ウォルテニア戦記 7巻 レビュー
ウォルテニア戦記 まとめ
ウォルテニア戦記 9巻 レビュー
どんな本?
学校の屋上で弁当を食べようとしていたらいきなり異世界に召喚された高校生の御子柴亮真。
ただ彼はマトモじゃ無かった。
召喚した魔術師を殺し。
逃亡途中で双子姉妹を仲間にして大国の帝国から逃亡。
帝国から逃げれたと思ったら、ローゼリア王国の跡目争いに巻き込まれてしまう。
それにも勝利させて女王ルピスを誕生させ。
そのまま解放されると思ったら。
住民は皆無で、沿岸部に海賊がおり、強力な魔物が跋扈するウォルテニア半島を領地に与えられ貴族にされてしまう。
読んだ本のタイトル
#ウォルテニア戦記 VIII
著者:保利亮太 氏
イラスト:bob 氏
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あらすじ・内容
終わりが見通せないままの、オルトメア帝国軍と三王国連合軍の戦い。
この戦いの真の勝者となるべく動き始めた御子柴亮真は、自分のあるじであるローゼリア以外の同盟国ともつながりを持ち始める。
時を同じくして、北方の大国エルネスグーラが旗色を明らかにしないまま軍勢を動かし始めたため、亮真はこれを好機と見てエルネスグーラに接触を試みるが……。
ウォルテニア戦記 VIII
感想
オルトメア帝国軍の侵攻を止めるために協力し合う三王国連合軍。
育てた精兵を消費する援軍など普通ならごめん被りたいが、亮真は援軍に赴いた。
その狙いはウォルテニア半島の立地を活かした交易ルートの確保。
女王の頭を越えて他国の国王、貴族とコネクションを持ち交易の約束をするためだったが、、
山間部でゲリラ戦術を駆使して遅滞戦を徹底しているが、戦況はジリ貧な事には変わりない。
戦略状況的にはほぼツミ・・・・
その起死回生の一手に亮真が動き出す。
一部の街を占領下に置いている北方の大国・エルネスグーラの女王グリンディエナとの直接交渉がどう化けるのか、、
そして、前線にはオルトメア帝国軍のシャルディナは、暴風と異名を持つエクレシアと白き軍神と呼ばれるエレナに、釣り野伏せで手玉に取られ釣られた八千の兵を失う。
その釣られた兵たちの危機に援軍を出さなかった事により他の将兵達から。
今後、危機に陥ってもシャルディナに見捨てられるかもしれないと不信を植え付けられてしまう。
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ウォルテニア戦記 7巻 レビュー
ウォルテニア戦記 まとめ
ウォルテニア戦記 9巻 レビュー
キャラクター紹介
御子柴亮真
地球から召喚された日本の高校生である 。彼は冷徹な知略と優れた洞察力を武器に戦う 。ルピス女王の支配者としての未熟さに失望している 。自身の生存と勢力拡大を第一に考え、異世界で生き抜く決意を固めた 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国男爵 。ウォルテニア半島領主 。
・物語内での具体的な行動や成果 水攻めを実行して六千名を超える反乱軍を壊滅させた 。 自身を暗殺しようとした忍者一族の厳翁と咲夜を配下に加えた 。 エルネスグーラ女王との会談で四ヶ国連合を形成した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 内乱終結の功績により男爵位を得るも、実質的に辺境へ追放された 。 セイリオスの街を短期間で大陸有数の規模に発展させた 。 オルトメア帝国や謎の組織から将来の脅威として警戒されている 。
ルピス
ローゼリア王国の正当な後継者である 。彼女は内乱を制して女王の座に就いた 。亮真の実力を高く評価しつつも、その強大さに恐怖を抱いている 。支配者としての判断が個人的な感情に左右される弱点を持つ 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国女王 。
・物語内での具体的な行動や成果 反乱軍の指導者であるアーレベルク将軍の討伐命令を下した 。 亮真を中央政界から遠ざけるため、辺境の領地を与えた 。 ザルーダ王国からの援軍要請を受け、エレナの派遣を決定した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 内乱を経て女王に即位したが、統治能力には不安が残っている 。 功労者である亮真を冷遇したことで、彼の忠誠を完全に失った 。 側近ミハイルの変貌に嘆きつつも、適切な対処ができずにいる 。
須藤秋武
オルトメア帝国の工作員である 。他人の心理を操作することに長けた策士だ 。亮真の動向を計画を脅かす要素として警戒しつつ、その成長を注視している 。常に余裕のある態度を崩さず、複数の国で暗躍する 。
・所属組織、地位や役職 オルトメア帝国工作員 。謎の組織の構成員 。
・物語内での具体的な行動や成果 ルピス女王の天幕に潜入し、ゲルハルト公爵の恭順を仲介した 。 ミハイルの復讐心を利用して、亮真を孤立させるよう仕向けた 。 ローゼリア王国の内乱を扇動して国力の弱体化を成功させた 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 組織取締役の菊川の指示により、大陸全体の戦局を操作している 。 亮真を覇者の素質を持つ存在として興味深く見守っている 。
エレナ・シュタイナー
