小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 6 巻」感想・ネタバレ

小説「とんでもスキルで異世界放浪メシ 6 巻」感想・ネタバレ

どんな本?

高校生の異世界転移に巻き込まれたムコーダは、戦闘面では全くの無能だったので戦争に巻き込まれ無いように別の国へ行く。

その道中に、ムコーダの料理に魅入られた伝説の魔獣フェンリルが仲間に加わり、さらに生まれたばかりのスライムも仲間になる。

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アニメ化

読んだ本のタイトル

#とんでもスキルで異世界放浪メシ 6 肉そぼろ丼×聖なる刻印 
著者:#江口連 氏
イラスト:#雅 氏

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あらすじ・内容

新たなダンジョン、新たな出会い!?

「勇者召喚」に巻き込まれ、現代日本から異世界へとやってきたサラリーマン、ムコーダ。彼は従魔のフェル、スイ、ドラちゃんと共に訪れた海の街ベルレアンで海鮮を満喫していた。
そしていよいよ、フェル達と約束した通りダンジョン都市エイヴリングへ出発! ……の前に、エイヴリングのダンジョンについて神様達から情報を聞き出すムコーダ。しかしアンデッドがたくさん出ると聞き、かえって尻込みしてしまうのだった。そこでヘファイストスとヴァハグンは、ムコーダにとんでもないアイテムを授けるのだった。全ては新たなテナント(酒屋)のために……!
エイヴリングに到着し、山ほど作り置きした料理を持ってダンジョンへ突入しようとするムコーダ一行。だがそこには、ドラちゃんを待ち構える残念エルフの影が! さらにダンジョンの中では、素敵な出会いがムコーダを待っていて……!?
「小説家になろう」4億5千万PV超のとんでも異世界冒険譚、お待たせしました第6巻!

とんでもスキルで異世界放浪メシ 6

前巻からのあらすじ


オークの集落を襲い。

普通は大変な仕事なのにフェル、スイ、ドラちゃんがあっという間に制圧してしまう。

そして大量の豚肉ゲットして料理三昧。

それに御相伴して舌鼓を打つ冒険者達。

海辺の街に行ってクラーケン討伐を請け負ったら、、

沖に行く船が無い。

それに困っていたムコーダだったがスライムのスイが大きくなって海に浮かんだらフェルおじさんを乗せて沖に行ける事が発覚。

そして沖に行ったらクラーケンとシーサーペントと巨大な魚が三つ巴の戦いをしていた。

そんな状況下で、第四勢力のフェル搭載のスイが雷でプカーーーと、、

その後はシーフードパーティー!!
ムコーダは料理で大忙し。

感想

ベルレアンの街でシーフードを堪能したムコーダ一行は、 AランクからSランクになる。
ムコーダは新人の冒険者なのに3匹のおかげで最高峰の冒険者になってしまった。

そんなムコーダ達は、目的地のダンジョン都市エイヴリングへと向かう。

エイヴリングに行く途中に、神への捧げ物をしたら戦神と鍛冶神がアンデットの多いダンジョンに挑むムコーダにトンドもない加護付きのアイテムを渡す。

武器に聖刻をスタンプのように推したらアンデットが消えてしまう。

国宝以上の効果のある聖刻印スタンプ。
持ってるとバレたら大変な事になるがムコーダは無音着に持ち歩く。

そしてエイヴリング着くと、残念エルフが待ち構えていた。
ドランのギルドマスターのエルランドがムコーダが火竜を討伐したと聞いたら仕事をサボってエイヴリングへと来てしまった。

そしてダンジョンに一緒に突入すると言う。
狙いはドラちゃんの勇姿を見るため、、
トコトン自身の欲に正直なイケメン紳士んなエルランド。。

そんなダンジョンに入ったら、、

またアッサリとダンジョンを攻略。 
でもムコーダには天敵のGがいた。
涙目になりながらGをスプレーで倒したのだが、、
Gのドロップ品を拾うという苦難が待ち受けていた。

そんなダンジョンでは新たな出会いがあった。
下層てAランクのアークと名乗る冒険者達。

その中のエルフのフェオドラがムコーダのご飯をロックオン!w

そして、最後にエンペラー・リッチーを討伐して無事にダンジョンを踏破したら。。

戦神と鍛治神が狙っていたレベルにムコーダが到達して、リカーショップを選択せよと命じるww

それで酒の種類が増えた事に狂喜乱舞する2神。

そして、ムコーダにはダンジョンで出会ったアークと前の街で出会った冒険者達と踏破記念パーティをする。
でも、料理をするのが主役のムコーダだというのが世知辛w

だって1番美味しい料理はムコーダが作ったものだから仕方ない。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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登場料理

味噌漬け焼き肉

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:オーク、ブラッディホーンブル、ゴールデンバックブル
・出典:ネットスーパーの味噌調味料

牛丼

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:ワイバーン、ブラッディホーンブル、ゴールデンバックブル
・出典:ネットスーパーの牛丼の素

スタミナ炒め

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:ゴールデンバックブル
・出典:ネットスーパーの焼肉のタレ

野菜炒め

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:オーク、ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーの塩ダレ

ビーフシチュー

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーのシチューの素

ハヤシライス

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:ブラッディホーンブル
・出典:ネットスーパーのハヤシライスの素

肉巻きおにぎり

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:オーク、ブラッディホーンブル、ワイバーン
・出典:ネットスーパーのタレ類

コカトリスの照り焼き丼

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:コカトリス
・出典:ネットスーパーの市販タレ

煮豚丼

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:オーク等(豚系魔物)
・出典:ネットスーパーの醤油・みりん等調味料

スッポン鍋

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ、エルランド
・使用魔物素材:スッポン(ビッグバイトタートル)
・出典:ネットスーパーの鍋出汁素材

炊き込みご飯(タイ・タコ)

・食べた者:フェル(やや不満気)、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:なし(魚介は市販品の可能性)
・出典:ネットスーパーの調味料

ムニエル(サケ・ホタテ・アスピドケロン)

・食べた者:フェル(好物)、スイ、ドラちゃん
・使用魔物素材:アスピドケロン
・出典:ネットスーパーのバターや小麦粉

タッコの唐揚げ

・食べた者:フェル、ドラちゃん、スイ
・使用魔物素材:タッコ
・出典:ネットスーパーの揚げ油・衣材料

フルーツケーキ(供物)

・食べた者:女神ニンリル
・使用魔物素材:なし
・出典:ネットスーパーの菓子

シーサーペントのから揚げ

・食べた者:フェル、スイ、ドラちゃん、エルランド
・使用魔物素材:シーサーペント
・出典:ネットスーパーの揚げ油・衣材料

登場キャラクター

ムコーダ

穏やかな性格でありながらも行動力を持つ異世界転移者で、ネットスーパーの固有スキルを用いて食を通じて信頼を築く存在である。
・所属組織、地位や役職:冒険者(Sランク)、固有スキル「ネットスーパー」の保持者
・物語内での具体的な行動や成果:ダンジョン攻略を主導し、槍術の習得に取り組んだ
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:箱舟から転移石を譲渡されるなど、他の冒険者からも一目置かれている

フェル

強大な力を誇る神獣フェンリルであり、ムコーダの従魔として共に行動する。実力主義で合理的な判断を下す。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:結界を張って仲間を保護し、ダンジョン内の敵を殲滅した
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:戦力的支柱として常に前線に立ち、進行の要を担った

スイ

ムコーダの従魔であるスライム。進化によりサイズの調整や水魔法を使いこなすようになった。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:巣を水球で封じるなど戦闘支援を行った
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:進化により乗騎としても活躍し、柔軟な戦術対応が可能となった

ドラちゃん

ドラゴン型の従魔で、火魔法や雷魔法を駆使する。戦闘において高い殲滅力を誇るが、やや感情的な面もある。
・所属組織、地位や役職:ムコーダの従魔
・物語内での具体的な行動や成果:火魔法による集団焼却や雷魔法による敵の殲滅を担当
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:魔法による高い汎用性で探索を支え、敵の巣ごと一掃する力を示した

エルランド

ドランのギルドマスターであり、現在はムコーダ一行に同行してダンジョン探索を行う。剣術と考察力に長ける。
・所属組織、地位や役職:元ギルドマスター、現在は同行者
・物語内での具体的な行動や成果:剣術で敵を即座に制圧し、特殊個体の発見や魔物に関する考察を行った
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:箱舟パーティーとも親交があり、交渉や情報共有にも貢献した

ナディヤ

エイヴリングの冒険者ギルドマスターであり、合理的かつ丁寧な対応でムコーダを迎えた。
・所属組織、地位や役職:ダンジョン都市エイヴリングのギルドマスター
・物語内での具体的な行動や成果:ダンジョン情報を提供し、ムコーダの宿と武器の手配を行った
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:Sランク冒険者に対する適切な対応で、都市側の支援を円滑に進めた

