どんな本?
高校生の異世界転移に巻き込まれたムコーダは、戦闘面では全くの無能だったので戦争に巻き込まれ無いように別の国へ行く。
その道中に、ムコーダの料理に魅入られた伝説の魔獣フェンリルが仲間に加わり、さらに生まれたばかりのスライムも仲間になる。
読んだ本のタイトル
とんでもスキルで異世界放浪メシ 4 バーベキュー×神々の祝福
著者:江口連 氏
イラスト:雅 氏
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あらすじ・内容
新たな力――テナント(不●家)開店!
とんでもスキルで異世界放浪メシ 4
従魔たちと共にドランのダンジョンを攻略したムコーダ。ダンジョン攻略によるレベルアップの結果、彼の「ネットスーパー」のテナントが解放されて「不●家」のケーキやアイスを買えるように! すると新たなテナントを開放させようと神様たちが画策し始め……!?
前巻からのあらすじ
ピクシードラゴンのドラちゃんを新たな仲間に入れて、さらに戦力が増強されたムコーダ一行。
ドラゴンを解体して貰うためにドランに来たが、、
そこのギルドマスターが残念過ぎた。
無類のドラゴンで、ギルド長の仕事をするよりもドラゴンを優先する残念エルフだった。
ピクシードラゴンのドラちゃんに気持ち悪い視線を飛ばして来るからドラちゃんはドン引き。
それを抑える副ギルド長。
そんなドランのダンジョンにフェルから強制的に挑まされるムコーダ。
嬉々としてダンジョンに突っ込むフェル、スイ、ドラ。
あっという間にダンジョンを攻略して、前の巻ではGランクだったのにAランクになってしまう。
さらにこの頃から売れない在庫が増えてくる。
感想
ドランに行ったムコーダだったが、、
ドランには迷惑なエルフがいた。
ドラゴン大好きなギルドマスターのエルランド。
仕事をほったらかしてドラゴンと聞けば何処にでも行くトンデモなギルドマスター。
ドラゴン好きが昂じたせいで取得した、アースドラゴンを解体するのも彼以外いない。
それでもアースドラゴンを解体したら、予算の都合で全ての品物は買えないと言う。
それを聞いたムコーダは、在庫に残っていたエリクサーの原料と言われているドラゴンの血と肝をスライムのスイに与えて薬草と混ぜて作ってみたら、、
スイ特製エリクサー(劣化版)が生成された。
それを森でオークに襲われていた幼い兄妹の母親にあげたら、、
母親の重病が治った。
その効果はムコーダは知らないw
そして、冒険者ムコーダはA級冒険者となってしまう。
そんなムコーダがダンジョンから持って来たアイテムが冒険者ギルドの予算でも買い取れないものが多数。
それならば宝石類を商人ギルドが買い取ると言う。
ダンジョン産の宝石を大量購入で、商業ギルドマスターと冒険者ギルドの副マスターのウゴールが舌戦を開始する。
貴重なダンジョン産の宝石を決まった予算内で買い取りたい商業ギルドと、紹介した冒険者が買い叩かれたく無い冒険者ギルドの意地の張り合い。
結果、買取金額が少しアップ。
その金で大きくて贅沢なBBQコンロを名工と言われるドワーフに代金+ウィスキー10本で引き受けてもらい。
完成品をお試しで焼いてみたら宴会へと突入してしまうw
コレにてムコーダの料理の幅が拡がる。
そして、次なる街のネイホフへと向かう。
焼き物の街と呼ばれているらしい。
そこで高ランクの塩漬け案件を処理してほしいと冒険者ギルドのマスターから依頼される。
焼き物の街の重要拠点、粘土の採取所に住み着いて人の味を覚えてしまったキュクロープスの討伐。
大量発生したイビルプラントの討伐。
イビルプラントで除草剤を散布してムコーダも討伐に参加するが、、
仲間達には全く歯応えの無い状態。
それで、翌日キュクロープスをアッサリ討伐。
その場で昼飯を食べて、、
ムコーダを巻き込んだ勇者一行は、1人が隷属の腕輪を装着されてから、残りの2人が召喚した王国から逃亡を計る。
そして、隷属の腕輪をされた1人がモンスターに腕を切られ。
隷属が切れた瞬間、隣国へ逃亡を開始する。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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登場料理
焼き肉丼
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:ブラッディホーンブル、ワイバーン、地竜
・出典:ネットスーパーのタレ、米
オムレツ
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:オークジェネラル、ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーの卵、調味料
なすとひき肉のチーズ焼き
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:オークジェネラル、ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーのチーズ、なす
ケーキ(不三家)
・食べた者:フェル(イチゴショート)、スイ(チョコケーキ)、ドラちゃん(プリン)、ムコーダ(抹茶ケーキ)
・使用魔物素材:なし
・出典:ネットスーパーの菓子(不三家)
プリン
・食べた者:ドラちゃん、スイ、フェル
・使用魔物素材:なし
・出典:ネットスーパーのプリン詰め合わせ
たたき(ジャイアントタレポ)
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、ムコーダ
