モブせか 10巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 12巻レビュー
どんな本?
異世界転生モノで舞台は剣と魔法のファンタジー世界、浮かび上がった大地。
その大地の間を飛ぶ飛行船。
そんな幻想的な乙女ゲームの世界。
元日本の社会人だったリオンは、女尊男卑な世界に絶望する。
この世界では、男なぞは女性を養うだけとの家畜のようなものであった。
例外なのは、ゲームで攻略対象であった王太子率いるイケメン軍団ぐらい。
そんな理不尽な境遇において、リオンはある一つの武器を持っていた。
前世で生意気な妹に無理矢理攻略させられていたこのゲームの知識である。
本当は田舎に引きこもりのんびりとしたいリオンだったが。
第一婦人の策謀の生贄にされたリオンはその知識を使い。
策謀を食い破りモブとして生きて行こうとしたが、、
やりたい放題の女どもとイケメンにキレ。
チートな宇宙船ルクシオンを使って反旗を翻す。
読んだ本のタイトル
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あらすじ・内容
「結婚するなら、ミレーヌさんを選びますね」
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 11
ラーシェル神聖王国が周辺諸国と手を組みホルファート王国を包囲した。
武力を背景にラーシェルが提示する和平の条件。
それはリオンの持つ全てのロストアイテムを他国へ割譲せよというもの。
そんな王国の窮地に王妃ミレーヌが一計を案じる。
ラーシェルとの前線にリオンを配置し彼の国を抑え込み、
その間に他国との交渉を進めよというのだ。
しかし、ミレーヌにはどこか余裕がない。
複雑な思いを抱えながらもリオンは、
前線――フレーザー侯爵領に向かうのだが……。
前巻からのあらすじ
エリカ王女が転生者だったと判明。
しかもマリエの娘だと、、
つまり、前世では会えなかったリオンの姪っ子だと判明。
そこから前世の姪のエリカ王女を溺愛するリオンは毎週エリカの元に通う。それについて行くマリエ。
そんなリオンを見て、エリカの婚約を破棄させてリオンに嫁がせようと暗躍し出すミレーヌ。
それに対して床に寝転がって駄々をこねて大反対をする国王でエリカの父親のローランド。
そんな王家の動きを察知してリオンの婚約者であるアンジェを呼び出して、リオンを繋ぎ止めろと命じるアンジェ兄。
リオンを気遣い苦しむアンジェ。
感想
11巻の敵はラーシェル神聖王国の国王がラスボス。
新キャラは帝国の皇帝で転生者のカール。
ミアちゃんを見舞に来た帝国皇帝カールがお忍びで来た。
一応、カールは正体を隠しているのでリオンはミアちゃんの足長おじさんくらいに思っていた。
ラーシェル神聖王国
リオンを各国の安寧を脅かす存在なので、周辺の国を巻き込んで対外道騎士の軍事同盟を組織して王国は四面楚歌になってしまった。
同盟の盟主国であるラーシェル神聖王国を共和国を単独で潰したリオンが突貫しても、背後に大国の帝国に危険視される可能性があるため迂闊に攻め込めない。
そんな有利な状態を作りラーシェル神聖王国は使者を送り。
リオンのロストアイテムとリオンの婚約者の巫女(ノエル)を寄越せと言って来た。
ほとんど断られる事を前提に言いたい放題言ってくるラーシェル神聖王国の使者。
そんな事を言われて王家と中央貴族は反発するが、地方領主達は他人事。
アンジェの実家、レッドブレイブ家もアンジェと絶縁してしまったので助け舟は無し。
地方領主達は、王国が不利になったら寝返れば良いと思ってる。
そんな地方領主達の態度だから王妃ミレーヌは地方領主達に被害が出る作戦を立案した。
各方面の侵攻を王国(地方領主)が受け持ち、ラーシェル神聖王国への侵攻はミレーヌの母国、レパルト連合王国が行う。
地方領主達に恨まれるので、国王ローランドは反対したが、それを振り切って実行しようと、ラーシェル神聖王国と国境を接しているフレーザー侯爵領へと向かう。
フレーザー侯爵家は王女エリカが嫁ぐ予定の家であり。
フレーザー侯爵がラーシェルに寝返らないように、政略結婚を早める事も視野に入れている。
だがそれを面白く思わない者がいた。
エリカの前世の叔父のリオン、母親のマリエがエリカの婚約者、フレーザー侯爵家の嫡男エリヤの欠点を探すが、、、
ゲームでの彼の欠点は全て消えていた。
どうやらエリカが誘導して欠点を消していたらしい、、
逆光源氏計画!?
何気にエリカちゃんもマリエの娘だw
そして、フレーザー侯爵の領地へ着いて、神聖王国の侵攻へ対応しようと防衛陣を組む。
だがそれにリオンは不服で、もっと冴えたやり方があるはずだと模索する。
そんな時に目に入ったのが、ミアちゃんの足長おじさんのカール。
彼が帝国の皇帝だと見抜いたリオンは、帝国がリオンを危険視しないとお墨付きを貰い。
更に戦い方を見てもらうために、カールを同行させてラーシェル神聖王国の首都に突貫する。
多くの魔装をぶつけても圧倒的な力で跳ね返すリオン。
指揮を取れるアンジェリカ。
魔装の攻撃をアインホルン級を全方位から護れる魔力を持つオリヴィア、その魔力補充を苗木ちゃんから供給するノエル。
さらに魔装より強くなった五馬鹿が大活躍。
特に魔装から出て来た魔物が住民を襲っていた時に、ブラッドがそれを阻止。
後々にブラッドはラーシェル神聖王国の住民から拝まれて戸惑ってしまう。
そして、ラーシェル神聖王国の国王を拘束したまでは良かったのだが、、
彼は拘束されても、帝国の庇護があると言い張って王国に賠償金を請求する始末。
それを呆れて見るカール皇帝だったが、、
カール皇帝が声を掛けても、皇帝としての制服を着てないから誰か分かっていない状態。
それにさらに呆れてカール皇帝は正式な服装をすると、、
ラーシェル神聖王国の国王は負けを認めた。
そんな時に、リオンの出生を疑ったラーシェル神聖王国の国王は、、
リオンを国王ローランドの隠し子だと言い出した。
それを聞いて、王子ユリウスがリアクションするから話がややこしくなる。
だが、、、
考えれば考えるほどあり得ると言う、ローランドを知る人々。
最初はミレーヌとリオンが遂に不倫をしたかと思って、リオンに特大な貸を作れたとニヤニヤしていたローランドが、それを聞いてブチギレるのに爆笑。
エピローグで、ミアちゃんの覚醒イベントが発生して。
新人類の覚醒を感じた魔装達が目覚めて、新人類が多くいる国の帝国で暗躍する。
その結果、リオンと新人類、旧人類の今後の事を話し合おうとしていたカールを暗殺させてしまう。
さらに、旧人類の遺伝が強いエリカはドンドン衰弱してしまう。
え?
終わりが見えて来た?
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モブせか 12巻レビュー
最後までお読み頂きありがとうございます。
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登場キャラクター紹介
リオン・フォウ・バルトファルト
ホルファート王国の公爵であり、学生という身分ながら国政や戦争の最前線に立たされる人物である。戦争回避と短期決戦を目指し、敵国ラーシェル神聖王国の指導者を物理的に殴って黙らせるという過激な手段を選んだ。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の公爵。アインホルンおよびアロガンツの所有者。
・物語内での具体的な行動や成果
ミレーヌの命令でフレーザー侯爵領へ向かい、ラーシェル神聖王国への牽制役を担った。
アロガンツで湖底の魔装を破壊し、その残骸を白亜の城へ投げ込んで神聖王の戦意を砕いた。
ローランドの隠し子であるという根拠のない噂を否定したが、かえって信憑性を高めてしまった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
戦後、エリカの病状が悪化し、余命数年という絶望的な診断を突きつけられた。
リビア(オリヴィア)
リオンの婚約者であり、強大な魔力を持つ平民出身の聖女である。リオンの精神的な支えとなると同時に、戦場では規格外の魔法を行使して敵を制圧した。
・所属組織、地位や役職
リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
リコルヌ艦橋で「聖域」と呼ばれる球体フィールドを展開し、数百の巨大魔法陣で敵飛行戦艦を上から押さえつけた。
リオンに関する悪い噂が流れた際、身近な人々まで信じている状況を指摘した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
マリエやミレーヌに、その圧倒的な才能と戦力差を痛感させた。
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ
リオンの婚約者であり、公爵家の令嬢として政治的な洞察力に優れた人物である。ミレーヌの策謀を警戒し、リオンを守るために王妃とも対立する姿勢を見せた。
・所属組織、地位や役職
リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
リコルヌに同乗して戦場へ向かい、ガトリング砲を用いて敵の迎撃を行った。
逃亡を図った神聖王を待ち伏せし、降伏させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ミレーヌに対し、リオンを利用することへの警告を行い、将来的な対立を示唆した。
ノエル・ジル・レスピナス
リオンの婚約者であり、聖樹の巫女の加護を持つ活発な女性である。権威に屈しない性格で、敵国の王に対しても物理的な制裁を加えた。
・所属組織、地位や役職
リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンとのデートを要求し、多忙な彼を連れ出した。
拘束された神聖王が傲慢な態度を崩さないことに腹を立て、その顔面を殴りつけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
肩書きで命を軽んじる神聖王を「ただのノエル」として否定し、カールに評価された。
マリエ・フォウ・ラーファン
リオンの前世の妹であり、エリカやミアの事情に深く関わる人物である。フィンに対して厳しい態度を取りつつも、エリカの幸せを願って行動した。
・所属組織、地位や役職
リオンの前世の妹。
・物語内での具体的な行動や成果
エリヤを尋問し、エリカの婚約者としての資質を厳しく見定めた。
フィンがミアの告白を断った際、その理由が「妹の代わり」であると断罪した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
エリカの病状回復を信じ、学園祭への参加を楽しみにしていた。
ルクシオン
リオンの相棒である人工知能であり、冷徹な分析と圧倒的な戦闘支援を行う存在である。旧人类の技術を用い、敵の魔装解析や無力化を実行した。
・所属組織、地位や役職
リオンの所有する人工知能。
・物語内での具体的な行動や成果
湖底の魔装に対し、農薬のような成分を持つ矢を使用して無力化させた。
リオンがローランドの隠し子だと噂された際、遺伝子検査を提案した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
エリカの余命宣告に対し、データに基づき回復の可能性が低いことを認めた。
クレア―レ
リオン側につく人工知能であり、奔放な言動で周囲を翻弄する存在である。医療用カプセルを用いてミアやエリカの治療と解析を担当した。
・所属組織、地位や役職
リオン側の人工知能。
・物語内での具体的な行動や成果
ジルクに対し、性転換実験の計画を語って脅した。
エリカの病状が悪化していることを突き止め、余命数年であるとリオンに告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
旧人類の特徴を持つエリカに関心を寄せ、リオンとの交配を提案して拒絶された。
王国関係者
ミレーヌ・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の王妃であり、優れた政治手腕を持つがリオンには弱い一面がある人物である。戦争を利用して国内の不安定分子を一掃しようと画策した。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の王妃。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンを国境に配置することでラーシェルを牽制し、戦争の主導権を握ろうとした。
戦後処理の交渉に出席し、ラーシェル側に厳しい条件を突きつけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンからの求愛めいた発言に動揺し、外交官イバンに「籠絡された」と誤解された。
エリカ・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の王女であり、前世の記憶を持つ転生者である。自身の健康よりもミアの治療を優先し、覚醒イベントを実行させた。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の王女。
・物語内での具体的な行動や成果
ミアを救うため、自身の病状が悪化することを知りながら覚醒イベントを黙認した。
マリエに対し、エリヤとの婚約を受け入れている本心を伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
覚醒イベントの影響で病状が急激に悪化し、余命数年と宣告される事態となった。
ローランド・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の国王であり、リオンを一方的に嫌っている人物である。リオンが自分の隠し子であるという噂に激昂した。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の国王。
・物語内での具体的な行動や成果
戦勝報告の場で、神聖王の首を飾ると息巻いた。
隠し子騒動で貴族たちに疑いの目を向けられ、リオンに絶叫した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
自身の過去の行いが災いし、リオンとの血縁疑惑を払拭できない状況に陥った。
エリヤ・ラファ・フレーザー
フレーザー侯爵家の嫡男であり、エリカの婚約者である。エリカを守りたい一心で行動するが、実力不足に悩みつつも成長を見せた。
・所属組織、地位や役職
フレーザー侯爵家の嫡男。
・物語内での具体的な行動や成果
戦争への同行を志願したが、リオンに諭されて留守を預かる役目を引き受けた。
リオンとマリエからの厳しい尋問に耐え、エリカへの誠意を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンからエリカとミアを守る役割を託され、覚悟を決めた。
ジルク・フィア・マーモリア
「五馬鹿」の一人であり、交渉術と射撃に長けた人物である。リオンの指示で各国を回り、恫喝に近い外交で同盟の切り崩しを行った。
・所属組織、地位や役職
王国の貴族(元婚約者候補)。
・物語内での具体的な行動や成果
小国の代表を「リオンが滅ぼす」と脅し、宝珠を対価に寝返らせた。
ファンオース公爵代理との交渉をまとめ、裏切らない約束を取り付けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クレアーレに性転換実験の対象にされかけ、恐怖した。
ブラッド・フォウ・フィールド
「五馬鹿」の一人であり、派手な紫色の鎧を駆る人物である。戦場では高い戦闘能力を発揮し、民を守るために戦った。
・所属組織、地位や役職
王国の貴族(元婚約者候補)。
・物語内での具体的な行動や成果
城下町に降り立ち、魔装の群体から民衆を守り抜いた。
ラーシェルの民から、その姿を神々しいと誤解され祈りを捧げられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンの無茶な作戦に巻き込まれ、疲弊して涙を流した。
ユリウス・ラファ・ホルファート
「五馬鹿」の一人であり、仮面の騎士として戦場に立つ元王太子である。
・所属組織、地位や役職
王国の貴族(元王太子)。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの隠し子疑惑に対し、真顔で「兄さん」と呼び混乱を加速させた。
白い鎧を借りて出撃し、周辺の敵を掃討した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王子の立場ゆえに外交権限がなく、リオンの留守番を命じられる場面もあった。
グレッグ・フォウ・セバーグ
「五馬鹿」の一人であり、肉体派の騎士である。ジルクの外交行脚に同行し、過酷な移動と交渉に疲弊した。
・所属組織、地位や役職
王国の貴族(元婚約者候補)。
・物語内での具体的な行動や成果
国境付近の貴族が寝返る可能性を指摘し、危機感を共有した。
戦後は疲労困憊し、地面に座り込む姿が見られた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。
クリス・フィア・アークライト
「五馬鹿」の一人であり、剣術を得意とする人物である。ジルクの補佐として同行したが、激務により心身を消耗した。
・所属組織、地位や役職
王国の貴族(元婚約者候補)。
・物語内での具体的な行動や成果
帰還後、目のハイライトが消えるほど疲弊し、風呂を求めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。
クラリス・フィア・アトリー
アトリー家の令嬢であり、リオンに好意を寄せる人物である。王宮内の情報をリオンにもたらし、対価を求めた。
・所属組織、地位や役職
アトリー家の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
王宮が地方貴族を見捨てる方針であることをリオンに伝えた。
二人きりの状況を作ろうとしたが、アンジェリカたちに阻止された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンが王になれる可能性を示唆し、彼を焚きつけた。
帝国・ラーシェル関係者
カール・マエリス・ヴォルデノワ(皇帝)
ヴォルデノワ神聖魔法帝国の皇帝であり、お忍びで王国を訪れていた人物である。前世の記憶を持ち、ミアを実の娘として溺愛している。
・所属組織、地位や役職
ヴォルデノワ神聖魔法帝国の皇帝。
・物語内での具体的な行動や成果
戦後交渉の場に乱入し、正体を明かしてラーシェル側を恫喝した。
リオンとの会話で、自分が乙女ゲー三作目の関係者に転生したと悟った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
帰国後、息子である皇太子の裏切りに遭い、アルカディアに唆された皇太子によって殺害された。
フィン・ルタ・ヘリング
帝国の騎士であり、ミアの守護者である。前世の妹の面影をミアに重ねており、それゆえに彼女の愛を受け入れられずにいる。
・所属組織、地位や役職
帝国の騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
