小説【ひきこまり】「ひきこまり吸血姫の悶々 13」感想・ネタバレ

小説【ひきこまり】「ひきこまり吸血姫の悶々 13」感想・ネタバレ

どんな本?

ひきこまり吸血姫の悶々とは、小林湖底氏によるライトノベル。

GA文庫から2020年1月から刊行されている。
また、イラスト担当のりいちゅ氏によるコミカライズが『月刊ビッグガンガン』にて連載中。(扱いが”薬屋のひとりご”とより小さくね?)

2023年10月からはテレビアニメが放送されている。

この作品は、引きこもりの吸血鬼の少女コマリが、父親のコネでムルナイト帝国の将軍に任命されるところから物語が始まる。

コマリは、自分の弱さを隠しながら、メイドのヴィルや、他の七紅天と呼ばれる将軍たちと協力し、帝国の危機に対応していく。

コメディとファンタジーが織り成す異世界の百合ストーリーである。

魔核とは、この作品の世界に存在する、魔法を行使する際に必要なエネルギー源のこと。

魔核は、吸血鬼や人間などの生物に宿るもので、その量や質が魔法の強さやタイプを決定する。

魔核は、血液と同じくらい生命にとって重要であり、失うと命を落とす可能性がある。烈核解放とは、魔核を最大限に活用することで発動する特別な技のこと。

烈核解放を使用すると、通常よりも非常に強力な魔法を行使できるようになる。しかし、その反面で身体には大きなリスクが伴う。

烈核解放を有する者は、それぞれ独自の能力を持っていて、その中で特に強大なものは異能王と称される。

読んだ本のタイトル

#ひきこまり吸血姫の悶々 13
著者:#りいちゅ 氏
イラスト:#りいちゅ  氏

gifbanner?sid=3589474&pid=889059394 小説【ひきこまり】「ひきこまり吸血姫の悶々 13」感想・ネタバレBOOK☆WALKERで購入 gifbanner?sid=3589474&pid=890398506 小説【ひきこまり】「ひきこまり吸血姫の悶々 13」感想・ネタバレ

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あらすじ・内容

戦いの舞台は、いよいよ白極連邦へ――!

ある日、コマリの元に届いた手紙。
そこにはこう書かれてあった。
「白極連邦統括府へ来い!」
差出人はプロヘリヤ・ズタズタスキー。
どうやら何か思惑があってのことらしい。
聞けばアイラン・リンズにも同じような手紙が届いたという。
ときは夏まっさかり。
白極連邦といえば寒冷な土地で「避暑地として楽しめるかも」というヴィルの進言とは裏腹に、盛夏の白極連邦は……猛烈な吹雪に見舞われていた!
季節外れの猛吹雪に、更迭された書記長、そして集められた六戦姫。
革命を達成し、新たな世界秩序を模索するプロヘリヤ・ズタズタスキーは高らかに宣言するのだった。
「これより白銀革命を完遂する!」

ひきこまり吸血姫の悶々13

感想

表紙はコマリ閣下とプロヘニア・ズタズタスキー。

プロヘニアはギザギザ歯の蒼玉種の女性。
白極連邦六凍梁大将軍にして六戦姫。
得意な攻撃は狙撃。。とある文芸作品を思い出してしまう。
他にも”荒野に緑を増やす会”の会長。
そして、ピアノの先生。
そんな彼女は、種族的に寒さに強いはずなのにかなりの寒がりらしい。

この巻では、彼女の過酷な運命が判明する。
過去、姉とのピクニック中に災害に遭い重傷を負ってしまう。
救助が全く期待できない状態で、姉は烈核解放を行使して妹のプロヘリヤの命を助ける。
代償は姉の生命だった。
でも、彼女の命はもう長く無いらしく。。
何それ?悲しくない?

