いせれべ 8巻レビュー
いせれべ 全巻まとめ
いせれべ 10巻レビュー
どんな本?
作家の名前で予備知識無しで買った記憶がある。
「小説家になろう」で「進化の実」を知ったのは作者さんは高校生だったからな・・
文章の書き方が凄く面白くて進化の実を読んでいたが、このタイトルは知らなかった。
この作品の作者さん、美紅さん。
私の印象ではストライクゾーンでは勝負しないタイプだと思ってる。
でもネタのキレは良いので食い付いてしまうw
そう感じている進化の実がアニメ化して、、、
そしてこの「#いせれべ」がアニメ化している。
進化の実の作画と比べると期待出来そう。
というより段違いじゃないか?
モフモフなナイトとアカツキ、ウサギさんが出て来るまで楽しみに待とう。
PVにはしっかり出ている。
シエルまでは行かないかな、、
ウサギ師匠!!!声が渋い!
動くナイトがカワイイ!!
アカツキもキュート!
読んだ本のタイトル
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する9 ~レベルアップは人生を変えた~
著者:美紅 氏
イラスト:桑島黎音 氏
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あらすじ・内容
『星』から力を授かった少年――次は宇宙に平和をもたらす“伝説”となる。
天から来襲した侵略者たちを撃滅し、大宇宙にまでその名を轟かせた天上優夜。母星の危機に苦悩する異星人の少女・メルルを救うべく、優夜たちは激動の星間戦争へと突入していく!
異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する9 ~レベルアップは人生を変えた~
星々を蹂躙する凶敵との戦いに備え、優夜が仲間に迎えたのは……異世界の守護者『魔聖』。彼との邂逅によって、伝説の賢者が優夜に授けた、新たな遺物の存在が明らかになり……!?
メルルの故郷を目指し、ついに宇宙へと飛び立った一行。暴虐非道な敵軍の攻勢を前に、誰もが絶望を抱く中――優夜に宿された新能力が覚醒し……雷轟の“機神”が戦場に顕現する!
究極の決戦兵器と化した優夜に、全宇宙の命運が託された!!
前巻からのあらすじ
新しい家族。
愛らしい小鳥のシエルの活躍で邪の集合体となったアヴィスをあっけなく討伐。
聖と神楽坂達の最大の敵となった邪は居なくなった。
次に現れるのは数万年後らしい。
異世界から召喚された神楽坂は何もしないで御役御免。
オーマの希望を叶えた優夜は大魔境の奥地へ赴くのだが、、
アヴィスの攻撃で大魔境が荒野へと変貌しており。
かなりスムーズに移動出来ていたが、大魔境の魔物グラトニー・ワームが襲って来て優夜とユティ、ナイトで何とか倒す。
そして大魔境の最奥地の大穴の底に星の核があり。
そこの周辺の魔力の結晶をメルルの宇宙船の動力源にする。
そして、穴の底に辿り着くと星の守護者が現れて優夜達に襲いかかる。
その守護者もなんとか倒したら。
そうしたらオーマの呼び掛けに現れた星そのもののアルジェーナ。
そのアルジェーナから優夜の祖父、夜之助とアルジェーナが知り合いで、さらに賢者と夜之助が友人だったと知る。
どうやら賢者さんが実験で異世界に行ってしまい。
その先が現代だったらしく。
その賢者さんを助けたのが優夜の祖父、夜之助だったらしい。
感想
地球を侵略して来た宇宙人ドラゴニアを撃退した優夜達を見て、メルルは自分の星を救って欲しいとお願いして来た。
それに応えるために優夜は、新たな仲間の魔聖オーディスとその弟子のルリとリルの2人を加え。
メルルの宇宙船で宇宙へと旅立つ。
なんかよく分からないジェルに包まれながら、ワープを使用していたら。
侵略しているドラゴニアの船に攻撃される。
それを船外に出て剣でアッサリと撃退、、、、
距離感が。。
メチャクチャww
さらに宇宙に賢者の遺産がありそれを優夜が受け取り、、
賢者さんも、何でもアリだな、、
そしてドラゴニアの本隊がメルルの星を侵略している場に遭遇して、優夜達は加勢するが多勢に無勢で劣勢。
ナイトが覚醒して部隊長クラスを撃退して盛り返すかと思ったら、、
その後、無理しすぎたナイトはダウン。
さらにドラゴニアの皇帝が出て来て、声だけで優夜達を圧倒したのだが、、
賢者さんの遺産が、、
あの宇宙で回収した遺産が巨大ロボットとなり出て来てドラゴニアの皇帝を圧倒してドラゴニア軍を壊滅してしまった。
そうして優夜はメルルの母星を救ったのだが、、
メルルの父親が宇宙船の無い優夜を母星で拘束しようとしたのをメルルが頑なに反対。
優夜を地球に送り届けると、父親はメルルに優夜の遺伝子を貰って来いと命令してメルルは地球へ赴く。
佳織の父親が転入生を入れた記憶が無いと頭を捻っていたが、、
住む場所はどうするんだ?
こそは次巻でわかるかな?
最後までお読み頂きありがとうございます。
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いせれべ 8巻レビュー
いせれべ 全巻まとめ
いせれべ 10巻レビュー
展開まとめ
プロローグ
メルルの救援要請と「魔聖」への期待
ドラゴニア星人の軍勢を退けた後、メルルは優夜たちに対し、自分たちの星を救ってほしいと必死に訴えた。メルルの言葉は優夜とオーマしか理解できなかったため、優夜はその内容をウサギやイリスたちに通訳し、これまでの経緯もあわせて説明した。
話を聞いたウサギやイリスは、相手が宇宙の住人であることに驚きつつも状況を理解する。しかし、ドラゴニア星人の戦力はまだ残っている可能性が高く、自分たちだけでは戦力が不足していると判断した。そこでウサギは、自分やイリスと同等の力を持つ存在がもう一人必要だと指摘する。
その候補として挙げられたのが「魔聖」であった。現在は多くの「聖」が失われているが、まだ残っている者も存在しており、ウサギとイリスはその「魔聖」に会う予定であった。彼らは「邪」を倒した事実を他の「聖」に伝える必要もあったため、優夜たちの問題とも目的が重なることになるのだった。
邪教団による神復活計画
一方、異世界の世界の果てにある【世界の廃棄場】では、新たな動きが始まっていた。そこには黒いローブを身にまとった多数の信徒が集まり、「邪」を神として崇める教団が活動していた。
教祖は、彼らの神は死んでおらず復活の時が近いと宣言する。そして、賢者の遺した「時を入れ替える魔法」を用いれば、過去の存在と現在の人間を入れ替えることで神を復活させられると説明した。
さらに教祖は、その魔法の代償として、神を倒した存在を生贄に使う計画を語る。その候補として目を付けたのが、大魔境に住むと噂される人物であった。アルセリア王国の第一王女がその人物と関係しているという情報を根拠に、教団はその正体を探る決意を固める。こうして、優夜の知らぬところで新たな陰謀が動き始めた。
レガル国での国王議会開催決定
同じ頃、レガル国では国王オルギスが重大な決断を下していた。完全態となった「邪」が襲来した経験から、もはや自国だけでは対処できないと判断し、世界中の国王を集める「国王議会」を開催すると宣言したのである。
この決定には大きな問題があった。レガル国は賢者の技術を用いて異世界から舞を召喚しており、その事実が他国に知られれば強い非難を受ける可能性があったからである。しかしオルギスは、世界が団結するためならば自国が責められることも受け入れる覚悟を示した。
