小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 10」感想・ネタバレ

小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 10」感想・ネタバレ

どんな本?

高校生の異世界転移に巻き込まれたムコーダは、戦闘面では全くの無能だったので戦争に巻き込まれ無いように別の国へ行く。
その道中に、ムコーダの料理に魅入られた伝説の魔獣フェンリルが仲間に加わり、さらに生まれたばかりのスライムも仲間になる。
その後、中身は中年で見た目は可愛いピクシードラゴンもムコーダの作るご飯に釣られて仲間になってしまう。

アニメ化?

読んだ本のタイトル

#とんでもスキルで異世界放浪メシ  10 ビーフカツ×盗賊王の宝 
著者:#江口連 氏
イラスト:#雅 氏

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あらすじ・内容

伝説のお宝ゲット!貯まったお金の使い道は……!?
「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。彼は創造神様の神託に導かれ、フェル達と共に訪れた洞窟で伝説の「盗賊王」が遺した宝を手に入れる。金銀財宝や貴重な魔道具が並ぶ「盗賊王の宝」の中、ムコーダが見つけた1枚の石板と1冊の本。それらにはこの異世界ではありえない文字――日本語が書かれていた! 600年前、ムコーダと同じように日本から召喚されたという賢者。彼が辿った数奇な運命と、後世に遺したメッセージとは――!?
そんなとんでもないブツを手に入れても、ムコーダ一行はいつも通り。自宅でのんびり過ごしたいムコーダだけど、フェル達にねだられて隣国にあるという難関ダンジョンに挑むことになってしまう。そしてその道中、ムコーダはこれまで貯まりに貯まり続けていたお金の使い道を思い付くが……?

