跡命令を下達。遠征の実施と人員配分を決定。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 危機下の意思決定で信頼を維持した。

ガレス・ランドロック

実直な古参であり、会議の現実路線を支える。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・幹部。
・物語内での具体的な行動や成果
 装備と戦力維持の方針に同意。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 発言は少ないが重みを持つ立場である。

ベート・ローガ

苛烈な前衛であり、叱咤によって味方を動かす。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・第一級冒険者。
・物語内での具体的な行動や成果
 24階層で白ずくめの男と交戦。連携で吹き飛ばしに成功。レヴィス拘束の時間を作った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 負傷は完治。戦場統制で存在感を示した。

レフィーヤ・ウィリディス

成長途上の魔導士であり、恐怖と責務の間で決断する。
・所属組織、地位や役職
 【ロキ・ファミリア】・魔導士。
・物語内での具体的な行動や成果
 広域殲滅魔法を成功。方円陣形で全隊を守り抜いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 指揮と火力の両面で評価が上がった。

フィルヴィス・シャリア

寡黙な魔法剣士であり、禁忌と過去に縛られている。
・所属組織、地位や役職
 【ディオニュソス・ファミリア】。
・物語内での具体的な行動や成果
 並行詠唱で前衛を支援。巨大花の撃破に決定打を入れた。盾展開で詠唱時間を確保。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「死妖精」の渾名に揺れつつも、実績で信頼を回復しつつある。

アスフィ・アル・アンダロ

沈着な副官であり、戦術と工兵技術に通じる。
・所属組織、地位や役職
 【ヘルメス・ファミリア】・団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 爆薬と魔剣の連携で突破。空中機動で殲滅を主導。頭目を斬首。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 重傷を負うが、部隊の士気を支えた。

ルルネ・ルーイ

慎重な探索者であり、測量と補給を担う。
・所属組織、地位や役職
 【ヘルメス・ファミリア】。
・物語内での具体的な行動や成果
 内部地図の作成を担当。宝玉搬出の追撃に転じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 依頼人から鍵を受領し、報酬処理の実務を担った。

ヘルメス

調整役の神であり、秘匿任務の支援を行う。
・所属組織、地位や役職
 【ヘルメス・ファミリア】・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 人員と物資の準備を許可。協力体制を維持。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 表に出ないが、後方の要である。

ディオニュソス

観察者の神であり、情報を基に介入の是非を量る。
・所属組織、地位や役職
 【ディオニュソス・ファミリア】・主神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ギルドの情報抑制を看破。ロキに通報し、協力者を派遣。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 事後も事件を重視し、組織対応を継続した。

フェルズ

黒衣の工作員であり、異変の芽を追う。
・所属組織、地位や役職
 ギルド地下勢力の実務者。
・物語内での具体的な行動や成果
 依頼書を回収。アイズへ24階層調査を依頼。上層へ報告。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 秘匿の連絡線として動いた。

ウラノス

地下の支配者であり、私兵運用で均衡を保つ。
・所属組織、地位や役職
 ギルド最上層。
・物語内での具体的な行動や成果
 フェルズの進言を受理。裏面から根回しを実行。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 表舞台には出ないが、決裁権を保持する。

エイナ・チュール

誠実な職員であり、保護対象の安全を最優先にする。
・所属組織、地位や役職
 ギルド職員。
・物語内での具体的な行動や成果
 白兎救助を私的に依頼。再会の場を調整。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 現場判断で信頼を得た。

ミィシャ・フロット

不器用な受付であり、夜間対応に苦慮する。
・所属組織、地位や役職
 ギルド職員。
・物語内での具体的な行動や成果
 依頼書紛失で混乱。幽霊の噂に言及。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 事態の深刻さを共有する役を担った。

ベル・クラネル

未熟だが急成長する少年であり、礼節を重んじる。
・所属組織、地位や役職
 【ヘスティア・ファミリア】。
・物語内での具体的な行動や成果
 10階層で短文詠唱と機動で戦闘継続。再会で誤解を解消。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 師事を受ける関係が始動した。

レヴィス

赤髪の調教師であり、捕獲と撹乱を担う。
・所属組織、地位や役職
 闇派閥系の実行役。
・物語内での具体的な行動や成果
 緑壁迷宮で分断を実行。大主柱の操作を指示。アイズと再戦。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 宝玉の搬出を指揮し、50階層を示唆した。

オリヴァス・アクト(白髪鬼)

変異した強敵であり、復活後は狂信を示す。
・所属組織、地位や役職
 闇派閥の使徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 食人花と敵兵を統制。巨大花を投入。冒険者側に甚大な圧を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 胸部に極彩の魔石を埋設。レヴィスにより魔石を奪取され消滅。

白ずくめの男(調教師)

冷酷な統率者であり、無差別の蹂躙で主導権を狙う。
・所属組織、地位や役職
 闇派閥残党の指揮役。
・物語内での具体的な行動や成果
 自爆と食人花を連動。アスフィを追い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 正体の詳細は不明である。