その命をいかに使うかがプロヘニア・ズタズタスキーの人生となった。
だから、”荒野に緑を増やす会”の会長となりボランティアをし、子供達にピアノを教えたりする。

さらに白極連邦の書記長、イグナート・クローンが他国への侵攻を企ており、逮捕して政変を起こし。
イグナートの代わりにプロヘニアが権限を握る事となる。
そして、六カ国を傘下にする「白銀革命」の開始を告げるエンタメ戦争を始めてしまう。

命がそろそろ尽きるプロヘニアは、性急に事を進め、それに巻き込まれて翻弄されるコマリ達、六戦姫。
そして、コマリ閣下はエンタメ戦争で敗北しプロヘニアのメイドさんとなってしまう。

あれ?
コマリ閣下、何気にメイドさんの仕事を気に入ってない??

でも、プロヘニアのハードな日常に付き合っていたらコマリ閣下は、、
口から魂が抜けてそうなくらい過酷だった。

終盤では、サクナとのエンタメ戦争を行い。
プロヘニアは烈核解放を使用するが、サクナに敗北。
さらに彼女の寿命が尽きそうになってると判明して次巻に続く。

まだまだ、全体が把握できてない無いのでどうなるのかわからない。
それにしても、今巻は第7部隊の連中は大人しかったな。
他国の「ズタズタスキー‼」の声援に対抗して「コマリン‼」と叫ぶ程度だった。
いや、危険な行為だけど他の巻と比べたらね・・・

最後までお読み頂きありがとうございます。

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備忘録

プロローグ

プロヘリヤ・ズタズタスキーとその姉が、ピクニック中に突然起きた自然災害に遭遇する。激しい吹雪と土砂崩れによりプロヘリヤは重傷を負い、救助の望みが薄れる中、姉はプロヘリヤを救うために自らの命を犠牲にする決断をする。姉の烈核解放によってプロヘリヤは救われるが、この事件から彼女は常に寒さの中をひとりで歩くようになる。

一方、白極連邦の書記長、イグナート・クローンはプロヘリヤの救出計画を立てており、その中心には天照楽土の大神、アマツ・カルラが持つ「逆巻の玉響」という異能がある。この異能は時間を巻き戻す力を持っているため、書記長はそれを利用してプロヘリヤを救い、連邦の未来を守ろうとしている。

この計画には、スパイであるピトリナ・シェレーピナも関与しており、書記長の意向に従って行動することになる。彼女はプロヘリヤにとって最善の行動を模索するが、書記長の指示に従う以外に方法がないと結論づける。

同時に、ネリア・カニンガムはプロヘリヤからの手紙を受け取り、白極連邦への行動を決意する。彼女は自身のスケジュールを全てキャンセルし、白極連邦を転覆させるために動くと宣言する。

アマツ・カルラは、祖母である元大神のアマツ・カヤに呼び出される。カヤはカルラに対し、常世での非戦闘的な行動を問題視し、天照楽土の大神として戦いの技術を身につけるよう命じる。また、東都大学の研究者が「風国史」の散逸部分を発見し、そこに記された歌から、テロリストのボスである天津夕星が天津家出身の可能性があることが明らかになる。この情報を背景に、カヤはカルラに対し、身内の不始末は身内で解決すべきだと説く。

同時に、白極連邦のイグナート書記長がカルラの身柄を狙っていることが判明し、カルラは戦闘能力を身につける必要性を痛感する。カヤはカルラに白極連邦へ行くよう指示し、プロヘリヤ・ズタズタスキーからの手紙を渡す。
手紙の内容を読んだカルラは絶望感に襲われるが、事態解決に向けての選択肢を考え始める。

一方、プロヘリヤ・ズタズタスキーは、自身が生きていられる時間が限られていると感じており、さまざまな活動に全力を尽くしている。
彼女は、姉への恩返しとして、残された時間を有意義に使おうと決意している。
さらに、プロヘリヤは白極連邦の覇権を握るための計画を進めており、その自信に満ちた様子が描かれている。