「ローゼリアの白き軍神」と称された伝説的な名将である 。家族を奪ったアーレベルク将軍への強い復讐心を抱いていた 。亮真の能力を深く信頼し、彼と協力関係を築く 。王国の崩壊を阻止するため、亮真の警告を重く受け止めている 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国将軍 。ザルーダ王国への援軍指揮官 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真と協力してアーレベルク将軍を追い詰め、復讐を果たした 。 ザルーダ王国の御前試合において亮真の兵たちの戦闘力を高く評価した 。 国王ユリアヌス一世に対し、亮真を過小評価しないよう忠告した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 引退状態から復帰し、軍の最高幹部として王国の再建を支える 。 亮真が説く「五年の猶予」を真実と捉え、再建に尽力している 。 亮真の暗殺計画には一貫して反対の立場を示した 。
ミハイル・バナーシュ
ルピス女王に忠誠を誓っていた騎士である 。亮真に対する敗北と捕虜になった屈辱から、激しい逆恨みを抱いた 。現在は復讐心により、かつての騎士道精神を失っている 。須藤の言葉に依存し、王国の利益よりも私怨を優先する 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国騎士 。須藤の協力者 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真の指示に背いて独断で突撃し、部隊を壊滅させた 。 亮真を処刑する口実を作るため、須藤の助言に従い援軍任務へ送り出した 。 城内の機密情報を須藤に横流しした 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 「王国の宝」と称えられた名声は捕虜となったことで失墜した 。 女王や側近たちからも信頼を完全に失いつつある 。
ホドラム・アーレベルク
ローゼリア王国の騎士派を率いた反乱軍の指導者である 。彼は野心的であり、目的のためには手段を選ばない冷酷さを持つ 。かつてエレナの家族を殺害し、彼女を引退に追い込んだ 。最後は自身の野望が潰え、悲惨な結末を迎える 。
・所属組織、地位や役職 反乱軍指導者 。元ローゼリア王国将軍 。
・物語内での具体的な行動や成果 ルピス女王の信頼を偽って獲得し、軍の全権掌握を図った 。 ゲルハルト公爵から指揮権を強奪した 。 戦局が悪化すると、家族を連れて隣国への逃亡を企てた 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王国の頂点を目指したが、亮真とエレナの策略により捕縛された 。 エレナによって妻子と共に処刑され、その生涯を終えた 。
ゲルハルト
ローゼリア王国の貴族派を率いる指導者である 。政争に長けているが、軍事的な苦境には脆い一面を見せる 。自身の地位を維持するために、須藤の提案を受け入れて女王に恭順した 。亮真の存在を自身の権益を脅かす者として警戒する 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国公爵 。貴族派リーダー 。
・物語内での具体的な行動や成果 中立派貴族を密約で取り込み、王女派に対抗した 。 亮真の水攻めで損害を出したケイルを厳しく叱責した 。 敵の指揮官である亮真を排除するために暗殺指令を出した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 内乱に敗北し、女王への恭順と引き換えに公爵位を返上した 。 亮真の策略により領内の徴兵能力が低下し、政治的な影響力を失った 。
伊賀崎厳翁
日ノ本をルーツに持つ忍者一族の頭領である 。彼は亮真の中に理想の器量を見出し、一族の未来を彼に託した 。老練な技術と冷徹な判断力を持ち、諜報や暗殺を担う 。
・所属組織、地位や役職 伊賀崎衆頭領 。御子柴亮真の配下 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真の暗殺任務を放棄し、彼との契約を優先した 。 亮真から依頼を受け、ギルドマスターのウォルスを始末した 。 セイリオスの街を視察し、亮真の設計の機能性を高く評価した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 亮真に特製の武器を贈り、彼の戦闘をサポートする 。 亮真を「初代様の求める器量」として高く評価し、全幅の信頼を寄せる 。
御子柴浩一郎
亮真と飛鳥の大伯父であり、地球における古武術の師匠である 。彼は過去に異世界で戦った経験があり、その苛酷さを熟知している 。家族を何よりも大切に想い、彼らを守るために再び修羅の道へ進む 。
・所属組織、地位や役職 御子柴家当主 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真に実戦的な武術を叩き込み、生存能力の基礎を作った 。 ベルゼビア王国に召喚された飛鳥を救うため、宮廷法術師を殺害した 。 多数の騎士を一人で圧倒し、飛鳥たちを逃がすための囮となった 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 孫を失った悲しみを稽古で抑え込み、自らを鍛え続けていた 。 飛鳥と共に異世界へ再来し、圧倒的な武勇で現地の人々に恐怖を与えた 。
