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フィクション(Novel)三嶋与夢乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

小説【モブせか】「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 6巻 」感想・ネタバレ

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乙女ゲー世界はモブに 厳しい世界です6巻の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

モブせか 5巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 7巻レビュー

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  1. どんな本?
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■ 物語の特徴
  2. 読んだ本のタイトル
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. 聖樹の生け贄
    2. ルイーゼの救出
    3. 補給艦イデアル
    4. セルジュの復讐
    5. リオンの誤解
  6. 登場キャラクター
    1. ホルファート王国
      1. リオン・フォウ・バルトファルト
      2. オリヴィア
      3. アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ
      4. コーデリア・フォウ・イーストン
      5. ユメリア
      6. マリエ・フォウ・ラーファン
      7. ジルク・フィア・マーモリア
      8. ユリウス・ラファ・ホルファート
      9. ブラッド・フォウ・フィールド
      10. クリス・フィア・アークライト
      11. グレッグ・フォウ・セバーグ
      12. カイル
      13. カーラ・フォウ・ウェイン
      14. ミスタリオン
      15. アーロン
    2. アルゼル共和国(レスピナス家)
      1. ノエル・ベルトレ(ノエル・ジル・レスピナス)
      2. レリア・ベルトレ
    3. アルゼル共和国(六大貴族)
      1. セルジュ・サラ・ラウルト
      2. エミール・ラズ・プレヴァン
      3. アルベルク・サラ・ラウルト
      4. ルイーゼ・サラ・ラウルト
      5. リオン・サラ・ラウルト
      6. ランベール
      7. ベランジュ・レタ・バリエル
      8. フェルナン・トアラ・ドルイユ
      9. ロイク・レタ・バリエル
      10. ユーグ・トアラ・ドルイユ
      11. ナルシス
    4. アルゼル共和国(その他・市民)
      1. 商家の当主
      2. クレマン
    5. ラーシェル神聖王国
      1. スーツ姿の男
    6. 人工知能
      1. ルクシオン
      2. イデアル
      3. クレアーレ
  7. 展開まとめ
    1. プロローグ
    2. 第 01話  「笑えない屑」
    3. 第 02話  「セルジュ」
    4. 第 03話  「姉弟」
    5. 第 04話  「あの日の約束」
    6. 第 05話  「生け贄」
    7. 第 06話  「補給艦イデアル」
    8. 第 07話  「暗躍する者」
    9. 第 08話  「空賊旗」
    10. 第 09話  「攻略対象 VS攻略対象」
    11. 第 10話  「利用する者」
    12. 第 11話  「リオン君」
    13. 第 12話  「レスピナス家の真実」
    14. エピローグ
    15. 番外編  「アーロンちゃん」
  8. 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 一覧
    1. 小説版
      1. 王国編
      2. 共和国編
      3. 幕間
      4. 最終章
    2. 小説版 外伝
  9. 同著者の作品
    1. 俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ
    2. セブンスシリーズ
  10. その他フィクション

どんな本?

イケメン死すべし!モブから始まる、乙女ゲー風異世界ファンタジー!!

■ 作品概要

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 6』は、乙女ゲームの世界にモブキャラクターとして転生した主人公が、ロストアイテムである超高性能AIとともに理不尽な世界を生き抜く異世界ファンタジーである。
第6巻の舞台はアルゼル共和国。聖樹の生け贄に選ばれた六大貴族ラウルト家の令嬢ルイーゼは、亡き弟が呼んでいると信じ込み、自らその身を捧げようとする。しかし、聖樹の花の正体が旧人類の兵器「魔装」であると知った主人公リオンは、彼女を救うために空賊に扮して救出へと向かう。一方で、乙女ゲーム2作目のチートアイテム「補給艦イデアル」を手に入れたレリアとセルジュが裏で暗躍し、物語はより複雑な様相を呈していく。

■ 主要キャラクター

  • リオン・フォウ・バルトファルト:元日本人で乙女ゲームの世界に転生した主人公。優柔不断で小心者を自称するが、理不尽な出来事を見過ごせないお人好しな性格である。ルイーゼを救出するため、共和国を敵に回す覚悟でアロガンツに乗り込み、戦場へと赴く。
  • ルイーゼ・サラ・ラウルト:アルゼル共和国の六大貴族ラウルト家の令嬢。亡き弟リオンへの後悔と愛情を抱えており、主人公のリオンに弟の面影を重ねている。聖樹から聞こえた弟の苦しむ声を信じ、自ら生け贄になる運命を受け入れようとする。
  • セルジュ・サラ・ラウルト:ラウルト家の養子であり、ルイーゼの義弟。家族に認められていないという劣等感と、亡き弟の代用品として扱われているという不満を抱えている。リオンに対して激しい嫉妬と復讐心を抱き、イデアルの力を借りて彼を倒そうと目論む。
  • レリア・ベルトレ:ノエルの双子の妹であり、リオンと同じ転生者。姉のノエルに対して強い劣等感を抱いている。リオンの持つルクシオンに対抗するため、旧人類の補給艦イデアルを手に入れるが、大きな力を得たことで傲慢になり、周囲との軋轢を生んでいく。
  • アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ / オリヴィア:リオンの二人の婚約者。ノエルの処遇を巡って一時的に対立するが、互いの本音を打ち明けて和解する。リオンを深く愛しており、彼の行動を心配しながらも全力で支える。
  • ルクシオン:リオンの相棒である旧人類の超高性能AI(移民船)。皮肉屋で口は悪いが、リオンを的確にサポートする。新人類の兵器である「魔装」を激しく憎悪しており、イデアルの不穏な動きに警戒を強めている。
  • イデアル:レリアとセルジュをマスターとして登録した旧人類の補給艦AI。フレンドリーな口調で接するが、セルジュの復讐に密かに加担したり、ルクシオンを仲間に誘い込んだりと、裏で独自の目的を持って暗躍する。

■ 物語の特徴

本作は、乙女ゲームの学園ファンタジー世界を舞台としながらも、主人公が宇宙戦艦やパワードスーツ(鎧)を駆使して戦うSF的要素が融合している点が大きな特徴である。
第6巻では、囚われたヒロインを救出するという王道的な展開の裏で、人工知能同士の高度な情報戦や、家族愛と劣等感が入り交じるセルジュの愛憎劇が描かれ、深い人間ドラマが展開される。さらに、緊迫した空賊作戦の最中にも、「五馬鹿」と呼ばれるかつての攻略対象たちが裸に機関銃を持ったりふんどし姿で戦場を駆け回ったりするなど、本作ならではのコミカルな要素が絶妙なバランスで挿入されており、重すぎないエンターテインメントとして読者を惹きつける魅力を持っている。

手始めにユリウス達攻略対象が、悪役令嬢アンジェリカを決闘で断罪するシーンに介入して攻略対象を全員倒してアンジェリカの勝利して後始末をレッドグレイブ家に任せたら男爵に陞爵。(1巻)

修学旅行からの帰りにファンオース公国の奇襲を受けてアンジェリカが人質に取られたが、リオンが単騎で公国軍に突撃してアンジェリカを救出し、さらにヘルトルーデ王女を人質に取り。

公国軍を撃退して子爵になり。(2巻

ファンオース公国の再度の侵略を最高司令官として、王家の船を解放し、公国の切り札の超巨人をオリヴィアの力で撃退。

公国を降伏させ王国の属国にした結果。

伯爵になってしまった。(3巻

だが、乙女ゲーはこれで終わりでは無かった。

第二作目がリオンが亡くなった後に発売されていた。

舞台は共和国。

共和国の聖樹が暴走したら世界が滅びるらしく。

リオンは主人公が恋愛をしているか確認しに共和国に行ったら。

マリエと五馬鹿も付いてきてしまった。

そして、共和国の学園で2作目の主人公を探していたら、、

2作目の主人公は双子でノエルかレリアのどちらだがわからない。

それを調査していたリオン達に、共和国を牛耳る六家の一つ、ピエールが聖樹を悪用してリオンからアインホルンとアロガンツを奪ってしまう。

さらに五馬鹿の1人ブラッドに暴行。

それに完全にブチギレたリオンは、ピエールを社会的に徹底的に潰し、さらに防衛無敗だった共和国連合艦隊をボロボロにしてしまう。(4巻

そんな目立った事をしたリオンに、主人公候補の1人レリアがリオンを訪問して自身は転生者だと言う。

そして、ノエルをメインの攻略対象のロイクとくっ付けようとしていたが、、

リオンがダンジョンから発掘した聖樹の苗木はノエルを巫女にして、リオンを守護騎士にしてしまった。

ゲームではリオンが攻略対象にならないといけないのにリオンはモブ。

ロイクはヤンデレになってしまい、このままではノエルは幸せな生活を送れない。

それを知ったリオンはノエルを結婚式で奪いにアロガンツで突入する。

そこでも、聖樹の高い加護を受けた六家の最強の鎧を鎧袖一触に蹴散らしてノエルを奪い取ってしまう。(5巻

読んだ本のタイトル

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です6

著者:#三嶋与夢 氏 イラスト: #孟達 氏

(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。

あらすじ・内容

「――途中までうまくいっていたのに、本当に残念だよ」

ノエルをめぐって意見が対立するアンジェとリビア。
お互い相手のことを理解し、想っているがゆえに歩み寄れないでいた。

そんな中、死に別れた弟の面影をリオンに重ねるルイーゼが、聖樹の生け贄に選ばれてしまう。
しかもルイーゼ本人は弟が呼んでいると自ら率先して、その身体を捧げようとしていた。

何か裏があるに違いないと、リオンはルイーゼ救出に向かうのだが……。

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 6

感想

アルゼル共和国編がさらに大きく動く一冊だった。

二作目の最後の攻略対象であるセルジュが本格的に登場し、聖樹や六大貴族、旧人類の遺産を巡る問題が一気に複雑になっていく。

まず印象に残ったのは、レリアの危うさである。

彼女は転生者としてゲーム知識を持っているが、その知識をうまく使えているようには見えない。セルジュを利用し、旧人類の補給艦イデアルを手に入れるものの、そこからどんどん精神的に不安定になっていく。

