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フィクション(Novel)マジカル★エクスプローラー読書感想

小説【マジエク】「マジカル★エクスプローラー 2 」感想・ネタバレ

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マジカル★エクスプローラー 2の表紙画像(レビュー記事導入用) フィクション(Novel)

マジエク 1巻レビュー
マジエク まとめ
マジエク 3巻レビュー

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  1. 物語の概要
    1. ■ 作品概要
    2. ■ 主要キャラクター
    3. ■物語の特徴
  2. 書籍情報
  3. あらすじ・内容
  4. 感想
  5. 考察・解説
    1. ツクヨミ魔法学園への入学
    2. 主人公とヒロインの交流
    3. 初心者ダンジョンの攻略
    4. メイドななみの登場
    5. 学園内の権力争い
    6. エロハプニング
  6. 登場キャラクター
    1. ツクヨミ魔法学園
      1. 瀧音幸助
      2. 聖伊織
      3. 加藤里菜
      4. 水守雪音
      5. モニカ・メルツェーデス・フォン・メビウス
      6. ステファーニア・スカリオーネ
      7. ベニート・エヴァンジェリスタ
      8. 姫宮紫苑
      9. フランツィスカ・エッダ・フォン・グナイゼナウ
      10. 日暮楓
      11. ルイージャ先生
      12. 初代聖女
      13. ニコレッタ
      14. マックス
      15. ユリアーナ
      16. オレンジ頭の男子生徒
      17. 群青色の髪の男子生徒
      18. つんつん頭の男子生徒
      19. ウサギ耳の女性
      20. 教師たち
      21. 生徒たち
      22. 野次馬
      23. 三強
      24. 生徒会
      25. 風紀会
      26. 式部会
      27. MMM(モニカ様マジモニカ)
      28. SSS(ステファーニア様すごくステファーニア)
      29. LLL
    2. 花邑家
      1. 花邑毬乃
      2. 花邑はつみ
      3. ななみ
    3. トレーフル皇国
      1. リュディヴィーヌ・マリー=アンジュ・ド・ラ・トレーフル
      2. クラリス
    4. 魔物・敵対勢力
      1. 邪神教信者
      2. 魔人族
      3. ギョブリン
      4. 泥人形(ゴーレム)
      5. ゴブリン
      6. ゴブリンナイト
      7. ホブゴブリン
      8. ウッドゴーレム
      9. 火車
      10. ワータイガー
      11. ホワイトワータイガー
      12. 無情のオーガ
  7. 展開まとめ
    1. 一章 ごきげんよう、ツクヨミ魔法学園
    2. 二章 美少女遊戲学園の劣等生
    3. 三章 初心者ダンジョン
    4. 四章リアル タイム アタックRTA
    5. 五章 美少女メイドななみ
    6. 六章 夜天光の洞窟
    7. 七章 エロゲには必ずあるもの
    8. 八章 そして、これから
  8. マジカル★エクスプローラー 一覧
  9. その他フィクション

物語の概要

■ 作品概要

『マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる2』は、魔法とダンジョンが存在する美少女ゲームの世界を舞台とした転生魔術学園譚(ライトノベル)である。 物語は、伝説のエロゲにおいて主人公の横にいるだけの不遇な友人キャラ「瀧音幸助」に転生した主人公が、愛するゲームヒロインたちを全員ハッピーエンドに導くため「最強」になる決意を固めた後の第二幕である。ついにゲーム本編の舞台であるツクヨミ魔法学園に入学した幸助は、本来のチート主人公である聖伊織や魅力的なヒロインたちと出会うが、それに浮かれることなく貪欲に強さを求め続ける。自らの持つ「ゲーム知識」をフル活用して初心者ダンジョンや隠しダンジョンの深層へと潜り、新たな相棒となる美少女メイド「ななみ」と邂逅するなど、波乱に満ちた学園生活とダンジョン攻略が加速していく姿が描かれている。

■ 主要キャラクター

  • 瀧音幸助:本作の主人公。エロゲの不遇な友人キャラに転生した元ゲーマー。遠距離魔法が苦手なため学園では劣等生と見なされるが、世界最高の魔力量とストール(布)を操る特殊能力、そして原作の深い知識を駆使し、陰で過酷な修行とダンジョン攻略をこなして最強を目指す。
  • 聖伊織:原作ゲームの本来の主人公であり、幸助の同級生。幸助とは門越えのトラブルなどを経て良き友人となる。秘められた圧倒的な才能を持つ。
  • リュディヴィーヌ・マリー=アンジュ・ド・ラ・トレーフル(リュディ):トレーフル皇国皇帝の次女であるエルフの少女。学園でも幸助と一緒に行動することが多く、幸助に対して強い信頼と好意を抱いている。
  • 水守雪音:ツクヨミ魔法学園の風紀会副会長。幸助に刀の指導を行う師匠であり、彼の異常な努力と実力を高く評価し、学園内で悪く言われる彼を「揺るがない味方」として支える。
  • 加藤里菜(カトリナ):メインヒロインの一人。接近戦を得意とする勝気な少女。幸助との模擬戦で圧倒的な力の差を見せつけられ、彼をライバル視しつつもその実力を認めている。
  • ななみ(MKS733):追加ダンジョン「薄明の岫」で幸助が出会い、契約を交わしたメイドナイト(天使)。遠近両用の戦闘から鍵開けなどの盗賊スキルまでこなす万能な能力を持ち、幸助に絶対の忠誠を誓う美少女メイドである。
  • 花邑はつみ:ツクヨミ魔法学園の教授であり、幸助の同居人。幸助のダンジョン攻略を気にかけており、不器用ながらも彼に添い寝をして癒やそうとするなど弟のように可愛がっている。
  • 花邑毬乃:ツクヨミ魔法学園の学園長。幸助の後見人であり、ななみの花邑家での同居や学園への入学を快諾するなど、幸助の行動を影から見守り支援する。

■物語の特徴

本作の最大の魅力は、本来の主人公(伊織)が歩むべきルートや遭遇するはずのイベントを、友人キャラである幸助が「ゲーム知識(RTA等のやり込み知識)」を駆使して先回りし、自らの手でヒロインたちを救済・攻略していく痛快な展開にある。 また、学園の最高権力である「三会(生徒会・風紀会・式部会)」の実力者たちとの緊張感ある邂逅といった王道ファンタジーとしての熱い展開が存在する一方で、エロゲ特有の理不尽な設定に対するメタ的なツッコミも健在である。特に、ダンジョン内で「悪魔のコスプレをして鞭で対象を叩く(さらに失敗するとローションを浴びる)」といった、読者の笑いを誘うようなエロトラップに巻き込まれるコメディ要素が、シリアスなバトルとの絶妙なギャップを生み出しており、他作品にはない独特の読後感を提供している。

書籍情報

マジカル★エクスプローラー  エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる2
(英語名:Magical Explorer
著者:#入栖
イラスト:#神奈月昇
出版社/レーベル:KADOKAWA/角川スニーカー文庫
発売日:2020年3月1日
ISBN:9784041083727

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あらすじ・内容

友人キャラが下克上!? 世界最高の魔法学園を駆け上がる!!
WEB発人気作超大幅加筆、瀧音の新たな学園生活がはじまる!

 愛するゲームヒロイン達をハッピーエンドに導く為に。不遇な友人キャラでありながら”最強”になる決意を固めた瀧音。
 チート主人公・聖伊織との出会いを果たし、遂にゲーム本編の舞台であるツクヨミ魔法学園へと入学する。勝手知ったる美少女キャラ・そして友人との出会いに胸踊らせる瀧音であったが、これに浮かれもせず貪欲に強さを追い求めていく。そしてゲーム知識を活用し隠れダンジョンの深層へと潜るのだが……
「茶目っけ溢れるわたしの、新たなご主人様は貴方――?」
 待ち望んだ相棒との邂逅で瀧音のマジエク攻略は加速する!
 話題沸騰の転生魔術学園譚。入学、そして飛翔の第二幕!!

マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる2

感想

読んでまず感じたのは、いよいよ学園生活が本格的に始まったということである。

前巻ではゲーム本編が始まる前の準備期間という印象が強かったが、本巻では本来の主人公である聖伊織も登場し、ようやく物語の舞台が整ったように感じられた。

特に印象に残ったのは、瀧音幸助の努力家な一面である。

学園では遠距離魔法が苦手という弱点から劣等生扱いされているが、本人はまったく気にしていない。

むしろ不足している部分を補うために刀術の鍛錬へ打ち込み、ダンジョン攻略にも積極的に挑み続ける。

読んでいて感じたのは、幸助の強さはゲーム知識だけではないということである。

知識を持っているだけなら簡単だが、それを活かすための努力を惜しまないからこそ、彼の成長には説得力がある。

単独でダンジョンを周回しながら着実に実力を高めていく姿は非常に好感が持てた。

また、本巻で新たに登場した天使のメイド「ななみ」も非常に印象深い存在だった。

最初はどこか棘のある態度を見せていたが、幸助の考えや優しさを知るにつれて少しずつ距離を縮めていく。

特に名前を与えられた後の反応は微笑ましかった。

素直になれない態度を取りながらも、どこか嬉しそうな様子が伝わってきて思わず笑ってしまう。

読んでいて感じたのは、本作の魅力はヒロインを攻略することだけではなく、仲間との信頼関係を築いていく過程にもあるということだった。

ななみが幸助へ忠誠を誓うまでの流れは非常に丁寧に描かれており、今後の活躍にも期待したくなる。

一方で、本作らしいコメディ要素も健在だった。

特に「夜天光の洞窟」での試練は強烈である。

悪魔の衣装を着せられた状態で音楽ゲームのような試練に挑まされるという時点でかなりおかしいのだが、さらに失敗すると妙なペナルティまで待っている。

あまりにも馬鹿馬鹿しい状況なのに、当人たちは真剣に攻略しなければならない。

この温度差が非常に面白かった。

エロゲ世界ならではのノリではあるが、読んでいて思わず吹き出してしまう場面だった。

そして終盤では、幸助が学年一位を目指す決意を固める。

これまで積み重ねてきた努力を周囲へ示すためにも、彼にとって重要な挑戦になりそうだ。

さらに学園には生徒会や風紀会、式部会といった有力な組織も存在しており、本格的な学園編の幕開けを感じさせる。

読んでいて感じたのは、本巻は幸助が新たな仲間を得ながら、自分の実力を証明するための第一歩を踏み出した物語だったということである。

ななみとの出会い、学園での立場、そして新たなライバルたち。

今後の物語へ繋がる要素が数多く描かれており、続きが気になって仕方がなかった。

これから幸助がどこまで成長し、本来の主人公たちとどのような関係を築いていくのか。ますます楽しみになる一冊だった。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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マジエク 1巻レビュー
マジエク まとめ
マジエク 3巻レビュー