箱舟

人間、ドワーフ、エルフで構成されたAランクの冒険者パーティー。高い戦力と協調性を誇る。
・所属組織、地位や役職:Aランク冒険者パーティー
・物語内での具体的な行動や成果:ダンジョン内でムコーダと再会し、転移石を贈呈した
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:信頼性の高い集団として、物語後半の進展に関与した

ガウディーノ

箱舟の一員で、人間の男性。穏やかな性格で仲間想い。ムコーダの料理を好む。
・所属組織、地位や役職:Aランク冒険者パーティー「箱舟」のメンバー
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダの料理に礼を述べ、転移石を贈呈した一人
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:友情と信義に厚く、物語における協力者の一人となった

ギディオン

箱舟の一員で、ドワーフ。職人気質で無口だが、仲間の行動に苦笑しつつも誠実に対応する。
・所属組織、地位や役職:Aランク冒険者パーティー「箱舟」のメンバー
・物語内での具体的な行動や成果:フェオドラの無断行動に謝罪し、料理を共に味わった
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:仲間を支える役割に徹し、パーティー全体の信頼を体現していた

シーグヴァルド

箱舟の一員で、エルフの男性。冷静な判断力を持つ。
・所属組織、地位や役職:Aランク冒険者パーティー「箱舟」のメンバー
・物語内での具体的な行動や成果:フェオドラの行動をたしなめつつ、和解の空気を作った
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:異種族間の調和を保ち、知性派として存在感を示した

フェオドラ

箱舟の紅一点である女性エルフ。実年齢は高く孫もいるが、外見は若々しい。食への関心が強い。
・所属組織、地位や役職:Aランク冒険者パーティー「箱舟」のメンバー
・物語内での具体的な行動や成果:ムコーダの料理に惹かれて訪れ、孫がいることを明かした
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項:エルランドに恋慕されるが、その恋は実らなかった

登場国家・都市

ベルレアン

ベルレアンはムコーダが旅立ちの拠点とした都市であり、商人ギルドが存在する。フェルの速度で移動しても数日はかかる位置にあり、ダンジョン都市エイヴリングに向かうための起点となった。

・位置:エイヴリングより西方、出発点に位置
・特徴:商人ギルドが存在し、鍵の返却などの手続きが可能
・主な登場人物:ムコーダ
・備考:ムコーダはここからダンジョン都市エイヴリングに向けて出発した

ダンジョン都市エイヴリング

エイヴリングは27階層に及ぶダンジョンを擁する都市であり、冒険者活動の拠点である。都市の門前には常に長蛇の列ができるほどの人通りがあり、冒険者ギルドが機能している。ムコーダたちはこの街で高ランク依頼の確認や宿の手配を行った。

・位置:ベルレアン東方、旅の目的地として登場
・特徴:大規模ダンジョンを有し、アンデッド階層やヒュドラが存在する。冒険者ギルド、武器屋、宿泊施設が整備されている
・主な登場人物:ムコーダ、フェル、ドラちゃん、スイ、エルランド、ナディヤ
・備考:ムコーダはこの街で宿を確保し、従魔と共にダンジョン攻略を進めた

展開まとめ

第一章  さらばベルレアンの街

ベルレアンでの最後の仕入れと料理支度

朝市での大量仕入れと屋台の食べ納め

ムコーダは朝からベルレアンの朝市を訪れ、バーミリオンシュリンプやブロンズキングクラブ、カーキやタッコなど、多種多様な魚介類を大量に仕入れた。タコに似たタッコは外国人居住者の影響で食用として定着しつつあり、即購入した。これが最後の仕入れになるという意識もあり、予定よりも多くの品を買い込んだ。仕入れ後は屋台での食事を楽しみ、仲間たちと共に食い倒れた。

ギルドでの精算と肉の受け取り

ムコーダは昼前に冒険者ギルドを訪れ、倉庫担当者から討伐した魔物の肉を受け取った。魔石こそなかったものの、希少な毛皮や肉の価値は高く、合計金貨41枚の報酬を得た。肉のストックも確保され、上々の成果であった。

揚げ物と天ぷらの作り置き

帰宅後、ムコーダは旅用の作り置き料理に取り掛かった。魚介のフライや天ぷらを多めに調理し、特にアジやエビ、イカ、ターイの天ぷらは絶品であった。さらに野菜の天ぷらも多種にわたり準備され、揚げ油を活用してタッコの唐揚げも作られた。

ジャイアントホーンラビットのロースト

屋台で満腹になった仲間たちは昼寝に入ったため、ムコーダはジャイアントホーンラビットの肉を試食した。鶏と豚を合わせたような味で臭みもなく、ハーブソルトとオリーブオイルを用いてオーブンで焼き、ハーブローストとして仕上げた。この一品は仲間たちにも好評で、肉好きの面々は喜んで食した。

スープ類と魚介スープの準備

翌日、ムコーダは豚汁、ビーフシチュー、クラムチャウダーのスープ類を中心に調理を進めた。食材はネットスーパーで調達し、クラムチャウダーにはミニクラムを使用した。さらに、タイラントフィッシュを使った白身魚のトマトスープも追加調理され、トマトの酸味と魚のあっさりした味が好相性であった。

肉巻きおにぎりと煮豚の調理

ムコーダは煮豚や半熟卵を仕込みながら、自身用のおにぎりを数種作成し、残りのご飯で肉巻きおにぎりを大量に作り上げた。使用された肉はオークやブラッディホーンブル、ワイバーンであり、仲間たちの好物として旅先での食事に適していた。

照り焼き丼の夕食とスイーツの提供

夕食には、コカトリスの照り焼き丼が調理され、市販のタレで簡便に仕上げられたが、その味は折り紙付きであった。仲間たちは喜んで食べ、食後には不三家のスイーツが提供されたことで満足感を得た。

入浴後の団欒とフルーツ牛乳

ムコーダはドラちゃん、スイと共に風呂に入り、風呂上がりにはフェルを含む全員にフルーツ牛乳を提供した。寝る準備が整った中、ムコーダは神々への供物の準備と、次に向かうダンジョンについての情報収集を開始することを決意した。

神々との贈答とエイヴリング攻略準備

神々への供物と贈り物の選定

ムコーダは神々への定期供物を行い、ニンリルには新作のマンゴー系スイーツやケーキを贈った。キシャールには高価な美容液と石鹼の詰め合わせを、アグニには複数種の高級ビールを選定した。ルカにはケーキとアイスの組み合わせを、ヘファイストスとヴァハグンにはシングルモルトウイスキーを含む数種のウイスキーを届けた。神々は歓喜し、それぞれの嗜好に合う品々を受け取って祭壇から姿を消した。

エイヴリングのダンジョンに関する情報収集

供物の後、ムコーダはヘファイストスとヴァハグンからエイヴリングのダンジョンについての情報を得た。ダンジョンは27階層構成であり、封鎖された構造を持つ古典的タイプであった。内部には複数のアンデッド階層が存在し、物理攻撃が効かず、聖魔法や高火力の火魔法でなければ有効打を与えられないことが判明した。

聖印の制限と教会の問題点

教会で付与される聖印もアンデッドには有効であるが、効果は10回程度で消え、料金も高額であった。さらにその教会は人族至上主義の宗教・ルバノフ教の信徒が運営しており、多種族の多い王国では支持されていなかった。ムコーダはこの教会との関わりを避けたい意志を示した。

神々の創意と聖刻印の授与

教会に頼らずアンデッドと戦える方法を求め、ヘファイストスとヴァハグンはムコーダのために独自の神器「神の聖刻印」を創造した。このアイテムは魔力を込めて武器などに押すことで、アンデッドに対して強力な浄化効果をもたらす刻印を付与できるものであった。これにより教会の力に頼らず、強力な対アンデッド戦力を手にした。

仲間への共有と活用方針

翌朝、ムコーダは朝食後に聖刻印の存在をフェル、ドラちゃん、スイに伝え、その使用法を共有した。従魔たちは聖刻印が自身にも有効であることを知り、自身への刻印を提案。アンデッド階層での優位を確信した彼らは、ますます攻略意欲を高めた。

ダンジョン潜入に向けた下準備

ムコーダはすぐにダンジョンに潜ることを避け、まずは冒険者ギルドでモンスター情報やマップの確認を計画した。また、食料の在庫状況次第で再調理の必要があることや、武器屋への立ち寄りも予定に入れていた。仲間たちは早期の突入を望んだが、ムコーダは慎重な準備を優先し、行動に一貫性を保つ姿勢を見せた。