とんでもスキルで異世界放浪メシ 10

前巻からのあらすじ

肉!肉!肉!肉だぁ!!!使い魔3匹と孤児達の肉への欲求は果てしない。

肉ダンジョンと呼ばれるローセンダールのダンジョンに来たムコーダ一行。

いつものように商業ギルドの紹介で家を借りて、冒険者ギルドで塩漬け案件を解決するため依頼を受けると、オーク達の上位個体の肉を獲って来て欲しいと言う。

それでダンジョンに潜ると1階層で狩をしている孤児院の子供達と出会い、この後の話にも関わって来る。

ダンジョンの深い所まで行った。

ムコーダ達は、、全てのモンスターを狩り尽くしてしまう。

これ以上は狩れないと言って帰ってきてモッ焼きを作ると・・・

感想

盗賊王の宝を発見してその中に日本語で書かれている石板を見つけた。
日本語を思わず呟いたら、壁が反応して転移魔法の事が書いてある本もあった。

よく見たら日本語で書いてある本だった。

書いた人はムコーダより4年前に召喚された日本人。

召喚されて無能だからと捨てられたといより、ラノベ知識を駆使して捨てられるように仕向けたようだ。

そして捨てられた後は、賢者の能力を駆使して冒険者カズとして活躍。

そんな冒険の中で魔族と出会い、魔族が多く住む大陸に行ったらしい。
その時に、本の転移魔法を開発したらしいが、、

その後の本の中身の大半が出会った嫁さん達の惚気らしく、ムコーダにとって重要転移魔法の事はチョロっと書いてある始末w

そんな事を知りながらも。。
フェルが絶対に魔族のいる大陸に行きたいと言い出すので、読まなかった事にしてカレーリナに帰還する。

そして、冒険者ギルドで盗賊王の宝から出て来た物で宝飾として豪華な物を国王に献上する事を決める。

そして、エルマン王国に行くのだが、、

ダンジョンに行く途中のヒルシュフェルトの街のギルドマスターが、S級ランクの冒険者ムコーダにタイラントフォレストパイソンを討伐してくれと泣きついて来た。

あまりにも哀れだったので緊急クエストを受けるムコーダ。

そして、タイラントフォレストパイソンを討伐して、頭がストレスで寂しいギルドマスターに「神薬 毛髪パワー」を渡したら余計に号泣される。

また臨時収入があったムコーダは、溜まりに溜まった金を使うためにヒルシュフェルトの孤児院へと赴く。

ついでに加護をくれた神達の教会にも寄付すると言う。

ヒルシェフェルトの孤児院でムコーダは料理を振る舞い、さらに院長のマジックバックに肉ダンジョンで狩った肉を分け。
さらに寄付金を麻袋2つ分の金貨を渡す。

これで多少は楽になるかもしれない。

さらに、女神ニンニルの教会に行くと、、、
なんかショボい。
それでも寄付金を渡して。
女神キシャール、女神ルカ、女神アグニの教会にも同じ金額を寄付して終わる。

そして、ダンジョンのあるブリクストの街へ到着。
いつものように一戸建てを借りようとするのだが、、

なかなか見つからない。

そのせいで遅くなってしまい、翌日はダンジョン用のご飯を作るためにあて。
ブーブー言う3匹を抑えながらも準備をして、神達にもお供え物をしてとしていたら。。

最後に主神デミウルゴスからダンジョンの最下層にいる存在には気を付けろと言う。

それにドン引きするムコーダ。
でも、彼の従魔達は止まらない。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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備忘録第一章

ある石板を観察していた主人公は、日本語で書かれた「転移の魔道具」という文字を見つけ、それに関する本を発見する。その本は日本人によって書かれ、転移魔道具の使用方法が記されていた。これにより、主人公はかつて自分と同じく勇者召喚でこの世界に来た日本人がいたことを知る。その後、主人公と仲間たちは、発見した魔法陣を使い転移を試みる。しかし、彼らは予想外にブラックバブーンの住処に転移してしまい、数多のブラックバブーンに囲まれてしまう。主人公はフェルの背中に乗り、ブラックバブーンを撃退しながら脱出を試みることになる。ブラックバブーンから逃れたフェルとその仲間たちは、一息つく。フェルとドラちゃん、スイには、スイの戦闘好きな性格が影響しているかのように見えるが、無事に逃げ切れたことに安堵する。戦闘が終了した後、彼らは得た宝物について話し合い、その中には金貨や宝石、魔道具が含まれている。この宝物を食事のための資金にすることを計画している。その日の夕食は、ドラちゃんのリクエストによりすっぽん鍋が選ばれ、みんなで楽しく食事をする。食後にはプリンやケーキがデザートとして提供され、特にフェルは自分の好物であるイチゴのショートケーキを楽しむ。食事を終えた後、彼らは暖かい布団で眠ることにする。その夜、主人公は一人でLEDライトを使って、盗賊王の宝物の中から見つけた転移の魔道具に関する本を読む。この本は以前この世界に召喚された日本人によって書かれたもので、転移の魔道具の使い方が記されていることが分かる。

第二章

松本和希という日本人男性が2014年に勇者召喚の儀式によってアスタフィエフ王国に召喚されたことが記されている。和希はその場にいた王族や官僚たちの豪華な衣装と態度から、この召喚が彼らの私利私欲のためであることを見抜き、ラノベの知識を駆使して自身のステータスを操作し、異世界の学生として低く見せかけることに成功する。彼は、王国から辺境の地へ送られるが、賢者としての能力を活かして魔物を退け、スレザーク王国でカズと名乗り冒険者登録を行う。カズはその後、魔族と接触し、多くの魔法を学ぶ。特に、身体強化や魔法の付与技術を魔族から学び、それらの技術を使って冒険者として生計を立てながら自由に生活を送る。彼は魔族領で魔法への理解を深め、魔法道具の製作や魔法陣についても学び、自らの魔法の技術を高めていく。和希は、魔族領で出会った美少女ジェナと結婚し、後に魔族領での生活を離れる。彼らは巨人族の島を訪れ、和希はそこで巨人族の青年サンデルと友人になり、その妹ヴァウラとも結婚する。さらに、和希はエルフのリュドミラとも結婚し、彼の家族は増えていく。和希は、自身の魔法の技術を用いて携帯型転移の魔道具を発明し、それを使って妻たちと共に新たな大陸へと旅を続ける。彼の生涯は冒険と愛に満ちたものであり、その経験を通じて和希は多くのことを学び、成長していったことが書かれている。

