最強装備宇宙船 6 レビュー
最強装備宇宙船 全巻まとめ
最強装備宇宙船 8 レビュー
物語の概要
本作は、目覚めたらゲームと酷似した世界に転移していた主人公が、最強の宇宙船を駆って気ままな傭兵生活を送るスペースオペラ・ファンタジーの第7巻である。 前巻での叙勲をきっかけに、舞台は帝国の中心「帝都」へ移る。エルマの政略結婚問題や、ミミの皇族疑惑といった深刻なトラブルが立て続けに発生する中、ヒロは皇帝の勅命により「御前試合」への参加を余儀なくされる。白刃戦・白兵戦・航宙戦という過酷な連戦や、皇女殿下のお忍び観光など、帝都を舞台に規格外のトラブルと活躍が描かれる。
主要キャラクター
- ヒロ:最強の宇宙船「クリシュナ」を操る傭兵。トラブル体質だが、圧倒的な武力と資金力で解決する。本巻でプラチナランカーへ昇格し、ゴールドスター勲章を受勲した。
物語の特徴
本作の最大の魅力は、主人公が圧倒的な「個の武力」と「財力」で、本来なら抗えない国家権力や身分の壁さえも強引に突破していく爽快感にある。 第7巻では、エルマとミミの出自というシリアスなテーマを扱いながらも、シスコンの兄や悪ノリする皇帝といったコミカルなキャラクターによって、重くなりすぎないエンターテインメント性が保たれている。 また、剣による決闘から宇宙戦艦同士の艦隊戦まで、多彩なバトルシーンが楽しめる点も本作の大きな特徴である。
書籍情報
目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい 7
著者:リュート 氏
イラスト:鍋島テツヒロ 氏
出版社:KADOKAWA(カドカワBOOKS)
発売日:2022年3月10日
ISBN:9784040744506
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あらすじ・内容
帝都の中心におわす皇女さまは……ミミのそっくりさん!?
ヒロのゴールドスター受勲のため、皇帝の居城がある帝国首都にやってきた一行だが、華やかな首都ではイベントが目白押し。
クリスと旧交を温めたり、エルマの家族とも無事面会するも、シスコンの兄が決闘を挑んできたり……。さらに、皇女様がミミとそっくりなことが判明して大騒動寸前に!
皇女とともに受勲式後に対面した皇帝は冒険のエピソードを楽しそうに聞く好人物と思いきや、突如ヒロの実力を見るために帝国中の精鋭を集め武闘大会を開くと言い出し……!?
感想
7巻では、前巻までの活躍をきっかけに、物語の舞台がついに帝都へと移る。 この巻は設定開示・身分問題・皇族トラブル・御前試合……と、とにかくイベントが盛りだくさんだ。
「これでもか!」と詰め込まれていて、息つく暇もない一冊であった。
■エルマとミミ、それぞれの「出自」
まず明かされるのがエルマの過去である。彼女は単なる傭兵ではなく、貴族(子爵家)の令嬢であった。政略結婚を嫌って家を飛び出し、傭兵になったという経緯が判明する。「お転婆」という言葉では片付かないほどの行動力お化けだ。 また、彼女がどのような経緯でヒロに拾われ、救われたのかという過去も語られ、二人の絆の深さが再確認できた。
一方で、ミミには「皇族と瓜二つ」という特大の問題が浮上する。 発端はクリスからの連絡やニュース映像で皇女の姿が拡散されたことだったが、そこへセレナ少佐や内務府が介入し、結果的に皇室と深く関わっている可能性が示唆される。 しかし、ここでミミ自身が「血筋」よりも「今の居場所(ヒロの船)」を選んだ点が非常に良かった。あくまで平民として生きる道を選ぶ、本作らしい軸の強さを感じた。
■ヒロの評価と、悪ノリする皇帝
ヒロ自身も「一等星芒十字勲章(ゴールドスター)」の授与により、「危険だが無視できない存在」へと評価が一段階上がる。 そんな中、エルマの実家絡みで登場するのが、典型的なシスコン兄だ。理屈より先に手が出るタイプで、案の定、ヒロと刃を交えることになる……。
このあたりの脳筋展開は清々しさすら感じた。
そして物語は皇帝との謁見へ進むが、この皇帝がまた曲者である。ノリで御前試合を開催し、ヒロの実力を帝国中に知らしめる結果となる。皇帝陛下、いくらなんでも悪ノリが過ぎる(笑)。
■総評:世界は今日も平和じゃない 終盤では皇女殿下の「お忍び外出」というお約束イベントも発生し、当然のようにトラブルへ発展する。この作品において「何事もなく終わる」ことはあり得ないのだと再認識させられた。 エピローグでも、整備士姉妹の回収やメディア対応など、次の面倒事が山積みであることが示唆されている。
トラブルしか起きていないが、それが通常運転なのがこのシリーズだ。 ヒロ達には全然平穏が訪れないが、それでこそ『目覚めたら最強装備と宇宙船持ち』である。次巻も楽しみだ。
最強装備宇宙船 6 レビュー
最強装備宇宙船 全巻まとめ
最強装備宇宙船 8 レビュー
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登場キャラクター
ヒロ
傭兵船クリシュナの船長である。帝都での叙勲と御前試合を通じてその規格外の実力を示し、帝国中枢や貴族社会から注目される立場となった。自由を愛するが、仲間を守るためには権力とも正面から対峙する覚悟を持つ人物である。
・所属組織、地位や役職 傭兵。クリシュナの船長。物語を通じて、傭兵ギルドのランクがゴールドを経てプラチナへ特例昇格した。
・物語内での具体的な行動や成果 エルマの出自問題に正面から向き合い、解決へ導いた。御前試合において、白刃戦・白兵戦・航宙戦の三部門すべてを勝ち抜く成果を上げた。勲章授与や好待遇を得た後も、あくまで「報酬で動く傭兵」としての線引きを主張した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 銀剣翼突撃勲章の着用により、名誉騎士爵相当の扱いを得た。皇女より一等星芒十字勲章(ゴールドスター)を直接授与された。褒賞として一等帝国民(上級市民権)の地位と、帝国内ゲートウェイのフリーパスを得た。
ミミ
ヒロの船のクルーである。帝室の血脈と判定されながらも、皇族としての生活より船を居場所として選んだ芯の強い女性である。誰とでも分け隔てなく接する優しさを持つ。
・所属組織、地位や役職 傭兵船クリシュナのオペレーター。内務府の検査により、帝室の血脈に限りなく近いと判断された。
・物語内での具体的な行動や成果 皇女の変装計画の際、影武者として帝城に残り、その間皇帝の着せ替え相手を務めた。内務府の聞き取り調査に対し、船に留まりたいという自分の意思を明確に伝えた。幼少期に祖母へ会った記憶があることを証言した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 公的には「皇室と無関係の平民」として扱う建前が決まった。ルシアーダ皇女と酷似する存在として、一部の貴族や関係者から注目を集めた。
