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フィクション(Novel)ヘルモード~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~読書感想

小説「ヘルモード13 シャンダール天空国編.1」感想・ネタバレ

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ヘルモード13の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

ヘルモード 12巻 レビュー
ヘルモード 全巻 まとめ
ヘルモード 14巻 レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■ あらすじ
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. 神界への到達
    2. 霊力と神技
    3. 霊獣討伐と経験
    4. 霊獣との戦闘
    5. 霊晶石の探索
    6. 5大陸同盟会議
    7. 各神域の巡礼
    8. 精霊の園の試練
  6. 登場キャラクター
    1. アレンのパーティー「廃ゲーマー」と召喚獣
      1. アレン
      2. セシル・グランヴェル
      3. クレナ
      4. ドゴラ
      5. キール
      6. ソフィアローネ
      7. フォルマール
      8. メルル
      9. シア
      10. ルークトッド
      11. ロザリナ
      12. イグノマス
      13. ハク
      14. タムタム
      15. メルス
      16. クワトロ
      17. グラハン
      18. マクリス
      19. オロチ
      20. モグスケ
    2. ヘルミオスのパーティー「セイクリッド」
      1. ヘルミオス
      2. ドベルグ
      3. シルビア
      4. ベスター
      5. グレタ
      6. イングリッサ
      7. リミア
      8. ローラ
      9. グミスティ
      10. ロゼッタ
    3. ガララ提督のパーティー「スティンガー」
      1. ガララ提督
    4. アレン軍・関係者
      1. ペロムス
      2. ララッパ
      3. カサゴマ
      4. ハバラク
      5. アレン軍の将軍たち
      6. アレン軍の兵士たち
    5. ギアムート帝国
      1. レガルファラース=フォン=ギアムート5世
      2. ゼルディアス
      3. ブドマ
      4. シャガライ
      5. バロナム
      6. クラウス
      7. ギアムート帝国副将軍
    6. ローゼンヘイム王国
      1. レノアティール
      2. ガトルーガ
    7. アルバハル獣王国・十英獣
      1. ムザ
      2. ゼウ
      3. ルド
      4. テミ
      5. レペ
    8. ダークエルフの里ファブラーゼ
      1. オルバース
      2. レーゼル
      3. ダークエルフの大将軍
    9. バウキス帝国
      1. ププン3世
    10. プロスティア帝国
      1. ラプソニル
    11. エルメア教会
      1. クリンプトン
    12. 神界・シャンダール天空国
      1. メフスト=ド=シャンダール
      2. インフィニア
      3. ジーゲン
      4. ピヨン
      5. ソメイ
      6. アビゲイル
      7. カタクチ
      8. ボンゴラ
      9. ケルビン
      10. ルプト
      11. 竜王マティルドーラ
      12. 竜神マグラ
      13. 竜人の神官たち
      14. 竜人の神兵たち
      15. 門番たち
      16. 機関士たち
      17. 守人たち
      18. 神界人たち
    13. 神々・精霊・聖獣
      1. 創造神エルメア
      2. 時空神デスペラード
      3. 魔法神イシリス
      4. 火の神フレイヤ
      5. 獣神ガルム
      6. 大精霊神イースレイ
      7. 精霊神ローゼン
      8. 精霊王ファーブル
      9. 亜神ディグラグニ
      10. 大精霊ムートン
      11. 精霊王ポンズ
      12. 精霊王コンズ
      13. 風の精霊ウインド
      14. 聖獣ルバンカ
      15. 精霊たち
    14. 魔王軍・霊獣
      1. ドライゼン
      2. ネスティラド
      3. ダニエス
      4. ソウルイーター
      5. マンドラドレイク
      6. ギガントストーン
      7. ゴブリンキング
      8. ゴブリンたち
      9. アルバヘロンたち
    15. ラターシュ王国・商人関係
      1. フィオナ
      2. チェスター
      3. デボジ
      4. グランヴェル伯爵
    16. 冒険者パーティー「威風凛々」
      1. マッカラン
      2. イスタール
      3. ヨゼ
      4. ネネビー
      5. グレッサ
    17. ヘルミオスの過去関係者(ハウルデンの町・コルタナ村など)
      1. ガッツン
      2. ドロシー
      3. エナ
      4. マルコ
      5. エリック
      6. ガハト
      7. ムハト
      8. マキシル
      9. リザルト
      10. ハウルデン子爵
  7. 展開まとめ
    1. 第一話 神界への挑戦者たち
    2. 第二話 シャンダール天空国の竜人たち
    3. 第三話 霊障の吹き溜まりでの騒動
    4. 第四話 霊獣ダニエスとの戦い
    5. 第五話 霊獣ネスティラドの拍動
    6. 第六話 王都ラブールへ
    7. 第七話 5大陸同盟会議ローゼンヘイム編
    8. 第八話 商人ペロムスの結婚式
    9. 第九話 親衛隊隊長グラハンの赦免と救済
    10. 第十話 天空大王と霊晶石と羅神くじ
    11. 第十一話 神域への旅路
    12. 第十二話 精霊の園
    13. 特別書き下ろしエピソード 漆黒の邪竜との戦い②
    14. 特別書き下ろしエピソード② オルバースと伝説の卵①
    15. 特別書き下ろしエピソード③ ヘルモード外伝 ~勇者ヘルミオス英雄譚~ ⑥町外村の救済編後編
    16. ヘルモード外伝 6話幕間 庭師のお兄さん
    17. 特典 ブーケトス
  8. ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~ 一覧
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

ジャンルはハイファンタジーであり、ゲーム的な成長システムや廃ゲーマーの思考を取り入れた異世界転生もののライトノベルである。 あらすじとしては、最高難易度の異世界「ヘルモード」を突き進む主人公アレンたちが、ついに時空神の「審判の門」を越えて神々の住む「神界」へと至る姿が描かれる。圧倒的な力を持つ上位魔神や、未知の領域「超越者」へ至った魔王ゼルディアスに対抗するため、アレンは神界という新舞台への挑戦を決意する。一方で、アレンたちが不在となった人間界では、魔王軍がその隙を突くようにさらなる侵攻の動きを見せる。神界の試練と人間界の危機が交錯し、物語のスケールが世界規模から神の領域へと大きく拡大していく。 基本的な世界観は、やり込み型ネットゲームを愛する元サラリーマンが、最も成長が遅く過酷な難易度「ヘルモード」を選択して転生し、独自の「召喚士」の才能で成り上がっていくものである。徹底的なスキルの検証、地道なレベル上げ、多種族の力を結集した戦略的な拠点運営など、泥臭くも圧倒的な熱量を持つゲームライクな設定が特徴である。

■ 主要キャラクター

  • アレン: 本作の主人公。前世は35歳の廃ゲーマー・山田健一。最高難易度「ヘルモード」の異世界で「召喚士」の才能を授かり、徹底的な効率主義とやり込み精神で突き進んできた。13巻では「審判の門」を開き、魔王に対抗できるさらなる力を求めて、厳選した軍勢とともに神界への挑戦を開始する。
  • クレナ: アレンの幼馴染であり、元は「剣聖」の才能を持つ少女。アレンたちとともに試練を乗り越えるため「竜騎兵」へと転職し、白竜ハクとともに「竜神の里の試練」を突破して「竜騎帝」へと至った。ハクを「亜神竜」へと進化させ、強大な神技を携えてアレンとともに神界へ挑む。
  • ヘルミオス: 「勇者」の才能を持つ、人類の希望とされる存在。アレンたちの規格外の成長や戦略を間近で見てきた。魔王が「恐怖帝ゼルディアス」を名乗ったことで出身国であるギアムート帝国の立場が揺らぐ中、5大陸同盟の分裂を防ぐために動き、アレンに同盟会議への協力を仰ぎつつ神界同行の選定に加わる。
  • 魔王ゼルディアス: 魔王軍の首領であり、その正体は1000年前に中央大陸を恐怖で支配したギアムート帝国の「恐怖帝」の生まれ変わり。「邪神の尾」を喰らうことで「超越者」としての強大な力を得たが、肉体の崩壊と狂気に苛まれている。アレンたちが神界へ旅立った隙を突き、人間界を一気に攻め滅ぼそうと画策する。

■ あらすじ

魔王に対抗する力を得るべく、アレン一行は「審判の門」を越えて神界へ至る。
天空国で竜人族の依頼を受けた彼らは、強力な霊獣を討伐して「霊晶石」を獲得し、大幅な成長を果たす。
さらに、過去の悲劇から霊獣となっていた英雄グラハンの魂を救済し、新たな召喚獣として迎え入れた。
その後、天空大王に謁見したアレン達は、霊晶石と引き換えに神々の神域を指し示す「羅神棒」を獲得していく。
天空船に乗って各神域を巡り、仲間達の修行や強化を進めながら、最終目的地の「精霊の園」へと到着する。
しかしそこで大精霊神より、精霊神ローゼンが過去に犯した大罪を告げられ、その罪を贖うための新たな試練を命じられた。
一方、人間界では五大陸同盟会議にて同盟軍の創設や学園制度改革が可決し、魔王軍との決戦に向けた準備が進む。
だがその矢先、六大魔天の一角による急襲を受け、最前線の要塞が陥落の憂き目に遭う。

■ 出版情報
出版社、発売日などの基本的な出版情報を列挙する。
電子書籍版の有無や、アニメ化・映画化などの関連メディア展開がある場合は併せて記載する。

書籍情報

ヘルモード 13~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~
著者:ハム男 氏
イラスト: 氏
出版社:アース・スターノベル
発売日:2026年1月15日

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あらすじ・内容

クレナとハクの活躍により、竜神の里の過酷な試練を突破し、神界に至る門『審判の門』を通る権利を手にしたアレンたち。
扉を開けるとそこには一面の雲海。大地の代わりに雲が地面をなした天空の世界が広がっていた。
神界では「魔力」ではなく「霊力」、「魔獣」ではなく「霊獣」など、地上とは異なったシステムがあることを知ったアレンは早速検証を開始し――。神界で最初にたどり着いた町では竜人たちが生活しており、その族長から『強力な霊獣を倒し、霊晶石を手に入れてほしい』と頼まれる。それを聞いたアレンは「これはクエストだ」と意気込む。
霊獣狩りで遭遇したある霊獣はどうやら帝国と深い因縁があり、しかもある条件を満たせば召喚獣になる可能性があると知ったアレンは、帝国の皇帝相手に一計を案じ――。
神界人が治める国「シャンダール天空国」で王と謁見したアレン達は、ついに神々と会う機会を得るが、その方法は『くじ引き』で……!?
神様相手に
交渉開始!!

ヘルモード 13~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~

感想

ついにたどり着いた新ステージ「神界」のスケールの大きさに終始ワクワクさせられた。魔王に対抗する力を得るべく、アレン一行が「審判の門」を越えた先の世界は、これまでの地上での冒険とは全く異なる新システムに満ちており、ゲーマー心をくすぐる設定がたまらない。しかし、神々の領域に入れば一件落着かと思いきや、そこには地上以上に過酷で一筋縄ではいかない試練が待ち受けていた。

シャンダール天空国を舞台にした冒険では、アレンたちのブレないやり込み精神に胸が熱くなる。竜人族の依頼を受けて強力な霊獣を討伐し、「霊晶石」を獲得していくプロセスは、まさに王道RPGのクエストそのものである。ここで得た恩恵によってアレンたちが大幅な成長を果たす展開は非常に爽快だった。特に印象深かったのは、過去の悲劇から霊獣と化していた英雄グラハンの魂を救済するエピソードである。アレンが一計を案じてグラハンを新たな召喚獣として迎え入れた瞬間は、戦力強化という面だけでなく、物語としても非常に綺麗で深く心に残った。

その後、天空大王への謁見を経て、神々の神域を指し示す「羅神棒」を手に入れてからの旅もスピード感に溢れている。天空船に乗って様々な神域を巡るパートは、仲間たちの修行や強化がゲームのエリア開拓のように描かれており、読んでいて純粋に楽しい。

こうして順調に強化を進め、最終目的地である「精霊の園」へと到着したアレンたちだったが、そこで突きつけられた真実には大きな衝撃を受けた。大精霊神の口から語られたのは、いつもソフィーの肩に乗っている精霊神ローゼンが、過去に犯したという想像を絶する大罪だったからである。

この罪の告発により、ローゼンは神界で拘束されてしまう。10日後には神としての地位を剥奪され、ただの獣へと堕ちるというあまりに重いペナルティに息を呑んだ。このローゼンの贖罪を巡る新たな試練が課せられたことで、「神界編はそう簡単に終わりそうもないぞ」と、今後の展開への緊張感が一気に跳ね上がった。そして、この急展開に完全に巻き込まれる形となったファーブルの様子には、何とも言えない気の毒さを感じずにはいられない。

さらに、この物語の素晴らしいところは、アレンたちが神界で奮闘している間も、人間界の情勢が緊迫感を持って同時並行で描かれる点にある。五大陸同盟会議がペロムスの結婚式を機に結束を取り戻し、同盟軍の創設や学園制度改革が次々と可決されていく日常と政治の進展は、魔王軍との決戦へ向けた人類の総力戦を感じさせ、非常に見応えがあった。

だからこそ、その直後に描かれた絶望的な引き込みには鳥肌が立った。決戦の準備が着々と進む矢先、神界にいるアレンたちの不在を突くかのように、魔王軍の上位魔神である六大魔天の一角が急襲を仕掛けてきたのである。最前線の要塞が容赦なく陥落の憂き目に遭う描写からは、超越者となった魔王ゼルディアスの恐るべき知略と脅威がひしひさと言葉の端々から伝わってきた。

神界で発覚したローゼンの過去と過酷な試練、そしてアレン不在の人間界で牙を剥いた魔王軍の猛攻。二つの世界で同時に巻き起こる大危機の行く末が、今から気になって仕方ががない。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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ヘルモード 12巻 レビュー
ヘルモード 全巻 まとめ
ヘルモード 14巻 レビュー

考察・解説

神界への到達

「神界への到達」は、アレンたちが強大な魔王ゼルディアスらに対抗するための新たな次元へのステップアップとして描かれている。
以下、神界へ到達するまでの経緯と、到達後に明らかになった特異な環境について解説する。

神界を目指す理由と審判の門の開放
・海底帝国プロスティアで魔王ゼルディアスが超越者へと至ったのを目の当たりにしたアレンは、現状の力では魔王軍に対抗できないと痛感した。
・そのため、仲間たちと共に神々の住む神界へ向かい、神々と契約してエクストラモードの解放など、さらなる力を得ることを決意する。
・神界へ至るには、ガルレシア大陸・竜神の里にある時空神デスペラードが作った審判の門を通らなければならない。
・アレンたちは、白竜ハクと竜騎士クレナによる3つの試しの門の攻略と、竜王マティルドーラとの決戦を経て、ついにこの門を開くことに成功した。

神界へ進む100名の精鋭
・審判の門の前には、アレン軍、勇者軍(ヘルミオス率いるセイクリッド)、ゴーレム軍(ガララ提督率いるスティンガー)など1万人を超える軍勢が集結した。
・しかし時空神の取り決めにより、神界へ連れて行けるのは厳選された100名までという厳しい制限が設けられていた。
・アレンはこの制限に従い、少数の精鋭パーティーを率いて門をくぐる。

神界の特異な環境と新たな力
巨大な扉の先に広がっていたのは、遥か彼方まで続く光り輝く雲海であった。雲の上は弾力があり歩くことができるが、人間界とは全く異なる以下のような特殊な環境が待ち受けていた。

・魔力の枯渇と魔素の欠如:神界には魔力の元となる魔素がほとんど存在しないため、魔法具などを装備していても人間界のように魔力が自然回復しない。魔力供給が命綱であるゴーレムのタムタムが停止してしまうなどの問題が発生したため、アレンは急遽メルスをS級ダンジョンに派遣して天の恵み(魔力回復薬)を量産させる対応を取った。
・新たなステータスの追加:神界に到達すると、ステータスに霊力という項目が新たに追加された。強力な神技を発動するにはこの霊力を消費する必要があり、神界を徘徊する霊獣を倒して手に入る霊石を使うことで回復できる。また、亜神竜へ進化したハクには神力や信仰値が追加され、人々から祈られ、それに応えることで信仰値を集めて神に近づいていくというシステムが明らかになった。

シャンダール天空国への到着
・新たな環境のルールを把握したアレンたちは、クワトロ(鳥Sの召喚獣)を偵察に出しつつ、メルルのタムタム(亀形態であるモード・タートル)の背に乗って数十キロメートル続く雲の道を進んだ。
・そして巨大な門をくぐり、神界人や竜人が暮らすシャンダール天空国のボアソの町へと到着する。

未知の領域である神界へ足を踏み入れたアレンたちは、魔素の欠如という厳しい環境の変化に適応しながら、霊獣狩りや神々との契約という新たな冒険を本格的にスタートさせた。神界で得られる未知の力やステータスが、今後の魔王軍との戦いにおいて重要な鍵となっていく。

霊力と神技

「霊力」と「神技」は、アレンたちが神界で魔王軍や強力な霊獣に対抗するための基盤となる重要な要素として描かれている。
以下、神界に到達して判明した「霊力」の特徴と、強力な力である「神技」のシステムや発動条件について解説する。

新ステータス「霊力」とその回復方法
神界に到達すると、アレンや仲間たちのステータスに新たに「霊力」という項目が追加される。神界には魔力の元となる「魔素」がほとんど存在しないため、人間界のように魔力が自然回復しない。そのため、神界での戦闘やスキル使用において、霊力は魔力に代わる重要なエネルギー源となる。
・回復方法:霊力は6時間経過することで完全に自然回復する。また、神界に生息する霊獣を倒すことで入手できる「霊石」を使うことでも回復でき、霊石1個につき対象1人の霊力を200回復させることが可能である。さらに、草Fの召喚獣が持つ特技「アロマ」や覚醒スキル「ハーブ」を使うことで、霊力回復の時間を短縮することもできる。
・通常のスキルへの代用:霊力を消費して通常のスキルを発動することも可能であり、魔力を消費した時と同様にスキル経験値を獲得して成長させることができる。

「神技」の概要と発動条件
「神技」は、エクストラスキルのさらに上位に位置する強力なスキルである。人間界や「試しの門」の攻略中には、魔法神イシリスなどからの特別な加護により魔力で発動できていたが、神界においては霊力がなければ基本的に神技は発動しないというルールが明らかになった。神技を発動するためには、以下の厳格な手順とコストが必要となる。
・「神技発動」のプロセス:まず、スキル「神技発動」を使用する必要がある。この発動には霊力を1000消費し、発動状態は1時間継続する(なお、「神技発動」というスキル自体は魔力でも使用可能である)。
・発動の順序:この発動状態になって初めて、各キャラクター固有の神技を使用できるようになる。
・例外的なコスト:クレナの神技「竜気」は特殊で、発動に際しては霊力ではなく、ハクの持つ「神力」を10000消費する。また、大技である「竜王貫通牙」を発動する際には、その時点の全霊力を消費するという厳しい条件が設定されている。

神技の成長(エクストラモードの必要性)
神技は使用するごとに「神技経験値」を獲得して成長(レベルアップ)していくが、成長させるためにはキャラクターが「エクストラモード」に達している必要がある。
現状でエクストラモードに達しているクレナやドゴラなどは神技を成長させることができるが、セシルやメルルなどノーマルモードのまま神界へやってきた仲間は、神技の項目がステータスに追加されていても成長させることができない。

