モブせか 3巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 5巻レビュー
どんな本?
■ 作品概要
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4』は、極端な女尊男卑が敷かれた乙女ゲームの世界に「モブキャラクター」として転生した主人公が、前世のゲーム知識とチート級のアイテムを駆使して理不尽な世界に抗っていく異世界ファンタジーである。
第4巻では、ゲームの「続編(二作目)」の舞台となるアルゼル共和国への留学編が描かれる。共和国は巨大な「聖樹」から得られるエネルギー資源を独占し、聖樹に加護を与えられた「六大貴族」が絶対的な権力を持って支配する防衛戦不敗の強国である。平穏な学園生活を望む主人公リオンだが、ゲームでは一人のはずの主人公が「ノエル」と「レリア」という双子の姉妹として存在しているという想定外の事態に直面する。さらに、六大貴族の次男ピエールの理不尽な言いがかりによって大切な飛行船を奪われ、仲間を人質に取られてしまう。怒りに燃えるリオンは、相棒の超高性能AI「ルクシオン」と共に、傲慢な共和国貴族に対して徹底的な報復を開始する。
■ 主要キャラクター
- リオン・フォウ・バルトファルト:
本作の主人公。平穏を望む小心者を自称するが、売られた喧嘩は買い、敵には容赦しない冷徹さを持つ。本巻では共和国の横暴な貴族を相手に、生身の体でパワードスーツ(鎧)を圧倒するという大立ち回りを演じる。さらに、本来の攻略対象を差し置いて、自身がキーアイテムである聖樹の「守護者」に選ばれてしまう。 - マリエ・フォウ・ラーファン:
リオンの前世の妹であり、前作で主人公の座を奪って物語を引っかき回した別の転生者。本巻では五馬鹿たちを養う極貧生活に苦労しつつも、リオンの逆鱗に触れないよう必死に彼をサポートし、仲間の救出の際には自ら銃火器を手にして活躍する。 - ノエル・ベルトレ:
没落した貴族の娘で、ゲームの主人公候補の一人(双子の姉)。活発でサバサバした性格。世話係としてリオンたちと親しくなる。平民のジャンと仲が良いが、攻略対象のロイクから執拗に言い寄られて迷惑している。 - レリア・ベルトレ:
ノエルの双子の妹でもう一人の主人公候補。実は彼女も転生者であり、攻略対象のエミールと付き合っている。ゲームの「真のエンディング」を迎えるため、ノエルとロイクを無理やりくっつけようと画策している。 - ピエール・イオ・フェーヴェル:
六大貴族フェーヴェル家の次男。他国や加護を持たない者を見下す典型的な悪徳貴族。「聖樹の誓い」を悪用してリオンの飛行船を奪い、仲間を痛めつけるが、激怒したリオンとルクシオンによって完膚なきまでに叩きのめされ、全てを失う。 - ルクシオン:
リオンの相棒である旧人類の超高性能AI。共和国の艦隊を単機で壊滅させるほどの圧倒的な力を持ち、リオンの報復作戦を冷徹かつ完璧に遂行する。 - ルイーゼ・サラ・ラウルト:
六大貴族ラウルト家の長女で、本作における悪役令嬢枠。しかし、亡き弟の面影を持つリオンを深く気にかけ、「お姉ちゃん」と呼ばせようとするなど彼に対して協力的な姿勢を見せる。 - ナルシス・カルセ・グランジュ:
六大貴族出身の教師であり、攻略対象の一人。筋金入りの考古学オタクであり、リオンたちのダンジョン探索に巻き込まれ、彼らの野蛮な攻略方法に頭を抱える。
■ 物語の特徴
本作の魅力は、乙女ゲームの王道展開や理不尽な設定に対し、モブである主人公がチート能力と容赦のない手腕で真っ向からぶち壊していく痛快なカタルシスにある。第4巻では、「主人公が双子になっている」「妹の方も転生者である」というイレギュラーにより、リオンの持つゲームの知識が通用せず、誰が主人公で誰と結ばれるべきか分からない予測不能なシナリオが展開される点が大きな差別化要素となっている。
また、絶対的な権力を盾に横暴の限りを尽くす共和国の貴族たちに対し、リオンが一切の容赦なく物理的にも政治的にも徹底的に報復し、論破する展開は非常に爽快である。さらに、前作で厄介者だったマリエと「五馬鹿(攻略対象のイケメンたち)」が、極貧生活の中でドタバタ劇を繰り広げ、ポンコツながらも仲間として奮闘するコメディ要素も読者にとって非常に興味深いポイントである。
第一婦人の策謀の生贄にされたリオンはその知識を使い。
策謀を食い破りモブとして生きて行こうとしたが、、
やりたい放題の女どもとイケメンにキレ。
チートな宇宙船ルクシオンを使って反旗を翻す。
手始めにユリウス達攻略対象が、悪役令嬢アンジェリカを決闘で断罪するシーンに介入して攻略対象を全員倒してアンジェリカの勝利して後始末をレッドグレイブ家に任せたら男爵に陞爵。(1巻)
修学旅行からの帰りにファンオース公国の奇襲を受けてアンジェリカが人質に取られたが、リオンが単騎で公国軍に突撃してアンジェリカを救出し、さらにヘルトルーデ王女を人質に取り。
公国軍を撃退して子爵になり。(2巻)
読んだ本のタイトル
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
あらすじ・内容
「――一つ良いことを教えてやる。俺は小心者なんだ」
留学生としてアルゼル共和国へとやってきたリオンとマリエ一行。
もし王国でのマリエと同じようなことがこの共和国でも起きていたら、
またしても世界滅亡の危機へと繋がってしまう。しかしすでに異変は起きていた。
ゲームでは一人であった主人公が、双子の姉妹として存在していたのだ。
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4
さらに聖樹の力を背景に傲慢はなはだしい貴族の子弟がリオンたちに牙を剥いてきた。
このややこしい局面に、リオンはどう対処するのか?
そして、やらかし女王マリエの運命やいかに!
前巻からのあらすじ
修学旅行中に起きたファンオース公国の侵略。
それをほぼ単騎で撃退したリオンは、辺境男爵家の次男から領地は辺境の準男爵級なのに子爵に出世してしまう。
普通は数代功績を上げて昇爵するのに、リオンは一代で子爵まで出世してしまった。
そんなリオンの躍進に危機感を覚えた、貴族の最大派閥のフランプトン侯爵たちは、公国と内通してリオンを陥れようと暗躍していた。
そして、でっちあげの罪状でリオンを幽閉してしまう。
それこそが、軍を単騎で撃破するリオンを恐れる公国の策略であることも知らずに……
リオンというホルファート王国最大戦力を封じられたまま、公国最大の一手、超巨人達がホルファート王国を襲う!
迎撃に出たのは聖女であるマリエを中心とした艦隊だったが、、
ゲームでは、オリヴィアの特殊能力がないと迎撃は不可能なのに、マリエの力が出しゃばったせいで艦隊は壊滅。
マリエ自身も「私は聖女じゃない」と言ってしまい撤退後に教会に拘束されてしまう。
王国を見捨てて逃げる貴族達を横目に、色々あったが国王の手配で釈放されたリオンは臨時の最高司令官となり。
反対するフランプトン侯爵達を公国と内通したとして国家反逆罪で拘束して権限を剥奪。
王国の最高機密の王家の船を使用しようとするのだが、、
出入り口が開かないと国王達は言う。
2人が並び、お互いの好感度が高くないと開かないジョークグッツが出入り口のカギとなっており。
マリエと五馬鹿を並べてみたが、マリエの好感度が低過ぎて開かない。
それを爆笑して見ていたリオンにアンジェリカとオリヴィエが引っ張って好感度を調べようとしたら、、
先になっていたアンジェリカとオリヴィエが同性ながら好感度が高く、王家の船の出入り口は解放された。
それにショックを受けるリオンだったが、決戦が控えてるため急ぎ船を整備して、リオンの乗船バルトナーとリオンの友達の飛行船(強制参加)を率いて2体いる片方の超巨人への迎撃に出る。
もう片方はルクシオンの本体が出撃して抑え。
2体を撃破して戦争は終わる。
その後の戦後交渉でユリウスは公国の姫、ヘルトルーデの婿にさせられそうになり、ヘルトルーデを襲撃(するフリ)して地下牢に拘束され。
マリエは教会から全ての罪を被せられて毒殺されそうになったが、その報復に五馬鹿の残りの4人が協会を襲撃。
ミレーヌ王妃、リオンがマリエの助命の根回しをしていたのに、、
全てが御破産!
さらにリオンは公国を撃退して降伏させた功績で伯爵に昇爵する。
本人は田舎に引きこもって安寧に暮らしたいのに、、
国王ローランドがリオンが嫌がると知り、嫌がらせで昇爵させた。
さらに、バカな事をした五馬鹿と死刑を逃れたマリエを国内の不満分子から守るために自身の領地を彼等のために明け渡し、、
やっと一息つけたと思ったら、、
前世の妹のマリエから乙女ゲーには第二章があったと聞かされて絶望する。
感想
アルゼル共和国を舞台に新たな物語が始まる一冊である。前巻までの王国編とは雰囲気が大きく変わるものの、理不尽な世界に対してリオンが容赦なくやり返していく爽快感は健在だった。
まず印象に残ったのは、マリエと五馬鹿たちとの相変わらずの関係性である。
王国にいると命を狙われる危険があるため、マリエたちはアルゼル共和国へ留学することになる。しかし五馬鹿たちは相変わらず浪費ばかりしており、その尻拭いをしているマリエの苦労には思わず同情してしまった。
一方のリオンも気苦労が絶えない。前世ではゲーム攻略を押し付けられ、今世では姉のジェナに振り回され、さらに猫獣人の使用人からも面倒事を持ち込まれる。理不尽な目に遭い続けているのだが、それでも何だかんだ面倒を見てしまうあたりがリオンらしい。
特に、リオンが本気で怒っていると察したマリエが全力で逃げようとする場面は面白かった。前世から続く兄妹ならではの距離感がよく出ている。
共和国編で最も腹が立ったのは、やはりピエールの存在だろう。
世話人であるジャンを暴行し、ブラッドを重傷に追い込み、さらに聖樹の誓いを悪用してアインホルンまで奪い取る。ここまで来ると完全に救いようがない。
リオンも当初はゲームイベントを壊さないために我慢していたが、ピエールの暴走は完全に許容範囲を超えていた。
だからこそ、そこから始まる反撃が最高に痛快だった。
リオンは着実に準備を進め、聖樹の苗木を手に入れたうえで決闘へ持ち込む。相手は観衆の前でリオンを惨めに敗北させるつもりだったのだろうが、その思惑は見事に崩れ去る。
決闘直前にはカーラや老犬ノエルが人質に取られるという危機もあった。しかしマリエたちが動き、無事が伝わったことで状況は一変する。
そこからのリオンは容赦がなかった。
素手でアロガンツを翻弄し始める場面は圧巻の一言である。
また、個人的に非常に面白かったのは、裏でルクシオンが好き放題暴れていたことだ。
強奪されたアインホルンを利用し、共和国軍を相手に大暴れする様子には思わず笑ってしまった。聖樹の根を引きちぎり、防衛無敗を誇る共和国軍を混乱のどん底に叩き落とす姿は実に痛快である。
しかも単純な破壊ではなく、取り巻きの音声を流して暴動を演出するなど、やり方が妙に陰湿なのもルクシオンらしい。
そして迎えた決着。
鎧から引きずり出されたピエールが観衆の前で叩きのめされ、聖樹の加護までも失って破滅する結末には大きなカタルシスがあった。
ここまで好き放題やってきた人物だけに、全く同情する気になれない。
むしろ「よくやった」と思ってしまうあたり、この作品の作り方は本当に上手いと感じる。
さらに騒動の締めくくりとして、六大貴族を震え上がらせたリオン自身が、まさかの聖樹の苗木の守護騎士に選ばれてしまう展開には吹き出してしまった。
ノエルもまた巫女として選ばれ、新たな謎も提示される。
共和国編はまだ始まったばかりだが、既に大きな火種がいくつも転がっている。リオンが今後どのように共和国を引っかき回していくのか、続きが楽しみになる一冊だった。
最後までお読み頂きありがとうございます。
モブせか 3巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 5巻レビュー
(PR)よろしければ上のサイトから購入して頂けると幸いです。
考察・解説
アルゼル共和国留学
リオンの『乙女ゲー世界』の第2作目の舞台となるアルゼル共和国への留学と、そこで巻き起こる新たなトラブルの全容について解説する。
王国での戦争終結後、平穏を求めて旅立ったはずの留学先において、リオンが直面する過酷な現実や新たな対立、そして世界の崩壊を防ぐための戦いの経緯は以下の通りである。
1. 留学の背景とアルゼル共和国の実態
リオンが共和国へ留学することになった表向きの理由は、公国との戦争後に王位継承権を失ったユリウスら五馬鹿と、偽聖女騒動を起こしたマリエを王国内の政争から遠ざけるため、ミレーヌ王妃から彼らの引率役を頼まれたことであった。
・ミレーヌ王妃の、苦労を体験させる、という意向もあり、留学生たちは使用人もほとんどいない劣悪な環境の屋敷での生活を強いられた。
・船には、リオンの仕送りを使い果たして密航してきたマリエやユリウスたちも同行しており、彼らは船内で掃除などの雑務をして日給を稼ぎながら旅を共にした。
・リオンの真の目的は、この国が乙女ゲームの続編(二作目)の舞台であり、ラスボスである聖樹の暴走を防がなければ世界が滅びるという危機を阻止することであった。
・共和国は聖樹を信仰し、強大な力である聖樹の加護(紋章)を持つ六大貴族が議会で国を統治する、資源大国の貴族共和制である。
2. ゲーム2作目の主人公特定の難航と転生者の存在
