モブせか 4巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 6巻レビュー
どんな本?
イケメン死すべし!モブから始まる、乙女ゲー風異世界ファンタジー!!
■ 作品概要
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 5』は、乙女ゲームの世界に「モブ」として転生した主人公リオンが、チート能力と前世の知識を駆使して理不尽な運命に抗う異世界ファンタジーである。
第5巻では、ゲームの続編の舞台であるアルゼル共和国での留学生活が描かれる。聖樹の加護(紋章)を持つ六大貴族が絶対的な権力を握る共和国において、没落したレスピナス家の生き残りであるノエルの右手に「巫女」の紋章が浮かび上がる。本来ならばノエルが攻略対象の男子を守護者に選んで結ばれるはずのシナリオだが、聖樹の苗木はモブであるリオンを「守護者」に選んでしまう。一方、ノエルに異常な執着を見せる六大貴族のロイクは、彼女に呪いの首輪をつけて監禁し、強引に結婚式を挙げようと企む。リオンはノエルを救出するため、相棒の超高性能AI「ルクシオン」や愛機「アロガンツ」を駆使して、共和国の貴族たちに真っ向から戦いを挑むことになる。
■ 主要キャラクター
- リオン・フォウ・バルトファルト:
本作の主人公。小心者を自称し平穏を望むが、理不尽な状況には容赦なく反撃する。本巻では予期せず聖樹の苗木から「守護者」の紋章を与えられてしまう。望まぬ結婚を強いられるノエルを救うため、大観衆の面前でロイクを圧倒し、共和国の権威を打ち砕く。 - ノエル・ベルトレ:
乙女ゲームの続編における主人公候補であり、滅ぼされたレスピナス家の生き残り。活発で心優しい性格をしている。聖樹の苗木の「巫女」に選ばれ、次第にリオンに惹かれていく。しかし、リオンに婚約者がいることを知り、迷惑をかけまいと自ら身を引こうとする健気な一面を持つ。 - レリア・ベルトレ:
ノエルの双子の妹であり、前世のゲーム知識を持つ転生者。世界が滅ぶバッドエンドを回避するため、ゲームのシナリオ通りにノエルとロイクを結びつけようと画策するが、ロイクの本性を見抜けずに事態を悪化させてしまう。 - ロイク・レタ・バリエル:
六大貴族バリエル家の次期当主であり、本来の攻略対象の一人。ノエルに対して異常な執着と独占欲を抱いている。呪いの首輪を用いてノエルを拘束し、無理やり結婚式を強行しようとするが、乱入したリオンに敗北し、聖樹の加護をすべて失う。 - マリエ・フォウ・ラーファン:
リオンの前世の妹である転生者。自らが囲い込んだ「五馬鹿(攻略対象の男子たち)」の生活力のなさに頭を抱えながらも、ノエルの恋を気にかけ、煮え切らないリオンの背中を押す役割を担う。 - アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ & オリヴィア:
王国に残してきたリオンの二人の婚約者。リオンの浮気を疑い、夏期休暇を利用して共和国へ乗り込んでくる。物語の最後で、リオンとノエルが首輪と鎖で繋がれているという最悪の現場を目撃してしまう。
■ 物語の特徴
本作の魅力は、乙女ゲームの王道シナリオをモブである主人公が容赦なく破壊し、理不尽な相手を圧倒的な力でねじ伏せる痛快なカタルシスにある。第5巻では、主人公と結ばれるべき王道の攻略対象(ロイク)が狂気に満ちたストーカーと化し、モブであるリオンが花嫁を奪還するという「悪役とヒーローの逆転現象」が大きな特徴である。
また、ヒロインであるノエルがリオンに恋心を抱きながらも身を引こうとする切ない恋愛模様や、リオンを巡る婚約者たち(アンジェとリビア)とのすれ違いが生み出す修羅場展開も、読者にとって非常に興味深いポイントとなっている。さらに、極貧生活にあえぐマリエが五馬鹿たちを外に働きに出し、彼らが古美術商やボディビルダーなど斜め上の方向へ努力して帰ってくるというコメディ要素も、シリアスな本編に良いアクセントを加えている。
手始めにユリウス達攻略対象が、悪役令嬢アンジェリカを決闘で断罪するシーンに介入して攻略対象を全員倒してアンジェリカの勝利して後始末をレッドグレイブ家に任せたら男爵に陞爵。(1巻)
修学旅行からの帰りにファンオース公国の奇襲を受けてアンジェリカが人質に取られたが、リオンが単騎で公国軍に突撃してアンジェリカを救出し、さらにヘルトルーデ王女を人質に取り。
公国軍を撃退して子爵になり。(2巻)
ファンオース公国の再度の侵略を最高司令官として、王家の船を解放し、公国の切り札の超巨人をオリヴィアの力で撃退。
公国を降伏させ王国の属国にした結果。
伯爵になってしまった。(3巻)
読んだ本のタイトル
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あらすじ・内容
「これでリオンにも紋章が現れたら――心が通じたってことだよね?」
密かにリオンを想うノエルは、自身の手の甲に現れた巫女の証に喜んでいた。
だがそんな期待は、リオンの元にやってきた婚約者――アンジェとリビアの二人との、
仲むつまじい光景を目にしてあっけなく崩れ去ってしまう。
失恋の痛みに落ち込むノエル。
そしてリオンが王国へ一時帰国することになり、事態は急激に転がり始める。
その隙をねらい、ストーカー化していたロイクがノエルを脅して誘拐してしまったのだ。
共和国に戻ったリオンはそのことを知り、ノエル奪還へと動くのだが……。
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 5
感想
崩壊したゲームシナリオに翻弄される転生者たちの苦悩と、リオンらしい豪快な逆転劇、そして全力のコメディが絶妙に詰め込まれた一冊だった。
まず印象に残ったのは、転生者であるリオン、マリエ、レリアの三人による情報共有である。
二作目の主人公がノエルだったことは判明したものの、攻略対象はことごとく本来のルートから外れており、ゲームのシナリオは完全に崩壊していた。
ロイクはノエルから完全に拒絶され、他の攻略対象もすでに別の方向へ進んでいる。さらに聖樹の苗木がノエルを巫女に、そしてモブであるはずのリオンを守護騎士に選んでしまったことで、事態はさらに混乱していく。
その中でも印象的だったのはノエルの心情だ。
リオンへの想いを自覚し始める一方で、彼にはアンジェリカとリビアという婚約者がいる。その事実を知った時の彼女の落胆には胸が痛んだ。
物語が大きく動くのは、ロイクによるノエル誘拐である。
六大貴族の権力を利用し、軍まで動員して巫女を手中に収めようとする姿には執念すら感じた。
一度は救出へ向かったリオンも、ノエル本人に拒絶されて撤退してしまう。この辺りは、普段の無敵ぶりとは違う人間臭さがよく表れている。
しかし、マリエがバッドエンドの条件となる首輪の存在に気付き、再び立ち上がる流れは非常に熱かった。
結婚式場へアロガンツで殴り込み、「守護騎士は俺だから巫女を迎えに来た」と言い放つ場面は、今巻最大の見せ場だったと思う。
共和国最強クラスの騎士たちを圧倒し、ロイクを完全に叩きのめす戦いは爽快感抜群だった。
加護を失い、すべてを失っていくロイクの末路にも全く同情する気にはならなかった。
一方で、戦いが終わってから始まるコメディパートも本作らしい。
特に笑ったのは、ルクシオンによる「ノエル違い」の悪戯である。
亡くなった老犬ノエルと少女ノエルを意図的に混同させるという悪魔のような作戦には、思わず吹き出してしまった。
しかも絶妙なタイミングでルクシオンとクレアーレが姿を消し、ユメリアの天然発言まで重なって誤解がどんどん大きくなっていく。
「俺を謀ったな、ルクシオン!!」
と叫ぶリオンには笑いが止まらなかった。
さらに、マリエに追い出された五馬鹿たちのアルバイト生活も面白い。
真面目に働いて現金を持ち帰ったユリウスが一番まともという時点で笑ってしまうが、他の四人は稼いだお金を趣味やプレゼントにつぎ込み、結局手ぶらで帰ってくる。
神輿に全財産を使うクリスや、筋肉にすべてを捧げたグレッグなど、最後まで期待を裏切らない残念ぶりだった。
シリアスな戦争や政治劇だけでなく、全力で笑わせる場面もしっかり用意されているのが本作の魅力である。
共和国編もいよいよ佳境を迎え、リオンたちがこれからどのような騒動に巻き込まれていくのか、続きがますます楽しみになる一冊だった。
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考察・解説
リオンの守護者覚醒
第5巻における「リオンの守護者としての覚醒」の経緯と、それがもたらした周囲への影響について解説する。
本来の乙女ゲームのルールを無視して最高位の加護を得たリオンが、その圧倒的な力を示し、共和国の特権階級を揺るがしていく全容は以下の通りである。
本来の設定とイレギュラーな覚醒
乙女ゲームの二作目における本来のシナリオでは、主人公である巫女が心を通わせた攻略対象の男子を選ぶことで、その相手に最高位の加護である守護者の紋章が与えられる設定になっていた。
・現実のアルゼル共和国では、巫女に選ばれたノエルが誰かを選ぶよりも先に、ダンジョンから回収された聖樹の苗木が、モブであるリオンの右手に守護者の紋章を浮かび上がらせた。
・この手順を無視した予期せぬ覚醒により、妹のレリアが目論んでいた、ノエルとロイクを結びつけてハッピーエンドを迎える、というゲーム本来のシナリオは完全に破綻することとなった。
苗木がリオンを選んだ合理的な理由
なぜ巫女の選択を待たずに苗木がリオンを選んだのかについて、相棒のAIルクシオンは極めて合理的な推測を立てている。
・ルクシオンによれば、苗木にとって最も優先すべきは自身の生存であった。
・そのため、シナリオや恋愛感情といった手順は二の次であり、自分を確保して保護し、共和国の六大貴族の脅威からも守り切れる圧倒的な力を持ったリオンを、自分の生存を約束してくれる守護者に相応しい、と判断した。
ノエルの恋心と引き裂かれた期待
共和国には、巫女が好きになった相手が守護者に選ばれ、守護者も巫女を愛して初めて紋章が発現する、という伝説が存在していた。
・ノエルはリオンに密かな恋心を抱いていたため、リオンの右手に守護者の紋章があることを知った際、自分の願いが叶ったと期待してしまう状況にあった。
・しかしその直後、王国からアンジェとリビアという二人の婚約者がやって来たことで、ノエルは自分が一人で盛り上がっていただけだと知り、深く傷つくこととなる。
・結果として、リオンが守護者に選ばれたことは、ノエルにとって残酷な現実を突きつける要因ともなった。
結婚式での大見得と共和国への煽り
ノエルを脅迫して無理やり結婚式を強行したロイクは、式場で自らが守護者になろうと祈らせるが、聖樹からは拒絶されてしまう。
・そこへ重装甲鎧アロガンツに乗ったリオンが乱入し、機体の背後に6メートルにも及ぶ巨大な守護者の紋章の魔法陣を浮かび上がらせた。
・リオンは動揺する共和国の貴族たちを前に、苗木はお前たちが頼りないから見切りをつけ、六大貴族よりも強い外国人の俺を選んだのだ、と容赦なく煽り立てた。
・予期せず得たこの守護者の紋章は、単なる力の証明にとどまらず、防衛不敗を誇ってきた共和国の貴族たちに、聖樹の苗木にすら見捨てられた、という事実を突きつけ、彼らのプライドを完全にへし折る強力な切り札として機能した。
まとめ
第5巻におけるリオンの守護者としての覚醒は、前世のゲーム知識や恋愛イベントの枠組みを完全に超越した、聖樹の苗木による生存戦略の結果であった。リオンを想うノエルにとっては婚約者の到来も相まって残酷なすれ違いを生む結果となったが、政治・軍事面においては六大貴族を圧倒する最大の武器となった。ロイクの強行した結婚式に乱入し、巨大な紋章を背負って見せつけたリオンの大立ち回りは、不敗を妄信する共和国の貴族たちに選定の拒絶を突きつけ、彼らの精神的支柱を根底から打ち砕く決定的な一撃となった。で生じた誤解を含め、リオンの周囲にはさらなる激動の展開が待ち受けているのである。
ノエルの救出劇