考察・解説

ツクヨミ魔法学園への入学

『マジカル★エクスプローラー』において、主人公である瀧音幸助がツクヨミ魔法学園に入学した直後の展開について解説する。

ツクヨミ魔法学園への入学は、不遇な友人キャラクターに転生した瀧音幸助が、愛するヒロインたちをハッピーエンドに導くため最強を目指す、波乱に満ちた学園生活の本格的なスタートとなる。入学直後からゲームの世界ならではの様々なイベントや人間模様が展開されるが、その全容は以下の通りである。

1. 門越えの遅刻と主人公・聖伊織との出会い

入学式当日、幸助とゲームの本来の主人公である聖伊織は早速遅刻してしまい、閉ざされた門を飛び越えたところをルイージャ先生に見つかって説教を受ける。

・しかし幸助は、落ち込む伊織に対し、これからの魔法学園生活へのワクワク感を隠さなかった。
・この学園で最強になる男だ、と高らかに宣言して彼と共に学園への一歩を踏み出す。

2. 教室でのイベントとヒロインたち

教室に入ると、ゲームのお約束である「朝の衝突イベント(食パンを咥えて走る少女とぶつかり下着を見てしまう)」を起こした伊織と、メインヒロインの加藤里菜(カトリナ)が言い争っていた。

・その後の席替えで幸助は窓際の後方という席になり、伊織はゲームの主人公が座るゴールデンスポットに、その隣にはカトリナが配置される。
・幸助の前の席には、学園では猫を被ると宣言していた通り、周囲にお嬢様らしく丁寧な挨拶を振りまく皇女リュディが座ることになった。
・また授業が始まると、この世界の歴史は武将や英雄の八割が美女という、エロゲ特有の事実も発覚する。

3. 劣等生としての評価と周囲からの嫉妬

幸助は遠距離魔法が苦手であり、座学の成績も芳しくないため、学園では劣等生として見なされてしまう。

・そのうえ、彼が苦手な午後授業をサボってダンジョン攻略や修行に没頭していることや、高嶺の花であるリュディと親しくしている。
・このため、リュディのファンクラブである「LLL」などを中心に、他の生徒から嫉妬や悪意のこもった視線を向けられるようになった。
・伊織は、風紀を乱すアイツは追い出すべきだ、という声を聞いて心配するが、幸助は最強になる男だから逆境なんて屁でもない、と全く気にも留めない。

4. 最高権力「三会」との遭遇と宣戦布告

入学早々、幸助たちは学園の最高権力でありエリート集団である「三会(生徒会、風紀会、式部会)」のトップたちに遭遇する。

・生徒会長のモニカや現聖女である風紀会長のステファーニアが喧嘩を仲裁している場に、式部会長(式部卿)のベニートが現れ、問題児や劣等生を見下す暴言を吐いた。
・後日、ベニートが倒れた女生徒をあざ笑い、カトリナや幸助のメイドであるななみを才能がないと侮辱した際、幸助はベニートの前に立ちはだかる。
・そして、彼女たちは可能性の塊だ、俺たちがすぐにお前を超える、と真っ向から宣戦布告し、圧倒的な権力者に対しても決して屈しない姿勢を見せた。

まとめ

このように、幸助のツクヨミ魔法学園への入学は、劣等生としての低い評価や周囲からの嫉妬に晒されながらも、持ち前のゲーム知識と異常なまでの努力、そして強者にも怯まない強い意志をもって最強へと駆け上がっていく飛翔の始まりとして描かれている。本来の主人公である伊織との友情を育みつつ、最高権力である三会のベニートへ宣戦布告を果たすなど、友人キャラという枠組みを完全に破壊した幸助の主体的な進撃は、学園の勢力図を大きく塗り替える前兆となっている。

主人公とヒロインの交流

『マジカル★エクスプローラー』第2巻において、主人公・瀧音幸助とヒロインたちの交流は、ツクヨミ魔法学園という新たな舞台でより深く、そして多様に展開されていく。幸助は不遇な友人キャラという本来の立ち位置でありながら、ヒロインたちをハッピーエンドへ導くという強い決意と異常なまでの努力によって、彼女たちから確かな信頼と好意を集めている。各ヒロインとの主な交流や関係性の発展は以下の通りである。

1. リュディヴィーヌ(リュディ)との深い信頼と嫉妬

入学後の席替えで、幸助の前の席にはリュディが座ることになる。

・周囲には猫を被ってお嬢様らしく振る舞う彼女であるが、幸助に対しては小声でラーメンに誘われてバカと返すなど、気の置けない関係を築いている。
・幸助が学園で劣等生扱いされ、リュディのファンクラブ(LLL)から嫉妬と悪意を向けられても、リュディは幸助を心配し、私も、幸助の味方であり続ける、と固く決意している。
・また、幸助が新たなメイドのななみを連れ帰った際には、明らかな嫉妬から警戒心を見せ、幸助から一番信頼していると言われて顔を真っ赤にするなど、ヒロインとしての可愛らしい一面も見せている。

2. 加藤里菜(カトリナ)との切磋琢磨

本来のゲームでは主人公と深く関わるメインヒロインのカトリナであるが、幸助とは軽口を叩き合う心の友のような関係を築いている。

・幸助は彼女の負けず嫌いな性格と将来の可能性を知っているため、模擬戦でわざと圧倒的な実力差を見せつけ、彼女の成長を促した。
・また、式部卿のベニートがカトリナを才能がないと侮辱した際、幸助が彼女を庇って真っ向から宣戦布告したことで、カトリナは、ちょっとだけだけど、かっこよかったわよ、と彼を少し見直す様子が描かれている。

3. 水守雪音との師弟関係と揺るがない味方

幸助が刀の稽古をつけてもらう師匠のような存在である水守雪音は、彼の異常なまでの努力を間近で見ており、その実力を高く評価している。

・幸助が学園で風紀を乱すと批判の的になっても、雪音は他者の言葉に流されず効率よく自身を鍛える姿を賞賛した。
・瀧音がどれだけ学園生に嫌われようとも、私が瀧音の味方であることは揺るがない、と彼にとっての最大の理解者として寄り添っている。

4. ななみとの出会いと二人だけの秘密

追加ダンジョンである薄明の岫(はくめいのくき)で出会い、契約を交わした天使のメイドななみは、幸助の新たな相棒となる。

・幸助は彼女の万能性を頼りにしつつも、契約で縛るのではなく自由になっていいと本心を伝える。
・ななみはその優しさに触れて絶対に契約破棄はしないと固い忠誠を誓った。
・二人は夜天光の洞窟で、悪魔服を着て鞭でオブジェクトを叩く音ゲーという理不尽なエロトラップに巻き込まれ、失敗してローションを一緒に浴びるという過酷な試練を乗り越える。
・これにより、誰にも言えない二人だけの秘密を共有する強い絆で結ばれた。

5. 花邑家のヒロインたち(はつみ、毬乃)からの愛と労い

幸助の異常なダンジョン周回と鍛錬を知った花邑家の面々は、彼を気遣って労おうとする。

・特にはつみは、疲れている幸助を寝かせようと自室を訪れ、不器用ながらも頭をなで、ネグリジェ姿で彼のベッドに入り込んで添い寝をするという行動に出て、幸助を大いに混乱と歓喜に陥れた。
・毬乃もまた、幸助がななみをメイドとして連れ帰った際や学園に同伴させる際に、彼を信頼して柔軟に許可を出すなど、強力なバックアップとして機能している。

まとめ

このように、幸助はゲームの知識と自身の努力、そして何よりヒロインたちを心から大切に思う行動によって、本来の主人公以上に彼女たちとの深い関わり合いと信頼関係を築き上げている。与えられたシナリオを乗り越え、それぞれの不遇な運命を変えていこうとする幸助の姿勢は、学園生活が本格化する中でさらなる強固な絆を紡ぎ出す土台となっている。

初心者ダンジョンの攻略

『マジカル★エクスプローラー』第2巻における「初心者向けダンジョン」の攻略について解説する。

本作における初心者向けダンジョンの攻略は、主人公・瀧音幸助が自身の持つゲームのやり込み知識(RTAの知識)と日々の過酷な特訓の成果をいかんなく発揮し、周囲を驚愕させるエピソードである。攻略の流れは大きく初回パーティでの攻略と単独でのタイムアタック周回に分かれるが、その全容は以下の通りである。

1. 初回攻略(リュディ、水守雪音との3人パーティ)

本来、ダンジョン講習は5人パーティで行われる予定であったが、幸助、リュディ、雪音の3名は戦力が過剰という花邑はつみの判断により、3人だけで挑むことになる。

・道中の戦闘:幸助はストール(第三の手、第四の手)を駆使して、最弱モンスターのギョブリンや泥人形(ゴーレム)を圧倒した。また、リュディも中級攻撃魔法「ストームハンマー」を放ち、ゴブリンの群れを一掃するなど、低階層を危なげなく突破していく。
・10層ボスの瞬殺:10層の階層主であるホブゴブリンに対し、幸助は特訓で身につけた抜刀術(居合い)を放ち、一撃で斬り伏せた。かつて雪音や紫苑すら苦戦したボスを初回で瞬殺した幸助の姿に、雪音は驚愕を隠せなかった。

2. 魔人族の出現と一時封鎖

幸助たちが10層まで攻略して帰還すると、ダンジョン内で別のパーティ(本来の主人公である聖伊織たち)がイレギュラーな魔人族と遭遇する事件が発生していた。

・これにより、安全確認のために初心者ダンジョンは一時封鎖されることになる。

3. 単独でのタイムアタック(RTA)周回

ダンジョンの安全が確認された後、幸助は一般科目の授業をサボり、単独で初心者ダンジョンの周回(タイムアタック)を開始する。彼の真の目的は、通常の10層ではなく、一定時間内に到達することで解放されるエクストラフロア「11層」にある強力なスキルを獲得することであった。