家臣たちもその決意に同調し、議会開催に向けて各国への連絡を進めることになる。ただし彼らはまだ「邪」がすでに滅ぼされている事実を知らず、存在しない脅威に対して真剣な議論を重ねていた。
ドラゴニア星人側の報復の動き
地球から撤退したドラゴニア星人の第三部隊は、隊長ドラードが王ドラコ三世の前で敗北を報告していた。ドラードは、エイメル星人を追跡していた際に、その協力者である地球人と戦い敗北したと告げる。
宇宙をほぼ支配していると考えていたドラコ三世は、地球人に敗れたという報告に驚きを隠せなかった。エイメル星人が新たな兵器を開発した可能性を疑いながらも、ドラードを処刑せず、傷を癒した後に再び任務に就かせることを決定する。
ドラードはその命令に感謝しつつ、優夜への敗北の屈辱を胸に復讐を誓った。こうして、地球と異世界、さらに宇宙を巻き込んだ複数の勢力の思惑が、同時に動き始めることになったのであった。
第一章 地球観光
イリスとレクシアたちの残留
ウサギが「魔聖」を仲間に勧誘するため異世界へ戻った後、イリス、レクシア、ルナ、神楽坂マイは地球に残ることになった。イリスは、メルルの存在を考えると再び敵に狙われる可能性があり、優夜も戦闘の疲労が回復していないため戦力が不足すると判断したと説明した。
その言葉を聞いたレクシアとルナも、それぞれ自分なりに力を貸すと申し出た。優夜は自分たちを心配して残ってくれたことに感謝し、メルルも同じように礼を述べた。
言語共有装置による意思疎通の解決
会話の中で、イリスたちがメルルの言葉を理解できないことが問題となった。そこで優夜がエイメル星の技術で解決できないか尋ねると、メルルは腕の端末を操作し、その場にいる全員へ言語情報を送信した。
その結果、イリス、レクシア、ルナ、ユティたちは突然メルルの言葉を理解できるようになり、驚きを見せた。魔力を感じない技術で意思疎通が可能になったことに、神楽坂マイは特に強い驚きを示した。
地球観光の提案と服装問題
家の中を見ていたレクシアは、優夜の住む世界を見てみたいと強く望んだ。イリスも、興味だけでなく再び敵が襲撃した場合に備え周囲の状況を把握する必要があると説明した。
優夜は案内すること自体は問題ないと答えたが、レクシアたちの服装やイリスの剣が地球では目立つと神楽坂マイが指摘した。地球では武器を持ち歩く必要がないほど治安が良いと説明されると、イリスたちはその事実に驚いた。
そこでレクシアは地球の服を用意してほしいと神楽坂マイに頼み、マイは三人の期待に押されて服を買いに行くことになった。
家事を巡る料理対決の開始
神楽坂マイが買い物に出かけた後、イリスは優夜の疲労を気遣い、師匠として世話をすると言って家事を引き受けた。するとレクシアも自分が世話をすると主張し、さらにルナも加わり三人とも料理を作ると言い出した。
空腹を訴えるユティとオーマの言葉もあり、三人は台所で調理を始めた。コンロや水道、冷蔵庫といった地球の設備に驚きながらも、イリスは剣技を使って食材を調理し、ルナも武器の糸を使って食材を切り刻んだ。
一方でレクシアの料理は包丁が壁に突き刺さるなど危険な様子となり、優夜とメルルは身の危険を感じて台所から離れることになった。
完成した料理と食卓での騒動
やがて料理が完成し、優夜たちは食卓に集まった。祖父が用意していた大きなテーブルのおかげで、多人数でも一緒に食事を囲むことができた。
しかし席に着くと、優夜の隣に座ることを巡ってイリスとレクシアが言い争いを始め、ルナも加わって騒ぎになった。さらにレクシアが結婚の話を持ち出し、イリスが優夜の裸を見たことがあると語ったことで、場は混乱した。
そんな中、ユティが優夜の隣に座り食事を急かしたことで、ようやく食事が始まった。
料理を巡る優夜への集中攻撃
食事が始まると、イリスは優夜がまだ回復していないと言ってスプーンで料理を食べさせようとした。続いてレクシアも自分の料理を食べさせようとし、さらにルナも自分の料理を差し出した。
三人の料理を差し出されて優夜が困惑する中、メルルはその様子を興味深い文化として観察していた。ユティとオーマが食事を急かしたことで三人は席に戻ったが、優夜は混乱する状況の中でどう対処するか必死に考えることになった。
地球の服への着替えと価値観の違い
神楽坂マイが買い物から戻ると、優夜はイリスたちとの食事で精神的に疲れ切っていた。マイが買ってきた服を見たレクシア、ルナ、イリスは、異世界にはない素材や意匠に興味を示し、それぞれ地球の服の違いを口にした。
その後、レクシアはすぐに着替えようとして服を脱ぎ始めようとしたが、神楽坂マイに止められた。ルナとイリスは、レクシアが王族として人に世話をされることに慣れており、そのため羞恥心が薄いのだと説明した。優夜は神楽坂マイに促され、その場から退出することになった。
着替え後の三人と外出の開始
着替えを終えた後、レクシア、ルナ、イリスはそれぞれ地球の服を着こなし、神楽坂マイも思わず見惚れるほど似合っていた。優夜も三人がよく似合っていると伝えたが、レクシアはさらに強い言葉を期待していた。
その直後、レクシアは早速地球を見に行こうと言い出し、イリスも張り合ったため、優夜は二人に腕を取られたまま家の外へ連れ出された。ルナはその様子を見てため息をついていた。
地球の街並みと周囲の注目
家の外へ出ると、レクシアたちは街並みや人々の様子を見て、魔力がなく武器も持ち歩かない地球の環境に驚いていた。ナイトたちやメルル、オーマ、ユティは家に残っており、優夜は本来なら休むべき状態だったが、レクシアとイリスの勢いに押されて同行していた。
三人は服装を変えてもなお非常に目立っており、周囲の人々は芸能人かとざわつきながら見つめていた。しかしレクシアたちは、自分たちがなぜ注目されているのか理解していなかった。神楽坂マイだけがその理由を理解し、疲れたように反応していた。
芸能事務所からのスカウト
観光を続ける中で、一人の女性がレクシアたちに声をかけた。ルナとイリスは警戒を見せたが、レクシアは笑顔で応対した。その女性は芸能事務所スタープロダクションの関係者であり、三人をスカウトしに来たのだった。
周囲の人々もその事務所名に反応し、神楽坂マイはその大きさに強く驚いていた。一方、優夜はレクシアたちが日本語を理解していることから、異世界との言語の仕組みについて改めて考え始めた。最終的に女性はその場で強く勧誘することはせず、名刺だけを渡して立ち去った。レクシアはその名刺の材質や印刷技術に感心していた。
公園での休憩とクレープへの興味
その後、優夜たちは近所を長く歩き、公園で休憩することにした。そこでは子供たちが遊び、近くの屋台からよい匂いが漂っていた。優夜がクレープという甘い食べ物だと説明すると、レクシア、ルナ、イリスは揃って興味を示し、食べることを望んだ。
クレープ屋の前に行くと、三人は言葉は分かっても文字は読めず、優夜が通訳する形でメニューを説明した。注文を終えた後、優夜は出来上がったクレープを受け取り、ベンチで待つ三人のもとへ向かった。
ナンパ騒動とルナの拘束
優夜が戻ると、レクシアたちは見知らぬ男性たちに絡まれていた。男性たちは優夜より自分たちと遊ぶ方が楽しいと軽薄に言い寄り、レクシアに手を伸ばそうとした。