第5巻における最大の見せ場である「ノエルの救出劇」の経緯と、リオンが共和国の権威を粉砕した一連の展開について解説する。
バリエル家のロイクによって強行された結婚式の場にリオンが乱入し、最高位の加護をもって圧倒的な実力を示し、ノエルを奪還するにいたる全容は以下の通りである。
ロイクによる強引な連れ去りと監禁
ノエルの右手に巫女の紋章が浮かび上がったことを知ったバリエル家の次期当主ロイクは、リオンが王国へ一時帰国している隙を突き、軍隊を動員してノエルの確保に動いた。
・ロイクは周囲の命を盾にしてノエルを脅迫した。
・ノエルは自分が我慢すれば皆が助かると考えて、自らロイクに従って連れ去られてしまう。
・ロイクは逃げられないようにノエルの首に聖樹の一部が仕込まれた外すことのできない首輪をつけ、部屋に監禁して強引に結婚式を進めた。
リオンの決意と作戦
共和国に戻り事態を知ったリオンは、国際問題になることを懸念して最初は躊躇したが、同行していたユリウスら五馬鹿たちからの後押しもあり、ノエルを救出する決意を固める。
・リオンは単にノエルを助け出すだけでなく、この先共和国が二度と逆らえないように、共和国のプライドを完全に折る、ことを計画した。
・そのために、六大貴族が一堂に集まる結婚式の当日を決行日に選んだ。
結婚式への乱入と守護者の覚醒
結婚式当日、ノエルはロイクに守護者の紋章を与えるために祈りを捧げたが、聖樹はノエルの願いを拒否し、ロイクに紋章は与えられなかった。
・これに激怒したロイクがノエルに暴力を振るおうとしたその時、白いタキシード姿のリオンが黒い鎧アロガンツに乗って天井のガラスを突き破り、花嫁を取り戻しに来たよ、と乱入した。
・リオンは、自身の背後に6メートルにも及ぶ巨大な守護者の紋章の魔法陣を浮かび上がらせ、六大貴族たちを威圧した。
・ノエルはこの時初めて、リオンが守護者として選ばれていた事実を知ることとなった。
ロイクの撃破とノエルの奪還
激怒したロイクは、自身の紋章の力で巨大な火球を作り出しリオンに襲いかかった。
・しかしリオンは生身でありながら剣で火球を両断し、一瞬で距離を詰めてロイクの右腕を斬り飛ばし、彼を完全に制圧した。
・リオンはロイクからノエルの首輪と対になる腕輪を奪い取り、ノエルに手を差し伸べる。
・ノエルはリオンにこれ以上迷惑をかけたくないという思いから拒絶して泣き叫んだが、リオンは構わず強引に彼女を担ぎ上げ、アロガンツとともに式場から脱出した。
まとめ
第5巻で描かれたノエルの救出劇は、リオンが圧倒的な武力と聖樹の選定をもって、六大貴族の理不尽な横暴を文字通り粉砕する結果となった。この事件により、ノエルを監禁し暴力を振るおうとしたロイクは加護を失って廃嫡され、その社会的地位を完全に失うこととなる。結婚式という大舞台で守護者の紋章を顕現させ、ロイクを瞬時に圧倒したリオンの行動は、ノエルの救出を成し遂げただけでなく、防衛不敗を誇ってきた共和国の特権階級に計り知れない敗北感と絶望を突きつける決定的な転機となった。
五馬鹿の進化
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の作中において、元王太子ユリウスをはじめとする五馬鹿が、アルゼル共和国への留学中に大きな転機を迎え、自立に向けた更生の第一歩を踏み出す一連の経緯について解説する。
大貴族の御曹司として金銭感覚の狂っていた五人が、マリエから突きつけられた試練を通して労働の辛さと金銭の価値を学び、世間の常識を身につけていく全容は以下の通りである。
マリエの激怒と試練の始まり
共和国での生活において、マリエはリオンからもらった貴重な生活費を管理していた。
・金銭感覚の狂った五人はその生活費を勝手に持ち出し、マリエを喜ばせようと大量の花束を購入してしまう。
・激怒したマリエは五人を容赦なく殴り飛ばし、屋敷から追放した。
・甲斐性のある男が好きと告げ、一ヶ月間の夏期休暇の間に冒険者以外の仕事で自力で稼いでくるよう命じた。
・五人はマリエの一番になるため、誰が最も稼げるかという勝負を始めることとなった。
独自の才能で稼ぐ四人と斜め上の結果
実家からの支援を絶たれた状態であったが、四人は独自の才能を発揮してすぐに仕事を見つけ、確実に金を稼ぐ能力を示した。
・ジルク:古美術商として商談を成功させる。
・ブラッド:マジシャンとしてショーを開催し、大人気となる。
・クリス:最初は雑用をしていたが、最終的に神輿とそれを担ぐ男衆を揃える。
・グレッグ:筋肉を極め、ブーメランパンツ姿のボディビルダーのようになる。
・彼らは確実に成果を出したものの、稼いだ金をマリエへのプレゼント(壺や花束)や自身の筋肉、神輿の用意などに全額使い果たしてしまい、所持金ゼロの状態で屋敷に帰還するという斜め上の結末を迎えた。
ユリウスの挫折と真の更生
一方、元王太子のユリウスは最も仕事探しに苦労し、大きな挫折を味わうこととなる。
・身分を明かしても雇ってもらえず、安宿に泊まり、一時は野宿も覚悟するほど困窮した。
・他の四人が順調に稼いでいる姿を見て劣等感に苛まれていたところ、偶然出会った串焼き屋の屋台の大将に拾われ、一ヶ月間屋台で働くこととなった。
・泥まみれになりながら働いたユリウスは、一ヶ月後、薄汚れたエプロン姿で屋敷に戻る。
・彼は稼いだ少額の給料をそのままマリエに手渡し、金は稼ぐものと知ってはいたが理解していなかった、きっとどこからか湧いてくるような感覚だったのだろう、と自らの世間知らずを深く反省した。
・これにより、労働の対価と金銭の重みを初めて実体験として理解することとなった。
試練の結末とマリエの評価
四人が用意した豪華なプレゼントやパフォーマンスを前にしても無表情だったマリエだが、ユリウスの現金が入った茶封筒を受け取ると歓喜した。
・マリエは、稼いだ金を散財して無一文になった四人を評価ゼロと一蹴した。
・少額であっても堅実に現金を献上したユリウスを一番と評価した。
・この結果、五人は労働の大変さを身をもって知ることとなった。
まとめ
元王太子ユリウスをはじめとする五馬鹿の更生劇は、マリエによる容赦のない屋敷追放と労働の義務化によって引き起こされた。他の四人が独自の才覚で大金を稼ぎながらも散財して評価を失ったのに対し、最も困窮したユリウスが泥にまみれて働き、現金の重みと自身の世間知らずを自覚したことは、彼らにとって真の社会的成長となった。大貴族の特権を失い、一から労働の対価を学んだこの経験は、単なるコメディ的なエピソードにとどまらず、彼らが身の丈に合った現実を直視し、世間の常識を身につけるための重要な転機として機能している。
六大貴族の権力抗争
第4巻および第5巻のアルゼル共和国編において展開された「六大貴族の権力抗争」について解説する。
アルゼル共和国は六大貴族の合議によって統治される国家であるが、その内部では水面下で激しい権力闘争と派閥争いが繰り広げられていた。その背景から野望の崩壊にいたる全容は以下の通りである。
1. 権力抗争の背景とラウルト家への不満
かつて共和国は七大貴族によって統治されており、その代表である議長は聖樹の巫女を輩出するレスピナス家が務めていた。
・約10年前にラウルト家によってレスピナス家は滅ぼされ、以降はラウルト家当主のアルベルクが議長代理として国をまとめていた。
・同格の実力を持つバリエル家の当主ベランジュは、ラウルト家の下に甘んじている現状に強い不満を抱いており、アルベルクから議長代理の地位を奪う機会を狙っていた。
・リオン(ホルファート王国)によってフェーヴェル家が一方的に打撃を受けた際、過度な譲歩をして賠償を認めたアルベルクの弱腰外交に対し、他の六大貴族の当主たちも不満と危機感を募らせていた。
2. 巫女の発見とバリエル家の野心
バリエル家の次期当主ロイクは、自らが執着するノエルが滅んだレスピナス家の生き残りであり、彼女の右手に巫女の紋章が発現したことを知る。
・ロイクと父ベランジュは、ノエルをバリエル家に迎え入れてロイクが守護者となる計画を立てる。
・これにより、アルベルクを追い落とし、バリエル家が筆頭として共和国の権力を握るという野望を抱くにいたった。
3. ドルイユ家の裏切りと密約によるラウルト家の孤立
ロイクは計画を確実なものにするため、アルベルクと親しいドルイユ家の若き当主フェルナンに接触した。
・フェルナンは愛国心が強く、アルベルクの弱腰な外交姿勢に強い不満を抱いていた。
・ロイクは巫女の存在を明かすとともに、フェルナンの弟ユーグ(アルベルクの娘ルイーゼの婚約者)をラウルト家の次期当主に据える、という裏取引を持ちかけた。
・バリエル家の専横を警戒しつつも、ラウルト家の力を取り込めると考えたフェルナンはこの取引に応じ、恩人であるアルベルクを裏切る選択をした。
・結果としてルイーゼはドルイユ家で実質的な軟禁状態に置かれ、ラウルト家は孤立させられることとなった。
4. 共通の脅威による結託と野望の崩壊
リオンという強大で容赦のない共通の脅威が現れたことで、弱腰なアルベルクを見限った六大貴族たちは、皮肉にもバリエル家を中心に結束を強めることとなる。
・バリエル家は軍隊を動員してノエルを強引に連れ去り、六大貴族の当主たちを集めて結婚式を強行することで、新たな守護者の誕生とバリエル家による支配を決定づけようとした。
・しかし、結婚式の場にリオンがアロガンツに乗って乱入したことで事態は一変する。
・リオンがすでに守護者の紋章を宿していることが判明し、激高したロイクはリオンに挑むものの、腕を斬り飛ばされて聖樹の加護を失い完敗した。
・さらにアルベルクが議長代理としての権限を行使してその場を鎮圧したことで、バリエル家の権威と野望は粉々に打ち砕かれ、一連の権力抗争は彼らの完全な失敗という形で幕を閉じることとなった。
まとめ
アルゼル共和国における六大貴族の権力抗争は、筆頭であるラウルト家への反発と、聖樹の巫女という絶対的な権威の奪い合いによって過激化した。バリエル家はドルイユ家を巻き込み、ラウルト家を孤立させて国権を掌握しようと試みたが、リオンという規格外の存在の乱入によってその算段はすべて瓦解した。ロイクの自滅とアルベルクによる権力奪還により、独裁を目論んだバリエル家は没落を余儀なくされ、特権貴族たちの内紛は、リオンの圧倒的な武力と守護者としての選定を改めて誇示する結果に終わった。バランスを大きく変えるとともに、共和国に新たな激動の時代をもたらす契機となったのである。
聖樹と紋章の謎
アルゼル共和国の信仰の核である聖樹と、それに選ばれた証である『乙女ゲー世界』の舞台、アルゼル共和国における「聖樹」と「紋章(加護)」にまつわる隠された謎や、ルクシオンたちが推測した世界の裏設定について解説する。
共和国に繁栄をもたらす信仰の象徴でありながら、そのシステムや過去の歴史には多くの矛盾と人工的な違和感が隠されている。その全容は以下の通りである。
聖樹の正体と不完全性
アルゼル共和国に巨万の富をもたらす聖樹であるが、相棒の人工知能ルクシオンとクレアーレの分析により、多くの不可解な実態が判明している。
・聖樹は自然発生した植物ではなく、旧人類の遺産(人工物)である可能性が浮上しており、その根元(大地の裏側)には旧人類の軍事基地跡が存在する可能性が指摘されている。
・聖樹は生物として不完全であると分析されており、過去に発見された聖樹の苗木が育たずにすぐ枯れてしまうのは、聖樹自身が成長に必要な魔素を苗木に与えず、意図的に枯らしているためであった。
・ロイクとリオンの戦闘時、聖樹は上位の存在であるはずの苗木の守護者(リオン)を倒すため、あえて格下であるロイクに故意に力を貸した形跡があり、その意思や行動原理には不可解な点が多く残されている。
レスピナス家滅亡における紋章の矛盾
共和国の紋章には明確な格付けがあり、頂点に守護者、次に巫女、その下に六大貴族が位置し、聖樹は常に上位の紋章を持つ者を優先して守護する法則が存在する。
・しかし、約10年前に六大貴族のラウルト家が、上位の紋章を持つはずのレスピナス家を一方的に滅ぼすという、法則に矛盾した事件が起きている。