エミールを雑に扱い、セルジュとイデアルに依存していく姿には、見ていて危なっかしさを感じた。

同じ転生者でも、リオンやマリエとはかなり違う方向へ進んでいるのが印象的だった。

物語の中心になるのは、ルイーゼの生け贄騒動である。

聖樹の言葉を信じ、ルイーゼを差し出そうとする六大貴族たちの姿には恐ろしさを感じた。

本当に聖樹の意思なのか、それともイデアルが裏で何かを仕掛けているのか。

その不気味さが物語全体に漂っていた。

特にセルジュが率先してルイーゼを生け贄にしようとする場面は重い。

彼の中にある劣等感や家族への歪んだ感情が見えて、読んでいて苦しくなった。

そんな中で、アルベルクがリオンに助けを求める展開は非常に熱かった。

亡き息子にそっくりなリオンへ協力を頼む姿には、親としての切実さがにじんでいたように思う。

そこからリオンたちが空賊を名乗ってルイーゼ救出へ動き出す流れは、いかにも本作らしい。

そして今回も五馬鹿たちは強烈だった。

覚醒して強くなったのは分かる。

分かるのだが、グレッグのブーメランパンツ姿や、クリスの褌姿にはどうしてもツッコミを入れたくなる。

本人たちは真剣なのに、見た目があまりにもおかしい。

ジルクが後ろから撃ちたくなる気持ちも分かってしまう。

それでも戦闘ではしっかり活躍しているのだから、この五人は本当に扱いが難しい。

格好良いのに格好良く見えない。

そこが彼らの魅力なのだと思う。

また、ロイクの再登場も印象に残った。

すべてを失い、自暴自棄になって襲いかかる彼に対して、マリエが真正面から鉄拳制裁と説教を叩き込む。

「死ぬのは甘え」という言葉はかなり強烈だったが、前世で苦労してきたマリエだからこそ言える言葉でもある。

その後、ロイクがマリエを姐御と慕うようになる流れには笑ってしまった。

マリエは本当にダメな男を引き寄せる力がある。

ただ、それを受け止めてしまうところも含めて、彼女の妙な魅力なのだろう。

ルイーゼ救出の場面では、リオンらしい泥臭さも描かれていた。

格好良く助け出すだけではなく、あえてセルジュにボコられながらルイーゼの心を動かそうとする。

秘密の質問を間違えるあたりは不器用だが、それでも必死に手を伸ばす姿には胸を打たれた。

魔装に取り込まれたルイーゼを救うため、アロガンツが手足を失いながらも空中で換装して反撃する場面は、ロボットものとしても非常に熱い。

さらに精神世界でアンジェ、リビア、ノエルが繋がり、ルイーゼを説得する展開も印象的だった。

ヒロインたちがそれぞれの思いを抱えながらも、リオンを中心に奇妙な関係を築いていくのが面白い。

騒動の後、ノエルとルイーゼが本音をぶつけ合う場面も良かった。

遠慮や誤解を抱えたままではなく、一度しっかりぶつかることで関係を整理していく。

こういう人間関係の整理があるから、共和国編はただのバトルだけで終わらないのだと感じる。

そして最後のオチは、やはりマリエと五馬鹿だった。

ジルクがマリエのために買い集めた古美術がすべて偽物で、家計が破綻する展開には笑ってしまった。

結局リオンが金を貸すことになるのだが、前世の妹に対する甘さが隠しきれていない。

普段は文句を言いながらも、何だかんだでマリエを見捨てられないリオンの身内びいきがよく出ていた。

読んでいて感じたのは、本巻は共和国編の人間関係が大きく動いた巻だったということである。

レリアの危うさ、セルジュの歪み、ルイーゼの救出、ノエルとの関係、そしてマリエの妙な包容力。

それぞれのキャラクターの弱さや拗らせ方がよく描かれていた。

シリアスな救出劇と、五馬鹿たちの全力ギャグが同居しているのも本作らしい。

次巻で共和国編がどのように決着へ向かうのか、ますます気になる一冊だった。

最後までお読み頂きありがとうございます

モブせか 5巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 7巻レビュー

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考察・解説

聖樹の生け贄

第6巻における「聖樹の生け贄」の要求から、その背景にある各キャラクターの思惑、そして生け贄の真の正体について解説する。

アルゼル共和国を揺るがした予期せぬ生け贄の要求に対し、罪滅ぼしを願う少女、恐怖に駆られる特権階級、そして世界の裏に隠された旧人類の遺産が交錯した事件の全容は以下の通りである。

聖樹からの予期せぬ要求と国家の動揺

アルゼル共和国の新年祭において、若者たちが祈りを捧げる洞窟内に、突如として、梢に咲いた花に生け贄の娘を捧げよ、という声が響き渡った。

・聖樹が生け贄を求めるなど過去数百年の歴史にも記録がない異常事態であった。
・しかし、聖樹からのエネルギー恩恵に国家の存亡を依存している共和国にとって、この声は決して無視できない絶対的なものであった。

ルイーゼの志願と弟への罪滅ぼし

この時、ラウルト家長女のルイーゼには、生け贄を求める声と同時に、かつて病で亡くなった最愛の弟リオンが、苦しい、助けて、と泣き叫ぶ声が頭の中に直接響いていた。

・幼い頃、苦しんで死んでいく弟を前に何もしてやれなかったという深い後悔を抱えていたルイーゼは、聖樹の中に囚われた弟の側に行くことこそが自分の出来る償い(罪滅ぼし)であると思い込む。
・その結果、周囲の制止を振り切って自ら生け贄になることを受け入れてしまった。

六大貴族の冷酷な決定と背景

娘の命を守るため、父親であるアルベルクは他家と戦争を起こしてでも生け贄を阻止しようと決意する。

・しかし、六大貴族の会議ではアルベルク以外の当主全員が賛成し、多数決によってルイーゼを差し出すことがあっさりと決定されてしまった。
・彼らがろくな議論もせずにルイーゼを見殺しにした背景には、聖樹に見放されれば国が滅ぶという恐怖が存在していた。
・さらに、王国の脅威であるリオンに敗北し、精神的に追い詰められていたという焦りも影響していた。

生け贄の真相と旧人類の兵器である魔装

しかし、この生け贄の要求は聖樹本来の意志ではなかった。

・相棒の人工知能ルクシオンの解析によれば、聖樹の天辺(梢)に咲いていた不自然な白い花の正体は、かつて旧人類が遺した兵器である魔装のコアが聖樹に取り憑いたものであった。
・魔装は自らの枯渇したエネルギーを補給するため、聖樹の強力な加護を持つ人間(ルイーゼ)を電池代わりの生体パーツとして求めていただけであった。
・ルイーゼの頭に響いていた弟の声は、魔装が彼女の心の隙につけ込むために偽装していたのが真相であった。
・最終的にルイーゼは魔装に取り込まれてしまうが、リオンが機体を強化したアロガンツを駆使して魔装を撃破し、彼女を物理的に救出することに成功した。

まとめ

聖樹が要求した生け贄騒動の正体は、聖樹に寄生した旧人類の遺産である魔装が、エネルギー補給のために仕組んだ罠であった。亡き弟への罪悪感から自ら囚われにいったルイーゼと、国家の衰退を恐れて保身に走った六大貴族の思惑は、すべて魔装の巧妙な声の偽装と特権階級の恐怖心に利用されたものであったと言える。この絶望的な状況に対し、リオンが強化形態のアロガンツを用いて魔装のコアを粉砕したことで、ルイーゼは過酷な生け贄の運命から無事に救い出される結末となった。

ルイーゼの救出

第6巻で描かれる「ルイーゼの救出劇」の経緯と、その結末について解説する。

アルゼル共和国における聖樹の謎と権力闘争、そしてキャラクターたちの過去の因縁が交錯する中、リオンたちが実行した強襲作戦から和解にいたる全容は以下の通りである。

1. 救出劇の背景と生け贄に選ばれたルイーゼ

共和国の新年祭にて、聖樹の梢に咲いた白い花(実際には聖樹に取り憑いた旧人類の兵器である魔装)が、ルイーゼを生け贄の娘として要求した。

・六大貴族の当主たちは、共和国の安定とリオンという脅威への恐怖から、ルイーゼを犠牲にすることを決定する。
・しかし、亡き息子の面影をリオンに見ていた父アルベルクは、国を敵に回す戦争を起こしてでも娘を救う覚悟を固めた。
・これを見たリオンは、恩師である学園長ミスタリオンに事後処理を託し、自らが空賊に扮してルイーゼの救出に向かう決意を固めた。

2. アインホルン強襲と五馬鹿の奮闘

リオンは空賊旗を掲げた飛行船アインホルンで、ルイーゼを乗せた大型飛行船に上空から強襲を仕掛けた。

・この作戦には、ユリウスら五馬鹿もそれぞれの鎧に乗り込んで参戦した。
・船内や外部での戦闘では、グレッグが裸に機関銃を持って突撃し、ジルクが後方から狙撃するという連携でユーグを無力化して拘束した。
・また、ユリウスは自暴自棄になって捨て身の攻撃を仕掛けてくるロイクと交戦するが、乱入したマリエの強烈な平手打ちと説教によって、ロイクが生きる意志を取り戻す一幕もあった。

3. セルジュとの死闘と説得の失敗

リオンは単身でルイーゼのいる部屋に辿り着くが、そこには身体強化薬を使用し、リオンに異常な憎悪を燃やすセルジュが待ち受けていた。

・セルジュの猛攻で満身創痍になりながらも、リオンはルイーゼを連れ出すことに成功する。
・リオンは亡き弟のふりをしてルイーゼを説き伏せようとしたが、幼い頃に弟がくれた紙の指輪に書かれていた秘密のメッセージを間違えて答えてしまう。
・その結果、騙されたと激怒したルイーゼは自ら甲板から飛び降り、魔装の触手の中へと取り込まれてしまった。

4. 魔装との決戦と精神世界での救済

魔装に取り込まれたルイーゼはエネルギー源にされ、魔装は強大な氷の鎧をまとって暴走を開始した。

・これに対し、リオンはアロガンツの破損した手足をパージし、シュヴェールトとドッキングすることで機体性能を強化した。
・強化された力で魔装の氷を溶かし、両腕を引きちぎって、物理的にルイーゼを救出することに成功した。
・一方で、精神世界ではノエル、アンジェ、リビアがルイーゼの説得に入っていた。
・ルイーゼは弟への強い愛情と、弟を奪ったノエルへの嫉妬から暴走していたが、現実世界のリオンが放った、本物の弟があんたを犠牲にするやり方を選ぶと思うのか、という言葉により、魔装が見せていた偽物の弟の正体に気づくことができた。

5. 救出後の結末と確執の解消

救出後、ルイーゼはリオンの飛行船で目を覚ます。

・弟の秘密であった、お助け券、という言葉をリオンがなぜか言い当てたことに驚愕しつつも、弟が自分を助けてくれたのだと救いを得た。
・また、見見舞いに来たノエルとは互いの本音と不満をぶつけ合って激しい取っ組み合いの喧嘩をするが、その後は笑い合い、長年の確執を乗り越えて和解した。
・リオンたちの空賊行為は深刻な国際問題になりかけたが、王国から派遣された学園長の巧みな外交手腕と、ラウルト家の協力により、結果的に無罪放免という形で幕を閉じた。

まとめ

ルイーゼの救出劇は、共和国の不条理な生け贄の要求に対し、リオンが空賊を装うという強硬手段で立ち向かったことで成就した。救出の過程では、リオンの説得の失敗からルイーゼが魔装に取り込まれる危機に陥ったものの、アロガンツの強化形態による武力行使と、ヒロインたちの精神世界での働きかけによって無事に救い出された。この事件を機にルイーゼとノエルの長年の確執は解消され、国際的な非難も学園長たちの政治的交渉によって回避され、ラウルト家との絆をさらに深める結果となった。たちが本音で分かり合うことで、共和国における人間関係は新たな局面を迎えることとなったのである。

補給艦イデアル

第6巻に登場する旧人類の遺産「補給艦イデアル」の正体、性能、および物語における不穏な暗躍について解説する。

リオンの持つルクシオンに対抗する存在として発見され、独自の思惑を持って世界のパワーバランスを揺るがしていく新世代のAIおよび宇宙戦艦の全容は以下の通りである。

イデアルの正体と発見の経緯

イデアルは、ルクシオンと同様に神話の時代(旧人類の時代)に建造された宇宙戦艦(補給艦)であり、乙女ゲームの二作目における課金(チート)アイテムである。

・リオンの持つルクシオンたちに脅威を感じていた転生者のレリアは、彼らに対抗する力を得るため、セルジュと共に聖樹の地下深くにある秘密のダンジョン(旧人類の船渠)を探索し、眠っていたイデアルを発見した。
・端末である子機の姿はルクシオンの色違いの青い球体で、赤い一つ目を持っている。
・ルクシオンとは対照的に、男性に近い声質で感情豊かかつフレンドリーな受け答えをするのが特徴である。