その瞬間、男性たちの体には糸が巻きつき、動けなくなった。これはルナの仕業であり、地球では武器を持ち歩けないと言われていても、護衛として必要な備えはしていたのだった。ルナは楽しんでいたところを邪魔されたことに不快感を示し、そのまま男たちを拘束し続けようとした。
イリスの制裁と騒動の収束
しかしイリスは、このまま去るのではなく相手にきちんと分からせるべきだと考え、ルナに拘束を解かせた。自由になった男性たちは逆上してイリスに襲いかかったが、イリスは回し蹴り一つで全員をまとめて吹き飛ばし、気絶させた。
その様子を見た優夜と神楽坂マイは唖然としたが、レクシアとルナは当然のように受け止めていた。イリスたちは、この世界が本当に危険と無縁であることを改めて感じていた。
クレープの感動と移住発言
騒動が収まると、優夜たちはようやくクレープを食べ始めた。レクシア、ルナ、イリスはその美味しさに一斉に驚き、特にルナは高級な食べ物なのだと考えた。
しかし優夜と神楽坂マイは、クレープは特別珍しいものでも高級品でもないと説明した。それを聞いたレクシアは、このような美味しいものが普通に手に入る世界なら住みたいと言い出した。ルナは王女である立場からそれを止めたが、今度はイリスまで優夜の家に住もうかと言い始め、レクシアも反発した。優夜と神楽坂マイは、これ以上何事も起こらずに済むことを願うばかりであった。
ウサギの天山行きと罠の突破
優夜たちが地球を観光しているころ、異世界ではメルルに協力するため、ウサギが「魔聖」の住む場所へ向かっていた。前回はイリスとともに訪れる途中で優夜のもとへ向かったため、再び【天山】を進むことになった。
【天山】には強力な魔物がいたが、ウサギは蹴り一つで退けながら進んだ。しかし、ある地点からは山中に張り巡らされた罠が発動し、頭上や周囲に現れた魔法陣から巨大な水の槍が次々と放たれた。ウサギはそれらを避け続けた末、一気に山頂まで駆け抜け、最後まで攻撃を受けることなく目的地へ到達した。
山頂の家と双子の弟子たち
山頂には【大魔境】にある優夜の家と似た雰囲気を持つ木造の一軒家が建っており、その周囲は柵で囲まれていた。ウサギが家へ近づくと、柵の向こうに瓜二つの双子の少女が現れた。
二人はやって来た相手が本当にウサギであると気づくと、驚きながら家の中へ駆け戻り、師匠を呼びに行った。ウサギはその様子から、「魔聖」が弟子を取っていたことを知った。
オーディスとの再会と「邪」の現状
双子に呼ばれて現れたのは、長い金髪と緑の瞳、尖った耳を持つ男オーディスであった。ウサギに名前を呼ばれたオーディスは面倒そうな態度を見せつつも、用件を尋ねた。
ウサギが「邪」はすでに出現しており、しかも究極完全態となっていたと告げると、オーディスはその事実をまったく知らなかったことを露呈した。さらに、その「邪」がすでに倒されたと聞かされると、オーディスは強い衝撃を受けた。
家の中で語られた優夜と「邪」討伐の経緯
オーディスはウサギを家の中へ招き入れ、そこでウサギはこれまでの経緯を詳しく説明した。自分が優夜を弟子にし、さらにイリスもその弟子の師匠となったこと、そして優夜の家族が「邪」を倒したことまで、すべてが語られた。
話を聞いたオーディスは、自分が研究に没頭している間に外の世界で大きな変化が起きていたことを知り、頭を抱えた。しかし同時に、ウサギやイリスが弟子を取ったこと自体にも驚きを示し、ただの偶然ではなく「邪」に対抗できる存在だったからこそ起きたことだと受け止めていた。
宇宙人の脅威と協力要請
続いてウサギは、優夜が異世界人であること、宇宙からの侵略者であるドラゴニア星人の存在、そして彼らに襲われたメルルが助けを求めてきたことを説明した。異世界に加えて宇宙まで関わる状況に、オーディスはさらに混乱した。
そのうえでウサギは、優夜がメルルの願いを引き受け、自分とイリスもその助けになるつもりであることを伝えた。しかし実際に戦った結果、現状の戦力だけでは心もとないと判断したため、戦力としてオーディスにも協力してほしいと要請した。
優夜の家の結界がもたらした決断
オーディスは、科学が力を持つ世界や宇宙そのものには戸惑いながらも、未知の技術や魔法には興味を示していた。そこでウサギは、優夜の住む家には見たこともない強力な結界魔法が張られており、物理攻撃も魔法攻撃も防ぎ、究極完全態の「邪」の攻撃すら通さなかったと告げた。
その話を聞いたオーディスは、それが伝説の賢者の魔法でもなければ不可能だと驚愕した。自分の住む【天山】の家にも結界はあるものの、魔物の侵入を完全には防げないため、【大魔境】で完全防御を実現している優夜の家とその使い手に強い関心を抱いた。
オーディスと双子の同行決定
最終的にオーディスは、そこまで言われれば確認せざるをえないと考え、宇宙人との戦いへの協力を引き受けた。さらに自分だけでなく、双子の弟子であるルリとリルも連れていくと申し出た。
ルリとリルは一人ずつでは半人前だが、二人で一人前と評される実力を持っていた。オーディスは素直ではなかったが、二人を戦力として認めていた。こうしてウサギは了承し、「魔聖」オーディスとその弟子たちが仲間に加わることになった。
第二章 『魔聖』
ウサギの帰還とオーディス一行の到着
地球観光を終えて優夜たちが賢者の家でくつろいでいると、ウサギが戻ってきた。メルルは端末を操作し、ウサギにも自分の言葉が通じるようにしたため、ウサギはその技術に驚いていた。
その後、ウサギは「魔聖」が協力することと、その弟子である双子も同行することを伝えた。イリスは「魔聖」が弟子を取っていたことに強く驚いたが、ひとまず顔合わせのため、優夜たちは賢者の家の庭へ向かった。
オーディスたちとの対面と優夜への驚き
庭には、長い耳を持つ男性と、よく似た双子の少女たちが立っていた。男性は賢者の家を包む魔法に気づき、強い関心を示していたが、ウサギに促されて名乗り、自分が「魔聖」のオーディスであり、双子は弟子のルリとリルだと紹介した。
優夜が家の主として名乗ると、オーディスは優夜の魔力の質と量に驚き、これほどの魔法使いがウサギとイリスの弟子であることに衝撃を受けた。続いて全員が自己紹介を済ませ、メルルも改めて協力への感謝を述べた。
同行者の確認とレクシアたちの不参加
オーディスは、今回宇宙へ向かう面々を見渡して状況を確認した。すると優夜は、レクシアたちはさすがに連れていけないと説明したが、レクシアは自分も行くと主張した。
しかしルナは、自分たちが同行してもできることは少なく、むしろ足手まといになると冷静に判断した。レクシアは料理ができると反論したが、ルナはそれも含めて阻止すると告げ、優夜もその考えに同意していた。
賢者の家の正体と優夜の継承
会話の中で、優夜は家の中に創世竜のオーマがいることや、ナイトたちも普通の魔獣ではないことを説明した。そのうえで、オーディスが家を覆う結界について尋ねたため、優夜はこれまで話していなかった事実を明かした。
それは、この家がもともと賢者の家であり、自分の魔力回路や武器もすべて賢者から受け継いだものであるという内容であった。その告白に、オーディスだけでなくイリスたちも大きく動揺し、賢者がこの世界において伝説的存在であることを改めて優夜に説明した。
賢者の眠る場所への同行決定
さらに優夜は、賢者がすでに亡くなっており、その遺体は【大魔境】の奥地の洞窟にあると話した。オーディスはその事実に強く反応し、たとえ無事でなくても魔法使いとして一目見ておきたいと頼み込んだ。