・使用魔物素材:ジャイアントタレポ
・出典:ネットスーパーのポン酢
ミラノ風カツレツ
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、ムコーダ
・使用魔物素材:ジャイアントタレポ
・出典:ネットスーパーのパン粉、卵、油
味噌焼き丼(作り置き)
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:ジャイアントタレポ(味噌漬け)
・出典:ネットスーパーの味噌
ミートローフ
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:オークジェネラル、ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーの卵、パン粉、調味料
パウンドケーキ
・食べた者:エルランド、ウゴール
・使用魔物素材:なし
・出典:ネットスーパーの菓子材料
ホーンラビットの串焼き
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、ムコーダ
・使用魔物素材:ホーンラビット
・出典:不明(屋台で購入)
ローストチキン(ピラフ入り)
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:コカトリス
・出典:ネットスーパーのピラフの具材、調味料
ソーセージ(アレシュ製)
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、アレシュ、ムコーダ
・使用魔物素材:不明(自家製)
・出典:ネットスーパーのビール、焼き肉のタレ
カレー
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、ムコーダ
・使用魔物素材:不明
・出典:ネットスーパーのカレールゥ、野菜
ドライキーマカレー
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、ムコーダ
・使用魔物素材:不明
・出典:ネットスーパーのカレー粉、野菜
焼き肉(バーベキュー)
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、アレシュ、ムコーダ
・使用魔物素材:ディムグレイライノ、サーベルタイガー、地竜、ホーンラビット
・出典:ネットスーパーの焼き肉のタレ、ビール
肉巻きおにぎり
・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:地竜
・出典:ネットスーパーの米、タレ
登場キャラクター
ムコーダ
異世界転移者であり、本作の主人公。温厚な性格で、従魔たちとの信頼関係を築きつつ、「ネットスーパー」スキルを駆使して生活と冒険を両立させている。
・所属組織、地位や役職:異世界転移者、自由冒険者
・物語内での具体的な行動や成果:バーベキューコンロを製作依頼し、ネイホフで新居を購入。キュクロープスやイビルプラント討伐に同行。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:Aランク冒険者。神々から複数の加護とスキルを与えられ、冒険者・商人双方に影響を及ぼしている。
フェル
ムコーダの従魔であるフェンリル種。戦闘力と自尊心が高く、肉料理を好む。仲間への思いやりも持ち合わせる。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:イビルプラント・キュクロープスなどを討伐。屋台での嗅覚反応からホーンラビットの串焼きにも貢献。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:さらなるレベルアップにより、仲間内でも圧倒的な実力を誇る存在である。
スイ
ムコーダの従魔であるスライム。無邪気な性格ながら高い応用能力を持つ。料理や修理もこなし、成長著しい。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:ミンサーやミスリル食器の製作、スイ特製エリクサーの調合、イビルプラント討伐支援。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:ヒュージスライムへ進化し、「超巨大化」スキルを獲得。将来のエンペラースライム化も示唆される。
ドラちゃん
ピクシードラゴンであり、ムコーダの従魔。食欲旺盛で、プリンと風呂が好きな好奇心旺盛な性格を持つ。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:フェルとともに討伐任務に参加。料理評価にも積極的に関わる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:従魔内での信頼も厚く、食事と風呂の喜びを共有する重要な存在である。
ニンリル
甘味を好む女神であり、ムコーダの守護的存在。ムコーダを通じて現世の菓子文化を堪能している。
・所属組織、地位や役職:神界の女神
・物語内での具体的な行動や成果:供物としてケーキや酒を要求し続けている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:機嫌によって影響を及ぼすが、基本的に味方として行動している。
キシャール
土の女神であり、美容への執着が非常に強い。ムコーダに対して美容関連の供物を強く要求する。