共和国の学院に到着したリオンとマリエは、ゲームでは一人のはずの主人公が、ベルトレ姓の双子の姉妹であるノエルとレリアとして存在しているという大きなイレギュラーに直面する。
・二作目のシナリオは、主人公がラスボスである聖樹を倒し、新たに聖樹の苗木を植えて国を救うという内容であった。
・妹のレリアには既に攻略対象の一人であるエミールという恋人がおり、後に彼女もゲームの知識を持つ転生者であることが判明する。
・レリアはゲーム知識に依存しており、自身の予定が狂っていることに不満を漏らしていた。
・姉のノエルは活発で心優しい性格だが、もう一人の攻略対象ロイクから執拗なストーカー行為を受けて目をつけられているなど、誰が真の主人公なのか特定は困難を極めた。
3. 六大貴族ピエールとの対立と徹底報復
学院では、六大貴族のフェーヴェル家出身である不良グループのリーダー、ピエールが、聖樹の加護を笠に着て留学生たちを標的に横暴な振る舞いを行っていた。
・ピエールは留学生の世話係である平民のジャンを木に吊るして重傷を負わせ、さらにブラッドを闇討ちした。
・リオンはゲームのイベントを壊さないために最初は怒りを堪えたが、ピエールはリオンの新しい飛行船アインホルンに乗り込んで船とルクシオンを強奪する。
・さらにピエールは、聖樹の誓いを悪用して、断れば死を意味する呪いの紋章をマリエたちの首に刻み、勝負を強要するという暴挙に出た。
・完全に逆鱗に触れたリオンはピエールを潰すことを決意し、立ち入り禁止のダンジョンを攻略してキーアイテムである聖樹の苗木を手に入れ、決闘の賭けの対象としてピエールを引きずり出した。
・ピエールは留学生のカーラを誘拐し、リオンに鎧を買えないよう妨害して生身での決闘を強いる卑劣な罠を仕掛けたが、マリエやユリウスたちが武装してカーラを救出したことでその目論見は崩れた。
・決闘においてリオンは圧倒的な身体能力でアロガンツに乗るピエールを徹底的に叩きのめし、同時にルクシオンがアインホルンの制御を取り戻して共和国の連合艦隊を単機で壊滅させ、フェーヴェル家の領地を火の海にした。
・結果として、ピエールは敗北と契約不履行により聖樹の魔法陣から貴族の証である紋章(加護)を剥奪され、すべてを失った。
4. 戦後交渉と守護者としての選定
共和国の連合艦隊が王国の船一隻に敗北したことは、六大貴族に大きな衝撃を与えた。
・リオンは六大貴族の筆頭であるラウルト家の当主アルベルクと交渉を行った。
・アルベルクは亡くなった自分の実の息子にリオンが似ていたことから彼に親しみを抱き、共和国側が多額の賠償金を支払うことで合意に至った。
・二作目のハッピーエンドに必要な聖樹の苗木は、本来なら巫女となる主人公と、彼女が選ぶ攻略対象(守護者)に反応するはずのアイテムであったが、なぜか苗木はリオンを守護者に相応しいと判断した。
・交渉の最中、リオンの右手に突如として守護者の紋章が浮かび上がり、リオン自身が聖樹の苗木の守護者として選ばれてしまうという衝撃的な結末を迎えた。
まとめ
アルゼル共和国への留学は、平穏を望むリオンの意図とは裏腹に、新たな乙女ゲームのシナリオに基づく激動の幕開けとなった。六大貴族の一角であるピエールの横暴に対し、リオンは前世の知識とルクシオンの力をもって徹底的な報復を下し、共和国の連合艦隊を壊滅させてその圧倒的な実力を再び知らしめた。しかし、主人公と攻略対象が結ばれるのを裏から見守るはずだったリオン自身が、聖樹の苗木によって守護者に選ばれてしまう。これにより、ゲームの最重要キャラクターとしてシナリオの中心へ強制的に巻き込まれることとなり、さらなる波乱を予感させる結末となった。
双子の主人公候補
『乙女ゲー世界』の第4巻(アルゼル共和国編)における「双子の主人公候補」の設定、それぞれの特徴、および物語における役割について解説する。
乙女ゲームの続編(二作目)の舞台となるアルゼル共和国において、リオンやマリエたち転生者は、ゲームの本来の知識を揺るがす大きなイレギュラーに直面することとなる。その実態とシナリオへの影響の全容は以下の通りである。
ゲーム知識を覆す双子というイレギュラー
本来のゲームシナリオにおいて、滅ぼされた大貴族(レスピナス家)の血を引く主人公は一人のはずであったが、現実にはノエルとレリアという双子の姉妹として存在していた。
・ゲームのイラストではピンク髪のツインテールであったはずが、現実の二人はどちらもサイドテールにしていた。
・少しの髪色の違いと体型(ノエルのほうが胸が大きい)程度しか判別材料がなかったため、どちらが真の主人公なのか、リオンたちもすぐには特定できない事態に陥った。
姉・ノエルの現状とロイクからの執着
姉のノエル・ベルトレは、活発でサバサバした性格の持ち主である。
・留学生の世話係としてリオンや平民の男子生徒ジャンと親しくなる。
・二作目における悪役令嬢枠であるルイーゼ(ラウルト家長女)から度々絡まれるという、主人公らしい立ち位置に置かれている。
・王道の攻略対象であるロイクから、俺の女だ、と執拗なアプローチ(ストーカー行為)を受けているが、ノエル自身はロイクの独占欲の強さを激しく嫌悪しており、生理的に無理なレベルで拒絶している。
妹・レリアの正体と転生者としての目論見
妹のレリア・ベルトレは、姉よりも落ち着いた一般的な女子に近い性格であるが、実は彼女もゲームの知識を持つ転生者であった。
・彼女はすでに攻略対象の一人であるエミールと恋人関係になっていた。
・レリアは両親から、巫女の適性を持っているのは姉のノエルだけ、と教えられており、自分には適性がないことを自覚していた。
・そのため、エミールとの良好な関係を維持しつつ、世界が滅ぶバッドエンドを回避して真のエンディングを迎えるため、本来の主人公である姉のノエルと王道キャラのロイクを無理やり結びつけようと裏で画策していた。
予想外の結末と崩壊するシナリオ
二作目のハッピーエンドは、主人公(巫女)が攻略対象の男子を守護者に選び、共に暴走した聖樹(ラスボス)を倒して新たな聖樹の苗木を植えるというものであった。
・レリアは強引にノエルとロイクをその役割にはめ込もうとしていたが、リオンがピエールへの報復のカードとしてダンジョンで聖樹の苗木を入手したことで事態は一変する。
・本来なら巫女が選ぶはずの守護者の紋章が、あろうことか聖樹の苗木自身の意志によって、モブであるリオンの右手に浮かび上がってしまった。
・これにより、主人公と攻略対象が結ばれて世界を救うはずだった本来のゲームシナリオは根底から崩壊し、物語は誰も予測できない方向へと進んでいくこととなった。
まとめ
アルゼル共和国編における双子の主人公候補ノエルとレリアの存在は、前世のゲーム知識を前提としていたリオンたちの先行きを大きく狂わせる要因となった。妹のレリアは自らも転生者として世界の破滅を避けるために姉の恋愛を裏からコントロールしようとしたが、リオンが聖樹の苗木を回収したことで計画は瓦解する。苗木自身がリオンを守護者として選定し、右手に紋章を発現させたことで、裏方に徹するつもりだったリオンが強制的に救国劇の中心に据えられ、シナリオは完全に予測不能な領域へと突入することとなった。
聖樹と六大貴族
アルゼル共和国における聖樹と六大貴族の関係、および彼らの支配体制や、主人公リオンによるその特権構造の打破について解説する。
アルゼル共和国は聖樹を信仰の対象とする国であり、その政治体制、経済基盤、社会階級は聖樹と密接に結びついている。しかし、一留学生であるリオンの介入によって、不敗を誇った社会構造は大きく揺らぐこととなる。その実態と変革の全容は以下の通りである。
共和国のエネルギー資源と不敗の防衛力
アルゼル共和国は、巨大な聖樹が存在する大地を中心に、6つの大地がその根で結ばれた資源大国である。
・聖樹は国中に根を張っており、どこにいても莫大なフリーエネルギーを供給することができる。
・共和国はこの聖樹から得られる魔石などのエネルギー資源を他国へ輸出することで、莫大な富を築いている。
・国内での戦闘においては、飛行船や鎧に聖樹からのエネルギーを直接使用する装置を積んでいるため、潤沢なエネルギーを武器や防御シールドに回して他国を圧倒できる。
・この仕組みが共和国の防衛戦不敗を誇る理由となっているが、他国に攻め込むとエネルギー供給が届かなくなるという弱点も抱えている。
階級社会の根幹をなす聖樹の加護と紋章の格
共和国では、聖樹の加護を受けているかどうかが絶対的な身分の基準となる貴族共和制を導入している。
・政治は六大貴族と呼ばれる有力な貴族たちが、聖樹神殿での議会を通じて方針を決定する。
・聖樹に認められ、右手の甲に貴族の証である紋章を宿す者たちが貴族とされ、加護を持たない平民や他国の人間を激しく見下している。
・貴族は加護による絶対的な力を持っているため、平民に高度な教育を施しても反乱を恐れずに国を治めることができている。
・紋章には明確な格(ランク)が存在し、最も強力なのが聖樹の巫女や守護者、次いで六大貴族、その下に下位貴族と続き、これが政治的な立場や権力の強さに直結する。
・戦闘においてこの力は強大であり、六大貴族フェーヴェル家の次男ピエールは、紋章を輝かせることで地面から木の根を自在に操り、通常の魔法の発動を強制的に封じ込める力を見せつけた。
六大貴族の横暴と絶対的掟である聖樹への誓い
加護を持つ貴族たちは社会的に広い特権を許容されており、学園内でもその横暴な振る舞いが目立っている。
・ピエールは留学生のブラッドたちに嫌がらせをし、平民のジャンを木に吊るすなどの暴行を加えた。また、バリエル家のロイクは平民のノエルに対して強引に所有権を主張するストーカー行為を行っていた。
・共和国には聖樹への誓いという絶対的な掟が存在し、これに背くことは許されず、誓った勝負や契約を拒むことは死を意味する。
・ピエールはこの掟を悪用し、リオンから飛行船アインホルンや人工知能のルクシオンを強奪した上で、マリエたちの首に呪いを刻み、絶対服従の勝負を強要した。
リオンによる不敗神話の崩壊と加護なしへの転落
ピエールの卑劣な罠に対抗するため、リオンは立ち入り禁止のダンジョンを攻略し、聖樹の苗木を手に入れて公式な決闘に引きずり出した。
・決闘においてリオンは、鎧を買えないよう妨害され生身の状態でありながら、圧倒的な身体能力でアロガンツに乗るピエールを徹底的に打ちのめした。
・同時にルクシオンが操るアインホルンが単機で共和国の連合艦隊を壊滅させ、フェーヴェル家の領地を火の海にした。
・敗北したピエールは、生身の相手に負けたことを認めず実家の権力で誓いを反故にしようとしたため、聖樹の赤い魔法陣に捕らわれて紋章を強制的に剥奪された。
・紋章を奪われた者は加護なしと呼ばれ、貴族の地位や特権を完全に失って周囲から激しく蔑まれる立場へと転落する。さらに、その子孫も二度と加護を得られない過酷なペナルティが課される。
・一国の艦隊が王国の船一隻に敗北した事実は、ラウルト家のアルベルクをはじめとする六大貴族の当主たちに計り知れない衝撃を与え、不敗神話を終わらせることとなった。同時に、虐げられていた一般国民はこのリオンの勝利に熱狂した。
乙女ゲームのラスボス設定と新たな守護者の発現
リオンやマリエが知る乙女ゲームの続編(二作目)のシナリオにおいて、聖樹は最終的にラスボスとなる存在である。
・シナリオでは、ラウルト家の当主が聖樹と融合して巨大な化け物となり、主人公がこれを倒して新たに聖樹の苗木を植えることで国を救う設定になっていた。
・聖樹をただ破壊するとエネルギー供給が止まり国が滅びるため、それに代わるエネルギー源となる聖樹の苗木は、六大貴族が喉から手が出るほど欲しがる最重要アイテムである。
・本来の筋書きでは、主人公が苗木の巫女に選ばれ、彼女と結ばれる攻略対象の男子が守護者となって国を救うはずであった。
・リオンは彼らが結ばれるのを裏から見守るつもりであったが、転生者である双子の妹レリアとマリエが苗木の返還を巡って口論している最中、なぜか苗木はリオンを見初めた。
・リオンの右手に突如として守護者の紋章が浮かび上がり、留学生として静かに過ごしたかった彼の思惑とは裏腹に、ゲームの最重要キャラクターとして共和国の命運を握る重大な役割を背負わされることとなった。
まとめ
聖樹の加護とエネルギー資源を背景とした六大貴族によるアルゼル共和国の支配は、リオンの介入によってその不敗神話を完全に打ち砕かれることとなった。リオンはピエールの理不尽な横暴に対し、ロストアイテムの力と圧倒的な実力をもって徹底的な報復を下し、結果としてピエールを貴族社会から完全に失脚させた。しかし、世界の破滅(ラスボスである聖樹の暴走)を防ぐために手に入れた聖樹の苗木によって、リオン自身が最高位の格を持つ守護者として選ばれてしまう。これにより、裏方に徹するはずだった主人公がシナリオの中心へと強制的に引きずり込まれ、共和国の強固な権力構造をさらに揺るがしていく激動の幕開けとなった。入とピエールの敗北によって大きく揺らぐこととなった。無敗神話の崩壊は一般民に希望を与える一方で、六大貴族には多大な脅威をもたらした。さらに、聖樹の苗木の守護者として選ばれたリオンは、自身の望みとは裏腹に、共和国の運命を左右する戦いの中心へと再び引きずり込まれていくのである。
飛行船奪還の決闘
アルゼル共和国に留学したリオンたちの飛行船アインホルンと人工知能ルクシオンは、六大貴族フェーヴェルアルゼル共和国への留学中、六大貴族の次男ピエールによって強奪された飛行船アインホルンを奪還するため、主人公リオンが仕掛けた用意周到な策略と、それに伴う決闘の全容、およびもたらされた結末について解説する。