このように、神界での厳しい戦いにおいて「霊力」の管理と「神技」の運用、そしてその成長は不可欠な要素となっている。神技を成長させるための条件を知ったアレンは、仲間全員をエクストラモードへと引き上げるべく、神界の各地を巡って神々との契約を取り付けることを当面の目標とした。

霊獣討伐と経験

神界における「霊獣討伐」と、それによって得られる経験値やステータスアップなどの成長要素について解説する。
神界での戦闘は、アレンたちにとって単なる敵の撃退にとどまらず、未知のステータス向上や上位職への転職を果たすための極めて重要な手段となっている。

霊獣討伐による基本的な報酬
・神界に生息する霊獣を討伐すると、人間界の魔獣と同じように経験値を獲得できる。
・それに加えて、神界での活動に不可欠な霊力や、神に至るために必要な信仰値、そして神力といった神界特有のステータスも討伐時に直接増加することが判明した。
・また、霊獣の体内からは、霊力を回復させたり天空船の動力源となったりする霊石や、強力な個体からは霊晶石といった貴重なアイテムを回収することができる。

高ランク霊獣の討伐と転職ポイント
・霊獣には強さに応じたランクが存在し、B〜Aランク魔獣相当の「ただの霊獣」、Sランク魔獣相当の「天使級」、魔神相当の「大天使級」、そして亜神相当の「亜神級」などに分かれている。
・このうち、大天使級以上の強力な霊獣を討伐すると、星5つの才能へ転職するために必要な転職ポイントを獲得できることが大きな特徴である。
・大天使級の霊獣は1体につき3ポイント、亜神級の霊獣は1体につき10ポイント獲得できる。
・アレンたちはこの仕様を利用して神界の各地で霊獣狩りを敢行し、貯まったポイントでセシル(魔導帝)やキール(聖帝)、ソフィー(精霊師)など、仲間たちを次々と星5つの才能へ転職・強化させることに成功した。

破格のレベルアップ仕様とその限界
・霊獣討伐において最もアレンを喜ばせたのが、レベルアップの特殊な仕様である。
・初めて亜神級霊獣(ダニエス)を討伐した際、レベル上限に達していない仲間たちは、通常の経験値蓄積を無視して固定で一気に10レベル上昇するという破格の成長を遂げた。
・しかし、アレンのやり込みによってレベルが上がり続けると、この美味しい仕様にも限界(鈍化)が生じることが明らかになった。
・アレンのレベルが150を越えたあたりから、亜神級を倒しても5レベルしか上がらなくなった。
・同様にレベル150を越えると、大天使級を倒しても固定レベルアップは発生せず、代わりに1体につき経験値100億が加算されるだけの仕様に変わった。

このように、神界での霊獣討伐はアレンたちの戦力を短期間で劇的に引き上げる要因となったが、同時にさらなる高みを目指す上での育成の厳しさも浮き彫りになっている。

霊獣との戦闘

神界における「霊獣との戦闘」は、アレンたちが強大な魔王軍に対抗するための戦力強化(レベルアップや転職、新ステータス獲得)を図るうえで、非常に重要なプロセスとして描かれている。
以下、霊獣の概要や、神界で繰り広げられた霊獣との激戦について解説する。

霊獣の概要
・霊獣とは、人間界で死んだ者の魂が正しく生まれ変われず、神界の「霊障の吹き溜まり」と呼ばれる場所に留まり、霊力を吸って魔獣のように変化した存在である。
・ゴーストや食虫植物、巨木、石像など多種多様な姿をしており、その強さはB〜Aランクの魔獣相当の「ただの霊獣」から、Sランク相当の「天使級」、魔神相当の「大天使級」、亜神相当の「亜神級」、さらには上位神に匹敵する神級以上のものまで存在する。

霊獣の大群との要塞防衛戦
・アレンたちは、シャンダール天空国の竜人族からの依頼で霊晶石を求めて「霊障の吹き溜まり」を訪れるが、そこで砦に迫る5000体以上の霊獣の大群と遭遇する。
・竜人の守人たちの戦力不足を見抜いたアレンは、砦の防衛を彼らに任せ、自らは巨大な多頭竜オロチなどの召喚獣を配置して背後を固めた。
・そして、神器カグツチを振るうドゴラを筆頭に、セシルの魔法やソフィーの精霊の力などを駆使し、砦の前方で霊獣の大群を迎撃・殲滅した。

高ランク霊獣との激戦
より強力な霊獣との戦いは、パーティーに劇的な成長と新たな力をもたらした。
・大天使級霊獣グラハン:青白い炎をまとう骸骨の姿をした剣聖グラハン(魔神相当)との戦いでは、ドゴラとシアが圧倒して拘束した。その後、アレンの機転によりギアムート皇帝がグラハンの生前の無実を証明し謝罪を行ったことで、彼の無念(穢れ)が浄化され、強力な霊Sの召喚獣としてアレンの仲間に加わった。
・亜神級霊獣ダニエス:サソリ人間の姿をしたダニエス(呪属性持ち)に対し、アレンは召喚獣の能力で攻撃を反射させ、獣王化したシアが高速で足を破壊して機動力を奪った。最後はドゴラが全魔力と全霊力を込めた「全身全霊」の一撃でダニエスを真っ二つに切り裂き、討伐に成功する。

超常の存在ネスティラドの脅威
・霊障の吹き溜まりの主であるネスティラドは、巨大な赤黒い心臓を胸から露出させた、上位神に匹敵する力を持つ規格外の霊獣である。
・遭遇時、その圧倒的な攻撃速度と破壊力の前にアレンは為す術がなく、第一天使であった召喚獣のメルスが身代わりとなって砕け散り、精霊神ローゼンが命懸けで足止めをして重傷を負うという絶望的な状況に陥った。
・アレンたちは召喚獣の覚醒スキルによる緊急転移で間一髪逃れ、這々の体で撤退を余儀なくされた。

霊獣討伐による報酬と成長
・霊獣を倒すと魔獣のように光る泡となって消滅するが、体内から霊力を回復させる「霊石」や、神界での取引や天使を誕生させるのに必要な「霊晶石」を回収できる。
・また、討伐時には経験値に加えて霊力、神力、信仰値が直接増加し、大天使級以上を倒すと上位職への「転職ポイント」も獲得できる。
・特に初めて亜神級霊獣ダニエスを倒した際には、カンストしていない仲間たちが一気に固定で10レベルアップするという破格の経験値を得ており、霊獣狩りはアレンたちにとって最大の強化イベントとなっている。

未知の敵である霊獣との激戦は、仲間の喪失というかつてない危機をもたらした一方で、レベルの大幅な上昇や新ステータスの獲得、さらには強力な召喚獣の追加など、アレンたちの戦力を劇的に引き上げる結果となった。この神界での過酷な試練を乗り越えることが、迫り来る魔王軍との決戦に向けた最大の鍵となる。

霊晶石の探索

神界における「霊晶石の探索」は、アレンたちが神界での目的を果たすための重要なクエストとして描かれている。
以下、霊晶石探索のきっかけや、その真の用途、そして探索によって得られた成果について解説する。

探索のきっかけとアレンの目的
・シャンダール天空国に到着したアレンたちは、竜人族の族長ソメイから、天空大王の妃の出産のために必要な霊晶石の探索を依頼された。
・竜人族は長年霊獣を倒せず霊晶石を献上できていなかったため、王都を追放されるなど社会的地位が低下していた。
・アレンはこの依頼を受ける見返りとして、天空大王から天空船を借り、最終目的地の精霊の園へ向かうことを目論んで探索を引き受けた。

霊獣狩りと霊晶石の入手
・霊晶石は霊障の吹き溜まりに生息する霊獣の体内で作られるが、大天使級や亜神級といった強力な個体ほど体内に持っている確率が高い。
・アレンたちは亜神級霊獣ダニエスとの死闘を制し、その亡骸の胸から巨大な霊晶石をえぐり出して獲得した。
・その後もアレンは、天空大王との謁見を待つ間に他の霊障の吹き溜まりへ出向き、追加で亜神級を7体、大天使級を2体狩って複数の霊晶石を回収した。

霊晶石の真の用途と天使の誕生
・天空大王に謁見し霊晶石を献上すると、妊娠中の王妃がそれをお腹に当て、光とともに胎内へ吸収された。
・神界では魔王軍との戦いで多くの天使が失われたため、霊晶石を胎児に吸収させることで新たな天使を誕生させていることが判明した。
・吸収する霊晶石の数と質によって誕生する天使の階級が変わり、亜神級の霊晶石10個で第一天使、5個で主天使、1個で大天使が生まれるという仕組みが明らかになった。

探索の成果と羅神くじ
・霊晶石を献上した功績により、アレンたちは天空大王から天空船を借り受けることに成功した。
・さらに、商人ペロムスの神界での商売許可証を獲得し、神々の神域を指し示す羅神棒を手に入れるための羅神くじを引く権利を得た。
・くじは亜神級の霊晶石1個につき1回、大天使級なら10個で1回引くことができ、アレンたちが集めた霊晶石によって計9回分のくじを引くことができた。

このように、霊晶石の探索は単なるアイテム収集にとどまらず、神界の成り立ちや天使誕生の秘密を解き明かすとともに、アレンたちが神々の神域へ至り、さらなる強化を図るための道を切り開く重要な足がかりとなった。

5大陸同盟会議

今回の5大陸同盟会議は、エルフの国ローゼンヘイムの首都フォルテニアで開催され、レノアティール女王が議長を務めた。この会議での主要な議題や決定事項、重要な出来事を以下にまとめる。

開催概要と席順の工夫
・前回の会議で魔王がギアムート帝国の初代皇帝「恐怖帝ゼルディアス」と同じ名を名乗ったことから、獣王国(アルバハル獣王国のムザ獣王)とギアムート帝国(レガルファラース5世)の間に深い不信感と対立が生じていた。
・この緊張を和らげるため、両者の間に海底帝国プロスティアの女帝ラプソニルを配置するという席順の配慮がなされた。
・また、新たな同盟の協力者として、竜神の里の竜王マティルドーラや、神界の守人長アビゲイルが紹介され、参加国に大きな希望を与えた。

議題1:中央大陸北部奪還に向けた同盟軍の創設
・勇者ヘルミオスから、中央大陸北部の魔王軍拠点を奪還するための大規模な反攻作戦が提案され、各国に兵士、人材、資金の提供が求められた。
・人族主導の指揮系統に懸念を示すムザ獣王に対し、指揮権に配慮した「同盟軍」として運用することが提示され、結果として全会一致で可決された。

議題2:学園制度改革とアレン軍の巨額投資
・アレンは、戦場に出る兵士の生存率を劇的に向上させるため、学園の就学期間を延長し(4年または5年制)、生徒が「転職」を済ませてから戦場に向かう仕組みへの改革を提案した。
・ププン3世やレガルファラース5世から莫大な育成や滞在コストを懸念する声が上がったが、アレンは転職希望者を受け入れるための新都市建設(予算5000万金貨)と、アレン軍から総額1億枚の金貨を提供すると宣言した。
・すでに学園都市管理部に前金3000万枚が支払われている証拠を提示したことで会場は驚愕に包まれ、ププン3世も追加出資を申し出て、この提案も全会一致で可決された。

神界への挑戦者募集
・アレンは神界での経験を報告し、魔王軍に対抗するため、十英獣をはじめとする各国の英傑たちを神界へ送り込んでさらなる力を得させるべきだと提案し、会場の熱狂的な賛同を得た。

聖鳥クワトロの公表
・鳥人王国レームシールの鳥王ウーロンに対し、アレンの召喚獣として蘇った聖鳥クワトロをお披露目し、鳥人たちからの深い感謝と敬意を集めた。

グラハンの名誉回復
・1000年前に恐怖帝を討ちながら逆賊として処刑された親衛隊長グラハン(神界で霊獣化していた)の穢れを浄化するため、アレンはギアムート帝国に歴史的評価の見直しを求めた。
・危うい交渉の末、アレンが恐怖帝を魔王と呼び間違えたことを謝罪する見返りとして、レガルファラース5世からグラハンへの謝罪と歴史教育方針転換の約束を引き出すことに成功した。

これらの決議事項は会議終了後に各部門の協議体へ引き継がれ、5大陸同盟の結束はかつてないほど強固なものとなった。また、会議の歓待行事として、商人ペロムスとフィオナの結婚式も世界樹の下で盛大に執り行われ、各国代表が親交を深めた。

各神域の巡礼

「各神域の巡礼」は、アレンたちが仲間全員を「エクストラモード」へと引き上げるため、神々との契約や加護を求めてそれぞれの適性に合った神域を訪れる重要なプロセスとして描かれている。
以下、天空船による移動と、各神域での出来事や特徴について解説する。

神域巡りの手段と目的
・アレンたちは天空大王から借り受けた天空船と、羅神くじで引き当てた羅神棒を使用して神域を巡る。
・神界には多数の神々が住む神域が存在するが、それらは常に移動を続けており、位置が固定されているのは「精霊の園」くらいである。
・そのため、天空船の羅神盤に羅神棒をセットし、神域の方角を指し示してもらう必要がある。
・アレンたちは目的や適性に合わせた暫定のパーティーを組み、近い神域から順次下船していく計画を立てて出発した。

原獣の園への訪問(獣神の神域)
最初に到着したのは、獣神ギランや獣神ガルムがいる原獣の園である。
・特徴:岩と砂の荒涼とした大地が広がり、巨大な火山からは溶岩が流れ出ている、バウキス帝国に似た環境である。
・出来事:四本腕の巨大な黒い猿の聖獣ルバンカが出迎え、案内役を務めた。ここにはシアと十英獣(レペを除く)が下船した。アレンは彼らの安全と連絡を確保するため、鳥Aと霊Aの召喚獣を同行させて送り出した。

神界闘技場への訪問(剣神の神域)
次に向かったのは、剣神セスタヴィヌスらがいる神界闘技場である。
・特徴:赤茶けた起伏の少ない土の地面がむき出しの大地に、大小の円形闘技場がいくつも点在している。
・出来事:第一天使ケルビンともう一人の天使が出迎え、「神域に足を踏み入れた瞬間から闘技場の闘士となり、剣神流を極めるための厳しい修行と戦いが待っていること」「神域から出るには剣神の許可が必要であること」という厳しい掟を告げられる。クレナ、ハク、ヘルミオスのパーティー(ドベルグやシルビアら)が覚悟を決めて降り立ち、ロゼッタら剣を使わない仲間たちも同行を許された。

歌神と踊神の神域
続いて、歌神ソプラの羅神棒を使って向かった神域である。
・特徴:花々が咲き乱れ、美しい鳥のさえずりが聞こえる、穏やかで安心感のある神域である。
・出来事:歌神と踊神に仕える男女の二人の大天使が歓迎してくれた。彼らは「歌や踊りは見る者の心を動かすためのもの」と表現力の重要性を説き、下船したロザリナと楽獣師のレペに対して、さっそくステップや表情の作り方などの踊りの指導を始めた。ここにはキール、ドゴラ、イグノマスも下船している。

大地の神ガイアの神域
次に向かったのは、大地の神ガイアの神域である。
・特徴:他の神域とは異なり、白い雲が見えない、宙に浮いた巨大な岩の立方体そのものが神域となっている。
・出来事:穏やかな性格の男性の大天使が出迎えた。大地の神はあらゆることに寛容であると告げられ、ゴーレム使いのメルルとガララ提督らスティンガーのメンバーが神殿へと案内されていった。

精霊の園への到着(大精霊神の神域)
翌朝、一行の最終目的地である精霊の園へ到着した。
・特徴:穏やかな草原と森が広がり、無数の精霊たちが生息している。
・出来事:アレン、ソフィー、ルーク、セシル、フォルマールが下船した。ここでは、ソフィーとルークによる精霊たちとの契約や、精霊神ローゼンが過去に犯した罪の裁きなど、大精霊神イースレイを巡る重大な試練がアレンたちを待ち受けることになる。

仲間たちを各神域に送り届けたアレンたちは、それぞれの適性に合わせた環境で神々からの試練や修行に挑むこととなる。この巡礼はパーティー全体の戦力を大幅に向上させ、来たる魔王軍との決戦に備えるための極めて重要なステップとなっている。

精霊の園の試練

「精霊の園の試練」は、精霊神ローゼンが過去に犯した大罪に対する大精霊神イースレイからの裁きと、ローゼンたちを救済するためにアレンたちに課された難題である。
以下に、試練が課された背景とその詳細な内容について解説する。

試練の背景と精霊神ローゼンの大罪
・精霊の園の中心である大洞窟で大精霊神イースレイに謁見した一行は、ソフィーとルークの精霊との契約については許しを得る。
・しかし、精霊神ローゼンとファーブルが契約者に力を与えることについては、ローゼンが過去に犯した大罪の清算が終わっていないとして保留される。
・大精霊神の口から、ローゼンがかつて先見の宝玉に触れてエルフがダークエルフに滅ぼされる未来を知り、それを防ぐために幼精霊でありながら1人のエルフを祈りの巫女(開放者)へと導き、世界の自然な運命の流れを歪めてしまったことが明かされる。
・大精霊神は、この不自然さこそが今日までエルフとダークエルフを苦しめている原因であると厳しく指摘した。

大精霊神の裁きとアレンの介入
・大精霊神イースレイは、その罪を贖うための罰として、ローゼンに1匹の名もなき獣になるか、1滴の雫になるかという過酷な選択を迫る。
・ソフィーはエルフ全体の罪として自分たちを罰するよう泣きながら訴え、ルークも反発するが、大精霊神の圧倒的な威圧の前に言葉を失ってしまう。
・ここでアレンが介入し、大精霊神が彼らをその場で即座に裁かず、精霊の園へ来るまで待っていたことから、罪を贖う方法が残されているはずだと問いかける。
・大精霊神は、人間界の理から外れたような振る舞いをするアレンならば、誰も解決できなかった問題を解決できるかもしれないと見込み、新たな試練を提示した。

課された試練の内容と期限
大精霊神は、ローゼンを巨大な樹木の中に封じ込め、ファーブルをヘドロのようなものに飲み込ませて拘束し、二柱を解放する条件として以下の試練をアレンたちに課した。
・試練の内容:ローゼンの罪によって、この精霊の園に生じている大きな問題を解決すること。ただし、大精霊神から問題の具体的内容は一切教えられず、アレンたち自身で探し出して解決することが罪を贖う条件とされた。
・期限:10日後の日没まで。期限を過ぎれば、ローゼンとファーブルは名もなき獣に変わってしまう。

この曖昧で過酷な条件に対し、アレンは精霊の園の問題を解決し、必ず二柱を迎えに来ると約束し、仲間たちと共に問題を探るべく動き出すのであった。

ヘルモード 12巻 レビュー
ヘルモード 全巻 まとめ
ヘルモード 14巻 レビュー

登場キャラクター

アレンのパーティー「廃ゲーマー」と召喚獣

アレン

前世はゲーマーであり、最高難易度「ヘルモード」の異世界へ農奴として転生した少年。世界の脅威である魔王軍を倒すため、効率的なレベル上げとスキル検証を重ねて戦力を拡大する。
・所属組織、地位や役職
 アレン軍・総帥。Sランク冒険者。召喚士。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議にて学園制度の改革を提案し、可決させる。神界にて霊獣を討伐して霊晶石を集め、天空船を借り受けて神域巡礼を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 農奴からグランヴェル家の従僕を経て、Sランク冒険者およびアレン軍総帥となる。5大陸同盟会議にも出席し、世界各国の首脳に影響力を持つ。