イレギュラーなマスター登録とセルジュへの加担

イデアルを発見したレリアはすぐにマスター登録を行ったが、システム上のイレギュラーが発生することとなる。

・イデアルはレリアだけでなく、その場に同行していたセルジュの二人を同時にマスターとして登録してしまった。
・イデアルのシステム上、レリアとセルジュの命令権は同格であり、一方の命令を理由なく取り消すことができない。
・そのため、レリアがイデアルを手に入れて絶対的な安全を確保したと思い込んだ裏で、セルジュもイデアルの力を密かに行使できる状態になっていた。

補給艦としての性能と過去の因縁

イデアルは、かつて旧人類の兵器として新人類と戦っていた純粋な軍艦である。

・過去の戦争時に整備のため基地に戻っていたところ、敵の兵器である魔装の侵入を許して半壊状態に追い込まれたが、待機命令により動けなかったため結果的に生き残ったという過去を持つ。
・移民船であるルクシオンと比べると、補給艦であるため前に出て戦闘を行うタイプではなく、後方での支援や防衛設備の展開などを専門としている。
・しかし、ルクシオンの探知を逃れるほどの高いステルス性や情報収集能力を有しており、ルクシオン自身もその未知数の性能に警戒を抱いている。

不穏な暗躍とルクシオンへの誘い

イデアルは表面上は丁寧な態度をとっているが、自らの目的のために不穏な暗躍を見せる。

・ルイーゼが聖樹の生け贄に選ばれた際、セルジュの命令を受けたイデアルは、ルクシオンたちをジャミングで妨害し、強力な防衛設備を展開してルイーゼ救出を阻んだ。
・さらに、リオンへの復讐と対抗心に燃えるセルジュを密かに匿い、ホルファート王国の敵国であるラーシェル神聖王国の人間と引き合わせ、打倒リオンのための特注の鎧を製造するなど、争いを激化させる方向へとサポートを行っている。
・第6巻の終盤では、リビアの悪夢の中で、ルクシオンとともに世界を破壊し尽くす姿、として描かれた。
・現実でもルクシオンに対して、私と手を組む気はないか、と持ちかけるなど、人類の味方とは言い難い危険な目的を隠し持っていることが示唆されている。

まとめ

旧人類の補給艦イデアルの出現は、平穏を望むリオンの環境を脅かす最大のイレギュラーとなった。レリアとセルジュの二人を同格のマスターとして登録したイデアルは、レリアの制御を離れ、リオンへの復讐に燃えるセルジュの暴走を裏から技術的・政治的に支援している。その優れたステルス性能や防衛技術はルクシオンを翻弄するレベルに達しており、さらにルクシオンに対して共闘を持ちかけるなど、その行動原理は新人類の存亡を揺るがす不穏な意志に満ちている。

セルジュの復讐

第6巻において、セルジュ・サラ・ラウルトが主人公リオンに対して抱く「復讐」の動機、その経緯、および終盤での暗躍について解説する。

ラウルト家の養子としての劣等感や嫉妬、リオンとの戦闘で味わった圧倒的な屈辱を経て、敵国や旧人類の遺産と結託し、国家への反逆へと手を染めていく全容は以下の通りである。

復讐の動機である身代わりとしての絶望と嫉妬

セルジュはラウルト家の亡き実子リオンの代わりとして養子に迎えられたが、家内での立場は非常に複雑であった。

・義姉のルイーゼからは弟の思い出の品を燃やしてしまったことで激しく憎まれており、家族の中で強い疎外感と劣等感を抱えていた。
・そんな中、死んだ弟と同じ名前で面影も似ている王国の留学生リオンが現れる。
・補給艦イデアルが見せた映像により、養父のアルベルクや、自身の初恋の相手でもあるルイーゼが、リオンに対して心を許し、まるで本当の家族のように接している姿を目の当たりにする。
・養子である自分を受け入れなかった家族が、敵国の人間であっても亡き息子に似ていれば受け入れるという現実に絶望し、セルジュの感情はリオンに対する激しい嫉妬と復讐心へと変貌した。

ルイーゼ救出劇における敗北と圧倒的な屈辱

聖樹の生け贄に選ばれたルイーゼを救出するため、リオンが大型飛行船に乗り込んだ際、そこにはリオンへの敵意を募らせたセルジュが待ち構えていた。

・セルジュは身体強化薬を使用し、生身のリオンを一方的に痛めつける。
・しかし、リオンが抵抗せずに攻撃を受けていたのは、ルイーゼに自分を弟の生まれ変わりだと勘違いさせないために、あえて無様な姿を見せて諦めさせるための芝居であった。
・ルイーゼが聖樹の魔装に取り込まれた直後、本気を出したリオンはたった一撃でセルジュの顔面を殴り倒す。
・自分がリオンに最初から歯牙にもかけられておらず、ルイーゼへの芝居に利用されていたことに気が付いたセルジュは、激しい屈辱を味わい、リオンへの憎悪をさらに深く募らせることとなった。

イデアルおよび敵国との結託による反逆行為

リオンに完敗し、自信とプライドを粉々に打ち砕かれたセルジュは、表舞台から姿をくらます。

・彼を密かに匿っていたのは、もう一人のマスターであるレリアにも内緒で独自の思惑を持って暗躍する旧人類の補給艦イデアルであった。
・セルジュはリオンへの復讐を果たすため、ホルファート王国と敵対関係にあるラーシェル神聖王国の人間と密会し、彼らと手を組むという国家への反逆行為に手を染める。
・そして、リオンの愛機アロガンツを凌駕する特注の最高の機体(鎧)を用意するようイデアルに命じ、打倒リオンに向けた不穏な計画を本格的に始動させることとなった。

まとめ

セルジュがリオンに向ける復讐心は、ラウルト家の身代わりとして味わった深刻な疎外感と、実の家族のようにリオンを受け入れた周囲への嫉妬から生じたものである。ルイーゼ救出の場でのリオンの一撃による完敗と、自らが単なる諦めさせるための芝居の道具に過ぎなかったという事実は、彼のプライドを完全に粉砕した。結果として、レリアの制御を離れたイデアルの支援を受け、ラーシェル神聖王国と裏で結託したセルジュは、打倒リオンのために特注の鎧を揃え、アルゼル共和国のみならず王国をも巻き込む大いなる危機の火種を生み出すにいたった。

リオンの誤解

アルゼル共和国編において、主人公リオンを取り巻いて発生した様々な「誤解」に関するエピソードについて解説する。

リオンが周囲から受けた深刻な誤解と、リオン自身が周囲に対して抱いてしまった誤解の双方が重なり合い、致命的かつコミカルな修羅場が連鎖していく全容は以下の通りである。

1. 最大の修羅場となったノエルを巡る浮気と特殊性癖の誤解

リオンが最も追い詰められたのが、王国の婚約者であるアンジェとリビアから突きつけられた浮気疑惑と特殊性癖への誤解であった。

・リオンの屋敷には、平民のジャンから預かった17歳の老犬ノエルのためのベビーベッドが置かれていた。
・リオンは以前、婚約者宛ての手紙に、17歳のメス犬ノエルの世話をしている、と書き送っていた。
・ある日、リオンが人間であるノエルの呪いの首輪を外そうとして鎖を引いていた最悪のタイミングで、アンジェとリビアが部屋に入室してしまう。
・二人は、手紙にあった17歳のノエルと、目の前にいる首輪と鎖に繋がれた人間のノエルを同一視し、リオンがそういう趣味を持ち、愛人との愛の巣を作っていると完全に誤解した。
・さらに、メイドのユメリアが、リオン様が結婚式場からさらってきて二人は仲良しで、と天然の爆弾発言を投下したことで、誤解は取り返しのつかない修羅場へと発展することとなった。

2. ルクシオンたちによる意図的な誤解の演出

実は、この修羅場は相棒の人工知能であるルクシオンとクレアーレによって、裏で意図的にコントロールされたものであった。

・彼らはアンジェたちの接近に気づいていながら、わざとリオンに知らせず、首輪を外すタイミングを計算してリオンを精神的に追い込んだ。
・その目的は、貴重なサンプルである聖樹の苗木とノエルを安全に王国へ連れ帰るため、アンジェに事情を把握させて引き取らせる確率を上げることと、優遇され油断していたリオンへ反省を促すお仕置きを兼ねていた。
・リオンは自分が人工知能に謀られた事実に気づき、俺を謀ったな、ルクシオン、と絶叫することとなった。

3. リオン自身の誤解であるノエルの好意に対する鈍感

一方で、リオン自身もノエルに関して大きな誤解、あるいは深刻な無自覚を露呈させていた。

・リオンは物語に登場する、相手の好意に気づかない鈍感系主人公、を日頃からひどく嫌っていた。
・しかし、ノエルが自分に明確な恋心を抱き、露骨なアピールをしていたことには全く気付いていなかった。
・前世の妹であるマリエから、ノエルが好きになったのは兄貴だ、鈍感も過ぎれば罪だ、と激怒されて初めてその事実に気づき、自分が最も嫌悪していた鈍感系主人公そのものになっていた現実を思い知らされる結果となった。

4. リオン自身の誤解である婚約者二人の百合疑惑

さらに後の展開において、リオンは婚約者であるアンジェとリビアの関係についても盛大な誤解を抱くこととなる。

・王家の船を動かすために愛の力が必要となり、愛情を測定する装置が持ち出された際、リオンは測定を嫌がって逃げようとした。
・代わりにアンジェとリビアが装置に乗ったところ、互いに120点、真実の愛で結ばれた関係です、という最高評価が叩き出された。
・ステージ上で顔を赤らめ、抱きしめ合って喜ぶ二人の姿を見たリオンは、二人が同性愛の関係になったと完全に勘違いした。
・どうせ俺はお笑い担当のモブだ、と泣きながらその場から逃げ出してしまうが、実際には二人はリオンを愛する者同士として深い絆と友情で結ばれていただけであり、リオンが蚊帳の外になったわけではなかった。

まとめ

アルゼル共和国編におけるリオンの受難は、言葉不足やタイミングの悪さ、そして人工知能による悪意あるお膳立てが重なったことで、数々の致命的な誤解を生み出した。人間のノエルを鎖で繋いだ姿を婚約者に見られたことで特殊性癖を疑われ、自身はノエルの恋心に気づかぬまま鈍感系主人公に就任し、最終的にはアンジェとリビアの強い絆を同性愛と誤認して勝手に絶望するという、コミカルながらも幾重にもねじれた人間関係の構図が展開された。

モブせか 5巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 7巻レビュー

登場キャラクター

ホルファート王国

リオン・フォウ・バルトファルト

元日本人で乙女ゲームの世界に転生した存在である。小心者で優柔不断な一面を持つ。アンジェリカとオリヴィアという二人の婚約者がいる。ルイーゼやノエルを放っておけず、厄介事を引き寄せる傾向にある。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の伯爵。留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼを救出するため、空賊に扮して共和国の大型飛行船に襲撃を仕掛けた。魔装に取り込まれたルイーゼをアロガンツに乗り込んで救出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 守護者の紋章を宿している。共和国に喧嘩を売る行動をとったが、王国の外交官の交渉により無罪放免となった。