優夜がメルルに視線を向けると、メルルは自分のために協力してくれるのだから問題ないと受け入れた。そこへオーマも現れ、自分も賢者の眠る場所へ行くと申し出たため、一行は出発の準備を整えた。
レクシアたちとの別れ
その間にルナは、自分たちはここで帰るべきだと判断していた。神楽坂マイを冒険者ギルドに登録し、戦闘経験を積ませるという本来の目的があるうえ、この先の行動にはついて行けないと考えたためである。
神楽坂マイは、邪獣がまだ残っている以上、もうしばらく異世界に残ると決めた。レクシアは激しく嫌がったが、最終的には受け入れ、一行は【大魔境】の入り口まで三人を送り届けて別れることになった。
大魔境の再生と道中の交流
賢者の眠る場所へ向かう途中、優夜たちはアヴィスの攻撃で一度は消し飛んだ【大魔境】の奥地が、すでに植物で覆われ始めていることに驚いた。ユティとメルルも、その異常な再生速度に愕然としていた。
オーディスは道中で植物を採取し、自分が世界中の植物を研究して魔術の発展に役立てようとしていると説明した。また、ルリとリルは優夜をユウヤ兄と呼び、敬語もいらないと親しげに話しかけた。優夜は二人の見分け方を雰囲気だと答え、ルリたちやオーディスを驚かせた。
賢者の遺骨との対面
やがて一行は、崩れることなく残っていた洞窟へたどり着いた。オーマはそこに残る気配から賢者の存在を確信し、懐かしさと複雑な感情をにじませながら洞窟の中へ入っていった。
奥へ進んだ一行は、ついに賢者の遺骨を発見した。オーディスはその姿を前に跪いて涙を流し、賢者が魔法を極める者にとって神のような存在であると語った。一方でユティは、なぜ埋葬されていないのかと疑問を口にしたが、オーマは賢者は誰かに葬られることを望むような人物ではないと答えた。
隠された遺産と優夜だけが読める文字
その後、オーマはこの場にはまだ賢者の遺したものがあると告げ、一行を洞窟の奥の岩壁へ案内した。しかし見た目にはただの壁であり、オーディスが調べても何も分からなかった。
そこでオーマは、優夜だけが賢者の遺産を受け継ぐ資格を持つと語り、壁に触れるよう促した。優夜が触れると、岩壁に複雑な魔法陣が浮かび上がり、さらに文字が現れたが、その文字を読めたのは優夜だけであった。
賢者の遺産の在り処と宇宙への出発決定
優夜が読み取った内容によれば、賢者の遺産は宇宙のとある星に封じられていた。ただし、その星の名称や位置は賢者にも伝えようがなく、近づけば自然と場所が分かるようにしてあるという記述であった。
その事実にウサギやオーディスたちは驚いたが、メルルは理屈が分からなくとも賢者の魔法ならあり得ると受け止めた。オーディスは、洞窟に来た目的は果たしたうえに新たな賢者の遺産の存在まで判明したことで、すぐに宇宙へ向かおうと決めた。イリスやウサギも準備は不要であり、メルルも船のワープ機能と食料の搭載が済んでいると説明したため、一行は時間を置かず宇宙へ旅立つことになった。
第三章 賢者の遺産
宇宙船への搭乗と保護液の説明
地球の家に戻って準備を終えた優夜たちは、上空で待機していたメルルの宇宙船へ乗り込んだ。宇宙船は他人から認識されないよう処理されており、メルルが端末を操作すると、優夜たちは足元に現れた光の輪によって船内へ転移した。
船内は少人数用のため十二人ではかなり窮屈であったが、ホログラム状のタッチパネルや数多くの機械が並ぶ光景は、優夜たちにとって未知のものであった。ルリとリルは好奇心から機械に触れようとしたが、オーディスに止められた。
やがてメルルは全員に席へ座るよう指示した。座った瞬間、全員の身体はゼリー状の保護液に包まれた。メルルは、それが宇宙へ出る際の衝撃を緩和し、さらに体を宇宙空間でも活動できる状態へ適応させるものだと説明した。不安を抱きつつも、優夜たちはその説明を受け入れた。
宇宙への出発とワープ空間への突入
メルルが出発を宣言すると、宇宙船はほとんど衝撃を感じさせないまま空へ上昇し、街や雲を置き去りにして宇宙へ到達した。窓の外に広がる光景を見て、優夜もイリスたちも宇宙という未知の世界に感動していた。
その後、メルルは地球圏から無事離脱できたことを確認し、エイメル星へ向かうためワープ機能を使うと説明した。通常航行では数百年かかる距離であるため、亜空間を経由して長距離を移動する必要があった。
ワープが起動すると、窓の外は以前ドラゴニア星人に襲われた際に見た亜空間と同じような異様な空間へ変化した。ワープ空間への転移が成功すると、保護液は椅子へ吸収され、優夜たちは自由に動けるようになった。
ワープ中の会話とエイメル星の事情
ワープ空間ではしばらく自由に過ごせるようになったため、優夜はメルルに故郷について尋ねた。メルルは、エイメル星人はドラゴニア星人と長く敵対しており、自分たちは科学力では宇宙一だと語った。
しかし、その科学力こそがドラゴニア星人に狙われる理由でもあった。ドラゴニア星人は、エイメル星人の技術を奪うために遥か昔から侵略を続けており、それに対抗するため祖先が対天体殲滅兵器を生み出したものの、その存在がかえって戦いを激化させたのだとメルルは考えていた。
それでもメルルは、設計図と優夜たちの力によって戦いに決着をつけたいと改めて願いを口にした。その言葉に、優夜たちは力を貸す意思を示した。
ワープ解除直後の待ち伏せ
やがてメルルは、ワープには機体への負荷が大きいため一度解除すると説明し、全員は再び席について保護液に包まれた。ワープ空間を抜けた宇宙船は通常の宇宙空間へ戻り、メルルは一時間ほど通常航行したのち再度ワープする予定だと話した。
しかしその直後、宇宙船は激しく揺れた。ウサギは即座に襲撃だと見抜き、イリスも敵はドラゴニア星人だと判断した。実際、敵艦から通信が入り、対天体殲滅兵器の設計図を渡せば命は助けると告げてきた。
メルルが降伏を拒否すると、ドラゴニア星人たちは一斉に攻撃を開始した。メルルはワープ解除地点を逆算されて待ち伏せされていたと説明し、宇宙船のシールドを展開して衝撃に備えるよう皆へ告げた。
船内防衛と宇宙空間への出撃準備
窓の外には青い膜のようなシールドが展開され、その向こうにドラゴニア星人の宇宙船が五機見えていた。オーディスは敵の数が思ったより少ないと冷静に見ていたが、メルルはこの船が移動用であり、本格的な宇宙戦闘には向かないため、このままでは厳しいと説明した。
その状況を受け、ウサギは宇宙船の外へ出て敵を迎え撃つことを提案した。イリスは方法としてはそれしかないと考えたが、激しく揺れる船の外へ出る危険も指摘した。
そこでオーディスは、自分が敵の攻撃を受け持つと申し出た。ルリとリルに協力させて【魔力障壁】を展開し、敵の砲撃を宇宙船の手前で防いだうえで、自身は多数の【魔力弾】を生み出し、敵の攻撃を一つずつ相殺していった。その間に優夜、ユティ、イリス、ウサギ、ナイト、シエルは宇宙船の外へ出ることになった。
宇宙空間での適応と攻撃開始
宇宙空間へ出た優夜たちは、不思議な違和感こそ覚えたものの、保護液の効果で問題なく活動できることを確認した。宇宙船の中に残ったオーディスは魔法で脳内へ直接語りかけ、外の様子も把握しているため流れ弾を気にせず戦うよう伝えた。