ミアからの告白を断り、その理由をマリエに問い詰められた。
湖での戦闘ではリオンを援護し、触手を斬り払う活躍を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ミアの覚醒と完治を知り、カールの手紙を通じて喜びを共有した。
ミア
カールの隠し子であり、帝国皇女の身分を持つ少女である。謎の病に苦しんでいたが、モノリスとの接触により覚醒した。
・所属組織、地位や役職
帝国の皇女(隠し子)。
・物語内での具体的な行動や成果
フィンに告白したが断られ、エリカに慰められた。
ダンジョン内でモノリスと接触し、魔素を取り込む体質へと変化した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
覚醒によって病状は安定したが、同時に海底の魔法生物を目覚めさせてしまった。
神聖王
ラーシェル神聖王国の王であり、民を顧みない傲慢な人物である。自分だけ助かろうと逃亡を図ったが失敗した。
・所属組織、地位や役職
ラーシェル神聖王国の王。
・物語内での具体的な行動や成果
湖の魔装を暴走させ、自国民を犠牲にした。
逃亡中にリコルヌに捕捉され、戦後交渉では帝国の威を借るも失敗した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンをローランドの隠し子だと邪推し、噂の発生源となった。
ブレイブ
フィンの相棒である人工知能(魔装)であり、フィンを献身的に支える存在である。
・所属組織、地位や役職
フィンの相棒。
・物語内での具体的な行動や成果
フィンがマリエに責められた際、彼を庇って前に出た。
モノリスの文字を見て動揺する反応を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特になし。
アルカディア
海底から目覚めた魔法生物であり、新人類の復権を目論む存在である。帝国の皇太子を唆し、皇帝殺害を実行させた。
・所属組織、地位や役職
魔法生物(自称アルカディア)。
・物語内での具体的な行動や成果
皇太子の不安を煽り、カールが裏切り者であると吹き込んだ。
カールの殺害を肯定し、皇太子を取り込んで事態を掌握した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
新たな脅威として物語の表舞台に現れた。
その他
ヘルトルーデ・セラ・ファンオース
ファンオース公爵家の代理当主であり、ジルクとの交渉に応じた人物である。国益を最優先し、王国を裏切らない選択をした。
・所属組織、地位や役職
ファンオース公爵家代理。
・物語内での具体的な行動や成果
ジルクに対し、協力の対価として法外な条件を突きつけて揺さぶった。
最終的に宝珠二つと戦後の条件付きで、王国側に付くことに合意した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王宮が地方貴族を切り捨てる情報をジルクに提供した。
イバン・スーレ・スキーラ
レパルト連合王国の外交官であり、ミレーヌの旧知の人物である。王国の危機的状況を利用し、自国の利益を図ろうとした。
・所属組織、地位や役職
レパルト連合王国の外交官。
・物語内での具体的な行動や成果
ミレーヌと密談し、ラーシェルを罠にかける策を確認した。
ミレーヌがリオンに籠絡されたと誤解し、リオンを恐れるようになった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ミレーヌの計画変更に不満を持ちつつも、それに従わざるを得なかった。
モブせか 10巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 12巻レビュー
展開まとめ
プロローグ
夏期休暇前の学園とリオンの立場
夏期休暇を前に学園は浮ついた雰囲気に包まれていたが、リオン・フォウ・バルトファルトは学生でありながら公爵位を持つ身として国政に駆り出され、王宮へ向かう準備を進めていた。勲章を付ける手伝いをするリビアと会話を交わしつつ、国王ローランドへの不満を隠さず、重い責務への辟易を見せていた。
リビアとのやり取りと人工知能の介入
身支度を終えたリオンは、リビアとの軽妙なやり取りから一転して親密な雰囲気になるが、人工知能クレアーレの無遠慮な介入により場は騒がしくなる。それでもリビアは気持ちを伝え、二人は互いの想いを確かめ合うに至った。
マリエとルクシオンの状況整理
一方、学園の女子寮ではマリエ・フォウ・ラーファンが、兄リオンが不在のまま情勢が進むことに苛立っていた。相棒ルクシオンは冷静に状況を分析し、ラーシェル神聖王国が盟主となる軍事的圧力が迫っている事実を伝え、緊張感を高めていた。
王宮での謁見と過激な要求
王宮の謁見の間では、ラーシェル神聖王国の使者が現れ、リオンを外道騎士と呼び、ロストアイテムや婚約者の引き渡しを要求した。その傲慢な主張に貴族たちは反発し、場は騒然となった。
対立の構図と戦争の影
王妃ミレーヌは使者の意図を見抜き、交渉が形だけのものであると断じた。ラーシェルを盟主とする包囲網が示される中、国境を守る貴族たちへの負担が問題として浮かび上がった。
ミレーヌの示す新たな策
戦争を避けたいリオンの意向を受け、ミレーヌは周辺情勢と帝国の存在を踏まえた上で、別の解決策を提示する。そして、リオンに自身とエリカを伴いフレーザー侯爵領へ向かうよう命じ、事態は新たな局面へ進もうとしていた。
第1話 「国境へ」
港での合流とカールの目的
ホルファート王国の港に到着したカールは、外道騎士と呼ばれるリオンを見定めるために来訪していた。そこへフィンとミアが現れ、手をつないでいたことでカールは不機嫌になったが、ミアの笑顔には即座に態度を整えた。口論になりかけた両者はミアに諫められ、カールはフィンとブレイブに小声で来訪理由は見定めだと告げた。
婚約者たちとの状況整理とフレーザー領への命令
リオンは学生寮に戻り、ノエル・ジル・レスピナス、アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ、リビアに謁見の要求内容が受け入れ難いものであったと共有した後、国からフレーザー領へ向かう正式依頼が来ると伝えた。アンジェリカは国境に最強戦力を置く采配が他国境の不安を招く点や、いざとなればリオンが前線に立つ危険を指摘したが、リオンはミレーヌが攻め込ませる意図はないと述べた。これにアンジェリカは、ラーシェルを憎むミレーヌが滅ぼす好機を避けること自体を不審に感じ、空気が張り詰めた。
ミレーヌの決定とエリカへの輿入れ命令
王宮ではエリカ・ラファ・ホルファートがミレーヌに呼び出され、フレーザー家へ向かい、場合によってはそのまま輿入れするよう命じられた。ミレーヌは、戦争が始まるからこそ王家がフレーザー家を見捨てない姿勢を示す必要があると説明し、移動にはリオンのアインホルン級二隻を用いると断じ、異議を許さなかった。
放課後の決断と同行者の追加
教室でリオンはフィンとミアの検査計画が崩れることを受け、フィンとミアも同行する案を出した。フィンは悩んだ末に同行を決め、さらにミアにとって足長おじさんのような客人も連れて行きたいと告げ、詳細は言えないが迷惑はかからないと思うと曖昧に説明した。
軍港での出航準備とマリエ一行の押しかけ
軍港ではアインホルンとリコルヌに荷物が積み込まれ、軍人は王族の移動に新型飛行船を使うことへ不満を漏らした。そこへマリエ、カーラ、カイル、ブラッド・フォウ・フィールド、ユリウス・ラファ・ホルファート、ジルク・フィア・マーモリア、グレッグ・フォウ・セバーグらが現れ、寄子として同行すると主張して騒がしくなった。マリエはリコルヌへ向かったが騎士に止められ、リオンは二隻でラーシェルを封じ込めるとだけ答え、周囲には不可解さが残った。
エリヤの登場と衝突
出航間際、学園制服のエリヤ・ラファ・フレーザーが駆けつけて同行を申し出た。リオンは名を聞いた直後、エリカの婚約者であることを理由に強く拒絶し、エリヤは困惑して反発し、波乱のまま旅立ちの気配が強まった。
第2話 「フレーザー侯爵家」
出航直後の尋問とエリヤ評価の空振り
アインホルンとリコルヌがフレーザー侯爵領へ向けて出航し、アインホルンの談話室でリオンとマリエはエリヤを呼び出して婚約者としての資質を詰問した。マリエはゲーム知識から「本来のエリヤ像」と現実のエリヤの違いを挙げ、見た目や素行の悪材料が見つからないことに焦りを見せた。エリヤは心配して声をかけるが、リオンとマリエは負け惜しみだけを残して退室し、エリヤは取り残された。
ノエルの指摘とリオンの論点整理
夜、ノエル・ジル・レスピナスはリオンの行動を「本人同士の意思確認が先」と指摘し、エリカとエリヤが納得しているなら外野の介入は迷惑になり得ると釘を刺した。さらに、マリエも含めてエリカの結婚に過敏になっている点を不自然だと述べ、アンジェリカとリビアも気にしていると伝えた。リオンはエリカの本音を引き出す必要を感じつつ、破談が政治に与える影響も理解して葛藤した。
リコルヌ側での対決とミレーヌの“封じ込め”説明
リコルヌの談話室ではアンジェリカがミレーヌに、リオンを国境へ固定配置する采配の意図を問い詰めた。ミレーヌはリオンの精神的負担を持ち出し、フレーザー家を安心させる意味合いが強いと説明し、ラーシェルはリオンがいる限り無闇に攻め込めないと見立てた。ミレーヌは「今回は公爵に負担はかけない」と約束しつつ、勝利の必要性を断言し、アンジェリカは反論の糸口を失った。
フレーザー家の軍港到着と会談の即時開始
