- どんな本?
- 読んだ本のタイトル
- あらすじ・内容
- 感想
- ブラッハムが殿を務める漫画版
- ここで描かれるブラッハムの過去が重い
- ただ強くなりたい男ではなかった
- そこへザットが助けに来る
- ザットにも息子がいた
- 息子を救うために戦ったのに、息子の最期にいられなかった
- ブラッハムと息子が重なって見える
- 「今回は間違えなかった」が刺さる
- そして帰還したブラッハムは爆睡
- リーツのもとへ帰還。そして反撃開始
- ファムのやり方が相変わらずエグい
- この辺りは原作と漫画で共通している
- そして反撃へ……と思ったら漫画版が全然違う
- 飛行船の技術を、そっちに使うのか
- サイツ軍からすれば恐怖でしかない
- シャーロットの火力とシンの技術が組み合わさる
- 被害を最小限にしたいアルスらしい戦い方
- 逃げ始めたサイツ軍。そして……
- 原作を知っていても展開が読めないのが面白い
- 漫画版はキャラクターの人生を掘り下げてくれる
- まとめ|漫画版、やっぱり人間ドラマが濃い
どんな本?
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~』は、井上菜摘 氏による 漫画作品で、未来人A 氏が原作を、jimmy 氏がキャラクター原案を担当している。
話は、アルス・ローベントという主人公が転生し、異世界で弱小貴族の子として生きることになる物語。
アルスは現代と同様に異世界でも平凡な体力・知力を持っていましたが、特別な「鑑定スキル」を生まれながらにして持っており、これにより人の潜在能力を見抜くことができた。
このスキルを利用して、アルスは弱小領地を受け継ぐ中で、優秀な人材を集め、最終的には最強の領地を築き上げていくというストーリーが展開される。
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」のタイトルを初めて見たのは、「小説家になろう」のだった。
しかし、当時はなかなか物語に没入することができず、正直に言うとちょっと残念に思っていた。
そんなとき、この物語がアニメ化されるとの情報をキャッチし、調べてみると。
漫画版があることを知り、10巻以上も発行されているとのことで、BOOK☆WALKERでこの漫画を購入し読み始る。
読んだ本のタイトル
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~ (15)
著者:井上菜摘 氏
原作:未来人A 氏
キャラクター原案:jimmy 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
転生し、弱小貴族として異世界を生きることになったアルス・ローベント。現代同様、異世界でも体力・知力ともに平凡だったが、“鑑定スキル”という人の潜在能力を知ることが出来るスキルを生まれつき所持していた。アルスは自分の民たちを守るため、“鑑定スキル”で弱小領地を最強の領地へと変貌させていく───! 「小説家になろう」で累計PV3000万超の大人気作! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記!
州境を流れるクメール河を防衛線に、サイツ軍の侵攻を許さないカナレ軍! しかし、敵将ボロッツが隠れた渡渉点を見つけ出し、七万の大軍が一気にカナレへとなだれ込む。自軍を守るため、リーツは退却を決意。敵の追撃を防ぐ殿を精鋭部隊が引き受ける! だが撤退作戦の最中、隊長のブラッハムがサイツ軍に取り囲まれてしまい…!? 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気世界統一記、第15巻!!