第三章

昨夜、和希の残した本を読んで徹夜してしまったため、朝食の準備が手抜きになった。そぼろ丼を作ったが、トッピングがなく、フェルたちに不評だった。疲れと寝不足のため、温めたレトルトの中華粥で簡単に済ませた。和希の本の内容には不満があり、他人の嫁を愛していると叫ばなければならない転移の魔道具の設定に苦言を呈した。また、その魔道具が高ランクの魔物がいる危険な場所に転移する可能性があると疑っていた。最後にフェルたちに食事を提供しながら、今後はカレーリナの街に向かう予定であることを伝え、家に帰ってゆっくり休むことを望んでいる。カレーリナの街に戻った一行は、冒険から無事帰還し、街の門をくぐった。門番のバルテルとペーターは、彼らが帰ってきたことを知り、何も変わらなかった平和な状況を報告した。街への入り口で、旅の途中で行っていた教育活動の成果について話し合い、ペーターは特に算術と読み書きが進歩していると喜んだ。その後、彼らは宴会の準備のために自宅へ急いだ。ロッテちゃんがお土産のお肉を楽しみにしていて、家族や使用人たちも彼らの帰還を喜んで迎えた。宴会では、ダンジョンで獲得した肉と市場で購入した食材を使って、豪華な食事が提供された。アルバンが育てた白菜を使用した白菜とダンジョン豚の重ね鍋も用意され、みんなで美味しく食べた。この宴会は、彼らにとって久しぶりの家族団らんの機会となった。ロッテちゃんをはじめとする女性陣が手伝いながら、白菜と豚バラ肉の重ね鍋を作る様子が描かれている。食材はシンプルで、白菜の葉にダンジョン豚の薄切り肉を重ね、顆粒だしと水を加えて煮るだけである。この料理にはポン酢とゴマダレが推奨されており、その他に味噌味のバリエーションも試された。完成した料理は、家族や友人たちと共に楽しまれる。家に帰った一行は、宴会を開き、串焼きや他の料理と共に鍋を食べながら楽しむ。フェルは当初、野菜が苦手で不機嫌な様子を見せるが、最終的には他の肉料理とともに鍋も楽しむ。宴会は和やかな雰囲気で進み、食事の後には缶ビールとジュースが出され、みんなで美味しい料理とドリンクを楽しむ。冒険者たちが一般的に手に入れられない高品質の肉を食べることに驚き、その豊かな食事を称賛する。デミウルゴス様へのお供えを行う場面が描かれている。一週間に一度のお供えが少し遅れたが、贈る品物は通常より多めの日本酒とプレミアムな缶つま、特に梅酒を追加している。梅酒はランキング上位のものを選んでおり、その中にはスパークリングタイプやブランデーをベースにしたものが含まれている。また、食事として白菜とダンジョン豚の重ね鍋を供えた。デミウルゴス様はこのお供えに喜んでおり、お礼の言葉と共に、食べ物が消えていく。さらに、山への旅や盗賊王の宝、転移の魔道具についてデミウルゴス様との会話が交わされている。この会話から、魔族の大陸へ行く選択があることが示されているが、行くかどうかは自由であるとされている。最後には、これらの話題を脇に置き、次の日の予定について話が進んでいる。久しぶりにカレーリナの冒険者ギルドに訪れた主人公とフェルは、ギルドマスターのヴィレムに迎えられた。ヴィレムは最近、毛髪ケア商品による効果で注目を浴びており、高ランクの冒険者からも商品について尋ねられている。主人公は盗賊王の宝の買取を依頼し、特に宝飾品の取扱いについて相談した。カレーリナでは需要が少ないため、ダンジョン都市や王都での販売が勧められた。また、王宮へ献上する宝飾品として、ミスリル製のティアラ、ペンダントトップ、および金の指輪を選び出した。これらの献上品は後日、ギルドマスターたちによって王宮に運ばれる予定である。その後、ランベルトさんの店で【神薬 毛髪パワー】の追加発注を行い、商人としてのつながりを深めていく展開となった。主人公はランベルトさんの店から帰る途中で【神薬 毛髪パワー】のための瓶を購入し、約1000本を確保した。家に帰ってからは、トニ一家やアルバン一家にシャンプーの詰め替え作業を依頼し、夕食の準備も自ら行うことにした。また、タバサたちにも手伝ってもらうことにし、屋敷の警護が暇になっていることも手伝って、詰め替え作業はスムーズに進行した。その夕食のメニューは、肉ダンジョンからの肉を使用したビーフカツだった。主人公はこの料理を準備するために、インターネットスーパーで必要な材料を注文し、自宅で調理した。デミグラスソースを手作りし、ビーフカツを丁寧に揚げた。完成したビーフカツは家族や屋敷の仲間たちに提供され、その美味しさに皆が大満足の様子を見せた。夕食時、テーブルでは静かに美味しいと感動する声が上がり、肉のジューシーさと濃厚なデミグラスソースの味わいを楽しんでいた。