展開まとめ

プロローグ 凶兆

24階層での混乱
ダンジョン24階層では、多数の冒険者がモンスターの大群に追われていた。男達の怒号や女の悲鳴が響き、上位冒険者でさえ逃走する状況であった。巨大蜂や蜥蜴人、剣鹿、毒茸などが入り乱れ、自然発生とは思えぬ規模のモンスター進行が発生していた。複数の【ファミリア】が巻き込まれ、被害は拡大していった。

ギルド本部での報告と混乱
地上ではギルド本部に一人の冒険者が駆け込み、24階層での大量発生を訴えた。夜間の受付を担当していたミィシャ・フロットは激昂する冒険者に怯えつつ、上司とともに対応に追われた。彼らは同様の報告が近日複数届いていることを確認し、事態の深刻さを共有した。

依頼書紛失と幽霊の噂
ミィシャは提出された依頼書を紛失し、焦燥のあまり幽霊の仕業だと主張した。ギルドには夜な夜な黒いローブを纏った影が現れるという噂があり、彼女はそれを信じていた。上司は取り合わず、依頼書の捜索を命じた。

黒衣の人物フェルズの暗躍
その頃、人気のない廊下で黒衣の人物フェルズが現れた。彼はミィシャの紛失した依頼書を手にし、内容を確認して異変の重大性を察知した。フェルズは静かに行動を決意し、影の中へ消えた。これは【剣姫】による階層主ウダイオス撃破から二日後の出来事であった。

一章 黒衣からの招待状

応接間での聞き取り
黄昏の館の応接間で、ロキとリヴェリアはリヴェリアの知人であるギルド職員のハーフエルフから神酒の依存について説明を受け、症状は短期的で飲まなくなれば正気に戻る者も多いと理解していた。アイズは同席していたが会話は耳に入っていなかった。

アイズの落ち込みと昨夜の回想
アイズは373階層でウダイオスを撃破した帰途に白兎と再会したが、護衛の最中に謝罪の機会を逃し、さらに逃げられたことを思い出して沈んでいた。膝枕を命じたことが原因と考え、リヴェリアに笑われた屈辱も重なって自己嫌悪に陥っていた。

ステイタス更新の提案と準備
ロキは落ち込むアイズにステイタス更新を提案した。アイズは無気力ながら応じ、倉庫然とした空き部屋で背を露わにして更新作業に入った。

ランクアップと発展アビリティ
更新の結果、アイズのランクがLv.6へ上がったことが判明し、ロキは歓喜した。基本能力は軒並み上昇し、とくに魔力が突出した数値となっていた。発展アビリティとして精癒が発現可能となり、アイズは選択した。ロキはアイズが階層主を単独撃破した事実をここで知り、祝意を述べた。

喜ぶ主神と響かない当人
ロキがうきうきと昇格を喜ぶ一方で、アイズは心ここに在らずであった。念願のランクアップであるにもかかわらず、頭には白兎の逃げ去る姿がちらつき、強さへの渇望は一時的に後景へ退いていた。

恋煩いの指摘と当人の困惑
ロキはアイズの様子を見て恋煩いではないかと茶化したが、アイズは理解せず取り合わなかった。それでも胸中には少年への未練と謝罪への不安が残り、再会の行方に思いを巡らせて一層沈んでいた。

昇格の余韻と周囲の反応
アイズのLv.6到達が一夜で広まり、【ロキ・ファミリア】は称賛一色となっていた。アイズは沈鬱な様子で大食堂を早々に離脱したが、下位構成員は憧憬を強め、男性団員も熱を帯びて語り合っていた。近しい面々は先を越されたと悔しがり、レフィーヤは動揺を内に溜めていた。

首脳会議の開始
朝食後、フィンの執務室にフィン、リヴェリア、ガレス、ロキが集まり、極彩色の魔石を軸に最近の騒動を整理した。目的は情報の精緻化と対処方針の擦り合わせであった。

地下水路調査と地上事案の共有
ロキは旧地下水路や大貯水槽の痕跡、ディオニュソスの供述、ギルド最上層との接触を報告し、ギルド関与の可能性は低いと直感を述べた。フィンとリヴェリアは18階層での殺人、食人花の群れ、回収された胎児状の宝玉を説明し、宝玉が変異の誘因と推定した。

調教師の女と「アリア」
リヴェリアは調教師の女がアイズの魔法に反応してアイズをアリアと呼称した事実を開示した。首脳陣は敵の狙いにアイズが含まれる懸念を共有し、アイズの身の上を知る者の範囲からギルドを一旦保留としたうえで、敵の情報不足と異質さを論じた。

遠征計画と装備方針
十一日後の『遠征』続行を前提に、【ヘファイストス・ファミリア】から鍛冶師を同行させ装備維持を図る方針で一致した。拠点防衛と遠距離制圧のため魔剣を大量配備し、主戦力には不壊属性武器を用意することで腐食液への対策とした。高額支出は承知の上で、探索系としての投資を優先する判断であった。

アイズ召集の失敗
フィンはティオネにアイズの召集を命じたが、ティオネ、ティオナ、レフィーヤの報告で、アイズが単独でダンジョンへ向かったことが判明した。首脳陣は神経質になりすぎと自覚しつつも、調教師の女を念頭に軽い不安を抱いた。