・所属組織、地位や役職:神界の女神
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダに美白・美容クリームなどの供物を求め、報酬として加護を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:女神たちの中でも美容へのこだわりが突出しており、その要望は具体的で執拗である。
アグニ
火の女神であり、刺激的な料理を好む性格。感情表現が豊かである。
・所属組織、地位や役職:神界の女神
・物語内での具体的な行動や成果:辛口の供物を受け取り、加護を与える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:供物への評価基準が明確で、ムコーダにとって扱いやすい神格である。
ルカ
水の女神であり、穏やかで健康志向が強い。供物に自然素材や健康食品を好む傾向がある。
・所属組織、地位や役職:神界の女神
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダからの供物に対し、他の女神よりも穏やかに感謝を示す描写がある。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:他の神々に比べて自己主張は控えめであり、調和を重視する姿勢が見られる。
ヘファイストス
鍛冶神であり、スイに「鍛冶」スキルを授けた。酒を好み、ムコーダの供物を通じて恩恵を与える。
・所属組織、地位や役職:神界の鍛冶神
・物語内での具体的な行動や成果:ミスリル加工や装備強化の加護を付与。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:供物次第で大きな恩恵を与える存在。
ヴァハグン
戦神であり、フェルとドラちゃんに戦闘系の加護を与える存在。
・所属組織、地位や役職:神界の戦神
・物語内での具体的な行動や成果:戦闘力の向上に寄与。ムコーダに訓練を要求したこともある。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:神々の中でも加護の効果が直接的に戦闘力へ反映される。
エルランド
ドランの冒険者ギルドマスターであり、エルフ族の男性。ドラゴンに対する異常な執着心を持ち、研究と収集を生きがいとしている。
・所属組織、地位や役職:ドラン冒険者ギルドのギルドマスター
・物語内での具体的な行動や成果:ピクシードラゴンであるドラちゃんへの関心を隠さず、ムコーダにしばしば絡んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:高位ギルド職であるが、その変人ぶりにより周囲から一線を引かれている描写が多い。
ダリル
ネイホフの街に住む少年で、妹イーリスとともに登場する。病弱な母親を抱え、慎ましくも誠実に暮らしている。
・所属組織、地位や役職:一般市民(ネイホフ在住)
・物語内での具体的な行動や成果:アレシュとの交流を通じ、従魔たちやムコーダと接点を持つ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:家族思いの兄として描かれ、地域住民からの信頼も厚い。
イーリス
ダリルの妹であり、母と兄と3人でネイホフに暮らす少女。純粋で明るい性格を持つ。
・所属組織、地位や役職:一般市民(ネイホフ在住)
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダたちとの交流を通じ、笑顔を見せる場面が描かれた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:病弱な母を気遣う一方で、素直な反応が物語に柔らかさを加えている。
ダリルとイーリスの母
ダリルとイーリスの母親であり、長期にわたる体調不良に苦しむ。名前は明かされていない。
・所属組織、地位や役職:一般市民(ネイホフ在住)
・物語内での具体的な行動や成果:病に伏しながらも家族への思いやりを見せ、ムコーダたちとの間に心温まる交流が描かれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:スイ特製のエリクサーを受けて回復を果たした。
ウゴール
ドランの冒険者で、アドリアーノと行動を共にする男性。職人気質で寡黙な面を持つ。
・所属組織、地位や役職:ドラン冒険者ギルド所属
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダの手料理を味わい、その味に感嘆する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:言葉数は少ないが、食への誠実な反応が印象的である。
アドリアーノ
ウゴールとコンビを組む冒険者で、明朗快活な性格。ムコーダに気軽に話しかけるなど社交的である。
・所属組織、地位や役職:ドラン冒険者ギルド所属
・物語内での具体的な行動や成果:屋外での食事や冒険の会話を通じてムコーダ一行と接点を持つ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:ムードメーカー的な役割を担い、他者との潤滑油として描かれる。
ドワーフの鍛冶師アレシュ
ドワーフの鍛冶職人で、ネイホフに工房を構える。実直かつ職人肌の気質を持つ。
・所属組織、地位や役職:鍛冶職人(ネイホフ在住)