1

昼食中に妹から提供されたわさびケーキをめぐる騒動が発生する。
妹はケーキを食べさせようとするが、姉は拒否し、最終的には抹茶ケーキと判明する。
その後、白極連邦のプロヘリヤ・ズタズタスキーからエンタメ戦争を申し込むメッセージが届き、白極連邦への旅が始まる。到着すると異常な寒さに見舞われ、政変によるイグナート・クローン共産党書記長の逮捕と権限がプロヘリヤに移譲されたことが明らかになる。

吹雪の中、ピトリナ・シェレーピナ少佐が現れ、プロヘリヤのもとへと案内する。
ピトリナはドヴァーニャのことを「知らない」と回答し、白極連邦で何が起きているのかは暖かい場所に移動してからの説明となる。

白極連邦の党本部に到着した一行は、内部の質素な装飾に驚きながら、その歴史について学ぶ。
党本部にはアレクサンドル・アルケミー、通称「琥珀王子」が現れ、プロヘリヤへの協力を求める。
アレクサンドルはプロヘリヤと共にイグナート・クローンを退治したことを明かし、一行に安心を促す。その後、ピトリナ・シェレーピナ少佐により、一行はプロヘリヤのもとへ案内されることになる。
同時に、党本部の外壁では新聞記者のメルカと猫獣人のティオが、異常気象の原因を突き止めようとしていた。
ティオは特定の人物のにおいを感じ取り、重要な情報の存在を示唆する。
メルカは、党本部で何か大きな計画が進行中であることを察知し、ティオを連れて強行突入を決意する。

ピトリナに案内された一行は、プロヘリヤの待つ広間へと入る。
ネリア、ガートルード、カルラ、こはる、リオーナなど、各国の顔ぶれが揃っていた。
一同はプロヘリヤの説明を待ちながら、各自が抱える不安や疑問を口にする。
そこへプロヘリヤが厚着をして遅れて登場し、自身が呼び寄せた理由が「白銀革命」の開始を告げるエンタメ戦争の申し込みであることを明かす。一方、党本部の別の場所では、ロロがドヴァーニャを探しつつ、クレメソス504世と新聞記者アル・メイヨウ、そしてトリフォンの会話を耳にする。彼らの会話からは、白極連邦内で起きている政変やそれに関わる人物たちの動きが垣間見える。

書記長イグナート・クローンが天照楽土に侵攻する計画を立てていたことで逮捕された。これに対し、プロヘリヤ・ズタズタスキーはアレクサンドル・アルケミーと協力し、クローン派を拘束した。クローンの逮捕直前に発動された魔法により、統括府は冬の状態に陥った。プロヘリヤはこの状況を改善するため、ある人物を招聘したが、その人物による試みは記憶の封印により成功しなかった。

プロヘリヤは、六国を一つにまとめるため、世界征服を目指していると語る。この過程で「白銀革命」と称するエンタメ戦争を提案し、各国の六戦姫に参加を呼びかけた。各国の代表者はこの計画に賛同し、白銀革命に参加することを決める。しかしこの計画には、テラコマリをプロヘリヤの妻にするという脅迫も含まれていた。これに対して、リンズはテラコマリを守るために白銀革命に参加することを決意する。

この結果、白銀革命は六国間のエンタメ戦争として進められることになった。プロヘリヤはこれを機に、六国を統一し、非常時における統帥権を確立することを目指している。そのための戦争の準備が進められ、テラコマリはこの計画の中核となる存在であることが示された。

