小説【shieldhero】「盾の勇者の成り上がり 17」感想・ネタバレ

小説【shieldhero】「盾の勇者の成り上がり 17」感想・ネタバレ

物語の概要

本作はダークファンタジー系異世界ライトノベルである。異世界の四聖勇者の一人として召喚された岩谷尚文が、絆の世界へ赴き、攫われた“絆”を救うため奮闘する物語である。裏切りや謀略が渦巻く世界で、彼と仲間たちは波の黒幕を暴くため、謎と困難に立ち向かう過程が描かれる  。

主要キャラクター

• 岩谷尚文:物語の主人公で盾の勇者。信頼を重んじ、自らの信念で仲間を救おうと尽力する。
• ラフタリア:尚文の最初の傭兵として共に戦う亜人の少女。安心帯として彼の支えとなる。
• ラルクたち:絆の世界で再会する仲間たち。尚文に協力することで信頼関係を強める。
• 裏切り者たち:絆の世界に潜み、尚文たちの目的遂行を阻止しようとする敵。

物語の特徴

• “絆”をテーマにしたドラマ性:単なるバトル描写だけでなく、仲間同士の信頼や絆の再確認が核心テーマとなる。
• 意外性に満ちた展開:裏切り者の存在や思惑が入り組み、読者を驚かせる構成が特徴的である。
• シリーズ継続の深化:本巻は第17巻。物語の積み重ねに裏打ちされた奥深さと、シリーズ全体の伏線回収が進む。

書籍情報

盾の勇者の成り上がり 17
著者:アネコユサギ 氏
イラスト: 弥南せいら 氏
出版社:KADOKAWA(MFブックス)
発売日:2017年3月25日
ISBN:9784040691909
メディア展開:
TVアニメはSeason1(2019年1月-6月)、Season2(2022年4月–6月)、Season3(2023年10月–12月)まで放送済。Season4は2025年7月に放送予定

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あらすじ・内容

再び絆の世界へ!! 今度の敵は裏切り者だらけ!?
エスノバルトから助けを求められた尚文は、絆の世界へ向かうことにした。
尚文は、無事にラフタリアと合流を果たし、ラルク達とも久しぶりの再会をするのだった。彼らの話によれば、この世界でも波の尖兵と思われる敵が勇者達を倒し、好きなように振舞っているという。
攫われた絆を救う為に、そして波の黒幕の正体を暴くためにも敵の元へと急ぐ尚文達。しかし、相手の仲間には複数の見知った顔が混じっていて……。
「復讐なら手を貸すぞ? 嘘吐きや裏切り者は大嫌いだからな」
裏切り者の暴挙を許すな!! 異世界成り上がりファンタジー第十七弾、ここに登場!!

盾の勇者の成り上がり 17

感想

本巻では、主人公・尚文が再び〈絆の世界〉へと旅立ち、裏切りと陰謀の渦中で抗う姿が描かれていた。今回の戦いは、単なる異世界救済という枠を越え、「信じていた者との再会」や「かつての味方が敵となる」など、情緒的な揺さぶりが大きかった点が印象深い。

特に目を引いたのは、絆の世界での再会シーンである。ラフタリアやラルクと合流する場面では、懐かしさと緊張感が同居していた。だが、その直後に現れたのが、かつての敵――ビッチや弓の勇者・樹の仲間だった鎧であり、混乱と裏切りを突きつける展開となっていた。
セインの姉が登場し、アクセサリーで盾と弓を封じる場面は、予測不可能な展開であった。
結果的に鏡の眷属器が代替装備として登場するというアイディアは、本作らしい異世界的なギミックであり、シリーズの幅を広げる要素として興味深く感じた。

また、今回特に注目したのは、樹の変化である。
これまで自己中心的だった彼が、どこか静かに、だが確実に何かを受け入れ、変わろうとしている様子が描かれていた。
セインの姉をめぐる描写からも明らかなように、このシリーズでは「血縁関係」が対立構造としてたびたび登場しており、今回もその主題が重くのしかかっていた。
身内が敵に回るという構図は、戦闘だけでなく読者の心にも苦さを残す。

また、アクセサリー使いのテリスの再登場は嬉しい驚きであった。
なおも現れるビッチの存在や、武器封じの宮地との連携には憤りを覚える一方で、尚文の冷静な対応に成長を実感できた。
敵の論理を突き崩す尚文のやり方には、ある種の爽快感があり、シリーズを通じて培われた強さの本質がにじみ出ていた。

一方で、料理によるレベルアップという斬新な要素も登場した。
戦闘や心理描写の緊張感とは裏腹に、美味しい食事で強くなるという平和的な強化法は、フィーロのようなキャラに新たな魅力を与えていた。
とくに満腹になった彼女の満足げな様子は、癒しであった。

本作は「成り上がり」をテーマにしながら、尚文が解決したと思った問題の先にさらなる敵を配置することで、常に飽きさせない構成を続けている。
次から次へと現れる強敵たちは、まるで現実に終わりのない問題を象徴するかのようであるが、それに対して一歩ずつ答えを出しながら進んでいく尚文の姿には、不思議な説得力があった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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展開まとめ

プロローグ  即位

戦後の国際関係と波の脅威

メルロマルクはフォーブレイとの戦争に勝利し、世界最大の国家となった。先代女王の実績により、敵対していたシルトヴェルトとも友好関係を築いたが、隷属問題は未解決のまま保留された。この同盟は、波に備えるための一時的なものであり、真の平和とは言い難い状況であった。戦乱の根源であるタクトは、鳳凰戦への妨害と連合軍への多大な損害を与えた張本人であり、ナオフミたちは彼の討伐に向かい重傷を負うも、最終的には勝利を収めた。タクトを捕らえた後、情報を引き出す前に彼が魂ごと爆散したため、波の黒幕の正体は依然不明のままであった。

メルティの即位と国家の再編

フォーブレイの敗北後、その王族の血を引くクズが支援を表明したことで、メルティが次期女王に指名された。盛大な戴冠式が行われ、国民や連合軍の支持を受けてメルロマルクは新たな体制を迎えた。女王として即位したメルティは、先代の意志を継ぎ、波に立ち向かう姿勢を宣言した。儀式の中で、ナオフミはその功績により大公に任命され、多くの領地と権限を与えられた。

婚姻と政治的駆け引き

大公の爵位は女王に次ぐ地位であり、メルティとの婚姻を暗示するものであった。この意図を知ったナオフミは強く拒否するが、クズやゲンム種の翁による政治的圧力が加えられ、事態は思わぬ方向へ進んでいく。もしナオフミが拒否するならばと、代理候補としてフォウルが挙げられ、本人は強く抵抗した。最終的に、ナオフミは形だけの婚姻であることを前提に関係を受け入れざるを得ない状況となった。

