小説【このすば】「この素晴らしい世界に爆焔を! 2 」感想・ネタバレ

小説【このすば】「この素晴らしい世界に爆焔を! 2 」感想・ネタバレ

どんな本?

「この素晴らしい世界に爆焔を!」は、暁なつめによるライトノベルのスピンオフ作品で、アニメ化もされている。
この作品は、最強の魔法に憧れる一人の少女、めぐみんの物語を描いている。

物語は、紅魔の里という場所で始まる。
ここに住む紅魔族は、紅い瞳と生まれつき高い知力と魔力を持っていた。
その中に、紅い爆焔の魔法に魅了された少女がいた。
彼女の名はめぐみん。彼女は魔法学園・レッドプリズンに入学し、あの日見たあの熱を、輝きを、最強の魔法を、自分のものにすることを願っていた。

アニメ「この素晴らしい世界に爆焔を!」は、2023年4月5日(水)よりTOKYO MXほかにて放送が開始された。
この作品は、めぐみんが真の仲間たちと出会うまでの物語を描いている。
後に稀代の大魔法使いとも、極めて頭のおかしい爆裂魔法使いとも呼ばれる、一人の少女の物語が幕を開ける。
この物語は、めぐみんが最強の魔法使いになるための旅を描いている。

読んだ本のタイトル

この素晴らしい世界に祝福を!  スピンオフ この素晴らしい世界に爆焔を! 2 ゆんゆんのターン
著者: 暁なつめ 氏
イラスト: 三嶋くろね  氏

gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説【このすば】「この素晴らしい世界に爆焔を! 2 」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=890453766 小説【このすば】「この素晴らしい世界に爆焔を! 2 」感想・ネタバレ

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あらすじ・内容

大人気「この素晴らしい世界に祝福を!」のスピンオフ書籍化第2弾!

「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」そんな紅魔の里の教訓とは裏腹に、爆裂魔法を習得しためぐみん。バイトを探すも不採用の連続で金欠の彼女に、友達(?)のゆんゆんが手を差し伸べるのだが!?

この素晴らしい世界に祝福を!スピンオフ この素晴らしい世界に爆焔を! 2 ゆんゆんのターン

感想

めぐみんとゆんゆんの物語が描かれる。めぐみんは爆裂魔法を使い、アクセルの街へ行くための資金を稼ぐことを目指すが、なかなか仕事が見つからない。一方、ゆんゆんは自警団に入り、モンスター退治の修行に励む。

物語は、妹のこめっこがめぐみんに絵本を読んでほしいと頼む場面から始まる。絵本の話は、孤独ながらも人類の平和のために戦う少年の物語である。この絵本を通じて、物語のテーマである友情や努力、冒険の大切さが伝えられる。

めぐみんは、爆裂魔法を教わった恩人に会い、アクセルへの旅立ちを目指しているが、そのためにはまず資金を稼ぐ必要がある。しかし、紅魔族の里ではなかなか仕事が見つからず、めぐみんは様々なアルバイトに挑戦するものの、その度に失敗する。ある日、アーネスと名乗る女が現れ、めぐみんとゆんゆんの前に立ちはだかる。アーネスは、自分がめぐみんの忠臣であると主張し、ちょむすけをめぐみんから引き渡すよう要求するが、めぐみんとゆんゆんはこれを拒否する。

物語の後半では、アーネスが悪魔族であることが判明し、彼女とめぐみんたちの間で激しい戦いが繰り広げられる。一時はアーネスに苦戦するものの、めぐみんは爆裂魔法を駆使し、アーネスを退けることに成功する。この戦いを通じて、めぐみんとゆんゆんの友情はさらに深まり、二人はアクセルへの旅立ちを決意する。

エピローグでは、めぐみんが妹のこめっことの別れを経て、ゆんゆんと共にアクセルへと旅立つ様子が描かれる。アクセルへの道中、ジャイアント・アースウォームの襲撃を受けるが、ゆんゆんの活躍により危機を脱する。アクセルに到着しためぐみんとゆんゆんは、これから始まる冒険に胸を躍らせながら、新たな一歩を踏み出すのだった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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その他フィクション