・ルクシオンは、共和国に紋章への対抗兵器が存在しないことや、ラウルト家がその後も他の五家から議長代理として認められている不自然さを指摘している。
・そこから、ラウルト家が攻め込んだ時点で、レスピナス家は何らかの理由ですでに守護者と巫女の双方の紋章を失っていた、という重要な推測が立てられている。
伝承を無視した紋章の発現とドライなシステム
レスピナス家に伝わる伝説では、巫女が心を通わせた相手が守護者に選ばれ、互いに愛し合って初めて守護者の紋章が発現する、とされていた。
・しかし現実には、巫女であるノエルが誰かを選ぶよりも先に、ダンジョンで回収された聖樹の苗木自身が、モブであるリオンの右手に守護者の紋章を与えてしまった。
・ルクシオンによれば、これは恋愛感情や伝承に基づくものではなく、苗木が自身の生存を確実に約束してくれる圧倒的な強者を合理的に選んだ結果であると推測されている。
・このイレギュラーな事態は、聖樹や紋章のシステムが、人々の信じるロマンチックな伝承とは異なるドライな法則で動いていることを示唆している。
まとめ
アルゼル共和国の繁栄の根幹である聖樹と紋章のシステムは、美化された伝承とは裏腹に、旧人類の遺産としての冷徹で合理的なプログラミングによって制御されていた。レスピナス家の滅亡に隠された紋章消失の謎や、生存を最優先してリオンを選定した苗木の挙動は、その事実を雄弁に物語っている。人々の信仰や恋愛感情を排除し、戦闘力や生存確率という冷酷な基準で稼働する世界の裏設定は、今後の聖樹との対峙において、リオンたちにさらなる警戒を強いる重要な伏線となっている。
モブせか 4巻レビュー
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モブせか 6巻レビュー
登場キャラクター
ホルファート王国
リオン・フォウ・バルトファルト
乙女ゲームの世界に転生した元日本人である。小心者で面倒くさがりな一面がある。アンジェリカとオリヴィアという二人の婚約者がいる。ノエルの窮地には助けに向かう。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の伯爵。三位下の宮廷階位を持つ。
・物語内での具体的な行動や成果
ピエールの一件で賠償金を得て、聖樹の苗木を確保した。ロイクに連れ去られたノエルを救出するため、アロガンツに乗り込んで結婚式場に乱入した。ロイクの腕を切り落とした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
聖樹の苗木から守護者に選ばれ、右手に守護者の紋章を宿している。共和国の六大貴族から警戒される一方で、王国からは共和国での外交的裁量を与えられた。
マリエ・フォウ・ラーファン
リオンの前世の妹であり、転生者である。小柄な体格をしている。ユリウスたち五人の男の面倒を見ており、生活費のやりくりに苦労している。ノエルの身を案じている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国からの留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
生活費を使い込んだユリウスたちを屋敷から追い出し、稼いでくるよう命じた。ロイクに連れ去られそうになるノエルを助けようと、ロイクに跳び蹴りを見舞った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
元王太子であるユリウスをはじめとする五人の貴公子たちを籠絡した存在として、アンジェリカから警戒されている。
カーラ・フォウ・ウェイン
マリエに恩を感じており、彼女に仕えている。平均的な身長で紺色のストレートロングヘアを持つ。
・所属組織、地位や役職
マリエの世話をする使用人。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの屋敷で家事や掃除を手伝っている。五人が屋敷を追い出された後、マリエたちと外食に出かけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
マリエの屋敷の維持に貢献している。
ユリウス・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の元王太子である。紺色のショートヘアを持つ。マリエに好意を抱いているが、世間知らずな面がある。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の元王太子。現在は廃嫡されて王子となっている。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエに生活費を使い込んだことで屋敷を追い出された。仕事探しに難航したが、屋台の大将に拾われて串焼き屋で働いた。そこで少額の給料を稼いだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
稼いだ現金をそのままマリエに渡し、五人の中で一番の評価を得た。
ジルク・フィア・マーモリア
ユリウスの乳兄弟であり、冷静な性格をしている。マリエに好意を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国からの留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの生活費を使って茶器や茶葉を購入した。屋敷を追い出された後は、古美術商として働いた。ひびの入った壺をマリエにプレゼントした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
稼いだ金を全てプレゼントに使ったため、マリエからの評価は得られなかった。
グレッグ・フォウ・セバーグ
筋肉質で豪快な性格をしている。マリエに好意を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国からの留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
空腹からマリエの用意したスープを勝手に食べた。屋敷を追い出された後は、ブーメランパンツ姿で筋肉を鍛え上げた。その肉体をマリエに披露した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
稼いだ金を全て筋肉のために使い、マリエからは評価されなかった。
クリス・フィア・アークライト
普段は口数が少なく冷静な性格をしている。マリエに好意を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国からの留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
屋敷を追い出された後、雑用をして稼いだ。その資金で神輿と担ぎ手を雇った。ふんどし姿でマリエの前に現れた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
稼いだ金を全て使い切ったため、マリエからは評価されなかった。
ブラッド・フォウ・フィールド
自信家であり、マリエに好意を抱いている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国からの留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
屋敷を追い出された後、マジックショーを開いて稼いだ。白いスーツにシルクハット姿で、大量の花束をマリエにプレゼントした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
稼いだ金を全て花束に使ったため、マリエからの評価は得られなかった。
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ
金髪の公爵令嬢で、強い意志を持つ。リオンの婚約者であり、彼の浮気を心配している。
・所属組織、地位や役職
レッドグレイブ公爵家の令嬢。リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの浮気を疑い、夏期休暇を利用して共和国を訪れた。リオンに浮気の疑いがないか問い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
マリエに警戒心を抱いており、監視のためにコーデリアをリオンのもとへ派遣した。
オリヴィア
平民出身の特待生で、リオンの婚約者である。亜麻色のボブカットを持つ。リオンを信頼しつつも、浮気には敏感である。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の学園の特待生。リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
アンジェリカと共に共和国を訪れ、リオンの動向を探った。リオンに隠し事がないか問い詰めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンがノエルを保護している状況を見て、大きな誤解を抱くことになった。
カイル
ハーフエルフの少年である。マリエの専属使用人であり、真面目で仕事熱心な性格をしている。母親のユメリアに対しては反抗的な態度をとる。
・所属組織、地位や役職
マリエの専属使用人。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの屋敷で掃除や家事をこなしている。五人が追い出された後、マリエたちと共に外食を楽しんだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ユメリアが共和国にやってきたことに戸惑いを見せた。
バルカス
リオンの父親である。リオンの女性関係や行動を心配し、彼に苦言を呈する立場にある。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト男爵家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
一時帰国したリオンに対し、浮気疑惑について問い詰めた。リオンの監視役としてユメリアを共和国に同行させることを決めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンが引き起こす問題に頭を悩ませている。
ジェナ
リオンの姉である。実家に戻ってきたリオンにお土産を要求する。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト家の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンからからかわれ、激怒して去っていった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
学園での結婚相手探しに難航している。
フィンリー
リオンの妹である。小柄でスレンダーな体型をしている。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト家の令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの浮気疑惑を聞き、彼に厳しい視線を向けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特に変化は描写されていない。
ローランド
ホルファート王国の国王である。リオンの勝手な行動に不満を抱き、彼を疎ましく思っている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の国王。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンが共和国で引き起こした騒動の事後処理に追われ、彼に愚痴をこぼした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンに復讐するため、彼を絶望させる方法を考えている。