新体制下の課題と苦悩

ナオフミとメルティは、いずれも権力に対して後ろ向きな態度を見せた。ナオフミは元々ラフタリアの平穏な生活のために領地を持っただけであり、大公という役割に不満を抱いていた。一方メルティもまた、女王としての重責に対し戸惑いを見せつつも、先代女王の意志と国民の期待を背負い前に進もうとしていた。こうして両者は、望まぬ立場を受け入れながらも、波の脅威と政治の現実に向き合うこととなった。

一話  恋愛相談

村への帰還と新たな役職

メルティの即位式を終えたナオフミは、慣れ親しんだ村に戻り、異世界への出発準備を進めていた。村ではエクレールと錬が同行しており、エクレールは今後メルティの護衛として城勤めに就くことが決定していた。一方、ナオフミは大公という立場になったことを明かすが、それは不本意な出世であり、本人にとっては歓迎できないものであった。

錬とエクレールの関係

錬はエクレールを尊敬し、彼女の姿勢を見習おうとしていたが、エクレール自身は戦闘に秀でているものの、政治に関しては未熟であり、これからの努力が必要であった。錬の想いにナオフミは気づき、からかい混じりに恋愛感情を指摘するが、錬はそれを否定しつつも動揺を見せていた。

恋愛と贖罪の価値観

ナオフミは恋愛の必要性について語り、アトラの遺言や過去の後悔から、後悔しない生き方の大切さを実感していた。彼は錬に、平和が訪れた後の選択肢として元の世界に戻るか否かを問う。錬は答えを決めきれず、エクレールに意見を求めるが、彼女は最終的な判断を錬自身に委ねた。

錬の恋愛事情と告白の助言

錬はウィンディアへの責任感を口にしながらも、関係の進展に悩んでいた。ナオフミは励ましつつも、恋愛成就のためには時期と空気を読むことが大切であると助言した。エクレールに対する想いを抱きつつも、錬は彼女の明確な拒絶に落ち込みを見せたが、ナオフミは希望を捨てず、今後の可能性に期待を持つよう促した。

エクレールの旅立ち

ナオフミの助言を受けて元気を取り戻した錬を残し、エクレールはポータルを使って城へと向かった。こうして、一時の恋愛相談を通して、それぞれが抱える思いや将来への葛藤が描かれた。

二話  限界突破

波の終息と絆の世界の危機

メルロマルクの波は勇者たちの成長により短時間で鎮圧され、大きな被害は出なかった。一方、絆の世界では他の四聖が既に倒され、武器を奪う能力を持つ敵勢力によって追い詰められていた。エスノバルトは絆の世界への移動準備を進める中、三日後に時空転移が可能になると語った。

ガエリオンによる限界突破の儀式

ガエリオンはタクトから核石を奪い竜帝としての力を手に入れたことで、失われていたLv100以降の限界突破の方法を明かした。ナオフミは戦力強化を目的に、村の仲間たちに限界突破の準備を命じ、龍刻の砂時計でクラスアップの儀式を実施した。

村人たちの成長とルフトの挑戦

シャチ姉妹のサディナとシルディナはLv100に達しており、限界突破を受けて飛躍的に能力を向上させた。ルフトも成長を見せており、ラフちゃん二号と共にクラスアップの意志を固めた。ルフトの行動には、ラフタリアの面影を感じさせる要素もあり、精神的な成長が顕著であった。

クラスアップと各自の選択

ナオフミの導きで行われたクラスアップにより、対象者の能力は大幅に上昇した。特にサディナは敏捷・腕力・魔力を選択しており、勇者に匹敵する戦力へと変貌を遂げた。ラフちゃん達も順次強化され、ガエリオンは今後、信頼できる者への限界突破支援を担当することとなった。

海底での実戦と急成長

シャチ姉妹を中心とした海でのLv上げが行われ、ルフトやエスノバルトが参加した。急速潜航による水圧の影響で体調を崩す者もいたが、ナオフミの支援魔法とスキルにより乗り越えられた。エスノバルトは急激に成長し、Lv60を超えるまでに至った。

狩りの成果と育成の進展

サディナとシルディナはLv120に到達し、エスノバルトも三日間でLv100に近づいた。ナオフミはルフトのクラスアップを施し、彼をメルティの下へ送り出した。エスノバルトも限界突破を受けたが、眷属器の喪失により一部の成長が制限された。

鍛冶屋との再会と装備の調整

ナオフミはメルロマルクの武器屋を訪れ、鍛冶師たちと再会した。麒麟素材の捜索状況や装備の異世界対応について意見を交わし、装備改良の相談を行った。元康二号はアトラの復讐が果たされたことに一定の理解を示し、ナオフミを激励した。

出発に向けた最終準備

ナオフミは出発までの間、海底狩りを中心に戦力底上げを進めた。勇者と行動を共にすることで経験値効率が向上することも確認され、村の仲間たちは着実に力を蓄えていった。鍛冶屋との協力や仲間たちの成長を経て、絆の世界への旅立ちの準備は着々と整えられていった。

三話  メンバー選定

出発前夜の会議と四聖勇者の出発可否

出発前夜、絆の世界への出発メンバーを選定するため、村の食堂で勇者たちが集まり会議を行った。尚文の渡航は確定していたが、他の四聖勇者が同行可能かは不明であった。各勇者の宝石が光ることで、盾以外の勇者の同行も可能と判明したが、全員での出発は許可されなかった。世界に潜伏中のヴィッチの捜索も優先度が高く、全員が異世界に行くわけにはいかない事情もあった。

各勇者の現在の活動と行動の分散

勇者たちはそれぞれ異なる場所で修行や探索をしており、錬は海に行けず、樹はリーシアと海洋を巡り、元康はフィロリアルたちと山中で活動していた。連携の取れていない状況ではあるが、その分多様な素材が集まり、一定の成果を挙げていた。尚文は誰を連れていくべきか検討を始めた。

クズの意見と元康の問題

クズの助言により、前回の同行者を基準に選ぶのが有効と判断された。フィーロの同行が決定すると、元康は強引に同行を申し出たが、フィーロに拒絶される。尚文は元康を言葉巧みに説得し、村の留守番に回した。元康の暴走による混乱を避けるための処置であり、フィロリアルの変異の問題もその一因であった。

メンバー候補の選定と能力の確認

リーシアは前回の戦いで活躍し、勇者としても七星勇者としても適性が高く、今回も候補に挙がった。樹は彼女への配慮から同行を申し出たが、精神的な問題を抱えていた。セインは既に異世界経験があり、能力に不安はあるものの信頼に足る人物と判断され同行が決定した。