並行調査の決定
ロキは密かに地下水路の再調査を提案し、フィンは魔導士を抑えた編成で即時出動を決めた。ベートには状況次第でアイズ探索を任せる方針とした。

都市の喧騒とアイズの沈鬱
活況のオラリオをよそに、アイズは落胆を引きずったまま装備補充の後にダンジョン行きを決めた。白兎に恐れられているかもしれないという自己認識が重く、強さへの渇望は一時後景に退いた。

中央広場での邂逅
バベルへ向かう途上、中央広場でアイズは前夜に黄昏の館を訪れたハーフエルフのギルド職員と再会した。

監視と出立
アイズが『バベル』地下一階の大穴から単独進入した時、天井画の青玉を介してフェルズが行動を開始していた。フェルズはウラノスに告げ、暗所から出立したのである。

エイナの私的依頼
中央広場で再会したエイナ・チュールは、ベル・クラネル救助を私的に懇願した。アイズは同意し、ダンジョン内での探索支援と伝えるべき言葉のため捜索を開始した。

上層での聞き込みと足取り追跡
アイズは上層で片端から聞き込みを行い、目撃情報を連ねて8階層方面から下っていると把握した。異常な到達深度に成長の可能性を想起したが、捜索を優先した。

10階層の霧と交戦介入
白霧に満ちる10階層で交戦音を感知し広間へ急行した。ベルはインプとオークに対し短文詠唱の炎雷と敏捷な立ち回りで応戦しており、アイズは背後から迫る敵を斬殺して支援した。ベルは礼を告げる間もなく離脱し、すれ違いに終わった。

遺失物の発見と気配への警戒
広間制圧後、アイズは緑玉石の輝きを放つ損傷したプロテクターを拾得し、ベルの防具と確信した。周辺の気配に違和感を覚えた直後、霧中に黒衣の人物が出現した。

黒衣からの調査依頼
黒衣はルルネ・ルーイに接触した依頼人であると名乗り、24階層での大量発生の調査・鎮圧を依頼した。類似事象が30階層で発生し、胎児状の宝玉と『リヴィラの街』襲撃者の関与が濃厚であると示した。

受諾と伝言、行動計画
アイズは赤髪の女と宝玉の手掛かりを求めて依頼を受諾した。ロキ宛の書簡を血インクの魔道具で作成し黒衣に託し、まず18階層の酒場で協力者と合流し、そのまま24階層へ向かう段取りを決めた。ベルの安否は先の戦闘内容から自力対処可能と判断し、出発したのである。

二章 Let’s party?

ギルドの情報統制
フィルヴィスは掲示板に24階層関連の依頼が無いことを確認し、窓口の「審議中」という応答からギルド上層の情報抑制を察したのである。

ディオニュソスへの報告と墓地での協議
花屋で合流後、両名は共同墓地へ移動し、フィルヴィスが24階層の大量発生と『強制任務』未発令の異常を報告した。ディオニュソスはウラノスの私兵投入の可能性を示し、ロキを巻き込む方針を決めたのである。

ロキ邸での情報交換
ロキは門前で応対し、ディオニュソスは「30階層でも同様の大量発生が三週間前に発生」「ギルドが情報を制限」と伝達した。直後、梟の投下した手紙でアイズが黒衣からの私的依頼を受け24階層に向かった事実が判明したのである。

追跡隊の編成
ロキは手勢不足の中でベートとレフィーヤにアイズ追跡を命じ、ディオニュソスは誠意と信用獲得のため自派のLV.3であるフィルヴィスを同行させた。ロキは受諾したのである。

臨時パーティの出発
ベート、レフィーヤ、フィルヴィスの三名がロキ邸前に集結し、犬猿の応酬を交えつつも24階層へ出立した。目的はアイズの支援と大量発生の実態把握である。

18階層到達と立寄り
アイズは10階層から駆け抜け18階層『リヴィラの街』へ到達した。黒衣の指示通り、北部裏道の酒場『黄金の穴蔵亭』を目指したのである。

合言葉と協力者の正体
カウンターで合言葉「ジャガ丸くん抹茶クリーム味」を提示し、店内の客全員が協力者であると判明した。中心人物は【ヘルメス・ファミリア】団長アスフィである。

ヘルメス側の事情と任務確認
ルルネはLV偽装を握られ脅迫されていた。アスフィは総勢15名(主にLV3)と戦力を開示し、任務は24階層食料庫の大量発生原因の特定と排除であると確認した。アイズは臨時加入し、秘匿保持を了承した。

ギルド地下・ウラノスとフェルズ
ウラノスはフェルズに依頼理由を質し、フェルズはアイズと『宝玉』の因縁、30階層類似事案での損耗、調教師対策の戦力強化を理由に挙げた。ウラノスはヘルメス側への根回しを請け負った。