エルマ(ウィルローズ)
傭兵船のクルーである。ウィルローズ子爵家の出である事実が判明し、帝都での騒動の火種となった。現実的な視点と貴族としての教養を併せ持ち、ヒロを公私共に支える。
・所属組織、地位や役職 傭兵船クリシュナのサブパイロット。ウィルローズ子爵家の長女である。
・物語内での具体的な行動や成果 過去に多額の賠償金を抱え、実家を出奔した経緯を語った。実家との通信会談において、家には戻らずヒロと共に生きる意思を示した。お忍び観光中、元婚約者アレクサンダーの強行をヒロと共に迎え撃った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 家の論理により、「先見の明を持って英雄の元へ娘を送り込んだ」という後付けの正当化がなされた。実家からの引き渡し要求は事実上撤回され、現状の生活が追認された。
メイ
ヒロの側にいる機械知性である。訓練指導から戦闘時の装備扱いまで、多方面で一行を支える万能メイドロイドである。ヒロに対して絶対的な忠誠を誓っている。
・所属組織、地位や役職 ヒロ所有の機械知性(メイドロイド)。従者として式典や帝城滞在に同行した。
・物語内での具体的な行動や成果 クルーへの礼儀作法と実戦訓練を厳格に指導した。状況証拠からエルマの実家筋を正確に推測し、ミミのDNA鑑定にも立ち会った。御前試合の白兵戦では、ヒロの持ち込み装備として参戦し、圧倒的な火力を提供した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 帝城の奥へ向かう際、危険視されて機能制限の処置を受けた。ミミの身辺に危険が及んだ際は「叩き潰す」というヒロの方針を武力面で保証した。
セレナ・ホールズ
帝国航宙軍の軍人である。ヒロたちと軍・内務府との間に立ち、現実的な落とし所を探る調整役として奔走する。
・所属組織、地位や役職 帝国航宙軍の情報将校。物語開始時は少佐だったが、終盤では中佐への昇進が確認される。
・物語内での具体的な行動や成果 早朝通信で剣の修練や礼儀作法を確認した。ミミの血脈疑惑に際し、内務府職員・近衛騎士・侍医を連れて乗船した。DNA鑑定を実施する場を取り仕切り、高圧的な近衛の動きを抑えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 分析等の功績により、作中で新たな勲章を授与されている。
ルシアーダ皇女殿下
帝国の皇女である。ミミと瓜二つの容姿を持つ。外の世界への好奇心が強く、ヒロたちを友人として扱いながらも、統治者として利用価値を見定める一面を持つ。
・所属組織、地位や役職 帝国の皇女。式典の主催側として、ヒロへの直接叙勲を行った。
・物語内での具体的な行動や成果 式典でヒロへゴールドスターを授与した。ヒロとの会食で無礼講を許可し、交流を深めた。ミミに変装して帝都のアンダーレベルへお忍び外出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 お忍び先でのトラブル時、身分証の提示で官憲の態度を一変させた。ヒロを有能な手駒あるいは友人として見定める視線を示した。
皇帝陛下
帝国の支配者である。高度な情報収集能力と悪戯心を併せ持ち、勅命によってヒロを試した食えない老人である。ヒロの異世界由来の事情も察している節がある。
・所属組織、地位や役職 銀河帝国の皇帝。
・物語内での具体的な行動や成果 ヒロの異世界由来を示唆する観測データを把握した上で詰問した。ヒロの実力を試すため、御前試合の開催を勅命として決定した。優勝したヒロに対し、公的な褒賞と個人的な褒美を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 爵位を与えず上級市民権に留めることで、ヒロが逃げ出さないよう配慮しつつ縛り付けた。個人的な褒美として5000万エネルを授与した。
ティーナ
ドワーフの整備士である。優秀な技術者だが、帝都編においては帰りを待つ立場となった。
・所属組織、地位や役職 傭兵船クリシュナの整備士。ドワーフの双子姉妹の一人である。
・物語内での具体的な行動や成果 プロローグにて食堂で朝食の場に合流した。その後、ヒロたちが帝城へ向かう間、グラキウス・セカンダス・コロニーで待機していた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 帝城退去後、コロニーにてヒロたちに回収される予定となっている。
ウィスカ
ドワーフの整備士である。ティーナと共に船の実務を支える存在である。
・所属組織、地位や役職 傭兵船クリシュナの整備士。ドワーフの双子姉妹の一人である。
・物語内での具体的な行動や成果 食堂で朝食の場に合流した。帝城へ向かう一行を見送り、コロニーで待機した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 帝城退去後に回収される予定である。
ウィルローズ家・貴族関係者
エルンスト
ウィルローズ子爵家の長男であり、エルマの兄である。白刃主義に傾倒しており、直情的な行動で衝突を起こすが、根は家族思いな人物である。
・所属組織、地位や役職 ウィルローズ子爵家の嫡男。
・物語内での具体的な行動や成果 街中でヒロへ決闘を申し込み、エルマに拒絶されて気絶した。御前試合の白刃戦でヒロと対戦し、敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 白刃戦ではヒロに呼吸を止める集中状態を使わせたが、胴体四分割判定で完敗した。試合後はヒロの実力を認め、態度を軟化させた。
エルドムア・ウィルローズ子爵
ウィルローズ家の当主である。家の面子を重んじるが、実質的な家庭内の力関係においては妻と娘に頭が上がらない。
・所属組織、地位や役職 ウィルローズ子爵家当主。
・物語内での具体的な行動や成果 通信会談で身柄引き渡し要求の誤解を説明した。式典後の騒動を収めるため、皇帝の呼び出しを伝えて一行を先導した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ヒロとエルマの関係に激昂して決闘を口走った際、妻と娘に物理的に制裁された。
ミルファ
ウィルローズ家の母である。家の利益を冷静に判断し、当主の暴走を抑える実質的な実権者の一人である。
・所属組織、地位や役職 ウィルローズ子爵家の母。