ラフちゃんとフォウルの意志

ラフちゃんは絆の世界出身であり、今回も同行が確定された。一方でフォウルは村の守りを優先し、尚文もその判断を信頼して了承した。彼の責任感と過去の実績が村を託す根拠となった。

サディナとシルディナの選別

サディナはラフタリアとの絆と責任感から同行を希望し、尚文はそれを認めた。シルディナは留守番を命じられ反発したが、ルフトの説得とラフちゃん二号の叱咤により納得した。彼女の内面には姉への対抗心と成長が見え隠れしていた。

キールの申し出と役割分担

キールも同行を希望したが、尚文は戦力バランスと防衛の観点から留守番を指示した。キールは納得し、フォウルと共に村の守りを担うことを誓った。彼の行商活動も地域の治安維持に繋がっており、継続が求められた。

メンバー決定と出発準備

最終的に選定された同行メンバーは、フィーロ、リーシア、セイン、ラフちゃん、サディナに尚文とエスノバルト、加えて条件付きで樹となった。絆の世界での危機や戦死の可能性を鑑み、必要最小限の人数に絞られた。盾の精霊による確認のもと、出発の許可も下りた。

出発と見送り


翌朝、エスノバルトが転移の準備を整え、出発の直前にイミアが尚文に高品質な守護のアクセサリーを贈った。村の仲間たちが見送る中、尚文たちは絆の世界へと旅立った。目的はラフタリアの救出と、問題を引き起こす眷属器の処理であった。

四話  参戦

シルディナの同行と転移後の変化

転移の際、留守番のはずだったシルディナが同行してしまい、周囲を驚かせた。偶発的に光の転移に巻き込まれたという説が濃厚で、エスノバルトも明確な原因を示せなかった。転移先は絆たちの拠点近くの草原で、全員が現地でのレベルと装備の確認を行った。その結果、シルディナが異世界の影響により外見年齢が下がり、幼い姿へと変化していた。

絆の世界の状況とラフタリアの再会

城下町が焼け落ち、戦場と化していた現地で、尚文たちはグラス、ラルク、テリス、ラフタリアらと合流した。ラフタリアとグラスは鎌を奪われたラルクの代わりに奮闘していたが、相手の圧倒的な力に押されていた。尚文は高位支援魔法「アル・リベレイション・オーラⅩ」で仲間を強化し、戦局を覆した。グラスの一撃によって鎌を奪った裏切り者を撃破し、鎌はラルクの元に戻った。

裏切り者の拘束と絆との再会に向けた準備


戦闘終了後、取り巻きの女たちの一部が抵抗を試みるが即時に制圧され、尚文は指導者的立場で残党への対処を指示した。ヴィッチのような雰囲気をもつ女も拘束し、グラスがその女を失神させた。さらに、ラフタリアとの無事の再会が果たされ、ラルクたちも安堵した。尚文は以前の戦いで重傷を負ったが、盾の力で生還したことを説明し、ラフタリアに自身の無事を伝えた。

タクト討伐の経緯とクズの活躍

尚文はタクト討伐の経緯を語り、クズの指揮によってフォーブレイ軍を壊滅させたことを伝えた。クズは英知の賢王として覚醒し、その戦術的手腕を見せつけた。ラフタリアもその話に驚きつつ、女王の死に関しては沈痛な面持ちを浮かべたが、クズの成果には敬意を払った。

アクセサリーの力とテリスの回復

イミアから尚文が受け取ったアクセサリー「二霊の守り」は、テリスの体の呪いを癒し、力を高める効果を発揮した。テリスは感謝の意を表し、アクセサリーの一時使用を許可されたことで力を取り戻した。尚文は魔力と技術を駆使し、砕けたアクセサリーを再鍛造する意志を示した。

サディナと異世界の言語壁

異世界における言語の違いについてサディナが気づき、翻訳機能の有無が議論された。リーシアやフィーロは短期間で言語を習得しており、能力差に驚かされたが、眷属器持ちであるセインの翻訳問題は未解決のままであった。尚文は状況に応じて対処しながら、仲間たちとの意思疎通を図った。

グラスたちの過去と眷属器の奪還計画

グラス、ラルク、テリスは、裏切り者による鎌の強奪や、絆の拉致に至る経緯を説明した。眷属器の所持者が複数の国の要人を人質に取って混乱を招いた結果、絆は強制的に転移させられた。グラスは呪われた扇を奪われる寸前に撤退し、尚文たちの参戦がなければ窮地は避けられなかった。

波の尖兵とセインとの関連

敵の行動や魔法の型から、尚文とラフタリアはセインが追っていた敵と今回の敵が同一であると判断した。波が単なる自然現象ではなく、意図を持った勢力である可能性が浮上し、尚文はそれらの尖兵が他の世界にも出現していることを示唆した。

絆の保護と救出計画の始動

グラスは絆の生命は無事であると考えており、再召喚阻止のため敵が殺害を避けていると判断された。尚文は絆と接触できれば、波の尖兵による不正な眷属器所持を剝奪できると確信していた。また、七星武器と眷属器の格差を利用して武器奪還を狙う戦術も検討された。

ラルクたちの覚悟と尚文の戦術

尚文は大地の結晶を使って仲間の育成を加速させ、次なる戦闘への備えを急いだ。ラルクもキズナ奪還を決意し、軍を再編して出撃を目指すことになった。尚文たちは戦局を掌握すべく、戦力の底上げと情報共有を進めながら、絆救出の準備に入った。

五話  世界適応

経験値底上げと装備強化の準備

ラルクは商人から大地の結晶を買い取り、仲間に配布して経験値の底上げを図った。尚文は魔物退治による実戦経験も推奨しつつ、装備の更新を見据えて鍛冶師ロミナの工房を訪れることを決めた。同行者はグラスとラフタリアであり、残った仲間たちはラルクに任された。

ヨモギとツグミの過去と活動

ロミナの工房の隣に新設された道場には、ヨモギとツグミが拠点を置いていた。ヨモギは元々キョウの側近であり、騙された末に敵対し、絆の仲間となった経緯を持つ。一方、ツグミはラフタリアの因縁の相手であるクズ二号の側近であり、恋愛絡みで暴走した過去を経て絆に救われ、改心した人物であった。現在、彼女たちは波を鎮める任務に就いており、留守中であった。

ロミナとの再会と装備相談

尚文はロミナと再会し、絆の救出に向けた装備の見直しを依頼した。武器屋の親父たちから託された素材や蛮族の鎧などを提示し、ロミナはこれらを調整して性能を引き出すことに同意した。魔竜の核石についても話題に上がり、その騒動や四霊由来の素材の由来が語られた。ロミナは素材の高い純度を評価しつつ、武具への転用を約束した。

