- どんな本?
- 読んだ本のタイトル
- あらすじ・内容
- 感想
- アルスの目的は、やっぱり変わらない
- シャーロット、初めての雪に大興奮
- 真面目なリーツまで雪合戦に参戦
- ロセルの雪だるまを壊すリーツ
- 「来年もまた皆んなで見たいな」が少し刺さる
- そして描かれるリーツの過去
- 戦争で儲かる傭兵と、苦しむ普通の人たち
- 傭兵団の崩壊。そしてアルスとの出会いへ
- そしてベルツド城攻略へ
- ミレーユとトーマスは没落貴族だった
- この状況でもミレーユが強すぎる
- それにしてもミレーユ、何をしたんだ?
- 姉を尊敬しているからこそ、意固地になるトーマス
- トーマスの罠は二段構え
- 漫画版のトーマスは、森を焼かれる前提で罠を作っていた
- 原作小説とは捕まり方も違う
- ロセル、やっぱり恐ろしい
- 捕まったトーマスとミレーユ
- アルスの言葉で、トーマスの憑き物が落ちる
- 巻頭が雪合戦なら、巻末はサッカー
- アルスからリーツへスルーパス
- ミレーユ、そのうち必殺シュートを撃ちそう
- シャーロットが軽やかに走る姿が想像できない
- 日常があるから戦場のキャラクターにも愛着が湧く
- まとめ|戦争より雪合戦とサッカーの印象まで残る12巻
どんな本?
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~』は、井上菜摘 氏による 漫画作品で、未来人A 氏が原作を、jimmy 氏がキャラクター原案を担当している。
話は、アルス・ローベントという主人公が転生し、異世界で弱小貴族の子として生きることになる物語。
アルスは現代と同様に異世界でも平凡な体力・知力を持っていましたが、特別な「鑑定スキル」を生まれながらにして持っており、これにより人の潜在能力を見抜くことができた。
このスキルを利用して、アルスは弱小領地を受け継ぐ中で、優秀な人材を集め、最終的には最強の領地を築き上げていくというストーリーが展開される。
「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」のタイトルを初めて見たのは、「小説家になろう」のだった。
しかし、当時はなかなか物語に没入することができず、正直に言うとちょっと残念に思っていた。
そんなとき、この物語がアニメ化されるとの情報をキャッチし、調べてみると。
漫画版があることを知り、10巻以上も発行されているとのことで、BOOK☆WALKERでこの漫画を購入し読み始る。
読んだ本のタイトル
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる ~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~(12)
著者:井上菜摘 氏
原作:未来人A 氏
キャラクター原案:jimmy 氏
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
転生し、弱小貴族として異世界を生きることになったアルス・ローベント。現代同様、異世界でも体力・知力ともに平凡だったが、“鑑定スキル”という人の潜在能力を知ることが出来るスキルを生まれつき所持していた。アルスは自分の民たちを守るため、“鑑定スキル”で弱小領地を最強の領地へと変貌させていく───! 「小説家になろう」で累計PV3000万超の大人気作! 弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記!
アルスたちの作戦により、クラン陣営はスターツ城を攻略。冬が来る前にベルツド侵攻への主要拠点を押さえることに成功する。戦いの中で、アルスには新たな仲間が増えていた。将来有望な少年兵・ブラッハム、ファム率いるシャドー傭兵団が家臣に加わる。次々と有力な人材を集め、前代未聞の功績をあげるアルスに疑問を抱く者がいた。「貴様一体 何者なんだ?」問いただす、クランの真意とは…?弱小貴族が隠れた逸材と共に突き進む、大人気異世界統一記、第12巻!!
感想
雪合戦から決死の罠まで。漫画版はやっぱりヒューマンドラマが濃い
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』漫画12巻を読み終えて感じたのは、