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フィクション(novel)あいうえお順

備忘録

プロローグ

最近姉と一緒に寝てくれなくなった妹が、珍しく姉の布団に入ってきた。

妹は、家の非常食であるちょむすけを抱きながら、姉に絵本を読んでもらいたかったようである。絵本は、ソロプレイヤーとして冒険をする少年の物語で、魔王の幹部から友達がいないことをからかわれたが、少年は孤高のソロプレイヤーであると主張し、人類の平和のために戦うことを選ぶ。絵本を聞きながら、妹は静かに寝息を立て始める。姉は、妹を起こさないように注意しながら、絵本の物語に再び目を通す。

第一章

邪神の下僕騒動が収束してからしばらく経ち、魔法を覚えたことで学校を卒業しためぐみんとゆんゆんは、それぞれの道を歩み始めた。

ゆんゆんは自警団に入り、モンスターを狩る修行をしている一方で、めぐみんは妹にニート呼ばわりされながら、仕事が見つからずに悩む日々を送っている。

紅魔の里では、高品質の魔道具やポーション類の製造が主な収入源であるが、めぐみんは自分に合う仕事が見つからずにいる。

彼女の目標は、爆裂魔法を教えてもらった人に会うことと、アクセルという街へ行くことだったが、そのためにはまずお金を稼ぐ必要がある。

紅魔の里を出て冒険者になるには、強いモンスターが生息する地域を越え、最寄りの街からアクセルへ向かう必要があり、そのためには転送屋に頼んで転送してもらうしかないが、費用が足りない。