・物語内での具体的な行動や成果 通信会談の場で、激昂するエルドムアを拳で制止した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ヒロの将来性を評価し、エルマの滞在を家の方針として追認する流れを主導した。
エルフィン
ウィルローズ家の長女であり、エルマの姉である。母と同様に冷静な判断力を持ち、父を抑える役割を担う。
・所属組織、地位や役職 ウィルローズ子爵家の長女。
・物語内での具体的な行動や成果 通信会談の場で父を制裁する側に回った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 エルマの滞在を家の方針として追認する流れを支えた。
アレクサンダー・ド・エルザル
エルザル侯爵家の次男であり、エルマの元婚約者である。権力を笠に着て暴力を振るい、自滅した小悪党である。
・所属組織、地位や役職 エルザル侯爵家の関係者。薬物使用の疑いが持たれている。
・物語内での具体的な行動や成果 帝都の第二層でエルマの連れ戻しを宣言し、強化兵をけしかけた。ミミに変装した皇女を側仕えにしようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ヒロのカウンターで手首を切断され、皇女の身分開示後に官憲へ連行された。
アブラハム・ダレインワルド伯爵
貴族社会の重鎮である。式典後の無用なトラブルを一喝して鎮める影響力を持つ実力者である。
・所属組織、地位や役職 ダレインワルド伯爵家当主。
・物語内での具体的な行動や成果 クライアス男爵の言いがかりに対し、「皇女が咎めなかった」という理屈で場を収めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 場の規範を決定づける政治的影響力を示した。
クライアス男爵
帝都の若い貴族である。軍人と貴族の意識差を象徴する、ヒロの引き立て役となった人物である。
・所属組織、地位や役職 男爵。
・物語内での具体的な行動や成果 式典直後、ヒロの「報酬次第」という発言を不敬として糾弾した。御前試合の白刃戦でヒロと対戦した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 白刃戦ではヒロのカウンターを受け、手首と指の切断判定を奪われて敗北した。
その他関係者
ヨハンネス
傭兵ギルド支部長である。貴族からの理不尽な要求とヒロ側の利害を、組織の長として事務的に捌く食えない人物である。
・所属組織、地位や役職 傭兵ギルド グラキウス・セカンダス支部 支部長。
・物語内での具体的な行動や成果 ウィルローズ家からの身柄引き渡し要求をヒロたちに伝達した。ヒロのプラチナランク昇格と、マザー・クリスタル撃破の報奨金決定を告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ミミを見て「どこかで会った気がする」と既視感を示した。
マーカス
傭兵ギルド副支部長である。支部長への取り次ぎなど実務を担う人物である。
・所属組織、地位や役職 傭兵ギルド グラキウス・セカンダス支部 副支部長。
・物語内での具体的な行動や成果 受付で騒ぎになりかけたヒロたちを応接室へ案内した。
クリスティーナ・ダレインワルド
帝都側の協力者である。ニュース映像からミミと皇女の酷似をいち早く察知し、警鐘を鳴らしたヒロの知己である。
・所属組織、地位や役職 ダレインワルド伯爵家の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果 緊急連絡でミミが皇女と瓜二つであることを告げた。皇女の招待を受けて帝城へ赴き、ヒロたちと合流した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 皇女に気に入られ、ヒロに対して自分の領地へ来るよう誘いをかけた。
コーネル
内務府の職員である。ミミの血脈調査を担当するが、強権的ではなく本人の意思を尊重する実務家である。
・所属組織、地位や役職 内務府の調査担当者。
・物語内での具体的な行動や成果 ミミへの聞き取りを行い、皇族にはならず船に残るという意思を確認した。ミミの境遇の不自然さを指摘し、独自調査の開始を告げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ミミの証言からセレスティア生存の可能性を得て、皇帝への報告を約束した。
侍医ファルケ
内務府側に同行した医師である。簡易検査によってミミの血脈を証明した人物である。
・所属組織、地位や役職 侍医。
・物語内での具体的な行動や成果 船内での簡易DNA検査を実施し、ミミが帝室の血脈に近いことを示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 彼の検査結果により、同行していた近衛騎士がミミに跪くという決定的な状況変化が生じた。
イゾルデ
帝城での案内役を務めた女性近衛騎士である。ヒロを侮っていたが、模擬戦を通じてその異常な実力を体験した人物である。
・所属組織、地位や役職 近衛騎士。
・物語内での具体的な行動や成果 ヒロからの「勝てば事情を話す」という条件を飲み、剣術の模擬戦を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 アンドロイド基準で鍛えられたヒロの前に手も足も出ず、連続4回の死亡判定を受けて完敗した。
セレスティア
今上皇帝の妹君である。物語の背景に存在し、ミミのルーツとして浮上した重要人物である。
・所属組織、地位や役職 元皇族。
・物語内での具体的な行動や成果 成人直後に冒険者として出奔し、長年行方不明となっていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 ミミのDNA鑑定結果と証言により、父方の祖母である可能性が極めて高いと結論づけられた。
レックス
傭兵として航宙戦に参加した人物である。搦め手を用いる戦い方を見せた。
・所属組織、地位や役職 傭兵。航宙戦でミサイル艦を運用した。
・物語内での具体的な行動や成果 置きミサイルで攻めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 弾切れを待たれて敗北した。
ニールセン
帝国軍人として航宙戦に参加した人物である。堅実な防御で勝利した。
・所属組織、地位や役職 帝国軍人。航宙戦で汎用機を運用した。
・物語内での具体的な行動や成果 レックスの搦め手を堅実な防御で受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 最後に格闘戦で勝利した。