共和国における絶対的な特権や社会的な影響力を背景に横暴の限りを尽くすピエールに対し、リオンが前世のゲーム知識と圧倒的な実力を駆使して、政治的・社会的に完全に追い詰めていく全容は以下の通りである。
アインホルン強奪と聖樹への誓い
フェーヴェル家の次男ピエールは、共和国の不敗の防衛力と階級社会の特権を笠に着て、留学生であるリオンたちに対して暴挙に出た。
・ピエールは、リオンの愛機である飛行船アインホルンと超高性能AIルクシオンを力ずくで強奪した。
・さらに、共和国において絶対的な拘束力を持ち、拒めば死を意味する聖樹への誓いを悪用した勝負を強要し、マリエたちの首に呪いの紋章を刻んで不当に船を奪い取った。
聖樹の苗木を使った誘導と公平な決闘の条件
飛行船を奪還するため、リオンは正面から武力衝突するのではなく、ピエールの欲望を突いた誘導策を巡らせた。
・リオンは立ち入り禁止の高難易度ダンジョンを攻略し、六大貴族が喉から手が出るほど欲しがる聖樹の苗木を入手した。
・苗木を手に入れれば次期当主になれる、というピエールの目論見を見抜き、この苗木を賭けの対象(餌)に提示することで公式な決闘の場へと引きずり出した。
・リオンは、不正を防ぐ立会人としてルイーゼとナルシスを指名し、共和国貴族に絶対的有利となる聖樹の加護(力)を使用しない公平な鎧を使った純粋な決闘を提案してピエールを激しく煽り、勝負を受諾させた。
ピエールの卑劣な罠とマリエたちによる武装救出劇
決闘を受け入れたピエールは、自らの勝利を確実にするため、リオンが手元に鎧を持っていないことにつけ込んで理不尽な条件を追加した。
・ピエールは裏で手を回してリオンに鎧を売らないよう妨害し、自分で鎧を用意できなければ生身で戦え、という不公平な条件を突きつけた。
・さらに、リオンの屋敷で留守番をしていたカーラと、世話係の平民ジャンの飼い犬であった老犬ノエルを悪徳商人に指示して拉致させ、人質にとった。
・人質を知ったリオンは決闘場から離れられないため、観客席のマリエに位置情報を示した端末を投げ渡して救出を託した。
・マリエはユリウスたち五馬鹿を一喝して奮い立たせ、ルクシオンから空輸された短機関銃やショットガンなどの銃火器で武装して港の倉庫街を急襲した。
・マリエが聖女の力でシールドを展開して敵の銃弾を防ぎつつ短機関銃を乱射し、グレッグやジルクたちと見事な連携を見せてカーラと老犬ノエルを無事に救出した。
決闘の実態と不公平の逆転
決闘当日、ピエールは奪ったリオンの鎧アロガンツに乗り込み、リオンは生身のままで決闘場に立った。
・大観衆の目には鎧による一方的な虐殺に見えたが、リオンは自らの愛機アロガンツの構造や弱点を知り尽くしており、最初から勝算があった。
・リオンはカーラ救出の知らせが届くまでアロガンツの攻撃を避け続けて時間を稼ぎ、安全が確認された瞬間に本格的な反撃に転じた。
・生身でありながら機敏な動きでアロガンツの股下をくぐってバランスを崩させ、投げ飛ばすという離れ業を披露した。
・最終的にはルクシオンが用意した特注グローブの力でコックピットをこじ開け、中からピエールを引きずり出して一方的に叩きのめした。
アインホルンの暴走偽装と共和国艦隊の壊滅
ピエールにアインホルンを強奪されたことは、実はルクシオンを敵の懐に潜り込ませて情報を収集するためのリオンの策でもあった。
・決闘が始まると同時に、ルクシオンはアインホルンの制御を奪い返し、フェーヴェル家の領地(城)へ向けて進撃を開始した。
・事前に録音・編集しておいたピエールの部下たちの声を拡声器で大音量で流し、あたかもピエール一派が反乱を起こして自国の領地や軍事施設を砲撃しているかのように偽装した。
・城を守るため、聖樹から無尽蔵のエネルギー供給を受けられる国内防衛戦無敗の共和国連合艦隊が集結したが、アインホルンは敵の大砲が届かないアウトレンジから一方的に砲弾をぶち込んで敵艦を沈めた。
・焦った共和国艦隊の司令官は、アインホルンの5倍の規模を誇る1000メートル級の巨大旗艦で体当たりを仕掛けたが、ルクシオンはアインホルンの船首にある一角獣の角を正面からぶつけ、敵旗艦を真っ二つに両断して一撃で撃沈した。
過激な尋問と裏取引の証拠確保
倉庫街に残り、捕らえた悪徳商人に対して過激な尋問を開始したマリエの行動により、さらなる強力な切り札がもたらされた。
・マリエは非殺傷の銃で商人を容赦なく撃ち抜き、得意の治療魔法で傷を癒やしてはまた撃つという拷問に近い脅しを用いて情報を引き出した。
・この尋問により、ピエールが国外流出禁止である共和国の重要なエネルギー資源宝珠を密輸していたという、共和国の法律では極刑に値する決定的な裏取引の記録を手に入れた。
・さらにルクシオンは、撃沈した敵の旗艦に積まれていた宝珠をリオンへのお土産としてちゃっかり回収していた。
決闘がもたらした支配体制の崩壊と賠償交渉
この圧倒的な勝利と裏工作の結末は、リオンの立場を大きく変えるとともに、共和国の支配体制そのものを揺るがすこととなった。
・貴族の証の剥奪:決闘に敗北したピエールは、生身の相手に負けたことを認めず実家の権力を使って誓いを反故にしようとしたため、聖樹の赤い魔法陣に捕らえられて紋章(加護)を完全に剥奪され、加護なしとしてすべてを失った。
・民衆の支持:聖樹の加護を持たない共和国の一般民衆は、絶対的な特権階級を打ち破った英雄としてリオンに熱狂的な支持を寄せた。
・不敗神話の崩壊と戦後交渉:一隻の王国の船に連合艦隊が惨敗した事実は、ラウルト家の当主アルベルクをはじめとする六大貴族に計り知れない衝撃を与えた。
・強気な賠償請求:六大貴族との交渉の場において、当主たちがアインホルンの暴れ回った責任を問おうとすると、リオンは、俺の責任にするなら共和国の防衛戦無敗記録はここで終了(初黒星)だと他国に公表する、と脅迫した。
・国家の威信が地に落ちることを恐れた議長代理のアルベルクらは沈黙し、リオンは多額の賠償金と正式な謝罪を共和国側に丸呑みさせることに成功した。
まとめ
ピエールによるアインホルン強奪から始まった一連の騒動は、リオンの緻密な計算と圧倒的な実力、そしてマリエや五馬鹿たちの連携による救出劇によって、王国の完全勝利という形で決着した。リオンの策は、自らの実力を隠して相手を油断させ、敵の内情や密輸という極刑レベルの弱点を調べ上げ、逃げ場のない状況を作ってからすべてを奪い取るという徹底したものであった。この一件は、ピエール個人の失脚にとどまらず、六大貴族が誇った防衛戦不敗神話を終わらせ、その支配体制を根底から揺るがす重大な契機となった。平穏な留学生活を望んでいたリオンであったが、この圧倒的な大立ち回りと、回収した聖樹の苗木によって自らが最高位の守護者に選ばれたことで、再び激動の歴史の表舞台へと立たされることとなる。
守護者の紋章
アルゼル共和国において、主人公リオンの手に守護者の紋章が発現した経緯とその意味、および重要アイテム「聖樹の苗木」を巡る展開について解説する。
本来のゲームシナリオにおける重要アイテムを巡る対立から、リオンが不本意ながらも新たな宿命を背負うことになるプロセスの全容は以下の通りである。
乙女ゲームにおける聖樹の苗木の役割と価値
乙女ゲームの二作目において、聖樹の苗木は物語の根幹に関わる最重要のキーアイテムである。
・アルゼル共和国は巨大な聖樹から得られるエネルギー資源(魔石など)を他国へ輸出することで成り立っている国家であるが、ゲームの終盤ではラウルト家の当主がその聖樹と融合し、超大型の化け物(ラスボス)となって暴れ回る。
・しかし、ただ聖樹を倒すだけでは共和国へのエネルギー供給が止まり国が滅んでしまうため、ハッピーエンドを迎えるには、主人公がラスボスを倒した後に新たなエネルギー源として聖樹の苗木を植える必要があった。
・過去に発見された苗木はすべて枯れてしまっていたため大変貴重であり、六大貴族のピエールが、苗木を手に入れれば次期当主に指名され議長代理のラウルト家をも言いなりにできる、と考えるほど、共和国において絶大な価値を持つ。
高難易度ダンジョンでの発見と決闘の餌としての利用
リオンは、マリエから得た断片的なゲーム知識をもとに、ピエールへの反撃のカードとして聖樹の苗木を手に入れることを企てた。
・ナルシス先生の案内のもと、聖樹のお膝元である旧レスピナス領の高難易度ダンジョンへ向かい、強力なモンスターであるキメラビーストを撃破して、緑色がかった光を放つ聖樹の苗木を発見した。
・現実世界においてこの苗木は強力な交渉材料となり、リオンは奪われた飛行船アインホルンを取り戻すため、聖樹の苗木を餌としてピエールを呼び出す。
・俺が負けたら苗木を差し出す、お前が負けたら俺から奪ったものをすべて返せ、という条件を突きつけ、ピエールに聖樹への誓いを用いた決闘を承諾させることに成功した。
聖樹の苗木を巡る転生者同士の口論
ピエールとの決闘後、この苗木を巡って転生者同士の衝突が発生することとなる。
・主人公候補である双子の妹であり、自身も転生者であるレリアが、自身の計画が狂ったことを理由に、姉のノエルと苗木の返還を強硬に要求した。
・本来のゲームのシナリオであれば、主人公が苗木の巫女に選ばれ、彼女と結ばれる攻略対象の男子が守護者の紋章を得るはずであった。
・レリアは、巫女の適性を持つノエルが所持していなければ苗木は枯れてしまう、と主張してマリエたちとの間で激しい口論へと発展するが、彼女自身にはその適性がないことが両親への確認によって判明する。
リオンの手への発現と守護者としての選定
レリアとマリエが今後の対策や巫女の適性を巡って激しい会話を繰り繰り広げている最中、予期せぬ事態が発生した。
・突如として苗木が光を放ち、リオンの右手に守護者の紋章が浮かび上がった。
・この紋章の出現は、聖樹の苗木自身の意志によって、モブであるリオンを自らの守護者として選んだことを意味していた。
・本来なら主人公が選ぶはずの守護者への選定というイレギュラーな事態により、ゲームのシナリオは完全に予測不能な方向へと崩壊していくこととなる。
リオンの思惑とのズレと今後の展開
守護者に選ばれたことは、静かな留学生活を望んでいたリオンにとって極めて不本意な展開であった。
・リオン自身は、あくまで王国の留学生として目立たずに過ごし、ゲームの本来の主人公たちに世界を救う役割を任せたいと考えていたが、紋章の発現によってその隠居計画や目論見は完全に崩れ去る。
・予期せぬ展開に困惑しつつも、リオンは世界の危機を回避するため、レリアたちと協力しながら共和国の根幹に関わる重大な役割を背負い、新たな危機の回避に向けて歩みを進めることになる。
まとめ
聖樹の苗木を巡る転生者同士の口論の最中、リオンの手に守護者の紋章が発現した。この出来事は、目立たず平穏に過ごしたいというリオンの願いを打ち砕き、彼を再び世界の運命を左右する戦いへと引きずり込む決定的な要因となった。ゲーム本来の設定では主人公とそのパートナーが担うべき救国の役割を、聖樹の苗木自身の意志によってモブであるリオンが与えられたことで、シナリオの強制力は完全に崩壊した。不本意ながらも最高位の守護者として選ばれたリオンは、共和国の滅亡を阻止するという重大な宿命を背負い、予測不能となった新たな危機の回避に向けて動き出すこととなる。る。
モブせか 3巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 5巻レビュー
登場キャラクター
バルトファルト家
リオン・フォウ・バルトファルト
乙女ゲームの世界に転生した元日本人である。小心者を自称するが、理不尽な状況には容赦なく反撃する性格をしている。マリエやユリウスたちと共にアルゼル共和国へ留学することになった。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国・伯爵。宮廷階位三位下。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
アルゼル共和国でピエールに飛行船を奪われ、決闘にて生身でアロガンツに挑み勝利を収めた。奪われたアインホルンを取り戻し、ピエールを裏で支援していた商人たちを制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
決闘に勝利したことで、聖樹の苗木から守護者の紋章を与えられた。六大貴族たちに共和国の敗北を認めさせ、賠償金を引き出した。
レッドグレイブ家
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ
公爵令嬢である。誇り高い性格だが、リオンやリビアに対しては深い愛情と気遣いを見せる。
・所属組織、地位や役職
レッドグレイブ公爵家令嬢。リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
共和国にいるリオンから手紙を受け取り、ローランドとミレーヌへの報告役を担った。リオンの力になるため、領地経営に関する学習を始めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ホルファート王国(王家・貴族・学園関係者)
オリヴィア
心優しい特待生である。リオンを慕い、彼のために成長しようと努力を重ねている。
・所属組織、地位や役職
学園の特待生。リオンの婚約者。
・物語内での具体的な行動や成果