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダの依頼を受け、バーベキューコンロを製作。スイの鍛冶能力にも関心を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:ムコーダたちとの交流を通じ、町の信頼を得る一因となった。
ヨーラン
ネイホフの鍛冶ギルド職員であり、アレシュの工房に出入りする人物。調整役を担う。
・所属組織、地位や役職:ネイホフ鍛冶ギルド職員
・物語内での具体的な行動や成果:アレシュとムコーダのやり取りに立ち会い、事務的な補佐を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:表には出ないが調整の裏方として機能している。
ドメニコ
ネイホフの宿屋の亭主。丁寧な接客態度と安定感ある経営者像で描かれる。
・所属組織、地位や役職:宿屋の経営者(ネイホフ)
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダ一行の滞在を受け入れ、設備対応や食材の提供を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:宿屋の質と雰囲気を保つ管理者として描かれる。
櫂斗
日本から召喚された勇者の一人であり、レイセヘル王国に仕える少年。強い責任感と正義感を持ち、仲間との協調を重んじる。
・所属組織、地位や役職:レイセヘル王国所属・勇者
・物語内での具体的な行動や成果:王国から逃走を図り、花音や莉緒とともに野営や戦闘に挑んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:王国の命令に疑念を抱き、自らの意思で自由な道を選ぼうとする姿勢が描かれた。
花音
日本から召喚された女性勇者であり、櫂斗たちと行動を共にする。思いやりが強く、仲間の心情を察する力に長ける。
・所属組織、地位や役職:レイセヘル王国所属・勇者
・物語内での具体的な行動や成果:逃走計画に同行し、食事の準備や意見の調整役を担った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:戦闘よりも支援と配慮を重視する性格が描写された。
莉緒
召喚された勇者の一人であり、前向きかつ明朗な性格を持つ少女。実行力と判断力に優れている。
・所属組織、地位や役職:レイセヘル王国所属・勇者
・物語内での具体的な行動や成果:花音や櫂斗と共に逃亡し、実務的な判断や発言で行動を導いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:王国への不信から独立行動を選択し、自立性の高い勇者として描かれる。
レナード
レイセヘル王国の騎士であり、かつて勇者たちの指導役を担っていた。責務に忠実でありながら、冷静な思考も持ち合わせる。
・所属組織、地位や役職:レイセヘル王国騎士団
・物語内での具体的な行動や成果:櫂斗たちの逃走後も彼らの動向を気にかけ、ある種の理解を示した描写がある。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:王国体制内にありながらも、柔軟な視点を持つ指導者像が示された。
メレラ村の村長
番外編に登場する小村メレラの長。質素ながら村の住民に信頼される人物である。
・所属組織、地位や役職:メレラ村の村長
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダたちの訪問を受け入れ、食材調達や滞在の便宜を図った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:短い登場ながらも、村全体の温かさと素朴な信頼関係を象徴する存在である。
登場国家・都市
ドランの街
ドランは迷宮を擁する大都市であり、冒険者と商人の活動が盛んな拠点である。冒険者ギルドと商人ギルドの両方が活発に機能し、ダンジョン探索による素材流通が経済の要となっている。ムコーダたちはこの街で多数の魔物素材を売却し、鍛冶職人アレシュにバーベキューコンロを依頼するなど長期滞在した。
・位置:ムコーダたちが南方を旅する途中に位置する都市
・特徴:大規模ダンジョンを抱える迷宮都市。ギルド機能と鍛冶職人の技術力が高い
・主な登場人物:ムコーダ、フェル、スイ、ドラちゃん、エルランド、ウゴール、アドリアーノ、アレシュ
・備考:本巻前半の主要舞台であり、神々への供物調達・戦利品換金・新装備作成の中心となる
ネイホフの街
ネイホフはドランから旅を続けた先にある街であり、採掘場と森に囲まれた立地から討伐依頼が多い。冒険者ギルドと商人ギルドが存在し、ムコーダはこの街で新たな自宅(7LDKの一軒家)を購入して長期滞在を決めた。街ではイビルプラントやキュクロープスの討伐が依頼され、ムコーダたちはそれらを短期間で完了させた。
・位置:ドランよりさらに西に位置する都市
・特徴:採掘場と森林が近く、魔物発生も多い討伐都市。住宅物件も豊富
・主な登場人物:ムコーダ、フェル、スイ、ドラちゃん、ヨーラン、ドメニコ、ダリル、イーリス、ダリルとイーリスの母
・備考:後半の主な舞台。ムコーダたちの生活拠点としての整備や討伐依頼達成が描かれる
レイセヘル王国
レイセヘル王国は異世界召喚の発信元であり、櫂斗・花音・莉緒ら勇者たちが所属する国家である。国家は勇者たちを戦力として運用しているが、実際には隷属魔道具を用いた人権無視の支配構造が存在し、彼らの逃亡劇が描かれた。