・1周目(11層への到達と隠しボス討伐):幸助は道中の雑魚敵をすべて無視し、最短ルートで駆け抜ける。複雑な迷路となっている10層特殊階も、ゲーム知識(パターン暗記)を活かして突破し、無事に11層へ到達した。隠しボスのウッドゴーレムに対しては、道中で拾っておいた「火の陣刻魔石」を惜しみなく使って炎上させ、土属性のエンチャントを施した第三の手で殴り倒すという効率的な戦法で瞬殺した。
・獲得スキル:ウッドゴーレム討伐後、奥にある女神像からステータス全体に上昇補正がかかる最強育成に必須の神スキル「高速思考」を獲得する。
・2周目以降:幸助はすぐさま2周目に挑み、今度は「スタミナ増強(小)」のスキルを獲得した。ゲーム内ではあまり恩恵のないスキルであったが、現実世界となった今では、走れる距離が伸びるなど継戦能力に関わる有益なスキルになると幸助は喜んでいる。

まとめ

このように初心者ダンジョンの攻略は、幸助が周囲から劣等生扱いされながらも、裏では圧倒的な実力を身につけ、ヒロインたちを救うための最強へ向かって着実に歩みを進めていることを示す重要なエピソードとなっている。ゲーム知識を現実の攻略に最適化させ、隠し要素である11層から強力なスキルを回収していくプロセスは、彼が与えられたモブという枠組みを破壊し、真の規格外へと至るための盤石な足がかりとなっている。

メイドななみの登場

『マジカル★エクスプローラー』第2巻において、主人公の瀧音幸助にとって最強へ至るための重要なパートナーとなる「ななみ」の登場と、彼女が仲間になるまでの経緯について解説する。

幸助は自身の持つゲーム知識を駆使し、強力な支援者として彼女を迎え入れることに成功する。その発見から仲間として受け入れられるまでの全容は以下の通りである。

1. 薄明の岫での発見

いち早く強くなるために仲間を必要としていた幸助は、ゲームのやり込み知識から特定の隠し要素に目をつけた。

・初回特典のアペンドパッチで追加されるダンジョン「薄明の岫(はくめいのくき)」の最奥を目指す。
・そこで手に入る万能キャラクターである「メイドナイト」の獲得を画策した。
・ボスの火車を倒した幸助は、その先にある謎の生活空間と草原に立つ扉を抜け、薄明光線に照らされた「羽根の生えた卵」を発見する。

2. 天型の選択と起動

幸助が発見した卵に魔力を込めると、ディスプレイが現れてタイプを選択する画面が表示された。

・本来のゲームでは春夏秋冬の4タイプしか存在しなかったが、画面には「天型」という見慣れない選択肢が出現する。
・幸助は自身の直感に従ってその天型を選択した。
・卵から羽根が抜け落ちて光が溢れ、その中からメイド服を着た銀髪でオッドアイの女性が現れた。
・彼女は自身を「A&A商会製 MKS733」と名乗った。

3. ななみという名前と天使の契約

彼女は人間やホムンクルスではなく「天使」の種族であり、幸助の莫大な魔力によってすでに魔力登録が完了していた。

・これにより、幸助を主人とする絶対の契約が結ばれることとなる。
・名前を求められた幸助は、ゲーム時代のプレイヤー間の通称に従ってななみと名付けた。
・彼女は安直だと呆れる素振りをみせながらも、付属のスクール水着に嬉しそうに名前を書き込み、幸助のメイドとして仕え始めた。

4. 花邑家への同居と周囲の反応

幸助はななみを連れて帰り、花邑家のメイドとして雇いたいと提案する。

・天使の最下層には給料や休暇の概念がないと語るななみに対し、幸助はそれを奴隷のようだと感じ、正当な対価と休暇を与えると約束した。
・突然現れた謎のメイドに対し、リュディやクラリスは警戒と反対を示し、はつみも最初は難色を示した。
・しかし、ななみが幸助だけでなく他の同居人にも誠心誠意仕えて不利益な行動は取らないと宣言し、毬乃が天使の契約の安全性を保証したことで同居が認められた。

5. ななみの忠誠と覚悟

ななみは当初、自分をダンジョンで働きダンジョンで死ぬだけの使い捨てのメイドであると思い込んでいた。

・しかし、幸助が彼女の意志を尊重し、契約が足かせになるなら破棄して自由になっていい、でも一緒にいて楽しいからそばにいてほしい、と本心を伝える。
・この優しさに深く心を打たれた彼女は、絶対に契約破棄はしないと幸助の欠点を自分が支えることを誓った。
・その後、毬乃の手配で学園にも通えるようになった彼女は、世界最強へ至る主人にお仕えする美少女メイドとして、自らの居場所を誰にも譲らないという強い決意を固めることになった。

まとめ

ななみの登場と仲間への加入は、瀧音幸助が最強の座へと駆け上がるための盤石な基盤を築く重要な転換点となった。ゲーム知識の活用によって本来のシナリオにはない天型を起動し、さらに契約による縛りではなく一人の存在として尊重する幸助の姿勢が、ななみの絶対的な忠誠心を引き出す結果となった。花邑家という新たな居場所と学園へ通う権利を得た彼女は、幸助の頼れる相棒として、これからの過酷な戦いを支える大きな力となっていく。

学園内の権力争い

『マジカル★エクスプローラー』において、ツクヨミ魔法学園内の権力争いと派閥形成について解説する。

学園の最高権力を握る「三会(生徒会、風紀会、式部会)」を中心とした激しい対立や、それを支持する生徒たちのファンクラブによって、複雑な権力構造が描かれている。その詳細な実態は以下の通りである。

1. 三会による学園支配と権力構造

学園の重要な決定のほとんどを下すのが、三会と呼ばれるエリート集団である。

・三会に入会するには魔法使いとして一流であることが求められる。
・将来、魔法騎士や宮廷魔法師などの権力ある職業に就くための大きな足がかりとなるため、生徒たちにとって羨望の的となっている。
・三会のトップには、生徒会長モニカ・メルツェーデス・フォン・メビウス、風紀会長(現聖女)ステファーニア・スカリオーネ、そして式部会長(式部卿)ベニート・エヴァンジェリスタという、学園最強クラスの実力者たちが君臨している。

2. 生徒会と式部会の激しい対立

三会の中でも、特に生徒会と式部会の間には根深い対立が存在する。

・式部会のトップであるベニートと副会長の姫宮紫苑は、才能のない者や劣等生を見下し、目障りだから退学させるべきだ、と公言する過激な思想を持っている。
・これに対し、生徒会長のモニカは彼らのやり方を強く批判しており、両者は公の場で激しく衝突している。
・倒れていた新聞部の女子生徒をめぐっては、ベニートとモニカがお互いの魔力を可視化させるほどの一触即発の事態に発展した。
・ベニートはモニカに対し、僕にやられて引きずり下ろされる前に辞任したらどうだい、と生徒会長の座を狙う宣戦布告を行っている。
・さらに、副会長同士であるフランツィスカと姫宮紫苑も廊下で険悪な挑発をし合うなど、組織間での熾烈な争いが繰り広げられている。

3. ファンクラブを巻き込んだ派閥形成

権力層を支持する一般生徒たちの間でも、巨大なファンクラブを通じた派閥が形成されている。

・生徒会長を支持する親衛隊「MMM(モニカ様マジモニカ)」や、風紀会長を支持する聖騎士隊「SSS(ステファーニア様すごくステファーニア)」は学園内で大きな勢力を持っている。
・さらに、エルフの皇女であるリュディを支持する近衛騎士隊「LLL」が新勢力として破竹の勢いで拡大している。
・これらのファンクラブは学園内の世論にも強い影響力を持つ。
・LLLのメンバーは、リュディと親しい瀧音幸助に嫉妬し、風紀を乱すアイツは追い出すべきだ、と排斥運動のような声を上げるなど、生徒間の派閥や対立の火種にもなっている。

まとめ

このように、学園内ではトップエリートたちによる実力と権力を懸けた直接的な争いと、それを囲む生徒たちの熱狂的な派閥争いが複雑に絡み合いながら展開されている。退学を辞さない選民思想を掲げる式部会と、それを阻止しようとする生徒会の対立は、単なる組織間の不仲を超えた理念のぶつかり合いである。この上層部の亀裂に一般生徒のファンクラブによる世論や嫉妬が加わることで、学園は常に波乱含みの様相を呈している。

エロハプニング

『マジカル★エクスプローラー』第2巻において、美少女ゲームの世界という設定を存分に活かした、様々なハプニングについて解説する。

本作では、真面目な修行や戦闘パートの合間に、ゲームの世界観ならではの魅力的なコメディ要素やアクシデントが頻発する。その具体的なエピソードは以下の通りである。

1. 王道の朝の衝突イベント

学園の教室では、本来の主人公である聖伊織とメインヒロインの加藤里菜(カトリナ)の間で、エロゲの王道とも言えるハプニングが発生する。

・食パンを咥えて走っていたカトリナと伊織が衝突した。
・彼女のスカートがめくれて伊織の頭が突っ込み、シマシマの下着を見られてしまうという定番のイベントが展開される。

2. ダンジョンの理不尽なエロトラップ(エ炉)

追加ダンジョンである「夜天光の洞窟」のボス撃破後、幸助とななみは脱出用の転移魔法陣を起動させるため、工炉(エ炉)に仕掛けられた理不尽なトラップに直面する。

・脱出するためには、宝箱に入っていた露出度の高い悪魔服(サキュバス風のレオタードなど)に着替える必要があった。
・さらに、音楽に合わせて鞭でオブジェクトを叩くという音ゲーのような試練をこなさなければならなかった。
・3回ミスをするとペナルティとしてエッチな気分になるローションが射出されるという過酷な設定が施されている。
・幸助とななみはクリア目前で罠に引っかかり、熱を帯びたヌルヌルのローションを一緒に浴びてしまう。
・密着した状態でななみの吐息が熱くなるという、過激なハプニングへと発展した。