感想
ブラッハムとザットの過去が重い。そして飛行船技術がまさかの砲撃計算に
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』漫画15巻を読み終えて感じたのは、
今回もヒューマンドラマが盛りだくさんだな
ということだった。
サイツ軍との戦争が続くなか、前半で大きく描かれるのがブラッハムとザットである。
原作小説では撤退時の殿をリーツが務め、そこへブラッハムが援軍としてやってきたと記憶している。
ところが漫画版では展開が大きく変わっている。
殿を務めるのはブラッハム。
敵軍を食い止め続けた結果、ついに力尽きてしまう。
そして敵兵に討たれそうになったブラッハムを助けに来るのが、
副官のザット。
ここから二人の過去が描かれる。
これが思っていた以上に重かった。
一方、後半ではファムの潜入工作とシンの技術によって戦況が一変。
敵から魔法水を奪ったと思ったら、今度は飛行船の技術を利用して、
敵から見えない山の裏側から魔法を撃ち込む。
そして混乱して撤退するサイツ軍へ鉄砲水。
戦争の描き方も、原作とはかなり違う。
漫画版独自の人物描写と戦術が詰まった15巻だった。
ブラッハムが殿を務める漫画版
サイツ軍の追撃から味方を逃がすため、ブラッハムは殿を務める。
ここからして原作とは違う。
ブラッハムは強い。
圧倒的な武勇で敵兵を倒していく。
しかし、
強いからといって無限に戦えるわけではない。
敵の数が多すぎる。
戦い続けたブラッハムは、ついに体力を使い果たす。
立つことすらできない。
そこを敵兵に囲まれる。
いくらブラッハムでも、これはさすがに危ない。
ここで描かれるブラッハムの過去が重い
そして死を覚悟したような状況で、ブラッハムは昔を思い出す。
9年前。
ブラッハムには尊敬する父と兄がいた。
まだ幼かったブラッハムは、家宝の槍を満足に扱うことができない。
だから戦場へ連れていってもらえなかった。
やがて兄が戦場で負傷して戻ってくる。
そしてブラッハムへ家宝の槍を渡し、再び戦場へ向かう。
それきり、
父も兄も帰ってこなかった。
周囲の人間は教えてくれる。
二人はもう死んでいる。
それでもブラッハムは信じない。
いつか帰ってくる。
そして彼は考える。
自分がこの槍を使って勇名を轟かせれば、父と兄にも自分の名前が届くのではないか。
そうすれば二人が戻ってきてくれるかもしれない。
だから、
誰もが知る天下の大将軍になる。
ブラッハムのあの豪快さの奥に、こんな理由があったとは思わなかった。
ただ強くなりたい男ではなかった
これを知ると、ブラッハムの印象が変わる。
これまでのブラッハムは、
強い敵と戦いたい。
手柄を立てたい。
大将軍になりたい。
そんな分かりやすい武人に見えていた。
でも、その根っこにあるのは、
家族に自分を見つけてもらいたい
という願いだった。
もう二人は帰ってこないかもしれない。
本人も心のどこかでは分かっているのだと思う。
それでも認めたくない。
だから有名になる。
父と兄がどこかで生きているなら、自分の名前が届くくらい有名な将軍になる。
そう考えると、
「天下の大将軍になる」
というブラッハムの夢が、一気に違って見えてくる。
そこへザットが助けに来る
力尽きたブラッハム。
敵兵に囲まれ、絶体絶命。
そこへ現れるのがザットだった。
ザットはブラッハムを叱咤する。
天下の大将軍になるんだろ。
まだこんなところで死んでいる場合ではない。
その言葉を受けてブラッハムも再び奮起する。
家宝の槍を振り回し、敵兵を怯ませる。
そして部下の騎馬隊まで救援に現れる。
ザットの馬へ乗せてもらい、ブラッハムは敵の包囲を突破する。
ここまででも十分に熱い。
でも本当の意味で重いのは、ザット側の事情だった。
ザットにも息子がいた
ザットには、かつて息子がいた。
しかし病気だった。
治療には金が必要になる。
だからザットは戦場へ行く。
命を懸けて戦い、金を稼ぐ。
すべては、
息子を助けるため。
父親として当然の行動にも思える。
治療費がなければ息子を救えない。
だから危険な戦場へ行ってでも金を稼ぐ。