共和国にいるリオンからの手紙をアンジェと共に読み、彼の無事を祈った。特待生たちの案内役を務め、アーロンからの誘いを断った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
マリエ・フォウ・ラーファン
リオンの前世の妹である転生者である。自己中心的な性格だが、窮地では行動力を発揮する。
・所属組織、地位や役職
ラーファン子爵家令嬢。偽の聖女。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
共和国でリオンの屋敷に同居し、ユリウスたちの世話や家事に奔走した。カーラを救出するため、短機関銃を用いて商人たちを制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
首に刻まれていた聖樹の呪いが解けた。
ユリウス・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の元王太子である。マリエを深く愛しており、彼女のためには実力行使も辞さない。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国の王子(廃嫡済)。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエのために石像を建造し、リオンを怒らせた。ピエールによって首に呪いを刻まれたが、マリエの指示でカーラ救出作戦に参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ジルク・フィア・マーモリア
ユリウスの乳兄弟である。腹黒い一面を持ち、目的のためには手段を選ばない。
・所属組織、地位や役職
マーモリア子爵家の元跡取り。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
共和国のダンジョンで罠を仕掛ける役割を担った。カーラ救出作戦にて拳銃を使用し、商人を制圧した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
グレッグ・フォウ・セバーグ
実践主義の青年である。血の気が多いが、仲間思いの一面を持つ。
・所属組織、地位や役職
セバーグ伯爵家の元跡取り。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの共和国語の勉強を手伝った。カーラ救出作戦ではショットガンを手に裏口から突入し、商人の部下たちを倒した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
クリス・フィア・アークライト
剣聖の息子である。剣術にこだわりを持つが、仲間と協力して作戦を遂行する。
・所属組織、地位や役職
アークライト伯爵家の元嫡男。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
ダンジョン攻略時に崖を登り、ルートを開拓した。カーラ救出の際には、制圧した商人の部下たちを縛り上げた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ブラッド・フォウ・フィールド
魔法が得意な青年である。ナルシストだが、自身の実力不足を自覚し努力する姿勢を見せる。
・所属組織、地位や役職
フィールド辺境伯家の元跡取り。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
校舎裏でピエールの取り巻きたちに襲撃され、魔法を封じられて重傷を負った。マリエの治療を受けて回復した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
カーラ・フォウ・ウェイン
マリエを慕う女子生徒である。家事などをこなしマリエたちを支えている。
・所属組織、地位や役職
ウェイン準男爵家次女。学院の留学生。
・物語内での具体的な行動や成果
ピエールの指示を受けた商人たちに拉致された。マリエたちによって救出され、涙を流して喜んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ローランド・ラファ・ホルファート
ホルファート王国の国王である。リオンと互いに嫌い合っている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国・国王。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンから共和国での面倒事を押し付ける手紙を受け取り激怒した。対策を立てるため、共和国へ調査団を派遣することを決定した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ミレーヌ
ホルファート王国の王妃である。リオンを信頼しており、彼への支援を行っている。
・所属組織、地位や役職
ホルファート王国・王妃。
・物語内での具体的な行動や成果
ユリウスたちに苦労させるため、意図的に留学先での使用人を減らす手配をした。リオンからの手紙を読み、頬を染めて喜んだ。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ディアドリー・フォウ・ローズブレイド
学園の卒業生である。共和国の現状を調査するため派遣されてきた。
・所属組織、地位や役職
ローズブレイド伯爵家令嬢。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの屋敷を訪れ、リオンに王国の対応やピエールの末路について情報を伝えた。リオンに対して好意的な態度を示した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
カーティス
学園の男子生徒である。キザな言動を好む。
・所属組織、地位や役職
学園の特待生。
・物語内での具体的な行動や成果
学園案内の際にリビアへ恋愛関係について質問した。男子トイレでアーロンの様子が変化していることに違和感を覚えた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
アーロン
冒険者から編入してきた男子生徒である。転生者であり、二度目の人生を楽しもうとしている。
・所属組織、地位や役職
学園の特待生。
・物語内での具体的な行動や成果
リビアに睡眠薬を盛り手を出そうと企んだ。クレアーレによって眠らされ、別の男子生徒の部屋で介抱された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
クレアーレの実験対象にされ、男子生徒と親しくなるよう行動が変化した。
アルゼル共和国(六大貴族・学院関係者・その他)
ノエル・ベルトレ
乙女ゲームの主人公候補である。サバサバした活発な性格をしている。
・所属組織、地位や役職
学院の二年生。世話係。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンに学院の案内や言葉の指導を行った。ロイクから強引なアプローチを受け、明確に拒絶した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
レリア・ベルトレ
乙女ゲームの主人公候補であり、ノエルの双子の妹である。転生者としてゲーム知識を持つ。
・所属組織、地位や役職
学院の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
エミールと交際しながら、ノエルをロイクと結びつけようと画策した。リオンの右手に守護者の紋章が現れたのを見て驚愕した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ジャン
平民出身の男子生徒である。真面目で心優しい性格をしている。
・所属組織、地位や役職
学院の二年生。世話係。
・物語内での具体的な行動や成果
ピエールと取り巻きたちに暴行され、校舎裏の木に吊るされて重傷を負った。回復後、リオンから愛犬ノエルの遺骨を受け取り感謝を述べた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ルイーゼ・サラ・ラウルト
乙女ゲームの悪役令嬢枠である。亡き弟の面影をリオンに重ねている。
・所属組織、地位や役職
ラウルト家長女。学院の三年生。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンを両親に引き合わせるため、実家の食事会へ招待した。リオンの決闘を中止させようと働きかけた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ロイク・レタ・バリエル
ノエルに執着する青年である。独占欲が強く強引な手段を好む。
・所属組織、地位や役職
バリエル家跡取り。学院の二年生。
・物語内での具体的な行動や成果
ノエルに首輪を渡し、自身の愛を受け入れるよう迫った。決闘を利用してノエルを手に入れようとしたが、ルイーゼに妨害された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
エミール・ラズ・プレヴァン
レリアの恋人である。優しく穏やかな性格をしている。
・所属組織、地位や役職
プレヴァン家次男。学院の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
レリアを休日のショッピングデートに誘った。ロイクの危険な雰囲気に対して懸念を抱いた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ピエール・イオ・フェーヴェル
傲慢で好戦的な青年である。他国や加護を持たない者を見下している。
・所属組織、地位や役職
フェーヴェル家次男。学院の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
聖樹の加護を悪用し、リオンからアインホルンを強奪した。決闘において生身のリオンをアロガンツで一方的に攻撃しようとしたが、逆に返り討ちにされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
決闘後、聖樹の加護を失い、次期当主である兄の怒りを買って幽閉あるいは自害に追い込まれた。
ナルシス・カルセ・グランジュ
ダンジョン探索や遺跡を好む青年である。考古学者としての情熱を持つ。
・所属組織、地位や役職
グランジュ家出身。学院の教師。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンたちをレスピナス領のダンジョンへ案内した。遺跡の一部であるドアを破壊しようとするユリウスたちを必死に制止した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
アルベルク・サラ・ラウルト
ルイーゼの父親である。冷静に政治的判断を下す。
・所属組織、地位や役職
ラウルト家当主。六大貴族の議長代理。
・物語内での具体的な行動や成果
リオンを実家の食事会へ招き、彼が亡き息子に似ていることに気づいた。六大貴族の会議にて、リオンからの賠償要求を受け入れる決定を下した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ランベール・イオ・フェーヴェル
ピエールの父親である。感情的で自己中心的な性格をしている。
・所属組織、地位や役職
フェーヴェル家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
会議にて王国の飛行船に対する抗議を主張したが、他の当主たちから冷ややかな対応を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
フェルナン・トアラ・ドルイユ
若くして当主となった青年である。愛国心が強く冷静な判断力を持つ。
・所属組織、地位や役職
ドルイユ家当主。
・物語内での具体的な行動や成果
六大貴族の会議にて、ランベールの無責任な態度を非難した。リオンへの過度な譲歩に対してアルベルクに抗議した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
クレマン
筋肉質でオネエ口調の男性である。生徒思いで優しい性格をしている。
・所属組織、地位や役職
学院の教師。リオンたちの担任。
・物語内での具体的な行動や成果
留学生であるリオンやブラッドに気遣いの言葉をかけた。ナルシスに好意を寄せ、応接室で彼に身を寄せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
大尉
恰幅が良く態度の大きい中年男性である。他国を見下している。
・所属組織、地位や役職
共和国の軍人。大尉。
・物語内での具体的な行動や成果
アインホルンへの臨検に訪れ、横柄な態度でリオンたちに接した。後にルクシオンの砲撃を受けて飛行船を破壊された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
艦隊司令官
共和国の連合艦隊を率いる指揮官である。
・所属組織、地位や役職
共和国軍・艦隊司令官。