フレーザー家の小さな浮島に入港すると、侯爵家兵士たちはアインホルンを好意的に迎え、ルクシオンは補給物資の受け渡し完了を報告した。そこにはフィン、ミア、カールもおり、ルクシオンは魔装関係者への不信を示すが、リオンは敵ではないと退けた。ミレーヌとエリカが下船し、フレーザー侯爵は歓迎を述べる一方、レパルト連合王国の外交官が既に到着していると告げ、会談は前倒しで開始された。
レパルト外交官の登場と“ラーシェルは首都防衛”の報告
会議室にはフレーザー側と、レパルト連合王国の外交官が同席していた。外交官はミレーヌと旧知らしく軽口を交わした後、連合王国はラーシェル盟主の軍事同盟には参加しないと明言し、王国が危機を跳ね返せるかを確認した。ミレーヌは国境に切り札を置いたと述べ、外交官はバルトファルト公爵の配置を察して納得する。さらに外交官は、ラーシェルが飛行戦艦を首都に集結させ「首都の守りを固めている」と報告し、ミレーヌはそれをリオンへの恐れから全戦力で引きこもる動きだと結論づけた。
“封じ込め成功”の空気とミレーヌの作り笑い
フレーザー侯爵はリオンの存在で領地が攻められないと興奮し、ラーシェルを封じ込めれば勝利に終わると楽観した。外交官もミレーヌを称え、レパルトとホルファートの安泰を口にしたが、ミレーヌの笑みは作り物めいて見え、表向きの順調さの裏に別の含みを残した。
第3話 「ミレーヌの陰謀」
応接室での腹合わせと“国境にいる”演出
会談後、ミレーヌは応接室でレパルト連合王国の外交官イバン・スーレ・スキーラと二人で話した。イバンはアインホルン級の三隻目の有無を確認し、ミレーヌは未確認だと即答したうえで、ラーシェルがバルトファルト公爵が国境にいると信じれば十分だと整理した。イバンはリオンがミレーヌに夢中だという噂を持ち出し、ミレーヌは噂だと流しつつ婚約者たちの存在を挙げたが、内心で胸の痛みを覚えた。さらにイバンが他国境の不満を懸念すると、ミレーヌは他国境が苦境に立つ方が王国に都合が良いと断言し、イバンはその冷徹さを評した。
談話室での危機共有と“見捨てられた国境”の連鎖
談話室にはリオン、婚約者三人、マリエ一行、フィンが集まり、ブラッドが今回の配置の危険性を強く訴えた。ブラッドは、リオンが動かないと知れば敵が全力で一斉に攻め込み、増援が回らないと説明したうえで、見捨てられたと思った国境の貴族から裏切り者が出ると断言した。国境貴族が敵国と独自のパイプを持つ話も出て、捕虜交換など交渉上の必要が語られた。ユリウスはミレーヌの判断の意図を問題視し、ジルクは王妃の祖国レパルトの立場を踏まえ、祖国優先で王国の被害を厭わない可能性まで言及し、場の空気を悪化させた。
腹の音で崩壊する会議とジルク拘束
緊迫した議論の最中、マリエの腹の音が響き、場の空気が一気に崩れた。ユリウスは串焼きを作りに飛び出し、ブラッドは菓子を用意しに走り、クリスは風呂を磨きに行き、グレッグも鶏肉を用意しに出て行き、マリエは呆然とした。ジルクも紅茶を入れに行こうとしたが、アンジェリカが襟を掴んで引き留め、平手打ちで床に倒したうえで説明を迫った。最終的にマリエが命令するとジルクは折れ、裏切り回避の方法としてリオンの船と宝珠を交渉材料に使い、ラーシェル以外の国と交渉すると提案した。ジルクは護衛にグレッグとクリス、相談役にブラッドの同行も求め、リオンは準備を引き受け、ルクシオンはリコルヌの発進準備へ動いた。
翌朝の出港で露見した“計画外”とミレーヌの焦り
翌朝、ミレーヌはリコルヌが港を出たという知らせを受け、フレーザー家の城内を急いでアンジェリカのいる部屋へ向かった。ミレーヌは二隻が必要だと事前に伝えていたため激しく責めたが、アンジェリカはリオンの判断であり正しいと考えて止めなかったと述べた。ミレーヌは公爵本人が城にいると確認すると、レパルト外交官とフレーザー侯爵には自分が説明すると言って去り、リオンの甘さを見誤ったと内心で悔いた。
客室でのカールとフィンの応酬
フレーザー家の客室では、カールが使用人向けの部屋を宛てがわれて不満を抱き、フィンがそれをからかった。カールは外道騎士の様子を尋ね、フィンはリオンが戦争回避を図っており、噂ほど悪い人物には思えず友達だと語った。カールは判断は自分の仕事だと述べつつ、ミアの様子を尋ね、ミアは王女たちと観光に出て黒助が側にいると聞いて安堵した。フィンは学園で友達が増えてミアが楽しそうだと話し、王女が転生者であることに驚いたと述べ、カールも手紙で知って驚いたと返した。
第4話 「神聖王の思惑」
白の都の舞台裏と神聖王の素顔
ラーシェル神聖王国の首都「白の郡」では、白亜の城を中心に城下町が密集し、城だけが白く輝いていた。神聖王は肥満体型の白髪白髭の老人で、謁見の間ではホルファート王国の使者の報告を受け、貴族の罵声を制して戦いの準備を宣言した。だが控え室では王冠も衣装も脱ぎ捨て下着姿で美女に世話をさせ、宰相から報告を受ける現実的な態度に切り替えた。
ミレーヌとリオンへの評価と“動かない”戦略
宰相は、ミレーヌがフレーザー領に王女を連れて入り、外道騎士リオンと飛行戦艦二隻を伴っていると報告した。神聖王はミレーヌが短絡的に攻め込ませないと見ており、ローランドの動きが見えない点を不気味がる宰相ともども、注視対象をリオンに置いた。間者はリオンがミレーヌの指示に従って待機していると伝え、噂の恋慕も事実らしいとされた。神聖王と宰相はミレーヌを敵として警戒しつつ、同盟国からの出陣要請は断り、外道騎士を食い止めている体裁を作って首都防衛を続ける方針を確認した。
帝国参戦を誘う算段と“世界を敵にする”発想
神聖王は、ホルファートがラーシェルを正面から攻めれば帝国が動くと読み、ミレーヌがその口実を作らないと“信頼”していた。宰相も、帝国が動けば多くの国がホルファートのロストアイテムを危険視して参戦し得ると見立てた。神聖王は「勝敗を戦争でつける必要はない」とし、リオンが強すぎるなら他国と協力してあらゆる手段で苦しめればよいと語った。魔石輸入などホルファート側の弱点にも触れつつ、ラーシェルは動かず、帝国が動く展開を待つのが最善だと結論づけた。
フレーザー領観光とエリカの“選択”
フレーザー領ではエリヤの案内で湖の観光地を訪れ、上空の小さな浮島が湖水を吸い上げる「水の柱」を一同が見物した。ノエルはボート遊びを提案し、リオンは同意し、アンジェリカとリビアが順番を主張して牽制した。岸ではエリカがマリエに、婚約と結婚は受け入れているので邪魔をしないでほしいと告げた。マリエはエリカに幸せを望んで涙を流すが、エリカは王女として自由が利かない現実を語り、エリヤを「自分好みに育てる」発想も示した。マリエは納得し、エリヤに努力を促して二人の関係を認める方向へ傾いた。
ボート上の告白めいた警告とミレーヌとの対立予感
ボートではアンジェリカが、ミレーヌは祖国・王国、ひいては王家の盤石化のためにリオンを利用していると見立てた。リコルヌ出航へのミレーヌの怒りにも触れ、今後ミレーヌとリオンの目指す場所は違い、いずれ衝突すると警告した。リオンは争いたくないと返し、アンジェリカはミレーヌは手強い相手だと釘を刺し、水をすくってリオンの顔にかけて会話を締めた。
リコルヌの交渉開始とジルクの脅迫外交
その頃リコルヌは一度バルトファルト男爵領で宝珠を回収し、軍事同盟側の小国へ向かった。ジルクはグレッグ、クリス、ブラッドを伴い、まず大臣との事務交渉に入り、相手の侮辱にも笑顔で応対したうえで「開戦すればリオンが最初にこの国を滅ぼす」と脅しを切り出した。続けて宝珠を提示し、それが大量の魔石に等しい魔力を持つと説明し、寝返るなら譲る、拒むなら開戦と同時に攻め込まれると迫った。
成功の後味とクレアーレの不穏な“実験”
交渉後、食堂で四人は成功を確認し、ジルクはアインホルン級の威圧とリオンの名、宝珠という手土産が効いたと種明かしした。宝珠を配るのは最大でも三国までとし、その後は寝返りの事実を流せば連鎖すると見通した。そこへクレアーレが介入し、ジルクを「有能な屑」と評しつつ、交渉成功で実験対象にしなくて済んだと告げたうえ、性転換を試した後の次の実験準備をしていたと語り、ジルクらは青ざめた。
第5話 「ファンオース公爵代理」
ファンオース城での対面と“追い出し”の芝居
ジルク一行はファンオース公爵家の城で、公爵代理ヘルトルーデ・セラ・ファンオースと面会した。ヘルトルーデは玉座だった椅子にだらしなく座り、ジルクの「王国のため」という建前を即座に否定したうえで、駐在官や貴族たちに退室を命じた。駐在官が反発しても、ヘルトルーデは命令を撤回せず、結果として謁見の間にはジルクたちだけが残った。
態度の反転と“協力の値段”の提示
人払いが済むとヘルトルーデは姿勢を正し、来訪を歓迎する態度へ切り替えた。国内には「王国を滅ぼす」と騒ぐ者もいるが、自身はリオンの実力を評価していると語りつつ、協力はタダではないと突きつけた。ラーシェルから同盟参加の誘いが届いており、条件が良いため貴族たちはそちら支持だとも説明した。
無茶な要求で揺さぶり、現実路線で落とす
ヘルトルーデは独立、資金、軍事力、アインホルン級三隻、他の飛行戦艦百隻、補給込みと要求し、ブラッドが「ふっかけすぎ」と反発した。ヘルトルーデは、敵に回せばフィールド辺境伯が張り付き、他戦線の支援が疎かになると示して揺さぶりをかけた。ジルクが「冗談だ」と返すと、ヘルトルーデは部下や国内の強硬論を認めつつ、自身は今更戦っても勝てないなら国内発展を優先したいと述べ、王国との全面衝突には乗り気ではない姿勢を見せた。
宝珠・戦艦・駐在官を交渉札にして“最低限の不寝返り”へ
ヘルトルーデは、小国交渉で宝珠を配った話を挙げ、ファンオース家にも用意するよう求めた。さらに国境貴族がファンオース家に接触し、ラーシェルとも交渉しているという情報を示し、タダで味方になれは都合が良すぎると迫った。ジルクは宝珠を用意すると言うが、ヘルトルーデは最低三つ、加えて接収された飛行戦艦の返却、駐在官の引き揚げを要求した。ジルクは宝珠が残り二つであること、戦艦接収は王宮の管轄で勝手に返せないこと、駐在官も自分の権限では動かせないことを告げ、ヘルトルーデは「やはり独断ではない」と突いた。最終的にヘルトルーデは宝珠二つで“寝返らない”と約束し、戦艦と駐在官は戦い後にどうにかするよう条件を残して合意した。