ところがザットが戦場から戻ると、
息子はすでに亡くなっていた。
しかも母親から、息子が最期に残した言葉を聞かされる。
息子が本当に望んでいたのは、
金ではなかった。
父親にそばにいてほしかった。
これはきつい。
息子を救うために戦ったのに、息子の最期にいられなかった
ザットは息子を助けるために戦場へ行った。
遊び歩いていたわけではない。
逃げていたわけでもない。
父親として息子を救おうとしていた。
それでも結果として、
一番そばにいてほしいときに、そばにいなかった。
どちらが正しかったのか。
簡単には答えを出せない。
治療費を稼がなければ、それはそれで後悔しただろう。
でも金を稼ぐために離れた結果、息子の最期には間に合わなかった。
その後悔を抱えたまま、ザットは戦場に残り続ける。
そんなザットの前に現れたのがブラッハムだった。
ブラッハムと息子が重なって見える
豪快に笑うブラッハム。
ザットは、その姿に亡くなった息子を重ねる。
ここでちょっと笑ってしまった。
いや、全然似てないだろ。
ザット本人も分かっている。
儚げに笑っていた息子。
豪快に笑うブラッハム。
見た目も雰囲気もまったく違う。
でも似ているかどうかではないのだろう。
ブラッハムは若い。
未来がある。
これから大将軍になりたいという夢がある。
その若者が、今まさに自分の目の前で殺されようとしている。
金だけを考えるなら見捨てる方がいい。
わざわざ助けに行けば、自分まで死ぬ可能性がある。
でもザットは思う。
「若者の可能性が潰されるのを見過ごせるか!」
かつて息子のそばにいてやれなかった男が、今度は目の前の若者を見捨てなかった。
ここが良かった。
「今回は間違えなかった」が刺さる
結果としてザットはブラッハムを救うことができた。
二人とも生きて帰ってくる。
そこでザットは思う。
今回はどうも、選択を間違えなかった。
この言葉が重い。
息子のときは、正しいと思って金を稼ぐ道を選んだ。
でも後悔した。
今回も合理的に考えれば、ブラッハムを見捨てるべきだった。
でもザットは逆を選んだ。
そして今度は、
ブラッハムを生きて連れ帰ることができた。
過去は変えられない。
亡くなった息子も戻らない。
それでも人は、
次の選択を変えることはできる。
ブラッハムの物語であると同時に、ザットが過去の後悔と向き合う物語にもなっていた。
そして帰還したブラッハムは爆睡
ここまで重い話をやっておいて、最後はブラッハムである。
敵の包囲から脱出。
追撃しようとする敵兵まで威圧。
そして安全になったところで、
力尽きて爆睡。
ザットたちは焦る。
「意識を失った!?」
と思ったら、
寝ているだけ。
心配させるなよ。
本当にブラッハムらしい。
重いヒューマンドラマのあとに、こういう場面を入れてくれるのがありがたい。
リーツのもとへ帰還。そして反撃開始
ブラッハムとザットは無事にリーツの待つ拠点へ帰還する。
7万もの敵兵の追撃から生還したブラッハムを、リーツは、
「さすが私の一番弟子だ」
と褒める。
そこから軍は砦へ戻り、いよいよサイツ軍への反撃準備へ入る。
しかし問題がある。
魔法水が足りない。
だったらどうするのか。
アルスが頼ったのが、
ファム率いるシャドー。
サイツ州へ潜入しているファムへ、
敵の魔法水を減らせ。
という命令を出す。
いや、簡単に言うな。
ファムのやり方が相変わらずエグい
ファムはサイツ軍の補給担当文官へ近づく。
しかも女装。
そこで相手を拘束し、
その文官になりすます。
さらに補給部隊の責任者へ提案する。
敵に補給物資を奪われないよう、地下に保管場所を作りましょう。
土魔法なら簡単です。
しかも、
上手くいけば出世できますよ。
そんな甘い言葉まで添える。
相手は見事に乗ってしまう。
そして大量の補給物資を地下へ移動。
一か所へ集める。
そこを、
ファムたちが全部いただく。
酷い。
敵からすれば酷すぎる。
自分たちで安全な場所へ物資をまとめたと思ったら、実際には敵へ渡すために一か所へ集めていた。
特に重要な魔法水まで奪われる。
これで戦況が一気に変わった。
この辺りは原作と漫画で共通している