3. 花邑はつみの添い寝

幸助の部屋に突然はつみが訪れ、彼を労うために頭をなでたり太ももを触ったりしたのち、ネグリジェ姿になって幸助のベッドに入り込んでくるという出来事がある。

・体を密着させて添い寝をしてくるはつみに対し、幸助は理性と欲望の間で激しく葛藤した。
・しかし、当のはつみはそのまま眠ってしまうという生殺しのような展開となる。

4. ダンジョン入り口での密着

リュディ、水守雪音との初心者ダンジョン攻略の際、入り口の重厚な扉が開く時に大震災クラスの激しい揺れが発生する。

・これに驚いて焦ったリュディが幸助の腕を強く掴んだ。
・その際、彼女の胸が腕に押し当てられるというハプニングも発生している。

まとめ

このように第2巻でも、教室での古典的な衝突から、ダンジョン内の理不尽なシステムが引き起こすローション事故、さらには花邑家での添い寝ハプニングにいたるまで、エロゲならではのお約束が網羅されている。これらのイベントは、主人公である瀧音幸助が「不遇な友人キャラ」という本来の役割を逸脱し、意図せず物語の中心(美味しいポジション)へと巻き込まれていく過程をコミカルに描き出す重要なスパイスとなっている。

マジエク 1巻レビュー
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マジエク 3巻レビュー

登場キャラクター

ツクヨミ魔法学園

瀧音幸助

エロゲの不遇な友人キャラクターに転生した少年である。愛するヒロインたちをハッピーエンドへ導くため、世界最強を目指す決意を固めている。遠距離魔法を苦手とするため、学園では劣等生と見なされている。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の新入生。
・物語内での具体的な行動や成果
 単独で初心者ダンジョンをタイムアタックで周回し、隠しボスを倒して強力なスキルを獲得した。薄明の岫の深層へ挑み、天使のメイドであるななみと契約を交わした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 膨大な魔力とゲーム知識を駆使し、周囲の評価を気にせず効率的に自身を鍛え上げている。

聖伊織

ゲーム「マジカル★エクスプローラー」の本来の主人公に位置づけられる少年である。真面目な性格であり、制服を正しく着こなしている。瀧音幸助とは良き友人関係を築いている。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の新入生。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学式の日に遅刻し、閉ざされた門の前で瀧音幸助と出会った。ダンジョンの初回講習でイレギュラーな魔人族に遭遇し、生徒会長らの助けを得て生還する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 魔王を単独で倒すことができる才能を持つ設定とされている。

加藤里菜

メインヒロインの一人に数えられる少女である。負けず嫌いな性格を持つ。瀧音幸助とは軽口を叩き合う仲である。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の新入生。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学初日に食パンを咥えて走り、聖伊織と衝突する事件を起こした。瀧音幸助との模擬戦で敗北し、彼をライバルと認定して成長を誓う。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 接近戦を得意とする盗賊型のファイターである。

水守雪音

ツクヨミ魔法学園の上級生であり、「三強」の一人に数えられる女性である。面倒見が良く、瀧音幸助の異常な努力を高く評価している。彼にとって最大の理解者として寄り添う。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の風紀会副隊長(副会長職)。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助に刀術や薙刀術の指導を行う。初心者ダンジョンの初回攻略に瀧音幸助やリュディヴィーヌと共に同行した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゲーム開始時から心眼スキルを保持している。

モニカ・メルツェーデス・フォン・メビウス

ツクヨミ魔法学園の生徒会長であり、「三強」の一人である。式部会の過激な思想を強く批判している。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒会長。
・物語内での具体的な行動や成果
 倒れていたウサギ耳の女性をめぐり、ベニートと一触即発の事態に発展した。聖伊織たちのパーティが魔人族に遭遇した際、討伐に協力する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 火属性の膨大な魔力を持ち、学園トップクラスの実力者として君臨している。

ステファーニア・スカリオーネ

当代の聖女であり、ツクヨミ魔法学園の風紀会長を務める女性である。争いを仲裁する冷静な立場を取る。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の風紀会長。聖女。
・物語内での具体的な行動や成果
 モニカとベニートの対立の場に割って入り、事態の収拾を図った。倒れていた女生徒に回復魔法を施す。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 白銀の光属性の魔力を持ち、生徒たちから絶大な支持を集めている。

ベニート・エヴァンジェリスタ

ツクヨミ魔法学園の式部会長を務める男性である。才能のない者や劣等生を見下し、退学させるべきだという過激な思想を持つ。生徒会長のモニカと激しく対立している。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の式部卿(式部会長)。法国の貴族。
・物語内での具体的な行動や成果
 倒れた女生徒をあざ笑い、加藤里菜やななみを才能がないと侮辱した。瀧音幸助から真っ向から宣戦布告を受ける。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 土属性の強力な魔力を持ち、学園内で恐れられる存在である。

姫宮紫苑

ツクヨミ魔法学園の式部会に所属する上級生である。ベニートと同じく、劣等生を切り捨てるべきだという考えを持つ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の式部大輔(副会長職)。
・物語内での具体的な行動や成果
 ベニートに同行し、生徒会のモニカやフランツィスカと対立する姿勢を見せた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 和服を着崩した特徴的な外見を持つ。

フランツィスカ・エッダ・フォン・グナイゼナウ

ツクヨミ魔法学園の生徒会に所属する女性である。姫宮紫苑と険悪な関係にある。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒会副会長。
・物語内での具体的な行動や成果
 姫宮紫苑と廊下で挑発し合い、魔法による牽制を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 眼鏡をかけており、理知的な振る舞いを見せる。

日暮楓

ツクヨミ魔法学園の新入生である。面倒見が良く、クラスメイトの勉強を教えることもある。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の委員長。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で具体的な行動は描写されず、瀧音幸助による聖伊織への紹介という形で言及される。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 父子家庭で妹の面倒を見てきた過去を持つ。

ルイージャ先生

ツクヨミ魔法学園の教師である。新入生に対して学校案内などを行う。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の教師。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学式に遅刻して門を乗り越えた瀧音幸助と聖伊織に説教をした。応用魔法講座で瀧音幸助の体質を確認し、対策を考えると励ます。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 薄いピンク色の髪と泣きぼくろが特徴である。

初代聖女

千年前の英雄の一人である女性だ。すでに亡くなっていると思われているが、実は生存している。

・所属組織、地位や役職
 「三強」の一人。英雄。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で直接的な登場や行動は描かれていない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 回復魔法と防御魔法しか使えないが、瀕死の状態でも全回復させる強力な能力を持つ。

ニコレッタ

ツクヨミ魔法学園の新入生である。瀧音幸助のクラスメイトだ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学初日に瀧音幸助から話しかけられるが、よそよそしい態度をとった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 栗色の髪が特徴である。

マックス

ツクヨミ魔法学園の新入生である。瀧音幸助のクラスメイトだ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学初日に瀧音幸助から話しかけられ、後に普通に会話する関係となった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

ユリアーナ

ツクヨミ魔法学園の新入生である。瀧音幸助のクラスメイトだ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学初日に瀧音幸助から話しかけられるが、よそよそしい態度をとった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ピンク色の髪が特徴である。

オレンジ頭の男子生徒

ツクヨミ魔法学園の新入生である。瀧音幸助や聖伊織のクラスメイトだ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの講習で聖伊織と同じパーティになった。三十代以上の女性を好むという特異な趣味を明かした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 ゲーム内で仲間になるキャラクターの一人である。

群青色の髪の男子生徒

ツクヨミ魔法学園の新入生である。瀧音幸助のクラスメイトだ。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 加藤里菜やリュディヴィーヌに関心を示す発言をした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 前髪が長すぎて眼鏡が前髪にかかっているような外見を持つ。

つんつん頭の男子生徒

ツクヨミ魔法学園の上級生である。式部会のやり方に不満を抱いている。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 暴言を吐くベニートに対し、親の敵のように睨みつけて言い争いを始めた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

ウサギ耳の女性

ツクヨミ魔法学園に所属する生徒である。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の新聞部。
・物語内での具体的な行動や成果
 ベニートに倒されて見下されていたが、ステファーニアの回復魔法を受けた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

教師たち

ツクヨミ魔法学園で生徒たちの指導や管理を行う者たちである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の教員。
・物語内での具体的な行動や成果
 ダンジョンの仕組みを説明し、魔人族が出現した際には慌ただしく対処にあたった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

生徒たち

ツクヨミ魔法学園に通う学生たちである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 三会の活動に注目し、特定のキャラクターを支持するファンクラブを形成している。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

野次馬

学園内の騒動に集まってくる生徒たちである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒。
・物語内での具体的な行動や成果
 モニカとベニートの対立の場に集まっていたが、姫宮紫苑の魔法を見て散り散りになった。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

三強

ツクヨミ魔法学園の頂点に立つ最高峰の実力者たちである。水守雪音、モニカ、初代聖女の三名を指す。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の実力者トップ3。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で集団としての直接的な行動は描かれない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 瀧音幸助が最強に至るために超えるべき目標として定められている。

生徒会

ツクヨミ魔法学園の最高権力組織「三会」の一つである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒組織。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で組織としての具体的な活動は描かれていない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 学園の権力を握るエリート集団である。

風紀会

ツクヨミ魔法学園の最高権力組織「三会」の一つである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒組織。
・物語内での具体的な行動や成果
 入学式当日に新入生の案内を担当する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 水守雪音が副会長職(副隊長)を務めている。

式部会

ツクヨミ魔法学園の最高権力組織「三会」の一つである。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒組織。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で組織としての具体的な活動は描かれない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 姫宮紫苑が所属している。

MMM(モニカ様マジモニカ)

ツクヨミ魔法学園の生徒会長であるモニカ・メルツェーデス・フォン・メビウスを支持する親衛隊である。彼女を熱狂的に応援する生徒たちによって構成される。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒たちによるファンクラブ。
・物語内での具体的な行動や成果
 組織としての具体的な個別行動は明記されていない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 学園内で巨大な派閥を形成し、生徒間の世論に大きな影響力を持つ。

SSS(ステファーニア様すごくステファーニア)

風紀会長であり現聖女でもあるステファーニア・スカリオーネを支持する聖騎士隊だ。生徒会支持層に並ぶ大規模な集団として活動を行う。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の生徒たちによるファンクラブ組織。
・物語内での具体的な行動や成果
 本編内で集団としての直接的な活動は描かれていない。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 学園内で確固たる勢力を築き、権力層を支持する代表的な派閥の一つとして機能している。

LLL

エルフの皇女であるリュディヴィーヌ・マリー=アンジュ・ド・ラ・トレーフルを支持する近衛騎士隊である。彼女の風属性の魔法などを称賛する者たちで結成された。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の新興ファンクラブ。
・物語内での具体的な行動や成果
 リュディヴィーヌと親しく接する瀧音幸助へ嫉妬の目を向けた。風紀を乱す存在として、彼を学園から追い出すべきだと主張する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 新勢力でありながら破竹の勢いで規模を拡大させた。