セシル・グランヴェル

グランヴェル家の令嬢であり、勝気な性格を持つ魔法使い。アレンの突飛な行動にしばしば怒り、物理的なツッコミを入れる。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・メンバー。魔導王から魔導帝へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 強力な攻撃魔法やエクストラスキル「小隕石」で広範囲の敵を殲滅する。プロスティア帝国ではカルミン王女の従者として離宮に潜入した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界での霊獣討伐を経て、魔導帝へと転職を果たす。

クレナ

アレンの幼馴染であり、剣術に優れた才能を持つ少女。明るく素直な性格で、ハクを可愛がっている。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・特攻隊長。剣聖、剣王、剣帝を経て竜騎帝となる。名誉男爵。
・物語内での具体的な行動や成果
 白竜ハクの乗り手として「竜神の里の試練」に挑戦し、3つの「試しの門」を突破する。神界では調停神ファルネメスから「開放者」の力を引き出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 竜騎兵に転職してレベルが1に戻るが、試練を越えて竜騎帝へと昇格する。

ドゴラ

アレンの開拓村時代からの友人であり、斧を振るって前線を担う戦士。英雄に強い憧れを抱いている。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・前衛。破壊王、戦鬼。ハミルトン家の騎士。
・物語内での具体的な行動や成果
 火の神フレイヤから神器カグツチを授かり、強力な一撃で巨大な魔獣や霊獣を両断する。神界での上位魔神バスクとの戦闘では前線で敵を受け止めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 フレイヤの加護が強化され、エクストラスキルを発動できるようになった。

キール

かつてのカルネル子爵家の出身で、家族と領民を守るために行動する青年。回復魔法でパーティーを支える。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・管理担当、アレン軍の副リーダー。聖王から聖帝へ転職。カルネル家・男爵。
・物語内での具体的な行動や成果
 回復魔法や聖水を用いて負傷者の治療と死者の蘇生を行う。霊獣グラハンに聖水を浴びせて穢れを浄化する試みを担った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王城での直訴により、カルネル家の再興を認められ男爵となる。

ソフィアローネ

エルフの国ローゼンヘイムの王女。アレンを救世主として深く敬愛し、彼を補佐する。
・所属組織、地位や役職
 ローゼンヘイム王国・王女。アレンのパーティー「廃ゲーマー」・軍師。大精霊使いから精霊師へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 精霊の力を借りて仲間を支援し、精霊神ローゼンから「精霊王の祝福」を引き出してパーティーの能力を引き上げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 精霊師へ転職し、5大陸同盟会議ではローゼンヘイムの代表として外交的な働きを見せる。

フォルマール

ソフィアローネの専属護衛であり、無口で忠実なエルフの戦士。
・所属組織、地位や役職
 ローゼンヘイム王国・護衛。アレンのパーティー「廃ゲーマー」・軍師補佐。弓王から弓帝へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 弓による遠距離攻撃で敵を正確に射抜く。神界でアレンの無謀な行動がソフィーを危険に晒した際には、激しい怒りを露わにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 弓帝へと転職し、戦闘能力をさらに向上させる。

メルル

バウキス帝国出身のドワーフの少女で、巨大なゴーレム「タムタム」を操縦する。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・ゴーレム軍指揮官。魔岩王から魔岩帝へ転職。名誉男爵。
・物語内での具体的な行動や成果
 S級ダンジョンでディグラグニを討伐後、タムタムに魂を与えてほしいと懇願する。タムタムを駆使して強敵の足止めや砲撃を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔岩帝へ転職し、魂を得たタムタムと共に戦術の要となる。

シア

アルバハル獣王国の獣王女であり、戦闘に秀でた獣人。兄ゼウと獣王位を争う立場にある。
・所属組織、地位や役職
 アルバハル獣王国・獣王女。アレンのパーティー「廃ゲーマー」・前衛隊大将軍。拳獣聖。
・物語内での具体的な行動や成果
 ベクが奪った「獣王の証」を取り戻す。神界では素早い動きで霊獣と交戦し、ドゴラと連携して前衛を務める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 獣神ガルムの試練を経て、獣王化の能力を獲得する。

ルークトッド

ダークエルフの里ファブラーゼの王子。アレン軍に参加し、里の未来を背負う。
・所属組織、地位や役職
 ダークエルフの里ファブラーゼ・王子。アレンのパーティー「廃ゲーマー」・後衛隊大将軍。呪霊使いから呪霊童子へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 精霊の園で大精霊ムートンと対話し、契約を交わす。エクストラスキル「毒沼津波」を手に入れて戦力に貢献する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 呪霊童子に転職し、大精霊との契約により強大な力を得る。

ロザリナ

プロスティア帝国出身の魚人であり、歌と美貌に自信を持つ歌手。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・後衛。歌王から歌帝へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンの支援を受けて「歌姫コンテスト」で優勝する。戦闘中は歌によるバフ効果で仲間の能力を底上げする。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 歌姫コンテスト優勝後、地上の世界一の歌姫を目指してアレンのパーティーに加わる。

イグノマス

プロスティア帝国の元将軍。平民出身であることに強いコンプレックスを抱いている。
・所属組織、地位や役職
 プロスティア帝国・元将軍、元皇帝。アレンのパーティー「廃ゲーマー」・前衛。槍王から魚界帝へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 魔王軍に利用されて反乱を起こしたが、アレンに鎮圧される。その後は罪を償うためアレンのパーティーに加わり、槍を振るって霊獣と戦う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 反乱の首謀者からアレンの仲間となり、魚界帝へと転職する。

ハク

白竜の幼体であり、クレナと強い絆で結ばれたパートナー。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・クレナの搭乗竜。光竜を経て亜神竜へ進化。
・物語内での具体的な行動や成果
 クレナと共に竜神の里の「試しの門」を攻略し、審判の門を開放する。戦闘では炎のブレスや飛行能力で仲間を支援する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 亜神竜へと進化し、信仰値や神力を得る存在となる。

タムタム

メルルが操縦するヒヒイロカネ製のゴーレム。
・所属組織、地位や役職
 アレンのパーティー「廃ゲーマー」・第14の仲間。
・物語内での具体的な行動や成果
 ディグラグニの力によって魔導キューブへと再構築され、言葉を話すようになる。戦闘では様々な形態に変形し、仲間を物理的に防御する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 単なる兵器から魂を持つ相棒へと進化する。

メルス

かつて創造神エルメアに仕えた第一天使。現在はアレンの召喚獣として活動する。
・所属組織、地位や役職
 天使Aの召喚獣。元・第一天使。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界や魔王軍に関する情報を提供し、アレンの指示で魔力回復薬を量産する。戦闘では上位魔神と対等に渡り合う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 第一天使の地位を失ったが、召喚獣としてアレンの戦術に不可欠な存在となっている。

クワトロ

魔王の邪気から逃れて試しの門に隠れていた聖鳥。
・所属組織、地位や役職
 鳥Sの召喚獣。元・聖鳥。
・物語内での具体的な行動や成果
 聖獣石に自ら入り込み、アレンの召喚獣となる。広範囲を偵察する「万里眼」や、仲間に飛行能力を与える「浮遊羽」で探索を支援する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖鳥から召喚獣となり、情報収集の要として機能する。

グラハン

かつてギアムート帝国の初代皇帝を討ち、逆賊として処刑された親衛隊隊長。
・所属組織、地位や役職
 霊Sの召喚獣。元・ギアムート帝国親衛隊隊長、剣聖。
・物語内での具体的な行動や成果
 死後、霊獣として神界を彷徨っていたが、ギアムート皇帝からの謝罪を受けて無念を晴らす。その後、アレンの聖獣石に取り込まれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 霊獣から霊Sの召喚獣へと変化する。

マクリス

プロスティア帝国を守護していた聖魚。
・所属組織、地位や役職
 魚Sの召喚獣。元・聖魚。
・物語内での具体的な行動や成果
 上位魔神バスクに殺害された後、魂をペロムスに回収される。アレンの召喚獣となり、広範囲のバフスキルで味方を強化する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖魚から魚Sの召喚獣に変わり、戦闘で強大な補助効果を発揮する。

オロチ

複数の頭を持つ巨大な竜の召喚獣。
・所属組織、地位や役職
 竜Aの召喚獣(多頭竜)。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界の守人の砦にて背後の防衛を担い、霊獣の大群を牽制する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 巨大な体躯で防衛戦の要となる。

モグスケ

地中を掘り進むモグラ型の召喚獣。
・所属組織、地位や役職
 獣Fの召喚獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンの指示で神界の雲の地面を掘り進み、雲の下に人間界が広がっていることを確認する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 成長レベルの上昇により人語を話せるようになっている。

ヘルミオスのパーティー「セイクリッド」

ヘルミオス

世界を救う希望とされる勇者。穏やかな笑顔の裏に、魔王軍に対する深い憎悪を秘めている。
・所属組織、地位や役職
 勇者、英雄王。ギアムート帝国出身。パーティー「セイクリッド」・リーダー。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちと協力してS級ダンジョンを攻略し、神界でも共に上位魔神と戦う。かつて仲間を殺したオルドー総司令に怒りを露わにした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 英雄王へ昇格し、5大陸同盟会議では各国の意見をまとめる役割を担う。

ドベルグ

隻眼の剣士であり、魔王軍に連れ去られた妻クラシスを探している。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。剣聖から剣王へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界でシノロムに再会し、妻の行方を問いただして剣を振るう。剣神セスタヴィヌスの羅神棒を譲り受ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 剣王として高い戦闘力を持ち、神技の獲得を目指す。

シルビア

剣を扱う女性戦士。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。剣王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での霊獣討伐に参加し、後衛の守りを担当する。剣神闘技場に降り立ち、修行を開始する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 剣王としてパーティーの前線を支える。

ベスター

防衛に特化したスキルを持つ騎士。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。聖騎士王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での上位魔神戦において、補助スキルで味方の耐久力を高めて被害を軽減する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖騎士王に転職し、味方全体の守りを強化する能力を得る。

グレタ

ヘルミオスを案じる神官の女性。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。聖王。
・物語内での具体的な行動や成果
 戦闘後に回復魔法で負傷者の治療にあたる。魔王ゼルディアスが恐怖帝の生まれ変わりである可能性を考察する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖王としてパーティーの回復を担う。

イングリッサ

回復や支援を行う神官の女性。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。聖王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での霊獣討伐戦に参加し、味方の支援を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖王として後方からパーティーを支える。

リミア

攻撃魔法を操る女性魔法使い。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。魔導王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での戦闘で魔法による遠距離攻撃を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔導王として高い火力を提供する。

ローラ

攻撃魔法を操る女性魔法使い。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。魔導王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での大規模な魔獣迎撃戦に参加し、魔法で敵を攻撃する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔導王としてパーティーの魔法攻撃を担う。

グミスティ

弓を扱う女性の射手。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。弓王。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界での霊獣との戦いにおいて、殿を務めながら弓で援護射撃を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 弓王として遠距離物理攻撃を担当する。

ロゼッタ

盗賊の技術を持つ女性。酒好きで奔放な性格をしている。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「セイクリッド」・メンバー。怪盗王。
・物語内での具体的な行動や成果
 上位魔神バスクから足輪の魔法具を盗み出し、敵の弱体化に貢献する。剣神闘技場での修行には消極的な姿勢を見せる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 怪盗王のエクストラスキル「強奪手」で強力な敵の装備やスキルを奪う。

ガララ提督のパーティー「スティンガー」

ガララ提督

バウキス帝国海軍を統べる豪快なドワーフの提督。
・所属組織、地位や役職
 バウキス帝国海軍・提督。パーティー「スティンガー」・リーダー。
・物語内での具体的な行動や成果
 ゴーレム兵団を率いてS級ダンジョンや神界の戦闘に参加する。大地の神ガイアの神域を訪れることを決める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 軍人でありながら冒険者としての活動も行い、部下からの信頼が厚い。

アレン軍・関係者

ペロムス

アレンの幼馴染であり、優れた商才を持つ青年。フィオナに一途な思いを寄せる。
・所属組織、地位や役職
 廃課金商会・代表。ヘビーユーザー島・市長。商豪から大商人へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 プロスティア帝国で魔王軍と戦い、聖魚マクリスの魂を回収する。後にフィオナと結婚し、ヘビーユーザー島の運営を取り仕切る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大商人へと転職し、5大陸同盟会議に合わせて盛大な結婚式を挙げる。

ララッパ

魔導具の開発と研究を行うドワーフの女性。
・所属組織、地位や役職
 アレン軍・魔導技師団団長。魔技匠から魔技宗へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘビーユーザー島を浮遊させる魔導回路を解明し、島を移動要塞化する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔技宗へ転職し、軍の技術面を根底から支える。

カサゴマ

プロスティア帝国出身の魔法具職人の魚人。
・所属組織、地位や役職
 魔法屋の店主。魔法匠から魔法宗へ転職。
・物語内での具体的な行動や成果
 マクリスの聖珠を加工し、「クールタイム半減」の腕輪を制作してアレン軍の戦力強化に貢献する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔法宗へ転職し、ヘビーユーザー島に工房を構える。

ハバラク

バウキス帝国の伝説的なドワーフの鍛冶師。
・所属組織、地位や役職
 鍛冶工房の主。
・物語内での具体的な行動や成果
 オリハルコンやアダマンタイトを用いて、アレン軍の将軍級の兵士たちに強力な武具を製造・強化する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ヘビーユーザー島に工房ごと移住し、軍の武装強化の要となる。

アレン軍の将軍たち

多種族で構成されたアレン軍の部隊を率いる指揮官たち。ルド将軍やザウレレ将軍などが含まれる。
・所属組織、地位や役職
 アレン軍・将軍および隊長格。
・物語内での具体的な行動や成果
 S級ダンジョンでのレベル上げや、神界での霊獣討伐において各部隊を指揮する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アレンの指示に忠実に従い、多国籍な軍隊を実務面で統率する。

アレン軍の兵士たち

獣人、エルフ、ダークエルフ、ドワーフ、魚人で構成された数千人規模の兵士。
・所属組織、地位や役職
 アレン軍・兵士。
・物語内での具体的な行動や成果
 ヘビーユーザー島の開拓や要塞防衛、神界での大規模な魔獣迎撃戦に参加する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アレンから高性能な武器を与えられ、強力な混成軍として成長する。

ギアムート帝国

レガルファラース=フォン=ギアムート5世

ギアムート帝国を治める皇帝。「鮮血帝」と呼ばれる。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・皇帝。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議で魔王ゼルディアスの名乗りに直面し、動揺する。後にアレンの交渉により、グラハンとその一族の罪を取り消し、謝罪を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 恐怖帝の生まれ変わり疑惑により、同盟内での発言力が低下する。

ゼルディアス

1000年前に中央大陸を統一した「恐怖帝」であり、現在の魔王。
・所属組織、地位や役職
 魔王軍・首領。元ギアムート帝国皇帝。
・物語内での具体的な行動や成果
 プロスティア帝国で「邪神の尾」を捕食し、最高難易度「超越者」へと至る。5大陸同盟会議に通信で割り込み、宣戦布告を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 邪神の力を取り込んだことで、肉体の崩壊と狂気に苛まれている。

ブドマ

ギアムート帝国の宰相。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・宰相。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界にて皇帝レガルファラース5世に随行し、グラハンに対して無罪の宣告を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 皇帝の側近として政務を補佐する。

シャガライ

ギアムート帝国の内務大臣。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・内務大臣。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界でのグラハン赦免の際、公式な赦免状を読み上げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 皇帝の命に従い、歴史認識の修正手続きを実行する。

バロナム

ギアムート帝国軍を統括する大将軍。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・大将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
 クラウス将軍に対し、他種族による大規模増援と中央大陸奪還作戦の決定を通信で伝える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 帝国軍の最高指揮官として前線との連携を図る。

クラウス

中央大陸北部の最前線要塞を守る将軍。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・要塞将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
 エルフの治療兵が戻らない現状に憤るが、バロナム大将軍からの大規模増援と反攻作戦の知らせに歓喜する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 長年最前線で防衛に徹してきたが、ついに魔王軍への進軍の機会を得る。

ギアムート帝国副将軍

クラウス将軍を補佐する口ひげの武官。
・所属組織、地位や役職
 ギアムート帝国・副将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
 クラウス将軍と共に通信室へ向かい、バロナム大将軍からの報告を同席して聞く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 要塞の実務を支える副官。

ローゼンヘイム王国

レノアティール

エルフの国ローゼンヘイムを治める思慮深い女王。ソフィーの母。
・所属組織、地位や役職
 ローゼンヘイム王国・女王。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議の議長を務め、ペロムスとフィオナの結婚式を国家的行事として開催して同盟の結束回復を図る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 巧みな外交手腕で各国の意見をまとめ上げる。

ガトルーガ

ローゼンヘイム最強と称されるエルフの戦士。
・所属組織、地位や役職
 ローゼンヘイム王国・護衛。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議にてレノアティール女王の背後に控え、ダークエルフの大将軍と険悪な視線を交わす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 女王を守護する役目を担う。

アルバハル獣王国・十英獣

ムザ

アルバハル獣王国を統べる威圧的な獣王。ゼウとシアの父。
・所属組織、地位や役職
 アルバハル獣王国・獣王。
・物語内での具体的な行動や成果
 魔王ゼルディアスの名乗りを聞き、ギアムート帝国に激怒して5大陸同盟会議を退席する。後に息子ベクの最期の真実を知り、感謝を示す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 獣人国家の盟主として強い発言力を持つ。

ゼウ

アルバハル獣王国の獣王子。
・所属組織、地位や役職
 アルバハル獣王国・獣王子。
・物語内での具体的な行動や成果
 S級ダンジョン攻略の試練に挑み、アレンやヘルミオスと共に最下層ボス討伐に参加する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 妹のシアと獣王位継承を争う立場にある。

ルド

かつてシアの親衛隊長を務めた犀の獣人の将軍。
・所属組織、地位や役職
 アレン軍・将軍。元・獣王親衛隊隊長。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンの依頼でベクの側近だった「ロム」について調査し、その正体がシノロムであることを突き止める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 獣王国とアレン軍の橋渡し役を担う。

テミ

十英獣のリーダーであるリスの獣人。
・所属組織、地位や役職
 アルバハル獣王国・十英獣リーダー。占星獣師。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンが羅神くじを引く際にバフスキルで幸運を引き上げる。神界では獣神ギランに会うため原獣の園へ向かう。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 十英獣をまとめ、神界での修行に挑む。

レペ

歌と踊りのスキルを持つ獣人。
・所属組織、地位や役職
 アルバハル獣王国・十英獣。楽獣師。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界にて歌神の神域へ向かうことを選び、ロザリナたちと同行する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 戦闘以外の特技を持ち、それに適した神域を訪れる。