ロロッコ・ガンデスブラッドは友人のドヴァーニャ・ズタズタスキーを慰めるシーンから始まる。ドヴァーニャは何らかの悩みを抱えており、涙を流していたが、具体的な理由は語られない。この後、白銀革命と呼ばれるエンタメ戦争のルールが説明される。北軍と南軍に分かれて行われるこの戦争は、3タームにわたって競われ、勝敗によって非常時の六国統帥権の行方が決まる。ルールの詳細は、六戦姫が各軍を率いること、一度のタームにおいて二つの軍のみが戦うことなどが挙げられる。北軍が3ターム連続で勝利すれば白極連邦の勝利となり、逆に南軍が一度でも勝利すれば、白銀革命は終了し、プロヘリヤ・ズタズタスキーは書記長代理を辞任することになる。

その後、ロロッコは皇帝との通信を試みるが成功しない。戦争に対して疑念を抱きながらも、彼女は同志たちと共に戦う決意を固める。レストランでの食事中には、エンタメ戦争に参加することになった仲間たちの意見や、プロヘリヤの人気の高さを示す横断幕などが描かれる。また、琥珀王子との出会いがあり、彼がプロヘリヤの人気の理由を語る。

結局、ロロッコたちはプロヘリヤによって仕組まれた白銀革命に巻き込まれ、その戦争に参加することになる。戦争の準備や、仲間たちとの結束を深める場面が描かれるが、プロヘリヤの真意や計画の全貌は明かされないまま終わる。

2

プロヘリヤ・ズタズタスキーは、寒さを凌ぎながら遠距離用の魔法銃でテラコマリやアイラン・リンズを狙っていた。彼女は寒い環境にもかかわらず、部下の得意を活かすため、極寒のフィールドを選んでいた。琥珀王子はテラコマリに近づくために罠を用意しており、プロヘリヤはそのサポートに徹している。

一方、テラコマリ陣営では大ピンチに陥っていた。琥珀王子の攻撃がテラコマリに迫っていたが、リンズが花葬魔法でこれを防ぐ。その魔法は、周囲の自然から力を借りて発動するもので、リンズはこれで琥珀王子の攻撃を退ける。

しかし、プロヘリヤの狙撃と琥珀王子の追撃により、テラコマリとリンズは苦境に立たされる。テラコマリは最終手段としてヴィルの血を吸い、その超パワーを発動させることで対抗しようとする。

プロヘリヤは彼女の部下たちが得意とする極寒の環境で戦う一方で、テラコマリはリンズの支援とヴィルの血による力で戦う。この戦争には、エンタメ戦争という枠を超えた深刻な勝敗がかかっている。

テラコマリ・ガンデスブラッドは、強大な魔力を振るい、琥珀王子の攻撃を一掃した。これは彼女の特別な技、【孤紅の恤】であり、その圧倒的な力で敵軍を蹴散らす。しかし、琥珀王子は動じず、テラコマリの行動に目的意識がないと批判する。リンズはその場で琥珀王子が何か奥の手を持っているのではないかと感じる。

続いて、テラコマリはさらに強力な魔法を放ち、敵を一掃するが、琥珀王子は依然として立ち向かい、【金の奇跡】という強力な黄金魔力光線を発動させる。リンズとヴィルヘイズは動きを封じられ、窮地に陥る。その瞬間、琥珀王子は雪崩を引き起こす大規模な罠を発動させ、テラコマリたちは雪崩に飲み込まれそうになる。テラコマリは障壁魔法で彼らを守ろうとするが、突如飛来した黄金の礫が直接彼女を狙う。

結果として、テラコマリたちは雪崩によって葬られそうになるが、プロヘリヤ・ズタズタスキーが彼らの救助に向かって飛翔する様子が赤の広場で中継される。これにより、プロヘリヤがこの戦争で勝利するためにあらゆる準備をしていたことが明らかになる。

雪崩の後、テラコマリ・ガンデスブラッドは防御壁を作って生き延び、ヴィルヘイズと再会する。二人はリンズが重傷を負っていることに気づき、彼女の体温を上げようとする。そのとき、プロヘリヤ・ズタズタスキーと琥珀王子が現れ、リンズを人質にして降伏を迫る。テラコマリはリンズを守るために降伏を選択し、第一タームは白極連邦軍の勝利となる。プロヘリヤは勝利を宣言し、敗軍の将であるテラコマリとリンズを自分の所有物と宣言する。