花邑家

花邑毬乃

ツクヨミ魔法学園の学園長であり、瀧音幸助の後見人を務める。魔法界の重鎮であり、膨大な資産を持つ。瀧音幸助の行動を影から見守り支援する。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の学園長。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助がななみをメイドとして連れ帰った際、天使の契約の安全性を保証して同居を認めた。ななみが学園へ同行することも許可する。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 「ツクヨミの魔女」と呼ばれるほどの実力と影響力を持つ。

花邑はつみ

花邑毬乃の娘であり、ツクヨミ魔法学園の教授を務める女性である。無口で表情が乏しいが、瀧音幸助を弟のように気にかけている。

・所属組織、地位や役職
 ツクヨミ魔法学園の教授。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの初回講習において、瀧音幸助たちのパーティを三人編成にする判断を下した。疲れている瀧音幸助を労うため、彼のベッドに潜り込んで添い寝をした。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 時空魔法の権威として知られている。

ななみ

追加ダンジョン「薄明の岫」で瀧音幸助と出会った天使のメイドである。瀧音幸助に絶対の忠誠を誓っている。冗談を交えた軽口を叩き合う関係である。

・所属組織、地位や役職
 花邑家のメイド。瀧音幸助の専属メイド(MKS733)。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助と契約を結び、花邑家での同居を始める。「夜天光の洞窟」の攻略に同行し、罠の解除や遠距離からの弓による援護を行った。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 遠近両用の戦闘から採取や盗賊スキルまでこなす万能な能力を持つ。

トレーフル皇国

リュディヴィーヌ・マリー=アンジュ・ド・ラ・トレーフル

トレーフル皇国皇帝の次女であり、エルフの少女である。瀧音幸助に対して強い信頼と好意を抱いている。学園ではお嬢様らしく振る舞い、「猫を被る」ことを公言している。

・所属組織、地位や役職
 トレーフル皇国の皇女。ツクヨミ魔法学園の新入生。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助の前の席になり、彼と親しく会話を交わす。初心者ダンジョンの初回攻略に同行し、中級魔法でゴブリンの群れを一掃した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 学園内で巨大なファンクラブ「LLL」が形成され、絶大な人気を集めている。

クラリス

リュディヴィーヌに仕えるエルフのメイドであり、護衛を務める女性である。瀧音幸助の成長に驚きつつも、自身の修行に励んでいる。

・所属組織、地位や役職
 トレーフル皇国のメイド。花邑家の居候。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助に組み手や隠密スキルの指導を行う。ななみの同居に際しては、得体が知れないと強く反対した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 近接戦闘と魔法を組み合わせた高い戦闘能力を持つ。

魔物・敵対勢力

邪神教信者

ダンジョンの復活や魔物の召喚を企む集団である。

・所属組織、地位や役職
 邪神教の信者。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンにイレギュラーな魔人族を出現させた疑いが持たれている。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

魔人族

初心者ダンジョンでイレギュラーに出現した魔物である。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの初回講習で聖伊織たちのパーティに遭遇した。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 初期ボスにあたる存在であり、本来は非常に弱いとされる。

ギョブリン

ゴブリンの体に魚の頭を合わせたような姿の最弱モンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの第一層で水鉄砲を放ったが、瀧音幸助に一撃で倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 攻撃力は皆無に等しい。

泥人形(ゴーレム)

土塊でできたモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの第二層以降に出現し、瀧音幸助たちに倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 動きが遅く行動が単調である。

ゴブリン

皺だらけで痩せこけた体を持つモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの第三層以降で集団として出現したが、リュディヴィーヌの魔法などで一掃された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 棍棒を武器として使用する。

ゴブリンナイト

剣と盾を持ったゴブリンである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。五層の階層主。
・物語内での具体的な行動や成果
 初心者ダンジョンの五層で瀧音幸助に倒され、休憩がてら周回狩りの対象とされた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 特筆すべき事項は記載されていない。

ホブゴブリン

初心者ダンジョンの十層に待ち構える階層主である。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。十層のボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助の抜刀術によって一撃で真っ二つにされ討伐された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 通常の生徒には強敵とされる。

ウッドゴーレム

丸太が寄り集まって人の形を成した巨大なモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。初心者ダンジョン十一層の隠しボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 瀧音幸助が放った火の陣刻魔石の攻撃で燃やされ、殴り倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 倒すことで特殊なスキルを獲得できる女神像へたどり着ける。

火車

黒猫のような姿をした巨大な魔物である。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。「薄明の岫」のボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 燃え盛る車輪を飛ばし、牙や鉤爪で瀧音幸助に襲いかかったが、彼の抜刀術によって倒された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 討伐後にななみが眠る領域への扉が開かれた。

ワータイガー

虎の顔と筋肉質な体を持つ人虎のモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。「夜天光の洞窟」のボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 腕を巨大化させて瀧音幸助に襲いかかったが、ななみの矢の援護を受けた彼に斬り伏せられた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 上位種としてホワイトワータイガーなどが存在する。

ホワイトワータイガー

白い毛に黒い縞模様を持つワータイガーの上位種である。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。「夜天光の洞窟」のエクストラボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 完全獣化して風の刃や強烈な身体能力で瀧音幸助たちを追い詰めた。最後はななみの援護を受けた瀧音幸助の一閃で討伐された。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 通常のワータイガーとは比較にならない強さを持つ。

無情のオーガ

ダンジョンを徘徊する強力なボスモンスターである。

・所属組織、地位や役職
 ダンジョンのモンスター。「諸行無常の御館」のボス。
・物語内での具体的な行動や成果
 過去のダンジョン攻略において、瀧音幸助とリュディヴィーヌを絶体絶命の危機に陥れた。
・地位の変化、昇進、影響力、特筆事項
 瀧音幸助が強さを求める強い動機となった存在である。

マジエク 1巻レビュー
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展開まとめ

一章 ごきげんよう、ツクヨミ魔法学園

ツクヨミ魔法学園の初日

門越えの説教

瀧音幸助と聖伊織は閉まった門を飛び越え、直後にルイージャ先生に見つかって叱られた。瀧音幸助は伊織をかばい、自分が無理に誘ったと説明した。ルイージャ先生は瀧音幸助が遅れる連絡を受けていたことを思い出したが、それでも門を越えた理由が分からず呆れた。

学園への一歩

瀧音幸助は、聖伊織を巻き込んだことを謝った後、魔法学園生活の始まりに胸を高鳴らせた。彼は自分が大きな目標を持ってここへ来たと語り、最強になるために道を進むのだと考えていた。聖伊織にも目的があると知った瀧音幸助は、彼に運命めいたものを感じ、互いに名前で呼び合う関係になった。

教室の遅刻者

瀧音幸助と聖伊織が教室に入ると、教師は遅刻の連絡を受けていたため、二人を席へ向かわせた。教室にはリュディもおり、瀧音幸助は彼女の口の動きから遅刻を責められていると察した。その直後、聖伊織と加藤里菜が朝の衝突事件をめぐって言い争い、教師に静められた。

加藤里菜との再会

加藤里菜は、朝に聖伊織とぶつかり、パンを落とされたうえに下着を見られたと怒っていた。瀧音幸助は、ゲーム通りの衝突イベントが起きたことを理解していた。加藤里菜の着崩した制服から、彼女が物語に深く関わる人物だと判断していた。

ゲーム通りの席替え

自己紹介の後、視力を考慮した席替えが行われた。瀧音幸助は後列のくじを引き、窓際後方の席になった。聖伊織はその後ろの席に座り、隣には加藤里菜が配置された。二人が互いに視線をそらす様子を見て、瀧音幸助は息が合っていると感じて笑いかけたが、加藤里菜に睨まれてすぐに引っ込めた。

前の席のリュディ

リュディは瀧音幸助の前の席になり、学園では猫を被ると話していた通り、周囲には丁寧に挨拶していた。瀧音幸助は、彼女が自分の前に座ることを意外に思ったが、近くにいることで気軽に話せると考えた。彼が小声で帰りにラーメンへ誘えると囁くと、リュディは小さく馬鹿と返した。

学園初日の案内

入学式と学校案内、授業概要の説明を受け、初日は早めに終わった。学園内は転移魔法陣を使って移動するため、瀧音幸助が心配していた迷子の可能性は低かった。彼は何人かの同級生と話したものの、自由すぎる服装や態度のせいで少し近寄りがたいと思われていた。

帰り道の信頼

瀧音幸助はリュディと合流し、桜道を歩いて帰った。リュディは、瀧音幸助が初日から人と話せていることを見て、自分にも信頼できる相手が見つかるか不安を漏らした。瀧音幸助は自分がリュディを信頼していると伝え、リュディも瀧音幸助を信頼していると返した。

滝での雪音

帰宅後、瀧音幸助は着替えてランニングへ向かった。滝では最初水守雪音に会えなかったが、走り込んだ後に戻ると雪音が薙刀を振っていた。訓練後、瀧音幸助は学園初日に遅刻したことを話し、人助けが理由だったと説明した。雪音は学園の施設やダンジョン攻略、卒業資格について語った。

雪音の問い

水守雪音は、瀧音幸助に何を知っているのかと真剣に尋ねた。リュディの件をはじめ、瀧音幸助の行動には不自然な点が多かったためである。瀧音幸助は答えに迷ったが、雪音は追及せず、彼が悪事に手を染める人間ではないと信頼していると伝えた。瀧音幸助は、いずれ話したいがもう少し待ってほしいと頼み、雪音も受け入れた。

ダンジョン六十層

授業では、ツクヨミ学園ダンジョン六十層が生徒の目標として示された。卒業には必須科目かダンジョン単位のどちらかで条件を満たせばよいが、教師は両方をこなすべきだと説明した。瀧音幸助は、ヒロイン達を幸せに導くためにも、一年以内に学園ダンジョンを攻略する必要があると考えた。

初心者向けダンジョン

教師は、学園ダンジョンへ入る前に初心者向けダンジョンへ挑むことになると説明した。瀧音幸助は、そこにエクストラフロアが存在することを知っていたが、この世界で隠し要素がどのように扱われているのか気になった。授業後には体力測定があると分かり、彼はゲーム内で重要だった場面を思い出しながら聖伊織と会場へ向かった。