ダークエルフの里ファブラーゼ

オルバース

砂漠の隠れ里ファブラーゼを治めるハイダークエルフの王。ルークの父。
・所属組織、地位や役職
 ダークエルフの里ファブラーゼ・王。
・物語内での具体的な行動や成果
 過去に冒険者パーティー「威風凛々」に加わり、外の世界を旅した経験を持つ。5大陸同盟会議に連合国代表として参加する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 エルフとの和解に向けて歩み寄りを見せる。

レーゼル

かつて里を去った先代のダークエルフ王。
・所属組織、地位や役職
 元・ダークエルフの王。
・物語内での具体的な行動や成果
 幼いオルバースを残して里を出奔し、後に魔王軍の魔神レーゼルとなっていたことが示唆されている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 失踪の理由がオルバースの旅立ちのきっかけとなった。

ダークエルフの大将軍

オルバース王を護衛する屈強な戦士。
・所属組織、地位や役職
 ダークエルフの里ファブラーゼ・大将軍。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議にてオルバース王の背後に控え、エルフのガトルーガと睨み合う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 王の側近として厳重な護衛を務める。

バウキス帝国

ププン3世

魔導具帝国バウキスを治める小太りの皇帝。
・所属組織、地位や役職
 バウキス帝国・皇帝。
・物語内での具体的な行動や成果
 5大陸同盟会議にてアレンの学園制度改革案に対し、資金の出処について厳しく問いただす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 経済大国の長として、同盟内の予算や物資配分に強い影響力を持つ。

プロスティア帝国

ラプソニル

魚人帝国プロスティアの新たな女帝。
・所属組織、地位や役職
 プロスティア帝国・女帝。
・物語内での具体的な行動や成果
 内乱を平定して女帝に即位し、5大陸同盟会議にてプロスティア帝国の同盟参加を正式に申し出る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 幽閉された皇女から女帝へと即位し、準盟主として同盟に加わる。

エルメア教会

クリンプトン

エルメア教会を実質的に取り仕切る枢機卿。
・所属組織、地位や役職
 エルメア教会・枢機卿。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界にて霊獣グラハンの穢れを浄化するため、「最高の聖水」を注いで彼を「聖者」に認定する儀式を行う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 教皇不在の教会をまとめ、キールの後見人を務める。

神界・シャンダール天空国

メフスト=ド=シャンダール

シャンダール天空国を治める尊大な大王。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・天空大王。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちが献上した霊晶石を受け取り、神界を移動するための天空船と羅神くじを引く権利を与える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 人間界の者を「下界人」と呼んで見下す態度をとる。

インフィニア

天空大王の妻であり、現在妊娠中。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・王妃。
・物語内での具体的な行動や成果
 胎児から新たな天使を誕生させるため、アレンたちが集めた霊晶石を吸収する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界における天使誕生の役割を担っている。

ジーゲン

天空国の礼儀に厳しい貴族。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・貴族。
・物語内での具体的な行動や成果
 謁見の間でアレンが顔を上げた際、不敬であると厳しく叱責する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 天空大王の側近として権威を重んじる。

ピヨン

天空大王から貸与された天空船の操舵を担う神界人。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・天空船操舵士。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちを乗せた天空船を操縦し、羅神盤の仕組みや神界での天使不足の事情を説明する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 案内役としてアレンたちの神域巡りを支援する。

ソメイ

神界のボアソの町を治める竜人族の長。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・竜人族族長。
・物語内での具体的な行動や成果
 天空大王からの要求を満たすため、アレンたちに霊障の吹き溜まりでの霊晶石探索を依頼する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界での竜人族の地位向上のために奔走している。

アビゲイル

霊障の吹き溜まりへの侵入を防ぐ砦の責任者。
・所属組織、地位や役職
 神界・守人長。
・物語内での具体的な行動や成果
 霊獣の大群襲撃から砦を守るためアレンたちに協力を仰ぎ、後に強力な霊獣の居場所を案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アレンたちとの共闘を経て、彼らを英雄として信頼するようになる。

カタクチ

ボアソの町の門を守る竜人の兵士。
・所属組織、地位や役職
 神界・竜人の門番。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちを守人長アビゲイルのいる砦まで案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 任務に忠実な案内役を務める。

ボンゴラ

霊獣の動向を探る斥候の技術を持つ竜人。
・所属組織、地位や役職
 神界・斥候の兵士。
・物語内での具体的な行動や成果
 アビゲイルと共にアレンたちを案内し、霊獣ネスティラドの拍動に恐怖して逃走を促す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 危険な霊獣のテリトリーを熟知している。

ケルビン

剣神セスタヴィヌスに仕える筋骨隆々の天使。
・所属組織、地位や役職
 神界闘技場・第一天使。
・物語内での具体的な行動や成果
 神界闘技場を訪れたクレナたちを出迎え、厳しい修行と戦いの掟を宣告する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 剣の道を極めんとする者たちを厳格に導く。

ルプト

メルスの双子の妹であり、現在の天使の長。
・所属組織、地位や役職
 創造神エルメア直属・第一天使。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンの行動を警戒し、羅神くじや天空船の準備をシャンダール天空国に命じていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 メルスの後任として神界の管理とアレンへの対応を担う。

竜王マティルドーラ

竜神の里を治める巨大な竜。
・所属組織、地位や役職
 竜神の里・竜王。
・物語内での具体的な行動や成果
 3000年前に試しの門で敗北した過去を持ち、クレナとハクの試練を見届ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アステルとの別れを経て、自らも世界を旅する決意を固める。

竜神マグラ

かつて人間界の征服を企てた竜。
・所属組織、地位や役職
 元・竜王、竜神。
・物語内での具体的な行動や成果
 神から神器を授かって竜神となったが、世界バランスを崩そうとしたため天使軍に討伐・封印された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 その暴挙が、現在の竜神の里の戒めとなっている。

竜人の神官たち

竜王に仕え、神殿の儀式や事務を取り仕切る者たち。
・所属組織、地位や役職
 竜神の里・神官。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちを竜王のもとへ案内し、審判の門が開かれた際には驚きと畏敬の念を示す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 竜王の命に忠実に従う。

竜人の神兵たち

神殿と竜王を警護する武装した竜人。
・所属組織、地位や役職
 竜神の里・神兵。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたち「協力者」が神殿の奥へ進むのを阻み、待機を命じる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神殿の保安を厳重に維持する。

門番たち

王都ラブールやボアソの町の門を警備する者たち。
・所属組織、地位や役職
 神界・門番。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたち下界の者を警戒するが、手紙や霊晶石の存在を知ると態度を軟化させて案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界の各都市の治安を維持する。

機関士たち

天空船の霊石炉を管理する神界人。
・所属組織、地位や役職
 シャンダール天空国・機関士。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンが燃料として大量の霊石を差し出したことに驚愕する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 天空船の動力を支える技術者。

守人たち

霊障の吹き溜まりから神界の町を守る竜人の戦士たち。
・所属組織、地位や役職
 神界・守人。
・物語内での具体的な行動や成果
 霊獣の大群に対して砦を防衛し、アレンたちの活躍に感銘を受けて彼らを英雄と称える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 過酷な環境で神界の安全を最前線で守る。

神界人たち

シャンダール天空国などに住む住民たち。
・所属組織、地位や役職
 神界の住人。
・物語内での具体的な行動や成果
 人間界の者を見下す傾向があるが、霊晶石などの貴重品をもたらすアレンたちには一目置く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神々の庇護下で平穏な生活を送っている。

神々・精霊・聖獣

創造神エルメア

世界を創り出し、理を定める最高位の神。
・所属組織、地位や役職
 神界・創造神。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちに転職ダンジョン改の神託を下し、魔王と対抗させるための環境を整える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 全神々を統括し、世界のバランスを維持する絶対的な存在。

時空神デスペラード

審判の門を管理し、空間と時間を操る神。
・所属組織、地位や役職
 神界・時空神。
・物語内での具体的な行動や成果
 審判の門を越えたアレンたちの屁理屈を認め、100人までの神界入りを許可してクレナとハクに神技を授ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 試練のルールを厳格に定めるが、度量も広い。

魔法神イシリス

魔法と魔導具を司る女神であり、デスペラードの妻。
・所属組織、地位や役職
 神界・魔法神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ダンジョンマスター・ディグラグニを創造し、転職ダンジョンの構築を命じた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔法技術の根源であり、アレンはセシルのために彼女の神殿の鍵を入手する。

火の神フレイヤ

戦いと炎を司る女神。
・所属組織、地位や役職
 神界・火の神。
・物語内での具体的な行動や成果
 神器カグツチを通じてドゴラに力を貸し、霊獣を倒すたびに興奮して彼を鼓舞する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ドゴラを使徒として導き、強大な火力を与える。

獣神ガルム

獣人族の信仰対象であり、原獣の園を支配する神。
・所属組織、地位や役職
 神界・獣神。
・物語内での具体的な行動や成果
 シアの決意を認め、彼女に「獣王化」のエクストラスキルを授ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 獣人たちに力を与え、魔王軍との戦いに間接的に干渉する。

大精霊神イースレイ

精霊の園を統括し、人間界の森羅万象を司る巨大な白銀のカモシカ。
・所属組織、地位や役職
 神界・大精霊神。
・物語内での具体的な行動や成果
 精霊神ローゼンが世界の自然な運命を歪めた罪を咎め、アレンたちに精霊の園の問題を解決する試練を課す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 精霊たちの頂点に立ち、世界の理を厳密に守ろうとする。

精霊神ローゼン

エルフの信仰対象であり、普段はモモンガの姿をしている。
・所属組織、地位や役職
 精霊神。
・物語内での具体的な行動や成果
 ソフィーに「精霊王の祝福」を与えてパーティーを強化するが、過去にエルフを救うため運命を歪めた罪で大精霊神から裁きを受ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大精霊神により巨大な樹木の中に拘束される。

精霊王ファーブル

ダークエルフの守護者であり、漆黒のイタチの姿をしている。
・所属組織、地位や役職
 精霊王。後に神へ至る。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルークを導いて大精霊ムートンとの契約を後押しする。ローゼンと共に大精霊神の裁きを受ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 信仰値を集めて亜神から神へと昇格するが、現在はヘドロ状の物質に拘束されている。

亜神ディグラグニ

バウキス帝国で信仰されるダンジョンマスター。
・所属組織、地位や役職
 亜神。後に神へ至る。
・物語内での具体的な行動や成果
 S級ダンジョン最下層でアレンたちと戦い敗北する。メルルの願いに応えてタムタムに魂を与え、魔導キューブへと再構築する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 信仰値を得て亜神から神へと至り、タムタムを通じてメルルを支援する。

大精霊ムートン

泥の塊の姿をした大精霊。
・所属組織、地位や役職
 大精霊。
・物語内での具体的な行動や成果
 試しの門に3000年間留まっていたが、ルークの説得に応じて彼と契約し、強固な防御力で彼を守る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ルークにエクストラスキル「毒沼津波」を与える。

精霊王ポンズ

大精霊神の神殿を守る狸の精霊。
・所属組織、地位や役職
 精霊の園・門番。
・物語内での具体的な行動や成果
 アレンたちを威嚇するが、大精霊神の許可を得て神殿の扉を開く。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 イースレイの命に忠実に従う。

精霊王コンズ

大精霊神の神殿を守る狐の精霊。
・所属組織、地位や役職
 精霊の園・門番。
・物語内での具体的な行動や成果
 ポンズと共に神殿の入り口を警備し、アレンたちを案内する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 イースレイの神殿の保安を担う。

風の精霊ウインド

精霊の園に住む風の精霊。
・所属組織、地位や役職
 精霊。
・物語内での具体的な行動や成果
 ソフィーからフカマンを貰い、大精霊神のいる山の場所をアレンたちに教える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 アレンたちを目的地へ導く道標となる。

聖獣ルバンカ

四本腕の巨大な黒い猿の姿をした聖獣。
・所属組織、地位や役職
 原獣の園・聖獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 原獣の園に到着したシアたちを出迎え、獣神の元へ案内する役目を果たす。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界での獣人たちの導き手となる。

精霊たち

自然現象を司る存在。
・所属組織、地位や役職
 精霊。
・物語内での具体的な行動や成果
 ペロムスとフィオナの結婚式で光の粒を降らせて祝福し、戦闘ではソフィーの魔力に応じて味方を支援する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ソフィーら精霊使いの使役によって様々な奇跡を起こす。

魔王軍・霊獣

ドライゼン

漆黒の巨竜の姿をした魔神。
・所属組織、地位や役職
 魔王軍・六大魔天。
・物語内での具体的な行動や成果
 かつて試しの門の前で暴れた過去を持つ。アレン不在の人間界を一気に攻め滅ぼそうと出撃の準備を整える。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 人間界侵攻の先兵として強大な脅威となる。

ネスティラド

巨大な赤黒い心臓を露出させた、上位神に匹敵する力を持つ霊獣。
・所属組織、地位や役職
 霊障の吹き溜まりの主。
・物語内での具体的な行動や成果
 拍動を響かせてアレンたちに襲い掛かり、メルスを砕き散らしてローゼンに重傷を負わせ、彼らを敗走させる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 神界における規格外の脅威としてアレンたちを退ける。

ダニエス

サソリ人間の姿をした呪属性を持つ亜神級霊獣。
・所属組織、地位や役職
 亜神級霊獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 霧の中から現れて前衛を襲うが、アレンたちの連携とドゴラの渾身の一撃によって真っ二つに切り裂かれる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 討伐によりアレンたちに大量の経験値と霊晶石をもたらす。

ソウルイーター

食虫植物の姿をした霊獣。
・所属組織、地位や役職
 霊獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 霊障の吹き溜まりで砦に押し寄せるが、ドゴラのカグツチによって次々と両断される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 Bランク魔獣相当の力しかなく、アレンたちの経験値源となる。

マンドラドレイク

巨木の姿をしたAランク魔獣相当の霊獣。
・所属組織、地位や役職
 霊獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 砦へ接近するが、セシルの火魔法とフォルマールの矢によって頭部を爆散させられる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 火属性の弱点を突かれ、あっけなく討伐される。

ギガントストーン

全長10メートルに達する巨大な石像の霊獣。
・所属組織、地位や役職
 天使級霊獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 竜人たちを恐怖させるが、アレンたちの連携攻撃の前に倒れ、体内から霊石を回収される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 Sランク魔獣相当の強さを持つが、アレンたちには敵わなかった。

ゴブリンキング

巨大な剣を扱う魔獣の長。
・所属組織、地位や役職
 魔獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村でヘルミオスたちに迫るが、マキシル騎士団長の一撃で容易に両断される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 初期の脅威として描かれるが、実力者には及ばない。

ゴブリンたち

群れで行動する下級の魔獣。
・所属組織、地位や役職
 魔獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村に住み着き防壁の上から攻撃を仕掛けるが、騎士団や才能塾の生徒たちによって掃討される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 駆け出しの冒険者や騎士たちの討伐対象となる。

アルバヘロンたち

上空から襲い掛かる鳥型の魔獣。
・所属組織、地位や役職
 魔獣。
・物語内での具体的な行動や成果
 渡りの途中でヘルミオスたちの荷馬車を襲撃しようとするが、エナらの矢によって射落とされる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 討伐後は解体されて食料として利用される。

ラターシュ王国・商人関係

フィオナ

チェスターの娘であり、ペロムスの最愛の妻。
・所属組織、地位や役職
 チェスター商会の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
 ペロムスからマクリスの涙を贈られてプロポーズを受け、ローゼンヘイムで盛大な結婚式を挙げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ペロムスの心の支えであり、彼の商人としての原動力となっている。

チェスター

ラターシュ王国で強い影響力を持つ豪商。フィオナの父。
・所属組織、地位や役職
 チェスター商会・代表。
・物語内での具体的な行動や成果
 ペロムスの成長を認め、結婚式では娘のフィオナに温かい祝福の言葉を贈る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ペロムスの商才を評価し、有力な支援者となる。

デボジ

ペロムスの父であり、開拓村の村長。
・所属組織、地位や役職
 開拓村クレナ・村長。
・物語内での具体的な行動や成果
 息子の結婚式で極度の緊張に陥りながらも、震える声で祝福の言葉を述べて会場の拍手を浴びる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 一介の村長ながら、各国の王族が列席する式典で大役を果たす。

グランヴェル伯爵

セシルの父であり、ラターシュ王国の有力貴族。
・所属組織、地位や役職
 ラターシュ王国・伯爵。
・物語内での具体的な行動や成果
 ペロムスの結婚式の相談に乗り、騎士団長ゼノフが戦場復帰を望んだ際にはアレンに彼を託す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 男爵から伯爵へ昇格し、中央政界でも重きをなすようになる。

冒険者パーティー「威風凛々」

マッカラン

豪快で喧嘩っ早いが仲間思いのリーダー。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「威風凛々」・リーダー。拳聖。
・物語内での具体的な行動や成果
 オルバースをパーティーに誘い、アルバヘロン・レジェンドの伝説の卵を求めてバリオウ獣王国へ向かう決断を下す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 Aランク冒険者としてパーティーを力強く牽引する。

イスタール

冷静に作戦を立案し、会計や料理の補助もこなす神官。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「威風凛々」・メンバー。聖人。
・物語内での具体的な行動や成果
 酒宴で泥酔した仲間を回復魔法で治療し、バリオウ獣王国では人族であることを隠して行動する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 後に大教皇となる人物の若き日の姿である。

ヨゼ

尊大な態度をとるが、実力は本物の獣王子。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「威風凛々」・メンバー。拳獣聖。
・物語内での具体的な行動や成果
 マダラキングスネークの解体を手伝い、バリオウ獣王国では獣人の身分を活かして入国手続きを進める。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 後に獣王となるための修行の旅を続けている。

ネネビー

料理好きだが壊滅的に料理が下手なドワーフの女性。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「威風凛々」・料理担当。魔岩将。
・物語内での具体的な行動や成果
 ゴーレムを使ってマダラキングスネークを解体し、未知の香辛料「カリの実」に強い関心を示す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゴーレム使役と料理への探求心でパーティーを賑わせる。

グレッサ

冷静なツッコミ役を務める魔法使い。
・所属組織、地位や役職
 パーティー「威風凛々」・副料理担当。大魔導士。
・物語内での具体的な行動や成果
 ネネビーの不味い料理をイスタールと共に調整し、アルバヘロン・レジェンドの脅威について解説する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 大魔導士としての知識でパーティーをサポートする。

ヘルミオスの過去関係者(ハウルデンの町・コルタナ村など)

ガッツン

ヘルミオスの幼馴染であり、騒がしいが気の良い剣士の少年。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・生徒。剣士。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村への遠征でヘルミオスと共に荷馬車の護衛を担い、ゴブリン討伐に参加して歓声を上げる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 剣士の才能を授かり、勇者ヘルミオスと共に修行を積む。

ドロシー

しっかり者でガッツンにツッコミを入れる魔法使いの少女。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・生徒。魔法使い。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村への道中で火の魔法を使って火起こしを行い、魔獣の警戒にあたる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔法使いの才能を得て、ヘルミオスたちと行動を共にする。

エナ

気弱だが優れた弓の才能を持つ少女。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・生徒。弓豪。
・物語内での具体的な行動や成果
 上空から襲撃してきたアルバヘロンを反射的に射落とし、先生から注意を受けて落ち込む。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 農奴の出身から弓豪の才能を見出され、才能塾へ引き取られた。