Sランク昇格とエイヴリングへの出発準備

ギルド訪問とSランク昇格の手続き

昼食後、ムコーダ一行はベルレアンの冒険者ギルドを訪れ、出発前の挨拶を行った。対応に現れたギルドマスターのマルクスは、ムコーダがSランクへの昇格を果たしていたことを改めて確認し、Aランクのギルドカードと引き換えにSランクのカードを授与した。カードの外見は従来と変わらなかったが、中央には大きく「S」の文字が記されていた。ムコーダは新たな立場としてギルドの期待を受けることとなった。

出発の報告とマルクスの激励

ムコーダは翌朝ベルレアンを発つ旨を伝え、マルクスは名残惜しみながらもこれを了承した。ムコーダのような高ランク冒険者が滞在していることはギルドにとって大きな安心材料であり、引き留めたい気持ちも見せていたが、次の目的地であるエイヴリングのダンジョン攻略を理解し、快く送り出す姿勢を示した。

エイヴリングのギルド連絡とダンジョン情報

マルクスはすでにエイヴリングのギルドマスターに連絡を済ませており、ムコーダ一行が到着次第、冒険者ギルドに立ち寄るよう伝えていた。加えて、エイヴリングのダンジョン最深部には「ヒュドラ」がボスとして待ち構えているとの情報を告げた。ヒュドラは200年ぶりの攻略対象であり、ムコーダたちがそれを成し遂げれば快挙であると励まされた。

仲間たちの士気の高まりと不安

ヒュドラという強敵の名前に、フェル、ドラちゃん、スイはいずれも闘志を燃やし、挑戦を楽しみにしていた。一方でムコーダは、ヒュドラが持つ複数の頭のうち、どれが不死の頭か特定が困難であることを懸念し、戦闘の長期化を想定した。しかし、現時点で詳細を案じるよりも、まずはダンジョン最深部へ辿り着くことを優先すべきだと考え、気を引き締めた。

出発の決意と別れの挨拶

ムコーダはマルクスに改めて感謝を伝え、短期間ながらも世話になったことへの礼を述べた。マルクスも再訪を歓迎する旨を告げ、一行は冒険者ギルドを後にした。フェルは翌朝の早朝出発を強く希望し、ムコーダもそれに応じて、エイヴリングへの移動を決定した。

第二章  ダンジョン都市エイヴリング

出発と順調な旅路

ムコーダは早朝、肉そぼろ丼の朝食を摂った後、商人ギルドに家の鍵を返却してベルレアンを発った。フェルの速度は速く、旅の途中で魔物に遭遇することもなく、数日でダンジョン都市エイヴリングの城壁が見える地点に到達した。都市の門前には長蛇の列ができており、一行は早速その列に並んだ。

都市への入場と冒険者ギルドでの対面

入場には一時間以上を要したが、Sランクのギルドカードの効果もあり、大型の従魔を伴っていてもすんなりと入場が許可された。その後、一行は冒険者ギルドに向かい、ギルドマスター・ナディヤと対面した。ナディヤはムコーダの到着を歓迎し、高ランク依頼は滞っていないことを伝えた。

ダンジョン構成の説明とアンデッド階層の警戒

ナディヤはダンジョンが27階層に渡る構造であり、現在は17階層までしか攻略が進んでいないこと、18階層以降にはアンデッドが出現し、高ランクの冒険者でさえ踏破を躊躇していることを説明した。特に26階にはリッチなどの上位アンデッドが登場し、27階にはヒュドラが待ち構えているとされた。

宿の確保と武器屋での買い物

ムコーダは従魔と共に泊まれるギルド運営の宿を選び、1泊金貨3枚の部屋を2泊分借りた。広く設備も整っており、魔道コンロも使用可能であった。その後、ナディヤに紹介された武器屋で初心者用の槍を金貨1枚で購入し、スイに頼んでミスリル製の同型槍を製作してもらった。

ダンジョン用食料の調達と仕込み

翌日、ムコーダは黒パンをはじめとした食料の買い出しを行い、ダンジョン用に大量の料理を仕込んだ。オークやブラッディホーンブルの味噌漬けや生姜焼き、牛丼、スタミナ炒め、野菜炒めなどの肉料理に加え、ビーフシチューやハヤシライスも準備した。

炊き込みご飯とムニエルの夕食

肉料理の他にも、魚介を活かしたタイとタコの炊き込みご飯を簡単調理で完成させた。さらにサケ、アスピドケロン、ホタテのムニエルも用意し、夕食として提供した。フェルはムニエルを気に入り、ドラちゃんはタコの炊き込みご飯を好んだ。スイは両方を美味しいと評価し、全員が満足する夕食となった。

本格的な準備の締めと意気込み

食後、ムコーダは今後のダンジョン攻略に備えて最後の準備に取り掛かり、いよいよ明後日からの突入に向けて体制を整えた。食料も十分に揃い、ミスリルの槍も完成し、万全の準備を整えて戦いに臨む構えであった。

神々への供物と贈答品の準備

ムコーダはダンジョン潜入に備えて、宿で入浴を済ませた後、神々への供物を準備した。供物は次回分も含めた金貨2枚分で、女神ニンリルには特大フルーツケーキをはじめ、どら焼き数種、カステラ、スコッチケーキ、パイの詰め合わせを贈った。キシャールには既に贈った化粧水やクリームの再購入に加え、同シリーズの洗顔フォームやシートパック、マッサージクリームを届けた。

酒神たちと食の神への対応

アグニにはお気に入りのビール各種を箱単位で揃え、未送付の第三のビールや発泡酒も追加した。つまみには揚げ物や焼き鳥などを選定した。自然神ルカにはショートケーキ全種とバニラアイス、さらにアイスケーキを用意し、食事用にクラムチャウダーやフライ、から揚げ、餃子、カツ丼などを併せて用意した。鍛冶神ヘファイストスと戦神ヴァハグンには高級ウイスキーやウォッカを選定し、祭壇に供えて一連の贈答を完了させた。

冒険者ギルドでの再会と騒動

翌朝、ダンジョンへ向かう前に冒険者ギルドへ挨拶に立ち寄ったムコーダ一行は、ナディヤから突然の訪問者がいると告げられた。その人物はかつての知己であるドランのギルドマスター、エルフのエルランドであった。彼は赤竜討伐の報を王都で聞き、ムコーダに会うためエイヴリングに急行していた。

赤竜素材を巡る応酬とナディヤの怒り

エルランドは赤竜の素材を見せてほしいと強く求めたが、ムコーダはこれからダンジョンへ行く予定であることを理由に断った。加えて、エルランドが「ダンジョンより赤竜が大切」と発言したことで、ナディヤの怒りを買い、場の空気が険悪になった。ムコーダは両者の関係を取り持ち、赤竜の件は後日ドランで対応する旨を伝えることで事態を収束させた。

エルランドの同行申し出と許可

エルランドはそのままムコーダと共にダンジョンへ同行する意思を示し、ナディヤは申請さえあれば冒険者以外でもダンジョンに入れることを説明した。元Sランク冒険者であるエルランドの参加はダンジョン攻略の成功率を上げると判断され、ナディヤからも肯定的な意見が出た。ムコーダは従魔たちがいるため人手は足りていたが、エルランドが「ドラちゃんと冒険したい」と本音を明かし、強く希望したため、最終的に同行を許可した。

ダンジョン突入と一行の出発

ナディヤは手続きを済ませ、ムコーダとエルランドの同行を正式に認めた。彼女はダンジョンからの成果物に期待を寄せ、二人に激励の言葉を贈った。こうして、ムコーダ、フェル、スイ、ドラちゃん、そしてエルランドを加えた一行は、ナディヤに見送られながらダンジョンへと足を踏み入れた。

ダンジョン列での注目と現地の様子

ムコーダ一行はエイヴリングのダンジョンに入るための列に並んでいた。目立つ従魔に加え、ドランの冒険者ギルドマスターであるエルランドが同行していたこともあり、周囲の冒険者たちから注目を集めていた。ダンジョン周辺には商人の露店が立ち並び、ドラン発祥のフライドポテトも出店されていたことから、情報の拡散の速さを実感した。

食料の確認とアイテムボックスの備え

食料の話題となり、エルランドはダンジョン内での食料調達を懸念していたが、ムコーダはアイテムボックスに十分な量の食料を準備していた。さらに、ネットスーパーの存在によって緊急時の対応も可能であったため、飢えの心配は皆無であった。従魔たちの機嫌も維持する必要があり、食事の質には特に注意が払われていた。

エルランドのダンジョン経験とアンデッド階層の警戒

ムコーダはエルランドにダンジョンの経験を尋ね、エルランドが17階まで踏破経験があることを知った。18階以降はアンデッドが出現する階層であり、物理攻撃や通常の魔法が効きにくいため、エルランドのパーティはそこで撤退を選んだ。囲まれる危険や消耗戦のリスクも高く、対処には困難が伴っていた。