桐生飛鳥
亮真の従兄弟であり、地球の高校生である 。彼女は亮真の失踪を案じていたが、自身も異世界召喚の渦に巻き込まれた 。異世界において未知の言語を理解する能力を持つ 。
・所属組織、地位や役職 召喚された異世界人 。
・物語内での具体的な行動や成果 ベルゼビア王国に召喚され、危ういところを浩一郎に救われた 。 浩一郎の指示に従い、刑事たちと共に城を脱出して森を逃走した 。 日本刀「桜花」の力に目覚め、巨大な三つ目虎を斬り伏せた 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 力尽きて倒れたところを騎士団に救助され、聖都へ運ばれた 。 日本での平穏な生活を恋しく感じつつも、強くなるための道を進む覚悟を固めた 。
斉藤英明
地球から召喚された男で、オルトメア帝国に仕えている 。亮真の危険性を最初に見抜き、強い警戒心を持つ 。組織の計画に従い、大陸の情勢を調整している 。
・所属組織、地位や役職 オルトメア帝国夢魔騎士団副団長 。
・物語内での具体的な行動や成果 森の中で亮真を拘束し、本営へ連行した 。 亮真が将来の脅威になると考え、独断で抹殺を試みた 。 須藤と密会し、ザルーダ侵攻の戦略を確認した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 亮真という「毒蛇」が勢力を持つことを最も懸念している 。 帝国の皇女シャルディナを操り、計画を進めている 。
クリス・モーガン
ローゼリア王国の若き騎士である 。中性的な美貌を持ちながら、内に野心と鋭い闘志を秘めている 。亮真の実力を高く評価しつつも、その力が王国に及ぼす影響を危惧する 。
・所属組織、地位や役職 ローゼリア王国騎士 。エレナの部下 。
・物語内での具体的な行動や成果 祖父の代わりにエレナと対面し、王女派への合流を果たした 。 亮真率いる騎馬隊の一員として戦場へ向かった 。 亮真の指揮官としての資質をエレナに相談した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アーレベルク将軍の一派から冷遇されていた過去を持つ 。 内乱終結後もエレナを支え、王国の軍事力を維持する役割を担う 。
ネルシオス
ウォルテニア半島に住む黒エルフの部族長である 。一族の存亡を第一に考え、人間との無意味な衝突を避ける賢明さを持つ 。亮真との対話を通じて、亜人の生存権を確保しようとする 。
・所属組織、地位や役職 黒エルフ部族長 。
・物語内での具体的な行動や成果 人間との無意味な戦争を主張する他の代表たちを説得した 。 亮真の誠実さを確認するため、娘のディルフィーナを派遣した 。 亮真の部族会議に出席し、彼の共生への意思を確認した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 亮真の態度に人間と亜人が共に未来を築く可能性を見出し、協力関係を固めた 。
ユリアヌス一世
ザルーダ王国の国王である 。彼は理知的で威厳のある統治者である 。祖国の危機に際し、亮真の実力を試すために御前試合を命じた 。
・所属組織、地位や役職 ザルーダ王国国王 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真の軍を援軍として認め、親衛騎士団との試合を許可した 。 試合が過熱し犠牲者が出ることを防ぐため、適切なタイミングで停止させた 。 亮真の兵の強さを高く評価し、協力を正式に依頼した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 王宮内の虚飾を退け、真に実力のある者を見抜く洞察力を持っている 。 亮真の戦略的提案を支持し、三国連合の形成に寄与した 。
グリンディエナ
エルネスグーラ王国の女王である 。他国から「北の雌狐」と評されるほどの高い知性と政治的判断力を持つ 。亮真の提案の裏にある真意を見抜く鋭さを持つ 。
・所属組織、地位や役職 エルネスグーラ王国女王 。
・物語内での具体的な行動や成果 亮真との直接会談に応じ、彼の戦略的提案を評価した 。 四ヶ国連合と通商条約の締結に同意した 。 亮真が用意した書状を確認し、国の命運をかけた交渉に臨んだ 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 自国の利益を最大化しつつ、亮真との協力関係を構築した 。 亮真の資質に感嘆しつつも、彼の到来を歓迎する姿勢を見せた 。
ジョシュア・ベルハレス
ザルーダ王国の名将として知られる指揮官である 。彼は冷静に戦況を分析し、オルトメア帝国との戦いに自国の存続を賭ける 。亮真の策に賭ける決意をし、その人心掌握力を認めている 。
・所属組織、地位や役職 ザルーダ王国将軍 。
・物語内での具体的な行動や成果 山岳地帯から帝国の輸送部隊を監視し、戦略を分析した 。 リオネ率いる特殊兵団と共に、帝国軍への奇襲作戦を実行した 。 ウシャス盆地の防衛において、亮真のために貴重な時間を確保した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 亮真との協力関係を通じて、帝国の進攻を阻止する鍵となる人物だ 。
エクレシア・マリネール