ヴァイゼル卿
航宙戦でヒロと当たった貴族である。散弾砲を軸にした戦術の実験台となった。
・所属組織、地位や役職 貴族。小型戦闘艦セイバーWを運用した。
・物語内での具体的な行動や成果 正面衝突を嫌って回避行動を選んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 回避行動を縛る散弾砲の圧力が示された。
シュナイダー
ゴールドランカーとして準決勝に立った人物である。大型艦でヒロと激突した。
・所属組織、地位や役職 ゴールドランカー。軍用駆逐艦ドミネーターを運用した。
・物語内での具体的な行動や成果 大型艦の火力と装甲で優位を取った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 艦底部の死角を突かれ、重要モジュールを破壊されて敗北した。
キャプテン・バンクス
プラチナランカーとして決勝に立った人物である。無口な実力者として描かれる。
・所属組織、地位や役職 プラチナランカー。改造艦でプラズマキャノンを運用した。
・物語内での具体的な行動や成果 高火力の一撃で圧力をかけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項 置き魚雷の罠で敗北し、再戦を誓った。
展開まとめ
プロローグ
早朝の通信とセレナからの連絡
早朝、けたたましいコール音に叩き起こされたヒロは、寝不足のまま通信に応じた。ホログラムに表示されたのは、帝国航宙軍のセレナ・ホールズ。彼女は開口一番、ヒロの寝起きのだらしない格好を咎めた。ヒロは夜番明けであることを弁明しつつ用件を尋ねるが、内容は剣の修練や礼儀作法の確認といった些末なことばかり。ヒロはその唐突さと重要性のなさに首をかしげつつ、通信を終えた。
食堂での朝食とクルーとの会話
身支度を整えて食堂へ向かったヒロは、エルフのエルマと合流する。軽口を叩き合いながらコーヒーを用意してもらっていると、整備士であるドワーフの双子姉妹、ティーナとウィスカもやってきた。外見こそ少女だが、成人済みの優秀な実務者である彼女たちも加わり、帝都提出用のレポートや一日の予定について和やかに語り合った。
セレナの意図を巡る推測
話題は先ほどのセレナからの通信の真意へと移る。「単なる注意喚起にしては不自然だ」として、好意の可能性を冗談交じりに示唆されるものの、ヒロは否定的な見解を示す。貴族社会における家柄や身分差の壁は厚く、容易に踏み込める関係ではないという認識を一同で再確認した。
エルマの沈黙と日常への回帰
その議論の最中、ふとエルマが口をつぐむ瞬間があり、ヒロは微かな違和感を覚える。しかし深く追及することはなく、冗談交じりに互いを褒め合う穏やかな空気へと戻った。ヒロは甘いコーヒーを味わいながら、いつもの船内の日常へと意識を切り替えていった。
#1:エルマの正体
エルマの異変とふたりの懸念
帝都行きが決まって以来、様子のおかしいエルマに違和感を抱いたヒロは、ミミに相談を持ちかけた。ミミもまた、理由は分からないものの彼女の元気のなさを心配していた。「責任感の強いエルマのことだ、問題を抱えたまま書き置き一つで姿を消しかねない」――そう危惧した二人は、手遅れになる前に事情を探ることにした。
メイによる出自の推測
ブラックロータスのコックピットに向かった二人は、メイに相談する。メイは直接の情報こそ持たないものの、状況証拠からエルマの実家が帝都の「法衣(ほうい)子爵家」である可能性を指摘した。家督は兄が継ぐ予定だが、エルマ自身も貴族籍を持つ身分であるという。彼女が思い悩んでいる理由は、その高貴な身分と、傭兵であるヒロたちとの関係性の板挟みにあると推測された。
ヒロの決断
身分差を理由に関係を断つつもりなど毛頭ないヒロは、問題があるなら正面から向き合うべきだと腹を括る。彼は当日の予定をすべてキャンセルし、エルマと直接話し合う道を選んだ。
対話と覚悟
エルマの部屋を訪れたヒロは、メイから実家の話を聞いたことを単刀直入に伝える。エルマは観念して法衣子爵家の出であることを認め、隠していたことを詫びた。しかしヒロは「出自は関係ない」と断言し、今後も共に歩む意思を明確にする。どんな面倒事も承知の上で引き受ける――その言葉により、二人は互いの覚悟を再確認した。
帝都で待つ「脅威」
エルマの口から語られた懸念材料は、父が内務府の官僚であること、そして何より、極端な「白刃(はくじん)主義者」である兄の存在だった。ヒロは自身の受勲による立場が多少の助けになる可能性に期待しつつも、帝都で待ち受ける厄介な事態を覚悟する。
修練の日々の始まり
帝都で生き残り、エルマを守り抜くためには備えが必要だ。そう判断したヒロは、剣術をはじめとする修練の強化を決意する。メイもその方針に同意し、帝都行きを前にした過酷な鍛錬の日々が幕を開けた。
#2:帝都へ
苛烈な修練と能力の開花
エルマとの話し合いから三日。ヒロは過酷な訓練の末、満身創痍の状態にあった。ミミが青ざめるほどの消耗を重ねる中で、ヒロはある感覚を自覚し始める。それは敵の動きを事前に察知する「予知」にも似た感覚だった。 偶然ではなく、過去の戦闘経験や操艦技術、そして命の危機に晒され続けたことで培われた空間把握能力が、剣術と結びついた結果であった。
ミミの出自を巡る休息
張り詰めた修練の合間、ヒロはエルマやセレナの例を思い出し、冗談半分でミミの血筋について尋ねてみた。ミミは「自分は平民のコロニー入植者だ」と断言しつつ、祖母については謎が多いと語る。結局「貴族である可能性は低い」という結論に落ち着き、二人は軽口を交わして束の間の穏やかな空気を楽しんだ。
帝都への跳躍
意識を失うほどの修練を重ねるうち、気づけば十日が経過していた。ブラックロータスを含む対宙賊独立艦隊は、ニーパック星系のゲートウェイへ到達。巨大構造物の間を通過し、瞬時に空間転移を果たす。そのあまりに呆気ない移動は、帝国の圧倒的な技術力をヒロに知らしめるものだった。
鋼鉄の惑星グラキウス
転移後のホロディスプレイに映し出されたのは、自然が一切存在しない、地表すべてが人工物に覆われた都市惑星だった。エルマはそれが帝都「グラキウス」であると告げる。帝国の中心地の異様な威容に、ヒロは強い衝撃を受けた。
玄関口での準備と決意
一行は帝都へ直接降下せず、まずは検疫や手続きの拠点である「グラキウス・セカンダス・コロニー」へ寄港した。厳格な管理体制の中、メイの助言に従い、ヒロは情報収集のため傭兵ギルドを訪れることにする。 出発前、エルマはヒロに「銀剣翼突撃勲章」の着用と帯剣を強く求めた。渋々ながらもそれに従い、勲章を胸に剣を佩(は)いた姿となったヒロは、ミミを連れてギルドへ向かう。こうして、帝都という未知の舞台へ足を踏み入れる準備が整った。