聖刻印による対策と自信の裏側

教会の聖印は10回程度で効果が切れるうえに費用対効果も悪いため、実用性に欠けていた。ムコーダは神々から授けられた聖刻印によってアンデッドへの対策を整えており、特に第一のアンデッド階層で効果を試す予定であった。エルランドは従魔や聖刻印の存在を知らないながらも、ムコーダ一行と共に挑むことに自信を見せた。

入場の順番とエルランドの興奮

いよいよダンジョンへの入場の順番が回ってきた。エルランドは久々のダンジョン探索に高揚しており、特にドラちゃんと一緒に行動できることに興奮していた。ムコーダはその様子にやや引きつつも、万全の準備と覚悟をもってダンジョンへの第一歩を踏み出した。

第三章  ダンジョン突入

ダンジョンへの突入と進行の決定

ムコーダ一行はギルドカードやダンジョンカードを提示してダンジョンに入場した。内部は石壁に囲まれた古典的な構造であり、光源が不要なほどの適度な明るさが保たれていた。スイは楽しそうに跳ね回り、フェルは雑魚しかいないと判断し、進行を急ぐよう促した。ムコーダは初使用となる槍の訓練と、次階層のアンデッド対策のため、8階からの探索を選択した。

スイとエルランドの乗騎交代と進軍

フェルの提案により、ムコーダはフェルに、エルランドはスイに乗って進軍することとなった。スイは進化によりサイズの調整が可能となっており、エルランドはその柔らかな乗り心地に感心した。一行は結界を張ったフェルを先頭に石壁の通路を快調に進み、約1時間で8階に到達した。

初槍訓練とスイの戦闘支援

8階ではゴブリンやコボルトが出現し、フェルとドラちゃんは雑魚相手をスイに任せた。スイは酸弾で敵を掃討しつつ、ムコーダの槍訓練用に1体を残した。ムコーダはミスリル製の槍でゴブリンを一突きし、その切れ味と威力を実感した。

エルランドの戦闘披露と初級冒険者の観察

探索を続けた一行はボス部屋に到達し、若い冒険者たちが戦う様子を見守った。戦闘後、ムコーダはボス戦をエルランドに任せ、スイを説得して退かせた。エルランドは流れるような剣捌きで敵を瞬時に斬り伏せ、その剣術にムコーダは深く感銘を受けた。剣術は自己流であり、長寿なエルフならではの経験の蓄積が生んだ技術であると説明された。

聖刻印の効果と驚愕するエルランド

9階へ進む直前、ムコーダは聖刻印の存在をエルランドに明かし、その効果を説明した。聖刻印は武器や自身に押すことでアンデッドに効果を発揮し、効果は1日持続するという強力な加護であった。エルランドはその威力に驚愕し、国宝級の逸品と認めたが、秘密厳守を約束した。

従魔とエルランドへの刻印付与と進撃準備

ムコーダは自身とフェル、ドラちゃん、スイ、そしてエルランドに順に聖刻印を施した。フェルとドラちゃんはアンデッドへの攻撃に意欲を見せ、スイもやる気に満ちていた。最後にエルランドの武器と手にも刻印が押され、全員の準備が整った。

一行は9階のアンデッド階層へと突入し、未知の戦いに挑む態勢を整えて進軍を開始した。

アンデッド階層での聖刻印の効果確認

第9階層に突入したムコーダ一行は、まずゾンビ3体と遭遇した。聖刻印を付与されたスイが酸弾で即座に撃破し、その効果を証明した。次に現れたスケルトンはフェルの体当たりで粉砕され、聖刻印との相乗効果により圧倒的な破壊力を示した。続くゾンビ4体もドラちゃんが氷の柱で撃破し、その後のドロップとして腐食液を入手した。腐食液は攻撃や時間稼ぎに有効で、高価な素材として重宝されていた。

鑑定スキルの秘密とボス戦での勝利

ムコーダは鑑定スキルによりミミックを見破り、エルランドから驚かれたが正体は隠し通した。9階のボス部屋では大量のアンデッドを仲間たちと共に撃破し、ポイズンナイフなどのドロップ品を得た。戦闘後、一行は10階層に進み、セーフエリアで休憩を取った。

セーフエリアでの食事と他冒険者の反応

セーフエリアでは肉巻きおにぎりと豚汁を提供し、仲間たちは喜んで食した。陶器の皿ではなく木皿を使用することで周囲への配慮も見せた。エルランドも料理を絶賛し、食後に他の冒険者たちからの視線を感じながらも、食事の余韻に浸った。

第10階層の探索と仲間への配慮

ホワイトキャタピラーやグレイキャタピラーが出現する第10階層では、エルランドの解説が役立ち、スイとドラちゃんが主に戦闘を担った。エルランドがドラちゃんを褒める様子にスイが拗ねる場面もあったが、ムコーダの配慮で機嫌は回復した。ボス部屋でも多数の虫型魔物を一掃し、11階層へ進行した。

キラーアントとの戦闘と素材の価値

11階層ではキラーアントの群れと交戦し、囲まれないよう先手必勝の戦法で対応した。ドラちゃんの雷魔法が効果を発揮し、フェルも上位種キラーアントナイトを殲滅した。ドロップされた外殻は鎧の素材として人気があり、買取価格の上昇が見込まれた。

キラーアントクィーンとの遭遇とレアドロップ

ボス部屋では大量のキラーアントとキラーアントクィーンが出現したが、スイとドラちゃん、そしてフェルの攻撃で瞬時に撃破された。ドロップ品として希少な「キラーアントクィーンの目」が入手され、宝飾品として高く評価された。

ジャイアントキラーマンティスとの戦闘と順調な進行

12階層では大型カマキリ型の魔物と交戦し、スイとドラちゃんが率先して撃破した。ムコーダもミスリルの槍で数体を倒し、エルランドと共にドロップ品を回収した。ボス部屋も短時間で制圧され、一行は13階層へ向かった。

キラーホーネットとの戦闘とドラちゃんの火魔法

13階層では強力な毒を持つキラーホーネットが登場し、仲間たちは不快感を示した。ドラちゃんが火魔法を用い、火炎放射のような攻撃で一掃した。ブレスではなく火魔法であることを本人が明かし、エルランドはそれを新発見として高く評価した。

フェルの助言と環境への適応

ムコーダは火魔法使用による酸欠を懸念したが、フェルの助言により心配は無用であると理解した。一行はその後も順調に進行し、13階層のボス部屋へと到達した。

ボス部屋での大量のキラーホーネットとの戦闘

第13階層のボス部屋は、羽音を響かせるキラーホーネットで埋め尽くされていた。従来の倍以上の数に加え、巨大な巣が確認されたため、ムコーダたちは先に巣の外にいる個体の殲滅を優先することとした。フェルの張った結界の中、ドラちゃんが火魔法による一斉焼却を開始した。

結界魔法とスイの出番

ドラちゃんの火攻撃により巣も焼かれそうになったが、スイが自分にも活躍の場を求めたため、ムコーダはドラちゃんに譲歩を依頼した。ドラちゃんは不満を示しつつもスイに譲り、スイは巨大な巣を水球で包み封じる攻撃を行った。巣の崩壊には時間を要したが、残っていた個体もドラちゃんが片付けた。

ドロップ品の回収とローヤルゼリーの発見

戦闘後のボス部屋には、キラーホーネットの毒針や羽、特殊個体からの希少素材が大量に落ちていた。スイが巣の殲滅を完了させた直後、ローヤルゼリーが発見された。エルランドはその価値を称賛し、貴族層での高い需要を語った。さらに、キラーホーネットクィーンの毒針という長さ1メートルを超える希少素材も確認され、高耐久かつ毒性を持つ一級品であると評価された。

第14階層でのヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーの討伐

階段を下りた一行は、第14階層でヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーと遭遇した。エルランドから特殊個体の存在を聞かされた直後、ドラちゃんが火魔法で次々に焼き払っていった。取りこぼした敵はスイが撃破し、ムコーダも1体を倒す活躍を見せた。

ドロップ品の増加とマジックバッグの提供

この階でもドロップ品が大量に得られたことで、ムコーダは自身のマジックバッグをエルランドに渡し、保管を任せた。従魔たちが積極的に敵を殲滅していたため、エルランドのアイテムボックスも満杯に近づいていた。

夕食時間と探索終了の判断

仲間たちから空腹の声が上がり、ムコーダはこの日の探索終了を決定した。エルランドも進行の順調さに驚きながらこれを了承し、一行はフェルの導きでセーフエリアへ向かった。

セーフエリアでの偶然の再会

到着したセーフエリアでは、先客として4人の冒険者パーティーと出会った。人間2名、ドワーフ1名、エルフ1名で構成されたその一行は「箱舟」と呼ばれるAランク冒険者であり、ドランのギルドマスターであるエルランドと面識があった。互いに名前を確認し合い、旧交を温める場面となった。