3

イグナート・クローンは鎖でつながれた状態で、無限恢復を遂げているが、彼の記憶を覗き見ることはできなかった。サクナ・メモワールは彼から情報を引き出そうとするが、イグナートは自分が白極連邦および六国の平和を願っていると主張し、カルラを狙う意志を示す。サクナはイグナートを爆破して復活を遅らせるという過激な提案をするが、外で起きている大事件に気を取られる。通信魔法石を通じてヴィルヘイズからコマリがプロヘリヤに負けたことが伝えられる。エンタメ戦争での敗北はコマリをプロヘリヤの支配下に置くことを意味し、ネリアらはショックを受ける。彼女はズタズタを打倒し、コマリを取り戻すことを誓う。

統括府の高級ホテルでは、ムルナイト帝国軍第七部隊の隊員たちが様々な形で感情を爆発させていた。彼らはコマリン閣下の敗北に大きなショックを受けており、その反応は極端なものだった。エステル・クレールやベリウス・イッヌ・ケルベロなど、他の隊員もこの状況に対処しようとしていたが、混乱は収まらない。その中、サクナ・メモワールが突然現れ、コマリン閣下の安否を案じた。

一方、プロヘリヤ・ズタズタスキーは、敗北したコマリン閣下とアイラン・リンズをメイドに仕立て上げ、自分の所有物として扱っていると公開し、第七部隊に降伏を勧告する。彼女の行動は第七部隊だけでなく、他の南軍のメンバーにも大きな衝撃を与え、特にサクナとヴィルヘイズからは強い怒りの感情が示された。

プロヘリヤの挑発に対し、第七部隊は激しく反発するも、彼女は一切聞き入れず、次の戦場での対決を示唆して通信を終了した。この一連の出来事は、第七部隊だけでなく、エステルを含めた周囲の人々にも混乱と緊張をもたらす結果となった。

党本部で、プロヘリヤ・ズタズタスキーは敗北したコマリン閣下とアイラン・リンズをメイドにしてしまい、第七部隊を挑発してその反発を買っていた。プロヘリヤは、人質がいることで第七部隊の下手な行動を封じ、敗北した二人を自らのメイドとして扱い、自分のために働かせていた。この行動はコマリン閣下とリンズにとって屈辱的なものであったが、プロヘリヤにとっては必要な措置だったと主張している。

プロヘリヤの目的は六国を統合することにあり、そのためには白銀革命を成功させる必要があると考えていた。その過程で、トリフォン・クロスの協力を得て、白極連邦の秘密兵器である「秘宝」の存在を知る。トリフォンは以前テロリストとして活動していたが、プロヘリヤと琥珀王子の目的達成のために重要な役割を担っていた。

この状況に、コマリン閣下はプロヘリヤと琥珀王子に対して複雑な感情を抱いていた。また、プロヘリヤは自らを「ピアノの先生」と称し、その仕事を白銀革命を進める上で大切なものと考えている。この発言に、コマリン閣下はさらに困惑を深めていた。

プロヘリヤ・ズタズタスキーが経営する音楽教室は、口コミで生徒が増え、現在は生徒数が二十人を超えている。この日はグループレッスンの日であり、子供たちはプロヘリヤの指導のもと、熱心にレッスンに取り組んでいた。テラコマリ・ガンデスブラッドとアイラン・リンズも臨時講師として参加しているが、子供たちにはそのメイド服姿が興味の対象となっていた。授業中、子供たちからは歌の上手さに対する容赦ない評価があり、その批判にプロヘリヤは歌の指導を申し出る。後に、一人の生徒が特別な指導を求めに来て、プロヘリヤはその子のために予定していた雪かきボランティアを遅らせる決断をする。その子供の歌はプロヘリヤの指導により顕著に上達し、最終的には感謝の意を表して去っていった。プロヘリヤは子供たち一人ひとりに真摯に向き合い、彼らの成長のために尽力する姿勢を見せていた。