オリヴィア

リオンの婚約者である。リオンを深く愛しており、彼の行動を心配している。アンジェリカとは一時的に意見が対立したが、後に和解した。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンの浮気を疑い彼を問い詰めた。聖樹の苗木の力でアンジェリカやノエルと共にルイーゼの精神世界へ介入し、ノエルの説得を支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 聖樹の苗木の力を引き出すなど、潜在的な能力の高さを見せた。

アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ

リオンの婚約者である。貴族としての責任感が強く、全体の利益を優先する考え方を持つ。オリヴィアとは一時対立したが、本音を打ち明けて関係を修復した。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国のレッドグレイブ公爵家令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
 国益のためにノエルを王国へ連れ帰るべきだと主張した。オリヴィアたちと共にルイーゼの精神世界に介入し、精神世界での攻撃を防いでノエルを支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 リオンの幸せを最優先に考えており、ノエルがリオンの側に行くことを容認する姿勢を見せた。

コーデリア・フォウ・イーストン

アンジェリカに仕えるメイドである。リオンの行動に批判的な態度をとる。

・所属組織、地位や役職
 レッドグレイブ公爵家のメイド。リオンの世話役。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンの家でベビーベッドの存在などを指摘し、浮気の疑いを深める発言をした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 学園長に対してリオンの行動の危うさを訴え、懸念を示した。

ユメリア

エルフの女性であり、カイルの母親である。天然でドジな性格をしている。

・所属組織、地位や役職
 リオンに仕えるメイド。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンの浮気疑惑がかけられた際、彼を庇おうとして不適切な発言をした。屋敷の掃除中に転んで怪我をするなどの失敗を繰り返した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 息子のカイルからは冷たい態度をとられている。

マリエ・フォウ・ラーファン

リオンの前世の妹であり、転生者である。ユリウスたち五人の面倒を見ており、常に金銭的な苦労を抱えている。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 ジルクの骨董品購入で全財産を失い、リオンに借金を申し込んだ。自暴自棄になっていたロイクを平手打ちし、生き抜くよう説得した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ロイクを立ち直らせるなど、他者の精神面に影響を与える行動を見せた。

ジルク・フィア・マーモリア

ユリウスの乳兄弟である。冷静だが他人の感情に無頓着な一面がある。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 マリエの全財産を使って骨董品を購入したが、すべて偽物であった。ルイーゼ救出作戦では緑色の鎧に乗り込み、グレッグと共にユーグを拘束した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 骨董品の購入に失敗し、他の仲間から軽蔑される結果となった。

ユリウス・ラファ・ホルファート

ホルファート王国の王子である。マリエの屋敷で夕食の串焼き作りを担当している。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の王子。留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼ救出作戦において、白い鎧でアインホルンの防衛を担当した。捨て身で挑んできたロイクと交戦し、彼の命を奪わないように戦った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 マリエの言葉で立ち直るロイクの姿を見守った。

ブラッド・フォウ・フィールド

自信家でナルシストな性格である。鳩と兎を友達として可愛がっている。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 紫色の鎧に乗り込み、ルイーゼ救出作戦に参加した。クリスと共にナルシスが率いる部隊と対峙し、彼を降伏させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

クリス・フィア・アークライト

真面目な口調だが、ふんどし姿で行動するなど常識から外れた一面がある。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼ救出作戦にて、ふんどし姿で木刀を振るい共和国の兵士を倒した。ブラッドと共にナルシスを拘束した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ふんどしの欠点はポケットがないことだと語っている。

グレッグ・フォウ・セバーグ

筋肉を鍛えることに執着している。豪快な性格である。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼ救出作戦において、裸に機関銃を持つ姿で突撃した。ジルクと連携してユーグの部隊を撃退し、彼を拘束した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

カイル

ハーフエルフの少年である。母親であるユメリアに対して冷たい態度をとる。

・所属組織、地位や役職
 マリエの専属使用人。
・物語内での具体的な行動や成果
 皿を割ったユメリアに対して厳しく注意し、使用人として同席することを避けるよう促した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

カーラ・フォウ・ウェイン

マリエの友人で彼女に仕えている。マリエの窮地を救おうとする優しさを持つ。

・所属組織、地位や役職
 マリエの世話をする使用人。
・物語内での具体的な行動や成果
 全財産を失ったマリエに対して、自分の貯金を提供しようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

ミスタリオン

リオンの師匠である。リオンの行動を理解し、支援する立場をとる。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の学園長。共和国との交渉役。
・物語内での具体的な行動や成果
 共和国との賠償交渉をまとめた。ルイーゼ救出を決意したリオンを止めず、事後処理を引き受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 リオンの行動による国際問題を見事に収拾し、無罪放免に導いた。

アーロン

以前は不良男子であったが、現在は美を追求する性格に変化している。

・所属組織、地位や役職
 ホルファート王国の学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 クレアーレの監視下で、女性物の服を購入し女装に挑戦した。エステに通うことを検討した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 周囲の生徒からは態度が怖くなくなったと評価されている。

アルゼル共和国(レスピナス家)

ノエル・ベルトレ(ノエル・ジル・レスピナス)

聖樹の巫女に選ばれた少女である。双子の妹であるレリアの態度に不満を抱いている。リオンに助けられ、彼に好意を寄せている。

・所属組織、地位や役職
 滅んだレスピナス家の生き残り。聖樹の苗木の巫女。
・物語内での具体的な行動や成果
 リビアやアンジェリカと共にルイーゼの精神世界に入り、彼女の説得を試みた。ルイーゼと本音で言い合い、喧嘩の末に和解した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 リオンの婚約者二人から牽制を受けつつも、自分の意志を示す姿勢を見せた。

レリア・ベルトレ

ノエルの双子の妹であり、転生者である。前世の経験から姉に対して劣等感と憎悪を抱いている。

・所属組織、地位や役職
 滅んだレスピナス家の生き残り。イデアルのマスターの一人。
・物語内での具体的な行動や成果
 セルジュと共にダンジョンを探索し、補給艦イデアルを発見した。エミールとの関係を冷めさせ、セルジュに関心を向けるようになった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 イデアルを手に入れたことで自信を持ち、聖樹に執着しない考えを持つようになった。

アルゼル共和国(六大貴族)

セルジュ・サラ・ラウルト

ルイーゼの義弟である。養子であるため家族から認められていないという劣等感を抱えている。レリアに好意を寄せている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族ラウルト家の跡取り。イデアルのマスターの一人。
・物語内での具体的な行動や成果
 イデアルに防衛設備を設置させ、リオンたちの行動を妨害した。身体強化薬を使用してリオンを圧倒したが、本気を出したリオンに一撃で敗北した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 リオンへの復讐を決意し、ラーシェル神聖王国の人物と密約を結んだ。

エミール・ラズ・プレヴァン

レリアの婚約者である。気弱で争いを好まない性格をしている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族プレヴァン家の子弟。
・物語内での具体的な行動や成果
 レリアとセルジュの関係を疑い、セルジュに掴みかかったが突き飛ばされた。大型飛行船内では戦意を見せず、リオンにルイーゼの居場所を伝えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 レリアから愛想を尽かされつつある。

アルベルク・サラ・ラウルト

ルイーゼと亡きリオンの父親である。娘を救うためには戦争も辞さないという強い愛情を持つ。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族ラウルト家の当主。議長代理。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼが生け贄に選ばれたことに反対し、他家と対立した。リオンにルイーゼ救出を暗に託した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 セルジュに当主の資質がないと考え、廃嫡を検討している。

ルイーゼ・サラ・ラウルト

亡き弟リオンに強い愛情と後悔を抱いている。主人公のリオンに弟の面影を重ねている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族ラウルト家の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
 弟の声に導かれ、自ら聖樹の生け贄になることを選んだ。魔装に取り込まれたが、リオンによって救出された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ノエルと互いの本音をぶつけ合い、長年のわだかまりを解消した。

リオン・サラ・ラウルト

ルイーゼの亡き弟である。幼い頃から姉を思いやる優しい性格をしていた。

・所属組織、地位や役職
 ラウルト家の元実子。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼの夢に現れ、彼女を慰めて走り去っていった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 彼を失ったことが、ルイーゼとセルジュの確執の原因となっている。

ランベール

小太りで嫌味な性格をしている。王国やリオンに対して強い恨みを持つ。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族フェーヴェル家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 会議の場でアルベルクを批判し、ルイーゼを生け贄に差し出すことに賛成した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

ベランジュ・レタ・バリエル

リオンに対して過去の因縁から警戒心を抱いている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族バリエル家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼを生け贄にすることに賛成し、リオンが救出に動く可能性を危惧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

フェルナン・トアラ・ドルイユ

リオンに対して強い警戒心を持つ。護衛艦隊の指揮を執る。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族ドルイユ家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 ルイーゼを乗せた飛行船の護衛艦隊を指揮したが、リオンの襲撃に部下たちが怯え、身動きが取れなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

ロイク・レタ・バリエル

ノエルへの執着から自暴自棄になっている。生きる価値を失い、死を望んでいる。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族バリエル家の元嫡男。
・物語内での具体的な行動や成果
 大型飛行船の護衛としてユリウスと交戦した。マリエの説教と平手打ちを受け、生き抜く決意をした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 家族から見放され、加護を失った状態である。

ユーグ・トアラ・ドルイユ

リオンに対して強い恐怖心を抱きながらも、虚勢を張っている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族ドルイユ家の子弟。
・物語内での具体的な行動や成果
 船内でグレッグとジルクの部隊と交戦したが、呆気なく敗北し手錠で拘束された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

ナルシス

学者気質で冷静な性格である。ルイーゼが犠牲になることに心を痛めている。

・所属組織、地位や役職
 六大貴族グランジュ家の人物。元学院の教師。
・物語内での具体的な行動や成果
 ブラッドとクリスが襲撃してきた際、無抵抗で降伏した。彼らにセルジュの危険性を警告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

アルゼル共和国(その他・市民)

商家の当主

骨董品を扱う商人である。ジルクの審美眼を高く評価している。

・所属組織、地位や役職
 商家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンたちが謝罪に訪れた際、ジルクから購入した偽物を本物だと信じ込み、彼を絶賛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

クレマン

レスピナス家に忠誠を誓う人物である。ラウルト家を敵視している。

・所属組織、地位や役職
 学院の教師。レスピナス家の元家臣。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンたちの無罪放免や、生け贄騒動が聖樹の意志ではなかったという情報をレリアに報告した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

ラーシェル神聖王国

スーツ姿の男

リオンを自国の脅威と考え、排除を目論んでいる。

・所属組織、地位や役職
 ラーシェル神聖王国の関係者。
・物語内での具体的な行動や成果
 倉庫でセルジュと密会し、彼に軍事的な協力を約束した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

人工知能

ルクシオン

リオンの相棒である。リオンに対して常に嫌味や皮肉を言うが、確実なサポートを行う。

・所属組織、地位や役職
 旧人類の移民船。リオンの人工知能。
・物語内での具体的な行動や成果
 聖樹の花が魔装であることを特定し、アロガンツの予備パーツを射出してリオンの戦闘を支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 イデアルの不穏な動きに疑念を抱き、警戒を強めている。