ミレーヌ・ラファ・ホルファート
ユリウスの母親であり、若く美しい王妃である。リオンから好意を寄せられている。共和国の情勢を冷静に分析し、国益を優先する。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の王妃。
・物語内での具体的な行動や成果
ローランドを制止し、リオンに共和国での外交権限とサポートの任務を与えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
王国において実質的な大黒柱として認識されている。
コーデリア・フォウ・イーストン
アンジェリカに仕える上級メイドである。生真面目で潔癖な性格をしており、リオンの女性関係を厳しく監視している。
・所属組織、地位や役職
レッドグレイブ公爵家のメイド。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの監視役として志願し、共和国のリオンの家で掃除や家事をこなした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンとノエルの様子を見て、彼が浮気をしていると誤解した。
ニックス
リオンの兄である。リオンの行動が実家に迷惑をかけるのではないかと危惧している。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト家の長男。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの女性関係を心配し、彼に苦言を呈した。ユメリアを監視役として派遣することに同意した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
学園を卒業したが、結婚相手は見つかっていない。
リュース
リオンの母親である。リオンの浮気を疑い、彼に厳しい態度をとる。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト家の夫人。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンに対し、婚約者を悲しませないよう釘を刺した。ユメリアを監視役として同行させた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特に変化は描写されていない。
ユメリア
エルフの女性であり、カイルの母親である。天然で少し抜けたところがある。
・所属組織、地位や役職
バルトファルト家のメイド。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンの監視役として共和国に同行した。カイルとの再会を喜んだが、彼に冷たくされて落ち込んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンとマリエが兄妹であるという会話を立ち聞きし、誤解を深める一因となった。
アルゼル共和国(六大貴族)
エミール・ラズ・プレヴァン
青髪の青年である。温厚で優しい性格をしている。レリアと恋人関係にある。
・所属組織、地位や役職
六大貴族プレヴァン家の子弟。
・物語内での具体的な行動や成果
レリアと共にパーティーに参加し、ルイーゼやユーグと会話を交わした。レリアのために食事や生活の世話をしている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
レリアからは優しさを評価されつつも、将来に不安を抱かれている。
ベランジュ・レタ・バリエル
恰幅が良く筋肉質な男である。ラウルト家が議長代理を務めていることに不満を抱いている。
・所属組織、地位や役職
六大貴族バリエル家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
ノエルが巫女であることを知り、彼女を利用して議長代理の座を奪おうと画策した。結婚式で神職役を務めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ロイクが敗北して加護を失ったため、彼を廃嫡する手続きを進めた。
ロイク・レタ・バリエル
ノエルに異常な執着を抱く青年である。目的のためには大勢の命を盾にするような強引な手段も辞さない。
・所属組織、地位や役職
六大貴族バリエル家の次期当主。
・物語内での具体的な行動や成果
ノエルを連れ去って呪いの首輪をつけ、無理やり結婚式を挙げようとした。乱入したリオンと赤い鎧で交戦した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンに敗北して右腕を切り落とされ、聖樹の加護を失い廃嫡された。
ユーグ・トアラ・ドルイユ
金髪のロングヘアを持つ気怠げな青年である。ルイーゼの婚約者であるが、女遊びを繰り返している。
・所属組織、地位や役職
六大貴族ドルイユ家の子弟。
・物語内での具体的な行動や成果
パーティーでレリアたちに気さくに話しかけた。兄フェルナンの指示に従い、結婚式場ではロイクを止めようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
事件後にルイーゼを置いて逃げたという表向きの理由で、婚約を破棄された。
ルイーゼ・サラ・ラウルト
亡き弟の面影をリオンに重ねている。ノエルやレリアに冷たく当たるが、裏では彼女たちを守ろうとしていた。
・所属組織、地位や役職
六大貴族ラウルト家の令嬢。ユーグの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
パーティー会場でリオンたちを秘密裏に手引きした。ドルイユ家で軟禁状態に置かれていたが、そこを抜け出した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ユーグとの婚約が破棄された。
アルベルク・サラ・ラウルト
共和国の議長代理を務める男性である。王国に対して弱腰な外交を行っている。過去に巫女と婚約していた。
・所属組織、地位や役職
六大貴族ラウルト家の当主。議長代理。
・物語内での具体的な行動や成果
ノエルに巫女の紋章が出現したことを知り、フェルナンに連絡を取ろうとした。結婚式場では武器を下ろすよう指示を出し、場を収めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
フェルナンに裏切られていたことを知った。
フェルナン
愛国心が強く、アルベルクの弱腰な外交に不満を抱いている。弟のユーグを可愛がっている。
・所属組織、地位や役職
六大貴族ドルイユ家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
ロイクの提案に乗り、アルベルクを裏切る密約を結んだ。結婚式場ではリオンの行く手を阻もうとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
アルベルクからの信頼を裏切る形となった。
ランベール
権力者に媚びへつらう態度をとる。
・所属組織、地位や役職
六大貴族フェーヴェル家の当主。
・物語内での具体的な行動や成果
結婚式の控え室でロイクを称賛した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンに敗北したことで家が力を失っている。
セルジュ・サラ・ラウルト
冒険者に憧れている青年である。粗暴な面もあるが頼りになる存在である。
・所属組織、地位や役職
六大貴族ラウルト家の跡取り。アルベルクの養子。
・物語内での具体的な行動や成果
長期休暇前にレリアの前に現れ、彼女を食事に誘った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ルイーゼからは嫌われている。
アルゼル共和国(レスピナス家)
ノエル・ベルトレ
二作目の乙女ゲームの主人公である。金髪からピンクへのグラデーションヘアを持つ。明るく家庭的だが、リオンに恋心を抱いている。
・所属組織、地位や役職
学院の生徒。滅んだレスピナス家の生き残り。
・物語内での具体的な行動や成果
右手に巫女の紋章が出現した。ロイクに連れ去られて首輪をつけられ、強引に結婚式を挙げられそうになった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
リオンが婚約者の存在を明らかにしたことで失恋し、その後ロイクに捕まったがリオンに救出された。
レリア・ベルトレ
ノエルの双子の妹であり、転生者である。乙女ゲームの知識を用いてシナリオを進行させようとしている。
・所属組織、地位や役職
学院の生徒。滅んだレスピナス家の生き残り。
・物語内での具体的な行動や成果
ロイクが改心したと思い込み、彼に協力する姿勢を見せた。ルクシオンの危険性を知り、セルジュと接触して対抗手段を得ようとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
エミールと恋人関係にあるが、彼には秘密で行動している。
クレマン
筋骨隆々で化粧をしている男性教師である。女性のような口調で話す。
・所属組織、地位や役職
学院の教師。レスピナス家の元家臣。
・物語内での具体的な行動や成果
ノエルがバリエル家に保護されたことをレリアに報告し、彼女を匿おうとした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
陰ながらノエルとレリアを守っていたことが判明した。
アルゼル共和国(その他・市民)
ジャン
共和国で知り合った男子生徒である。
・所属組織、地位や役職
学院の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンからの買い物の誘いを断り、親戚の家に顔を出すと言って去った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
過去に老犬のノエルちゃんを飼っていた。
屋台の大将
串焼き屋の屋台を引く五十代の男性である。面倒見が良く、困っているユリウスに食事を振る舞った。
・所属組織、地位や役職
串焼き屋台の店主。
・物語内での具体的な行動や成果
行き場を失っていたユリウスをアルバイトとして雇い、彼に世間を教えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ユリウスに労働の厳しさと金銭の価値を学ばせた。
ラーシェル神聖王国
ラーシェル神聖王国の外交官
ホルファート王国の敵国であるラーシェル神聖王国に仕える人物である。
・所属組織、地位や役職
ラーシェル神聖王国の外交官。
・物語内での具体的な行動や成果
バリエル家が主催するパーティーに参加し、リオンに視線を向けていた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特に変化は描写されていない。
人工知能
ルクシオン
メタリックな球体に赤い一つ目を持つ超高性能AIである。リオンに皮肉を言うが、的確にサポートする。
・所属組織、地位や役職
リオンの相棒。旧人類の宇宙船。
・物語内での具体的な行動や成果
アロガンツを遠隔操縦してロイクを追い詰め、リオンをサポートした。リオンに二人の婚約者が向かっていることを意図的に知らせなかった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
聖樹の解析を進め、旧人類の遺産である可能性を疑っている。
クレアーレ
白い球体に青い一つ目を持つAIである。女性的な電子音声で話し、面白半分で事態を引っかき回す。
・所属組織、地位や役職