ミスト王国の将軍である 。彼女は優れた軍才と策略を持ち、過去にリオネを苦しめた経験がある 。冷静に戦局を見極め、三国の協調を重視する 。
・所属組織、地位や役職 ミスト王国将軍 。
・物語内での具体的な行動や成果 ウシャス砦において防衛に従事し、帝国の猛攻に対して堅守を貫いた 。 騎馬隊を率いて帝国陣営に奇襲をかけ、戦況を攪乱した 。 亮真の戦略的提案を支持し、連合の形成に貢献した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 エレナと共に兵の士気を維持し、帝国の圧力に立ち向かい続ける 。 シャルディナの未熟さを冷静に評価しつつ、警戒を怠らない 。
ロドニー・マッケンナ
光神教団に所属する人物である 。彼は書類仕事に悩まされながらも、異世界から来た飛鳥の存在を深く憂慮している 。世間知らずな一面を持つが、飛鳥を守るための方法を模索している 。
・所属組織、地位や役職 光神教団所属 。
・物語内での具体的な行動や成果 飛鳥の愛刀「桜花」が法剣である可能性に気づいた 。 異世界人である立花を自らの従者として雇用した 。 「御子柴亮真」の名が記された緊急報告を受け、驚愕した 。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 飛鳥に対する異端審問の危険を察知し、彼女の保護に努めている 。 背後に巨大な陰謀が動いていることを感じ、警戒を強めている 。
出来事一覧
[プロローグ]
浩一郎の激しい戦闘の記憶(過去の回想)
- 当事者: 御子柴浩一郎 vs 不明
- 発生理由: 飛鳥を救出する際、浩一郎が敵対勢力と戦ったため 。
- 結果: 飛鳥の心に強烈な記憶として残り、彼女が強さを求める動機の一つとなった 。
[第一章 闇にうごめく者]
親衛騎士団との御前試合(過去の出来事への言及)
- 当事者: 御子柴亮真の軍 vs ザルーダ王国親衛騎士団
- 発生理由: 亮真の力量を証明し、援軍としての価値を示すため 。
- 結果: 騎士たちの面子を守るため、ユリアヌス一世が試合終了前に中止を決断した 。
ザルーダ高位貴族による謀略会議
- 当事者: ザルーダ王国の高位貴族たち vs 御子柴亮真・シュバルツハイム伯爵
- 発生理由: オルトメア帝国との密約を優先し、自らの栄華を追求するために亮真の活動を妨げようとしたため 。
- 結果: 亮真を危険視しつつも、現時点では直接的な行動を控えることに決定した 。
東部三国合同軍議における激論
- 当事者: ザルーダ、ローゼリア、ミスト三国の将軍・貴族たち
- 発生理由: オルトメア帝国への対応について、持久戦か早期決戦かで意見が対立したため 。
- 結果: 亮真には茶番に見えるような紛糾した議論が繰り広げられた 。
王城密室での深夜軍議における対立
- 当事者: グラハルト将軍 vs 御子柴亮真
- 発生理由: 亮真が提案したエルネスグーラ王国との同盟案に対し、グラハルトが「絵空事」と激しく非難したため 。
- 結果: ユリアヌス一世の仲裁とエクレシア将軍の賛同により、議論は収束し亮真の提案が採用された 。
[第二章 焦る心]
オルトメア帝国輸送部隊への奇襲
- 当事者: ジョシュア・ベルハレス、リオネ率いる特殊兵団 vs オルトメア帝国輸送部隊
- 発生理由: 敵の戦略を妨害し、補給線を断つことで亮真の行動時間を確保するため 。
- 結果: 岩壁の投下と燃料油による火災により、敵部隊は混乱し甚大な被害を受けた 。
エルフの戦士ディルフィーナによる猛攻
- 当事者: ディルフィーナ vs オルトメア帝国軍
- 発生理由: 奇襲の仕上げとして敵指揮官を討ち、進軍を遅延させるため 。
- 結果: 圧倒的な付与法術の力により敵を圧倒し、進軍速度を著しく低下させた 。
[第三章 北の雌狐]
エルネスグーラ王国での交渉トラブル
- 当事者: グリッソン将軍 vs 御子柴亮真・グリード
- 発生理由: 助力を求める亮真に対し、グリッソンがザルーダを「物乞い」と侮蔑したことにグリードが激昂したため 。
- 結果: 亮真が冷静に応対し、女王グリンディエナとの直接会談を要求して受理された 。
[第四章 ウシャス盆地攻防戦]
ウシャス砦の攻防戦
- 当事者: エクレシア、エレナ率いる連合軍 vs オルトメア帝国軍
- 発生理由: ザルーダの食糧供給の要衝であるウシャス盆地の支配を巡る衝突 。
- 結果: 連合軍が火矢や油を用いた防御で堅守し、オルトメア軍に大きな被害を与えた 。
ザルーダ側による焦土戦術
- 当事者: ザルーダ王国 vs オルトメア帝国軍
- 発生理由: 現地の物資を焼き払い、オルトメア軍の現地調達を封じて補給線を脆弱化させるため 。
- 結果: オルトメア軍は深刻な物資不足に陥り、シャルディナが撤退か続行かの窮地に立たされた 。
エクレシア率いる騎馬隊の奇襲
- 当事者: エクレシア率いる騎馬隊 vs オルトメア帝国陣営
- 発生理由: 敵に動揺を与え、防御戦が続く自軍の士気を高めるため 。
- 結果: 予想外の攻撃によりオルトメア陣営は大混乱に陥り、指揮系統が乱れた 。
暴走したオルトメア部隊の罠への転落
- 当事者: オルトメア軍の一部部隊 vs エレナ率いる部隊
- 発生理由: 独断で追撃を行ったオルトメア兵が、エレナたちの仕掛けた罠に嵌まったため 。
- 結果: 敵兵にさらなる損害を与えた 。須藤は被害拡大を防ぐため追撃部隊の「損切り」をシャルディナに進言した 。
[第五章 光神教団]
飛鳥に対する異端審問の懸念(未遂・脅威)