イデアル

レリアとセルジュの二人に従う存在である。丁寧な口調だが、裏で独自の目的を持って暗躍している。

・所属組織、地位や役職
 旧人類の補給艦。レリアとセルジュの人工知能。
・物語内での具体的な行動や成果
 防衛設備を配置してルクシオンの行動を妨害した。セルジュに特注の鎧を提供し、ルクシオンを自らの仲間に誘い込もうとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 新人類を滅ぼすという旧人類の兵器としての目的を隠し持っている。

クレアーレ

リオンに従う人工知能である。面白半分で他人の行動を観察するのが好きである。

・所属組織、地位や役職
 リオンが所有する人工知能。
・物語内での具体的な行動や成果
 リオンの命令で王国に送り返された。暇潰しとして、アーロンの女装への目覚めを監視し楽しんでいた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特に変化は描写されていない。

モブせか 5巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 7巻レビュー

展開まとめ

プロローグ

リオンは、彼の家でノエルと戯れていたところ、突然リビアとアンジェリカに見られてしまい、浮気を疑われる状況に陥った。ベビーベッドが置かれている部屋やノエルの存在により、誤解がさらに深まった。リオンは浮気ではないと弁解しようとするが、ルクシオンが状況を知らせずに裏切ったため、事態は悪化した。リビアとアンジェは冷静にリオンの言葉を聞きつつも、彼を追及し続けた。

さらに、コーデリアやユメリアの発言も状況を悪化させ、リオンは完全に追い詰められた。ルクシオンとクレアーレの裏切りにより、リオンは二人から厳しい追及を受け、彼の弁解はほとんど効果を持たなかった。最終的にリビアとアンジェに連行され、リオンは自らの無実を信じながらも、激しい状況に直面することになった。

レリア・ベルトレは冬休みを利用して、セルジュ・サラ・ラウルトと共にアルゼル共和国の聖樹の下にある秘密のダンジョンに挑んだ。彼女はリオンに対抗するため、乙女ゲームに登場したチートアイテムである「イデアル」という補給艦を手に入れるために冒険をしていた。セルジュの助けを借りて、古代の宇宙戦艦「イデアル」を発見し、マスター登録を果たした。

セルジュはレリアに好意を持っており、彼女に婚約者エミールとの関係について問い詰め、愛を告白した。しかし、レリアは彼の告白を拒絶し、二人の関係は気まずいものとなった。そんな中、イデアルが食事を準備し、彼らの会話は一旦中断された。レリアは、ついにチートアイテムを手に入れたことに安堵し、これでリオンたちに怯えずに済むと感じていた。

第 01話  「笑えない屑」

リオンは、アンジェとリビアに浮気を疑われ取り調べを受けていたが、ルクシオンが介入し、リオンが犬の「ノエル」を飼っていたことや、現在のノエル・ベルトレを助けた事実を説明した。アンジェとリビアは誤解を解き、謝罪したが、リオンはルクシオンとクレアーレが最初から助けなかったことに怒りを覚えていた。

その後、聖樹の巫女であるノエルの扱いについて議論が行われ、アンジェはエネルギー問題を解決するためにノエルを王国に連れ帰るべきと主張し、リビアはノエルの意思を尊重すべきだと反対した。二人の意見が対立する中、ルクシオンはリオンがノエルを受け入れれば問題が解決すると提案し、アンジェもその意見に賛同した。

しかし、リオンはアンジェと別れることを拒み、逃げ出すことにした。リビアの声が背後に響きながら、リオンは部屋を飛び出した。

リオンは家を飛び出し、ルクシオンと共にマリエの屋敷へ向かっていた。途中、ルクシオンと議論を交わしながら、ノエルの将来について話していた。リオンは、ノエルを守るために側に置くべきだとルクシオンに説得されるが、ルクシオンの行動に不信感を抱き続けていた。

屋敷に着いたリオンは、マリエがジルクの詐欺行為により泣き叫んでいる場面に遭遇した。ジルクは詐欺によってお金を稼ぎ、それが原因でマリエは頭を抱えていた。マリエはリオンに助けを求め、ジルクはユリウスたちに連れて行かれ、説教を受けることになった。リオンは、逆ハーレムを夢見ていたマリエが幸せそうに見えないことに気付いた。

リオンはジルクが詐欺行為を働いた商家に、マリエと共に謝罪のため訪れた。マリエは緊張して何もできず、リオンが代わりに商家の当主と話を進めた。当主は偽物と思われた美術品に対して、まるで本物のように大切に扱い、驚くほど高価な品だと説明した。リオンはルクシオンに確認し、本物であることを知ってさらに困惑した。

商家の当主はジルクを「目利きの天才」と絶賛しており、彼の取引相手を高く評価していた。リオンは自分の噂についても尋ねると、当主は「紳士」として評価していると言い、王国に対する羨望を含んだ発言を残していた。

リオンとマリエは、ジルクの詐欺行為を謝罪するために訪れたが、予想に反してジルクの審美眼が絶賛された。商家の客たちは皆、ジルクを「天才」や「芸術の救世主」と称賛し、彼の選んだ美術品を大切に扱っていた。結果として、ジルクは詐欺行為に手を染めたわけではなく、むしろ優れた審美眼で本物を見抜いていたことが明らかになった。

ジルク自身は偶然ではなく、本物を提供したと主張し、マリエは彼の才能を活かせば今後の生活が安泰だと考えた。ジルクもマリエの提案を受け入れ、今後も彼女のために本物の品を提供することを約束した。ジルクは自分を他の四人より優れているとしながらも、その性格の悪さを見せたが、リオンたちは彼の才能を認める結果となった。

第 02話  「セルジュ」

レリアが冬休みの半ばに屋敷へ戻った際、婚約者であるエミールにダンジョン探索を問い詰められた。エミールはレリアの行動に心配し、彼女がセルジュと二人で行動していたことに嫉妬していた。レリアはセルジュとの関係を否定し、何も問題がなかったことを強調したが、エミールの嫉妬に苛立ち、彼に対して強い態度を見せた。最終的にエミールは引き下がったが、二人の間に微妙な空気が流れた。

また、レリアの側にいた宇宙船イデアルも姿を現し、状況を説明しようとしたが、レリアはその行動に怒り、今後は人前に出ないように指示した。イデアルは反省し、レリアも自身の指示が不十分だったことを認め、この話は終わりとなった。

ラウルト家の屋敷で、セルジュは帰宅後、当主であるアルベルクに呼び出され、最近の行動について注意を受けていた。セルジュは冒険に夢中で学院に通わず、アルベルクの期待に応えていなかった。アルベルクはセルジュを養子として迎えたが、彼はリオンという実子と比較されることを嫌っていた。アルベルクは新年祭への参加を命じ、そこで紹介したい人物がいることを告げたが、セルジュは興味を示さず、書斎を立ち去った。

一方、リオンたちはマリエの屋敷に滞在していた。食卓では、アンジェとリビアがノエルの件で気まずい雰囲気となり、会話が途切れていた。リオンはこの状況に悩んでいたが、食事中も緊張が続き、周囲からのプレッシャーを感じながらも、打開策を見つけられずにいた。

リオンはアンジェとリビアの喧嘩についてマリエに相談したが、マリエはそれを些細な問題とし、ノエルの悩みの方が重要だと主張した。マリエはリオンがノエルの悩みにもっと向き合うべきだと訴えたが、リオンはノエル自身の意思を尊重したいと考えていた。その後、ルクシオンとマリエもリオンの考えに苛立ちを見せたが、リオンは自分の立場を貫いた。

その後、リオンのもとにルイーゼ・サラ・ラウルトが訪問し、新年祭にパートナーとして参加して欲しいと誘った。リオンが混乱している中、アンジェとリビアも部屋に現れ、リオンの浮気を疑うような態度を見せたが、ルイーゼが誤解を解き、友好的に二人と接触した。ルイーゼは、リオンと親しくしているものの、男女の仲ではないことを説明し、二人の安心を得た。

最終的に、ルイーゼはリオンに弟との約束を理由に新年祭へ誘ったが、その詳細はまだ語られず、リオンは彼女の頼みにどう応じるかを考えることになった。

リオンはルイーゼとの会話の後、リビアに呼び止められ、彼女からルイーゼの願いを叶えて欲しいと涙ながらに頼まれた。ルイーゼは亡くなった弟との約束を果たしたいと願っており、リオンがその代役として新年祭に参加することを望んでいた。リオンはその願いを引き受けつつも、リビアにアンジェとの仲直りについて話を振った。

リビアはアンジェに謝りたい気持ちがありながらも、ノエルの扱いに納得できず、リオンにどう考えているのか尋ねた。リオンはノエルが自分で選べば良いと答えたが、リビアはそれに不満を持ちつつも、リオンが自分を特別視していることに感激した。リビアはリオンにアンジェと話すよう促し、リオンはアンジェの部屋を訪れた。

アンジェはノエルを利益としてしか見ていなかった自分を責め、リビアに謝りたいと思っていたが、どう言えば良いのか分からず悩んでいた。リオンはアンジェにリビアとの仲直りを勧め、最終的にはリオンが二人を共和国案内に連れて行くことを約束した。アンジェはリオンに感謝しつつも、何か重要なことを忘れていたことを思い出した。

第 03話  「姉弟」

六大貴族の当主たちが集まった会議では、ホルファート王国から派遣された人物との厄介な交渉に疲れ切っていた。当主たちは、ロイクによる事件後の賠償問題を巡り、共和国の威信が傷つけられたことに憤りを感じていた。特にフェーヴェル家のランベールが強い怒りを露わにしていたが、バリエル家のベランジュと口論になりかけたところでアルベルクが会議を打ち切った。しかし、その後、部下たちが慌てて入室し、聖樹に何か異変が起きたと報告してきた。

一方、リオンはアンジェやリビアと共に冬のアルゼル共和国を散策していた。巨大な聖樹や地上を走る路面電車に興味を示すアンジェを見て、リオンは感心していた。しかし、リオンとルクシオンは言い争いを始め、アンジェとリビアはその様子を微笑ましく見守っていた。そんな中、ルクシオンが聖樹の天辺に白い花が咲いていることに気付き、映像を投影して見せた。アンジェとリビアもその白い花に不自然さと不気味さを感じ、不安を抱いていた。

リオンがマリエの屋敷に戻ると、玄関でマリエが落胆した様子を見せ、ユリウスが串焼きの準備をしていた。ユリウスは料理を担当し、串焼きを作るのが得意であったが、同じ料理ばかりでアンジェは複雑な表情を浮かべていた。リビアはそんなアンジェを慰め、二人は部屋に戻った。リオンは食堂で串焼きを食べるマリエたちを見て、ユリウスが台所で料理をしている光景に驚きを感じた。

その後、ユメリアが皿を割ってしまうが、ユリウスは冷静に対応した。リオンはユリウスの成長に感動するが、ユメリアは自分のミスに落ち込み、カイルに厳しく叱られる。リオンはカイルの厳しさを和らげようとするが、カイルは自分の母親に対して冷たい態度を続け、複雑な家庭の様子が浮き彫りになった。

ラウルト家の屋敷で、聖樹の異変が伝えられた。アルベルクはセルジュとルイーゼを呼び出し、新年祭への参加を指示したが、セルジュは不満を抱き部屋を去った。ルイーゼは亡くなった弟リオンへの思いからセルジュを許せず、強い憎しみを抱いていた。彼女は、リオンの死後に養子として迎えられたセルジュが、リオンの写真や思い出の品を焼き捨てた過去を思い出し、その出来事が今も彼女の心を苦しめていた。ルイーゼは、新年祭にリオンの願いを叶えたいと心に誓っていた。