#EX: 私が拾われた話
軍への賠償命令と絶望的な期限
帝国軍施設に呼び出されたエルマに突きつけられたのは、作戦妨害と軍用兵器破壊の責任を問う「3700万エネル」という莫大な賠償請求だった。 支払期限はわずか一週間。分納は認められず、未払いの場合は重犯罪者として収監されるという。軍人の高圧的な態度とあまりに理不尽な条件に、エルマは激しい憤りと焦燥を覚えた。
追い詰められた選択肢
施設を放り出されたエルマの脳裏を、悪名高い「監獄コロニー」での悲惨な末路がよぎる。実家の父に頼ることも考えたが、物理的な距離による通信ラグがあり、期限内には間に合わない。自由を求めて実家を飛び出した意地もあり、彼女は「簡単には屈しない」と自らを奮い立たせる。
万策尽きて
エルマは修理中だった愛機や私物をすべて売り払い、懇意にしていた傭兵ギルドから借金をして金策に走った。しかし、どうしても「300万エネル」が足りない。時間も手段も尽き果てた彼女は、最悪の場合、軍施設へ討ち入りをかけるという破滅的な思考にまで追い詰められていた。
ヒロとの再会と、思いがけない提案
絶望の中、酒場でグラスを煽っていたエルマの前に、ヒロとミミが現れる。彼女の異変を察した二人に問いただされ、エルマは現状の全て――賠償金のこと、収監の恐怖、そして残された時間がわずかであることを吐露した。 するとヒロは即座に決断する。「不足分の300万エネルを肩代わりする」と。
新たな居場所の誕生
ヒロが提示した条件は、彼の船のクルーとなり、ミミの教育係と自身のサポートを担うことだった。 崖っぷちの状況で差し伸べられた現実的な救いの手。エルマは動揺しつつも、その手を取ることを選んだ。こうして彼女はヒロの船という新たな居場所を得て、運命を共にする仲間となったのである。
#3:グラキウスセカンダスコロニー
勲章と佩剣による「身分の可視化」
ヒロは銀剣翼突撃勲章を胸に輝かせ、レーザーガンに加え二本の剣を帯びるという重装備で現れた。ミミとエルマはその姿を称賛する。エルマによれば、これは名誉騎士爵相当の立場を示すための実務的な措置であり、周囲に無用な手出しをさせないための「抑止力」であるという。準備を整えた三人はブラックロータスを降り、コロニーへと足を踏み入れた。
都市惑星を支える物流と「帝国品質」
コロニー内は人で溢れ返り、都市惑星グラキウスを支える膨大な物流の規模を見せつけた。エルマは、資源を持たない都市惑星がいかに外部に依存しているか、そして逆にそこから生み出される「帝国品質」の製品がいかに高い付加価値を持つかを語る。ミミは船内の最新設備(テツジン・フィフスやユニットバス)を例に挙げ、ヒロもその性能の高さに納得した。
ウェスタン風のギルドと支部長の介入
到着した傭兵ギルドは、外観こそ未来的だが、入口にはカウベル付きのスイングドア、内装は木目調(素材はイミテーション)に木の香りの演出という、ちぐはぐなウェスタン風の施設だった。 目立つ装いのヒロたちは注目を集めるが、受付はすぐに彼を「キャプテン・ヒロ」と認識。そこへ副支部長のマーカスが現れ、至急協議すべき案件があるとして応接室へ案内された。
悪い知らせ:ウィルローズ家の要求
応接室で待っていたのは、支部長のヨハンネス。彼は堅苦しい挨拶を抜きにして、まずは「悪い知らせ」から切り出した。それはエルマの実家である「ウィルローズ子爵家」から、彼女の身柄引き渡し要求が来ているというものだった。 ヒロとエルマは即座に拒否。ギルド側も、あくまで要請を伝達したに過ぎず、貴族の家庭問題には深入りしない姿勢を見せる。ただし、権力による実力行使があれば報告するようにと、最低限の保護を約束した。
良い知らせ:ランク昇格と巨額の報奨金
続いて「良い知らせ」が告げられる。ヒロへの「ゴールドスター(金剣翼突撃勲章)」叙勲がほぼ確定し、それに伴い傭兵ランクが「プラチナ」へ即日昇格するという特例措置だった。目標が遠のいたと嘆くヒロ、誇らしげなミミ、そして嫉妬を露わにするエルマと反応は様々だったが、提示された特典(手続き優先、保険料三割引、試作品テスト権)の実利にはヒロも満足した。 さらにマザー・クリスタル撃破の報奨金が1500万エネルに決定。ヒロはミミに1%、エルマに3%を分配し、残りを自身が受け取る。ミミはその金額の大きさに動揺を隠せなかった。
ミミへの既視感
退室間際、ヨハンネスはふと「どこかで会ったことがないか」とミミに尋ねる。ミミは帝都圏は初めてだと否定し、ヨハンネスも勘違いとして引き下がった。ヒロは軽口で場を和ませつつ部屋を後にしたが、一抹の謎を残したままセレモニーの準備へと向かうのだった。
#4:ウィルローズ家の人々
セレモニー準備と兄の襲来
傭兵ギルドで「史上最速のプラチナランク昇格」という肩書きを得たヒロは、ミミ、エルマと共にセレモニー用の衣装選びへ向かう。女性陣の長い買い物に付き合い、それぞれのドレス(ミミは清楚な白、エルマはスタイリッシュな萌葱色)と自身の礼装をオーダーした。 その帰り道、突如として白い手袋が投げ込まれる。現れたのはエルマの兄、エルンスト。彼はヒロに決闘を申し込むが、ヒロは作法(手袋を拾う)を無視し、勲章の権威を示して冷静に拒絶。さらにエルマから冷徹な拒絶の言葉を浴びせられたエルンストは、ショックのあまり気絶してしまう。一行は彼を路上に放置し、平然と買い物を続行した。
船内での作戦会議と借金返済
ブラックロータス帰還後、エルマは兄への対応はあれで問題ないと切り捨てる。彼女はヒロの側に留まる意思を固めており、借金返済も自力で行うつもりだ。これまでの報酬分配(エルマ約130万、ミミ約38万)を確認し、二人はその金額の大きさに改めて傭兵稼業のスケールを実感する。なお、ヒロはミミへの初期投資費用の返済を免除した。
ウィルローズ子爵家との通信会談
意を決して実家へ通信を繋ぐと、画面には父エルドムア子爵、母ミルファ、姉エルフィンが並んでいた。挨拶もそこそこに、ミミが画面に映ると、家族一同は彼女の顔を見て明らかな動揺と既視感を示す。 本題に入ると、ギルドへの「身柄引き渡し要求」は父の言葉足らずやエルンストの暴走による連絡ミスだったことが判明。さらに、エルマが家を出る原因となった婚約者アレクサンダーとの縁談も既に破談になっていた。
「既成事実」と貴族の論理
父は借金の肩代わりと帰宅を提案するが、エルマは拒否。「なぜ傭兵船などに」と問う父に対し、エルマはヒロと「男女の仲」であることを宣言し、ヒロもそれに同意する。 激昂して決闘を口走る父だったが、即座に母と姉の拳による制裁を受け沈黙した。母と姉は、ヒロが「銀剣翼突撃勲章」を持つ英雄であり、将来有望な株であると判断。 「我が家は先見の明を持って、英雄の元へ娘を送り込んでいた」 という政治的な**「後付け正当化」**を行うことで、エルマの滞在を追認したのである。