やっぱり漫画版、ヒューマンドラマが濃いな
ということだった。
今回も原作小説で描かれていた大きな流れは変わらない。
ベルツド城攻略へ向けて動き出すアルスたち。
トーマスが仕掛ける罠。
それを見抜くロセル。
しかし漫画版では、その合間にキャラクターたちの過去や日常がかなり追加されている。
リーツが傭兵だった頃。
ミレーユとトーマスの幼少期。
そして戦争とはまったく関係ない、
雪合戦。
さらに巻末では、
家臣団でサッカー。
戦争しているのか遊んでいるのか。
でも、この振れ幅がいい。
戦場では優秀な家臣たちが、日常に戻ると急に普通の人間になる。
その積み重ねがあるからこそ、戦場で命を懸ける姿にも感情移入できる。
漫画版『鑑定スキル』の好きなところが詰まった12巻だった。
アルスの目的は、やっぱり変わらない
冒頭ではクランがアルスに問いかける。
なぜ功績を求めるのか。
アルスの勢力は大きくなっている。
優秀な家臣を次々と集め、戦場でも成果を出している。
当然、周囲から警戒する声も出てくる。
もしかするとアルスは玉座まで狙っているのではないか。
しかしアルス本人の答えは、相変わらずだった。
領地の民が笑って暮らせる平和な世界を作りたい。
結局、アルスが求めているのはそこなのである。
偉くなりたいわけではない。
戦争で名を上げたいわけでもない。
自分の周囲にいる人間が平和に暮らせる場所を作りたい。
だから力が必要になる。
クランもそんなアルスを理解し、期待を寄せている。
……という少し真面目な話をした直後。
シャーロット、初めての雪に大興奮
雪である。
シャーロットにとっては初めて見る雪だった。
当然、
はしゃぐ。
いや、シャーロットって雪を見たらこんな感じになるのか。
戦場では圧倒的な魔法で敵を吹き飛ばすシャーロット。
そんな彼女が雪を見て喜んでいる。
そしてアルスへ雪玉を投げる。
それをリーツが注意する。
すると、
リーツにも雪玉を投げる。
おい。
真面目なリーツまで雪合戦に参戦
雪玉をぶつけられたリーツ。
いつものリーツなら、
「シャーロット、アルス様に失礼ですよ」
くらいで終わりそうなものである。
ところが、
反撃する。
そこから雪合戦開始。
シャーロット対リーツ。
普段の二人からは想像しにくい光景である。
しかもファムは雪合戦を止めるどころか、
どちらが勝つか賭けを始める。
さすがファム。
商魂たくましい。
さらに横ではクラマントとミレーユが酒の飲み比べを始める。
自由すぎる。
アルスの家臣団、戦争していないときはこんな感じなのか。
ロセルの雪だるまを壊すリーツ
そんな騒がしい大人たちの横で、ロセルは大きな雪だるまを作っている。
平和だ。
ところがシャーロットを追いかけていたリーツが、
雪だるまを破壊。
リーツはすぐに謝る。
しかし、
ロセルが泣いてしまう。
これは気まずい。
普段は軍略で大人たちを驚かせるロセルも、こういうところを見るとやっぱりまだ子供なのである。
罪悪感に襲われたリーツたちは、みんなで雪だるまを作り直すことになる。
さっきまで戦争や政治の話をしていた人たちが、全員で雪だるまを作っている。
こういう場面が好きである。
「来年もまた皆んなで見たいな」が少し刺さる
最後にシャーロットがアルスへ言う。
来年もまた皆んなで雪を見たい。
何気ない言葉である。
でも彼らは戦争の真っただ中にいる。
来年も全員が無事だという保証なんてない。
だからこそ、
「またみんなで」
という言葉が少し重く感じる。
平和な雪合戦だからこそ、その時間がずっと続いてほしいと思ってしまう。
そして描かれるリーツの過去
そんな日常のあとに描かれるのが、
リーツ・ミューセスの過去。
この話自体は原作小説2巻の巻末にもあった。
リーツは奴隷として生まれた。
幼い頃から厳しい環境で育ち、やがて奴隷市場へ売られる。
そこで傭兵団に入る。
優れた観察力。
運動能力。
剣の才能。
リーツは戦場で頭角を現していく。
今のリーツを見ていると、
「最初から何でもできる優秀な家臣」
という印象が強い。
でも当然、そこへ至るまでの人生がある。
戦争で儲かる傭兵と、苦しむ普通の人たち
傭兵として活躍するリーツ。
戦争が増えれば仕事も増える。
傭兵団は豊かになる。
しかし、その一方で苦しむのは一般人である。
リーツはそこに疑問を感じる。