・位置:ムコーダたちとは別ルートの政治的中心地。地理的詳細は不明
・特徴:勇者召喚を行う強権的国家。騎士団と王権が支配体制を築く
・主な登場人物:櫂斗、花音、莉緒、レナード、王国騎士たち
・備考:閑話のみに登場。勇者3人の離脱と王国の抑圧的統治が対比的に描かれる
マルベール王国
マルベール王国は、レイセヘル王国に対して隣接する国家として登場し、櫂斗たちが逃亡の目的地とした場所である。詳細な描写はなされないが、レイセヘルよりも自由度の高い国家であることが示唆される。
・位置:レイセヘル王国の西隣と明言
・特徴:詳細不明だが、逃亡先として選ばれる程度には政治的自由があると推察される
・主な登場人物:登場なし(地名のみ言及)
・備考:逃亡先として名称のみ登場。実際の訪問・描写は本巻では未実施
メレラ村
メレラ村は番外編に登場する小規模な村であり、特産品のハチミツによって生計を立てている。売上低迷に悩んでいたが、ムコーダの助言によって商品開発が進み、販路が拡大した。
・位置:地理的には不明だが、都市部とは離れた辺境に位置する小村
・特徴:ハチミツの生産地。経済基盤は農産品中心で脆弱
・主な登場人物:ムコーダ、メレラ村の村長、村人たち
・備考:番外編のみに登場。ムコーダによる村おこしエピソードの舞台
登場魔物・食材化
ブラッディホーンブル
大型の牛型魔物であり、肉質が良く料理素材として重宝されている。ムコーダが所持していた肉を用い、焼き肉丼やオムレツ、チーズ焼き、ミートローフなどに幅広く調理された。狩猟自体は本巻以前の描写であるが、今巻では食材として継続的に使用されている。
・使用料理:焼き肉丼、オムレツ、なすとひき肉のチーズ焼き、ミートローフ
・狩猟者:フェル(前巻までの記録による)
・補足事項:多様な料理に応用される主力食材。今巻では調理と食事描写が中心
地竜(ちりゅう)
ドラゴンに分類される大型魔獣であり、肉は濃厚で旨味が強い。フェルとスイによって討伐され、その肉は焼き肉丼やエリクサー素材として使用された。スイの調合により、地竜の血と肝は「スイ特製エリクサー(劣化版)」の主材料となった。
・使用料理:焼き肉丼、スイ特製エリクサー(劣化版)
・狩猟者:フェル、スイ
・補足事項:食用だけでなく、回復薬素材としても応用された
ワイバーン
飛行能力を持つ竜型魔物であり、地竜とともに高ランク素材として扱われている。焼き肉丼のバリエーションの一つとしてムコーダが調理した。
・使用料理:焼き肉丼
・狩猟者:フェル(過去巻にて)
・補足事項:今巻では料理使用のみで、狩猟描写はなし
オークジェネラル
上位オーク種の一つであり、ひき肉として活用された。ムコーダがミンサーで挽いた肉を使用し、オムレツやチーズ焼き、ミートローフに加工して提供した。討伐自体は詳細に描かれていないが、素材使用と料理描写が存在する。
・使用料理:オムレツ、なすとひき肉のチーズ焼き、ミートローフ
・狩猟者:不明(過去巻含む)
・補足事項:ミンサー修理とひき肉製造が明確に描写されている
ジャイアントタレポ
魚に似た魔物であり、肉質はさっぱりしている。フェルが狩り、ムコーダがたたきとミラノ風カツレツに調理。残りは味噌漬けにされ、翌日の味噌焼き丼に使用された。調理工程には冷却やポン酢を用いた手法が含まれる。
・使用料理:たたき、ミラノ風カツレツ、味噌焼き丼
・狩猟者:フェル
・補足事項:料理工程や保存加工の描写あり
コカトリス
鶏型の魔物であり、ローストチキンの素材として使用された。肉質は柔らかく、フェルたちの好物の一つである。ピラフと共に調理され、豪華な夕食として提供された。
・使用料理:ピラフ入りローストチキン
・狩猟者:不明(過去巻含む)
・補足事項:本巻では調理・提供描写のみ
ホーンラビット
小型の兎型魔物であり、串焼きとして街の屋台で調理された。ムコーダたちは購入して食したのみで、狩猟自体は行っていない。
・使用料理:串焼き
・狩猟者:不明(屋台にて調達)
・補足事項:購入品として登場。料理描写あり、狩猟描写なし
ディムグレイライノ
大型の灰色サイ型魔物であり、バーベキューの食材として利用された。フェルとドラちゃんによって討伐され、焼き肉として振る舞われた。
・使用料理:焼き肉(バーベキュー)
・狩猟者:フェル、ドラちゃん
・補足事項:調理・提供描写あり、狩猟も今巻内に記載
サーベルタイガー
大型の牙を持つ虎型魔物であり、ディムグレイライノと同時に狩られた。ムコーダが焼き肉として調理し、バーベキューで提供した。
・使用料理:焼き肉(バーベキュー)
・狩猟者:フェル、ドラちゃん
・補足事項:狩猟と調理描写の両方あり
キュクロープス
単眼の巨人型魔物であり、ネイホフの採掘場に出現。フェルたちが討伐し、直後にその肉を使ってムコーダが肉巻きおにぎりを作った。調理後は温泉に入り、デザートも含めて堪能した。
・使用料理:肉巻きおにぎり
・狩猟者:フェル、スイ、ドラちゃん
・補足事項:高ランク依頼に基づく討伐。料理描写あり
展開まとめ
第一章 「ネットスーパー」のテナントが開放されました
ムコーダと彼の仲間たちは、ドランのダンジョンから地上に戻った後、冒険者ギルドで長い話に付き合わされ、昼食を逃してしまった。腹を空かせたフェルやドラちゃん、スイたちのために、ムコーダは手早く焼き肉丼を作った。まずはブラッディホーンブルの肉で焼き肉丼を作り、その後ワイバーンや地竜の肉を使ったバリエーションも用意した。地竜の焼き肉丼は特に美味で、皆が何度もおかわりを求めるほどだった。