ウサギの合図で全員が一斉に飛び立った。優夜は風属性魔法を推進力に使って加速し、イリスは土属性で足場を作って宇宙を駆け、ウサギとナイトは風属性魔法で足場を生み出しながら高速で進んだ。シエルも普段通り羽ばたくだけで高速度を出していた。
敵もそれに気づいて砲撃を向けたが、宇宙船上に残ったユティが弓を構え、【流星群】を放って迎撃した。連続して放たれた矢は敵の砲撃を撃ち抜くだけでなく、宇宙船そのものにも損傷を与えていた。
各自の攻撃による敵艦撃破
ドラゴニア星人の宇宙船へ到達すると、まずイリスが【堕天】を放ち、船体の要所を斬り裂いた。続いてウサギが【穿脚】で船体に巨大な穴を開けた。
ナイトは【魔装】を展開して体当たりし、そのまま船体を貫通した。シエルも青い炎を纏って急降下し、別の敵艦を貫いて破壊した。
優夜も【世界打ち】を取り出し、真下から敵艦へ叩き込んだ。敵艦は一瞬シールドを展開したが、【世界打ち】はそれごと粉砕し、宇宙船を木端微塵にした。その威力を目の当たりにしたイリスとウサギは、賢者の武器の規格外さに驚いていた。
戦闘後の帰還命令
戦闘の最中、オーディスから再び脳内通信が届き、詳細は後で聞くとして今すぐ宇宙船へ戻るよう伝えられた。優夜たちはその指示に従ってメルルの宇宙船へ帰還した。
全員が戻ると、メルルはすぐに宇宙船を操作し、その場から離脱した。
待ち伏せを逃れた後の異変
ドラゴニア星人の襲撃を振り切った後、メルルは周囲に宇宙船の気配がないことを確認し、ひとまず逃げ切れたと告げた。待ち伏せについては、ワープ解除地点を逆算されていたこと、さらに複数の候補地点に対して敵が部隊を分散していたため、遭遇した敵の数が少なかったのだと説明した。
その説明を聞いて安心した優夜だったが、直後に妙な違和感を覚えた。うまく言葉にできないものの、何かに呼ばれているような感覚があったため、その異変を皆に伝えた。
オーマが示した賢者の気配
優夜の言葉を聞いたオーマは、それは賢者の気配だと断言した。宇宙へ来る前に訪れた賢者の眠る洞窟で感じたものと同じ気配であると説明され、優夜はそれが賢者の遺産に関係するものではないかと考えた。
オーマはすぐにその方向へ進むようメルルへ告げた。優夜はメルルの故郷を優先すべきではないかと迷ったが、メルルは、追手を撹乱するためにも一度針路を変えるのは有効だと判断し、その提案を受け入れた。
未知の星の出現
優夜とオーマの案内で進んでいくうちに、一つの星が見えてきた。しかしその星は、エイメル星の技術で作られたメルルのマップにも表示されない未知の星であった。しかも、その周辺一帯は本来すでに調べ尽くされている領域であり、未知の星が存在すること自体が異常だった。
その理由について、オーマはこの一帯に賢者の魔法がかけられており、優夜のように遺産を受け継ぐ資格を持つ者か、自分のように賢者の気配を感知できる者でなければたどり着けないようにしていたのだろうと説明した。
荒涼とした星と巨大な神殿
星は、土だけが広がる荒涼とした場所で、水も緑も生物の気配もなかった。その中にただ一つ、あまりにも巨大な神殿のような建造物が建っていた。
その建物は柱に囲まれた神殿のような外観をしていたが、入り口は宇宙船すら入れそうなほど巨大で、人間のために造られたものとは思えなかった。優夜たちがその異様な大きさに圧倒される中、オーマはこれこそ賢者が造ったものであり、優夜が受け継ぐべきものだと断言した。
神殿内部の未知の素材と賢者の仕掛け
神殿の内部は、大理石のように滑らかな不思議な素材の壁で覆われていた。オーディスが調べた結果、その素材は魔力を通さず、魔力による攻撃から何かを守るために使われているのではないかと考えた。さらにメルルの分析でも、その素材はデータベースに存在しない未知のものであり、【黒堅樹】以上の硬度を持つことが判明した。
しばらく進むと、突然巨大な扉が出現した。これほど大きな扉なら最初から見えていてもおかしくないはずだったが、オーマは賢者が優夜のような資格を持つ者が来た時だけ扉にたどり着けるよう仕組んでいたのだと説明した。
扉の先で響いた賢者の声
オーマに促され、優夜が扉に触れると、扉はゆっくりと開き、中から激しい光が溢れ出した。優夜はそのまばゆい光の中で、扉の向こうに巨大な何かが倒れてくるような幻影を見たうえ、脳内に男性の声を聞いた。
その声の主は、自らを賢者ゼノヴィスだと名乗った。ゼノヴィスは、かつて地球に降り立ってヨルノスケという人物と出会い、地球の文化に触れたことで心躍る未知の概念を知ったと語った。そしてその概念をもとに研究を重ね、非常に満足のいくものを造り上げたものの、アルジェーナに管理不能だと判断されたため、この遠い星に隠したのだと明かした。
空の部屋と腕輪の出現
賢者の声が消え、光が収まった後、優夜たちが扉の向こうを見ても、そこには何もなかった。ただ巨大な空間が広がっているだけで、期待していた遺産らしきものは見当たらなかった。
誰もが困惑する中、イリスが優夜の腕に見慣れない腕輪が装着されていることに気づいた。優夜は慌てて外そうとしたがびくともせず、【鑑別】で確認しても【契約の腕輪】という名前しか分からなかった。
契約の腕輪が示した遺産の正体
オーマは、部屋で感じていた賢者の気配はその腕輪から発せられていたのだと見抜き、その腕輪こそが賢者の遺産なのだろうと判断した。しかし優夜には使い方がまったく分からず、魔力を流しても反応はなかった。
結局、それ以上この場所で得られるものはなく、優夜たちが部屋を出ると、巨大な扉は煙のように消え去った。オーディスはその様子を見て、賢者の魔法の底知れなさを改めて実感していた。
神殿を後にしてエイメル星へ
オーマも優夜も、腕輪を手にして以降はこの場所から何かに惹かれる感覚がなくなっていたため、この星での用事は終わったと判断した。優夜はメルルにもう大丈夫だと告げた。
メルルもここからならエイメル星付近まで一気にワープできると説明し、すぐに出発することになった。こうして優夜たちは、賢者の遺産である腕輪を手に入れたまま、その星を後にした。
第四章 大いなる巨人
国王議会で明かされた聖女召喚と「邪」の消滅
優夜たちが神殿を探索しているころ、レガル国では【国王議会】が開かれていた。そこにはオルギスだけでなく、アーノルドやシュレイマン、プラハをはじめとする各国の王たちが集まっていた。
会議の冒頭で、オルギスは聖女召喚を行った事実を正式に発表した。そのため、他世界から人間を連れてきたことや、その戦力をどう使うつもりなのかという点で、各国の王たちから強い非難を受けた。
その流れの中で、レクシアは「邪」が復活したと告げたうえで、さらにその「邪」はすでに滅びていると明かした。この事実はオルギスにとっても初耳であり、会議の参加者たちは誰もが衝撃を受けた。
優夜の存在が会議の焦点となる
「邪」を倒したのが「聖」ではなく別の存在だとレクシアが説明すると、各国の王たちはさらに動揺した。オルギスだけはその言葉から優夜の存在を思い浮かべていた。
その後、議会は本来の議題を失ったため終了となり、オルギスはレクシアたちを呼び止めて非公式の会談を開いた。そこでレクシアたちは、正確には優夜の仲間が「邪」を倒したのだと説明したが、オルギスはそれも結局は優夜の力に他ならないと受け止めた。
さらに舞は、自分たちの世界では優夜のような存在は特別であり、異世界人全員が同じではないと説明した。また、自分は優夜の力によって元の世界へ帰ることができるとも明かし、優夜の家にある扉を通じて二つの世界を行き来できることが伝えられた。