マルコ

ヘルミオスと同室の年長者の少年。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・部屋長。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村での収穫作業についてヘルミオスに教え、遠征時は荷馬車の後方警戒を担当する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 才能塾の生徒たちをまとめるリーダー役を務める。

エリック

遠距離攻撃を得意とする投擲使いの少年。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・生徒。投擲使い。
・物語内での具体的な行動や成果
 草むらに潜むゴブリンを石つぶての投擲で素早く仕留め、大人の冒険者を驚かせる。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 高い命中精度で遠距離からの迎撃を担う。

ガハト

ハウルデン子爵領にある町外村の村長。ムハトの双子の兄。
・所属組織、地位や役職
 町外村・村長。元・学園教師。
・物語内での具体的な行動や成果
 村を訪れたヘルミオスたちを迎え入れ、弟のムハトと同じく引退後に故郷へ戻ってきた経緯を語る。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 町から疎外された村を治め、魔獣の脅威に晒される住民を守っている。

ムハト

ヘルミオスたちが通う才能塾の塾長。ガハトの双子の弟。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・塾長。
・物語内での具体的な行動や成果
 才能を持つ子供たちを預かり、魔王軍と戦うための戦士として育成する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 帝国の戦力確保のため、子供たちの指導と管理を担う。

マキシル

ハウルデン子爵に仕え、才能塾の生徒を護衛する騎士団長。
・所属組織、地位や役職
 ハウルデン子爵領・騎士団長。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村の調査でゴブリンキングを一撃で両断し、生徒たちの安全を確保する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 高い戦闘力で地域の治安維持と魔獣討伐を指揮する。

リザルト

才能塾で魔法を教える教師。
・所属組織、地位や役職
 才能塾・魔法教師。
・物語内での具体的な行動や成果
 放棄村への遠征で生徒たちに役割を与えて指揮し、エナがアルバヘロンを射落とした際には自身の指導不足を謝罪する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 実践的な経験を通して生徒たちを指導する。

ハウルデン子爵

ハウルデンの町を治める領主。
・所属組織、地位や役職
 ハウルデン・領主。
・物語内での具体的な行動や成果
 町外村に逃げ込んできた親子を自警団に追い払わせようとするなど、町と外部の分断を容認している。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔獣被害の拡大に対し、町の内側だけを守る政策をとっている。

ヘルモード 12巻 レビュー
ヘルモード 全巻 まとめ
ヘルモード 14巻 レビュー

展開まとめ

第一話 神界への挑戦者たち

神界への出発とシャンダール天空国

審判の門を前にした同行者の選定

アレンは、魔王ゼルディアスに対抗するため仲間たちと神界を目指していた。審判の門を通れる人数には制限があり、アレンは廃ゲーマー、勇者ヘルミオスのセイクリッド、ガララ提督のスティンガーに加え、残りの同行者を選ぶ必要があった。

竜王マティルドーラへの同行提案

アレンは竜王マティルドーラに神界への同行を提案した。しかしマティルドーラは、ハクとクレナに敗れた以上、潔く退くべきだとして同行を断った。その代わり、ハクとその仲間たちに竜神の里全体で協力すると宣言し、神官たちもその命に従った。

五大陸同盟会議への招待

ヘルミオスはアレンに五大陸同盟会議への招待状を渡そうとした。魔王が恐怖帝ゼルディアスを名乗ったことでギアムート帝国の発言力が弱まり、シアを仲間に持つアレンの言葉なら獣王国側にも届く可能性があると説明した。ソフィーは招待状を預かり、次回会議がローゼンヘイムで行われることを確認した。

十英獣への神界同行の打診

アレンはアレン軍の将軍たちに解散を伝えたうえで、ルド将軍に十英獣への同行打診を頼んだ。ソフィーの要請という形を取り、ローゼンヘイムや中央大陸北部で戦ったゼウ獣王子たちへの礼として神界へ誘う意図があった。ルド将軍はシアの無事を願い、兵たちに万雷の拍手で一行を送り出させた。

審判の門を越えた神界到着

アレンたちは審判の門をくぐり、雲海の上に広がる神界へ到着した。雲の上は歩くことができ、アレンはその感触に驚いた。ヘルミオスとガララ提督は、ここまで詳しい説明なしに連れてこられたことについて、アレンに今後の目的を尋ねた。

神との契約を目指す方針

アレンは、ヘルミオスとガララ提督に神と契約してエクストラモードを目指してほしいと頼んだ。魔王軍の計画は完全には阻止できておらず、魔神や上位魔神、魔王の力も未知数であるため、神々の力を借りるほど強くなる必要があったのである。

霊獣と神界の危険

メルスは、神界には人間界の魔獣に似た霊獣が存在すると説明した。霊獣は正しく生まれ変われなかった魂の姿であり、中にはAランク魔獣を超える強さのものもいるという。アレンは霊獣の存在に興味を示し、神界探索の課題として受け止めた。

霊力と神技の確認

アレンはクワトロを鳥Sの召喚獣として生成し、仲間たちのステータスに霊力や神技の項目が追加されていることを確認した。神技の発動には霊力が必要であり、神界に来たばかりの状態では霊力が足りず、クレナやセシルの神技は発動しなかった。メルスは、霊力は時間経過や霊石で回復できると説明した。

ハクの信仰値と神力

アレンはハクにだけ神力と信仰値の項目があることに気付いた。メルスは、亜神竜となったハクが神器を持ったことで人々の信仰を集められる存在になったと説明した。祈られ、それに応えることで信仰値を得て、神力による奇跡を起こせるという仕組みであった。

クワトロの召喚と能力検証

アレンは聖珠ポイントを使い、金色の鳥となったクワトロを召喚した。クワトロは万里眼で遠方を見通し、鑑定眼で対象のステータスや属性を確認でき、浮遊羽で仲間たちを飛行可能にした。アレンはその有用性を確認し、神界探索で大きな力になると判断した。

神界での魔力回復問題

アレンは神界では魔力が自然回復しないことに気付いた。メルスは、神界には魔素がほとんどないためだと説明した。タムタムも魔力不足で停止し、アレンは天の恵みで仲間の魔力を回復させたが、今後の探索には魔力回復薬が不可欠だと判断した。

メルスへの魔力回復薬作成依頼

アレンはメルスにS級ダンジョンで魔力回復薬を作るよう頼んだ。自分も人間界に戻って生成に専念した方が効率的だと考えたが、セシルやドゴラ、ソフィーに止められ、神界探索に同行することになった。メルスは不満を見せつつも、人間界へ戻っていった。

雲の道を進む一行

アレンはクワトロの万里眼で見つけた数十キロ先の門を目指すことにした。徒歩では時間がかかるため、メルルがタムタムをタートル形態で降臨させ、一行はその背に乗って雲の道を進んだ。クワトロは幼雛化して小型化し、偵察役として先行した。

シャンダール天空国ボアソの町への到着

一行は巨大な門の前に到着し、竜人の門番たちに警戒された。イグノマスが魚人であることを巡って一時険悪になったが、門番が誤認を詫びたことで収まった。門番は、審判の門を越えた竜とその仲間たちとしてアレンたちを歓迎し、シャンダール天空国のボアソの町へ迎え入れた。

第二話 シャンダール天空国の竜人たち

ボアソの町と霊障の吹き溜まり

神界の町への到着と門番の動きの監視

アレンたちはボアソの町へ入り、広大な門前広場に到着した。門番たちが族長への報告を命じる様子を聞いたアレンは、クワトロの特技「追跡眼」を使い、報告へ向かう門番たちの行動を監視し始めた。

その後、広場に集まる竜人や神界人らしき住民たちを観察し、神界人の特徴を魔導書へ記録した。

神界の水循環設備の解明

広場中央には巨大な回転する円柱があり、仲間たちはその不思議な構造に興味を示した。アレンはクワトロの視界を利用して調査を行い、柱から各地へ伸びる水路が生活用水を供給していることを突き止めた。

さらに地面へ水を垂らした結果、神界の地面である雲が大量の水を吸収する性質を持つことを発見し、神界に川が存在しない理由を推測した。

神界の構造と動力源の発見

アレンは獣Fの召喚獣を使って地下を掘り進ませた。その結果、神界の雲の大陸が人間界の上空に浮かんでいることを確認した。

さらに雲の底面には巨大な風車が設置されており、その動力が地上の回転柱へ伝えられていることを知った。これにより、神界の生活基盤を支える仕組みの一端を理解した。

市場で判明した神界の物価事情

広場を離れた一行は市場へ向かった。ルークはモルモの実を見つけたが、人間界とは比較にならない高額な価格設定に驚いた。

その後、キールが武器の異常な価格を指摘したことで、アレンは市場全体の調査を仲間たちへ依頼した。調査の結果、人間界と同じ商品であっても神界では数百倍の値段で取引されていることが判明した。

神界では食料や衣服、酒や回復薬まで極めて高価であり、アレンは神界特有の資源事情や経済構造について考察を深めた。

族長ソメイとの会見

市場での調査を終えた頃、追跡していた門番たちが現れ、竜人族の族長ソメイのもとへ案内された。

族長の館へ通されたアレンたちは歓待を受けた。ソメイは審判の門を越える過程で多くの犠牲者が出たものと思い込み、まず亡くなった者たちへの祈りを捧げた。

その後、盛大な食事と酒でもてなしを受けながら会談が始まった。

竜人族の窮状と依頼の内容

ソメイは、天空大王メフストの妃インフィニアの出産に必要な霊晶石の献上が命じられたことを説明した。

しかし竜人族は長年にわたり霊獣を倒せず、霊晶石を納めることができていなかった。さらに一万年前、竜王マグラが神々に封印された事件以降、竜人族は反乱を恐れられて王都から追放され、社会的地位も失っていた。

ソメイは竜人族の立場を回復するためにも霊晶石が必要であると訴え、アレンたちへ協力を求めた。

精霊の園への手掛かりと依頼の受諾

アレンは霊晶石を献上した際の見返りについて尋ねた。すると、天空大王が所有する船を借りられれば、精霊の園へ渡れる可能性があることが判明した。

精霊の園へ行く手段を得られる可能性を知ったアレンは、霊獣討伐の依頼を受諾した。また、竜人族の名誉のために戦士を同行させてほしいという追加の要望も承諾した。

こうして霊障の吹き溜まりに棲む霊獣討伐の計画が正式に始動した。

霊障の吹き溜まりへの出発

翌朝、アレンたちは早々に出発の準備を整えた。ソメイは守人長アビゲイル宛の紹介状を渡し、門番カタクチを案内役として同行させた。

一行はタムタムの飛行形態に乗り込み、霊障の吹き溜まりへ向かった。移動中、アレンは神界の自然やクエストに対する自身の考えを仲間たちへ語った。

守人の砦での緊急事態

やがて一行は濃霧に包まれた霊障の吹き溜まりへ到着した。砦へ近付くと、守人たちが慌ただしく動き回っており、異常事態が発生していることが分かった。

案内されて守人長アビゲイルのもとへ向かう途中、霊獣の大群が砦へ迫っているとの報告が相次いだ。さらに、霊障の吹き溜まりの主であるネスティラドの拍動が確認され、霊獣たちが暴れ始めていることも判明した。

霊獣討伐への参加表明

アレンはアビゲイルへ紹介状を渡し、事情を説明した。その直後、不気味な咆哮が響き渡り、霊獣の大群が接近しているとの報告が入った。

アビゲイルは手紙の内容を確認し、アレンたちが本当に霊獣討伐へ協力する意思があるのかを問いかけた。

アレンはその問いに迷うことなく応じ、自分たちはそのために来たのだと即答した。こうしてアレンたちは、霊障の吹き溜まりでの戦いへ身を投じることになった。

第三話 霊障の吹き溜まりでの騒動

霊障の吹き溜まりの防衛戦

迫り来る霊獣の大群

アレンたちは砦の屋根から状況を確認した。クワトロの「万里眼」により、五千体を超える霊獣が砦へ向かっていることが判明し、その中には特に巨大な個体も含まれていた。守人たちは圧倒的な戦力差に恐怖したが、アビゲイルはアレンたちが「審判の門」を越えて来た助っ人であることを伝え、兵たちを鼓舞した。

アレンによる戦略立案

アレンは砦の防御力では大群を防ぎ切れないと判断し、砦の前方で迎撃する方針を決めた。守人たちの戦力は低く、霊獣との正面戦闘には向かないと見ていたため、守人たちには砦の防衛に専念するよう求めた。また、自らの召喚獣と霊獣を誤認しないよう、砦へ近付かない限り攻撃しないよう依頼した。

巨大召喚獣の出現

アレンは砦の背後に巨大な多頭竜オロチを召喚し、さらに多数の竜型召喚獣や虫型召喚獣を展開した。突然現れた巨大な召喚獣群に守人たちは驚愕し、戦意を失うほどだった。アレンは背後の防衛を召喚獣に任せ、自らは仲間たちを率いて迎撃地点へ向かった。

霊獣との激突

霊獣の群れが霧の中から姿を現すと、アレンは仲間たちに殲滅を命じた。ドゴラを先頭に前衛が突撃し、後衛やゴーレム部隊も遠距離攻撃を開始した。霊獣たちは次々と倒され、経験値や霊力、神力が得られることも判明した。神器カグツチを持つドゴラは特に活躍し、火の神フレイヤも霊獣討伐に強い興味を示した。

強力な霊獣の撃破

戦闘中、巨木の姿をした霊獣や天使級と呼ばれる巨大な石像の霊獣が現れた。アレンは弱点を見抜いて仲間たちへ指示を出し、セシルやフォルマールらの連携攻撃によって撃破した。守人たちはその圧倒的な戦闘力に驚き、アレンたちを英雄と称えるようになった。

戦闘後の分析と霊石回収

戦闘が終息すると、クレナが石像型霊獣から複数の霊石を回収した。アビゲイルは砦を救われたことに感謝を述べた。アレンは霊獣の強さを分析し、霊晶石を得るにはさらに強力な大天使級以上の霊獣を倒す必要があると理解した。そしてアビゲイルに案内を依頼し、霊晶石探索を決意した。

神技と霊力の検証

出発前、アレンはクレナとセシルに神技を使用させ、その仕組みを調査した。その結果、霊力は霊石によって増加し、神技の発動には霊力や神力が必要であること、神技経験値によって成長することなどを確認した。これにより神技の詳細な運用方法を把握した。

霊障の吹き溜まりへの進軍

アレンたちはアビゲイルと斥候のボンゴラを案内役に、大天使級の霊獣を目指して森の奥へ進んだ。ゴーレム部隊は上空から支援し、地上部隊は役割ごとに隊列を組んで進軍した。移動中、ボンゴラは霊獣が転生を拒んだ魂から生まれる存在であり、守人たちの使命はその魂を解放することだと説明した。

剣聖グラハンとの遭遇

一行はやがて、青白い炎をまとった骸骨の霊獣グラハンと遭遇した。グラハンは剣聖を名乗り、即座に戦闘を開始した。アレンが鑑定すると魔神級の強さを持っていたが、その直後、魔導書にグラハンを救えば霊Sの召喚獣になれるとのメッセージが表示された。

グラハンの無念

アレンは仲間たちに攻撃を止めさせ、グラハンを弱らせた上で召喚獣化を試みた。しかし、魔導書には穢れが浄化されていないため不可能だと表示された。さらにヘルミオスやベスターの説明によって、グラハンがかつてギアムート帝国の親衛隊長であり、「恐怖帝」ゼルディアスを討った後に逆賊として一族ごと処刑された悲劇の人物であることが明らかになった。

未練の存在と救済の決意

アレンはグラハンの穢れが生前の未練に由来すると考えた。ゼルディアスが今も魔王として存在していることを伝えると、グラハンは激しく動揺しながら襲い掛かってきた。アレンはその姿から深い未練を感じ取り、聖水を用いて魂を救う方法を模索することを決めた。

亜神級霊獣討伐への方針転換

その後、アレンは霊晶石を得るため、より強力な霊獣を探すようアビゲイルに求めた。アビゲイルは危険な亜神級霊獣の領域を避けようとしたが、アレンはむしろ亜神級を討伐すると宣言した。アビゲイルは当初戸惑ったものの、アレンたちの実力を信じ、案内役として協力することを決意した。こうして一行は、さらに危険な霊獣を求めて森の奥地へ進んでいった。

第四話 霊獣ダニエスとの戦い

亜神級霊獣ダニエス討伐

亜神級霊獣の領域への移動

アレンたちは特技「浮遊羽」を使い、亜神級霊獣の住む領域へ向かった。ドゴラたちは当初反対したが、テリトリーに入るまでという条件で了承した。アビゲイルとボンゴラは長年の経験を活かし、安全地帯を通りながら一行を案内した。アレンは守人たちが積み重ねてきた知識と経験に感心していた。

戦闘前の強化準備

霊獣の領域へ到着したアレンは魚Sの召喚獣マクリスを呼び出し、「ロイヤルガード」と「ロイヤルオーラ」で仲間たちを強化した。さらにソフィーの精霊やロザリナの歌による支援も加わり、戦闘態勢が整った。

その最中、ディグラグニが上空に現れ、タムタムと融合して漆黒の巨人となった。アレンはディグラグニが亜神へ至ったことに着目し、今後の仲間たちの強化について思案した。

亜神級霊獣ダニエスとの遭遇

やがてロゼッタが敵の接近を察知し、一行は戦闘態勢へ移行した。霧の奥にいたのは巨大なサソリ人間の姿をした亜神級霊獣ダニエスであった。

アレンは「鑑定眼」で能力を確認し、呪属性を持つ危険な相手であることを把握した。しかし戦力差から勝機は十分にあると判断し、遠距離攻撃を主体とする戦術を指示した。

ダニエスとの激戦

戦闘が始まると、ダニエスは前衛へ襲いかかった。ロゼッタ、ドゴラ、クレナが攻撃を凌ぐ中、フォルマールやセシルたちが遠距離攻撃を加えた。

セシルの火魔法、ソフィーの風の精霊による攻撃、「スティンガー」のゴーレム部隊の砲撃、さらにディグラグニと融合したタムタムの攻撃が続き、ダニエスは徐々に追い詰められていった。

反撃に転じたダニエスは中衛へ突撃したが、アレンが召喚した石Bの召喚獣ミラーが攻撃を受け止め、その力を三倍にして跳ね返したことで大きなダメージを受けた。

シアとドゴラによる決着

体力が大きく減少したダニエスに対し、シアが獣王化して猛攻を仕掛けた。高速で動き回りながら足を破壊し、毒針による反撃も見切って粉砕した。

続いてドゴラが全魔力を込めた神器カグツチを振り下ろし、「全身全霊」の一撃でダニエスを頭から腰まで真っ二つに切り裂いた。こうして亜神級霊獣ダニエスは討伐された。

討伐報酬と大幅な成長

ダニエス討伐により、アレンたちは膨大な信仰値、霊力、神力、転職ポイントを獲得した。さらにレベル上限に達していない仲間たちは一斉に十レベル上昇した。

アレンは亜神級霊獣が固定で十レベル上昇することに驚き、その効率の良さに強い興奮を覚えた。クレナやハクも大きく成長し、シアは新たなスキル「反撃武舞」を習得した。

転職方針の見直し

戦闘後、転職ポイントが増加したことで転職の話題になった。ガララ提督は百ポイント到達により星五の才能への転職が可能となった。

アレンもこれまで温存していた転職ポイントの使用を検討し、まずはララッパ団長を転職させる方針を決めた。その後、ルークやフォルマールの強化も進める予定を立てた。

霊晶石の回収

アレンはダニエスの亡骸から巨大な透明結晶を取り出した。それは霊晶石であり、取り出された瞬間にダニエスの肉体は青白い炎を噴き上げて消滅した。

これにより亜神級霊獣から霊晶石が得られることを確認し、アレンはさらなる霊獣狩りへの意欲を高めた。

次なる狩りへの計画

アビゲイルによれば、この地域には大天使級が百体、亜神級が三体存在していた。アレンは三日後に再び霊獣狩りを行うことを決め、それまでにクレナとハクをS級ダンジョンで育成する計画を立てた。