第四章

主人公は朝から詰め替え作業を行い、ビーフカツサンドを昼食に提供した。この簡単なサンドイッチは、とりわけ子どもたちに人気があった。その後、約束通り、彼らの望むものを聞いた。ロッテちゃんは甘いものを望み、缶入りドロップを受け取った。セリヤちゃんとその兄弟たちは勉強用の筆記具を望み、トニ、アイヤ、アルバン、テレーザはそれぞれ生活用品や農作業の道具を望んだ。最終的に、バルテルと双子は酒を、タバサはシャンプーとトリートメントを選んだ。彼らはそれぞれのものを受け取り、喜んでいた。ランベルトさんへの納品が無事に完了した。【神薬 毛髪パワー】1000本とシャンプーの倍量を納品し、受け取った白金貨は相当な金額だった。ランベルトさんはこれを携えて近日中に王都へ向かう予定で、冒険者ギルドのギルドマスターとその教官2人が護衛として同行することになっている。さらに、フェニックスという護衛団にも護衛を依頼しており、王都への旅の安全は確保されていると考えられる。隣の国の難関ダンジョンへの探検が予定されているため、主人公はフェルとその仲間たちと準備に励んでいる。食事の準備や旅行中の食料の確保にも手を尽くしている。また、家族への日用品の支給も行い、3ヶ月分の食料と必要な物資を提供した。酒好きな仲間たちにはビールなども渡し、飲み過ぎないよう注意もしている。勉強会の継続も依頼し、子どもたちとペーターは引き続き学びに励むことになっている。タバサは先生としての評判が良く、子どもたちからも好かれている。神様へのお供えとして、さまざまなケーキやウイスキー、日本酒や芋焼酎なども準備し、それぞれの好みに合わせて選んでいる。明日は冒険者ギルドで魔道具の買取代金を受け取り、その後隣国のダンジョンへ出発する予定である。その日の夜、昼間に用意した神様たちのお供え物を受け渡した。まずニンリル様の段ボールをテーブルに置くと、すぐに消えてしまい、神様たちの驚きの声が聞こえる。続いて、キシャール様用の美容製品を用意し、特に新しい泥パックを紹介した。次に、アグニ様へのビールを納めた後、ルカ様にアイス、ケーキ、そして用意した鍋を渡した。その後、ウイスキーを楽しみにしているヘファイストス様とヴァハグン様へお供えし、彼らは大喜びで受け取った。また、キシャール様から次のテナント解放についての質問があり、次のダンジョン潜行後にレベル80に達する可能性があると話した。キシャール様は、ドラッグストアがテナントとして選ばれた場合、美容製品の取扱いが増えることを望んでいる。最後に、デミウルゴス様へ日本酒と芋焼酎、おつまみを提供し、ダンジョンでの新たな探検について助言を受けた。デミウルゴス様は20階で特別な発見があるかもしれないと示唆した。翌朝、隣国のダンジョンに向けて出発することになった。家族に見送られ、まず冒険者ギルドに寄り、魔道具の買取代金を回収した。旧型の魔道具であるため、高額での買取は期待できなかった。次に、ダンジョンに向かうため直接門へと進んだ。隣国ダンジョンまでの距離は相当あることがわかり、長い旅になることが予想された。フェルたちは、速く到着することを強調し、主人公もフェルの背中に乗ることを期待していたが、フェルは速さを考慮した上での速度を選択し、主人公はその速さに驚いた。