24階層最奥の不穏
腐臭と赤光に満ちた大空洞で、調教師レヴィスが静観していた。闇派閥への対処は任せる方針を示し、精鋭が来れば「潰すだけ」と断じた。

三章 美醜の少女

パーティの緊張
レフィーヤはベートとフィルヴィスの不和により、前例のない居心地の悪さを覚えていた。ベートは会話を拒絶し、フィルヴィスは沈黙を貫いたのである。

18階層の進行
一行は黄昏の館を発ち、18階層の森林を休憩を挟みつつ高速で進行した。レフィーヤは第一級の歩調に消耗し、ベートの苛立ちを受けた。

フィルヴィスの立ち回り
フィルヴィスは終始無言ながら、奇襲の芽を先んじて摘み取り、魔導士であるレフィーヤの安全を陰に守った。人格は冷たく見えても悪意はなかった。

融和の試みと失敗
レフィーヤは礼や雑談で距離を詰めようとしたが、フィルヴィスは応じなかった。ベートは「仲良しは不要」と切り捨て、空気は一層悪化した。

接触禁忌による衝突
進路判断で先走るフィルヴィスをベートが襟首で制止しようとした瞬間、フィルヴィスは反射的に抜剣し斬撃を放った。ベートは手甲で受け、殺気が対峙した。

仲裁と種族風習
レフィーヤは両者の間に入り、エルフが「認めた相手以外との肌接触を禁忌とする」風習を説明した。ベートは過剰反応と吐き捨て、情報収集のため街へ向かった。

余波
場は収まったが、フィルヴィスは沈鬱に俯き、パーティの亀裂は残存した。次行動はリヴィラでの情報収集であった。

情報収集と目撃証言
レフィーヤ達は『リヴィラの街』で聞き込みを実施し、アイズがフード姿の集団と行動を共にし、装備や回復薬を大量購入していた事実を得た。支払いはアイズ名義であった。

ボールスの証言と手掛かり
買取り所のボールスはアイズが緑玉石の低性能プロテクターを預けたこと、同行集団が「血肉」と「隠蔽布」を購入したことを示した。これにより目的地は24階層の「食料庫」と推定された。

渾名『死妖精』の由来
ボールスはフィルヴィスが六年前の『27階層の悪夢』の生存者であり、その後も同行パーティが四度全滅した経緯から、一部冒険者に「死妖精」と忌避されていると説明した。

対立と言葉の刃
ベートはフィルヴィスを「仲間を見捨てた」と嘲弄した。フィルヴィスは自嘲をもって認め、「ここで別れてもよい」と突き放す姿勢を示した。

レフィーヤの否定と誓い
フィルヴィスが「汚れている」と自己否定したのに対し、レフィーヤは手首を掴んで「汚れていない」と明言し、「これから良いところを一杯見つける」と宣言した。フィルヴィスは久方ぶりに笑みを見せ、両者の距離は僅かに縮まった。

出発
ベートの号令で編成は不変のまま、三人は24階層「食料庫」を目指して街を発った。

ソード・スタッグ撃破と同行戦力の評価
アイズは《デスペレート》でソード・スタッグを瞬殺した。同行する【ヘルメス・ファミリア】は役割分担と連携に優れ、アスフィの指揮が中核であった。到達階層や装備から実力は公称以上と判断された。

依頼の危険性と方針決定
黒ローブの示唆を踏まえ、今回の騒動は危険度が高いとアイズとアスフィは一致した。24階層で群れを掃討した後、モンスターの流れを手掛かりに原因地帯へ向かう方針とした。

緑の肉壁と“大移動”の推理
北の食料庫手前で通路を塞ぐ緑色の肉壁を発見。他経路も同様に封鎖されていた。アスフィは「大量発生」ではなく、食料庫閉鎖により飢えた群れが別食料庫へ雪崩れ込む「大移動」が正体と結論した。

侵入と内側の性質
炎魔法で“門”を焼いて侵入。内部は腐臭を放つ再生性の緑壁が迷宮全体に被さる構造で、斬創は自己修復した。外周の本来壁が下層に存在することから、後付けの異常組織と判明した。

探索運用と地図作成
既存地図は無効化。ルルネが歩測と方位で新規マッピングを開始し、標識として水晶片を投下しながら進行。途中、門を突破した強個体のモンスター灰を確認し、内部に捕食者の存在を警戒した。

アイズの戦闘調整と迎撃
アイズはLv.6到達後の感覚差を実戦で調整し、毒胞子も『耐異常』で無効化して群れを単独殲滅できることを確認した。やがて天井から極彩の食人花群が落下し、アスフィの号令で迎撃戦に突入した。

侵入者探知と標的指示
赤髪の女レヴィスは水膜越しに冒険者一行を確認し、金髪金眼の少女を『アリア』と断じ、当人の分断と捕獲を指示したのである。

食人花との交戦と突破口
【ヘルメス・ファミリア】は食人花の魔石位置が口腔内であると把握し、アスフィが自製爆薬で核破壊を連発して押し切った。打撃耐性と魔力誘引性も共有され、隊は冷静に対処したのである。

“共食い”仮説と強化種
アスフィは食人花に能力差が大きい事実から、魔石摂取による“強化種”化を仮説化した。群れレベルで魔石を狙う性質の可能性も示唆されたのである。

緑壁迷宮の罠と分断
三方向からの挟撃下、天井から落下した緑柱が通路を封鎖し、アイズは単独で隊から切り離された。緑壁は自己修復し、通常の破砕での合流は困難であった。