このファムによる工作は、原作小説でも印象に残っている。
敵の人間になりすます。
相手を騙す。
そして魔法水を奪う。
真正面から戦って勝つのではなく、
敵の補給を内部から破壊する。
ファムらしい戦い方である。
ブラッハムのように正面から敵をなぎ倒す人間もいる。
シャーロットのように圧倒的な魔法を使う人間もいる。
そしてファムのように、敵に気づかれないまま戦況そのものを変えてしまう人間もいる。
アルスが集めてきた人材が、それぞれ違う方法で活躍する。
ここが『鑑定スキル』の面白さだと思う。
そして反撃へ……と思ったら漫画版が全然違う
魔法水を確保したアルスたちは反撃へ出る。
ここから原作小説と漫画版で、かなり違う展開になっていた。
原作では比較的素直にサイツ軍と戦い、相手をミーシアン州から追い出していった印象がある。
さらに鉄砲水を発生させるための攻防があり、シャーロットとブラッハムが活躍していた。
ところが漫画版では、
その辺りがごっそり変わっている。
漫画版のアルスたちは、できるだけ被害を出さずに敵を撤退させようとする。
そこで登場するのがシンだった。
飛行船の技術を、そっちに使うのか
シンといえば飛行船の研究である。
しかし今回、
飛行船そのものを戦場へ投入するわけではない。
利用するのは、
飛行船を作るために培った測量技術。
小型の飛行船模型を使って高さを測る。
敵陣までの距離を測る。
角度を計算する。
着弾地点を確認する。
そして計算結果を修正する。
これによって、
山の裏側から敵陣へ魔法を撃ち込む。
なるほど。
これは面白い。
サイツ軍からすれば恐怖でしかない
サイツ軍の陣地へ突然、魔法攻撃が飛んでくる。
当然、敵兵を探す。
でも、
誰もいない。
正確にはアルスたちは山の反対側にいる。
サイツ軍からは見えない。
なのに魔法だけが正確に飛んでくる。
重要拠点を次々と破壊していく。
サイツ軍からすれば、
どこから撃たれてるんだよ!?
という状態である。
しかも魔法水までファムに奪われた直後。
反撃しようにも資源がない。
相手の姿すら見えない。
これは怖い。
シャーロットの火力とシンの技術が組み合わさる
ここで面白いのは、単純にシャーロットが強いから勝てるわけではないことである。
シャーロットを中心とした魔法兵は強力な魔法を撃てる。
でも普通なら、
相手が見えなければ狙えない。
そこへシンの技術が加わる。
距離。
高さ。
角度。
着弾地点。
それらを計算することで、見えない敵へ攻撃できるようになる。
つまり、
才能と技術の組み合わせ。
これこそアルス陣営らしい。
鑑定で優秀な人材を集める。
その人材同士を組み合わせる。
すると、一人ではできなかったことが可能になる。
シン本人は戦闘向きではない。
それでも彼の技術が、戦場そのものを変えている。
被害を最小限にしたいアルスらしい戦い方
この作戦がアルスらしいと思ったのは、
味方の被害をできるだけ減らそうとしている
ところだった。
真正面から戦えば勝てるかもしれない。
しかし兵士が死ぬ。
だったら相手から見えない場所から攻撃する。
敵を混乱させる。
戦えない状態にする。
そして撤退させる。
アルス自身は戦争が好きな人間ではない。
だからこそ、
「どうすれば格好よく勝てるか」
ではなく、
「どうすれば味方を死なせずに勝てるか」
を考える。
その答えが、シンの技術を使った間接攻撃だったのだと思う。
逃げ始めたサイツ軍。そして……
一方的に魔法攻撃を受ける。
敵の場所も分からない。
魔法水も不足している。
さすがにサイツ軍も耐えられない。
陣地を放棄してサイツ州へ撤退することを決める。
兵士たちは川を渡り始める。
ここでボロッツが違和感に気づく。
サイツ州側から来た兵士の靴が、
あまり濡れていない。
川の水位が下がっている。
……嫌な予感しかしない。
そして、
鉄砲水がサイツ軍を襲う。
ここで15巻終了。
いや、そこで終わるのか。
原作を知っていても展開が読めないのが面白い
原作小説を読んでいるので、大まかな流れは知っている。
サイツ軍との戦い。
魔法水を巡るファムの工作。
鉄砲水。
最終的な戦争の行方。