・物語内での具体的な行動や成果
フェーヴェル家を攻撃するアインホルンを止めるため出撃したが、味方艦隊を次々と沈められ絶望した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
商人
ピエールと裏取引を行っていた人物である。
・所属組織、地位や役職
共和国の商人。
・物語内での具体的な行動や成果
ピエールの指示でカーラを拉致した。救出に来たマリエたちを部下とともに迎え撃ったが、制圧された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
亜人・動物
カイル
マリエの専属使用人である。口が悪いが実務能力に長けている。
・所属組織、地位や役職
マリエの専属使用人(奴隷)。ハーフエルフ。
・物語内での具体的な行動や成果
マリエの屋敷で家事全般を担い、手伝わないユリウスたちに不満を漏らした。カーラ救出作戦に参加した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
ノエル(犬)
ジャンの飼い犬である。高齢で衰弱している。
・所属組織、地位や役職
ジャンの飼い犬。
・物語内での具体的な行動や成果
ジャンが入院したため、リオンに引き取られ介護を受けた。後に息を引き取り、遺骨がジャンに返還された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
死亡した。
人工知能
ルクシオン
旧人類の宇宙船に搭載された人工知能である。リオンに対して辛辣な言葉を投げるが、忠実にサポートする。
・所属組織、地位や役職
アインホルンの管理AI。
・物語内での具体的な行動や成果
ピエールに奪われたふりをして内部から情報を収集した。アインホルンを操作し、共和国の連合艦隊を撃破した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
クレアーレ
遺跡で目覚めた人工知能である。陽気で自由奔放な性格をしている。
・所属組織、地位や役職
ヴァイスの管理AI。
・物語内での具体的な行動や成果
学園でアーロンたちの陰謀を阻止し、実験対象にして男子を好きになるよう行動を操作した。不正アクセスを用いてルクシオンのログを調べ、リオンの無事を確認した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
特筆すべき地位の変化は記載されていない。
モブせか 3巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 5巻レビュー
展開まとめ
プロローグ
リオン・フォウ・バルトファルトは、新しい飛行船アインホルンの甲板上で、不本意ながら仲間たちの世話をする羽目になっていた。彼は伯爵でありながら学生でもあり、留学する必要性からこの飛行船を建造した。留学先のアルゼル共和国へ向かう中で、彼は前世の妹であり悪女のマリエ・フォウ・ラーファンをはじめ、かつて敵対していたが今は仲間となった人々と共に生活することになった。
彼らは全員で船内の掃除作業を行うことになり、彼らには日給として三百ディアが支払われることになった。しかし、その待遇については不満が噴出し、とりわけグレッグはリオンに対して公然と不満を述べ、挑戦的な態度をとった。一方、マリエたちは比較的楽しんで作業をしており、リオンは自身の運命や状況に疑問を抱きつつ、彼らと共に共和国へと旅立つのだった。
ホルファート王国の学園にて、オリヴィア・リビアが自室で着替えていた際、アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブが訪れる。リビアは慌てて着替えようとするものの、バランスを崩し転倒する。アンジェが手を貸し、二人は会話を交わす。アンジェはリビアにリオンからのメールを見せる。メールにはリオンが留学生活で苦労している様子が綴られており、特にユリウスたちとのやり取りが紹介されている。リビアとアンジェはその内容に苦笑いしつつ、リオンの安全を確認する。また、クレアーレという名前のAIがリオンからのメールを伝える役割を果たしている。最終的に、リビアは急いで制服に着替え、アンジェと一緒に学園を案内する準備をする。
食堂には、主人公とマリエ、そして相棒のルクシオンがいた。ルクシオンはメタリックカラーの球体で、特徴的な赤い一つ目を持つ子機であり、その本体は宇宙船である。アルゼル共和国についての話題が進む中、ルクシオンは電子音声で会話をまとめていた。マリエは、アルゼル共和国がエネルギー資源を輸出する資源大国であり、聖樹を信仰の対象としていること、六大貴族が議会で方針を決めている貴族共和制の国であることを説明した。
アルゼル共和国とホルファート王国は過去に戦争があり、両国は現在も交流がある。話は次第にゲームの続編へと移り、マリエは二作目の主人公について説明する。主人公はラスボスである聖樹を倒し、聖樹の苗木を植えることで共和国を救うが、そのプロセスで共和国が経済的に困難に直面する可能性があることが話された。最後に、ルクシオンが聖樹を早期に破壊する案を提案するが、それにより共和国が滅びる可能性を指摘される。この問題に対する解決策は未だに不明である。
ユリウスは食堂を出て行くリオンを見送った後、マリエに向き直る。ユリウスは優しく語りかけるが、マリエはどこか疲れた顔をし、「大丈夫」と答える。ユリウスは心配を表明するが、マリエはその場を去ろうとする。ユリウスはマリエの背中を押されながら自身の持ち場に戻ることになる。その後、ユリウスはルクシオンと遭遇し、リオンの行動について文句を言うが、ルクシオンは冷たく応じる。リオンはルクシオンと昼食をとることにするが、まだ昼食時間まで時間があるにも関わらず、リオンは食事を進める。
一方、ホルファート王国ではリビアが特待生たちに学園の案内をしていた。特待生たちは豪商の子息や冒険者として名を上げた者たちで構成されていた。カーティスという男子生徒がリビアに恋愛関係について尋ねるが、リビアはすでに婚約者がいると答える。その後ろでアーロンという男子生徒がリビアに興味を持っていた。アーロンは冒険者として成功を収め、転生者として二度目の人生を楽しもうとしていた。彼はリビアに接近することを決めていた。
第 01話「アルゼル共和国」
アインホルンがアルゼル共和国に近付いた時、主人公とルクシオンは巨大な聖樹を見ていた。大きさに驚いているが、ルクシオンはそれが共和国の普通の風景であると説明する。船旅は平穏であり、主人公は言語の勉強に苦労しつつも、ルクシオンの助けを借りて乗り切る。共和国到着を前に、アインホルン上ではマリエたちが留学生活の苦労や楽しみを話し合っていた。彼らは船内で掃除や勉強をしており、特にマリエは学問に励んでいた。船内の食堂で集まった仲間たちは、共和国での冒険やダンジョン探索を計画し、それによる収益を楽しみにしていた。その中で、共和国の船がアインホルンに接近し、その挑発的な態度により緊張が高まる。共和国の兵士たちはアインホルンに乗り込み、厳しい検査を始めた。
アインホルンの格納庫で、中年の大尉が登場する。彼は軍服を着用し、多くの勲章を胸にぶら下げており、臨検の名目で乗船していた。しかし、その振る舞いは威厳を感じさせず、腹部が突き出た体型と煙草の灰を落とす行為でマナーの悪さを露呈していた。大尉はアロガンツと呼ばれる鎧を侮蔑しながら、アインホルンのクルーを嘲笑う。一方、主人公はルクシオンが怒りを爆発させることを心配していた。
アルゼル共和国の港では、旅行鞄を持ち、疲れた様子のマリエが登場する。アインホルンの一行はアルゼル共和国の首都に向かうため、浮かぶ大地を飛行船で渡る。荷物を持って下りるカイルとカーラは、少ない荷物に羨望の眼差しを向ける。荷物の中でも特に大切なティーセットを持っているが、ルクシオンに運ばせているため、実際に自分が持っているのは必要最低限のものだけである。ホルファート王国の役人たちが迎えに来ており、アルゼル共和国での外交官としての滞在が始まる様子が描かれている。
大使館が港の近くに集中しており、周辺は様々な国の文化を感じることができるが、狭い場所に多くが押し込まれているように見える。外交官との会話から、アルゼル共和国が魔石の輸出国であり、多くの国が大使館を置いていることが分かる。共和国は自然資源が豊かで、工業も発展しているため、国力が高く、外国との摩擦もあるが、留学のために来た主人公は、他の留学生よりも環境が劣る屋敷に住むことになる。彼は外交官から使用人の手配が間に合っていないことを聞かされるが、それを理解し受け入れる。
春休み中の学院は静かであり、学院内を歩くのは二人の生徒だった。一人は平民出身のジャンで、もう一人はノエル・ベルトレという金髪のサイドポニーテールの女子である。ジャンは留学生のお世話を任されており、その責任について不安を感じている。ノエルは彼を励まし、もし高貴な留学生たちが態度を大きくしてきたら反抗するように言う。
ノエルとジャンは、六大貴族の関係者が多い学年であり、彼らは聖樹の加護と呼ばれる特別な力を持っているため、共和国を安心して治めている。ノエルは共和国の貴族に対して良い感情を持っておらず、彼女の態度は直接的である。
学院の廊下で、ノエルとジャンはルイーゼ・サラ・ラウルトと遭遇する。ルイーゼは六大貴族の一角であるラウルト家の長女で、ノエルの実家とは因縁がある。ルイーゼはノエルに冷たい態度を取り、彼女の髪を掴むが、ノエルは毅然として彼女の手を払いのける。
その後、ロイク・レタ・バリエルという二年生の男子が登場し、ノエルとジャンの関係に嫉妬して接近する。彼も六大貴族の関係者であり、ノエルに対して所有権を主張するが、ノエルは彼を一蹴する。この一連の出来事を通じて、ノエルは強い個性と直接的な対応を見せている。
第 02話「学院」
新学期が始まった学院で、ルクシオンと会話をする主人公は、共和国に来てから情報収集を行い、攻略対象の男子を特定していた。主な攻略対象はロイク・レタ・バリエルであり、バリエル家の跡取りである。しかし、ルクシオンはまだ主人公を特定できておらず、情報にない双子の存在が明らかになったため、マリエに確認が必要であると述べている。
一方、マリエたちが住む屋敷は騒がしい状況である。新学期の準備が不十分で、制服の問題や人手不足による支障が生じている。留学生としての苦労を体験させるため、ミレーヌ王妃の指示で使用人が減らされていた。そのため、マリエたちは自分たちで準備をしなければならず、朝から混乱している。ユリウスはのんきに様子を見ており、マリエは彼らに協力を求めている。
アルゼル共和国の学院で、主人公はルクシオンと共に情報収集を行っている。特に、ゲームの主人公であるベルトレ姓の双子を特定することに苦労しており、どちらが物語の中心人物か判断がつかない状況だ。一方、マリエたちは新学期の準備が整っておらず、急いで学院に向かっている様子が映像で確認される。
始業式に間に合わなかった主人公たちは、クラスで対応することになる。教室では、ノエルとジャンが案内役として挨拶し、ノエルは特にフランクな言葉遣いで主人公に接する。ノエルは活発で興味深いことに対して積極的で、双子の妹について話すが、その妹には恋人がいるため、ノエル自身が恋愛の対象としてはフリーであることを明かす。
同時に、ノエルは学院内での社交に苦労しており、特にラウルト家のお姫様からの厄介な絡みがあると説明する。これにより、ノエルが物語の中心である可能性が高まる一方で、主人公特定の困難さも浮き彫りになる。
アルゼル共和国の学院で、主人公はルクシオンとともに情報収集を試みているが、ゲームの主人公であるベルトレ姓の双子のどちらが中心人物かの特定に困難を抱えている。ノエルとレリアの双子は性格が異なり、それぞれの特徴からどちらが物語の主人公であるか判断しようとしているが、明確な答えには至らない。ノエルは活動的で健康的な性格をしており、レリアは一般的な女子として描かれているが、どちらも主人公になり得る潜在性を持っている。
さらに、レリアの恋人であるエミールとのやり取りが映像で確認され、恋人がいるのはレリアであることが示される。しかし、どちらが主人公であるかの結論は出ず、さらなる調査が必要であると結論付けられる。この複雑な状況は、学院での日常とは裏腹に、主人公とマリエにとっては解決すべき重要な課題となっている。
放課後の校舎内で、ブラッドは女子学生たちに囲まれて校舎内を案内されていた。女子たちがブラッドに興味を持っており、特に家庭科の調理場で作ったクッキーを勧めるなど、親しげな様子が描かれている。一方で、不良グループのリーダー、ピエール・イオ・フェーヴェルはブラッドが女子たちから注目を集めていることに苛立ちを感じていた。ピエールは貴族の出身で、彼とその取り巻きは共和国の貴族の証である紋章を持っており、自分たちの優位を確信していた。
ピエールはブラッドたちホルファートの留学生をターゲットにし、彼らをじわじわと困らせることで楽しもうと企てている。彼の行動は軽率で、自分たちが上手く立ち回れば戦争を誘発させることさえ楽しむかのように話していた。
一方、レリアとノエルの双子の姉妹は普通のアパートで暮らしており、その生活は元家臣たちに支えられている。ノエルは料理をしており、家庭的な一面を見せているが、レリアは疲れた様子で帰宅し、留学生の世話係について心配していた。特に、目立たない男子学生、リオンについて話が出ると、レリアは何かを隠しているような態度を見せていた。