レヴィスとの再会と動機の探り合い
アイズはレヴィスと対峙し、緑壁の正体と『アリア』の関係を質したが情報は遮断された。アイズは『アリア』は母であると否定と訂正を行ったが、レヴィスは連行の意思を明言したのである。

生体剣の顕現
レヴィスは地から赤い長剣を抽出し、生体由来の武器であることを示した。外観は非金属的で禍々しく、切断よりも呪圧と打撃を想起させたのである。

ランクアップの露見と戦型選択
交刃の果てにレヴィスはアイズの【ステイタス】昇華を看破した。アイズは“風”の魔法を用いず、剣技のみでの決着を選択し、前回からの雪辱を賭して再戦に臨んだのである。

再戦開幕
両者は殺到し、銀と紅の刃が高密度で交差した。戦場は緑壁通路の奥、隊は依然分断状態で、主戦はアイズ対レヴィスへと収斂したのである。

四章 白髪鬼

侵入路の選択と殲滅
レフィーヤは《森のティアードロップ》で短文詠唱【アルクス・レイ】を放ち、直線通路の敵集団を一掃した。目標は24階層北の食料庫であった。

フィルヴィスの戦闘様式
フィルヴィスは短剣と短杖を併用し、『並行詠唱』と超短文詠唱【ディオ・テュルソス】で近遠両面を制圧した。中衛の魔法剣士として高機動・高出力を実証したのである。

ベートの突破と叱責
ベートは先頭で蜂・蜥蜴人らを粉砕し進路を開いた後、レフィーヤの自立戦闘能力の欠如を指摘した。レフィーヤは劣等感と向上心を同時に自覚した。

微弱な魔力反応と追跡者
レフィーヤのみが後方の魔力の揺らぎを感知したが、同行者は感知できなかった。直後、紫の外套と仮面の影が無音で尾行を開始した。

分断下の【ヘルメス・ファミリア】
別働のアイズ不在で食人花に挟撃された隊は、アスフィの指揮で『魔石』を撒いて誘引し前方突破を実施した。殿のアスフィは爆薬と『魔剣』連携で追撃芽を摘んだ。

迎撃強化と進出判断
前方出現数の増大からアスフィは「この先に原因あり」と判断し、自ら先頭で大型個体を排除して進出を継続した。

食料庫到達と異常の核心
赤水晶の大主柱に到達すると、三体の超大型食人花が大主柱に巻き付き養分を吸収し、洞全体の緑壁を形成している事実を確認した。

『宝玉』の再出現
大主柱根元には雌胎児を内包する緑色の球体『宝玉』が寄生していた。隊は以前遭遇した異物の再出現として認識し警戒を強めた。

敵勢力の顕在化
大型ローブの集団が出現し、白ずくめの長身の男が統率した。彼らは闇派閥の残党と示唆され、侵入者殲滅のため白刃を抜いた。

白髪の男の所作
白髪の男は食人花では侵入者に対処不能と断じ、闇派閥側に「『彼女』を守る礎となれ」と命じた。胎動する『宝玉』に恍惚を覗かせつつ、決戦局面へ移行したのである。