さらに仲間の傭兵たちが一般人へ乱暴する姿も見る。
それを止めようとして、逆に自分が仲間から浮いてしまう。
この辺りを見ると、
今のリーツがなぜあれほど真面目なのか
がよく分かる。
戦場で勝てばいいわけではない。
強ければ何をしても許されるわけではない。
リーツの中には昔から、その線引きがあった。
傭兵団の崩壊。そしてアルスとの出会いへ
所属していた傭兵団フラッドは戦争へ参加する。
そこでリーツたちは敵を追撃。
しかし待ち伏せを受けてしまう。
団長バロックは戦死。
傭兵団も崩壊する。
リーツは再び一人になる。
差別を受けながら各地をさまよい、最終的にランベルクへたどり着く。
そこで声をかけてきたのが、
妙に大人びた子供。
アルスである。
「私の家臣になってほしい」
この一言でリーツの人生が変わった。
今では当たり前のようにアルスの隣にいるリーツ。
でも、その場所へたどり着くまでにこれだけの過去があった。
そう考えると、アルスへの忠誠心が強いのも納得できる。
そしてベルツド城攻略へ
冬が終わる。
雪が解ける。
平和な時間も終わり、再び戦争が始まる。
アルスたちはベルツド城攻略へ向けて動き出す。
そこで待っているのが、
トーマス・グラジオン。
ミレーユの弟である。
今回、この姉弟の過去も漫画版では丁寧に描かれていた。
ミレーユとトーマスは没落貴族だった
ミレーユとトーマスの父親は貴族だった。
しかし陰謀によって地位を奪われる。
父親は処刑されることになる。
残されたのは幼い姉弟。
父親は総督へ、自分の子供たちを取り立ててほしいと頼む。
それが無理なら、
危険になる前に殺してほしい。
そこまで言う。
子供たちが生き残ることすら難しい世界だった。
そして父親は処刑される。
この状況でもミレーユが強すぎる
当然、弟のトーマスは怯える。
自分たちも殺されるかもしれない。
そんな弟にミレーユは、
自分たちは絶対に死なない
と言う。
さらに襲われても、殺されなかった。
するとミレーユは、
貴族ではなくなったから自由になれた。
くらいのことを言う。
強い。
子供の頃からミレーユはミレーユだった。
普通なら絶望してもおかしくない。
父親は処刑。
家は没落。
自分たちの立場もない。
それでも前を向く。
この姉についていったトーマスの気持ちも分かる。
それにしてもミレーユ、何をしたんだ?
その後、ミレーユはバサマークのもとで働く。
しかし最終的には追放される。
そしてトーマスが後釜としてバサマークに仕えるようになる。
ここで気になる。
バサマークの側近だった頃のミレーユ。
鎖で縛られていたことまであるけど、いったい何をしたんだ?
ミレーユなら何かやらかしていても不思議ではない。
でも、はっきりしたところが気になる。
姉を尊敬しているからこそ、意固地になるトーマス
トーマスはミレーユがクラン側についたことを知る。
そして、
姉と決着をつける
と考える。
この姉弟、単純に仲が悪いわけではない。
むしろトーマスはミレーユを強く意識している。
尊敬している。
だからこそ負けたくない。
認められたい。
姉を超えたい。
そんな気持ちが混ざっているように感じる。
ミレーユ相手になるとトーマスが妙に意固地になるのも、そのためなのだろう。
トーマスの罠は二段構え
ベルツド城攻略でトーマスは罠を仕掛ける。
まず、
秘密兵器がある
という情報を流す。
調べてみると、それ自体はハッタリだった。
敵は時間を稼ぎ、その間に罠を作っている。
ここまではアルスたちも見抜く。
そしてロセルは、
森に伏兵がいる
と予想する。
だったら森を焼けばいい。
クランもそう判断する。
ミレーユも、
「トーマスの策を見破った」
と思う。
ところが、
それすらトーマスの計算通り。
ここが面白い。
漫画版のトーマスは、森を焼かれる前提で罠を作っていた
漫画版では、トーマスは森に火を放たれることを最初から想定していた。
火魔法に反応して誘爆する罠を準備する。
アルスたちが、
「伏兵がいるなら森を焼けばいい」
と考えることまで読んでいる。
そして爆発が起きた瞬間、
兵士たちと決死の突撃を仕掛ける。
そこまでやるのか。
トーマスはバサマークへの忠誠を貫くため、本気で死ぬつもりだった。
部下たちも恐れている。
それでもトーマスについていく。
敵ながら、かなり熱い。