深夜の急報と“王宮が切り捨てる”疑惑
その後、ジルクからリオンへ通信が入り、王宮が国境や地方の貴族を切り捨てるつもりだという情報が伝えられた。内容は「今回の戦いを利用して裏切る領主貴族を滅ぼすつもり」というもので、ジルク自身も想定以上だと受け止めた。情報源はヘルトルーデからの“プレゼント”だとされ、ジルクは裏取りが不十分だが可能性は高いと述べ、ブラッドも否定できないと言った。リオンは同盟切り崩しは予定通り継続させ、自身は王宮側の情報収集を進める方針を取った。
情報網の総動員とルクシオンの現場仕事
リオンはクラリスの実家アトリー家を頼る案を出し、ジルクは対価を懸念しつつも状況的に有効だと認めた。ルクシオンは情報精度の問題を指摘し、ローズブレイド家やドミニク・フォウ・モットレイ伯爵の名も挙げた。ルクシオンはラーシェルの情報収集に加えて、エリカとミアの身体調査もあると述べ、リオンは手紙を出すなどして伝手を総動員する流れになった。
ミアの“お誘い”と湖での急転
翌朝、ミアはフレーザー城の食堂でフィン、ブレイブ、カールと朝食を取り、病気治療が控えていると話した。ミアはフィンを誘い、二人は湖の観光地で天然の噴水を眺め、ボートに乗ることになった。フィンはミアを「お姫様」として扱う発言をし、ブレイブは前の席を希望し、三人でボートへ向かった。遠くからカールは双眼鏡で様子を見張り、そこへリオンが現れて会話を交わしたが、直後にミアが泣きながらボートを降りて走り去り、フィンが立ち尽くし、ブレイブが追いかける状況が発生した。
告白の失恋とエリカの抱擁
城に戻ったミアは部屋にこもり、エリカが訪ねて話を聞いた。ミアはフィンに告白したが、フィンから「妹にしか見えない」と告げられたと泣きながら訴えた。ブレイブはフィンの気持ちを説明しようとして言葉に詰まり、エリカはミアの背中をさすり、自分から告白したことを称えた。ミアはエリカに抱きついて大声で泣き、エリカは抱きしめて慰め続けた。
第6話 「前世の妹」
深夜の談話室での糾弾
深夜、談話室でマリエはフィンを怒鳴りつけ、ミアの告白を断った理由を問い詰めた。フィンは落ち込みつつ「恋人にはなれない」と言い、リオンが“モブだから”説を口にすると否定した。ルクシオンはリオンの外した推測を責め、マリエもリオンの「モブ」こだわりを揶揄し、フィンは自分がミアに相応しくないとしながらも、恋人になれない点だけは譲らなかった。
フィンの理由は“妹”であること
フィンは「ミアは妹だ」と告げ、前世の妹の話を始めた。前世の妹は病気で長く入院しており、青年はバイト代で携帯ゲームのソフトを買って渡していた。妹は学園で男の子と仲良くなる乙女ゲームを何周も遊び、シリーズ新作を望んだ理由として「学校に通った気分になれるから」と口にした。青年は妹の「外に出て遊べるか」「学校に行けるか」という問いに「きっとできる」と言い、希望を持たせた。
発売日に間に合わなかった記憶
フィンは、妹が楽しみにしていたソフトを買って病院へ向かう途中で病院から連絡が入り、急いだが間に合わなかったと語った。ブレイブは涙をこぼし、フィンは苦しそうに胸を掴んだ。フィンはミアが妹によく似ているため、生まれ変わりではないかと感じたこと、出会った頃の元気な姿を見て救われたように思ったことを話し、謎の病気で苦しむ現状を許せないと訴えた。フィンはミアのためなら命も懸けると言いながらも、恋人として見ることはできないと結論づけた。
マリエの断罪と“自己満足”の指摘
マリエはフィンの前世話を「気持ち悪い」と切り捨て、ミアは妹ではないと突きつけた。さらに、検査のためにミアがカプセルに入る予定を知りながら余計な問題を起こしたと責め、「助けられなかった妹の代わりにミアを可愛がっているだけ」と言い放った。フィンは反発しかけるが怒りを抑え、ブレイブがフィンの前に出て庇った。マリエはブレイブに「キモ〜い」と言い、ブレイブは涙を流して床に落ちた。
フィンの決意と兄妹喧嘩
フィンはブレイブを拾い上げ「ミアの所へ行き、ちゃんと話をしたい」と言って部屋を出た。リオンはマリエに言い過ぎだと苦言を呈するが、言い返しの流れでマリエの肘打ちを腹に受け、痛みで床に膝をついた。マリエは「兄を異性として見られない」と言い、リオンも生活費の話を持ち出して応酬した。ルクシオンは二人を見て「成長がない」と評した。
ミレーヌの部屋での対立と国家観
夜、ミレーヌの部屋にアンジェリカ、ユリウス、エリカが現れ、王宮が領主貴族の力を削ごうとしている真意を問うた。ミレーヌはそれを王国の従来方針だと述べ、王族は数十年先を見ろと突き放した。地方領主は利益優先の気質を持ち、王国にとって潜在的な敵であるとし、軍事力を失った今は裏切りの危険が高いと説明した。独立が相次げば戦争が激化し民も徴兵されると述べ、短期被害を容認してでも長期の火種を潰す考えを示した。
“勝ちすぎない”戦争設計とラーシェル壊滅の狙い
ミレーヌは完全勝利は悪手で、勝ちすぎれば注視する国々や帝国が危機感を抱くと語った。被害を出しつつギリギリの勝利を演出し、多国を安心させたうえで交渉優位の和平を目指すと説明した。その一方で、戦争終結間近にラーシェルへ攻勢をかけ滅ぼし、盟主国を失った軍事同盟を崩して個別和平に持ち込む構想を明かした。アンジェリカが「リオンを利用するのか」と詰め寄ると、ミレーヌは貴族としてやり遂げさせると返し、個人感情は国家の前で無意味だと断じた。
エリカ婚約の不成立を“原因”として突きつける
ミレーヌは、エリカがリオンと結婚していればここまでしなかったと述べ、二人の子がルクシオンを継ぎ王家に新しい力を与える未来を想定していたと語った。ユリウスは代案としてリオンとアンジェリカの子を王族に迎える案を口にするが、ミレーヌは「自分たちは我を通したのに子に政略を強いるのか」と嘲笑し、信用できないと切り捨てた。最後にミレーヌは、行動の責任は自分たちで取れ、強すぎる力は世界に影響を持つと公爵にも伝えろと告げた。
第7話 「女誑し」
クラリス来訪と“二人きり”要求
フレーザー領の港にアトリー家の飛行船が到着し、クラリス・フィア・アトリーが甲板からリオンに手を振った。リオンは手紙で近況を尋ねただけのつもりだったが、クラリスは自ら来たと語り、重要な話のため「誰にも邪魔されない場所で二人きり」を求めた。場所はアインホルン船内が選ばれ、ルクシオンも同席する形となった。
王宮の内情と“切り捨て”方針の確認
談話室でクラリスは、王宮が領主貴族の大半を切り捨てる方針で動いていると述べた。父で大臣のバーナードは反対したが王妃ミレーヌに押し切られたとされ、ミレーヌがレパルト出身でラーシェルへの恨みを持つ点も語られた。クラリスは陛下ローランドも反対していたと話し、結果として押し切られた流れが示された。
クラリスの“対価”と婚約者の乱入
クラリスは王宮内の反対派をまとめられると提案し、領主貴族を見捨てずに済む可能性を示したが、そのためには対価が必要だと含みを持たせた。距離を詰めた直後、ルクシオンがアンジェリカの来訪を告げ、アンジェリカが乱暴に扉を開けて踏み込んだ。クラリスは舌打ちして距離を取り、アンジェリカと険悪な応酬を始めた。遅れてリビアとノエルも追い付き、ルクシオンが知らせたことがリオンに明かされた。
王位を狙える状況と寝返り準備の手紙
休憩後、クラリスは王妃への反発が王宮内に存在し、焦って強引に進めたため不満が増えていると説明した。アンジェリカは「潜在的な敵を排除し王家の地位を盤石にする狙い」と推測し、クラリスも王家がリオンに依存する構図が格好悪い点を指摘した。クラリスは「今のリオンは王になりたいと言えば叶う」と述べ、貴族が忠誠を誓い得る状況を示す。ローテーブルにはローズブレイド伯爵家、モットレイ伯爵家などの家紋入りの手紙が並び、アンジェリカが内容を確認すると、戦争が始まれば寝返り領主が敵を案内する準備をしていると語った。リビアは「見捨てられたと思ったのか」と問うが、クラリスは「見捨てたのだ」と言い切った。
実家への接触とローズブレイド家の防波堤
アンジェリカは手紙から、バルトファルト男爵家を通じてリオンの説得を試みる動きがあり、既に使者が来ていると伝えた。ローズブレイド家が間に入って面会を断っていることも語られ、ニックスとドロテアの結婚が結果的に実家の防波堤になっていると評価された。さらに、手紙の差出人がディアドリーであることが示され、アンジェリカはその手紙を握りつぶして投げ捨て、リオンに「見なくていい」と遮断した。
リオンの方針転換とミレーヌへの直談判
ノエルに方針を問われたリオンは、ミレーヌを説得し、フィンにも相談すると決めた。直後、廊下でミレーヌは中庭で女性と楽しげに話す外交官イバンを見て「軽薄」と評し、時の流れを感じて表情を硬くした。そこへリオンが土産を持って現れ、お茶に誘う。ミレーヌは用事を理由に断ろうとするが、ルクシオンが次の予定が三時間後だと指摘し、リオンは悲しげな顔を見せた。ミレーヌは折れて「少しだけ付き合う」と応じ、メイドに休むよう命じた。
“傲慢”を受け入れて押し切る交渉
部屋でミレーヌは、リオンが用件を持って誘ったことを見抜き、リオンは国が荒れるのが嫌で短期間で終わらせたいと切り出した。ミレーヌは帝国の存在や強者への恐れを挙げ、戦うつもりがなくても相手がそうとは限らないと釘を刺した。リオンは同盟の切り崩しが進んでいること、ファンオースが寝返らない約束をしたことを告げ、味方を巻き込むやり方は嫌だと主張した。ミレーヌは「力ある者の傲慢」と評するが、リオンは傲慢で構わないとして、自分のやり方で終わらせると宣言した。ミレーヌは「今の王家は逆らえない」と受け入れ、リオンは他国参戦を避ける意図を示した。
ミレーヌの本音とリオンの“口説き”