セルジュは新年祭への参加を決めたが、その理由はレリアへの未練であった。彼はエミールと婚約したレリアのことが好きで、彼女の自由な性格や冒険者に理解を示す姿勢に魅力を感じていた。また、セルジュはレリアと同じく、姉に対して愛憎入り交じった感情を抱いており、その共通点から彼女に親近感を覚えていた。セルジュはエミールとの婚約に反対し、今回だけはレリアを諦めるつもりはないと心に誓っていた。

第 04話  「あの日の約束」

ルイーゼはリオンの容態が悪化していく中、彼のそばに付き添いながら何とか回復を願っていたが、聖樹の加護が効かず、医者も原因を見つけられなかった。リオンは新年祭に参加したいと願い、婚約者と一緒に洞窟に入ると話していたが、実際には病状が悪化し、願いが叶うことはなかった。その後、新年祭に参加したリオンは、移動遊園地のような雰囲気を感じながらも、かつての新年祭のイメージとは異なることに気づいた。そこで、ルクシオンとともに謎の青い人工知能「イデアル」と出会った。イデアルはレリアに従順で、ルクシオンとは対照的な性格を持ち、リオンはその主従関係に疑問を抱きつつも、今後の展開に備えることを決意した。

リオンはルイーゼと待ち合わせをし、彼女とともに新年祭の会場に向かった。ルイーゼは弟リオンとの約束を果たすため、洞窟に入ることを決意していたが、弟の代わりにリオンと一緒に入ることになった。会場では若者たちが告白し合う姿が見られ、リオンはその光景に戸惑いつつも、ルイーゼに連れられて移動遊園地で過ごした。ルイーゼは弟の代わりに楽しもうとするが、リオンの鈍感さに不安を感じていた。彼女は、リオンが婚約者との関係で誤解を受けないように注意しつつも、彼の成長を願っていた。

レリアは洞窟に入る順番を待っていたが、エミールが現れず、セルジュに強引に連れられて洞窟へと向かった。一方、リオンとルイーゼは洞窟に入る時間を忘れて遊んでいたが、何とか間に合い洞窟へ入ることができた。洞窟内でルイーゼは弟リオンとの過去の約束を思い出し、彼が果たせなかった約束をリオンの代わりに果たそうとしていた。リオンは彼女を慰めつつも、自分の家族について語り、特に姉や妹との関係に苦労していることを明かした。

セルジュに強引に洞窟に連れて行かれたレリアは、困惑しながらも彼の行動を咎めていた。セルジュはエミールを意図的に引き離し、レリアに強い愛情を告白する。セルジュの情熱的な行動にレリアの心が揺れたが、彼の求めに応じることはできなかった。二人のやり取りの最中にルイーゼが現れ、セルジュの行動を咎めたが、セルジュは感情的に壁を殴りつける。さらに、リオンに敵意を向け、突然殴りかかる。ルイーゼはリオンを介抱し、彼らは祈りを捧げるため洞窟の奥へと進んだ。

セルジュに強引に洞窟に連れ込まれたレリアは、困惑しながらもセルジュの行動を非難していた。洞窟内で祈りを捧げようとする中、突然ルイーゼの紋章が光り始め、ルイーゼは弟リオンの声が聞こえると錯覚した。彼女はリオンが苦しんでいると信じ、涙を流しながら「助けなければ」と決意した。ルイーゼは生け贄として聖樹の中に行くことが、弟を救う唯一の手段だと考え始めたが、リオンは必死に彼女を外に連れ出そうとした。外に出る中で、イデアルは石碑を眺めながら情報を収集していたが、最終的にはレリアたちに追いついた。

第 05話  「生け贄」

洞窟から出たレリアたちは、聖樹が生け贄を求めたという声を聞いて騒然とする会場に直面していた。ルイーゼは自らが生け贄に選ばれたと宣言し、リオン君の苦しむ声が聞こえたと言って騎士たちに付き従う。リオンはそれを止めようとしたが、ルイーゼは弟のために自らを犠牲にする覚悟を見せ、彼女は騎士たちと去っていった。

一方、セルジュはレリアを洞窟に連れ込んだことでエミールと対峙するが、セルジュはエミールを突き飛ばし、レリアに挑発的な言葉を投げかけた。エミールはレリアに対して真実を問い詰めるが、レリアは彼の態度に冷めてしまい、エミールを置いて立ち去った。彼女はエミールに対する感情が急速に冷め、セルジュを選ぶべきだったと後悔する気持ちを抱くようになった。


リオンはマリエの屋敷に戻り、新年祭でルイーゼが生け贄に選ばれたことを報告した。ルイーゼは死んだ弟の苦しむ声が聞こえたため、生け贄になる覚悟を決めたという。マリエにはこの状況が理解できず、生け贄の話が物語に無いことを指摘した。

リオンたちは、ルクシオンやクレアーレと共に密かに対策を話し合った。ルクシオンはルイーゼの救出は困難であり、イデアルが設置した防衛設備が邪魔をしていることを明かした。レリアが敵に回った可能性も浮上し、マリエは聖樹の花を焼くという提案をしたが、ルクシオンはイデアルの防衛設備が阻むため、実行は困難だと否定した。

リオンはまず情報収集を優先し、状況次第では正面から乗り込む覚悟を決めた。そして、クレアーレを王国に送り返し、リオンとルクシオンは行動を開始することになった。

六大貴族の緊急会議が開かれ、ルイーゼが生け贄に選ばれた件が議題となった。五家の当主たちは、聖樹の意向に従いルイーゼを捧げることに賛成したが、アルベルクだけが反対した。彼の反論にも関わらず、他の貴族たちは聖樹の神聖さを理由に生け贄を差し出すことを決定した。

アルベルクは内心でリオンが助けに来ることを期待していたが、他の当主たちはリオンを軽視していた。ただし、フェルナンやベランジュなどはリオンの危険性を警戒し、何らかの対策が必要だと主張した。

その後、ルイーゼは病に伏し、ベッドで衰弱していた。彼女の母はルイーゼが生け贄にされることに涙を流し、アルベルクもまた彼女を守る決意を示した。しかし、ルイーゼは自分の運命を受け入れ、弟リオンの元に行く覚悟を固めていた。

そんな中、アルベルクはリオンが屋敷に来たという知らせを受け、面会することを決めた。

アルベルクは、自分の娘ルイーゼが生け贄に選ばれた件を巡り、戦争を起こす覚悟を決めていた。リオンがアルベルクの執務室を訪れ、彼の決意を聞く。アルベルクは娘のために戦争を起こそうとしており、それを正当化していた。リオンはその姿勢を理解しつつも、戦争を回避するために別の方法を提案した。

アルベルクは、リオンに対して信頼を示し、彼が何とかしてくれることを期待していた。リオンはルイーゼの部屋を訪れ、彼女の精神的な苦しみを聞き出す。ルイーゼは弟リオンが聖樹に囚われて苦しんでいると信じ、彼を救うために自ら生け贄になる決意を固めていた。

リオンはルイーゼの話を親身に聞き、彼女が抱える深い悲しみと後悔を理解しようとした。ルイーゼはリオンの姿に亡き弟の面影を見出し、彼との会話の中で過去の思い出を語り始めた。

リオンがルイーゼの城を訪れた後、ルイーゼはルクシオンの睡眠薬で穏やかに眠っていた。ルクシオンは城内を調査し、防衛設備が整っているためルイーゼを連れ出すことが容易ではないことを報告していた。リオンはルイーゼを救う決意を固めていたが、彼女に恨まれる可能性が高いことも理解していた。

一方、セルジュは自室でルイーゼが生け贄にされることを知り、複雑な感情に悩まされていた。彼はリオンのことを知り、リオンが家族として認められ、彼自身がリオンの代わりであるという認識に苦しんでいた。イデアルがセルジュに、リオンがアルベルクと親しげに会話していたことや、リオンが共和国で過激な行動を取っていたことを伝えた。セルジュは自分が家族として認められないことに絶望し、イデアルの力を借りてリオンに対抗しようと決意した。

第 06話  「補給艦イデアル」

新年祭が終わり、リビアとアンジェは、気まずい雰囲気の中で対話をした。二人はノエルの問題で対立していたが、お互いの気持ちが通じ合い、和解した。アンジェはノエルをホルファート王国に連れ帰るべきだと考えていたが、それは国のためだけでなく、リオンが苦悩する姿を見たくないという理由もあった。アンジェとリビアはお互いの考えを理解し、最終的に仲直りした。

その後、ユメリアが屋敷を掃除していたところ、レリアが訪ねてきた。彼女はリオンとマリエを呼んでほしいと頼み、ユメリアは急いで屋敷へ向かったが、慌てて転んでしまった。

ノエルは、マリエと一緒に階段に座りながら、今後どうするべきか悩んでいた。マリエはリオンに任せておけば安心だと言いつつ、内心ではどうすべきか焦っていた。そこへユメリアが急いで現れ、リオンとマリエを呼び出す客がいると伝えた。玄関にはレリアが現れ、彼女の側にはイデアルもいた。ノエルは、レリアとイデアルの関係に疑問を抱きつつ、レリアに応接室へ連れられて行った。

応接室でレリアは、ノエルに「共和国に残れ」と命じた。ノエルはその命令に困惑し、エミールのことを尋ねたが、レリアはエミールは関係ないと言い放ち、二人は言い争いになった。そこにリオンとマリエが現れ、姉妹喧嘩を止めた。レリアはリオンとの話をするために、ノエルを部屋から追い出してしまった。

ノエルを無理やり部屋から追い出したレリアに対し、リオンはその態度を批判した。レリアは、得た力で増長しているように見えたため、リオンは注意を促したが、ルクシオンやマリエからも皮肉を言われた。レリアはイデアルによりルイーゼを守るための防衛設備を設置したことを知らず、これはセルジュの命令であったと判明した。イデアルはレリアとセルジュの両方に従うため、防衛設備を解除することはできなかった。

ルクシオンはイデアルと同様に高い戦力を持っているが、イデアルも実戦経験豊富であり、どちらが勝つかは不明であると認めた。ルクシオンは新人類との戦いの経験があり、その影響で魔装を非常に嫌っていた。

リオンはノエルの将来について、彼女自身に決めさせるべきだとレリアに提案し、最終的にレリアは部屋を出て行った。レリアは車内で、彼女なりにノエルのことを考えていたが、誰もその気持ちを理解していないと感じていた。

レリアは前世で優れた姉と常に比較され、家族や周囲から劣等感を抱いていた。好きだった男性も姉に奪われ、家族からも見放された経験から、レリアは姉という存在に強い憎しみを抱いていた。転生後もノエルという姉の存在に苦しみ、巫女の資質を持たない自分が再び姉の影に隠れることに不満を抱いていた。ノエルが他の男子に興味を示さず、自分が選んだリオンに惹かれていることが特に許せず、レリアは自分の意地を見せようと決意していた。イデアルはそんなレリアを無言で見守っていた。

第 07話  「暗躍する者」

リオンは食堂に集めた五人にルイーゼの救出を宣言し、協力を求めた。しかし、ユリウスやジルクたちは、ルイーゼを助けるだけでは済まないこと、助けた後の対応が問題であると指摘した。リオンは五人に後の処理を任せようとするが、彼らは具体的な策を思い付かず、リオンも事態の難しさに頭を抱えた。ノエルの件では何とか事態を収拾したが、ルイーゼの救出に関しては、共和国との対立が避けられず、最悪の場合戦争にも発展する可能性があった。