二章 美少女遊戲学園の劣等生

劣等生の自覚と三会の邂逅

学力への不安

瀧音幸助は、魔法に関する知識や歴史の理解が大きく不足していることに気づき、自分がゲームと同じく劣等生になる可能性を感じた。基礎数学や語学はどうにかなりそうだったが、この世界特有の魔法知識には歯が立たず、花邑はつみに教わるしかないと考えた。

カトリナとの学力仲間

瀧音幸助は、聖伊織が授業内容を理解している一方で、加藤里菜も自分と同じく苦戦していると見抜いた。彼はカトリナを心の友と呼び、赤点を取るなら一緒だと絡んだ。さらにリュディに勉強を教えてもらおうと話を振り、結果としてリュディとカトリナが自然に会話を始めるきっかけを作った。

日暮楓への視線

第一魔法訓練場へ移動した瀧音幸助は、聖伊織が委員長の日暮楓を見ていることに気づいた。彼は伊織に、楓が面倒見の良いしっかり者であり、家庭の事情から家事や妹の世話をしてきた人物だと教えた。伊織は、瀧音幸助が学園開始間もない時点で詳しすぎることに疑問を抱いた。

クラスの女性評価

瀧音幸助は、加藤里菜やリュディについて周囲の男子達に話を振った。カトリナは話しやすく人気があり、リュディは皇女としての身分や美貌、魔力、知性を備えた高嶺の花だと語った。瀧音幸助はカトリナの胸について内心で余計なことを考え、それを察したカトリナに詰め寄られた。

カトリナとの模擬戦

加藤里菜は瀧音幸助に模擬戦を予約し、二人は訓練場で相対した。瀧音幸助は、本来ならカトリナが彼に勝ち、その後に伊織と戦う流れだったことを知っていた。しかし彼は、彼女の負けず嫌いを刺激して成長させるため、あえて勝つことを選んだ。

ストールの圧倒

カトリナはダガーで瀧音幸助に斬りかかったが、彼は第三の手と第四の手で攻撃を防いだ。カトリナはエンチャントや身体強化を使い、動きも鋭くしたが、瀧音幸助はクラリスや水守雪音との訓練で鍛えた反応とストール操作で対応した。最後に瀧音幸助が蹴りを入れると、カトリナは敗北を認め、次は自分が勝つと宣言した。

新たな武器の相談

瀧音幸助は、水守雪音にストール以外の武器について相談した。雪音は、長所を伸ばすか短所を補うかで選び方が変わると話し、実際に試してから早めに武器を絞るべきだと助言した。瀧音幸助が刀に関心を示すと、雪音は嬉しそうに木刀を用意しており、翌朝から稽古をつけることになった。

ダンジョン講習の同伴

水守雪音は、以前頼まれていたダンジョン講習の件について、瀧音幸助やリュディと同じパーティを組めそうだと告げた。花邑毬乃がすぐに調整してくれたらしく、瀧音幸助は雪音と一緒にダンジョンへ潜れることを喜んだ。雪音は、その反応に少し照れながらも、登校時間が迫っているため学園へ向かった。

人混みの中心

瀧音幸助は、リュディ、カトリナ、聖伊織と一緒に移動している途中、人混みを見つけた。中心には生徒会長モニカ・メルツェーデス・フォン・メビウスと、風紀会会長ステファーニア・スカリオーネがいた。彼女達は魔法が飛び交う喧嘩を収めたところであり、そこへ式部会のベニートと姫宮紫苑も現れた。

式部会の暴言

ベニートは問題児や劣等生を見下し、退学させるべきだと発言した。姫宮紫苑もそれに同調し、生徒会長モニカや聖女ステファーニアは謝罪を求めた。ベニートと紫苑は悪びれず、モニカと紫苑の間には険悪な空気が漂ったが、ステファーニアが授業開始を理由に場を収めた。

三会の説明

リュディ達が三会を知らなかったため、瀧音幸助は生徒会、風紀会、式部会について説明した。三会は学園運営に大きな権限を持つ組織であり、入会には魔法使いとしての実力が求められると語った。将来、魔法騎士や宮廷魔法師を目指す者には大きな評価につながるとも説明した。

三大ファンクラブ

瀧音幸助は、三大ファンクラブについても解説した。モニカの親衛隊MMM、ステファーニアの聖騎士隊SSSが存在し、さらにリュディの近衛騎士隊LLLが新たに勢力を伸ばしていると明かした。自分のファンクラブがあると知ったリュディは、思わず気の抜けた声を漏らした。

三章 初心者ダンジョン

初心者ダンジョンと魔人族出現

午後授業の空回り

瀧音幸助は、午後の応用魔法授業が遠距離魔法中心であるため、自分にはほとんど意味がないと感じていた。それでもルイージャ先生の講義に出席し、遠距離魔法の改善のきっかけを探す建前で参加した。先生は瀧音幸助の体質を確認し、対策を考えると励ましたが、瀧音幸助は今後はクラリスとの稽古を優先しようと考えた。

クラリスとの稽古

瀧音幸助はクラリスと模擬戦を行った。クラリスは砂埃で視界を奪い、穴や岩の攻撃を組み合わせて瀧音幸助を翻弄した。瀧音幸助は心眼で動きを見切りながらも、遠距離への弱さと勢いを受け流しきれない課題を痛感した。最後は相打ちに持ち込んだが、終始クラリスの策に乗せられたと感じた。

遠距離武器の検討

瀧音幸助は、距離を取られると勝率が下がることから、弓や銃を持つ案を考えた。クラリスもそれらは相性が良いと認めたが、費用がかさむと説明した。瀧音幸助は花邑家の武器庫に使えそうな武器があることを思い出し、来週以降に試そうと考えた。

ダンジョンへの忠告

クラリスは、初心者ダンジョンでも油断しないよう瀧音幸助に忠告した。彼女自身も初めてのダンジョンで想定外の出来事に取り乱した経験があり、準備の重要性を伝えた。瀧音幸助はその忠告をありがたく受け止め、明後日のダンジョン講習に備えるつもりだった。

三人だけのパーティ

ダンジョン講習の日、花邑はつみは瀧音幸助、リュディ、水守雪音に特別なパーティ編成を告げた。本来は五人パーティだったが、三人の戦力が過剰であるため、彼らだけで挑むことになっていた。瀧音幸助は聖伊織と組まないことに驚いたが、はつみの説明を受け、三人で初心者ダンジョンへ入ることを決めた。

初心者ダンジョンの扉

瀧音幸助達は石造りの神殿のような初心者ダンジョンへ入った。巨大な扉の開き方が分からず戸惑ったが、水守雪音に触れれば自動で開くと教えられた。扉は大きな揺れと機械音を伴って動いたものの、実際に開いたのは人一人が通れる小さな入口だけで、リュディは納得できず怒りを見せた。

ギョブリンと泥人形

一層ではギョブリンが現れたが、瀧音幸助は水鉄砲をストールで弾き、第四の手であっさり倒した。二層では泥人形が出現したが、これもストールとの相性が良く、ほとんど危なげなく倒せた。リュディも詠唱短縮の効果で順調に戦い、低階層では特に苦戦しなかった。

初めての宝箱

二層で分岐に着いた瀧音幸助達は、右の行き止まりへ向かった。そこには木箱があり、瀧音幸助は罠を警戒するふりをしながらストールで開けた。中には火の魔石があり、遠距離攻撃の乏しい瀧音幸助にとって有用だったため、彼が持つことになった。

ゴブリン戦とリュディの進路

三、四階層ではギョブリンが消え、ゴブリンや泥人形が複数で出現するようになった。瀧音幸助は単調な攻撃を難なく受け止め、リュディのストームハンマーもゴブリンの群れを一気に吹き飛ばした。リュディは近接戦闘も覚えるべきか悩んだが、瀧音幸助と雪音は、彼女の遠距離魔法の才能を伸ばす方がよいと助言した。

雪音の視点

水守雪音は、姉との比較から自分の才能に悩み、刀から逃げるように薙刀を選んだ過去を思い返した。彼女は瀧音幸助の魔力量を龍脈のようだと感じ、遠距離魔法を使えないことに一度は安堵したものの、今では彼の悩みを助けたいと思っていた。さらに瀧音幸助が身体強化を維持したまま膨大な素振りを繰り返し、短期間で刀の扱いを伸ばしていることに驚いていた。

十層の階層主

瀧音幸助は、十層の階層主であるホブゴブリンを居合いで一撃のもとに斬り伏せた。水守雪音は、自分や姫宮紫苑が苦戦した相手を初回攻略で倒したことに驚いた。リュディは自分の分も残してほしかったと不満を漏らしたが、雪音は見事な攻略だったとして二人にラーメンをおごると約束した。

魔人族出現

十層攻略後、瀧音幸助達が帰還すると、教師達が慌ただしく動いていた。水守雪音が確認すると、別のパーティがダンジョン内で魔人族と遭遇したことが判明した。雪音のラーメンの約束は後回しになり、瀧音幸助とリュディはいったん帰宅することになった。

攻略後の訓練

帰宅後、瀧音幸助は疲れていながらもランニングと素振りへ向かった。リュディもそれに触発され、クラリスを呼んで自分の訓練を始めた。瀧音幸助は滝で素振りをしながら、ここまでの成長や習得スキルを振り返り、初心者ダンジョンの完全攻略と今後の学園外ダンジョン攻略を考えた。

初心者ダンジョン封鎖

夜遅く、毬乃とはつみが疲れた様子で帰宅した。魔人族出現の原因は判明しておらず、学生が無事だったことが救いだった。安全確認のため初心者ダンジョンは封鎖されることになり、瀧音幸助は欲しいスキルの入手が遅れることに不満を覚えた。

聖伊織への注目

翌日、学園では魔人族出現の話題で持ちきりになった。誰が遭遇したかは秘匿されるはずだったが、聖伊織のパーティだと漏れており、特に伊織が注目を集めていた。瀧音幸助は、伊織やオレンジ頭の生徒と話しながら、生徒会長モニカの実力が健在であったことや、伊織が三会に注目される流れを確認した。

四章リアル タイム アタックRTA

初心者ダンジョン周回と花邑はつみの添い寝

授業を捨てた周回

瀧音幸助は、一般科目の評価を捨てて初心者ダンジョンへ向かった。授業時間中だったため学園生はほとんどおらず、受付の男性は一年生を一人で入れてよいのか迷うような顔をしたが、瀧音幸助を通した。瀧音幸助はストップウォッチを起動し、タイムアタックを始めた。