第四章  この世界のエルフはグルメだった

セーフエリアでの旧知との再会

第14階層のセーフエリアでムコーダ一行は、かつてドランに滞在していたAランク冒険者パーティー「箱舟」と再会した。箱舟のリーダー・ガウディーノはムコーダがドランのダンジョンを踏破した冒険者であることを確認し、フェルの姿からフェンリルを従えているという噂が真実であったと認識した。彼らの間でムコーダの活躍は広く知られており、ドランの評判向上にも寄与していた。

パーティーメンバーの紹介と交流

ガウディーノに続き、箱舟のメンバーである槍士ギディオン、ドワーフの戦士シーグヴァルド、エルフの弓使いフェオドラが紹介された。会話の中で、箱舟もまた特殊個体の出現頻度の高さを感じており、周期的な増加期に当たっていると判断していた。ムコーダ一行が初日で14階層まで到達したことに箱舟の面々は驚愕し、従魔たちの強さに納得を示した。

フライを中心とした夕食と反応

夕食は魚介類のミックスフライとクラムチャウダーが提供され、初体験の料理に戸惑いながらも全員がその味に感動した。ウスターソースとタルタルソースの使い分けにも興味を示し、それぞれのお気に入りの組み合わせを見つけた。ドワーフのシーグヴァルドはエールとの相性を称賛し、フェオドラは見た目に反して大食漢であることが判明した。

翌朝の朝食と肉そぼろ丼への賞賛

朝食には肉そぼろ丼が振る舞われ、卵黄を絡めて食べるスタイルが好評を博した。特にエルフのエルランドとフェオドラが強い反応を示し、食に敏感なエルフとしてその味に太鼓判を押した。他のメンバーも次々とおかわりを求め、フェオドラは3杯も食すほどであった。

箱舟からの協力依頼と転移魔法陣の話

朝食後、ガウディーノは毒消しポーションの残数が少なくなったことを理由に、ムコーダ一行と共に階層主の部屋まで同行したいと申し出た。ムコーダとエルランドは快諾し、戦闘の必要がほぼないことを伝えると、箱舟の面々はその実力に疑念を抱きつつも了承した。

また、エイヴリングのダンジョンでは11階以降のボス部屋に設置された転移魔法陣を用いることで、地上へ一気に戻ることが可能であると説明された。ただし起動には大量の魔力が必要であり、Bランク魔石4個またはAランク魔石2個が必要とされた。箱舟は事前にこれを想定し、対応する魔石を準備していた。

慎重なリーダーとしての評価と今後の方針

箱舟のメンバーはリーダーであるガウディーノの慎重な姿勢が過去にも多くの危機を救ってきたと述べ、彼の判断を高く評価した。ムコーダも命を守るための準備の大切さを再認識し、一行はこの後も連携して探索を続けることを確認した。

武器談義と魔鉄製ウォーハンマーの紹介

セーフエリアを出発したムコーダ一行は、出発前にミスリルの槍を巡ってギディオンやシーグヴァルドと武器談義を交わした。ムコーダの槍はスイの手による特注の総ミスリル製であり、ギディオンの槍先のみのミスリルとは格が違った。シーグヴァルドは兄から贈られた魔鉄製ウォーハンマーを自慢し、その魔力を活かした火魔法付きの攻撃力を強調した。

ヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーの再出現

武器談義の最中、ガウディーノの警告により大量のヴェノムタランチュラとポイズンスパイダーの襲来が確認された。ドラちゃんとスイが先行して迎撃し、火魔法と酸弾によって一掃した。ムコーダも1体だけ撃破し、ドロップ品の回収はエルランドや箱舟の面々が支援した。箱舟の仲間たちは従魔たちの戦闘力に驚愕し、呆然とする場面も見られた。

第15階層ボス戦とフェルの電撃一掃

ボス部屋に到達した一行は、従魔たちの活躍で全ての敵を排除し、フェルが最後の戦闘を申し出た。フェルの雷撃による広範囲攻撃でボス部屋の魔物たちは一瞬で感電死し、その圧倒的な実力を箱舟の面々に見せつけた。フェルは得意気に振り返り、ムコーダとエルランドは黙々とドロップ品の回収を行った。

転移魔法陣の起動と箱舟との別れ

魔法陣の位置は砂埃により隠れていたが、フェオドラの風魔法によって顕現した。転移には魔石が必要であり、ガウディーノは配置と起動法に詳しく、最後の魔石を設置して地上への転移を完了させた。別れ際、ガウディーノたちはムコーダ一行に感謝の意を伝え、再会を約束した。フェオドラはムコーダの食事に強く惹かれて同行を申し出たが、ガウディーノにたしなめられて断念した。

キラーキャメルクリケットとの遭遇と警戒

第15階層を進んだ一行は、フェルの警告により魔物の接近を察知した。飛び跳ねながら現れたのは便所コオロギに似た1メートル超の魔物であり、エルランドはそれが危険な「キラーキャメルクリケット」であると即座に判断した。この魔物は何でも食べる悪食であり、生物に卵を産みつける習性もあることから、速やかな殲滅が必須であった。

キングキラーキャメルクリケットの討伐

ボス部屋にはジャイアント種や多数のキラーキャメルクリケットに混じり、一際巨大な個体「キングキラーキャメルクリケット」が確認された。キングは他の魔物を捕食しており、ムコーダたちは急ぎ殲滅を開始した。フェル、ドラちゃん、スイが圧倒的な連携と火力で攻撃を繰り出し、10分足らずで敵を一掃した。戦闘後は大量のドロップ品を回収し、一行は次の階層である第16階層へと進んだ。

16階層の攻略と蟲ゾーンの終盤

ムコーダ一行は16階層でジャイアントセンチピードおよびヴェノムセンチピードと遭遇し、フェル、ドラちゃん、スイの連携により問題なく撃破していった。敵の強毒も影響を及ぼすことなく進軍し、ムコーダも戦闘に部分的に参加した。ボス部屋では大量のムカデ型魔物が現れたが、迅速に掃討し、大量のドロップ品を獲得して17階層へと進んだ。

広大な通路と最上級の蟲型魔物との遭遇

17階層に入ると通路の広さが倍以上となり、エルランドはここが自身の探索限界だったと語った。彼はこの階の魔物が最上級に危険であることを警告し、その直後、フェルが気配を察知した。現れたのは壁や天井にまで張り付くジャイアントコックローチであった。

デカゴキとの戦闘とムコーダの恐怖

突如として現れた黒光りする巨大ゴキブリに、ムコーダは過去のトラウマを思い出し、極度の恐怖に陥った。だが従魔たちは冷静に対応し、強力な攻撃で短時間のうちにすべての個体を撃破した。ムコーダは恐怖の余韻に浸りつつ、ドロップ品の回収を拒否するも、エルランドからの説得とナディヤの叱責の可能性に押され、軍手を装着して渋々回収に加わった。

ゴキブリの脅威と「ラッカムの悲劇」

回収作業の中、ムコーダはエルランドからジャイアントコックローチの恐るべき繁殖力について聞かされた。130年前、クラーセン皇国のラッカムという都市が大群に襲われ一夜で滅びた事件「ラッカムの悲劇」は、この魔物によるものであった。彼らはBランク上位の強さを持ち、顎と鉤爪、さらには麻痺毒の霧まで備えていた。

17階層での継続戦闘と殺虫手段の検討

ムコーダはさらにデカゴキとの戦闘を重ねながら、殺虫対策を本格的に検討した。ネットスーパーの使用をエルランドに知られるリスクを考慮しつつも、信頼に値する人物と判断して開示を決意した。化学殺虫剤の使用を断念し、代替案としてウォッカの投擲や冷凍スプレーによる行動鈍化策を思案した。

セーフエリアでの休息とネットスーパーの開示

セーフエリアに到達後、昼食にはフェルたちのリクエストでゴールデンバックブルの牛丼が供され、エルランドも満足げに味わった。ムコーダは食後にネットスーパーを開き、異世界アイテムの購入をエルランドに公開した。フェルの同意も得たうえで説明し、エルランドは秘密を厳守すると誓った。

甘味と飲料の提供、エルランドの感動

フェルたちにはコーラやスイーツが提供され、エルランドも初めての炭酸飲料とショートケーキの美味しさに感動し涙を流して賞賛した。ムコーダはヨーグルトとカフェオレで一息つきながら、次の戦闘に向けて意識を切り替えた。

殲滅への決意と前進

フェルによれば、この階は既に4分の3を制覇していたが、ボス部屋に近づくにつれてデカゴキの数はさらに増えていた。ムコーダはウォッカ50本と冷凍スプレー20本を購入し、準備万端の状態で、ジャイアントコックローチへの完全殲滅を決意した。駆逐されるのはゴキブリだという強い意志のもと、彼は再び進軍を開始した。