さらにグラハン救済のための聖水の確保や、仲間たちの転職も進めるつもりでいた。

ネスティラドの接近

帰還の準備を進めていた時、不意に森の奥から巨大な拍動音が響いた。音を聞いたアビゲイルとボンゴラは青ざめ、ボンゴラはネスティラドの拍動だと叫んだ。

周囲の巨木を震わせながら近付いてくる圧倒的な存在感に、一同は警戒を強めた。しかしアレンは、その存在の強さよりも得られる経験値に興味を示し、ネスティラドを見てみたいと考えるのであった。

第五話 霊獣ネスティラドの拍動

ネスティラドとの遭遇

ネスティラド接近への警戒

ネスティラドの接近に対し、ボンゴラは危険性を訴えて撤退を勧めた。しかしアレンはレベルアップへの関心を優先し、まずは戦力を試そうと考えていた。

その最中も拍動音は次第に近付き、「万里眼」を通して巨大な存在が一直線にこちらへ向かっていることが確認された。

メルスとディグラグニへの相談

現れたメルスは、ネスティラドが多くの天使を殺してきた存在であり、エルメアからも手を出すなと忠告されていたことを語った。しかし実際に戦った天使はおらず、どれほどの強さかは分からないと説明した。

アレンは続いてディグラグニへ、将来的にメルルをエクストラモードにできるか尋ねた。ディグラグニは神力や信仰値が不足しているため不可能だと答えたが、神へ昇格させるというアレンの提案には興味を示した。そしてネスティラドを倒せたら考えると応じた。

総力を挙げた強化準備

アレンは無理な戦いは避ける方針を示しつつも、強さを測るための準備を進めた。ソフィーは精霊神ローゼンの力を借りて「精霊王の祝福」を発動し、ロザリナは歌で仲間たちを鼓舞した。

さらにキールやベスターも防御強化を施し、メルスを含む仲間たちは数多くの支援効果によって大幅に能力を高めた。

霊獣ネスティラドの出現

やがて霧の中からネスティラドが姿を現した。その身体は青白い炎で構成され、胸からは巨大な赤黒い心臓が半ば露出していた。その心臓こそが拍動音の発生源であった。

アレンは鑑定を試みたが情報を取得できず、その直後にネスティラドが接近した。赤黒い心臓は奪ったものを返せと告げながら襲いかかってきた。

メルスの犠牲

ネスティラドの攻撃はあまりにも速く、アレンは回避できなかった。死を覚悟した瞬間、メルスが身を挺してアレンを突き飛ばし、その攻撃を受け止めた。

ネスティラドの拳によってメルスの身体は大きく破壊され、さらに追撃を受けた。アレンは呆然とその光景を見つめるしかなかった。

仲間たちの反撃と圧倒的な実力差

セシルやヘルミオスが攻撃を仕掛け、ドゴラも全力の一撃を叩き込んだ。しかしネスティラドは無傷のままであり、その強さは圧倒的であった。

ロゼッタは動けなくなったアレンを抱えて退避させたが、ネスティラドはなおも攻撃を続け、瀕死のメルスを掴んで投げつけた。メルスは途中で光の泡となって消滅した。

ローゼンによる命懸けの足止め

ソフィーの前に立ったローゼンは巨大な熊の姿となり、巨木を操ってネスティラドの進路を塞いだ。

しかしネスティラドは青白い炎の腕で反撃し、ローゼンを深く傷付けた。ローゼンは逃げるよう叫びながら時間を稼ぎ、ソフィーに抱き起こされた時には小さな姿へ戻っていた。

緊急転移による撤退

アレンは召喚獣の覚醒スキルを発動し、一行を「審判の門」の前へ転移させた。

こうして全員は辛うじて生還した。ロゼッタやセシルはアレンの無事を確認し安堵し、アレンはすぐにメルスの復活を試みた。

メルスの復活とネスティラドの評価

アレンは新たに召喚獣を生成し、メルスを再召喚することに成功した。ヘルミオスやグレタは無事な姿を見て喜んだ。

復活したメルスは、ネスティラドは神級を超え、上位神に匹敵する力を持つ存在だと断言した。アレンも現状では勝てないことを認めたが、将来的な挑戦は諦めていなかった。

フォルマールの怒りとソフィーの制止

ネスティラドとの再戦を口にするアレンに対し、フォルマールは激怒した。アレンの判断によってソフィーやメルス、ローゼンが危険にさらされたと非難したのである。

アレンは自らの責任を認めて謝罪したが、フォルマールの怒りは収まらなかった。しかしソフィーがこれ以上誰も責めてはならないと制止し、フォルマールも口を閉ざした。

こうして一行の霊障の吹き溜まりでの冒険は、ネスティラドからの敗走という結果で終わった。

人間界への帰還と竜王との面会

一行は人間界へ戻り、アビゲイルたちを竜王マティルドーラへ引き合わせた。

アビゲイルは門の向こうの竜人たちの状況を説明し、竜王は同胞たちへの支援を約束した。アレンも竜神の里の協力と五大陸同盟会議への参加を改めて依頼し、竜王は了承した。

ローゼンの療養と族長への報告

再び神界へ戻った一行は守人の砦で休息を取った後、ボアソの町で族長ソメイと面会した。

ローゼンは深い眠りについていたが、好物のフカマンだけは食べ続けていた。ソフィーはその様子を見守り、セシルも少し安心していた。

アビゲイルはネスティラドとの遭遇や砦で起きた出来事を詳しく報告し、族長は生還したことに驚きを示した。

霊晶石の引き渡しと協力関係の提案

アレンは約束どおり霊晶石を族長へ渡した。さらに霊獣素材や装備品の提供、人間界の転職ダンジョン利用支援などを提案した。

アレンは守人たちに霊獣狩りを続けてもらい、その代わりに装備や転職支援を行う協力関係を築こうとした。アビゲイルもその提案を評価し、族長も次第に前向きな姿勢を示した。

協力体制の成立

アレンは自分たちの目的が魔王討伐であり、守人たちが霊獣から世界を守ろうとしていることと本質的に同じだと説明した。

その言葉に族長は納得し、霊石の提供と引き換えに協力関係を築くことを受け入れた。さらに天空大王へ届けるための手紙を用意することになり、族長は満足そうに準備へ向かったのであった。

第六話 王都ラブールへ

王都ラブールへの移動

移動中の鍛錬と検証

ソメイ族長から手紙を受け取ったアレンたちは、天空大王の住む王都ラブールへ向かった。移動中、ドゴラとシアは石Dの召喚獣を相手に鍛錬を続け、アレンは草Bの召喚獣で「天の恵み」を生成していた。

その合間にアレンは霊石と霊力についての検証結果を整理した。霊力はスキル発動に利用でき、神技には霊力が必要であることや、霊石による回復量などを確認し、当面は従来どおり魔力を用いた運用が最適と判断した。

ネスティラド戦を経たドゴラの鍛錬

ドゴラはネスティラドとの戦いで力不足を痛感したらしく、移動中も熱心に訓練を続けていた。

アレンはドゴラの成長限界に達した強さと、自身にはない武器戦闘の技量を思い、召喚士としての自分との違いを改めて考えていた。

フレイヤとの会話

アレンは神器カグツチに宿るフレイヤへ、霊獣討伐によって神力が増えた場合の恩恵について尋ねた。

フレイヤは使徒であるドゴラの働きには報いると約束したが、上位神への昇格については、神々をまとめる責務を負うことになるため望まないと語った。アレンはその考え方に人間らしさを感じていた。

王都ラブール到着

二時間後、一行は王都ラブールへ到着した。ラブールは三層構造の巨大都市であり、最上層に王城、中層に貴族街、下層に一般の都市機能が存在していた。

アレンはその巨大さに驚きながらも、神界の威信を示す都市なのだろうと考えた。

門番とのやり取り

王都の門へ到着したアレンたちは門番に呼び止められた。門番たちは竜人の族長からの手紙には関心を示さなかったが、霊晶石を天空大王へ献上する目的だと知ると態度を一変させた。

霊晶石の価値によって一行は王都への立ち入りを許され、案内役の門番に導かれて中へ入ることになった。

王都内部と転移装置

王都内部には霊石を動力とする転移装置が設置されていた。

アレンたちはその装置を利用して中層の貴族街へ移動し、そこで天空大王への取り次ぎを求めた。

貴族街での紹介手続き

貴族街では神界人の貴族と面会し、翌日以降の手続きを案内された。

アレンが霊晶石を見せると、その価値に驚いた貴族は態度を改め、事務次官への紹介状を用意することを約束した。

内務大臣との面会

数日にわたる紹介手続きを経て、一行は内務大臣との面会に成功した。

内務大臣は霊晶石が天空大王への献上品として相応しいと認めたものの、すぐに謁見できるわけではなく、大王へ確認したうえで日程を決めると伝えた。

霊Aの召喚獣による連絡手段

アレンは人間界へ戻る予定があったため、連絡役として霊Aの召喚獣を残そうと提案した。

突然の召喚に内務大臣たちは驚いたが、ヘルミオスの説明によって誤解は解けた。一行は天空大王からの返答を待つことになった。

グラハン浄化作戦

五大陸同盟会議を控えたアレンたちは、神界へ戻る前にグラハンの浄化を試みることにした。

アビゲイルの案内でグラハンのもとへ向かい、ソフィーの精霊魔法で動きを封じた後、ドゴラ、ヘルミオス、アレンの三人で押さえ込み、キールが最高級の聖水を浴びせた。

聖獣石による封印の失敗

聖水によってグラハンを覆う青白い炎は消えていったが、アレンが聖獣石を使用しても何も起こらなかった。

魔導書には穢れが清められていないため封印できないという表示が繰り返し現れた。アレンは方法が存在するはずだと考えながらも、現時点では条件が不足していると判断し、別の手段を探ることにした。

フォルテニアへの帰還

一行は人間界へ戻り、ローゼンヘイムの首都フォルテニアへ転移した。

復興を遂げた街並みを見渡したソフィーは、かつて魔王軍に蹂躙された故郷がここまで再建されたことに感動し、アレンたちへ深く感謝を伝えた。

ソフィーの感謝

ソフィーとフォルマールは、フォルテニアを背にアレンたちへ頭を下げた。

それは復興したローゼンヘイムとエルフたちを代表する感謝の表明であり、次代の女王としての姿を示すものでもあった。

五大陸同盟会議の準備

翌日、一行は五大陸同盟会議に向けて正装で集まった。

控室にはペロムスやフィオナの家族たちも集まっており、今回の会議に合わせてペロムスとフィオナの結婚式が催される予定であることが語られた。

ペロムスへの評価

グランヴェル伯爵やチェスターたちは、ペロムスが海底帝国や獣王国で成し遂げた功績を語り合っていた。

結婚式には各国の王や有力者たちも出席する予定となっており、ペロムスの活躍が広く認められていることが示された。

会議開幕への意欲

ロザリナは結婚式の主役に相応しい装いになるようペロムスを着飾り始めた。

その後、会議開始の準備が整ったとの知らせが届くと、アレンは力強く五大陸同盟会議の開始を宣言した。その積極的な様子に、以前の消極的な姿を知るセシルは強い違和感を覚えるのであった。

第七話 5大陸同盟会議ローゼンヘイム編

第五大陸同盟会議

会議の開幕と参加者たち

アレンたちは精霊神の神官たちに案内され、再建された神殿の会議場へ向かった。会場には百を超える国々の代表が集まり、頭上には世界樹の梢が広がっていた。

会場には五大陸同盟の盟主たちと竜人族の守人長アビゲイルが着席していた。さらに、過去の会議で生じた対立に配慮し、プロスティア女帝ラプソニルがギアムート帝国とアルバハル獣王国の間に配置されていた。

会議開始と各国の緊張関係

レノアティール女王の開会宣言によって会議が始まった。

一方で、エルフとダークエルフの間には依然として深い溝が残っており、双方の護衛たちは鋭く睨み合っていた。アレンがその様子を見ていると、ソフィーは顔を合わせ続けることに意味があると語り、信頼はそこから築かれるものだと述べた。

新たな同盟参加者の紹介

レノアティール女王は新たな参加者として竜王マティルドーラを紹介した。

竜王の巨大な姿に会場は騒然となったが、続いてハクが身を乗り出してきたためさらに混乱が広がった。クレナが飛び立ってハクを連れ戻し、事態は収束した。

続いてアビゲイルが紹介され、神界の守人たちが魔王軍との戦いに協力することが発表された。参加者たちは神界からの支援に大きな期待を寄せた。

中央大陸北部奪還作戦の提案

最初の議題として、ヘルミオスが中央大陸北部の魔王軍拠点を奪還するための大規模作戦を提案した。

そのために各国へ兵士、人材、資金、物資の提供を求めたが、ムザ獣王は過去の経緯から人族主導の指揮系統に不信感を示した。

同盟軍構想の承認

レノアティール女王は同盟軍として運用し、詳細は今後協議する形を提案した。

ムザ獣王も条件付きで了承し、ププン三世も戦局の転換点であると評価して賛成した。結果として提案は全会一致で可決され、同盟軍創設へ向けた協議体の設置が決定した。

学園制度改革の提案

続いてアレンは学園制度改革を提案した。

転職ダンジョンの存在を前提に、学園の就学期間を四年または五年へ延長し、転職を済ませてから戦場へ出る仕組みを導入すべきだと主張した。

生存率データによる説得

アレンは独自に収集した資料を提示し、就学年数や才能の星の数が増えるほど生存率が向上することを示した。

レガルファラース五世やププン三世は育成費用の増加を問題視したが、アレンは転職希望者向け都市の建設計画を示し、その課題への対応策を説明した。

巨額資金の提供表明

資金源を問われたアレンは、自身の軍が金貨一億枚を提供すると宣言した。

さらに学園都市管理部への前金三千万枚の受領証を提示し、発言の真実性を証明した。この金額に会場は騒然となったが、ププン三世もその覚悟を認めた。

学園制度改革の可決

ププン三世は追加出資を申し出て、アレンの提案への支持を表明した。

採決の結果、学園の年制変更と転職希望者向け都市建設案は全会一致で可決された。アレンは弟マッシュがより長く学園で学び、安全に成長できる可能性が広がったことを内心で喜んだ。

クワトロの存在の公表

次の議題へ進もうとした際、鳥人王国レームシールの鳥王ウーロンが発言を求めた。

ウーロンはクワトロの無事を確認できたことへの感謝を述べた。アレンはクワトロを本来の姿に戻して紹介し、ウーロンは感激しながら敬意を示した。

ラプソニル女帝もマクリスに続いてクワトロの協力を得ていることを評価し、会場では大きな拍手が起こった。

神界への挑戦者募集

アレンは神界で活動した経験を語り、神々から追加の挑戦者枠を与えられたことを明かした。

そのうえで、十英獣をはじめ各国の英傑たちを神界へ送り込み、更なる力を得て魔王軍との戦いに備えるべきだと提案した。会場は熱狂し、多くの代表者が賛同した。

グラハンの名誉回復への布石

アレンは突然、ギアムート帝国と魔王との関係に関する誤解を解くべきだと語り始めた。

レガルファラース五世は激怒したが、アレンは議論を進めながら話題を千年前の英雄グラハンへと誘導した。

グラハンを巡る議論

アレンはグラハンが英雄なのか反逆者なのかを問い続けた。

議論の末、レガルファラース五世はグラハンが帝国の平和に貢献した英雄であることを認め、歴史教育方針の見直しについても検討すると答えた。

謝罪と和解

レガルファラース五世は、まずアレンが恐怖帝を魔王と呼び間違えた件について謝罪するよう求めた。

アレンは素直に謝罪し、それを受けてレガルファラース五世もグラハンに関する対応を改めることを約束した。

会議の収束

アレンはギアムート帝国が小さな疑念さえ取り除こうとしていると称賛し、世界が一致団結する重要性を訴えた。

会場からは拍手が起こり、ヘルミオスやガララ提督はアレンの危うい交渉を振り返りながらも、結果的にグラハンの名誉回復への一歩を引き出したことを認めた。

こうしてアレンは、ギアムート皇帝からグラハンへの謝罪と歴史認識の見直しを引き出すことに成功したのであった。

第八話 商人ペロムスの結婚式

ペロムスとフィオナの結婚式

五大陸同盟会議の終了と制度改革の始動

五大陸同盟会議はその後も続いたが、アレンたちは必要な議題にのみ参加し、それ以外の時間は神界と人間界を行き来しながら各自の役目を進めていた。

三日後には主要議題の検討が終わり、翌日からは各協議体が具体的な実施方法を詰める段階へ移った。また、アレンの強い要望によって、今年卒業予定だった生徒たちも学園制度見直しの対象となり、アレン軍の支援を受けながら転職やレベル上げを行うことになった。

結婚式を前にしたペロムスの姿

会議が一区切りついた夜、議長国主催の歓待行事としてペロムスとフィオナの結婚式が開かれることになった。

新郎控え室では、エルフ式の衣装を身にまとったペロムスが最終確認をしていた。質素な装いだったが、ロザリナが宝飾品を組み合わせて華やかに仕上げていた。

アレンはその姿を眺めながら、ペロムスがフィオナに一目惚れし、商人として成長し、ついに今日という日を迎えるまでの歩みを思い返していた。

結婚式会場への移動

控え室を出たアレンは、世界樹のそびえる会場へ向かった。

会場には各国の代表だけでなく多くの商人も集まっていた。彼らはペロムスとの関係構築を目的としており、学園制度改革に投入される莫大な資金や、それを管理するペロムスの存在に強い関心を抱いていた。

仲間たちとの合流

アレンは会場で料理を楽しむクレナと合流した。

その後、セシルやソフィーたちも加わり、会場は交流会のような賑わいを見せていた。やがてドゴラたちも席に集まり、結婚式の開始が近いことを告げた。

新郎新婦の入場

世界樹の幹の左右から光が現れ、その中からレノアティール女王とオルバース王が姿を見せた。

続いてフィオナとペロムスが現れ、互いに向かい合いながら歩み寄った。頭上の光が二人を照らし出し、参加者たちはその姿を見守った。

世界樹と精霊たちの祝福

オルバース王の言葉に応じて、エルフの演奏とダークエルフの歌声が響き渡った。

その時、世界樹から金色の光の粒が降り始めた。枝々には無数の精霊たちが集まり、踊ったり跳ねたりしながら光を降らせていた。参加者たちは幻想的な光景に見入った。

一方でクレナは、精霊たちと料理のフカマンを取り合っていた。

チェスターの祝福の言葉

レノアティール女王の呼びかけで、フィオナの父チェスターとペロムスの父デボジが姿を現した。

チェスターは幼い頃のフィオナを振り返りながら、ペロムスとの出会いによって娘が本当の強さを知ったと語った。そして、その強さを胸に二人で人生を歩んでほしいと祝福した。