開戦と目的
アスフィは敵の正体と目的を聴取するため交戦を選択した。大空洞には黒檻に収容された食人花と、肉壁から新生する個体が多数存在していた。

敵編成と初動
ローブ集団は【ヘルメス・ファミリア】の倍以上であったが、連携と個々の能力で押し返した。ルルネは一名を制圧し尋問を試みた。

自爆の発生
敵は『火炎石』を身体に巻き自爆を敢行した。情報秘匿と道連れを狙う死兵であり、戦場に爆発が連鎖した。

鼓舞と宗教性
頭目は「主神」への忠誠を叫び死を鼓舞した。自爆前の人名連呼が確認され、狂信的性格が判明した。

調教師の介入
白ずくめの男が食人花を一斉操作した。敵味方無差別の蹂躙で戦況は混沌化した。アスフィは男を調教師と仮定した。

突破と斬首行
アスフィは爆薬で戦場を切り裂き、頭目を斬殺したのち白ずくめの男へ突撃した。男は伏兵と触手で迎撃した。

飛翔靴の投入
アスフィは『タラリア』で上空へ離脱し、爆炸薬の絨毯投下で大規模殲滅を実施した。煙幕を利用し急降下奇襲を敢行した。

白ずくめの男の怪力
男は素手で短剣を掴み突きを止め、怪力でアスフィを投擲した。背後取りからアスフィ自身の短剣で腹部を貫通させた。

指揮中枢の危機
男は『タラリア』を踏み砕き、アスフィの頸部を締め上げ致死を図った。隊は総崩れ寸前となった。

救援の到来
雷鳴が轟き、戦場にベートとレフィーヤ、フィルヴィスが到着した。反撃局面への転換が示唆された。

到着と状況把握
ベート・レフィーヤ・フィルヴィスが大空洞へ到達。ローブ集団と食人花に包囲された一団と戦場を確認した。

初動支援
ベートが突入し前衛処理。フィルヴィスが牽制。レフィーヤは砲撃準備。

広域殲滅
レフィーヤが【ヒュゼレイド・ファラーリカ】で広域制圧。戦況が緩む。

アスフィの離脱
頸を掴まれていたアスフィが副武装で白ずくめの男の手首を刺し、拘束を脱出。重傷のまま離脱。

白兵戦移行
ベートが白ずくめの男に接敵。速度は互角、相手は膂力と打たれ強さで上回る。

フィルヴィスの並行詠唱
【ディオ・テュルソス】を正面投射するも、男が雷撃を割って前進。フィルヴィス被弾。

アスフィの不意打ち
不可視化装備で接近し頸部へ斬撃。兜を破壊し出血を与えるが力尽きて倒れる。

連携必殺
レフィーヤの【アルクス・レイ】を《フロスヴィルト》でベートが吸収→蹴撃に変換。男を大主柱前まで吹き飛ばす。

再起と自己治癒
男は重創ながら自立。蒸気状の残滓を伴い急速再生。兜破損、白髪露出。

正体の露見
フィルヴィスが「オリヴァス・アクト」と識別。通称【白髪鬼】。闇派閥の使徒で「27階層の悪夢」首謀者。死亡確認済みのはずが再臨。

変異の証拠
下肢が食人花様の色調に変質。胸部中央に極彩色の『魔石』埋設。自身を「『彼女』(大主柱の胎児)に愛された体」と称する。

脅威評価
高機動・怪力・異常耐久+指揮下の食人花。自己治癒と不死性の示唆。大主柱の胎児が大きく胎動し、戦況は更なる危機段階へ移行した。

五章 Hell And Hell

地獄の再生
オリヴァスは、かつて「27階層の悪夢」で下半身を喰い千切られ、視力も失いながらなお死に切れなかった。恩恵が死を許さず、神の嘲笑が幻聴のように響く中、這い進んで絶望の果てに力尽きた。

触手との邂逅
静寂に沈んだ死骸へ、迷宮の奥から一本の極彩色の触手が伸びた。触手は男の胸に巻き付き、極彩の輝きを埋め込む。

再誕
埋め込まれた瞬間、失明していた瞳が黄緑に変色し、獣のような咆哮が響いた。死者オリヴァスは、触手の“主”たる存在により蘇生し、以後“白髪鬼”として第二の生を得た。

大空洞での対峙

オリヴァスは人とモンスターの力を併せ持つ存在だと自称し、自己再生と頑強さで第一級冒険者の攻撃にも怯まなかったと描写された。彼は自らを蘇らせた彼女への狂信を示し、迷宮都市を滅ぼすと宣言したのである。

苗花の正体と目的

オリヴァスは空洞が苗花であり、食料庫に巨大花を寄生させて食人花を浅層で増殖し地上へ運ぶ中継点であると説明した。モンスターはダンジョンから生まれるという理に反する現象が進行していると示された。

巨大花の投入と戦況の悪化

オリヴァスの号令で大主柱に寄生した巨大花が落下し、蠕動と触手で広域を蹂躙した。ベートらの攻撃は規模差で通らず、詠唱も蔦の鞭と食人花の妨害で阻まれ、戦況は混乱に傾いた。アスフィは魔石破壊が唯一の攻略と判断したが位置特定と貫通に課題が残った。

フィルヴィスの葛藤と選択

オリヴァスに仇討ちの怒りを煽られたフィルヴィスは、悪夢の記憶に苛まれつつもレフィーヤの窮地を見て救援を選んだ。彼女は雷の魔法で道をこじ開け、片手剣を取りレフィーヤの護りに回ったのである。

アイズとレヴィスの乱入

壁面が破砕され、傷だらけのレヴィスが吹き飛ばされて空洞に転がり込んだ。続いて負傷したアイズが現れ、両者の激闘の余波であることが示された。アイズは優勢を保ちつつ警戒を崩さずに対峙した。

第二の巨大花と決着の起点

オリヴァスはアイズ討滅を狙い二体目の巨大花を喚起し接近させた。冒険者側は蔦の妨害で増援できず、危機が迫った。アイズは愛剣に最大の風を呼び起こし、一閃で巨大花の首を両断して局面打開の糸口を作ったのである。

アイズの一撃

アイズは【エアリエル】を最大出力で纏い、一閃で巨大花の首を斬り落とした。胎児の宝玉が叫喚し、場は一瞬静止したが、彼女の圧倒的火力が示されたのである。

殲滅戦への移行

動揺するオリヴァスは食人花を一斉投入したが、アイズは風を盾と刃に変えて速攻で殲滅した。彼女がLV.6相応の出力に達した事実が明白となり、冒険者側の士気は上がった。

弱点の特定と方針統一

ルルネが斬り飛ばされた巨大花の死骸を調べ、『魔石』が花頭部にあると突き止めた。アスフィは火力不足と詠唱妨害を課題と認識しつつ、花頭集中攻撃へ方針を統一した。

フィルヴィスとベートの連携

フィルヴィスは決断して前進し、ベートの蹴りで抉られた傷口から内部へ魔法を叩き込む作戦を採用した。両名は巨体を駆け上がり、ベートが開けた穴へフィルヴィスが短杖を突入させた。