リオンが所有するAI。
・物語内での具体的な行動や成果
王国からアンジェとリビアを乗せて共和国にやって来た。マリエに生活費を渡し、彼女たちを監視・支援した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
ルクシオンと共に、聖樹の謎を探っている。
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モブせか まとめ
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展開まとめ
プロローグ
八月が迫っていた頃、リオン・フォウ・バルトファルトはアルゼル共和国での留学生活を送っていた。彼は学院の教室で、夕方の美しい風景を眺めながら補習の終わりに安堵していた。他の留学生たち、マリエ・フォウ・ラーファンやカーラ・フォウ・ウェインも同じ教室におり、夏期休暇を楽しみにしていたが、マリエは五人の面倒を見なければならないことに対して憂鬱な気分であった。
ユリウス・ラファ・ホルファートやジルク・フィア・マーモリア、グレッグ・フォウ・セバーグ、クリス・フィア・アークライト、ブラッド・フォウ・フィールドは、それぞれ夏期休暇の過ごし方について楽しげに話していたが、マリエはその彼らの面倒を見ることに嫌気が差していた。
リオンはノエル・ベルトレと共に買い物に出かけることになり、ノエルがマリエの家で世話になっていることから、マリエとの親しい関係が育まれていた。リオンはまた、聖樹の守護者として認められた証である「守護者の紋章」を持っており、彼の右手にはその印があった。
一方で、ノエルの恋愛事情は複雑で、彼女の攻略対象となる男子たちはほとんどが不適当な状態であった。リオンは、ノエルがこの二作目の主人公であることに気づき、彼女の将来を心配しつつも、彼自身が彼女の守護者として選ばれた状況に戸惑っていた。結局、リオンはノエルと共に教室を出て、買い物へと向かったが、彼の心中には今後の問題が残っていた。
夜、リオンとノエルは買い物を終えてオープンテラスのあるレストランで食事をしていた。リオンは不慣れな料理に苦戦していたが、ノエルが手際よく助けてくれ、二人は楽しい時間を過ごしていた。リオンは賠償金を得たことで少し贅沢をしていたが、ノエルはそれを心配していた。
会話の中で、リオンがティーセットやお土産を買い集めていたことが話題になり、ノエルはリオンの趣味に驚きつつも理解を示していた。リオンは酒を飲まない理由を話し、ノエルはそれを微笑ましく感じていたが、彼女は何かを思い出して少し悲しそうな表情を見せた。
突然、ノエルの妹レリアが現れ、気まずい雰囲気が漂った。レリアはノエルに対して冷たく振る舞い、何か重要な話があると言って去っていった。ノエルはその出来事に落ち込み、リオンは彼女を気遣いながら、二人で食事を終えて帰ることにした。
リオンは屋敷に戻り、マリエと共に食堂で今後の計画について話していた。時間はすでに23時を過ぎていたが、レリアがまだ戻っておらず、リオンは苛立っていた。マリエはレリアがデートを楽しんでいるのだろうと推測し、気にしていなかった。リオンとマリエは言い合いを続けているうちに、ルクシオンがレリアが到着したことを知らせてきた。エミールがレリアを送ってきたことを確認し、レリアが席に着くと、話が本題に入った。
リオンとマリエはレリアに対して、今の状況は彼女の責任であると指摘した。レリアは自分なりに努力してきたことを主張し、ロイクとの関係について弁明したが、ノエルがロイクに嫌悪感を抱いている現状では、恋人関係に進展するのは難しかった。リオンはノエルの他の恋人候補たちの状況を調査し、全員が候補から外れていることをレリアに伝えた。
ルクシオンはさらに、ノエルの恋人候補であるセルジュの行方が分からないこと、そしてナルシスが学院を去る可能性が高いことなどを報告した。レリアはセルジュに近づいたが、ノエルもセルジュもお互いに興味を持っておらず、彼女の計画は失敗に終わった。レリアはリオンとマリエから叱責を受けつつ、自分のミスを認めた。
その後、ルクシオンが緊急事態を知らせてきた。王国からアンジェリカとオリヴィアが急速に接近しているとのことで、緊急事態が発生している可能性が高かった。リオンは驚きながらも、翌朝には彼女たちが到着するという情報を受け、次の展開に備えることになった。
第 01話 「浮気中なう!」
夏期休暇前、アルゼル共和国で騒ぎが起き、ホルファート王国ではその状況が不明だった。そのため、リオンを心配したアンジェリカとオリヴィアの二人は、リオンの浮気を疑い、夏期休暇を利用して共和国へ向かった。アンジェリカは強い意志を持つ公爵令嬢で、オリヴィアは平民出身ながら学園に特別入学した女子であった。
二人は共和国の警備艇の臨検を待ちながら、リオンの浮気について話し合った。アンジェリカはリオンの浮気に怒りつつも、許す意向であり、オリヴィアはリオンが浮気することを信じられないと主張した。二人は生まれ育った環境が違うため、考え方にも違いがあった。
クレアーレが臨検を回避した警備艇を確認し、二人は共和国に無事に入国することができた。アンジェリカは、リオンが本当に浮気しているのかを調べるため、前もってリオンに知らせないことを選んだ。彼女はリオンが浮気していないか、また浮気相手が権力を持つ者でないかを心配していた。そして、最も気にしていたのは、浮気相手がマリエでないことを願っていた。リオンが彼女を裏切らないことを心から望んでいたのであった。
リオンは共和国の港へ到着し、予定より少し遅れて入港した飛行船を迎えた。港では、軍人たちが緊張した様子で対応し、群衆の注目は白い飛行船リコルヌに集中していた。リオンはルクシオンに話しかけたが、彼はクレアーレが無許可で二番艦を建造したことに怒りを感じていた。
リオンはリコルヌから降りてくるアンジェリカとオリヴィアを見つけ、駆け寄って再会を喜んだ。しかし、二人の笑顔にはどこか怖さがあり、リオンは不安を感じ始めた。オリヴィアはリオンに隠し事がないかと問いかけ、アンジェリカも全てを話すように促した。リオンは状況が分からず、どの行動が二人を怒らせたのかを必死に考えた。
思い当たる節は多すぎ、リオンは混乱した。マリエへの生活費援助、ミレーヌやクラリスへの手紙、さらにはディアドリー先輩とのショッピングなど、どれもが怒りの原因になり得た。二人はリオンを追及し、逃げ場を失ったリオンは、彼女たちに引きずられるように港を去っていった。リオンは、なぜ自分がこれほどまでに二人を怒らせたのかを理解できず、困惑していた。
マリエの屋敷では問題が発生していた。夏期休暇に入り、マリエは朝から晩まで五人の世話をしていたが、昼食に用意したスープが無断で食べられてしまった。マリエが食堂に来ると、スープやパン、ハムなどが消えており、使った食器も放置されていた。
マリエが怒って声を上げると、ジルクがやってきて事情を説明した。彼と他の男子たちは、空腹のため勝手に食事を取ったという。マリエは怒りをこらえ、五人に基礎的なルールを教える必要があると感じたが、他の四人はすでに出かけていた。
ジルクが気を利かせてお茶とお菓子を用意していたが、マリエはテーブルに並べられた大量の高級お菓子に驚いた。さらに、ジルクは屋敷内で見つけたお金を分け合って買い物に使ったと説明したが、そのお金はマリエの生活費であり、マリエはショックを受けた。
その後、ノエルが聖樹の苗木を抱えて部屋に現れ、マリエに心配して駆け寄った。マリエはリオンがノエルの気持ちに気づいていないことを悩みつつも、ノエルを屋敷から出そうとした。しかし、ノエルの手の甲に巫女の紋章が浮かび上がり、マリエは混乱した。さらに、リオンが帰宅し、状況はますます複雑になっていった。マリエは全ての問題に限界を感じていた。
ノエルはマリエを部屋に送り届けた後、苗木のケースを持ってリオンに会いに行こうとした。彼女は、リオンに巫女の紋章が現れれば、自分の恋が成就するかもしれないと期待していた。しかし、玄関に到着すると、リオンが二人の女性──アンジェリカとオリヴィア──と親しげに話しているのを見た。
アンジェリカは強い意志を持った女性であり、リオンに近い位置で優しい目を向けていた。一方、オリヴィアは穏やかな印象の女性で、リオンに甘えていた。リオンは彼女たちを自分の婚約者だと紹介したが、ノエルはその事実に大きなショックを受けた。
ノエルは笑顔を作り、明るく挨拶をしたが、心の中では傷ついていた。彼女はリオンに苗木を渡し、早々にその場を去った。涙をこらえながら屋敷を飛び出し、家に帰ると妹のレリアの声を無視して、自分の部屋に入りベッドに顔を埋めた。ノエルは、自分の気持ちが一方的なものだったことに深い悲しみを感じていた。
第 02話 「一時帰国」
ノエルが急いで屋敷を去った後、リオンはマリエの屋敷でアンジェとリビアと共にお茶を楽しんでいた。リオンが用意した茶葉とお菓子は喜ばれ、彼は穏やかなひとときを過ごしていた。しかし、アンジェからリオンが王国に呼び戻されるという話が持ち上がった。リオンは、王国の陛下からの呼び出しを受けて、王国へ戻ることになったのだ。
アンジェとリビアはリオンに同行し、リオンも特に予定がなかったため、すぐに戻ることに同意した。リビアはリオンが王妃ミレーヌとの再会を喜んでいることに嫉妬し、アンジェもまた彼の今後の行動を心配していた。リオンは、王国の情勢に巻き込まれたくないと感じながらも、留学中の立場を利用されることを察していた。
彼はマリエとの関係について、二人に何もないと断言したが、リビアは彼を疑い、アンジェはそれを笑って受け流していた。最終的にリオンは、王国に戻る前に二人と観光を楽しみ、お土産を買いに行くことにした。彼はしばらくの間、共和国の問題をマリエに任せることにしたが、少し不安を感じていた。
その夜、リオンはアンジェとリビアを連れて観光に出かけ、ついでに夕食も済ませてしまった。マリエは、リオンが戻らないことに不満を抱いていた。彼女は生活費の相談をしたかったが、五人の男子学生に持ち出されたお金が戻ってくるかも不明で、異国での生活に不安を感じていた。
クレアーレがマリエに説明し、リオンは生活費を用意してくれていると告げた。マリエは袋に入った札束を見つけ、それに飛びつきながら喜んだ。彼女はリオンに感謝し、彼が残していったお金でなんとかしのぐことに決めた。
クレアーレは、しばらくリオンが不在となるため、自身がマリエたちを助けると伝えたが、マリエは六大貴族がリオンを恐れて手を出さないと楽観していた。しかし、マリエはノエルの失恋に心を痛めており、彼女がリオンに惚れてしまったことを予想外に感じていた。
リオンは王宮に向かう前に、実家のバルトファルト男爵家を訪れていた。彼の父親は、リオンの浮気疑惑を聞いて激しく叱責してきたが、リオンはそれが誤解であると説明した。妹のフィンリーも浮気の話を聞いてリオンを非難し、姉のジェナもお土産を求めながら、リオンに対して厳しい態度を取っていた。
リオンは冗談交じりにジェナをからかい、ジェナは激怒して去って行った。父親はジェナの結婚相手について心配していたが、リオンは彼女が学園で結婚相手を見つけられないことを冷やかしつつ、父親と結婚事情について話し合った。
父親はリオンに、王宮に呼び出された理由を尋ねたが、リオンは共和国で有力者の息子を倒しただけだと軽く答えた。父親はリオンが王宮に迷惑をかけていることを心配していたが、リオンはむしろ自分が迷惑を被っていると感じていた。
リオンが王宮に顔を出すと、待っていたのはローランドだった。謁見の間ではなく、少し砕けた場での面会であり、周囲には役人や護衛の騎士たちがいた。ローランドは、共和国関連の事で忙しく、リオンに愚痴をこぼしたが、リオンは笑顔で応じ、二人の軽口が続いた。
ローランドがリオンを責めていると、ミレーヌが彼を制止し、リオンに褒美を用意するべきだと話した。リオンは今の地位に満足しており、これ以上の出世はないため、褒美に期待を寄せた。ミレーヌはリオンが提供した情報をもとに、共和国の内情について感謝を述べ、ラーシェル神聖王国の動きに注意を払っていることを説明した。