装備製作の段取りとアクセサリー強化

ロミナは納期の都合から、まずは既存装備の調整を優先し、新規製作を後回しにする方針を示した。また、ラルクにアクセサリー製作の技術向上を促すよう要望し、彼が過去にアクセサリー作りで追い詰められた逸話が語られた。尚文はテリスのために四聖獣素材を要求し、ロミナもそれに応じて準備を進めることを約束した。

鎧の調整と予備装備の手配

ロミナは尚文の鎧の改良を確認し、製作者の技術向上を評価したうえで、追加パーツの装着による性能向上を提案した。呪いの有無についても安全を保証したため、尚文は仲間用の武器として銛や刀の製作も依頼した。特にサディナとシルディナ用の武器を優先し、ラフタリアの評価ではサディナの腕前はラフタリアを上回る可能性があるとされた。

フィーロの装備強化と戦術転換

フィーロは突然モーニングスターを取り出し、ロミナに改良を依頼した。尚文はそれが久々の装備であることに気づき、彼女の現在の立ち位置が後方支援に偏っていることを踏まえ、戦術の再考を促した。ロミナは飛行しながら攻撃できるような武器の設計や、可変型の防具の製作を提案し、尚文も同意した。こうして一同は装備準備を終え、ロミナの工房を後にした。

六話  隠れた才能

戦闘準備と仲間たちの調整

尚文一行は武具の調整を終え、城へと戻った。テリスはラルクの武器に魔法を施し、調子を上げていた。サディナは異世界由来の鉱石でレベルを上げ、獣人化も問題なくこなしていたが、異世界の常識にはまだ戸惑いを見せていた。一方、シルディナは飢えに苦しみつつも尚文の料理を求め、エスノバルトの助言もあって尚文が食事を作る流れとなった。

宴の始まりとラルクの無謀な挑戦

その晩、城の庭で野外パーティーが開かれた。フィーロや吟遊詩人による歌、ラフちゃんによる花火の演出で場は盛り上がった。ラルクはサディナに気を引こうと酒の飲み比べに挑んだが、あっけなく敗北し、テリスに介抱された。尚文はその様子を冷静に観察しつつ、今後の戦いに備えてグラスと情報交換を行った。

波の状況と技術の進展

グラスは波の頻度が二週間に一度へと短縮されている現状を報告し、各国での対応として龍刻の砂時計を用いた転送装置の導入が進められていると説明した。かつてのタクトのように、敵勢力は波の脅威を軽視していることも語られた。尚文は知識に頼らず経験に基づく強化が有効であると再認識した。

樹の隠れた才能の発見

樹は突然楽器を手にして演奏を始めた。彼の演奏は場の雰囲気を変えるほどの腕前で、グラスも魔力を込めずに魔法を発動させる演奏技術に感心した。尚文はこの演奏が異能力ではなく才能によるものだと知り、樹にその能力の活用を勧めた。樹は演奏を当然のことと受け止めていたが、その謙虚な態度に尚文は苛立ちを覚えた。

神託とシルディナの潜在能力

宴の中でシルディナはセインとカード遊びをしながら、札に興味を示した。グラスはシルディナの気配に本能的な恐怖を覚えたが、彼女が神託によってスピリットに似た存在を取り込む力を持つことが原因であると判明した。エスノバルトが札の製法を教えることになり、シルディナは新たな技能習得に意欲を見せた。

食事会の終幕と出発の決意

酔い潰れた仲間達の介抱をよそに、サディナは尚文に相手を求めたが、ラフタリアが対応し、姉妹のような会話を交わした。その後、グラスはキズナの救出に向けて出発を宣言し、尚文達も同行を決意した。準備の整ったメンバー達は、キズナが囚われている裏切り者の拠点へと向かうことになった。

七話  絆の行方

式神たちの交流とクリスの成長意欲

道中の馬車内で、ラフちゃんとクリスが親しげに接触し、不思議な光を発生させたことにより、グラスとラフタリアが騒然となった。尚文は式神の管理を問われるも、ラフちゃんの行動を擁護した。クリスは自身の弱さを痛感し、ラフちゃんに鍛えられようとしていた。尚文はその意欲を後押しすべく、赤い帽子を与え、彼の士気を高めた。一方でクリスの行動は徐々に自由奔放になりつつあり、グラスは帽子の中に物を詰め込む癖について愚痴をこぼした。

絆の奪取と眷属器の全貌

尚文一行が到着した国では、絆が楽器の眷属器の所持者に奪われたとの報が入り、合流作戦は失敗に終わった。エスノバルトによれば、眷属器は全部で八種存在し、それぞれ扇、鎌、船、刀、本、鏡、銛、楽器であった。四聖武器は狩猟具、玉、鈍器、札の四種とされており、日本基準では奇異な構成に見受けられた。現在、敵対しているのは楽器・銛・船の眷属器所持者であり、本と鏡の眷属器は消息不明のままであった。

戦力の増強と経験値の格差

尚文たちは戦力の再確認を行い、サディナとシルディナはそれぞれLv82、樹はLv80、セインもLv81に到達していた。リーシアは支援役として戦闘で貢献しており、尚文と樹の援護魔法が強化と弱体化の両面から布陣を支えていた。経験値の取得量は世界によって異なり、波の影響も要因であるとセインが説明した。

クリスの索敵能力と鏡の眷属器の介入

絆の所在は不明だったが、クリスが集中することで位置を特定し、帽子から地図を取り出して指示を示した。その直後、鏡の眷属器が突如として現れ、尚文たちは転移させられて廃墟となった屋敷へ移動させられた。場所の特定は不明ながら、周囲の探索により人の気配のない山奥と判明した。

潜入作戦の準備と慎重な行動方針

鏡の眷属器の導きにより、尚文たちは絆のいる地域の近くに移動したと推測し、以後の行動を秘密裏に進める方針を固めた。撤退手段としてポータルの活用を想定し、戦力の差を活かして絆の迅速な奪還を目指す決意を新たにした。廃墟屋敷を出た一行は、人のいる地域を目指して慎重に進行を開始した。

八話  地下迷宮都市

地下迷宮都市への潜入準備と町の様子

尚文一行は異国風の町に到着し、顔バレを防ぐためラフタリアに幻覚魔法を施したうえで潜入した。この町には楽器の眷属器を持つ者がいると判明し、目的地が近いことが明らかとなった。サディナとシルディナに対しては人目を避けるため、亜人化を控えるよう指示され、見た目をごまかすための装飾品や種族衣装の工夫が話し合われた。晶人のファッションやフェイクテイルといった異世界独特の文化も利用された。町では潜伏装備を整えるため、各人が所持金を確認し、必要な調達が検討された。