巨大花撃破

フィルヴィスは「【ディオ・テュルソス】」を最大威力で放ち、体内の『魔石』を焼き尽くした。巨大花は断末魔もなく崩落し、【ヘルメス・ファミリア】から歓声が上がったのである。

アイズの殲滅とオリヴァスの動揺
アイズは制約を解いた【エアリエル】で食人花を短時間で全滅させ、二体目の巨大花もベートらの連携で撃破された。戦力を失ったオリヴァスは動揺し突進したが、神速の斬撃で再起不能にされたのである。

レヴィスの裏切りと『魔石』吸収
レヴィスは瀕死のオリヴァスを救出するふりをして胸部へ手刀を突き立て、『魔石』を摘出し摂取した。オリヴァスは灰となって崩れ、レヴィスは力の増幅を得てアイズへ再交戦を仕掛けた。

宝玉の胎児の強奪
アスフィが宝玉確保に向かうも、仮面の刺客に急襲される。レヴィスの合図で刺客は大主柱から宝玉を引き剥がし「エニュオ」へ搬出を開始、ルルネが追撃に転じた。

苗花の強制開花と怪物の宴
レヴィスの命で大主柱の巨大花が養分を吸い上げ、大空洞の蕾が一斉開花。食人花が壁面と天井から降り注ぎ、数百規模の「モンスター・パーティー」が発生した。闇派閥の残党は真先に捕食され、戦場は全方位の大混戦に転じた。

各所の戦況
前衛の奮闘でも群勢は減らず、詠唱は触手と蛇行で阻害された。隊列は分断され、アイズ側とレフィーヤ側は相互救援不能となった。

アイズの窮地
レヴィスは捨て駒の食人花で挟撃し、隙を突いて《デスペレート》を弾き飛ばした。剣を失ったアイズは格闘を強いられ劣勢へと追い込まれたのである。

大空洞の窮地

未成熟の食人花が数で圧し、冒険者は中心へ集結して防戦一方であった。魔導士は詠唱不能に近く、レフィーヤは無力感に沈んだのである。

ベートの叱咤

ベートはアイズ救援へ向かう代わりに、場の突破をレフィーヤへ一任した。「リヴェリアを超えろ」と挑発し、彼女の闘志を点火させたのである。

指揮と決断

レフィーヤは自ら守護を要請し、全員を集結させて方円陣形を指示した。三分の防衛を条件に大規模魔法の詠唱を開始したのである。

召喚詠唱の開始

レフィーヤは「エルフ・リング」でリヴェリアの全方位殲滅魔法の行使へ移行した。仲間は盾となり触手を斬り払い、詠唱維持に専念させたのである。

大型群の出現

通路口から大型の食人花群が突進し、陣形が崩落の危機に陥った。詠唱は未完であり、即時の高火力が不足していた。

フィルヴィスの盾

フィルヴィスは最前で超短文詠唱を行い、「ディオ・グレイル」を展開した。聖なる円盾が群れの突撃を受け止め、決定的な時間を稼いだのである。

アイズ劣勢とレヴィスの圧力
食人花の包囲で退路が断たれ、素手のアイズは紅の大剣を操るレヴィスに押され続けた。魔力過負荷で動きも鈍り、《デスペレート》回収も阻まれたのである。

ベート合流と風の託送
レフィーヤの詠唱が響く中、ベートが突入。アイズは【エアリエル】の風をベートの長靴へ移し、自身は剣回収へ離脱。ベートは風脚でレヴィスを場に縫い止めた。

レフィーヤの指揮と詠唱維持
レフィーヤは方円陣形を指示し「守れ」の号令で詠唱を継続。仲間は全方位防御で時間を稼いだ。

フィルヴィスの盾展開
大型群の突進に対し、フィルヴィスが超短文詠唱で「ディオ・グレイル」を展開し、白い円盾で正面衝突を受け止めた。決定的な数十秒を確保したのである。

極大殲滅「レア・ラーヴァテイン」
レフィーヤの「エルフ・リング」から召喚炎柱が放射。食人花群を根こそぎ焼却し、戦場を一掃した。

ベートの渾身とアイズの連撃
炎の援護下、瀕傷の左脚でベートがレヴィスの体勢を崩す。剣を取り戻したアイズが風渦を纏い、刀身破断→胸部斬撃→叩き付けで押し勝ち、大主柱へと吹き飛ばした。