ミレーヌは「力があればもっと好きに生きられた」と漏らし、エリカをリオンに嫁がせたかった本心を語った。リオンはエリカではなくミレーヌの方がいいと言い、結婚するならミレーヌを選ぶとまで踏み込んだ。ミレーヌは顔を赤くして動揺し、リオンを「酷い男性」と評した。
イバンの誤読と“女誑し”認定
廊下で待機していたミレーヌ付きのメイドから事情を聞いたイバンは、ミレーヌがリオンを説得する機会だと期待していた。しかし扉が開くと、リオンはミレーヌの片手を両手で握り「全て片付ける」「吉報を待て」と告げ、ミレーヌは頬を赤く染めて視線を合わせられない様子を見せた。女性の機微に聡いイバンは、その空気からミレーヌが籠絡されたと察し、リオンを“百戦錬磨の女誑し”として畏怖し、独り言で「籠絡されたのがミレーヌだったか」と呟いた。
第8話 「殴られる前に殴れ」
エリカの追及とリオンの雑な宣言
朝、エリカはミレーヌが方針変更したことに驚き、廊下でリオンに説得内容を問い詰めた。リオンは「任せてくださいと言っただけ」と繰り返し、マリエは舌打ちして信用しなかった。エリカが戦争終結の方法を問うと、リオンは「ラーシェルに乗り込んで神聖王を一発ぶん殴る」と即答し、エリカは絶句した。マリエは「こういう時の兄貴は解決する」と経験則で受け止め、リオンはルクシオン頼みを公言して押し切った。
ミレーヌの謝罪と“母としての本音”
自室へ戻る途中のエリカは廊下でミレーヌと遭遇し、ぎこちない態度に違和感を覚えた。ミレーヌはメイドを下がらせ、柱の陰でエリカに謝罪した。戦争方針だけでなく、リオンと結ばせることがエリカの幸せだと思い込んでいた点も誤りだったと認め、政略結婚の中でも幸せを掴んでほしかったと本音を語った。エリカは立場の苦労を理解して責めず、ミレーヌは涙を拭いながら、素直で優しい娘に育ったことを喜んだ。
湖畔での“皇帝バレ”と牽制交渉
観光地の湖でリオンはベンチに座るカールに話しかけ、皇帝陛下だと見抜いたと告げたうえで、ラーシェルに殴り込む件を「今回は見逃してほしい」と頼んだ。カールは「一国を滅ぼす力を行使する者は見逃せない」と牽制しつつ、平和的に解決できるなら見逃す余地があると示した。帝国ではリオンが危険視されていたこと、そしてラーシェルに対して帝国側も面倒を押しつけられている不満があることが語られた。リオンは「城が吹き飛んでも国が残ればセーフ」などと線引きを探り、カールは性格の悪さを指摘しつつも、やり過ぎれば帝国が王国を敵認定すると警告した。
ジルク帰還と“苦労の割に無駄感”
数日後、リコルヌがフレーザー領に戻り、各国を回っていたジルク一行が帰還した。ユリウスは同盟離脱国が増えたと喜び、ジルクはリコルヌと宝珠を用意したリオンの功も挙げた。一方でブラッド、グレッグ、クリスは疲弊しており、ブラッドは鳩と兎に癒やしを求め、グレッグは座り込み、クリスは目のハイライトが消えた状態で風呂を求めた。リオンがジルクを問い詰めると、ジルクは「少し冒険をした」とだけ述べ、詳細は濁した。リオンが「ラーシェルに一発かます」と宣言すると、ジルクは苦労の意味を問い、ブラッドら三人は膝から崩れて泣き出した。リオンはユリウスに留守番を命じ、ユリウスは王子としての立場を理由に受け入れた。
アインホルン作戦室と“殴って交渉”作戦の提示
アインホルンの作戦室では円卓の中央に水晶が浮かび、白の都の立体映像が投影された。参加者はアンジェリカ、リビア、ノエル、マリエらに加え、フィンとカール、そしてミレーヌも招かれた。リオンは白の都の城を指し、城にあるという魔装の破壊を作戦目標として提示した。ルクシオンとクレアーレは魔装破壊に強く賛同し、ブレイブはそれを冷ややかに見た。リオンは神聖王に面会し「拳を叩き込んでから話し合い」と述べ、ルクシオンはそれを脅迫だと突っ込んだ。
権限・戦力・国内事情の壁と“援軍”の確定
ブラッドは交渉には全権委任が必要だと指摘し、グレッグは国境領主が寝返り準備に入っている現実を示した。ユリウスも王子の立場では交渉権がないと述べ、ミレーヌは「その聡明さをもっと早く発揮できなかったのか」と涙を拭った。さらにクリスは飛行船が二隻しかない点、グレッグは魔装や魔装モドキへの対抗を問題視した。ここでカールがフィンに協力を促し、自身も同行を表明した。リオンは戦争回避と被害最小化を明言し、カールはその方針なら手を貸すとした。ミレーヌも同行し、交渉の正当性で王宮の役人を黙らせる役を引き受けた。条件が整ったことで、ルクシオンは作戦実行可能と判断し、リオンは「迷惑なラーシェルをぶん殴りに行く」と宣言した。
第9話「白鯨」
ミレーヌの出発とイバンの抵抗
フレーザー家の城内で、出発準備に追われるミレーヌをイバンが追いすがった。イバンは当初の計画どおりラーシェルを追い詰める約束を持ち出し、ホルファートの被害を無視して滅ぼし、疲弊したホルファートではなくレパルトが戦後処理を担う想定だったと訴えた。ミレーヌはリオンの「短期で被害最小」という方針を受け入れ、ラーシェルの切り札だけは排除すると断言し、理由の詳細は明かさずに本国へ伝達するよう命じた。
フィンとミアの和解未満の約束
フィンはブレイブとカールを伴い、ミアの部屋を訪れた。返事のない扉越しに協力参加と検査予定を伝え、去ろうとしたところでミアが応じた。ミアは「戻ってくれるか」「嫌いになっていないか」と確かめ、フィンは今も一番大事だと断言して抱きしめた。ミアは好意が返らなくてもよいと告げ、フィンは今すぐ答えは出せないが、いつか気持ちに向き合うと約束し、ミアは泣きながら待つと返した。カールは怒りを抱えつつも、ブレイブが口を塞いで二人の時間を守った。
エリヤの志願と“残れ”という任務
軍港でアインホルンとリコルヌに物資が積まれる中、エリヤは戦争参加を申し出た。リオンはフレーザー家嫡男の責任を理由に拒否するが、エリヤはエリカに相応しい男になりたいと訴え、婚約破棄やリオンとの縁談案を恐れてエリカ本人の言葉を聞けない弱さを吐露した。リオンは最終的に、エリカとミアを守る役目をエリヤに与え、かすり傷一つでも許さないと脅しつつ、エリカが認めているから渋々認めると告げた。エリヤは強く頷き、留守を守る覚悟を固めた。
リコルヌ艦橋の同乗者と“戦争を止めに行く”確認
リコルヌ艦橋にはアンジェリカ、リビア、ノエルが同乗していた。リオンは危険を理由に渋るが、ノエルは巫女の紋章を示して支援を宣言し、リビアも事前に役割を話し合ってきたと伝えた。リオンは戦争で人を殺める負担を案じるが、リビアは「リオンは戦いを止めに行く」と指摘し、被害を抑える方針を再確認させた。マリエは艦橋での空気に苛立ち、口喧嘩の流れでノエルが「殴った方がいい」に半分乗り、リオンが追い込まれる構図になった。
神聖王の傲慢と即時撤退の本音
白の都では神聖王が民を見下ろし、聖騎士も民も使い捨ての駒として扱っていた。外道騎士の飛行戦艦が出航した報告を受けると、帝国への使者派遣を命じ、城に残ると見せかけた直後に「逃げる準備をする」と方針を翻した。軍と聖騎士に時間稼ぎをさせ、自分だけ生き残って戦後に搾り取る算段を立てた。
リコルヌの突撃とリビアの“聖域”展開
高高度からリコルヌが先行降下し、敵飛行戦艦と鎧の迎撃を受けた。リオンは盾扱いを止めようとするが、ルクシオンはクレアーレ提案として採用したと淡々と告げた。リコルヌ艦橋ではリビアが淡い光に包まれて球体フィールドを展開し、クレアーレは冗談めかして「聖域」と呼んだ。アンジェリカは威嚇で抑える方針を示し、ガトリングで魔弾級の弾幕を張って敵を制圧した。
飛行戦艦を“上から押さえつける”制圧魔法
リビアは周囲に数百の巨大魔法陣を出現させ、向きを揃えて一斉に降下させた。魔法陣が敵飛行戦艦に接触すると上昇が止まり、ゆっくりと押さえつけられて降下し始めた。ミレーヌは無茶だと震え、アンジェリカは特待生の実力を誇り、ミレーヌは見立ての誤りを認めて三人の連携と絆の価値を説いた。マリエもリビアの才能差を痛感し、敵に回さずに済んだことを内心でリオンに感謝した。
仮面の騎士の再登場と出撃許可
アインホルン格納庫ではブラッド、クリス、グレッグ、ジルクがリビアの戦力に戦慄していた。そこへ仮面の騎士が現れ、ユリウス用の白い鎧を要求した。リオンは興味なさげに「好きにしろ、壊したら弁償」と許可し、仮面の騎士は破壊を避けると誓った。リオンはリビアたちの作った好機を活かし、仕上げに向かうと宣言してアロガンツで出撃した。
聖騎士狩りと対魔装改修の威力
外部マイク越しに聖騎士の叫びを聞きつつ、リオンは聖騎士を終わらせると決めた。アロガンツのライフルは対魔装用に改修され、再生能力を持つ魔装モドキを一撃で砕いた。リオンは蹴り、ミサイル、射撃で次々と撃破し、兄弟の仇討ちに暴走する個体に一瞬の感傷を抱きつつも、戦場では考える暇がないと切り替えた。
湖の下の“魔装”と白鯨の兆候
フィンとブレイブは、魔装の強い反応が城ではなく湖にあると告げた。直後、湖から大量の種が撃ち出され、巨大な蔦とハエトリソウ状の植物が出現して無差別に襲い始めた。種は城下町に落ちて脚と口を持つ化け物となり民を襲撃し、ラーシェル側の混乱が拡大した。
各員の分担とブラッドの制圧戦
リオンは城下町の被害に向かおうとするが、ブラッドが紫の鎧で降り立ち、スピアと光学兵器を使って群体を焼き払った。ブラッドは逃げるよう民に促しつつ、一匹も逃がさないと宣言し、ルクシオンも技量を評価した。ジルクも高性能ライフルで魔装モドキを撃ち落とし、仮面の騎士や他の面々が周辺処理を担当して、リオンは湖の魔装破壊に集中できる形が整った。
水中戦への換装とフィンの援護
湖の植物は斬っても再生と増殖を繰り返し、外側を潰すだけでは意味がないと判明した。ルクシオンは水中戦装備を射出し、空中換装を実行するが、追撃が激しく余裕がない。フィンとブレイブが盾となって触手を斬り払い、リオンは脚部とバックパックを換装して水中銃を装備し、湖へ突入した。