絆の救出作戦に向けた調査と警戒

クリスの導きに従って進んだ尚文たちは、敵国の首都近くに到達し、城の規模や構造に驚きを抱いた。絆の近くにいる兆候を盾から感じ取るが、慎重な警戒が促された。作戦後の退路も議論され、ポータルによる撤退が想定された。敵対する楽器の眷属器持ち・宮地秀正の地位が高く、制裁を行えば国全体の反撃を受ける懸念があった。戦後の外交リスクを考慮しつつ、絆の奪還を最優先とする方針が定まった。

潜入調査と地下迷宮の発見

尚文たちは敵国の城下町に潜入し、地下迷宮の痕跡が残る工場地帯に辿り着いた。空気の悪さを感じつつも、グラスの潜伏スキルで気配を隠しながら偵察を行い、地下施設の入り口を発見した。クリスの導きにより、施設の地下に絆が捕らえられていると判明したが、ラフタリアとラフちゃんの直感から、軽率な突入は危険と判断され、一度撤退して作戦を練り直すこととなった。

龍刻の砂時計と敵の警戒態勢

合流後、ラルクたちが龍刻の砂時計を調査した結果、施設には厳重な規制が掛けられており、潜入は困難と報告された。また、サディナとシルディナが音波探知で得た情報によって、この国が現在何らかの実験を行っている可能性が示唆された。セインが建物内に転移用のピンを刺すもジャミングにより機能が遮断され、異常な警戒態勢が明らかとなった。

地下迷宮の構造と勇者の出自に関する疑念

樹たちの調査により、地下三階までは迷宮が開拓されており、その先は国家によって管理されていることが判明した。さらに、楽器の眷属器持ち・宮地秀正の選定経緯に不審な点が見つかり、彼が召喚された際に武器を所持していなかったという矛盾が指摘された。召喚と同時に武器を持つのが通常であるため、勇者選定に裏がある可能性が浮上した。

作戦立案と潜入計画の確定

交渉が通じない相手と見なされる中、尚文は絆の奪還を最優先とし、潜入と陽動の二段構えの作戦を立案した。ラフタリアたちが先行して潜入し、絆の救出に挑む一方、ラルクたちは龍刻の砂時計を制圧して敵を撹乱する役目を担うこととなった。リベレイション・オーラⅩによる対策も講じられ、不測の事態には帰路の龍脈を使った撤退と増援の呼び寄せも検討された。

作戦開始とそれぞれの覚悟

尚文は、敵が人質として絆を利用する可能性を見据え、強硬手段も辞さない構えを示した。善悪の判断は後回しとし、まずは絆の救出を最優先とする方針が共有された。各自が決意を固め、リスクを踏まえたうえで作戦を開始する準備に入った。今後は、潜伏組と陽動組に分かれて行動し、施設への潜入と絆の奪還に挑む展開が始まろうとしていた。

九話  部外者論

絆救出作戦の決行と陽動の開始

尚文たちは夜陰に乗じて三手に分かれた。ラフタリアを含む第一部隊が地下施設に潜入し、尚文や樹ら第二部隊が待機。ラルク率いる陽動部隊は龍刻の砂時計へと向かった。リベレイション・オーラⅩを事前に展開したうえで、潜入は静かに開始され、ラフタリアらは警備を制圧して建物内部へ進入した。

異変の発生と地下施設への突入

作戦開始からわずか五分後、地下施設内で異変が発生。警報が鳴り響き、ラフちゃんが戻ってきて異常を報告。尚文たちは即座に行動を開始し、地下施設内へ侵入した。施設はコンクリート製で、魔法の罠や警備装置の痕跡が残されていた。警戒しつつ進む中、ラフちゃんがテレポート罠の存在を示唆したが、すでにその罠が発動していた。

敵との遭遇と楽器の勇者の登場

罠によって分断された尚文は、地下施設内でラフタリア、グラスと合流し、楽器の眷属器の勇者・宮地秀正とその配下の女性たちと対峙した。宮地は施設への侵入と龍刻の砂時計への襲撃を非難し、勇者同士の正当性と関係性を巡って論争が始まった。尚文は自らの立場とラフタリアとの関係性を論理的に主張し、宮地の閉鎖的な姿勢と独善的な行動を追及した。

論戦と眷属器勇者の正義の誤認

尚文は勇者としての責任と協力の必要性を説く一方で、宮地は力による支配と他勇者への敵意を剥き出しにした。彼は四聖殺害の疑いを否定するどころか、力に溺れて行動した事実を認め、論理を逸らしながら暴力的な態度を強調した。対話を拒否し、力で黙らせようとする宮地に対し、尚文と樹は最終的に戦闘に踏み切る覚悟を固めた。

魔法封殺と武器機能の喪失

戦闘開始直前、宮地が起動した装置により、尚文と樹は所持武器を一時的に剥奪され、魔法詠唱も不能となった。リベレイション・オーラⅩの効果も消失し、ステータスが大幅に弱体化したことが判明した。龍刻の砂時計で進められていた実験がこの効果に関与していると推測されたが、明確な対抗手段は不明のままであった。

突然の襲撃とセインの援護

宮地の演奏攻撃が開始され、音符状の魔法が放たれる中、ラフタリアとグラスが防御にあたり、セインが転移して加勢した。戦闘状況は劣勢であったが、ラルク側はテリスの活躍により継続可能であるとの報が届いた。セインも状況を把握して支援を展開したが、敵の優勢は崩れなかった。

ヴィッチの再登場と不穏な連携

戦闘の最中、宮地の背後から姿を現したのは、尚文の宿敵であり、数々の陰謀を巡らせてきたヴィッチであった。彼女はタクト事件後に行方不明となっていたが、宮地と結託していたことが発覚した。その登場により、尚文とラフタリアは怒りを露わにし、さらなる戦闘と混乱が予見される状況となった。

十話  因縁の女

宮地たちとの再会と樹の自立

ナオフミと仲間たちは、敵の罠により武器の封印状態にある地下迷宮で、ヴィッチや鎧姿の男マルド、そして宮地と対峙した。かつての仲間だったマルドは、自らの正義を振りかざし、弓の勇者・樹に敵対するよう迫ったが、樹は命令を拒み、自らの意思で戦う姿勢を見せた。これは、彼にとって大きな精神的成長の兆しであった。

狂信的な正義の主張とナオフミへの敵意

マルドはナオフミを「洗脳により世界を支配した悪」と決めつけ、戦いを正当化した。その主張には筋が通っておらず、ただの逆恨みに過ぎなかった。ナオフミは、地道な努力によって信頼を得てきたことを訴えるが、相手は聞く耳を持たなかった。