大主柱破壊と食料庫崩落
レヴィスは勝ち目なしと見るや大主柱を破砕。天井が連鎖崩落を開始し、全員に撤退判断が下された。

撤退と相互扶助
ベートは自力を主張しつつも撤退列へ。フィルヴィスは逡巡を越えてレフィーヤを抱き起こし、アスフィ隊が負傷者搬出を主導した。

レヴィスの示唆と別離
レヴィスはアイズに「50階層へ行け」と告げ、真相と血の因縁を示唆。アイズは仲間の退避を優先し視線を交わしたまま離脱した。

結果
24階層「食料庫」は崩落。冒険者一行は辛くも脱出に成功した。

帰還と処遇
一行はリヴィラを経由し当日中に地上へ帰還した。ロキはアイズを説教し罰ゲームを科したが、【ロキ・ファミリア】は全員生存である。

負傷と回復
ベートの足は【ディアンケヒト・ファミリア】で完治した。レフィーヤの精神疲労も一日で概ね回復した。

別離と余韻
フィルヴィスは笑みだけを残して【ディオニュソス・ファミリア】へ戻った。ディオニュソスは事件を重く見ていると伝聞があった。

犠牲者
【ヘルメス・ファミリア】は数名の戦死者を出した。アスフィとルルネは墓前の花を頼み、冒険者という生業の覚悟を示した。

日常への復帰
各ファミリアは爪痕を抱えつつ通常業務へ復帰した。

レフィーヤの逡巡
全快後のレフィーヤは自室で思索し、アイズが呼ばれた名「アリア」に最も関心を向けた。アイズ本人は詳細を語らず不明である。

面会と情報収集
ティオナとティオネが見舞いに来訪。地下水路の収穫は乏しかったと報告された。

書庫での手掛かり
ティオナの案内で資料室へ。古書の英雄譚に精霊「アリア」の記述を確認した。挿絵は長髪の女である。

精霊像の整理
精霊は神に愛された存在で長寿であり強力な魔法と奇跡を行使する種族であると記される。レフィーヤはアイズの風の力を一瞬連想するも、神性の気配や生殖不能の定義から短絡を退けた。

結語
「アリア」は古代譚に反復出現する精霊名であることが判明した。現時点でアイズとの同一視は根拠不十分であり、追加の一次情報が必要であった。

エピローグ 白兎をつかまえて

平穏な朝と回想
事件から三日後、アイズは北西メインストリートを歩き、レヴィスとの戦闘と「怪人」という存在を思い返していた。彼女は人とモンスターの混成体という未知の存在であり、オラリオを滅ぼす計画を示唆した。その言葉はアイズの胸に強い疑念と使命感を残したのである。

黒衣の人物と報酬の鍵
依頼を託した黒衣の人物がルルネに二つの鍵を残し、そのうち一つをアイズが受け取った。二人で貸金庫を開けると、内部には多くの貴石、指輪、魔導書などが納められていた。アイズはその報酬を全て【ロキ・ファミリア】の遠征資金へ充当し、自らの利益を拒んだ。

遠征の決定
事件報告後、アイズは団長フィンにレヴィスとの会話と50階層への探索希望を申し出た。フィンはその意志を受け入れ、【ロキ・ファミリア】は八日後に深層遠征を実施することを決定した。アイズは次なる戦いへの静かな決意を胸に抱いた。

白兎への再会の準備
地上の青空の下、アイズは少年ベル・クラネルの落とし物である白いプロテクターを抱き、ギルド本部へ向かった。エイナ・チュールに事情を説明し、直接返却と謝罪を願い出た。エイナはそれを承諾し、逃げ場を封じる場を設けると約束した。

再会と追跡
打ち合わせの最中、偶然ベルがギルドに現れた。驚愕で硬直した三人の間に沈黙が走り、ベルは逃走を選んだ。エイナが追跡を促すと、アイズは即座に反応し、包みを抱えたまま疾走した。

白兎を捕まえる瞬間
アイズは風を纏い、瞬時にベルを追い抜き正面に立ちはだかった。逃げ場を失った少年を両腕で受け止め、ついに「白兎」を捕らえたのである。

再会と謝罪
ギルド前で捕まえたアイズとベルは、互いに向かい合った。動揺を隠せないベルに対し、アイズは勇気を出してプロテクターを差し出し、かつてのミノタウロス事件で迷惑をかけたことを謝罪した。ベルは即座に否定し、自分の未熟さを詫び、命の恩人である彼女へ深く頭を下げた。誤解が解けた二人の間に、ようやく穏やかな空気が流れた。

言葉の交流と理解
緊張が解けた後、アイズはベルの素直で慌ただしい口調に戸惑いながらも、知らなかった一面を垣間見た。言葉を重ねるごとに、彼女は胸の奥に温かな感情を覚えた。ベルの感謝と誠実な態度に、アイズの表情も自然と綻んだ。

成長への関心
会話の流れの中で、アイズは少年の成長に触れた。わずかな期間で十階層に到達した実力に感心し、その秘訣を知りたいと感じた。ベルは自分の未熟さを語り、他者の助力を強調したが、アイズはその中に確かな努力を見出していた。

強さへの渇望
アイズの脳裏には、レヴィスとの戦いの記憶と、目前に迫る五十階層遠征の光景がよぎった。さらなる戦いが待ち受けることを理解し、彼女は強くなる必要を自覚した。失うことを恐れ、後悔を避けたいという想いが心に刻まれていた。

師弟の始まり
成長を求める気持ちが重なり、アイズは思い切って提案した。
「それじゃあ……私が教えてあげようか?」
その言葉にベルは驚き、そして頷いた。こうして、剣姫と白兎の師弟関係が始まったのである。

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e9ca32232aa7c4eb96b8bd1ff309e79e 小説【ダンまち外伝】「ソード・オラトリア 3」感想・ネタバレ
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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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