神聖王の脱出失敗と“腹黒姫”の包囲
その頃、神聖王は城地下の秘密通路から高速飛行船で亡命しようとし、宰相を振り払って出航した。だが通路の出口でリコルヌに待ち伏せされ、降伏勧告の声を聞いて相手がアンジェリカだと悟り「腹黒姫」と呟いた。神聖王は膝から崩れ落ち、逃亡計画は頓挫した。
第10話 「水底の街」
水底の沈んだ街と魔装の正体への接近
水中戦仕様に換装したアロガンツは湖底へ到達し、そこに「街」が沈んでいる異様な光景を確認した。ルクシオンは解析の結果、かつての街が沈んだ可能性を示しつつ、敵魔装の解析のためドローンを散開させた。触手の根元付近では砂が舞い上がり視界が悪化し、付近には古いものから新しいものまで潜水艦の残骸が転がっていた。
神聖王の暴走誘発と捕虜としての傲慢
リコルヌ格納庫で拘束された神聖王は、自分の立場を理解しない態度で強弁した。ミレーヌは「湖の魔装を止めろ」と迫るが、神聖王は止められないと嘲笑し、聖騎士や候補、さらに「手頃な者たち」まで魔装に投げ込んで暴走させたと明かした。アンジェは怒りを露わにするが、リビアが制止し、カールは強大な力を持つ側の自制を見極めようとしていた。
ノエルの拳と“肩書き”への拒絶
ノエルは神聖王の前へ進み出ると、挑発と傲慢を叩き潰すように拳を振り下ろした。神聖王が「神聖王」を名乗って威圧しても、ノエルは「ただのノエル」と言い切り、肩書きで命を踏みにじる態度を否定して再び殴打した。アンジェたちはノエルを取り押さえ、カールはその光景を見て内心で評価した。
湖底の“花”と人の顔が浮かぶ魔装
湖底では巨大な花のような構造物の中心に魔装が置かれていた。魔装の周囲には潜水艦が破壊されて散乱し、魔装の表面には無数の苦しむ人の顔が浮かび、蠢くように見えた。ルクシオンは魔装から地面へ根が伸びていると解析し、大量の生贄による暴走状態だと結論づけた。リオンは嫌悪を押し殺し、早期決着を選んだ。
農薬の矢と触手の枯死
リオンは水中銃で特殊な金属矢を撃ち込み、触手に命中させた。矢が刺さった部分は変色し、触手全体へ異常が伝播して暴れ回ったのち枯れて停止した。ルクシオンは処理内容を「農薬」と説明し、植物相手には有効だったと示した。リオンは狙いを捨てて乱射し、短時間で触手群を無力化した。
耐性獲得と力尽くへの移行
触手が止まると、巨大な花が崩れ、魔装本体が膨張して形を変え始めた。矢は魔装本体には効き切らず、ルクシオンは短期間で耐性を得たと判断し、毒の追加は無意味だと切り捨てた。リオンは武器を収納し、いつもの「力尽く」での撃破に切り替えた。
水中での不利とアンカーによる拘束戦
魔装は人魚のように水中へ適応し、速度面でアロガンツを上回った。魚雷も針状の攻撃で迎撃され、有効打を得られなかった。ルクシオンはアンカー使用を提案し、リオンはワイヤー付きアンカーを魔装に刺して拘束した。アロガンツは足裏スパイクで踏ん張り、出力上昇によって主導権を取り戻した。
魚雷連打で弱体化し、水面へ引きずり出す
拘束で動きを抑えた魔装に対して魚雷を多数命中させ、黒い液体が水中に広がった。抵抗が落ちた隙にリオンはアロガンツを急上昇させ、魔装を湖から引き上げた。水中戦の不利を捨て、地上で決着を付ける方針が固まった。
白亜の城への投擲とインパクト決着
リオンはハンマー投げの要領で魔装を回転させ、白の都の象徴である城へ叩き込んだ。城は崩れ、白亜に見えた外観が塗装に過ぎないことも露呈した。魔装は城内で暴れ、アロガンツは装甲で鱗状の反撃を受け止めつつ接近し、掌底からインパクトを叩き込んで内部を破壊した。魔装は膨れ上がったのち破裂し、黒い液体を撒き散らして沈黙した。
勝利後の空虚さと交渉フェーズへの移行
リオンは決着後も後味の悪さを抱え、ルクシオンは「被害を最小限にした」と理屈で支えつつ、あえて煽る言い方で気分転換を図った。周囲には五馬鹿とフィンが集まり、ユリウスは仮面の騎士として称賛を述べた。ブレイブ経由でフィンは「神聖王は政治では手を抜かない」と警告し、リオンは交渉はミレーヌに任せる意向を示した。神聖王確保の報告も入り、戦闘は終息しつつ次は政治決着へ移った。
第11話 「ローランドの秘策」
戦後の制圧と“神々しい鎧”扱いされるブラッド
戦闘終結後、ラーシェル側の飛行戦艦は機関停止させられ湖上に浮かべられ、甲板には鎧が並べられ兵士は退去させられた。ブラッドは鎧に乗り込み空から警戒するが、城下町の人々は紫色の鎧を神々しいものと誤解して祈りを捧げ、当のブラッドは理解できず困惑した。
リコルヌ会議室での戦後交渉開始
リコルヌ会議室には、ホルファート側としてミレーヌ、アンジェ、リオンが座り、遅れてユリウスも到着した。ラーシェル側は拘束を解かれた神聖王と、右手を負傷してアームスリングを付けた宰相が参加した。神聖王はリオンを「外道騎士」と見下し、リオンも挑発で返し、場の空気は早々に険悪になった。
ミレーヌの条件提示とラーシェルの開き直り
ミレーヌは軍事同盟の破棄、賠償金、軍事力制限を次々に提示した。だが宰相は「視野が狭い」と逆に難癖を付け、白の都や白亜の城の損害を理由にホルファート側へ賠償を要求した。神聖王は「勝ちすぎれば大国が動く」と言い出し、ヴォルデノワ神聖魔法帝国の名を盾に態度を強めた。
帝国カードを嘲笑する王国側と“切り札”の入室
アンジェ、ユリウス、ミレーヌは帝国の話に冷笑で応じ、考慮済みだと示した。直後、カールが会議室へ入室し、背後にフィンが護衛として控えた。カールは神聖王の「みすぼらしい男」扱いを受け、フィンが見た目で分かるようにしろと助言すると、カールは杖で床を叩き、一瞬の光とともに豪華な皇帝装束へ変身した。
カール皇帝の正体露見とラーシェル側の崩壊
神聖王と宰相は目をむき、カール皇帝だと気付いて震えた。宰相は偽者の可能性を口にするが、カールは「帝国へ窮状を訴える書状を出せ」と挑発しつつ、帝国名を勝手に使ったこと、贈与された魔装を喪失したことへの報いを宣告した。さらに窓外には帝国紋章の飛行船が接近しており、手回しが現実になったことで神聖王と宰相はへたり込んだ。
“ローランドの隠し子”疑惑が炸裂して会議が崩壊
リオンは最善を尽くしただけだと笑顔で返すが、神聖王はその手腕と口の悪さから「ローランドの隠し子」と決めつけた。ユリウスまで真顔で「兄さん」と言い出し、アンジェも可能性を考え、ミレーヌは顔を覆って泣くような反応を見せた。ルクシオンは遺伝子検査を提案し、クレアーレはローランドの反応を見物したがり、リオンは全力で否定しつつ混乱の渦に放り込まれた。
数週間後の王宮で噂が逆流し、ローランドが発狂
ホルファート王宮の謁見の間で戦後報告が行われ、ローランドはリオンの功績を評価しつつ大公位授与まで口にした。官僚は追加報告として、ラーシェルで「バルトファルト公爵は陛下の隠し子」という噂が事実のように広まっていると告げ、さらに神聖王に触れられた際にリオンが激高して殴りかかったとも伝えた。ローランドは激高して神聖王の首を飾ると叫ぶが、貴族たちは逆に「年齢がユリウスと同じ」「隠す理由はある」とざわつき、ヴィンスやバーナード大臣も“あり得る”方向で疑いを強めた。最後にローランドは「余計な噂を広めやがって」とリオンへ絶叫し、謁見の間は混乱で満ちた。
第12話 「運命の二人」
ラーシェル港での皇帝の雑談と“転生者”の答え合わせ
ラーシェル港には帝国の飛行戦艦が停泊し、騎士たちは皇帝の到着を待って整列していたが、カールは離れた場所でリオンと雑談していた。カールは転生が五十年以上前だと語り、リオンの「徹夜で乙女ゲーをやって階段から落ちた」経緯を阿呆扱いして笑い、リオンも反撃しつつ会話が続いた。
カールの前世と“三作目”由来の記憶
カールは妹が遊んでいたのは乙女ゲー三作目の追加版のようなものだと説明し、家庭内ルールでゲームを眺める時間が多かったと回想した。転生後は皇族として後継者争いと命のやり取りに巻き込まれ、弟を処刑した時に「何のために転生したのか」と悩んだと語った。
“運命の人”の惚気とミアの出生
カールはお忍びで出会った町娘と恋に落ち、政略結婚とは別にその町娘と結ばれたと語り、二人の子がミアだと明かした。さらにミアが乙女ゲー三作目の主人公だと気付き、自分が関係人物に転生していたと理解したと述べ、ミアの治療を強く望んだ。
医務室のカプセル検査とミアの“言いかけ”
リコルヌ医務室には緑色に光る液体で満たされたカプセルが二つあり、ミアとエリカが病衣姿で前に立っていた。クレアーレは二人に眠ってもらい不調を調べると告げ、エリカは任せると応じた。ミアは緊張しつつも治療を受ける意思を示し、騎士様に何か言われたと照れながら言いかけたところで場面が切り替わった。
甲板のフィンの迷いと“愛情の重さ”
リコルヌ甲板でフィンは黒助(ブレイブ)に、自分の選択が正しいか揺れていると打ち明けた。ブレイブはフィンのミアへの愛情が重いと指摘し、リオンとマリエの兄妹関係を例に出すが、フィンは二人は悪い関係ではなくリオンは妹を溺愛していると見立てた。
船内のマリエの焦燥と旧人類への疑問
帰還中の談話室ではマリエが落ち着かず歩き回り、カーラとカイルが数日後の結果まで落ち着くよう促した。マリエはクレアーレへの不信を口にし、アーロンを“アーレちゃん”にした件を持ち出して警戒した。会話は旧人類文明の高度さと滅亡理由へ移り、マリエは自分とリオンに旧人類の特徴がある点に疑問を抱きつつ、今はエリカの無事を祈る気持ちを優先した。
隠し子噂の逆効果と“五馬鹿”の平常運転
アインホルン食堂でリオンは、ローランド隠し子説を否定して回ったのに真実味が増したと頭を抱えた。ルクシオンは否定が逆効果だと進言したのに聞かなかったと責任を突き、リビアは身近な人まで噂を信じていると指摘した。別卓では五馬鹿が反省会の体裁でプリンを食べつつ、仮面の騎士の話やブラッドの“紫の騎士様”崇拝自慢を挟みながら、隠し子噂を面白がって語り合った。