そんな中、めぐみんは地元で仕事を探しながら、自警団に勧誘されるが、断固として拒否し、独自の道を模索し続けている。

邪神の下僕騒動が収束してからしばらく後、魔法を覚えためぐみんは仕事探しに苦労している。

紅魔の里の服屋「ちぇけら」でのバイト面接では、めぐみんの魔力が強すぎて魔力繊維を制御できず、仕事を得られなかった。

ポーション制作の工房にも挑戦するが、材料採取の仕事で一撃熊の肝を集めるという危険な任務を提示され、これも断念。

結局、ポーション屋からは新薬の試飲バイトを提案されるが、めぐみんは受け入れられるか不安になる。

同時に、紅魔の里では夜な夜な爆発騒ぎが起こり、魔王軍の幹部によるテロではないかと里人たちは騒いでいた。

しかし、実際は仕事に失敗しためぐみんが、ストレス解消のために夜空に爆裂魔法を放っていたのが原因だった。

このことが友人のゆんゆんにばれ、めぐみんは厳しい叱責を受ける。

ゆんゆんからは、ほとぼりが冷めるまで爆裂魔法の使用を禁止されるが、めぐみんは渋々承諾する。

紅魔の里での毎日は、めぐみんの仕事探しと夜な夜なの爆裂魔法騒ぎによって、平和とは程遠いものだった。

ゆんゆんがめぐみんの家を訪れ、仕事が見つからない状況について話し合う。

めぐみんは仕事を見つけられず、最後の手段として新薬の試飲のアルバイトをすることを考えていた。

この話を聞いたゆんゆんは大慌てし、めぐみんに自分を大事にするよう強く言う。

めぐみんは自分の体が貧弱であることを理由に、新薬の試飲バイトが不安であることを表明する。
ゆんゆんはめぐみんに対して心配し、牛乳を奢ることを提案する。

その後、ゆんゆんはめぐみんと一緒にバイトを探し、人気の定食屋での仕事を提案する。

めぐみんは最初は消極的だったが、ゆんゆんの説得で定食屋でのバイトを始めることに決める。

バイト中、めぐみんは学生時代の友人であるふにふらとどどんこに遭遇し、彼女らからからかわれる。
しかし、めぐみんは自分の仕事に集中し、感情を抑えることに成功する。

バイトを始めて間もなく、めぐみんは顧客とのトラブルで魔法を唱えかけたが、結局は違う方法で対処し、バイトをクビになる。

その後、ゆんゆんは新たなバイト先として農作業を提案する。紅魔族特有の大規模な魔法で農地を耕し、種を蒔く豪快な方法により食料を生産していることが明らかになる。

しかし、収穫作業は人手が必要で、めぐみんとゆんゆんは野菜の収穫に挑むが、野菜に苦戦する。

結局、この日のバイトで得た給料は四千エリスであり、目標の三十万エリスにはほど遠い。

めぐみんはやや落胆しつつも、ゆんゆんに「デート」を提案し、二人は家に帰ることにする。

このエピソードは、めぐみんがさまざまなバイトを経験しながらも苦労を重ねる一方で、ゆんゆんとの友情が深まっていく様子を描いている。

森でめぐみんが放った爆裂魔法によって怒り狂ったトカゲ型モンスターを巻き込み、二人はその追跡から逃走を試みる。

魔力を使い果たし、動けないめぐみんを背負いながら、ゆんゆんは彼女を守りつつ、トカゲとの距離を置くために奮闘する。

その過程で、二人はトカゲの炎のブレスをかわしながら、冷気の魔法で対抗し、何とかその場から脱出に成功する。

里に戻ると、爆裂魔法の音に気づいた村人たちから、二人が遭遇した危険について尋ねられ、めぐみんは事情を説明する。

しかし、その説明は架空の敵をでっち上げたものであり、村人たちを欺くことに成功する。

その日の疲れから、めぐみんとゆんゆんは互いに労い合い、家に帰ることにする。

帰宅後、めぐみんは家で待っている妹のこめっこに声をかけ、二人はこれからも共に行動することを確認する。

夜、見知らぬ女性が訪ねてきて、めぐみんを「偉大なる我が主」として、長い探求の末に見つけたと宣言する。

第二章

深く頭を下げ、『偉大なる我が主』と呼ばれるめぐみんは、自分の封印が解けたと告げる赤髪の女性、アーネスの前で困惑する。

アーネスは自分がめぐみんの忠臣であると主張し、彼女を守るために尽力すると宣言する。

しかし、めぐみんにはアーネスの言う封印に関する記憶がない。
状況が明らかになると、アーネスが迎えに来たのは実際にはめぐみんではなく、彼女のお腹の上で眠るちょむすけという猫であったことが判明する。

アーネスはちょむすけを自分の主、ウォルバク様だと主張し、彼女を連れ帰ろうとするが、ちょむすけはめぐみんの元に留まることを選ぶ。

最終的にめぐみんは、アーネスが提供した三十万エリスでちょむすけを彼女に引き渡すことに同意するが、翌日、実際にはちょむすけと別れるつもりはなく、ゆんゆんとの間で誤解が生じる。

ゆんゆんはめぐみんが体を売ったと誤解し、激しい口論に発展する。
結局、アーネスが再び現れるまでの一夜、めぐみんとちょむすけは一緒に過ごすことになり、その間にちょむすけへの愛情を改めて確認する。