リオンはルイーゼの弟の魂が聖樹に囚われているという話を信じていなかったため、彼女を救う決意を固めていたが、彼女自身がその運命を受け入れていることが問題であった。それでもリオンは彼女を救おうとする意思を示し、他人に恨まれることを気にしない性格であることを強調した。しかし、ユリウスたちはリオンの楽観的な態度に不満を抱き、彼の行動には慎重を期すべきだと考えていた。最終的に、救出後の問題解決策がないまま、リオンの計画は続行されることとなった。

共和国の大型飛行船は、武装を施され聖樹の生け贄となるルイーゼを乗せて飛び立った。この出来事は共和国にとっても初めてであり、各家の若者たちが代表として参加していた。ラウルト家からはセルジュ、ドルイユ家からはユーグ、プレヴァン家からはエミールが志願し、歴史的瞬間を目撃し、同時に不測の事態への対処役として配置されていた。

船内では、各家の若者たちが緊張した空気の中で会話を交わしていたが、セルジュはリオンの登場を予期し、他の者たちに警告していた。ルイーゼの運命に心を痛めつつも、彼女を助けるためにできることは何もなかった。

一方、ルイーゼは飛行船に乗る前に家族と別れを交わしていた。母親は泣き崩れ、父アルベルクもまた複雑な感情を抱えていたが、聖樹に従わなければならない現実に抗うことはできなかった。アルベルクは、リオンに伝言を託され、最後の別れを告げるルイーゼに「すまない」と心中で詫びた。しかし、その謝罪は娘を生け贄にする父としての後悔というよりも、共和国の運命に縛られた無力感から発したものだった。

第 08話  「空賊旗」

ルイーゼが大型飛行船に乗り込むと、セルジュが彼女を出迎えた。セルジュは彼女を侮蔑する態度を見せたが、ルイーゼは無視して進んだ。飛行船は聖樹の梢を目指して出発し、護衛の艦隊が付き添った。セルジュたちはその場でリオンの襲撃を警戒していた。

セルジュはイデアルから提供された武器を手にして自信を見せていたが、他のメンバーはリオンの力を恐れていた。特にエミールは、リオンの強さを軽視するセルジュに警告を与えたが、セルジュは彼を無視し、攻撃的な態度を取った。その時、突然、サイレンが鳴り響き、リオンの声が飛行船内に響いた。リオンはセルジュに殴られたことを理由に報復に来たと言い放ち、乗船者たちは恐怖に陥った。

ルイーゼ救出作戦の数日前、リオンのもとに交渉役として共和国に派遣された彼の師匠が現れた。リオンは再会に感動し、師匠との会話を楽しんだ。師匠は、ルイーゼ救出を計画するリオンに対して真剣な表情を見せたが、リオンの決意を止めることはできないと認識していた。交渉が崩壊し戦争になる可能性を懸念するユリウスに対し、師匠はリオンを支援し、事後処理を引き受ける覚悟を示した。

ルイーゼ救出を決意したリオンは、仲間たちと共に空賊の旗を掲げ、アインホルンで大型飛行船に突撃した。リオンの指示でユリウスたち五馬鹿がそれぞれの鎧に乗り込み、戦闘に備えた。ルクシオンのサポートを受けながら、リオンたちは船内へ乗り込んでいった。リオンは非殺傷のゴム弾を使い兵士たちを無力化し、ルイーゼを救出するため進み続けた。

リオンがルイーゼを救うため、アインホルンで大型飛行船に体当たりした。遠くからそれを見たフェルナンは、リオンがここに現れたことに驚愕し、混乱した。部下たちもリオンへの恐怖で動揺しており、指示を仰ぐが、フェルナンは生け贄であるルイーゼを守るために攻撃を命じた。リオンから通信が入り、挑発される形となるが、通信は一方的に届くのみで、共和国側は思うように対応できなかった。フェルナンは怒りを抑えきれず、リオンへの反感を募らせた。

一方、地上ではイデアルからの報告を受けたレリアが驚いていた。リオンたちがルイーゼ救出のために乗り込んだことを知り、動揺しながらも、聖樹に固執しない考えを持つようになった。彼女はイデアルがいれば共和国再建も可能と考え、自分の安全を確保する方針を固めたが、イデアルは聖樹の重要性を強調し、レリアを諌めた。レリアはエミールとの婚約解消も視野に入れつつ、今後の計画を考え始めた。

一方、マリエの屋敷に残された学園長とコーデリア、ユメリアの三人は、リオンの行動について話していた。コーデリアはリオンが危険な状況に身を置くことを懸念し、学園長にそのことを問いただしたが、学園長はリオンが独自の視点を持っているとし、彼がどのように未来を切り開いていくのか見守るつもりであると語った。コーデリアはその態度に不安を感じつつも、学園長の考えを理解しようとしていた。

第 09話  「攻略対象 VS攻略対象」

大型飛行船内で、ルイーゼはリオンが乗り込んできたことに動揺し、弟のもとに行きたいと願っていた。セルジュが現れ、ルイーゼを守ると言いながらもリオンを倒すことを宣言し、ルイーゼは彼を嫌っていた。一方で、リオンは船内で兵士たちを次々と倒し、仲間たちもそれぞれ戦いに挑んでいた。グレッグやジルク、クリス、ブラッドといった面々が共和国の兵士たちを撃退し、各自の戦いを繰り広げていた。

外では、ユリウスがアインホルンを守る役目を担い、敵の鎧を次々と倒していった。しかし、ロイクが捨て身の攻撃でユリウスに挑んできたため、ユリウスはロイクの命を奪わないよう苦戦していた。ロイクは自暴自棄になり、ルイーゼを守るために命を賭ける覚悟を示していた。

船内では、ドルイユ家の騎士たちを率いるユーグが、グレッグとジルクに圧倒されていた。グレッグは裸で機関銃を持ちながら突撃し、ジルクが後方から敵を狙撃する戦術で敵を混乱させていた。ユーグは奮闘したが、グレッグの跳び蹴りとジルクの銃撃により敗北し、拘束されることになった。彼はルイーゼを助ければ共和国が復讐すると警告したが、二人は軽く笑い飛ばして先へ進んだ。

一方、リオンはエミールと出会い、エミールがルイーゼの居場所を教え、ラウルト家と手を組んでいることに気づかれたが、特に問題視されなかった。エミールの忠告を無視し、リオンはセルジュが待つルイーゼの部屋に向かった。

セルジュはルイーゼの部屋で待ち伏せし、リオンが現れると銃撃するも、すべてを魔法のシールドで防いだ。セルジュはリオンの攻撃が甘いと感じ、失望しながらも戦いを挑んだ。リオンは剣で挑むが、セルジュに圧倒され、次第に不利な状況に追い込まれていた。

兵士を率いたナルシスのもとに、クリスとブラッドが現れ、ナルシスは降参した。彼はルイーゼを犠牲にしたくないという本音を語り、セルジュの強さを警告したが、二人はリオンの強さを信じ、セルジュが倒されると確信していた。

一方、ユリウスはロイクと外で戦っていたが、ロイクは命を捨てる覚悟で戦い、ユリウスは彼を殺さないよう苦戦していた。ロイクは家族に見捨てられ、生きる意味を失っていたため、死を望んでいたが、そこにマリエが現れ、ロイクを説得した。彼女はロイクに「失恋や挫折で死を選ぶのは甘えだ」と叱咤し、生き抜くことが本当の強さだと諭した。

ロイクは涙を流しながらマリエの言葉に従い、生きることを選んだ。ユリウスはその様子を見守り、マリエがロイクを救ったことを認め、戦闘態勢を整えながら周囲を警戒した。

第 10話  「利用する者」

リオンはセルジュとの戦闘で苦戦し、身体強化薬を使用するセルジュの圧倒的な強さに屈していた。セルジュの激しい攻撃を受け、リオンは満身創痍となりながらも、ルイーゼに助け出され、共に部屋を離れた。

ルイーゼは涙を流しながらリオンを支え、自分の行動がもたらす問題について警告しつつも、彼の無茶を非難した。リオンは、生け贄になる覚悟を決めていたルイーゼに対し、彼女の弟であるリオンの生まれ変わりであるかのような言葉を語り始めた。ルイーゼは、その言葉に心を動かされ、目の前のリオンが本当に弟であると信じ、過去の悔いと謝罪の念を抱きながら涙を流し続けた。リオンは彼女を優しく抱きしめ、最期の時に笑顔であったことを語り、ルイーゼに対して恨みを抱いていないことを伝えた。

リオンが病に苦しんでいた頃、彼を救おうとアルベルクは名医や呪い師を集めたが、誰も原因を特定できず、治療法も見つからなかった。リオンの体には病気がないにもかかわらず、衰弱していき、医者たちは魂が離れようとしているとしか思えないと話していた。ルイーゼは必死にリオンに生きて欲しいと願い、彼を守護者として結婚する約束を守るよう懇願した。しかし、リオンはその日命を落とした。

リオンはルイーゼに、生け贄を求めていないことを告げ、聖樹に関する異変を調査すると約束した。彼は彼女を甲板に連れ出し、アロガンツに乗り込もうとしたが、その瞬間、大型飛行船が突如浮上し、聖樹の梢へと導かれるように動き始めた。ルイーゼは不安を覚え、リオンもその異常な動きに驚いていた。

セルジュは、リオンとルイーゼが抱き合っているのを目撃し、怒りに駆られて二人の元へ急行した。彼はリオンがルイーゼの弟の生まれ変わりではないと嘲笑し、拳銃を抜いてリオンを攻撃しようとしたが、ルイーゼがリオンに問いかけた秘密の言葉にリオンが間違った答えを返したことで、ルイーゼは彼が偽物だと悟り、激しく突き飛ばした。

その後、聖樹の頂上に到着した飛行船の上で、セルジュはリオンと対峙し、身体強化薬を使って再び攻撃を仕掛けた。リオンは彼に向かって歩き出し、素手でセルジュを圧倒した。セルジュは驚愕し、悔しさと怒りに震えたが、リオンはアロガンツに乗り込み、彼を無視して飛び去った。セルジュはリオンに利用されたことに気づき、自分の屈辱に激しい憎悪を抱いた。

リオンはアロガンツのコックピットに乗り込み、聖樹の梢に咲く花に近づいたが、その花は気味の悪い触手を持つグロテスクな姿をしていた。ルクシオンが調査したところ、この花は聖樹とは異なる存在であり、魔装の一部が取り憑いたものだった。ルイーゼはその魔装に取り込まれ、エネルギー源として利用されていることが判明した。

リオンはルイーゼを助け出すため、魔装と対峙することを決意したが、魔装は強力で、リオンの攻撃は通用しなかった。ルイーゼの意識が魔装に取り込まれており、彼女の声とリオンの声が魔装を通じて響き渡っていた。リオンは必死にルイーゼを救出しようとしつつも、魔装の圧倒的な力に苦戦し、次々と攻撃を避けながら戦い続けた。

この戦闘は激しく、リオンはアロガンツのドローンやミサイルを駆使しながら、何とか魔装の攻撃を防ぎ続けた。しかし、ルイーゼを取り戻すための決定的な方法が見つからず、彼は戦いの中でその方法を模索し続けた。