敵陣営の内情とヴィッチの挑発

戦闘のさなか、ナオフミは敵の中心人物ヴィッチが七星武器に酷似した斧を所持していることに驚いた。彼女は得意げにその入手経緯を語ることを拒否し、ナオフミたちを見下す発言を繰り返した。その一方で、敵陣営内にも不和が生じており、ヴィッチと新たに登場した女が互いに敵意を見せ始めた。

セインの姉の登場と因縁の暴露

新たに現れた女性はセインの姉であり、鎖を用いた武器を操る戦闘能力を持っていた。セインは激しい敵意を露わにし、その姉に対して復讐心を抱いていたことが明かされた。姉はセインの過去を嘲りつつ、聖武器を制御する技術について説明し、敵の計画の一端が明らかとなった。

聖武器制御の仕組みと敵の技術優位

敵側はこの世界に存在する聖武器をすべて拘束し、自分たちの技術で他世界からの干渉を無効化していた。龍刻の砂時計を媒介として、武器の精霊による防衛装置を利用し、武器の所有者に逆らっても力を引き出せる仕組みを作り上げていた。これにより、ナオフミと樹は力を奪われた状態に陥っていた。

戦闘開始とセインの援護

敵の一斉攻撃が始まり、宮地の音楽攻撃、マルドの斧による攻撃、そして鎖を操る姉の猛攻がナオフミたちを襲った。セインは援護スキル「マリオネットアシスト」でナオフミと樹のステータスを強化し、わずかながら戦力を回復させた。

グラスとラフタリアの活躍と苦戦

ラフタリアとグラスが前線で応戦し、強力な技で敵の攻撃を防いだが、宮地が呪詛を用いて彼女たちの髪の毛を媒体とした必中のカーススキルを発動。ふたりは心臓部に重い一撃を受け、苦しむこととなった。

ギロチンによる処刑とナオフミの決死の抵抗

鎧の男がカーススキル「ギロチン」を発動し、ナオフミと樹は首を狙われる。鎖で拘束された状態で逃れられず、ナオフミは気を練りながら『壁』を何重にも展開して時間を稼いだ。死を目前にしたそのとき、セインの使い魔が救援に向かうも、宮地の女たちに阻まれる。

敵の武器と呪いの強化

宮地の武器もまた呪われたカースシリーズに変化し、ヴィッチや鎧の武器も同様の強化が施されていた。敵は聖武器や眷属器の強化方法を把握しており、極めて高い戦闘能力を誇った。

形勢逆転の兆しと仲間の決意

グラスが傷を負いながらも反撃を試み、ナオフミは力を振り絞って鎖を断ち切ろうとする。敵の力が圧倒的である中でも、ラフタリアやセインはなお戦意を失わず、必死に仲間を守ろうとしていた。戦局はなお不利だが、ナオフミたちは状況打開に向けて必死の抵抗を続けていた。

十一話  鏡の眷属器

鏡の眷属器との接続と盾の変化

ギロチンの刃が迫る中、ナオフミと樹のもとに突如二つの光が現れ、刃の進行を遅らせた。光の中には鏡と本の姿があり、ナオフミは鏡の眷属器と接続されて武器を変換した。盾に似た鏡の武器が手に収まり、ギロチンを消滅させたことで、彼は新たな戦力を得ることに成功した。

新たな武器の性能と鎧との攻防

鏡の眷属器は攻撃力がないものの、硝子の盾などのスキルを備えていた。初期スキルの一つは防御に弱点がある一方で、砕けた硝子が敵へ反撃する特性を持っていた。これにより、鎧にダメージを与えることに成功したが、鎧は逆上し、正義を叫びながら斧で襲いかかった。ナオフミはスターダストミラーを展開して受け止めたが、強化されていない鏡では完全には防げなかった。

樹の反撃と演奏妨害

樹は草笛を用いて高位魔法「エレメントハーモニー」を発動し、宮地たちを攻撃した。彼の演奏によって不協和音が生まれ、宮地の演奏魔法を妨害する効果を発揮した。これにより、宮地の攻撃は不発に終わり、演奏妨害が新たな戦術として有効であることが示された。

セインと姉の戦い、そして仲間たちの連携

セインは姉と対峙し、苦戦しながらも奮戦していた。バカ女は戦いを楽しむような態度を取り、他の女共の援護も拒んでいたため、セインは自身の戦いに集中できる状況が生まれた。ナオフミはセインに戦いに集中するよう指示し、自身はラフタリア、グラス、樹の援護にまわった。

呪い攻撃と式神の召喚

ラフタリアとグラスは宮地の呪歌によるカーススキルの影響で苦しんでいた。ナオフミはラフとクリスを召喚し、彼らの幻覚魔法と呪い対策によって敵のカーススキルを跳ね返すことに成功した。クリスは大きくなって宮地の女を吹き飛ばす活躍を見せ、ラフはラフタリアの苦痛を和らげた。

鏡のスキル強化と仲間の支援

ナオフミは鏡の眷属器を素材や札で強化し、霊亀や白虎の加護を付与することで性能を引き上げた。防御力や回復力が向上し、戦局の安定につながった。ラフタリアやグラスから各武器の強化方法を聞き、今後の戦闘に備えた準備を進めた。

宮地の攻撃を反射し、戦況を掌握

ナオフミはフロートミラーのように鏡を展開し、宮地の飛ばす音符型スキルを反射することに成功した。スキルを反射する性質は宮地にとって致命的であり、ナオフミは挑発的な態度で宮地を追い詰めた。ヴィッチと鎧は互いに責任を押し付け合い、仲間割れの兆しも見え始めた。

敵勢力の内情と今後の方針

ヴィッチは七星武器を本来自分が使うべきだったと不満を述べ、彼女たちがまだ他にも武器を所持している可能性が示唆された。ナオフミはこれを踏まえて、今後は敵の武器を奪還し、絆を救出することに集中する方針を固めた。戦いの主目的はあくまで絆の救出であり、戦闘の勝利ではないことを再確認した。

十二話  仲違い

絆の救出に向けた決断と援護

ナオフミは絆を人質に取られる事態を回避するため、グラスにクリスを連れて脱出を指示した。グラスは高速移動とナオフミの援護魔法により敵陣を突破し、扉の奥へ進んだ。残されたナオフミは、ラフタリアの持つ鞘の宝石に龍脈法を用いて魔法を発動し、グラスを加速させることで脱出を支援した。

宮地と鎧による猛攻とその迎撃

残ったナオフミたちに対し、宮地は演奏魔法「英雄の旋律」で仲間を強化し、女たちと共に突撃させた。ナオフミは防壁で応戦するが、数の攻勢に圧される。ラフタリアとラフちゃんが幻術と剣技を併用して攻撃を仕掛け、鎧とその仲間を翻弄した。鎧の斧攻撃はナオフミの鏡で受け流されたが、宮地とヴィッチによる援護で攻勢は止まず、ラフタリアの一撃さえも完全には通じなかった。