閑話

ある朝、主人公は母親とアイヤおばちゃんが作った朝食を家族や村の人々と共に食べた。村では食べ物が少なかったが、ここではおいしいご飯をたっぷりと食べることができる。朝食後は父親の畑で手伝いをし、大きなトマトを収穫した。父親は手伝いのおかげだと感謝していた。昼食もまた、母親とアイヤおばちゃんが作り、みんなで食べた。昼食後は勉強の時間である。勉強は苦手だが、父親と母親の励ましで頑張っている。勉強ができるのもムコーダのお兄ちゃんのおかげであると感謝されている。父親と母親は毎日ムコーダのお兄ちゃんに感謝しており、彼には深い感謝の気持ちを持っている。ロッテちゃんは将来、ムコーダのお兄ちゃんと結婚することを考えている。勉強会では、ロッテちゃんが作文を読み上げ、両親は複雑な表情を見せた。勉強会はムコーダのお兄ちゃんの指示であり、皆がしっかりと勉強することが求められている。

第五章

主人公とその仲間たちは、レオンハルト王国からエルマン王国への国境を越える列に並んだ。国境を通過する際にはギルドカードを使ってスムーズに進むことができたが、主人公の番が来たときには特別な対応がされたようだ。兵士たちは、王宮からの指示に従って主人公たちに丁重に接するようにとの命令があったため、緊張していた。無事に国境を越えた一行は、ブリクストのダンジョンに向かう途中、森サソリという魔物に襲われている人々を助けた。この森サソリはジャイアントフォレストスコルピオンとも呼ばれ、その毒は麻痺効果があったが、主人公が持っていた特製ポーションで毒を消すことができた。これにより、襲われていた人々を助けることができ、同時に主人公たちの評判も保たれた。その後、主人公たちはダンジョンに向かう旅を続けた。日が傾いてくる中、主人公たちはヒルシュフェルトという街を目指していた。街に入ることを提案した主人公は、フェルとドラちゃんの抵抗に遭いながらも、美味しい料理と広い風呂を楽しむことができると説得し、最終的には街に入ることで一致した。街に入った一行は、商人ギルドを通じて、風呂が大きく、冒険者ギルドに近い家を借りることに決めた。その家で、主人公はキッチンでから揚げを使ったユーリンチーを作り、フェルたちに好評だった。夕食後は、広い風呂でゆっくりとくつろぎ、翌日は冒険者ギルドに行く予定だ。