第 03話「双子」
ホルファート王国の学園では新学期が始まり、アンジェが学園内の様々な事務を担当している。公国との戦いの後、同級生の数が減り、多くの貴族が爵位を剥奪されたため、学園内は人通りが少なくなっている。専属使用人制度が廃止され、女子生徒たちは身支度などの日常生活に苦労している。アンジェとクラリスはリオンのお茶会でよく使われていた部屋で、学園の状況について話し合っている。リオンからの手紙について話題が出ると、アンジェは顔を赤らめる。さらに、男子生徒たちの間でも不満が増えており、特にリオンには根強い人気がある。クラリスはリオンを諦めていないように感じられる。また、特待生の増加により、学園内でのトラブルも増加している。アンジェはリオンが戻るまでに学園の状況が落ち着くことを望んでいる。
授業終了後の休憩時間に、ノエルが振り返り俺のノートを覗き込む。彼女は学生としての世話役であり、勉強の助けもしてくれる。そのおかげで、共和国語だけでなく他の言語の勉強もできるようになっている。ブラッドも同様に語学に優れており、マリエにだまされたことについては残念に思う。ノエルはその日の予定を尋ねてきて、学院外を案内することになっているが、ジャンに案内してもらうため俺は参加しないことにする。ノエルはサバサバした性格でありながら、真っ直ぐな一面も持っている。彼女は親友のジャンとよく話すが、彼氏はいない。また、ラウルト家のお姫様やある王子様からの興味を持たれているが、これには迷惑している様子だ。特にロイクという人物は、ノエルにとって好ましくない存在であるらしい。
教材を運んでいるジャンを手伝いながら、ノエルとの関係について聞き出す。ジャンはノエルと親しく、お裾分けをもらうなどしている。彼が飼っている犬の名前がノエルと同名であり、その縁でノエルと親しくなったという。学院からの帰宅時、ノエルに遭遇し、一緒に路面電車を待つ。ノエルは、自分が伯爵であることを知り、飛行船に誘うが、彼女はこれを断る。路面電車に乗り込む際、ノエルは以前言及した面倒な相手、ルイーゼに遭遇し、緊張する様子を見せる。ルイーゼはノエルに対し悪意のある発言をし、彼女が俺のことを認識すると、驚いた様子を見せる。これにより、ノエルとの間に一目惚れの可能性が浮かぶが、それは確かではない。その後、ノエルは買い物を手伝うことを忘れていたが、俺が手伝うと提案すると、喜んで受け入れる。
夜、ルクシオンから報告を受けながら夕食を食べていた。皿が台所から浮かび、テーブルまで滑るように移動して、前に置かれる。ルクシオンが操作しているが、それはもはや科学ではなく魔法のように見える。ステーキの焼ける匂いに誘われ、ご飯が食べたくなる。ルクシオンに素っ気ない返事をすると、彼はご機嫌斜めになり、もっと褒めるように求める。ルクシオンは攻略対象について報告し、ナルシスが特別授業を担当しながら生徒不足が問題となっていること、来年度は授業が行われないことを伝える。また、ユーグには婚約の話があり、相手は悪役令嬢のルイーゼであることが明らかになる。ルイーゼが俺を見て驚いたことが気になる。主人公に絡む悪役令嬢がレリアではなくノエルである疑問が生じる。ステーキを切りながら、ノエルの恋人を決めることについて疑問を感じる。ルクシオンはそれが世界を救うのなら安いものだと応じるが、新人類を滅ぼすことには構わないと述べる。過去の戦争を気にしているルクシオンに対し、もう終わった話ではないかと反論する。
第 04話「共和国の貴族」
ホルファート王国の王都にある居酒屋で、学園の生徒たちが集まって歓迎会が開かれる。特待生を中心にしたこの会にはリビアが遅れて参加する。リビアはリオンに倣って酒を飲まず、周囲に気を遣いながら他の生徒に声をかける。その様子を見るのは、制服を着崩した男子生徒たちで、中には冒険者から転校してきたアーロンもいる。アーロンを含む三人の男子生徒はリビアに不穏な計画を持ちかけるが、彼らはリビアが酒を飲まないことを知り計画を変更する。彼らが何かを企んでいるとき、クレアーレが彼らを見つけ、彼らを眠らせる。リビアが気遣い、アーロンたちを学生寮に連れて行くことを提案するが、近くの男子グループが責任を持って送り届けると申し出る。翌朝、アーロンは知らない男子生徒の部屋で目を覚ます。この男子生徒はアーロンを介抱し、その夜の出来事について説明する。アーロンは混乱しつつも、その男子生徒に感謝の気持ちを表す。
クレアーレがアーロンの行動を監視しており、アーロンの恋愛感情を調査していたことが明らかになる。クレアーレは元々研究所の人工知能で、実験に興味があることから、アーロンを含む特定の生徒たちを特殊な状況に置いて観察を行っていた。この結果、アーロンたちの反応は旧人類と大差ないと判断される。アーロンともう二人の男子が別の男子生徒の部屋で眠っている様子が確認される。クレアーレはその状況に興味を持ちながらも、さらなる実験を行う必要がないと感じている。一方で、アンジェとリビアが一緒に眠っているところをクレアーレが偶然目撃し、その様子を撮影しておく。アンジェはクレアーレの高いテンションに対して枕を投げつけるなどの反応を示す。クレアーレはこの一連の出来事に腹を立てつつ、さらなる監視を続けると決意する。
ジャンは教室で荷物をまとめ、帰宅しようとしていたが、悪い評判のあるピエールたちに遭遇する。ピエールはジャンを非難し、彼に責任を押し付けようとする。ジャンは困惑し、怯える。ピエールたちはジャンを躾けると言いながら、彼を校舎裏に連れて行く。その後、ジャンは木に逆さに吊されてしまう。
リオンはジャンを助けようと急ぐが、到着したときにはすでに遅く、ジャンは木から下ろされていた。教師たちがジャンを病院に連れて行く準備をしている中、リオンはジャンが自分に謝るのを聞く。周囲の生徒たちはピエールたちが犯人であることを知っているようだった。
この事件は、ジャンにとって辛い経験となり、リオンにとっても情けなく感じる出来事となる。ピエールはゲームのイベントに重要な役割を果たすため、リオンは彼を放置せざるを得ない状況にある。この決断により、リオンは自己嫌悪に陥る。
夕方、ジャンの住んでいたアパートへと向かい、大家から鍵を借りて中に入る。ジャンらしい清潔な部屋には老犬ノエルがおり、部屋に入ってきた人々に警戒しながら近付いてくる。ノエルは体が弱っており、立っているだけで脚が震えていた。ノエルが主人のジャンと離ればなれになる可能性も考慮されていたが、ジャンが退院するまでの間、ノエルは預かることに決める。共和国での権力を持つフェーヴェル家のピエールによる悪行に触れながらも、世界の危機を避けるために仕返しを止めたという経緯が語られる。ノエルの世話について話し合いが進む中、アルゼル共和国の出来事がホルファート王国の学園で話題となる。リビアとアンジェはリオンからのメールを読み、リオンが年老いた犬を引き取ったことについて心配する。二人はリオンの行動に対して複雑な感情を抱くが、最終的には彼の忠誠を信じることにする。
第 05話「聖樹への誓い」
朝から教室の雰囲気は暗かった。生徒たちはジャンが大怪我をして入院したことについて話していた。ジャンは校舎裏で貴族によって大怪我を負わされたらしい。共和国では、加護の有無が社会的地位を決定するようで、加護を持つ者は貴族として許される範囲が広がる。そのため、加護を持たない者は貴族に対して無力だと感じている。ノエルはジャンの状況を案じており、ジャンの飼い犬の世話もできずにいた。しかし、リオンがその面倒を見ていることを知り、少し安心する。リオンはノエルに彼の家への訪問を歓迎する。その後、クレマン先生が教室に入り、ホームルームを始める前にノエルに一瞥を投げる。放課後、リオンはノエルの帰宅を待ちながら、ノエルが姉としての責任を感じていることを思い、自分の姉に対する不満を感じる。その後、ノエルの近くで危険が発生しているとルクシオンが報告し、リオンは対応に追われることとなる。
人通りのない廊下でノエルは壁に突き飛ばされていた。ロイクはノエルに対し威圧的な態度を取り、ノエルの私生活について問い詰める。ノエルは自分の意志で行動していると主張し、ロイクが勝手に「自分の女」と言いふらすことに激怒する。ロイクはノエルがピエールに狙われていると警告し、自分と組めば守ってやれると迫るが、ノエルはこれを拒否し、ロイクを突き飛ばす。このやり取りはノエルが学内でどう見られているか、彼女がどれほど追い詰められているかを示している。ロイクはノエルを利用しようとするが、ノエルは断固として抵抗し、自身の立場を守ろうとする。
マリエの屋敷で、留学中の生活はお仕置きの状態にある。使用人は最小限で、夜は彼らが帰宅するため、夕食の準備は自分たちで行う必要がある。食堂ではカイルが食器を用意し、グレッグが食事を待ちわびている。その間、マリエやカーラは料理に忙しいが、男子たちは手伝わず、カイルだけが手伝っている。
夕食の準備中に、クリスが騒いで入ってきて何かを報告する。その後、ブラッドが縛られて運び込まれるシーンがあり、共和国のピエールが屋敷に乗り込んでくる。ピエールはブラッドを傷つけたことを自慢し、ユリウスに対して馬鹿にした態度を取る。彼はユリウスと勝負を挑み、船を賭けた勝負を提案する。マリエはこれに強く反対し、ピエールの提案を受け入れるわけにはいかないと考えている。
ピエールがマリエたちに聖樹に誓った勝負を強いる。聖樹に誓うことはこの国では絶対であり、勝負を拒めば死を意味する。彼は勝負を受け入れたことを宣言し、マリエたちは聖樹に誓った勝負に巻き込まれることになる。
色々と大変なことが続いていたが、主人公はようやく家に帰ることができた。ホルファート王国で婚約者を二人作った後、留学先でも女子が主人公を巡って争うという予想外の事態が発生した。自宅に戻った主人公はノエルとの日常を楽しんでおり、ノエルに用意されたドロドロした餌を食べさせ、ベビーベッドで寝かせるなど、世話をしている。ルクシオンは、食事の完璧な栄養と量を計算し、主人公がルクシオンに冷たくされていることに不満を抱いている。そんな中、家のドアが乱暴に叩かれる音がして、クリスが何か重要なことを伝えにきたところで、物語は終わる。
第 06話「裏切り」
夜の港に到着したところ、騒がしい状況が展開していた。主人公の船「アインホルン」には多くの人が無断で乗り込んでおり、船体には聖樹の紋章が淡く光っていた。そこにはマリエたちもおり、彼らは申し訳なさそうにしていたが、主人公はクリスから事情を聞いていた。ピエールと名乗る男がアインホルンに乗り込んでおり、彼は船が自分のものであると主張していた。さらに、ルクシオンという人工知能が、新たな所有者としてピエールを認め、彼を新しい主人として迎え入れた。これにより、主人公は船と使い魔の両方を失うこととなった。ピエールは、共和国が防衛において不敗であることを背景に、自信満々に挑戦を続ける様子を見せていた。
一方、屋敷に戻ったマリエは、リオンによる厳しい尋問を受けていた。リオンは前世でマリエの兄であり、彼女はリオンを怒らせないように努めていた。しかし、船を賭けた勝負を軽率に受けたユリウスの行動を止めることができず、リオンの怒りを買ってしまう。リオンの厳しい態度にマリエは途方に暮れ、部屋から逃げるように去っていった。
リオンは、マリエが自らの行動に深く影響を受けた様子を見て、今回の一件に関して彼女を許すことに決めた。問題はピエールであり、彼の予測不可能な動きが心配された。アインホルンが奪われ、ルクシオンもピエールのもとに移ってしまったため、リオンは寂しさを感じつつ、今後の対策を考えている。
翌日、学院に到着したノエルは教室の異変に気づく。クラスメイトたちがノエルを避け、彼女の机がなくなっていた。リオンとブラッドの机もなく、彼らが不在であることにノエルは驚いた。事情を知る男子から、留学生たちが貴族たちと衝突し、特にノエルが標的にされていることを聞かされる。その後、ロイクがノエルに近づき、彼女を自分のものにしようと首輪を示すが、ノエルはその場から逃れる。
同じ頃、ピエールは港でアロガンツを操りながら暴れており、ルクシオンと共にさらなる悪事を画策している。ピエールはルクシオンの提案に乗り、ホルファート王国のリオンをターゲットにする計画を立て、彼の婚約者を巻き込むことに興味を示していた。
ホルファート王国の大使館でマリエが共和国の不当な扱いに抗議したが、職員たちはその訴えに対し助けが期待できないと返答した。共和国は魔石の大量供給国であり、ホルファート王国にとって重要な取引相手であるため、関係を損ねたくないのがその理由だった。一方、学院ではノエルがロイクによる迫害を受けており、姉のレリアに助けを求めたが、彼女からは適切な支援を得られなかった。ノエルは困惑し、リオンの家に避難し、そこでしばらく滞在することになった。
ノエルは色々な話を聞き、マリエからの情報との矛盾に気がついた。ロイクの態度やピエールが手を出した事実に困惑している。彼は家族に手紙を書き、共和国での出来事を報告していた。また、飛行船を取り戻すまで国に戻ることができないと述べている。ノエルに、聖樹に誓った後は飛行船を取り返すのが難しいと説明されている。その後、二人は共和国から相応の償いを受けるべきだと話している。
数日後、旧レスピナス領の聖樹神殿で六大貴族による議会が開かれた。ピエールがホルファート王国に挑発行動を取った件が議題に上がったが、貴族たちはこの問題を軽視していた。彼らの間では戦争が避けられず、宝珠に関する話題が重要視されていた。議会では、飛行船を返すよう求められたが、フェーヴェル家の当主はこれを拒否し、他の議題へと急かされた。