ラーシェルはフェーヴェル家と関係が深く、彼らが力を失ったことで他の六大貴族に接近する可能性があると予想された。また、ホルファート王国は十年前に滅んだレスピナス家とのつながりを失い、それ以降は親しい家を持たず、魔石の輸入に頼っていた。ミレーヌは今後の外交に力を入れる考えを示し、リオンに現地でのサポートを依頼した。
リオンはミレーヌの要請を快諾し、王国のために尽力する決意を示したが、ローランドからの不満には軽く返答し、周囲の役人たちもその対応に共感していた。
第 03話 「五馬鹿を叩き出せ!」
リオンが一時帰国中、マリエは五人の騎士たちに怒りを爆発させていた。彼女は生活費を守るために半分を隠していたが、彼らはまたしてもそのお金を使ってプレゼントを購入し、マリエを激怒させた。彼らが選んだプレゼントは大量の花束で、玄関が花で埋め尽くされたが、それに対してマリエは無表情で、怒りを抑えられなかった。
彼女は五人に対して厳しい態度を取り、「自分たちを教育しなければならなかった」と言い放ち、次々と拳を振り上げて彼らを打ち倒した。五人は玄関の外に追い出され、マリエは彼らに「甲斐性を見せるために、一ヶ月間、外で仕事をして稼いで来い」と命じた。冒険者としてではなく、普通の仕事を探し、稼ぐことを求められた五人は、マリエの挑戦を真剣に受け止め、各自稼ぐために出発することとなった。
五人の騎士たちが追い出された後、屋敷ではカイルとカーラがドアの修理をしていた。カーラは五人が一人で生活できるのか心配していたが、カイルは彼らがすぐに戻ってくるだろうと予想していた。カイルはまた、マリエが五人に協力させずに争わせたことを疑問に思っていたが、カーラはそれが女性として少し嬉しい気持ちになるものだと説明した。
修理が終わると、マリエは清々しい顔で二人に外食に行くことを提案した。五人がしばらく戻らないことで生活費が浮いたため、普段から頑張っている二人を労わりたいという気持ちからだった。カイルとカーラは喜び、マリエも解放感に浸っていた。三人は外食を楽しむことを心から噛みしめ、幸せなひと時を過ごす準備を整えていた。
屋敷を追い出された五人は、公園で集まり、マリエの心を勝ち取るために真剣な議論を交わしていた。ジルクが「マリエさんは甲斐性のある男が好きだ」と言い、五人は誰が一番稼げるかを競うことを決意した。クリスが「一番稼いだ者がマリエの一番になれる」と考え、五人はそれぞれ自分こそがマリエにふさわしい男だと宣言した。彼らは普段は仲が良かったが、この瞬間からライバルとなり、真剣勝負を挑むことになった。
五人はマリエを巡って真剣に争うことを決め、誰も引かずに決意を固めた。そしてそれぞれが別々の方向へと歩き出し、ライバルとしての戦いが始まった。彼らの様子を見ていた子供たちは、その真剣な姿に驚き、口を開けて見送っていた。
ユリウスは、格好良く仲間と別れたものの、すぐに困窮した。三日目にして金欠となり、安宿に泊まる羽目になったが、その宿はまるで馬小屋のような場所であった。元王太子の彼には到底馴染めない環境で、どこも雇ってくれない状況に苦しんでいた。彼は求人を調べて面接にも行ったが、ことごとく不採用だった。明日には宿代も払えなくなる状況だったが、ユリウスは他の仲間も同じ苦労をしているはずだと思い、屋敷に戻ることは許されないと決意していた。
ユリウスは翌日、アルバイトを探して飲食店を訪れたが、元王太子という身分が原因で断られた。正直に話すことでかえって就職が難しくなり、夜には公園で途方に暮れていた。食事もできず、他の仲間の様子が気になって町を歩いていると、グレッグが楽しそうに仲間と食事をしている姿を見かける。続けてジルクが商談を成功させている場面や、ブラッドがマジックショーで成功している様子を目撃し、さらにクリスが雑用の仕事をしていることを知った。ユリウスは、仲間たちが順調に働いていることを知り、自分だけが何もできていないことに気づいて情けなくなり、走り去ってしまった。
ユリウスは川辺で落ち込み、自分だけが仕事を見つけられず仲間たちに遅れを取っていると感じていた。そんな中、五十代の男性が屋台を引いて現れ、ユリウスに串焼きを振る舞った。親切な屋台の大将に相談すると、一ヶ月間だけ働くことを提案され、ユリウスはその好意に応じることにした。翌日から、ユリウスはねじり鉢巻きにエプロン姿で屋台の手伝いを始め、元気よく客を迎え、大将の元で働くこととなった。
第 04話 「六大貴族バリエル家」
アルゼル共和国の六大貴族の一つであるバリエル家の当主、ベランジュは、共和国の現状に不満を抱いていた。彼は、アルベルクの王国に対する弱腰な外交姿勢に苛立ちを感じ、六大貴族が結束して対応すべきだったと考えていた。さらに、息子ロイクの行動にも問題があり、平民の娘に入れあげているとの報告を受け、ベランジュは息子を厳しく叱ろうと考えた。しかし、ロイクが関わっているベルトレ姉妹が、滅んだレスピナス家の縁者である可能性が浮上し、ベランジュは驚愕する。彼は、かつてのレスピナス家の巫女候補であったノエルとレリアの存在を思い出し、事態を重く受け止め、ロイクを連れ戻すよう命じた。
マリエの屋敷を出た後、ノエルはアパートで静かに過ごしていた。ある日、買い物に出かけようとしたところ、ロイクに出会う。彼はノエルに執着し、首輪を持って現れる。逃げようとしたノエルだったが、右手の甲にある巫女の紋章を見られてしまい、ロイクに追われてしまう。必死に逃げるがロイクに捕まり、力で押さえ込まれた。そこにマリエが現れ、ロイクを跳び蹴りで吹き飛ばしてノエルを救った。ロイクは抵抗するが、バリエル家の家臣が現れ、彼を連れ去った。恐怖に震えるノエルを、マリエは自分の屋敷へと避難させた。
バリエル家の屋敷で、連れ戻されたロイクは父ベランジュの前で不敵に笑っていた。ベランジュは、ラウルト家とドルイユ家の婚約発表という重要な日にロイクが騒ぎを起こしたことに激怒していた。ロイクが持ち出した首輪は、聖樹の一部が仕込まれており、一度身につけたら外すことができない特殊なものだった。ベランジュは、ロイクがノエルの素性を知っていたか問いただし、ノエルがレスピナス家の生き残りであることを明かした。
ベランジュは、ノエルを利用して議長代理の座を手に入れようと考えていたが、ロイクはノエルと結婚したいと主張した。ベランジュはそれを断固拒否したが、ロイクがノエルに巫女の紋章が出現したことを伝えると、ベランジュは驚愕し、立ち上がった。ロイクは内心で、ノエルが自分から逃げられないことを確信し、面白がっていた。
パーティー会場には六大貴族の関係者が集まり、レリアはエミールと共に参加していた。婚約発表の場には政敵もいるため、レリアはその不思議さに少し戸惑っていたが、彼女の関心は攻略対象の一人であるユーグにあった。レリアは、ロイクに気を遣いすぎたため、他の攻略対象との接触ができなかったことを悔いていた。
その場にはルイーゼとユーグもおり、レリアは彼らと挨拶を交わすが、ルイーゼの言葉には嫌味を感じていた。エミールはルイーゼに対して優しさを感じていたが、レリアは彼の態度に苛立ちを覚えていた。ルイーゼの過去についての話を聞いたレリアは、彼女に亡くなった弟がいたことを初めて知り、驚いていた。
遅れて登場したロイクは、ユーグに真剣な表情で相談を持ちかけていた。政敵であるバリエル家とラウルト家の関係が変わりつつあることを示唆する話で、レリアはそのやり取りを聞いていたが、ロイクに鋭い視線を向けられ、急いで会場を離れていった。
レリアが化粧直しを終えて出てくると、ロイクが待っており、彼は彼女にエミールとの結婚を手助けすると提案した。ロイクはノエルを怖がらせた過去を反省していると述べ、レリアの警戒心を解かせようとした。さらに、ロイクはノエルの右手に巫女の紋章が浮かんでいることを知っており、彼女を守護者として選ばせる計画を明かした。ロイクの真剣な態度にレリアは混乱しながらも同意し、彼が去るのを見送った。
一方で、ロイクは内心でノエルを手に入れる計画を進めることを楽しんでいた。彼はフェルナンとユーグに共和国の未来について話をするため、二人を秘密の場所に誘った。
その後、ルイーゼはアルベルクと休憩室で話をしていた。彼女は政略結婚に愛を求めていないと語り、アルベルクも自分の選択を悔いていた。ルイーゼは弟リオンの死を嘆きながら、自分の過去を思い出して涙をこらえていた。
第 05話 「鈍感」
リオンはホルファート王国の王都にあるレッドグレイブ公爵家の屋敷で、アンジェとリビアと共にお茶の時間を楽しんでいた。リオンは文通相手について問われ、王妃との文通も含め、余罪を指摘されると二人の視線が冷たくなった。ルクシオンに助けを求めたものの、彼からは逆に追及され、さらに罪を指摘された。アンジェとリビアは、リオンに対して時間は十分にあるので、彼の「余罪」を徹底的に聞き出すつもりでいた。リオンは焦りながらも、どう弁解すべきか悩んでいた。
リオンが王都でアンジェとリビアと過ごす中、アンジェのメイドであるコーデリアはリオンに対して不満を募らせていた。アンジェの婚約が浮気によって危うくなることを心配し、リオンの行動を監視するべきだと考えていた。一方、バルトファルト家でもリオンの女性関係が問題視されており、父のバルカスや兄のニックスもリオンの浮気の可能性に不安を抱えていた。リオンが高貴な女性から言い寄られた場合、事態が悪化することを恐れた二人は、リオンに目を光らせる人物としてユメリアを提案した。ユメリアは自分の息子カイルが共和国にいることもあり、リオンの監視役に選ばれた。
リオンは、王国での夏期休暇を終え、再び共和国での留学生活に戻る前に実家へ立ち寄った。休暇中、リオンは外交問題や重要な会議に追われていた。ルクシオンとの会話で、リオンは聖樹や巫女の役割、そして自身がなぜ守護者の紋章を持つようになったのかを考えていた。ルクシオンは、聖樹が自らを守るためにリオンを選んだと説明し、ゲームの展開とは異なる現実を指摘していた。
また、リオンは過去のラウルト家とレスピナス家の紋章に関する疑問を抱き、ラウルト家がどのようにしてレスピナス家を滅ぼしたのかを考えた。ルクシオンは、レスピナス家が紋章を失った可能性があると示唆し、その謎がリオンにとって重要な意味を持つかもしれないと伝えた。しかし、リオンは外国の問題を抱え込むべきではないとルクシオンに諭され、最終的にどのように行動すべきか悩んでいた。
リオンは実家へ戻る際、船内でリビアに寂しそうに声をかけられた。リビアはリオンが元気のない様子に気付き、何か秘密があるのではと問いかけたが、リオンは誤魔化そうとした。しかし、リビアは優しくリオンを抱きしめ、無茶をしないようにと忠告した。また、アンジェのことも気にかけ、浮気には敏感であることを伝えた。リオンは彼女たちの優しさに心を軽くしたが、浮気の疑いに対しては戸惑っていた。
一方、別室ではアンジェとコーデリアがリオンのことを話していた。アンジェはリオンの行動に不安を抱き、父と兄に相談したが、浮気を許容するような発言に心が乱れていた。コーデリアはアンジェの不安を理解し、リオンの監視役として自ら志願していた。アンジェはリオンを縛りたくはないが、特にマリエに対しては警戒心を抱いていた。
実家に戻ったリオンは、エルフのユメリアが自身のお目付け役として同行することを知った。家族はリオンが浮気しないか心配しており、特に母親は厳しく注意を与えた。リオンは婚約者がいるにもかかわらず、浮気の疑いを持たれることに悩んでいたが、最終的には家族の期待を理解し、ユメリアを連れて共和国へ向かうことになった。
リオンは実家を出発する際、アンジェに紹介されたメイドのコーデリアと、既に同行していたユメリアと共に共和国へ向かうことになった。コーデリアは礼儀正しく貴族出身のようで、アンジェからも信頼されていた。一方、ユメリアもリオンの世話を担当することになっていたが、二人で協力してリオンを支えることが決まった。リオンは伯爵と呼ばれることに慣れていないため、リオンと呼ぶようにお願いした。