めぐみんはゆんゆんとの誤解を解き、一晩で手に入れた大金はちょむすけを譲る取引から得たものだと説明する。

ちょむすけを引き取りに来たアーネスが再登場し、めぐみんとゆんゆんにちょむすけを渡そうとするが、ちょむすけはアーネスに拒否反応を示す。

アーネスはちょむすけを連れて行こうとするが、ちょむすけを守ろうとするゆんゆんがファイアーボールを放つ。

アーネスが悪魔族であることが判明し、紅魔の里の自警団が騒ぎに介入する。
自警団はアーネスをめぐみんの仕業と疑い、彼女に対峙する。

しかし、紅魔の里の住民たちが一斉に魔法の詠唱を始めると、アーネスは恐怖し、悪魔であるにも関わらず劣勢に立たされる。

アーネスはこの状況を打開できずに逃走を余儀なくされ、ちょむすけはめぐみんとゆんゆんに残ることになる。

アーネスが逃げた後、めぐみんはゆんゆんにちょむすけを預けるよう頼むが、ゆんゆんは驚く。めぐみんは旅に出る準備をし、ゆんゆんの家でお別れ会が開かれる。ふにふら、どどんこ、あるえからのプレゼントとして杖、魔法使いのローブとマント、そして眼帯が贈られる。あるえは作家になる夢を語り、めぐみんの冒険譚を書きたいと述べる。最初は大切な眼帯として渡されたが、実はただのオシャレ用で、あるえが新品を渡す一幕もあった。めぐみんはもらったアイテムを大事にすると感謝の意を示し、冒険に向けて心を新たにする。

お別れ会後、ゆんゆんがめぐみんを家まで送る。ゆんゆんはめぐみんにローブのお姉さんに会えたら里に帰るのか尋ねるが、めぐみんは否定し、外の世界で強くなることを目指す。めぐみんは旅に出ることを告げ、ゆんゆんにちょむすけを預かってもらうよう頼むが、ゆんゆんは却下する。めぐみんは明日旅立つと宣言し、ゆんゆんとは家の前で別れを告げる。

翌朝、めぐみんは静かに家を出る準備をし、ゆんゆんからもらったローブやあるえからの眼帯を身につけ、旅立ちの姿を整える。そのとき、こめっこがお弁当を持ってきてくれる。こめっこは旅立つ姉に絵本も渡し、強くなって帰ってくるようにと激励する。めぐみんはこめっこの期待に応え、最強の魔法使いとして帰ることを約束する。

旅立ちの日、めぐみんは快晴の中、ぶっころりーに良くない言葉を吹き込むのを止めさせるよう頼むため、靴屋を訪れる。約束どおり、店主はぶっころりーを叱る。その後、めぐみんはアルカンレティアへの転送屋に向かい、ほとんどの手持ちを使って片道切符を購入する。転送屋に着くと、クラスメイトたちが見送りに来ていたが、ゆんゆんは来ていなかった。別れを告げ、めぐみんは転送魔法を受け、新たな世界へと旅立つ。

第三章

めぐみんは友人たちからもらった装備で旅に出たが、アルカンレティアで冒険者ギルドのレベル制限に阻まれ、仕事を見つけられずに困っていた。飲食関係のバイトもすべて失敗し、金銭的にも追い詰められていた。そんな中、アクシズ教徒に間違えられた彼女は、エリス教徒に絡まれる偽装をしたセシリーに助けられる。セシリーは彼女をアクシズ教への勧誘と食事に誘うが、めぐみんはその意図を疑う。飢えていためぐみんはセシリーの誘いを断れず、彼女についていくことになる。

めぐみんはアクシズ教団の大教会に連れてこられ、ロリっ子としてもてはやされた。教団の男性信者が子供に近づくことが条例で禁止されていることを知り、セシリーに誘われるがままに食事をすることになる。そこで、アークプリーストのゼスタと出会い、宿と仕事を提供してもらう代わりに勧誘の手伝いをすることになった。しかし、彼らの奇妙な勧誘方法に巻き込まれ、結局、警察官に事情を聞かれる羽目になる。ゼスタから、アクセルの街に爆裂魔法を使う美人魔法使いがいるという情報を得ためぐみんは、アクセルへの旅の目的が一つ増えたことに喜び、もう少し教団の勧誘の手伝いをすることを決める。

アルカンレティアの街で、ゼスタと共にトイレットペーパー強奪事件を起こし、警察に追われる羽目になっためぐみん。逃走中、ゼスタがトイレットペーパーを代わりにアクシズ教団の入信書を置くという計画を立てるが、そのアイデアにめぐみんは呆れる。包囲された際、ゼスタはめぐみんに魔法での脱出を促すも、めぐみんはその提案を却下。警察署での説教を受けた後、ゆんゆんと再会し、アクシズ教団のゼスタについて説明する。ゼスタはさらに奇策を提案するが、その度に失敗し、警察官に間違えられるなどトラブルが続く。ゆんゆんの修行の旅への参加を経て、アクセルへの旅資金がないめぐみんは、しばらくアルカンレティアでバイトをする予定だと話す。ゼスタは、ゆんゆんに興味を示し、今後も共に行動することを示唆する。