第 07話「冒険者の末裔たち」
ホルファート王国の学園にリオンから荷物が届いていた。アンジェとリビアが受取人で、彼からの土産と手紙が含まれていた。手紙には共和国での問題が記され、ローランドとミレーヌにも内容を伝えるよう求めていた。アンジェとリビアは、リオンの問題について話し合い、手紙の重要性について疑問を持っていた。クレアーレは、アインホルンの整備用パーツがあるため、二番艦「リコルヌ」を作る計画を話していた。アンジェは、リオンの安全を願いながら手紙を届けることに決めた。
一方、リオンはマリエの屋敷にいて、ブラッドと話をしていた。ブラッドは近接戦での弱さと魔法の使用について説明し、ピエールの強力な魔法についても言及していた。リオンはマリエから共和国との関わりについての情報を聞き、共和国に対する行動を考えていた。彼は共和国のダンジョンに殴り込みを計画し、ユリウスたちもそれに興味を示していた。ジルクとクリスも参加を楽しみにしており、冒険の準備が進められていた。
久しぶりに学院に来た俺は、生徒や教師から視線をそらされるなど、六大貴族の影響力の大きさを感じた。学院に来た目的は、ナルシス先生にダンジョンについて相談することだった。ナルシス先生は選択制の特別授業を行う考古学者で、自由な研究がしたいが、六大貴族の出身であるため制限があるキャラクターである。特別教室に向かう途中でルイーゼさんと遭遇し、ピエールによる飛行船の奪取やノエルの問題を含む現状を説明した。ルイーゼさんはこの問題に対処すると約束した。
その後、ナルシス先生がいる特別教室に案内された。ナルシス先生は王国からの留学生を楽しみにしており、俺が話を切り出す前に興奮して抱きついてきた。ルイーゼさんが介入して事態を収拾し、ナルシス先生は留学生としての俺に高い期待を寄せ、ダンジョンの話題に興味を示した。しかし、授業に参加する生徒がいないため、ナルシス先生は考古学研究に専念していたことが明らかになった。授業の準備をしようとしたナルシス先生は、部屋で資料の山に埋もれてしまう。変わり者とされるナルシス先生を俺とルイーゼさんが助け出すことになった。
ナルシス先生に救出された後、俺はこれまでの経緯を説明した。ナルシスは、ピエールの行動に対して謝罪し、自身も六大貴族の一員としての限界を感じていることを話した。その後、レスピナス領のダンジョン攻略の話題に移り、ナルシスはその危険性を警告したが、最終的に案内人としての役割を引き受けることに同意した。
ルイーゼは俺たちの安全を心配し、俺たちはすぐに出発することにした。目的地は、聖樹の近くにある高難易度のダンジョンで、六大貴族の影響力を利用して立ち入り禁止区域に入った。ナルシス先生や他の仲間と共に、俺はダンジョン攻略に挑む準備を整えた。
一方、学院では、エミールが恋人のレリアと共に昼食を取っている場面があり、レリアは失踪中の姉ノエルの安否について心配していた。ナルシス先生を連れ去る俺たちの様子を、彼らが遠くから眺めているところで章が終了する。
第 08話「聖樹の苗木」
ホルファート王国の王宮において、国王のローランドが紅茶を飲んでいた際、ミレーヌが報告に現れる。ローランドはリオンからの緊急を要する手紙を受け取り、内容を確認することになる。その手紙には、リオンがフェーヴェル家のピエールと対立すること、そしてその後の事後処理をローランドに依頼する内容が書かれていた。ローランドはこれに激怒し、対策を急ぐことにする。同時に、ミレーヌはリオンからの別のメッセージに顔を赤くしており、ローランドはその様子に驚く。
その後の展開として、ナルシス先生とともにアルゼル共和国のダンジョンを探検する場面が描かれている。ダンジョン内で遭遇したモンスターとの戦闘では、ユリウス、ジルク、クリスがそれぞれの方法で対応する。ナルシス先生は、王国の若者たちの考古学への関心と冒険者としての能力を称賛するが、彼らが実際には遺跡の価値を理解しておらず、利益のために遺跡を破壊しようとする姿勢に疑問を抱く。ナルシス先生の期待とは裏腹に、彼らの行動は彼の考古学者としての価値観と大きく異なっていた。
グレッグは、マリエの護衛として図書館に残り、共和国語の勉強を手伝っていた。マリエは、ブラッドが怪我を負った事件に対して真剣に調査を行っており、その過程で分からない共和国語の単語をグレッグに質問している。マリエの尽力に心を打たれたグレッグは、彼女とブラッドのために役立つことを決意する。
一方、ダンジョン内ではリオンたちが障害を乗り越えて進んでいた。ナルシス先生は、ユリウスたちの機能性と機動力に驚きつつも、その行動の過激さに呆れている。クリスは崖を登る際にロープとその他の道具を使用し、リオンは地形やモンスターの情報を端末でチェックしていた。最終的に、ユリウスが囮となりながらモンスターたちを引きつけ、リオンの罠がモンスターを一掃する。リオンはこの成功を確認し、次の目標に向かう準備を始める。
リオンたちが目的地に到着すると、ダンジョンの中にもかかわらず、大きな穴が空いた天井から太陽の光が降り注いでいた。この幻想的な空間には、巨大なキメラビーストがおり、彼らは直ちに戦闘を開始した。ナルシス先生はその場を離れ、ユリウスとクリスが前衛に立ち、ジルクが援護射撃を行った。キメラビーストは強力な再生能力を持っていたが、リオンとジルクは効果的に攻撃を加え、特にジルクは狙い撃ちでキメラビーストの目を撃ち抜いた。最終的にリオンは特別製の魔弾でキメラビーストの上半身を吹き飛ばし、倒した。
戦いの後、場所は黒い煙に包まれたが、それが消えると、そこには「聖樹の苗木」と呼ばれる重要なキーアイテムが現れた。これは、二作目の冒険での重要な目的であり、光を吸収しながら神々しく輝いていた。
第 09話「卑劣な罠」
ダンジョンで聖樹の苗木を発見したリオンは、その鑑定をナルシス先生に依頼した。ナルシス先生は聖樹の苗木が以前から度々発見され、枯れてしまうことを説明し、その場所を確保することの重要性を強調した。リオンは苗木をアクリルケースに移植し、ナルシス先生の抗議を無視して、六大貴族を釣るための餌として用いることを計画していた。その後、周囲は金属や大きな魔石の塊で荒らされ、リオンは魔石を小型艇に積み込む準備を指示した。この一連の行動はナルシス先生に大きな衝撃を与え、彼は環境破壊に絶望していた。
同時に、ピエールは商人と不正な取引を行っており、聖樹の苗木が発見されたとの報告を受け、リオンたちがそれを手に入れたことに驚愕する。リオンが学院に乗り込み、ピエールを呼び出す事態に至ると、ピエールは聖樹の苗木を奪うことに興味を示したが、ナルシス先生とルイーゼが関与しているため、簡単には行動できないと考えた。この状況にルクシオンは、ピエールの焦りと計画性のなさを指摘しながら観察していた。
学院の応接室で、リオンは聖樹の苗木を持ちながら、傲慢な態度で教師たちと対峙していた。教師たちは彼の態度に苦言を呈したが、リオンは反省の様子を見せず、ナルシス先生やルイーゼを巻き込みながら、ピエールの出現を待っていた。ピエールが現れると、リオンは彼に聖樹の苗木を見せつけ、対決を迫った。ピエールは聖樹の苗木に興味を示し、リオンに対して挑発的な態度を取ったが、ルイーゼの介入によって直接的な衝突は避けられた。最終的に、リオンとピエールは聖樹に誓いを立てて決闘を行うことに同意し、条件とルールが設定された。その場にいたナルシス先生はこの決闘を監督し、公正な勝負が行われることを保証するために聖樹への誓いを用いると述べた。
アインホルンの格納庫で、ピエールはアロガンツの前で上機嫌に酒を飲んでいた。彼は自分たちの勝利を確信しており、勝利の後に得られるものについて取り巻きたちと話していた。ピエールは、聖樹の苗木を手に入れれば、父親から嫡男に指名されるだろうと考えていた。また、聖樹の苗木があれば、ラウルト家に対抗でき、ルイーゼを自分の支配下に置けると信じていた。ピエールは決闘の当日にリオンを生身で戦わせることを計画しており、リオンが苦戦することを楽しんでいた。
一方、リオンはマリエの家で決闘に備えていたが、鎧を手に入れることができずに困っていた。彼は部屋で寛ぎながらマリエに給仕をさせており、マリエは彼の要求に応じていたが、内心では不満を感じていた。決闘の日が近づく中、リオンにとっての支援者はルイーゼだけであり、彼女が訪れたことで、リオンは新たな展開を迎えることになった。
ルイーゼが玄関に来て、リオンに鎧が用意できないという噂が真実かを尋ねた。リオンはその事実を認め、ルイーゼは聖樹への誓いの重要性を説明し、リオンに聖樹の苗木を持って彼女の父と会うよう提案した。この提案は、決闘を避けて問題を解決するためのものだが、リオンはピエールに対する個人的な感情からこれを拒否した。リオンは自分が王国で英雄と呼ばれる理由を説明し、戦いを避けるべきではないと主張した。ノエルはリオンの安全を心配しているが、リオンは決闘に臨む決意を固めていた。
屋敷の玄関で、カーラがノエルを抱いて外への出かける準備をしていた。門を閉めようとした瞬間、男たちが現れ、カーラを取り囲んだ。黒いスーツの男たちはカーラを攫おうとし、彼女を連れ去るためにロープを取り出した。この状況に気づいたブラッドが屋敷から出てきて、カーラの解放を試みたが、まだ完全には回復していない状態であった。男たちはブラッドを威嚇し、聖樹の苗木を探すことにも言及した。
第 10話「マリエのターン」
共和国の決闘場は円状に作られ、壁も観客席も高い位置にある。学園との違いは、観客の反応である。学園では罵声が飛び交っていたが、学院では観客からの同情的な声が聞こえる。しかし、ピエールの取り巻きたちはリオンをからかい、彼が鎧を用意できずに生身で決闘に臨むことを嘲笑う。上空から黒い機体が派手に着地し、ピエールはリオンを馬鹿にする。リオンは、ピエールが鎧を調達できないように圧力をかけたにもかかわらず、その事実をからかい、リオンは自身が騙されたことを認める。決闘が始まろうとする中、マリエはピエールの汚いやり方に怒り、ピエールの言葉に応じながらグローブを手に装着し、決闘を始めることを促す。観客席では、マリエがピエールがカーラの名前を口にした瞬間に反応し、グレッグとユリウスはピエールの卑劣な手段に怒る。立会人のナルシスとルイーゼは、このような決闘を認めるべきではないと考えるが、マリエは行動を起こすべきだと主張し、リオンを信じてカーラたちを助けるために行動を起こす。カーラが捕らえられている場所を示す地図が表示された端末を見て、マリエはカーラたちを助けるために出発する。
マリエたちが屋敷に戻ると、怪我をしたブラッドがいた。マリエはブラッドを癒やす治療魔法を使用し、彼をベッドまで運ばせる。屋敷の庭は荒らされており、カイルは怒りをあらわにしていた。突然、マリエが持っていた端末から警告音が鳴り、空から箱が落下してきた。箱の中からは銃火器が出てきて、マリエはそれを使用する決意を固める。カーラを助けるため、武装して敵の懐に飛び込む準備をする。
港の倉庫で、カーラは葉巻を吸う商人に見られながら困っていた。マリエたちが突入し、敵に短機関銃で攻撃を開始する。商人たちはマリエが使用する短機関銃の連射速度に驚くが、やがて弾切れになる。商人は部下にマリエを取り押さえるよう命令するが、マリエは手榴弾を持っていたクリスと共に応戦し、カーラを救出する。商人が拳銃をカーラに向けるも、ジルクが彼の腕を撃ち、危機を阻止する。マリエはカーラを抱きしめ、事態は一応の決着を見る。
ピエールは決闘場で待ちきれずに苛立っており、ナルシス先生に対して怒鳴り声を上げていた。ピエールが無理矢理集めた観客たちは、決闘がいつ始まるのかと不安げであった。審判役のナルシス先生は聖樹に祈りを捧げ、決闘を開始すると宣言した。ピエールはアロガンツで装備された戦斧を振るいながら戦いを挑んだが、リオンは冷静に戦いを進めた。
一方、倉庫では、マリエとその仲間たちはカーラとその犬のノエルを安全に決闘場に送り届けるためにエアバイクを利用していた。倉庫を出たマリエは、商人に対して拳銃を使用し、彼から情報を引き出そうとした。マリエは商人に対して拷問をちらつかせながら尋問を進め、彼が協力するまで圧力をかけ続けた。この一連の出来事は、マリエがどれほどリオンの信用を取り戻すことに執着しているかを示していた。
決闘場でピエールは武器を投げ捨て、ライフルを取り出してリオンに襲いかかった。リオンはピエールの攻撃を巧みに避けながら、アロガンツの弱点を指摘し続けた。ピエールは怒り狂い、鎌を振り回してリオンを追い詰めたが、リオンは鎌の攻撃も避け、劣勢ながらも持ち堪えた。
一方、エアバイクで到着したジルクとカーラが、リオンにカーラの救出を知らせたことで、リオンは安心して戦闘に専念することができた。リオンはピエールに向けて準備ができているかを問いかけ、戦いを再開した。その間、ルイーゼはピエールに憤りを示しており、リオンは自らを小心者だと称していた。
第 11話「リオンのターン」
リオンは自らを小心者だと宣言し、ピエールとの決闘を続けていた。ピエールは新たにライフルを取り出しリオンを攻撃しようとしたが、リオンは機敏に避け、アロガンツの動きを利用してピエールを翻弄した。その結果、リオンはアロガンツを複数回投げ飛ばすことに成功し、観客席からは拍手が起こった。ナルシスとルイーゼは決闘の状況を注視し、リオンの不利な立場に懸念を示していた。