十層特殊階

瀧音幸助は道中の雑魚敵を無視し、必要なアイテムだけを回収しながら深層へ進んだ。五層ではゴブリンナイトを相手にしながら休憩を兼ね、六層以降の飛行モンスターも無視して走破した。十層へ一時間二十六分で到達したことで、通常のボス部屋ではなく特殊階層へ入ることに成功した。

十一層の高速思考

瀧音幸助は、十層特殊階の迷路をゲーム知識で突破し、十一層へ進んだ。そこにいたウッドゴーレムを火の陣刻魔石で燃やし、土属性エンチャントを込めた第三の手で一気に倒した。奥の女神像から高速思考のスキルを授かり、瀧音幸助は絶対に欲しかった力を得たことで大きく喜んだ。

二周目のスタミナ増強

瀧音幸助は、十一層攻略後すぐに初心者ダンジョンへ再挑戦した。二周目ではスタミナ増強のスキルを得た。ゲームでは効果が小さいスキルだったが、現実になったこの世界では走れる距離や継戦能力に関わる有益な力になる可能性があると考えた。

昼食の聖伊織

瀧音幸助は昼食時に聖伊織と合流した。伊織は、魔人族討伐で得たツクヨミポイントを使い、いつもより豪華な食事を取っていた。瀧音幸助は授業を休んで修行していたことを話し、伊織から一部の生徒が悪口を言っていると聞かされた。

劣等生の噂

瀧音幸助は、授業を休み午後授業にもほとんど出ないため、劣等生や風紀を乱す存在として見られていた。さらにリュディと親しいことから、LLL所属の者達から妬まれているようだった。瀧音幸助はその評価を気にせず、自分は最強になる男だから逆境など問題ではないと受け流した。

リュディ達の心配

リュディは、瀧音幸助への悪い噂について聖伊織や加藤里菜、水守雪音と話し合った。伊織と里菜は、リュディへの嫉妬が噂の原因だと見ていた。雪音は、瀧音幸助が周囲の評価を理解したうえで、自分を曲げずに強くなるための行動を選んでいると考えた。

味方であり続ける決意

水守雪音は、瀧音幸助が大切な人のためなら命も顧みない人物だと語り、どれだけ嫌われても自分は味方であり続けると断言した。リュディも、花邑ホテルやダンジョンで瀧音幸助に助けられたことを思い返し、自分も彼の味方であり続けると決めた。雪音は、何かあれば支えればよいと話した。

花邑家の夕食後

花邑家では、毬乃、はつみ、クラリス、リュディが瀧音幸助の成長について話していた。毬乃は、瀧音幸助が一日に何度も初心者ダンジョンを攻略している記録を確認し、その異常な成長の理由を探っていた。彼の鍛錬は常識外れであり、毬乃は生き急いでいるようにも見えると漏らした。

労いの相談

毬乃は、頑張っている瀧音幸助を労おうと提案した。褒める、マッサージ、好きな物、添い寝、頭をなでる、耳かきなどの案が出され、リュディは現実的にはマッサージがよいかもしれないと考えた。瀧音幸助が学園で鬱憤をためているかもしれないという思いもあり、周囲は彼を気遣う方向でまとまった。

はつみの頭なで

瀧音幸助が訓練後に自室で本を読もうとしていると、花邑はつみが訪ねてきた。はつみは何も説明せず隣に座らせ、瀧音幸助の頭をなでた。彼女は瀧音幸助が頑張っていると伝え、元気が出たか確認したが、瀧音幸助は突然の密着に困惑した。

添い寝の暴走

はつみは、疲れたときは寝るのが一番だとして、瀧音幸助を寝かせようとした。さらに着替えを見ようとしたり、ネグリジェ姿で布団に入り込んだりして、瀧音幸助を大いに混乱させた。瀧音幸助は理性を保とうと必死だったが、はつみは彼を抱きしめたまま眠ってしまった。

眠れない夜

瀧音幸助は、はつみに抱きしめられたまま眠ることになった。彼は理性と欲望の間で激しく揺れたが、はつみが寝ていることに気づき、身動きできなくなった。明日もダンジョンへ挑むつもりだったが、彼女の匂いや柔らかさを意識してしまい、眠れなくなった。

五章 美少女メイドななみ

薄明の岫とななみとの契約

薄明の岫

瀧音幸助は、時間制限のあるイベントに間に合うため、早く強くなる必要があると考えていた。彼はソロで最速を目指す限界を理解し、仲間を得るために初回特典で追加されたダンジョン、薄明の岫へ向かった。道中の敵や経験を不要と判断した瀧音幸助は、装備と水のエンチャントを確認し、最奥のボスへ挑んだ。

火車との戦闘

瀧音幸助は、薄明の岫のボスである火車と対峙した。火車は巨大な黒猫の姿をした魔物で、燃える車輪や鋭い爪で攻撃してきた。瀧音幸助は水属性を込めたストールで火の攻撃を受け流し、心眼で動きを捉えながら戦った。最後は水守雪音に教わった抜刀術、瞬によって火車を斬り伏せた。

謎の住居と草原

火車を倒した瀧音幸助は、奥の扉から生活感のある住居のような空間へ入った。部屋には本や見慣れない機器があり、さらに別の扉の先には草原が広がっていた。草原の中に立つ扉や、薄明光線に照らされた不思議な光景を見た瀧音幸助は、ダンジョンの常識外れな構造に驚いた。

羽根の卵

瀧音幸助は、草原の光が差す先で、羽根に覆われた卵のようなものを見つけた。彼はゲーム知識を頼りに魔力を注ぎ込んだが、予想以上に大量の魔力を吸われた。やがて魔力登録が完了し、表示された選択肢から本来の四種にない天型を選ぶと、卵は強く光り、メイド服姿の女性が現れた。

メイドナイトななみ

現れた女性は、自分をA&A商会製のMKS733だと名乗った。瀧音幸助は、ゲームで仲間にしていたメイドナイトと似ている一方で、封印状態や選択肢、性格に違いがあることに戸惑った。彼女はダンジョンネットワークやダンジョンマスターについて説明しようとしたが、一般人に明かせない情報も多く、瀧音幸助は無理に聞き出さないことにした。

天使の契約

MKS733は、自分がホムンクルスではなく天使であると明かした。さらに、すでに瀧音幸助と魔力パスが開通し、彼が雇用主として登録されたと説明した。瀧音幸助は命令すれば彼女が禁則事項まで話してしまうことを知ったが、そこまでして情報を得る気はなく、話せる範囲だけでよいと伝えた。

ななみの命名

MKS733は名前を求め、瀧音幸助はゲーム時代の呼び方に従ってななみと名付けた。彼女は安直だと呆れたが、すぐにスクール水着へななみと書き込み、明らかに気に入っている様子を見せた。漢字表記についても、瀧音幸助がひらがなのななみを選ぶと、彼女は文句を言いながらも嬉しそうに受け入れた。

ご主人様とメイド

ななみは、瀧音幸助の呼び方を確認し、最終的にご主人様と呼ぶことになった。彼女は茶目っ気を見せつつ、他者への呼び方に過激な候補を挙げ、瀧音幸助を振り回した。瀧音幸助は、ななみの万能性やダンジョン攻略への有用性を知っており、彼女を仲間にすることが最速で強くなるために必要だと考えていた。

同居の問題

瀧音幸助は、ななみを花邑家へ連れて帰る理由を考えた。ななみは別居を拒み、瀧音幸助のそばを離れないと主張した。メイドとして雇う案に落ち着きかけたが、給料や待遇の話になると、ななみは天使の最下層には給金や休暇の概念がないと語った。瀧音幸助は、それを奴隷のようだと感じ、何らかの対価や休暇を用意すると決めた。

リュディの警戒

瀧音幸助がななみを連れて帰宅すると、リュディはすぐに警戒した。ななみは瀧音幸助のメイドだと名乗り、リュディを奥様と呼んで混乱させた。さらに瀧音幸助がリュディを世界で最も信頼している一人だと認めたため、リュディは赤面してその場を去った。

はつみの許可

花邑はつみもななみを見て、最初は欲求不満なのか、メイド服なら自分が着るなどとずれた反応をした。瀧音幸助が普通のメイドとして雇いたいと説明すると、はつみは一度反対した。しかし、ななみがはつみを奥様と呼び、瀧音幸助へ誠心誠意仕えると述べると、はつみはすばらしいメイドだと評価を変え、雇用に賛成した。

混沌のリビング

リュディ、はつみ、ななみが揃ったところへ花邑毬乃とクラリスも帰宅し、花邑家のリビングは混沌とした空気になった。瀧音幸助は、ダンジョンを攻略してななみと契約した経緯を説明したが、単独で未知のダンジョンに入ったことを強く責められた。彼は皆の視点では無謀に見えると理解し、反省した。

ななみの受け入れ

クラリスは、リュディを守る立場から、得体の知れないななみの同居に反対した。しかし毬乃は、天使の契約が成立しているなら安全性は保証できると判断した。はつみも賛成し、リュディも瀧音幸助を信頼していると答えたため、ななみの同居は認められた。クラリスだけは状況に追いつけず、驚いたままだった。

カトリナとの遭遇

翌日、瀧音幸助はななみを連れて学園へ向かった。ななみは毬乃の許可を得ており、ご主人様のいるところにななみありだと当然のように同行していた。学園で加藤里菜と会うと、瀧音幸助はななみを紹介した。カトリナは二人のやり取りを見て、この主従は相性が良すぎると呆れた。

倒れたウサギ耳の女性

瀧音幸助、ななみ、カトリナは、人だかりの中心で倒れているウサギ耳の女性と、それを見下ろすベニートを目撃した。モニカとステファーニアも現れ、ベニートの行動をめぐって険悪な空気になった。さらに三会の会長達が魔力をぶつけ合うような緊張状態になったが、毬乃が現れたことで場は収まった。

ベニートとの対峙

残ったベニートは、ななみを連れた瀧音幸助やカトリナを見下し、才能がない者は努力すべきだと挑発した。瀧音幸助は、ななみとカトリナを侮辱されたことで前に出て、彼女達は可能性の塊であり、いずれ自分達がベニートを超えると宣言した。ベニートはその言葉を笑いながら受け流し、口だけでないことを祈ると言い残して去った。

カトリナの礼

ベニートが去った後、カトリナは勝手に庇った瀧音幸助を腹に一発入れて責めた。瀧音幸助は、彼女が本当にベニートを超えられると思っていると伝えた。カトリナは不敵に笑い、自分が一番になると宣言した。去り際、彼女は瀧音幸助に庇ってくれた礼を告げ、少しだけ格好よかったと言い残して走り去った。