アルカンレティアの教会に戻っためぐみんとゼスタを、女騎士率いる警官たちが出迎え、ゼスタを連行しようとした。ゼスタはさまざまな奇行で警察に説教されることが常だが、今回は普段のように済まされない問題が起きていた。温泉の質に関する苦情が相次ぎ、紅魔族の占い師からの予言により、ゼスタに外患誘致罪の嫌疑がかけられる。警官たちはアクシズ教団が魔族と結託し、街を危機に陥れようとしていると疑うが、ゼスタはその非を認めず、混乱する。セシリーはゼスタが連行されても教団に問題はないと言い放ち、教団の信者たちはゼスタの不在による影響を心配するが、彼が実際にどのような仕事をしていたか分からないまま、問題がないと結論づける。その後、ゼスタが連行される際、警官たちによる混乱が起こり、セシリーは女騎士に食って掛かる。ゼスタの連行後、ゆんゆんが予言を届ける役割を担っていたことが判明し、彼女の狼狽える様子が明らかになる。

第四章

翌朝、めぐみんとゆんゆんは、アクシズ教会での一夜を経て聖堂内にいるセシリーに出会う。ゼスタが連行された後、アクシズ教徒たちは新しい最高責任者を選出するため選挙活動に出かけていた。セシリーは、ゼスタの無実を証明するような行動を取るつもりはなく、無実であれば彼が帰ってくるだろうと述べる。ゆんゆんはゼスタの捕まる原因を作ったことへの罪悪感を感じていたが、教団の人々はゼスタのいない方が都合が良いと考えているようだ。

セシリーは遅くまで飲んでいて朝遅く起きたと言い、街に出かける準備をしていた。めぐみんは温泉宿からの苦情に関する情報収集を提案し、セシリーはそれに賛同する。その後、街でアクシズ教徒が選挙活動を行っているのを目撃する。彼らはエリス教の美人プリーストの下着を持って投票を求めるが、実際はセシリーの下着だった。セシリーは自分の下着を返すよう要求し、もしくはその下着が欲しければ彼女に票を入れるように言う。

この出来事から、ゼスタが連行されても教団内で彼を救おうとする動きはなく、むしろ日常的な選挙活動に気を取られている様子がうかがえる。セシリーもまた、この状況を利用して自分の票を増やそうとしていた。

めぐみんとゆんゆんは、そのような行動を止めるために奔走し、10人目の教徒を教会へと戻している。アクシズ教徒たちは、ゼスタの有罪が確定するまでは問題を増やさないようにと求められている。

アルカンレティアの街中では、教徒達があらゆる手段を使って票を集め、治安を悪化させている。めぐみんとゆんゆんは公園のベンチで、この事態に疲れ果てている。

一方でセシリーは、ところてんスライムと称される不思議な飲み物を持って現れ、それを飲んでアクシズ教団に入信するよう促す。その後、温泉宿からの苦情について調査するため、めぐみん達は温泉宿へと向かい、蛇口からところてんスライムが出る異変を目の当たりにする。セシリーはこの異変を真剣に調査する姿勢を見せるが、その動機はやや怪しいものだった。

給湯所で警察官達によって、ゼスタがところてんスライムの粉を持ち込んだ証拠が回収される。これにより、ゼスタが温泉をところてんスライムに変える破壊工作を行ったことが明らかになる。しかし、めぐみんやゆんゆん、セシリーはその理由や動機に納得がいかない様子を見せている。セシリーは引き続きところてんスライムに固執している。