優夜を巡る思惑と創世竜への警戒
舞の説明を受けたオルギスは、その扉を使えば別世界との交流も可能になるのではないかと考えた。しかしレクシアは、それはあくまで優夜のものであり、優夜を妙なことに巻き込めば創世竜が黙っていないと釘を刺した。
その言葉により、オルギスは以前オーマから受けた威圧を思い出し、それ以上の思惑を口にできなくなった。
邪教団の存在と新たな不安
そのうえでオルギスは、「邪」が滅びたからといって安心するのは早いと告げた。まだ邪獣は残っており、さらに最近は「邪」を崇める邪教団の動きが活発化しているからであった。
ルナはその存在だけは知っていたが、これまで大きな事件を起こしていなかったため、各国でも警戒に留められていたという。だが近頃になってその活動は明らかに活発化し、何かを探し回っている様子も確認されていた。オルギスたちが拠点を捜索した時には、すでにもぬけの殻だった。
何を探していたのかは分からないままだが、オルギスは最悪の場合、滅ぼされた「邪」をさらに強化して復活させる手段を見つけた可能性すらあると語り、レクシアたちはその想像に言葉を失った。
エイメル星到着と大規模侵攻の確認
一方そのころ、賢者の遺物を手にした優夜たちは、再びエイメル星へ向かっていた。今回はドラゴニア星人の襲撃を受けることなくワープに成功し、メルルはまもなくエイメル星へ到着すると告げた。
やがて窓の先に地球によく似た青い惑星が見えたが、その周囲には大量のドラゴニア星人の宇宙船が展開していた。無数のエネルギー砲が惑星へ向けて撃ち込まれており、エイメル星側も防御障壁のようなもので持ちこたえつつ、数隻の宇宙船で応戦していたが、数の差は明らかであった。
メルルは、これがドラゴニア星人の本気の侵攻であり、巨大な母艦ドラグーンまで出撃していることから、エイメル星そのものを滅ぼしに来たのだと判断した。
宇宙空間での再戦と部隊長たちの登場
優夜たちはすぐに宇宙空間へ飛び出し、接近してくるドラゴニア星人の宇宙船へ向かった。しかし今回は宇宙船だけでなく、大量のクローン兵も宇宙空間へ展開してきたため、接近そのものが困難になっていた。
イリスは【天聖斬】で広範囲の敵を薙ぎ払ったが、クローン兵は次々と補充されていった。ウサギも、部隊長クラスの敵がいることを考えれば無駄に力を消耗したくないとしつつ、隙を見て宇宙船への攻撃を続けていた。
そんな中、他の兵とは違う装備に身を包んだ数人のドラゴニア星人が現れ、その中には地球で優夜と戦ったドラードの姿もあった。ドラードは、前回殺されなかったのが間違いだったと語り、ドラゴニア星の技術ならあの程度の傷はいくらでも治せると告げた。さらに今回は自分だけでなく、他の部隊長たちも直々に優夜たちを殺すと宣言した。
優夜とドラードの再激突
ドラードは一瞬で優夜との距離を詰め、槍で攻撃を仕掛けた。優夜は【絶槍】を取り出してそれを受け止め、再びドラードとの戦闘に突入した。
ドラードは、第三部隊だけだった前回とは状況が違うと語り、この場にいる部隊長たちとともに優夜たちへ敗北を与えると断言した。優夜も、それでも全力で戦うだけだと応じ、二人は再び激突した。
イリスと第二部隊隊長ドラッドの決着
一方、優夜のもとへ向かおうとしたイリスの前には、巨大な剣を持つドラゴニア星人が立ちはだかった。その男は、自らをドラゴニア星第二部隊隊長ドラッドと名乗り、イリスへ勝負を仕掛けた。
ドラッドの剣はただの腕力で振るわれているにもかかわらず凄まじい威力を持ち、周囲のクローン兵すら巻き込んで切り刻んだ。イリスはその攻撃をまともに受けず、【風柳斬】によって柳のように受け流しながら、ドラッドの体へ次々と傷を刻んだ。
激昂したドラッドはさらに激しい猛攻を仕掛けたが、イリスはなおも冷静さを失わず、その暴風のような剣撃をすべていなしながら懐へ潜り込んだ。そして最後に【天聖斬】を真下から振り上げ、ドラッドを股下から脳天まで一気に斬り裂いた。ドラッドはそのまま消滅し、イリスはすぐに優夜の援護へ向かおうとした。
ウサギと第一部隊隊長ドランの交戦
ウサギは、籠手と脚甲を装着した第一部隊隊長ドランと対峙していた。ドランはウサギを小動物と見下しつつ攻撃を仕掛けたが、ウサギは蹴りでそれを相殺し、余裕を崩さなかった。
その後、ドランは闘気を纏って速度と威力を高め、拳による攻撃で周囲のクローン兵や小惑星まで破壊した。しかしウサギはその攻撃を軽やかにかわし、拳の上に立つ余裕まで見せた。ドランはさらに兵装を変化させて砲撃や防御機構を駆使したが、ウサギはそれらを避けながら、武装の派手さに対して技術が伴っていないと見抜いていた。
ドラン撃破とウサギの勝利
ウサギは、ドラッドがイリスに倒される様子を見せることでドランの意識を逸らし、その一瞬の隙に懐へ潜り込んで鋭い蹴りを叩き込んだ。さらに背後へ回り込んで背中を蹴り上げ、宇宙空間で体勢を崩したドランを上方へ打ち上げた。
ドランが必死にウサギの位置を探す中、ウサギは頭上から脳天に蹴りを落とし、最後に優夜から学んだ魔法を足に纏わせた【星落とし】を放った。その一撃はドランだけでなく近くの宇宙船までも吹き飛ばし、ドランは消滅した。ウサギは小動物だから負けたのではなく、自分という存在に負けたのだと告げ、優夜のもとへ向かった。
ナイトたちと第四部隊隊長ドラクルの対峙
一方、ナイト、アカツキ、シエルは、分厚い装甲と巨大な斧を持つ第四部隊隊長ドラクルと対峙していた。ドラクルは三匹をペット扱いしつつも、シエルが未知の力を持つ存在だと報告書で知っていたため、捕獲すれば功績になると考えていた。
ナイトは魔法を放ったが、ドラクルは無造作にそれを打ち消したうえ、俊敏な動きでナイトへ接近し、斧で吹き飛ばした。怒ったシエルは青い炎を纏って突撃したが、ドラクルはあらかじめ対策を用意しており、胸部装甲から六つのパーツを展開して檻のように囲い、強い引力でシエルを拘束した。
アカツキの抵抗とナイトの覚醒
シエルを助けようとしたアカツキは、非戦闘向きでありながらも必死に檻を攻撃し続けた。シエルはアカツキだけでも逃げるよう訴えたが、アカツキは首を振って抵抗をやめなかった。
ドラクルがアカツキを先に潰そうと手を伸ばしたその時、宇宙に凄まじい咆哮が響き渡った。その咆哮は周囲の宇宙船やクローン兵を破壊し、ドラクル自身も小惑星を砕きながら吹き飛ばした。
その正体は、巨大な姿へ変貌したナイトであった。漆黒の毛並みと紅い瞳を持つその姿は、【夜神狼の神威】によって解放されたブラック・フェンリルの姿であった。先の戦闘での無力感、今回再び無力を味わった怒り、そしてアカツキが身を挺してシエルを救おうとしたことが引き金となり、さらに宇宙という常に【夜】に等しい環境も重なって、ナイトは本来まだ使えないはずの力を発動させた。
覚醒ナイトによるドラクル撃破
覚醒したナイトは、シエルへ軽く吠えるだけで拘束の檻を破壊し、シエルを解放した。ドラクルはその隙を突いて斧で攻撃したが、消えたのはナイトではなく自分の斧だった。
続けてドラクルは全身装甲のエネルギー砲を至近距離で一斉発射したが、ナイトが再び吠えると、その砲撃は霧散し、同時にドラクルの装甲と骨まで砕けた。最後にナイトが腕を振り下ろすと、ドラクルは周囲のクローン兵や宇宙船ごと塵となって消えた。
覚醒解除とナイトの消耗