結末
会談は「セレモニー後に直接会う」ことでまとまった。エルマは「貴族社会とは、深読みさせて勝手に辻褄を合わせさせるものだ」と語り、この解決策が最適解だと整理する。 ヒロとエルマは改めて互いを手放さない意思を確認し、共に眠りについた。家族という厄介な爆弾を抱えつつも、事態はひとまずの収束を見せた。
#5: 帝室の血脈
「貴族になる」可能性と、変わらない方針
朝食の席で、ヒロは今後の方針――「生活が侵されるなら徹底抗戦する」という最終防衛ラインをクルーと共有した。 話題はヒロが功績により世襲貴族になる可能性へ及ぶが、ヒロは「家と身分に縛られ、自由がなくなる」として拒否反応を示す。話の流れでミミとの結婚や、果てはメイ(機械知性)との生殖の可能性まで語られ、冗談と愛の告白が飛び交う賑やかな朝となった。結論は一つ。「自由気ままな傭兵生活を死守する」ことだ。
マスコミの不法侵入と逆転の交渉
そこへ、整備士姉妹と共に「スペース・ドウェルグ社」の取材班がなし崩し的に乗船してくる。彼らは事前合意もなく撮影や私室侵入を行う暴挙に出たため、ヒロは激怒。 即座に不法侵入者として拘束し、法的措置と「競合他社への情報リーク」をチラつかせて猛抗議を行う。結果、幹部による土下座謝罪を引き出し、ヒロは「ドウェルグ社を窓口として取材を一本化・統制する」という条件を飲ませ、メディア対応の主導権を握ることに成功した。
クリスからの警告と「瓜二つ」の皇女
騒動が落ち着いた直後、帝都のクリスから緊急連絡が入る。彼女はミミを見るなり「瓜二つだ」と断言した。ニュース映像を確認すると、そこにはミミと生き写しの「ルシアーダ皇女殿下」の姿があった。 単なる空似では済まされない事態に動揺して涙ぐむミミ。ヒロは彼女を抱き締め、「どこにも行かせない」と約束するが、もはや逃亡は不可能な状況だった。
内務府の介入と鑑定結果
間髪入れず、セレナ少佐が内務府の職員と近衛騎士、侍医を連れて現れる。目的はミミのDNA鑑定。ヒロは「許可なく連れ去ろうとすれば抵抗する」と釘を刺しつつ、メイ立ち会いのもと検査を受け入れた。 侍医ファルケによる簡易検査の結果は――「限りなく100%に近い確率で、帝室の血脈である」。 その瞬間、高圧的だった近衛騎士たちがミミに跪く。ミミは困惑し、ヒロとエルマは頭を抱えた。
血脈のルーツと決意
ヒロはセキュリティを盾に一度全員を退去させ、残ったセレナ少佐と事情を整理する。なぜ今まで発覚しなかったのか? それは皇女の露出が極端に少なかったことと、メイが他の業務に忙殺されていた不運が重なったためだった。 ミミの血縁として浮上したのは、今上皇帝の妹「セレスティア様」。かつて成人直後に冒険者として出奔し、行方知れずとなった型破りな皇族である。 出自がどうあれ、ヒロの結論は変わらない。「全員で今の生活を続ける」。嵐の中心に立たされた一行は、来るべき干渉を跳ね返す覚悟を決めた。
#6: 祖母の正体
内務府の来訪と、ミミの意思
翌日、内務府のコーネル氏らがアポイントメントの上で来訪した。その態度は高圧的なものではなく、あくまで「本人の意思確認」を最優先とする穏やかなものだった。 ヒロ、エルマ、メイが同席する中、ミミは率直な想いを口にする。「突然皇族だと言われても実感がないし、今の船が自分の居場所だ」と。コーネル氏はそれを尊重しつつも、皇帝陛下が個人的にミミとの面会を望んでいることを告げる。ミミは動揺しつつ、「ヒロたちが一緒で、かつ非公式なら」という条件付きで興味を示した。
確定した血脈と「公式の建前」
内務府が提示した遺伝子解析の結果は決定的だった。現存する皇族の中で最も近いのは皇帝であり、さらに過去のデータと照合した結果、「ミミの父方の祖母=現皇帝の妹君セレスティア様」である可能性が限りなく100%に近いと断定されたのだ。 しかし、ミミが帝室入りを拒否したため、政治的な「落としどころ」が決定される。 帝国としては「ミミは皇室とは無関係の平民」として扱う。ルシアーダ皇女との酷似は「単なる他人の空似」であり、検査でも直接的な親子関係は出なかった――という「建前」で処理されることになったのだ。
もたらされた爆弾情報
話がまとまりかけたその時、ミミが何気なく口にした言葉が場を凍りつかせた。 「小さい頃、おばあちゃんに会ったことがある。十年くらい前かな」 行方不明の元皇族・セレスティアが、少なくとも十年前までは生存していた――。帝国にとって僥倖とも言えるこの生存情報に、コーネル氏は表情を一変させ、必ず皇帝へ報告すると約束した。
不自然な境遇と、迫る危機
コーネル氏はもう一点、ミミが以前いたコロニーでの極貧生活があまりに不自然であると指摘し、内務府主導で調査を開始したと告げる。誰かが意図的に彼女を貶めていた可能性があるのだ。 最後にコーネル氏は忠告を残す。「帝室に入らない以上、公然と守ることはできない」。 セレモニーで注目を浴びれば危険も伴う。ヒロは「手を出す愚か者は叩き潰す」と即答し、メイもそれを戦闘力面から保証した。
次なる波へ
聞き取り調査は終了し、内務府一行は退去した。 結果として、ミミの出自は「公的には隠蔽、内部では深掘り」という二重構造で進むことになり、セレモニー後には皇帝との「非公式会談」が待ち受けている。一行は嵐の前の静けさの中、次なる事態へ備えるのだった。
#7:ゴールドスター
特訓と帝都降下
皇帝との謁見を含むセレモニーは四日後。ヒロたちはメイのスパルタ指導のもと、衣装合わせと礼儀作法の特訓に明け暮れた。 そして当日。ヒロ(軍服風礼装)、ミミ(白のドレス)、エルマ(萌葱色のドレス)、そして従者としてメイを伴い、クリシュナで帝都へ降下する。人口250億を超え、惑星全体が人工物に覆われた帝都の威容は圧倒的だった。着陸時には軍の管理AIによりクリシュナの武装・航行システムが完全ロックされ、帝国の鉄壁のセキュリティを見せつけられた。
式典と「瓜二つ」の皇女
広大な帝城内を移動し、セレモニーホールへ入場する。皇帝不在ながら厳格な空気が漂う中、ついに「ルシアーダ皇女」が入場した。 その姿は、噂通りミミと「瓜二つ」。皇女自身も会場にいるミミの存在に気づき、一瞬驚きの表情を見せた。式典は粛々と進み、結晶戦役の功績者への叙勲が行われていく。
異例の直接叙勲
終盤、会場がどよめいた。「キャプテン・ヒロは皇女より直々に叙勲を行う」と告げられたからだ。 壇上に呼ばれたヒロに対し、皇女はエルマやミミに親しげに声をかけた後、最高位の武勲である「一等星芒十字勲章(ゴールドスター)」を授与した。ヒロは拝受しつつも、「自分は報酬次第で動く傭兵である」と釘を刺す。皇女はそれを微笑んで受け流したが、その瞳には優秀な手駒を囲い込もうとする統治者の色が宿っており、ヒロは内心で警戒を強めた。