満腹になった後、ムコーダはスイを寝かせ、次に神々への供物の準備に取りかかった。ニンリル、キシャール、アグニ、ルカ、ヘファイストス、ヴァハグンたちの注文をそれぞれ聞き、ネットスーパーで必要なものを購入して供えた。神々はそれぞれの供物を喜び、特に酒を手に入れたヘファイストスとヴァハグンは宴会を開くほどだった。ムコーダはこの一連の作業に疲れを感じ、翌日のダンジョンのドロップ品の仕分けを控えて早めに休むことにした。
ムコーダは朝食後、仲間たちのステータスを確認した。フェル、ドラちゃん、スイのレベルがそれぞれ大幅に上がっていたことに驚き、特にベヒモス討伐の影響が大きいと推測した。自分のステータスも確認し、レベルが上がっていたものの仲間たちほどではなく、戦闘は仲間に任せるべきだと再確認した。
しかし、ムコーダは固有スキル「ネットスーパー」に新たな機能が追加されていることに気づいた。その機能は「テナントの開放」であり、「ワクドナルド」と「不三家」から選べるようになっていた。スイが甘いものが好きであることから、ムコーダは「不三家」を選び、スイへのご褒美にケーキを購入することにした。
その後、ムコーダはスイに頼みたいことがあるとして、一緒に部屋に戻り、ドロップ品の整理を始めた。スイには壊れかけた道具をミスリルで新たに作り直してもらうことを考えていた。
ムコーダはスイにミンサーの修理と改良を依頼した。既に使い古されてガタがきていたミンサーを、スイはミスリルを用いて大きく、そして頑丈に作り直した。出来上がったミンサーは非常に使い勝手が良く、ムコーダはその性能に感動した。スイも褒められたことで喜び、ムコーダはスイに食事の後、良いものをあげると約束した。その後、ムコーダは大量のドロップ品の整理を終え、フェルとドラちゃんの夕飯の準備に取りかかることにした。
ムコーダは、フェル、ドラちゃん、スイのために、オークジェネラルとブラッディホーンブルのひき肉を使ったオムレツと、なすとひき肉のチーズ焼きを作った。彼らはその料理を非常に気に入り、特にスイは甘い物が好きなため、ケーキをご褒美として与えられることに喜んだ。ムコーダはネットスーパーで購入した不三家のケーキやプリンを用意し、フェルはイチゴのショートケーキ、ドラちゃんはプリンに特に満足していた。ムコーダは自身も抹茶ケーキとコーヒーを楽しんだが、後で残念女神がケーキを要求することを心配していた。
第二章 スイ特製エリクサー(劣化版)
ムコーダは朝食後、ドラちゃんとスイが甘いものを欲しがったため、プリンとケーキを与えるが、1日に2個までという制限を設けた。その後、冒険者ギルドに行き、エルランドにダンジョンのドロップ品を売却する話を進めた。リストには多くの素材やアイテムが含まれていたが、エルランドは驚きつつも全てを買い取ることは難しいと述べた。ムコーダは魔剣カラドボルグも提示したが、それは非常に価値が高く、国で保管すべきものであると告げられた。エルランドはムコーダがAランクに昇格したことを伝え、彼が国家レベルの冒険者であることを認識した。最後に、ムコーダはドラゴンを手に入れた際には再び訪れることを約束し、ギルドを後にした。
ムコーダは冒険者ギルドを後にした後、フェルと共に街の外の人気のない場所に行き、フェルの汚れを落とすために洗った。フェルは最初、水で洗うことに消極的だったが、最終的には水で洗われることを了承した。ムコーダたちも風呂に入り、リラックスしていたところ、近くで子供たちの助けを求める声を聞いた。オークに追われていた子供たちをドラちゃんとスイが救出し、ムコーダは子供たちを安心させようとしたが、フェルを見た子供たちはさらに泣き出してしまった。ムコーダはフェルに静かにするよう頼み、子供たちを落ち着かせるために優しく慰めた。
ムコーダは泣き止んだ子供たち、ダリルとイーリスから話を聞いた。彼らは母親が重病で困っており、薬草採取のために遠くの森に来ていたが、オークに襲われていた。ムコーダは彼らに食事を提供し、従魔たちを紹介して安心させた。ダリルはオークを売ってお金を稼ごうとしたが、それでは母親の治療に必要な資金を得るのは難しいと分かった。ムコーダは従魔たちに子供たちの世話を任せ、スイと共に次の行動を考えることにした。
ムコーダはスイの能力を使って地竜の血と肝を材料にし、万病に効く「スイ特製エリクサー(劣化版)」を作成した。彼はそのエリクサーをダリルとイーリスに渡し、病気の母親を治すために使うよう指示した。ダリルは、オーク一体との交換条件を受け入れ、母親を救えることに感激した。二人の子供たちは母親を大切に思い、ダリルは将来、商人になり家族を幸せにすることを誓った。ムコーダはその決意に心を打たれ、涙をこらえながら彼らを見送った。
閑話 ダリルとイーリス、その後
ムコーダからもらった薬でダリルとイーリスの母親の病気は回復した。母親が目覚め、久しぶりに食事を取れるまでに回復したことに、ダリルは心から安堵した。彼はムコーダがくれた薬が非常に価値のあるものであり、そのことを他人に知られないよう決意した。ダリルは、自分が商人になり、いつかムコーダへの恩返しを果たすことを誓った。彼の決意は強く、母親と妹を幸せにするために努力する覚悟を固めていた。
第三章 最強の副ギルドマスター
ムコーダたちは翌日、冒険者ギルドを訪れ、オーク5体やフェルが捕獲した魔物の解体を依頼した。ギルドマスターのエルランドは特別に案内をし、ジャイアントタレポなど珍しい魔物の解体に興味を示していた。解体が進む中、副ギルドマスターのウゴールが登場し、エルランドに厳しく仕事を促した。結果、ムコーダは買取代金として金貨85枚を受け取り、宿に戻り夕飯の準備に取り掛かることにした。