- 当事者: 光神教団 vs 桐生飛鳥
- 発生理由: 飛鳥の持つ刀や浩一郎の存在が教団に知られた場合、異端として処罰される恐れがあるため 。
- 結果: 未遂(画策・懸念段階)。ロドニーたちは彼女を守るための対策を求められている 。
[エピローグ]
港湾都市レンテンシアでの調査(トラブルの予兆)
- 当事者: 劉(商館主) vs 謎の男
- 発生理由: 顔を隠した男が古い組織の符牒である「茶碗陣」を示し、密偵の可能性が浮上したため 。
- 結果: 劉が男の正体を確かめるため、手練れの人員を集めて調査を指示した 。
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備忘録
プロローグ
夕暮れと飛鳥の孤独
夕日が差し込む部屋で、桐生飛鳥は訓練を終え、狭く質素な部屋で休息を取っていた。この部屋は、日本での自室とは対照的に無機質で冷たく、飛鳥にとって唯一の安息所であった。
異世界と現実のギャップ
飛鳥は、地球と似ているものの、文化や価値観が全く異なるこの異世界に馴染めず、日本での平穏な生活を恋しく感じた。彼女の心には、祖父である御子柴浩一郎との再会への思いが募り、浩一郎の激しい戦闘の記憶がよみがえった。
異世界の冷酷な現実
飛鳥は、異世界での生活を通じて、法が人々を支配するための道具に過ぎない現実を痛感した。奴隷売買や過酷な借金制度、低い識字率などの状況に驚き、日本とはかけ離れた厳しい現実に打ちひしがれていた。
飛鳥の成長への覚悟
飛鳥は、異世界の理不尽さに憤りを感じつつも、それを変えるには強さが必要だと諭された。保護者であるメネア・ノールバーグの優しさと厳しい言葉を胸に刻み、飛鳥は強くなるための道を進む覚悟を固めていた。
強くなるための試練
飛鳥は、祖父からの武術の指導と高校での弓道経験があったが、異世界で求められる実戦的な知識と技術の習得には苦しんでいた。それでも、飛鳥は強くなり、再び祖父と会い、自分の疑念を確かめるために努力を続ける決意を新たにした。
祖父の愛刀「桜花」への視線
飛鳥は、浩一郎から託された愛刀「桜花」を見つめた。この刀が持つ切れ味と神秘的な力が、異世界での生活と祖父の行動にまつわる謎を解く鍵だと確信していた。
第一章 闇にうごめく者
ザルーダ王国での亮真の奮闘
ザルーダ王国の王都ペリフェリアの王城にて、御子柴亮真は十代半ばの若い兵士たちに感謝の言葉を掛けていた。彼は兵士を労う新しい姿勢を学び、威厳を意識することの重要性を実感しながらも、自身の自然体と形式の間での葛藤を抱いていた。
ケビン達の忠誠と使命
亮真の指示に従い、ケビンを含む5人の若者は任務を無事に成し遂げた。彼らは、亮真が与えた特製の痺れ薬を奥の手として持っていたが、使わずに任務を完遂した。亮真は、兵士達が強固な結束と忠誠心を抱いていることを喜び、さらに命を大切にして生還するよう言い聞かせた。
ユリアヌス一世の判断
王であるユリアヌス一世は、亮真の意図を察知し、試合が終わる前に試合の中止を決断した。この判断により、ザルーダ騎士たちの面子を守ると同時に亮真の力量を認める場を提供した。亮真はこの判断に驚きつつも、ユリアヌス一世が自国と騎士の面子を守るための知恵と自制心を持つと見て、信頼を寄せた。
咲夜への指示と亮真の期待
亮真は、ザルーダ王国における貴族の動きを調査するよう、次期上忍として期待される咲夜に指示を出した。彼は咲夜の経験不足を心配しつつも、祖父である厳翁が認める実力に期待を寄せ、励ましを与えた。
亮真の策略と明日への決意
リオネやサーラとの会話の中で、亮真は翌日の軍議でザルーダ王国の援軍として役立つ提案をする計画に意欲を燃やしていた。彼は、力を示したことで自らの策が採用される可能性が出てきたことに安堵し、今後の展開に向けて決意を新たにした。
陰謀の円卓
ザルーダ王国の城下町の屋敷にて、高位貴族たちは円卓を囲んで、王国とローゼリアの関係を揺るがそうと計画したが、思わぬ結果に苛立ちを見せていた。彼らは、ザルーダ王国を守ろうとするシュバルツハイム伯爵を愚かと嘲笑し、御子柴亮真を危険視していたが、その戦力が脅威であるかどうかには意見が割れていた。
シャルディナとの密約と帝国への対抗策
貴族たちは、オルトメア帝国との密約を守るため、ジョシュア・ベルハレスや亮真の活動を警戒していた。彼らはシャルディナ公との密約を優先し、国の利益よりも自らの栄華を追求し続けていたが、計画が思い通りに進まない現状に不満を抱きつつも、直接的な行動を控えることに決めた。
軍議の混乱と亮真の冷静な分析
翌日、東部三国合同の軍議において、将軍や貴族たちはオルトメア帝国への対応について激論を繰り広げた。戦況を持久戦で乗り切るか、早期決戦で打開するかで意見が分かれたが、亮真たちにはこの議論はただの茶番に見えた。彼は現実的な状況判断から、ザルーダ王国が分断されれば敗北が確定することを見抜いていた。
リオネの過去とエクレシア・マリネールの存在
軍議において、亮真はミスト王国の将軍エクレシア・マリネールに注目していた。リオネは過去にエクレシアと戦い、彼女の策略と軍才に苦汁を味わった経験があり、亮真もその実力を評価していた。亮真はエクレシアの協力が鍵であると考え、彼女との関係を構築する必要性を感じていた。
戦局を変えるための亮真の策
亮真は、ザルーダ王国の劣勢を覆すために自らの策を温めていたが、その実行にはミスト王国の意図を見極めることが重要と考えていた。ユリアヌス一世やエクレシアに対し、彼は期待を寄せつつも慎重な姿勢を崩さなかった。