施設からの帰り道、めぐみんたちはゼスタがこんな事態を引き起こすとは思わなかったことに落胆していた。しかし、警察署前でゼスタが釈放されるのを目の当たりにし、無実が証明されたことに驚く。ゼスタは自分の無実を証明するために使用された噓を見抜く魔道具のおかげで嫌疑が晴れたと語り、めぐみんたちはゼスタの調子の良さに呆れる一方で、実際の犯人が見つかっていないという問題の解決には至らないことに気づく。

セシリーは温泉にところてんスライムを投入した犯人が魔王の配下だった場合、それがしょうもないイタズラのように思えると指摘し、アクアからのご褒美ではないかという奇妙な推測をする。ゼスタはこの街で感じた悪魔の臭いについて考え込む。その時、ゆんゆんが何かに気づき、振り返ると、女悪魔のアーネスが立っていたことに、めぐみんたちは驚く。

アーネスはめぐみんとゆんゆんに薄い笑みを浮かべて近づき、ゼスタはアーネスの服装をけしからんと評しながらも、その美しさを認めざるを得ない。アーネスがめぐみんたちを脅すが、ゼスタは自身がアクシズ教団の最高責任者であるアークプリーストであり、セシリーとともにアーネスに対抗する。アーネスが発した火球魔法をゼスタがリフレクトで跳ね返し、続いてセシリーがアーネスを威嚇する展開になる。アーネスは逃げ出すが、ゼスタとセシリーは追いかけ、めぐみんたちはその場に取り残される。

その後、めぐみんたちは何が起こったのか困惑しながらも、ゼスタがアーネスを追いかけたことを話題にする。めぐみんはアクセルの街に向かうことを決め、ゼスタからアクセル行きの馬車代を受け取る。ゆんゆんも当初は街で観光する予定だったが、めぐみんが先に行くことになり、結局は一緒にアクセルに向かうことになる。夜が更けるまでゼスタとからかい合う中、二人の関係は微妙に進展するが、最終的にはゆんゆんが逆襲に出る場面で締めくくられる。

めぐみんとセシリーはアクシズ教会の露天風呂でくつろいでいた。露天風呂は小さく、セシリーはめぐみんに親密に接しようとするが、めぐみんはそれを拒否する。セシリーはアクシズ教団の女性が少ないことを嘆き、露天風呂が狭いことを不満に思っている。めぐみんは、素手で威力を半減させた爆裂魔法を使い、露天風呂を広げることを提案する。セシリーはその提案に賛成し、めぐみんはアクシズ教団の露天風呂を爆裂魔法で広げることを実行する。

その後、めぐみんとゆんゆんはアクセル行きの馬車に乗り込む準備をする。ゼスタから馬車代を受け取り、アクシズ教団の露天風呂を広げたお礼として感謝される。ゼスタはめぐみんたちの安全を祈り、アクアの祝福を送るが、ゆんゆんには唾を吐くことで返答する。セシリーは餞別としてめぐみんにアクシズ教団入信書の束を手渡すが、めぐみんはそれを受け取ることを拒否する。

最終的に、めぐみんとゆんゆんはアクセル行きの馬車で旅立つ。めぐみんはアクセルで仲間を探し、理想のパーティーを組むことを夢見ている。

第五章

馬車でアクセルへ向かう途中、めぐみんとゆんゆんはアルカンレティアの街を振り返り、アクシズ教団との別れを感慨深く思う。しかし、ゆんゆんは窓際の席で外の景色を楽しみたがる。その後、二人は窓際の席を巡って小競り合いをし、周囲からは微笑ましく見られる。途中、おばさんとその娘から焼き菓子をもらい、ゆんゆんは紅魔族の冒険者としてアクセルで仲間を探すことに緊張しつつも決意を固める。馬車は平和な平原を通り、めぐみんは無事にアクセルに到着することを願うが、ゆんゆんはそれをジンクスだと拒否する。

馬車隊は昼休憩を取り、その時、冒険者がジャイアント・アースウォームによるモンスター襲撃を警告する。めぐみんは爆裂魔法で応戦しようとするが、ゆんゆんは周囲に被害を及ぼすことを恐れて制止する。結局、ゆんゆんがファイアーボールでモンスターを撃退し、周囲から賞賛される。しかし、さらに多くのモンスターが現れ、めぐみんは馬車の安全を確認するために、ゆんゆんと共に対処しようとするものの、実際には恐怖で動けなくなる。