大筋は同じである。
でも漫画版では、
そこへ至る過程がかなり違う。
ブラッハムとザットの過去。
ブラッハムが殿を務める展開。
シンの飛行船技術を使った測量。
山の死角からの魔法攻撃。
こうした要素が追加されている。
だから、
「原作を読んだから漫画は展開を知っている」
とはならない。
むしろ、
「今度はどうアレンジしてくるんだ?」
という楽しみ方ができる。
漫画版はキャラクターの人生を掘り下げてくれる
特に15巻で感じたのは、漫画版が脇役の人生まで丁寧に拾っていることだった。
ブラッハムがなぜ大将軍を目指すのか。
ザットがなぜブラッハムを助けたのか。
単純に、
「勇敢な武将だから」
「忠実な副官だから」
では終わらない。
二人とも過去を背負っている。
ブラッハムは帰ってこなかった父と兄。
ザットは亡くした息子。
それぞれの過去があるから、現在の行動につながる。
こういう描写が増えると、
名前のある脇役から、一人の人間へ変わっていく。
ブラッハムなんて、豪快に槍を振り回すだけでも十分キャラは立っていた。
でも今回の過去を知ると、
「天下の大将軍になる」
という言葉の意味が変わって見える。
ザットも同じである。
まとめ|漫画版、やっぱり人間ドラマが濃い
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』漫画15巻。
今回も原作とは違った方向から、かなり内容を膨らませていた。
特に印象に残ったのは、
ブラッハムとザット。
父と兄に自分を見つけてもらうため、天下に名を轟かせようとするブラッハム。
病気の息子を救うため戦場で金を稼ぎ、その結果として息子の最期にそばにいられなかったザット。
全然似ていないブラッハムと息子を重ねるザットには少し笑ってしまった。
でも、その理由を知ると笑ってばかりもいられない。
過去の選択は変えられない。
それでも次の選択は変えられる。
だからザットはブラッハムを助けた。
そして今回は、
「選択を間違えなかった」
と思うことができた。
この話だけでもかなり印象に残る。
後半では一転して、ファムとシンが活躍する。
ファムは敵の補給担当になりすまして魔法水を強奪。
シンは飛行船の技術を測量へ応用。
シャーロットたちは山の裏側から、敵の姿すら見ずに魔法を叩き込む。
武力。
魔法。
諜報。
技術。
アルスが集めてきた人材が、それぞれの得意分野で戦況を変えていく。
これこそ『鑑定スキル』の面白さなのだと思う。
そして撤退するサイツ軍を待っていたのが、
鉄砲水。
原作を知っている。
結末も大体分かっている。
それなのに漫画版では途中の描き方が違うから、普通に続きが気になる。
原作をそのまま漫画にするのではなく、キャラクターの人生や技術の使い方まで膨らませている。
漫画版『鑑定スキル』、やっぱりヒューマンドラマが濃い。
そんなことを改めて感じた15巻だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
備忘録
第126話 戦士の誕生
ブラッハムの過去話。
9年前、ブラッハムには尊敬する父と兄がいた。
まだ、家宝の槍(ハルバート?)が振れないのでブラッハムは戦場に連れて行ってもらえなかった。
そして、ある戦場に出た兄が負傷して戻って来て、ブラッハムに槍を渡して戦場に再度赴いて帰って来なかった。
それでもブラッハムは帰って来ると2人を待っていたが、ブラッハムを心配した知り合いは2人は死んでるぞと親切心で教えるが、ブラッハムは頑なに信じなかった。
そして、彼は家宝の槍を使って勇名を轟かせたら2人が馬に乗って戻って来ると思いバサマークの軍に入隊した。
第127話 ザットとブラッハム
味方を逃すため殿となり、武勇を奮っていたブラッハムは、敵兵に囲まれ体力が尽きて立てなくなっていた。
そんなブラッハムを救援に来たザット。
“知らぬものがいない天下の大将軍になるんだろ”と言いブラッハムを叱咤する。
そのザットの脳裏には亡くした息子の事が脳裏に浮かんでいた。
たった1人の救援に取り囲めば良いと指揮官は兵士を展開させたが、ブラッハムが気力で家宝の槍(ハルバート)を振り回して敵を怯ませた。