原作小説とは捕まり方も違う
ここは原作と漫画版で違いが大きいところだった。
原作ではミレーユが策を見抜き、森に火を放つ。
その結果、トーマスたちが火に追われて出てきて捕まった印象がある。
漫画版では違う。
トーマスは、
火を放たれること自体を罠として利用しようとしている。
だから森を焼けば、むしろ相手の思うつぼ。
しかし、
ここでロセルが気づく。
ロセル、やっぱり恐ろしい
ロセルは、
これはさらに罠があるのではないか
と考える。
そしてクランへ進言する。
結果、森を焼く作戦は中止。
逆に軍を森へ突入させる。
これによってトーマスの策は崩れ、本人も捕虜となる。
ミレーユ。
トーマス。
両方の思考をさらに外側から見て、危険性に気づいたロセル。
相変わらず恐ろしい子供である。
体力さえあれば完璧なのだが。
捕まったトーマスとミレーユ
そして捕虜となったトーマスは、ミレーユの前へ連れてこられる。
トーマスは、
殺せ。
と言う。
しかしミレーユは、今回の策を見抜いたのは自分ではないと教える。
見破ったのは、
自分の弟子であるロセル。
ここでもトーマスは姉を強く意識している。
ミレーユ自身に負けたと思えば、また意固地になっていたかもしれない。
でも今回は違う。
ミレーユの弟子。
しかもまだ若いロセルに、自分の策を見破られた。
アルスの言葉で、トーマスの憑き物が落ちる
ここでアルスが面白いことを言う。
今回勝てたのはロセルのおかげ。
でも、
トーマスとの勝負そのものには負けた。
トーマスの策は優れていた。
自分たちだけなら危なかった。
そこを素直に認める。
するとトーマスの表情から、憑き物が落ちたようになる。
ここが良かった。
トーマスが欲しかったのは、単純な勝利ではなかったのかもしれない。
自分の能力を認めてもらうこと。
姉の影ではなく、
トーマス・グラジオンという一人の軍師として見てもらうこと。
アルスの言葉によって、それが少し満たされたように感じた。
それでもトーマスはバサマークへの忠誠を捨てない。
クランへの仕官も拒否する。
この頑固さもトーマスらしい。
巻頭が雪合戦なら、巻末はサッカー
そして今回、巻末の書き下ろしがまた面白い。
戦争。
陰謀。
決死の罠。
捕虜。
そんな話をやったあとで、
家臣団でサッカー。
温度差が凄い。
でも、こういうのが好きである。
アルスからリーツへスルーパス
アルスがサッカーを知っているので、みんなでプレイする。
そしてアルスからリーツへ、
スルーパス。
リーツなら普通に上手そうである。
身体能力が高い。
周囲を見る能力もある。
状況判断も速い。
サッカーを覚えたら普通に強そうだ。
問題は他の家臣たちである。
ミレーユ、そのうち必殺シュートを撃ちそう
個人的に気になるのはミレーユ。
普通にサッカーをする姿より、
そのうち必殺シュートを覚えそう。
タイガーショットか。
いや、ミレーユならイーグルショットだろうか。
「普通に蹴ってください」
とアルスに注意される未来が見える。
ロセルも戦術理解は滅茶苦茶早そう。
パスコース。
相手の配置。
スペース。
全部見抜きそうである。
あとは、
体力さえつけば。
頭脳は一流なのに、試合後半でバテて動けなくなりそうなのがロセルらしい。
シャーロットが軽やかに走る姿が想像できない
そしてシャーロット。
魔法なら最強クラス。
戦場でも圧倒的。
でも、
サッカー場を軽やかに走り回るシャーロットが想像できない。
なぜだろう。
身体能力が低いわけではないと思う。
でもイメージできない。
途中で、
「面倒くさい」
と言って歩き始めそうである。
そしてボールが来たら、
魔法でゴールまで飛ばそうとしそう。
反則です。
雪合戦では全力ではしゃいでいたので、意外とサッカーでも走るのかもしれない。
日常があるから戦場のキャラクターにも愛着が湧く
12巻を読んでいて改めて感じたのは、漫画版が戦争以外の場面をかなり大切にしていることだった。
雪合戦をする。
酒を飲む。
雪だるまを作る。
サッカーをする。
一見すると、本筋には必要ない場面かもしれない。
でも、こういう時間があることで、
キャラクターが「能力値を持った家臣」ではなくなる。
シャーロットは魔法能力が高い人。
リーツは武勇が高い人。
ロセルは知略が高い人。
鑑定スキルという作品なので、どうしても能力値で人を見る要素がある。