馬車の中で、めぐみんとゆんゆんはジャイアント・アースウォームの群れを撃退した後、冒険者達から称賛される。特にゆんゆんは、大量のミミズを一人で退治した功績で大いに褒められ、謙虚な態度で周囲の期待に応えていた。一方でめぐみんは、自分の出番がなかったことに若干の不満を抱きつつも、次に強いモンスターが現れた際には自分の力を示す機会があると自信を持っていた。

夜になり、野営をしている際、ゆんゆんは商隊のリーダーから食事を振る舞われ、紅魔族としての腕前を改めて認められた。めぐみんは少し離れた場所でこの光景を眺めており、自分も活躍できる場を模索していた。

ゆんゆんはめぐみんに対し、この日の活躍で自信を得たと伝え、以前よりも一層の絆を感じていた。そのとき、たき火の向こう側に何かの存在を感じたちょむすけが、何かに連れ去られようとする。突然、ジャイアントバットの群れが現れ、二人と馬車の仲間達に新たな脅威が迫っていた。

夜間にジャイアントバットの襲撃を受けた際、ゆんゆんが中心となり対抗し、多くの冒険者達と商隊のリーダーから感謝される。めぐみんは直接戦闘に参加せず、周囲からは何をしていたのか疑問視されるが、実際は魔法の使用を控えていた。翌朝もゆんゆんは褒められ続け、めぐみんは内心複雑な感情を抱く。

その夜、冒険者達がキャンプをしているところに、上位悪魔アーネスが現れ、ちょむすけを狙う。アーネスは、これまでのモンスターによる襲撃が自身の仕業であったことを明かし、めぐみん達を追い込む。めぐみんはアーネスの計略を看破し、対抗する準備をする。しかし、一人の冒険者がアーネスに攻撃を仕掛けるも、あっさりと打ちのめされる。この事態に、他の冒険者達がアーネスに立ち向かう姿勢を見せる。

冒険者たちはアーネスに軒並み敗れ、めぐみんとゆんゆんのみが立っていた。アーネスはめぐみんの魔法使用を疑いつつも、彼女の挑戦を受けることなく他の冒険者を倒し続ける。ゆんゆんは、魔力が枯渇しているにもかかわらず戦う準備をしていた。アーネスがめぐみんに最後まで戦わないと発言し、これまでのモンスターによる襲撃がアーネスの仕業だったことが明らかになる。めぐみんはアーネスとの決闘を試みるも、直接戦う機会を得られずにいた。

アーネスが使い魔であるちょむすけを返すよう要求すると、めぐみんはアーネスの注意を引きつけるためにちょむすけを空に投げ上げる。アーネスがちょむすけをキャッチするために空中へと舞い上がった瞬間、めぐみんは爆裂魔法の詠唱を開始するが、ゆんゆんによって阻止される。アーネスは脅しを無視し、戦いを挑むが、めぐみんは爆裂魔法を放ち、初めてアクセルの街の空を大爆発で揺るがせることとなる。

エピローグ

アクセルの街の宿で、悪魔撃退のお礼に用意された部屋に入っためぐみんは、ベッドに倒れ込んで眠気に襲われる。疲れと魔力切れで体がだるく、非日常的な出来事の連続に思いを馳せながら、使い魔のちょむすけと戯れ、絵本を手に取る。その絵本は、天才と呼ばれ、ソロで冒険を続ける少年の物語だった。少年はパーティーを組む提案を拒否し、魔王の手先を倒していくが、魔王は少年がソロであることに着目し、孤独を指摘する。しかし、少年は孤高のソロプレイヤーとして、人類の平和のために戦うと宣言し、魔王と対峙する。めぐみんは絵本を閉じ、ライバルや家族といった存在について考え、この街で良い仲間に巡り会えるかを思い描きながら、眠りにつく。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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