一方、クレマンが現れてナルシスにフェーヴェル家が攻め込まれていると報告し、戦争状態にあることを告げた。クレマンは決闘を中止し避難を開始するよう求めた。この情報にルイーゼとナルシスは決闘の中止を決定した。しかし、その決断が下されると、ピエールは怒り狂い、ミサイルを発射し、会場のシールドを破壊しようとした。この危機的な状況で、観客席は爆発の煙で充満した。
決闘が始まる前、アインホルンが港で動き始めていた。乗組員たちは、船が勝手に動かされていることに気づいていたが、状況を理解していなかった。ロボットたちが船の管理を担当していたが、ある乗組員がロボットに暴力を振るうと、別の大型ロボットが現れて乗組員を制した。
アインホルンの艦橋では、ルクシオンがロボットたちに指示を出して、フェーヴェル家の領地へ向かっていた。フェーヴェル家の領地に侵入するアインホルンは、警備隊の飛行船に発見され、攻撃を開始した。その結果、警備隊の飛行船は撃沈され、乗組員は脱出した。
ルクシオンは、ピエールの部下たちが縛り上げられている中、フェーヴェル家の領地で軍事設備を破壊する作戦を進行させた。敵の飛行船が攻撃してこないため、ルクシオンはそれらを次々と沈めた。その間、ピエールの部下たちは混乱し、艦橋へ入ろうとしていたが、阻止されていた。
最終的にアインホルンに生えた聖樹の紋章を破壊することに成功し、フェーヴェル家の城を目指す作戦が継続された。この一連の出来事は、ルクシオンの指揮のもとで行われていた。
ミサイルが発射され、観客席が混乱に陥った中、ピエールはコックピットで自分が無実であると必死に主張していた。自分の声ではない何者かが罪を被せていると訴えていたが、操作桿が動かなくなると、ルクシオンの声が聞こえてきた。ルクシオンはピエールに対し、彼が主人ではなく、真の主人であるリオンのみに忠誠を誓っていると告げた。その後、ルクシオンはピエールに冷たく別れを告げた。
その頃、リオンはアロガンツの前で戦いを挑んでいた。ピエールは激しく抵抗するものの、リオンの攻撃には太刀打ちできず、やがてコックピットから引きずり出され、決闘場に投げ出された。リオンとピエールの戦いは周囲の声援を受けつつ続き、ピエールはリオンに完全に圧倒された。最終的には、ピエールが容赦なく攻撃を受け、リオンの勝利が確定する。観客からはピエールへの冷ややかな反応とともに、リオンへの声援が聞こえていた。
第 12話「一角獣の化け物」
観客席はリオンがピエールを一方的に打ちのめす光景に熱狂していた。ノエルはその光景に驚きつつ、観客たちが誰一人としてリオンの行動を止めようとしないことに気付く。これは、リオンが六大貴族の一人であるピエールを倒すことで、聖樹の加護がない者への共和国民の支持を示していたためだ。リオンが観客たちから熱狂的な支持を受ける中、レリアがノエルに戦争が起きたことを伝え、状況を共有しようとする。
一方、リオンはピエールを容赦なく打ちのめし、ナルシス教授によって決闘の勝者と宣言される。その後、医者たちが治療を行うが、ピエールは自分の部下たちが騒ぎを起こしたことに気付き、周囲を困惑させる。ナルシス教授はピエールに実家を攻撃したことを問いただし、ピエールは自分の行動を理解できずにいる。
最後に、聖樹の魔法陣がピエールを取り囲み、彼の紋章を剥奪する。リオンはピエールが紋章を剥奪される瞬間を冷静に見守り、ピエールが失敗を認めるまで圧倒的な力を示し続ける。その後、リオンは飛行船を制御するルクシオンとの協力を試みるが、状況は複雑になる。
フェーヴェル領の空では、アインホルンが共和国の飛行船艦隊と対峙していた。共和国の飛行船はアインホルンに対抗しようとするが、アインホルンはその射程外から攻撃を行い、圧倒していた。フェーヴェル家の城を守ろうとする艦隊は、アインホルンの攻撃に耐えながら反撃を試みていたが、アインホルンの攻撃は城にも及んでいた。ルクシオンはアインホルンの艦橋から操作を行い、共和国の艦隊と通信を傍受しながら戦況を観察していた。
共和国の旗艦が突撃を試みるが、アインホルンは容易く旗艦を突破し、分断するほどの力を見せつけた。旗艦が破壊される様子を見た共和国の司令官は、敗北を認めざるを得なかった。戦いの中でルクシオンは敵の旗艦から宝珠を回収し、リオンへのお土産とした。
この戦闘で共和国の艦隊は無敗の神話が破られ、その司令官は深い絶望に沈んでいた。一方、アインホルン内ではルクシオンがリオンを待ち受けており、戦いの余波を振り返りつつ、これからの行動を計画していた。
六大貴族の当主たちが聖樹神殿で緊急会議を行っていた。議題はアインホルンに関するもので、共和国の艦隊が王国の船に敗れたことによる衝撃が議論されていた。ランベールは王国に抗議するべきだと主張し、フェーヴェル家がどれだけの被害を受けたかを訴えていた。一方、アルベルク議長はリオンからの「被害者だから賠償を期待している」という返答に困惑しており、ランベールの主張に対して他の当主たちは苦々しい顔で反応していた。
一方、マリエの屋敷ではリオンがノエルちゃんの健康状態を見守っていた。ノエルちゃんは限界に近づいており、ジャンが治療魔法使いのマリエによって何度も病院へ連れて行かれていたが、未だ回復していなかった。しかし、ジャンは病衣姿で屋敷に駆け込み、ノエルちゃんに会い、感動的な再会を果たしていた。ジャンの愛情を示す様子にリオンは心を痛めながらも、何でも責任を感じることに疑問を抱いていた。
第 13話「鈍感系主人公」
六大貴族の当主たちが聖樹神殿で緊急会議を行っていた。議題はアインホルンに関するもので、共和国の艦隊が王国の船に敗れたことに対して大きな衝撃を受けていた。会議ではランベールが王国に対して抗議を提案し、アルベルク議長も問題の深刻さを認識していた。さらに、アインホルンの所有者であるリオンからの反論として、彼らが被害者であるとの主張があり、共和国側に責任があるとの声が高まっていた。議論はランベールが激しく主張する一方で、他の当主たちはこの困難な状況をどう乗り越えるかについて苦悩していた。
一方で、マリエはリオンと屋敷の裏庭で会話しており、ピエールが行っていた裏取引の記録をリオンに渡していた。これらの記録には国外に流出してはならない「宝珠」の取引も含まれており、共和国の法律によればこれは極刑に値する行為であった。リオンはこれを脅しのネタとして利用する考えを示し、マリエは彼の態度に不安を感じていた。また、マリエはリオンからの誤解を受け、一時的には彼が怒っていると誤解していたが、実際には彼からの助言を受けて安堵していた。
この事件が解決した後、ジャンはノエルちゃんの死を悼みながらリオンに感謝を述べていた。リオンはこれを受け入れつつ、共和国から賠償金を得る計画を持っていた。また、アルベルクはルイーゼとの会話で、共和国の利益を優先するように厳しく指摘していたが、彼女の行動に対しても理解を示していた。アルベルクは、亡くなった息子リオンに思いを馳せつつ、今後の困難な交渉を前にして心を痛めていた。
アルベルクはリオンとの交渉において、驚きを隠せなかった。
息子の成長した姿のように見え、そのためルイーゼが王国側に加担した理由に察することができた。リオンは自信に満ちた態度で相対し。
フェーヴェル家が被った損害の賠償を要求していたが、リオン自身も被害者であると主張していた。リオンの提案に対してアルベルクは賠償金を支払うことを承諾し、リオンはそれを受け入れたが驚いていた。
リオンは強気な態度を見せながらも、共和国側が負けを認めた場合の不利益を指摘し、自分に責任があるとすれば共和国の不敗神話が終わると警告していた。これに対して、フェルナンはリオンに対する怒りを露わにしつつも、リオンと交渉の継続を認めざるを得なかった。
後日、アルベルクはリオンをラウルト家に招待し、そこで正式に賠償金が支払われ、ホルファート王国との交渉は役人同士で進められた。リオンはアルベルクの息子と似た雰囲気を持っていたため、アルベルクは個人的な興味を持ってリオンと接していた。
アルベルクとその家族は、リオンを豪華な食事に招待していた。テーブルに並べられた料理には、リオンが苦手な野菜も含まれており、彼がそれを食べる様子に家族は注目していた。アルベルクはリオンに、彼が亡くなった実子に似ていることを明かし、その子が苦手だった野菜であることも説明した。この事実にはリオンも驚いたが、アルベルクとの会話を通じて、彼らがリオンを親しみを持って見ていることが明らかになった。また、アルベルクの養子セルジュが冒険者に憧れ、春休み中に家を出たことも話題に上がり、リオンとの会話が進んだ。食事会の後、リオンはマリエに会い、彼女と共に過ごす生活の一コマを楽しんでいた。
エピローグ
カーティスは学園の男子トイレでアーロンと出会った。アーロンは慌てて何かを隠すが、カーティスはそれを問題視せず、むしろ気にかける様子だった。アーロンの外見が変わっていて、清潔感があり、以前よりも丁寧な言葉遣いをしていた。これにカーティスは違和感を覚える。アーロンが他の男子生徒と親しげに話す姿を見て、カーティスはさらに困惑した。以前は女子生徒に声をかけていたアーロンが、最近は男子生徒と親しくしているように見えたからである。
マリエの屋敷では、朝から食事の準備で忙しい様子が描かれる。マリエは朝食を作っており、他の寮生たちはそれぞれの朝の様子で描かれる。特に食堂の様子は賑やかで、カーティスが以前感じた家庭の温かさと現在の居心地の良さを比較しているシーンがある。この場面では、カーティスがマリエの手料理を楽しむ様子が描かれ、食事の時間が彼にとって特別な時間であることが強調されている。
マリエたちが住む屋敷は、応接室を含め客人を迎える設備が整っており、ユリウスもここで生活しているため、必要な箇所には費用がかけられている。ディアドリー・フォウ・ローズブレイドという女性が訪れ、彼女は共和国の現状を調査するために派遣されてきた。ディアドリーは、共和国における紛争を興味深く聞いており、六大貴族の子弟を決闘で倒した話に興奮していた。彼女はまた、王国からリオンに向けての手紙を持参しており、その手紙ではリオンが共和国で起こした問題について触れられていた。ディアドリーは、リオンに対して王国での彼の行動について詳しく知りたがっていた。さらに、ピエールについての話もあり、彼が貴族としての地位を完全に失ったことが明らかにされた。ディアドリーはリオンの家族との関係やピエールの家族内の問題についても言及しており、リオンがこれらの情報にどう反応するかを探っていた。
応接室での会話には、ノエル、レリア、マリエが参加していた。レリアは転生者であり、主人公の双子の妹としての役割を持つが、予定が狂っていると不満を漏らす。彼女は、姉であるノエルと共に聖樹の苗木も返してほしいと主張しているが、その苗木は巫女の適性を持つ者が管理しなければ枯れてしまうと主張する。しかし、レリア自身には巫女の適性がないと言い、この点については両親からも確認済みであると説明する。
話は激化し、レリアとマリエは互いの価値観の違いから喧嘩に発展する。その最中、ルクシオンがレリアに対して何を求めているかを尋ね、話は深まる。レリアは特定の人物、エミールとの関係についても触れ、彼と結ばれることが自身の計画の一部であると明かす。
結局、レリアは姉と聖樹の苗木の返還を要求するが、会話中にリオンの手から守護者の紋章が現れる。これにより、聖樹の苗木がリオンを守護者として選んだことが明らかになり、場の雰囲気はさらに混乱する。予期せぬ展開に困惑しながらも、彼らは何とか協力して世界の危機を回避しようとする方向で話が進む。
ホルファート王国の学園にて、リビアとアンジェがお茶を飲みながら、共和国に滞在中のリオンからの連絡を心配していた。彼らはクレアーレと共にリオンの安否を懸念し、彼が無事であることを願っていた。クレアーレは、ルクシオンの通信を不正アクセスで調べると提案し、リオンの現状を探ろうと試みる。しかし、情報は断片的であり、彼らが得た情報からリオンが無事であることは確認できたが、彼がマリエたちと一緒に滞在していることが示唆された。これにはリビアとアンジェが若干の動揺を見せるが、リオンが無事であることには安堵していた。
モブせか 3巻レビュー
モブせか まとめ
モブせか 5巻レビュー
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 一覧
小説版
王国編

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
共和国編

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
幕間

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
最終章

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
小説版 外伝

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
同著者の作品
俺は星間国家の悪徳領主! シリーズ

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
セブンスシリーズ

あらすじと考察は本文で詳しく解説。
その他フィクション

アニメ
OP
ED
Share this content:


コメント