リーシアの登場と戦況の転換

戦局が厳しさを増す中、リーシアが突如壁を破って登場し、鎧に投擲スキルを連発して大きなダメージを与えた。彼女は聖武器が封じられた中でも七星武器を用いて戦うことができ、樹の無事を確認した後、敵に立ち向かった。鎧との戦闘では、ナイフレインやシャドウバインドなどの多彩な技を駆使し、追撃を仕掛けた。

樹と宮地の妨害合戦と仲間たちの支援

樹は演奏で宮地の強化魔法を妨害し続け、ナオフミとラフタリアは飛来する攻撃を防ぎながら、前線を維持した。宮地の女たちは後方から干渉を試みたが、リーシアの一騎打ちを阻もうとする動きは樹によって制止された。戦況は膠着していたが、グラスが絆を救出できれば勝機が見える状態であった。

アクセサリーによる眷属器の拘束とその狙い

ナオフミは宮地の装備するアクセサリーに注目し、眷属器の制御に関わっていると判断した。ラフタリアとリーシアに対し、その破壊を命じたことで、敵の武器が弱体化する可能性を示した。バカ女の発言からもその効果が明かされ、適合者として樹の存在が浮上した。

ヴィッチとバカ女の対立、宮地の本性

ヴィッチとバカ女の間でも利害が衝突し、統率の乱れが顕著となった。バカ女はセインとの戦闘を優先し、宮地と鎧への支援を拒否した。宮地は演技をやめて本音を吐露し、リーシアへの敵意をあらわにした。彼は切り札としてスピリットと融合しようとし、その瞬間、彼の周囲に雷が降り注いだ。

総括と戦況の均衡

ナオフミ陣営は、戦力的には厳しい状況にあったが、リーシアの覚醒と援軍の到着によって持ち直しつつあった。敵陣営の統制の乱れと、ナオフミの冷静な指揮が徐々に戦況を優位に運び始めていた。宮地の行動とアクセサリーの仕組みの解析は、眷属器の所有権奪還に向けた布石となりつつあった。

十三話  強制憑依

シルディナの参戦とスピリットの強制憑依

シルディナが突如現れ、スピリットの女性を憑依させた状態で戦場に姿を現した。彼女は神託によってスピリットを一時的に力として使役し、札と魔力による大規模な水魔法「綿津見」を放って敵陣を一掃した。スピリットの憑依は一時的なもので、力を使い果たした後には分離し、倒れる様子が見られた。

宮地への攻撃と変幻無双流の干渉

シルディナの魔法と共に、謎の札が宮地の楽器を襲い、爆発を引き起こした。さらに、津波の引いた後に姿を現したエスノバルトが、本の眷属器と共に登場した。彼は変幻無双流と眷属器の力を併用し、内部から宮地の体に気を巡らせてアクセサリーを破壊した。この攻撃により、眷属器は宮地の手を離れ、樹のもとへと飛んだ。

樹への眷属器の継承と反撃の開始

楽器の眷属器は樹の手に渡り、彼はその音色を奏で始めた。フィーロも歌でそれに呼応し、演奏による援護魔法「英雄の旋律」が味方全体に発動された。ナオフミはこの展開を逆手に取り、以前の宮地の挑発を模倣して嘲弄した。

宮地の錯乱と鎧との衝突

眷属器を失った宮地は錯乱し、鎧の斧を奪おうとして背後から襲いかかった。力を欲した宮地は、自身の適性を無視して斧を奪おうとしたが、鎧は「マウンテンブレイクⅣ」で応戦し、宮地を肩口から真っ二つに斬り捨てた。宮地はその場で死亡し、魂までも斧によって消し飛ばされた。

戦場の混乱とリーシアの反撃

宮地の死により女たちの陣営は動揺し、内部崩壊の兆しを見せた。鎧は自らの行動を正当化し、ナオフミたちに矛先を向けたが、リーシアが即座に反応して鎧に襲いかかる。アクセサリーの破壊を目的とした彼女の動きに、ナオフミも続いた。

鎧との激突と女たちの寝返

リーシアは投擲スキルによって鎧に挑むが、鎧はスキル「大竜巻Ⅳ」によって迎撃した。鎧の攻撃は依然として強力であり、セインは完全に拘束されていた。一方、宮地の死によって立場を失った女たちの一部が、敵対していたバカ女に忠誠を誓い始めるという動揺が生じた。事態は予想外の方向に進行しつつあった。

十四話  変わり身

宮地の死後、女たちの裏切りとバカ女の態度

宮地の死を受け、彼に従っていた女たちの一部がバカ女に寝返りを願い出た。バカ女はこれを受け入れつつ、自らが事態の収拾に乗り出すべき時と判断した。彼女は状況報告を受けつつ、狩猟具と砂時計を敵に奪われたことを知り、撤退を検討し始めた。グラスとラルクの動きによって敵陣の制圧が進んでいることが窺えた。

樹と鎧の戦闘とアクセサリー破壊

バカ女が撤退を口にする中、鎧は正義の名のもとに攻撃を継続し、樹とリーシアに襲いかかった。樹は演奏とバイオリンの力で鎧を追い詰め、ミュージックストライクによって鎧のアクセサリーにダメージを与えた。さらに近接を試みた鎧に対し、楽器をベルやギターに変化させて対応し、状態異常を引き起こす音符攻撃で追撃した。

ヴィッチの裏切りと炎の反撃

樹の活躍に乗じてヴィッチは鎧から斧を奪い、魔法「ドライファ・ヘルファイアⅣ」を発動させた。これに対しナオフミは鏡のスキルを用いて魔法を反射し、ヴィッチ自身に命中させた。反射された炎によってヴィッチは炎上し、さらに鎧にも飛び火した。ナオフミはアクセサリーの破壊を指示するが、バカ女がヴィッチと鎧を鎖で縛り上げて阻止した。

バカ女の脱出と状況整理

バカ女は自らの撤退を宣言し、挑発的な態度でセインを見下しながら、鎖によって味方全体を吹き飛ばす攻撃を繰り出した。この一撃により、ナオフミ一行は壁に叩きつけられて行動不能となった。バカ女は状況を見て冷静に撤退を決定し、宮地の女たちの懇願を無視し、敵味方関係なく見限った。

撤退の言い訳と情報提供

バカ女は連中が本格的に援軍を呼び寄せてくることを警戒し、勝てる戦いでも戦況的に不利であるとして戦線を離脱した。彼女はナオフミに対し、強化魔法への対抗手段として解除魔法や同様の強化スキルの存在を示唆し、油断しないよう警告した。その後、彼女はヴィッチと鎧を連れて転移により姿を消した。