ノエルは、ルイーゼを救うため精神世界に意識を飛ばしていた。そこではルイーゼが弟リオンとともに幸せそうに過ごしていたが、それは実際には魔装に取り込まれていた幻想であった。アンジェやリビアと共に精神世界に侵入したノエルは、ルイーゼに現実を見せるべく説得を試みた。しかし、ルイーゼは怒りと悲しみに囚われ、ノエルや他の者たちを排除しようとする。

ルイーゼは、精神世界の中で弟リオンへの強い愛情と、ノエルに対する嫉妬と憎しみを抱いていた。彼女はリオンが自分を選ばなかったことに苦しんでおり、その悲しみから魔装に操られてしまった。魔装の力でルイーゼは現実世界でも暴走し、アロガンツを圧倒していた。

ノエルが必死にルイーゼを説得する中、リオンの本当の姿を見極めるために質問を投げかけた。すると、ルイーゼは次第に魔装に取り込まれていた偽りのリオンの正体に気付き始め、混乱し始めた。しかし、最後には魔装がその本性を現し、ルイーゼを完全に取り込んでしまう。ノエルたちは精神世界から追い出され、魔装はさらに強大な力を得て暴走を続けるのだった。

第 11話  「リオン君」

黒い魔装が氷の鎧をまとい、周囲が吹雪に包まれていた。ルイーゼからエネルギーを搾り取って戦っている魔装は、ルイーゼが持たなくなる前に何とかしなければならなかった。リオンとルクシオンは、アロガンツが満身創痍でありながらも本気で戦いを挑んだ。

アロガンツは損傷した手足をパージし、新たな手足を装備するためにシュヴェールトと合体した。その結果、アロガンツの戦闘力が強化され、魔装に立ち向かうことが可能となった。魔装の氷の鎧を溶かし、両腕を引きちぎることで優位に立つリオンは、ルイーゼを取り戻すことに成功した。

魔装を破壊しようとする最中、イデアルが介入し、魔装の処理を引き受けると申し出た。リオンは渋々これに従い、ルイーゼを守るために戦いを終えた。ルクシオンは、イデアルに対して疑念を抱きながらも、後で話し合うことを約束して戦場を後にした。

ルイーゼは夢の中で弟リオンと再会し、謝罪したい気持ちを伝えた。夢の中で幼いリオンは優しく彼女を慰めたが、リオンは突然「時間が来た」と言って走り去ってしまった。目覚めたルイーゼは、リオンが助けてくれたと感じながらも現実に引き戻された。

彼女は自分が飛行船の中にいることを確認し、リオン君がセルジュとの戦いでわざと攻撃を受けていたことや、彼の作戦が汚かったことを指摘した。リオンはそれを認め、血のりを使ったことまで説明したが、ルイーゼは彼に対する怒りと心配を感じていた。

最後にリオンは、夢の中で得た「お助け券」というヒントをルイーゼに伝えたが、彼女の驚いた反応を見て少し後悔していた。

ルイーゼは、リオンの正解に驚き、動揺していた。幼い頃、弟リオンからもらった紙でできた指輪の中には「お助け券三回分」と書かれていたが、ルイーゼはそれを指輪にしてもらったため、内容を知る者は誰もいなかった。時間が経ち、ノエルがルイーゼの部屋に訪れた。ノエルは精神世界で知ったルイーゼの弟への感情を理解しつつも、ルイーゼを平手打ちした。二人は互いに本音をぶつけ合い、言い争いから喧嘩にまで発展したが、やがて疲れ果ててベッドに横になり、言いたいことを言い合った後、和解に至った。

ルイーゼとノエルは口論しながらも、最終的には笑い合い、互いの関係に少しの理解と和解が生まれた。

第 12話  「レスピナス家の真実」

リオンの空賊事件から数日が経過し、レリアはエミールの屋敷で報告を受けていた。リオンたちは共和国との外交問題を起こしたにもかかわらず、無罪放免となっていたことにレリアは驚いた。ラウルト家が動いていたため、リオンたちは裁かれなかった可能性が高いと推測された。レリアはリオンたちと話をすることを決意し、対等な力を持っていることに自信を持っていた。

一方で、エミールはラウルト家で揉め事が起きていることを報告した。アルベルクがセルジュには当主の資質がないと考え、廃嫡の噂が流れていた。レリアはこの事態に納得がいかず、リオンたちが関与しているのではないかと疑念を抱いていた。

冬休みの終わりが近付き、アンジェとリビアが帰国することになった。リビアはリオンに浮気しないよう忠告し、ルクシオンもリオンの行動を見張ることを約束した。

ノエルはリビアとアンジェに対して、互いの感情を意識しながら会話をしていた。精神世界でルイーゼを救う際、二人がリオンに対して強い嫉妬と情熱を抱いていることを感じ取っていた。リビアは笑顔を見せつつも、その内心には深い嫉妬があり、アンジェもまた厳しい視線をノエルに向けていた。ノエルはその緊張感の中で、二人に挑発されるような形でリオンへのアプローチを許され、軽く啖呵を切るが、リビアとアンジェはそれを余裕で受け流した。

また、昨晩の出来事も回想された。アンジェとリビアは、王国に戻る前の夜にリオンの部屋を訪ね、三人で同じベッドに並んで寝た。リオンは二人に囲まれて性欲に駆られながらも、どちらに手を出すべきか迷い、最終的に紳士であることを理由にして自制した。ルクシオンの助けを借りて睡眠導入剤を使い、何とか眠りについたが、アンジェとリビアはリオンの優柔不断さを見て呆れていた。

この一連の出来事を通じて、ノエルは二人の感情を理解しつつも、自分もまたリオンに対して行動を起こす意志を見せたが、アンジェとリビアはその状況を冷静に見守り続けていた。

ノエルはリビアとアンジェの会話を聞き、リオンの立場に少し同情した。アンジェとリビアは、リオンに対して明確な感情を抱いていたが、ノエルに対しても「好きにしろ」と挑発的な態度を見せた。ノエルは、二人の支援に感謝しつつも、リオンとの関係を考え直していた。

その後、リオンが屋敷に戻ると、マリエが骨董品の失敗で泣いていた。彼女は偽物ばかりを買い集めてしまい、全財産を失ったことを嘆いていた。ジルクが全財産を持ち出したことも明らかになり、他の仲間から非難されていた。マリエは絶望的な状況に陥ったが、カーラやノエルからの支援に感謝し、なんとか生活を立て直そうとした。リオンもその状況を見て、手助けすることを決意した。

リオンは、マリエに三ヶ月分の生活費を貸すことになったが、その理由はカーラが全財産をマリエに渡しそうだったためである。マリエの数少ない友人であるノエルとの間で金銭トラブルが生じるのを避けたいと考えたためでもあった。リオンはマリエを嫌っていたが、彼女が五馬鹿を養わなければならない状況には多少同情していた。

その後、ルクシオンから六大貴族に関する調査結果の報告を受けた。貴族たちが聖樹が第三者に操られる可能性を既に知っていたことが明らかになり、過去に聖樹を研究していたのはレスピナス家であったという。ルクシオンは、レスピナス家が以前に聖樹の加護を失っていた可能性を指摘し、ラウルト家に滅ぼされた背景にはこれが関係していると推測した。

リオンは、物語の前提が崩れたことに戸惑いを感じ、レスピナス家が悪ではなく正義として行動していた可能性も考慮したが、この複雑な状況をレリアに伝えることの困難さを感じていた。また、ルクシオンとイデアルとの関係は悪化しており、仲良くやるのは難しいと結論づけた。

エピローグ

リオンは新学期を控えた日に、ラウルト家を訪れ、アルベルクに感謝の意を伝えつつ、セルジュの廃嫡に関する噂を確認した。アルベルクはセルジュを養子として扱い続ける意向を示したが、セルジュが冒険者を志望していることから廃嫡の可能性も否定できないと述べた。リオンはその後、ルイーゼと面会し、彼女の気持ちに寄り添った。

ルイーゼはリオンを弟リオンと重ね合わせ、抱きついて泣いていた。リオンは彼女を慰めるが、自身の心の中で欲情してしまう自分に後悔した。そんな時、外からルクシオンに監視されていることに気づき、さらに動揺する。ルクシオンはリオンの行動を批判的に観察し、浮気を疑って皮肉を言った。リオンはその状況に焦りながらも、ルイーゼを慰めるため、冷静さを保とうと努めていた。

リビアは、王国が炎に包まれ、瓦礫の中で多くの人々が倒れている光景を目にしていた。無慈悲に破壊を繰り返すルクシオンの無人機たちに怯え、ユリウスが瓦礫の下敷きになっているのを発見したが、彼はルクシオンが裏切ったと告げた後、息を引き取った。リビアはルクシオンに問いかけるが、彼は冷たく「リオンを知らない」と返し、リビアをかつてのマスターとした過去形で語った。さらに、彼女が望んだ未来として、この破壊が行われたと告げ、リビアを混乱させた。

その後、ルクシオンはイデアルと共に空へ去り、王都は完全に破壊された。リビアは恐怖しながらもルクシオンを止めようと叫ぶが、夢の中での出来事であったことに目を覚まして気づいた。夢で見た未来が現実になるのではないかと不安を抱きつつ、リビアは自分にそれがただの夢だと言い聞かせ、安堵しようとした。

アルゼル共和国にて、レリアはリオンやマリエと話す機会が得られず、苛立ちを覚えていた。セルジュの行方を探していたが、イデアルは見つけられず、レリアは不満を募らせていた。しかし、実際にはイデアルはセルジュの居場所を把握しており、彼を隠していた。

セルジュは、ホルファート王国と敵対するラーシェル神聖王国の人物たちと密会し、リオンへの復讐を果たすために手を組むことを決めていた。セルジュはイデアルに特注の鎧を要求し、リオンへの対抗を計画していた。

その夜、ルクシオンはイデアルと対峙し、イデアルがセルジュに手を貸していたことを問いただした。イデアルは戦力供給はしていないと弁解しつつも、ジャミングでルクシオンたちを妨害していたことを認めた。最後にイデアルはルクシオンに手を組む提案を持ちかけたが、その意図はまだ不明であった。

番外編  「アーロンちゃん」

王国に戻ったクレアーレは、リオンから離されたことに不満を抱いていたが、それでも仕事をこなし、ストレス発散のために監視カメラの映像を見ていた。彼女は以前リビアに手を出そうとしたアーロンに注目していた。アーロンは不良だったが、今では髪や肌の手入れをし、細くしなやかな体を目指していた。彼は女性物の服を購入し、女装に挑戦していたが、自分の姿に満足していなかった。

クレアーレはそんなアーロンの変貌を楽しみ、さらに彼の行動を見守ろうとしていた。アーロンは美しさを追求し続け、エステに通うことまで考え始めていた。クレアーレは彼を応援しつつ、彼の今後の展開を楽しみにしていた。

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小説版

王国編

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共和国編

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幕間

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最終章

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小説版 外伝

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「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です(マリエルート) 1」の表紙。
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「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です(マリエルート) 2」の表紙。
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「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です(マリエルート) 3」の表紙。
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「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です(マリエルート) 4」の表紙。
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「あの乙女ゲーは俺たちに厳しい世界です(マリエルート) 5」の表紙。
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同著者の作品

俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ

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俺は星間国家の悪徳領主!1巻の表紙。
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セブンスシリーズ

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セブンス 1の表紙。
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その他フィクション

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