出発の準備が整い、リオンはアンジェとリビアに別れを告げた。リビアは笑顔で体に気をつけるようにと伝え、アンジェも自信を持って送り出した。リオンは二人に手を振りながら、ユメリアとコーデリアを連れてアインホルンに乗り込み、問題山積みのアルゼル共和国へと戻ることとなった。リオンは正直、戻ることに気が進まなかったが、旅立ちは避けられなかった。
第 06話 「運命の相手」
マリエの屋敷は静まり返っていた。五人が去ったこともあり、雰囲気が暗く沈んでいた。マリエは家計簿をつけていたが、ノエルの様子が気になっていた。ノエルは落ち込んでおり、特にリオンのことを思い悩んでいるようだった。リオンが王国に戻った後、ノエルの右手には巫女の紋章が現れたが、リオンはそのことを知らないままだった。ノエルはリオンに恋していたが、リオンはその気持ちに気づいていなかった。
マリエはノエルの気持ちを知り、悩んでいた。ノエルはリオンとの未来を夢見ていたが、リオンにはすでに婚約者がいるため、叶わない恋に心を痛めていた。マリエはその事実を伝えるのが遅れたことを後悔していたが、ノエルはそれを責めることなく、自分の気持ちを抑え込んでいた。ノエルはリオンが特別な存在であり、彼と一緒にいることで安心感を得ていたが、その恋は叶わなかった。
マリエはノエルを励まそうとしたが、ノエルの落ち込みは深く、次の恋を見つけられるかどうか不安を抱いていた。ノエルがこのままリオンを忘れられずに引きずってしまうことを恐れ、マリエはどうすればノエルが前に進めるのか、悩み続けていた。
ロイクはドルイユ家のフェルナンと会談をしていた。ロイクはラウルト家の議長代理を追い落とし、ノエルを手に入れる計画を進めていた。彼はラウルト家を排除するための手段として、フェルナンを説得しようとした。フェルナンは過去にラウルト家に恩があり、ロイクの提案には抵抗を示したが、ロイクが巫女であるノエルの存在を明かすと、フェルナンは驚き、次第に態度を変えていった。
フェルナンは、巫女が発見されたことに驚き、ロイクがバリエル家に巫女を迎え入れようとしていることに反対した。彼は巫女を一つの家で独占することは許されないと主張したが、ロイクはユーグとルイーゼの婚約を利用して、フェルナンを揺さぶった。ロイクは、ユーグがラウルト家を継ぐことで、六大貴族としての立場を強化できると提案し、フェルナンを説得した。
最終的にフェルナンは取引に応じ、巫女が学院を卒業した後、議長の座をレスピナス家に戻すことを約束した。ロイクはこの取引を受け入れ、フェルナンを利用することで、自らの目的を達成しようとしていた。
ルイーゼは夏期休暇中、ドルイユ家の屋敷で過ごしていたが、ユーグは一度も彼女の部屋を訪れなかった。ユーグが女遊びに出かけるのを窓から見て、ルイーゼは気にも留めなかったが、屋敷の雰囲気が変わったことに気づいた。夜、夕食の場に現れたユーグは、何か面白いことが起こると言い、翌日が共和国にとって良い日になるとほのめかした。
一方、マリエの屋敷には多数の兵士や飛行船が集まり、緊迫した状況が続いていた。マリエはリオンの不在を不安に感じ、クレアーレが飛行船を使って反撃しようと提案するも、マリエはそれを止めた。その後、バリエル家の使者がノエルを迎えに来たことが判明し、マリエはその展開に驚愕した。
ノエルが外に出ると、バリエル家の使者が彼女を迎えに来ていた。巫女としてのノエルの存在が広まり、周囲の野次馬たちが騒ぎ始めた。ロイクも現れ、ノエルに対して共和国全体が彼女を求めていることを強調し、彼女を取り戻すために戦う覚悟を示した。ロイクは大勢の命を盾にしてノエルを圧迫し、彼女に自分のもとに来るよう迫った。
マリエがリオンがいないことを指摘して怒りを表すも、ロイクは冷笑し、リオンが本気でノエルを守ることはないだろうと語った。ノエルはリオンに迷惑をかけたくないと考え、最終的にロイクに従う決断をする。ノエルはロイクに連れ去られ、彼の車に乗り込んだ。彼女は、自分が我慢すればすべてが解決すると思い、双子の妹レリアに心の中で謝罪をしていた。
第 07話 「首輪」
ノエルとレリアのアパートに、学院の教師クレマンが訪れ、ノエルがバリエル家に保護されたことを伝えた。クレマンは元々レスピナス家に仕えていた騎士であり、学院で陰ながら二人を守っていた。レリアは状況を知っており、特に驚かずに受け入れた。レリアはクレマンに対して、エミールが迎えに来ると告げ、彼と共に行動することを決めていた。
一方、マリエはロイクにノエルを奪われたことに対して焦り、兄リオンの不在が原因だと感じていた。クレアーレはロイクの策略と六大貴族の内紛について説明し、マリエは困惑しつつも状況を理解し始めた。しかし、マリエはノエルがロイクと結ばれても彼女の幸せは望めないと感じ、無力さを痛感していた。そこへ、リオンが遅れて帰宅し、マリエは遅すぎると苛立ちを覚えた。
マリエの屋敷に戻ると、メイドのコーデリアが屋敷の手入れがされていないことに不満を漏らしていた。そんな中、ユメリアが息子カイルに感動的な再会をするが、カイルは照れながらも仕事中だと母を遠ざけた。リオンはカイルに思春期だとからかうが、カイルは逆にリオンを思春期扱いする一幕もあった。
クレアーレからの報告で、ノエルがバリエル家に連れて行かれたことが発覚し、リオンは驚いた。マリエがユリウスたちを追い出したことも話題に上がり、リオンは彼らが無事であることを確認した。マリエはクレアーレに守られていたが、ノエルがロイクの策略に巻き込まれたことを説明し、リオンはノエルを助けるべきかどうか悩んでいた。
最終的にリオンはノエルを救う決意をし、彼女を一時的に王国に逃がすことも視野に入れた。また、ルイーゼとユーグの婚約も報告され、リオンは次々に起きる問題に対処するための行動を開始した。
コーデリアはリオンとマリエが部屋にこもっていることを知り、リオンを非難していた。彼女はアンジェへの裏切りだと感じ、報告しようとしたが、ユメリアが植物を見てボンヤリしていることに気づく。コーデリアはユメリアが息子カイルに冷たくされたことが原因だと思い、彼女を休ませた。
一方、ラウルト家ではアルベルクがノエルに巫女の紋章が現れたことを知り、驚いて対策を講じようとした。バリエル家がノエルとロイクの結婚を急ぐ意図を疑い、フェルナンに相談することにした。
その頃、ノエルはバリエル家で監禁されていた。ロイクは彼女に首輪をつけ、逃げられないようにしようとする。ノエルは抵抗するが、ロイクに殴られ、首輪をつけられてしまう。ロイクはノエルを支配しようとし、彼女の抵抗を抑え込んだ後、フェルナンからの連絡を受けて部屋を去った。ノエルは首輪に触れながら、涙を流していた。
リオンはバリエル家の屋敷に忍び込み、ノエルを救出しようとした。彼は光学迷彩スーツを使い、警備を避けながら屋敷内に侵入した。ルクシオンの指示で、ノエルが囚われている部屋にたどり着き、眠り薬の弾丸を使って兵士たちを倒した。
一方、ノエルは過去の恐怖を思い出し、リオンが現れた時に一瞬安心するも、ロイクの脅迫を思い出していた。ノエルはリオンを巻き込みたくない一心で、強がって彼を追い返そうとする。彼女はリオンを守るために自分の感情を抑え、助けを求めたい気持ちを押し殺し、涙を流した。
第 08話 「帰ってきた五馬鹿」
バリエル家では、ノエルを見張っていた兵士たちが眠らされたことで大騒ぎになった。ベランジュとロイクは侵入者に激怒し、巫女が連れ去られていたら計画が狂っていたとして焦っていた。ロイクは、首輪のおかげでノエルが連れ出されなかったと安堵していたが、ベランジュは巫女に首輪をつける行為に対して不満を抱いていた。
一方、リオンはマリエの屋敷で落ち込んでおり、ノエルが彼の助けを拒んだことにショックを受けていた。リオンの様子を見たマリエとレリアは、ラウルト家を倒すために聖樹の苗木を使おうと計画を話し合ったが、リオンは興味を示さなかった。レリアは、ロイクが改心したと言い張るが、マリエは首輪の件やノエルの監禁について不安を抱いていた。
レリアはプレヴァン家の車に乗り、結婚式で巫女と苗木を揃えるために苗木を求めたが、リオンは関わったことを後悔していた。ルクシオンは、ノエルの本心をリオンが理解していないと指摘したが、リオンはノエルが自分を拒絶したと感じ、動揺していた。
一方、ユメリアは苗木に話しかけ、息子のカイルから仕事をさぼっていると注意を受けていた。彼女はリオンとマリエの言い争いを耳にし、二人が兄妹であることを知り、混乱した。
リオンとマリエは、ノエルの件について言い争いを続け、マリエがノエルがリオンを好きだったことを告げた。リオンはノエルが自分を避けたことに気付き、後悔していたが、今では警備が強化されているため、彼女を救うことが難しくなっていた。
さらに、ロイクが侵入者を警戒しており、リオンは国際問題に発展することを懸念していた。ノエルを救うには複雑な状況となり、解決策に悩んでいたところ、マリエが窓の外に異変を見つけ、驚愕していた。
マリエの屋敷に、追い出されていたジルク、ブラッド、グレッグ、クリスの四人が戻ってきた。彼らはそれぞれ自分なりにマリエの気持ちを理解したと信じ、プレゼントや筋肉、さらにはお祭りのような格好を披露していた。しかし、彼らの行動はマリエの期待とは大きく外れており、彼女は呆然としていた。四人は追い出された後に稼いできたが、その稼いだお金はすべて自分たちのために使ってしまっていた。
マリエは彼らにプレゼントを求めていたわけではなく、お金が必要だったのだが、四人は完全に誤解していた。さらに、ユリウスも地味な姿で戻ってきたが、彼の登場は他の四人のような大騒ぎとは異なり、意外にも静かだった。
第 09話 「元王太子」
ユリウスが約一ヶ月ぶりに屋敷に戻り、マリエに精一杯稼いだお金を渡した。彼は屋台で働いて得た少額の給料をマリエに手渡し、彼自身がどれほど世間知らずであったかを反省していた。それに対して他の四人、ジルク、ブラッド、グレッグ、クリスは豪華なプレゼントを用意していたが、マリエの期待には応えていなかった。彼らはマリエが一番稼いだ人を選ぶと思っていたが、実際には一番努力したユリウスが選ばれた。
マリエは四人に対して、稼いだお金を無駄に使ったことを叱責し、ユリウスを一番に評価した。驚いた四人はユリウスに敗北を認め、彼を称賛しつつも、自分たちの誤りに気づき落胆していた。ユリウスは感謝し、涙を流しながら四人と和解した。マリエはお給料を手に小躍りし、リオンはこの一連の出来事に呆れていた。
五馬鹿が屋敷に戻ってきたが、ノエルがさらわれた際に不在であり、彼らは全く役に立たなかった。リオンは彼らにノエルを救出する計画を話し、国際問題を懸念して躊躇していたが、五馬鹿は逆に、聖樹の苗木と巫女の存在が王国にとって重要であり、国際問題になったとしてもそれを乗り越える価値があると主張した。ユリウスを含む五人は、ノエルを救出し、王国のために利用すべきだと一致していた。
リオンは彼らの意見を聞いて迷いながらも、王国と共和国の政治的関係を考慮していた。五馬鹿はラウルト家との協力が得られれば、バリエル家との権力闘争を有利に進められると提案し、ノエルの救出に賛成する立場を取った。最後に、ラウルト家の使者がリオンを訪れ、ユリウスたちはこれをチャンスとして活用するようリオンに促した。
リオンとマリエは、六大貴族のパーティーに出席し、ルイーゼと会うための機会を得た。パーティーはバリエル家が主催し、ロイクがノエルを伴って登場した。ノエルは巫女の紋章を持つと宣言され、ロイクとの結婚が発表された。リオンはロイクの支配的な態度に苛立ち、マリエもノエルの体に隠された傷を察知し、心配していた。ルイーゼがリオンを呼び、ノエルを助けるため、彼らはパーティー会場を抜け出し、ルイーゼが用意した部屋へ向かった。
リオンたちは、六大貴族のパーティー会場を抜け出し、ルイーゼと会うことができた。ルイーゼは、ドルイユ家に軟禁状態にされており、フェルナンの陰謀によってユーグをラウルト家の当主にしようとしていることを明かした。アルベルクは怒りを抑えきれず、フェルナンと話し合うために去っていった。その後、レリアがリオンたちの行動に不安を感じ、彼らを追いかけてきた。ルイーゼは、過去の憎しみを明かしながら、ノエルやレリアに対する感情を吐露し、レリアを壁際に追い詰めた。リオンとマリエは二人を引き離し、マリエはレリアを部屋から連れ出した。