しかし、ドラクルを倒した直後からナイトは苦しみ始め、シエルとアカツキがそれぞれのスキルで助けようとしても、状態は改善しなかった。やがてナイトは大きな遠吠えを上げて倒れ込み、その体は光に包まれた。
光が収まると、そこにはいつもの幼いナイトが横たわっていた。シエルたちの介抱でナイトは目を覚ましたが、覚醒していた時の記憶はなく、何が起きたのか理解していなかった。体力を大きく消耗したままのナイトたちは、優夜の無事を祈るしかなかった。
宇宙船上での驚きとオーマの見立て
メルルの宇宙船上では、ユティとオーディスたちがナイトの変貌を目撃して驚愕していた。オーディスはブラック・フェンリルの出現に驚き、メルルや双子もまたその本来の姿に目を奪われていた。
そこへオーマが目を覚まし、まだ完全な覚醒ではないが、自分と並ぶ種族と呼ばれるだけあると評した。ナイトがまだ子供でありながら、あの力を制御しきれないまま自ら解除したことに、オーマはその潜在能力の恐ろしさを見ていた。
オーディスの大魔法と戦況の変化
その一方で、戦場にはまだドラードや大量のクローン兵、さらに超巨大宇宙船ドラグーンが残っていた。メルルの宇宙船も激しい砲撃に晒され続け、ルリとリルの【魔力障壁】にも限界が近づいていた。
双子に煽られたオーディスは、ユティにしばらく砲撃への対処を任せ、自ら魔力を練り始めた。やがて宇宙船の外に巨大な魔力球が生まれ、それは極小にまで圧縮されたあと、敵艦隊の中心へ放たれた。
オーディスが【魔神】を発動すると、圧縮された魔力は中心部で一気に爆ぜ、周囲のドラゴニア星人の宇宙船をことごとく消し飛ばした。その余波は遠く離れた場所にいたウサギたちにまで届くほど凄まじかった。
オーディスの限界とメルルの判断
大魔法を放ったオーディスは膝をつき、荒い息をつきながら、もう何発も撃てるものではないと認めた。それでも大半の宇宙船は片付けたため、あとは任せるよう告げると、その場に倒れ込んだ。ルリとリルは急いで駆け寄り、メルルの案内で医療機能付きの簡易ベッドへと運んだ。
メルルは、オーディスのおかげで敵戦力を大きく削れた一方、この攻撃によってドラグーンから完全に捕捉されたと判断した。ただし同時に、エイメル星の仲間たちも自分の存在に気づいたはずだと考え、残る攻撃を回避しながら、優夜たちがどこまで持ちこたえられるかに望みを託した。
ドラードを圧倒した優夜の一撃
他の部隊長たちが倒されたことを知ったドラードは、ドラゴニアの精鋭が敗れた事実に強い衝撃を受けていた。優夜はナイトの変化にも驚いていたが、今は目の前のドラードを倒すことが先だと判断し、最初から【聖王威】と【聖邪開闢】を発動した状態で戦い続けていた。
ドラードは、前回の敗北後にさらなる改造を施して強化していたが、それでも優夜に押されていた。優夜はクロの力も借りて【聖邪開闢】の能力を最大限まで引き出しており、そこに賢者の武器も加わったことで、ドラードを圧倒していた。
激昂したドラードは理性を失い、殲滅だけを目的とした猛攻を仕掛けた。だが優夜は静かに槍を構え、【真・神穿ち】を放った。その一撃は【聖王威】【聖邪開闢】【魔装】のすべてを重ねた、現時点での最高の一撃であり、交差した直後にドラードの胴体へ巨大な穴を穿った。ドラードは再び敗北したことを認めきれないまま粒子となって消えた。
戦いの最中に差し込まれた地球の日常
宇宙での激戦と同じ頃、地球では佳織が妹の佳澄の夏休みの宿題を手伝っていた。夏休みの終盤になっても宿題を終えていなかった佳澄が泣きついたため、佳織は呆れながらも面倒を見ていた。
その中で佳織は、ふと窓の外を見上げて優夜のことを口にした。佳澄はそれを聞き逃さず、優夜が彼氏なのかとからかった。佳織は否定しつつも、まだそういう関係ではないと言ってしまい、さらに佳澄にからかわれることになった。
佳織は、優夜が以前自分を助けてくれたことや、今では学園で最も仲の良い大切な存在になっていることを語った。そして、もうすぐ夏休みが終わるから早く会いたいと胸の内で願いながら、姉妹の穏やかな時間を過ごしていた。
ドラコ三世の出現と絶望的な砲撃
宇宙では、ドラードを倒した直後の優夜たちのもとへ、重く圧し掛かる声が届いた。その声だけで優夜、イリス、ウサギたちは押し潰されそうになり、アヴィスと対峙した時に似た圧力を感じていた。
顔を上げると、ドラゴニア星人の母艦ドラグーンがこちらへ船首を向け、その先頭に立派な角と王族のような衣装を持つドラゴニア星人が立っていた。その男はドラコ三世と名乗り、自分を見る許可を誰が与えたのかと傲然と言い放ち、優夜たちへ死を宣告した。
優夜は嫌な予感を覚えて即座に【天聖斬】を放ったが、その直後にドラグーンからこれまでとは比べ物にならない巨大な砲撃が放たれた。優夜の全力の一撃はしばらく拮抗したものの完全には相殺できず、砲撃は四散して周囲へ甚大な衝撃を与えた。優夜自身も全身の力が抜けるほどの消耗を受け、次に同じ攻撃が来れば防げないと悟った。
しかもドラコ三世は、さらなる絶望を与えるように、ドラグーンの主砲だけでなく他の砲門にも同規模のエネルギーを集め始めた。先ほどの一撃と同じ規模の砲撃が同時にいくつも放たれるという状況に、優夜たちは為す術を失った。
契約の腕輪の発動と白銀の巨人の出現
ドラコ三世が一斉砲撃を命じたその瞬間、優夜の腕に装着されていた腕輪が眩い光を放ち始めた。光が収まった後、優夜たちの前には白銀の巨人が立っていた。
その巨人は騎士のように洗練された姿をしており、剣と盾を携え、優夜たちを庇うように盾を構えてドラグーンの砲撃を完全に防いでいた。ドラコ三世はそれを見て大いなる巨人だと叫び、どこで手に入れたのかと驚愕した。
優夜も意味は分からなかったが、神殿で受け継いだ賢者の遺物がこれだったのだと理解した。さらに巨人は、契約者の危険を感知して自動防衛システムを起動したこと、基本は契約者が搭乗して操縦するものであることを告げた。そして自らが、ゼノヴィスが地球のサブカルチャーに触れた結果生み出したゴーレムであり、本人はロボットだと言い張っていたとも説明した。
巨人への搭乗と操縦開始
イリスとウサギは、この力を使わなければこの戦況は乗り切れないと判断し、優夜に搭乗を勧めた。イリスはその巨人が全身オリハルコンでできているように見えるとも語り、優夜はこれ以上混乱を増やさないためにも、ひとまず乗ることを選んだ。
優夜が同意すると、足元に魔法陣が現れ、次の瞬間には不思議な空間へ転移していた。そこには一般的な操縦席のようなものはなく、ただ広い空間があり、前方には外の景色が映し出されていた。
ドラコ三世はこの巨人を自分のものにすると叫び、再び砲撃を放った。優夜は巨人の声に従って体を動かし、その動きに連動して巨人が動くことを確認したうえで、いつも【全剣】を振る時と同じ感覚で剣を振るった。すると巨人は、ドラグーンの砲撃を容易く斬り裂いた。
巨人は、自分が契約者の魔力で稼働しており、現在の優夜の魔力量では活動限界はあと三分ほどだと告げた。優夜は限られた時間でドラグーンを倒す決意を固めた。
白銀の巨人によるドラグーン撃破
ドラコ三世は砲撃を重ねて巨人を近づけまいとし、ドラグーンだけでなく他の宇宙船すべてが優夜へ砲門を向けた。しかし優夜は焦らず、巨大な騎士を自分の動き通りに俊敏に躍動させた。