プロヘリヤ・ズタズタスキーは除雪作業を含む様々なボランティア活動に参加しており、その姿勢はテラコマリ・ガンデスブラッドに強い印象を与えた。作業を通じて、プロヘリヤの地域への貢献や住民からの人気の高さが明らかになる。さらに「荒野に緑を増やす会」の会議への参加を経て、プロヘリヤがただ働き者であるだけでなく、地域や環境問題にも深い関心を持っていることが示される。彼の行動はテラコマリとリンズに深い印象を与え、彼女たちを驚かせる。最終的に、ドヴァーニャ・ズタズタスキーから、プロヘリヤがその年の九月十二日に十九歳で寿命が尽きる予定であるという衝撃的な事実が明かされる。これは、プロヘリヤが行動力の源であるエネルギーに関わる重大な秘密を持っていることを示唆し、テラコマリとリンズに彼を助けるよう懇願される。


メルカとティオは、新聞の取材で失敗し、同僚のメイヨウが政府の検閲を経て発行された記事で彼らよりも先にスクープを掲載したことに憤慨していた。メルカはメイヨウの記事が偏向報道であり、テラコマリの敗戦などの内容が不当に扱われていると主張する。その後、メイヨウとシェレーピナ少佐に遭遇し、メイヨウが白極連邦政府と契約していることが明らかになる。メイヨウはメルカに対抗心を見せ、ティオにメルカから離れるよう誘いかけるが、メルカは激怒し、ティオを連れて去る。

一方で、プロヘリヤの命に関わる重大な事実がドヴァーニャからテラコマリたちに伝えられる。プロヘリヤは既に亡くなっており、現在の命は姉のマリヤからの寿命の譲渡によるものであることが判明する。プロヘリヤの残された命はわずかであり、その短い寿命の中で多くの活動をしている理由が語られる。ドヴァーニャはプロヘリヤを助けるようテラコマリたちに頼むが、具体的な解決策は提示されない。その後、プロヘリヤが登場し、テラコマリとリンズを次の戦争タームの準備に連れて行く。

南軍のネリアと天照楽土軍、アルカ共和国軍が連合して、白極連邦軍との戦いに臨む。ネリアはコマリを人質に取られたことに怒り、メイドにする特注服を用意していたにもかかわらず、ズタズタスキーに先を越されたことを許せないと感じている。一方、アマツとカルラは戦いの準備を進める中、カルラは「死ぬまで働ける薬」を飲まされ、奇行を見せる。ヴィルヘイズは吸血鬼であるが、アマツの依頼で天照楽土軍に一時的に参加し、コマリを助けたいと考えている。

戦闘が始まると、ネリアの軍はプロヘリヤの狙撃と琥珀王子の「黄金兵団」との激しい戦いに巻き込まれる。プロヘリヤは冷静に狙撃を行い、琥珀王子は黄金の魔力で攻撃する。ネリアは反撃を試みるが、敵の攻撃は強力で、部下たちは次々と倒れていく。

この危機的状況の中、ヴィルヘイズが漆黒の煙を生み出す丸薬を使用し、戦況に変化をもたらそうとする。煙が広がる中での戦いの行方は不明であるが、ネリアたちはコマリを取り戻すために必死に戦っている。

ヴィルヘイズが使用した「男だけを殺す毒ガス」は、味方を含む多数の犠牲者を出す。吹雪の中、毒ガスを避けたヴィルとネリアは救援に駆けつけるが、プロヘリヤに攻撃される。一方、こはるはプロヘリヤに攻撃を試みるが、ピトリナに阻まれる。プロヘリヤはヴィルとネリアに銃で反撃し、激しい戦闘が繰り広げられる。