六章 夜天光の洞窟

夜天光の洞窟とななみの決意

夜天光の洞窟

瀧音幸助は、現時点で有用なスキルを得るため、ななみと共にアペンドディスクの追加ダンジョンである夜天光の洞窟へ向かった。ななみには盗賊系スキルと遠距離攻撃を任せるつもりであり、彼女は弓も問題なく扱えると答えた。二人は道中を順調に進み、ほとんど苦戦しないまま最終層へ到達した。

ワータイガー戦

最終層のボスはワータイガーだった。ななみは弓で牽制し、インパクトアローでワータイガーを吹き飛ばした。瀧音幸助も前に出てストールで攻撃を受け流し、抜刀術を狙った。ワータイガーは素早かったが、普段の訓練相手に比べれば対応可能な相手であり、瀧音幸助は一閃で斬り伏せた。

宝箱前の罠

ボス討伐後、二人は宝箱を見つけた。瀧音幸助は次に挑むべき暗影の遺跡を考えながら歩いていたが、ななみが床の魔法陣を踏んだことに気づいた。瀧音幸助はすぐにななみを抱き寄せたが、罠の発動は止められず、二人は光に包まれて別の場所へ転移した。

ななみの失態

ななみは、自分が罠を見逃して瀧音幸助を巻き込んだことに強い責任を感じた。彼女は自分を使い捨てにもなり得るダンジョンメイドだと認識しており、契約者の役に立てなかったことを恐れていた。さらに、転移先が脱出アイテムの使えないエクストラフロアである可能性を察し、深く落ち込んだ。

瀧音幸助の励まし

瀧音幸助は、ななみだけが悪いわけではなく、自分も罠に気づかなかったのだから同じだと伝えた。さらに、一人で楽しそうなことをしていたから自分も混ざっただけだと冗談めかして話し、ななみの罪悪感を和らげようとした。帰還用の魔石が反応しないことから特殊なフロアだと察したが、彼は先へ進むことを選んだ。

ななみの不安

ななみは、自分が代わりのきく存在であり、情報も十分に伝えられず、失敗ばかりしていると打ち明けた。瀧音幸助は幻滅などしていないと否定し、リュディを助けた経験から、皆を守れるほど強くなりたいと思ったのだと語った。そして守りたい相手の中には、ななみも含まれていると伝えた。

自由への言葉

瀧音幸助は、人生は思ったより自由であり、やり方次第で多くのことができると語った。ななみが契約に縛られて苦しいなら、契約を破棄して自由になってほしいとも告げた。彼は、ななみと一緒にいる時間が楽しく、そばにいてほしいと思っている一方で、それを強制したくないと本心を伝えた。

契約を破棄しないななみ

ななみは、瀧音幸助の言葉を聞いて笑い、彼の強さの源であり欠点でもある大きな穴を自分が支えると告げた。そして契約を破棄することは絶対にないと言い切った。瀧音幸助がそれを呪われた装備のようだと返すと、ななみは自分は天使だから祝福された装備だと笑い、二人は再び軽口を交わせる空気を取り戻した。

ボス部屋の前

二人はエクストラフロアの奥でボス部屋へたどり着いた。ななみは気合いを入れるために、自分の必要性を説いてほしいと瀧音幸助に迫った。瀧音幸助は照れながらも、ななみを信頼しており、ずっとそばにいてほしいと伝えた。ななみは彼をからかいながらも、今の瀧音幸助は超絶イケメンに見えると言った。

ホワイトワータイガー

ボス部屋に現れたのは、白い毛並みを持つホワイトワータイガーだった。通常のワータイガーよりも大きく強く、さらに体を巨大化させて強い圧力を放った。しかし瀧音幸助とななみは軽口を交わしながら戦闘に入り、瀧音幸助が前衛、ななみが弓で援護する形で挑んだ。

第二形態の猛攻

ホワイトワータイガーは完全獣化し、風の刃や強烈な爪、牙で瀧音幸助を追い詰めた。瀧音幸助はストールで攻撃を逸らしながら耐え、ななみはエクスプロードアローで援護した。抜刀術を警戒する敵に苦戦しつつも、瀧音幸助はななみを狙わせまいと前に立ち続けた。

守るための力

瀧音幸助は戦闘中、強敵を前にしたときだけ発動するような不思議な感覚を覚えた。攻撃が遅く見え、ななみを守るための力だと思えるほどだった。彼はホワイトワータイガーの口へ第三の手を突っ込み、ななみの矢で敵が硬直した瞬間を逃さず、抜刀術の瞬を放った。

二人の勝利

瀧音幸助の一閃で、ホワイトワータイガーの体はずれ落ちた。ななみは瀧音幸助へ駆け寄って飛びつき、彼はその勢いを受け止めて回った。ななみは普段の表情に戻り、瀧音幸助と自分に掛かればこの程度だと当然のように言った。

七章 エロゲには必ずあるもの

エ炉の試練とななみとの秘密

工炉に似たエ炉

瀧音幸助とななみは、ホワイトワータイガーを倒した先で、以前に見た工炉に似た場所へたどり着いた。転移魔法陣らしきものはあったが魔力が通っておらず、瀧音幸助は嫌な予感を覚えた。近くには宝箱があり、彼は中身を見たくないと思いながらも、脱出のために開けるしかなかった。

宝箱の鞭と悪魔服

宝箱の中には複数の鞭と、黒い悪魔風の衣装が入っていた。ななみが説明書を読むと、その衣装を着て鞭でオブジェクトを叩けば、炉から転移魔法陣へ魔力が送られる仕組みだと分かった。天使であるななみは悪魔服に困惑したが、瀧音幸助も男性用衣装を見つけ、二人で着替えざるを得なくなった。

堕天使ななみ

ななみは悪魔風の衣装を着ると、文句を言いながらも堕天使ななみとしてポーズを取り始めた。瀧音幸助も中二病めいた衣装に落ち込みながら着替えた。二人は三種類の鞭からそれぞれ選び、瀧音幸助は乗馬鞭、ななみは一本鞭を手に取った。

鞭の音ゲー

二人が魔法陣の上に立つと、ディスプレイに鞭マークが表示され、指定されたタイミングでオブジェクトを叩く仕組みだと分かった。瀧音幸助はそれを音ゲーのようだと理解した。さらに三回ミスすると、エッチな気分になるローションが射出されると知り、二人は理不尽な試練に動揺した。

記念撮影の誘惑

失敗時の様子を写真に残せる機能まで用意されていた。瀧音幸助はローションまみれの堕天使ななみという誘惑に揺れたが、ななみの同意が必要だと踏みとどまった。ななみは瀧音幸助のやる気のためならと撮影を選択したが、わざとミスしないよう釘を刺した。

最後の一打

二人は音楽に合わせて鞭を振るい、途中でミスを出しながらも魔力メーターを満たした。しかし曲は終わらず、最後の最後で降ってきた鞭マークを見逃してしまった。ミスの魔法陣が発動し、瀧音幸助はななみだけでも守ろうとして彼女を投げ飛ばした。

ローションの直撃

瀧音幸助はストールで防ごうとしたが、上から降るローションまでは防げなかった。彼は一人で浴びるつもりだったが、ななみは戻ってきて彼に抱きつき、苦しみも共にすると言った。二人は熱を帯びたローションに苦しみながらも、ななみの水魔法で洗い流し、着替えて転移魔法陣へ向かった。

二人だけの秘密

転移先はダンジョンの入り口であり、夕暮れの景色が広がっていた。瀧音幸助とななみは、大冒険だったと振り返りながら、この出来事をリュディ達に話せば確実に怒られると考えた。鞭で叩いて脱出したことは言えないと笑い合い、ななみはそれを自分と瀧音幸助だけの大切な秘密にすると告げた。

八章 そして、これから

ななみの入学と学園での邂逅

平穏な花邑家

瀧音幸助とななみが危険なダンジョン攻略を経験していた一方で、花邑家は普段通り平穏だった。リュディは試験前のため自室で勉強しており、瀧音幸助は試験の存在を失念していた。彼は今後の行動のため、学園長である花邑毬乃に根回しをしておこうと考え、毬乃の部屋へ向かった。

ななみの入学届

毬乃の部屋には、毬乃とななみがいた。毬乃は冗談交じりに婚姻届を差し出した後、ななみの入学届を見せた。ななみは正式に瀧音幸助と共に学園へ通えることを喜び、瀧音幸助も嬉しさを感じつつ、学園内で自分への反感が強まる可能性を懸念した。

試験をサボる宣言

毬乃は、瀧音幸助がこれから何をしようとしているのかを尋ねた。瀧音幸助は、三会を意識した今後の動きの前段階として、試験をサボって学年一位を取るつもりだと告げた。それは、劣等生扱いされている現状を利用しながら、周囲に強い印象を与える行動でもあった。

ななみの警戒

ななみは、瀧音幸助が学園で劣等生扱いされ、リュディとの親しさから嫉妬や悪意を向けられている状況を把握していた。リュディ、水守雪音、花邑はつみ、クラリス達が瀧音幸助を心配していることも理解していた。ななみ自身は、瀧音幸助のそばにいることを望み、彼を支える立場を譲るつもりはなかった。

花邑毬乃への疑念

ななみは、瀧音幸助に不利益が及ばないよう、周囲への警戒を怠らないと考えていた。特に花邑毬乃は、一般的な人間から隔絶した存在に見えており、ななみにとって注意すべき相手だった。毬乃が瀧音幸助を好いていることは感じていたが、それでも万一に備える必要があると見ていた。

姫宮紫苑とフランツィスカ

瀧音幸助とななみは、学園で式部会副会長の姫宮紫苑と、生徒会副会長のフランツィスカ・エッダ・フォン・グナイゼナウに遭遇した。二人は互いに険悪なやり取りをしており、式部会と生徒会の仲の悪さを感じさせた。瀧音幸助は、彼女達が三会会長達の強さに至るであろう強者だと理解していた。

美少女メイドななみ

姫宮紫苑とフランツィスカは、瀧音幸助が連れているメイド姿のななみに注目した。ななみは冗談を交えながらも、自分が世界最強へ至る瀧音幸助に仕える美少女メイドであると名乗った。彼女は、瀧音幸助のそばで仕えることが自分の居場所だと考え、その立場を誰にも譲らないと心に決めていた。

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