ムコーダはジャイアントタレポの肉を使って料理を準備した。まずはたたきを作り、その後、ミラノ風カツレツを作成。料理の過程で、フェルの氷魔法を使って肉を冷やし、ポン酢で味付けしたたたきを皆で楽しんだ。続いて作ったカツレツも好評で、ムコーダはビールを飲みながら食事を楽しんだ。その後、余った肉を味噌漬けにし、翌日の味噌焼き丼を楽しみにした。次の日、彼らは冒険者ギルドに向かい、ダンジョン産の品々の買取についてエルランドとウゴールと話し合う準備を整えた。
ムコーダは冒険者ギルドでダンジョンから得た素材の買取についてウゴール副ギルドマスターと話し合った。ウゴールは、皮や魔石などの買取を提案し、エルランドギルドマスターも加わったが、彼は自身の趣味に基づいた提案をしてウゴールに叱責された。最終的に、ムコーダはウゴールの提案を受け入れ、商人ギルドでも宝石類を売ることを承諾した。その後、ムコーダは王への贈り物として解毒のネックレスをエルランドに託し、ウゴールの案内で商人ギルドに向かった。
ムコーダは、ドランの街の商人ギルドで宝石類の買取を交渉し、大幅な金額で売却に成功した。ウゴール副ギルドマスターの助言により、当初の提案額を引き上げさせたことで、最終的に金貨9,480枚を受け取った。その後、アドリアーノ商人ギルドマスターから新しい料理の提案を求められ、ムコーダはフライドポテトの作り方を紹介した。商人ギルドはこの新しい料理を高く評価し、ムコーダに次回の年会費と税金を免除する特典を提供した。
ムコーダは、オークとブラッディホーンブルのひき肉を使い、ミートローフを作った。ミートローフはフェル、スイ、ドラちゃんに好評で、デザートもそれぞれ楽しんだ。食事の後、ムコーダは肉そぼろを作り置きし、ウゴール副ギルドマスターへの感謝のため、パウンドケーキを作成した。ケーキは魔力をわずかに向上させる効果があり、ウゴールとエルランドのために翌日渡す予定であった。
ムコーダは、冒険者ギルドへ向かう途中でフェルとドラちゃんが肉の焼ける匂いに引かれて屋台に立ち寄った。屋台でホーンラビットの串焼きを購入し、フェルたちと共に食べた。串焼きは炭火焼きで香ばしく、美味しかった。ムコーダはバーベキューをしたいと思い立つが、大きなバーベキューコンロを手に入れるのは難しいと判断し、諦めることにした。その後、雑貨屋でバスケットを購入し、冒険者ギルドへと向かった。
閑話 3人の勇者 ~王国からの逃走 ①~
櫂斗は、最近の莉緒の様子が以前と違い、レナードの言うことに盲目的に従う姿に違和感を抱いていた。花音も最初は恋のせいだと考えていたが、莉緒が花音を突然口汚く非難したことで、彼女の異変を認識した。櫂斗は、偶然レナードたちの会話を聞き、莉緒が「隷属の腕輪」を嵌められていることを知り、この国が彼らを奴隷として扱おうとしていることに気付いた。櫂斗と花音は、逃げる方法を模索し、隣国マルベール王国への脱出を計画したが、隷属の腕輪を嵌められた莉緒をどうするかについては結論が出なかった。最終的に、櫂斗は自分と花音だけでも逃げることを決意したが、莉緒を残していくことに心を痛めていた。
第四章 B B Qコンロが欲しい!
ムコーダは、冒険者ギルドにて、ダンジョン産の品々の買取代金を受け取った。ウゴールとエルランドに感謝の印としてパウンドケーキを贈り、二人ともそれを喜んで受け取った。その後、ムコーダはバーベキューコンロを作るために鍛冶工房を訪れたが、どの工房も武器専門であり、依頼を断られ続けた。しかし、ドワーフの親方にウィスキーを提供することで、ついに依頼を受けてもらうことに成功した。ウィスキーが親方に気に入られ、コンロの製作が決まった。ムコーダは、3日後にコンロを受け取る約束をし、冒険者ギルドを後にして宿に戻ることにした。
ムコーダは夕食にピラフ入りのローストチキンを作り、コカトリスを使って豪華な一品を仕上げた。フェルたちも大満足で、ローストチキンは全て食べ尽くされた。食後にスイにミスリル製のフライパンを作ってもらったが、ミスリルは熱を通さないため、フライパンとしては使えなかった。そこで、保冷効果を生かしてコップと皿に作り替えた。その後、神々への貢物として不三家のケーキや酒を用意し、神々からの要望に応えたが、皆の要求が増え、ムコーダは疲れ果てた。
ムコーダは、バーベキューコンロを鍛冶工房で注文し、出来上がりを受け取りに訪れた。工房のドワーフ親父アレシュは、この街で五本の指に入る鍛冶師であり、ムコーダの注文通りにコンロを完成させた。アレシュは作成したバーベキューコンロを試してもらうために、自らも自家製のソーセージを用意し、一緒にバーベキューを楽しむことにした。ムコーダは、アレシュに焼き肉のタレやビールを提供し、共に肉とソーセージを堪能した。このバーベキューは、フェルやドラちゃん、スイも満足するほどの成功を収め、彼らは黙々と食事を楽しんでいた。
ムコーダたちは、翌日ドランの街を離れてネイホフの街へ向かう予定を冒険者ギルドに報告した。フェルやドラちゃん、スイはもう一度ダンジョンに行きたがったが、ムコーダはそれを断り、他のダンジョンに行く機会があればと説得した。ギルドマスターのエルランドはドラゴンの解体を希望していたが、ムコーダはそれを約束しつつ、リヴァイアサンを見つけたら捕獲するというフェルの提案にも応じた。その後、ムコーダたちは狩りをし、フェルとドラちゃんがディムグレイライノやサーベルタイガーなどを狩ってきた。ムコーダはその肉を利用してソーセージを作り、みんなでバーベキューを楽しんだ。最後に、ムコーダたちは次の目的地であるネイホフの街へ向けて出発する準備を整えた。
閑話 3人の勇者 ~王国からの逃走 ②~