戦闘の最中、空砲が第二タームの終了を告げ、プロヘリヤは北軍の勝利を宣言する。彼女はアマツ・カルラの排除を目的としており、ネリアとの戦いはカルラから注意を逸らすための足止めだった。戦闘後、プロヘリヤはテラコマリとリンズに対して、白銀革命への干渉を警告し、自身のメイドに対する脅迫的な態度を示す。

結局、南軍と天照楽土軍の奇襲作戦は失敗し、プロヘリヤの計略により白極連邦軍が勝利を収める。プロヘリヤは戦闘後、勝利を祝う意志を示しつつ、自身と彼女のメイドたちへの容赦ない態度を改めて強調する。

リオーナ・フラットは、サクナ・メモワールと共闘することになり、彼女と親しくなろうとお茶を飲みながら交流を深めようと試みる。サクナはテラコマリの情報をリアルタイムで受信できる魔法道具を用いており、テラコマリの安全を心配している。サクナにはプロヘリヤに依頼された過去があるという話から、リオーナは彼女の性格を危険視する。サクナはリオーナに友好的で、共に頑張る意志を示すが、彼女の戦うことへの意志は矛盾しているように見える。一方で、プロヘリヤとの通信では、テラコマリがプロヘリヤのメイドにされたことが明かされ、サクナはこれに強い怒りを感じる。彼女はテラコマリを救出するために戦うことを決意し、リオーナにも協力を求める。最終的に、サクナは国益のためにもテラコマリを救出し、プロヘリヤに対抗することを宣言する。

党本部の客間で、第二タームで敗れたネリアとカルラがプロヘリヤの命令でメイド服を着せられていた。コマリも同様にメイド服を着せられ、メイドとしての行動を強要されている。この状況にネリアとカルラは不満を露わにし、コマリのメイド姿に対する周囲の反応は分かれていた。一方で、プロヘリヤの寿命に関する問題がコマリによって他の者たちにも共有されることになり、彼らはプロヘリヤを助けるために何かできないかと考え始める。外では白極連邦の蒼玉たちがプロヘリヤと琥珀王子の連勝を喜んでいるが、ドヴァーニャはプロヘリヤの後継者としてのプレッシャーと彼女の寿命の問題に苦悩している。ドヴァーニャはテラコマリ・ガンデスブラッドがプロヘリヤの問題を何とかできるかもしれないと期待しているが、結果は未知数である。

ドヴァーニャからプロヘリヤの寿命に関する情報を聞いたテラコマリとヴィルは、プロヘリヤを助ける方法を考えるが、容易な解決策は見つからない。プロヘリヤ自身は自分の寿命を受け入れており、残された時間を有意義に使うことに注力している。彼は白銀革命を最後の大仕事と捉え、その成功に向けて動いている。テラコマリたちはプロヘリヤの自宅を訪れ、彼がぬいぐるみに囲まれて眠っている様子を目にする。プロヘリヤは訪問者を驚きながらも受け入れ、彼らが何の用で来たのか尋ねる。テラコマリはプロヘリヤに謝罪し、彼の寿命問題を話し合う提案をするが、プロヘリヤは自分の運命を受け入れており、生き方に後悔はないと述べる。しかし、テラコマリはプロヘリヤの意見に異を唱え、彼を支える決意を見せる。プロヘリヤの家の片付けを手伝うふりをして、テラコマリとヴィルはプロヘリヤの寿命を延ばす方法を一緒に探すことを提案する。プロヘリヤは彼らの提案に苛立ちを見せるが、テラコマリたちは彼の決意を変えさせようと努める。