男爵の糾弾と重鎮の介入
閉会直後、ヒロの「報酬次第」という発言を不敬だと咎める若い貴族・クライアス男爵が絡んでくる。ヒロは「皇女殿下が許したことを貴殿が咎めるのか」という論理で切り返すが、場は険悪に。 そこへ現れたのは、アブラハム・ダレインワルド伯爵だった。彼は「皇女が咎めなかった。それが全てだ」と男爵を一喝し、騒動を鎮圧する。さらにエルドムア・ウィルローズ子爵も現れ、「陛下がお呼びだ」と告げたことで、場は強制的に解散となった。
武装解除、そして謁見へ
ヒロたちはエルドムアの先導で帝城の奥深く、皇帝の私的区画へと向かう。 その道中で幾重ものゲートをくぐり、ヒロの帯剣はおろか、メイの機能制限(リミッター装着)まで行われる徹底的な「武装解除」が施された。丸腰となった四人は、緊張を呑み込みながら、銀河の支配者が待つ扉の前へと立った。
#8: 皇帝の戯れ
全知の皇帝と、逃れられない詰問
通された応接室は小ぶりながらも異様な格調の高さを漂わせていた。円卓には皇帝とルシアーダ皇女が待ち受けている。 皇帝は「其方は何者だ」と問うが、それは哲学的な問いではなかった。ヒロがこの宇宙に現れた正確な日時(帝国暦5672年8月4日)や、船が突然「そこに在った」という観測データ、果てはヒロが端末で行った検索ワードまでも把握した上での、情報支配を前提とした詰問だったのだ。国家権力の監視精度の高さに戦慄したヒロは観念し、自らの来歴を正直に語らざるを得なかった。
勅命:御前試合の開催
ヒロの冒険譚を聞いた皇帝は大笑いし、彼を「因果を引き寄せる人間」と評して面白がった。そして、その運命にさらなる彩りを加えるべく、唐突に勅命を下す。 それは近衛騎士、軍人、貴族、傭兵ら選りすぐりの猛者を集め、ヒロと戦わせる「御前試合」の開催だった。 ヒロが勝てば「上級市民権(一等帝国民)」を与えるが、逃げ出さないよう爵位では縛らない。逆にヒロを倒した者には望む褒美を与えるが、ヒロの身内(ミミたち)への手出しは禁ずる――。殺し合いを避けつつも、ヒロを試練に放り込むこの条件に、ヒロは反論を封じられ、内心で激怒しつつも従うしかなかった。
軟禁生活と三部制の地獄
一行は帝城の賓客室に滞在することになったが、それは実質的な逃走封じの軟禁だった。エルマは「皇帝は純粋にヒロの実力を見たいのだ」と分析するが、逃げれば帝国中の面子を潰すことになるため、退路はない。 決定した試合日程は、第一部「白刃戦」、第二部「白兵戦(射撃含む)」、第三部「航宙戦」。間に休息を挟み、計11日間に及ぶ長丁場だ。参加希望者は早くも300人を超え、ヒロは皇帝の思惑を外してでも実力で黙らせることを決意する。
ミミの適応と、近衛騎士との模擬戦
滞在中、ルシアーダ皇女が頻繁に部屋を訪れ、ミミと親しく談笑するようになった。“合わせ鏡”のような二人の姿にヒロは見入るが、周囲の近衛騎士や侍女からは「皇族に近づく不届き者」として冷ややかな視線を浴びる。 ヒロは誤解を解くきっかけを作るため、案内役の女性近衛騎士イゾルデに剣術の模擬戦を提案。「勝てば事情を聞く」という条件で、イゾルデも自信満々に受諾した。
“メイ基準”による圧勝
修練場での立会いは、一方的なものとなった。ヒロはイゾルデに対し、判定システム上で連続4回の「死亡判定」を叩き込んだのだ。 イゾルデの剣は確かに速く鋭い。しかし、常人離れした速度と正確さを誇るアンドロイドのメイと日々打ち合っているヒロにとって、彼女の動きは「止まって見える」ほどだった。 屈辱に震えるイゾルデと、動揺しつつも闘志を燃やす周囲の騎士たち。ヒロは、この軟禁生活中も練習相手には困らなそうだと、どこか冷めた思考で受け止めるのだった。
#9:御前試合
白刃戦開幕:対人戦闘の極意
御前試合の第一部「白刃戦」が開幕。ヒロは特別枠ではなく、シード選手としてトーナメントに組み込まれた。会場中の注目を浴びる特等席(ミミ・エルマと密着するソファ)に座らされ、実況に煽られながら出番を待つ。 試合を見てヒロが気付いたのは、「対剣術を想定している貴族(白刃主義者)」と「白兵戦の一部として捉えている軍人」の意識差だった。
流血の鍛錬と一撃必殺の攻略
ヒロの初戦相手は、因縁のクライアス男爵。彼の上段から繰り出される電光石火の二撃必殺流派に対し、ヒロは真正面から受けず、あえて軌道上に刃を「置く」カウンターで手首・指の切断判定を奪い、瞬殺した。 続く試合も、守勢の女騎士や老練な近衛騎士を攻略。これらは全て、メイとの血反吐を吐くような特訓(死に戻りレベルの反復練習)の成果だった。 そして四戦目、エルマの兄エルンストとの対決。ヒロは呼吸を止めて感覚を極限まで研ぎ澄まし、「世界が遅く見える」領域へ没入。間合いを詰めて武器を弾き飛ばし、胴体四分割判定で完勝した。
白兵戦:ルール無用の重武装
祝勝会を経て、第二部「白兵戦」へ。これは敵船内や市街地を再現したステージを攻略する障害突破競争だが、装備格差は「経済力=実力」として容認されていた。 ヒロはこのルールを逆手に取り、パワーアーマー「RIKISHI mk-Ⅱ」、ハチェットガン、プラズマグレネードランチャーという重装備に加え、戦闘ボット扱いで「メイ(武装メイドロイド)」を投入。 圧倒的な火力とメイの精密射撃、さらに壁を爆破して進む非正規ルート攻略により、対戦相手が心を折ってリタイアするほどの圧勝劇で優勝を決めた。
皇女との会食と、クリスの合流
白兵戦優勝の褒美として、ルシアーダ皇女との二人きりの会食が設けられた。ヒロはミミに似すぎている皇女への接し方に戸惑っていたが、皇女が「無礼講」を許可したことで打ち解け、結晶戦役の裏話を語る仲となる。 さらに皇女の興味はクリス(クリスティーナ・ダレインワルド)にも向き、彼女を帝城へ招待。クリスとの再会により、恋愛観や将来の拠点(ダレインワルド領への誘致)についての話題が出るが、ヒロは明確な回答を避けた。
女難と政治の板挟み
一連の騒動で、皇女、ミミ、エルマ、クリスといった女性陣からの視線(と圧力)が強まり、ヒロは逃げるように訓練場へ通う日々となる。 エルマの元婚約者(放蕩侯爵家)の影もちらつく中、いよいよ最終種目である第三部「航宙戦」へと舞台は移っていく。
#10:航宙戦
命懸けの「模擬戦」
御前試合の最終種目は、戦闘艦同士による航宙戦。レーザーの出力抑制や模擬弾の使用といった安全策は講じられているものの、直撃すれば大事故に繋がりかねない、実戦さながらの危険な競技である。解説はセレナ中佐ではなく、別の女性軍人が担当することになった。 第一試合では傭兵レックス(ミサイル艦)対帝国軍人ニールセン(汎用機)が激突。レックスは「置きミサイル」などの搦め手で攻めるが、軍人の堅実な防御で弾切れを待たれ、最後は格闘戦でニールセンが勝利した。