第 10話 「悪役」
マリエはレリアを廊下に連れ出し、息を切らしながらもロイクの危険性について話した。マリエはロイクが首輪を使用していることから、バッドエンドの兆候を感じ、ノエルが危険な状況にあると懸念した。しかし、レリアはロイクを信じており、マリエの警告に対して反発していた。彼女は二作目の乙女ゲームを完全にプレイしていなかったため、バッドエンドの詳細を知らず、危機感を持っていなかった。
一方、リオンはルイーゼと共に部屋で話をしていた。ルイーゼは、過去の憎しみや苦しみを語り、特にノエルとの婚約にまつわる家族の話をリオンに打ち明けた。彼女は、かつてノエルを守る立場にあったが、今では彼女をどうするべきか迷っていた。リオンはノエルの重要性を理解し、彼女を助ける決意を固めつつあった。
ノエルは六大貴族のパーティー会場で、関係者との面会を終えた後、控え室に押し込まれ、ロイクに嫌がらせを受けていた。彼はリオンの存在に嫉妬し、ノエルに暴力を振るい、その後優しくするという不安定な行動を繰り返していた。ノエルは逃げられない状況にあり、従わざるを得ない状態で耐え続けていた。
一方、リオンはマリエの屋敷に戻り、ユリウスたちと今後の方針について話し合った。バリエル家がノエルを利用して権力を握ろうとしていることが判明し、リオンはノエルを救出する決意を固めた。彼は短期的な勝利だけでなく、共和国のプライドを完全に折ることを計画しており、その手段として結婚式当日を救出の決行日に選んだ。リオンは、敵の警戒が強まる中でも圧倒的な方法で、共和国が二度と逆らえないようにすると宣言した。
結婚式を翌日に控え、マリエの屋敷は不気味な静けさに包まれていた。コーデリアはリオンたちの行動に不安を抱きつつも、彼女の感情を整理しようとしていた。彼女はリオンのことを冷たく見ていたが、ユメリアとの会話を通じて、自身の先入観を反省し、リオンのことをもう少し信じてみることを決意した。
一方で、バリエル家はロイクの結婚式に向けて、着々と準備を進めていた。六大貴族たちはロイクが守護者となることに期待を寄せ、彼を祝福していた。フェーヴェル家の当主ランベールやベランジュはロイクを持ち上げ、共和国の未来が安泰であるかのように語っていた。しかし、ロイクと彼の父ベランジュは、アルベルクやフェルナンを裏切り、権力闘争に勝利しようと画策していた。
ロイクはリオンの存在を皮肉に感じつつも、自らの勝利を確信していた。そして、結婚式の時が近づき、ノエルとロイクの結婚式が始まろうとしていた。
第 11話 「花嫁泥棒」
ノエルは結婚式に向けて花嫁衣装を身にまとっていたが、首には見えないように飾り付けられた首輪があった。レリアが訪ねてくるが、二人は本音で話すことができなかった。ノエルは内心で自分の運命に嘆き、巫女としての役割に縛られていることを苦々しく感じていた。
結婚式が始まると、ノエルは巫女としてロイクに守護者の紋章を与えるべく祈りを捧げる。しかし、聖樹から守護者の紋章は与えられず、聖樹はノエルの願いを拒否した。ロイクは激怒し、ノエルに暴力を振るおうとしたが、その時、リオンが黒い鎧を纏って会場に現れた。リオンは「花嫁を取り戻しに来た」と宣言し、短機関銃を使って周囲を威嚇しつつ、共和国のやり方を批判した。
緊迫した状況の中、リオンの背後に巨大な守護者の紋章が浮かび上がり、ノエルは初めてリオンが守護者として選ばれていたことを知った。
リオンが守護者の紋章を宿している姿を目の当たりにし、ルイーゼは驚きつつも弟リオン・サラ・ラウルトを思い出していた。かつて弟は守護者になることを夢見ていたが、若くして亡くなってしまった。目の前のリオンはその夢を叶えるかのように守護者として現れ、彼女の記憶を呼び起こしていた。
一方、リオンは堂々と共和国の貴族たちを挑発し、ノエルを奪還しようとする。彼はロイクや周囲の者たちを圧倒し、守護者の紋章を持つ者として自信に満ちた態度を見せた。ロイクは激怒し、ノエルに暴力を振るおうとするが、リオンは彼を制し、ロイクの腕を斬り飛ばした。
リオンはノエルを強引に連れ出そうとするが、ノエルは彼を拒絶し泣き叫ぶ。周囲の騎士や兵士たちはリオンに対抗しようとするが、アルベルクが介入し、場を収めた。ロイクは聖樹神殿のどこかで爆発を起こし、さらに混乱が広がっていく中、リオンたちは状況を収めようと動いていた。
リオンとロイクの最終決戦が始まった。ロイクは聖樹からエネルギーを得た特注の赤い鎧に乗り込み、激しい怒りとともに聖樹神殿を破壊し、すべてを焼き尽くそうと暴走していた。彼の目的はノエルを取り戻すことであり、そのためにリオンを倒そうとしていた。
しかし、リオンもまた守護者の紋章を宿したアロガンツに乗り込み、ロイクの暴走を止めるために出撃した。ロイクはリオンに対して怒りをぶつけ、鎧同士の戦いが激化する。ロイクは自分の鎧が聖樹から無限のエネルギーを得ており、圧倒的な力でリオンを上回ると信じていた。
戦いの中、ロイクはリオンを追い詰めるが、リオンは冷静で、余裕さえ見せていた。彼はロイクの攻撃をかわし、戦斧で応戦しつつ、相手の鎧の装甲を破壊していった。ロイクはその様子に焦りを感じながらも、聖樹の力で勝負を決めようとするが、リオンはそれに屈せず、最後には本気の姿勢を見せて戦いの決着をつけようとしていた。
ロイクが信じていた「聖樹の力」による優位は次第に崩れていき、リオンの確信に満ちた態度が戦場の空気を支配していた。
ロイクは鎧の性能に頼ってリオンのアロガンツに勝とうとしていたが、リオンはそれを上回る操縦技術で対応した。ロイクは聖樹の加護を頼りにしながらも、徐々に追い詰められていき、リオンは冷静に彼を煽りつつ戦いを続けた。ロイクの鎧は徐々に破壊され、劣勢に立たされたが、彼は最後の手段として自爆を試みた。
しかし、リオンはその危険を察知し、ルクシオンの助けを借りてロイクを鎧から引き剥がし、間一髪で自爆から逃れることができた。ロイクの鎧は大爆発を起こしたが、リオンは無事にロイクを救出し、地上に降り立った時にはロイクは気を失っていた。
この一連の戦いで、リオンは共和国の人々に自らの強さと、聖樹の加護に頼るだけでは勝てない現実を突きつけたのである。
ロイクは目を覚ますと、加護を失い、周囲を兵士に取り囲まれていた。父親であるベランジュはロイクを見下し、彼を廃嫡すると決定した。ロイクは敗北し、みじめな状態であったが、そこにノエルが現れ、彼に平手打ちをした。ノエルは涙を流し、ロイクが自分を物のように扱うようになったこと、そして彼が自分を理解せず、自分の価値観や願望を無視していたことが嫌いになった理由だと告げた。
ノエルは、ロイクが彼女の好きなものを全く知らなかったことを指摘し、彼がノエルを本当に理解していなかったことを示唆した。ロイクはその言葉に反論できず、自分が彼女の気持ちを見ていなかったことに気づき、呆然としていた。
第 12話 「日常」
結婚式を台無しにした翌日、リオンはノエルと対面していた。ノエルは彼を平手打ちし、助けてくれたことには感謝しつつも、婚約者がいるのに期待を持たせないでほしいと涙ながらに訴えた。リオンは彼女に謝罪しつつも、どうすることもできない状況であり、抱きしめることすらできなかった。
屋敷の外では、ユリウスや仲間たちが庭でバーベキューを楽しんでおり、彼らの奇妙なやり取りにリオンは呆れつつも微笑んでいた。ユリウスが串焼きに熱中する一方で、マリエは豪快にビールを飲み、仲間たちもそれぞれ個性的な行動を見せていた。
クレアーレがノエルを誘うように提案したが、リオンは彼女を巻き込むことを避け、ルクシオンとクレアーレを連れて港へ向かうことにした。
バーベキューが終わった夕方、マリエの屋敷にルイーゼが訪れ、ノエルに用事があると言って呼び出した。気まずい雰囲気の中、ルイーゼはノエルに平手打ちをし、ノエルが自分の幸せに気づいていないと非難した。ノエルはルイーゼに反発し、自分の苦労を訴えたが、ルイーゼはノエルがリオンに助けられていることを指摘し、今後の行動を決めるよう促した。
その後、クレアーレが戻り、共和国も落ち着きを取り戻したが、学院の恋愛イベントは混乱のため中止された。レリアは、重要なイベントがすべて潰れたことに不満を募らせ、リオンにどうすべきかを問いただした。ルクシオンは、聖樹の問題やラスボス討伐後の共和国の安定が重要だと説明し、最悪の場合は強硬手段を取ることもできると告げたが、リオンは理想的な解決を目指すことを約束し、レリアを安心させようとした。
レリアは学院からの帰り道、一人で歩きながらルクシオンの危険性について考え込んでいた。彼が非常に強力な兵器であり、その力がリオンの気分次第で使用される可能性があることに不安を抱いていた。リオンの行動に対抗するため、レリアは課金アイテムの回収を考え始めたが、それを一人で行うのは困難だった。
そんな折、セルジュ・サラ・ラウルトと再会し、彼に協力を頼むことを思いついた。セルジュと一緒に夕食を共にしたレリアは、彼の協力に期待を抱きつつも、その計画をエミールには話さなかった。エミールが用意していた夕食を断り、次の長期休暇にセルジュと冒険に出かける決意を固めたが、その理由をエミールには隠し続けていた。
学院が長期休暇に入った頃、リビアとアンジェはリオンを驚かせようと共和国に訪れた。しかし、リオンはノエルと一緒にいたことで、二人から誤解を招いてしまった。ノエルには首輪がつけられ、リオンの腕輪と繋がれていたため、アンジェとリビアはさらに疑惑を深めた。リオンは必死に誤解を解こうとしたが、周囲の状況が悪化し、二人の怒りを増幅させた。最終的にリオンは、ルクシオンの助けが得られず、浮気を疑われるような状況に追い込まれてしまった。
エピローグ
ルクシオンとクレアーレは、リオンを意図的に困らせる状況を作り出していた。彼らはリオンの反応を楽しみながらも、聖樹や苗木の研究を進め、さらには旧人類の軍事基地の存在を推測していた。リオンが叫んでいる様子を見て、彼らは彼に反省を促すべきだと感じていた。また、クレアーレが気にしていたレスピナス家とラウルト家の紋章の謎についても、ルクシオンはある程度の結論に至っていた。
一方、ホルファート王国のローランドは、リオンの行動によって度々悩まされていた。リオンがバリエル家に喧嘩を売ったことで、共和国と王国の間に問題が生じたが、同時にバリエル家からの謝罪も届くという状況に困惑していた。ローランドは、リオンに対する怒りと悩みを募らせ、彼に復讐しようと決意していた。
モブせか 4巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 6巻レビュー
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 一覧
小説版
王国編

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

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共和国編

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幕間

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最終章

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小説版 外伝

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同著者の作品
俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
セブンスシリーズ

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
その他フィクション

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