ムコーダと花音は隷属の腕輪を回避しようとしたが、次の機会は避けられないと感じ、逃げ出す機会を待っていた。オーガ討伐の帰り道、突然現れたグレートウルフが襲い掛かり、戦闘が始まった。その混乱の中、ムコーダたちは莉緒の怪我を手当てしつつ、逃走を開始した。森の中を進むうちに、ムコーダは莉緒を背負いながら西へと逃げ、隣国マルベール王国を目指した。夜には大きな木のうろで休息を取り、ムコーダは二人を守ることを誓った。翌朝、目を覚ました莉緒は隷属の腕輪による影響を語り、ムコーダと花音は共にマルベール王国に逃げ延びることを誓い合った。
第五章 ネイホフの街到着
ムコーダはフェルたちと共にドランの街を出発し、次の目的地であるネイホフの街へ向かった。道中、フェルたちと一緒に昼食を取り、順調に旅を進めた。ネイホフの街に到着すると、冒険者ギルドでギルドマスターのヨーランから高ランクの依頼を受けた。それは、粘土採掘場に現れたキュクロープスの討伐と、西の森で大量発生したイビルプラントの討伐であった。ムコーダはフェルたちと相談し、まずはイビルプラントの討伐を翌日に行うことを決定した。また、フェルたちと共に泊まれる一軒家を借りたいという希望を伝え、ヨーランから商人ギルドの紹介状を受け取った。
ムコーダはネイホフの商人ギルドを訪れ、従魔と共に宿泊可能な一軒家を探すため、副ギルドマスターのドメニコに案内された。3つの物件が提案され、その中で街の中心部に近く、7LDKの邸宅が最適と判断し、契約を結んだ。その後、ムコーダは新居でカレーとドライキーマカレーを調理し、フェルたちと共に食事を楽しんだ。カレーは初めてだったが、フェルたちも気に入り、すべて食べきってしまった。
ムコーダは夕飯の後、フェルと一緒に広い風呂に入ることにした。フェルをカレーの匂いが染み付いたとして洗い、スイがシャワーで体を濡らして、ムコーダがシャンプーで丁寧に洗った。その後、ドラちゃんとスイも一緒に風呂に入り、みんなで入浴を楽しんだ。ムコーダは、この豪邸に滞在している間、毎日風呂に入り、さまざまな入浴剤でリラックスすることを決意した。
第六章 ネイホフのギルドマスターからの依頼
ムコーダは風呂から上がった後、フェルを探しに行き、主寝室で寝ているフェルを見つけた。フェルはベッドではなく、自分の布団で寝ることを希望したため、ムコーダはフェル専用の布団を敷いてやった。スイとドラちゃんはキングサイズのベッドで寝ることを選び、ムコーダも一緒に寝ることにした。その後、ムコーダは神々へのお供えを行い、各神様のリクエストに応じた品を準備して祭壇に捧げた。お供えを終えた後、ヘファイストス様とヴァハグン様から戦闘訓練についての助言を受けたが、ムコーダはレベル上げの期待に対してやや困惑していた。翌日のイビルプラント討伐を控え、ムコーダは休むことにした。
ムコーダたちはイビルプラント討伐を終え、作り置きの料理で食事を楽しんだ。その後、ムコーダはみんなへのご褒美として、それぞれにデザートを用意した。フェルにはイチゴショートのホールケーキ、ドラちゃんにはプリンの詰め合わせ、スイにはチョコレートケーキが振る舞われ、皆が喜んで食べた。その後、ネイホフの街に戻り、冒険者ギルドで討伐の報酬と魔石の買取金を受け取った。合計で金貨686枚を手にしたが、フェルたちが翌日にキュクロープス討伐に行くと言い出したため、ムコーダもそれに同行することとなった。皆が元気でやる気に満ちていたため、ムコーダは明日も討伐に出発することを決めた。
ムコーダたちは夕飯に手軽に作れる焼き肉丼を楽しんだ。地竜の肉を使い、皆が喜んで食べた。その後、ムコーダ、ドラちゃん、スイは温泉の入浴剤を使った風呂でリラックスした。風呂上がりには、ドラちゃんの提案でフェルとスイにもプリンが振る舞われ、皆が和やかにデザートを楽しんだ。
翌日、キュクロープス討伐のために採掘場へ向かい、ムコーダの従魔たちはキュクロープスを効率的に倒し、無傷で素材を手に入れた。討伐後、彼らは食事として肉巻きおにぎりを堪能し、さらにデザートを楽しんだ。フェルたちの提案でデザートは3個まで許され、皆が大満足した。最後に、彼らは討伐を終えて街へと帰還した。
ムコーダとその仲間たちは風呂から上がり、寝室でくつろいでいた。そこで、フェルがスイが進化したことに気づき、スイが「ヒュージスライム」に進化したことが判明した。スイは新しいスキル「超巨大化」を得ており、ムコーダは後日そのスキルを試すことを決めた。
フェルはスライムの最終進化形が「エンペラースライム」であり、非常に強力な存在であると語った。スイがこの進化形に近づいていることに驚きつつも、強くなることを喜んだ。
さらに、フェルもレベルが上がっており、他の仲間たちの成長も確認された。ムコーダ自身もレベルが上がり、新たなスキル「獲得経験値倍化」を得ていることに気づいた。彼はこのスキルが神々によって付けられたことを推測し、その意図に少し不満を感じつつも、スキル自体が有益であることを認めた。
番外編 ムコーダさんの村おこし
ムコーダはメレラ村を訪れ、村長から特産品であるハチミツの活用方法について助けを求められた。村は他地域のハチミツに押されて売上が低迷し、危機に瀕していた。ムコーダは村長の依頼を受け、ハチミツの新しい使い方を考案し、村人たちに提案した。特にハチミツを使った飲み物や鶏ハムが好評で、村人たちはこれを商人たちにアピールする決意を固めた。その後、ムコーダが去った後も、メレラ村のハチミツは評価を得て、無事に販路が拡大したことが確認された。
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