対立するザルーダ王国の意志
深夜、王城の密室でザルーダ王国の軍議が開かれた。将軍グラハルトは亮真の提案に激しく反対し、エルネスグーラ王国との同盟案を「絵空事」と非難した。亮真は冷静に応じたが、対立は収まらず、ユリアヌス一世が進行を和らげる役割を担った。グラハルトは反発を続けたが、最終的にエクレシア将軍が提案の価値を認めることで議論が収束した。
亮真の戦略的提案と協力の必要性
亮真はザルーダ、ローゼリア、ミスト王国の三国を連合する提案を進めた。エルネスグーラとの関係を含む策であったが、ザルーダの一部貴族たちはこれに反対の姿勢を見せた。エクレシアがこの提案を支持し、亮真の計画に基づいて次の戦略が進められることとなった。
将軍たちの決意とエルネスグーラの動き
エクレシアは亮真の提案に賛同し、ミスト王国に伝令を送ったが、必要であれば独断で行動を取る覚悟を表明した。エレナとエクレシアは、三国の協調が重要であることを認識し、この機会を逃すことが戦況を大きく左右することを理解していた。
オルトメア帝国の戦略調整
シャルディナはオルトメア帝国の将として、ザルーダ王国を南北に分断するための戦略を再検討していた。帝国内の諜報活動により、ザルーダ貴族の動向を把握しつつ、戦力を調整して勝機を狙っていた。また、エルネスグーラ王国の動きがオルトメア帝国の計画に影響を与える可能性に備え、防衛と侵攻のバランスを慎重に見定めていた。
皇帝からの命令とシャルディナの決意
オルトメア皇帝からの指示を受け取ったシャルディナは、戦争の早期決着を求める皇帝の意向を汲みつつ、次の一手を打つ準備を進めた。彼女は近衛騎士団の指揮官ロルフを前線に呼び戻し、絶対的な防御体制を整えることで、戦争に勝利し、帝国の理想を実現する決意を固めた。
覇権を目指すオルトメア帝国の思惑
シャルディナは、父である皇帝と共に西方大陸の覇権を目指し、戦争による恒久的な平和の確立を志していた。平和のために戦うという矛盾に満ちた理想を抱きつつ、各国の複雑な思惑が交錯する中で、ザルーダ王国との決戦が刻一刻と近づいていた。
第二章 焦る心
ジョシュアと輸送部隊の監視
ジョシュア・ベルハレスはザルーダ王国の山岳地帯から、オルトメア帝国の輸送部隊を観察していた。彼は葉巻を吸いながら、オルトメア帝国の兵力が大量に投入された様子を眺め、敵国の戦略を分析した。彼にとって、オルトメアとの戦いは時間との勝負であり、ザルーダの存続を賭けた戦いでもあった。ジョシュアは御子柴亮真の策に賭けることを決意し、その青年が持つ人心掌握力を認めていた。
リオネの準備と特殊兵団
紅獅子の異名を持つリオネがジョシュアに呼ばれ、共に戦う準備を整えた。リオネは元々犯罪者だった特殊兵団を統率し、ジョシュアの命に従う戦士に育て上げていた。兵士達は非常に気難しく扱いにくい存在であったが、リオネはその統率力で難なく制御してみせた。
奇襲作戦の実行
ジョシュアの合図で、リオネ率いる兵士たちは岩壁を崖から押し出し、オルトメア帝国の輸送部隊へと仕掛けた。石壁が崖下に転がり落ちると、敵部隊は混乱し、退路も遮断されて身動きが取れなくなった。さらに、リオネは火の付いた陶製の瓶を投げ込み、燃料油で火の海を作り出し、敵部隊に大きな被害を与えた。
ディルフィーナの参戦
最後の仕上げとして、ディルフィーナというエルフの戦士が登場し、敵指揮官を討つ役割を担った。彼女はウォルテニア半島の亜人が持つ付与法術の力を駆使する戦士であり、その力に期待を寄せられていた。リオネとジョシュアは、ディルフィーナの力が御子柴亮真の策にとってどれほどの価値を持つかを見極めることにした。
ディルフィーナの覚醒と奇襲開始
ディルフィーナは自らの内に眠る力を解放し、敵軍へと降り立った。彼女の周囲に光る象形文字が浮かび上がり、その瞬間、重力から解き放たれたように軽やかに着地した。オルトメア帝国の兵士たちは彼女の異様な姿に驚愕し、対抗を試みたが、彼らの抵抗は無力だった。ディルフィーナは短槍を振るい、圧倒的な力で彼らを圧倒し、戦場は血に染まった。
オルトメア帝国軍の遅延と御子柴亮真への時間の確保
ディルフィーナの戦闘によってオルトメア帝国の進軍速度は著しく低下した。この奇襲は、御子柴亮真にとって貴重な時間を確保する結果となった。ザルーダ王国北方の国境付近では、亮真が次の目的地へ向かっていた。
亮真の高速移動と焦り
亮真の一行は法術で強化された馬を用い、昼夜を問わず北へと急いでいた。彼は通常の倍以上の速度で移動していたが、それでも焦燥感を隠せなかった。彼の中には、自動車や飛行機といった移動手段への未練があったが、この大地世界では現実的ではなく、限界を感じざるを得なかった。
メンフィスへの到達と戦略的懸念
ついに亮真の視界に北の城塞都市メンフィスが現れた。この要衝がエルネスグーラ王国に占領されてから一年が経過し、亮真はその奪還に向けた策を思案していた。オルトメア帝国の大規模な攻勢に対抗するため、彼はリオネとジョシュアに山岳戦を指揮させるつもりだったが、その策には多大な危険が伴っていた。
エルネスグーラの女王への期待
亮真の最終的な望みは、エルネスグーラ王国の女王が彼の予想通りに切れ者であることに賭けることであった。彼は自らの策がザルーダ王国を救う唯一の手段であると確信していたが、その成功の保証はなかった。
第三章 北の雌狐
亮真とグリードの到着と歓迎