でも実際の彼らは、それだけではない。
雪を初めて見てはしゃぐシャーロット。
雪玉をぶつけられて本気で反撃するリーツ。
雪だるまを作って、壊されて泣いてしまうロセル。
賭けを始めて逃げるファム。
そんな姿を知っているから、
戦場へ出たときに、
「誰も死んでほしくないな」
と思える。
これが漫画版のヒューマンドラマの強さなのだと思う。
まとめ|戦争より雪合戦とサッカーの印象まで残る12巻
『転生貴族、鑑定スキルで成り上がる』漫画12巻。
ベルツド城攻略へ向けた重要な巻なのだが、読み終えて思い出すのは戦争だけではない。
リーツの傭兵時代。
ミレーユとトーマスの過去。
トーマスが仕掛けた二段構えの罠。
それを見破るロセル。
そして、
雪合戦とサッカー。
情報量が多い。
特にミレーユとトーマスの関係は、過去を知ることでかなり見え方が変わった。
没落した貴族の姉弟。
父親を失いながら、それぞれ違う道へ進んだ二人。
トーマスは姉を意識し続ける。
だからこそミレーユを相手にすると意固地になる。
そんな弟に対して、ミレーユも何だかんだで気にかけている。
単なる敵軍の軍師ではなく、
「ミレーユの弟・トーマス」ではない一人の人間として認められる
ところまで描いたのが良かった。
そしてリーツにも、アルスと出会う前の人生がある。
今では当たり前のようにアルスを支えている家臣たちにも、それぞれ過去がある。
漫画版はそこをかなり丁寧に拾ってくれる。
だから原作小説を読んで展開を知っていても楽しめる。
むしろ、
「このキャラクター、漫画版ではこんな過去まで描くのか」
という楽しみが増えている。
それにしても巻頭で雪合戦。
巻末でサッカー。
戦争中とは思えない。
次は何をするんだ。
野球でも始めるのだろうか。
そしてミレーユ。
そのうち本当にタイガーショットみたいなのを撃ちそうで怖い。
最後までお読み頂きありがとうございます。
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
備忘録
第100話 雪合戦
アルスに圧力をかけて、何のために功績を求めるのかと聞くクラン。
その問いにアルスは”領地の民が笑って暮らせる平和な世界を作るためです”と答えた。
それを聞いたクランは、アルスらしいと笑い、彼にアルスが玉座を狙う危ない奴だと言う家臣が居ると言って来た。
クランは注目を集めてるそれをやっかみだと言いアルスに期待しているぞと締める。
そんな事をされて悩むアルスに、雪を初めて見たシャーロットがハシャイで雪玉をぶつけ、それを注意したリーツにもぶつけたら、リーツが反撃して雪合戦となった。
それを見てファムは賭けを開催して場は混沌として来た。
それに対してクラマントは、騒がしいと言いながら、隣で呑んでいたミレーユと飲み比べを開始。
そんな大人達を横目にロセルが大きい雪ダルマを創っていたがシャーロットを追いかけていたリーツが壊してしまった。
リーツは謝ったが、ロルフが泣いてしまい罪悪感から雪合戦をしていた連中総出で雪ダルマを作成。
賭けは不成立となり、ファムに賭け金を返せと賭けた連中が言って来たが、ファムは逃亡。
それを呆れて見ていたアルスにシャーロットが”来年もまた皆んなで見たいな”と言う。
第101話 傭兵リーツ・ミューセス
リーツ・ミューセスはサマフォース帝国のレッドルートで奴隷として生まれ、幼少期に両親と妹を迎え、11歳で奴隷市場に売られた。限界な訓練の中で、リーツは優れた観察力と運動神経を持ち、急速に成長し、現場でも活躍を見せた。初陣では野盗討伐に成功し、団員たちからその実力しかし、戦争が増えている中で傭兵団が豊かになる一般人が苦しむ状況に、リーツは疑問を感じていた。
第102話 傭兵リーツ・ミューセス
リーツは傭兵団の団員がいる娘に無理強いしている場面に遭遇し、剣選んで団員を救おうとメンバーたちと対立した。その後、リーツは団員たちの悪行を止めたことで団長バロックに叱責され、団員たちに認めようようしっかりとされた。彼らの悪行に目をつぶった。
時が経ち、傭兵団は成長を遂げたもの、バロックは名声が欠けず大きな瞬間に呼ばれない現状に焦りを感じていた。フラッドは辺境のウプスナ郡での反乱討伐に参加することとなった。 リーツはバロックや団員たちの興奮に反して、何か不安を感じながらも任務に向かうこととなった。