デカゴキとの戦闘と冷凍スプレー戦法

ムコーダとエルランドはフェルたちと別行動で、湧き出るジャイアントコックローチと戦いながらボス部屋を目指した。ムコーダはネットスーパーで購入したウォッカを投擲し、デカゴキの動きを鈍らせた後に火魔法を使用したが、炎の勢いが強すぎたため火は封印した。その後は冷凍殺虫スプレーに切り替え、デカゴキを凍らせてエルランドが剣で止めを刺す連携戦術を展開し、10体近くを討伐した。

ギガントコックローチとの遭遇と卵の脅威

ボス部屋前でムコーダは大量のデカゴキと、さらに巨大なギガントコックローチの存在を確認した。数も通常より多く、さらに卵鞘が山のように積まれていた。フェルは卵の孵化によるダンジョン外への魔物溢出、すなわちスタンピードの可能性を懸念した。従魔たちは即座に突入し、10分足らずでギガントコックローチを殲滅し、卵はドラちゃんの火魔法とスイの酸で徹底的に消滅させられた。

ドロップ品の回収と闇玉の使用検討

卵からは直径2センチの金塊が大量にドロップし、ムコーダとエルランドはドロップ品の回収に追われた。18階層に突入後もアンデッドが大量に出現し、フェルたちが殲滅するたびに毒爪などのドロップ品が累積した。グールから得られた毒爪は暗殺用の高価な毒薬の材料であり、処分の是非が議論された。

さらにレイスを倒した際のドロップ品「闇玉」も多く回収された。これは触れた相手のステータスを半減させる可能性があるとされ、アンデッドには効果が薄いが、次階層で他の魔物に対して使用を試す価値があると判断された。

スケルトンナイトとの遭遇と一掃

18階層のボス部屋では、予想より多い13体のスケルトンナイトが確認された。フェルが雷撃で6体を瞬時に行動不能にし、ドラちゃんが火を纏って突撃、スイが強力な酸弾で盾ごと敵を溶解させた。スケルトンナイトたちは反撃する間もなく全滅し、わずか5分で戦闘は終結した。

呪われた武器と宝箱の発見

戦後、ドロップ品として「カースソード」が出現した。これは斬られた部位が朽ちて崩壊する呪詛の剣であり、フェルの鑑定により柄を握る程度なら無害であると確認された。また、スイが発見した宝箱は「呪いの宝箱」であり、開封者に災厄が降りかかるとされていた。だが、神の加護に守られたムコーダが開けた結果、「ヴァンパイアナイフ」が出現した。

このナイフは血を吸い上げる特性を持ち、フェルの提案により血抜き用としての実用性が評価された。ムコーダは今後の狩猟と調理のためにこのナイフを活用する決意を固めた。

エルランドのドラちゃん愛と信頼関係の模索

戦闘後、エルランドはドラちゃんを抱っこしようと追い回したが、ドラちゃんには拒否された。ムコーダは信頼関係を築くことの重要性を説き、エルランドは抱っこの夢のために努力することを誓った。ドラちゃんの拒否感は強かったものの、場は収まり、一行は19階層への進行を開始した。

第五章  超高級食材の贅沢鍋

スッポン型魔物との遭遇と鍋への期待

ムコーダ一行は19階層でビッグバイトタートルと遭遇した。甲羅は固く、氷魔法が効かなかったが、雷魔法とスイの酸弾で撃破に成功した。肉のドロップがあり、鑑定の結果、美味なスッポン肉であることが判明した。フェルは生食で味気なさを感じていたが、ムコーダの鍋料理で美味しくなると知り、一行は肉確保のため討伐に熱を入れた。

ジャイアントサイズのスッポンとの戦闘と食材確保

ボス部屋では3メートル超のジャイアントバイトタートルが6体出現した。フェルの雷撃、ドラちゃんの魔法、スイの酸弾で次々と撃破され、大量の肉と魔石を入手した。一行はそのままセーフエリアへ戻り、夕食にスッポン鍋を作成した。

スッポン鍋の調理と仲間たちの反応

魔道コンロを使ってムコーダは手際よく鍋を完成させた。フェル、ドラちゃん、スイはその美味しさに感動し、おかわりを希望した。エルランドも初めての味に驚き、鍋を楽しんだ後は雑炊も含めて満腹となった。全員がこの鍋の美味に魅了され、再度19階層の再探索が決定された。

連日のスッポン狩りとイグアナ層の突破

翌日も19階層を回り、スッポン肉と経験値を獲得した一行は20階層へと進んだ。ビッグブロンズイグアナを次々に撃破し、皮と肝を入手した。元気満点の一行はボス部屋のジャイアントブロンズイグアナ7体も瞬時に殲滅し、戦利品を大量に確保した。

赤いワニとの戦闘と煮豚丼の昼食

21階層ではレッドキラークロコダイルの群れと交戦し、ドロップ品の皮と歯を獲得した。セーフエリアでの昼食には煮豚丼が提供され、仲間たちは満腹になって再び進軍を開始した。ボス部屋のジャイアントレッドキラークロコダイルも容易に撃破された。

ヘビ型魔物連戦と闇玉の温存

22〜24階層ではブラックアナコンダ、スカベンジャーリザード、ブラックサーペント、レッドサーペントなどのヘビ型魔物が出現した。ドロップ品は皮や毒、魔石、肉であったが、全て順調に討伐され、闇玉の使用は25階まで見送られた。

毒蛇型の強敵クリムゾンアスプとの初戦闘

25階層ではクリムゾンアスプという毒霧を吐くコブラ型魔物が現れた。一匹がフェルたちの攻撃をすり抜けムコーダたちに迫るも、エルランドが剣で瞬時に撃退した。油断の危険を痛感したムコーダは装備を再確認し、闇玉の準備を整えた。

闇玉の実戦投入とムコーダの活躍

ムコーダは闇玉を使用し、クリムゾンアスプに状態異常を与えて動きを鈍化させた。その隙に槍で討伐する戦術を確立し、エルランドと共に通路を掃討した。フェルたちと二手に分かれての攻略が定着し、経験値を稼ぐ機会をムコーダ自身が得る展開となった。

ハヤシライスとシーサーペントのから揚げの晩餐

セーフエリアでの夕食にはハヤシライスが用意され、フェルたちの追加要望によりシーサーペントのから揚げも提供された。エルランドはシーサーペントの味に感動し、揚げ物の魅力を再認識した。ムコーダは今後の料理プランとして、ヘビ肉を使ったから揚げ三昧を思案した。

キングクリムゾンアスプとの激戦と宝箱の罠

ボス部屋では、Sランク魔物であるキングクリムゾンアスプが3体出現した。フェル、ドラちゃん、スイがそれぞれ1体ずつ撃破し、大量の肉や魔石をドロップした。さらに宝箱には落とし穴の罠が仕掛けられていたが、鑑定により回避され、金の延べ棒10本が回収された。

次なる層への進行と高まる期待

ドロップ品を収集し終えた一行は、爬虫類ゾーンを終えて、いよいよアンデッドゾーン最後の階層へと進む準備を整えた。ムコーダは今後の激戦と食材確保に備え、新たな階層に向けて気を引き締めていた。

最終アンデッド階層への突入とエルランドの覚悟

ムコーダ一行は最終アンデッド階層である第26階層に突入し、事前に全員へ聖刻印を施した状態で進撃した。最初に現れたのはグールとマミーの集団であり、マミーの包帯攻撃に対してはエルランドが即座に対応し、ドラちゃんを守る形で戦線に加わった。以後、フェル、ドラちゃん、スイ、そしてエルランドの四人で怒涛の勢いで敵を殲滅し、強力な魔法を操るリッチでさえ圧倒される展開となった。

ボス部屋でのエンペラーリッチ戦と総力戦の展開

ボス部屋には5体のリッチが待ち構えており、その中心に立っていたのは金色の王冠をかぶったエンペラーリッチであった。魔物側が先にムコーダたちを認識している異例の状況であったが、フェルは強力な結界を仲間たちに展開し、突入を指示した。突入直後に放たれた魔法を全員が回避し、ドラちゃんの氷柱、スイの酸弾、エルランドの剣撃により4体のリッチは即座に消滅した。

エンペラーリッチとの戦闘では、フェルの連続爪斬撃によって結界を破壊し、最終的に爪で切り裂かれて撃破された。ドロップ品は魔石と「不死帝の王冠」であり、強力な魔力上昇効果を持つ反面、過剰使用によりリッチ化の危険性があるとされた。

最終階層ヒュドラ戦と3体連携による瞬殺

続く第27階層では、Sランクのボス魔物であるヒュドラが出現した。フェルが中央の頭、ドラちゃんが右、スイが左をそれぞれ担当し、合図と共に同時攻撃を仕掛けた。雷魔法、氷柱、酸弾が9つの頭に同時に直撃し、ヒュドラは一瞬で撃破された。その場には超特大の魔石と皮、そして煌びやかな宝箱が出現した。