亮真とグリードがエルネスグーラ王国に到着すると、彼らは城内に通され、グリッソン将軍が迎え入れた。グリッソンは亮真の若さに驚きつつも、礼儀を尽くす彼の態度に好意を抱いた。しかし、亮真はエルネスグーラ側が監視を行っていたことを感じ取り、緊張を高めた。
交渉の始まりと侮蔑
亮真が単刀直入にエルネスグーラの助力を求めると、グリッソンは冷笑し、ザルーダを「物乞い」に例えて侮蔑した。この言葉にグリードが激昂するも、亮真は冷静に応対し、挑発に乗らず交渉を続ける姿勢を見せた。
エルネスグーラ王国の思惑と亮真の理解
グリッソンはザルーダに対する援軍の提供を拒否し、オルトメア帝国がザルーダを支配した後に攻勢をかける方針を示唆した。亮真はそれを察知し、エルネスグーラ側の戦略を理解した上で、自らの考えを述べる。エルネスグーラとしては直接的な対決よりも、タイミングを見計らい自国に有利な状況を作ることが目的であった。
亮真の切り札と対峙
亮真はエルネスグーラ女王グリンディエナとの直接会談を要求する。グリッソンは動揺するが、亮真は冷静に退席しようとする。ここで、グリンディエナが姿を現し、亮真の意図を理解した上で会談を受け入れる。
グリンディエナとの対話と亮真の分析
グリンディエナは亮真の洞察力に感嘆し、彼の到来を歓迎した。亮真はエルネスグーラ軍がメンフィスで足を止めた理由や、王都を離れたグリンディエナの意図を分析し、同盟を望む理由を論理的に説明した。彼の言葉に満足したグリンディエナは、本題へ進むよう亮真に促す。
条件提示と交渉の展開
亮真はザルーダ王国の存続を賭けて、エルネスグーラ王国への条件を持参していた。彼は用意していた書状をグリンディエナに差し出し、国の命運をかけた交渉に臨む準備が整った。
グリッソンとグリンディエナの会話
グリッソンは、亮真との交渉がグリンディエナの予想通りに進んだことを確認し、彼の策の巧妙さに驚きを隠せなかった。グリンディエナはその姿勢に微笑みながら、ザルーダ領内での戦闘を避ける方針を示した。二人は合理的な判断から、山岳地帯での戦闘が自軍に不利であることを理解していた。
亮真の策とエルネスグーラ王国の利益
亮真が提案した四ヶ国連合と通商条約により、各国が利益を享受できる形が整ったが、その背後に隠れた亮真の意図をグリンディエナは見抜いていた。ウォルテニア半島が交易の要所として発展する未来を察し、エルネスグーラもその恩恵を享受できる計画に対して満足感を示した。
連合の形成と四ヶ国の思惑
亮真の計画により、ザルーダ王国がエルネスグーラに援軍を求め、連合が成立。エルネスグーラ王国が他国と連携しつつも、各国の商業活動を通じて豊かさを増すという点で、グリンディエナは連合の利点を認識していた。
亮真の葛藤とリオネ達への期待
交渉が首尾よく終わったものの、亮真は自らの選択に対して不安を抱いた。エルネスグーラの女王との対話における彼の大胆さが、相手の警戒心を招いた可能性があると考えた。亮真は連合軍がオルトメア帝国の侵攻を防ぐ作戦に集中しつつ、リオネとジョシュアがウシャス盆地で戦況を支えていることに期待を寄せた。
第四章 ウシャス盆地攻防戦
御子柴亮真とエルネスグーラ王国の会談後の戦況
エルネスグーラ王国の女王グリンディエナと会談した亮真がザルーダ王国内での戦略を見直してから一月余りが経過。ウシャス盆地はザルーダ王国の食糧供給の中枢であり、農業に不適な土地が多い中、食料の自給を確保する重要地であった。さらに国防の観点からも、ペリフェリアへの進軍にはこの地域の防衛が不可欠とされ、オルトメア帝国軍は攻略に苦戦していた。
エクレシアの指揮と兵士達の士気
ウシャス砦で防衛に従事するミスト王国の将軍エクレシアは、兵士たちを鼓舞し続け、オルトメア帝国の猛攻に対して堅守を貫いた。火矢や油による攻撃で砦の防衛が強化され、敵兵に大きな被害を与えていた。エレナと共に兵の士気を維持し、次々と襲いかかる敵の圧力に立ち向かい続けた。
焦土戦術と補給問題
ザルーダ王国側が焦土戦術を採用し、現地の物資を焼き払うことでオルトメア軍の補給を絶つ作戦が展開。これによりオルトメア側は物資調達が困難になり、補給線が脆弱化。補給が不足する中でシャルディナは、兵を引くという選択肢を模索しつつも、帝国内での自身の立場から容易に撤退を選べずにいた。
シャルディナの苦悩と須藤の提案
シャルディナは戦況の悪化と物資不足に悩まされながらも、帝国の期待に応えるべく前線で戦い続けた。須藤は撤退を提案したが、シャルディナはそれを拒否。続けざまに波状攻撃の準備を指示し、ノルティア砦から援軍を呼び寄せることで総力戦に臨む意志を示した。
オルトメア帝国内の政治的圧力
シャルディナは戦費を多額に費やしている状況下で、撤退をすれば政治的立場が危うくなるという危機感を抱えていた。斉藤や須藤もそれを理解し、総攻撃を進言するしかない状態であった。
エレナの朝の観察とオルトメア帝国軍の動向
朝日が昇り始めた頃、エレナはウシャス砦の城壁からオルトメア帝国軍の動きを観察した。普段以上に活発な様子から、彼らが捨て身で砦を攻める意図を感じ取った。エクレシアと共に、オルトメア軍が持久戦ではなく夜通しの波状攻撃に出ると予測した。
エクレシアの奇襲準備と士気
エクレシアはエレナとの相談を経て、援軍として率いてきた騎馬隊を使い、オルトメア軍に奇襲をかける準備を整えた。エクレシアは防衛戦を苦手としており、この攻撃で自軍の士気を高め、敵に動揺を与えることを狙っていた。
奇襲の発動とオルトメア陣営の混乱