ヒロの初戦:散弾砲のプレッシャー
ヒロの初戦相手はヴァイゼル卿の小型戦闘艦セイバーW。開始直後、ヒロは「真っすぐ行ってぶっ飛ばす」と宣言し、全速突撃を敢行する。 相手はヘッドオン(正面衝突)を嫌って回避したが、それこそがヒロの狙いだった。ヒロはすれ違いざまに姿勢制御を切って機体を縦回転させ、敵の背後に散弾砲(模擬弾)を叩き込む。散弾砲という「面制圧兵器」の存在が相手の回避行動を縛り、背後を取りやすくするという戦術的価値が証明された一戦だった。
準決勝:駆逐艦狩り(ジャイアントキリング)
順調に勝ち上がったヒロは、準決勝でゴールドランカーのシュナイダーが駆る軍用駆逐艦「ドミネーター」と対戦する。 圧倒的な火力と装甲を持つ大型艦に対し、ヒロはチャフとECMで撹乱しながら懐へと強行接近。相手を縦回転させ、巨体ゆえの機動性の低さを突いて死角(艦底部)へ潜り込む。ヒロは対艦反応魚雷を温存し、散弾砲で砲台や姿勢制御系、ジェネレーターなどの重要モジュールをピンポイントで破壊。見事なジャイアントキリングを達成した。
決勝戦:静かなる強敵バンクス
決勝の相手は、同じプラチナランカーのキャプテン・バンクス。無口な実力者であり、愛機は高火力のプラズマキャノンを搭載した改造艦だ。弾速は遅いが一撃が重いプラズマ兵器は、シールド依存のクリシュナにとって相性が悪い。 ヒロは開幕から対艦反応魚雷をあえてその場に停留させる「置き魚雷」戦術を展開。バンクスを誘導してドッグファイトへ持ち込み、至近距離でミサイルをばら撒かれた瞬間、全速離脱して敵を「置き魚雷」のキルゾーンへ誘い込んだ。 魚雷の至近起爆により勝負あり。初見殺しの罠で見事に優勝をもぎ取った。
栄誉と褒賞
試合後、バンクスは潔く敗北を認め、再戦を誓った。 メディア中継の元、ヒロ、ミミ、エルマは皇帝に拝謁。優勝の褒賞として「一等帝国民(上級市民権)」の身分と「帝国内ゲートウェイのフリーパス」、そして皇帝からの個人的な褒美として「5000万エネル」が授与された。
#11:皇女殿下の休日
出発直前のわがままと「お忍び」計画
ヒロたちが帝城を去ろうとしたその時、ルシアーダ皇女が現れ「今生の別れになるかもしれない」と情緒たっぷりに引き留めにかかった。挙句の果てには「船に乗せて連れて行け」などと無茶を言い出す始末。 彼女の本音が「外の世界を見てみたい」という点にあると見抜いたミミの提案により、皇女がミミに変装して街へ出る「お忍び観光」が決行されることになった。ミミ本人は影武者として帝城に残り(護衛にメイを配置)、ヒロ、エルマ、そして「ミミに扮した皇女」の三人で街へ繰り出した。
アンダーレベルの洗礼と端末調達
皇女の服装は、本人の言う「破廉恥(露出過多)」対策としてレギンスとジャケットを追加し、髪型もミミとお揃いにして完璧な変装を整えた。 目指すは帝都の地下階層(アンダーレベル)。表層の貴族街とは異なる、ネオン輝く不夜城だ。皇女は携帯端末を持っていなかったため、まずはショップで端末を購入。身分証提示で店員のアンドロイドをフリーズさせつつも、ヒロからの送金で電子マネーを使えるようにし、庶民としての準備を整えた。
二層観光と「トラブル特異点」
「手掴みで食べる温かいジャンクフード」という皇女のリクエストで、成功した平民が多く住む「第二層」へ。屋台でタピオカ風のソイ・ドリンクを楽しみ、階層格差についての講義も面白がる皇女だったが、彼女が「ヒロ様はトラブルを呼ぶのでは?」と口にした直後、フラグが回収される。 進路を塞いだのは、エルマの元婚約者、アレクサンダー・ド・エルザル。彼は強化兵を従え、エルマを連れ戻し、ミミ(中身は皇女)を側仕えにすると宣言。皇女の威圧も無視し、暴力による強行手段に出た。
成敗、そして正体判明
戦闘は一瞬だった。ヒロは強化兵の腕を切り落として無力化し、エルマもレーザーで援護。斬りかかってきたアレクサンダーに対しては、御前試合で掴んだ「刃を置いてカウンターを狙う」技術を使い、剣ごと手首を切断した。 駆けつけた官憲は当初ヒロたちを警戒したが、皇女が懐剣の紋章と共に身分を明かすと態度は一変。アレクサンダーたちは連行され、薬物使用の疑いも含めて取り調べられることとなった。
祭りのあと
身分が露見したことでお忍びは終了。帝城へ戻ると、そこには皇帝に着せ替え人形にされて疲れ果てた本物のミミが待っていた。 皇女は退屈な帰路よりもスリルのある外出に満足げな様子を見せ、最後は屋台で買った粉末ドリンクを船内で作り、騒がしい一日は幕を閉じた。
エピローグ
帝城からの出発
御前試合という大役を果たしたヒロたちは、翌日に帝城を退去する手続きを済ませた。 前日はルシアーダ皇女の「お忍び騒動」で出発が危ぶまれたが、帰還後にミミと女子トークを楽しんだ皇女は満足した様子を見せ、結果として円満な退城の段取りが整った。
山積みの課題と回収
一行の当面の目標は、軌道上のグラキウス・セカンダス・コロニーへ戻り、放置状態になっている整備士姉妹(ティーナとウィスカ)を回収することだ。 しかし、それで終わりではない。クリスの屋敷への訪問、戦闘ボットの手配、セレナ中佐への連絡、そして避けて通れないメディア対応――。退城後も課題は山積みだ。 ヒロは隠そうともせず面倒がり、エルマとミミも「どうせまたトラブルになる」と半ば諦めの境地だが、メイだけは「皆様なら乗り越えられます」と静かに微笑み、彼らを支えた。
大気圏離脱
離陸許可が下りる。クルーは阿吽の呼吸で航法・出力制御・ドッキング解除を行い、クリシュナは帝城の発着場を離れた。 姿勢制御スラスターで浮上し、メインスラスターに火を入れる。慣性制御装置のおかげで負荷を感じることなく加速し、やがて艦は帝都の厚い大気を抜け、漆黒の宇宙空間へと到達した。
「我が家」への帰還
窓外に広がる星々を見て、ヒロとミミは深く安堵する。豪華な帝都よりも、何もない真空の宇宙の方が落ち着く自分たちに気づき、根っからの傭兵気質を自嘲し合った。 エルマに感想を求められたメイは、「理屈ではなく、皆様と一緒にいると心が安らぐ」と、機械知性らしからぬ情緒的な言葉を返す。 ミミもまた、皇女との優雅な時間は楽しかったと認めつつ、「私の居場所はやっぱりここです」と結論づけた。 「なら、帰ろうぜ」 ヒロはその言葉に応え、アフターバーナーに点火。クリシュナは光の尾を引きながら、彼らの“我が家”である広大な銀河へと加速していった。
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