宝箱の中には大量の金貨と宝石、そして希少な「マジックバッグ(特大)」が含まれていた。エルランドはその価値に驚きつつ、ムコーダはフェル用に使用する意向を示し、地上に戻った後に改めて話し合うこととした。

踏破の余韻と豪勢な食事、地上への帰還

ダンジョン攻略を終えたエルランドは、冒険者人生で初めてのダンジョン踏破を果たし、感慨に浸った。一行はまだ昼食をとっていなかったため、ボス部屋で「ゴールデンバックブルの味噌漬け丼」を作成し、フェル、ドラちゃん、スイ、エルランドの全員が満足するまで食事を楽しんだ。

その後、ヒュドラ戦で出現した魔法陣にエルランドが魔力を注ぎ、一行は無事に地上へと帰還した。約1週間に及ぶダンジョン探索の末、ムコーダ一行はエイヴリングのダンジョンを完全攻略したのである。

第六章  再びのテナント

ギルドへの帰還とドロップ品の整理依頼

ムコーダ一行はダンジョンから無事に地上へ帰還し、冒険者ギルドに連行された。到着早々、ギルドマスターのナディヤに踏破報告を行い、膨大なドロップ品の買取について話し合いが行われた。アイテムの総量が多すぎたため、整理と選定に時間を要することを伝え、改めて持ち込みを行う予定を伝えて了承を得た。

宿での休息と風呂の喜び

一行は冒険者ギルド直営の宿へ移動し、従魔と共に宿泊可能な部屋を確保した。ドラちゃんとスイと共に風呂に入ったムコーダは、ダンジョン中入れなかった風呂に大満足であった。一方、フェルは風呂のサイズ的に入浴は難しく、代わりにブラッシングを受けて満足していた。

夕食とケーキでの祝賀

夕食は作り置きの天ぷらを使用した天丼であり、エルランドも招かれて食卓を囲んだ。従魔たちは次々とおかわりを所望し、食後には不三家のケーキ5種がそれぞれに配られた。エルランドにも特別にケーキ2個を提供し、甘味と共にダンジョン踏破を祝う場となった。

エルランドのレベル確認とフェルによる鑑定

食後、エルランドが自らの成長を確認したいと申し出たため、フェルがこっそりと鑑定を実施した。レベルは251に上昇しており、本人も満足のいく結果であった。ムコーダはそのままエルランドを部屋から送り出し、残りのメンバーの鑑定に入った。

フェル・ドラちゃん・スイの成長

フェルはレベル945に達し、すべての魔法と各種耐性スキルを保有する驚異的なステータスであった。ドラちゃんはレベル197で、魔法・砲撃・戦闘強化スキルを備え、着実な成長を遂げていた。スイは4か月にしてレベル38に到達し、攻撃・回復・鍛冶・巨大化など多様なスキルと神々の加護を持っていた。

ムコーダ自身のレベルアップと新職業

ムコーダはレベル62に達し、念願のレベル40を超えて新たなテナント解放条件を満たしていた。職業には「料理人」が追加され、スキルには「完全防御」「獲得経験値倍化」などが含まれていた。神々の加護とネットスーパーの強化も進んでおり、戦闘能力と支援能力の両面でさらなる成長が確認された。

ムコーダはこの結果に安堵し、神々への供物と報告に向けて準備を整える決意を固めた。

肉料理の朝食準備とエルランドの訪問

朝、ムコーダは腹を空かせたフェル、ドラちゃん、スイの要望で朝食作りに取りかかっていた。そこへエルランドが訪ねて来て、朝食への同席を申し出たため、彼の分も含めて食事を準備することとなった。肉が希望されたため、ムコーダはネットスーパーで材料を調達し、ゴールデンバックブルの赤身肉を使用したステーキサンドを作成した。完成したステーキサンドはフェルたちにも好評で、和がらしの効いた味付けが特に評価された。

ドロップ品の整理とエルランドの参加

食後、ムコーダは大量のドロップ品の整理に取りかかり、エルランドにも協力を要請した。整理作業は非常に煩雑であり、特に昆虫系魔物のドロップが多かったため、ムコーダは軍手を着用しつつ処理を進めた。フェルの協力を得て特殊個体分の仕分けも事前に完了しており、ギルドでの買取を円滑に行うための準備を整えた。

昼食の簡略化とスイ・エルランドの反応

整理に時間を要したため、昼食は簡易的に菓子パンで済ませることとなった。肉好きのフェルとドラちゃんはやや不満を示したが、甘いものを好むスイとエルランドには好評であり、パンの新たな食べ方に感動の声が上がった。

戦利品の分配に関する交渉とエルランドの意向

整理が完了した後、ムコーダは戦利品の分配についてエルランドと協議した。すべての肉、ヴァンパイアナイフ、マジックバッグ(特大)はムコーダが譲り受けることとなり、代わりにドロップ品の買取代金の一定割合をエルランドに渡す提案を行った。エルランドは自身の貢献度の低さを理由に一度は辞退し、今後のギルド間取引や老後資金の一部だけを希望した。

しかしムコーダは、彼の助言や行動が自分たちの探索にとって有益であったことを認識しており、感謝の気持ちを込めて買取代金の三分の一を渡す意向を固めた。戦闘力だけでなく、共に危険を冒した仲間としての誠意を示したいと考えていた。

次の食事への期待と締めくくり

真剣な話し合いの直後、エルランドが無邪気に夕食の献立を尋ねてきたことで、ムコーダは彼の飾らない性格に苦笑しつつも、改めて仲間としての関係を噛みしめた。戦利品の整理と報酬分配の準備を終え、ムコーダは次なる行動へと備えを進めていた。

第七章  酒、酒、酒

ギルド訪問と影の戦士との再会

ムコーダはドロップ品報告のためギルドを訪れ、ギルドマスター・ナディヤとの話し合いを終えた。その帰路、かつてオーク討伐で共闘した影の戦士たちと再会した。彼らはダンジョン攻略中の魔物の多さに異常を感じ撤退し、ムコーダ一行が潜った時期と入れ替わりになっていたことが判明した。エルランドも紹介され、従魔たちの戦闘力の高さに改めて驚嘆された。

箱舟の面々の合流と祝勝会の決定

会話の中で、かつてダンジョン内で同行した箱舟の面々も現れ、自然な流れでムコーダ主宰の祝勝会の開催が決定された。本人は困惑したものの、過去の発言や周囲の熱意に押されて承諾し、開催が決まった。

宿での食事と祝勝会の準備

宿へ戻ったムコーダは、フェル、ドラちゃん、スイ、エルランドと共に甘辛味噌炒め丼で食事をとった。その後、ヘビ肉を主軸とした料理の仕込みに取りかかり、唐揚げ、ソーセージ、漬け込み肉、串焼きの野菜と肉などを準備した。唐揚げは2種類、ソーセージは粗挽き黒胡椒風味とハーブレモン風味、漬け込みは醤油にんにく・塩麴レモン・タンドリーヘビの3種であった。

祝勝会開始と料理の提供

翌日、庭に集まった影の戦士と箱舟の面々に向けて「ヘビ肉祭り」が開催された。ドランで特注したBBQコンロでヘビ肉を焼く間に、山盛りの唐揚げがふるまわれ、参加者たちはビールとともにそれを堪能した。高級素材であるヘビ肉の豪華さに驚きながらも、皆が食事を楽しみ、ムコーダは豪勢な料理を提供し続けた。

参加者たちの感謝と贈り物

食事のお礼として、箱舟からは高級蜂蜜、影の戦士からはピンク色の天然岩塩が贈られた。いずれも希少価値の高い品で、料理人であるムコーダに対する敬意が込められていた。

酒宴とドワーフとの酒対決

宴では用意された瓶ビールが瞬く間に消費され、酒豪のドワーフ・シーグヴァルドに対して、ムコーダは世界最強と名高い96度のウォッカを提供した。強烈な酒精に驚きつつも、シーグヴァルドは喜び、さらに各種ウイスキー、ブランデー、ジン、ラム、日本酒などが提供された。飲酒のペースに危険を感じたムコーダは飲み方の指導に奔走しながら、酒宴の場をまとめ上げた。

騒然の中での一体感と満足

宴は徐々に混沌を極めたが、参加者たちは心から楽しみ、ムコーダの料理と酒によって絆を深めた。自らが料理人として期待される重責を感じつつも、ムコーダはその役割を果たし、無事に祝勝会を成功させたのである。