その時に、部下の騎馬隊が突撃して来て2人を援護してブラッハムはザットの背後に乗って敵の包囲から離脱する。
追撃しようとした敵兵をブラッハムは、威圧して怯ませて離脱を成功させると、ブラッハムは力尽きて爆睡。
意識を失ったと焦ったザット達だったが、寝てるだけだと知ると”心配させるなよ”と安心して笑う。
第128話 ザットの過去
クメール河リーツ軍拠点。
7万の兵の追撃から帰還したブラッハムをリーツ”さすが私の一番弟子だ”と褒めていた。
それを傍目で見ていたザットは、ブラッハムと亡くなった息子を似てないのにと思いながら重ねて見ていた。
ザットの息子は病気だったらしく、その医療費を稼ぐためザットは戦場で戦って金を稼いでいた。
だが、彼が戦場から帰ると、息子は亡くなっており、亡くなる直前の息子が”パパにそばにいて欲しい”と言っていたと後で知った。
金を稼げず、息子のそばに居られなかったザットはその後もズルズルと戦場に居続け、流れた結果、今度はブラッハムが目の前で殺されそうになっていた。
金のためなら見捨てるのが最善。
でも彼は”若者の可能性が潰されるのを見過ごせるか!”と奮起してブラッハムを助けに入った。
そしてブラッハムを助けて無事に戻る事が出来た。
今回はどうも選択を間違えなかったとザットは一息つく。
リーツ軍2万は、クメール砦に戻り反撃準備に備えた。
第129話 ファムの策略
サイツ軍の渡河を許してしまい、拠点も奪われ、拠点にあった物資を奪われてしまった。
ただ、サイツ軍も渡河をしながらの補給に手間取っており本格的な侵攻はまだ先だと思われた。
それでアルスはサイツ州に潜入しているファムに敵の魔法水を減らせと命令を出した。
傭兵団から家臣になって初めての仕事。
アルスの命令は絶対だと言ってファムは策略を考えた。
サイツ軍の補給担当の文官に女装したファムが近づき拘束。
その文官の姿に変装して成り替わり、補給部隊の隊長に補給物資を奪われないために地下に補給拠点を作ろうと提案させる。
第130話 形成一変
変装したシャドーの隊員は、補給部隊長に敵の奇襲を受けないために地下に物資を移動したらいいと言い。
兵士のほとんどがミーシアンに渡河してるのにどう地下に施設を作るんだと聞かれると、土魔法を使えばいいと言う。
コッソリと出世に繋がるぞと添えて。
そして地下に物資拠点を築く事を決めて
工事が終わって物資が地下拠点に全て移された。
それを待ってファム達シャドーが全て頂戴して特に魔法水を多めにミーシアンのアルスの下へ持っていた。
不足していた魔法水を補充してひと段落。
反対にサイツ軍は補給が滞り混乱中。
それをミレーユが攻めるなら今だと言って、アルス達はサイツ軍の野営陣地に攻め寄せる。
そこには技術者のシンが同行していた。
第131話 技術と戦争
サイツ軍の野営陣地のボロッソの下にブルレード砦の補給拠点が敵襲を受けたと報告が上がって来た。
そして魔法水がほぼ全滅したと知る。
補給を急ぐようにと言ったボロッソは野営陣地に響く轟音を聞いて外に出ると、ミーシアン軍の魔法攻撃を受けているのだが、、
敵影が見えない。
どこを探しても魔法を撃ってる兵士が見えずボロッソは愕然としていた。
その攻撃をしているアルス達は、シンが作った飛行船の模型で高さと距離を測り、魔法を目視しないで相手陣地に攻撃できるようになった。
さらに着弾場所を確認して、弾道を再計算して魔法兵に攻撃魔法を撃たせて重要拠点を攻撃して行った。
第132話 鉄砲水
一方的に魔法攻撃を受けており、相手が何処に居るかもわからないボロッソは、陣地を放棄してサイツ州側に撤退する事を決めた。
兵士達を渡河させて、ボロッソ本人は殿を務めると言って陣地に残っていた。
残りの兵士数は2万5千。
そしてサイツ州から来から兵士の靴があまり濡れてない事に気がつき、河の水位が下がっている事に気がついた。
そして、鉄砲水がサイツ軍を襲う。
同シリーズ
漫画版
















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