フィオナは涙を浮かべながら父の言葉を受け止めた。

緊張するデボジ

続いてデボジの番となったが、極度の緊張でまともに話せなくなっていた。

用意していた羊皮紙を上下逆に持ち、さらに精霊のいたずらでその羊皮紙を奪われてしまった。完全に言葉を失ったデボジに対し、レノアティール女王は一言だけでも祝福の言葉を伝えるよう優しく促した。

会場を包んだ拍手

デボジは震える声でペロムスとフィオナに祝福の言葉を送った。

静まり返る会場の中で、最初に拍手を始めたのはアレンだった。デボジだけに恥をかかせたくないという思いからであった。

その拍手にセシルや仲間たちが続き、やがて会場全体へと広がっていった。参加者たちは新郎新婦だけでなく、懸命に祝福を伝えたデボジにも拍手を送った。

アレンは照れ笑いを浮かべるデボジを見ながら、その光景を静かに見守ったのであった。

第九話 親衛隊隊長グラハンの赦免と救済

グラハンの救済と霊獣の召喚獣化

神界でのグラハン救済作戦

ペロムスとフィオナの結婚式から三日後、アレンたちはギアムート帝国皇帝レガルファラース5世を伴い、神界の霊障の吹き溜まりを進んでいた。

皇帝はお忍びで訪れており、護衛としてヘルミオスたちセイクリッドの面々や十英獣が同行していた。また、クリンプトン枢機卿、フィオナ、竜王マティルドーラも加わり、一行は安全が確保された森の奥へ向かっていた。

グラハンとの対面

やがて一行は巨大な木の根元で、大天使級の霊獣となったグラハンを発見した。

ドゴラとシアが前に出て戦闘を開始し、圧倒的な力でグラハンを制圧した。レガルファラース5世やヘルミオスは、かつての親衛隊隊長が霊獣となった姿を複雑な思いで見つめていた。

無罪宣言と歴史修正

アレンの促しを受けたレガルファラース5世は、宰相と内務大臣を前に出した。

宰相はグラハンへ、過去の裁きは誤りであり無罪であること、国家反逆者として教えてきた教育内容を改めることを伝えた。さらに、恐怖帝を排除した英雄として顕彰し、英雄像を建立すると宣言した。

しかしグラハンは受け入れず、自分一人の罪であると繰り返し叫び続けた。

聖者認定の失敗

続いてクリンプトン枢機卿が進み出て、グラハンを聖者として認定すると告げた。

だが、グラハンの反応は変わらなかった。アレンはそこで、自分が考えていた後悔の内容が間違っていたことに気付いた。

一族への謝罪

アレンはグラハンの真の後悔が、一族や家族を巻き込んだことにあると考えた。

その考えを聞いたレガルファラース5世は自らグラハンの前へ進み、膝をついた。そして先祖になり代わり、グラハンとその一族へ謝罪したうえで、一族にも罪はなく、英雄として歴史に刻むことを約束した。

その言葉を聞いたグラハンは、自分の妻や子にも罪を問わないのかと確認し、皇帝から保証を受けた。

グラハンの浄化

レガルファラース5世の謝罪を受けたことで、グラハンを覆っていた青白い炎は消えていった。

グラハンは思い残すことはないと語り、その身体は光る泡へと変化した。長年抱え続けた後悔が解消され、ついに救済されたのであった。

霊獣との契約成功

グラハンが消え始めると、アレンは慌てて聖獣石を取り出した。

浄化された魂を回収した聖獣石では交渉が始まり、アレンは成功を祈りながら結果を待った。そして交渉は成功し、グラハンは霊Sの召喚獣として再構築された。

アレンは念願だった霊Sの召喚獣獲得に歓喜し、周囲の者たちはその様子を呆れながら見守った。

竜王の決意

一連の出来事を見ていた竜王マティルドーラは、かつての仲間アステルも霊獣となって彷徨っているかもしれないと考えた。

そして自らこの世界を旅し、アステルを探すことを決意した。必要があれば必ず力を貸すと告げると、竜王はその場を飛び去っていった。

新たな召喚獣グラハン

ギアムート帝国一行を送り届けた後、アレンたちは新たに得た召喚獣グラハンの分析を始めた。

召喚されたグラハンは十五メートルもの巨体となり、兜や胸当て、外套を身にまとった威厳ある姿へ変化していた。グラハン自身もアレンに従う意思を示し、恐怖帝の生まれ変わりが現れれば再び討つと誓った。

その後、アレンはグラハンの特技を一つずつ試し、その能力を確認していった。

覚醒スキル「憑依」

最後にアレンは覚醒スキルである憑依を試した。

グラハンの身体は巨大な青白い炎となり、その全てがアレンの身体へ吸収された。アレンは内側から膨れ上がるような圧倒的な力を感じ、自ら剣を抜いて青白い炎をまとわせた。

そして誰にも負ける気がしない、究極の力を手に入れたと叫んだ。突然の変化を目の当たりにした仲間たちは、ただ呆然とその様子を見守るのであった。

第十話 天空大王と霊晶石と羅神くじ

天空大王との謁見

天空大王への招待

アレンが霊Sの召喚獣グラハンを得てから四日後、シャンダール天空国より天空大王への謁見許可が届いた。

アレンたちはその日のうちに王都ラブールへ戻り、内務大臣との面会から十二日目の朝、王城内の客室で謁見の時を待っていた。

傷だらけで帰還したアレン

仲間たちが待つ中、アレンが突然客室に現れた。しかしその姿は左腕の欠損や内臓の露出を伴う重傷であり、キールがすぐに回復魔法を施した。

アレンはグラハンの覚醒スキル「憑依」を用いて霊獣ネスティラドへ単独で挑戦し続けていたことを明かし、少しずつ戦闘時間が伸びていると語った。一方でセシルは無茶を繰り返すアレンを強く叱責した。

天空大王との対面

やがて一行は王城の謁見の間へ案内された。

玉座には筋骨隆々とした天空大王が座り、その隣には妊娠中の王妃がいた。天空大王はアビゲイルに対して冷淡な態度を取り、霊獣討伐について問いただした後、霊晶石を見せるよう命じた。

アビゲイルが亜神級霊獣ダニエスの霊晶石を差し出すと、側近ジーゲンが本物であると確認した。

霊晶石と天使誕生の秘密

霊晶石が本物だと分かると、王妃は喜びの声を上げた。

受け取った霊晶石をお腹に当てると、それは光を放ちながら胎内へ吸収された。アレンは万里眼でその様子を観察し、メルスから霊晶石が胎児を天使へ変えるものであると教えられた。

さらに、亜神級霊晶石十個で第一天使、五個で主天使、一個で大天使が誕生することや、大天使級霊獣の霊晶石でも天使が生まれることを知った。

商売許可の獲得

天空大王はアビゲイルの功績を認め、褒美を与えると告げた。

そこでアビゲイルは、アレンの依頼によりペロムスの商売許可を願い出た。アレンも自ら進み出て、神界の素晴らしい品々を下界へ伝えたいと説明した。

天空大王はこれを認め、商売許可証の発行を命じた。

追加の霊晶石とルプトの言葉

アレンはさらに二個の亜神級霊晶石を取り出した。

天空大王は驚きつつも、第一天使ルプトの言葉として、神々の神域に入りたいなら霊獣を倒し羅神くじを引けと伝えた。

その後、羅神くじが運び込まれ、霊晶石と引き換えに神々の居場所を示す羅神棒を入手できる仕組みが説明された。

羅神くじの仕組み

羅神棒は特定の神の神域へ導く許可証であり、天空船の羅神盤に装着することで神域の方角を示すものだった。

神級の霊晶石なら十回、亜神級なら一回、大天使級なら十個で一回くじを引けること、一度出た棒は箱へ戻されないことも明かされた。

アレンはこれまで集めていた大量の霊晶石を提示し、九回分のくじを引く権利を得た。

アレンのくじ運とセシルの介入

アレンは幸運を高める装備や支援を受け、自らくじを引いた。

しかし引き当てたのは商神マーネ、歌神ソプラ、占神タルロット、笑神マンザイの羅神棒であり、仲間たちの期待した上位神は現れなかった。

その結果を見たセシルはアレンを止め、仲間たちと共に取り押さえたうえで、残りのくじをキールに任せた。

キールの連続当選

キールは残り五回のくじを引き、大地の神ガイア、剣神セスタヴィヌス、獣神ギラン、弓神コロネ、大精霊神イースレイの羅神棒を次々と引き当てた。

剣神セスタヴィヌスの羅神棒は剣王ドベルグへ渡され、獣神ギランの羅神棒によって原獣の園への道も開かれた。

仲間たちは大いに喜んだ一方、取り押さえられたままのアレンは不満そうにその様子を眺めていた。

今後の方針決定

謁見が終わると、アレンは今後の方針を指示した。

ペロムスには市場調査を命じ、アビゲイルたちには霊障の吹き溜まりでのレベル上げと霊石回収を依頼した。

さらに連絡役としてメルスを召喚し、神界人たちを驚かせながらも、今後の連絡体制を整えた。

天空船の見学

その後、一行は天空船へ案内された。

全長百メートルほどの巨大な船には霊石炉が搭載されており、燃料として霊石を消費して飛行する仕組みだった。アレンは霊石千個を提供し、機関士たちを驚かせた。

操舵室には羅神盤が設置されており、羅神棒を差し込むことで目的の神域へ向かえることも説明された。

神界の事情とルプトの配慮

操舵士ピヨンは、魔王軍の侵攻によって多くの天使が失われたため、神界では天使不足が深刻化していると語った。

そのため神界人たちは霊晶石を用いて新たな天使を誕生させており、羅神盤や羅神くじもルプトの命令で用意されたものであった。

アレンはその話を聞き、神々の理と、それを支える神界人たちの役割について理解を深めるのであった。

第十一話 神域への旅路

神域巡りの方針決定

各神域への訪問計画

天空船の操舵室で、アレンは羅神棒を持つ者たちを集め、今後の行動方針を話し合った。

神域ごとに必要な者だけが下船し、神々への謁見や修行を行う方針が決まり、それぞれの適性や目的に応じてパーティーが編成された。歌神の神域にはロザリナたち、原獣の園にはシアと十英獣、剣神の神域にはクレナやヘルミオスたちが向かうこととなった。

神域の移動と目的地の決定

アレンは近い神域から回ることを希望したが、ピヨンから神域は常に移動しており、位置が固定されているのは精霊の園くらいだと説明を受けた。

そこで最初の目的地を原獣の園、最終目的地を精霊の園に決定し、羅神棒をピヨンへ預けた。羅神盤に羅神棒を装着すると、棒は回転して進行方向を示した。

天空船の出発

出発前、アレンは仲間たちに座席へ着くよう指示した。

天空船が動き始めると、乗員たちは強烈な加速によって座席へ押し付けられた。しばらくして速度が安定すると自由に動けるようになり、アレンは窓から流れ去る景色や神界の島々を観察した。

原獣の園への到着

三時間ほどの航行の後、一行は原獣の園へ到着した。

そこには岩と砂に覆われた広大な大地が広がり、巨大な火山や要塞、巨大な生物の姿も見えた。下船した一行の前には、四本腕を持つ巨大な聖獣ルバンカが現れ、天空大王から話を聞いているとして案内役を務めることになった。

シアたちの旅立ち

ルバンカの案内を受け、テミや十英獣、シアたちは獣神のもとへ向かった。

アレンは念のため鳥Aと霊Aの召喚獣を同行させ、危険時の支援体制を整えたうえで彼らを見送った。

神界闘技場への移動

原獣の園を出発した天空船は、次の目的地である剣神の神域「神界闘技場」へ向かった。

半日後に到着した神界闘技場は赤茶けた荒野に大小さまざまな闘技場が点在する神域であり、二人の天使がアレンたちを出迎えた。

剣神闘技場の掟

第一天使ケルビンは、この神域に足を踏み入れた者は闘士となり、剣神流を極めるために修行と戦いを続けなければならないと説明した。

さらに、神域から出るには剣神の許可が必要であり、許可なく去ることはできないとも告げた。

クレナたちの決意

その説明を聞くと、クレナは真っ先に神域へ飛び出し、修行への意欲を示した。

ハクも続いて地上へ降り立ち、ドベルグやヘルミオス、シルビアも参加を表明した。さらにヘルミオスは仲間たちも必要な存在であると訴え、ロゼッタたちも共に神域へ入ることを認められた。

アレンはクレナたちを激励しつつ、密かに鳥Aと霊Aの召喚獣を送り込んで見守ることにした。

歌神と踊神の神域

その後、天空船は一晩飛行を続け、花々が咲き乱れる美しい神域へ到着した。

そこでは歌神と踊神に仕える二人の大天使が待っており、ロザリナやレペを歓迎した。大天使たちは歌だけでなく踊りの重要性も説き、さっそくロザリナたちへ指導を始めた。

ロザリナとレペは楽しそうに踊りながら、大天使たちと共に神域の奥へ向かっていった。

大地の神ガイアの神域

さらに一行は大地の神ガイアの神域へ向かった。

その神域は巨大な岩塊そのものであり、発着場では穏やかな性格の大天使が出迎えた。大天使はガイアの寛容さを語り、メルルやガララ提督たちを神殿へ案内した。

精霊の園への到着

こうして各神域への訪問を進めたアレンたちは、翌朝ついに当初の目的地であった精霊の園へ到着したのであった。

第十二話 精霊の園

精霊の園

精霊の園への到着

アレンたちは天空船から、空に浮かぶ巨大な大陸を眺めていた。原獣の園とは異なり、そこには穏やかな草原と森が広がっていた。

ソフィーとルークは無数の精霊の気配を感じ取り、精霊神ローゼンとファーブルも久しぶりの帰郷に感慨を抱いていた。アレンは二柱の様子を見ながら、精霊の園と人間界の関係について思いを巡らせた。

歓迎なき到着とローゼンの不安

精霊の園に降り立った一行だったが、これまでの神域とは違い出迎えの者がいなかった。

不審に思う仲間たちに対し、ローゼンは自分が歓迎されていないからだと語った。さらにファーブルへ何かあった時の頼み事を伝え、重い空気を漂わせた。アレンは事態を軽くしようとしたが、ローゼンから大精霊神の前では慎重に振る舞うよう忠告された。

精霊の園への旅路

アレンたちは大精霊神のもとを目指して森へ向かった。

道中、ルークは精霊との契約は戦力のためではなく、故郷ファブラーゼの環境改善のためだと語った。ソフィーはその志を称賛し、アレンもルークの成長を感じていた。

やがて風の精霊ウインドが現れ、ソフィーと交流した。ソフィーはフカマンを振る舞い、親しくなった結果、大精霊神の神殿が三つの山のうち最も大きな山にあることを教えられた。

世界樹の森の発見

アレンたちは飛行しながら神殿を目指した。

森を見下ろしていたソフィーが違和感を覚えると、ローゼンはその森が世界樹と同じ木からなる世界樹の森であると説明した。アレンは精霊の園がまさに楽園のような場所であることを実感しながら進み続けた。

大精霊神の神殿への到着

夕刻、一行は巨大な山の中腹にある洞窟へ到着した。

神殿の門を守っていたのは精霊王であるポンズとコンズだった。二体はローゼンを認識して敬意を示し、大精霊神の許可があることを確認すると一行を神殿へ通した。

ただしアレンには、覗き見をするような失礼な行為を大精霊神の前で行えば命はないと警告した。

大精霊神イースレイとの対面

神殿の奥には巨大な白銀のカモシカの姿をした大精霊神イースレイがいた。

ソフィーとルークは精霊との契約を願い出た。イースレイは二人の願いを理解しており、精霊の園の精霊との契約を認めた。ソフィーとルークは喜び、感謝を伝えた。

ローゼンとファーブルの願い

続いてイースレイはファーブルに願いを問うた。

ファーブルはローゼンと共に、契約者であるソフィーとルークへ力を与えることを許してほしいと願った。しかしイースレイは、その願いを叶える前に解決すべき問題があると告げた。

その問題とは、ローゼンが過去に犯した罪であった。

ローゼンの罪の告白

イースレイは、ローゼンが先見の宝玉に触れて未来を見たことを明かした。

本来ならエルフはダークエルフによって滅ぼされる運命だった。しかしローゼンはその未来を知り、幼精霊でありながら一人のエルフを開放者、すなわち祈りの巫女へ導き、運命を書き換えたのである。

その結果、エルフは滅亡を免れたが、ローゼンは自然な運命の流れを歪めるという重大な罪を犯したことになった。

エルフとダークエルフの苦悩

ソフィーはローゼンの罪はエルフ全体の罪だとして、自分たちが罰を受けるべきだと訴えた。

しかしイースレイは、それなら本来の運命どおりエルフを滅ぼすしかないと返した。ルークも反発したが、大精霊神の圧倒的な威圧感の前に言葉を失った。

イースレイは、自然の運命を歪めた結果こそが、今日までエルフとダークエルフを苦しめている原因だと語った。

アレンの問いと救済の可能性

その時アレンは、大精霊神が最初から自分を待っていたことに気付いた。

ローゼンを裁くならもっと早くできたはずであり、裁かなかったのは罪を贖う方法が残されているからではないかと問いかけた。ソフィーとルークもその方法を教えてほしいと懇願した。

するとイースレイは二人の願いを受け入れ、ローゼンとファーブルを拘束した。

新たな試練の提示

ローゼンは巨大な樹木に封じられ、ファーブルはヘドロのようなものに飲み込まれた。

イースレイは十日の猶予を与え、その間に精霊の園が抱える問題を解決するようアレンたちへ命じた。その問題こそが、ローゼンの罪によって生じたものであり、解決できれば二柱は救われるという。

しかし問題の内容は教えられず、自ら探し出さなければならなかった。

問題解決への決意

期限は十日後の日没と定められた。

アレンはローゼンとファーブルを救うことを約束し、ソフィー、ルーク、フォルマールも決意を新たにした。

こうしてアレンたちは、精霊の園に潜む問題を解決するため、大精霊神の神殿を後にしたのであった。

特別書き下ろしエピソード 漆黒の邪竜との戦い②

北部要塞の陥落

最前線を守り続けたクラウス将軍

中央大陸北部の最前線要塞では、クラウス将軍が執務室のバルコニーから満月を眺めていた。

軍閥系名門伯爵家の嫡子として生まれたクラウスは、若い頃から最前線の要塞勤務を志願し続け、勇者ヘルミオスの進軍に合わせて北へ北へと転戦してきた。しかし、帝国の規定により十年の任期満了が迫っており、この要塞を終の戦場にしようとしていた彼は、これ以上前進できない現実を悔やんでいた。