第六章

翌朝、主人公たちはヒルシュフェルトの冒険者ギルドを訪れた。ギルドは小規模で、その朝は南の森で冒険者が行方不明になったことによる騒動が起きていた。調査により、タイラントフォレストパイソンという大型のヘビが出没していることが判明し、街へ戻った冒険者により報告されていた。このヘビは非常に大きく、攻撃性が高いが、食用には向かないとされている。イサク・シェルヴェンと名乗る冒険者ギルドのギルドマスターは、主人公にタイラントフォレストパイソンの討伐依頼を緊急で頼むが、フェルはその提案を断る。主人公がドラゴンの肉の調達を条件に提示すると、フェルとドラちゃんは討伐を受け入れる。また、ギルドマスターのイサクは管理職としてのストレスから著しい老化が進んでおり、彼の苦悩と責任感に主人公は共感を覚える。最終的に、主人公たちは南の森へ向かい、タイラントフォレストパイソンの討伐に取り組むことになった。南の森の奥深くに進んだ一行は、不気味な静けさに包まれた環境で、タイラントフォレストパイソンの這った跡を発見した。その跡を追いながら、一行はタイラントフォレストパイソンと遭遇し、大きな緊張の中で戦闘が始まった。ドラちゃんとフェルは、それぞれの方法で戦闘に参加し、スイも加わってタイラントフォレストパイソンを撃退する。最終的にフェルがタイラントフォレストパイソンの頭部を切り離し、一行は戦闘を終えた。戦いが終わり、一行はヒルシュフェルトの街へ戻り、その後の報酬としてドラゴンの肉を楽しみにした。冒険者ギルドに戻った一行は、討伐成功にもかかわらずイサクから討伐失敗と勘違いされる。フェルはそれに対して怒りを見せるが、ムコーダは問題をなだめる。討伐対象のタイラントフォレストパイソンを見せた後、報酬として金貨230枚を受け取ることになり、皮の一部も受け取ることを決める。しかし、全額をすぐに受け取れず、明後日まで滞在することになる。フェルとドラちゃんは、ダンジョンへの行きを熱望していたが、それが延期されることに不満を抱く。その後、家に戻り、ドラゴンの肉で豪華な食事を楽しむシーンで終わる。