テラコマリとヴィルは、プロヘリヤの寿命の問題を解決するために、一緒に協力することを決意する。プロヘリヤ自身は自らの死を前提に白銀革命を進めていたが、テラコマリはその考え方に疑問を抱く。二人はプロヘリヤの家を後にし、未来を変えるために動き出す。ムルナイト帝国では暴動が起こっており、その原因をテラコマリに求める声もある。サクナとリオーナとの通信では、サクナがテラコマリの頼みを受けて、プロヘリヤの野望を打ち砕くために、第三タームでの勝利を誓う。サクナは戦うことに対する躊躇いを見せつつも、テラコマリの頼みを断れずに勝利を約束する。

6

北軍としてプロヘリヤ・ズタズタスキーと琥珀王子、南軍としてサクナ・メモワールとリオーナ・フラットが対峙している状況で、第三タームが開始される。戦場は雪で覆われた森林であり、この場所は両陣営が異議申し立てを受けて籤で決定された。プロヘリヤは、テラコマリたちがメイドとして従事していることを認めつつ、白銀革命の成功のために彼らを人質として利用する意向を示す。一方、サクナは【アステリズムの廻転】という能力を使って、内乱状態に陥った敵陣営を利用し、リオーナとともに敵を撃破しようとする。この戦いは、プロヘリヤの命運だけでなく、白銀革命の行方にも大きく関わっている。

プロヘリヤの部下たちが突如として互いに戦いを始める中、サクナ・メモワールの能力による洗脳が原因であることが判明する。戦場は混乱し、プロヘリヤ陣営は秩序を失う。この時、テラコマリたちは襲撃者から逃れるために岩陰に避難し、そこで待機することにする。その頃、プロヘリヤは部下たちを率いて、窮地に陥った琥珀王子の救援へ向かう。

一方、琥珀王子アレクサンドル・アルケミーは、リオーナ・フラット、メイジー・ベリーチェイス、そしてサクナ・メモワールによる強力な攻撃を受けていた。アレクサンドルは、サクナの魔法と物理攻撃に苦戦し、彼女の自動防御魔法によって攻撃が通じず、最終的には重傷を負う。しかし、絶体絶命の瞬間、プロヘリヤが救援に現れ、サクナを撃退する。プロヘリヤはアレクサンドルを救うため、そしてムルナイト帝国の最も危険な七紅天であるサクナに対抗して、自らの正義を振るう。

プロヘリヤの部下たちがサクナ・メモワールの能力により互いに戦い始め、部隊は大きな混乱に陥る。一方で、サクナは致命傷を負いながらも立ち続け、プロヘリヤに対抗する。彼女の強さは、コマリさんへの約束から来るものであった。サクナが手に入れた新たな力は、逆さ月の幹部であるロネ・コルネリウスによって作られた特別な武器であり、その左目から発するビームである。これにより、彼女はプロヘリヤの攻撃を跳ね返し、反撃の態勢を整える。プロヘリヤとその部下たちはサクナの予想外の反撃に驚愕し、戦況はさらに不確定なものとなる。サクナのこの行動は、彼女がコマリさんとともに戦うために新たな強さを手に入れたことを示している。

サクナ・メモワールはロネ・コルネリウスによって作られた義眼を用いて、冷凍光線を放つ。この攻撃は蒼玉たちを一瞬で氷の粉に変え、プロヘリヤの障壁魔法を突破し、脇腹をわずかに抉るが、完全には防ぎきれなかった。プロヘリヤは障壁魔法によって生き延び、烈核解放を発動して春の訪れを演出する。しかし、リオーナ・フラットが琥珀王子アレクサンドル・アルケミーを倒し、戦争のルールに従って南軍の勝利となる。プロヘリヤは自らの寿命を犠牲にした烈核解放の代償として、残り一週間の命となってしまった。彼女の自己犠牲の大きさと、彼女に過剰な負担をかけてしまったことの罪深さに、周囲は絶望と後悔に包まれる。

アニメ

PV

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OP

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ED

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こも

いつクビになるかビクビクと怯えている会社員(営業)。 自身が無能だと自覚しおり、最近の不安定な情勢でウツ状態になりました。

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