援軍との合流と状況の収束

バカ女の退却直後、グラスやサディナ、ラルク、テリスがナオフミたちと合流した。グラスらは絆の救出と砂時計の制圧に成功しており、絆は現在クリスが保護している状況であった。遅れて現れた彼らによって戦局は完全にナオフミ側に傾いたが、肝心のバカ女には逃げられてしまった。

セインの怒りと決意

戦闘後、セインは珍しく感情を露わにし、姉の裏切りに対する怒りを吐露した。ナオフミはその意志に共感し、今後の復讐に協力を申し出た。セインは自らの大切な場所を滅ぼした姉を討つ決意を固めた。

新たな眷属器の選定と今後の展望

ナオフミ、樹、エスノバルトはそれぞれ鏡・楽器・本の眷属器の正当な使い手として認められた。ナオフミは鏡の勇者、樹は楽器の勇者として今後の戦いに臨む決意を固めた。ラルクは、楽器の勇者が新たに現れたことを機に、この国の混乱の収束を期待し、ナオフミたちに協力を求めた。こうして一連の攻防は、宮地の撃破という成果とともに幕を閉じた。

十五話  鏡

樹とラルクによる同盟成立と戦後処理

樹が魔法を演奏と共に発動しながら地上を行軍すると、兵士たちは次第に戦意を喪失し、王の命令で敵対的行動が停止された。結果、ラルクと樹が交渉役となって国との同盟を成立させるに至った。ラルクとテリスの暴走によって龍刻の砂時計付近は被害を受けた。宮地の女たちの一部は敵対派閥に加担し消息を絶ち、残りは権利剝奪および更迭された。宮地自身も大罪を犯しており、処刑の可能性があった。王女は行方不明であり、敵派閥に属している可能性が示唆された。

石化した絆との再会とその処遇

ナオフミ一行はグラスの案内で絆の元を訪れ、石像となった絆と再会した。石化は状態異常によるものであり、治療には時間がかかるが回復可能であるとされた。魔法や盾が封じられた状態でも、石化した絆を運び出すことに成功した。龍脈を利用して帰還した後、ラルクの国にて治療が開始された。

絆世界における脅威と今後の課題

絆が回復すれば戦力が強化される一方、ナオフミや樹は武器や魔法が封じられたままであり、ヴィッチや鎧、セインの敵勢力など複数の脅威が絆世界に暗躍していた。絆以外の四聖が既に死亡しており、聖武器も奪われている状況は深刻であった。ラフタリアが他世界に飛ばされる可能性も危惧されていた。

鏡の眷属器とナオフミの適性

ナオフミが鏡の眷属器に選ばれた理由について、仲間たちは彼の行動様式が「鏡のようにやられたらやり返す」ものであると解釈した。盾が使用不能な代替手段として鏡が選ばれたとされ、運用感覚は盾に近いと評価された。一方で、強化方法が不明であり、武器としての攻撃性能には物足りなさが残った。

食事による強化と鏡の強化法の発見

ナオフミは仲間たちを料理で強化する方針を取り、彼の作った料理を摂取することで特殊な食事Lvが上昇することを確認した。この強化方法は眷属器の力を引き出すものであり、勇者以外の者でもステータスを向上させることが可能であった。樹の楽器も金銭を用いたステータス強化型であり、投擲具と類似した方式であった。

仲間たちの反応と訓練の一環としての大食事会

ラルク、グラス、ラフタリアらが次々に料理を摂取し、満腹になりながらも強化のために努力を重ねた。フィーロやセイン、サディナたちは特に食べる量が多く、大食いぶりを発揮した。料理による強化効果が顕著であったことから、ナオフミは今後も料理を活用した仲間強化を続ける意向を示した。

鏡と料理に象徴されるナオフミの戦法

ナオフミは鏡によって自らの信条と重なる戦法を体現し、料理という手段を通じて仲間を支える役割を果たした。強化においては質とバリエーションが求められ、ナオフミは下準備を重ねて対応していく姿勢を見せた。最後には仲間たちとの信頼と協力を土台に、今後の厳しい戦いに備える覚悟を新たにした。

エピローグ  正義の責任

夜の語らいと樹の覚醒

ナオフミがラフタリアを寝かせ、片付けを終えて部屋へ戻る途中、夜風に当たる樹と出会った。樹は自身の呪いが既に解けていたことを認め、沈黙の中でそれをナオフミも察していたことに納得していた。自らの過ちと向き合う勇気を持てなかったことを明かし、ようやくナオフミに謝罪と感謝の意を伝えるに至った。ナオフミは自らを悪人としつつも、戦う者を導く立場としての自覚を抱いていた。

村人たちと正義の意味の再考

ナオフミは、守るべき村人たちの犠牲や苦難を思い返し、自身の責任と限界を感じていた。対して樹は、村人たちが悲惨な出自から強さを求めて戦いに加わることに希望を見出しており、守られる存在から戦う仲間へと変化する尊さを語った。ナオフミの行動を「正義」と呼ぶことに疑問を呈しながらも、樹はその姿勢を目標とするようになっていた。

勇者としての責務と過去の清算

樹はリーシアへの仕打ちを悔い、自身の過ちを償い続ける決意を固めていた。その思いには、正義を振りかざし誤った行動を取ってきた過去への自戒が込められていた。ナオフミは彼の苦悩と贖罪の道を否定せず、リーシアのように助けられた者が存在することを指摘し、救いの可能性も認めた。

正義の押し付けと向き合う姿勢の変化

樹は、自らが正義を振りかざして他者を断罪していた過去を振り返り、今では相手と話し合い、理解し合おうとする姿勢に変わっていた。リーシアやヨモギのように、正義とは何かを問い直す仲間たちの言葉を受け入れ、その在り方に影響を受けた様子が見られた。ナオフミもその変化を認め、かつてのような傲慢さが和らいでいることを感じ取っていた。

波の終焉後の未来と旅立ちの意志

ナオフミが戦いの終わりに何を望むかを問うと、樹は元の世界に残り、困っている人々を救う旅に出る意思を表明した。過去のように自分本位ではなく、人々の満足のために力を尽くすと誓い、その道が困難であっても受け入れる覚悟を示した。ナオフミは、正義に囚われ過ぎていた樹の変化を受け入れつつ、未来への期待とともにその場を後にした。

シリーズ

盾の勇者の成り上がり

小説版

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盾の勇者の成り上がり 17
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盾の勇者の成り上がり 18
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盾の勇者の成り上がり 19

漫画版

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盾の勇者の成り上がり 3
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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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