同盟会議への不安

副将軍は、ローゼンヘイムで開かれた五大陸同盟会議の結果によって前線がさらに前進する可能性を語った。

しかしクラウス将軍は胸騒ぎを覚えていた。数年前にローゼンヘイムが帰還命令を出して以来、エルフ治療兵たちは戦場へ戻らず、その結果として戦死者が大幅に増加していた。ようやく再配置の話が進み始めていたが、今回の会議で再び延期されるのではないかと危惧していたのである。

帝都からの通信

帝都からの通信を受けたクラウス将軍は通信室へ向かった。

映話通信に映った大将軍バロナムから、エルフの再配置が予定より遅れると聞かされたクラウス将軍は激怒した。命を懸けて戦う兵士たちの心情を訴え、エルフたちや帝国の役人への不満をぶつけた。

大規模増援計画の発表

怒りをぶつけるクラウス将軍に対し、バロナム大将軍は話の続きを告げた。

海底帝国プロスティアが五大陸同盟会議に盟主として参加し、魚人兵三万が北部戦線へ派遣されることになったのである。さらにゴーレム兵団、ダークエルフ遊撃兵、エルフ治療兵や弓兵も加わり、大規模な混成軍が編成されることが説明された。

準備や訓練に時間を要するため再配置は遅れるものの、それは大規模増援実施のためであった。

反攻作戦の決定

さらにバロナム大将軍は、勇者ヘルミオス軍、ガララ提督率いるゴーレム兵団、そしてアレン軍が協力して中央大陸の魔王軍拠点へ攻め込む計画が決定したことを告げた。

クラウス将軍の要塞はその前線基地に選ばれており、五大陸同盟は中央大陸の全領土奪還を目指して進軍することを決定していた。

長年待ち望んだ反攻の機会を知ったクラウス将軍は歓喜し、要塞を守り抜く決意を新たにした。

突如として訪れた敵襲

しかし歓喜の最中、通信室へ兵士たちが駆け込んできた。

彼らは顔を青ざめさせながら、数万にも及ぶドラゴンの大群が要塞へ向かっていると報告した。クラウス将軍は直ちに外へ飛び出した。

空を覆う竜の軍勢

外へ出たクラウス将軍は、先ほどまで明るかった夜空が異様な闇に覆われていることに気付いた。

目を凝らすと、その闇は雲ではなく無数の竜の群れだった。さらに巨大な影が降下し始め、その存在感だけで兵士たちは恐怖に包まれた。

やがて現れたのは、これまで見たこともないほど巨大な竜であった。

六大魔天ドライゼンの襲来

巨大な竜はクラウス将軍を見下ろし、自らを魔王軍六大魔天の一人ドライゼンと名乗った。

クラウス将軍も要塞指揮官として名乗り返したが、その直後、ドライゼンは漆黒の炎を吐き出した。炎はクラウス将軍をはじめ周囲の兵士たちを一瞬で焼き尽くした。

要塞の壊滅

ドライゼンの攻撃を合図に、無数の竜が要塞へ殺到した。

竜たちはブレスや牙、爪、尾によって兵士たちを次々と虐殺し、ドライゼンは人間を根絶やしにして土地を奪えという魔王の命令を叫んだ。

こうして巨大要塞は一夜にして壊滅し、十万人の兵士が皆殺しとなった。辛うじて生き延びた兵士は、空に浮かぶ二つの血のように赤い光を見たと語り、その恐怖を他の要塞へ伝えたのであった。

特別書き下ろしエピソード② オルバースと伝説の卵①

伝説の卵を求めて

オルバースの旅立ち

オルバースは千年もの間、ダークエルフの里ファブラーゼから出たことがなかった。幼い頃に父レーゼルが里を去ったまま戻らず、王として砂漠の地で同胞を生き延びさせる責務を負っていたためである。

しかし、冒険者パーティー「威風凜々」と出会ったことで人生は変わった。父を探し、世界を見るため、オルバースは彼らと共に旅へ出たのであった。

旅路と大陸間移動の決断

オルバースたちはムハリノ砂漠を越え、港町へ到着した。しかし仲間の失敗によって当初の移動計画は崩れ、一行は海岸沿いを西へ進みながらエルマール教国へ向かった。

その後、魚人の国クレビュールへ移動した一行は、発着場近くで起きた不思議な出来事の調査中に、マッカランが旅費の大半を使って大陸間魔導船へ乗る決断を下した。

それは、鳥人王国レームシールに存在するとされる「伝説の卵」を手に入れるという長年の目標を実現するためであった。

バリオウ獣王国への到着

大陸間魔導船でガルレシア大陸へ渡った一行は、バリオウ獣王国へ到着した。

この国では人族への警戒が強く、人族であるマッカラン、イスタール、グレッサは正体を隠して行動していた。一方で獣王子であるヨゼは、その身分を利用して入国手続きを進めた。

ヨゼは武者修行中の王族として説明し、仲間たちも従者や客人として扱われたことで問題なく入国できた。

獣王武術大会とヨゼの試練

入国手続きの中で、ヨゼが獣王位継承を目指している事情も明らかになった。

ガルレシア大陸では獣王武術大会の優勝者に国土の四分の一が与えられる慣習があり、ヨゼは他国で優勝して領土を獲得することを父から課された試練として旅を続けていた。

そのため、伝説の卵の獲得もまた、自身の実力を示す重要な挑戦であった。

レームシール王国の異変

一行がレームシール王国への移動を申し出ると、王国行きの魔導船が運行停止中であることを知らされた。

理由は、伝説の魔獣アルバヘロン・レジェンドが産卵期に入り、巣から動かなくなったためであった。さらに孵化を阻止した者には金貨一万枚の報酬が出されることも判明した。

伝説の卵を求めていたヨゼたちは、自分たちが絶好の機会に間に合ったことを知った。

レームシールへの準備

目的地が明確になると、一行は役割を分担した。

イスタールとヨゼは宿の確保を担当し、ネネビーとグレッサは回復薬や食料などの物資調達を行った。オルバースはマッカランと共に情報収集を担い、アルバヘロン・レジェンドに関する情報を集めた。

そして翌日の便で西方へ向かうことを決定した。

避難民で溢れる国境都市

二日間の飛行を経て最西端の都市デグラスへ到着した一行は、異様な緊張感に包まれた街の様子を目にした。

周囲には武装した冒険者が集まり、さらにレームシール王国から逃れてきた鳥人たちが大量に流入していた。

アルバヘロン・レジェンドの雛が孵化すれば国家存亡の危機になるため、多くの住民が避難していたのである。

避難民の大行列

国境付近へ向かった一行は、避難民の大群によって行く手を阻まれた。

そこでオルバースは風の精霊の力を借りて上空から状況を確認した。目の前には果てしなく続く避難民の列が広がり、人々は必死の形相で国境を目指していた。

その光景はオルバースに大きな衝撃を与えた。

国境突破

仲間たちは精霊の力を利用して屋根伝いに国境門へ向かった。

国境の兵士たちは彼らを止めようとしたが、ヨゼが獣王子の身分を示したことで対応に苦慮した。さらにマッカランは、ヨゼが獣王家の試練として伝説の卵を求めていると話し、入国を拒めば国家間問題になるかのように兵士たちへ印象づけた。

その結果、兵士たちは反対を断念し、一行を通過させた。

伝説の卵への挑戦

こうしてオルバースたちはレームシール王国へ足を踏み入れた。

アルバヘロン・レジェンドの卵を巡り、国家の命運すら左右する危険な状況の中、「威風凜々」の新たな冒険が始まったのであった。

特別書き下ろしエピソード③ ヘルモード外伝 ~勇者ヘルミオス英雄譚~ ⑥町外村の救済編後編

放棄村への収穫遠征

町外村を救うための活動

ヘルミオスはハウルデンに来て半年が経過し、この世界が魔王軍との長い戦いによって荒廃している現状を知った。多くの才能ある者が戦場へ送られた結果、村々は魔獣への対抗力を失い、放棄村や町外村が増加していた。

その状況を変えたいと考えたヘルミオスは、ガッツン、ドロシー、エナと共に魔獣狩りを続けていたが、夜間に現れる魔獣を完全には防げず、根本的な解決には至らなかった。

放棄村への出発

九月の未明、ヘルミオスたちは放棄村での収穫作業へ向かうため早朝に起床した。

食堂で弁当と食料を受け取った後、騎士団や教師、冒険者たちと共に荷馬車へ乗り込み出発した。今回の目的地は最も遠い放棄村であり、日中の限られた時間で収穫を終える必要があった。

移動中の警戒と戦闘準備

街道を進む一行は、騎士たちによる厳重な護衛を受けながら移動した。

ヘルミオスは同行者たちの能力を仮想窓で確認しながら周囲を観察した。やがて危険地帯に差しかかると、リザルト先生は生徒たちへ役割を割り振り、遠距離攻撃役と近接戦闘役を配置して警戒態勢を整えた。

ゴブリンとの遭遇

草むらの異変に気付いたヘルミオスの警告によってゴブリンの待ち伏せが発覚した。

エリックや騎士たちが敵を迎撃する中、ヘルミオスもスキル「風破斬」を発動し、接近した三体のゴブリンを一撃で討伐した。その威力は遠方の木まで切断するほどであり、周囲を驚かせた。

リザルト先生はスキルを習っていないはずのヘルミオスの力に驚愕したが、マキシル騎士団長はヘルミオスを奇跡の子と呼び、その特別な才能について口外しないよう周囲へ念を押した。

アルバヘロン討伐と反省

その後も魔獣への警戒が続く中、エナは上空を飛ぶアルバヘロンを射落とした。

しかしリザルト先生は、渡りの最中のアルバヘロンは基本的に人を襲わず、仲間を殺された場合にのみ危険になると説明した。エナは自らの行動を悔いたが、リザルト先生は指示不足だった自分にも責任があるとして謝罪した。

ヘルミオスは、この出来事から魔獣であっても無闇に攻撃してはならないことを学んだ。

放棄村での異変

目的地の放棄村へ到着した一行は、村の門が開いたままであることに気付いた。

異変を察知した騎士たちが慎重に接近すると、草むらからゴブリンの群れが飛び出した。さらに防壁の上には弓を持つ多数のゴブリンが現れ、一斉射撃を行った。

リザルト先生は土魔法で巨大な石壁を作り、生徒たちを守った。

ヘルミオスの突撃

防壁上のゴブリンの攻撃を見たヘルミオスは、石壁を飛び出して単独で前進した。

敵の注意を引きつけた後、スキルを発動して防壁上のゴブリンたちを一掃した。その間に騎士たちは村内へ突入し、残るゴブリンたちを討伐していった。

生徒や冒険者たちも遠距離攻撃で援護し、戦況は一気に優勢となった。

ゴブリンキング討伐

村の奥から巨大なゴブリンキングが現れたが、マキシル騎士団長が単身で迎え撃った。

騎士団長は一瞬の交錯でゴブリンキングを真っ二つにし、戦闘を終結させた。村に潜んでいたゴブリンたちはほぼ全滅し、安全が確保された。

収穫作業の開始

戦闘後、生徒たちは本来の目的である収穫作業を開始した。

雑草に覆われた畑に対し、リザルト先生はエクストラスキル「豊穣大地」を発動した。大地は波打ちながら雑草を飲み込み、埋まっていたガロ芋畑が姿を現した。

生徒たちは畑に入り、収穫作業に取り掛かった。

リザルト先生の過去

収穫中、リザルト先生は自身のスキルについて語った。

豊穣や防御に関する能力は魔王軍との戦いでは役立たないと見なされており、そのため前線へ送られなかったのである。さらに、かつて共に育った友人たちが戦場へ向かったまま消息不明になっていることも明かした。

ヘルミオスは先生を励まし、もし北の戦場へ行くことがあれば友人たちへ先生の想いを伝えると約束した。

土魔法の習得

収穫作業を終えて帰路につく際、ヘルミオスはリザルト先生が作った石壁を見て新たな発想を得た。

先生に再び土魔法を使ってもらい、その様子を観察したヘルミオスは、エクストラスキル「天稟の才」によって土魔法を習得した。

こうしてヘルミオスは町外村を守るための新たな力を手に入れた。

町外村防衛計画

十日後、ヘルミオスは町外村の周囲に石壁を築く計画を提案した。

ハウルデン子爵の許可を得た上で、ヘルミオスは土魔法「ロックシールド」を発動した。しかし通常の石壁とは比較にならない巨大な壁が出現し、その場にいた全員を驚かせた。

マキシル騎士団長も、その強度なら高位魔獣でも容易には破壊できないと評価した。

新たな耕地の創出

ヘルミオスは巨大な石壁を連続して作り、町外村の周囲を囲っていった。

その後、ガハト村長の提案により、壁と村の間にできた広大な土地へリザルト先生が「豊穣大地」を使用し、新たな耕地が生み出された。

荒れ地だった場所は肥沃な畑へと変わった。

ヘルミオス村の誕生

町外村の住民たちは、新たな石壁と畑を目の当たりにして歓喜した。

さらに領主の許可によって、その土地は正式な開拓村として認められ、三年間の納税免除も与えられた。これにより住民たちは町外村の無法者ではなく、正式な村民となった。

そしてガハト村長の提案により、新しい村は「ヘルミオス村」と名付けられることになった。

住民たちは大歓声で賛同し、その光景を見たヘルミオスの胸にも熱い思いが込み上げた。

ヘルミオス村の発展開始

その後一か月をかけて石壁は完成し、ヘルミオス村は正式な村として新たな歩みを始めたのであった。

ヘルモード外伝 6話幕間 庭師のお兄さん

ヘルミオス村の発展と新たな課題

開拓村としての発展

冬を目前に控えた頃、かつて町外村だった集落は大きく変貌していた。

高さ十メートルの石壁に囲まれ、農地も整備されたことで正式な開拓村となり、住民たちは無法者ではなく開拓民として新たな生活を始めていた。さらに避難民も次々と流入し、人口は数か月で一・五倍に増加していた。

しかし急激な人口増加により、食糧不足と燃料不足という新たな問題が発生していた。

魔獣狩りによる支援

ヘルミオスはガッツン、ドロシー、エナと共に魔獣を狩り、その肉をヘルミオス村へ提供していた。

この日も巨大なグレイトボアを討伐して村へ運び込んだ。村人たちはその大きさに驚きながらも歓迎し、食肉解体所へ運び込まれた獲物は手際よく解体された。

村人たちは肉の配給を受け、冬を越えるための貴重な食料として受け取っていった。

燃料不足への不安

解体された魔獣の皮や肉は薪を購入するための資金源となっていたが、町でも薪不足が深刻化していた。

魔獣の脅威によって木材の伐採が進まず、燃料価格も上昇していたためである。昨年までの町外村では寒さや飢えによる死者も出ていたと聞き、ヘルミオスは状況を改善する方法を考えるが、すぐには解決策を思いつけなかった。

庭師ソバルとの出会い

解体後に残った骨や腱を回収しに来たソバルは、それらを肥料に利用すると説明した。

興味を持ったヘルミオスたちは彼について行き、村のゴミ捨て場へ向かった。そこでソバルはエクストラスキル「肥料生成」を発動し、腐敗した大量のゴミや骨を短時間で良質な肥料へ変えてみせた。

ヘルミオスはその能力に驚き、「庭師」という才能の力を知った。

肥料作りの仕組み

肥料へ変化した大量のゴミを見ながら、ソバルは土地にも栄養が必要であることを語った。

かつて町で働いていたものの、雇い主の商売が傾いて職を失い、この村へ流れてきたことも明かした。ヘルミオスたちは肥料の搬出作業を手伝いながら、ソバルの話に耳を傾けた。

薪問題への取り組み

肥料を運び終えたソバルが向かった先は、村の東端に植えられた苗木の場所だった。

ソバルは肥料を与えながら、これらの木を育てて将来の薪や木材にする計画を説明した。本来なら十年以上かかる成長を、自身の能力によって数年まで短縮できるという。

その後、ソバルはスキル「生長促進」を発動し、苗木を一気に一メートルほどまで成長させた。

生長促進の習得

その様子を見たヘルミオスの前に仮想窓が現れ、「生長促進」を取得できることが表示された。

ヘルミオスは水魔法と入れ替える形でスキルを取得し、自らも生長促進を発動した。すると苗木はさらに急激に成長し、直径一メートルほどの大木へと変貌した。

その光景を見たソバルは、ヘルミオスが噂の奇跡の子であることを察したが、深く追及することはせず、ヘルミオスの才能を認めた。

冬への備え

こうしてヘルミオスは、生長促進によって大量の木々を育てることに成功した。

育った木々はヘルミオス村だけでなく、燃料不足に悩むハウルデンの町へも薪として運ばれることとなった。ヘルミオスは冬を迎える村人たちのため、新たな形で力を役立てることができたのであった。

特典 ブーケトス

ペロムスとフィオナの結婚式

世界樹の下での結婚式

ローゼンヘイムの世界樹の下で、精霊たちの灯りに照らされながらペロムスとフィオナの結婚式が執り行われた。

レノアティール女王とオルバース王の進行によって結婚が宣言され、両家の父であるチェスターとデボジが祝福の言葉を贈った。その後は食事と歓談の時間となり、参列者たちは国や団体ごとに分かれて交流を深めた。

仲間たちの歓談と酔った参加者たち

アレンは仲間たちと共に食事を楽しみながら、ペロムスとフィオナの思い出話に耳を傾けていた。

その最中、クレナは果実酒の樽を抱えて酔っているハクを発見した。一方でセシルもかなり酔っており、アレンに酒を飲ませようと絡み続けていた。

そこへ挨拶回りを終えたペロムスとフィオナが戻ってきた。二人は祝いとして受け取った大量の花束を抱えていたが、高価な贈り物は断り、花だけを受け取っていたことを明かした。

ブーケトスの提案

花束を見たアレンは、前世で聞いたことのあるブーケトスについて説明した。

花嫁が花束を投げ、それを受け取った女性が次に結婚できるという話を聞いたセシルとソフィーは強く興味を示し、実際に行うことを決定した。さらにレノアティール女王も加わったことで話は大きく広がり、市街地全体を舞台にした大規模な催しへと変貌した。

花束争奪戦の開始

フィオナが花束を投げる役となり、オルバース王が精霊の力で飛距離を補助した。

参加者となったクレナ、セシル、ソフィー、メルル、シア、ロザリナは花束を巡って競争を開始した。ソフィーは精霊の力で空を飛び、シアは獣化して屋根を駆け、ロザリナも強化スキルを駆使して先頭争いを繰り広げた。

激化する争奪戦

空高く飛んだ花束は途中で向きを変え、再び結婚式場側へ戻り始めた。

参加者たちは方向転換して追いかけ、シアが一時は最も近づいた。しかしセシルの光魔法によって混乱が生じ、その隙に花束は地上へ落下した。

花束へ向かってセシルが駆け寄る中、ハクが現れて突風を起こしたため、花束は再び宙へ舞い上がった。そこへ六人全員が手を伸ばし、激しい争奪戦となった。

幻のブーケトス

誰よりも花束に近づいたセシルが勝利目前となった時、酔ったハクがげっぷと共に炎を吐いた。

その炎によって花束は一瞬で灰となり、参加者たちの努力は全て水泡に帰した。こうして世界初のブーケトスは誰の手にも渡らず終わりを迎えた。

その後、この風習は世界中へ広まったが、そのルールにはドラゴンの参加を禁ずるという一文が付け加えられることになったのであった。

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