第103話 傭兵リーツ・ミューセス
傭兵団フラッドはバズル砦で防衛戦に参加し、反乱軍と戦った。
団長バロックとリーツの活躍により一時は優勢となり、追撃を決意しながら、敵の待ち伏せに遭い相応の被害を受けた。バロックは戦死、フラッドは終了となった。
リーツはその後、差別を受けながらミーシア中をさまよい、最終的にランベルクにたどり着いた。
そこで大人びた子供に「私の家臣になってほしい」と声をかけられたことで、彼の運命は大きく変わり始めた。
第104話 ベルツド城攻略
冬が過ぎ、雪が解け始めた頃、アルスたちはベルツド城攻略に向けて出陣の準備を進めていた。
ある日、ベルツド郡長カンセスの使者がスターツ城に訪れ、休戦を提案した。
しかし、使者は「秘密兵器」を持っていると主張し、場は一時騒然となった。
ミレーユは、この主張をハッタリと判断し、クランもその考えを支持した。
一方、作戦を準備するトーマスは、不安がるカンセスを振り切って現場へ赴く。
そして、回想。
ミレーユとトーマスの幼少期。
2人の親は陰謀で貴族の地位を剥奪され、父親は子供2人を取り立てくれと総督に懇願した。
もし、取り立てないならミーシアンには危険なので殺してくれと言う。
第105話 グラジオン姉弟
貴族の地位が剥奪され父親は処刑されて死亡。
死に怯えているトーマスにミレーユは島分達は絶対に死なないと言う。
そして、父親を追い落とした奴らが襲って来ても殴られるだけで殺されなかった。
それをミレーユは貴族の地位が無くなって自由になれたと逞しい事を言う。
その後ろについて行ったトーマスだったが、ミレーユはバサマークの陣営から追放されてしまった。
それからトーマスがミレーユの後釜となりバサマークの家臣となった。
その後、ミレーユがクラン側についたと聞かされてトーマスはミレーユと決着をつけると意気込む。
第106話 デジャヴ
密偵を放った後日、密偵の報告により、「秘密兵器」はあったが、兵器は偽りであり、敵の目的は時間稼ぎと防衛罠の準備であることが判明した。
クランはこの情報をもとに出撃を決定したが、アルスとミレーユはトーマスがそんなミスをするのか疑問を感じ、ロセルも不安を抱いていた。
そしてロセルは森に伏兵が居ると予想し、クランは森を焼き払おうと号令を出す。
ミレーユはトーマスの策を破ったと思い。
トーマスは、ミレーユがそう思っているだろうと森の中でほくそ笑む。
第107話 忠誠
トーマスは兵士たちと共に森に潜み、敵を罠にかけるため、森に火魔法に反応して誘爆する罠を準備していた。
敵にわざと情報を流し、森に火魔法を放つことを期待していた。
そして火が付いたらクランの方へ突撃するとトーマスが言う。
それに慄く兵士達、トーマスはバサマークへの忠誠心で決死の突撃をする。
それに全ての兵士達がついて来てくれた。
爆発音がしたら突撃だと覚悟を決めたトーマス。
一方、クラン達は森に火をかけようとしていた。
第108話 決着
しかし、ロセルがトーマスの作戦に気づき、敵が罠を仕掛けてる可能性が高いことをクランに報告した。
クランはそれを受け、森に軍を突入させトーマスを含む兵士たちを捕らえた。
ミレーユの前に連れられたトーマス、今すぐ殺せと言うトーマスにミレーユは、今回のトーマスの作戦を見抜いたのはミレーユの弟子、ロセルだと言う。
そのままトーマスに説教しそうになったのをアルスが嗜めて、トーマスに今回はロセルに助けられたから勝てたが、トーマスとの勝負は負けたと言う。
それに憑き物が落ちたような顔をした。
捕虜となったトーマスは、クランに仕えるよう説得されたが、彼は主君バサマークへの忠誠を貫き、断固拒否した。
トーマスは牢に入れられ、ベルツド城を包囲するための出陣準備が進められた。
同シリーズ
漫画版















小説






類似作品
異世界のんびり農家
お薦め度:★★★★☆

ウォルテニア戦記
お薦め度:★★★★☆

おかしな転生I アップルパイは笑顔と共に
お薦め度:★★★★☆

お気楽領主の楽しい領地防衛
お薦め度:★★★★☆

理想のヒモ生活
お薦め度:★★★★☆

領民0人スタートの辺境領主様
お薦め度:★★★★☆

ロメリア戦記
お薦め度:★★★★☆

その他フィクション

アニメ
PV
OP
ED
Share this content:


コメント