第七章

翌日、一行はイサクから得た情報に基づき行動を開始する。ムコーダはフェルたちに市外に出ないと告げるが、彼らは彼の後をついてくる。スイは鞄の中で眠っており、その状態で街を歩くことになる。フェルとドラちゃんは屋台で食事をすることを期待するが、ムコーダはそれを否定し、孤児院へ行く目的を明かす。ムコーダは以前、フェルたちとの出会いにより経済的に安定し、手に入る金額が増え続けていることを説明する。彼はその余剰資金を社会奉仕のために使いたいと考え、孤児院への寄付を決めている。彼はフェルたちに寄付の意向を伝え、彼らからは簡単に承諾を得る。フェルたちは美味しい食事と冒険の継続が保証されていれば、金の使い道には無頓着である。スイにも話をし、スイはそれが理解できるかどうかは定かでないが、戦うことと美味しいご飯があれば満足であると応じる。最終的に、一行は孤児院に寄付をすることに決め、運営が適切に行われているかを確認した後で実施する計画を立てる。フェルはその場で行動を起こそうとするが、ムコーダはまず孤児院を訪れることを優先する。イサクから聞いた孤児院を覗いたムコーダは、子どもたちの元気な声を耳にし、少し安心する。しかし、建物は老朽化が進み、ボロ屋のような状態である。彼は孤児院についての情報収集を試みるが、同行するフェルとドラちゃんの存在によって人々が驚き逃げてしまうことが多い。試しに銀貨を渡すと、情報がスムーズに得られる。得られた情報によると、孤児院は水の女神様の教会が運営しており、元冒険者の老人が院長として、子どもたちの世話をしている。補助として教会から見習いシスターが派遣されているが、経済的には困窮している。孤児院の資金は地域の領主からの援助、教会からの援助、寄付金によって成り立っているが、それでも資金は不足している。ムコーダは孤児院を訪問し、院長と話をすることにする。院長の元冒険者であることや、その強い性格が伺える。ムコーダは少額の寄付を考えていたが、孤児院の状況を目の当たりにし、より大きな支援をする可能性を考え直す。また、フェルとドラちゃんは孤児たちに囲まれ、子どもたちの興味の対象となる。院長の話によると、孤児院は経済的に非常に厳しい状況にあり、14歳で独り立ちする子どもが多いが、新たに入ってくる子どもの数の方が多いため、受け入れを続けている。子どもたちは11歳から12歳で実益と職業訓練のため働き始め、商人や料理人、職人になるための道を模索している。冒険者になりたい者は、元Aランク冒険者である院長から基礎を学び、街の外で薬草採取などを行っているが、危険な場所には立ち入らせないよう厳しく管理している。収入の半分は孤児院に、残りの半分は将来のために貯められる。孤児院では、見習いシスターたちによる基本的な学習も行われている。孤児院の食事状況は極めて貧しく、主にイモや固い黒パンが提供されている。このような状況を知ったムコーダは、自分が持っている肉を使って子どもたちにご馳走を提供することを決め、孤児院の古い調理場でポークビーンズを作ることにした。この料理は栄養があり、子どもたちには非常に好評だった。フェルとドラちゃんは子どもたちとの交流で疲れ果てていたが、料理が提供されると元気を取り戻し始めた。院長は子どもたちが料理を美味しく食べる様子を見て喜んでいた。食事を終えた子どもたちが食堂を後にし、「おじさん、ありがとう」と感謝の声をかけた。食べ終わった後の鍋はポークビーンズが一粒も残っておらず、院長の分もなかった。院長は子どもたちが満足していることを喜んでいた。自分が普段食べているイモと固いパンの代わりに、ムコーダは自分の分を院長に提供した。ムコーダは院長に、自分が持っているダンジョン豚やダンジョン牛の肉を分けることを申し出た。院長はこれに大変興奮し、肉を食べることが年に数回しかないと述べた。ムコーダは肉を提供することにしたが、院長は肉の量に驚き、保管の問題を心配していた。しかし、院長はマジックバッグを持っており、大量の食料を保存していた。最終的にムコーダは、自身がSランク冒険者であることを明かし、孤児院のために寄付を行った。院長は深く感謝し、ムコーダに対して恩を忘れないと言った。フェルとドラちゃんには悪いが、まだ帰らないと伝え、女神たちの教会にお布施をする計画があると明かした。最初に訪れたのは風の女神ニンリル様の教会だったが、その外観には困惑した。教会のシスターは、ムコーダが信徒ではないことにがっかりしつつも、寄付の申し出には大喜びした。さらに、シスターによる教会の説明が熱心に行われ、寄付として金貨30枚が渡された。その後、土・水・火の女神の教会を巡り、どこも喜んで寄付を受け入れた。特に土の女神キシャール様の教会は信徒数が最も多く、立派な建物だった。全ての教会に同額の寄付を行い、フェルとドラちゃんは肉を心待ちにしていた。帰宅後、フェルとドラちゃんは肉の要求を繰り返し、簡単な生姜焼きを提案したムコーダは、フェルたちの要求に応じて生姜焼きタワーを作成した。食後、フェルとドラちゃんはすぐに眠りにつき、その日の疲れが顕著だった。スイとムコーダは風呂に入り、その後就寝した。朝食後、ムコーダは商人ギルドへ行き、借りていた家の鍵を返却し、その後フェルたちを連れて冒険者ギルドへ向かった。フェルたちは一気にダンジョンへ向かう意気込みを示していた。冒険者ギルドでイサクさんに会い、タイラントフォレストパイソンの討伐報酬として金貨410枚と皮を受け取った。皮は予想よりも大きく、ランベルトさんへのお土産として利用することにした。イサクさんと別れる際、ムコーダは彼に【神薬 毛髪パワー】を渡し、感謝される。しかし、感謝の抱擁が行き過ぎ、冒険者ギルドでのやり取りが他の冒険者からの注目を集め、誤解を受ける場面があった。その後、ムコーダたちはフェルの主張に従って街を発ち、再びダンジョンのあるブリクストの街へ向かった。