二日酔いの朝と神々の苦言

ムコーダは祝勝会翌朝、激しい二日酔いに悩まされていた。部屋には空の酒瓶が散乱し、仲間たちはあちこちで眠りこけていた。そんな中、ヘファイストスとヴァハグンの神々が精神会話で現れ、酒を振る舞ったことへの嫉妬と恨み言を述べた。ムコーダは女神たちにばれないようにする策として、次の供物で神々全員に金貨1枚相当の好きな品を選ばせる提案を行い、納得を得た。

惣菜パンの朝食と後片付け

従魔たちに朝食を求められたムコーダは、二日酔いのため出来合いの惣菜パンと菓子パンをネットスーパーで購入して振る舞った。食後、自身の布団を片付け、部屋の空き瓶や庭のBBQコンロの後始末に取りかかった。日向ぼっこをする従魔たちの横で、ムコーダは手際よく後始末を進めていた。

ヘビ肉バーガーの調理と来訪者の食欲

昼食にはヘビ肉のトマトチーズ焼きを黒パンに挟んだバーガーを用意し、従魔たちに好評を得た。そこにエルランドとフェオドラが現れ、バーガーを所望したため追加調理が行われた。彼らはその美味に感動し、特にガーリックソルトの香りを称賛した。さらに「ガーリケ」という呼称の由来について語り、異世界から来た勇者の影響を示唆した。

二日酔いの仲間たちと中華粥

続々と起き出した箱舟の面々と影の戦士たちは皆二日酔いに苦しんでいた。ムコーダはネットスーパーで購入したスポーツドリンクを振る舞い、続けて中華粥を調理して提供した。ザーサイを添えたあっさりした味付けは胃に優しく、面々は次第に回復していった。

解体講習の開始とヴァンパイアナイフの活用

その後、予定が延期となったことで時間ができたムコーダは、エルランドに依頼して魔物の解体講習を受けることとなった。まずはコカトリスの解体に挑み、ヴァンパイアナイフによる血抜きがグロさを軽減し、作業に集中できる状況を作った。さらに内臓の鑑定を行い、すべてが食用可能であると判明したため、丁寧に取り分けて保管した。

解体の熟練と夕食準備

エルランドの指導により、ムコーダは数羽のコカトリスを自力で解体できるまでに上達した。内臓と肉は串に刺して焼き鳥にする計画が進み、焼き台や串の準備も整えられた。焼き鳥屋でのバイト経験を生かし、希少部位も丁寧に扱った。

フェルたちの狩猟成果と戦利品の確認

その後、狩りを終えたフェルたちが戻り、午前中にはコカトリス12羽と卵4個、レッドボア6匹、午後にはワイバーン10匹、ワイルドバイソン5頭、ゴールデンシープ6頭、ジャイアントホーンボア1頭、ロックバード2羽という大量の戦利品を得ていた。中でもゴールデンシープの毛は高値で取引されるため、ドランでの売却を決定した。

解体と夕食への期待

一連の解体講習を終えたムコーダは、フェルたちの成果に感謝しつつ、夕食に向けた準備へと入った。コカトリスの肉と内臓を使った焼き鳥の振る舞いが期待される中、彼の料理人としての技と実践力は確実に高まっていた。ムコーダの異世界生活は、食と狩りを通じてさらに充実の度を深めていたのである。

第八章  新たなダンジョンの情報

コカトリスの焼き鳥と絶品の味付け

ムコーダは自宅の庭に設置した石の焼き台でコカトリスの焼き鳥を振る舞った。串はネギマとモモを用意し、塩は沖縄の天然塩と有機黒胡椒、タレはかつてのバイト先のレシピを再現した甘辛い味付けで、フェル・ドラちゃん・スイ・エルランドが絶賛した。タレと塩の二種はどちらも評判が良く、焼き加減や香ばしさも好評であった。

ムコーダの晩酌と焼き鳥への情熱

ムコーダは焼き台の近くで自動冷却コップに注いだビールを楽しみながら、自らの手で焼き鳥を堪能した。ネギマ、モモ、皮、内臓と焼き上げていく中で、自信に満ちた焼きの技を披露し、かつての焼き鳥屋の経験を活かして満足げにビールを飲み干していた。

フェオドラの登場と予想外の展開

焼き鳥の香りに誘われて、フェオドラが訪問し、目を輝かせて「ご飯をください」と懇願した。彼女の美貌と積極性にムコーダは強く動揺し、一気に恋愛感情を抱き始めた。フェオドラは焼き鳥を交互に食べるほど夢中で、ムコーダは彼女との交際の可能性を空想し、「俺にも春が来た」と内心で舞い上がった。

箱舟の面々の登場と苦笑の謝罪

続いてガウディーノ、ギディオン、シーグヴァルドが現れ、フェオドラの無断訪問に呆れながらも、ムコーダの焼き鳥の匂いに誘われてやってきたことを認めた。彼らはフェオドラの勝手な行動に謝罪しつつ、ムコーダの好意に甘えて焼き鳥とビールを堪能した。

ブリクストのダンジョン転移石の贈与

酒と焼き鳥を味わった礼として、箱舟の三人はムコーダに「ブリクストのダンジョン」の30階層まで自由に行き来できる貴重な繰り返し使用可能な転移石を贈呈した。この石は冒険者垂涎の品であり、エルランドもその希少価値に驚いたが、箱舟側にはすでに同種の石があったため、快く譲られた。

肉ダンジョンへの関心とエルランドの提案

話題はローセンダールの「肉ダンジョン」に移り、ここはドロップ品のほとんどが肉という特異なダンジョンで、腸詰や干し肉などの名産品の源でもあった。エルランドは冗談交じりに訪問を提案したが、仕事があるためドランへの帰還を優先せざるを得なかった。

フェオドラの正体と恋心の崩壊

そのとき、フェオドラに孫がいるという衝撃の事実が明かされた。彼女には四人の子がおり、その最年長の娘の家族がドランに住んでいた。エルフの寿命と成長についてエルランドが説明し、見た目の若さと実年齢の乖離が明確となった。ムコーダは恋心を抱いていたフェオドラが孫持ちであることに打ちのめされ、淡い恋は一瞬で潰えた。

現実の受容と結論

ムコーダは異世界でも春は来ず、理想と現実のギャップに打ちのめされた。フェオドラの美貌と積極性に惑わされた自分を反省し、焼き鳥を焼き続けながら心の整理をつけることとなった。彼の異世界での恋の幕は、静かに、そして無念のうちに下ろされたのである。

神々の冷笑と運命の皮肉

物語の締めくくりでは、神々が神界からムコーダの恋愛運の無さを嘲笑した。彼の人柄は評価されながらも、恋愛に関しては決定的に縁がないという烙印が押され、異世界においても春は訪れなかったという結論が示された。ムコーダの焼き鳥は絶品であったが、恋の実りは遠かったのである。

番外編  グルメハンター F

フライとの衝撃的な出会いと食欲の爆発

フェオドラは、ベルレアン産の魚介をパン粉で揚げた「フライ」を初めて食べ、その美味しさに感動した。衣のサクサク感と中のふっくらした旨みの組み合わせが絶妙であり、さらに添えられた白いソース(タルタルソース)の酸味とまろやかさが味を引き立てていた。ダンジョン内でこのような料理が食べられることに驚きつつも、食欲に身を任せて次々と口へ運んでいった。

おかわりへの渇望と提供者への感謝

フライを食べ終えて物足りなさを感じていたフェオドラは、同席していたドランのギルドマスターが別の茶色いソース(ウスターソース)をかけたフライを食べている様子に嫉妬を覚えた。彼女と仲間たちは「おかわりが欲しい」と強く願い、それを察した料理の提供者ムコーダが「おかわりいりますか?」と声をかけたことで再びフライを味わう機会を得た。茶色いソースもまた複雑で深みがあり、白いソースとは異なる魅力に満ちていた。

スープの存在とさらなる感動

フライに夢中でスープの存在を忘れていたフェオドラは、ギルドマスターの言葉をきっかけにスープを口にした。たっぷりの野菜と貝が入ったミルクベースのスープであり、貝の旨み、ミルクのコク、野菜の甘みが一体となって極上の味を奏でていた。ミルクが貴重な食材であることを知っている彼女は、その贅沢な味に深く感動した。

味への評価とエルフとしての矜持

フェオドラは自らが「味にうるさいエルフ」であることを自認しており、この料理の美味しさを認めることでその価値を証明したと自負していた。エルフは長寿で多くの料理を経験しているため、味覚が発達しているという認識を持ち、だからこそこの料理が本当に美味しいものであると確信した。

おかわりへの情熱と提供者への信頼

スープを飲み干したあと、ムコーダが「おかわりいりますか?」と再び声をかけたことで、彼女はその気遣いに深く感動した。熱々のスープを再び味わいながら、ムコーダという人物の名前をしっかりと記憶した。料理の才能に対する直感を強く働かせ、「この人はまだまだ美味しいものを持っている」と確信したフェオドラは、彼に対して強い関心を抱き、その目に光を宿したのである。

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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