しかも優夜が【聖王威】や【聖邪開闢】を併用すると、その効果は巨人の攻撃にも反映され、巨人は凄まじい速度で宇宙を駆けた。立ちはだかる宇宙船は、優夜が放つ【無双乱舞】によって次々と斬り落とされ、ついにドラグーンの目前へ到達した。
ドラコ三世はなおも、自分こそがこの力の持ち主であるべきだと叫びながら、最大規模の攻撃を船首から放った。優夜は巨人の剣を上段に構え、全身全霊の【天聖斬】を振り下ろした。その一撃はドラグーンの砲撃を斬り裂き、そのまま凄まじい剣閃となってドラグーン本体へ到達した。
直後、巨大な爆発が起こった。優夜はすぐに盾を構えてイリスたちやメルルの宇宙船を守り、衝撃波を防いだ。振動が収まって確認すると、ドラゴニア星人の宇宙船団は跡形もなく消え去っていたのであった。
エピローグ
戦いの終結と騎士の消失
ドラゴニア星人たちを倒しきった直後、優夜が操っていた巨大な騎士は突然光り始めた。そして活動限界に達したという音声とともに召喚が解除され、優夜は宇宙空間へ放り出された。
幸い、メルルの処置によって宇宙空間でも活動できる身体になっていたため無事だったが、イリスは慌てて駆け寄り、優夜の体に怪我がないか確かめた。ウサギもドラコ三世の格の違いを認めており、賢者の遺物であるあの騎士がなければ確実に負けていたと、優夜も改めて実感していた。
賢者の遺物への驚きと新たな宇宙船団
戦闘を終えた後、優夜たちは賢者の遺物がいかに規格外の存在であったかを改めて口にした。オリハルコン製の巨大な騎士を、地球のサブカルチャーに触れたことをきっかけに造ったという賢者の逸話に、優夜は呆れながらも感心していた。
騎士は腕輪の中へ消えたようだったが、今は何の反応も示さなかった。そこへメルルの宇宙船が近づいてきたが、その直後、優夜たちと宇宙船を囲むように別の宇宙船団が現れた。彼らは、先ほど現れた大いなる巨人の正体を問いただしながら砲門を向けてきた。
しかしメルルが顔を出し、自分の仲間だと叫んだことで状況は一変した。宇宙船団の主はメルルの父であり、その声の主もまた驚きを隠せなかった。
エイメル星への招待と使徒としての扱い
誤解が解けた優夜たちは、宇宙船団に先導される形でエイメル星へと向かった。損傷していたメルルの宇宙船も、移動中にナノマシンによって修理され、無事に着陸することができた。
エイメル星は、空が青い点では地球に似ていたが、太陽のようなものが三つ浮かび、建物や乗り物が空中に存在する、まったく異なる世界だった。そこで優夜たちは、髪から青い燐光を散らす一人の男性に迎えられた。その人物はメルルの父であり、エイメル星の代表マルルであった。
マルルは、優夜を大いなる巨人の使徒として深く敬い、ドラゴニア星人を倒してくれたことへの感謝を繰り返した。優夜が英雄ではないと否定しても、エイメル星の人々はますます敬意を強めるばかりであった。
宇宙に伝わる大いなる巨人の伝説
マルルは、宇宙には昔から、大いなる巨人を操る使徒が宇宙に平和をもたらすという伝説が語り継がれていると説明した。遥か昔の宇宙戦争も、大いなる巨人の活躍によって終結したと伝えられており、エイメル星の人々はその救いを祈り続けていたのだった。
そのため、宇宙に平和をもたらしたことを祝う祭典を開きたいとマルルは申し出た。しかも、その祭典は十年続けるつもりだと語り、優夜を驚かせた。
さらにマルルは、祭典だけでなく、優夜にこの星へ永住してほしいとまで望んでいた。優夜は学校のことや他の用事もあるため、それは無理だと必死に断った。
メルルが父を説得した裏側
その頃、別の場所では、マルルに呼ばれたメルルが、優夜たちをどうするつもりなのかと問いただしていた。マルルは最初、宇宙に平和をもたらした使徒をこの星に留めるつもりだと明言した。
それに対しメルルは、優夜たちは善意で助けてくれたのであり、それを仇で返すのは敵だったドラゴニア星人と同じだと毅然と反論した。マルルは、傷つけるわけではなく、この星で不自由なく暮らせるようにするつもりだと主張したが、メルルはなおも、無理に留めるなら宇宙船を奪ってでも優夜たちを故郷へ送り届けると宣言した。
その言葉を受け、マルルは最終的に優夜たちを帰すことを認めた。ただし条件として、メルルに優夜と仲を深め、その遺伝子を得てくるよう命じた。使徒の遺産を受け継ぐ子孫をエイメル星に残し、いずれ大いなる巨人を自分たちのものにするためであった。メルルは戸惑いながらも、優夜たちを帰すためにその任務を受け入れた。
地球への帰還と異世界勢との別れ
その後、優夜たちはメルルの宇宙船に乗って無事に地球へ帰還した。宇宙を移動し続けた後だったため、地面のある感覚が不思議に思えるほどであった。
地球に戻ると、オーディスは疲れたと言ってすぐに帰る意向を示した。ルリとリルは不満を見せたが、オーディスはまだ「邪」が滅びたことを他の「聖」に伝えておらず、邪獣も残っている以上、自分たちの仕事は終わっていないと告げた。
イリスも最後まで地球に残りたがっていたが、オーディスとウサギに促され、結局は異世界へ戻ることになった。優夜と別れの挨拶を交わしながら、彼らはそれぞれ異世界へ帰っていった。
メルルとの別れと地球での新たな用事
全員を見送った後、優夜はメルルに改めて礼を述べた。メルルは、優夜たちが自分たちを救ってくれたのだから当然だと答えつつ、少し頬を赤らめていた。
メルルは自分も帰ると告げたが、地球に少し用事ができたとも口にした。詳しい説明は避けたまま、また会おうと言い残してその場を去っていった。こうして優夜には、ようやく平和が戻ったかのように思われた。
邪教団の新たな標的
しかし異世界の【世界の廃棄場】では、「邪」を信仰する教団が再び動き出していた。彼らは調査の結果、【大魔境】に一人の人間が住んでいることを突き止め、その人物がテンジョウ・ユウヤという若い男であると報告した。
教祖は、その人物こそが神敵であり、もしその者が「邪」を倒した存在であれば、正面から戦えば勝てないと判断していた。だが今回は、賢者の魔法によってその人間と神の存在を入れ替えることで、戦わずに悲願を果たせると考えていた。
こうして邪教徒たちは、テンジョウ・ユウヤを消すため【大魔境】へ向かう決意を固めた。優夜が平和を取り戻したと思っていた裏で、新たな脅威が動き始めていた。
王星学園に現れた新たな転校生の気配
同じ頃、【王星学園】の理事長室では、佳織が父の司に呼ばれていた。司は、また転校生の面倒を見てほしいと佳織に頼んだ。佳織は、夏休み明けの転入なら不自然ではないと受け止め、引き受けた。
だが司は、その転校生の手続きに自分が許可を出したはずなのに、その記憶が曖昧であることを不思議に思っていた。現に資料は存在していたため、自分が関わったこと自体は間違いないはずだった。
佳織が転校生の顔写真付き資料を確認すると、そこには青い髪から燐光を散らす少女の姿が写っていた。その顔に佳織は見覚えを覚えるのだった。
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あらすじと考察は本文で詳しく解説。

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その他フィクション

PV
ウサギ師匠!!!声が渋い!
動くナイトがカワイイ!!
アカツキもキュート!
OP
ED
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