冗談の火種とアンジェのからかい
ジルクが噂を話題に出し、ユリウスは王太子候補だとまで言い、アンジェも笑ってからかい、リオンは苛立った。アンジェはムキになるから周囲がからかうのだと言い、ユリウスは最後に冗談だと認めるが、ジルクは信じた側として不満をにじませ、クリスは王宮で冗談を言うなと釘を刺した。
デートの約束と夏期休暇の残量の現実
ノエルはリオンの左腕に抱きつき、王都に戻ったらデートを要求し、リオンは仕事後ならと受け入れた。だが夏期休暇は戦争絡みでほとんど潰れ、残り十二日とルクシオンが告げた。さらに自由に使える休日は三日と算出され、加えて課題消化が一割未満のため毎日八時間の課題処理が必要だと突きつけられた。
“課題やってない公爵”の公開処刑
アンジェは課題未消化に怒り、ノエルはドン引きし、リオンは皆も終わっていないと思い込んでいたと驚いた。アンジェは予定通り進めていると断言し、ノエルも遅れ気味でも間に合うと言い、リビアは休暇序盤で全て終えたと笑顔で止めを刺した。リビアは最後に一緒に手伝うと慰め、リオンは素直に「はい」と返しつつ、公爵なのに宿題に追われる現実に沈んだ。
第13話 「目覚め」
診断結果と“覚醒イベント”の再浮上
王都へ戻ったリオンは学園寮の自室で、クレアーレからミアとエリカの診断結果を聞いた。ミアは「魔素を取り込めば安定する」ことが判明し、定期補給で急な発作が減る見込みとなった。一方で根本治療は未確定で、クレアーレは解析継続を宣言しつつ「覚醒イベントは試す価値がある」と主張した。
旧人類の特徴と人工知能の倫理観の崩壊
クレアーレは、エリカにリオンやマリエ以上の旧人類的特徴が出ていると報告し、旧人類復活の可能性まで語った。クレアーレとルクシオンは交配や遺伝子提供の話を盛り上げるが、リオンは前世の姪と妹に当たる相手だとして激しく拒否した。ルクシオンはフィンとミアを祝福した件を持ち出して論理で殴り返し、クレアーレは「リオンの子供たちを追跡調査する」とまで言い出し、リオンは強制的に話を打ち切った。
エリカの来訪と“秘密の決心”
リオンとルクシオンが去った後、クレアーレの元へエリカが訪ねてきた。エリカはミアの覚醒イベントが本当に必要かを確認し、クレアーレは「完治を目指すなら必要」と認めた。エリカは礼を言い、「決心がついた」と告げるが、その内容は秘密として明かさなかった。
湖の家族行事と“みんなが隠す違和感”
バルトファルト男爵領の湖にリコルヌを浮かべ、リオンの家族とアンジェ、リビア、ノエル、ドロテア、フィンたちが集まった。ミアは浮き輪で元気に泳ぎ、フィンは叱りつつも安堵を見せた。リビアのビキニはリオン指定だったとルクシオンに暴露され、家族は呆れた空気になる。さらにドロテアは水着にならず手伝いもせず、家族が妙に気を遣っている様子が描かれ、ノエルはそれに気付くがリオンには教えない。ルクシオンも「プライバシー」として説明を拒否した。
王宮のエリカの胸中と“言えないこと”
王宮ではエリカがエリヤと茶をし、病気が治りそうだと喜ばれる一方、エリカは内心で謝罪を重ねていた。エリカは「不安はない」と言い切るが、心中では伯父や母に対して言えないことがあると整理していた。
ダンジョン遠征の準備と“ミアの導き”
夏期休暇の残りが少ない中、リオンは五馬鹿を呼びつけてダンジョンへ向かう準備を進め、フィンも同行した。ミアは元気に準備完了を告げ、五馬鹿はミアを理由に奮起する。ダンジョンを進む途中、ミアは「呼んでる」と言って壁を見つめ、揺れが発生する。ミアが触れた壁は裂けて穴となり、隠された通路が出現したため、リオンは覚醒イベントだとして進行を決めた。
モノリスの文字と魔素の急上昇
通路の先には加工された巨大魔石のモノリスがあり、ミアの赤い瞳が輝きを増した。ブレイブは異常に動揺し、モノリス表面には突然文字が浮かぶ。ルクシオンが読み上げた内容は「長き時を耐え…我らの希望…守り手たち…」という呼びかけだったが意味は不明だった。直後、モノリスは強く発光して溶け、魔素濃度が急上昇したため、ルクシオンは「外へ影響が出る」と警告した。
王都の光柱とエリカの発作
同時刻、王都のダンジョンから赤い光の柱が立ち上り、王宮が騒然となった。自室からそれを見たエリカは呼吸が苦しくなり、膝をついて「やっぱりこうなる」と呟いた。エリカは「言えない」秘密を抱えており、リオンとマリエが無茶をするのを恐れて黙っていたと回想する。
エリカの真実と“覚醒後に悪化する病”
エリカは三作目を何度もやり込んだ自分だけが知る情報として、悪役王女エリカの病弱設定が嘘ではなく本物だと整理した。覚醒イベントの後に病が悪化する流れを知っていたが、ミアの完治を優先して止められなかった。エリカは涙を流し、母へ謝罪する言葉を口にしかけた。
海底の巨大物体と“呼応する目覚め”
ミアが覚醒した時、海底に埋もれた黒い巨大物体が赤く点滅し、内部の機器が起動した。そこにはブレイブを巨大化させたような魔法生物がいて、目覚めを喜び「我らの主人たる新人類」を探せと命令した。周囲では同種の魔法生物が次々と生み出され、外へ飛び出して探索に向かった。
エピローグ
医務室での再会とマリエの安堵
マリエはリコルヌ医務室へ駆け込み、ベッドで横になるエリカの無事を確認して安堵した。エリカは笑顔で応じ、疲れが出たと軽く謝った。マリエは床に座り込んで手を握り、心配させるなと訴えた。
学園祭の話題と“二学期の楽しみ”
マリエはクレアーレを藪医者呼ばわりしつつ、結果的に回収してくれた点には触れた。続けて、修学旅行は中止のままだが一日だけ学園祭を行う予定だと話し、エリカと一緒に参加する未来を楽しみにした。エリカは弱々しくも「一緒に行きたい」と応じ、マリエは盛大にすると意気込んだ。
帝国での吉報とカールの“決断”
二学期開始後しばらくして、帝国ではカールがフィンの手紙を読み、ミアの覚醒と完治を知って喜んだ。カールはリオンへの恩返しを決め、王国とより強固な関係を結ぶ意志を固めた。新人類と旧人類の因縁があっても手を取り合えるかを見極める目的があり、秘密裏の会談を計画し、自ら王国へ赴く案まで口にした。
皇太子の襲撃と“アルカディア”の介入
その直後、皇太子が武装兵と騎士を率いてカールの部屋へ踏み込み、異様な空気で「父上」と呼びかけた。カールは事態を察し、なぜ今なのかと問いただすが、皇太子の背後にはブレイブを大型化したような刺々しい魔法生物が現れた。魔法生物は自らをアルカディアと名乗り、カールを裏切り者だと断じて皇太子を煽った。皇太子は「王国の英雄と手を結ぶため第一席の騎士まで派遣した」と疑念を語り、アルカディアはそれを“真実”として後押しした。
カールの最期と皇太子の崩壊
皇太子の命令で銃撃が行われ、カールは床に倒れ込み、杖を握りしめたままミアの本名を胸中で呟いて息絶えた。皇太子は震えながら自問し涙を流すが、アルカディアは「正しい行い」「英雄に相応しい」と甘く肯定し、疲れた皇太子に休むよう促して「後は全て自分が処理する」と告げた。皇太子は父の亡骸にすがり、裏切りを責めて泣き続け、アルカディアは冷めた目でそれを見下ろした。
王国側の新たな危機とエリカの悪化
二学期が始まってしばらく後、ミアは覚醒イベント後も元気に過ごしていたが、エリカが学園で繰り返し倒れる事態が発生した。リオンはクレアーレへ精密検査を再依頼し、治ったはずなのになぜ悪化するのかと詰め寄った。クレアーレは深刻な顔で「前回より病状が悪化している」と報告し、ミアの数値は改善しているのにエリカだけが急激に悪化していると示した。
コールドスリープ提案と“数年”の宣告
リオンはマリエが学園祭を楽しみにしていることを口にし、治せるのかと願い混じりに命令するが、クレアーレは「二学期までは持たせるが、何もしなければ三学期は不可能」と告げた。ルクシオンは隔離かコールドスリープで時間稼ぎを提案する。だがクレアーレは、旧人類が魔素から逃れるためにコールドスリープを選び、ほとんどが魔素の毒で死んだ歴史を語り、エリカを眠らせても残りは数年だと明言した。ルクシオンもデータが事実だと認め、数年で治療法が見つかる可能性は高くないと冷徹に補足した。
リオンの崩落
リオンは笑い出すほど追い詰められ、マリエに告げる未来を思うだけで胸が締め付けられた。最後に「なぜ次々に問題が起きる」と呻き、状況の重さが突き刺さる形で幕が閉じた。
モブせか 10巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 12巻レビュー
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 一覧
小説版
王国編

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共和国編

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幕間

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最終章

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小説版 外伝

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同著者の作品
俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ

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セブンスシリーズ

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その他フィクション

アニメ
OP
ED
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