第八章

ムコーダとその仲間たちがブリクストの街に到着し、ダンジョンへの入場を急いでいたが、正規の手続きを経て入城することを決定した。フェルとドラちゃんは最初は不服だったが、最終的には行列に並んで街に入った。彼らが到着してからの騒ぎはあったが、街の兵士が緊張しながら歓迎の挨拶を行い、王宮からの指令があったことが示唆された。街に到着後、ムコーダたちは住宅を借りるのに時間がかかったが、最終的には広い庭付きの大豪邸を選んだ。家賃は金貨100枚で、経済活性化に貢献するという意図もあった。翌日からのダンジョン探索を計画していたが、フェルたちは即座の探索を望んでおり、食事の準備も含めたダンジョンでの活動を提案した。ムコーダはネットスーパーを利用せずに料理をすることを提案し、最終的にはフェルとドラちゃんの提案に同意した。みんながダンジョンでの探索を楽しみにしていた。ムコーダがブリクストの街に到着し、ダンジョンへの準備を始めた。彼が選んだスタミナ料理はレバニラ炒めであり、その調理を高級なキッチンで行うことにした。調理の過程で、ニラ、モヤシ、レバーなどの材料を使い、合わせ調味料を準備して炒めた。完成した料理はフェル、ドラちゃん、そしてスイにも好評であった。彼らはレバニラ炒めを白飯とともに丼として楽しんだ。また、ムコーダは料理と共にビールを飲み、翌日からのダンジョン探索に備えた。彼らは家を借り、その高い家賃を支払いながら、難関ダンジョンでの長期滞在に備えた。ムコーダは神々に向けて、ダンジョン探索前のお供え物の提供を準備していた。集まった神々は、ニンリルを含む様々な要求を持っていた。ニンリルは甘味を求め、キシャールは美容製品をリクエストし、アグニはビールを求めた。ルカはバニラアイスと同じケーキを要求し、ヘファイストスとヴァハグンは特にウイスキーに興味を示していた。各神にはそれぞれの要求に応じた物品を提供し、ムコーダはこれらの手配に忙しく動いた。最後に、デミウルゴスに対しては梅酒と日本酒、おつまみのセットを準備し、彼の従者が特に梅酒を好むことから、それを活用して従者がより良く働くように配慮した。デミウルゴスはこのお供えに感謝し、ムコーダがダンジョンに潜ることに対しても気遣いを示した。そして、ムコーダがダンジョン探索の準備をしている中、デミウルゴスはダンジョンの最下層に特定の存在がいることをほのめかし、必要な場合は助けを求めるようアドバイスした。これにはムコーダが驚き、何が存在するのか詳細を求める展開となった。

番外編

休日の午後、主人公は静かなリビングでコーヒーを飲みながらくつろいでいた。フェル、ドラちゃん、スイは昼食後にお昼寝中であった。コーヒーの在庫が尽きたことを知り、ネットスーパーで新茶の季節を迎えた緑茶フェアを発見し、静岡産の新茶と抹茶スイーツを注文することにした。抹茶スイーツの豊富な種類に目移りしながら、抹茶クッキー、抹茶チョコレート、抹茶カステラ、抹茶ロールケーキ、抹茶プリン、抹茶チーズケーキ、抹茶バームクーヘン、抹茶シフォンケーキ、抹茶シュークリーム、抹茶生大福などを購入した。フェルとドラちゃんは自らの選択した抹茶スイーツを楽しんだが、スイは抹茶の苦みに苦戦し、最終的にはコーラで口直しをした。その後、突然ニンリル様が現れ、抹茶スイーツに興味を示し、最終的には五つの抹茶スイーツを要求する事態になった。ニンリル様は特に個包装のないスイーツを選び、その他にどら焼きやシュークリームを含めた。全ての手続きが終わると、ニンリル様は感謝の言葉を述べて去った。この出来事により、主人公は疲れ果ててしまい、これ以上の買い物は断念した。数日後、この一件が原因でニンリル様がデミウルゴス様から叱られたことを知るが、それは主人公の責任ではなかった。

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 12
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 13

アニメ感想

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 1 話
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 2 話
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 3
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 4
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とんでもスキルで異世界放浪メシ 5

その他フィクション

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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