エクレシア率いる騎馬隊はオルトメア陣営に奇襲をかけ、矢の雨を降らせた。予想外の攻撃にオルトメア兵士たちは混乱し、指揮系統が乱れた。シャルディナはこの奇襲に対して激怒し、斥候の怠慢を叱責した。
オルトメア軍内の不協和音と反撃計画
オルトメア側ではシャルディナが指揮を急ぐが、斉藤とセリアが慎重に対応するよう進言した。シャルディナは一度冷静を取り戻し、奇襲の目的が単なる攻撃でない可能性を考慮し始めた。
暴走した部隊と須藤の助言
一部のオルトメア兵が独断でザルーダ軍を追撃し、エレナたちの罠に嵌まる危険が生じた。須藤は「損切り」を提案し、追撃部隊を見捨てる選択肢を進言。シャルディナは葛藤しつつも、次善の策を選ぶべきと理解したが、その決断の瞬間に新たな伝令が到着し、緊張が再び高まった。
エレナの夜の独白とシャルディナの評価
エレナは自室で酒を飲みながら、戦後の思いに浸っていた。彼女は、シャルディナが救援を出さなかった冷静な判断を評価しつつも、兵士の信頼をどう取り戻すかが今後の課題であると考えた。兵士たちは命を軽視されたと感じており、その不安は他の部隊にも伝染しかねないため、単なる正論では解決できないことを指摘した。
シャルディナの限界と将としての未熟さ
エレナとエクレシアは、シャルディナが未熟な指揮官であると結論づけた。シャルディナは経験が少なく、特に劣勢の中で戦い抜いた実績がないため、相手の策略に対処しきれなかった。とはいえ、彼女の軍略の才は高く評価し、今後の成長の可能性を含め警戒する必要があるとした。
ロルフの存在とオルトメア帝国の防衛力
エレナは、オルトメア帝国側には【皇帝の盾】と称されるロルフ・エステルケントの存在があり、防衛において強力な力を発揮していることを懸念した。彼の優れた防衛戦術は、オルトメア軍の兵士を守り、戦線を安定させていた。
奇襲の成果と戦の展望
エレナとエクレシアは、二重の奇襲によってオルトメア軍に大きな損害を与え、敵兵六千から七千を削った成果に満足した。しかし、これで切り札を使い果たしたため、今後は砦に籠って防衛に徹することを決めた。
エレナの信頼と亮真の動向
エレナはオルトメア軍の動きが活発化している報告を受け、ついに亮真が任務を成し遂げたことを悟った。彼の働きによって、ザルーダ王国とオルトメア帝国の戦いがついに終結を迎えようとしていた。
第五章 光神教団
聖都メネスティアとロドニーの悩み
西方大陸南部に位置する激戦区の都市、聖都メネスティアにて、ロドニー・マッケンナは書類の山と眠気に悩まされていた。ベルゼビア王国からの帰還後、様々な問題が重なり、特に異世界から来た少女飛鳥の存在が彼の心を占めていた。
メネアとロドニーの関係
ロドニーの異母妹で副官であるメネア・ノールバーグは、書類を押し付けられ、居眠りをしていたロドニーに不満を抱いていた。彼女は長い付き合いから、ロドニーの性格と生活力のなさを熟知しており、時折その世間知らずな行動に振り回されることがあった。
飛鳥の刀「桜花」の正体
ロドニーは、飛鳥が持つ刀「桜花」が法剣である可能性に気づき、その存在が裏大地から召喚された少女が持つには異常であると懸念を抱いていた。この発見は、飛鳥の召喚に関わる謎や、彼女の救助を助けた人物、御子柴浩一郎の存在についての疑念を深めた。
組織の存在と光神教団の警戒
光神教団は、その影響力を利用して異世界から召喚された人間を戦場に駆り立てるなどの活動を行っていたが、同時に裏で暗躍する「組織」と呼ばれる謎の集団にも警戒していた。過去に教団が対オルトメア戦で遭遇したこの組織の存在により、光神教団は深い影を抱え、秩序と安定を脅かされていると感じていた。
異世界からの帰還の可能性と飛鳥の危機
御子柴浩一郎が異世界から帰還し再び現れた可能性が浮上し、これが事実であれば飛鳥にも危険が及ぶことは避けられない。光神教団がこの情報を得た場合、飛鳥に対する異端審問や拷問が行われる恐れがあり、彼女を守るための方法が求められた。
立花の従者としての資質
異世界人である立花も保護され、ロドニーの従者として働き始めていた。彼は戦闘と事務能力に優れ、ロドニーは彼を正式に従者として雇用し、光神教団の中での地位を確立させる意向を持っていた。
情報局からの緊急報告
ある日、立花が教団の情報網からの緊急報告を持ち込む。報告には「御子柴亮真」の名が記されており、メネアとロドニーはこの信じがたい情報に驚愕した。メネアは御子柴亮真の存在により、背後に巨大な陰謀が動いていると感じた。
エピローグ
キルタンティア皇国とレンテンシア
キルタンティア皇国南東部、交易の中心地である港湾都市レンテンシアに、顔を隠した男が姿を現した。彼は酒場「山彦亭」に入り、昼から夜まで滞在する意向を示し、迷惑料として金貨を支払うなど謎めいた行動をとった。彼がとった「茶碗陣」の仕草により、彼が何者かの符牒を知る者である可能性が浮上した。
謎の男の行動に対するルカイヤの報告
その夜、歓楽街の酌婦ルカイヤは、謎の男の行動に関して上司である劉に報告するため商館を訪れた。ルカイヤは茶碗陣の暗号に気付き、それが組織の符牒であると判断したが、使われなくなって久しい符牒のため確信が持てず、劉に確認を求めた。
劉の判断と行動
劉は茶碗陣が組織の符牒である可能性を認め、謎の男が過去の符牒を知っていた者か、偶然の酔客か、あるいは密偵であると推察した。劉は男の正体を確かめるため、執事の鄭に手練れの人員を集めさせ、調査を指示した。
ウォルテニア戦記 7巻 レビュー
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